JP2687134B2 - 記録装置の表示装置 - Google Patents

記録装置の表示装置

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JP2687134B2
JP2687134B2 JP63117449A JP11744988A JP2687134B2 JP 2687134 B2 JP2687134 B2 JP 2687134B2 JP 63117449 A JP63117449 A JP 63117449A JP 11744988 A JP11744988 A JP 11744988A JP 2687134 B2 JP2687134 B2 JP 2687134B2
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ユーザインターフェースにディスプレイを
使用し機能選択及び実行条件を設定して画情報の記録を
行う複写機やファクシミリ装置、プリンタ装置等の記録
装置に関し、特に、複数の画面を切り換え表示する記録
装置の表示装置に関する。
〔従来の技術〕
近年、複写機等の記録装置では、コンピュータの導入
により高度な制御技術、データ処理技術を駆使するよう
になったため、利用できる機能も多様化しまたそのため
の機能選択や機能実行の条件設定に多くの且つ種々の操
作が必要になる。オペレータにとっては、覚える操作の
種類が多く操作が煩雑になるため、操作手順の間違いや
誤操作が発生しやすくなる。そこで、できるだけオペレ
ータの操作を容易にするため、コンソールパネルが採用
されている。コンソールパネルは、操作選択のための各
種キースイッチや、テンキー等の操作手段が設けられ、
さらにキー操作による選択、設定状態、操作案内のメッ
セージを表示する表示ランプや表示器が設けられる。
従来のユーザインターフェースは、キーやLED、液晶
表示器を配置したコンソールパネルが主液を占め、例え
ばバックリットタイプやメッセージ表示付きのもの等が
ある。バックリットタイプのコンソールパネルは、予め
所定の位置に固定メッセージが配置された表示板を背後
からランプ等で選択的に照明することによって、その部
分を読めるようにしたものであり、メッセージ表示付き
のコンソールパネルは、例えば液晶表示素子から構成さ
れ、表示面積を大きくすることなく様々なメッセージを
随時表示するようにしたものである。これらのコンソー
ルパネルにおいて、そのいずれを採用するかは、複写機
のシステム構成の複雑さや操作性等を考慮して複写機毎
に決定されている。
第43図は複写機に採用されるコンソールパネルの一例
を示す図であり、本出願人が既に別途提案(例えば特願
昭62−278653号〜特願昭62−278655号)しているもので
ある。
このコンソールパネル701には、その上部にメニュー
表示板702が配置されており、それぞれのパネル部分(7
03〜708)の内容が文字で表示されている。
このうちソーター用パネル703には、1つのスイッチ7
09と2つの表示ランプ710が配置されており、ソーター
が接続された場合におけるソーティングのモード(スタ
ックモードと丁合モード)を選択することができるよう
になっている。
機能選択用パネル704には、画像の編集、または修正
・確認を行うためのスイッチ711、ジョブメモリに記憶
させるためのスイッチ712、ページ連写機能やわく消し
機能、とじしろ機能その他いろいろな複写形態をとるた
めのスイッチ713及び両面コピーをとるためのスイッチ7
14と、これらのスイッチの選択の有無を表示するための
表示ランプ715が配置されている。
単色カラー強調用パネル705には、その一番上にカラ
ー現像剤の種類(色)を示す表示ランプ715が4個配置
され、残りの部分には、4つのスイッチ716〜719とこれ
らのスイッチ716〜719のいずれが設定されたかの表示を
行うための表示ランプ710が配置されている。これら
は、マーキングカラースイッチ716、部分カラー変換ス
イッチ717、連写カラー合成スイッチ718、単色カラース
イッチ719である。
コピー濃度パネル706には、5段階のコピー濃度のい
ずれが選択されたかを示す表示ランプ710と、これらの
コピー濃度の1つを選択するためのシフトキー720、721
