JP4615661B2 - レーザ加工システム及びこのレーザ加工システムを用いたレーザ加工方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、レーザ加工システム及びこのレーザ加工システムを用いたレーザ加工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、レーザ加工機101にてレーザ加工するときは、オペレータの安全及び作業環境の観点から、図4に示されているようにワークWを載置する加工テーブル103を含むレーザ加工機101の全体を安全キャビン105でカバーすることが必要になってきている。とりわけ、EC各国では“CEマーク”を取得するために、この安全キャビン105でカバーする措置は必要不可欠のものである。
日本市場においても、同様の傾向になると考えられる。
【0003】
一般的に、図4においてレーザ加工ヘッド107を支持するキャリッジ109がシングルであるレーザ加工機101においては、加工済のワークW(図4において製品G)をアンローディングするには別置のマニピュレータ111が使用されている。例えば、マニピュレータ111は前後方向(X軸方向)に走行自在であり、このマニピュレータ111にはワークWを吸着する吸着装置113が昇降自在に且つ左右方向に移動自在に設けられており、結果として吸着装置113は前後(X軸)、左右(Y軸)、上下(Z軸)方向に移動位置決め自在に設けられている。
【0004】
ワークWを載置する加工テーブル103としてシャトルテーブル115が備えられている場合のようにワークWの搬出入が可能なレーザ加工機101においては、新規のワークWを加工中に、加工済のワークW及びスケルトンが同時に搬出される。
【0005】
以上のようなレーザ加工機101を安全キャビン105で完全にカバーする場合、安全キャビン105の目的からして、レーザ加工を中断してから安全キャビン105の側面に備えられている扉117を開閉する必要がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来のレーザ加工システムにおいては、安全キャビン105によりレーザ加工機101をカバーしてレーザ加工を行うことは、当然のことながら安全性と使い勝手は表裏のもので、迅速化、効率化という面で問題が多いものであった。しかも、安全キャビン105は、生産性の点でも、ワークWのキズに対するケアの点からも一向に省力化の進まない要因となっていた。
【0007】
また、シャトルテーブル115を備えたレーザ加工機101の場合、シャトルテーブル115により搬出された加工済のワークWをスケルトンから取り出すためにマニピュレータ111(テイクアウトローダ)でピックアップするときワークWがずれてしまい、最終的に取り出し不可能となるという問題点があった。
【0008】
あるいは、レーザ加工によるワークWの切断加工終了後に、マニピュレータ111で加工済のワークWをピックアップするとき、ワークWの形状によっては斜めになってしまい取り出し不可能になるという問題点があった。
【0009】
そこで、図6に示されているようにワークWの切断加工の途中で、2点鎖線で示される未切断部N(未加工部)を少し残してレーザ加工を中断し、ワークWの切断部Cの側を図7に示されているようにマニピュレータ111の吸着装置113により矢印の方向にピックアップしておき、その後、再び残りの未切断部Nをレーザ加工にて切断する。加工済のワークWをマニピュレータ111により取り出して図4に示されているように製品集積エリアに集積し、この集積された加工済のワークW(製品G)をフォークリフトで取り出して、人手を介して仕分けを行っているのが現状である。
【0010】
この場合、ワークWの切断加工の途中及び加工終了後に、ワークWを上記のマニピュレータ111によりピックアップするときは、図5に示されているようにレーザ加工を中断して安全キャビン105の扉117を開閉する必要があるので、換言すれば安全キャビン105の扉117の開閉に要する時間は全くレーザ加工できず生産性に寄与しない時間である。
【0011】
上記の一連の工程についてより詳しくは、(1)ワークWが途中までレーザ加工 され、(2)安全キャビン105の扉117が開放され、(3) マニピュレータ11 1が扉117から安全キャビン105の中へ入り、(4)安全キャビン105の扉 117が閉じられ、(5)ワークWがマニピュレータ111によりピックアップさ れ、(6)ワークWの残りの部分が加工され、(7)この加工済のワークWがマニピュレータ111により取り出され、(8)安全キャビン105の扉117が開放され 、(9) マニピュレータ111が扉117から安全キャビン105の外部へ移動され、(10)安全キャビン105の扉117が閉じられる。
【0012】
