JP4606558B2 - レンズ研削加工装置のレイアウト設定装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、眼鏡フレームの玉型形状データ及びこの玉型形状データに基づいて眼鏡レンズを研削加工するための眼鏡加工データを処理するために必要な各種設定を行うための機能設定手段を有するレンズ研削加工装置のレイアウト設定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、係るレンズ研削加工装置のレイアウト表示装置としては、例えば、実開平5−39855号公報に開示されているものが知られている。
【0003】
この表示装置は、研削データを複数の入力メニューとして表示する入力メニュー領域と、入力メニューに対応して配置され研削データを選択する複数の選択スイッチを有するスイッチング部と、ページ切換スイッチとを有する。
【0004】
また、表示装置のデータ入力面には、液晶ディスプレイのような平板の表示部と、入力メニューとスイッチング部等により研削データの入力が完了したとき、インターフェースを介してレンズ研削機構に所定の研削データが出力されて、レンズ研削が実行されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記の如く構成されたレンズ研削加工装置のレイアウト表示装置にあっては、研削データの入力が完了しなければ、レンズ研削作業のルーチンに移行しないので、眼鏡レンズのコバ端面の厚さ(コバ厚)の形状を測定しているときには、別の眼鏡フレームの玉型形状データを表示して眼鏡レンズ加工に必要な眼鏡加工データを表示することができないばかりでなく、レイアウト調整を行うこともできないことから、眼鏡レンズ加工の作業効率を上げることができず、自由にデータ処理を行うことができなかった。
【0006】
しかも、従来のレンズ研削加工装置は、作業者が設定項目の表示順序を好みに応じて変えたり、設定項目そのものを追加したり削除したり或いは入れ替え表示することができなかった。
【0007】
そのため、慣れない作業手順を強いられ、データの入力から設定に至るまでに時間を要し、スムースな作業ができなかった。
【0008】
さらに、従来のレンズ研削加工装置では、眼鏡加工に伴うデータ入力形式も決まったものでしかなく、単焦点レンズや累進多焦点レンズ等の眼鏡レンズの種類に応じたデータ入力が面倒で手間が掛かっていた。そのうえ、眼鏡レンズの種類が異なる場合であっても、コバ端面に形成されるヤゲン山位置の設定においては、個々の眼鏡レンズに最適な演算方法(ヤゲン加工データ入力方法)はなく、作業者がヤゲンシミュレーションを繰り返しながら適正なヤゲン山位置の設定、ヤゲン加工データの調整を行っていたので、面倒で手間が掛かっていた。
【0009】
本発明は、上記問題を解決するため、データ設定上の便宜性を向上させることによって眼鏡レンズ加工の作業効率を向上させることができ、データ処理を自由に行うことができるレンズ研削加工装置のレイアウト設定装置を提供することを目的とする。
【0010】
より具体的には、
(i)作業者が眼鏡加工に伴うデータ入力設定において、設定する項目を追加したり削除したり或いは並べ替えすることができ、
(ii)カーソルを設定したい項目にもっていくだけで、所定時間が経過した後にその項目事項が自動的に設定され、
(iii)単焦点レンズや累進多焦点レンズ等の眼鏡レンズの種類に応じたデータの入力形式が予め表示され、そのうえ個々の眼鏡レンズに応じた適正なヤゲン山位置等のヤゲン加工データを入力することができる、
ことによって、データ入力上の便宜性を向上させるものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
その目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、レンズ形状情報(θi,ρi)に基づいて被加工レンズを眼鏡フレームに取り付ける眼鏡レンズの形状に研削加工するための研削砥石と、前記被加工レンズの前記レンズ形状情報(θi,ρi)に対応する位置のコバ厚Wiを測定してコバ厚データとするコバ厚測定手段と、レイアウト情報を設定する複数の項目を表示させる表示手段と、前記表示手段に表示された複数の項目からレンズ加工の条件を選択させるキー又はスイッチと、前記キー又はスイッチで選択された前記レンズ加工の条件のデータを記憶させる設定データメモリと、前記キー又はスイッチの操作により選択された前記レンズ加工の条件を前記設定データメモリに記憶させると共に、前記設定データメモリに記憶されたレンズ加工の条件および前記レンズ形状情報(θi,ρi)に基づいて前記被加工レンズを前記研削砥石により前記レンズ形状情報(θi,ρi)に基づくレンズ形状に研削加工させる制御回路と、を備えると共に、前記制御回路は、前記キー又はスイッチの操作により選択して前記設定データメモリに記憶させた複数の項目の追加又は削除又は並べ替えの制御を実行すると共に、前記表示手段に表示された前記レイアウト情報の設定の複数の項目の表示の順番を、前記キー又はスイッチで選択されて設定される項目を使用頻度の多い順に並べ替えるレンズ研削加工装置のレイアウト設定装置であって、前記表示手段に表示させられ且つ前記キー又はスイッチで操作されるカーソルが設けられていると共に、前記制御回路は前記画面に表示された項目の上にカーソルを合わせてから所定時間経過後に設定事項である前記レンズ加工の条件が設定されるように制御することを特徴とする。
【0013】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のレンズ研削加工装置のレイアウト設定装置において、前記制御回路は、前記レンズ形状情報(θi,ρi)に基づくレンズ形状を前記表示手段に表示させる一方、前記レンズ加工の条件を設定するための前記複数の項目を表示させて、この表示させた複数の項目の一つを前記キー又はスイッチで選択されたとき、選択された項目の内容の詳細な項目を複数表示させて、前記表示させられた複数の詳細な項目の一つを前記キー又はスイッチで選択可能にすると共に、この複数の詳細な項目から選択された項目を前記レンズ加工の条件として設定することを特徴とする。
【0014】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のレンズ研削加工装置のレイアウト設定装置において、前記制御回路は、前記レンズ加工の条件を設定するための前記複数の項目の一つとして前記眼鏡レンズのレンズタイプを選択する項目を前記表示手段に表示させ、前記レンズタイプの項目が前記キー又はスイッチで選択されたとき、選択された項目のレンズタイプの詳細な項目を複数表示させて、前記表示させられたレンズタイプの複数の詳細な項目の一つを前記キー又はスイッチで選択可能にすると共に、この複数の詳細な項目から選択された項目をレンズタイプとして設定して、前記眼鏡レンズのレンズタイプ及び前記コバ厚データに応じて予め分けられた複数のヤゲンの軌跡の計算方法から前記眼鏡レンズのレンズタイプ及び前記コバ厚データに応じた計算方法を選択して、前記選択された計算方法により前記軌跡を求めることを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0016】
[構成]
図1において、1は眼鏡フレームFのレンズ枠形状やその型板或いは玉型モデル等から玉型形状データであるレンズ形状情報(θi,ρi)を読み取るフレーム形状測定装置(玉型形状データ測定装置)、2はフレーム形状測定装置から送信等によって入力された眼鏡フレームの玉型形状データに基づいて眼鏡レンズを研削加工するレンズ研削加工装置(玉摺機)である。尚、フレーム形状測定装置1には周知のものを用いることができるので、その詳細な構成やデータ測定方法等の説明は省略する。
【0017】
<レンズ研削加工装置2>
レンズ研削加工装置2は、図2〜図9に示すように、装置本体3の前面側に設けられた加工室4を開閉する半透明(例えば、グレー等の有色透明)のカバー5を有する。また、レンズ研削加工装置2は、加工室4内に設けられた研削加工手段と、加工室4内に出没可能なコバ厚測定手段(共に図示せず)を有する。さらに、レンズ研削加工装置2は、研削加工手段の各駆動モータやコバ厚測定手段の駆動モータ等の制御操作やデータ設定操作を行う際に用いる第1及び第2の操作パネル6,7と、操作パネル6,7による操作状態等その他を表示する表示手段としての液晶表示器8とを備えている。
【0018】
ここで、レンズ研削加工装置2の外観形態を把握するために、図2に正面図、図3に背面図、図4に右側面図、図5に平面図、図6に底面図、図7に斜視図を示す。
【0019】
図2の正面図、図5の平面図に示すように、レンズ研削加工装置2は、液晶表示器8、第1及び第2の操作パネル6、7およびカバー5を同一平面上に備え、カバー5の右隣りに第1の操作パネル6が配置され、液晶表示器8の右隣りに第2の操作パネル7が配置され、作業者が作業しやすいように、カバー5及び第1の操作パネル6が液晶表示器8及び第2の操作パネル7より作業者から見て手前に配置されている。また、液晶表示器8の下側に種々の機能を実行させるファンクションキーが配置されている。
【0020】
液晶表示器8、第1及び第2の操作パネル6,7およびカバー5を配置した平面部は、装置本体3に傾斜して設けられており、図4の右側面図に示すように、平面部の傾斜に合致するように、装置本体の上面部が前方側に緩やかに傾斜して全体的に流線形を印象づける。これは、人間工学的な見地から、作業者が姿勢を崩すこと無くレンズ研削加工作業を行い、液晶表示器8の画面を見やすくするとともに、作業者に、装置に親しみを感じ、心理的な圧迫感をなくしている。
【0021】
また、図4の右側面図、図5の平面図、図7の斜視図に示すように、装置本体3の傾斜した上面部は、操作者から見て手前(前方)に張り出しており、緩やかに丸みを帯びた膨らみを呈している。これも同様に、作業者に、装置に親しみを感じ心理的に負担を掛けないためである。
【0022】
カバー5は、図8のカバー5を開いた状態の平面図,図9のカバー5を開いた状態の斜視図に示すように、前面側から後方に向ってスライドすることで加工室4を開閉する。その加工室4は、底が深い構造となっており、図8の向って左側に内壁(縦壁)と平行な部分512と、手前から緩やかに傾斜する部分511とを備え、これら各部分511,512に段差が設けられている。部分511には屈曲部513が形成され、この屈曲部513を屈曲線としてカバー5側(上方)に向けて拡開する傾斜面511a,511bが形成されている。
