JP2007326107A - 板材搬出装置 - Google Patents

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大輔 勝山
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Abstract

【課題】 板材搬出時に板材を持ち替えるにあたり、板材の不測の移動が生じず、板材を安定して精度良く再保持できる板材搬出装置を提供する。
【解決手段】 板材加工機3と板材搬出部E3の上方間を走行する走行体15と、この走行体15に設けられ板材加工機3上の板材Wを上方から吸着または磁着して保持する板材保持手段40とを備える。走行体15の板材加工機3から板材搬出部E3への搬送経路に、保持手段40によりテーブル41上に置かれた板材Wを固定する板材固定手段42を設ける。板材生産制御装置1は、板材加工機3上の加工済みの板材Wを部分的に保持して板材加工機3から引出し、板材固定手段42により板材Wを固定した状態で、板材保持手段40による板材保持を解除し、この解除前よりも板材Wのより広い範囲を再度保持して板材搬出部E3へ搬出するように、板材保持手段40および走行体15を制御する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、パンチプレスやレーザ加工機等の板材加工機から加工済みの板材を搬出する板材搬出装置に関する。
従来、パンチプレスやレーザ加工機等の板材加工機から加工済みの板材を搬出する場合に、前後左右に走行可能な板材ローダを用い、板材ローダの平面的に並ぶ複数の吸着パッドにより板材を吸着して搬出することが行われている(例えば、特許文献1)。同文献の板材ローダは、板材の大きさに応じた吸着が行えるように、吸着パッドを支持する支持枠が拡縮可能とされている。
特開2002−79331号公報
板材加工機による板材の加工終了状態によっては、搬出すべき加工済み板材の一部が板材加工機のタレット等の加工部内に潜り込んでいる場合がある。機種によっては、最終の切り離し加工専用のサブヘッド等と呼ばれる第2の加工部を設け、加工済み板材の潜り込む範囲を少なくするものもある。しかし、上記のようなサブヘッドを設けることができないものもあり、またサブヘッドを設けると、板材加工機の構成が複雑となる。
このようなサブヘッドを設けない板材加工機の場合に、上記のような拡縮可能な支持枠を持つ板材ローダを使用するときは、図7のように制御する。すなわち、板材Wの搬出には、板材Wの加工部27から露出している箇所を、板材ローダとなる走行体15の板材保持手段40を構成する吸着パッド17で吸着し(図7(A))、同図(B)のように、走行体15で板材Wの全体を加工部27から引出す。この引出しの後、拡縮枠部16bの吸着パッド17の吸着を解除し、拡縮枠部16bを広げて板材Wの全体をバランス良く吸着する(図7(C))。これにより安定して板材Wの搬送が行える。
しかし、図8(A)のように、板材加工機の加工部27からの板材Wの露出部分が小さくて、走行体15の拡縮枠部16bの吸着パッド17でしか吸着できない場合がある。このような場合、同図(B)のように板材Wの全体を加工部27から引き出しても、走行体15の板材保持手段40で板材Wの全体をバランス良く吸着するために、吸着パッド17による吸着位置の変更、つまり再保持を行うには、板材保持手段40の全ての吸着パッド17による吸着を解除することが必要となる。
このように全ての吸着パッド17による吸着を解除した場合、板材Wが不測に移動し、適切な再保持が行えない場合がある。また、再保持時に板材Wの不測の移動があると、再保持した板材Wを搬出先で降ろすときに、板材Wの降ろし位置に大きな誤差が生じ、下方の板材W上やパレット上に適切に搬出できないことがある。
この発明の目的は、板材搬出時に板材を持ち替えるにあたり、板材の不測の移動が生じず、板材を安定して精度良く再保持できる板材搬出装置を提供することである。
この発明の他の目的は、板材の持ち替えに際して一時的に板材を固定する板材固定手段が板材搬出の妨げにならないようにすることである。
この発明のさらに他の目的は、板材の持ち替えに際して一時的に板材を固定する板材固定手段が、加工の妨げにならず、かつ必要なときに板材を固定できるようにすることである。