が配置されている。上側のシフトキー720が押されると
コピー濃度が薄くなる方向、下側のシフトキー721が押
されるとコピー濃度が濃くなる方向でそれぞれ濃度設定
が行われ、例えば16段階に調整できるようになってい
る。コピー濃度パネル706の下には自動濃度調整スイッ
チ723が配置され、その操作により自動濃度表示ランプ7
22が点灯して自動濃度調整モードとなる。
倍率・用紙選択用パネル707には、その左側に倍率の
設定および表示を行う部分が配置されており、右側に用
紙の選択を行う部分が配置されている。倍率の設定およ
び表示を行う部分には、任意倍率を設定するシフトキー
724、725及び倍率表示部723が配置され、その隣には、
予め定められた固定倍率の選択を行う固定倍率キー726
とその倍率表示板727と表示ランプ710が配置されてい
る。コピー用紙の選択を行う部分には、用紙サイズある
いは用紙の種類を表示した8種類の表示板728と、これ
らのうちの1つを選択するためのシフトキー729、730が
配置されている。また、8種類の表示板728の左隣りに
は、いずれの用紙サイズあるいは用紙が選択されたかを
示す表示ランプ710が配置されている。さらに、倍率・
用紙選択用パネル707の下方には、予めセットされた倍
率と用紙サイズの組み合わせを選択する自動用紙/倍率
選択スイッチ731が配置されている。
倍率・用紙選択用パネル707の右側に位置する表示パ
ネル708には、この複写機の図柄732と液晶表示部733と
が配置されている。図柄732は、供給トレイの選択状態
や紙づまりの生じた場所等をランプの点灯で表示し、液
晶表示部733は、漢字を含んだ文章により種々のメッセ
ージを表示し、機能の選択や実行条件の設定を行う。
さらに、表示パネル708の下方にも、種々のキーまた
はボタンが配置されている。これらは、複写機を基本状
態すなわち優先モードに戻すためのオールクリアボタン
734、コピー枚数をセットしたり、複写機の診断を行う
際の診断内容の特定等を行うための数値入力に用いるテ
ンキー735、連続コピーを行っているときで、他の緊急
コピーをとる必要があるときに使用される割り込みボタ
ン736、コピー作業を途中で停止するときや、コピー枚
数の設定時やソータのビンの設定時のクリアボタンとし
て使用するストップクリアボタン737、コピー作業を開
始させるためのスタートボタン738、液晶表示部733に表
示されたメッセージに対してカーソルを動かすための選
択キー739、カーソルで指定された場所に設定するため
の設定キー740等である。
以上説明したコンソールパネルは、例えば用紙の選択
やコピー濃度の設定といった基本操作のエリアと、例え
ば機能選択や単色カラー強調といった応用操作のエリア
を分離した配置となっている。これに加えて液晶表示部
733に漢字カナ混じり文を表示して応用操作の補助を行
うことで、パネル操作における間違いの発生を可能な限
り低下させるよう工夫している。
複写機の場合には、本体マシンに各種の機能を備えた
もの、付加装置としてソータや自動原稿送り装置、用紙
トレイ、ICカード装置等の装備されたもの等その組み合
わせが非常に多くなる。当然、これらの組み合わせに応
じて利用可能な機能も異なるので、コンソールパネルに
配置される機能選択のためのスイッチの数や操作に伴う
装置内での処理も異なり、また、それに対応して表示ラ
ンプや表示器の配置や数も異なってくる。そのため、コ
ンソールパネルは、複写機の規模によってスイッチ類や
表示器類の配置、サイズを決定しコンソールパネルの構
成内容を変更することが必要になる。
〔発明が解決しようとする課題〕
複写機等の記録装置は、オフィスにおいて大きな比重
を占めているが、事務スペースのコストが高騰している
状況にあって、事務スペースを効率的に利用するため、
複写機等の記録装置もコンパクト化し専有面積を小さく
することが強く要請される。しかし、上記のようにコン
ソールパネルでは、機能が多くなるとその選択や実行条
件の設定のためにスイッチや表示器の取り付け数が増え
るので広いスペースを必要とし、大きくなってしまうた
め、その取り付けスペースが確保できなくなってしまう
という問題がある。従って、複写機等を多機能化しさら
