JP2995730B2 - ユーザーインターフェース用表示装置 - Google Patents

ユーザーインターフェース用表示装置

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JP2995730B2
JP2995730B2 JP63103710A JP10371088A JP2995730B2 JP 2995730 B2 JP2995730 B2 JP 2995730B2 JP 63103710 A JP63103710 A JP 63103710A JP 10371088 A JP10371088 A JP 10371088A JP 2995730 B2 JP2995730 B2 JP 2995730B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ユーザインターフェースにディスプレイを
使用し、記録装置に対する機能選択を行うために用いる
ユーザインターフェース用表示装置に関する。
〔従来の技術〕
近年、複写機等の記録装置では、コンピュータの導入
により高度な制御技術、データ処理技術を駆使するよう
になったため、利用できる機能も多様化しまたそのため
の機能選択に多くの且つ種々の操作が必要になる。オペ
レータにとっては、覚える操作の種類が多く操作が煩雑
になるため、操作手順の間違いや誤操作が発生しやすく
なる。そこで、できるだけオペレータの操作を容易にす
るため、コンソールパネルが採用されている。コンソー
ルパネルは、操作選択のための各種キースイッチや、テ
ンキー等の操作手段が設けられ、さらにキー操作による
選択、設定状態、操作案内のメッセージを表示する表示
ランプや表示器が設けられる。
従来のユーザインターフェースは、キーやLED、液晶
表示器を配置したコンソールパネルが主流を占め、例え
ばバックリットタイプやメッセージ表示付きのもの等が
ある。バックリットタイプのコンソールパネルは、予め
所定の位置を固定メッセージが配置された表示板を背後
からランプ等で選択的に照明することによって、その部
分を読めるようにしたものであり、メッセージ表示付き
のコンソールパネルは、例えば液晶表示素子から構成さ
れ、表示面積を大きくすることなく様々なメッセージを
随時表示するようにしたものである。これらのコンソー
ルパネルにおいて、そのいずれを採用するかは、複写機
のシステム構成の複雑さや操作性等を考慮して複写機毎
に決定されている。
第56図は複写機に採用されるコンソールパネルの一例
を示す図であり、本出願人が既に別途提案(例えば特開
平1−118858号公報、特開平1−118860号公報、特開平
1−118861号公報)しているものである。
このコンソールパネル701には、その上部にメニュー
表示板702が配置されており、それぞれのパネル部分(7
03〜708)の内容が文字で表示されている。
このうちソーター用パネル703には、1つのスイッチ7
09と2つの表示ランプ710が配置されており、ソーター
が接続された場合におけるソーティングのモード(スタ
ックモードと丁合モード)を選択することができるよう
になっている。
機能選択用パネル704には、画像の編集、または修正
・確認を行うためのスイッチ711、ジョブメモリに記憶
させるためのスイッチ712、ページ連写機能やわく消し
機能、とじしろ機能その他いろいろな複写形態をとるた
めのスイッチ713及び両面コピーをとるためのスイッチ7
14と、これらのスイッチの選択の有無を表示するための
表示ランプ715が配置されている。
単色カラー強調用パネル705には、その一番上にカラ
ー現像剤の種類(色)を示す表示ランプ715が4個配置
され、残りの部分には、4つのスイッチ716〜719とこれ
らのスイッチ716〜719のいずれが設定されたかの表示を
行うための表示ランプ710が配置されている。これら
は、マーキングカラースイッチ716、部分カラー変換ス
イッチ717、連写カラー合成スイッチ718、単色カラース
イッチ719である。
コピー濃度パネル706には、5段階のコピー濃度のい
ずれが選択されたかを示す表示ランプ710と、これらの
コピー濃度の1つを選択するためのシフトキー720、721
が配置されている。上側のシフトキー720が押されると
コピー濃度が薄くなる方向、下側のシフトキー721が押
されるとコピー濃度が濃くなる方向でそれぞれ濃度設定
が行われ、例えば16段階に調整できるようになってい
る。コピー濃度パネル706の下には自動濃度調整スイッ
チ723が配置され、その操作により自動濃度表示ランプ7
22が点灯して自動濃度調整モードとなる。
倍率・用紙選択用パネル707には、その左側に倍率の
設定および表示を行う部分が配置されており、右側に用
紙の選択を行う部分が配置されている。倍率の設定およ
び表示を行う部分には、任意倍率を設定するシフトキー
724、725及び倍率表示部723が配置され、その隣には、
予め定められた固定倍率の選択を行う固定倍率キー726
とその倍率表示板727と表示ランプ710が配置されてい
る。コピー用紙の選択を行う部分には、用紙サイズある
いは用紙の種類を表示した8種類の表示板728と、これ
らのうちの1つを選択するためのシフトキー729、730が
配置されている。また、8種類の表示板728の左隣りに
は、いずれの用紙サイズあるいは用紙が選択されたかを
示す表示ランプ710が配置されている。さらに、倍率・
用紙選択用パネル707の下方には、予めセットされた倍
率と用紙サイズの組み合わせを選択する自動用紙/倍率
選択スイッチ731が配置されている。
倍率・用紙選択用パネル707の右側に位置する表示パ
ネル708には、この複写機の図柄732と液晶表示部733と
が配置されている。図柄732は、供給トレイの選択状態
や紙づまりの生じた場所等をランプの点灯で表示し、液
晶表示部733は、漢字を含んだ文章により種々のメッセ
ージを表示し、機能の選択を行う。
さらに、表示パネル708の下方にも、種々のキーまた
はボタンが配置されている。これらは、複写機を基本状
態すなわち優先モードに戻すためのオールクリアボタン
734、コピー枚数をセットしたり、複写機の診断を行う
際の診断内容の特定等を行うための数値入力に用いるテ
ンキー735、連続コピーを行っているときで、他の緊急
コピーをとる必要があるときに使用される割り込みボタ
ン736、コピー作業を途中で停止するときや、コピー枚
数の設定時やソータのビンの設定時のクリアボタンとし
て使用するストップクリアボタン737、コピー作業を開
始させるためのスタートボタン738、液晶表示部733に表
示されたメッセージに対してカーソルを動かすための選
択キー739、カーソルで指定された場所に設定するため
の設定キー740等である。
以上説明したコンソールパネルは、例えば用紙の選択
やコピー濃度の設定といった基本操作のエリアと、例え
ば機能選択や単色カラー強調といった応用操作のエリア
を分離した配置となっている。これに加えて液晶表示部
733に漢字カナ混じり文を表示して応用操作の補助を行
うことで、パネル操作における間違いの発生を可能な限
り低下させるよう工夫している。
複写機の場合には、本体マシンに各種の機能を備えた
もの、付加装置としてソータや自動原稿送り装置、用紙
トレイ、ICカード装置等の装備されたもの等その組み合
わせが非常に多くなる。当然、これらの組み合わせに応
じて利用可能な機能も異なるので、コンソールパネルに
配置される機能選択のためのスイッチの数や操作に伴う
装置内での処理も異なり、また、それに対応して表示ラ
ンプや表示器の配置や数も異なってくる。そのため、コ
ンソールパネルは、複写機の規模によってスイッチ類や
表示器類の配置、サイズを決定し設計がなされている。
〔発明が解決しようとする課題〕
複写機等の記録装置は、オフィスにおいて大きな比重
を占めているが、事務スペースのコストが高騰している
状況にあって、事務スペースを効率的に利用するため、
複写機等の記録装置もコンパクト化し専有面積を小さく
することが強く要請される。しかし、上記のようにコン
ソールパネルでは、機能が多くなるとその選択のための
スイッチや表示機の取り付け数が増えるので、広いスペ
ースを必要とし、全体として大きくなりその取り付けス
ペースが確保できなくなってしまうという問題がある。
従って、複写機等を多機能化しさらにコンパクト化しよ
うとする場合、特にコンソールパネルは多機能化とコン
パクト化が相反し、コンソールパネルを小さくすること
が難しくコンパクト化に限界が生じるという問題があ
る。
また、装置をコンパクトにしつつ多機能にし操作性を
高めようとすると、コンソールパネルの操作性の点から
取り付け位置が装置手前の限られた位置となる。そこ
で、逆にスペースを制限してしまうと、スイッチや表示
器等を減らさざるを得なくなる。そうなると、少ないス
イッチや表示器では、それらを組み合わせて活用しなけ
ればならず、操作や表示が複雑になってしまう。また、
スイッチや表示器をできるだけ減らさないようにする
と、スイッチや表示器が密集した配置となったり、サイ
ズの小さいものを使用することになる。その結果、表示
器における表示文字も小さくまた密度も高くなり、コン
ソールパネルの表面が煩雑になってしまう。
本発明は、上記の問題点を解決するものであって、多
機能化した小型の記録装置にも適用でき、操作のしやす
いユーザインターフェースを提供することを目的とする
ものである。
〔課題を解決するための手段〕
そのために本発明は、第1図に示すようにユーザイン
ターフェースにディスプレイ01を使用し、記録装置07に
対する機能選択を行うために用いるユーザインターフェ
ース用表示装置において、複数の機能を複数のグループ
に分割して、該分割した機能のグループ毎にそれぞれ割
り当てたものであり、かつ選択されることにより択一的
かつ相互に切り換え可能に表示される複数の選択モード
画面を有するとともに、前記複数の選択モード画面のう
ち1つの選択モード画面は、前記複数の選択モード画面
に含まれる複数の機能のうち最も一般によく用いられる
機能を含む基本選択モード画面や電源がオンされた場合
に表示される基本記録画面であり、該基本選択モード画
面や基本記録画面にそれ以外の少なくとも1つの選択モ
ード画面における機能選択の状態を表示する領域を有す
るユーザインターフェース用表示装置であって、前記複
数の選択モード画面のうち選択された選択モード画面を
表示する第1の表示制御手段02と、記録装置の電源をオ
ン状態に維持しつつ、前記ディスプレイを待機状態とす
る操作手段03と、前記複数の選択モード画面のうちいず
れか1つの選択モード画面が表示されている際に、前記
操作手段が操作されたことを条件に、前記1つの操作モ
ード画面の表示を消去して前記ディスプレイを待機状態
とする第2の表示制御手段04と、前記ディスプレイの待
機状態を解除する入力手段05と、前記ディスプレイの待
機状態で、前記入力手段05が入力されたことを条件に、
前記基本選択モード画面や基本記録画面を表示する第3
の表示制御手段06とを有することを特徴とするものであ
る。
なお、請求項1及び2に記載の選択されることにより
択一的かつ相互に切り換え可能に表示される複数の選択
モード画面とは、例えば第26図に示すモード選択キー30
8〜310の操作によってCRTディスプレイに択一的かつ相
互に切り換え可能に表示されるものであって、第33図〜
第35図に示す基本コピー、応用コピー、専用コピーの3
画面である。
また、請求項1、2に記載の基本選択モード画面や基
本記録画面にそれ以外の少なくとも1つの選択モード画
面における機能選択の状態を表示する領域を有すると
は、例えば第33図(a)に示すように基本コピー画面の
設定状態表示領域Bに、応用コピー画面と専門コピー画
面における機能選択状態が表示されることである。
請求項1、2に記載の操作手段とは、例えば第26図に
おける予熱キー306であり、ディスプレイの待機状態を
解除する入力手段とは、例えば第26図、第55図における
予熱キーであり、ディスプレイの待機状態で、前記入力
手段が入力されたことを条件に、前記基本選択モード画
面や基本記録画面を表示する第3の表示制御手段とは、
例えば142頁第1行〜第3行に後述するように、予熱キ
ーの操作により基本選択モード画面や基本記録画面を表
示するものである。
〔作用〕
本発明のユーザインターフェース用表示装置では、ユ
ーザインターフェースにディスプレイ01を使用し、記録
装置07に対する機能選択を行うために用いるユーザイン
ターフェース用表示装置において、複数の機能を複数の
グループに分割して、該分割した機能のグループ毎にそ
れぞれ割り当てたものであり、かつ選択されることによ
り択一的かつ相互に切り換え可能に表示される複数の選
択モード画面を有するので、装置が多機能化して選択す
べき機能が1つの選択モード画面で表示できないような
場合でも、選択モード画面を切り換えて表示することが
できる。しかも、前記複数の選択モード画面のうち1つ
の選択モード画面は、前記複数の選択モード画面に含ま
れる複数の機能のうち最も一般によく用いられる機能を
含む基本選択モード画面や電源がオンされた場合に表示
される基本記録画面であり、該基本選択モード画面や基
本記録画面にそれ以外の少なくとも1つの選択モード画
面における機能選択の状態を表示する領域を有するの
で、基本選択モード画面や基本記録画面において、他の
選択モード画面における機能選択の状態を確認できる。
また、前記複数の選択モード画面のうち選択された選択
モード画面を表示する第1の表示制御手段02と、記録装
置の電源をオン状態に維持しつつ、前記ディスプレイを
待機状態とする操作手段03と、前記複数の選択モード画
面のうちいずれか1つの選択モード画面が表示されてい
る際に、前記操作手段が操作されたことを条件に、前記
1つの選択モード画面の表示を消去して前記ディスプレ
イを待機状態とする第2の表示制御手段04とを有するの
で、選択モード画面の表示を消去してディスプレイを待
機状態にしてディスプレイの劣化を防止することができ
る。さらには、前記ディスプレイの待機状態を解除する
入力手段05と、前記ディスプレイの待機状態で、前記入
力手段05が入力されたことを条件に、前記基本選択モー
ド画面や基本記録画面を表示する第3の表示制御手段06
とを有するので、ディスプレイの待機状態の解除と基本
選択モード画面や基本記録画面への復帰の双方が可能と
なり、ユーザが表示装置を使用する場合に、待機状態前
に表示されていた選択モード画面から基本選択モード画
面や基本記録画面へ戻して操作をしなおす必要がなく、
操作性の向上を図ることができ、ユーザがディスプレイ
を待機状態にしたい場合にも操作手段03の操作によりそ
の意志を反映させることができる。
〔実施例〕
目次 この実施例では、複写機を記録装置の一例として説明
する。説明に先立って、本実施例の説明についての目次
を示す。なお、以下の説明において、(I)〜(II)
は、本発明が適用される複写機の全体構成の概要を説明
する項であって、その構成の中で特に本発明の実施例の
詳細を説明する項が(III)である。
(I)装置の概要 (I−1)装置構成 (I−2)システムの機能・特徴 (I−3)複写機の電気系制御システムの構成 (I−4)シリアル通信方式 (I−5)ステート分割 (II)具体的な各部の構成 (II−1)光学系 (II−2)マーキング系 (II−3)用紙搬送系 (II−4)原稿自動送り装置 (II−5)ソータ (III)ユーザインターフェース(U/I) (III−1)ユーザインターフェースの特徴 (III−2)制御システムの構成 (III−3)表示画面の構成 (III−4)キー/LEDボード及びディスプレイ表示回
路 (III−5)ユーザインターフェースにおける各種処
理 (I)装置の概要 (I−1)装置構成 第2図は本発明が適用される複写機の全体構成の1例
を示す図である。
本発明が適用される複写機は、ベースマシン1にに対
して幾つかの付加装置が装備可能になったものであり、
基本構成となるベースマシン1は上面に原稿を載置する
プラテンガラス2が配置され、その下方に光学系3、マ
ーキング系5の各装置が配置されている。他方、ベース
マシン1には、上段トレイ6−1、中段トレイ6−2、
下段トレイ6−3が取り付けられ、これら各給紙トレイ
は全て前面に引き出せるようになっており、操作性の向
上と複写機の配置スペースの節約が図られると共に、ベ
ースマシン1に対して出っ張らないスッキリとしたデザ
インの複写機が実現されている。また、給紙トレイ内の
用紙を搬送するための用紙搬送系7には、インバータ
9、10およびデュープレックストレイ11が配置されてい
る。さらに、ベースマシン1上には、CRTディスプレイ
からなるユーザインターフェイス12が取付けられると共
に、プラテンガラス2の上にDADF(デュープレックスオ
ートドキュメントフィーダ:自動両面原稿送り装置)13
が取り付けられる。また、ユーザインターフェース12
は、スタンドタイプであり、その下側にカード装置が取
り付け可能となっている。
次に、ベースマシン1の付加装置を挙げる。DADF13の
代わりにRDH(リサイクルドキュメントハンドラー:原
稿を元のフィード状態に戻し原稿送りを自動的に繰り返
す装置)15或いは通常のADF(オートドキュメントフィ
ーダ:自動原稿送り装置)、エディタパッド(座標入力
装置)付プラテン、プラテンカバーのいずれかを取付け
ることも可能である。また、用紙搬送系7の供給側に
は、MSI(マルチシートインサータ:手差しトレイ)16
およびHCF(ハイキャパシティフィーダ:大容量トレ
イ)17を取付けることが可能であり、用紙搬送系7の排
出側には、1台ないし複数台のソータ19が配設可能であ
る。
なお、DADF13を配置した場合には、シンプルキャッチ
トレイ20或いはソータ19が取付可能であり、また、RDH1
5を取付けた場合には、コピーされた1組1組を交互に
重ねてゆくオフセットキャッチトレイ21、コピーされた
1組1組をステープルでとめるフィニッシャ22が取付可
能であり、さらに、紙折機能を有するフォールダ23が取
付可能である。
(I−2)システムの機能・特徴 (A)機能 本複写機は、ユーザのニーズに対応した多種多彩な機
能を備えつつ複写業務の入口から出口までを全自動化す
ると共に、上記ユーザインターフェイス12においては、
機能の選択、実行条件の選択およびその他のメニュー等
の表示をCRTディスプレイで行い、誰もが簡単に操作で
きることを大きな特徴としている。
その主要な機能として、CRTディスプレイ上で表示画
面を切換えることにより、基本コピー、応用コピーおよ
び専門コピーの各モードに類別して、それぞれのモード
で機能選択や実行条件の設定等のメニューを表示すると
共に、キー入力により画面のカスケードを移動させて機
能を選択指定したり、実行条件データを入力可能にして
いる。
本発明が適用される複写機の機能としては、主要機
能、自動機能、付加機能、表示機能、ダイアグ機能等が
ある。
主要機能では、用紙サイズがA6〜A2、B6〜B3までの定
形は勿論、定形外で使用でき、先に説明したように3段
の内蔵トレイを有している。また、7段階の固定倍率と
1%刻みの任意倍率調整及び99%〜101%の間で0.15%
刻みの微調整ができる。さらに、固定7段階及び写真モ
ードでの濃度選択機能、両面機能、1mm〜16mmの範囲で
の左右単独とじ代設定機能、ビリング機能等がある。
自動機能では、自動的に原稿サイズに合わせて行う用
紙選択、用紙指定状態で行う倍率選択、濃度コントロー
ル、パワーオン後のフューザレディで行うスタート、コ
ピーが終了して一定時間後に行うクリアとパワーセーブ
等の機能がある。
付加機能では、合成コピー、割り込み、予熱モード、
設定枚数のクリア、オートモードへのオールクリア、機
能を説明するインフォメーション、ICカードを使用する
ためのPキー、設定枚数を制限するマキシマムロック原
稿戻しやDADFを使用するフルジョブリカバリー、ジャム
部以外の用紙を排紙するパージ、ふちけしなしの全面コ
ピー、原稿の部分コピーや表示削除を行うエディタ、1
個ずつジョブを呼び出し処理するジョブプログラム、白
紙やコピーの間に1枚ずつ挿入する合紙、ブックものに
利用する中消し/枠消し等がある。
表示機能では、CRTディスプレイ等を用い、ジャム表
示、用紙残量表示、トナー残量表示、回収トナー満杯表
示、フューザが温まるの待ち時間表示、機能選択矛盾や
マシンの状態に関する情報をオペレータに提供するメッ
セージ表示等の機能がある。
また、ダイアグ機能として、NVRAMの初期化、入力チ
ェック、出力チェック、ジャム回数や用紙フィード枚数
等のヒストリファイル、マーキングや感材ベルトまわり
のプロセスコードに用いる初期値の合わせ込み、レジゲ
ートオンタイミングの調整、コンフィギュレーションの
設定等の機能がある。
さらには、オプションとして、先に説明したようなMS
I、HCF、セカンドデベのカラー(赤、青、緑、茶)、エ
ディター等が適宜装備可能になっている。
(B)特徴 上記機能を備える複写機のシステム全体として下記の
特徴を有している。
(イ)省電力化の達成 1.5kVAでハイスピード、高性能の複写機を実現してい
る。そのため、各動作モードにおける1.5kVA実現のため
のコントロール方式を決定し、また、目標値を設定する
ための機能別電力配分を決定している。また、エネルギ
ー伝達経路の確定のためのエネルギー系統表の作成、エ
ネルギー系統による管理、検証を行うようにしている。
(ロ)低コスト化 高額部品を内製化し技術改善および標準化を図ると共
に、画材ライフのハード側からの改善、トナー消費の低
減により画材費の低減化を図っている。
(ハ)信頼性の向上 部品故障の低減及び長寿命化を図り、各パラメータの
イン/アウト条件を明確化し、設計不具合の低減化し、
100kCVノーメンシナンスの実現を図っている。
(ニ)高画質の達成 本装置においてはトナー粒子にフェライトからなるマ
イクロキャリアを使用して精細にし、また反発磁界によ
り現像する方式を採用している。また感光体としては有
機感材を何層にも塗って形成した高感度汎色有機感材ベ
ルトを採用し、さらにセットポイントを駆使したピンク
トリアルモードにより中間調を表現できるようにしてい
る。これらのことによりジェネレーション・コピーの改
善、黒点低減化を図り、従来にない高画質を達成してい
る。
(ホ)操作晴の改善 原稿をセットしコピー枚数を入力するだけでスタート
キーの操作により所定のモードでコピーを実行する全自
動モードを有すると共に、基本コピー、応用コピー、専
用コピーに分割した画面によるコピーモードの設定を含
め、多様なモード設定をユーザの要求に応じて選択でき
るようにしている。これらのユーザインターフェース
は、CRTディスプレイとその周囲に画面と対応して配置
して少数のキー及びLEDにより行い、見易い表示メニュ
ーと簡単な操作でモード設定を可能にしている。また、
不揮発性メモリやICカードにコピーモードやその実行条
件等を予め記憶しておくことにより、所定の操作の自動
化を可能にしている。
(C)差別化の例 発明が適用される複写機は、ICカードに格納されたプ
ログラムにより複写機の機能を左右することができる。
従って、ICカードに格納されるプログラムをカード単位
で変化させることで、複写機の使用に対する差別化が可
能になる。これについて、分かり易い例を幾つか挙げて
説明する。
第1の例として、雑居ビルに複数の会社が共同使用す
る複写機が備えられていたり、一つの会社内や工場内で
あっても異なった部門間で共同使用する複写機が備えら
れている場合を説明する。後者の共同使用は、予算管理
上で必要となるものであり、従来ではコピーライザ等の
機器を用いて各部門の使用管理を行っていた。
この複写機は、第2図で示したベースマシン1にICカ
ード装置、DADF13、ソータ19、ユーザインターフェース
12、供給トレイ(6−1〜6−3)、およびデュープレ
ックストレイ11を備えた比較的高度なシステム構成の複