【0023】
傾斜面511a,511bは、屈曲部513よりも装置手前側に位置する傾斜面511aよりも屈曲部513の装置奥側に位置する傾斜面511bの方が急角度となっている。また、傾斜面511a,511bは、加工室4の筐体を囲むようにレンズ回転軸501,501を軸支するキャリッジ(図示せず)の揺動のために設けられたもので、その傾斜角度は全般的に緩やかに傾斜されている。
【0024】
この緩やかに傾斜する部分511の図示左側に穴(図示せず)を通して設けられた左右一対のレンズ回転軸501,501には、本件に係るレンズ研削加工装置により研削加工される生地レンズ502が挟持されている。
【0025】
また、レンズ回転軸501の斜め下方には、研削加工のための研削砥石503が加工室4の右側面に設けられた穴(図示せず)を通して、砥石軸504に軸支されるように設けられている。研削砥石503は、粗研削砥石、ヤゲンV溝加工のためのV溝を有するヤゲン砥石、仕上砥石、鏡面砥石等を備えている。なお、研削砥石503の前方には覆い505が設けられている。
【0026】
研削砥石503とは反対側の加工室4の内壁(縦壁)に設けられた穴(図示せず)を通して旋回アーム510が設けられている。旋回アーム510の先端には軸508に軸支された面取砥石506,507が設けられている。図示されていないが、この円盤状の面取砥石507の周縁の先端には、溝掘りカッター(溝掘砥石)が設けられている。なお、面取砥石506,507はカバー509に覆われており、作業者が誤って接触することを防止している。また、カバー509の内側には、研削砥石503の砥石面に研削水を掛けるためのホース(図示せず)が取り付けられている。
【0027】
(研削加工手段)
研削加工手段は、後端部を中心に上下回動可能で且つ左右に可能なキャリッジと、そのキャリッジをパルスモータ等の駆動モータを用いて上下回動させる上下動手段と、キャリッジを左右動させるパルスモータ等の駆動モータと、キャリッジの先端部に左右に向けて直列且つ同軸に保持された一対のレンズ回転軸(レンズ保持軸)と、レンズ回転軸を回転駆動させるパルスモータ等の駆動モータと、キャリッジの上下回動に伴いレンズ回転軸間に保持された被加工レンズを研削加工する研削砥石を有する。この研削砥石は、粗研削砥石、ヤゲン砥石、仕上砥石等を有する。そして、研削加工手段は、一対のレンズ回転軸間に被加工レンズ(未加工レンズ)を保持させて、このレンズ回転軸の回動とキャリッジの上下回動をレンズ形状情報(θi,ρi)に基づいて制御し、被加工レンズの周縁を回転する粗研削砥石でレンズ形状(玉型形状)に粗研削加工する。また、研削加工手段は、レンズ回転軸の回動とキャリッジの上下回動を玉型形状情報であるレンズ形状情報(θi,ρi)に基づいて制御すると共に、設定されたヤゲン位置に基づいてキャリッジを左右に駆動する駆動モータを制御することにより、玉型形状に粗加工された被加工レンズのコバ端にヤゲン加工を施す様になっている。このような被加工レンズの研削加工手段は周知の構造を採用できるので、詳細な説明は省略する。
【0028】
(コバ厚測定手段)
加工室4内に出没可能なコバ厚測定手段にも周知のものが用いられている。例えば、上述のレンズ回転軸間に被加工レンズを保持させておいて、加工室4内にパルスモータ等の駆動モータで出没可能な一対のフィーラーを設け、このフィーラーの間隔を検出させてコバ厚とするためのコバ厚検出手段を設けたものでもよい。この構成においては、加工室4に進出させた一対のフィーラーの先端を被加工レンズの前側屈折面と後側屈折面に当接させると共に、一対のレンズ回転軸を駆動する駆動モータをレンズ形状情報(θi,ρi)に基づいて角度θi毎に回転制御し、且つレンズ形状情報(θi,ρi)に基づいてフィーラー駆動用の駆動モータを作動制御することにより、フィーラーの被加工レンズへの当接位置を被加工レンズの動径ρiの位置に移動させて、一対のフィーラー間の間隔を間隔測定手段で求めてレンズ形状情報(θi,ρi)におけるコバ厚Wiとするようにしている。
【0029】
(操作パネル6)
操作パネル6は、図10(A)に示すように、眼鏡レンズをレンズ軸によりクランプするための『クランプ』スイッチ6aと、眼鏡レンズの右眼用・左眼用の加工の指定や表示の切換え等を行う『左』スイッチ6b,『右』スイッチ6cと、砥石を左右方向に移動させる『砥石移動』スイッチ6d,6eと、眼鏡レンズの仕上加工が不十分である場合や試し摺りする場合の再仕上又は試し摺り加工するための『再仕上/試』スイッチ6fと、レンズ回転モード用の『レンズ回転』スイッチ6gと、ストップモード用の『ストップ』スイッチ6hとを備える。
【0030】
これは、実際のレンズ加工に必要なスイッチ群を加工室4に近い位置に配置することで作業者の動作の負担を軽減するためである。
【0031】
(操作パネル7)
操作パネル7は、図10(B)に示すように、液晶表示器8の表示状態を切り換える『画面』スイッチ7aと、液晶表示器8に表示された加工に関する設定等を記憶する『メモリー』スイッチ7bと、レンズ形状情報(θi,ρi)を取り込むための『データ要求』スイッチ7cと、数値補正等に使用されるシーソー式の『−+』スイッチ7d(『−』スイッチと『+』スイッチとを別々に設けても良い)と、カーソル式ポインタ移動用の『▽』スイッチ7eとを液晶表示器8の側方に配置している。また、ファンクションキーF1〜F6が液晶表示器8の下方に配列されている。
【0032】
このファンクションキーF1〜F6は、眼鏡レンズの加工に関する設定時に使用されるほか、加工工程で液晶表示器8に表示されたメッセージに対する応答・選択用として用いられる。
【0033】
各ファンクションキーF1〜F6は、加工に関する設定時(レイアウト画面)においては、図11に示すように、ファンクションキーF1はレンズ種類入力用、ファンクションキーF2は加工コース入力用、ファンクションキーF3はレンズ素材入力用、ファンクションキーF4はフレーム種類入力用、ファンクションキーF5は面取り加工種類入力用、ファンクションキーF6は鏡面加工入力用として用いられる。
【0034】
ファンクションキーF1で入力されるレンズ種類としては、『単焦点』、『眼科処方』、『累進』、『バイフォーカル』、『キャタラクト』、『ツボクリ』等がある。尚、『キャタラクト』とは、眼鏡業界では一般にプラスレンズで屈折度数が大きいものをいい、『ツボクリ』とは、マイナスレンズで屈折度数が大きいものをいう。
【0035】
ファンクションキーF2で入力される加工コースとしては、『オート』、『試し』、『モニター』、『枠替え』等がある。
【0036】
ファンクションキーF3で入力される被加工レンズの素材としては、フラット(以下、『フラ』と略する。)、『ハイインデックス』、『ガラス』、ポリカーボネイト(以下、『ポリカ』と略する。)、『アクリル』等がある。
【0037】
ファンクションキーF4で入力される眼鏡フレームFの種類としては、『メタル』、『セル』、『オプチル』、『平』、『溝掘り(細)』、『溝掘り(中)』、『溝掘り(太)』等がある。尚、この各『溝掘り』とは、ヤゲン加工の一種であるヤゲン溝を示す。
【0038】
ファンクションキーF5で入力される面取り加工種類としては、『なし』、『小』、『中』、『特殊』等がある。
【0039】
ファンクションキーF6で入力される鏡面加工としては、『なし』、『あり』、『面取部鏡面』等がある。
【0040】
尚、上述したファンクションキーF1〜F6のモードや種別或いは順序は特に限定されるものではない。また、後述する各タブTB1〜TB4の選択として、『レイアウト』、『加工中』、『加工済』、『メニュー』等を選択するためのファンクションキーを設けるなど、キー数も限定されるものではない。
【0041】
(液晶表示器8)
液晶表示器8は、『レイアウト』タブTB1、『加工中』タブTB2、『加工済』タブTB3、『メニュー』タブTB4によって切り替えられ、下方にはファンクションキーF1〜F6に対応したファンクション表示部H1〜H6を有する。尚、各タブTB1〜TB4の色は独立しており、後述する各エリアE1〜E4を除いた周囲の背景も各タブTB1〜TB4の選択切換と同時に各タブTB1〜TB4と同一の背景色に切り替わる。
【0042】
例えば、『レイアウト』タブTB1とそのタブTB1が付された表示画面全体(背景)は青色、『加工中』タブTB2とそのタブTB2が付された表示画面全体(背景)は緑色、『加工済』タブTB3とそのタブTB3が付された表示画面全体(背景)は赤色、『メニュー』タブTB4とそのタブTB4が付された表示画面全体(背景)は黄色で表示されている。
【0043】
このように、作業毎に色分けした各タブTB1〜TB4と周囲の背景とが同一色で表示されるので、作業者は現在どの作業中であるのかを容易に認識又は確認することができる。
【0044】
ファンクション表示部H1〜H6は、必要に応じたものが適宜表示され、非表示状態の時にはファンクションキーF1〜F6の機能に対応したものとは異なった図柄や数値、或いは、状態等を表示することができる。また、ファンクションキーF1〜F6を操作している際、例えば、ファンクションキーF1を操作している際には、そのファンクションキーF1をクリックする毎にモード等の表示が切り替わっても良いし、図12に示すように、例えば、ファンクションキーF1に対応する各モードの一覧を表示して(ポップアップ表示)選択操作を向上させることも可能である。また、ポップアップ表示中の一覧は、文字、図形又はアイコン等で表わされる。
【0045】
『レイアウト』タブTB1、『加工中』タブTB2、『加工済』タブTB3を選択した状態の時には、アイコン表示エリアE1、メッセージ表示エリアE2、数値表示エリアE3、状態表示エリアE4に区画した状態で表示される。また、『メニュー』タブTB4を選択した状態の時には、図13(ユーザー使用可能モードの場合),図14(サービスマン使用可能モードの場合)に示すように、メニュー表示エリアE5として表示される。尚、『レイアウト』タブTB1を選択している状態の時には、『加工中』タブTB2と『加工済』タブTB3とを表示せず、レイアウト設定が終了した時点で表示しても良い。
【0046】
『メニュー』タブTB4を選択した状態の時に、図13に示したメニュー表示エリアE5から設定した事項は、図15〜図26に示すように、詳細メニュー表示エリアE6となって詳細メニュー設定が行われる。尚、図13に示したメニュー表示に替えて図15に示した詳細メニュー表示を採用しても良い。