ちなみに、上記の方法にて1つのワークWをレーザ加工にて切断するときに要した全加工時間は例えば30秒であった。その内訳は、工程(1)および(6)の純粋なレーザ加工時間が例えば12秒で、それ以外の工程(2)〜(5)と(7)〜(10)のワ ークWのピックアップ時間と扉117の開閉時間とは例えば18秒であった。
【0013】
以上のように、安全キャビン内105でレーザ加工を行うことに伴ってレーザ加工を中断する時間が長くなるために生産性が低下するという問題点があった。
【0014】
本発明は上述の課題を解決するためになされたもので、その目的は、安全キャビン内でのレーザ加工において作業環境を損なうことなく、しかもレーザ加工を中断することなく、加工済のワークを加工テーブル上でズレを生じさせずに搬出を行って生産性の向上を図るようにしたレーザ加工システム及びこのレーザ加工システムを用いたレーザ加工方法を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1によるこの発明のレーザ加工システムは、安全キャビンの中に加工エリアとこの加工エリアに隣接して集積エリアを設けると共に前記加工エリアに加工テーブルを設け、前記加工テーブルの上方に設けた第1、第2キャリッジを、前記加工エリアと集積エリアとの配置方向である前後方向へ移動自在に設け、前記前後方向に対して直交する左右方向に移動自在なレーザ加工ヘッドを前記第1キャリッジに設けると共に左右方向に移動自在な加工ヘッドと加工テーブルのワークを吸着する吸着装置とを前記第2キャリッジに設けてなることを特徴とするものである。
【0016】
したがって、安全キャビン内のダブルキャリッジの特色が生かされて、第1キャリッジに設けたレーザ加工ヘッドでワークが切断加工されている途中にもかかわらず、第2キャリッジに設けた吸着装置によりピックアップされたり、加工済のワークが安全キャビン内の集積エリアに搬出されたりするので、レーザ加工の作業環境が損なわれず、しかもレーザ加工が中断されることなく、加工済のワークが加工テーブル上でズレを生じることなく搬出が行われ、生産性の向上が図られる。
【0017】
請求項2によるこの発明のレーザ加工システムは、請求項1記載のレーザ加工システムにおいて、第2キャレッジの加工ヘッドが、レーザ加工ヘッド、マーキングヘッド、ドリルヘッドの少なくとも1つを備えてなることを特徴とするものである。
【0018】
したがって、第2キャリッジでは、吸着装置によるワークの搬出のみならず、レーザ加工やマーキングやドリル加工などのその他の加工も行なうことができる。
【0019】
請求項3によるこの発明のレーザ加工システムは、請求項1又は2記載のレーザ加工システムにおいて、前記安全キャビンの左右方向の側面に、ワークを搬出せしめる開口部を設けると共に、安全キャビンの内部から前記開口部を経て外部へワークを搬送可能なワーク搬送手段を前記集積エリアに備えてなることを特徴とするものである。
【0020】
したがって、安全キャビンの中の集積された加工済のワークは、開口部を経てワーク搬送手段により容易に迅速に搬出される。このときの搬出は段取り替えの時間に行われることにより生産性に影響を及ぼすことはない。
【0021】
請求項4によるこの発明のレーザ加工システムは、請求項3記載のレーザ加工システムにおいて、前記開口部に開閉自在な扉又はエアカーテンを設けてなることを特徴とするものである。
【0022】
したがって、開口部に開閉自在な扉を設けることによって安全キャビン内は作業環境が害されずにレーザ加工が行われる。また、エアカーテンを設けることによって、安全キャビン内は作業環境を害することなく連続的なワークの搬出が行われる。
【0023】
請求項5によるこの発明のレーザ加工システムは、上部を開放する安全キャビンの外部に加工済みのワークを集積するワーク集積テーブルを備え、前記安全キャビンの中に少なくとも1つのキャリッジを加工テーブルの上方に位置して設けると共に、当該キャリッジを、前記安全キャビンと前記ワーク集積テーブルとの配置方向である前後方向へ移動自在に設け、前記前後方向に対して直交する左右方向に移動自在なレーザ加工ヘッドを前記少なくとも1つのキャリッジに設け、前記安全キャビンの上部の開放部から加工テーブルのワークを吸着する吸着装置を上下動並びに前記安全キャビンの上方で前後方向へ移動自在に備えたテイクアウトローダを設けてなることを特徴とする
【0024】
したがって、テイクアウトローダの吸着装置により安全キャビンの上部の開放部からワークの搬出が行われるので、レーザ加工の作業環境が損なわれず、しかもレーザ加工が中断されることなく、加工済のワークが加工テーブル上でズレを生じることなく搬出が行われ、生産性の向上が図られる。
【0025】
また、シングルキャリッジの場合でも有効であり、安全キャビンの内部に集積することなく一挙に安全キャビンの外部へ搬出可能である。また、ダブルキャリッジの場合は、もう一方の第2キャリッジでレーザ加工やマーキングやドリル加工などのその他の加工に携わることが可能となる。