写機であるとする。共同使用者の中には、DADF13やソー
タ19を必要とする人あるいは部門もあれば、なんら付加
装置を必要としない人または部門もある。
これら使用態様の異なる複数の人または部門が複写機
の費用負担を各自のコピーボリュームからだけで決定し
ようとすれば、低ボリュームのコピーしかとらない人ま
たは部門は、各種付加装置が装備された複写機の導入に
反対してしまい、複写機を高度に使用しようとする人ま
たは部門との間の調整が困難となってしまう。
このような場合には、各人または各部門の使用態様に
応じたICカードを用意しておき、高度な機能を含む人あ
るいは部門ほど基本的な費用を多く負担すると共に、多
くの機能を活用することができるようにしておけばよ
い。例えば最も高度なICカードの所有者は、そのICカー
ドをICカード装置にセットした状態で複写機を動作させ
ることにより、DADF13、ソータ19、供給トレイ(6−1
〜6−3)およびデュープレックストレイ11を自在に使
用することができ、事務効率も向上させることができ
る。これに対してコピー用紙のソーティングを必要とし
ない人は、ソーティングについてのプログラムを欠くIC
カードをセットして、キャッチトレイ20のみを使用する
ことで費用を節減することができる。
第2の例として、コピー業者がICカードでセルフコピ
ーサービス店を営む場合を説明する。
店の中には、複数台の複写機が配置されており、それ
ぞれにICカード装置22が取りつけられている。客はサー
ビス態様に応じたICカードを請求し、これを自分の希望
する複写機にセットしてセルフサービスでコピーをと
る。複写機に不慣れな客は、操作説明の表示機能をプロ
グラムとして備えたICカードを請求し、これをセットす
ることでUI12に各種操作情報の表示を可能とし、コピー
作業を間違いなく実行することができる。DADF13の使用
の可否や、多色記録の実行の可否等も貸与するICカード
によって決定することができ、また使用機種の制限も可
能となって料金にあった客の管理が可能になる。更にコ
ピー枚数や使用したコピー用紙のサイズ等のコピー作業
の実態をICカードに書き込むことができるので、料金の
請求が容易になり、常連客に対するコピー料金の割り引
き等の細かなサービスも可能になる。
第3の例として、特定ユーザ向けのプログラムを格納
したICカードを用いたサービスについて説明する。例え
ば特許事務所では写真製版により縮小された特許公報類
を検討するときに原寸と同一のコピーをとる必要から20
0%という比較的大きな拡大率でコピーをとる仕事があ
る。また官庁に提出する図面を作成する際に、その要求
に応えるために元の図面を小刻みに縮小あるいは拡大す
る作業が行われる。また、市役所あるいは区役所等の住
民票のコピーを行う部門では、請求の対象外となる人に
関する記載箇所や個人のプライバシを保護するために秘
密にすべき箇所の画情報を削除するようにして謄本や抄
本を作成する。
このように使用者(ユーザ)によっては、複写機を特
殊な使用態様で利用する要求がある。このような要求に
すべて満足するように複写機の機能を設定すると、コン
ソールパネルが複雑となり、また複写機内部のROMが大
型化してしまう。そこで特定ユーザ別にICカードを用意
し、これをセットさせることでそのユーザに最も適する
機能を持った複写機を実現することができる。
例えば特許事務所の例では、専用のICカードを購入す
ることで、固定倍率として通常の数種類の縮倍率の他に
200%の縮倍率を簡単に選択できるようになる。また微
調整を必要とする範囲で例えば1%刻みで縮倍率を制定
することができるようになる。更に住民票の発行部門で
は、テンキー等のキーを操作することによって液晶表示
部等のディスプレイに住民票の種類や削除すべき欄や項
目を指示することができるようになり、この後スタート
ボタンを押すことでオリジナルの所望の範囲のみがコピ
ーされたり、必要な部分のみが編集されて記録されるよ
うになる。
(I−3)複写機の電気系制御システムの構成 第3図は本発明が適用される複写機のサブシステムの
構成を示す図、第4図はCPUによるハード構成を示す図
である。
本発明が適用される複写機のシステムは、第3図に示
すようにメイン基板31上のSQMGRサブシステム32、CHMサ
ブシステム33、IMMサブシステム34、マーキングサブシ
ステム35からなる4つのサブシステムと、その周りのU/
Iサブシステム36、INPUTサブシステム37、OUTPUTサブシ
ステム38、OPTサブシステム39、IELサブシステム40から
なる5つのサブシステムとによる9つのサブシステムで
構成している。そして、SQMGRサブシステム32に対し
て、CHMサブシステム33及びIMMサブシステム34は、SQMG
Rサブシステム32と共に第4図に示すメインCPU41下にあ
るソフトウエアで実行されているので、通信が不要なサ
ブシステム間インターフェース(実線表示)で接続され
ている。しかし、その他のサブシステムは、メインCPU4
1とは別個のCPU下のソフトウエアで実行されているの
で、シリアル通信インターフェース(点線表示)で接続
されている。次にこれらのサブシステムを簡単に説明す
る。
SQMGRサブシステム32は、U/Iサブシステム36からコピ
ーモードの設定情報を受信し、効率よくコピー作業が実
施できるように各サブシステム間の同期をとりながら、
各サブシステムに作業指示を発行すると共に、各サブシ
ステムの状態を常時監視し、異常発生時には速やかな状
況判断処理を行うシーケンスマネージャーである。
CHMサブシステム33は、用紙収納トレイやデュープレ
ックストレイ、手差しトレイの制御、コピー用紙のフィ
ード制御、コピー用紙のパージ動作の制御を行うサブシ
ステムである。
IMMサブシステム34は、感材ベルト上のパネル分割、
感材ベルトの走行/停止の制御、メインモータの制御そ
の他感材ベルト周りの制御を行うサブシステムである。
マーキングサブシステム35は、コロトロンや露光ラン
プ、現像機、感材ベルトの電位、トナー濃度の制御を行
うサブシステムである。
U/Iサブシステム36は、ユーザインターフェースの全
ての制御、マシンの状態表示、コピーモード決定等のジ
ョブ管理、ジョブリカバリーを行うサブシステムであ
る。
INPUTサブシステム37は、原稿の自動送り(DADF)や
原稿の半自動送り(SADF)、大型サイズ(A2)の原稿送
り(LDC)、コンピュータフォーム原稿の送り(CFF)、
原稿の2枚自動送り(2−UP)の制御、原稿の繰り返し
自動送り(RDH)の制御、原稿サイズの検知を行うサブ
システムである。
OUTPUTサブシステム37は、ソーターやフィニッシャー
を制御し、コピーをソーティングやスタッキング、ノン
ソーティングの各モードにより出力したり、綴じ込み出
力するサブシステムである。
OPTサブシステム39は、原稿露光時のスキャン、レン
ズ移動、シャッター、PIS/NON−PISの制御を行い、ま
た、LDCモード時のキャリッジ移動を行うサブシステム
である。
IELサブシステム40は、感材ベルト上の不要像の消し
込み、像に対する先端・後端の消し込み、編集モードに
応じた像の消し込みを行うサブシステムである。
上記システムは、第4図に示す7個のCPUを核として
構成され、ペースマシン1とこれを取り巻く付加装置等
の組み合わせに柔軟に対応することを可能にしている。
ここで、メインCPU41が、ベースマシン1のメイン基板
上にあってSQMGRサブシステム32、CHMサブシステム33、
IMMサブシステム34のソフトを含み、シリアルバス53を
介して各CPU42〜47と接続される。これらのCPU42〜47
は、第3図に示すシリアル通信インターフェースで接続
された各サブシステムと1対1で対応している。シリア
ル通信は、100msecを1通信サイクルとして所定のタイ
ミングに従ってメインCPU41と他の各CPU42〜47との間で
行われる。そのため、機構的に厳密なタイミングが要求
され、シリアル通信のタイミングに合わせることができ
ない信号については、それぞれのCPUに割り込みポート
(INT端子信号)が設けられシリアルバス53とは別のホ
ットラインにより割り込み処理される。すなわち、例え
ば64cpm(A4LEF)、309mm/secのプロセススピードでコ
ピー動作をさせ、レジゲートのコントロール精度等を±
1mmに設定すると、上記の如き100msecの通信サイクルで
は処理できないジョブが発生する。このようなジョブの
実行を保証するためにホットラインが必要となる。
従って、この複写機では、各種の付加装置を取りつけ
ることができるのに対応して、ソフトウェアについても
これら各付加装置に対応したシステム構成を採用するこ
とができるようになっている。
このような構成を採用した理由の1つは、(i)これ
らの付加装置すべての動作制御プログラムを仮にベース
マシン1に用意させるとすれば、このために必要とする
メモリの容量が膨大になってしまうことによる。また、
(ii)将来新しい付加装置を開発したり、現在の付加装
置の改良を行った場合に、ベースマシン1内のROM(リ
ード・オンリ・メモリ)の交換や増設を行うことなく、
これらの付加装置を活用することができるようにするた
めである。
このため、ベースマシン1には、複写機の基本部分を
制御するための基本記憶領域と、ICカードから本複写機
の機能情報と共に取り込まれたプログラムを記憶する付
加記憶領域が存在する。付加記憶領域には、DADF13の制
御プログラム、ユーザインターフェース12の制御プログ
ラム等の各種プログラムが格納されるようになってい
る。そして、ベースマシン1に所定の付加装置を取りつ
けた状態でICカードをICカード装置22にセットすると、
ユーザインターフェース12を通してコピー作業に必要な
プログラムが読み出され、付加記憶装置にロードされる
ようになっている。このロードされたプログラムは、基
本記憶領域に書き込まれたプログラムと共働して、ある
いはこのプログラムに対して優先的な地位をもってコピ
ー作業の制御を行う。ここで使用されるメモリは電池に
よってバックアップされたランダム・アクセス・メモリ
から構成される不揮発性メモリである。もちろん、ICカ
ード、磁気カード、フロッピーディスク等の他の記憶媒
体も不揮発性メモリとして使用することができる。この
複写機ではオペレータによる操作の負担を軽減するため
に、画像の濃度や倍率の設定等をプリセットすることか
できるようになっており、このプリセットされた値を不
揮発性メモリに記憶するようになっている。
(I−4)シリアル通信方式 第5図はシリアル通信の転送データ構成と伝送タイミ
ングを示す図、第6図は1通信サイクルにおける相互の
通信間隔を示すタイムシャートである。
メインCPU41と各CPU(42〜47)との間で行われるシリ
アル通信では、それぞれ第5図(a)に示すようなデー
タ量が割り当てられる。同図(a)において、例えばユ
ーザインターフェースの場合にはメインCPU41からの送
信データTXが7バイト、受信データRXが15バイトであ
り、そして、次のスレーブすなわちオプティカルCPU45
に対する送信タイミングti(同図(c))が26mSである
ことを示している。この例によると、総通信量は86バイ
トとなり、9600BPSの通信速度では約100mSの周期とな
る。そして、データ長は、同図(b)に示すようにヘッ
ダー、コマンド、そしてデータから構成している。同図
(a)による最大データ長による送受信を対象とする
と、全体の通信サイクルは、第6図に示すようになる。
ここでは、9600BPSの通信速度から、1バイトの送信に
要する時間を1.2mSとし、スレーブが受信終了してから
送信を開始するまでの時間を1mSとし、その結果、100mS
を1通信サイクルとしている。
(I−5)ステート分割 第7図はメインシステムのステート分割を示す図であ
る。
ステート分割はパワーONからコピー動作、及びコピー
動作終了後の状態をいくつかに分割してそれぞれのステ
ートで行うジョブを決めておき、各ステートでのジョブ
を全て終了しなければ次のステートに移行しないように
してコントロールの能率と正確さを期するようにするた
めのもので、各ステートに対応してフラグを決めてお
き、各サブシステムはこのフラグを参照することにより
メインシステムがどのステートにいるか分かり、自分が
何をすべきか判断する。また各サブシステムもステート
分割されていてそれぞれ各ステートに対応して同様にフ
ラグを決めており、メインシステムはこのフラグを参照
して各サブシステムのステートを把握し管理している。
先ず、パワーオンするとプロセッサーイニシャライズ
の状態になり、ダイアグモードかユーザーモード(コピ
ーモード)かが判断される。ダイアグモードはサービス
マンが修理用等に使用するモードで、NVMに設定された
条件に基づいて種々の試験を行う。
ユーザーモードにおけるイニシャライズ状態において
はNVMの内容により初期設定を行う。例えば、キャリッ
ジをホームの位置、レンズを倍率100%の位置にセット
したり、また各サブシステムにイニシャライズの指令を
行う。イニシャライズが終了するとスタンバイに遷移す
る。
スタンバイは全てのサブシステムが初期設定を終了
し、スタートボタンが押されるまでのステートであり、
全自動画面で「おまちください」の表示を行う。そして
コルツランプを点灯して所定時間フューザー空回転を行
い、フューザーが所定のコントロール温度に達するとU/
Iがメッセージで「コピーできます」を表示する。この
スタンバイ状態は、パワーON1回目では数10秒程度の時
間である。
セットアップはスタートボタンか押されて起動がかけ
られたコピーの前準備状態であり、メインモータ、ソー
ターモータが駆動され、感材ベルトのVDDP等の定数の合
わせ込みを行う。またADFモータがONし、1枚目の原稿
送り出しがスタートし、1枚目の原稿がレジゲートに到
達して原稿サイズが検知されてAPMSモードではトレイ、
倍率の決定がなされ、ADF原稿がプラテンに敷き込まれ
る。そして、ADF2枚目の原稿がレジゲートまで送り出さ
れ、サイクルアップに遷移する。
サイクルアップはベルトを幾つかのピッチに分割して
パネル管理を行い、最初のパネルがゲットパークポイン
トへくるまでのステートである。即ち、コピーモードに
応じてピッチを決定し、オプチカル・サブシステムに倍
率を知らせてレンズ移動を行わせる。そして、CHMサブ
システム、IMMサブシステムにコピーモードを通知し、
倍率セットが認識されると、倍率と用紙サイズによりス
キャン長が決定されてオプチカル・サブシステムに知ら
せる。そして、マーキング・サブシステムにコピーモー
ドを通知し、マーキング・サブシステムの立ち上げが終
了すると、IMMサブシステムでピッチによって決まるパ
ネルL/Eをチエックし、最初のコピーパネルが見つか
り、ゲットパークポイントに到達するとゲットパークレ
ディとなってサイクルに入る。
サイクルはコピー動作中の状態で、ADC(Automatic
Density Control)、AE(Automatic Exposure)、DDP
コントロール等を行いながらコピー動作を繰り返し行
う。そしてR/L=カウント枚数になると原稿交換を行
い、これを所定原稿枚数だけ行うとコインシデンス信号
が出てサイクルダウンに入る。
サイクルダウンは、キャリッジスキャン、用紙フィー
ド等を終了し、コピー動作の後始末を行うステートであ
り各コロトロン、現像機等をOFFし、最後に使用したパ
ネルの次のパネルがストップパーク位置に停止するよう
にパネル管理して特定のパネルだけが使用されて疲労を
生じないようにする。
このサイクルダウンからは通常スタンバイに戻るが、
プラテンモードでコピーしていた場合に再度スタートキ
ーを押すリスタートの場合にはセットアップに戻る。ま
たセットアップ、サイクルアップからでもジャム発生等
のサイクルダウン要因が発生するとサイクルダウンに遷
移する。
パージはジャムが発生した場合のステートで原因ジャ
ム用紙を取り除くと他の用紙は自動的に排出される。通
常、ジャムが発生するとどのようなステートからでもサ
イクルダウン→スタンバイ→パージと遷移する。そして
パージエンドによりスタンバイまたはセットアップに遷
移するが、再度ジャムが発生するとサイクルダウンへ遷
移する。
ベルトダウンはタッキングポイントよりトレイ側でジ
ャムが発生したような場合に生じ、ベルトクラッチを切
ることによりベルト駆動が停止される状態で、ベルトよ
り先の用紙は排出することができる。
ハードダウンはインターロックが開けられて危険な状
態になったり、マシーンクロックフェイが発生して制御
不能になったような状態で、24V電源供給が遮断され
る。
そして、これらベルトダウン、ハードダウン要因が除
去されるとスタンバイに遷移する。
(II−1)光学系 第8図(a)は光学系の概略側面図、第8図(b)は
平面図、(c)は(b)のX−X方向側面図である。
本実施例の走査露光装置3は、像を感材ベルト4の移
動速度よりも速い速度で感材上に露光するPIS(プリセ
ッション・イメージング・システム)方式を採用すると
共に、第2走査系Bを固定し、第1走査系Aを独立して
移動可能にする方式を採用している。すなわち、第1走
査系Aは、露光ランプ102および第1ミラー103を有する
第1キャリッジ101と、第2ミラー106および第3ミラー
107を有する第2キャリッジ105から構成され、プラテン
ガラス2上に載置された原稿を走査する。一方、第2走
査系Bは、第4ミラー110および第5ミラー111を有する
第3キャリッジ109と、第6ミラー113を有する第4キャ
リッジ112から構成されている。また、第3ミラー107と
第4ミラー110の光軸上にはレンズ108が配置され、倍率
に応じてレンズモータにより移動されるが、走査露光中
は固定される。
これら第1走査系Aおよび第2走査系Bは、直流サー
ボモータであるキャリッジモータ114により駆動され
る。キャリッジモータ114の出力軸115の両側に伝達軸11
6、117が配設され、出力軸115に固定されたタイミング
プーリ115aと伝達軸116、117に固定されたタイミングプ
ーリ116a、117a間にタイミングベルト119a、119bが張設
されている。また、伝達軸116にはキャプスタンプーリ1
16bが固定されこれに対向して配置される従動ローラ120
a、120b間には、第1のワイヤーケーブル121aがたすき
状に張設され、該ワイヤーケーブル121aには、前記第1
キャリッジ101が固定されると共に、ワイヤーケーブル1
21aは、第2キャリッジ105に設けられた減速プーリ122a
に巻回されており、キャリッジモータ114を図示矢印方
向に回転させた場合には、第1キャリッジ101が速度V1
で図示矢印方向に移動すると共に、第2キャリッジ105
が速度V1/2で同方向に移動するようにしている。
また、伝達軸117に固定されたタイミングプーリ117b
とこれに対向して配置される伝達軸123のタイミングプ
ーリ123a間には、タイミングベルト119cが張設され、伝
達軸123のキャプスタンプーリ123bとこれに対向して配
置される従動ローラ120c間に第2のワイヤーケーブル12
1bが張設されている。該ワイヤーケーブル121bには、前
記第4キャリッジ112が固定されると共に、ワイヤーケ
ーブル121bは、第3キャリッジ109に設けられた減速プ
ーリ122bに巻回されており、キャリッジモータ114を図
示矢印方向に回転させた場合には、第4キャリッジ112
が速度V2で図示矢印方向に移動すると共に、第3キャリ
ッジ109が速度V2/2で同方向に移動するようにしてい
る。
さらに、第8図(b)に示すように、伝達軸117に
は、タイミングプーリ117aの回転をタイミングプーリ11
7bに伝達させるためのPISクラッチ125(電磁クラッチ)
が設けられていて、該PISクラッチ125の通電がオフにな
るとこれを係合させ、回転軸115の回転が伝達軸117、12
3に伝達される。また、PISクラッチ125に通電されこれ
が解放すると伝達軸117、123には回転軸115の回転が伝
達されないように構成されている。また、第8図(c)
に示すように、タイミングプーリ116aの側面には、係合
突起126aが設けられ、LDCロックソレノイド127のオンに
より係合片126bが係合突起126aに係合して、伝達軸116
を固定しすなわち第1走査系Aを固定し、LDCロックス
イッチ129をオンさせるようにしている。さらに、タイ
ミングプーリ123aの側面には、係合突起130aが設けら
れ、PISロックソレノイド131のオンにより係合片130bが
係合突起130aに係合して、伝達軸123を固定しすなわち
第2走査系Bを固定しPISロックスイッチ132をオンさせ
るようにしている。
以上のように構成した走査露光装置においては、PIS
クラッチ125の係合解放によりPIS(プリセッション・イ
メージングシステム)モードとNON−PISモードの露光方
式が選択される。PISモードは、例えば倍率が65%以上
の時にPISクラッチ125を係合させて第2走査系Bを速度
V2で移動させることにより、感材ベルト4の露光点を感
材と逆方向に移動させ、光学系の走査速度V1をプロセス
スピードVPより相対的に速くして単位時間当たりのコピ
ー枚数を増大させる。このとき、倍率をMとするとV1
VP×3.5/(3.5M−1)であり、M=1、VP=308.9mm/s
とするとV1=432.5mm/sとなる。また、V2はタイミング
プーリ117b、123aの径により決まりV2=(1/3〜1/4)V1
となっている。一方、NON−PISモードにおいては、縮小
時における走査系の速度の増大および照明パワーの増大
を防止し消費電力を抑制するために、例えば64%以下の
場合には、PISクラッチ125を解放させると共にPISロッ
クソレノイドをオンさせることにより、第2走査系Bを
固定し露光点を固定してスキャンし、駆動系の負荷およ
び原稿照明パワーの増大を回避し、1.5KVAの実現に寄与
するものである。
上記レンズ108は、第9図(a)に示すように、プラ
テンガラス2の下方に配設されるレンズキャリッジ135
に固定された支持軸136に摺動可能に取付けられてい
る。レンズ108はワイヤー(図示せず)によりレンズモ
ータZ137に連結されており、該レンズモータZ137の回転
によりレンズ108を支持軸136に沿ってZ方向(図で縦方
向)に移動させて倍率を変化させる。また、レンズキャ
リッジ135は、ベース側の支持軸139に摺動可能に取付け
られると共に、ワイヤー(図示せず)によりレンズモー
タX140に連結されており、レンズモータX140の回転によ
りレンズキャリッジ135を支持軸139に沿って、X方向
(図で横方向)に移動させて倍率を変化させる。これら
レンズモータ137、140は4相のステッピングモータであ
る。レンズキャリッジ135が移動するとき、レンズキャ
リッジ135に設けられた小歯車142は、レンズカム143の
雲型面に沿って回転しこれにより大歯車144が回転しワ
イヤーケーブル145を介して第2走査系の取付基台146を
移動させる。従って、レンズモータX140の回転によりレ
ンズ108と第2走査系Bの距離を所定の倍率に対して設
定可能になる。
また、第9図(b)に示すように、レンズ108の1側
面にはレンズシャッタ147がリンク機構148により開閉自
在に設けられ、シャッタソレノイド149のオンオフによ
り、イメージスキャン中はレンズシャッタ147が開とな
り、イメージスキャンが終了すると閉となる。レンズシ
ャッタ147により遮光する目的は、ベルト感材上にDDPパ
ッチ、ADCパッチを形成することと、PISモード時におい
て第2走査系Bがリターンするときの像の消込を防止す
ることである。
第10図は光学系のサブシステムの概要を示すブロック
構成図を示している。オプティカルCPU45は、メインCPU
41とシリアル通信およびホットラインにより接続され、
メインCPU41から送信されるコピーモードにより感材上
