JP5532991B2 - 板材搬出システム - Google Patents

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Description

この発明は、タレットパンチプレスにより板状の素材から切断されたワークを、前記タレットパンチプレスの側方に位置する搬出部へ吸着して搬出する板材搬出システムに関する。
タレットパンチプレスにより板状の素材から切断されたワークは、ローダにより、タレットパンチプレスから離れた位置にある搬出部へ搬出される。上記ローダとして、例えば、複数の吸着パッドが平面上に並ぶ保持部材を有し、この保持部材によりワークの表面を吸着して保持しながら搬送するものが使用されている。
上記構成のローダは、保持部材によりワークを安定して保持するためには、ワークの中心部の広い範囲を吸着する必要がある。ワークが長尺である場合、加工終了時にワークの中心部がタレットの下側に位置しており、そのまま保持部材でワークを保持して搬送できないことがある。その場合、タレットの外側に出ているワークの端部を保持部材で吸着し、タレットパンチプレスのテーブル面に沿って搬出部側へ引きずって移動させ、その移動位置でワークの中心部を吸着するように保持し直してから、搬出部までワークを持ち上げて搬送するようにしている。この搬出方法は、保持部材がワークを保持し直す間もワークがタレットパンチプレスの加工エリア内にあるため、その間タレットパンチプレスによる加工を停止しなければならないという問題がある。
上記問題の対策として、タレットパンチプレスの主テーブルの延長位置にあって主テーブルと共にタレットパンチプレスのテーブルを構成する補助テーブルを設置し、加工されたワークを補助テーブルの上まで引きずって移動させ、そこで保持し直してから、搬出部までワークを持ち上げて搬送する提案がなされている(特許文献1)。
特開2007−326107号公報
しかし、上記提案についても、補助テーブルがタレットパンチプレスの加工エリア内にあるため、次回加工するワークの寸法や形状によっては、補助テーブルからワークが搬出されるまでは加工をできない場合がある。また、上記提案のようにタレットパンチプレスの主テーブル、補助テーブル、および搬出部を直列に配置すると、タレットパンチプレスから搬出部へ至るラインの全長が長くなり、広い設置スペースを要する。
この発明の目的は、ワーク搬出のためのタレットパンチプレスの加工停止時間を短縮できる板材搬出システムを提供することである。
この発明の他の目的は、板材搬出システムを狭いスペースに設置できるようにすることである。
この発明のさらに他の目的は、タレットパンチプレスの加工停止時間をさらに短縮できるようにすることである。
この発明の板材搬出システムは、板材状の素材からワークを切断するタレットパンチプレスと、前記ワークの表面に吸着してこのワークを保持する保持部材を有し、保持したワークを前記タレットパンチプレスから側方の搬出部に搬出するローダと、前記タレットパンチプレスの加工エリア外に設けられた持ち替え用テーブルと、パンチプレスの加工エリア外に設けられた持ち替え用テーブルと、前記タレットパンチプレスの加工エリア内に位置するワークを、前記保持部材が前記ワークの表面の一部に吸着して保持する状態で搬出して、前記持ち替え用テーブル上に一旦載置する第1工程動作、および前記持ち替え用テーブル上のワークを、前記保持部材が前記第1工程動作時よりも広い吸着範囲に保持し直してから、前記搬出部まで搬出する第2工程動作を行うように前記ローダを制御する制御手段とを備える。
この構成の板材搬出システムによると、タレットパンチプレスにより長尺なワークが切断加工された場合、ローダは、第1工程および第2工程を経て、上記ワークをタレットパンチプレスの加工エリア内から搬出部へ搬出する。すなわち、第1工程では、前記加工エリア内のワークを、保持部材がワークの表面の一部に吸着して保持する状態で搬出し、持ち替え用テーブル上に一旦載置する。第2工程では、持ち替え用テーブル上のワークを、保持部材が第1工程時よりも広い吸着範囲に保持し直してから、搬出部まで搬出する。
