JP2008126299A - 板材加工システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 毎回異なる位置決め時の移動抵抗に対応して、位置決め不完全や過剰押し付けの生じない適切な位置決めが行える板材加工システムを提供する。
【解決手段】 パンチプレス等の板材加工機1と、板材ローダ2と、板材ローダ制御装置3とを備える。板材ローダ2は、板材Wを保持する板材保持手段4と、この板材保持手段4を水平方向に移動させる移動機構19とを有する。板材ローダ制御装置3は、板材Wを保持して板材加工機1のテーブル9上で移動させているときの負荷を検知する負荷検知手段42を有する。負荷検知手段42で検知した負荷が閾値に達したときに、位置決め部材7に板材Wが当て付けられたと判断する当て付け完了判定手段41を有する。この当て付け完了判定手段41の閾値は、閾値演算手段40により、前記負荷検知手段42で検知した負荷を用いて設定規則42aにより定める。
【選択図】 図1

Description

この発明は、パンチプレス等の板材加工機と、板材ローダと、その板材ローダ制御装置とを備えた板材加工システムに関し、特に板材加工機への素材板材の搬入時の位置決め制御に関する。
パンチプレス等の板材加工機に素材となる板材を搬入する板材ローダとして、走行体に複数設けられた吸着パッドで板材を吸着し、走行体の走行によって搬送するものがある。板材加工機のテーブル上に搬入された板材は、板材ローダにより前後および左右方向に位置決めする必要がある。
一般的な板材ローダは、走行体が横方向のみに走行可能なものであり、上記位置決めについては、一部(例えば2個)の吸着パッドを走行体に対してシリンダ装置等で水平方向に進退可能な位置決め専用パッドとし、前記シリンダ装置の伸長動作によって板材をテーブル上のエンドロケータやワークホルダに押し付けて位置決めする。
上記板材ローダを発展させたものとして、走行体を前後方向および左右方向に走行可能とし、素材板材の搬入の他に、板材加工機で素材板材から切り取られた製品板材の搬出機能を持たせたものが提案されている(例えば、特許文献1)。
この前後左右に走行可能とした板材ローダは、従来の位置決め専用の吸着パッドを持たず、左右移動につき、トルクスキップ制御で位置決めを行うようにしている。すなわち、吸着パッドで吸着している板材を走行体の移動でエンドロケータへ押し当て、左右走行用のサーボモータに一定のトルクが掛かると停止させる制御を行っている。
特開2000−117374号公報
上記従来のトルクスキップ制御による位置決めの場合、毎回の状況によって移動時のトルク値が変わるため、閾値を適宜定めても、適切な押しつけ状態とならず、押し付け不足によって位置決めが不完全となったり、過剰な押し付けによって板材に歪みを生じさせたりするという問題がある。
具体例で説明すると、前後左右の位置決めを行うにつき、まず、板材加工機の板材送り用のワークホルダに板材の一辺を押し当てて前後方向(Y軸方向)の位置決めを行った後、板材を左右方向(X軸方向)に移動させ、板材の前記と直交する辺を、テーブル上に突出したエンドロケータに押し付けて位置決めする。
この左右方向の移動は、板材がワークホルダに接した状態で行われる。しかし、ワークホルダに対する板材の当たり具合は、板材の僅かな角度の違いや、板材の辺の直線度等によって変動し、この当たり具合によってワークホルダが板材に与える抵抗が大きく変動する。そのため、上記トルクスキップ制御を、閾値を一定として行う従来の制御方法では、実際にはエンドロケータに板材が適切に接していないのに接したと判断して位置決めを停止したり、エンドロケータへの押し付け力が過剰になるまで位置決め動作が続けられて板材に歪みを生じさせたりすることがある。
また、テーブル上での板材の移動の抵抗は、素材板材の板厚や寸法等によっても異なっており、これによっても、一定の閾値では適切なトルクスキップ制御が行えない。
この発明の目的は、毎回異なる位置決め時の移動抵抗に対応して、位置決め不完全や過剰押し付けの生じない適切な位置決めが行える板材加工システムを提供することである。 この発明の他の目的は、位置決め完了判断のための閾値が、搬入動作毎に容易にかつ適切な値に自動設定できるようにすることである。