に潜像を形成するために、各キャリッジ、レンズ等のコ
ントロールを行っている。制御用電源152は、ロジック
用(5V)、アナログ用(±15V)、ソレノイド、クラッ
チ用(24V)からなり、モータ用電源153は38Vで構成さ
れる。
キャリッジレジセンサ155は、第1ミラー101のレジス
ト位置に対応するように配置され、第1走査系Aに取付
けられたアクチュエータがキャリッジレジセンサ155を
踏み外すと信号を出力する。この信号はオプティカルCP
U45に送られレジストレーションを行うための位置或い
はタイミングを決定したり、第1走査系Aのリターン時
におけるホーム位置Pを決定するようになっている。ま
た、キャリッジの位置を検出するために第1ホームセン
サ156a、第2ホームセンサ156bが設けられており、第1
ホームセンサ156aは、レジスト位置と第1走査系Aの停
止位置との間の所定位置に配置され、第1走査系Aの位
置を検出し信号を出力している。また、第2ホームセン
サ156bは第2走査系の位置を検出し信号を出力してい
る。
ロータリエンコーダ157は、キャリッジモータ114の回
転角に応じて90゜位相のずれたA相、B相のパルス信号
を出力するタイプのものであり、例えば、200パルス/
回転で第1走査系のタイミングプーリの軸ピッチが0.15
71mm/パルスに設計されている。偏倍用ソレノイド159
は、CPU45の制御により偏倍レンズ(図示せず)を垂直
方向に移動させ、偏倍レンズの移動を偏倍スイッチ161
のオンオフ動作で確認している。レンズホームセンサ16
1、162は、レンズXモータ140およびレンズZモータ137
のホーム位置を検出するセンサである。LDCロックソレ
ノイド127は、CPU45の制御により第1走査系Aを所定位
置に固定するもので、ロックしたことをLDCロックスイ
ッチ129により確認している。PISロックソレノイド131
は、NON−PISモード時にPISクラッチ125が解放されたと
きに、第2走査系Bを固定するもので、ロックしたこと
をPISロックスイッチ132で確認している。PISクラッチ1
25は、通電時にクラッチを解放させ非通電時にクラッチ
を係合させるタイプのもので、PISモード時の消費電力
を低減させ1.5KVAの実現を寄与している。
第11図(a)、(b)は光学系のスキャンサイクルの
制御を示し、本制御は第1走査系Aを指定された倍率、
スキャン長で走査するもので、ホットラインよりスキャ
ンスタート信号を受信すると起動する。メインより受信
したスキャン長データから、レジセンサの割り込みから
スキャン終了までのエンコーダクロックのカウント数で
あるイメージ・スキャンカウントが演算される。先ず、
倍率に対応した基準クロックデータを設定した後、ステ
ップでキャリッジモータをスキャン方向(CW)に回転
させ、スキャン時の加速制御を行う(ステップ)。次
いでステップにおいてPLL(位相制御)モードにセッ
トし、ステップでレジセンサがオフの割り込みが信号
があれば、イメージスキャンを開始しエンコーダクロッ
クのカウント数が上記スキャン長に相当する値以上にな
ると(ステップ)、PLLモータを解除して速度モード
にセットし、キャリッジモータをリターン方向(CCW)
に回転させる。次いで、ステップにおいてCWからCCW
(逆転信号)への割り込みがあるか否かが判断され、あ
ればリターン時の加速制御を行い(ステップ)、エン
コーダのカウント数が予め設定されたブレーキ開始点に
到れば(ステップ)、リターン時の減速制御を行い
(ステップ)、再度逆転信号があればキャリッジモー
タを停止する(ステップ)。また、(b)に示すよう
に、シャッタをオン(開)するカウント数を設定し、エ
ンコーダのクロック数がシャッタオンカウント以上にな
ればシャッタを開き、エンコーダのクロック数がシャッ
タオフカウント以上になればでシャッタを閉じてイメー
ジスキャンを終了する。
(II−2)ベルト廻り ベルト廻りはイメージング系とマーキング系からなっ
ている。
イメージング系はIMMサブシステム34によって管理さ
れ、潜像の書込み、消去を行っている。マーキング系は
マーキングサブシステム35により管理され、帯電、露
光、表面電位検出、現像、転写等を行っている。本複写
機においては、以下に述べるようにベルト上のパネル管
理、パッチ形成等を行ってコピーの高速化、高画質化を
達成するために、IMMサブシステム34とマーキングサブ
システム35とが互いに協動している。
第12図はベルト廻りの概要を示す図である。
ベースマシーン1内には有機感材ベルト4が配置され
ている。有機感材ベルトは電荷発生層、トランスファ層
等何層にも塗って感材を形成しているので、Seを蒸着し
て感材を形成する感光体ドラムに比して自由度が大き
く、製作が容易になるのでコストを安くすることがで
き、またベルト回りのスペースを大きくすることができ
るので、レイアウトがやり易くなるという特徴がある。
一方、ベルトには伸び縮みがあり、また、ロールも温
度差によって径が変化するので、ベルトのシームから一
定の距離にベルトホールを設けてこれを検出し、またメ
インモータの回転速度に応じたパルスをエンコーダで発
生させてマシーンクロックを形成し、一周のマシーンク
ロックを常時カウントすることにより、ベルトの伸び縮
みに応じてキャリッジのスタートの基準となるピッチ信
号、レジゲートのタイミングを補正する。
本装置における有機感材ベルト4は長さが1m以上あ
り、A4サイズ4枚、A3サイズ3枚が載るようにしている
が、ベルトにはシームがあるため常にパネル(ベルト上
に形成される像形成領域)管理をしておかないと定めた
パネルのコピーがとれない。そのため、シームから一定
の距離に設けられたベルトホールを基準にしてパネルの
位置を定め、ユーザーの指定するコピーモード、用紙サ
イズに応じてベルト上に載るパネル数(ピッチ数)を決
め、またスタートボタンを押して最初にコピーをとるパ
ネルがロール201の近傍のゲットパークの位置にきたと
き信号を出し、ここからコピーがとれるという合図をす
るようにしている。
有機感材ベルト4はチャージコロトロン(帯電器)21
1によって一様に帯電されるようになっており、図の時
計方向に定速駆動されている。そして最初のパネルがレ
ジ(露光箇所)231の一定時間前にきたときピッチ信号
を出し、これを基準としてキャリッジスキャンと用紙フ
ィードのタイミングがとられる。チャージコロトロン21
1によって帯電されたベルト表面は露光箇所231において
露光される。露光箇所231には、ベースマシン1の上面
に配置されたプラテンガラス2上に載置された原稿の光
像が入射される。このために、露光ランプ102と、これ
によって照明された原稿面の反射光を伝達する複数のミ
ラー101〜113および光学レンズ108とが配置されてお
り、このうちミラー101は原稿の読み取りのためにスキ
ャンされる。またミラー110、111、113は第2の走査光
学系を構成し、これはPIS(Precession Image Scan)と
呼ばれるもので、プロセススピードを上げるのには限界
があるため、プロセススピードを上げずにコピー速度が
上げられるように、ベルトの移動方向と反対方向に第2
の走査光学系をスキャンして相対速度を上げ、最大64枚
/min(CPM)を達成するようにしている。
露光箇所231でスリット状に露光された画情報によっ
て有機感材ベルト4上には原稿に対応した静電潜像が形
成される。そして、IEL(インターイメージランプ)215
で不要な像が像間のイレーズ、サイドイレーズを行った
後、静電潜像は、通常黒色トナーの現像装置216、また
はカラートナーの現像装置217によって現像されてトナ
ー像が作成される。トナー像は有機感材ベルト4の回転
と共に移動し、プリトランスファコロトロン(転写器)
218、トランスファコロトロン220が近傍を通過する。プ
リトランスファコロトロン218は、通常、交流印加によ
りトナーの電気的付着力を弱めトナーの移動を容易にす
るためのものである。また、ベルトは透明体で形成され
ているので、転写前にプリトランスファランプ225(イ
レーズ用に兼用)で背面からベルトに光を照射してさら
にトナーの電気的付着力を弱め、転写が行われ易くす
る。
一方、ベースマシン1の供給トレイに収容されている
コピー用紙、あるいは手差しトレイ16に沿って手差しで
送り込まれるコピー用紙は、送りロールによって送り出
され、搬送路501に案内されて有機感材ベルト4とトラ
ンスファコロトロン220の間を通過する。用紙送りは原
則的にLEF(Long Edge Feed)によって行われ、用紙の
先端と露光開始位置とがタッキングポイントで一致する
ようにレジゲートが開閉制御されてトナー像がコピー用
紙上に転写される。そしてデタックコロトロン221、ス
トリップフィンガ222で用紙と感材ベルト4とが剥がさ
れ、転写後のコピー用紙はヒートロール232およびプレ
ッシャロール233の間を通過して熱定着され、搬送ロー
ル234、235の間を通過して図示しない排出トレイ上に排
出される。
コピー用紙が剥がされた感材ベルト4はプレクリーン
コロトロン224によりクリーニングし易くされ、ランプ2
25による背面からの光照射により不要な電荷が消去さ
れ、ブレード226によって不要なトナー、ゴミ等が掻き
落とされる。
なお、ベルト4上にはパッチジェネレータ212により
像間にパッチに形成し、パッチ部の静電電位をESVセン
サ214で検出して濃度調整用としている。またベルト4
には前述したようにホールが開けられており、ベルトホ
ールセンサ213でこれを検出してベルトスピードを検出
し、プロセススピード制御を行っている。またADC(Aut
o Density Control)センサ219で、パッチ部分に載っ
たトナーからの反射光量とトナーがない状態における反
射光量とを比較してトナーの付着具合を検出し、またポ
ップセンサ223で用紙が剥がれずにベルトに巻きついて
しまった場合を検知している。
第13図は感材ベルト4上のパネル分割の様子を示すも
のである。
ベルト4はシーム部251があるので、ここに像がのら
ないようにしており、シーム部から一定距離lの位置に
ベルトホール252が設けられ、例えば周長1158mmの場合
でlは70mmとしている。図の253、254は感材ベルト面を
Nピッチ分割したときの先頭と最後のパネルで、図のB
はパネルの間隔、Cはパネル長、Dはパネルのピッチ長
さであり、4ピッチ分割の場合は289.5mm、3ピッチ分
割の場合は386mm、2ピッチ分割の場合は579mmである。
シーム251は、パネル253のLE(Lead Edge)とパネル254
の(TE(Tail Edge)との中央にくるようにA=B/2とす
る。
なお、パネルのLEを用紙のLEと一致させる必要がある
が、TEは必ずしも一致せず、パネル適用の最大用紙TEと
一致する。
第14図はIMMサブシステムの機能の概略を示すブロッ
ク構成図である。
IMMサブシステム34の機能を概説すると、IELサブシス
テム40とバスラインによるシリアル通信を行い、高精度
のコントロールを行うためにホットラインにより割り込
み信号を送って像形成の管理を行うと共に、マーキング
サブシステム35、CHMサブシステム33に制御信号を送っ
てベルト廻りのコントロールを行っている。
また有機感材ベルト4に開けたホールを検出してメイ
ンモータの制御を行うと共に、パネルの形成位置を決定
してパネル管理を行っている。また低温環境の場合には
フューザーの空回転を行わせて定義ロールを所定温度に
維持し、迅速なコピーが行えるようにしている。そし
て、スタートキーが押されるとセットアップ状態にな
り、コピーに先立ってVDDP等の定数の合わせ込みを行
い、コピーサイクルに入ると原稿サイズに基づいてイメ
ージ先端、後端の縁消しを行って必要な像領域を形成す
る。またインターイメジ領域にパッチを形成してトナー
濃度調整用のパッチの形成を行っている。さらにジャム
要因、ベルトフェール等のハードダウン要因が検出され
ると、ベルトの停止、あるいはシーケンスマネージャと
交信してマシンの停止を行う。
次にIMMサブシステムの入出力信号、及び動作につい
て説明する。
ブラックトナーボトル261、カラートナーボトル262に
おけるトナーの検出信号が入力されてトナー残量が検出
される。
オプチカルレジセンサ155からはIMMサブシステムから
マーキングサブシステムへ出すPGリクエスト信号、バイ
アスリクエスト信号、ADCリクエスト信号の基準となる
オプチカルレジ信号が入力される。
プラテン原稿サイズセンサS6〜S10からは原稿サイズ
が入力され、これと用紙サイズとからIEL215による消し
込み領域が決定される。
ベルトホールセンサ213からはベルトホール信号が入
力され、メインモータ264、265によりプロセススピード
の制御を行ってベルトが一周する時間のバラツキに対す
る補正を行っている。メインモータは2個設けて効率の
よい動作点で運転できるようにし、負荷の状態に応じて
モータのパワーを効率よく出せるようにし、また電力の
有効利用を図ると共に、停止位置精度を向上させるため
にモータによる回生制動を行っている。またモータは逆
転駆動を行うことができる。これはブレードを感材ベル
トに密着させてクリーニングを行うとブレードの手前側
に紙粉やトナーの滓が溜るのでこれを落とすためであ
る。またモータによるベルト駆動はベルトクラッチ267
を介して行っており、ベルトのみ選択的に停止すること
ができる。このモータの回転と同期してエンコーダから
パルスを発生させ、これをマシンクロックとして使用し
てベルトスピードに応じたマシンクロックを得ている。
なお、ベルトホールセンサ213で一定時間ホールが検
出できなかったり、ホールの大きさが変わってしまった
ような場合にはこのことがIMMからシーケンスマネージ
ャに伝えられてマシンは停止される。
また、IMMサブシステムは、IELサブシステム40とシリ
アル通信を行うと共に、ホットラインを通じて割り込み
信号を送っており、IELイネーブル信号、IELイメージ信
号、ADCパッチ信号、IELブラックバンド信号を送出して
いる。IELイメージ信号で不要な像の消し込みを行い、A
DCパッチ信号でIELサブシステム40により、パッチジェ
ネレータ212で形成されたパッチ領域の形状、面積を規
定すると共に、電荷量を調整して静電電位を500〜600V
の一定電位に調整する。IELブラックバンド信号はブレ
ード226によりベルト4を損傷しないように、所定間隔
毎に像間にブラックバンドを形成してトナーを付着させ
て一種の潤滑剤の役割りをたコピー用紙の先端を揃える
ためのレジストレーション用としてゲートソレノイドが
用いられる。このゲートソレノイドは、通常のこの種の
ソレノイドと異なり通電時にゲートが開きコピー用紙を
通過させるような制御を行うものである。従って、コピ
ー用紙の到来しない待機状態ではゲートソレノイドに電
源の供給がなく、ゲートは開いたままとなって消費電力
の低減を図っている。そして、コピー用紙が到来するわ
ずか手前の時点にゲートソレノイドが通電され、通過を
阻止するために静電電位を検出し、また現像機216、217
を駆動してトナー画像を形成している。またプリトラン
スファコロトロン218、トランスファコロトロン220、デ
タックコロトロン221の駆動制御を行っている。
IMMからはピッチリセット信号が送出されており、
これを基準にしてキャリッジのスタートのタイミングを
とるようにしている。
またカラー現像器ユニットが装着されているか否かの
検知信号が入力され、現像器のトナーが黒色かカラーか
を検出している。
CHMサブシステム33へはIMMからレジゲートトリガ信号
を送ってタッキングポイントで用紙と像の先端とが一致
するように制御すると共に、レジゲートの開くタイミン
グを補正する必要がある場合は、その補正量を算出して
送っている。
またブレード226で掻き落としたトナーは回収トナー
ボトル268に回収され、ボトル内のトナー量の検出信号
がIMMに入力され、所定量を超えると警報するようにし
ている。
またIMMはファンモータ263を駆動して異常な温度上昇
を防止し、環境温度が許容温度範囲内にあって安定した
画質のコピーが得られるようにしている。
第15図はタイミングチャートを示すものである。
制御の基準となる時間はオプチカルレジセンサ位置で
ある。オプチカルレジセンサオン/オフ信号の所定時間
(T1)後よりIELがオフされる。すなわちT1まではオン
していて先端消し込みを行い、T2以後はオンして後端消
し込みを行っている。こうしてIELイメージ信号により
像形成が行われ、またレジゲートのタイミングを制御す
ることでタッキングポイントでの用紙の先端と像の先端
とを一致させている。像形成終了後、パッチジェネレー
タ要求信号(基準時よりT5後)によりADCパッチ信号が
発生し、インターイメージにパッチを形成する。またパ
ッチ形成後、バイアス要求信号が発せられて(T6後)現
像が行われ、その後ADC要求信号が発せられ(T7後)て
トナー濃度の検出が行われる。またブラックバンド信号
によりインターイメージにブラックバンドが形成され
る。
なお、AE(Auto Exposure)スキャン中においては、I
ELイメージ信号のON/OFFは行わない。
(II−3)用紙搬送系 第16図において、用紙トレイとして上段トレイ6−
1、中段トレイ6−2、下段トレイ6−3、そしてデュ
ープレックストレイ11がベースマシン内に装備され、オ
プションによりサイドに大容量トレイ(HCF)17、手差
しトレイ(MSI)16が装備され、各トレイには適宜ノー
ペーパーセンサ、サイズセンサ、およびクラッチ等が備
えられている。ここで、ノーペーパーセンサは、供給ト
レイ内のコピー用紙の有無を検知するためのセンサであ
り、サイズセンサはトレイ内に収容されているコピー用
紙のサイズを判別するためのセンサである。また、クラ
ッチは、それぞれの紙送りロールの駆動をオン・オフ制
御するための部品である。このように複数の供給トレイ
に同一サイズのコピー用紙をセットできるようにするこ
とによって、1つの供給トレイのコピー用紙がなくなっ
たとき他の供給トレイから同一サイズのコピー用紙を自
動的に給送する。
コピー用紙の給送は、専用に設けられたフィードモー
タによって行われ、フィードモータにはステップモータ
が使用されている。コピー用紙の給送が正常に行われて
いるかどうかはフィードセンサによって検知される。そ
して、一旦送り出されにする。
このサイクルダウンからは通常スタンバイに戻るが、
プラテンモードでコピーしていた場合に再度スタートキ
ーを押すリスタートの場合にはセットアップに戻る。ま
たセットアップ、サイクルアップからでもジャム発生等
のサイクルダウン要因が発生するとサイクルダウンに遷
移する。
パージはジャムが発生した場合のステートで原因ジャ
ム用紙を取り除くと他の用紙は自動的に排出される。通
常、ジャムが発生するとどのようなゲートが閉じる。し
かる後、所定のタイミングでコピー用紙の搬送を再開す
る時点で通電を停止しゲートを開くことになる。このよ
うな制御を行うと、コピー用紙の先端が通過を阻止され
ている時点でのゲートの位置の変動が少なくなり、コピ
ー用紙が比較的強い力でゲートに押し当てられた場合で
もその位置決めを正確に行うことができる。
用紙の両面にコピーする両面モードや同一面に複数回
コピーする合成モードにより再度コピーする場合には、
デュープレックストレイ11へスタックする搬送路に導か
れる。両面モードの場合には、搬送路から直接デュープ
レックストレイ11へスタックされるが、合成モードの場
合には、一旦搬送路から合成モード用インバータ10へ搬
送され、しかる後反転してデュープレックストレイ11へ
に導かれる。なお、搬送路501からソーター等への排紙
出口502とデュープレックストレイ11側との分岐点には
ゲート503が設けられ、デュープレックストレイ11側に
おいて合成モード用インバータ10へ導く分岐点には搬送
路を切り換えるためのゲート505、506が設けられ、さら
に、排紙出口502はゲート507が設けられトリロールイン
バータ9で反転させることにより、コピーされた面を表
側にして排出できるようにしている。
上段トレイ及び中段トレイは、用紙枚数が500枚程
度、A3〜B5、リーガル、レター、特B4、11×17の用紙サ
イズが収容可能なトレイである。そして、第17図に示す
ようにトレイモータ551を有し、用紙が少なくなるとト
レイ552が傾く構造になっている。センサとしては、用
紙サイズを検知する3つのペーパーサイズセンサ553〜5
55、用紙切れを検知するノーペーパーセンサ556、トレ
イ高さの調整に使用するサーフェースコントロールセン
サ557を備えている。また、トレイの上がりすぎを防止
するためのイマージェンシイスイッチ558がある。下段
トレイは、用紙枚数が1100枚程度、上段トレイ及び中段
トレイと同様の用紙サイズが収納可能なトレイである。
第16図において、デュープレックストレイは、用紙枚
数が50枚程度、上記各トレイと同じ用紙サイズが収容可
能なトレイであり、用紙の1つの面に複数回のコピーを
行ったり、2つの面に交互にコピーを行う場合にコピー
済の用紙を一時的に収容するトレイである。デュープレ
ックストレイ11の入口側搬送路には、フィードロール50
7、ゲート505が配置され、このゲート505により合成モ
ードと画面モードに応じた用紙搬送の切り換え制御を行
っている。例えば両面モードの場合には、上方から搬送
されてきた用紙がゲート505によりフィードロール509側
に導かれ、合成モードの場合には、上方から搬送されて
きた用紙がゲート505、506により一旦合成モード用イン
バータ10に導かれ、しかる後反転するとゲート506によ
りフィードロール510、デュープレックストレイ11側に
導かれる。デュープレックストレイ11に用紙を収納して
所定のエッジ位置まで自由落下させるには、一般に17゜
〜20゜程度のトレイ傾斜角が必要である。しかし、本複
写機では、装置のコンパクト化を図りデュープレックス
トレイ11を狭いスペースの中に収納したため、最大で8
゜の傾斜角しかとれない。そこで、デュープレックスト
レイ11には、第18図に示すようにサイドガイド561とエ
ンドガイド562が設けられている。これらサイドガイド
とエンドガイドの制御では、用紙サイズが決定されると
その用紙サイズに対応する位置で停止させる。
大容量トレイ(HCF)は、数千枚のコピー用紙を収容
することのできる供給トレイである。例えば原稿を拡大
したり縮小してコピーをとる必要のない顧客や、コピー
量が少ない顧客は、ベースマシン単体を購入することが
適切な場合が多い。これに対して、多量のコピーをとる
顧客や複雑なコピー作業を要求する顧客にとってはデュ
ープレックストレイや大容量トレイが必要とされる場合
が多い。このような各種要求を実現する手段として、こ
の複写機システムではそれぞれの付加装置を簡単に取り
つけたり取り外すことができる構造とし、また付加装置
の幾つかについては独立したCPU(中央処理装置)を用
意して複数のCPUによる分散制御を行うことにしてい
る。このことは、単に顧客の希望する製品が容易に得ら
れるという利点があるばかりでなく、新たな付加装置の
取り付けの可能性は顧客に対して新たなコピー作業の可
能性を教示することになり、オフィスの事務処理の進化
を推進させるという点でこの複写機システムの購入に大
きな魅力を与えることになる。
手差しトレイ(MSI)16は、用紙枚数50枚程度、用紙
サイズA2F〜A6Fが収容可能なトレイであって、特に他の
トレイに収容できない大きなサイズの用紙を行うことが
できるものである。従来のこの種の手差しトレイは、1
枚ずつ手差しを行うので、手差しが行われた時点でコピ
ー用紙を手差しトレイから優先的に送り出せばよく、手
差しトレイ自体をオペレータが選択する必要はない。こ
れに対して本複写機の手差しトレイ16は複数枚のコピー
用紙を同時にセットすることができる。従って、コピー