ワークが長尺であって、加工終了時のワーク位置では保持部材によりワークを安定して保持できない場合でも、上記のように、保持部材がワークの表面の一部に吸着して保持する状態でワークを持ち替え用テーブルまで搬出することにより、加工終了後すぐにワークが加工エリア外に搬出される。そのため、持ち替え用テーブル上のワークが次のワークの加工の邪魔にならず、タレットパンチプレスの加工停止時間を短くできる。
記持ち替え用テーブルは、前記搬出部の上方に被さる位置と、外れた位置とにスライド自在である。
この構成であれば、タレットパンチプレスと搬出部の間に持ち替え用テーブルが介在しないので、タレットパンチプレスから搬出部へ至るラインの全長を短くできる。それにより、板材搬出システムを狭いスペースに設置できる。
この発明において、前記ローダは、軌道に沿って走行する複数の走行体に前記保持部材をそれぞれ設けたものであるのが望ましい。
複数の保持部材でワークの搬出を行うことにより、ワークの搬出が効率良く行え、タレットパンチプレスの加工停止時間をより一層短縮できる。
この発明の板材搬出システムは、板材状の素材からワークを切断するタレットパンチプレスと、前記ワークの表面に吸着してこのワークを保持する保持部材を有し、保持したワークを前記タレットパンチプレスから側方の搬出部に搬出するローダと、前記タレットパンチプレスの加工エリア外に設けられた持ち替え用テーブルと、前記タレットパンチプレスの加工エリア内に位置するワークを、前記保持部材が前記ワークの表面の一部に吸着して保持する状態で搬出して、前記持ち替え用テーブル上に一旦載置する第1工程動作、および前記持ち替え用テーブル上のワークを、前記保持部材が前記第1工程動作時よりも広い吸着範囲に保持し直してから、前記搬出部まで搬出する第2工程動作を行うように前記ローダを制御する制御手段とを備え、前記持ち替え用テーブルは、前記搬出部の上方に被さる位置と、外れた位置とにスライド自在とされるため、ワーク搬出のためのタレットパンチプレスの加工停止時間を短縮できる。
前記持ち替え用テーブルは、前記搬出部の上方に被さる位置と、外れた位置とにスライド自在であるため、板材搬出システムを狭いスペースに設置できる。
前記ローダが、軌道に沿って走行する複数の走行体に前記保持部材をそれぞれ設けたものである場合は、タレットパンチプレスの加工停止時間をさらに短縮できる。
この発明の一実施形態にかかる板材搬出システムの機構部分の平面図と制御手段のブロック図とを組み合わせた図である。 同板材搬出システムの機構部分の斜視図である。 (A)は素材に対するワークの板取りの一例を示す図、(B)は1つ目のワークを分離する直前の状態を示す図、(C)は2つ目のワークを分離する直前の状態を示す図である。 同板材搬出システムによる板材搬出過程の一例を示す説明図である。 この発明の異なる実施形態にかかる板材搬出システムの機構部分の平面図と制御手段のブロック図とを組み合わせた図である。 同板材搬出システムの機構部分の斜視図である。 同板材搬出システムによる板材搬出過程の一例を示す説明図である。
この発明の一実施形態を図面と共に説明する。この板材搬出システムは、機構部分とこの機構部分を制御するシステム制御装置とで構成される。図1は機構部分の平面図にシステム制御装置のブロック図を組み合わせた図、図2は機構部分の斜視図である。
まず、機構部分について説明する。機構部分は、板材である素材W0から打ち抜き等によってワークを切り取る機能を有するタレットパンチパンチプレス(以下、パンチプレスとする)1と、このパンチプレス1により切り取られたワークをパンチプレス1の側方に停車される搬出部としての製品台車3へ搬送するローダ2とを備える。また、パンチプレス1と製品台車3の停車位置との間には、持ち替え用テーブル4が設置されている。