この発明の板材加工システムは、パンチプレス等の板材加工機(1)と、この板材加工機(1)のテーブル(9)上に板材(W)を供給する板材ローダ(2)と、この板材ローダ(2)を制御する板材ローダ制御装置(3)とを備えた板材加工システムである。
前記板材ローダ(2)は、板材(W)を保持する板材保持手段(4)と、この板材保持手段(4)を水平方向に移動させる移動機構(19)とを有し、保持した板材(W)を、板材加工機(1)のテーブル(9)上で水平方向に移動させて、板材加工機(1)に設けられた位置決め部材(7,14)に当て付けた状態で板材加工機(1)へ渡すものである。
前記板材ローダ制御装置(3)は、板材(W)を保持して前記テーブル(9)上で移動させているときの前記移動機構(9)に掛かる負荷を検知する負荷検知手段(42)と、検知した負荷を用いて設定規則(40a)により閾値を定める閾値演算手段(40)と、前記負荷検知手段(42)で検知した負荷が前記閾値演算手段(40)で定めた閾値に達したときに前記位置決め部材(7,14)に板材(W)が当て付けられたと判断する当て付け完了判定手段(41)とを有する、ことを特徴とする。
この構成によると、板材(W)を保持してテーブル(9)上で移動させているときの負荷を検知し、この検知された負荷を用いて設定規則(40a)により閾値を定める閾値演算手段(40)を設けたため、毎回異なる位置決め時の移動抵抗に対応した閾値が自動設定できる。そのため、位置決め時の移動抵抗が毎回異なっていても、位置決め不完全や過剰押し付けの生じない適切な位置決めを行うことができる。
この発明において、前記閾値演算手段(40)の前記設定規則(40a)は、負荷検知手段(42)で検知した所定期間または所定移動距離の負荷の平均値(A)に所定量(B)を加えた値を閾値(C)とする規則としても良い。このように負荷の平均値(A)に所定量(B)を加えた値を閾値とすることで、毎回異なる位置決め時の移動抵抗が閾値(C)に適切に反映されて閾値が適切な値となり、搬入動作毎に、容易にかつ適切な値に自動設定できる。
この発明において、前記閾値演算手段(40)の前記設定規則(40a)は、前記負荷検知手段(42)で検知した所定期間または所定移動距離の負荷の平均値(A)に対する所定倍の値を閾値(C)とする規則としても良い。この場合も毎回異なる位置決め時の移動抵抗が閾値(C)に適切に反映され、搬入動作毎に閾値が容易にかつ適切な値に自動設定できる。
この発明の板材加工システムは、パンチプレス等の板材加工機と、この板材加工機のテーブル上に板材を供給する板材ローダと、この板材ローダを制御する板材ローダ制御装置とを備えた板材加工システムであって、前記板材ローダは、板材を保持する板材保持手段と、この板材保持手段を水平方向に移動させる移動機構とを有し、保持した板材を、板材加工機のテーブル上で水平方向に移動させて、板材加工機に設けられた位置決め部材に当て付けた状態で板材加工機へ渡すものであり、前記板材ローダ制御装置は、板材を保持して前記テーブル上で移動させているときの前記移動機構に掛かる負荷を検知する負荷検知手段と、検知した負荷を用いて設定規則により閾値を定める閾値演算手段と、前記負荷検知手段で検知した負荷が前記閾値演算手段で定めた閾値に達したときに前記位置決め部材に板材が当て付けられたと判断する当て付け完了判定手段とを有するため、毎回異なる位置決め時の移動抵抗に対応して、位置決め不完全や過剰押し付けの生じない適切な位置決めを行うことができる。
前記閾値演算手段の前記設定規則が、負荷検知手段で検知した所定期間または所定移動距離の負荷の平均値に所定量を加えた値を閾値とする規則である場合は、位置決め完了判断のための閾値が、搬入動作毎に容易にかつ適切な値に自動設定できる。
前記閾値演算手段の前記設定規則が、前記負荷検知手段で検知した所定期間または所定移動距離の負荷の平均値に対する所定倍の値を閾値とする規則である場合は、位置決め完了判断のための閾値が、搬入動作毎に容易にかつ適切な値に自動設定できる。
この発明の一実施形態を図1〜図5と共に説明する。この板材加工システムは、パンチプレスからなる板材加工機1と、この板材加工機1のテーブル9上に素材となる板材Wを供給する板材ローダ2と、これら板材加工機1および板材ローダ2を制御する制御装置とを備える。この制御装置として、板材加工機1を制御する加工機制御装置8と、板材ローダ2を制御する板材ローダ制御装置3とを備える。