用紙のセットをもってその手差しトレイ16からの給送を
行わせると、コピー用紙を複数枚セットしている時点で
そのフィードが開始される可能性がある。このような事
態を防止するために、手差しトレイ16の選択を行わせる
ようにしている。
本複写機では、トレイにヌジャーロール513、フィー
ドロール512、テイクアウェイロール511を一体に取り付
ける構成を採用することによってコンパクト化を図って
いる。用紙先端がテイクアウェイロール511にニップさ
れた後、フィードアウトセンサーで先端を検知して一時
停止させることによって、転写位置を合わせるためのプ
レレジストレーションを行い、フィーダ部での用紙の送
り出しばらつきを吸収している。送り出された用紙は、
アライナ装置515を経て感材ベルト4の転写位置に給送
される。
(II−4)原稿自動送り装置(DADF) 第19図においてDADF13は、ベースマシン1のプラテン
ガラス2の上に取りつけられている。このDADF13には、
原稿601を載置する原稿トレイ602が備えられている。原
稿トレイ602の原稿送り出し側には、送出パドル603が配
置されており、これにより原稿601が1枚ずつ送り出さ
れる。送りだされた原稿601は、第1の駆動ローラ605と
その従動ローラ606および第2の駆動ローラ607とその従
動ローラ608により円弧状搬送路609に搬送される。さら
に、円弧状搬送路609は、手差し用搬送路610と合流して
水平搬送路611に接続されると共に、円弧状搬送路609の
出口には、第3の駆動ローラ612とその従動ローラ613が
設けられている。この第3の駆動ローラ612は、ソレノ
イド(図示せず)により上下に昇降自在になっており、
従動ローラ613に対して接離可能に構成されている。水
平搬送路611には、図示しない駆動モータにより回動さ
れる停止ゲート615が設けられると共に、水平搬送路611
から円弧状搬送路609に向けて反転用搬送路616が接続さ
れている。反転用搬送路616には、第4の駆動ローラ617
が設けられている。また、水平搬送路611の出口と対向
してプラテンガラス2の上にベルト駆動ローラ619が設
けられ、その従動ローラ620間に張設されたベルト621を
正逆転可能にしている。このベルト搬送部の出口には、
第5の駆動ローラ622が設けられ、また、前記手差し用
搬送路610には第6の駆動ローラ623が配設されている。
該駆動ローラ623はベースマシン1の前後方向(図で紙
面と垂直方向)に2個設けられ、同一サイズの原稿を2
枚同時に送ることが可能に構成されている。なお、625
は第7の駆動ローラ626により送出パドル603の表面をク
リーニングするクリーニングテープである。
次に第20図をも参照しつつフォトセンサS1〜S12につ
いて説明する。S1は原稿トレイ602上の原稿601の有無を
検出するノーペーパーセンサ、S2は原稿の通過を検出す
るテイクアウエイセンサ、S3、S4は手差し用搬送路610
の前後に設けられるフィードセンサ、S5はスキューロー
ラ627により原稿の斜め送りが補正され停止ゲート615に
おいて原稿が所定位置にあるか否かを検出するレジセン
サ、S6〜S10は原稿のサイズを検出するペーパサイズセ
ンサ、S11は原稿が排出されたか否かを検出する排出セ
ンサ、S12はクリーニングテープ625の終端を検出するエ
ンドセンサである。
次に第21図をも参照しつつ上記構成からなるDADF13の
作用について説明する。(イ)はプラテンモードであ
り、プラテン2上に原稿601を載置して露光するモード
である。
(ロ)はシンプレックスモードであり、原稿トレイ60
2には、原稿601をそのコピーされる第1の面が上側とな
るようにして積層する。スタートボタンを押すと先ず、
第1の駆動ローラ605および第2の駆動ローラ607が回転
するが、第3の駆動ローラ612は上方に移動して従動ロ
ーラ613と離れると共に、停止ゲート615は下降して水平
搬送路611を遮断する。これにより原稿601は円弧状搬送
路609を通り、停止ゲート615に押し当てられる(〜
)。この停止ゲート615の位置でスキューローラ627に
より、原稿はその端部が水平搬送路611と直角になるよ
うに補正されると共に、センサS6〜S10で原稿サイズが
検出される。次いで、第3の駆動ローラ612が下方に移
動して従動ローラ613と接触すると共に、停止ゲート615
は上昇して水平搬送路611を開き、第3の駆動ローラ61
2、ベルト駆動ローラ619および第5の駆動ローラ622が
回転し、原稿のコピーされる面が下になってプラテン2
上の所定位置に送られ露光された後、排出される。な
お、手差し用搬送路610から単一原稿を送る場合にも同
様な作用となり、原稿を1枚づつ送る機能に加え、同一
サイズの2枚の原稿を同時に送る機能(2−UP)、大型
原稿を送る機能(LDC)、コンピュータ用の連続用紙を
送るコンピュータフォームフィーダ(CCF)機能を有す
る。
(ハ)はデュープレックスモードであり、原稿の片面
を露光する工程は上記(ロ)の〜の工程と同様であ
るが、片面露光が終了するとベルト駆動ローラ619が逆
転し、かつ、第3の駆動ローラ612は上方に移動して従
動ローラ613と離れると共に、停止ゲート615は下降して
水平搬送路611を遮断する。従って、原稿は反転用搬送
路616に搬送され、さらに第4の駆動ローラ617および第
2の駆動ローラ607により、円弧状搬送路609を通り、停
止ゲート615に押し当てられる(〜)。次いで、第
3の駆動ローラ612が下方に移動して従動ローラ613と接
触すると共に、停止ゲート615は上昇して水平搬送路611
を開き、第3の駆動ローラ612、ベルト駆動ローラ619お
よび第5の駆動ローラ622が回転し、原稿の裏面が下に
なってプラテン2上の所定位置に送られ露光される。両
面の露光が終了すると再びベルト駆動ローラ619が逆転
し、再度反転用搬送路616に搬送され以下同様にしてプ
ラテン2上を通って第5の駆動ローラ622により排出さ
れる(〜)。従って排出された原稿は、コピーされ
る第1の面が下側になって最初に原稿トレイ602に積層
した順番で積層されることになる。
(II−5)ソータ 第22図においてソータ19は、可動台車651上にソータ
本体652と20個のビン653を有している。ソータ本体652
内には、搬送ベルト655を駆動させるベルト駆動ローラ6
56およびその従動ローラ657が設けられると共に、チェ
ーン659を駆動させるチェーン駆動スプロケット660およ
びその従動スプロケット661が設けられている。これら
ベルト駆動ローラ656およびチェーン駆動スプロケット6
60は1個のソータ用モータ658により駆動される。搬送
ベルト655の上部には用紙入口662、用紙出口663および
図示しないソレノイドにより駆動される切換ゲート665
が設けられている。また、チェーン659には、コピー用
紙を各ビンへ切換供給するためのインデクサー666が取
付けられている。第23図に示すように、ソータ用モータ
658のドライブシャフト671の回転はタイミングベルト67
2を介してプーリ673に伝達される。該プーリ673の回転
は、ベルト駆動ローラ656に伝達されると共に、ギヤ装
置674を介してチェーン駆動スプロケット660に伝達され
る。
次に、その作用を第24図により説明する。(イ)はノ
ンソートモードを示し、切換ゲート665はノンソートの
位置にあってコピー用紙を最上段の排出トレイに送るも
のである。(ロ)はソートモードを示し、切換ゲート66
5がソート位置に切換えられ、奇数枚目の用紙が上から
下のビンに向けて奇数段目のビンに搬送され、偶数枚目
の用紙が下から上のビンに向けて偶数段目のビンに搬送
される。これによりソート時間が短縮される。(ハ)お
よび(ニ)はスタックモードを示し、(ハ)は4枚の原
稿を原稿毎に4部コピーした例を示し、(ニ)は1ビン
当たりの最大収納枚数を越えた場合であり、例えば50枚
を越えた場合には次の段のビンに収納するようにしてい
る。
(III)ユーザインターフェース(U/I) (III−1)ユーザインターフェースの特徴 第25図はディスプレイを用いたユーザインターフェー
スの取り付け状態を示す図、第26図はディスプレイを用
いたユーザインターフェースの外観を示す図である。
(A)システムの特徴 本複写機のユーザインターフェースは、モニター、キ
ー入力や表示出力を制御するモジュール(ビデオコント
ローラ)と、キー入力情報やマシンのステートを管理し
て表示画面に反映させ、コピーモードを決定してマシン
の動作コマンドを生成してジョブを管理するモジュール
(ジョブコントローラ)からなる分割構成を採用してい
る。そして、これら分割された機能インターフェースコ
マンドにより結合し、ジョブを処理している。また、画
面データは、各画面毎に階層構造のデータベースにして
待ち、さらに付加装置や付加機能の有無に応じて変化す
る可変データについては、実装状態に応じて制御できる
ように表示制御データとして持っている。キー管理やジ
ョブ管理をするモジューにおいても、ステートテーブル
やコピーモードテーブルを持ってキー入力やマシンステ
ートの変化に応じて更新することによって、多機能化さ
れた装置できめこまかに対応できるようにしている。こ
のようなシステム構成を採用することによって、表示手
段としてディスプレイからコンソールパネルに変える場
合であっても、全体を設計変更することなくキー入力と
表示出力を制御する部分のモジュールのみを変えるだけ
で柔軟に対応できるようになっている。
(B)取付位置の特徴 本複写機は、ユーザインターフェースとして先に述べ
た如き従来のコンソールパネルを採用するのではなく、
スタンドタイプのディスプレイを採用することを特徴と
している。ディスプレイを採用すると、第25図(a)に
示すように複写機本体(ベースマシン)1の上方へ立体
的に取り付けることができるため、特に、ユーザインタ
ーフェース12を第25図(b)に示すように複写機本体1
の右奥隅に配置することによって、ユーザインターフェ
ース12を考慮することなく複写機のサイズを設計するこ
とができ、装置のコンパクト化を図ることができる。ま
た、複写機において、プラテンの高さすなわち装置の高
さは、原稿をセットするのに程よい腰の高さになるよう
に設計され、この高さが装置としての高さを規制してい
る。
従来のコンソールパネルは、複写機の上面に取り付け
られるため、ほぼ腰の高さで手から近い位置にあって操
作としてはしやすいが、目から結構離れた距離に機能選
択や実行条件設定のための操作部及び表示部が配置され
ることになる。その点、本複写機のユーザインターフェ
ース12では、第25図(c)に示すようにプラテンより高
い位置、すなわち目の高さに近くなるため、見やすくな
ると共にその位置がオペレータにとって下方でなく前方
で、且つ右側になり操作もしやすいものとなる。しか
も、ディスプレイの取り付け高さを目の高さに近づける
ことによって、その下側をユーザインターフェースの制
御基板やカード装置24、キーカウンター等のオプション
キットの取り付けスペースとしても有効に活用できる。
従って、カード装置24を取り付けるための構造的な変更
が不要となり、全く外観を変えることなくカード装置24
を付加装備でき、同時にディスプレイの取り付け位置、
高さを見やすいものとすることができる。また、ディス
プレイは、所定の角度で固定してもよいが、角度を変え
ることができるような構造を採用してもよいことは勿論
である。
第25図(d)はユーザインターフェースを取り付けた
様子を示す正面図、同図(e)は側面図である。本複写
機におけるユーザインターフェースでは、図示のように
本体1のトップカバー287奥の隅にダクト形状のサポー
ト286を立て、ここにアンダーカバー285、ベース284を
取り付け、その上にディスプレイ280本体の回転ベース2
83を取り付け、全体としてマシン外側ラインからはみ出
さないようにしている。回転ベース283は、横方向の回
転と縦方向の回転が可能になったものであり、パソコン
やワープロ等のディスプレイに用いられているものでよ
い。このようにすると、プラテンの手前側に平面的に取
り付ける従来のコンソールパネルと違って、その正面の
向きを簡単に変えることができるので、第25図(c)に
示すようにディスプレイの画面をオペレータの目線に合
わせて若干上向きで且つ第25図(b)に示すように左向
き、つまり中央上方(オペレータの目の方向)へ向ける
ことによって、さらに見やすく操作性のよいユーザイン
ターフェース12を提供できる。例えばディスプレイ280
本体の取り付けは、ユーザの身長のばらつきを考慮し
て、90%のユーザを満足させるようにベース284、アン
ダーカバー285、サポート286を含めた高さ、傾き角度を
設定しようとすると、角度としては、横向き及び上向き
にそれぞれ10゜±5゜程度が望ましい値となる。この角
度は、上からの写り込みの光も排除できる角度でもあ
る。
さらに、本複写機のユーザインターフェースでは、デ
ィスプレイ280本体の下側と横にキーボード281、282に
配置するが、特にキーボード282は、横へ出っ張ること
になると同時にユーザ側からさらに遠くなる位置にあ
る。一般にコピー枚数を設定してスタートキーを操作す
るだけのユーザは凡そ80%に及ぶとみられており、この
ような使用頻度の高いきーが操作位置から遠くなること
は好ましくない。そこで、キーボード282をディスプレ
イ280の表示面よりさらに中央へ向けることによって、
キーを近くして操作性をよくし、また、外形上の出っ張
りをなくすことができる。この角度は、例えば30゜±5
゜程度が望ましい値である。このようにすると、コンパ
クトな装置では、オペレータが装置の中央部にいて、移
動することなく原稿セット、ユーザインターフェースの
操作を行うことができる。また、サポート286を使用す
ることによって、トップカバー287での取り付け専有面
積をディスプレイ280本体のサイズより小さくし且つそ
の位置もより隅に設定でき、ADFとの干渉をなくすと共
に第25図(e)の側面図から明らかなようにユーザイン
ターフェースの下方の原稿送りスペースとその視界を確
保することができる。さらに、サポート286の中は、ユ
ーザインターフェースの制御基板、IC装置の配置スペー
スとして利用できるが、ユーザインターフェースの制御
基板はベース284の中を利用してもよい。なお、第25図
(d)はサポート286の前面を化粧パネル288で覆い、そ
の下方にカード装置24、電源スイッチSWを取り付けた状
態を示している。
同図(f)はサポートの下端部の取り付け状態を示す
図、同図(g)はトップカバーにおけるユーザインター
フェース取り付け構造の例を示す図である。本複写機の
ユーザインターフェースは、本体1のパネルトップ287
上に出っ張るため、搬送時の損傷を受けやすくなる。こ
のような問題をなくすためには、ユーザインターフェー
スの取り付けが簡単な構造を採用すると、別梱包で搬入
して据え付け時に組み立てることができる。。このよう
な要求にあった取り付け構造の1例を示したのが同図
(f)、(g)である。この取り付け方法は、パネルト
ップ287に取り付けフレーム289を設け、この取り付けフ
レーム289にサポート286を嵌め込むものである。この場
合のサポート286の固定は、同図(g)に示すように取
り付けフレーム289の前方にロケットピン290を設け、サ
ポート286を滑り込ませてロケットピン290にサポート28
6の孔を嵌合させ、後方をねじ291止めしている。
第25図(h)はサポート286の上端でアンダーカバー2
85を回転可能な構造で固定した例を示す図である。この
取り付け方法では、アンダーカバー285とサポート286と
の間で円筒状に嵌合する凹凸部を設け、アンダーカバー
285をサポート286で回転可能にしたもので、その回転中
心部に孔を設けてハーネスを通している。なお、360゜
を越えて無制限に回転できるようにするとハーネスが捩
じれてしまうので、一定の角度内でのみ回転が可能とな
るようにストッパー(図示せず)を設けてもよい。ま
た、ユーザインターフェースが180゜回転できるように
すると、マシンを後ろから点検するときの作業性がよく
することができる。
また、上記のようなユーザインターフェースの配置で
は、手を伸ばしてキーボードを操作するため突き指操作
に近くなると、女性のように爪を伸ばしたユーザは、キ
ー操作に抵抗感を持つことになる。そこで、このような
問題を改善するには、キーの形状を斜め上に向くように
したり、ぼたん形状の出っ張りを設けたりするとよい。
(C)画面上での特徴 一方、ディスプレイを採用する場合においても、多機
能化に対応した情報を提供するにはそれだけ情報が多く
なるため、単純に考えると広い表示面積が必要となり、
コンパクト化に対応することが難しくなるという側面を
持っている。コンパクトなサイズのディスプレイを採用
すると、必要な情報を全て1画面により提供することは
表示密度の問題だけでなく、オペレータにとって見易
い、判りやすい画面を提供するということから難しくな
る。
そこで、コンパクト化を命題としてユーザインターフ
ェースにディスプレイを採用する場合には、そのバラン
ス上からディスプレイもコンパクトなサイズのものを採
用して、その中で表示制御に工夫することが必要とな
る。本複写機では、ディスプレイが、コンソールパネル
で採用されているLEDや液晶表示器に比べ、多様な表示
態様、表示制御を採用することができるというメリット
を活用し、コンパクトなサイズであっても判りやすく表
示するために種々の工夫を行っている。
例えば本複写機のユーザインターフェースでは、基本
コピー、応用コピー、専門コピーの各コピーモードに類
別して表示画面を切り換えるようにし、それぞれのモー
ドで機能選択や実行条件の設定等のメニューを表示する
と共に、キー入力により画面のカスケード(カーソル)
を移動させ選択肢を指定したり実行条件データを入力で
きるようにしている。また、メニューの選択肢によって
はその詳細項目をポップアップ表示(重ね表示やウイン
ドウ表示)して表示内容の拡充を図っている。その結
果、選択可能な機能や設定条件が多くても、表示画面を
スッキリさせることができ、操作性を向上させることが
できる。その他に、上記各画面の設定状態を一覧表示す
るレビュー画面や、機能を説明するインフォメーション
画面、標準のコピーモードを実行するときに利用する全
自動画面、初期のマシン設定やマシン点検動作等をさせ
るためのダイアグ画面、ジャムを表示するジャム画面等
を切り換え表示できるようにしている。
このように本複写機では、画面の分割構成、各画面で
の領域分割、輝度調整やグレイ表示その他の表示態様の
手法で工夫し、さらには、操作キーとLEDとをうまく組
み合わせることにより操作部を簡素な構成にし、ディス
プレイの表示制御や表示内容、操作入力を多様化且つ簡
素化し、装置のコンパクト化と多機能化を併せ実現する
ための問題を解決している。このような考えによりCRT
ディスプレイを用いて構成したユーザインターフェース
の外観を示したのが第26図である。この例では、CRTデ
ィスプレイ301の下側と右側の正面にキー/LEDボードを
配置している。画面の構成として選択モード画面では、
その画面を複数の領域に分割しその1つとして選択領域
を設け、さらにその選択領域を縦に分割しそれぞれをカ
スケード領域として各機能を個別に選択設定できるよう
にしている。そこで、キー/LEDボードでは、縦に分割し
た画面の選択領域の下側にカスケードの選択設定のため
のカスケードキー319−1〜319−5を配置し、選択モー
ド画面を切り換えるためのモード選択キー308〜310その
他のキー(302〜304、306、307、315〜318)及びLED(3
05、311〜314)は右側に配置する構成を採用している。
このようにキー及びLEDの数を少なくし、かつこれらをC
RTディスプレイ301の横と下に配置しているので、サイ
ズをCRTディスプレイ301より僅かに大きくするだけでよ
く、コンパクトなユーザインターフェースを提供するこ
とができる。なお、第26図は、ペアのアップ/ダウンキ
ーをカスケードキー319−1〜319−5として配置した例
を示しているが、アップ方向或いはダウン方向のキーだ
けを配置してもよいし、アップ、ダウンのそれぞれのキ
ーを独立に配置してもよい。
(III−2)制御システムの構成 第27図はU/I用のCPUとシリアル通信で接続されたメイ
ンCPUとの関係を示す図、第28図はユーザインターフェ
ースのハードウエア構成を示す図、第29図はユーザイン
ターフェースのソフトウエア構成を示す図である。
(A)ハードウエア構成 メインCPU41(例えば1チップCPUインテル社の7810を
使用)は、第27図に示すようにROM323、NVRAM(不揮発
性メモリ)324、ベースマシンとのデータの授受を行う
インターフェース(例えば周辺LSIインテル社の8255を
使用)321、付加装置(OPTION)とのデータの授受を行
うインターフェース322を有し、バスがバスアービター3
26を介して通信制御回路(例えばインテル社の78PG11E
を使用)327に接続され、通信制御回路327を通してシリ
アルの通信ライン上でU/I用CPU46その他のCPUとの通信
を行うように構成されている。ROM323は、先に説明した
シーケンスマネージャーやイメージングモジュール、コ
ピーハンドリングモジュール等の各サブシステムを含む
プログラムを格納するものである。バスアービター326
は、システムRAM325を有し、メインCPU41から他のCPUに
送出するデータ及び他のCPUから受信するデータを保持
し、メインCPU41がシリアル通信のタイミングと非同期
でデータを授受できるようにするものであり、ROM328
は、通信制御回路327によりシリアル通信ラインでのデ
ータの送受信を行う通信プログラムを格納するものであ
る。なお、通信に関するこれらのバスアービター326や
通信制御回路327に関する機能を全てメインCPU41で行う
ように構成してもよい。メインCPU41におけるシーケン
スマネージャーのサブシステムは、シリアル通信により
各サブシステムの状態を監視し、ユーザインターフェー
スからコピーモードの信号を受信すると、所定のタイミ
ングで効率よくコピー作業が実施できるように各サブシ
ステムに作業指示を行う。
U/I用CPU(例えば1チップCPUインテル社の8031を使
用)46を備えたユーザインターフェースのシステムは、
ハードウエアとして第28図に示すように基本的にCRT基
板331とCRTディスプレイ301とキー/LEDボード333より構
成される。そして、CRT基板331は、全体を統括制御する
U/I用CPU46、CRTディスプレイ301を制御するCRTコント
ローラ(例えば基板HD6845Sを使用)335、キー/LEDボー
ド333を制御するキーボード/ディスプレイコントロー
ラ(例えば基板8279を使用)336を備え、さらに、メモ
リとして上記の各プログラムを格納するプログラムメモ
リ(ROM)337、フレームデータを格納するフレームメモ
リ(ROM)338、一部は不揮発性メモリとして構成され各
テーブルや表示制御データ等を格納すると共に作業領域
として使用されるRAM339、2組のV−RAM(ビデオ用RA
M)340、キャラクタジェネレータ342等を有している。
メインCPU41とCRT基板331のU/I用CPU46との間では、
ドライバ344とレシーバ343を介してシリアルの通信ライ
ンによりデータの送受信が行われる。TXDがCRT基板331
からの送信信号、RXDがCRT基板331への受信信号であ
る。クロック発生器346には、例えば11.0592MHzの水晶
発振器が用いられ、これをU/I用CPU46内部で1/12に分周
することによって、0.9216MHzの基本周波数を生成して
いる。そして、U/I用CPU46の通信では、これを内部タイ
マにより1〜256分周(プログラマブル)することによ
り転送クロックを設定している。従って、基本周波数0.