パンチプレス1は、素材W0を載せる本体テーブル5と、この本体テーブル5上の素材W0を加工する加工部6と、素材W0を本体テーブル5上で移動させる素材送り装置7とを備える。
本体テーブル5は、フレーム8に固定された固定テーブル部5aと、後述するキャリッジ12と一体に前後方向(Y軸方向)に進退する進退テーブル部5bとで構成される。また、本体テーブル5と前記持ち替え用テーブル4間には、補助テーブル9が設置されている。本体テーブル5および補助テーブル9はパンチプレス1のワークテーブルを構成し、これら両テーブル5,9を含む範囲がパンチプレス1の加工エリアとされる。
加工部6は、回転割出可能な上下一対のタレット10を備え、各タレット10の外周部に円周方向に並んで複数のパンチ工具(図示せず)およびダイ工具(図示せず)がそれぞれ搭載されている。パンチ工具およびダイ工具には、孔開け加工用のもの、成形加工用のもの等がある。これらパンチ工具およびダイ工具が所定のパンチ位置Pに割り出された状態で、パンチ駆動機構(図示せず)によりパンチ工具を叩くことで、素材W0に対し所定の加工を行う。
また、加工部6には、パンチ位置Pと並んで、サブヘッド11がタレット10の近くに設置されている。サブヘッド11は、素材W0から外周加工されて一部が素材W0と繋がった状態にあるワークW1,W2(図3(B),(C))を素材W0から切り離す手段であり、専用のパンチ工具およびダイ工具を有するパンチ機構で構成される。
素材送り機構7は、フレーム8に対して前後方向(Y軸方向)移動可能に設置されたキャリッジ12に、その直交方向となる左右方向(X軸方向)移動可能にクロススライド13を搭載し、クロススライド13に、ワークWの縁部を把持する複数のワークホルダ14を取付けたものである。キャリッジ12およびクロススライド13は、それぞれサーボモータによりボールねじ機構(いずれも図示せず)を介して進退駆動される。
ローダ2は、それぞれワークの表面に吸着してワークを保持する前後2つの保持部材20を有する。この実施形態の保持部材20は、真空吸着パッドからなる複数の吸着パッド21が前後左右方向に並べて配置され、これら吸着パッド21によりワークの上面を吸着して保持する構成である。吸着パッド21はブロア等の負圧源(図示せず)に配管で接続されている。吸着パッド21は、電磁石からなり磁力でワークを吸着する構成であってもよい。保持部材20は左右方向(X軸方向)に長く、左端部に吸着パッド21が密に配置されている。各保持部材20は、次に説明する移動機構2aにより、左右方向(X軸方向)、前後方向(Y軸方向)、および上下方向(Z軸方向)にそれぞれ移動自在である。
図2に示すように、移動機構2aは、パンチプレス1と製品台車3の停車位置間に、左右方向に延びる2本の軌道22が平行に設けられ、これら軌道22に沿って2台の走行体23がそれぞれ独立して走行可能に設けられている。各走行体23は昇降可能な昇降ロッド24を備え、この昇降ロッド24の下端に保持部材20が取付けられている。2本の軌道22は、左右両端で互いに連結されて一体とされており、左右一対の前後移動フレーム25に支持されている。各前後移動フレーム25はいずれも、前後移動用レール26に沿って移動自在である。保持部材20は、走行駆動源(図示せず)により走行体23が軌道22に沿って走行することで左右移動し、昇降駆動源(図示せず)により昇降ロッド24が走行体23に対し昇降することで上下移動し、前後移動駆動源(図示せず)により左右一対の前後移動フレーム25が前後移動用レール25に沿って移動することで前後移動する。
製品台車3は、例えば人力により移動自在である。持ち替え用テーブル4は定位置に固定して設置されている。製品台車3および持ち替え用テーブル4のワーク載置面3a,4aの広さは、いずれも最大寸法の板状素材W0を載せることができる広さとされている。