にコンパクト化しようとする場合、特にコソールパネル
は多機能化とコンパクト化が相反するため、コンパクト
化に限界が生じるという問題がある。
また、装置をコンパクトにしつつ多機能にし操作性を
高めようとすると、コンソールパネルの操作性の点から
取り付け位置が装置手前の限られた位置となる。そこ
で、逆にスペースを制限してしまうと、スイッチや表示
器等を減らさざるを得なくなるが、そうなると、少ない
スイッチや表示器ではそれらを組み合わせて活用せざる
を得ず、操作や表示が複雑になってしまう。また、限ら
れたスペースでスイッチや表示器等をできるだけ減らさ
ないようにすると、スイッチや表示器等を密集した配置
となったり、サイズの小さいものを使用せざるを得なく
なる。その結果、表示器における表示文字の密度も増
し、コンソールパネルの表面が煩雑になるという問題が
ある。
そこで、本出願人は、ユーザインターフェースにディ
スプレイを用い、装置全体をコンパクトにでき見易く且
つ操作性をよくした記録装置を別途提案している。ディ
スプレイを装置に合わせてコンパクトなものにすると、
多機能化された記録装置では、自由に機能を選択、設定
できるようにすると多くの選択肢を有するため、画面を
分割して機能選択のための選択モード画面を構成するこ
とになってしまう。このような画面構成の中で、付加装
置の有無によって有効になったり、無効になる選択肢が
出てくる。例えば複写機の場合、アウトプット装置では
ソーター、フィニッシャが付加装置としてあり、ソータ
ーが実装されたとき、フィニッシャが実装されたとき、
いずれも実装されていないときの3つの態様が存在する
ことになる。同様にインプット装置ではDADF、RDH等
が、また用紙トレイではMSI、HCF等が付加装置としてあ
る。しかも、用紙トレイは、両方実装される場合もあ
る。これら付加装置が実装されているかいないかにより
当然利用できる機能、できない機能が存在し、さらにそ
の内容にも変更が生じる。
多機能化された複写機では、このような付加装置に相
当するものが十数分類にわたり、それらの組み合わせに
すると数千から1万通りに近いものとなる。従って、そ
の全ての組み合わせに対応した選択モード画面を用意す
ると、表示画面用のメモリ容量が膨大となってしまうと
いう問題がある。しかし、実装されていない付加装置を
含めた全ての機能を選択肢として表示することは、オペ
レータにとって使用できる機能の識別に大きな負担をか
けると共に、使用できない機能を実際に選択した場合の
対応も問題となる。また、付加装置によっては上記イン
プット装置のように択一的に実装されるものと、用紙ト
レイのように併設実装可能なものがあり、これらも含め
て全てを1画面で表示することは、画面構成上でも現実
的に難しい問題である。
本発明は、上記の問題点を解決するものであって、選
択肢の数が多くても少ない基本画面の数で設定画面を構
成し、必要な画面を迅速に表示できるようにした記録装
置の表示装置を提供することを目的とするものである。
〔課題を解決するための手段〕
そのために本発明は、第1図に示すようにユーザイン
ターフェースにディスプレイ01を使用して複数のフレー
ムに分割して構成した画面を切り換え表示し機能選択や
実行条件を入力設定する記録装置において、実装された
付加装置を検出する装置検出手段と、全表示データのデ
ータアドレス及び表示データ05を選択する表示領域の参
照情報アドレス06を有するオブジェクトリファレンス、
該オブジェクトリファレンスのデータアドレスに対応し
て全表示データを有するオブジェクトデータ、フレーム
毎に前記オブジェクトリファレンスをポイントする複数
の構成フレーム、全画面毎に前記複数の構成フレームを
ポイントする画面フレームからなるデータベース02と、
各構成フレームの表示データを選択するための制御情報
04を有し前記参照情報アドレス06により参照される表示
制御データ03と、付加装置の実装可能に対応した前記表
示制御データ03の制御情報04を設定するためのテーブル
を有し該制御情報04の設定を行う制御手段と、画面指定
情報により前記データベース02の画面フレーム、複数の
構成フレームでポイントされるオブジェクトリファレン
スを読み出し前記参照情報アドレス06により前記表示制
