JP4923752B2 - 板材加工搬送システム - Google Patents

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Description

この発明は、パンチプレス等の板材加工機と板材搬送装置とを備えた板材加工搬送システムに関する。
従来、パンチプレスやレーザ加工機等の板材加工機に対する素材板材の搬入、および製品板材の搬出に、1台の板材ローダで兼用するものがある(例えば特許文献1)。
また、従来、素材板材の搬入に際し、板材載置部に積載された板材を吸着パッドで吸着して持ち上げるときに、油の付着等によって2枚重なり状態で吸着されることがある。その対策として、積載された最上段の板材の角部を吸着パッドで吸着して捲り上げ、吸着パッドの昇降を繰り返して板材に波打ちを生じさせた後、1枚の板材の全体を吸着して持ち上げることが行われている。一枚分離のより確実のために、積載状態の板材の側端面に磁気フロータを接触させ、積載された最上段の板材とその下との板材との重なり面を同磁極に磁化させ、磁気反発力で板材に浮き上がり力を生じさせたり、また一部が捲り上げられた板材とその下の板材との間にエアーを吹き込む等の処置を行うこともある。
また、上記のようにして持ち上げた板材は、搬送前に1枚であることを、挟み込み形式で板厚を検出する一枚確認装置等で確認し、2枚吸着時は、吸着した板材を降ろした後、再度、1枚分離の動作からやり直すことが行われている。
特開2000−117374号公報
上記のように、素材搬入、製品搬出を1台のローダで兼用する場合、搬入,搬出のために板材加工機を停止させる時間は、最終の製品板材の搬出から、ローダによる1枚分離のための波打ち等の動作、1枚の吸着持ち上げ、一枚確認装置による確認、素材搬送、などを行う各時間を合わせた時間となる。
このため、搬入,搬出のために板材加工機を停止させる時間が長くなり、板材加工機のサイクルタイムが長くなっている。
この発明の目的は、1台の板材搬送装置で素材板材および製品板材の搬送を兼用しながら、素材搬入のための板材加工機の停止時間を短くでき、板材加工のサイクルタイムを短縮できる板材加工搬送システムを提供することである。
この発明の他の目的は、素材搬入時の一枚分離の確認を行いながら、板材加工のサイクルタイムを短縮できるようにすることである。
この発明のさらに他の目的は、サイクルタイム短縮のための仮置き台を設けながら、設置面積の増大が回避できるようにすることである。
この発明のさらに他の目的は、1台の板材搬送装置で素材板材および製品板材の搬送を兼用しながら、素材搬入のための板材加工機の停止時間を短くでき、板材加工のサイクルタイムを短縮できる板材加工搬送システムの運転方法を提供することである。
この発明の板材加工搬送システムは、板材(W1)に加工を施す板材加工機(1)と、この板材加工機(1)の側方に設けられ板材(W1,W2)を載置する板材載置部(2)と、これら板材加工機(1)と板材載置部(2)との間を往復走行して板材加工機(1)に対する素材板材(W1)の搬入および製品板材(W2)の搬出を行う板材搬送装置(3)と、この板材搬送装置(3)を制御する制御装置(65)とを備え、
前記板材載置部(2)は、素材板材(W1)を積載可能な素材板材積載部(21)と、素材板材(W1)を一時的に置くための仮置き台(58)とを有し、
前記制御装置(65)は、板材加工機(1)による加工中に、素材板材積載部(21)に積載されている素材板材(W1)から一枚だけ持ち上げて前記仮置き台(58)に置くように、前記板材搬送装置(3)を制御する板材搬入前準備手段(67)を有するものとする。
この構成によると、仮置き台(58)を設け、板材加工機(1)による加工中に、素材板材積載部(21)に積載されている素材板材(W2)を一枚だけ持ち上げて前記仮置き台(58)に置く。このため、素材搬入のための板材加工機(1)の停止時間は、最終の板材製品(W2)の搬出の後、仮置き台(58)から素材板材(W1)を板材加工機(1)へ搬送するだけの時間で済む。このように、1台の板材搬送装置(3)で素材板材(W1)および製品板材(W2)の搬入,搬出を兼用しながら、素材搬入のための板材加工機(1)の停止時間を短くでき、板材加工のサイクルタイムを短縮することができる。