【0047】
<設定、設定変更モード>
図13に示したメニュー表示エリアE5に表示されたメニュー表示から、『設定』を選択すると、図15に示すように、詳細メニュー表示エリアE6は、ガイダンス表示エリアE61、第1詳細表示エリアE62、第2詳細表示エリアE63、第3詳細表示エリアE64に分割して表示される。
【0048】
ガイダンス表示エリアE61は、現在の設定又は設定変更モードに基づく画面表示状態の説明並びに次工程の作業を促すメッセージ等のガイダンスが文字表示される。
【0049】
第1詳細表示エリアE62には、『設定』『調整』『メンテナンス』の項目が表示される。この『設定』『調整』『メンテナンス』の選択は、カーソル式ポインタP(背景色と文字色とが反転する)をファンクションキーF1の操作(ファンクション表示部H1に『ダウン』の表示)毎に『設定』『調整』『メンテナンス』の順にカーソル式ポインタPE1が移動し、ファンクションキーF6の操作(ファンクション表示部H6に『実行』の表示)によって指定が決定される。第1詳細表示エリアE62において『設定』を選択すると、第2詳細表示エリアE63が表示される。
【0050】
第2詳細表示エリアE63には、『設定変更モード』『クランプ圧設定モード』『通信ポート設定モード』の項目が表示される。この『設定変更モード』『クランプ圧設定モード』『通信ポート設定モード』の選択は、カーソル式ポインタPE2(背景色と文字色とが反転する)をファンクションキーF3の操作(ファンクション表示部H3に『ダウン』の表示)毎に『設定変更モード』『クランプ圧設定モード』『通信ポート設定モード』の順にカーソル式ポインタPE2が移動し、ファンクションキーF6の操作(ファンクション表示部H6に『実行』の表示)によって指定が決定される。第2詳細表示エリアE63において『設定変更モード』にカーソルを合わせ選択すると、第3詳細表示エリアE64が表示される。
【0051】
第3詳細表示エリアE64には、『言語の設定』『Fスイッチ(ファンクションスイッチ)の初期設定』『ポップアップ表示の設定』『レイアウト初期値の設定』『表示画面の設定』『吸着モードの設定』『サイズの設定』『画面のコントラスト調整』の項目が表示される。これらの『言語の設定』『Fスイッチの初期設定』『ポップアップ表示の設定』『レイアウト初期値の設定』『表示画面の設定』『吸着モードの設定』『サイズの設定』『画面のコントラスト調整』の選択は、カーソル式ポインタPE3(背景色と文字色とが反転する)をファンクションキーF5の操作(ファンクション表示部H5に『ダウン』の表示)毎に『言語の設定』『Fスイッチ(ファンクションスイッチ)の初期設定』『ポップアップ表示の設定』『レイアウト初期値の設定』『表示画面の設定』『吸着モードの設定』『サイズの設定』『画面のコントラスト調整』の順にカーソル式ポインタPE3が移動し、ファンクションキーF6の操作(ファンクション表示部H6に『実行』の表示)によって指定が決定される。なお、カーソル式ポインタPE1〜PE3をファンクションキーF1,F3,F5の操作によって選択してファンクションキーF6等によって実行する操作に関しては以降同様なのでその説明は省略する。
【0052】
<言語の設定>
図15の状態での第3詳細表示エリアE64において、『言語の設定』にカーソル式ポインタPE3を合わせ選択・実行すると、図16に示すように、詳細メニュー表示エリアE6の表示が切り替わり、第1詳細表示エリアE62に、『Dutch』(オランダ語)、『English』(英語)、『German』(ドイツ語)、『Spanish』(スペイン語)、『日本語』『中国語』等の言語(又は国名)に関する項目が表示される。
【0053】
現在の設定が『日本語』の場合、例えば、第1詳細表示エリアE62の『English』を選択実行すると、メッセージ言語の切り替えが行われ、次回起動時以降により表示される言語が英語に切り替わる。各国語メッセージは所定のフォーマットに従い各言語別に作成する。各国語対応に必要なメッセージのうち、警告メッセージ等のユーザメッセージは、一つのメッセージを単位として、そのメッセージ毎の個別の識別可能な記号・文字・図形等のキャラクターを用いて記述する。
【0054】
これによって、従来のレンズ研削加工装置における言語の設定において各国語対応に切り替える作業が簡略化され、作業効率を上げることができる。
【0055】
<Fスイッチの初期設定>
図15の状態での第3詳細表示エリアE64において、『Fスイッチの初期設定』にカーソル式ポインタPE3を合わせ選択・実行すると(図17参照)、図18に示すように、第1詳細表示エリアE62には『レンズタイプ』『コース』『レンズ』『フレーム』『面取り』『鏡面』『ビープ音』の項目が表示され、第2詳細表示エリアE63には設定変更前の設定内容(例えば、『レンズタイプ』は『単焦点』に、『コース』は『オート』に、『レンズ』は『無』に、『フレーム』は『メタル』に、『面取り』は『無』に、『鏡面』は『無』に、『ビープ音』は『無』に設定されている)が表示される。ここで、例えば、第2詳細表示エリアE63で『単焦点』から『累進』に設定変更する場合には、『単焦点』にカーソルを合わせると、第2詳細表示エリアE63の右隣りに第3詳細表示エリアE64が表示され、『眼科処方』『累進』『バイフォーカル』『キャタラクト』『ツボクリ』『EX』『タマロウ』『マタヘイ』が表示されるので、この中から選択したい『累進』の項目にカーソル式ポインタPE3を合わせ選択・実行すれば『レンズタイプ』が『累進』レンズに設定変更される。ここで、『EX』レンズとは屈折面の所定領域においてコバ厚の厚みが異なる(例えば、眼鏡レンズの下半分のコバ厚が薄い)レンズのことをいい、『マタロウ』とはツボクリの一種類で屈折度数が大きい(コバ面が厚い)マイナスレンズの後側屈折面のコバ端面を斜めに面取りしているレンズのことをいい、『マタヘイ』とは『マタロウ』と同様にツボクリの一種類で屈折度数が大きい(コバ面が厚い)マイナスレンズの後側屈折面のコバ端面を平らに面取りしているレンズのことをいい、眼鏡業界では一般的に使われている用語である。
【0056】
<ポップアップ表示の設定>
図15の状態での第3詳細表示エリアE64において『ポップアップ表示の設定』にカーソル式ポインタPE3を合わせて選択・実行すると(図19参照)、図20に示すように、第1詳細表示エリアE62には、『レンズタイプ』『コース』『レンズ』『フレーム』『面取り』『鏡面』『ビープ音』の項目が表示される。
【0057】
第1詳細表示エリアE62において『レンズタイプ』にカーソル式ポインタPE1に合わせて選択・実行すると、第2詳細表示エリアE63(上記の第2詳細表示エリアE63よりも右寄りに表示される)には、現在設定されている(設定変更前の)『単焦点』『眼科処方』『累進』『バイフォーカル』『キャタラクト』『ツボクリ』『EX』『マタロウ』『マタヘイ』の項目が表示される。
【0058】
作業者は、これらの項目のうち、あまり使用しない眼鏡レンズとして『バイフォーカル』『キャタラクト』『ツボクリ』『EX』『タマロウ』『マタヘイ』の項目をファンクションキーF4の操作によって削除(ファンクション表示部H4に『選択/解除』が表示される)することで、前述のファンクションキーF1をクリックした際のポップアップ表示(図12参照)がされ、『単焦点』『眼科処方』『累進』の選択した項目が表示される。作業者がこれらの現在表示項目以外に『バイフォーカル』や『ツボクリ』も含めたい場合、例えば、『バイフォーカル』の項目を追加したい場合には、メニュー画面での『設定』→『設定変更モード』→『ポップアップ表示の設定』→『レンズタイプ』を順次選択し、『バイフォーカル』にカーソル式ポインタPE2を合わせファンクションキーF5で実行することによって追加され、ポップアップ表示の際に『バイフォーカル』も表示することができる。
【0059】
これによって、作業者が好みに応じてポップアップ表示中に表示された項目を追加したり削除したりすることができ、通常良く行う作業の効率アップにつながる。さらに、作業者の好みによって表示させた項目のうち、良く使う項目、例えば『累進』の使用頻度が他の項目に比べて多いような場合、その『累進』の項目をポップアップ表示中の一番先頭に表示するように並べ替え表示することもできる。また、使用頻度に応じて先頭表示、並べ替え表示するように学習機能を持たせることもできる。
【0060】
<レイアウト初期値の設定>
図15の第3詳細表示エリアE64において『レイアウト初期値の設定』にカーソル式ポインタPE3を合わせて選択・実行すると(図21参照)、図22に示すように、第1詳細表示エリアE62には、『←B→』『FPD』『PD』『UP』『初期値』の項目が表示され、それぞれの項目に対応して第2詳細表示エリアE63に設定変更する前の設定内容『15.0』『70.0』『64.0』『+2.0』の数値が表示され、それぞれの項目に対して作業者の好みに応じて設定変更することができる。
【0061】
例えば、眼鏡加工でのレイアウトデータを入力する際に眼鏡フレームのブリッジ幅(B)の入力を15.0mmの初期値から13.0mmの初期値に設定変更し、眼鏡フレームの幾何学中心間距離(FPD)の入力を70.0mmの初期値から65.0mmの初期値に設定変更し、眼鏡フレームを装用する眼鏡装用者の瞳孔間距離(PD)の入力を64.0mmの初期値から65.0mmの初期値に設定変更し、眼鏡装用者の瞳孔位置が通常より上側に位置している場合の上側寄せ量値(UP)の入力を+2.0mmの初期値から+1.0mmの初期値に設定変更することができる。
【0062】
すべての初期値の入力が終了すると、『実行』をクリックすることで初期値の設定変更が完了する。
【0063】
なお、『設定変更モード』には、この他に『表示画面の設定』『吸着モードの設定』『サイズの設定』『画面のコントラスト調整』の項目があり、それぞれの設定を作業者の好みに応じて変更することができる。
【0064】
『表示画面の設定』は、画面表示に関する設定を行うための項目である。
【0065】
『吸着モードの設定』は、眼鏡レンズを研削加工する場合にそのレンズの前後屈折面をレンズ回転軸によりチャッキング(挟持)するが、そのチャッキングする位置を眼鏡フレームの幾何学中心位置(ボックス中心或いは型心)にするか、眼鏡装用者眼の瞳孔中心(光心)にするか、或いはその2種類のチャッキング位置をレンズ種類に応じて変更可能に設定するか、3タイプの設定が可能である。
【0066】