板材加工機1および板材ローダ2の具体例を、図2,図3と共に説明する。板材加工機1は、テーブル9上で素材板材Wに加工が可能なものであり、例えば素材板材Wから製品板材Mを複数枚切り出す加工が可能なものである。板材加工機1は、図示の例ではパンチプレスとされているが、この他にレーザ加工機等であっても良い。
板材加工機1は、加工位置Qで素材板材Wにパンチ加工を施す第1の加工部11と、この第1の加工部11で加工された製品板材Mを素材板材Wから切り離す加工が可能な第2の加工部12と、これら第1,第2の加工部11,12に対してテーブル9上で素材板材W1を移動させる送り手段13とを備える。第1の加工部11は、例えば複数の工具を交換して加工が可能なパンチ加工部であり、第2の加工部は切り離し専用の工具を備えたパンチ加工部である。送り手段13は、素材板材Wを複数のワークホルダ14で把持して前後方向(Y軸方向)および左右方向(X軸方向)に移動させる手段であり、前後移動するキャリッジ15に、左右移動するクロススライド16を設置し、クロススライド16に複数のワークホルダ14を取付けたものとされている。
材加工機1のテーブル9上には、板材ローダ2でテーブル9上に搬入された素材板材Wの左右方向の位置決めを行うエンドロケータ7(図1)が設けられている。エンドロケータ7は、流体圧シリンダまたは電磁ソレノイド等からなる突没駆動手段(図示せず)により、テーブル9の上面に対して突没可能とされている。
上記エンドロケータ7およびワークホルダ14は、板材ローダ2により板材加工機1に板材Wを搬入したときの、各軸(Y軸,X軸)の位置決め部材となる。
図2,図3において、板材加工機1と左右に並べて板材貯蔵装置17が設けられ、両者の間に補助テーブル18が設置されている。板材貯蔵装置17は、製品板材Wを搬出する製品搬出領域E3と、素材板材集積領域E1と、残材搬出領域E2とを一列に並べて設けたものである。各領域E3,E1,E2は、これらの領域の並び方向に移動可能なパレットを所定の位置に停止させた状態のパレット上面で構成される。
板材貯蔵装置17の素材板材集積領域E1、または後述の走行体5には、板材保持手段4で保持した板材Wの板厚を検知する板厚検知手段43が設けられている。板厚検知手段43は、素材板材集積領域E1から板材保持手段4で持ち上げた板材Wが一枚であること(2枚以上の重なり状態でないこと)を確認するための手段である。
板材ローダ2は、板材W(M)を保持する板材保持手段4と、この板材保持手段4を移動させる移動機構19と有し、移動機構19は、板材保持手段4を走行体5により、水平方向となる前後方向(Y軸方向),左右方向(X軸方向)と、上下方向(Z軸方向)との直交3軸方向に移動可能としたものである。
板材保持手段4は、パッド支持フレーム20に複数の吸着パッド4aを平面的に並べて設けたものであり、板材Wを上面より吸着可能である。パッド支持フレーム20は、本体フレーム20aとその両側に設けられた伸縮フレーム20bとからなり、伸縮フレーム20bを本体フレーム20aに対して進出、つまり遠近方向に移動させることにより、パッド支持フレーム20の平面範囲が可変とされている。このパッド支持フレーム20の平面範囲を変えることで、大きな素材板材Wから、小さな製品板材Mまでを安定して吸着可能とされ、また板材加工機1の加工部11,12にパッド支持フレーム20が干渉して吸着不能になることが回避される。
吸着パッド4aは、吸引装置(図示せず)に接続された真空吸着パッド、または磁気吸着力で吸着する電磁吸着パッドからなる。吸着パッド4aを真空吸着パッドとする場合、例えば、小吸着パッドの集まりからなる一つの吸着パッド群としても良い。吸着パッド4aをこのような小吸着パッドの集まりとした場合は、吸着パッド4aの一部が板材W,Mに対応する位置にあれば、残り部分が板材W,Mから外れた位置であっても吸着可能である。
走行体5は、前後移動可能な架設レール状の前後移動台21に左右移動可能に設置されている。この走行体5に昇降自在に昇降体23が設置され、昇降体23の下端に、パッド支持フレーム20を介して吸着パッド4aが取付けられている。前後移動台21は、板材貯蔵装置17の左右両側に設けられたレール24上を進退自在であり、Y軸サーボモータ26で進退駆動される。走行体5の左右走行、および昇降体23の昇降は、X軸サーボモータ25およびZ軸サーボモータ27で行われる。各軸のサーボモータ25〜27の代わりに他の駆動源を用いても良い。