この発明において、前記板材搬送装置(1)または前記素材板材積載部(21)に、この素材板材積載部(21)から前記板材搬送装置(3)により持ち上げられた板材(W1)が一枚であることを確認する一枚分離確認装置(59)を設け、前記板材搬入前準備手段(67)は、前記一枚分離確認装置(59)により一枚であることを確認した後、その持ち上げられた板材(W1)を前記仮置き台(58)に置くように前記板材搬送装置(3)を制御するものとしても良い。
この場合、持ち上げられた板材(W1)が一枚であることを一枚分離確認装置(59)で確認するため、誤って2枚重なり状態で搬送されて支障が生じることを避けられる。この場合に、板材加工機(1)による加工中に一枚分離の確認を行うため、一枚分離の確認を行いながら、サイクルタイムが長くなることが回避できる。
この発明において、前記板材載置部(58)は、前記素材板材積載部(21)を構成する素材パレット(21a)、および製品板材(W2)を積載する製品パレット(22a)を有し、これら素材パレット(21a)および製品パレット(22a)は、所定の可動領域内で、互いに干渉することなくそれぞれ水平方向の位置が変更可能に設置され、前記仮置き台(58)は、これら素材パレット(21a)および製品パレット(21a)の可動領域内でこれら素材パレット(21a)および製品パレット(22a)よりも下方に設置してもよい。
仮置き台(58)を、このように素材パレット(21a)および製品パレット(22a)の可動領域内に設置した場合、仮置き台(58)の設置のために床面積を増大する必要がない。そのため、仮置き台(58)の設置のための床面積の増大が回避できる。
この発明の板材加工搬送システムの運転方法は、板材(W1)に加工を施す板材加工機(1)と、この板材加工機(1)の側方に設けられ板材(W1,W2)を載置する板材載置部(2)と、これら板材加工機(1)と板材載置部(2)との間を往復走行して板材加工機(1)に対する素材板材(W1)の搬入および製品板材(W2)の搬出を行う板材搬送装置(3)とを備え、前記板材載置部(2)は、素材板材(W1)を積載可能な素材板材積載部(21)と、素材板材(W1)を一時的に置くための仮置き台(58)とを有する板材加工搬送システムの運転方法であって、前記板材加工機(1)による素材板材(W1)の加工中に、前記板材搬送装置(3)により、素材板材積載部(2)に積載されている素材板材(W1)から一枚だけ持ち上げて前記仮置き台(58)に置き、前記板材加工機(1)により加工された板材である製品板材(W2)の搬出の後、前記仮置き台(58)に置かれている素材板材(W1)を板材加工機(1)に搬入することを特徴とする。
この運転方法によると、板材加工機(1)による加工中に、素材板材積載部(21)に積載されている素材板材(W1)を一枚だけ持ち上げて前記仮置き台(58)に置き、製品板材(W2)の搬出の後、前記仮置き台(58)に置かれている素材板材(W1)を板材加工機(1)に搬入する。このため、素材搬入のための板材加工機(1)の停止時間は、最終の板材製品(W2)の搬出の後、仮置き台(58)から素材板材(W1)を板材加工機(1)へ搬送するだけの時間で済む。このように、1台の板材搬送装置(3)で素材板材(W1)および製品板材(W2)の搬送を兼用しながら、素材搬入のための板材加工機(1)の停止時間を短くでき、板材加工のサイクルタイムを短縮することができる。
この発明の板材加工搬送システムは、板材に加工を施す板材加工機と、この板材加工機の側方に設けられ板材を載置する板材載置部と、これら板材加工機と板材載置部との間を往復走行して板材加工機に対する素材板材の搬入および製品板材の搬出を行う板材搬送装置と、この板材搬送装置を制御する制御装置とを備え、前記板材載置部は、素材板材を積載可能な素材板材積載部と、素材板材を一時的に置くための仮置き台とを有し、前記制御装置は、板材加工機による加工中に、素材板材積載部に積載されている素材板材から一枚だけ持ち上げて前記仮置き台に置くように、前記板材搬送装置を制御する板材搬入前準備手段を有するものとしたため、1台の板材搬送装置で素材板材および製品板材の搬送を兼用しながら、素材搬入のための板材加工機の停止時間を短くでき、板材加工のサイクルタイムを短縮することができる。