また、『サイズの設定』は、眼鏡フレームの材質、セル、メタル、オプチル(セルフレームのうちのやわらかいフレーム)、平(例えばツーポイントフレーム)に応じてレンズ加工の加工サイズを設定するための項目である。
『画面のコントラスト調整』は、液晶モニターのコントラスト調整を行うための項目である。
【0067】
<調整>
図15で示した第1詳細表示エリアE62から、図23に示すように、カーソル式ポインタPE1を『調整』に合わせて選択・実行すると、第2詳細表示エリアE63に『砥石位置補正モード』『仕上りサイズのゼロ調整モード』『ヤゲン位置調整モード』『軸調整モード』『PD調整モード』『面取り・溝堀り調整モード』の項目が表示される。
【0068】
『砥石位置補正モード』は、レンズ回転軸と砥石回転軸との軸間距離を補正調整するための項目である。『仕上がりサイズのゼロ調整モード』は、眼鏡レンズを仕上加工するときに、例えば眼鏡レンズのチャッキング位置の誤差等から生じる加工サイズの誤差を調整するための項目である。『ヤゲン位置調整モード』は、例えばヤゲン山位置の調整のための項目である。『軸調整モード』は、例えば眼鏡装用者眼の乱視軸を水平になるように眼鏡レンズを加工するために必要な軸調整のための項目である。『PD調整モード』は、眼鏡レンズのチャッキング誤差(吸着誤差)等から生じるPD誤差を調整するための項目である。『面取り・溝掘り調整モード』は、面取加工・溝掘加工から生じる誤差を調整するための項目である。
【0069】
尚、これらの設定若しくは設定変更は、上述したレイアウト初期値の設定と同様であるため、その説明は省略する。
【0070】
<メンテナンス>
図15で示した第1詳細表示エリアE62から、図24に示すように、カーソル式ポインタPE1を『メンテナンス』に合わせて選択・実行すると、第2詳細表示エリアE63に『加工枚数表示モード』『砥石ドレスモード』『クリーニングモード』『砥石交換モード』『サービスマンモード』の項目が表示される。例えば、『サービスマンモード』の項目にカーソル式ポインタPE2を合わせて選択・実行すると、第3詳細表示エリアE64が表示され、『−+』スイッチ7dで暗証番号『+0.25』を入力すると、図25に示すように、第1詳細表示エリアE62には、『補正値』『加工』『その他』の項目が表示される。
【0071】
この状態から、例えば、『補正値』の項目にカーソル式ポインタPE1を合わせて選択・実行すると第2詳細表示エリアE63には、『標準値書き込み』『補正値変更』『補正値変更(HEX表示)』の項目が表示される。
【0072】
さらに、例えば、『補正値変更(HEX表示)』の項目にカーソル式ポインタPE2を合わせて選択・実行すると、図26に示すように、第2詳細表示エリアE63及び第3詳細表示エリアE64で補正値の変更を行うことができ、サービスマンモードでの作業を一括して表示したスムースなメンテナンスを行うことができる。
【0073】
[アイコン及びカーソル(インジケータ)]
アイコン表示エリアE1に表示されるアイコンとしては、図27(A)に示すように、玉型形状データであるレンズ形状情報(θi,ρi)に基づいて眼鏡レンズのコバ厚形状を測定している状態を表わすアイコンA1と、眼鏡レンズのコバ端面に形成されるヤゲン形状をシミュレーションしている状態を表わすアイコンA2と、コバ端面を粗加工する状態を表わすアイコンA3と、コバ端面を仕上加工する状態を表わすアイコンA4と、コバ端面を鏡面加工する状態を表わすアイコンA5と、コバ端面をヤゲン溝掘り加工する状態を表わすアイコンA6と、コバ端面をヤゲン溝掘り・面取加工する状態を表わすアイコンA7と、コバ端面をヤゲン溝掘り・面取・鏡面加工する状態を表わすアイコンA8と、コバ端面をヤゲン加工する状態を表わすアイコンA9と、コバ端面をヤゲン・面取加工する状態を表わすアイコンA10と、コバ端面をヤゲン・面取・鏡面加工する状態を表わすアイコンA11と、眼鏡レンズの研削加工が終了したことを表わすアイコンA12とを備えている。なお、アイコンA3〜A11は、コバ端面を加工する状態を表わすアイコンの群となっており、装置本体の機能等(例えば、鏡面加工手段の無い装置など)によって適宜のものが使用され得る。また、アイコンA1〜A12の図柄は、加工種類等の作業内容をオペレータが容易に認識し得る図柄であれば特に限定されるものではない。同様に、作業内容を文字化した表示としても良いし、図柄表示の各アイコンA1〜A12に添えて作業内容文字を表示しても良い。
【0074】
ところで、これらのアイコンA1〜A12は、レンズ研削作業毎に設けられており、その一連の進行状況をオペレータが識別できるように、各アイコンA1〜A12に1対1で対応すると共に一連の進行状況に応じて点灯表示していく複数カーソル(インジケータ)C1〜C12が『加工中』タブTB2に設けられている。
【0075】
カーソルC1〜C12は、右眼レンズ進行状況表示用と左眼レンズ進行状況表示用とで上下2段にして別々に設けられているが、1段のみとして、右眼レンズ加工中か左眼レンズ加工中かの識別をするための表示を別途行うようにしても良い。さらに、カーソルC1〜C12は、『加工中』タブTB2以外のエリア、例えば、図28に示すように、各タブTB1〜TB4を一方に寄せてその余白部分に常時又は必要に応じて表示しても良いし、上下方向に隣接して表示しても良い。同様に、図29に示すように、アイコンA1〜A12をメッセージ表示エリアE2の上方寄りに表示しても良い。
【0076】
尚、これらアイコンA1〜A12及びカーソル(インジケータ)C1〜C12は、作業者が設定していない加工については、その加工を視覚的象徴的に表現するアイコン及びそのアイコンA1〜A12に併設されたカーソル(インジケータ)C1〜C12を表示させないようにすることもできる。
【0077】
例えば、図27(B)に示すように、眼鏡レンズのコバ端面の加工をヤゲン溝掘り・面取加工とし、鏡面加工は行わない設定とした場合、鏡面加工用のアイコンA5並びにヤゲン(山)加工に関するアイコンA8〜A11の表示色を灰色や白抜き等の比較的認識し難い色や太さとし(図面上では細線で表示)、実際に加工を行う他のアイコンA1〜A4、並びにアイコンA6,A7,A12の表示色をレイアウト背景色と同色若しくは他の明るい比較的認識し易い色や太さとする(図面上では太線で表示)ことによって設定状況の確認を容易としている。同様に、加工を行わないアイコンA8〜A11に対応するカーソルC5並びにカーソルC8〜C11は表示させないことでより認識性を向上させている。尚、アイコン表示と同様に、カーソルC5,C8〜C11の枠の太さを他のカーソルC1〜C4、並びにカーソルC6,C7,C12の枠の太さよりも細く表示することも可能である。尚、これらアイコンA1〜A12とカーソル(インジケータ)C1〜C12の設定環境並びに使用環境におけるより詳細な表示例は後述(図60〜図63参照)する。
【0078】
メッセージ表示エリアE2には、各種エラーメッセージや警告メッセージなどが状態に応じて表示される。尚、装置内部品等の破損や被加工レンズの破損等の虞がある場合の警告メッセージなどの場合には、図30に示すように、オペレータが認識し易いようにメッセージ表示エリアE2以外のエリアにはみ出して表示上で重畳させることも可能である。
【0079】
数値表示エリアE3には、レイアウトデータの入力時には、図31に示すように、眼鏡フレームの左右レンズ枠の幾何学中心間距離(FPD値)、眼鏡装用者眼の瞳孔間距離(PD値)、FPD値とPD値との差である寄せ量の鉛直方向成分UP値(又はHlp値)、加工サイズ調整の各項目等が表示される。また、初期設定時には、図32に示すように、上述したFPD,PD,UP,サイズの他に加工レンズの吸着中心が表示される。さらに、モニターデータ入力時には、図33に示すように、眼鏡レンズの二次加工的な面取り加工や鏡面加工に関わる寸法関係の数値が表示される。
【0080】
数値表示エリアE3には、レイアウトデータの入力時には、図29に示すように、眼鏡フレームの左右レンズ枠の幾何学中心間距離(FPD値)、眼鏡装用者眼の瞳孔間距離(PD値)、FPD値とPD値との差である寄せ量の鉛直方向成分UP値(又はHlp値)、加工サイズ調整の各項目等が表示される。
【0081】
なお、レンズタイプにおいて、『単焦点』、『眼科処方』『キャタラクト』『ツボクリ』、『累進』『バイフォーカル』の種類を選択し各々の入力形式に従い、数値を入力した後、各々の眼鏡レンズに応じてヤゲン頂点軌跡(ヤゲン頂点位置)を求める場合、従来では一律に比率ヤゲン方式(コバ面を所定の割合で分割しヤゲン頂点位置を求める方式)を用い、コバ全周に亘ってヤゲン頂点軌跡を求めていた。
【0082】
そのため、例えば、EXレンズ等のコバ厚の大きさが動径方向に応じて異なるような眼鏡レンズの場合に、コバ厚が小さくなるような動径方向においてはヤゲン頂点位置がコバ厚に基づき変化するので、ヤゲン頂点軌跡を滑らかに描けない問題が生じ、作業者はレンズ種別に応じて比率ヤゲン方式でヤゲン頂点軌跡を立てるか、或いは球面ヤゲン方式(ヤゲン頂点軌跡がある球面上にあると考えてヤゲン頂点位置を演算で求める方式)でヤゲン頂点軌跡を立てるかを適宜選択しながら、どうやったら適切にヤゲン頂点軌跡を滑らかに描けるのか試行錯誤していた。
【0083】
そこで、本装置では、一律に比率ヤゲン方式でヤゲン頂点軌跡を求め、適宜球面ヤゲン方式を取り入れ、試行錯誤していた従来のヤゲン頂点軌跡の演算方法を改め、レンズタイプ及びコバ厚データに応じてヤゲン頂点軌跡の計算方法を予め分けておき、作業者の試行錯誤に係る労力を軽減するために、
(1)『単焦点』レンズの場合には、球面ヤゲン方式の演算方法、
(2)『眼科処方』『キャタラクト』『ツボクリ』レンズの場合には、球面ヤゲン方式の演算方法、
(3)『累進』レンズの場合には、比率ヤゲン方式の演算方法、『バイフォーカル』レンズの場合には、球面ヤゲン方式の演算方法、
(4)EXレンズの場合には、球面ヤゲン方式の演算方法(なお、一部にヤゲンチルト(ヤゲン頂点軌跡を所定の動径情報位置或いは軸を中心として傾斜させる方法)を含む)、
でヤゲン頂点軌跡を求めるヤゲン頂点軌跡演算方法を取り入れている。
【0084】
状態表示エリアE4には、右眼用及び左眼用の眼鏡レンズのレイアウト画像や眼鏡レンズの最大、最小、最大及び最小以外の中間(任意)コバ周縁に形成されるヤゲン形状、コバ周縁を側面から見たレンズ側面形状等や、現実の加工状態に即した模式図等が表示される。
【0085】
[レイアウト時の液晶表示器8の表示状態]
<システム起動直後>