9216MHzをプログラムで1/3に分周決定し、さらに1/32に
分周すると、転送クロックは9600Hz(送信ビット速度は
9600BPS)になる。
U/I用CPU46は、メインCPU41からマシンの状態信号を
受信し、また、キーボード/ディスプレイコントローラ
336からキー/LEDボード333の操作信号を入力してCRTデ
ィスプレイ301に表示する画面の切り換え、コピーモー
ドの設定、CRTディスプレイ301に表示するメッセージの
生成を行う。そして、キー/LEDボード333の操作信号の
入力処理において、スタートキー318が操作されると、
そのときのコピーモードをチェックし矛盾がなければメ
インCPU41へそのコピーモードを送信し、コピーモード
に矛盾がある場合にはJコードメッセージを生成してCR
Tディスプレイ301に表示するような処理を行う。CRTデ
ィスプレイ301の表示処理では、表示画面に対応してキ
ャラクタジェネレータのコードを設定し、そのコードを
V−RAM340に書き込む。そのキャラクタジェネレータの
コードを設定する情報を格納したものがフレームメモリ
338である。V−RAM340にコードが書き込まれると、CRT
コントローラ335の制御によってラスタアドレスに同期
してキャラクタジェネレータ342のドットデータが読み
出され、並/直変換回路355でシリアルデータに変換さ
れ、CRTディスプレイ301に表示される。
ウォッチドッグタイマ(W.D.T)345は、U/I用CPU46の
暴走をチェックするものであり、U/I用CPU46がある特定
の番地例えばデータ領域7000〜77FFのいずれかの番地を
リードした時リセットされる。従って、150mS以内にこ
の特定番地をリードするようにプログラムを作成してお
くことによって、U/I用CPU46が暴走すると、150mS以上
経過しても特定番地がリードされなくなりウォッチドッ
グタイマ(W.D.T)345がリセットされないので、U/I用C
PU46暴走に対する処理がなされる。
キーボード/ディスプレイコントローラ336は、U/I用
CPU46に入力しているクロック発生器346の出力をカウン
タ347で1/4に分周して2.7648MHzにしたクロックを入力
し、さらにプリスケーラにより1/27に分周して102kHzに
することにより4.98mSのキー/LEDスキャンタイムを作り
出している。このスキャンタイムは、長すぎると入力検
知に長い時間を要することになるためオペレータによる
キー操作時間が短いときに入力データの取り込みがなさ
れなくなるという問題が生じ、逆にあまり短くするとCP
Uの動作頻度が多くなりスループットを落とすことにな
る。従って、これらの状況を勘案した最適のスキャンタ
イムを選択する必要がある。
(B)ソフトウエア構成 ユーザインターフェースのソフトウエア構成は、第29
図に示すようにI/O管理やタスク管理、通信プロトコル
の機能を有するモニターと、キー入力管理や画面出力管
理の機能を有するビデオコントローラと、ジョブの管理
や制御、選択の判定、モード決定等の機能を有するジョ
ブコントローラからなる。ここで、所定枚数のコピーを
取る場合、そのコピー動作をスタートさせて所定枚数の
コピーを行い終了させるまでが1つのジョブとされる。
このようにソフトウエアを分割して構成し、ビデオコン
トローラで画面の編集制御やキー入力の変換処理を行う
ことによって、ジョブコントローラでは、表示装置やキ
ーボードに関係なくソフトウエアを設計することができ
る。従って、例えばディスプレイをコンソールパネルに
取り換える場合でもジョブコントローラは全く変えるこ
となく、ビデオコントローラをコンソールパネルに合わ
せて設計変更するだけでよい。つまり、ビデオコントロ
ーラは、表示装置やキーボードとジョブコントローラと
の間にあって、ジョブコントローラへ論理キーを渡し、
ジョブコントローラから受けたインターフェースコマン
ドを表示装置やキーボードへ反映させるようにすればよ
い。
このようなソフトウエアの分割を可能にしているのが
論理キーとインターフェースコマンドであり、ジョブコ
ントローラからインターフェースコマンドでビデオコン
トローラを制御することによってジョブコントローラで
は画面を全く意識せずジョブの管理を行えるようにし、
ソフトウエアの構築を容易にしている。従って、キー入
力に関しては、ビデオコントローラでキーの物理的情報
を処理し、ジョブコントローラでモードを認識してキー
受付条件のチェックを行いジョブのコントロールを行
う。画面表示では、ジョブコントローラでマシンの状態
情報や選択モード情報等により画面制御を行いビデオコ
ントローラにインターフェースコマンドを発行すること
によって、ビデオコントローラでそのコマンドを実行し
画面の編集、描画を行う。なお、以下で説明するキー変
化検出部362、その他のデータの処理や生成、コントロ
ールを行うブロックは、それぞれ一定のプログラム単位
(モジュール)で示したものであり、これらの構成単位
は説明の便宜上まとめたものであって、さらにあるもの
はその中を複数のモジュールで構成したり、或いは複数
のモジュールをまとめて構成するのもあることは勿論で
ある。
「ビデオコントローラ」 キー変化検出部362は、物理キーテーブル361によりモ
ニターから渡される物理キーの情報について二重押しチ
ェックやキー連続押し状態検知を行うものである。キー
変換部363は、このようにして検知された現在押状態の
物理キーを論理キー(論理的情報)に変換するものであ
り、その論理キー(カーレントキー)のキー受付条件の
チェックをジョブコントローラに依頼する。変換テーブ
ル364は、この物理キーから論理キーへの変換の際にキ
ー変換部363が参照するものであり、例えばカスケード
キーは同じ物理キーであっても複数の論理的情報を有
し、表示中の画面によって論理的情報は異なるので、表
示制御データ367の表示画面情報により物理キーから論
理キーへの変換テーブルが切り換えられる。
画面切り換え部368は、ジョブコントローラからキー
受付信号と論理キーを受け、或いはビデオコントローラ
内で直接キー変換部363から論理キーを受けて、論理キ
ーが基本コピー画面や応用コピー画面を呼び出し、或い
はカスケードの移動によってポップアップ画面を展開す
るような単なる画面切り換えキーで、モード更新やステ
ート更新のないキーの場合には表示制御データ367の画
面番号で更新する。画面切り換え部368では、テーブル
としてポップアップ画面を展開する論理キーを記憶し、
当該論理キーが操作され且つ750msec以内に他のキー入
力がなかった場合には、ポップアップ画面を展開するよ
うに表示制御データ367の更新を行う。この処理は、あ
る選択肢の選択過程において一時的にカスケードキーの
操作によってポップアップ画面を持つ選択肢が選択され
る場合があり、このような場合にもポップアップ画面が
一々展開されるのを防止するために行うものである。従
って、ポップアップ画面を展開する論理キーであっても
750msec以内に他のキー入力があった場合には、一時的
なキー入力としてキャンセルされることになる。また、
ジャムの発生等のステートの更新、カスケードの移動そ
の他のコピーモードの更新、メッセージやカウント値の
更新の場合には、表示制御部369がジョブコントローラ
からインターフェースコマンドを受けて解析し、表示制
御データ367の更新を行う。
表示制御データ367は、表示する画面番号や画面内の
表示変数情報等、各画面の表示を制御するデータを持
ち、ダイアログデータ370は、各画面の基本フレーム、
各フレームの表示データ、表示データのうち変数データ
の参照アドレス(表示変数情報を格納した表示制御デー
タ367のアドレス)を持つ階層構造のデータベースであ
る。ダイアログ編集部366は、表示制御データ367の画面
番号をもとに表示する画面の基本フレーム、表示データ
をダイアログデータ370から読み出し、さらに変数デー
タについては表示制御データ367の表示変数情報に従っ
て表示データを決定して画面を編集しV−RAM365に表示
画面を描画展開する。
カスケードキーの操作では、カスケードキーがオンか
らオフになった時、引き続き750msec押され続けた時、
その後もさらに引き続き押され続け125msec経過した
時、を契機として対応するキーが受付可であれば1ラン
ク移動する。また、その移動先がモード受付付加であれ
ば1ランクスキップされ次のキーが選択される。この動
作は、カスケードがアップしたことによりそれに対応す
る論理コードがジョブコントローラにキー受付として渡
され、表示データとしてジョブコントローラからビデオ
コントローラにフィードバックされる。
「ジョブコントローラ」 キー管理部374は、ステートテーブル371を参照して論
理キーが今受付可能な状態か否かをチェックするもので
あり、受け付け可であればその後750msec経過するまで
他のキー情報が入力されないことを条件としてキー情報
を確定しキーコントロール部375に送る。キーコントロ
ール部375は、キーの受付処理を行ってコピーモード378
の更新、モードチェックやコピー実行コマンドの発行を
行い、マシン状態を把握して表示管理部377に表示制御
情報を渡すことによって表示制御を行うものである。コ
ピーモード378には、基本コピー、応用コピー、専門コ
ピーの各コピー設定情報がセットされる。表示管理部37
7は、キー管理部374又はキーコントロール部375による
処理結果を基にインターフェースコマンドをビデオコン
トローラに発行し、インターフェースルーチン(表示制
御部369)を起動させる。ステート管理部372は、キー受
付状態やジャムやフェイルの発生、インターロックが開
いている等のマシンの状態情報からステートの変化を判
断してキー受付のためのステートテーブル371を更新す
る。そして、これらのステート情報によってキーの受付
条件がチェックされる。ジョブコントロール部376は、
スタートキーの操作後、マシンの動作情報を受けてマシ
ン制御のためのコマンドを発行して原稿1枚に対するコ
ピー動作を実行するための管理を行うものである。コマ
ンドコントロール部373は、本体から送信されてきたス
テートコマンドよりマシンの状態をステート管理部372
及びジョブコントロール部376に通知すると共に、ジョ
ブ実行中はジョブコントロール部376からその実行のた
めのコマンドを受けて本体に送信する。
従って、スタートキーが操作され、キーコントロール
部375がコピーモードに対応したコマンドを送信バッフ
ァ380にセットすることによってコピー動作が実行され
ると、マシンの動作状態のコマンドが逐次受信バッファ
379に受信される。コマンドコントロール部373よりこの
コマンドをジョブコントロール部376に通知することに
よって所定枚数のコピーが終了してマシン停止のコマン
ドが発行されるまで、1枚ずつコピーが終了する毎に次
のコピー実行のコマンドが発行される。コピー動作中に
おいて、ジャム発生のコマンドを受信すると、コマンド
コントロール部373を通してステート管理部372でジャム
ステートを認識し、ステートテーブル371を更新すると
同時にキーコントロール部375を通して表示管理部377か
らビデオコントローラにジャム画面制御のインターフェ
ースコマンドを発行する。
「インターフェースコマンド」 第30図はインターフェースコマンドの構成例を示す図
である。
先に説明したようにジョブコントローラでは、第30図
に示すようなステート登録、通常設定、編集設定、ジョ
ブプロ設定、表示、表示制御、モード、マシン動作、イ
ニシャライズ、ダイアグの各コマンドをビデオコントロ
ーラに発行してそれぞれの表示制御を行い、ビデオコン
トローラでは、インターフェースコマンドを解析してダ
イアログ編集を行う。このようなインターフェースコマ
ンド方式の採用によってジョブコントローラとビデオコ
ントローラがそれぞれ独立に設計可能となり、ビデオコ
ントローラを変更することによって簡単にディスプレイ
をコンソールパネルに変更したり、他の入出力手段に変
更することができるようにしている。
ビデオコントローラの表示制御部369では、これらの
コマンドを解析(第30図のコマンド解析)して表示制御
データ367の更新処理を行う。登録コマンドでは、コン
フィグ、倍率、セカンドデベのカラー、トレイに関する
登録を行い、例えば「コンフィグ」で各画面の初期設定
を、「トレイ」で用紙サイズや向き、紙質の登録を行
う。また、通常設定コマンドでは、機能選択に関する画
面の制御を行い、例えば「カスケード」で通常設定画面
におけるカスケード設定状態を表示し、「任意倍率」で
任意倍率を倍率表示として指定の倍率値を表示し、「カ
スケード消去」でカスケード不要の場合の消去を行う。
表示コマンドでは、メッセージやノーペーパー等のメン
テナンス情報の表示を制御し、モードコマンドでは、ジ
ャムクリア要求画面の表示(ジャムコマンド)や予熱画
面の表示のオン/オフ(予熱コマンド)制御を行う。ま
た、LED(図示省略)のオン/オフを行う。このように
ソフトのつくりやすさや処理上の都合等から分類コマン
ドで大別し、それぞれの処理コードで処理を行うように
している。
「テーブル」 第31図はジョブコントローラに用意されるテーブルの
例を示す図である。
本複写機では、上記のようにユーザインターフェース
でキー管理やコピーモードの生成のために種々のテーブ
ルを持っている。特に、64cpm、309mm/secのプロセスス
ピードでコピー動作をさせるような高速の複写機に本発
明を適用した場合、ユーザインターフェースは、マシン
の制御を統括管理するシーケンスマネージャー(SQMGR
サブシステム)との間がシリアル通信で接続され、マシ
ンステート情報が所定の通信タイミングでないと渡され
ないことから、ユーザインターフェースのキー操作とマ
シンの動作とを直結させることはできない。そのために
種々のステートを生成してキー受付管理を行う必要が生
じ、テーブルが使用される。
ジョブコントローラでは、ユーザの要求を論理キーで
処理し、ユーザに入力設定情報やマシン情報を提供する
ための各種のテーブルを用意してこれらの情報を処理し
ている。ステートテーブル371はその1つであって、先
に説明したようにキーの受付を管理するのに用いられる
ものであり、そのテーブル構成を示したのが第31図
(a)である。ステート情報としては、ジョブステー
ト、マシンステート、ランケース、コンステート(コン
ソールステート)、ステートケース、モード情報からな
る。
ジョブステートは、ジョブコントローラの状態を示す
ものであり、同図(b)に示すように通常のジョブ(1s
tジョブ)が割り込みジョブ(2ndジョブ)か、さらにそ
のジョブが終了状態(COMPLETE)が実行中(INCOMPLET
E)か、デュープレックスモードの状態(S/S,D/S,S/D,D
/D)がどうかの情報に区別し、デュープレックストレイ
を使用するモード(S/D,D/D)の場合には、さらにその
中でジョブが終了状態か実行中かの情報を管理してい
る。例えばプラテン上に原稿をセットして設定枚数5枚
のコピーを実行する場合には、その5枚のコピーを実行
している間、すなわち5枚のコピーの実行を終了するま
でがインコンプリート、終了するとコンプリートとな
る。
マシンステートは、第31図(c)に示すように本体か
らマシンの状態をもらったときに覚えておく情報であ
り、本体が初期状態(INITIARIZE)、コピーサイクルに
入った所謂動作状態(PROGRESS)、コピーサイクルが終
わって止まろうとしている状態(SOFTDOWN COIN)、ジ
ャムやベルト切断等の異常停止状態(SOFTDOWN PAUS
E)、ジャム後に自動的に排紙する状態(PURGE)、マシ
ンの停止状態(STAND−BY)、スタート指令でパージを
実行する状態(PURGE STAND−BY)、マシンがジャムで
停止した状態(JAM)かの情報がある。従って、マシン
動作との関係は、スタンバイからスタートキーが操作さ
れると、プログレスになり、ソフトダウンコインを経て
通常に動作終了すると再びスタンバイになる。しかし途
中でジャムが発生すると、ソフトダウンポーズになり、
停止するとジャムになる。そして、用紙を排出する必要
があればパージスタンバイになり、用紙を排出するする
とパージになって再度コピーを続行するとプログレスに
移行する。
ランケースは、ステート管理部で作り出されるキー管
理特有のステートの1つであり、マシンステートの情報
であって、さらにプログレスやパージでストップキーを
押していないか押されたか、ソフトダウンコインのプラ
テンモードでスタートキーが押されていないか押された
か、パージスタンバイでジョブコンプリートかインコン
プリートの情報を持っている。本複写機では、本体との
通信があるためその通信との兼ね合いでキーの受付が変
わるので、このような情報を持っている。そして、ジョ
ブステート、ランケース、ステートケース等のそれぞれ
の状態でキー対応のテーブルを持っていて、このテーブ
ルから受付可能か否かを検索している。
コンソールステートは、ステート管理が作り出すステ
ートであって、レディ(RDY)、ウエイト(WAIT)、J
コード、コーション、Uコード、ジャム等、コンソール
上のキー受付情報や表示情報を持ち、ステートケースで
は、Jコードのナンバーを持っている。このようなステ
ートによって表示するメッセージやプライオリティが違
う。モード情報では、オートスタートやパワーセーブ、
編集入力等の情報を持っている。以上の各ステート情報
によってキー管理を行っている。
第31図(d)はコピーモードテーブル378の構成を示
すものであり、バイト0から12までの本体送信情報とバ
イト13から24までのFEATURE RECOVERY情報とバイト25、
26のジョブステータスからなる。
上記のほか、コマンドコントロール部373には、Uコ
ードテーブル、ジャムステータス情報、コーションテー
ブル等を持っている。このうちUコードテーブルは、マ
シンに異常が生じたときに本体から送られてくる情報よ
り生成するものであり、この情報をもとにステートケー
スに応じてコンステートを作ることによって、キー管理
部で受付可能なUコードか否かを判断する。コーション
テーブルは、インターロック開、トレイ抜け、ノーペー
パーの状態等の情報を有するものである。
「画面データ」 第32図は画面データの構成例を示す図である。
本複写機は、付加装置等の実装状況が異なってカスケ
ードや選択肢すなわち選択可能な機能が変わる場合で
も、その組み合わせに対応した画面を用意することな
く、基本的には第29図に示すように画面のデータベース
をダイアログデータ370としてROMに持ち、その変数を表
示制御データ367としてRAMに持つことによって、特定の
表示ブロックを変化させて1画面のデータで編集できる
ようにしている。
第32図(a)はダイアログデータのメモリ空間の構成
を示したものであり、32kバイトのチップを8枚使用
し、ページ(Page Numbar)と絶対アドレス(Absolute
Address)でアクセスする構造になっている。そして、
図示のようにページ0の一部をジャンプテーブルとして
用い、各画面(フレーム)のデータの格納アドレスをポ
イントすることによって、画面番号(フレームNo.とポ
ップアップNo.)によりアクセスできる。基本的なデー
タ構造は、同図(b)に示すように何のデータかを示す
IDとページと絶対アドレス、そして先頭の表示位置(Sc
reen Position)のあるものと、先頭の表示位置のない
ものからなり、例えばメッセージデータ(Message Vari
able)、セットカウント等の数値データ(Numeric Vari
able)、表示内容の固定された形状データ(Figure Var
iable)、装置の実装状況によって内容が変化する変数
データ(Elementary Variable)、取り外されたトレイ
等をブリンク表示するブリンクデータ(Blink Variabl
e)、予めセット可能なカスケードデータ(Presettable
Variable)、ベーシックフレームのデータ、ポップア
ップフレームのデータ等に用いられる。
ダイアログデータの全体のデータ構造は、同図(c)
に示すようにジャンプテーブルJT、フレームF1、F2、…
…、各フレームを構成するベーシックフレームBFやポッ
プアップフレームPF等の構成フレーム、オブジェクトリ
ファレンスOR、それぞれの具体的な表示データが格納さ
れたオブジェクトデータODからなり、オブジェクトデー
タODに実際の表示情報を持ち、他は矢印に示すように階
層構造(木構造)のポインタとなっている。そして、構
成フレームで全画面データが用意され、それぞれの画面
に対応する全表示データがオブジェクトリファレンスOR
とオブジェクトデータODの対で用意され、各画面の制御
には、オブジェクトリファレンスORの参照情報(Test V
ariable)が用いられる。例えばオン/オフ表示される
設定状態表示領域のデータの場合、オンのデータとオフ
のデータがオブジェクトリファレンスORとオブジェクト
データODに用意され、そのいずれを用いるかは参照情報
の示すアドレスの表示制御データ367の設定に依存する
ようになっている。つまり、参照情報(Test Variabl
e)は、表示制御データ367の参照アドレスを示し、その
アドレスに表示制御部369(第29図)がコピーモードや
付加装置の実装状態に応じてデータをセットすればよ
い。従って、ソーター等が実装されているか否かに応じ
た表示制御も同様である。
次に各データ構造を詳述する。ジャンプテーブルJT
は、それぞれのフレームに対応してページと絶対アドレ
スからなり、対応するフレームF1、F2、……の先頭アド
レスをポイントしている。フレームF1、F2、……は、基
本コピー画面や応用コピー画面、専門コピー画面、レビ
ュー画面、インフォメーション画面、ジャム画面等であ
る。各フレームは、その先頭にデータが幾つあるかを示
す「Possibilities」情報を有し、その後に「ID」とデ
ータアドレスによりベーシックフレーム、ポップアップ
フレームからなる各構成フレームの先頭アドレスをポイ
ントしている。例えば基本コピー画面の場合、構成フレ
ームは、ポップアップのないベーシックフレームBF、倍
率のポップアップフレーム、コピー濃度のポップアップ
フレームPFからなる。ベーシックフレームBF、ポップア
ップフレームPF等の構成フレームも同様にその先頭に
「Possibilities」情報を有し、その後に「ID」とデー
タアドレスにより当該フレームを構成する全てのオブジ
ェクトリファレンスORの先頭アドレスをポイントすると
共に、先頭の表示位置(Screen Position)を持ってい
る。オブジェクトリファレンスORは、「Possibilitie
s」情報の後に表示制御データ367のアドレスを内容とす
る参照情報(Test Variable)、最大の表示領域情報(M
ax Height & Width)を有し、そして、各オブジェクト
データODに対応して「ID」とデータアドレス、リバース
やグレイ等の表示態様データ(Rev/Gray)、定数(Cons
tant)のデータが続いている。
例えばメッセージデータの例では、メッセージデータ
がk個あるとすると、オブジェクトリファレンスORは定
数「0」から「k」までのデータを有し、それぞれが対
応するメッセージデータのオブジェクトデータODをポイ
ントしている。そこでいま、オブジェクトリファレンス
ORのポイントする定数「0」のオブジェクトデータのキ
ャラクタ列が「コピーできます。」、定数「1」のそれ
が「コピーしています。」であるとすると、このオブジ
ェクトリファレンスORの参照情報で示すアドレスの表示
制御データ367に表示制御部369から「0」を書き込むこ
とによって「コピーできます。」を表示することがで
き、「1」を書き込むことによって「コピーしていま
す。」を表示することができる。このようにオブジェク
トリファレンスORには、例えばメッセージデータであれ
ば上段のメッセージと下段のメッセージに分けそれぞれ
に全データが用意されている。ダイアログ編集部366で
は、そのオブジェクトリファレンスORにおいて参照情報
をもとにオブジェクトデータODを選択し、そのポイント
するオブジェクトデータODを処理することによって例え
ば「コピーできます。」のキャラクタを読み出して最終
的にV−RAMに書き込む。
また、オブジェクトデータODが数データの場合には、
1行しか使用しないので高さ情報(Height)はなく、デ
ータの幅(タイル数,Width)、ゴジック体、明朝体等の
フォントを指定するデータ、リバース等の表示属性デー
タ、参照情報(Test Var.)が続く。この参照情報の指
定するアドレスの表示制御データ367にはカウント値や
倍率値等の表示すべき数値が書き込まれている。グレイ
スケールの場合には同様にその領域のサイズ(Height,W
idth)とレベル(オフ「00」、レベル1「01」、レベル
2「10」、…)が続く。このようにダイアログデータで
は、種々の性格のデータを含んでおり、それを基本コピ
ー画面で類別して示したのが同図(d)である。
同図(d)に示す基本コピー画面では、先に述べたよ
うに設定状態表示領域及びソーターのカスケード名のデ
ータEV(Elementary Variable)がオン/オフ表示され
るデータとなる。従って、このようなデータの場合に
は、同図(e)に示すように定数「1」と「0」により
オンとオフ(ブランク)が対になったリファレンスデー
タとなる。従って、参照情報(Test Variable)の指定
するアドレスの表示制御データには「1」か「0」が書
き込まれ、「1」の場合には例えば「ソーター」が表示
され「0」の場合にはブランクとなる。
同図(f)は変更のない固定カスケードに適用される
データ構造例を示したものであり、同図(d)に示す基
本コピー画面では縮小/拡大や両面コピー、コピー濃度
の各カスケードに適用されるデータCV(Cascade Variab
le)である。このデータでは、オブジェクトリファレン
スORに各カスケードについて枠有り(ON)と枠無し(OF
F)のリファレンスを一連のデータとして持っている。
そして、参照情報(Test Variable)の指定するアドレ
スの表示制御データには枠有りにするカスケード番号が
書き込まれる。従って、このデータの場合には、表示制
御データで枠有りを指定しているカスケードのみ枠有り
(ON)のデータが選択され、それ以外のカスケードは枠
無し(OFF)のデータが選択される。先に説明したよう
に枠有りでは、右側と下側に立体感を出す枠(影)が表
示されると共にバックが高輝度で表示され、枠無しで
は、バックがグレー階調で表示される。
同図(g)はトレイのようなブリンクに適用されるデ
ータ構造の例を示したものであり、同図(d)に示す基
本コピー画面では手差しを除くトレイの表示領域に適用
されるデータBL(Blink Variable)である。このデータ
では、参照情報(Test Variable)の指定するアドレス
の表示制御データにブリンク指定のデータがセットされ
ると、先頭の表示位置(Screen Position)とサイズ(H