つぎに制御系を説明する。加工機制御装置8は、板材加工機1を加工プログラム32に従って制御する装置であり、コンピュータ式の数値制御装置およびプログラマブルコントローラからなる。加工機制御装置8は、加工プログラム32を実行する演算制御部33およびシーケンス制御部(図示せず)を有している。加工プログラム32には、板材加工機1の送り手段13を制御する各軸の送り命令や、各加工部11,12を動作させるパンチ命令等の他に、素材となる板材Wの縦横の寸法、板厚、材質の情報が記述されている。
ローダ制御装置3は、板材ローダ2を搬送プログラム34に従って制御する装置であって、コンピュータ式の数値制御装置およびプログラマブルコントローラ(あるいはシーケンサ)からなる。搬送プログラム34には、各軸の移動命令や、板材保持手段4の保持命令および保持解除命令等が記述されている。
ローダ制御装置3は、搬送プログラム34を解読して実行するCPU(中央処理装置)およびメモリ等からなる演算制御部35およびシーケンス制御部(図示せず)を有する。演算制御部35は、搬送プログラム34の各軸の移動命令に従って各軸(X軸,Y軸,Z軸)のサーボコントーラ36〜38に移動指令を与え、搬送プログラム34のシーケンス制御命令は、シーケンス制御部(図示せず)に転送する。
搬送プログラム34の保持命令,および保持解除命令は、上記シーケンス制御部の一部として構成される保持手段制御部39に転送され、保持手段制御部39により、板材保持手段4の吸着パッド4aへの真空供給経路のバルブ(図示せず)の開閉をそれぞれ行わせる。
各軸(X軸,Y軸,Z軸)のサーボコントローラ36〜39は、演算制御部35から送られた移動命令に従い、各軸のサーボモータ25,26,27を制御する。これらサーボモータ25,26,27は、パルスコーダ等の位置検出器25a,26a,27aを有しており、前記各サーボコントローラ36〜39は、位置検出器25a,26a,27aの検出信号を用いて位置フィードバック制御を行う。各サーボコントローラ36〜39は、位置フィードバック他に、速度フィードバック制御等を行うものであっても良い。
なお、演算制御部35またたはサーボコントローラ36〜38で定められる各軸の移動速度のパターンは、停止状態から一定の加速度で定常移動速度まで加速し、定常移動速度で移動した後、一定の加速度で減速して停止する、いわゆる台形制御とされる。
演算制御部35は、搬送プログラム34におけるX軸移動命令のうちのジョグ送り命令等の所定の命令(ここでは「当て付け停止命令」と呼ぶ)Rを実行する機能として、X軸サーボモータ25にX軸サーボコントーラ36の制御に従って移動を続けさせ、当て付け完了判定手段41の当て付け完了信号によりその移動を停止させる機能を有している。
当て付け完了判定手段41は、X軸サーボモータ25の負荷を検出する負荷検知手段42の出力を監視し、負荷が閾値に達すると、当て付け完了信号を出力する手段である。なお、当て付け完了判定手段41は、負荷が閾値に達すると、演算制御部35を介することなくX軸サーボモータ25を停止させるものとしても良い。
負荷検知手段42は、例えばX軸サーボコントーラ36内に設けられたトルク検出手段からなり、X軸サーボモータ25の負荷電流を検出する電流計、またはフィードバック制御系で得られるトルク検出手段であっても良い。負荷検知手段42が電流計である場合、X軸サーボコントーラ36とX軸サーボモータ25との間に設けても良い。
当て付け完了判定手段41の閾値は可変であり、この閾値を設定する手段として、閾値演算手段40が板材ローダ制御装置3に設けられている。
閾値演算手段40は、図4のように、板材保持手段4で保持された板材Wを、テーブル9上で移動機構19により移動させているときの、移動機構19に掛かる負荷、つまりX軸サーボモータ25の負荷を用い、設定規則40aにより閾値を定める手段である。上記負荷は、上記負荷検知手段42の出力として得られる負荷である。