前記板材搬送装置または前記素材板材積載部に、この素材板材積載部から前記板材搬送装置により持ち上げられた板材が一枚であることを確認する一枚分離確認装置を設け、前記板材搬入前準備手段は、前記一枚分離確認装置により一枚であることを確認した後、その持ち上げられた板材を前記仮置き台に置くように前記板材搬送装置を制御するものとした場合は、素材搬入時の一枚分離の確認を行いながら、板材加工のサイクルタイムを短縮することができる。
前記板材載置部が、前記素材板材積載部を構成する素材パレット、および製品板材を積載する製品パレットを有し、これら素材パレットおよび製品パレットは、所定の可動領域内で、互いに干渉することなくそれぞれ水平方向の位置が変更可能に設置され、前記仮置き台は、これら素材パレットおよび製品パレットの可動領域内でこれら素材パレットおよび製品パレットよりも下方に設置した場合は、サイクルタイム短縮のための仮置き台を設けながら、設置面積の増大を回避することができる。
この発明の板材加工搬送システムの運転方法は、板材に加工を施す板材加工機と、この板材加工機の側方に設けられ板材を載置する板材載置部と、これら板材加工機と板材載置部との間を往復走行して板材加工機に対する素材板材の搬入および製品板材の搬出を行う板材搬送装置とを備え、前記板材載置部は、素材板材を積載可能な素材板材積載部と、素材板材を一時的に置くための仮置き台とを有する板材加工搬送システムの運転方法であって、前記板材加工機による素材板材の加工中に、前記板材搬送装置により、素材板材積載部に積載されている素材板材から一枚だけ持ち上げて前記仮置き台に置き、前記板材加工機により加工された板材である製品板材の搬出の後、前記仮置き台に置かれている素材板材を板材加工機に搬入するため、1台の板材搬送装置で素材板材および製品板材の搬送を兼用しながら、素材搬入のための板材加工機の停止時間を短くでき、板材加工のサイクルタイムを短縮することができる。
この発明の一実施形態を図1〜図8と共に説明する。この板材加工搬送システムは、板材加工機1と、この板材加工機1の側方に設けられた板材貯蔵装置である板材載置部2と、これら板材加工機1と板材載置部2との間を往復走行して板材加工機1に対する素材板材W1の搬入および製品板材W2の搬出を行う板材搬送装置3と、システム制御手段60とを備える。板材加工機1と板材載置部2とは若干離して配置され、両者の間に補助テーブル4が設置されている。
板材加工機1は、板材Wを載せるテーブル5と、このテーブル5上の板材Wを加工する加工部6と、板材Wをテーブル5上で移動させる板材送り装置7とを備える。板材送り装置7は、加工機フレーム上を前後方向(Y軸方向)移動するキャリッジ10に、左右方向(X軸方向)に移動可能にクロススライド11を設置し、板材Wの端部を把持する複数のワークホルダ12を、クロススライド11に設置したものである。前記の左右方向(X軸方向)は、板材加工機1と板材載置部2の並び方向とされる。
この板材加工機1は、タレットパンチプレスからなり、加工部6は、上下一対のタレット13と、このタレット13の円周方向複数箇所に保持されたパンチ金型(図示せず)を所定のパンチ位置Pで叩くパンチ駆動機構(図示せず)とで主に構成される。
板材載置部2は、素材板材W1を積載する素材板材積載部21と、製品板材W2を積載する製品板材積載部22とを、板材加工機1と板材載置部2の並び方向と直交する方向に並べて設けたものである。この例では、素材板材積載部21および製品板材積載部22に加えて、スケルトンSを積載するスケルトン積載部23が設けてある。スケルトンSは、板材加工機1で素材板材W1から製品板材W2を切り抜いた外周の残材のことである。