eight,Width)によって指定される領域をブリンクに設
定する。つまり、ブリンク表示の対象となる領域につい
ては全てこのデータが用意される。
同図(h)は予め設定変更が可能なカスケードに適用
されるデータ構造例を示したものであり、同図(d)に
示す基本コピー画面では、用紙トレイやソーター各カス
ケードに適用されるデータPC(Presettable Cascade Va
riable)である。このデータでは、枠有りのカスケード
を制御するための参照情報と「ID」と各カスケードのリ
ファレンス情報を有するグループ(Group of Figures)
のアドレスを持ち、その後に各カスケード位置に対応し
て参照情報(Tech Rep Variable)と先頭の表示位置(S
creen Position)を持っている。そして、各カスケード
対応の参照情報(Tech Rep Variable)で示す表示制御
データに選択肢が設定される。
同図(i)〜(m)は表示制御データの仕様例を示す
図である。この図に示す仕様に従って表示制御部369が
表示制御データの設定を行う。例えば専門コピー画面に
おいてジョブメモリーのカスケードをデフォルト以外に
設定すると、表示制御部369によって表示制御データ367
のアドレスAOCに「1」が書き込まれる。従って、基本
コピー画面が表示されたときには、その設定状態表示領
域に「ジョブメモリー」のカスケード名が表示される。
(III−3)表示画面の構成 本複写機のユーザインターフェースでは、CRTディス
プレイを最大限に有効活用し、キー/LEDボードの構成を
簡素化している。その中でも画面をシンプル且つ見易
く、選択設定や確認、メッセージの伝達機能を効果的に
発揮させるため、画面の分割に工夫をしている。画面と
しては、コピーモードを選択するための選択モード画
面、コピーモードの設定状態を確認するためのレビュー
画面、標準のモードでコピーを実行するための全自動画
面、多機能化したコピーモードについて説明画面を提供
するインフォメーション画面、ジャムが発生したときに
その位置を適切に表示するジャム画面等により構成して
いる。さらに、選択モード画面は、機能が多く1画面で
は煩雑になり、また、機能の中には極一般に使用される
機能だけでなく専門的な機能もあることから、これらを
使用される内容に応じて3分割している。この分割した
画面は、適宜モード選択キー308〜310により選択して切
り換え表示させることができ、それぞれの画面により所
望の機能を選択設定できる。さらに、これらの画面の中
を選択領域や他のモードの設定状態表示領域、メッセー
ジ領域等に分割することにより、操作状態に応じてユー
ザに情報の的確な伝達を行えるように構成している。
本複写機は、これら種々の画面の中でも、例えば選択
モード画面やインフォメーション画面で、全ての情報を
一度に表示できない項目については、その細部項目を展
開するポップアップ画面を設け、その画面を持つ選択肢
が選択された場合にはポップアップ画面を上書きするこ
とによってオリジナルの画面を簡素化しわかりやすい画
面の構成となるように工夫している。また同様に、ジャ
ム画面についても、ジャムが発生した場合にそのときの
画面の上にジャム画面を上書きしている。
第33図は基本コピー画面とポップアップ画面の例を示
す図、第34図は応用コピー画面とそのポップアップ画面
の例を示す図、第35図は専門コピー画面とそのポップア
ップ画面の例を示す図、第36図はインフォメーション画
面の例を示す図、第37図はジャム画面の例を示す図であ
る。
選択モード画面としては、第33図〜第35図に示す基本
コピー、応用コピー、専門コピーの3画面が設定され、
モード選択キー308〜310の操作によってCRTディスプレ
イに切り換え表示される。これらの画面のうち、最も一
般によく用いられる機能を類別してグループ化したのが
基本コピー画面であり、その次によく用いられる機能を
類別してグループ化したのが応用コピー画面であり、残
りの特殊な専門的機能を類別してグループ化したのが専
門コピー画面である。
各選択モード画面は、基本的に上から2行で構成する
メッセージ領域A、3行で構成する設定状態表示領域
B、9行で構成する選択領域Cに区分して使用される。
メッセージ領域Aには、コピー実行条件に矛盾があると
きのJコードメッセージ、サービスマンに連絡が必要な
ハード的な故障のときのUコードメッセージ、オペレー
タに種々の注意を促すCコードメッセージ等が表示され
る。このうち、Jコードメッセージは、各カスケードの
設定内容によるコピー表示条件の組み合わせチェックテ
ーブルを備え、スタートキー318が操作されると、テー
ブルを参照してチェックを行いコピーモードに矛盾があ
る場合に出力される。設定状態表示領域Bには、他モー
ドの選択状態、例えば基本コピー画面に対して応用コピ
ーと専門コピーの選択状態が表示される。この選択状態
の表示では、選択領域Cのカスケードの状態がデフォル
ト(再下段)以外である場合にそのカスケードが表示さ
れる。選択領域Cには、上段にカスケード名が表示さ
れ、各カスケード領域の最下段がデフォルト領域、それ
より上の領域がデフォルト以外の領域となっていて、カ
スケードキーの操作によって5つのカスケード領域で個
別に選択できるようになっている。従って、操作選択し
ない場合には、デフォルト領域が選択され、すべてデフ
ォルトの状態が全自動コピーのモードとなる。また、選
択領域は、縦5つに分割されたカスケード領域に対応す
る下方のカスケードキー319−1〜319−5で選択設定が
行われる。なお、メッセージ領域Aの右側はセットカウ
ントとメイドカウントを表示するカウント部として、ま
た、設定状態表示領域Bの下1行はトナーボトル満杯、
トナー補給等のメンテナンス情報部として用いる。以下
に各選択モード画面のカスケード領域の内容を説明す
る。
(A)基本コピー画面 基本コピー画面は、第33図(a)に示すように「用紙
トレイ」、「縮小/拡大」、「両面コピー」、「コピー
濃度」、「ソーター」のカスケードからなる。
「用紙トレイ」では、自動がデフォルトになってい
て、この場合には、原稿サイズと同じ用紙を収容したト
レイが自動的に選択される。カスケードキーの操作によ
りデフォルト以外の領域を使って手差しトレイや大容量
トレイ、上段トレイ、中段トレイ、下段トレイのいずれ
かを選択できる。なお、各トレイの欄には図示のように
収容されている用紙を判別しやすいようにその用紙サイ
ズ、種類及びアイコン(絵文字)が表示される。用紙
は、長手方向に送り込む設定と、長手方向と直角方向に
送り込む設定がある。
「縮小/拡大」は、等倍がデフォルトになっていて、
カスケードキーの操作により自動、固定/任意が選択で
きる。自動では、選択されている用紙サイズに合わせて
倍率を自動的に設定し、コピーする。倍率(線倍率)
は、50%から200%まで任意に1%刻みで設定すること
ができ、カスケードキーの操作により固定/任意が選択
されると、具体的な設定対象となる内容が第33図(b)
に示すポップアップ画面により表示され、50.7%、70
%、81%、100%、121%、141%、200%の7段階設定か
らなる固定倍率を選択することができると共に、1%ず
つ連続的に変化する任意倍率を選択設定することができ
る。
「両面コピー」は、片面がデフォルトになっていて、
デフォルト以外として原稿→コピーとの関係において両
面→片面、両面→両面、片面→両面が選択できる。例え
ば両面→片面は、両面原稿に対して片面コピーを行うも
のであり、片面→両面は、片面原稿を両面コピーにする
ものである。両面コピーをとる場合には、最初の面にコ
ピーが行われたコピー用紙がデュープレックストレイに
まず収容される。次にこのデュープレックストレイから
コピー用紙が再び送り出され、裏面にコピーが行われ
る。
「コピー濃度」は、自動がデフォルトになっていて、
デフォルト以外として7段階の濃度設定ができ、また写
真モードでも7段階の濃度設定ができる。この内容の設
定は第33図(c)に示すポップアップ画面により行われ
る。
「ソーター」は、コピー受けがデフォルトになってい
て、デフォルト以外として丁合いとスタックが選択でき
る。丁合いは、ソーターの各ビンにコピー用紙を仕分け
するモードであり、スタックモードは、コピー用紙を順
に堆積するモードである。
(B)応用コピー画面 応用コピー画面は、第34図(a)に示すように「特殊
原稿」、「とじしろ」、「カラー」、「合紙」、「排出
面」のカスケードからなる。
「特殊原稿」は、デフォルト以外のカスケードで同一
サイズの2枚の原稿を1枚の用紙にコピーする二丁掛機
能(2−UP)、コンピュータの連帳出力の原稿について
孔をカウントして1頁ずつコピーする機能(CFF;コンピ
ュータフォームフィーダ)、A2/B3等の大型原稿をコピ
ーする機能(LDC)が選択でき、後者の2機能が第34図
(b)、(c)に示すポップアップ画面で展開される。
「とじしろ」は、コピーの右端部または左端部に1mm
〜16mmの範囲で“綴代”を設定するものであり、右と
じ、左とじ、綴代の長さをデフォルト以外で設定するこ
とができ、細部項目は第34図(d)、(e)に示すポッ
プアップ画面で展開される。
「カラー」は、黒がデフォルトになっていて、デフォ
ルト以外で赤を選択できる。
「合紙」は、OHPコピーの際に中間に白紙を挟みこむ
機能であり、デフォルト以外で選択できる。
「排出面」は、おもて面とうら面のいずれかを強制的
に指定して排紙させるようにデフォルト以外で選択でき
る。
(C)専門コピー画面 専門コピー画面は、第35図(a)に示すように「ジョ
ブメモリー」、「編集/合成」、「等倍微調整」、「わ
く消し」のカスケードからなる。
「ジョブメモリー」は、カードを使用するページプロ
グラムであって、複数のジョブを登録しておき、それを
呼び出してスタートキーを押すことによって自動的にコ
ピーを行うようにするものであって、その登録と呼び出
しがデフォルト以外で選択でき、細部項目が第35図
(b)、(c)に示すポップアップ画面で展開される。
「編集/合成」は、編集機能と合成機能をデフォルト
以外で選択できる。編集機能は、エディタ等を用いて編
集のためのデータを入力するための機能であり、第35図
(d)に示すポップアップ画面で展開されさらにこの中
を第35図(e)〜(k)に示すポップアップ画面により
領域指定、マーキングカラー、抽出・削除、部分写真、
部分カラーの各機能の細部が展開され選択できるように
なっている。部分カラーは、指定した領域のみカラー1
色でコピーし、残りの部分は黒色でコピーする。部分写
真は、指定した領域に写真をコピーし、部分削除は、指
定した領域をコピーしないようにする。マーキングカラ
ーは、マーキングを行う領域を指定すると、一例として
はその部分にカラーの薄い色を重ねて記録し、あたかも
マーキングを行ったような効果を得るものである。
合成機能は、デュープレックストレイを使用し2枚の
原稿から1枚のコピーを行う機能であり、第35図(1)
に示すポップアップ画面により展開されるが、合成機能
としては、シート合成と並列合成がある。シート合成
は、第1の原稿と第2の原稿の双方全体を1枚の用紙に
重ねて記録する機能であり、第1の原稿と第2の原稿に
ついてそれぞれ異なった色でコピーを行うことも可能で
ある。他方、並列合成は、第1の原稿の全体に第2の原
稿の全体をくっつけた形で1枚の用紙に合成コピーを作
成する機能である。
「等倍微調整」は、99%〜101%の倍率で0.15%の刻
みで設定するものであり、この機能をデフォルト以外で
選択でき、その細部は第35図(m)に示すポップアップ
画面により展開される。
「わく消し」は、原稿の周辺部分の画情報については
コピーを行わず、あたかも画情報の周辺に“枠”を設定
したようにするものであり、わく消しを2.5mmで行う標
準をデフォルトとし、第35図(n)に示すポップアップ
画面による任意の寸法の設定とわく消しをしない全面コ
ピーモードをデフォルト以外で選択できる。
(D)インフォメーション画面 インフォメーション画面は、第36図(a)に示すよう
なコピーモードのそれぞれについてコピーのとり方等の
説明画面を提供するための画面であり、インフォメーシ
ョンキー302の操作によって表示され、この画面で表示
されたインフォメーションコードをテンキーから入力す
ることによって同図(b)、(c)に示すようにポップ
アップ画面により説明画面が表示される。
(E)ジャム画面 ジャム画面は、第37図(a)、(b)に示すようにコ
ピー実行中に表示されていた画面の上に重ねて表示さ
れ、元の画面の輝度を1ランクずつ落とすことによって
ジャム表示の内容が鮮明になるようにしている。このジ
ャム画面の特徴は、本体のイメージに合わせて内部を黒
で表現し、ドアハンドルの絵を付加し、且つドアオープ
ンのメッセージを付加していることである。
(F)その他の構成画面 第38図はレビュー画面と全自動画面の例を示す図であ
る。
レビュー画面は、3つに分割された上記の各選択モー
ド画面で選択されているコピーモードの状態を表示する
ものであって、第38図(a)に示すように各選択モード
画面のカスケードの設定状態を1画面に表示するもので
ある。このレビュー画面では、選択項目すなわちカスケ
ード名とそのとき選択されているモードすなわち選択肢
を表示し、選択されているモードがデフォルトの場合に
は例えばグレイバックで、デフォルト以外の場合には通
常の輝度を背景にした表示を採用している。このように
デフォルトの状態がデフォルト以外の状態かで区別する
ことによって、特に全自動モードから変えたデフォルト
以外のカスケード(選択肢)を目立つように表示してい
る。また、画面構成は、基本コピー、応用コピー、専門
コピーの各コピーモードに分けて3段で表示し、この表
示位置をモード選択キーの位置と対応させ、さらに白抜
きの矢印でその画面選択キーを指示することによって、
レビュー画面から各モード画面への切り換えをわかりや
すくしている。この表示によりオペレータは、各カスケ
ードの設定状態を確認することができ、操作性を向上さ
せ、コピーミスを少なくすることができる。
全自動画面は、第38図(b)に示すような画面で、パ
ワーオンされたときや予熱モードで予熱キー306が操作
されたとき或いはオールクリアキー316が操作されたと
きに表示され。各操作モード画面のカスケードがすべて
デフォルトに設定されている状態の画面である。この画
面では、その指示のとおりプラテン上に原稿をセット
し、テンキーによりコピー枚数を設定してスタートキー
318を押すと、原稿と同じサイズの用紙が選択されて設
定枚数のコピーが実行される。
(G)画面の変化 第39図は画面が変化する契機を説明するための図であ
る。
画面の変化は、それぞれ第39図に示す条件を契機にし
て行われる。まず、電源が投入され、初期化(イニシャ
ル)が終了すると、ダイアグモードへの移行指示がない
場合には基本コピー画面が表示される。この基本コピー
画面は、さらにオールクリアキー、基本コピーのモード
選択キー、予熱画面時の予熱キーを操作することによっ
て表示され、応用コピー画面、専門コピー画面、レビュ
ー画面は、それぞれのモード選択キーの操作によって切
り換え表示される。これらの画面においてのみスタート
キーが受け付けられ、コピー動作の実行が可能となる。
また、専門コピー画面では、編集やジョブプログラムが
選択されると、その入力画面、に変化し、入力が終了す
ると元の専門コピー画面に戻る。また、これらの画面か
らインフォメーションキーの操作、さらにそのコードの
入力ではインフォメーション画面に移行し、予熱キー
(パワーセーブキー)の操作で予熱画面に移行する。そ
して、ジャムが発生した場合には、そのコピー実行時の
選択モード画面上にジャム画面が重表示される。焼付防
止画面は、上記のいずれかの画面のままで所定の時間経
過してもキー入力が一切ない場合にタイマーの動作によ
って移行し、キー操作によって元の画面に復帰する。
(H)表示態様 第40図は画面レイアウトの類別例を示す図である。
本複写機は、先に説明したように複数の画面に分割し
て切り換え表示し、さらには細部情報をポップアップ画
面で展開することによって、その時々における余分な情
報を少なくし1画面の情報を簡素化しているが、これら
は例えば第40図に示す画面レイアウトに類別化される。
すなわち、同図(a)は選択モード画面のレイアウト、
同図(b)はレビュー画面や全自動画面、編集入力画
面、ジョブプログラム画面等のレイアウト、同図(c)
は予熱画面や焼付防止画面、インフォメーション画面、
ダイアグ画面等のレイアウトである。
本複写機では、これらのレイアウトの表示領域やその
入力設定状態等に応じて表示態様を変えることによって
アクセントのある見易く判り易い画面を構成している。
例えば第40図(a)に示すレイアウトの選択モード画面
では、先に説明したようにメッセージ領域(カウント領
域を含む)と設定状態表示領域(メンテナンス情報領域
を含む)と選択領域に分割しているが、それぞれの領域
の表示態様を変え、基本的にはバックを白、キャラクタ
を黒(白地に黒文字)で表示するノーマル表示と、バッ
クを黒、キャラクタを白(黒字に白文字)で表示する反
転表示を使い、さらに明表示部の輝度を変えることによ
って多彩な表示態様を実現している。
具体的に採用している表示態様をさらに説明すると、
選択されているものは、ノーマル表示を採用して特に目
立つようにし、現在の状態を一目で理解させるようにし
ている。そして、選択対象となるもの(選択できるも
の)は、ライトグレー地に黒文字の表示を採用し目にや
さしい明るいグレーのカードに模したものとしている。
これは、各フレームで表示面積が大きい点を考慮したも
のである。また、デスクトップベースは、黒文字にも白
文字にも干渉せず目立たないダークグレーを採用し、メ
ッセージ領域は、通常の複写機のバックリットディスプ
レイを模した黒地に白文字の表示を採用している。カラ
ー表示の場合には、黒字にグリーンと赤文字が理想的で
ある。さらに、カードに影(縁取り)をつけることによ
り立体感を出し、よりカードに近いイメージの表現を実
現している。コンピュータディスプレイは、複雑な操作
を連想させるため、ユーザインターフェースのイメージ
としては好ましくないという問題がある。その点、カー
ドイメージの表現は、コンピュータ的ディスプレイのイ
メージを排除でき、また、カードに書き込んで処理する
といった日常的な作業イメージを模倣することで、日常
の作法イメージをそのまま応用でき、操作に近親感を持
たせることができる。その他、文字の大きさを例えば3
段階に、また太さを2段階に、ベース色を白黒含めて4
段階に変化させることにより、上記の表示に加えてさら
に変化を持たせることができる。
上記のような表示態様を採用することにより選択モー
ド画面では、例えばカウント部を含むメッセージ領域で
は、バックを黒にしてメッセージの文字列のみを高輝度
表示にし、バックリッドタイプのコンソールパネルと同
じような表現を採用することによって、メッセージを文
字列として見やすく親しみやすい表示にしている。ま
た、設定状態表示領域では、背景を網目表示、すなわち
ドットを或る所定の均等な密度、例えば1対1の白黒表
示し、カスケード名の表示部分をノーマル表示にしてい
る。すなわち、この表示は、各カスケード名をカードイ
メージで表現したものである。さらに設定状態表示領域
の下1行は、トナーボトルの満杯やトナー補給等のメン
テナンス情報領域として使用されるが、この情報は、設
定状態表示情報とはその性格が異なるのて、その違いが
明瞭に認識できるようにメッセージ領域と同様の表示態
様を採用している。そして、選択領域では、周囲を網目
表示にし、カスケード表示領域全体を輝度の低いグレイ
表示にすると共に、横と下に影(縁取り)表示を付加す
ることによって、設定状態表示領域と同様に立体感を出
したカードイメージの表示を行っている。そして、この
領域における選択肢やカスケード名を黒文字で表示する
と共に、この表示に加えて設定された選択肢の白地を高
輝度にすることによって、カスケード位置を特に目立つ
ようにしているので、視認性を高め、操作確認を容易に
し操作ミスの軽減を図ることができる。また、例えば基
本コピー画面において用紙トレイのカスケードで用紙切
れとなったトレイの選択肢はバックを黒にして文字を高
輝度表示としている。
第38図(b)に示す全自動画面は第40図(b)に示す
画面レイアウトになるが、この画面では、表示領域の背
景を暗い網目表示にし、「原稿セット」等の各操作指示
を表示した領域を明るい網目表示にすると共にその境界
を縁取りして表示の明瞭性を向上させ見易くしている。
このように背景の表示態様は、適宜自由に変更して組み
合わせることができることは勿論である。
上記のようにメッセージ領域、設定状態表示領域、選
択領域に領域分割した1画面において、各領域を異なる
表示領域、イメージで表示することにより各領域の情報
の認識、確認が的確に行える。また、他の領域との区別
が明瞭になるので、他領域との情報の混同を防止でき
る。
なお、文字の表示においても、反転表示やブリンク表
示することによって、表示情報毎にそれぞれ特徴のある
注意をユーザに喚起できる。また、上記のように文字列
におけるバックとその文字の輝度の変化を工夫するだけ
でなく、本複写機は、選択肢やカスケード名その他の文
字列に対してアイコン(絵文字)を付加しよりイメージ
的に特徴付けした表示態様を採用している点でも特徴が
ある。例えば基本コピー画面では、カスケード名「縮小
/拡大」、「両面コピー」、「コピー濃度」、「ソータ
ー」のそれぞれ頭に付加したもの、また「用紙トレイ」
の選択肢で、下段、中段、上段の用紙サイズの後ろに付
加したものがそれである。このアイコンは、文字列だけ
により情報のアクセントが薄まるのを別の面からすなわ
ちイメージにより視覚的にユーザに情報を伝達するもの
であり、情報の内容によっては文字列よりも正確且つ直
観的に必要な情報をユーザに伝達できるという点で大き
なメリットがある。
(III−4)キー/LEDボード及びディスプレイ表示回路 (A)キー/LEDボード ユーザインターフェースは、第26図に示すようにCRT
ディスプレイとキー/LEDボードにより構成されるが、本
複写機では、特にCRTディスプレイの画面を使って選択
肢の表示及びその設定を行うように構成しているため、
キー/LEDボードにおけるキー及びLEDの数を最小限に抑
えるように工夫している。
すなわち、先に説明しているようにCRTディスプレイ
を有効に活用するために、CRTディスプレイに表示する
画面を分割し、且つそれぞれの画面においても領域を分
割して表示内容の整理、見易い画面を構成するように工
夫している。例えば選択モードの画面は、基本コピーと
応用コピーと専門コピーに3分割して切り換え表示し、
さらにそれぞれの画面の選択領域を5つのカスケード領
域に分割してそれぞれのカスケード領域で機能の選択設
定を行うようにしている。そして、画面切り換えのため
のモード選択キー308〜310と、各カスケード領域の選択
のためのカスケードキー319−1〜319−5による8つの
キーで機能の選択、設定をできるようにしている。従っ
て、モード選択キー308〜310を操作して基本コピー画
面、応用コピー画面、専門コピー画面のいずれかを選択
すると、その後はカスケードキー319−1〜319−5の操
作以外、テンキー307による数値入力だけで全ての機能
を選択し、所望の機能によるコピーを実行させることが
できる。カスケードキー319−1〜319−5は、それぞれ
のカスケード領域で設定カーソルを上下させて機能を選
択設定するため、上方への移動キーと下方への移動キー
がペアになったものである。このように選択モードの画
面は、3つの中からモード選択キー308〜310によって選
択されその1つが表示されるだけであるので、その画面
がどのモード選択キー308〜310によって選択されている
のかを表示するのにLED311〜313が用いられる。つま
り、モード選択キー308〜310を操作して選択モードの画
面を表示させると、そのモード選択キー308〜310に対応
するLED311〜313が点灯する。
多くの機能を備えると、ユーザにとってはその全ての
機能を覚え、使いこなすことが容易ではなくなる。そこ
で、コピーモードのそれぞれについてコピーのとり方の
説明画面を提供するのにインフォメーションキー302が
用いられる。このインフォメーション機能は、次のよう
にして実行される。まず、インフォメーションキー302
が操作されると第33図(c)に示すようなインフォメー
ションインデックス画面でインフォメーションコードの
一覧表を表示する。この画面に指定されたインフォメー
ションコードをテンキー307により選択入力すると、そ
のコードに対応するインフォメーションポップアップ画
面に移行し、そこでコピーモードの説明画面を表示す
る。
また、上記のように選択モードの画面が3つに分割さ
れ、3つの画面で定義される各種の機能の選択設定が行
われため、他の画面も含めた全体の設定状態を確認でき
るようにすることも要求される。そこで、このような全
画面の設定状態を確認するのにレビューキー303が用い
られる。このレビューキー303は、レビュー画面を表示
させるキーであり、このキーを操作すると、基本コピ
ー、応用コピー、専門コピーの全画面に関する設定状態
を示した第33図(b)に示すようなレビュー画面が表示
される。
デュアルランゲージキー304は、表示画面の言語を切
り換えるキーである。国際化に伴って種々の異なる言語
を使用するユーザが装置を共有する場合も多い。このよ
うな環境においても、言語の障害をなくすために例えば
日本語と英語の2言語により表示データ及びフォントメ
モリを用意し、デュアルランゲージキー304の操作によ
って表示データ及びフォントメモリを切り換えることに
よって、日本語と英語を自由に切り換えて表示画面を出
力できるようにする。なお、2言語に限らずさらに複数
の言語を容易し、デュアルランゲージキー304の操作に
よって所定の順序で言語を切り換えるようにしてもよい
し、日本語の方言を加えてもよい。
予熱キー306は、非使用状態における消費電力の節約
と非使用状態からコピー動作への迅速な移行を可能にす
るために予熱モードを設定するものであり、この予熱キ
ー306の操作によって予熱モードと全自動モードとの切
り換えを行う。従って、そのいずれの状態にあるかを表
示するものとしてLED305が使用される。
オールクリアキー316は、複写機をクリアすなわち各
選択モード画面のデフォルトに設定した全自動モードと
するもであり、全自動画面を表示する。これは第33図
(a)に示すようにオペレータに現在のコピーモードが
全自動のモードであることを伝える画面の内容になって
いる。
割り込みキー315は、連続コピーを行っているとき
で、他の緊急コピーをとる必要があるときに使用される
キーであり、割り込みの処理が終了した際には元のコピ
ー作業に戻すための割り込みの解除も行われる。LED314
は、この割り込みキー315が割り込み状態にあるか解除
された状態にあるかを表示するものである。
ストップキー317は、コピー作業を途中で停止すると
きや、コピー枚数の設定時やソーターのビンの設定時に
使用する。