次に、システム制御装置について説明する。図1に示すように、システム制御装置30は、パンチプレス1を制御するパンチプレス制御装置31と、ローダ2を制御する制御手段であるローダ制御装置32とを備える。
パンチプレス制御装置31は、コンピュータ式の数値制御装置およびプログラマブルコントローラ等からなり、加工プログラム33を演算制御部34で解読して実行することにより、パンチプレス1を制御する。加工プログラム33には、それぞれの孔開け加工、成形加工ごとに、使用するパンチ工具およびダイ工具のパンチ位置Pへの割出の命令、素材W0の移動の命令、パンチ駆動の命令、サブヘッド11の駆動の命令等が記述されている。
ローダ制御装置32は、コンピュータ式のプログラマブルコントローラ等からなり、搬出プログラム35を演算制御部36で解読して実行し、ローダ2の各駆動源に制御指令を与えることにより、ローダ2を制御する。搬出プログラム35には、パンチプレス1から搬出するワークごとに、保持部材20の吸着作動の命令、保持部材20をXYZ3軸方向に移動させる命令等が記述されている。
比較的小さなワークについては、サブヘッド11により素材W0からワークが切り離されると、保持部材20の左端部の吸着パッド21によりワークを吸着して保持し、そのまま製品台車3へ搬出する。長尺なワークの場合は、保持部材20がワークの右端部に吸着して保持する状態で搬出して、持ち替え用テーブル4上に一旦載置する第1工程動作、および持ち替え用テーブル4上のワークを、保持部材20が前記第1工程動作時よりも広い吸着範囲に保持し直してから、製品台車4まで搬出する第2工程動作を行う。
長尺なワークについての具体的な搬出動作を説明する。図3(A)のように、素材W0から長尺なワークW1,W2を板取りする場合を例にする。パンチプレス1では、パンチ工具およびダイ工具による孔開け加工をワークW1の外周に沿って位置を変えて複数回行うことにより、図3(B)のように、ワークW1となる部分の周囲に打ち抜き孔40が形成され、ワークW1が外周の一部である繋がり部分41だけで素材W0と繋がった状態とする。そして、最後にサブヘッド11により前記繋がり部分41を切断することで、図3(C)のように、素材W0からワークW1を切り離す。長尺なワークの場合、順にワークの打ち抜き孔40が形成されていっても、なるべく最後までワークW1が素材W0に対し安定した位置関係に保たれるように、最後まで残る繋がり部分41をワークW1における長手方向の中央部に設定にしている。ワークW2についても同様である。なお、以下の説明では、便宜上、前側の保持部材を20A、後側の保持部材を20Bと記述する。
まず、素材W0からワークW1が切り離される。この時点では、ワークW1の大半は上タレット10の下側またはそれよりも左側方に位置し、右端部だけが上タレット10から右側方に出た状態となっている(図4(A))。この上タレット10から出たワークW1の右端部を前側の保持部材20Aの左端部で吸着保持し、走行体23の走行により、そのまま保持部材20Aを右方向へ移動させ、ワークW1を持ち替え用テーブル4の上まで引きずり出す(図4(B))。ここまでが第1工程である。第1工程が終了し、ワークW1が加工エリアから完全に搬出されると、パンチプレス1は次のワークに対する加工動作を再開する。
次に、保持部材20Aは、吸着パッド21の吸着を止めて持ち替え用テーブル4上のワークW1の保持を一旦解除し、昇降ロッド24の上昇、走行体23の走行、昇降ロッド24の下降、吸着パッド21の再吸着により、保持部材20A全体でワークW1を保持するように保持し直す。今度は昇降ロッド24の上昇によりワークW1を持上げて、走行体23の走行により製品台車3の上方まで搬送する。そして、昇降ロッド24の下降、吸着パッド21の吸着解除により、ワークW1を製品台車3の上に載置する(図4(C))。ここまでが第2工程であり、これによりワークW1の搬出が完了する。なお、図4(C)は、保持部材20AがワークW1を製品台車3に載置した後、後側の保持部材20Bによる次のワークW2の搬出に備えて、両保持部材20A,20Bを前方へ移動させた状態を示す。