レンズ研削加工装置2に設けられたメイン電源(図示せず)がオンされてシステムが起動すると、図34に示すように、『レイアウト』タブTB1を選択している状態となり、『加工中』タブTB2と『加工中』タブTB3とは表示されず、『メニュー』タブTB4が表示される。
【0086】
また、『レイアウト』タブTB1が選択されている起動時状態では、アイコン表示エリアE1は表示されず、メッセージ表示エリアE2、数値表示エリアE3、状態表示エリアE4が表示される。尚、メッセージ表示エリアE2には『フレームのデータを転送してください。』等のように、『データ要求』スイッチ7cを操作してのフレーム形状測定装置1で読み取った眼鏡フレームFのレンズ形状情報(θi,ρi)の転送を要求するメッセージが表示される。従って、このデータ転送が行われていない起動時状態では、数値表示エリアE3と状態表示エリアE4とには数値等の具体的な加工に関するものは表示されていない。
【0087】
さらに、ファンクション表示部H1〜H6には、デフォルトの状態(又は、前回使用時の状態で後述するデータメモリ42に記憶された詳細モード)が表示され、その各上部にはモード等の『レンズタイプ』、『コース』、『レンズ』、『フレーム』、『面取り』、『鏡面』が表示される。
【0088】
<データ要求直後>
次に、『データ要求』スイッチ7cを操作してフレーム形状測定装置1からレンズ研削加工装置2にデータが転送されると、図35に示すように、メッセージ表示エリアE2には『レイアウトデータを設定してください。』等のレイアウト設定用メッセージが表示され、数値表示エリアE3の『FPD』の欄に転送された数値(例えば、『70.0』)が表示されると共に、『PD』の欄にカーソル式ポインタPが表示される。状態表示エリアE4には、右眼マークRMと左眼マークLM、右眼用フレーム形状FRと左眼用フレーム形状FL、その幾何学中心マークFRcとFLc、眼鏡フレームFの全体形状F’、左右生地レンズの直径(例えば、『φ64』)、ブリッジ幅(左右フレームの離間距離)である『DBL』とその数値(例えば、『15.5』)が表示される。尚、『FPD』の数値はDBLと玉幅とから算出される。
【0089】
<レイアウト設定終了>
この状態から、『▽』スイッチ7eを押すことによりカーソル式ポインタPが位置している『PD』の欄に設定されている初期値が表示される。この数値は、『−+』スイッチ7dを操作することによって変更され、その変更後(又は変更せずに初期値のまま)『▽』スイッチ7eを押すことによりカーソル式ポインタPが『UP』の欄に移動し、以下、同様に『▽』スイッチ7eと『−+』スイッチ7dとを操作して『UP』値並びに『サイズ』値を設定する。
【0090】
数値表示エリアE3の各数値が入力設定されると、図36に示すように、状態表示エリアE4には、右眼マークRMと左眼マークLM、右眼用フレーム形状FRと左眼用フレーム形状FL、その幾何学中心マークFRcとFLc、右眼用フレーム形状FRと左眼用フレーム形状FLとの各内部に位置する研削加工用の生地レンズを保持する吸着カップマークMR,MLが夫々表示される。また、状態表示エリアE4の下方にはファンクションキーF1〜F6の操作に伴う詳細モード設定に応じた加工コース分のアイコンA1〜A12が表示される。例えば、面取り加工を行わない場合には、アイコンA7〜A10は表示されず、面取り加工は行ってもその面取部の鏡面加工は行わない場合にはアイコンA9,A10は表示されない。
【0091】
また、表示されないアイコン(A1〜A12)に対応させてカーソル(C1〜C12)を表示しないように設定しても良い。
【0092】
例えば、面取り加工を行わない場合にはアイコンA7〜A10は表示されず、これに合わせて対応するカーソル(インジケータ)C7〜C10は、上下2段とも表示されない。面取り加工は行っても、その面取り面の鏡面加工を行わない場合には、アイコンA9,A10は表示されず、これに合わせて対応するカーソル(インジケータ)C9,C10は、上下2段とも表示されない。
【0093】
また、『サイズ』欄での数値設定後に『▽』スイッチ7eを押すとカーソル式ポインタPは『FPD』の欄に再び戻るため、数値の再設定も可能である。
【0094】
<レイアウトのその他の表示>
(片眼データの場合)
『データ要求』スイッチ7cを操作してフレーム形状測定装置1からレンズ研削加工装置2に一方のフレームのみのデータが転送された場合には、図37に示すように、メッセージ表示エリアE2には『レイアウトデータを設定してください。』等のレイアウト設定用メッセージが表示され、数値表示エリアE3の『FPD』の欄にカーソル式ポインタPが表示される。また、状態表示エリアE4には、右眼マークRMと左眼マークLM、右眼用フレーム形状FRと左眼用フレーム形状FL、その幾何学中心マークFRcとFLc、眼鏡フレームFの片眼形状F”、左右生地レンズの直径(例えば、『φ64』)、ブリッジ幅(左右フレームの離間距離)である『DBL』が表示される。尚、『DBL』並びに『FPD』等の数値はデータがないことから表示されないが、デフォルトによって入力・選択することができる。
【0095】
(パターンデータの場合)
『データ要求』スイッチ7cを操作してフレーム形状測定装置1からレンズ研削加工装置2に送信されるレンズ形状情報(θi,ρi)が型板或いは玉型モデル等に基づく玉型形状データの場合には、図38に示すように、メッセージ表示エリアE2には『レイアウトデータを設定してください。』等のレイアウト設定用メッセージが表示され、数値表示エリアE3の『FPD』の欄にカーソル式ポインタPが表示される。また、状態表示エリアE4には、右眼マークRMと左眼マークLM、右眼用フレーム形状FRと左眼用フレーム形状FL、その幾何学中心マークFRcとFLc、レンズ形状情報(θi,ρi)が型板或いは玉型モデル等に基づくものであることを示す玉型形状K、左右生地レンズの直径(例えば、『φ64』)、ブリッジ幅(左右フレームの離間距離)である『DBL』が表示される。尚、『DBL』並びに『FPD』等の数値はデータがないことから表示されないが、デフォルトによって入力・選択することができる。
【0096】
<バイフォーカルレンズ選択の場合>
ファンクションキーF1を操作して『レンズタイプ』で『バイフォーカルレンズ』を選択した場合には、図39に示すように、メッセージ表示エリアE2には『レイアウトデータを設定してください。』等のレイアウト設定用メッセージが表示される。数値表示エリアE3には、『FPD』の欄に転送された数値(例えば、『70.0』)が表示され、カーソル式ポインタPが『HPD』の欄に表示される。尚、数値表示エリアE3の『HPD』の欄及び『Hlp』の欄は左右に分割され、カーソル式ポインタPはその分割された右眼用の欄(入力部)に表示される。この左右分割状態は『累進』を選択した場合も同様である。また、状態表示エリアE4には、右眼マークRMと左眼マークLM、右眼用フレーム形状FRと左眼用フレーム形状FL、その幾何学中心マークFRcとFLc、右眼用小玉イメージFRsと左眼用小玉イメージFLs、眼鏡フレームFの全体形状F’、左右生地レンズの直径(例えば、『φ64』)、ブリッジ幅(左右フレームの離間距離)である『DBL』が表示される。尚、『HPD』及び『Hlp』の設定方法に関しては上記と同様に『−+』スイッチ7dと『▽』スイッチ7eとを使用して行う。
【0097】
<枠替コース選択の場合>
以前に使用していた既存のレンズを利用して眼鏡フレームFのみを替えるためにファンクションキーF2を操作して『コース』で『枠替え』を選択した場合には、図40に示すように、メッセージ表示エリアE2には『レイアウトデータを設定してください。』等のレイアウト設定用メッセージが表示される。数値表示エリアE3には、レンズ形状情報(θi,ρi)は既に受信していることから、『FPD』の欄に転送された数値(例えば、『70.0』)が表示され、カーソル式ポインタPが『PD』の欄に表示される。状態表示エリアE4には、右眼マークRMと左眼マークLM、右眼用フレーム形状FRと左眼用フレーム形状FL、その幾何学中心マークFRcとFLc、右眼レンズデータに基づく右眼レンズデータRr、眼鏡フレームFの全体形状F’が表示される。これにより、既存のレンズが新たな枠替え用の眼鏡フレームFに利用できるか否かを認識することができる。
【0098】
[加工時の液晶表示器8の表示状態]
<右眼レンズ加工開始(コバ厚測定)の場合>
各種数値設定が終了して『右』スイッチ6cを操作すると、図41に示すように、『加工中』タブTB2が表示されると共に背景色も切り替わって加工中シート状態となる。また、『加工中』タブTB2内には加工モードに応じてカーソルC1〜C12が表示され、各カーソルC1〜C12の下方のアイコン表示エリアE1には同様に加工モードに応じてアイコンA1〜A12が表示される。数値表示エリアE3には設定(決定)された各種の数値が表示される。状態表示エリアE4には、右眼マークRMと左眼マークLM、右眼用フレーム形状FRと左眼用フレーム形状FL、その幾何学中心マークFRcとFLc、研削加工用の生地レンズを保持する吸着カップマークMR,ML、眼鏡フレームFの全体形状F’、左右生地レンズの直径『φ64』、『DBL』とその数値『15.5』が表示される。
【0099】
この際、右眼用列のカーソルC1が点灯(他のカーソルC2〜C12と配色を異ならせる)し、これにより、右眼用レンズのコバ厚測定中であることを容易に認識することができる。また、右眼用レンズのコバ厚測定中(『加工中』の工程中)であっても、『レイアウト』タブTB1を指定することで左眼用レンズのレイアウト設定をすることができるが、右眼用列のカーソルC1は『加工中』のレイアウトシート画面の背景色(例えば、緑色)で表示されているので、右眼用レンズのコバ厚測定中であることを容易に認識することができる。
【0100】
尚、例えば、加工工程を認識させる手段としては、例えば、図42に示すように、メッセージ表示エリアE2にコバ厚の測定中であることを文字で示す『測定中』等の表示をすると共に、その『測定中』の周囲を測定状況に応じて時計回りで順次延びるレベルインジケータMIとしたり、アイコンA1の表示状態(色)を反転させたり、眼鏡フレームFの全体形状F’を図示左端から右端へと加工状況に応じて移動させたりするなど、適宜のレベル表示を採用することができる。また、図43に示すように、レベルインジケータMIとカーソルC1〜C12とを併用しても良い。
【0101】
<コバ厚確認の場合>