【0026】
請求項6によるこの発明のレーザ加工システムは、請求項1〜6のうちのいずれか一つに記載のレーザ加工システムにおいて、前記加工テーブルがシャトルテーブルであることを特徴とするものである。
【0027】
したがって、加工済のワークを安全キャビンの外部へ搬出する時間が短縮され、このシャトルテーブルの効率のよい段取り替え時間が遅延させることなく有効に活用される。
【0028】
請求項7によるこの発明のレーザ加工方法は、安全キャビンの中に、加工エリアと集積エリアとを隣接して備え、前記安全キャビンの中に据えられた、第1、第2キャリッジのうちの少なくとも一方のキャリッジを前記加工エリアの加工テーブルの上方で、前記加工エリアと集積エリアとの隣接方向である前後方向に移動せしめると共に前記少なくとも一方のキャリッジに設けたレーザ加工ヘッドを前記前後方向に対して直交する左右方向に移動せしめて加工テーブル上のワークにレーザ加工を行い、前記第2キャリッジを加工テーブルの上方で前後方向に移動せしめると共に前記第2キャリッジに設けた吸着装置を左右方向に移動せしめて前記加工済のワークを前記吸着装置により吸着して前記安全キャビン内の前記集積エリアに搬送することを特徴とするものである。
【0029】
したがって、安全キャビン内のダブルキャリッジの特色が生かされて、もう一方の第2キャリッジに設けた吸着装置により加工済のワークが安全キャビン内の集積エリアに搬出されるので、レーザ加工の作業環境が損なわれず、しかもレーザ加工が中断されることなく、加工済のワークが加工テーブル上でズレを生じることなく搬出が行われ、生産性の向上が図られる。
【0030】
請求項8によるこの発明のレーザ加工方法は、請求項7に記載のレーザ加工方法において、前記第1、第2キャリッジのうちの少なくとも一方のキャリッジに設けたレーザ加工ヘッドにより加工テーブル上のワークにレーザ加工を行う際に、ワークをピックアップ可能な状態になるまでレーザ加工を行ってから前記第2キャリッジに設けた吸着装置により前記ワークの切断部分をピックアップし、このワークの最後の切断部分を再び前記少なくとも一方のキャリッジに設けたレーザ加工ヘッドによりレーザ加工を行い、この加工済のワークを第2キャリッジに設けた吸着装置により吸着して前記集積エリアに搬送することを特徴とするものである。
【0031】
したがって、第1キャリッジに設けたレーザ加工ヘッドでワークの切断加工の途中にもかかわらず、第2キャリッジに設けた吸着装置によりピックアップが行われるので、その後に最後の切断部分が切断されてもこの加工済のワークは加工テーブル上でズレが生じることなく、第2キャリッジの吸着装置で加工済のワークの搬出が効率よく行われる。
【0032】
請求項9によるこの発明のレーザ加工方法は、請求項7又は8に記載のレーザ加工方法において、前記第2キャリッジの吸着装置により搬送する加工済のワークは、安全キャビン内の集積エリアに集積し、所望の枚数のワークを加工後に前記集積されたワークを安全キャビンの左右方向の側面に設けた開口部を経て外部へ搬出せしめることを特徴とするものである。
【0033】
したがって、加工済のワークは安全キャビン内の集積エリアに集積されるので、レーザ加工の作業環境が損なわれない。しかもレーザ加工が中断されることがないので、生産性が向上する。なお、集積された加工済のワークが搬出されるときには、安全キャビンの目的から必然的に、開口部の扉の開閉が必要であるが、この搬出時間は段取り替えの時間に行えばよいので、生産性に影響を及ぼすことはない。
【0034】
請求項10によるこの発明のレーザ加工方法は、上部を開放する安全キャビンの外部に加工済みのワークを集積するワーク集積テーブルを備え、前記安全キャビンの中に据えられた少なくとも1つのキャリッジを、前記安全キャビン内に備えた加工テーブルの上方において、前記安全キャビンと前記ワーク集積テーブルとの配置方向である前後方向に移動せしめると共に前記キャリッジに設けたレーザ加工ヘッドを前記前後方向に対して直交する左右方向に移動せしめて加工テーブル上のワークにレーザ加工を行い、前記安全キャビンの上方に設けたテイクアウトローダの吸着装置を昇降せしめて前記安全キャビンの上部の開放部から加工テーブルの加工済のワークを吸着して持ち上げて安全キャビンの外部へ搬送することを特徴とするものである。
【0035】
したがって、請求項5記載の作用とほぼ同様であり、テイクアウトローダの吸着装置により安全キャビンの上部の開放部からワークの搬出が行われるので、レーザ加工の作業環境が損なわれず、しかもレーザ加工が中断されることなく、加工済のワークが加工テーブル上でズレを生じることなく搬出が行われ、生産性の向上が図られる。
【0036】