保持部材20Aが上記第2工程動作を行っている間に、パンチプレス1はワークW2に対して加工を行う。そして、素材W0からワークW2が切り離される(図4(C))。前記同様、第1工程において、上タレット10から出たワークW2の右端部を後側の保持部材20Bの左端部で吸着保持し、そのまま保持部材20Bを右方向へ移動させ、ワークW2を持ち替え用テーブル4の上まで引きずり出す(図4(D))。この時点で、パンチプレス1は次のワークに対する加工動作を再開する。前側の保持部材20Aは待機位置へ戻る。
また、第2工程おいて、保持部材20Bは、持ち替え用テーブル4上のワークW2を保持し直して、製品台車3まで搬送して載置する(図4(E))。なお、図4(E)は、保持部材20BがワークW2を製品台車3に載置した後、前側の保持部材20Aによる次のワークの搬出に備えて、両保持部材20A,20Bを後方へ移動させた状態を示す。
上述したように、ワークW1,W2が長尺であって、加工終了時のワーク位置では保持部材20A,20BによりでワークW1,W2を安定して保持できない場合、保持部材20A,20BがワークW1,W2の表面の一部に吸着して保持する状態でワークW1,W2を持ち替え用テーブル4まで搬出することにより、加工終了後すぐにワークW1,W2が加工エリア外に搬出される。そのため、持ち替え用テーブル4上のワークW1,W2が次のワークの加工の邪魔にならず、パンチプレス1の加工停止時間を短くできる。また、互いに独立して走行する2台の走行体23にそれぞれ設けられた2つの保持部材20A,20Bでワークの搬出を行うため、ワークの搬出が効率良く行え、パンチプレス1の加工停止時間をより一層短縮できる。
図5および図6は、この発明の異なる実施形態を示す。この板材搬出システムは、持ち替え用テーブル4が可動式であって、搬出部である製品台車3の停車位置の上方に被さる位置と、外れた位置とに前後方向にスライド自在である。持ち替え用テーブル4のスライドは、人力を行なってもよく、動力源を用いて行なっても良い。パンチプレス1およびローダ2は、前記実施形態のものと同じ構成である。ただし、前記実施形態を比べて、パンチプレス1から製品台車3の停車位置までのラインの長さが短いため、その分だけローダ2の軌道22も短い。システム制御装置30の構成も、前記実施形態と同じである。持ち替え用テーブル4のスライドが動力源(図示せず)を用いて行われ、その動力源を自動制御する場合は、ローダ制御装置32の加工プログラム33に、上記動力源による持ち替え用テーブル4のスライドの命令が加わる。
この板材搬出システムによるワークの搬出動作を、図3のワークW1,W2を例にして説明する。
まず、素材W0からワークW1が切り離される。この時点では、ワークW1の大半は上タレット10の下側またはそれよりも左側方に位置し、右端部だけが上タレット10から右側方に出た状態となっている(図7(A))。この上タレット10から出たワークW1の右端部を前側の保持部材20Aの左端部で吸着保持し、そのまま保持部材20Aを右方向へ移動させ、ワークW1を持ち替え用テーブル4の上まで引きずり出す(図7(B))。ここまでが第1工程である。第1工程が終了し、ワークW1が加工エリアから完全に搬出されると、パンチプレス1は次のワークに対する加工動作を再開する。
次に、保持部材20Aは、持ち替え用テーブル4上のワークW1の保持を一旦解除し、保持部材20A全体でワークW1を保持するように保持し直す。次いで、ワークW1を持ち替え用テーブル4から浮かし、持ち替え用テーブル4を前方へスライドさせて、保持部材20Aの直下に製品台車3を位置させた後、ワークW1を下ろして製品台車3の上に載置する(図7(C))。ここまでが第2工程であり、これによりワークW1の搬出が完了する。