製品板材積載部22、素材板材積載部21、およびスケルトン積載部23は、各々製品パレット22a、素材パレット21a、およびスケルトンパレット23aを、板材載置部本体2aの所定位置に停止させて構成される。これらパレット21a〜23aは、所定の可動領域内で、互いに干渉することなくそれぞれ水平方向の位置が変更可能に設置される。すなわち、これらパレット21a〜23aは、板材載置部本体2aに設けられたレール上を前後に移動可能であり、パレット移動装置(図示せず)の駆動により移動させられる。パレット移動装置は、例えば各パレット21a〜23aに結合した無端のチェーンと、その回動駆動用のモータ等で構成される。素材パレット21aを案内するレールは、製品パレット22aを案内するレールよりも高い位置に設けられ、製品パレット22aは、素材パレット21aの下方を通過可能である(図6参照)。各パレット21a〜23aは、常時は定位置で停止させられ、パレット上の板材W(素材板材W1,製品板材W2)の搬入,搬出時等に移動させられる。
板材載置部2には、素材板材積載部21から持ち上げた素材板材W1を一時的に置くための仮置き台58が設けられている。仮置き台58は、素材パレット21aおよび製品パレット22aの可動領域内で、これら素材パレット21aおよび製品パレット22aよりも下方に設置されている。
板材搬送装置3は、固定台25(図2)上に進退方向と直交する方向に長く延びる可動台26を進退自在に設置し、可動台26に沿って走行体27を進退自在に設置し、走行体27に板材Wの把持手段28を設置したものである。走行体27および把持手段28により板材ローダが構成される。可動台26の進退方向は、板材加工機1と板材載置部2との離間方向(X軸方向)に対して直交する方向(Y軸方向)である。固定台25と可動台26とで、走行体27を直交2軸方向に移動可能に支持する基台29が構成され、この基台29と各方向の駆動手段,案内手段を含むものが、走行体27を直交2軸方向に移動させる直交座標系の移動手段30となる。
固定台25は、板材載置部2の左右両側に沿って延びる一対の固定レール25aを備える。可動台26は、板材加工機1のテーブル5上に片持ち状に延びる直線フレーム状のものであり、前記一対の固定レール25a上に、一対の脚部26aで進退自在に設置されている。可動台26の先端は、板材加工機1の上フレーム14の側面近傍まで延びている。可動台26は、長手方向に沿って延びるレールを有し、このレールに沿って走行体27が走行自在に設置されている。可動台26の進退駆動および走行体27の走行駆動は、各々駆動装置31,32(図3)により行われる。これら可動台駆動装置31および走行体駆動装置32は、例えば、各々ラック・ピニオン機構、およびそのピニオンを駆動するサーボモータで構成される。これら可動台駆動装置31、走行体駆動装置32、並びに可動台26および走行体27を案内するレール25a等により、前記の直交座標系の移動手段30が構成される。
走行体27は、パッド取付フレーム33を有し、パッド取付フレーム33に把持手段28を構成する吸着パッド35が設けられている。パッド取付フレーム33は、走行体27に昇降自在に設置され、走行体27に設置された昇降装置34により昇降駆動される。昇降装置34は、例えばラック・ピニオン機構と、そのピニオンを駆動するサーボモータとで構成される。
把持手段28は、複数の吸着パッド35をパッド取付フレーム33に平面的に配列して取付けた吸着パッド配列体36と、パッド取付フレーム33に取付けられたグリッパ(図示せず)とで構成される。グリッパは、主にスケルトンSを排出用するためのものである。また、パッド取付フレーム33には素材分離用の磁気フロータ51(図4)が取付けられている。この磁気フロータ51は、積層状態にある素材板材W1を磁化してその磁気反発力により、最上段の素材板材W1の一枚分離を容易にするものである。
パッド取付フレーム33は、主フレーム33aと、その左右両側に設けた伸縮フレーム33b,33cとで構成される。左右の伸縮フレーム33b,33cは、それぞれ主フレーム33aに伸縮自在に取付けられ、それぞれ伸縮駆動装置(図示せず)により伸縮駆動される。伸縮駆動装置には、流体圧シリンダ装置、またはラック・ピニオン機構とモータ等で構成される。
吸着パッド35は、パッド取付フレーム33における主フレーム33aに前後左右に並んで複数設けられ、かつ左右の伸縮フレーム33b,33cに前後方向に並んで複数設けられている。したがって、伸縮フレーム33b,33cの伸縮により、主フレーム33aに取付けられた吸着パッド35と伸縮フレーム33b,33cに取付けられた吸着パッド35の間隔が変更自在となる。この間隔変更は、板材加工機1や板材載置部2の環境に適応して行われ、また素材板材W1や製品板材W2の大きさ,形状に応じて行われる。