また、シングルキャリッジの場合でも有効であり、安全キャビンの内部に集積することなく一挙に安全キャビンの外部へ搬出可能である。また、ダブルキャリッジの場合は、もう一方の第2キャリッジでレーザ加工やマーキングやドリル加工などのその他の加工に携わることが可能となる。
【0037】
請求項11によるこの発明のレーザ加工システムは、請求項7〜10のうちのいずれか一つに記載のレーザ加工システムにおいて、前記加工テーブルがシャトルテーブルであることを特徴とするものである。
【0038】
したがって、請求項6記載の作用と同様であり、加工済のワークを安全キャビンの外部へ搬出する時間が短縮され、このシャトルテーブルの効率のよい段取り替え時間が遅延させることなく有効に活用される。
【0039】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のレーザ加工システム及びこのレーザ加工システムを用いたレーザ加工方法の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0040】
図1及び図2を参照するに、本実施の形態に係わるレーザ加工機1は、立設されたベッド3を備えており、このベッド3上には、加工テーブルとしての例えばシャトルテーブル5を構成する2段の上パレット7と下パレット9がそれぞれ水平にかつ前後方向(図1及び図2において左右方向;X軸方向)に移動自在に設けられている。
【0041】
上パレット7と下パレット9により、一方のパレットで外側段取りが行われ、他方のパレットでセッティングされたワークWに対しレーザ加工が行われる。例えば、図1に示されているように下パレット9はレーザ加工エリアA1に移動されており、この状態で下パレット9にセッティングされたワークWに対しレーザ加工が行われる。上パレット7はレーザ加工エリアA1から外れた外側の段取りエリアA3に移動されており、上記の下パレット9でレーザ加工が行われている間に、上パレット7ではワークWのセッティングが行われる。
【0042】
また、図1及び図2においてベッド3の左側には門型形状の第1キャリッジ11がシャトルテーブル5の上方に位置するようにベッド3の左右の両側(図1では、上下)でX軸方向に延伸されたレール13上に跨設されており、NC装置の制御の下に駆動される第1キャリッジ用駆動モータ(図示省略)によりレール13上をX軸方向に移動位置決め自在である。
【0043】
第1キャリッジ11にはX軸方向と直交する左右方向(Y軸方向)に、NC装置の制御の下に駆動されるY軸モータ(図示省略)により移動位置決め自在のY軸キャリッジ15が設けられている。より詳しくは、上記のY軸モータにより回転駆動されるY軸用ボールねじ(図示省略)がY軸方向へ延伸されて第1キャリッジ11に軸承されており、Y軸キャリッジ15の下部にはX,Y軸に直交する上下方向(Z軸方向)に移動位置決め自在のレーザ加工ヘッド17が設けられている。このレーザ加工ヘッド17はNC装置の制御の下に駆動されるZ軸モータ(図示省略)により移動位置決め自在である。
【0044】
また、レーザ加工ヘッド17の下端にはレーザ加工用の集光レンズ(図示省略)を備えたノズルが取付けられている。
【0045】
上記構成により、レーザ発振器(図示省略)から発信されたレーザビームは複数のベンドミラー(図示省略)を介してレーザ加工ヘッド17の下端のノズルからワークWへ向けて照射される。したがって、ワークWをセットした上パレット7又は下パレット9がX軸方向へ移動されると共に、レーザ加工ヘッド17がY軸方向及びZ軸方向へ移動されることによってワークWの所望位置にレーザ加工が行われることになる。
【0046】
また、上記の第1キャリッジ11の図1及び図2において右方には、第1キャリッジ11とほぼ同様の構造をなす門型形状の第2キャリッジ19がベッド3のレール13上に跨設されており、NC装置の制御の下に駆動される第2キャリッジ用駆動モータ(図示省略)によりレール13上をX軸方向に移動位置決め自在である。
【0047】
さらに、第2キャリッジ19には、前述した第1キャリッジ11のY軸キャリッジ15と同様の構造のY軸キャリッジ21がY軸方向に移動位置決め自在に設けられており、このY軸キャリッジ21の下部には前述した第1キャリッジ11のレーザ加工ヘッド17と同様の構造のレーザ加工ヘッド23がZ軸方向に移動位置決め自在設けられている。
【0048】
なお、第2キャリッジ19のレーザ加工ヘッド23によるレーザ加工は、前述した第1キャリッジ11の場合と同様である。
【0049】
また、第2キャリッジ19には、シャトルテーブル5のワークWを吸着する吸着装置25のストレッチ27がY軸キャリッジ21の下部にレーザ加工ヘッド23の両側で昇降自在に設けられている。この吸着装置25はNC装置の制御の下に駆動される吸着装置用Z軸モータ(図示省略)により移動位置決め自在である。なお、レーザ加工ヘッド23でレーザ加工が行われるときには吸着装置25がレーザ加工ヘッド23の下端の位置より上昇し、吸着装置25でワークWを吸着するときはレーザ加工ヘッド23が吸着装置25の位置より上昇する。