ワークW1の搬出が完了したなら、後側の保持部材20Bによる次のワークW2の搬出に備えて、両保持部材20A,20Bが前方へ移動する(図7(D))。保持部材20Aは待機位置へ戻り、持ち替え用テーブル4が製品台車3の上側に被さる位置へスライドする(図7(E))。
保持部材20Aが上記第2工程動作を行っている間に、パンチプレス1はワークW2に対する加工を行う。そして、素材W0からワークW2が切り離される(図7(E))。前記同様、第1工程において、上タレット10から出たワークW2の右端部を後側の保持部材20Bの左端部で吸着保持し、そのまま保持部材20Bを右方向へ移動させ、ワークW2を持ち替え用テーブル4の上まで引きずり出す(図7(F))。この時点で、パンチプレス1は次のワークに対する加工動作を再開する。
そして、第2工程おいて、保持部材20Bは、持ち替え用テーブル4上のワークW2を保持し直してから、ワークW2を持ち替え用テーブル4から浮かし、持ち替え用テーブル4を前方へスライドさせ(図7(G))、製品台車3にワークW2を載置する(図7(H))。なお、図7(H)は、保持部材20BがワークW2を製品台車3に載置した後、前側の保持部材20Aによる次のワークの搬出に備えて、両保持部材20A,20Bを後方へ移動させた状態を示す。
この実施形態の場合も、前記同様、ワークW1,W2が長尺であって、加工終了時のワーク位置では保持部材20A,20BによりでワークW1,W2を安定して保持できない場合、保持部材20A,20BがワークW1,W2の表面の一部に吸着して保持する状態でワークW1,W2を持ち替え用テーブル4まで搬出することにより、加工終了後すぐにワークW1,W2が加工エリア外に搬出させる。そのため、持ち替え用テーブル4上のワークW1,W2が次のワークの加工の邪魔にならず、パンチプレス1の加工停止時間を短くできる。また、互いに独立して走行する2台の走行体23にそれぞれ設けられた2つの保持部材20A,20Bでワークの搬出を行うため、ワークの搬出が効率良く行え、パンチプレス1の加工停止時間をより一層短縮できる。さらに、この実施形態は、持ち替え用テーブル4を搬出部である製品台車3の停車位置の上方に被さる位置と外れた位置とにスライドさせる構成としたことにより、パンチプレス1から製品台車3の停車位置までのラインの長さが短くなり、狭いスペースに設置することができる。
上記各実施形態は2つの保持部材20を有するが、1台の走行体23に設けられた1つの保持部材20でワークを搬出する構成としてもよい。
1…タレットパンチプレス
2…ローダ
3…製品台車(搬出部)
4…持ち替え用テーブル
10…タレット
20,20A,20B…保持部材
21…吸着パッド
23…走行体
32…ローダ制御装置(制御手段)
W0…素材
W1,W2…ワーク

Claims (2)

  1. 板材状の素材からワークを切断するタレットパンチプレスと、
    前記ワークの表面を吸着してこのワークを保持する保持部材を有し、保持したワークを前記タレットパンチプレスから側方の搬出部に搬出するローダと、
    前記タレットパンチプレスの加工エリア外に設けられた持ち替え用テーブルと、
    前記タレットパンチプレスの加工エリア内に位置するワークを、前記保持部材が前記ワークの表面の一部に吸着して保持する状態で搬出して、前記持ち替え用テーブル上に一旦載置する第1工程動作、および前記持ち替え用テーブル上のワークを、前記保持部材が前記第1工程動作時よりも広い吸着範囲に保持し直してから、前記搬出部まで搬出する第2工程動作を行うように前記ローダを制御する制御手段とを備え、
    前記持ち替え用テーブルは、前記搬出部の上方に被さる位置と、外れた位置とにスライド自在とされた板材搬出システム。
  2. 前記ローダは、軌道に沿って走行する複数の走行体に前記保持部材をそれぞれ設けたものである請求項に記載の板材搬出システム。
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