この発明の板材搬出装置(4)は、板材加工機(3)と板材搬出部(E3)の上方間を走行する走行体(15)と、この走行体(15)に設けられ前記板材加工機(3)上の板材(W)を上方から吸着または磁着して保持する板材保持手段(40)と、前記走行体(15)の前記板材加工機(3)から板材搬出部(E3)への搬送経路に設けられ板材(W)を固定する板材固定手段(42)と、板材加工機(3)上の加工済みの板材(W)を部分的に保持して板材(W)を板材加工機(3)から引出し、前記板材固定手段(42)により板材(W)を固定した状態で、前記板材保持手段(42)による板材保持を解除し、この解除前よりも板材(W)のより広い範囲を再度保持して板材搬出部(E3)へ搬出するように前記板材保持手段(40)および走行体(15)を制御する制御装置(1)とを備える。
この構成の板材搬出装置(4)によると、板材加工機(3)が板材加工機(3)上の加工済みの板材(W)を部分的に保持し、走行体(15)の走行により板材(W)を板材加工機(3)から引出す。この引き出した板材(W)を、前記板材固定手段(42)により固定する。この固定状態で、板材保持手段(40)による板材保持の解除、および再保持を行う。
このように、板材固定手段(42)により板材(W)を固定した状態で、板材保持手段(40)による板材保持の解除、および再保持を行うため、板材(W)を持ち替えるにあたり、板材(W)の不測の移動が生じず、板材(W)を安定して精度良く再保持することができる。また、再保持時は、板材(W)のより広い範囲を保持するため、板材(W)の安定した搬送が行える。
この発明において、前記板材固定手段(42)は、板材(W)の下方から板材(W)を固定するものであることが好ましい。下方から板材(W)を固定するものであると、板材固定手段(42)が、板材保持手段(40)による板材搬出の妨げにならない。
また、前記板材固定手段(42)は、板材加工機(3)のテーブル(41)の上面に対して突出および没入自在に設けられ、板材加工中は前記テーブル(41)の上面に対して下方に没入し、板材(W)を固定するときは上方に突出するものとしても良い。
板材加工中の板材(W)の寸法が大きい場合や、板材(W)の移動範囲を大きくすることが必要な加工の場合、前記板材固定手段(42)の設置されている箇所の上方まで、加工中の板材(W)を移動させたい場合がある。このような場合に、前記板材固定手段(42)が前記のように突出,没入自在であると、加工時に没入させておくことで、板材固定手段(42)が加工の妨げになることが回避される。
この発明の板材搬出装置は、板材加工機と板材搬出部の上方間を走行する走行体と、この走行体に設けられ前記板材加工機上の板材を上方から吸着または磁着して保持する板材保持手段と、前記走行体の前記板材加工機から板材搬出部への搬送経路に設けられ板材を固定する板材固定手段と、板材加工機上の加工済みの板材を部分的に保持して板材を板材加工機から引出し、前記板材固定手段により板材を固定した状態で、前記板材保持手段による板材保持を解除し、この解除前よりも板材のより広い範囲を再度保持して板材搬出部へ搬出するように前記板材保持手段および走行体を制御する制御装置とを備えたものであるため、板材搬出時に板材を持ち替えるにあたり、板材の不測の移動が生じず、板材を安定して精度良く再保持することができる。
前記板材固定手段が、板材の下方から板材を固定するものである場合は、板材の持ち替えに際して一時的に板材を固定する板材固定手段が、板材搬出の妨げになることが回避できる。
前記板材固定手段は、板材加工機のテーブルの上面に対して突出および没入自在に設けられ、板材加工中は前記テーブルの上面に対して下方に没入し、板材を固定するときは上方に突出するものとした場合は、板材の持ち替えに際して一時的に板材を固定する板材固定手段が、加工の妨げにならず、かつ必要なときに板材を固定することができる。
この発明の一実施形態を図1ないし図6と共に説明する。図1は、この板材搬出装置4を備えた板材生産装置2の全体の概念構成を示す。この板材生産装置2は、板材加工機3と板材搬出装置4とを備え、板材生産制御装置1によって制御される。まず、板材生産装置2につき説明する。