【0050】
なお、吸着装置25としては、例えば吸着装置用Z軸モータにより上下動されるストレッチ27の下面に、エアバキュームで吸引される多数の吸着パッド(図示省略)が設けられている。
【0051】
また、第2キャリッジ19には、上記のレーザ加工ヘッド23の他にマーキングヘッドやドリルヘッドなどの他の装置を設けても構わない。
【0052】
図1及び図2を参照するに、上記の第1キャリッジ11と第2キャリッジ19の走行範囲の全体が、安全キャビン29によりカバーされている。安全キャビン29の内部では、図1において左側にワークWにレーザ加工を行うためのレーザ加工エリアA1が設けられており、右側に加工済のワークW(図1において製品G)を集積するためのワーク集積エリアA2が設けられている。
【0053】
このワーク集積エリアA2は図2に示されているようにシャトルテーブル5の上、下パレット7,9の走行位置よりも低い位置に位置しているので何ら問題はない。しかも、安全キャビン29のワーク集積エリアA2に面する側面にはワーク集積エリアA2に集積された加工済のワークW(製品G)を取り出すための開口部31が設けられており、この開口部31を開閉する扉33が設けられている。
【0054】
なお、ワーク集積エリアA2にはワーク搬送手段としての例えば第1コンベア装置35を設けることができ、第1コンベア装置35からのワークWを搬送可能な第2コンベア装置37が開口部31の外側に設けられても構わない。この場合、開口部31には前述したように扉33を設けてもよいが、エアカーテンを設けても構わない。
【0055】
また、ワーク集積エリアA2にはワーク集積パレットを設置することもでき、この場合はフォークリフトなどにより定期的に搬出される。
【0056】
上記構成により、シャトルテーブル5の上、下パレット7,9のうちの一方のパレットがレーザ加工エリアA1に設置されると、第1、第2キャリッジ11,19のうちの少なくとも一方のキャリッジのレーザ加工ヘッド17または23により、上パレット7又は下パレット9にセットされたワークWに対しレーザ加工による切断加工が行われる。本実施の形態では、第1キャリッジ11のレーザ加工ヘッド17によりレーザ加工が行われるが、第1、第2キャリッジ11,19の両方でレーザ加工が行われても構わない。
【0057】
このとき、レーザ加工はワークWの切断長の途中まで行われる。つまり、ワークWの切断された部分がピックアップ可能な状態になるまで切断される。従来の説明の際に用いた図6及び図7を流用して説明すると、図6に示されているように未切断部N(未加工部)を少し残してレーザ加工が中断される。次いで、第2キャリッジ19の吸着装置25(図6及び図7において符号113に相当する)がワークWに接近し、この吸着装置25により図6においてワークWの切断部Cの側が図7に示されているように矢印の方向にピックアップされる。ただし、図は理解のため、相当に過大に描かれている。
【0058】
その後、第2キャリッジ19が後退し、再び残りの未切断部Nが第1キャリッジ11のレーザ加工ヘッド17によりレーザ加工にて切断される。
【0059】
このレーザ加工終了後に、第1キャリッジ11が後退すると共に再び第2キャリッジ19がワークWに接近して吸着装置25により加工済のワークWが吸着され持ち上げられて搬送され、ワークWは集積エリアA2の例えば第1コンベア装置35へ集積される。
【0060】
この間に、第1キャリッジ11のレーザ加工ヘッド17により次のワークWのレーザ加工が行われ、上記の切断加工工程が繰り返される。
【0061】
なお、上記のワーク集積エリアA2に集積された加工済のワークW(製品G)が搬出されるときには、安全キャビン29の目的から必然的に、開口部31の扉33の開閉の必要性が生じるのであるが、この搬出時間はシャトルテーブル5の上、下パレット7,9を入れ換えるなどの段取り替えの時間に合わせて行えばよいので、生産性に影響を及ぼすことはない。
【0062】
また、エアカーテンを設けることによっては、安全キャビン29内は作業環境を害することなく連続的にワークWを搬出することが可能となる。
【0063】
以上のように、上記の切断加工工程の一連の工程は、(1) 第1、第2キャリッジ11,19のうちの少なくとも一方のキャリッジに設けたレーザ加工ヘッドでワークWが途中までレーザ加工される。(2)ワークWが第2キャリッジ19の吸 着装置25によりピックアップされる。(3)前記キャリッジに設けたレーザ加工 ヘッドによりワークWの残りの部分が加工される。(4)この加工済のワークWが 第2キャリッジ19の吸着装置25により取り出されワーク集積エリアA2に集積される。
【0064】