図1において、素材板材積載部21に、この素材板材積載部21から板材搬送装置3により持ち上げられた素材板材W1が一枚であることを確認する一枚分離確認装置59が設けられている。一枚分離確認装置59は、板材搬送装置3に設けても良い。
一枚分離確認装置59は、例えば図7(F)に示すように、開閉自在に設けられた一対のアーム59aの先端の接触子59bにより素材板材W1を上下に挟み、一対のアーム59aの開き角度を検出する手段(図示せず)を設け、一対のアーム59aの開き度を設定値と比較して、挟み込んだ素材板材W1が一枚であるか、または2枚以上であるかを検出する装置である。
図1において、制御系を説明する。システム制御手段60は、板材加工機1を制御する板材加工機制御手段61と、搬送系制御手段62とで構成される。板材加工機制御手段61は、コンピュータ式の数値制御装置およびプログラマブルコントローラからなり、加工プログラム63を演算制御部64で解読して実行することにより、板材加工機1を制御する。加工プログラム63は、例えば、図8(B)に示すように、素材板材W1から複数の製品板材W2を外周加工部H2のパンチ加工によって切り取り、かつ製品板材W2内に内部加工部H1となるパンチ穴を加工させるものである。この加工プログラム63は、図8(A)のように素材板材W1の全体の内部加工部H1の加工を終えた後、外周加工部H2のパンチ加工を行う手順に設定されている。
搬送系制御手段62は、板材搬送装置3を制御する搬送制御装置65と、板材載置部2のパレット移動等の制御する板材載置部制御装置66とで構成される。板材載置部制御装置66は、シーケンサ等で構成される。
搬送制御装置65は、図5に示す搬送プログラムを解読して実行することで板材搬送装置3を制御するコンピュータ式のものである。搬送制御装置65は、上記搬送プログラムとハードウェア資源により、板材搬入前準備手段67、搬出制御手段68、および搬入制御手段69が構成される。
図5の搬送プログラムは、後に図6,7と共に説明するが、次の各ステップS1〜S7からなる。このうち、ステップS2〜S5により、図1の板材搬入前準備手段67が構成され、ステップS6により搬出制御手段68が構成され、ステップS7により搬入制御手段69が構成される。
つぎに、上記構成による動作、および搬送プログラムの各ステップ等につき、図5〜図7と共に説明する。板材加工機1は、板材加工機制御手段61の制御に従い、例えば図8(A)に示すように、素材板材W1の全体に内部加工部H1の加工を行った後、同図(B)のように外周加工部H2の加工を行い、製品板材W2を切り離す。
板材加工機1の内部加工部H1の加工を行う過程である前半の加工過程の間に、図1の板材搬入前準備手段67による板材搬送装置3等の搬入前準備動作を行う。
すなわち、図5に示すように、板材搬送装置3による前回の素材板材W1の板材加工機1への搬入が完了すると、板材加工機1では板材加工を開始し、板材搬送装置3では、ステップS1の動作として、板材搬送装置3の走行体27を素材板材積載部21上へ戻す動作を行った後、ステップS2の一枚持ち上げ準備動作から、ステップS3の1枚の持ち上げ、ステップS4の一枚分離確認、ステップS5の仮置き台58への載置までの動作である搬入前準備動作を行う。
一枚持ち上げ準備動作(S2)は、積載された素材板材W1から最上層の素材板材W1だけが吸着されることを確実とするために、板材搬送装置3などに行わせる動作である。この実施形態では、まず図7(A)のように、板材搬送装置3の吸着パッド35を積載状態の素材板材W1の上面付近に位置させた後、同図(B)のように磁気フロータ51を素材板材W1の積載体の側面に接触させて、最上層とその下の素材板材W1とが接触面で互いに同磁極となるように磁化し、最上層の素材板材W1を浮き易くする。