板材加工機3は、タレット式のパンチプレスであり、フレーム5に上下一対のタレット6(図では上側タレットのみ図示)が回転割出可能に設置され、上下のタレット6の円周方向複数箇所に、それぞれパンチおよびダイとなる工具7が搭載されている。上側のタレット6に搭載されたパンチ側の工具7は、所定のパンチ位置Pに割り出された状態で、パンチ駆動機構8により昇降駆動され、主テーブル9上の板材Wのパンチ加工を行う。上記工具7には、孔開け加工を行うものと、成形加工を行うものとがある。工具7は、複数の個別工具7aを工具支持体に設置したいわゆるマルチ工具型のものであっても良く、その場合、パンチ駆動機構8は、パンチ位置Pにおいて個別工具7aを所定位置に割り出してパンチ駆動可能なものとされる。これらタレット6およびパンチ駆動機構8により、板材Wにパンチ加工を行う加工部27が構成される。なお、加工部27は、上部機体カバー26(図2)により覆われている。
図1において、主テーブル9上の板材Wは、板材送り機構10により、前後(Y軸方向),左右(X軸方向)に移動させられる。板材送り機構10は、フレーム5上を前後に移動するキャリッジ12に、左右移動可能にクロススライド13を搭載し、板材Wの縁部を把持する複数のワークホルダ11を、クロススライド13に取付けたものである。キャリッジ12およびクロススライド13は、それぞれサーボモータおよびボールねじ機構により進退駆動される。主テーブル9は、キャリッジ12と一体に進退する進退テーブル9aと、フレーム5に設置された位置固定の固定テーブル9bとで構成される。
板材搬出装置4は、左右方向に延びる走行レール14に沿って進退走行する走行体15に、保持具支持枠16を取付け、保持具支持枠16に、板材Wを吸着して保持する保持具として、真空吸着式の吸着パッド17を平面的に分散して複数個取付けたものである。前記保持具支持枠16および吸着パッド17により、板材保持手段40が構成される。
走行レール14は、板材加工機3の主テーブル9上から、板材ストッカ18の上方まで延びている。板材ストッカ18と板材加工機3の主テーブル9との間には、補助テーブル19が設けられている。板材ストッカ18には、前後方向に並ぶ複数の載置エリアE1〜E3が設けられ、各載置エリアE1〜E3に、素材板材、加工済み板材、素材板材から複数の製品板材を切り取付加工した場合の周辺スラグ等がそれぞれ載置される。載置エリアE1〜E3のうちの一つ、例えば載置エリアE3が、請求項で言う板材搬出部となる。
上記走行レール14は、板材ストッカ18に設けられた左右一対の固定レール20(図2)上を、前後に移動可能である。また、保持具支持枠16は、走行体15に昇降機構21を介して昇降可能とされている。これら走行レール14の前後移動、走行体15の左右走行、および昇降機構21による昇降により、保持具支持枠16は、直交3軸方向に移動可能である。上記走行レール14の前後移動、走行体15の左右走行、および昇降機械21による昇降は、それぞれサーボモータ22〜24の駆動により行わせる。
図1において、保持具支持枠16は、走行体15に対して昇降のみ可能な固定枠部16aと、この固定枠部16aから左右にのびる拡縮枠部16bとでなり、固定枠部16aおよび拡縮枠部16bに、それぞれ吸着パッド17が取付けられている。拡縮枠部16bは固定枠部16aの左右に、それぞれ前後に並んで複数設けられ、個別に進退可能とされている。拡縮枠部16bの進退駆動は、例えばシリンダ装置(図示せず)等により行われ、伸び状態と縮み状態との2位置に制御されるものとされている。各拡縮枠部16bは、サーボモータ等で、ストローク範囲内の任意伸縮位置に進退可能なものとしても良い。
固定枠部16aには、複数の吸着パッド17が平面的に分散して取付けられ、各拡縮枠部16bには、それぞれ1個の吸着パッド17が取付けられている。なお、拡縮枠部16bは、複数の吸着パッド17が取付けられたものを、固定枠部16aの両側に1個ずつ設けるようにしても良い。
各吸着パッド17は、この例では、複数の個別吸着パッド(図示せず)を纏めた束とされ、個々の個別吸着パッドが個別に絞り流路等を介して吸引ファン等の真空源(図示せず)に接続されている。そのため、各吸着パッド17は、その吸着面の一部だけが板材Wに押し付けられて残り部分が大気中に開口した状態となっていても、吸着が可能となっている。