ちなみに、上記の方法にて1つのワークWをレーザ加工にて切断するときに要した全加工時間は例えば17秒であった。その内訳は、工程(1) および(3)の純 粋なレーザ加工時間が例えば12秒で、それ以外の工程(2)と(4)のワークWのピックアップ時間は例えば5秒であった。従来の場合は全加工時間は例えば30秒であるので、大幅なタクトタイムの短縮となった。
【0065】
しかも、安全キャビン29内で、ダブルキャリッジの特色が生かされて、第2キャリッジ19に設けた吸着装置25によりワークWの切断加工の途中でピックアップが行われたり、加工済のワークW(製品G)の搬出が行われることから、レーザ加工の作業環境が損なわれず、しかもレーザ加工が中断されることなく、上、下パレット5,9の上で加工済のワークWにズレを生じさせることなく搬出が行なわれるので、生産性の向上に大いに寄与する。
【0066】
次に、本発明の他の実施の形態のレーザ加工方法及びレーザ加工システムについて図面を参照して説明する。なお、この実施の形態のレーザ加工機1は、基本的には前述した図1及び図2に示された実施の形態のレーザ加工機1と同様であるので、図1及び図2で示される部材と同一の部材は同じ符号を付して、異なる点について説明する。
【0067】
図3を参照するに、安全キャビン39は上部を開放した開放部41を有するものである。このように安全キャビン39の上蓋が無い場合は、レーザ加工中の集塵によって有害なヒュームが下方へ確実に吸引されて作業環境が害される懸念がないときである。
【0068】
この安全キャビン39の中には、本実施の形態では2つの第1、第2キャリッジ11,19が設けられている。安全キャビン39の外部の段取りエリアA3に位置するシャトルテーブル5の図3において右側に、加工済のワークW(図3において製品G)を集積するワーク集積テーブル43が設けられている。
【0069】
上記の安全キャビン39とワーク集積テーブル43との図3において上方側には、安全キャビン39の中に設置された上、下テーブル7,9のうちの一方のテーブル上のワークWを吸着する吸着装置45を備えた天井走行クレーンのごときテイクアウトローダ47が設けられている。
【0070】
テイクアウトローダ47としては、安全キャビン39の位置から図3においてX軸方向の右方位置までほぼ水平に延伸したテイクアウトレール49が支柱51により立設されており、このテイクアウトレール49にはテイクアウトローダ47のテイクアウト本体53が片持ち式で往復動自在に設けられている。
【0071】
このテイクアウトレール49の内部にはテイクアウトモータ(図示省略)で回転駆動されるテイクアウト用ボールねじ(図示省略)が軸承されており、テイクアウト本体53に備えたナット部材がテイクアウト用ボールねじに螺合されている。したがって、テイクアウト本体53はテイクアウトモータが正逆回転することによってテイクアウトレール49に沿ってX軸方向に往復動される。
【0072】
また、テイクアウト本体53には下方向に伸縮するピストンロッド55を備えた昇降シリンダ57がY軸方向に移動位置決め自在に設けられている。上記のピストンロッド55の下端には平面でY軸方向に延伸されたストレッチ59が設けられており、ストレッチ59の下面にはワークWを吸着する多数の吸着パッド(図示省略)が設けられている。
【0073】
上記構成により、安全キャビン39の内部では、前述した図1及び図2に示された実施の形態の場合と同様にワークWにレーザ加工が行われるが、切断加工工程の一連の工程(1)〜(4)のうちで、(2)の工程ではワークWがテイクアウトロー ダ47の吸着装置45によりピックアップされる。また、(4) の工程では加工済のワークWが安全キャビン39の開放部41から下降されるテイクアウトローダ47の吸着装置45により吸着され持ち上げられてから、テイクアウトモータの回転によってテイクアウト本体53が移動されることにより、加工済のワークW(製品G)がワーク集積テーブル43まで搬送され集積される。
【0074】
作用、効果としては、基本的には前述した図1及び図2に示された実施の形態のレーザ加工機1と同様である。なお、図3ではダブルキャリッジの場合で説明されているが、シングルキャリッジの場合でも有効であり、安全キャビン39の内部に集積することなく一挙にワーク集積テーブル43へ搬出可能である。ダブルキャリッジの場合は、例えば第2キャリッジ19ではレーザ加工やマーキングやドリル加工などのその他の加工に携わることが可能となる。
【0075】
なお、この発明は前述した実施の形態に限定されることなく、適宜な変更を行うことによりその他の態様で実施し得るものである。
【0076】
【発明の効果】
以上のごとき発明の実施の形態の説明から理解されるように、請求項1の発明によれば、安全キャビン内のダブルキャリッジの特色を生かすことができ、一方の第2キャリッジに設けた吸着装置によりワークを切断加工の途中でピックアップしたり、加工済のワーク安全キャビン内の集積エリアに搬出したりできるので、レーザ加工の作業環境を損なわず、しかもレーザ加工を中断することなく、加工テーブル上での加工済のワークのズレを生じさせることなく搬出を行なうことができ、生産性の向上を図ることができる。