コバ厚測定が終了すると、図44に示すように、カーソルC2が点灯すると共に、数値表示エリアE3の表示が『サイズ』欄及び『面取幅』欄に切り替わり、その各測定数値(例えば、『+0.05』,『70.0』)、『ヤゲンカーブ』と『フレームカーブ』及びその数値(例えば、『4.5』,『5.2』)が表示される。また、状態表示エリアE3には、右眼マークRMと左眼マークLMの他に、その左半分に、右眼レンズ形状RR又は右眼用フレーム形状FR、幾何学中心マークFRc、光学中心マークRo、上レンズ幅RRu,下レンズ幅RRd,右レンズ幅RRr,左レンズ幅RRl、コバ厚最小位置マークMtn、コバ厚最大位置マークMtc、コバ厚確認任意位置マークMcfが表示されると共に、その右半分に、コバ厚最小位置マークMtnに対応した位置でのヤゲン形状Ytnとその位置及びコバ厚の数値、コバ厚最大位置マークMtcに対応した位置でのヤゲン形状Ytcとその位置及びコバ厚の数値、コバ厚確認任意位置マークMcfに対応した位置でのヤゲン形状Ycfとその位置及びコバ厚の数値が表示される。
【0102】
また、ファンクションキーF4によって眼鏡フレームFの種類として、何れかの『溝掘り』が選択されている場合には、図45に示すように、コバ厚最小位置マークMtn,コバ厚最大位置マークMtc,コバ厚確認任意位置マークMcfにそれぞれ対応した位置での溝掘り形状とその位置及びコバ厚の数値(溝深さや溝幅でも良い)が表示される。
【0103】
尚、溝深さや溝幅は、眼鏡レンズの種類(プラスチックレンズやマイナスレンズ等)や玉型形状のレンズ形状情報(θi,ρi)の範囲(例えば、眼鏡フレームFの耳掛側か鼻当側に相当する動径角度範囲)で異なるように表示され、溝掘り加工される。
【0104】
さらに、ファンクションキーF5によって面取り加工を行う場合には、図46に示すように、コバ厚最小位置マークMtn,コバ厚最大位置マークMtc,コバ厚確認任意位置マークMcfにそれぞれ対応した位置でのヤゲン形状と面取り加工とを組み合わせた状態での断面形状が表示される。
【0105】
その上、『溝掘り』及び面取り加工の両方を行う場合には、図47に示すように、コバ厚最小位置マークMtnに対応した位置でのヤゲン形状と面取り形状とを組み合わせた状態での断面形状、並びに、コバ厚最大位置マークMtc及びコバ厚確認任意位置マークMcfに対応した位置での溝掘り形状と面取り形状とを組み合わせた位置及びコバ厚の数値(溝深さや溝幅でも良い)が表示される。なお、これらの表示は、例えば、ヤゲンと溝との両方がフレーム部位によって異なるなど、眼鏡フレームFの種類の変化に応じて断面形状が異なって表示するなどのように、上述してものに限定されるものではない。
【0106】
この際、被加工レンズの面取り幅を眼鏡フレームFの玉型形状データとしてのレンズ形状情報(θi,ρi)の動径角度毎に変更することができるので、コバ厚最小位置Mtnでの面取り形状、コバ厚最大位置マークMtcでの面取り形状及びコバ厚確認任意位置マークMcfでの面取り形状について、容易に把握することができる。
【0107】
また、状態表示エリアE3の下方には、ファンクションキーF1,F2,F3,F6での操作が可能となるように、『ヤゲン位置』表示モードの『全体』、右眼レンズ形状RRを表示上で回転させる『回転』モードの『−』(反時計回り)『+』(時計回り)、回転後の表示状態を元に戻すための『戻す』がファンクション表示部H1,H2,H3,H6に表示される。
【0108】
<右眼レンズ加工終了の場合>
生地レンズからレンズ形状情報(θi,ρi)に基づく右眼レンズの研削加工が終了すると、図48に示すように、右眼用列の全てのカーソルC1〜C12が点灯すると共に、数値表示エリアE3のカーソル式ポインタPが『サイズ』欄に位置する。また、状態表示エリアE4の右眼マークRMが反転表示すると共に右眼レンズ形状RRが点線で表示される。
【0109】
<左眼レンズ加工の場合>
右眼レンズ加工が終了してヤゲン形状等を確認した後、『左』スイッチ6bを操作し、左眼レンズの枠形状研削加工が終了すると、図49に示すように、左眼用列のカーソルC2が点灯すると共に、数値表示エリアE3の表示が『サイズ』欄及び『面取幅』欄に切り替わり、その各測定数値(例えば、『+0.05』,『70.0』)、『ヤゲンカーブ』と『フレームカーブ』及びその数値(例えば、『4.5』,『5.2』)が表示される。また、状態表示エリアE3には、その左半分に、左眼マークLM、左眼レンズ形状LR又は左眼用フレーム形状FL、幾何学中心マークFLc、光学中心マークLo、上レンズ幅RLu,下レンズ幅RLd,右レンズ幅RLr,左レンズ幅RLl、コバ厚最小位置マークMtn、コバ厚最大位置マークMtc、コバ厚確認任意位置マークMcfが表示されると共に、その右半分に、コバ厚最小位置マークMtnに対応した位置でのヤゲン形状Ytn’とその位置及びコバ厚の数値、コバ厚最大位置マークMtcに対応した位置でのヤゲン形状Ytc’とその位置及びコバ厚の数値、コバ厚確認任意位置マークMcfに対応した位置でのヤゲン形状Ycf’とその位置及びコバ厚の数値が表示される。
【0110】
また、右眼レンズ加工時のヤゲン形状Ytn,Ytc,Ycfが(データ的に反転した状態で)左眼レンズ加工時のヤゲン形状Ytn’,Ytc’,Ycf’と色違い(図面上では線の太さを変えている)で比較可能となるように表示される。
【0111】
この際、左右両眼レンズのコバ端面における溝掘り形状、面取り形状、溝掘りと面取り形状とを組み合わせた各シュミレーションを行ってコバ端面形状を比較したい場合には、図50〜図52に示すように、右眼レンズ加工時と同様の表示が左右比較可能状態で表示される。
【0112】
[加工済み後の液晶表示器8の表示状態]
<確認の場合>
両眼レンズの加工が終了した後に『右』スイッチ6cや『左』スイッチ6bを操作したり、次の眼鏡フレームFの加工を開始する際に『右』スイッチ6cや『左』スイッチ6bを操作すると、図53に示すように、『加工済』タブTB3が表示されると共に背景色も切り替わって加工済シート状態となる。
【0113】
尚、この際の表示状態は、例えば、『右』スイッチ6bを操作した場合には、図の如く『加工済』タブTB3の表示と背景色が異なるのみで、それ以外の表示は図48と同一である。
【0114】
なお、図53の『加工中』タブTB2から『加工済』タブTB3に変わるときに左右の眼鏡レンズ(R,L)の加工状況を示すカーソル(インジケータ)C1〜C12と、加工種別を眼鏡レンズや砥石の形状等のキャラクタ表示したアイコンE1はそのまま表示されており、タブTB1〜TB4を変えても表示がされていることで『レイアウト』『加工中』『加工済』『メニュー』のいずれの作業をしていても、現在眼鏡レンズの左右のどちらが加工のどの段階まで進行しているのか確認することができる。
【0115】
[エラー等の表示例]
<レイアウト設定時>
レイアウト設定中にエラー表示を行う場合としては、図54に示すように、レイアウト設定変更を促すものが考えられる。また、この際、エラー内容に応じてファンクション表示部H1〜H6に、エラー回避(若しくは、了解等)の指令をファンクションキーF1〜F6で行うための表示がなされる。
【0116】
<加工中>
レンズ研削加工中にエラー表示を行う場合としては、図55に示すように、被加工レンズ若しくはレンズ研削加工装置2の構成部品の破損等の虞があることに起因する保護機能の作動に伴う表示や、図56に示すように、レイアウト設定に基づく加工を実際に行う際に発生(検出)したものが考えられる。尚、図56に示したエラーに基づいて了解指令をファンクションキー(この場合にはファンクションキーF1)で行うと、図57に示すように、エラー表示のみが非表示状態となると同時に、カーソル式ポインタPが表示される。
【0117】
[データ保存の表示例]
上述した両眼のレンズ加工が終了すると、図58に示すように、再び『レイアウト』タブTB1が表示されると共に背景色も切り替わってレイアウト設定シート状態となる。
【0118】
この状態では、例えば、『FPD』等の数値データや『レンズタイプ』等の加工モードデータの保存の有無を確認するメッセージが表示されると共に、そのメッセージに基づく応答操作をファンクションキーF1〜F6(この場合は、ファンクションキーF4,F5は未使用)によって行うことができるように、ファンクション表示部H1〜H6に内容が表示される。
【0119】
そして、この状態から『保存』を選択すると(ファンクションキーF2を操作すると)、図59に示すように、データ保存のための保存番号(番地)が表示されると共に、その保存番号をファンクションキーF1,F2で変更するための案内(『↑』と『↓』)並びに保存番号決定をファンクションキーF3で指示するための案内(『決定』)がファンクション表示部H1〜H3に表示され、一連のレンズ加工ルーチンが終了する。
【0120】
これによって、例えば、『FPD』等の数値データや『レンズタイプ』等の加工モードデータを変更した場合であってもデータは保存されており、また、今まで変更したデータの履歴をみることもでき、データ処理での重複入力や入力ミス等を防止することができる。
【0121】
[加工の応用例及びその際のアイコンとカーソルの表示例]
アイコンA1〜A12及びカーソル(インジケータ)C1〜C12は、作業者が設定しない加工については、例えば、アイコンA1〜A12はその設定しない加工を視覚的象徴的にて表わし、設定しない加工のアイコンA1〜A12に対応したカーソル(インジケータ)C1〜C12は表示しないこともできる。また、作業工程途中で変更又は追加した場合には、図60〜図63に示すように、その状況等に応じて表示状態を変化させることができる。尚、図60〜図63において、特に各図(B)以降に関しては、便宜上符号を省略(各図(A)に付されていないものを除く)して図示する。
【0122】
<溝掘り加工及び面取加工の場合>
例えば、溝掘り加工及び面取加工のみ実行し、その他のヤゲン加工や鏡面加工を実行しない場合について説明すると、まずファンクションキーF1の『レンズタイプ』で『単焦点』の項目にカーソルを移動させて選択し、ファンクションキーF2の『コース』で『オート』を選択し、ファンクションキーF3の『レンズ』で『プラ』を選択し、ファンクションキーF4の『フレーム』で『メタル』を選択し、ファンクションキーF5の『面取り』で『中』を選択し、ファンクションキーF6の『鏡面』で『なし』を選択・実行すると、次の加工が開始されるときに初めて設定が完了する。
【0123】