補助テーブル19は、主テーブル9と共に板材加工機3のテーブル41を構成するものであり、上面レベルが主テーブル9と同一高さとされている。補助テーブル19には、この補助テーブル19上に置かれた板材Wを下方から固定する板材固定手段42が設けられている。
板材固定手段42は、固定手段フレーム43上に、板材Wを裏面から吸着する複数の裏面用吸着パッド25を長手方向に沿って設けたものである。固定フレーム43は、走行レール14と直交する方向に延びる直線状とされ、また前記直交方向に2つに分けて設けられている。
図3に板材固定手段42を拡大して示す。固定手段フレーム43は、補助テーブル19のフレームにブラケット44を介してそれぞれ設置された複数のガイド45により昇降自在に支持され、流体圧シリンダ等からなる昇降装置46により昇降させられる。昇降装置46は、補助テーブル19のフレームにブラケット47を介して設置されている。
板材固定手段42の裏面用吸着パッド25は、固定手段フレーム43と共に昇降装置46で昇降させられることで、裏面用吸着パッド25の上面が補助テーブル19の上面レベルLに対して上方に突出、および下方に没入する。図3は、裏面用吸着パッド25の没入状態を実線で示し、突出状態を点線で示している。補助テーブル19の上面レベルLは、補助テーブル19の上面を構成するブラシ19aの先端のレベルである。
裏面用吸着パッド25は、複数の個別吸着パッド25aを纏めた束とされ、個々の個別吸着パッド25aが個別に絞り流路等を介して吸引ファン等の真空源(図示せず)に接続されている。そのため、各裏面用吸着パッド25は、その吸着面の一部だけが板材Wに押し付けられて残り部分が大気中に開口した状態となっていても、吸着が可能なものとなっている。
制御系を説明する。図1において、板材生産制御装置1は、請求項で言う制御装置であり、板材加工機3を制御する加工機制御装置31と、板材搬出装置2を制御する搬送制御装置33とを備える。板材生産制御装置1は、その制御機能として、板材加工機3上の加工済みの板材Wを部分的に保持して板材Wを板材加工機3から引出し、板材固定手段42により板材Wを固定した状態で、板材保持手段40による板材保持を解除し、この解除前よりも板材Wのより広い範囲を再度保持して板材ストッカ18の板材搬出部となる載置エリアE3へ搬出するように、板材保持手段40および走行体15を制御する機能を備える。板材生産制御装置1は、具体的には次のように構成されている。
加工機制御装置31は、コンピュータ式の数値制御装置およびプログラマブルコントローラ等からなり、加工プログラム32を演算制御部35で解読して実行することにより、板材加工機1を制御する。加工プログラム32には、パンチ駆動命令における板材の移動命令部分、または単独の板材移動命令において、孔加工や成形加工を行う各加工位置の情報F1が記述されている。また、素材寸法情報F2についても記述されている。
搬送制御装置33は、コンピュータ式の数値制御装置およびプログラマブルコントローラ等からなり、搬送プログラム34を演算制御部36で解読して実行することにより、板材搬送装置2を制御する。搬送プログラム34は、板材搬出装置2に、例えば、素材となる板材Wを、板材ストッカ18の所定のエリアE1で保持して板材加工機3に搬入し、加工済みの製品である板材Wを、板材加工機3から板材ストッカ18の別のエリアE3である板材搬出部に搬出する制御を行うものである。
板材生産制御装置1は、上記構成において、加工プログラム32の孔位置,成形位置などの加工位置の情報F1を、加工機制御装置31から搬送制御装置33へ伝達する位置情報通信手段37を設け、かつ搬送制御装置33に保持位置情報生成手段38を設けたものである。位置情報通信手段37は、加工機制御装置31と搬送制御装置33のいずれに設けたものであっても良い。
搬送プログラム34は、板材加工機3から板材搬出装置4に板材Wを搬出させる過程で板材Wを保持させる位置を、変数等としてその値を未定とする。
保持位置情報生成手段38は、加工プログラム32から位置情報通信手段37を経て得られる前記加工位置の情報F1に基づき、板材搬出装置4に板材Wの加工位置を避けた位置で板材Wを保持させるように、搬送プログラム34の前記未定の値を設定規則(図示せず)に従って生成する手段である。