【0077】
請求項2の発明によれば、第2キャリッジでは、吸着装置によるワークの搬出のみならず、レーザ加工やマーキングやドリル加工などのその他の加工も行なうことができる。
【0078】
請求項3の発明によれば、安全キャビンの中の集積された加工済のワークは、開口部を経てワーク搬送手段により容易に迅速に搬出できるので、この搬出は段取り替えの時間に行うことにより生産性に影響を及ぼさずに行える。
【0079】
請求項4の発明によれば、開口部に開閉自在な扉を設けることによって安全キャビン内の作業環境が害されずにレーザ加工を行うことができる。また、エアカーテンを設けることによって、安全キャビン内の作業環境を害することなく連続的にワークの搬出を行うことができる。
【0080】
請求項5の発明によれば、テイクアウトローダの吸着装置によりワークの搬出を行えるので、レーザ加工の作業環境を損なわず、しかもレーザ加工を中断することなく、加工テーブル上での加工済のワークのズレを生じさせることなく搬出を行なうことができ、生産性の向上を図ることができる。
【0081】
また、シングルキャリッジの場合でも有効であり、安全キャビンの内部に集積することなく一挙に安全キャビンの外部へ搬出可能である。また、ダブルキャリッジの場合は、他方の第2キャリッジではレーザ加工やマーキングやドリル加工などのその他の加工に携わることが可能となる。
【0082】
請求項6の発明によれば、加工済のワークを安全キャビンの外部へ搬出する時間を短縮でき、このシャトルテーブルの効率のよい段取り替え時間を遅延させることなく有効に活用できる。
【0083】
請求項7の発明によれば、安全キャビン内のダブルキャリッジの特色を生かすことができ、一方の第2キャリッジに設けた吸着装置により加工済のワークを安全キャビン内の集積エリアに搬出できるので、レーザ加工の作業環境を損なわず、しかもレーザ加工を中断することなく、加工テーブル上での加工済のワークのズレを生じさせることなく搬出を行なうことができ、生産性の向上を図ることができる。
【0084】
請求項8の発明によれば、一方の第2キャリッジに設けた吸着装置によりワークの切断加工の途中でピックアップを行うので、その後に最後の切断部分を切断したとしても加工テーブル上での加工済のワークのズレを生じさせることなく、第2キャリッジの吸着装置でワークの搬出を効率よく行うことができる。
【0085】
請求項9の発明によれば、加工済のワークを安全キャビン内の集積エリアに集積できるので、レーザ加工の作業環境を損なわず、しかもレーザ加工を中断することがないので、生産性を向上できる。なお、集積された加工済のワークの搬出は、段取り替えの時間に行うことにより生産性に影響がない。
【0086】
請求項10の発明によれば、請求項5記載の効果とほぼ同様であり、テイクアウトローダの吸着装置によりワークの搬出を行えるので、レーザ加工の作業環境を損なわず、しかもレーザ加工を中断することなく、加工テーブル上での加工済のワークのズレを生じさせることなく搬出を行なうことができ、生産性の向上を図ることができる。
【0087】
また、シングルキャリッジの場合でも有効であり、安全キャビンの内部に集積することなく一挙に安全キャビンの外部へ搬出可能である。また、ダブルキャリッジの場合は、他方の第2キャリッジでレーザ加工やマーキングやドリル加工などのその他の加工に携わることが可能となる。
【0088】
請求項11の発明によれば、請求項6記載の効果と同様であり、加工済のワークを安全キャビンの外部へ搬出する時間を短縮でき、このシャトルテーブルの効率のよい段取り替え時間を遅延させることなく有効に活用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示すもので、レーザ加工システムの全体の平面図である。
【図2】本発明の実施の形態を示すもので、レーザ加工システムの全体の正面図である。
【図3】本発明の他の実施の形態を示すもので、レーザ加工システムの全体の斜視図である。
【図4】従来のレーザ加工システムの全体の概略的な斜視図である。
【図5】従来のレーザ加工システムの動作を説明するための部分的な斜視図である。
【図6】従来のレーザ加工システムの動作を説明するための平面図である。
【図7】図6の矢視VII−VII線の部分的な断面図である。
【符号の説明】
1 レーザ加工機
5 シャトルテーブル
7 上パレット
9 下パレット
11 第1キャリッジ
17 レーザ加工ヘッド
19 第2キャリッジ
23 レーザ加工ヘッド
25 吸着装置
29 安全キャビン
31 開口部
33 扉
35 第1コンベア装置
37 第2コンベア装置
39 安全キャビン