スタートキー318は、機能選択及びその実行条件が終
了しコピー作業を開始させるときに操作するものであ
る。
第41図(a)はキーボードスキャンの設定マップの例
を示す図、第41図(b)はLEDスキャンの設定マップの
例を示す図である。
キー/LEDは、先に説明したようにキーボード/ディス
プレイコントローラ336で102kHzのクロックより4.98mse
cのスキャンタイムを作り出して処理しているが、その
スキャンでは、第41図(a)に示すように「0」〜
「7」までの8スキャンを1サイクルとし、各スキャン
を「0」〜「7」までの1バイトのデータで構成し、先
に説明した物理テーブルを生成している。同様にLEDも
第41図(b)に示すようなスキャンマップによりオン/
オフ制御している。
(B)ディスプレイ 第42図はディスプレイの表示タイミングを示す図、第
43図はV−RAMのアドレス対応例を示す図、第44図は第
1のV−RAMの番地とCRT表示位置との対応を示す図、第
45図はキャラクタジェネレータの読み出し回路を説明す
るための図、第46図はドットパターンとデータ及びスキ
ャンアドレスの対応例を示す図である。
CRTディスプレイ301は、例えば9インチサイズのもの
を用い、ペーパーホワイトの表示色、ノングレアの表面
処理を施したものが用いられる。このサイズの画面を使
って、160mm(H)×110mm(V)の表示領域に総ドット
数480×240、ドットピッチ0.33mm×0.46mm、タイル(キ
ャラクタ)のドット構成を8×16にすると、タイル数は
60×15になる。そこで、漢字やかなを16ドット×16ドッ
ト、英数字や記号を8ドット×16ドットで表示すると、
漢字やかなでは、2つのタイルを使って30×15文字の表
示が可能になる。また、タイル単位で通常輝度、グレー
1、グレー2、黒レベルの4階調で指定し、リバースや
ブリンク等の表示も行う。このような表示の入力信号タ
イミングは、ドット周波数fdを10MHz、480×240とする
と、第42図に示すように64μSを水平同期信号の周期で
48μSの間ビデオデータを処理し、16.90mSの垂直同期
信号の周期で15.36mSの間ビデオデータを処理されるこ
とになる。
クロック発生回路353は、並/直変換回路355から出力
するドットの周波数のクロックを発生するものであり、
カウンタ354でキャラクタジェネレータ342から読み出す
並列のドットデータの読み出し周期に分周している。従
って、カウンタ354の出力クロックによりキャラクタジ
ェネレータ342から複数ビットのドットデータを並/直
変換回路355に入力し、シリアルデータにして属性付加
回路356へ送出する。属性付加回路356は、CRTコントロ
ーラ335からブランキング信号を入力して、表示期間の
み属性データに応じてビデオ信号を制御するものであ
る。また、ワンショット回路348は、CRTコントローラ33
5から出力されるブランキング信号のうち垂直同期のブ
ランキング信号でU/I用CPU46の割り込み信号を生成する
ものである。
V−RAM340に書き込まれるビデオデータは、1タイル
につき16ドットで構成され、そのうちの12ビットを使っ
てキャラクタジェネレータのコードを表し、さらに残り
4ビットを使って属性を表す。そのため、V−RAM340
は、CRT画面の番地に対応させてキャラクタジェネレー
タのコードを下位8ビットはRAM−Lに、上位4ビット
及び属性の4ビットはRAM−Hに書き込むように構成さ
れ、これらを2画面分保持している。
V−RAM340のアドレスは、第43図に示すようにU/I用C
PU46とCRTコントローラ335がそれぞれ独自に管理し、V
−RAM340へのビデオデータの書き込みはU/I用CPU46で行
い、CRTディスプレイ301への表示はCRTコントローラ335
で行う。例えばCRTコントローラ335からV−RAM340のア
ドレスを見ると第44図に示すようになり、「0」番地、
「1」番地、……にそれぞれキャラクタジェネレータの
コード及び属性が書き込まれている。従ってCRTコント
ローラ335は、第45図に示す回路により表示タイミング
に同期して対応する番地のデータ「D0→D7」(L側)、
「D0→D4」(H側)を読み出すと共に、ラスタアドレス
「RA」を生成してキャラクタジェネレータをアクセスす
ることによって各タイルのスキャンラインのデータ「D0
→D7」を並/直変換回路335に出力する。例えば「富」
の漢字のドットパターンは、第46図のように表すことが
できるが、先に述べたように漢字は2タイルで構成して
いるので、スキャンアドレス「A0→A3」に対応してまず
左側半分をタイルとする出力「D0→D7」、続いて右側半
分をタイルとする出力「D0→D7」がキャラクタジェネレ
ータ341の出力となる。
なお、このタイルの出力に対応して4ビットの属性も
読み出されるが、第47図はその属性データに従ったビデ
オ信号の制御回路の構成例を示す図である。この図に示
すように属性の制御は、ビデオデータとリバース信号の
属性データはEXOR回路によって論理処理し、リバース信
号がオン(ハイレベル)の場合にビデオデータを反転さ
せ、さらにその出力をアンド回路で処理することによっ
てブリンク信号がオンの場合には、クロックでオン/オ
フさせ、グレイ信号により信号レベルを変えるようにす
ればよい。グレイ信号は、第38図に示す例の場合には2
ビットで構成しているが、これを4ビットで構成し例え
ば10階調のグレイステップを実現するようにしてもよ
い。この場合の回路は、第40図であればビデオアウトプ
ットのレベルをオープンコレクターの出力で制御するこ
とになるので、その階調に応じた数のオープンコレクタ
ー及び抵抗の回路が接続される。先に選択モード画面で
説明したように分割領域を明瞭に表示し、或いはカスケ
ードの位置等の注目領域を明瞭に表示するために背景を
変化させているが、その手法として表示属性の制御によ
るグレイ表示、リバース表示が利用される。さらに、例
えば第38図(b)で示しているようにドットによる背景
の表示態様の制御は、タイルのドットパターンによって
発生され、オン/オフのビデオデータとして第47図の回
路に入力される。すなわち、第38図(b)における「原
稿セット」、「枚数セット」、「スタート」の表示領域
の背景と、その外側の背景とは、タイルのドット密度を
変えることによって表示態様を変えている。
上記のようにしてCRT画面の表示されるビデオ信号
は、CRTコントローラ335のスタートアドレスをダイナミ
ックに変更することにより第1のV−RAMと第2のV−R
AMを切り換えてそのいずれかを選択して読み出し表示さ
れる。そのために、U/I用CPU46には、ブランキング開始
信号及び表示期間信号を入力するポート、表示許可信号
を出力するポートがそれぞれ用意される。そして、U/I
用CPU46では、ブランキング開始信号によりCRTのブラン
キング期間の開始時の立ち下がりエッジで割り込みがか
かり、表示期間信号によりCRT表示状態を認識する。ま
た、表示許可信号によりCRTへの表示許可及び禁止を指
示する。
(III−5)ユーザインターフェースにおける各種処理 (A)機能選択コピー開始処理 まず、電源スイッチがオンされてからコピー動作を開
始するまでの全体の処理の概要を説明する。
第48図は電源オンからコピー動作が開始するまでの全
体の処理の流れを説明するための図である。
電源スイッチがオンされると、第38図(b)に示す初
期画面(全自動画面)を表示し、次のキー入力を持ち、
その操作内容を判定する。ここで、テンキー307の入力
があると、全自動による等倍コピーの枚数設定入力と判
断し、スタートキー318の操作によってコピーモード及
びその実行条件をメインCPU41に送信する。これによっ
てメインCPU41がコピー動作スタートの制御を行い、設
定枚数のコピー動作を開始する。
初期画面において、テンキー307ではなくモード選択
キー(308〜310)の入力があった場合には、そのキーが
基本コピーのモード選択キー310か、応用コピーのモー
ド選択キー309か、専門コピーのモード選択キー308かに
応じて対応する選択モード画面を表示する。そして、当
該選択モード画面で各カスケードの設定が終了するまで
カスケードキー319−1〜319−5によるカスケードの設
定処理を行い、続いて別のモード選択の入力があるか否
かを判断し、別のモード選択があれば同様にモード選
択、カスケードの設定処理を行う。モード選択がなくテ
ンキー307の入力があると、コピー枚数の入力を判定
し、スタートキー318の操作によってコピーモード及び
その実行条件をチェックしてメインCPU41に送信する。
これによってメインCPU41がコピー動作スタートの制御
を行い、設定枚数のコピー動作を開始する。
次に、オペレータによる操作及びマシンの状態に対応
した具体的な処理の例を第29図を参照しつつ説明する。
まず、電源がオンされ初期化されると、ステートテー
ブル371が初期ステートでキー入力がないことを条件に
キー管理部374から画面切り換え部368に初期画面の指示
を出す。ビデオコントローラでは、この指示を受けて画
面切り換え部368が表示制御データ367の表示画面を初期
画面にする。
表示制御データ367において初期画面が基本コピー画
面とされている場合には、ダイアログ編集部366がダイ
アログデータ370から基本コピーのフレームを読み出
す。このフレームには各領域毎に表示制御データ367の
アドレスが示されているので、ダイアログ編集部366に
よってこのアドレスを基に表示制御データ367を読み出
し編集してV−RAM365に基本コピー画面を描画する。同
時に基本コピーのLEDを点灯する。ここで、キーボード
の応用コピー、専門コピーのモード選択キーが操作され
ると、キー管理部374でキー受付条件のチェックを行っ
て同様に画面切り換え部368に対応する画面の指示を出
す。なお、表示制御データ367において初期画面が全自
動画面とされていれば全自動画面が描画される。この設
定は、ダイアグモードで行われる。
これらの画面の表示状態において、オペレータによっ
てカスケードキーが操作され物理キーテーブル361が更
新されると、キー変化検出部361でそれを検知し、キー
変換部363で論理キーに変換する。カスケードキーは、
画面によって論理キーへの変換が異なるので、表示制御
データ367の画面情報より変換テーブル364の参照位置を
制御し論理キーヘの変換が行われる。例えば、第26図に
おいてカスケードキー19−3が操作された場合、画面が
基本コピー画面であれば両面コピーカスケードの論理キ
ーに変換されるが、応用コピー画面であればカラーカス
ケードの論理キーに変換される。
キー管理部374では、ステートテーブル371より今受け
付けられる状態か否かを判断し、この場合には選択モー
ド画面でのカスケードキーという条件で受付許可し、こ
のキーをキーコントロール部375さらにはここからステ
ート管理部372に送る。キーコントロール部375では、こ
のキーからコピーモード378を更新すると共に表示管理
部377にカスケードの表示情報を渡し、表示管理部377で
インターフェースコマンドを生成して表示制御部369に
発行する。表示制御部369は、このインターフェースコ
マンドを受けて表示制御データ367のカスケード設定情
報を更新する。以後、この内容はダイアログ編集部366
により画面に反映されることは、先に説明した通りであ
る。このようにして各選択モード画面の切り換えを行
い、各カスケードが設定されると、その設定状態がディ
スプレイに表示されると共に、ジョブコントローラのコ
ピーモード378、ステートテーブル371が更新されてゆ
く。
そして、スタートキーが操作されると、キーコントロ
ール部375は、コピーモード378をチェックを行いコピー
実行コマンドを発行する。このコピー実行コマンドの発
行は、送信バッファ380にセットすることにより行わ
れ、モニターによりシリアルの通信ラインを介してメイ
ンCPUに送信される。モード設定が矛盾している場合に
は、表示管理部377から表示制御のインターフェースコ
マンドを生成、発行してメッセージを制御する。
コピー実行コマンドの発行を契機にジョブコントロー
ル部376は、コピー1枚毎にコピー動作を管理する。例
えばマシンがコピー動作を開始してマシン状態コマンド
が受信バッファ379に刻々と受信されると、コマンドコ
ントロール部373でこれを解析してステート管理部372及
びジョブコントロール部376に通知する。ジョブコント
ロール部376は、マシン状態コマンドを受けてコピー1
枚毎に設定枚数ままでマシン動作に必要なコマンドを発
行する。これは、コマンドコントロール部373を通して
送信バッファ380にセットされる。他方、ステート管理
部372は、このマシン状態コマンドに従ってステートテ
ーブル371を更新する。従って、このステートになると
キー管理部374でモード選択キーやカスケードキー等が
受付許可されなくなる。
コピー実行中にジャムが発生しマシンからジャム発生
コマンドを受信すると、その情報がコマンドコントロー
ル部373を通してジョブコントロール部376及びステート
管理部372に渡される。その結果、ステートテーブル371
はジャム発生状態で更新され、ジョブは中断される。そ
して、キーコントロール部375でジャムの発生位置を認
識してその情報を表示管理部377に渡すことによって、
表示管理部377からジャムゾーンのパラメータを付加し
た例えばモードの分類でジャムの処理コードによるイン
ターフェースコマンドを生成し発行する。そこで、表示
制御部369がこのコマンドを処理し表示制御データ367を
ジャム画面表示の内容に更新することによって、その時
の画面の輝度を1ランク下げその上にジャムゾーンを表
した画面が上書きされたジャム画面がディスプレイに表
示される。
また、マシン状態コマンドでは、トナー残量や回収ボ
トルの状態、用紙切れ、インターロック開等の状態をキ
ーコントロール部375で認識して表示管理部377を通して
メッセージ領域、メンテナンス情報領域、カウント部等
の制御を行う。
ダイアグモードは、例えば電源をオンするときに、オ
ールクリアキーを同時に操作するという特殊の操作によ
って移行する。このモードも、キー管理部374を通して
キーコントロール部375において認識される。そして、
表示管理部377を通してダイアグコマンドを発行して、
ダイアグ画面を制御する。このモードでは、表示制御デ
ータ367の特定領域について登録、設定でき、ダイアグ
モード以外の通常のモードでは設定できないようになっ
ている。例えば全自動画面を表示するか、全自動画面を
表示しないようにするかの設定はその1つである。
(B)画面切り換え制御 第42図により説明したように本複写機のディスプレイ
では、1画面の表示に約17mSの時間を要する。他方、V
−RAM340を書き替えるには約100mSの時間を要し、6回
の表示繰り返し時間に相当する。
ところで、先に説明したようにモード選択キー308〜3
10やインフォメーションキー302、レビューキー303、デ
ュアルランゲージキー304、オールクリアキー316が操作
された場合には、各画面の間で切り換えが行われる。ま
た、インフォメーション画面が表示されている状態でテ
ンキー307が操作された場合、選択モード画面でカスケ
ードキー319−1〜319−5が操作され特定の選択肢が選
択された場合には、ポップアップ画面に移行する。この
ような画面の切り換え、ポップアップ画面の展開を行う
際に、その書き替え期間中は表示を中断させると、約10
0mSの時間画面が表示されないことになり、オペレータ
の目には画面のチラツキとして感じられ画面が見にくく
なる。
表示画面の切り換えを行う方法としては、上記のよう
に表示データの書き替えが終了するまで表示を中断する
方法の他に、垂直ブランキング期間を使用する方法もあ
る。この方法によると、第42図から明らかなように垂直
ブランキング期間は1.54mSしかなく、この始まり信号を
検出してフルに書き替え時間として使用しても、約80回
の垂直ブランキング期間を必要とする。そのため、表示
時間に換算すると1秒以上の時間を要することになり、
この間の画面の変化もまた、オペレータにとっては見に
くいものとなる。また、第38図(b)に示す全自動画面
の表示を行わないように予め設定することもできるが、
この場合には、ある選択モード画面を表示中にオールク
リアキー316が操作されると、その画面におけるカスケ
ードがすべてデフォルトにリセットされる。従って、画
面上ではカスケードの設定領域が切り替わことになり、
同様に見にくい状態が生じる。
そこで、本複写機では、上記のような画面の切り換え
条件が生じた場合、非表示状態にあるV−RAM(裏V−R
AM)340に新しい表示画面を書き込んでCRTコントローラ
335のスタートアドレスをダイナミックに切り換える、
しかし、書き替え情報量が少ない場合、例えばカスケー
ドキーの操作によりその設定領域を移動するだけの場合
や、テンキーによる数値入力値を表示する場合には、垂
直ブランキング期間を使用する。
第49図は画面編集処理を説明するための図であり、同
図(a)は処理の流れ、同図(b)はモジュール構成例
を示す。
上記のように画面の変更内容が多い場合には裏V−RA
Mにデータを展開した後V−RAMを切り換えるため、画面
編集処理では、第49図(a)に示すようにまず1画面の
書き替え処理か否かの判断を行う必要がある。画面は、
第32図で説明したようにフレームNo.とポップアップN
o.、そして表示制御データの設定内容に従って編集され
展開される。従って、フレームNo.或いはポップアップN
o.が変更された場合には当然画面が書き替えとなり、裏
V−RAMが使用されるが、オールクリアキーが操作され
た場合にも各カスケードが全てデフォルトにリセットさ
れるため各カスケードが移動するので、変更内容が多く
なり裏V−RAMが使用されることになる。従って、この
ように裏V−RAMを使用する処理か表V−RAMの一部を書
き替える処理かの判断をまず行うことになる(ステップ
)。
画面の書き替え処理の場合には、ダイアログ初期化を
行う。この処理では、フレームNo.とポップアップNo.か
らダイアログデータの先頭アドレスを求め、ダイアログ
リードポインタを設定する(ステップ)。
そして、構成情報群から「Possibility」の数だけ1
ブロックずつチェック処理を行い、固定アイテムか可変
アイテムかを調べる(ステップ、)。
YESの場合(固定アイテムの場合)には、画面グレイ
チェックを行ったのちリード処理を起動し、裏V−RAM
に出力して表示データを展開する(ステップ〜)。
NOの場合(可変アイテムの場合)には、構成情報と参
照情報(Test Variable)のアドレスをアップデートテ
ーブルに登録し、全ての可変アイテムを登録終了する
と、アップデートテーブルにEOF(エンドオブファイ
ル)コードをセットする(ステップ〜)。
上記〜の処理を「Possibility」の数だけ行う
と、次は、アップデートテーブルをEOFコードまで1ブ
ロックずつチェックし、上記〜と同様の処理を行う
(ステップ〜)。
例えば選択モード画面の画面書き替え処理では、バッ
クがグレイ表示となるのでまず全体をグレイ表示態様で
展開し、その上に表示データを編集展開する。このよう
にすることによって上書きする部分だけ処理すればよい
ので、処理量を少なくすることができる。画面書き替え
処理は、以上のようにして行われるが、上記の判断処
理でNOの場合には、部分書き替え処理が行われる。
部分書き換え処理では、アップデータテーブルをチェ
ックして変化した可変アイテムのダイアログデータをリ
ードし、その表示ブロックデータを作成して表V−RAM
に出力する。
ポップアップ表示とは、画面の表示が納まらない場合
に、選択されたモードを現在表示中の画面の延長として
クローズアップして展開表示するもので、表示中の画面
上の一部を特定モードのクローズアップされたウインド
ウで上書きする。
ポップアップオープンは、ポップアップ対象のモード
を選択して一定時間、例えば750msec経過したことを条
件とし、750msec経過以前にさらにカスケードキーが操
作される等、他のキー入力があるとキャンセルされる。
これは、他のモード決定と同様に一過的なモード選択に
対して応答処理することの無駄をなくすためである。こ
のようなポップアップオープンによって、その部分に対
応するカスケードキーによりポップアップウインドウ上
のモード選択を可能にする一方、ポップアップウインド
ウによって隠された部分のモードはカスケードキーによ
り変更できないようにする。
ボップアップクローズは、ポップアップウインドウ上
の「閉じる」(クローズキー)が選択され一定時間経
過、例えば500msec後、画面変更キーやオートクリアキ
ーその他ポップアップウインドウ外のキー(カスケード
キーを含む)が操作されたとき、予熱モードに入ったと
き、割り込みモードに入ったとき等に行われる。従っ
て、一旦画面が変更されてまた元の画面に戻ったときも
それ以前のポップアップは閉じている。なお、クローズ
キーが操作されてポップアップがクローズするときは、
一旦カスケードでポップアップを閉じることを表示し、
他のキーの入力は受け付けない。
(C)多画面の設定状態表示 第50図は設定状態表示領域の変更処理の流れを説明す
るための図である。
第48図で説明したように初期画面において、テンキー
307ではなくモード選択キー(308〜310)の入力があっ
た場合には、そのキーが基本コピーのモード選択キー31
0か、応用コピーのモード選択キー309か、専門コピーの
モード選択キー308かに応じて対応する選択モード画面
を表示する。そして、当該選択モード画面でカスケード
キー319−1〜319−5によるカスケードの設定処理を行
い、続いて別のモード選択の入力があるか否かを判断
し、別のモード選択があれば同様にモード選択、カスケ
ードの設定処理を行う。ここで、選択モード画面の設定
状態表示領域には、他の選択モード画面の設定状態を表
示するが、各設定モード画面における設定状態表示領域
の内容は次の処理によって書き替えられる。
まず、現在表示中の画面を認識し、基本コピーの画面
であれば、設定状態表示領域に応用コピーのデフォルト
以外のカスケードのモード名及び同様に専門コピーのデ
フォルト以外のカスケードのモード名を、応用コピーの
画面であれば、設定状態表示領域に基本コピーのデフォ
ルト以外のカスケードのモード名及び同様に専門コピー
のデフォルト以外のカスケードのモード名を、また、専
門コピーの画面であれば、設定状態表示領域に基本コピ
ーのデフォルト以外のカスケードのモード名及び同様に
応用コピーのデフォルト以外のカスケードのモード名を
それぞれ表示する。
そして、表示中の画面においてカスケードで設定状態
の変更があると、他のコピーモードの対応する設定状態
内部データについてデフォルトのカスケードを削除し、
デフォルト以外のカスケードを登録する。また、オール
クリアキーが操作されると、カスケードを全てデフォル
トにする。この処理では、例えば基本コピー画面に対す
るものであれば、第32図(i)〜(m)に示す仕様に従
って表示制御データのアドレスA0C〜A0F、A11〜A15のセ
ル値の更新を行うことになる。
(D)併用禁止の制御 複写機では、用紙トレイの選択、コピー倍率にそれぞ
れ自動機能を有している。自動用紙選択は、コピー実行
の際に原稿サイズを検知してそのサイズに合わせて同サ
イズの用紙を選択する機能であり、自動倍率は、用紙サ
イズが特定された場合に、原稿サイズから指定された用
紙サイズに合うようにコピー倍率を設定する機能であ
る。従って、上記自動機能は、そのいずれかが選択され
ている場合には問題ないが、双方とも自動の場合には、
用紙サイズもコピー倍率も特定できないことになる。つ
まり、両方の自動機能を併用することは禁止されてい
る。そこで、このような状態が選択設定された場合に
は、ユーザに「自動用紙選択モードで自動倍率モードは
行えません」等のJコードメッセージを出力している。
多機能の複写機では、実際にスタートキーを操作して
コピー指令を出すまでに、数テップの機能選択操作を行
うことになる。しかも、その選択操作の順序は決して一
定ではなく各機能を独立的に選択設定できるようにして
いる。従って、併用が禁止されていることを知らずに両
自動機能を選択する場合もあるが、意識しなくても他の
機能を選択する操作途中において一時的に両自動機能が
選択される場合もある。また、通常の場合、スタートキ
ーを操作する迄は、操作途中にあってユーザは最終的な
決定を下していないとみるべきであるが、この段階で、
併用禁止等のメッセージを出力することは、ユーザにと
って途中の操作に対して逐一指示を差し込まれることに
なり操作性にも問題が生じる。本複写機は、スタートキ
ーが操作された時に、最終的な整合判断を行ってその結
果をメッセージで出力することにより、このような問題
を解消している。
また、整合しないモードが設定されるのを防止するた
めに、本複写機は、倍率モードを用紙選択モードに連動
させるようにしている。そのアルゴリズムを説明するた
めに示した図が第51図である。
用紙選択(用紙トレイ)と倍率設定(縮小/拡大)の
カスケードは、第51図(b)に示すようにデフォルトが
自動等倍になっているが、これらの設定状態が変化する
とその変化に応じてコピーモードテールのAPMSステート
(第31図(d)のバイト2、ビットD4、D3)を第51図
(c)に示す4ステートで更新すると共に、一定の条件
で倍率カスケードを用紙カスケードに連動させている。
第51図(c)において、「00」はデフォルト状態の自動
倍率、「01」は用紙が自動で倍率が任意/固定の自動用
紙、「10」は用紙が自動以外で倍率が自動の自動倍率、
「11」は用紙が自動以外で倍率が任意/固定のマニュア
ルをそれぞれ示している。なお、この中で手差しトレイ
は対象外となる。
本複写機では、上記の各状態のうち自動倍率モードの
ときに用紙が自動に選択されると、そのほとんどが原稿
サイズに合わせて用紙サイズを選択するのが通常である
ことから倍率のカスケードを等倍に連動させる。また、
自動等倍モードのときに手差し以外の特定のトレイが選
択されると、特定サイズの用紙に合わせて原稿がコピー
されるように倍率のカスケードを自動に連動させる。こ
のように用紙の選択モードに対応して通常の最も多く利
用されるであろうモードに倍率モードを連動させ、同時
にAPMSステートを更新することによって、併用禁止され
たモードの同時選択を少なくしている。しかし、この連
動制御は、あくまでも簡便的に行うものであり、ユーザ
の選択を絶対的に制限するものではない。従って、連動
制御にもかかわらず上記の組み合わせ以外の選択操作が
行われた場合には、そのモードが選択される。そして、
スタートキーが操作されたときに、併用禁止の機能がと
もに選択されている場合には、第31図(d)のコピーモ
ードテーブルにおいて、倍率とトレイ(TRAY)の内容と
APMSステートとを照合することによって、その判定を行
いキーコントロール部375から表示管理部377を通して併
用禁止メッセージを出力するコマンドを発行することに