また、搬送プログラム34は、後に説明する再保持時の停止位置についても、変数等としてその値を未定とし、保持位置情報生成手段38は、この再保持時の停止位置についての未定の値についても、設定規則(図示せず)に従って生成するものとする。
以下、上記構成の動作、および搬送プログラム34および保持位置情報生成手段38の具体的構成につき、具体例と共に説明する。
図4は、板材Wの加工例であり、複数の孔加工箇所H,hおよび成形加工箇所fを有している。孔加工箇所Hは複数回のパンチ加工で形成される加工箇所であり、孔加工箇所hは1回のパンチ加工で形成される加工箇所である。このような孔加工箇所H,h、成形加工箇所fの加工位置の情報が、図1の加工プログラム32の命令の中から得られる。また、各加工箇所H,h,fの加工の種類は、加工プログラム32の命令の種類から識別可能である。
図5は、板材加工機3による板材Wの最終加工状態から、板材搬出装置4により板材Wを搬出する過程を示す。概要を説明すると、同図(A)に示すように、最終加工状態で板材Wが、タレット6等の加工部27から一部が側方へ突出した状態にあるとする。この場合、板材搬出装置4は、板材Wのタレット6から側方へ突出した部分を各吸着パッド17で吸着する。
板材搬出装置4は、板材Wの側方突出部分を吸着した後、板材搬出装置4の走行体15をX方向へ走行させ、図5(B)のように板材Wの全体が加工部27から引き出す。この場合に、板材固定手段42の上に板材Wが来るまで引き出す。引き出された板材Wは、板材加工機3のテーブル9と補助テーブル19(図1)とに渡る位置となる。
このように板材Wの全体を引き出した後、板材固定手段42の裏面吸着パッド25を補助テーブル19の上面レベルLよりも上方に突出させ、これら裏面吸着パッド25により板材Wを吸着する。このように裏面を吸着して板材Wの位置を固定した状態で、板材搬出装置4は、全吸着パッド17の吸着を解除する(図5(C))。
吸着解除の後、板材搬出装置4の位置やその拡縮枠部16aの伸縮形態を変更して、板材Wのより広い範囲、例えば全体を吸着パッド17でバランス良く再保持し(図5(D))、搬出目的位置へ搬出する。
図6は、図1の搬送プログラム34による板材搬出装置4の動作を示す流れ図である。板材搬出装置4は、板材加工機3への板材Wの搬入(ステップS1)の後、所定位置に退避し(S2)、板材加工機3による加工が終了すると、図5(A)のように板材Wの加工部27からの側方突出部分を吸着する。
この最初の吸着時の板材搬出装置4の走行体15の停止位置(つまり保持具支持枠16の固定枠部16aの位置)、各拡縮枠部16bのうちのどの拡縮枠部16aを使用するかの指令値、各拡縮枠部16bの拡縮位置、どの吸着パッド17を使用するかの指令値は、搬送プログラム34において、変数(Xa,Ya,Ta1〜Tan)等として未定の値としておく。
搬送制御装置33の保持位置情報生成手段38は、板材加工機3からの板材搬出の直前に、位置情報通信手段37を介し、加工プログラム32の加工位置の情報F1を得て、上記の各未定位置の値を演算生成する(S3)。このとき、保持位置情報生成手段38は、設定規則に従い、板材Wの加工位置に吸着パッド17が位置しないように、また板材Wの加工部27からの側方突出部分をバランス良く吸着できるように、各未定の位置の情報を生成する。
搬送制御装置33は、このように生成された値を、上記変数への代入等によって用い、搬送プログラム34を実行して上記板材Wの側方突出部分の吸着を行う(S4)。
この後、上記のように板材Wの全体の引出しを行い(図6のステップS5、図5(B))、吸着パッド17の吸着の全解除を行う(図6のステップS6,図5(C))。
次の再保持(図5(D))では、板材搬出装置4の走行体15の停止位置、どの拡縮枠部16aを使用するかの指令値、各拡縮枠部16bの拡縮位置、どの吸着パッド17を使用するかの指令値が新たに必要となる。搬送プログラム34では、これらの値を変数(Xb,Yb,Tb1〜Tbn)等として未定としてあり、保持位置情報生成手段38は、上記加工プログラム32の加工位置の情報F1から、上記の各未定の位置の値を演算生成する(S7)。このとき、保持位置情報生成手段38は、設定規則に従って、板材Wの加工位置に吸着パッド17が位置しないように、また板材Wの全体をバランス良く吸着できるように、各未定位置の情報を生成する。