この状態で、最上層の素材板材W1の角部を吸着パッド35で吸着し(図7(C))、吸着パッド35の上昇により、素材板材W1の角部を捲り上げる(図7(D))。なお角部以外の吸着パッド35は吸引を止めておく。この捲り上げ後、吸着パッド35を複数回または1回上下動させる。これにより、角部捲り上げ状態の素材板材W1に波打ちを生じさせ、その下の素材板材W1と分離され易くする。捲り上げ時の吸着パッド35の上下動作は、角部に対応する吸着パッド35だけを昇降可能として昇降駆動するようにしても、パッド取付フレーム33ごと昇降駆動しても良い。
上記磁気フロータ51は、必ずしも用いなくても良い。また、磁気フロータ51を用いる代わり、または磁気フロータ51と併用して、上記捲り上げ時に板材搬送装置3等に設けたエアノズル(図示せず)から、最上層とその下の素材板材W1間にエアを吹き込むようにしても良い。
上記波打ちの後、捲り上げた素材板材W1を、一旦、素材板材W1の積載体上に降ろし(図7(E))、その後、最上層の素材板材W1の全体を吸着パッド35で吸着して持ち上げる(図7(F)、図5ステップS3)。
素材板材W1を所定高さまで持ち上げた後、図7(F)のように、一枚分離確認装置59により、持ち上げ状態の素材板材W1につき、厚さ測定等によって一枚であることを確認する(図5ステップS4)。二枚以上である場合は、持ち上げた素材板材W1を降ろした後、上記一枚持ち上げ準備動作(S2)から、一枚持ち上げ動作(S3)、一枚分離確認(S4)の各動作を繰り返す。
一枚分離状態であると確認されると、板材搬送装置3は、持ち上げた板材Wを仮置き台58(図1,図6)上に搬送して載置する(図5ステップS5、図6(B))。
このように、一枚分離した素材板材W1を仮置き台58上に載置して、板材加工機1による加工の完了を待つ。加工が完了すると、図1の搬出制御手段68の制御に従い、板材搬送装置3によって板材加工機1上の各製品板材W2を板材載置部2へ搬出する(図5ステップS6)。
製品板材W2の搬出が完了すると、図1の搬入制御手段69の制御に従い、板材搬送装置3によって、仮置き台58上の板材Wを板材加工機1上の所定位置へ搬入する(図5ステップS7)。板材搬送装置3は、このようなステップS1〜S7の動作を繰り返す。
このように、板材搬送装置3は、板材加工機1に対する素材板材W1の搬入・製品板材W2の搬出ができない板材加工機1の加工中の時間を利用して、素材板材W1の1枚分離と仮置き台58への載置を行う。
なお、板材搬送装置3は、加工後、製品板材W2を搬出してから素材板材W1を搬入する必要があるため、素材板材W1を1枚分離してそのまま素材板材W1の搬入を待機できない。このため、1枚分離後に仮置き台58への載置を行う。これらにより、この板材加工搬送システムによると、効率良く板材加工を行うことができる。
図6は、板材載置部2における各パレット21a〜23aと仮置き台58の配置関係、および移動例を示す。仮置き台58は位置固定とされる。板材載置部2では、床面積を効率良く利用して仮置き台58を設置し、また素材板材W1、製品板材W2、およびスケルトンSを面積効率良く格納し、かつ板材搬送装置3による動作が効率良く行えるように、各パレット21a〜23aを次のように移動させる。
図6(A)に示すように、一枚持ち上げ準備動作および一枚持ち上げの過程(図5のステップS1〜S4)では、素材板材載置部22となる素材パレット21aを、板材載置部2の前後方向における最適停止位置、例えば中央部付近に位置させておく。上記最適停止位置は、素材載置部2と板材加工機1との間で、板材搬送装置3による板材の搬送が最も効率良く行える位置である。製品パレット22aおよびスケルトンパレット23aは、前後方向Yのどの位置であっても良い。
一枚持ち上げを行った素材板材W1を仮置き台58に置くときは、図6(B)に示すように、仮置き台58の上方が開放させるように、各パレット21a〜23aを所定の待機位置等へ移動させる。
図6(C)のように、製品板材W2を製品パレット22a上に搬出するときは、製品パレット22aを最適停止位置である中央部付近に位置させる。素材パレット21aは、製品パレット22aの上方が開放される位置とする。スケルトンパレット23aの位置は特に問わない。
図6(D)のように、スケルトンSの搬出時は、スケルトンパレット23aを、例えば仮置き台58の上方に位置させ、スケルトンパレット23aの上方が開放される位置に、素材パレット21aおよび製品パレット22aを位置させる。