この状態におけるアイコンA1〜A12及びカーソルC1〜C12は、図27(B)のように表示される。作業者は、この画面で再度設定内容を確認することができ、誤った設定を行った場合には加工開始時に『ストップ』スイッチ6hを押すことで誤った研削加工を行わずに済み、眼鏡レンズを無駄にすることがなくなる。
【0124】
この状態から、加工が開始されると、図60(A)に示すように、先ず、右眼用眼鏡レンズの作業工程がコバ厚測定まで進んだことを表わすように、カーソルC1が点灯する。コバ厚測定開始メッセージを受けてコバ厚測定アイコンに対応したカーソル(インジケータ)が点灯するようになされる。同様に、各作業工程のカーソル(インジケータ)は、開始メッセージを受けて更新するようになっている。
【0125】
カーソルC2〜C4、C6,C7,C12は、図60(B)〜図60(G)に示すように、右眼用眼鏡レンズの作業工程がヤゲンシミュレーション(図60(B))、粗加工(図60(C))、平仕上げ(図60(D))、溝掘加工(図60(E))、面取加工(図60(F))、加工完了(図60(G))の各工程を経てきたことをその工程に応じて一目で分かるように順次点灯して視覚的に象徴的に表現される。
【0126】
なお、作業者が行いたい加工種別のアイコンA1〜A12のみ点灯され、行わない加工については灰色表示され、作業者が誤認しないようになされる。また、加工中に『レイアウト』画面に切り替えた場合には、カーソル(インジケータ)C1〜C12は進行せずに表示される。
【0127】
<試し摺りの場合>
図61(A)〜図61(B)は、試し摺りの場合を示す。モニターコースの場合、モニター画面で止まった後(図61(A))、『再仕上/試』スイッチ6fを押すと粗加工及び仕上加工が行われ、仕上加工のカーソルC4が点灯したままモニター画面で止まる。もう一度、『再仕上/試』スイッチ6fを押しても、カーソル表示状態は変化しない。また加工をスタートしてもカーソル表示はそのままで、鏡面加工開始メッセージを受けてカーソル表示が更新される。なお、オートコースの場合には、上述した通常のアイコン表示並びにカーソル表示が更新される。
【0128】
<加工追加再仕上げの場合>
図62(A)〜図62(F)は、右眼用レンズに溝掘り加工及び面取加工を行った後に鏡面加工を追加設定して再仕上げを行う場合を示している。
【0129】
上述した図60の工程で右眼用レンズに溝掘り加工及び面取加工を行った後、鏡面加工を追加設定して再仕上げを行う場合、図62(A)の溝掘り加工及び面取加工状態で鏡面加工が追加されて『再仕上/試』スイッチ6fが押されると、図62(B)に示すように、加工済み工程に対応するカーソルC1〜C3及びカーソルC6,C7の表示が取り消されると同時に追加加工に必要なカーソルC4,C5,C8が表示される。
【0130】
尚、図62(A)に示すように、追加指定した時点でアイコンA5,A8の点灯状態(表示色若しくは枠線太さ)を替えて追加加工の確認をさせた後に、『再仕上/試』スイッチ6fを押した時点で図62(B)に示すカーソル表示切り替えを行っても良いし、『再仕上/試』スイッチ6fを押した時点で図62(B)に示すアイコン表示並びにカーソル表示切り替えとしても良い。
【0131】
この状態から再加工を開始すると、図62(C)〜図62(Fに示すように、仕上げ加工開始(図62(C))、鏡面加工開始(図62(D))、面取部鏡面加工開始(図62(E))、加工終了(図62(F))の各工程を経てきたことをその工程に応じて一目で分かるように順次点灯して視覚的に象徴的に表現される。
【0132】
<ヤゲン溝掘り加工からヤゲン加工に変更した場合>
図63(A)〜図63(D)は、図62で示した右眼レンズの再仕上げ加工終了後、ヤゲン溝掘り加工からヤゲン加工に変更して左眼レンズの研削加工を行った場合を示す。
【0133】
上述した図62の右眼再仕上げ加工が終了(図63(A))した後、左眼レンズの研削加工をヤゲン溝掘り加工からヤゲン加工に変更すると、右眼レンズに関しては、溝掘り・面取・鏡面加工であったことから、該当する全加工に対応するカーソルC1〜C8及びカーソルC12が点灯(図63(B)すると共に、左眼レンズ側のカーソルC1〜C5及びカーソルC9〜C12の表示と、ヤゲン・面取・鏡面加工用のアイコン表示切替が行われる(図63(C))。
【0134】
この状態から右眼レンズ加工が開始(図63(C))され、上記と同様にして各工程に応じて一目で分かるように順次点灯して視覚的に象徴的に表現(図63(D))される。
【0135】
[制御回路]
レンズ研削加工装置2は、図64に示すように、制御回路30を有する。この制御回路30は、第1のCPU(CPU−1)を備える第1の演算制御回路31を有すると共に、第2のCPU(CPU−2)を備え且つ第1の演算制御回路31に接続された第2の演算制御回路32を有する。
【0136】
この第1の演算制御回路31及び第2の演算制御回路32は、レンズ研削加工装置2のメイン電源をオンさせることによって作動制御が開始される。
【0137】
第1の演算制御回路31は、レンズコバ厚の測定中及びレンズ研削加工中にメモリからデータを読み出したり、レンズの加工のためのレイアウトの設定等を制御するために用いられる。また、第2の演算制御回路32は、コバ厚を測定した後に、レイアウト情報(加工条件)に基づいて被加工レンズの粗加工,ヤゲン加工,仕上加工のレンズ研削加工の流れを制御するのに用いられる。
【0138】
第1の演算制御回路31には、フレーム形状測定装置1、操作パネル6の各スイッチ6a〜6n、ファンクションキーF1〜F6で設定したデータを記憶する設定データメモリ33、液晶表示器8が接続されている。
【0139】
第2の演算制御回路32には、加工中のデータを記憶するための加工データメモリ34と、研削加工手段の各駆動モータを駆動制御させる制御回路35と、コバ厚測定手段における間隔測定手段36が接続されている。
【0140】
ファンクションキーF1〜F6の操作信号は、第1の演算制御回路31に入力される。液晶表示器8のファンクション表示部H1〜H6の表示に対応するファンクションキーF1〜F6を選択して押すことで、第1の演算制御回路31は選択されたファンクションキーF1〜F6に対応する表示内容に従って液晶表示器8の表示の一部又は全部の変更、モードの変更、作業の実行等を行う。また、第1の演算制御回路31は、液晶表示器8の状態表示エリアE4の表示状態を加工状態に応じて制御する。
【0141】
[制御回路の実施例2]
図65は、レンズ研削加工装置2の他の演算制御回路40を示したものである。
【0142】
CPUを有する演算制御回路40には、操作パネル6,記憶手段としてのROM41、記憶手段としてのデータメモリ42、RAM43が接続されていると共に、補正値メモリ44が接続されている。また、演算制御回路40には、表示用ドライバ45を介して液晶表示器8が接続され、パルスモータドライバ46を介して研削加工手段の各種駆動モータ(パルスモータ)47a…47nが接続されていると共に、通信ポート48を介して図1のフレーム形状測定装置1が接続されている。
【0143】
演算制御回路40は、加工制御開始後に、フレーム形状測定装置1からのデータ読み込みや、データメモリ42の記憶領域m1〜m8に記憶されたデータの読み込みがある場合には、図66に示すように、時分割による加工制御とデータの読み込みやレイアウト設定の制御を行う。
【0144】
即ち、時間t1,t2間の期間をT1、時間t2,t3間の期間をT2、時間t3,t4間の期間をT3、・・・、時間tn−1,tn間の期間をTnとすると、期間T1,T3…Tnの間で囲う制御が行われ、データの読み込みやレイアウト設定の制御を期間T2,T4…Tn−1の間に行う。従って、被加工レンズの研削加工中に、次の複数の玉型形状データの読み込み記憶や、データの読み出しとレイアウト設定(調整)等を行うことができ、データ処理の作業効率を格段に向上させることができる。
【0145】
ROM41にはレンズ研削加工装置2の動作制御のための種々のプログラムが記憶され、データメモリ42には複数のデータ記憶領域が設けられている。また、RAM43には、現在加工中の加工データを記憶する加工データ記憶領域42a、新たなデータを記憶する新データ記憶領域43b、フレームデータや加工済みデータ等を記憶するデータ記憶領域43cが設けられている。
【0146】
尚、データメモリ42には、読み書き可能なFEEPROM(フラッシュEEPROM)を用いることもできるし、メインの電源がオフされても内容が消えないようにしたバックアップ電源使用のRAMを用いることもできる。
【0147】
次に、この様な構成の演算制御回路40を有するレンズ研削加工装置の作用を説明する。
【0148】
スタート待機状態からメイン電源がオンされると、演算制御回路40はフレーム形状測定装置1からデータ読み込みがあるか否かを判断する。
【0149】
即ち、演算制御回路40は、操作パネル6の『データ要求』スイッチ7cが押されたか否かが判断される。そして、『データ要求』スイッチ7cが押されてデータ要求があれば、フレーム形状測定装置1からレンズ形状情報(θi,ρi)のデータをRAM43のデータ読み込み領域43bに読み込む。この読み込まれたデータは、データメモリ42の記憶領域m1〜m8のいずれかに記憶(記録)されると共に、図35に示したレイアウト画面が液晶表示器8に表示される。
【0150】
また、『右』スイッチ6c又は『左』スイッチ6bが押されて加工開始命令があった場合には、パルスモータドライバ46を介して駆動モータ47a〜47nを作動制御して、加工制御を開始すると同時に演算制御回路40がコバ厚測定、ヤゲン設定、粗加工(ヤゲン加工を含む)、仕上加工を順次行なう。
【0151】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したように構成したことにより、データ設定上の便宜性を向上させることによって眼鏡レンズ加工の作業効率を向上させることができ、データ処理を自由に行うことができる。
【0152】
具体的には、
(i)作業者が眼鏡加工に伴うデータ入力設定において、設定する項目を追加したり削除したり或いは並べ替えすることができ、
(ii)カーソルを設定したい項目にもっていくだけで、所定時間が経過した後にその項目事項が自動的に設定され、
(iii)単焦点レンズや累進多焦点レンズ等の眼鏡レンズの種類に応じたデータの入力形式が予め表示され、そのうえ個々の眼鏡レンズに応じた適正なヤゲン山位置等のヤゲン加工データを入力することができる、