41 開放部
43 ワーク集積テーブル
45 吸着装置
47 テイクアウトローダ
53 テイクアウト本体
57 昇降シリンダ

Claims (11)

  1. 安全キャビンの中に加工エリアとこの加工エリアに隣接して集積エリアを設けると共に前記加工エリアに加工テーブルを設け、前記加工テーブルの上方に設けた第1、第2キャリッジを、前記加工エリアと集積エリアとの配置方向である前後方向へ移動自在に設け、前記前後方向に対して直交する左右方向に移動自在なレーザ加工ヘッドを前記第1キャリッジに設けると共に左右方向に移動自在な加工ヘッドと加工テーブルのワークを吸着する吸着装置とを前記第2キャリッジに設けてなることを特徴とするレーザ加工システム。
  2. 第2キャリッジの加工ヘッドが、レーザ加工ヘッド、マーキングヘッド、ドリルヘッドの少なくとも1つを備えてなることを特徴とする請求項1記載のレーザ加工システム。
  3. 前記安全キャビンの左右方向の側面に、ワークを搬出せしめる開口部を設けると共に、安全キャビンの内部から前記開口部を経て外部へワークを搬送可能なワーク搬送手段を前記集積エリアに備えてなることを特徴とする請求項1又は2記載のレーザ加工システム。
  4. 前記開口部に開閉自在な扉又はエアカーテンを設けてなることを特徴とする請求項3に記載のレーザ加工システム。
  5. 上部を開放する安全キャビンの外部に加工済みのワークを集積するワーク集積テーブルを備え、前記安全キャビンの中に少なくとも1つのキャリッジを加工テーブルの上方に位置して設けると共に、当該キャリッジを、前記安全キャビンと前記ワーク集積テーブルとの配置方向である前後方向へ移動自在に設け、前記前後方向に対して直交する左右方向に移動自在なレーザ加工ヘッドを前記少なくとも1つのキャリッジに設け、前記安全キャビンの上部の開放部から加工テーブルのワークを吸着する吸着装置を上下動並びに前記安全キャビンの上方で前後方向へ移動自在に備えたテイクアウトローダを設けてなることを特徴とするレーザ加工システム。
  6. 前記加工テーブルがシャトルテーブルであることを特徴とする請求項1〜5のうちのいずれか一つに記載のレーザ加工システム。
  7. 安全キャビンの中に、加工エリアと集積エリアとを隣接して備え、前記安全キャビンの中に据えられた、第1、第2キャリッジのうちの少なくとも一方のキャリッジを前記加工エリアの加工テーブルの上方で、前記加工エリアと集積エリアとの隣接方向である前後方向に移動せしめると共に前記少なくとも一方のキャリッジに設けたレーザ加工ヘッドを前記前後方向に対して直交する左右方向に移動せしめて加工テーブル上のワークにレーザ加工を行い、前記第2キャリッジを加工テーブルの上方で前後方向に移動せしめると共に前記第2キャリッジに設けた吸着装置を左右方向に移動せしめて前記加工済のワークを前記吸着装置により吸着して前記安全キャビン内の前記集積エリアに搬送することを特徴とするレーザ加工方法。
  8. 前記第1、第2キャリッジのうちの少なくとも一方のキャリッジに設けたレーザ加工ヘッドにより加工テーブル上のワークにレーザ加工を行う際に、ワークをピックアップ可能な状態になるまでレーザ加工を行ってから前記第2キャリッジに設けた吸着装置により前記ワークの切断部分をピックアップし、このワークの最後の切断部分を再び前記少なくとも一方のキャリッジに設けたレーザ加工ヘッドによりレーザ加工を行い、この加工済のワークを第2キャリッジに設けた吸着装置により吸着して前記集積エリアに搬送することを特徴とする請求項7記載のレーザ加工方法。
  9. 前記第2キャリッジの吸着装置により搬送する加工済のワークは、安全キャビン内の集積エリアに集積し、所望の枚数のワークを加工後に前記集積されたワークを安全キャビンの左右方向の側面に設けた開口部を経て外部へ搬出せしめることを特徴とする請求項7又は8記載のレーザ加工方法。
  10. 上部を開放する安全キャビンの外部に加工済みのワークを集積するワーク集積テーブルを備え、前記安全キャビンの中に据えられた少なくとも1つのキャリッジを、前記安全キャビン内に備えた加工テーブルの上方において、前記安全キャビンと前記ワーク集積テーブルとの配置方向である前後方向に移動せしめると共に前記キャリッジに設けたレーザ加工ヘッドを前記前後方向に対して直交する左右方向に移動せしめて加工テーブル上のワークにレーザ加工を行い、前記安全キャビンの上方に設けたテイクアウトローダの吸着装置を昇降せしめて前記安全キャビンの上部の開放部から加工テーブルの加工済のワークを吸着して持ち上げて安全キャビンの外部へ搬送することを特徴とするレーザ加工方法。
  11. 前記加工テーブルがシャトルテーブルであることを特徴とする請求項7〜10のうちのいずれか一つに記載のレーザ加工方法。
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