閾値演算手段40の設定規則40aは、例えば図5に示すように、負荷検知手段42で検知した所定期間Tの負荷の平均値Aに所定量Bを加えた値を閾値Cとして定める規則とする。所定期間Tは、例えば当て付け停止命令Rに従う移動を開始した後、移動速度が定常移動速度に達するまでの時間として適宜定められる時間を経過した後の、適宜定める時間とする。所定期間Tの負荷の平均値Aの代わりに、所定移動距離の負荷の平均値を用いても良い。
所定量Bは、一定値であっても良く、また板材Wの板厚や寸法によって異なる値としても良い。
所定量Bを板厚,寸法によって変わる値とする場合、板厚については複数区分(例えばt1未満、t1〜t2、t2以上の3区分)に分けるように、区分毎に、寸法によって定まる値とする。t1,t2は任意に定める。
具体例を示すと、
t1未満の場合 :C=A+B1
t1〜t2の場合:C=A+B2
t2以上の場合 :C=A+B3
とする。
なお、B1 〜B3 は、板材Wのx寸法及び/又はy寸法それぞれに所定の定数を乗算して求めたものである。この定数は、板厚が厚くなるに従い大きくなるように定められている。このx寸法、y寸法は、それぞれ板材WのX軸方向,Y軸方向の寸法である。
閾値演算手段40は、板厚の情報については、重なり検出用の板厚検出手段43より得る。y寸法は、加工機制御装置8を介して、加工プログラム32に記述された板材寸法から得る。
閾値演算手段40の設定規則40aは、閾値Cにつき、上記の平均値Aに所定量Bを加えた値とする代わりに、平均値Aの所定倍(例えば2倍程度)の値を閾値Cとするものであっても良い。
なお、板材制御装置3は、上記の説明では、X軸についてのみ閾値演算手段40および当て付け完了判定手段41を設けたが、Y軸についてもX軸と同様に閾値演算手段40および当て付け完了判定手段41を設けても良い。
また、Y軸については、閾値演算手段40を設けずに当て付け完了判定手段41のみを設け、閾値を一定としても良い。
上記構成による位置決め動作を説明する。板材ローダ制御装置3の制御により、板材ローダ2は、板材貯蔵装置17の素材板材集積領域E1に積層された素材板材Wのうちの最上段のものを、走行体5の板材保持手段4により吸着して持ち上げ、左右方向(X軸方向)への搬送後に板材加工機1のテーブル9上の所定位置に降ろす。
板材Wをテーブル9上に降ろした後、走行体5と共に板材保持手段4をY軸サーボモータ26の駆動によりY軸方向に移動させ、板材加工機1のワークホルダ14に押し当てる。これにより、板材WのY軸方向の位置決めが行われる(図4(A)に示す状態)。
この後、走行体23と共に板材保持手段4をX軸サーボモータ25の駆動によりX軸方向に移動させ、板材加工機1のエンドロケータ7に板材Wを押し当て、板材WのX軸方向の位置決めを行う(図4(B))。
このX軸方向の位置決めは、搬送プログラム34のX軸方向の移動命令のうち、ジョグ送り命令等からなる当て付け停止命令Rにより行う。演算制御部35は、当て付け停止命令Rの実行時は、閾値演算手段40に閾値C(図5)を演算させ、当て付け完了判定手段41の当て付け完了信号を監視し、当て付け完了信号の出力があると、X軸方向の移動を停止させる。
閾値演算手段40は、X軸サーボコントローラ36等に設けられた負荷検知手段42により得られるX軸サーボモータ25の負荷の値から、設定規則40aに従って閾値Cを演算する。
当て付け完了判定手段41は、負荷検知手段42の負荷(例えばトルク)τを監視し、負荷τが閾値Cに達すると、当て付け完了信号を出力する。この出力によって、演算制御部35はX軸サーボモータ25を停止させることにより、板材保持手段4の移動を停止させる。
負荷τは、一般的に図5に示すように、移動開始時は急激に大きくなり、その後、定常移動速度の走行を行わせることで略一定となり、板材Wが図4(B)のようにエンドロケータ7に当たると、その抵抗によって大きくなる。したがって、負荷τが閾値Cに達することでX軸サーボモータ25を停止させることにより、板材Wをエンドロケータ7に押し当てた状態に位置決めすることができる。
この場合に、閾値演算手段40を設けて、板材Wをテーブル9上で移動させているときの負荷に応じて閾値を定めるようにしたため、毎回異なる位置決め時の移動抵抗に対応した閾値が自動設定できる。そのため、位置決め時の移動抵抗が毎回異なっていても、位置決め不完全や過剰押し付けの生じない適切な位置決めを行うことができる。