図6(E)のように、仮置き台58上の素材板材W1を吸着して搬送するときは、仮置き台58の上方が開放させるように、各パレット21a〜23aを所定の待機位置等へ移動させる。
このように各パレット21a〜23aを移動させることにより、サイクルタイム短縮のための仮置き台58を設けながら、設置面積の増大が回避でき、また板材搬送装置3による搬入搬出動作が効率良く行える。
この発明の一実施形態に係る板材加工搬送システムの概念構成を示すブロック図である。 その板材加工機、板材載置部、および板材搬送装置を示す正面図である。 その板材載置部の側面図である。 同板材加工機、板材載置部、および板材搬送装置を示す概略平面図である。 搬送プログラムの流れ図である。 同板材載置部の動作の説明図である。 同板材搬送装置の板材搬入前準備過程等の説明図である。 板材の加工例の説明図である。
符号の説明
1…板材加工機
2…板材載置部
3…板材搬送装置
5…テーブル
6…加工部
7…板材送り装置
21…素材板材積載部
22…製品板材積載部
21a…素材パレット
22a…製品パレット
25…固定台
26…可動台
27…走行体
28…把持手段
33…パッド取付フレーム
34…昇降装置
35…吸着パッド
51…磁気フロータ
58…仮置き台
59…一枚分離確認装置
60…システム制御手段
61…板材加工機制御手段
62…搬送系制御手段
65…搬送制御装置
66…板材載置部制御装置
67…板材搬入前準備手段
68…搬出制御手段
69…搬入制御手段
W…板材
W1…素材板材
W2…製品板材

Claims (4)

  1. 板材に加工を施す板材加工機と、この板材加工機の側方に設けられ板材を載置する板材載置部と、これら板材加工機と板材載置部との間を往復走行して板材加工機に対する素材板材の搬入および製品板材の搬出を行う板材搬送装置と、この板材搬送装置を制御する制御装置とを備え、
    前記板材載置部は、素材板材を積載可能な素材板材積載部と、素材板材を一時的に置くための仮置き台とを有し、
    前記制御装置は、板材加工機による加工中に、素材板材積載部に積載されている素材板材から素材板材を一枚だけ持ち上げて前記仮置き台に置くように、前記板材搬送装置を制御する板材搬入前準備手段を有するものとした板材加工搬送システム。
  2. 前記板材搬送装置または前記素材板材積載部に、この素材板材積載部から前記板材搬送装置により持ち上げられた板材が一枚であることを確認する一枚分離確認装置を設け、前記板材搬入前準備手段は、前記一枚分離確認装置により一枚であることを確認した後、その持ち上げられた板材を前記仮置き台に置くように前記板材搬送装置を制御するものとした請求項1記載の板材加工搬送システム。
  3. 前記板材載置部は、前記素材板材積載部を構成する素材パレット、および製品板材を積載する製品パレットを有し、これら素材パレットおよび製品パレットは、所定の可動領域内で、互いに干渉することなくそれぞれ水平方向の位置が変更可能に設置され、前記仮置き台は、これら素材パレットおよび製品パレットの可動領域内でこれら素材パレットおよび製品パレットよりも下方に設置した請求項1または請求項2記載の板材加工搬送システム。
  4. 板材に加工を施す板材加工機と、この板材加工機の側方に設けられ板材を載置する板材載置部と、これら板材加工機と板材載置部との間を往復走行して板材加工機に対する素材板材の搬入および製品板材の搬出を行う板材搬送装置とを備え、前記板材載置部は、素材板材を積載可能な素材板材積載部と、素材板材を一時的に置くための仮置き台とを有する板材加工搬送システムの運転方法であって、
    前記板材加工機による素材板材の加工中に、前記板材搬送装置により、素材板材積載部に積載されている素材板材から一枚だけ持ち上げて前記仮置き台に置き、前記板材加工機により加工された板材である製品板材の搬出の後、前記仮置き台に置かれている素材板材を板材加工機に搬入することを特徴とする板材加工搬送システムの運転方法。
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