搬送制御装置33は、このように生成された値を、上記変数への代入等によって用い、搬送プログラム34を実行して板材Wの全体の再度保持、つまり再吸着を行う(S8)。全体をバランス良く保持した板材搬出装置4は、板材Wを目的の搬出位置まで搬出する(S9)。
このように、搬送プログラム34の再保持時等の停止位置の値を未定としておき、板材加工機3から板材Wを搬出する直前等に、加工プログラム32から加工位置の情報F1を受け取り、保持位置情報生成手段38によって上記未定とした値を演算するようにしたため、加工済み形状が種々異なる板材Wにつき、板材Wの適切な位置を吸着パッド17で保持し、安定した搬送を行うことができる。
この板材搬出装置2は、このように、補助テーブル19に設置された板材固定手段42により板材Wを固定した状態で、板材保持手段40の吸着パッド16による板材保持の解除、および再保持を行うため、板材Wを持ち替えるにあたり、板材Wの不測の移動が生じず、板材Wを安定して精度良く再保持することができる。再保持時は、板材Wのより広い範囲を保持するため、板材Wの安定した搬送が行える。
板材固定手段42は、板材Wの下方から板材Wを固定するものであるため、板材固定手段42が、板材保持手段40による板材搬出の妨げにならない。
また、板材固定手段42は、板材加工機3の補助テーブル19の上面に対して突出および没入自在に設けられ、板材加工中は補助テーブル19の上面レベルL(図3)に対して下方に没入し、板材Wを固定するときは上方に突出する。
そのため、板材加工中の板材Wの寸法が大きい場合や、板材Wの移動範囲を大きくすることが必要な加工の場合に、板材Wを主テーブル9上だけでなく、補助テーブル19の板材固定手段42の設置されている箇所の上方まで、加工中の板材Wを移動させることができる。そのため、板材固定手段42が加工の妨げになることが回避される。
なお、上記実施形態は、板材Wが広いものである場合につき説明したが、この発明の板材搬出装置4は、加工完了時に板材加工機3の加工部27から板材Wが露出する部分が、例えば、図8に示すように、拡縮枠部16bの吸着パッド17のみで吸着可能なものである場合に、より効果的に適用することができる。
この発明の一実施形態に係る板材搬出装置を装備した板材生産装置の制御系の概念構成を示すブロック図である。 同板材生産装置の正面図である。 その補助テーブルおよび板材固定手段の拡大破断側面図である。 板材の加工例の平面図である。 同板材生産装置による板材搬出過程の一例を示す説明図である。 同板材生産装置の制御例を示す流れ図である。 従来例の説明図である。 同従来例の不都合を示す説明図である。
符号の説明
1…板材生産制御装置(制御装置)
2…板材生産装置
3…板材加工機
4…板材搬出装置
6…タレット
10…板材送り機構
14…走行レール
15…走行体
16…保持具支持枠
16a…固定枠部
16b…拡縮枠部
17…吸着パッド(保持具)
19…補助テーブル
25…裏面用吸着パッド
27…加工部
31…加工機制御装置
33…搬送制御装置
40…板材保持手段
41…テーブル
42…板材固定手段
43…固定手段フレーム
P…パンチ位置
W…板材

Claims (3)

  1. 板材加工機と板材搬出部の上方間を走行する走行体と、この走行体に設けられ前記板材加工機上の板材を上方から吸着または磁着して保持する板材保持手段と、前記走行体の前記板材加工機から板材搬出部への搬送経路に設けられ板材を固定する板材固定手段と、板材加工機上の加工済みの板材を部分的に保持して板材を板材加工機から引出し、前記板材固定手段により板材を固定した状態で、前記板材保持手段による板材保持を解除し、この解除前よりも板材のより広い範囲を再度保持して板材搬出部へ搬出するように前記板材保持手段および走行体を制御する制御装置とを備えた板材搬出装置。
  2. 前記板材固定手段は、板材の下方から板材を固定するものである請求項1記載の板材搬出装置。
  3. 前記板材固定手段は、板材加工機のテーブルの上面に対して突出および没入自在に設けられ、板材加工中は前記テーブルの上面に対して下方に没入し、板材を固定するときは上方に突出するものとした請求項1または請求項2記載の板材搬出装置。
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