すなわち、エンドロケータ7でX軸方向の位置決めを行うときは、板材Wがワークホルダ14に接した状態で行われる。しかし、ワークホルダ14に対する板材Wの当たり具合は、板材Wの僅かな角度の違や、板材Wのワークホルダ14と接する辺の直線度等によって変動し、この当たり具合によってワークホルダWが板材Wに与える抵抗が大きく変動する。そのため、トルクスキップ制御の閾値を一定として制御する従来の制御方法では、実際にはエンドロケータ7に板材が適切に接していないのに接したと判断して位置決め動作を停止したり、エンドロケータ7への押し付け力が過剰になるまで位置決め動作が続けられて板材に歪みを生じさせたりすることがある。このような課題が、上記のように移動中の負荷に応じて閾値Cを定めることで解消される。
また、この実施形態では、閾値Cにつき、負荷の平均値Aに所定量Bを加えた値としており、さらに、板厚に応じて3段階に区分し、各区分毎に板材Wの寸法に応じて上記所定両Bを定めるようにしたため、閾値Cがより適切な値に自動設定でき、位置決め不完全や過剰押し付けが、より一層確実に防止される。
なお、板材WのY軸方向の位置決め時は、毎回の変動があまり大きくないため、閾値を一定とし、あるいは移動中の負荷の平均値を考慮することなく、板材Wの板厚や寸法により定まる値としても、位置決め不完全や過剰押し付けが生じ難く、適切な位置決めが可能となる。
また、板材ローダ2は、走行体5が上記実施形態のような前後左右に移動可能なものに限らず、一方向にのみ移動するものである場合にも、この発明を適用することができる。
この発明の一実施形態に係る板材加工システムの概念構成を示す説明図である。 その板材加工機と板材ローダとを示す平面図である。 同板材加工機と板材ローダとを示す正面図である。 同板材ローダによる位置決め動作の説明図である。 同板材ローダの位置決め時の負荷および閾値の関係を示すグラフである。
符号の説明
1…板材加工機
2…板材ローダ
3…板材ローダ制御装置
4…板材保持手段
4a…吸着パッド
5…走行体
7…エンドロケータ(位置決め部材)
8…加工機制御装置
9…テーブル
14…ワークホルダ(位置決め部材)
19…移動機構
20…パッド支持フレーム
21…前後移動台
23…昇降体
24…レール
25…X軸サーボモータ
26…Y軸サーボモータ
27…Z軸サーボモータ
32…加工プログラム
34…搬送プログラム
35…演算制御部
36〜38…サーボコントーラ
41…当て付け完了判定手段
42…負荷検知手段
40…閾値演算手段
40a…設定規則
43…板厚検出手段
A…負荷の平均値
B…所定量
C…閾値
W…板材

Claims (3)

  1. パンチプレス等の板材加工機と、この板材加工機のテーブル上に板材を供給する板材ローダと、この板材ローダを制御する板材ローダ制御装置とを備えた板材加工システムであって、
    前記板材ローダは、板材を保持する板材保持手段と、この板材保持手段を水平方向に移動させる移動機構とを有し、保持した板材を、板材加工機のテーブル上で水平方向に移動させて、板材加工機に設けられた位置決め部材に当て付けた状態で板材加工機へ渡すものであり、
    前記板材ローダ制御装置は、板材を保持して前記テーブル上で移動させているときの前記移動機構に掛かる負荷を検知する負荷検知手段と、検知した負荷を用いて設定規則により閾値を定める閾値演算手段と、前記負荷検知手段で検知した負荷が前記閾値演算手段で定めた閾値に達したときに前記位置決め部材に板材が当て付けられたと判断する当て付け完了判定手段とを有する、
    ことを特徴とする板材加工システム。
  2. 前記閾値演算手段の前記設定規則は、前記負荷検知手段で検知した所定期間または所定移動距離の負荷の平均値に所定量を加えた値を閾値とする規則である請求項1記載の板材加工システム。
  3. 前記閾値演算手段の前記設定規則は、前記負荷検知手段で検知した所定期間または所定移動距離の負荷の平均値に対する所定倍の値を閾値とする規則である請求項1記載の板材加工システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH03142602A (ja) * 1989-10-30 1991-06-18 Okuma Mach Works Ltd 数値制御装置
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