なる。その倍率連動チェックコントロールの処理フロー
を示したのが第51図(a)である。
次にそのモジュールの動作概要を説明すると、まず、
用紙トレイのカスケードキーが操作されると、用紙トレ
イのカスケードキーが自動に選択されたか否かを調べ、 自動の場合(YESの場合)には、続いてAPMSステート
を調べて自動倍率モードであればコピーモードテーブル
の倍率を等倍にセットし、表示管理部377を通して等倍
カスケードの表示処理を行うと共に、APMSステート更新
処理を行う。また、APMSステートが自動倍率モードでな
い場合にはそのままAPMSステート更新処理を行う。
用紙トレイのカスケードキーが自動以外の選択である
場合(NOの場合)には、続いて手差しトレイ以外か、AP
MSステートが自動等倍モードかを調べ、いずれもYESの
場合にはコピーモードテーブルの倍率を自動にセット
し、表示管理部377を通して自動倍率カスケードの表示
処理を行うと共に、APMSステート更新処理を行う。ま
た、手差しトレイが選択されたか又はAPMSステートが自
動等倍モードでない(少なくともいずれかの判定処理が
NOの場合)にはそのままAPMSステート更新処理を行う。
以上のような倍率連動チェックコントロールによっ
て、スタートキーが操作されたときにAPMSステートと用
紙トレイと倍率の3つの情報からモード整合チェックの
判定を行うことができる。
(E)選択肢制御 第52図は使用可能な付加機能に伴う選択肢制御の処理
を説明するための図、第53図は付加装置と機能との関係
を説明するための図である。
本発明が適用される複写機には、様々な付加装置が装
備可能になっている。或るカスケードに着目した場合に
おいて、そのカスケードが単純に有効か否かであるとき
は、そのまま画面を変えないことも考えられるが、画面
に表示が残っていればユーザが誤ってそのモードを選択
することも当然発生する。しかし、例えばアウトプット
装置、インプット装置、用紙トレイを挙げただけでも多
様な組み合わせが存在する。アウトプット装置では、ソ
ーターやフィニッシャの有無があり、用紙トレイでは、
MSIやHCFの有無、インプット装置では、DADFやRDHの有
無がある。さらに用紙トレイでは、MSIとHCFの両方が装
備できるためそれぞれのいずれかがある場合、いずれも
ある場合、いずれもない場合の組み合わせがあり、これ
らを含めると全体では10のパラメータになる。このパラ
メータに対応したカスケードの変化例を示したのが第53
図であり、左端(第1)のカスケードがアウトプット、
第2のカスケードが用紙トレイ、第3のカスケードが拡
大/縮小、第4のカスケードが両面、第5のカスケード
が濃度の機能で構成された例を示している。
第53図に示すように例えばアウトプットでは、ソータ
ーが装備された場合、フィニッシャが装備された場合
で、それぞれのカスケード名が変わり機能の選択肢も変
わる。従って、アウトプット装置の有無だけでも単純に
考えて3枚の選択モード画面が必要になり、これに用紙
トレイ、アウトプット装置が加わると、3×4×2=24
枚の選択モード画面が必要になる。その外に、セカンド
デベの偏倍、LDC、枠消し、ページ連写、ジョブプログ
ラム、エディタ等の有無を加え、基本コピー画面、応用
コピー画面、専門コピー画面に反映する機能との関係を
みると、その組み合わせ総数は数千にも及ぶ。このすべ
ての組み合わせに対応して画面を用意し管理すると、画
面を記憶する領域(ダイアログデータ370)が膨大にな
ると共にそれだけダイアログ編集での処理量が多くなる
という問題がある。
そこで、本複写機では、ダイアログデータ370と表示
制御データ367により少ない画面データ両でコンフィギ
ュレーション設定の可能なデータ構造を採用し、コンフ
ィギュレーション情報を表示制御データ367に設定する
ことによって各画面のカスケード名及び選択肢を制御す
ると共に、変換テーブル364も切り換えることによって
キー変換部363での論理キーへの変換を制御している。
そのコンフィギュレーション設定処理の流れを示したの
が第52図である。
コンフィギュレーション設定処理は、第52図(a)に
示すようにパワーオンで本体からのコマンドによりコン
フィギュレーション情報を受信し、その情報に従ってキ
ーコントローる部375から表示管理部377を通して表示制
御部369を起動することによって画面データ表示用RAMか
らなる表示制御データ369な内容を更新する。その更新
処理は、同図(b)に示すようにソーター、カラー、イ
ンプット、HCFトレイ等のそれぞれについて有無を調
べ、例えば「有」、「無」に応じて「1」、「0」のフ
ラグを設定する。
この処理を第32図で説明した表示制御データの設定で
みると、例えばソーター有りの場合には、同図(i)、
(m)の仕様からアドレスA1Bに「1」が設定されると
共に、アドレスA38、A39、A3Aにそれぞれ「2」、
「3」、「4」が設定される。その結果、同図(d)に
示すようにカスケード名として「ソーター」が、その下
の選択肢として「コピー受け」、「丁合い」、「スタッ
ク」が表示される。なお、アドレスA38、A39、A3Aのセ
ル値に上記の順序を変えて設定すると、選択肢の表示順
序を変えることができる。また、ソーター無しの場合に
はアドレスA1Bに「0」が設定され、アドレスA38、A3
9、A3Aにそれぞれ「1」が設定される。その結果、カス
ケード名、各選択肢は全てブランクとなる。用紙トレイ
の場合には、同図(j)の仕様から各アドレスのセル値
を「1」から「7」のいずれに設定するかによって、そ
の表示順序を変えることができる。
同図(c)、(d)はフルコンフィギュレーションの
キーコードテーブルをROMに持った構成の例を示したも
のである。この場合には、まず、パワーオンによりフル
コンフィギュレーションのキーコード変換テーブルをRO
MからRAM(364)にコピーし、本体からコンフィギュレ
ーション情報を受信すると、その情報に従ってRAMのキ
ーコード変換テーブル364を更新する。この更新によっ
て、例えばソーターが実装されている場合、フィニッシ
ャーが実装されている場合のそれぞれに応じた論理キー
変換が行われように制御されることは勿論、ソーターも
フィニッシャーも実装されていない場合には、そのカス
ケードキーが仮に操作されても無効として処理される。
(F)全自動モードコントロール 本複写機のユーザインターフェースにおける全自動モ
ードは、選択モード画面のいずれかを表示し且つ各カス
ケードをデフォルト設定にした状態と、全自動画面を表
示した状態の2通りがある。この同じ全自動モードであ
っても、前者の場合には各カスケードの状態を確認でき
るが、後者の場合にはそれができない。しかし、使用初
期で装置に慣れない状況では、選択モード画面が表示さ
れると、5つのカスケードが表示されるためどのような
操作、設定をすればよいのか操作に戸惑いを感じるとい
う問題があり、このような場合には全自動画面が使用し
やすいと思われるのに対し、操作に慣れた利用者の場合
にはむしろ選択モード画面を表示して各カスケードの設
定状態を確認したいという要求が出てくる。
そこで、本複写機は、オールクリア状態のときの画面
として全自動画面を表示するか、選択モード画面を表示
するかをダイアグモードで不揮発性メモリに設定記憶さ
せる。この画面を表示する契機は、例えばオールクリア
キーが操作された時、割り込みモードに入った時、予熱
キーにより予熱状態から復帰した時、オールクリア機能
が動作した時、パワーオン時等である。これに対して全
自動画面の表示をやめる契機は、ジョブ終了状態でモー
ド選択キー、レビューキー、インフォーメーションキー
が操作された時である。
全自動モードでは、先に示した選択モード画面からも
明らかなようにトレイは自動選択、倍率は等倍、コピー
濃度は自動、両面機能は片面のモードが設定される。従
って全自動画面でのキーの受付は、ダイレクトキーと画
面変更キーのみが可能となる。このようなキーの受付管
理は、先に説明したようにステートテーブル371に従っ
てキー管理部374が行い、キーコントロール部375が第31
図(d)に示すようなコピーモード378を生成してコピ
ーモードの管理を行っている。
また、アウトプットモードは、設定枚数の入力内容に
より、1枚のときはコピー受けとし、2枚以上のときは
丁合モードとする。この処理では、先に説明した第31図
(d)のコピーモードテーブルのバイト19、20の設定枚
数が参照される。この丁合モードを自動的に選択するか
否かは、不揮発性メモリの設定とする。なお、割り込み
モード時は、ソートモードでの割り込みもあるので、自
動的にソートモードとはしない。
次に第54図(a)により全自動モードのチェックコン
トロールの流れを説明する。
本複写機のユーザインターフェースでは、先に説明し
たようにスタートキーが操作された時に最終的なモード
決定を行うようになっている。従って、全自動モードの
チェックにおいても、スタートキーが操作されるのを待
ち、スタートキーが操作されると、全自動画面か否かを
調べる(ステップ、)。
全自動画面(NO)でない場合には、モード画面の内容
を判断し、実行条件をチェックしてコピーモードを設定
する(ステップ〜)。
全自動画面(YES)の場合には、不揮発性メモリの内
容が全自動モードに設定され、インプットモード情報が
ADFであり、且つ設定枚数が2以上であるか否かを調
べ、全ての条件がYESの場合にはアウトプットモード情
報を丁合モードにセットし、少なくともいずれかの条件
がNOの場合にはアウトプットモード情報をコピー受けに
セットする(ステップ〜)。
そして、ユーザインターフェースからメインCPUへ設
定モードによりマシンコマンドを送信する(ステップ
)。
第54図(b)はインプット決定処理の流れを説明する
ための図、第54図(c)は設定枚数入力チェック処理の
流れを説明するための図である。
ユーザインターフェースと本体(シーケンスマネージ
ャー)との間では、ユーザインターフェースで操作入力
に応じてコピーモードを決定してマシンスタートコマン
ドを本体に送信るが、本体では、マシン状態を監視しつ
つコマンドに従ってシーケンス上のマシンコントロール
を行っている。そして、原稿がセットされているかいな
いか、原稿がどこにセットされているかは、常にセンサ
で検知し原稿の有無を判定してユーザインターフェース
にインプットステータスコマンドを送信してくる。ユー
ザインターフェースでは、そのコマンドからインプット
モードを決定している。また、全自動モードでは、プラ
イオリティがSADF、ADF、プラテンの順に決められてい
て、このプライオリティに従ってインプットモードの決
定処理が行われる。
インプット決定処理では、第54図(b)に示すように
まずインプットステータスコマンドを受信するのを待
ち、該コマンドを受信すると、次にインプットステータ
ス情報が第1のプライオリティのSADFに原稿セットされ
た状態か否かを調べる。
SADFに原稿がある場合(YESの場合)には、インプッ
トモード情報をSADFにセットする。
SADFに原稿がない場合(NOの場合)には、インプット
ステータス情報がDADF原稿か否かを調べ、YESの場合に
はインプットモード情報をADFにセットし、NOの場合に
はインプットモード情報をプラテンにセットする。
また、設定枚数入力チェック処理では、第54図(c)
に示すようにまずテンキーの入力を待ち、テンキーの入
力により設定枚数入力が1桁目か2桁目かを認識し、1
桁目の場合にはそのままRAMの設定枚数情報の1桁目に
入力値をセットし、2桁目以降の場合にはRAMの設定枚
数情報のそれぞれセットされている桁の数値を1桁ずつ
上位にシフトして1桁目に入力値をセットする。
(G)焼付防止画面の制御 第55図は待機状態の焼付防止画面による表示処理の例
を説明するための図である。
ユーザインターフェースとしてCRTディスプレイを用
いた場合、複写機等の装置では、非使用状態における消
費電力の節約と非使用状態からコピー動作への迅速な移
行を可能にするために待機状態では予熱モードにしてお
くのが普通である。この予熱モードは、オペレータが使
用を終了したときに予熱キー306を操作すると、その操
作毎に設定/解除されるが、オペレータが予熱キー306
の操作を忘れた場合にも消費電力の節約を図るために自
動的に予熱モードに移行するようにしている。この場
合、待機状態における予熱モードであることをオペレー
タに判りやすくするためにそのモード画面をCRTディス
プレイに表示する。ところが、この待機状態は、使用頻
度が低くなると長い時間同じモード画面を表示すること
になる。このような固定表示は、CRTディスプレイを劣
化させ、表示画質を低下させると共にディスプレイの寿
命を短くすることになる。そこで、本複写機では、この
ような固定表示によるCRTディスプレイの劣化を第55図
(d)に示す表示制御によって防止している。
第55図(d)に示す処理では、或る画面が表示されて
から一定時間、例えば15分以上にわたり何も操作がない
場合、或いはマシンの操作や状態変化がない場合には待
機状態(予熱モード)の画面を表示する。さらに、待機
状態画面を表示した後は、一定時間内に何等かの操作が
あればその操作内容に対応した表示画面の切り換えを行
が、何も操作がない場合にはタイマーをリセットして一
定時間毎、例えば1.5秒毎に第55図(a)〜(c)に示
すように待機状態画面の表示位置を変更する。なお、予
熱モードにおいて予熱キー306を操作すると、全自動画
面に切り替わり、全自動のコピーモードとなる。待機状
態画面の表示位置を変化させる処理は、読め複数の表示
位置及び表示順序を設定しておき、その順序に従って変
更してもよいし、乱数発生手段等を用いてランダムに表
示位置を変更してもよい。このようにすると、一定時間
以上の長時間にわたって固定表示を行うことがなくなる
ので、部分的に一部の画素だけが著しく焼け付いて劣化
するということを防ぐことができる。また、上記焼付防
止画面と同じようにディスプレイの一部に画面を表示し
時々移動させる表示(ムービングクロック)をオペレー
タの操作やマシン動作の中断時に利用してもよい。この
制御は、スタートキーが操作される前のモード設定段階
において、あるキー入力があった後、一定時間経過して
も次のキー入力がない場合、或いはスタートキーが操作
され、マシンがコピー動作を開始した後、ジャム等の発
生により一定時間画面が固定表示された場合に行う。そ
して、キー入力その他何等かの状態変化があったとき、
例えばオートスタートでマシンが動作したとき、オペレ
ータがマシンを操作してインターロックの開閉や用紙ト
レイの抜き差し等があったとき、メッセージ(U,J,CAUT
ION)の表示事由の発生/クリア、ジャムの発生/クリ
ア等のマシンの状態が変化したときには、元の画面に復
帰させる。なおこの場合、グラフィックが常に画面上に
収まるように表示することは勿論である。
なお、本発明は、上記の実施例に限定されるものでは
なく、種々の変形が可能である。例えば上記の実施例で
は、ユーザインターフェースにCRTディスプレイを用い
たが、プラズマディスプレイやELディスプレイ、液晶デ
ィスプレイ、蛍光表示管等を用いてもよいし、さらにタ
ッチパネルを装着してもよい。その配置としても右奥の
隅としたが、左奥の隅にしてもよい。また、CRTディス
プレイの表示態様を制御することによってアクセントの
ある表示を行うようにしたが、カラーディスプレイを使
用して色彩的な変化を持たせるようにしてもよいし、選
択モード画面を上段からメッセージ領域、設定状態表示
領域、選択領域に領域分割したが、選択領域を真中にメ
ッセージ領域、設定状態表示領域をその両側に領域割り
当てる他、様々に変形できることはいうまでもない。さ
らには、モード選択キーを分割した画面の数に対応して
配置したが、1個のモード選択キーだけで画面の切り換
え操作を行うように構成してもよい。
画面を切り換える場合だけでなく、ポップアップ画面
を展開する場合や、選択モード画面でのクリア処理(全
自動画面の設定処理)の場合も2組の画像用メモリを用
いるようにしたが、画像用メモリの書き換え速度との関
係で、表示タイミングの合間に書き換えが可能であれ
ば、直接表示中の画像用メモリの内容を書き換えるよう
にしてもよいことを勿論である。また、ユーザインター
フェースの操作が中断したまま一定時間が経過すると、
注意を喚起するための画面(ムービングクロック)が表
示されるが、このような画面やさらにはジャム画面等の
切り換え表示にも本発明が適用できる。
〔発明の効果〕
以上の説明から明らかように、本発明によれば、複数
の機能を複数のグループに分割して、該分割した機能の
グループ毎にそれぞれ割り当てたものであり、かつ選択
されことにより択一的かつ相互に切り換え可能に表示さ
れる複数の選択モード画面を有するので、装置が多機能
化して選択すべき機能が1つの選択モード画面で表示で
きないような場合でも、選択モード画面を切り換えて表
示することができる。しかも、複数の選択モード画面の
うち1つの選択モード画面は、複数の選択モード画面に
含まれる複数の機能のうち最も一般によく用いられる機
能を含む基本選択モード画面や電源がオンされた場合に
表示される基本記録画面であり、該基本選択モード画面
や基本記録画面にそれ以外の少なくとも1つの選択モー
ド画面における機能選択の状態を表示する領域を有する
ので、基本選択モード画面や基本記録画面において、他
の選択モード画面における機能選択の状態を確認でき
る。また、複数の選択モード画面のうち選択された選択
モード画面を表示する第1の表示制御手段と、記録装置
の電源をオン状態に維持しつつ、ディスプレイを待機状
態とする操作手段と、複数の選択モード画面のうちいず
れか1つの選択モード画面が表示されている際に、操作
手段が操作されたことを条件に、1つの選択モード画面
の表示を消去してディスプレイを待機状態とする第2の
表示制御手段とを有するので、選択モード画面の表示を
消去してディスプレイを待機状態にしてディスプレイの
劣化を防止することができる。さらには、ディスプレイ
の待機状態を解除する入力手段と、ディスプレイの待機
状態で、入力手段が入力されたことを条件に、基本選択
モード画面や基本記録画面を表示する第3の表示制御手
段とを有するので、ディスプレイの待機状態の解除と基
本選択モード画面や基本記録画面への復帰の双方が可能
となり、ユーザが表示装置を使用する場合に、待機状態
前に表示されていた選択モード画面から基本選択モード
画面や基本記録画面へ戻して操作をしなおす必要がな
く、操作性の向上を図ることができ、ユーザがディスプ
レイを待機状態にしたい場合にも操作手段の操作により
その意志を反映させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係るユーザインターフェース用表示装
置の1実施例構成を示す図、第2図は全体の概略構成を
示す図、第3図は制御系のシステム構成を示す図、第4
図はCPUのハード構成を示す図、第5図はシリアル通信
の転送データ構成と伝送タイミングを示す図、第6図は
1通信サイクルにおける相互の通信間隔を示すタイムチ
ャート、第7図はプロセッサの状態遷移図、第8図は走
査露光装置の構成を示す図、第9図はレンズ駆動系の構
成を示す図、第10図は光学系の制御システム構成を示す
図、第11図は光学系の動作を説明するための図、第12図
はマーキング系を説明するための概略構成図、第13図は
感材ベルト上のパネル分割を説明するための図、第14図
はマーキング系の機能の概略を示すブロック構成図、第
15図はマーキング系制御シーケンスのタイミングチャー
トを示す図、第16図は用紙搬送系を説明するための側面
図、第17図は用紙トレイの側面図、第18図はデュープレ
ックストレイの平面図、第19図は原稿自動送り装置の側
面図、第20図はセンサの配置例を示す平面図、第21図は
原稿自動送りの作用を説明するための図、第22図はソー
タの構成を示す側面図、第23図はソータの駆動系を説明
するための図、第24図はソータの作用を説明するための
図、第25図はディスプレイを用いたユーザインターフェ
ースの取り付け状態を示す図、第26図はディスプレイを
用いたユーザインターフェースの外観を示す図、第27図
はU/I用CPUとシリアル通信で接続されたメインCPUとの
関係を示す図、第28図はユーザインターフェースのハー
ドウエア構成を示す図、第29図はユーザインターフェー
スのソフトウエア構成を示す図、第30図はジョブコント
ローラに用意されるテーブルの例を示す図、第31図は画
面データの構成例を示す図、第32図は画面編集処理を説
明するための図、第33図は基本コピー画面とそのポップ
アップ画面の例を示す図、第34図は応用コピー画面とそ
のポップアップ画面の例を示す図、第35図は専門コピー
画面とそのポップアップ画面の例を示す図、第36図イン
フォメーション画面とそのポップアップ画面の例を示す
図、第37図はジャム画面の例を示す図、第38図はレビュ
ー画面と全自動画面の例を示す図、第39図は画面の切り
換え制御を説明するための図、第40図は画面レイアウト
の類別例を示す図、第41図(a)はキーボードスキャン
の設定マップの例を示す図、第41図(b)はLEDスキャ
ンの設定マップの例を示す図、第42図は表示タイミング
を示す図、第43図はV−RAMのアドレス対応例を示す
図、第44図は第1のV−RAMの番地とCRT表示位置との対
応を示す図、第45図はキャラクタジェネレータの読み出
し回路を説明するための図、第46図はドットパターンと
データ及びスキャンアドレスの対応例を示す図、第47図
は属性データに従ったビデオ信号の制御回路の構成例を
示す図、第48図は電源オンからコピー動作が開始するま
での全体の処理の流れを説明するための図、第49図は画
面編集処理を説明するための図、第50図は設定状態表示
領域の変更処理の流れを説明するための図、第51図はモ
ード整合チェックのアルゴリズムを説明するための図、
第52図は使用可能な付加機能に伴う選択肢制御の処理を
説明するための図、第53図は付加装置と機能との関係を
説明するための図、第54図(a)は全自動モードのチェ
ックコントロールの流れを説明するための図、第54図
(b)はインプット決定処理の流れを説明するための
図、第54図(c)は設定枚数入力チェック処理の流れを
説明するための図、第55図は待機状態の焼付防止画面に
よる表示処理の例を説明するための図、第56図はコンソ
ールパネルを用いた従来のユーザインターフェースの例
を示す図である。 01……ディスプレイ、02……第1の表示制御手段、03…
…操作手段、04……第2の表示制御手段、05……入力手
段、06……第3の表示制御手段、07……記録装置
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−261667(JP,A) 特開 昭62−255974(JP,A) 特開 昭62−272286(JP,A) 特開 昭62−72059(JP,A) 特開 昭63−56685(JP,A) 特開 昭59−155888(JP,A) 特開 昭61−165787(JP,A) 特開 昭60−244994(JP,A) 特開 昭61−43784(JP,A) 特開 平1−164965(JP,A) 実開 昭57−35987(JP,U) 実開 昭62−120790(JP,U) 実開 昭62−81991(JP,U) 実開 昭62−135194(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03G 21/00 370 - 540 G09G 5/00 550 G09G 1/00 G06F 3/153

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ユーザインターフェースにディスプレイを
    使用し、記録装置に対する機能選択を行うために用いる
    ユーザインターフェース用表示装置において、複数の機
    能を複数のグループに分割して、該分割した機能のグル
    ープ毎にそれぞれ割り当てたものであり、かつ選択され
    ることにより択一的かつ相互に切り換え可能に表示され
    る複数の選択モード画面を有するとともに、前記複数の
    選択モード画面のうち1つの選択モード画面は、前記複
    数の選択モード画面に含まれる複数の機能のうち最も一
    般によく用いられる機能を含む基本選択モード画面であ
    り、該基本選択モード画面にそれ以外の少なくとも1つ
    の選択モード画面における機能選択の状態を表示する領
    域を有するユーザインターフェース用表示装置であっ
    て、前記複数の選択モード画面のうち選択された選択モ
    ード画面を表示する第1の表示制御手段と、 記録装置の電源をオン状態に維持しつつ、前記ディスプ
    レイを待機状態とする操作手段と、 前記複数の選択モード画面のうちいずれか1つの選択モ
    ード画面が表示されている際に、前記操作手段が操作さ
    れたことを条件に、前記1つの選択モード画面の表示を
    消去して前記ディスプレイを待機状態とする第2の表示
    制御手段と、 前記ディスプレイの待機状態を解除する入力手段と、 前記ディスプレイの待機状態で、前記入力手段が入力さ
    れたことを条件に、前記基本選択モード画面を表示する
    第3の表示制御手段と を有することを特徴とするユーザインターフェース用表
    示装置。
  2. 【請求項2】ユーザインターフェースにディスプレイを
    使用し、記録装置に対する機能選択を行うために用いる
    ユーザインターフェース用表示装置において、複数の機
    能を複数のグループに分割して、該分割した機能のグル
    ープ毎にそれぞれ割り当てたものであり、かつ選択され
    ることにより択一的かつ相互に切り換え可能に表示され
    る複数の選択モード画面を有するとともに、前記複数の
    選択モード画面のうち1つの選択モード画面は、電源が
    オンされた場合に表示される基本記録画面であり、該基
    本記録画面にそれ以外の少なくとも1つの選択モード画
    面における機能選択の状態を表示する領域を有するユー
    ザインターフェース用表示装置であって、 前記複数の選択モード画面のうち選択された選択モード
    画面を表示する第1の表示制御手段と、 記録装置の電源をオン状態に維持しつつ、前記ディスプ
    レイを待機状態とする操作手段と、 前記複数の選択モード画面のうちいずれか1つの選択モ
    ード画面が表示されている際に、前記操作手段が操作さ
    れたことを条件に、前記1つの選択モード画面の表示を
    消去して前記ディスプレイを待機状態とする第2の表示
    制御手段と、 前記ディスプレイの待機状態を解除する入力手段と、 前記ディスプレイの待機状態で、前記入力手段が入力さ
    れたことを条件に、前記基本記録画面を表示する第3の
    表示制御手段と を有することを特徴とするユーザインターフェース用表
    示装置。
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