ことによって、データ入力上の便宜性を向上させるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るレイアウト表示装置を備えるレンズ研削加工装置とフレーム形状測定装置との関係を示す説明図である。
【図2】本発明の実施の形態に係るレンズ研削加工装置の正面図である。
【図3】本発明の実施の形態に係るレンズ研削加工装置の背面図である。
【図4】本発明の実施の形態に係るレンズ研削加工装置の右側面図である。
【図5】本発明の実施の形態に係るレンズ研削加工装置の平面図である。
【図6】本発明の実施の形態に係るレンズ研削加工装置の底面図である。
【図7】本発明の実施の形態に係るレンズ研削加工装置の斜視図である。
【図8】本発明の実施の形態に係るレンズ研削加工装置のカバーを開けた状態の平面図である。
【図9】本発明の実施の形態に係るレンズ研削加工装置のカバーを開けた状態の斜視図である。
【図10】(A)は第1の操作パネルの拡大説明図、(B)は第2の操作パネルの拡大説明図である。
【図11】加工モードの一覧を示す図表である。
【図12】詳細加工モードを変更する場合の表示例を示す液晶表示器の正面図である。
【図13】ユーザー使用可能モードの場合の表示例を示す液晶表示器の正面図である。
【図14】サービスマン使用可能モードの場合の表示例を示す液晶表示器の正面図である。
【図15】設定・設定変更モードにおける詳細メニュー表示エリアの画面表示状態を示す液晶表示器の正面図である。
【図16】言語設定詳細モードにおける詳細メニュー表示エリアの画面表示状態を示す液晶表示器の正面図である。
【図17】Fスイッチ初期設定モード選択時における詳細メニュー表示エリアの画面表示状態を示す液晶表示器の正面図である。
【図18】Fスイッチ初期設定詳細モードにおける詳細メニュー表示エリアの画面表示状態を示す液晶表示器の正面図である。
【図19】ポップアップ表示設定モード選択時における詳細メニュー表示エリアの画面表示状態を示す液晶表示器の正面図である。
【図20】ポップアップ表示設定詳細モードにおける詳細メニュー表示エリアの画面表示状態を示す液晶表示器の正面図である。
【図21】レイアウト初期値設定モード選択時における詳細メニュー表示エリアの画面表示状態を示す液晶表示器の正面図である。
【図22】レイアウト初期値設定詳細モードにおける詳細メニュー表示エリアの画面表示状態を示す液晶表示器の正面図である。
【図23】調整モードにおける詳細メニュー表示エリアの画面表示状態を示す液晶表示器の正面図である。
【図24】メンテナンスモードにおける詳細メニュー表示エリアの画面表示状態を示す液晶表示器の正面図である。
【図25】サービスマンモードにおける詳細メニュー表示エリアの画面表示状態を示す液晶表示器の正面図である。
【図26】サービスマン詳細モードにおける詳細メニュー表示エリアの画面表示状態を示す液晶表示器の正面図である。
【図27】(A)はアイコンとカーソルとの関係を示す拡大説明図、(B)は加工状況に応じたアイコンとカーソルとの関係を示す拡大説明図である。
【図28】カーソルの表示位置の変形例を示す液晶表示器の正面図である。
【図29】アイコンの表示位置の変形例を示す液晶表示器の正面図である。
【図30】エラー表示の変形例を示す液晶表示器の正面図である。
【図31】レンズタイプに応じた数値表示例を示す説明図である。
【図32】初期設定項目での数値表示例を示す説明図である。
【図33】フレーム選択時に応じた数値表示例を示す説明図である。
【図34】レイアウト設定時の初期画面表示状態を示す液晶表示器の正面図である。
【図35】レンズ枠形状測定装置からの測定データ受信後の画面表示状態を示す液晶表示器の正面図である。
【図36】測定データ受信後の数値設定・変更状態の画面表示状態を示す液晶表示器の正面図である。
【図37】フレーム片眼データを受信した場合の画面表示状態を示す液晶表示器の正面図である。
【図38】型板或いは玉型モデル等に基づく玉型形状データを受信した場合の画面表示状態を示す液晶表示器の正面図である。
【図39】レンズタイプにバイフォーカルレンズを選択した場合の画面表示状態を示す液晶表示器の正面図である。
【図40】コースに枠替えコースを選択した場合の画面表示状態を示す液晶表示器の正面図である。
【図41】コバ厚測定中の画面表示状態を示す液晶表示器の正面図である。
【図42】コバ厚測定中の他の画面表示状態を示す液晶表示器の正面図である。
【図43】コバ厚測定中のさらに他の画面表示状態を示す液晶表示器の正面図である。
【図44】コバ厚測定後の画面表示状態を示す液晶表示器の正面図である。
【図45】コバ厚測定後の画面表示状態の変形例1を示す液晶表示器の正面図である。
【図46】コバ厚測定後の画面表示状態の変形例2を示す液晶表示器の正面図である。
【図47】コバ厚測定後の画面表示状態の変形例3を示す液晶表示器の正面図である。
【図48】片眼加工終了時の画面表示状態を示す液晶表示器の正面図である。
【図49】反対側のレンズ加工時の画面表示状態を示す液晶表示器の正面図である。
【図50】反対側のレンズ加工時の画面表示状態の変形例1を示す液晶表示器の正面図である。
【図51】反対側のレンズ加工時の画面表示状態の変形例2を示す液晶表示器の正面図である。
【図52】反対側のレンズ加工時の画面表示状態の変形例3を示す液晶表示器の正面図である。
【図53】加工済み時の画面表示状態を示す液晶表示器の正面図である。
【図54】エラー内容例1の画面表示状態を示す液晶表示器の正面図である。
【図55】エラー内容例2の画面表示状態を示す液晶表示器の正面図である。
【図56】エラー内容例3の画面表示状態を示す液晶表示器の正面図である。
【図57】エラー解除後の画面表示状態を示す液晶表示器の正面図である。
【図58】データ保存初期の画面表示状態を示す液晶表示器の正面図である。
【図59】データ保存番号設定時の画面表示状態を示す液晶表示器の正面図である。
【図60】(A)〜(G)は、溝掘り加工及び面取加工の場合のアイコン及びカーソルの表示例を時系列で示した説明図である。
【図61】(A),(B)は、試し摺りの場合のアイコン及びカーソルの表示例を時系列で示した説明図である。
【図62】(A)〜(F)は、加工追加再仕上げの場合のアイコン及びカーソルの表示例を時系列で示した説明図である。
【図63】(A)〜(D)は、ヤゲン溝掘り加工からヤゲン加工に変更した場合のアイコン及びカーソルの表示例を時系列で示した説明図である。
【図64】レンズ研削加工装置の制御回路の一例の説明図である。
【図65】レンズ研削加工装置の制御回路の他例を示す説明図である。
【図66】制御回路の制御を説明するためのタイムチャートである。
【符号の説明】
1…フレーム形状測定装置
2…レンズ研削加工装置
8…液晶表示器(表示手段)
40…演算制御回路
TB1…『レイアウト』タブ
TB2…『加工中』タブ
TB3…『加工済』タブ
TB4…『メニュー』タブ
Claims (3)
- レンズ形状情報(θi,ρi)に基づいて被加工レンズを眼鏡フレームに取り付ける眼鏡レンズの形状に研削加工するための研削砥石と、
前記被加工レンズの前記レンズ形状情報(θi,ρi)に対応する位置のコバ厚Wiを測定してコバ厚データとするコバ厚測定手段と、
レイアウト情報を設定する複数の項目を表示させる表示手段と、
前記表示手段に表示された複数の項目からレンズ加工の条件を選択させるキー又はスイッチと、
前記キー又はスイッチで選択された前記レンズ加工の条件のデータを記憶させる設定データメモリと、
前記キー又はスイッチの操作により選択された前記レンズ加工の条件を前記設定データメモリに記憶させると共に、前記設定データメモリに記憶されたレンズ加工の条件および前記レンズ形状情報(θi,ρi)に基づいて前記被加工レンズを前記研削砥石により前記レンズ形状情報(θi,ρi)に基づくレンズ形状に研削加工させる制御回路と、を備えると共に、
前記制御回路は、前記キー又はスイッチの操作により選択して前記設定データメモリに記憶させた複数の項目の追加又は削除又は並べ替えの制御を実行すると共に、前記表示手段に表示された前記レイアウト情報の設定の複数の項目の表示の順番を、前記キー又はスイッチで選択されて設定される項目を使用頻度の多い順に並べ替えるレンズ研削加工装置のレイアウト設定装置であって、
前記表示手段に表示させられ且つ前記キー又はスイッチで操作されるカーソルが設けられていると共に、
前記制御回路は前記画面に表示された項目の上にカーソルを合わせてから所定時間経過後に設定事項である前記レンズ加工の条件が設定されるように制御することを特徴とするレンズ研削加工装置のレイアウト設定装置。 - 請求項1に記載のレンズ研削加工装置のレイアウト設定装置において、
前記制御回路は、前記レンズ形状情報(θi,ρi)に基づくレンズ形状を前記表示手段に表示させる一方、前記レンズ加工の条件を設定するための前記複数の項目を表示させて、この表示させた複数の項目の一つを前記キー又はスイッチで選択されたとき、選択された項目の内容の詳細な項目を複数表示させて、前記表示させられた複数の詳細な項目の一つを前記キー又はスイッチで選択可能にすると共に、この複数の詳細な項目から選択された項目を前記レンズ加工の条件として設定することを特徴とするレンズ研削加工装置のレイアウト設定装置。 - 請求項2に記載のレンズ研削加工装置のレイアウト設定装置において、
前記制御回路は、前記レンズ加工の条件を設定するための前記複数の項目の一つとして前記眼鏡レンズのレンズタイプを選択する項目を前記表示手段に表示させ、前記レンズタイプの項目が前記キー又はスイッチで選択されたとき、選択された項目のレンズタイプの詳細な項目を複数表示させて、前記表示させられたレンズタイプの複数の詳細な項目の一つを前記キー又はスイッチで選択可能にすると共に、この複数の詳細な項目から選択された項目をレンズタイプとして設定して、前記眼鏡レンズのレンズタイプ及び前記コバ厚データに応じて予め分けられた複数のヤゲンの軌跡の計算方法から前記眼鏡レンズのレンズタイプ及び前記コバ厚データに応じた計算方法を選択して、前記選択された計算方法により前記軌跡を求めることを特徴とするレンズ研削加工装置のレイアウト設定装置。
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JP2000052214A (ja) * | 1998-08-03 | 2000-02-22 | Nidek Co Ltd | 眼鏡レンズレイアウト装置及びこれを有する眼鏡レンズ加工装置 |
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