御データ03の制御情報04を参照して前記オブジェクトデ
ータから表示データを読み出して表示画面を編集し展開
する表示制御手段とを備え、前記制御手段は、前記装置
検出手段により検出された付加装置の実装状態に応じて
機能選択に関わる前記表示制御データ03の制御情報04を
設定し、前記表示制御手段により前記オブジェクトリフ
ァレンスの参照情報アドレス06に基づき前記制御情報04
を参照して前記オブジェクトデータの読み出し制御を行
い、機能選択の画面の制御を行うように構成したことを
特徴とするものである。
〔作用〕
本発明の記録装置の表示装置では、表示データ記憶手
段02に各表示フレーム毎の全データを階層構造にして記
憶するので、基本画面による構成となり記憶画面数を少
なくすることができ、データの記憶容量を少なくするこ
とができる。また、可変データ設定領域03に表示画面の
データのうち可変表示データ05に関する選択情報04を設
定すると共に、表示データ記憶手段02の可変表示データ
05に可変データ設定領域03の参照情報06を記憶するの
で、表示制御の管理では、フレーム指定情報と可変表示
データ05に関する選択情報を設定するだけで、表示デー
タ記憶手段02のデータを展開することによっって画面編
集を行うことができる。
〔実施例〕
目次 この実施例では、複写機を記録装置の一例として説明
する。説明に先立って、本実施例の説明についての目次
を示す。なお、以下の説明において、(I)〜(II)
は、本発明が適用される複写機の全体構成の概要を説明
する項であって、その構成の中で本発明の実施例を説明
する項が(III)である。
(I)装置の概要 (I−1)装置構成 (I−2)システムの機能・特徴 (I−3)システム構成 (I−4)シリアル通信方式 (I−5)ステート分割 (II)具体的な各部の構成 (II−1)光学系 (II−2)ベルト廻り (II−3)用紙搬送系 (II−4)自動原稿送り装置 (II−5)ソータ (III)ユーザインターフェース(U/I) (III−1)ユーザインターフェースの構成概要 (III−2)制御システムの構成 (III−3)表示画面のデータ及び編集 (III−4)表示画面の構成 (III−5)キー/LEDボード及びディスプレイ表示回路 (I)装置の概要 (I−1)装置構成 第2図は本発明が適用される複写機の全体構成の1例
を示す図である。
本発明が適用される複写機は、ベースマシン1に対し
て幾つかの付加装置が装備可能になったものであり、基
本構成となるベースマシン1は、上面に原稿を載置する
プラテンガラス2が配置され、その下方に光学系3、マ
ーキング系5の各装置が配置されている。他方、ベース
マシン1には、上段トレイ6−1、中段トレイ6−2、
下段トレイ6−3が取り付けられ、これら各給紙トレイ
は全て全面に引き出せるようになっており、操作性の向
上と複写機の配置スペースの節約が図られると共に、ベ
ースマシン1に対して出っ張らないスッキリとしたデザ
インの複写機が実現されている。また、給紙トレイ内の
用紙を搬送するための用紙搬送系7には、インバータ
9、10およびデュープレックストレイ11が配置されてい
る。さらに、ベースマシン1上には、CRTディスプレイ
からなるユーザインターフェイス12が取付けられると共
に、プラテンガラス2の上にDADF(デュープレックスオ
ートドキュメントフィーダ:自動両面原稿送り装置)13
が取り付けられる。また、ユーザインターフェース12
は、スタンドタイプであり、その下側にカード装置が取
り付け可能となっている。
次に、ベースマシン1の付加装置を挙げる。DADF13の
代わりにRDH(リサイクルドキュメントハンドラー:原
稿を元のフィード状態に戻し原稿送りを自動的に繰り返
す装置)15或いは通常のADF(オートドキュメントフィ
ーダ:自動原稿送り装置)、エディタパッド(座標入力
装置)付プラテン、プラテンカバーのいずれかを取付け
ることも可能である。また、用紙搬送系7の供給側に
は、MSI(マルチシートインサータ:手差しトレイ)16
およびHCF(ハイキャパシティフィーダ:大容量トレ
イ)17を取付けることが可能であり、用紙搬送系7の排
出側には、1台ないし複数台のソータ19が配設可能であ
る。なお、DADF13を配置した場合には、シンプルキャッ
チトレイ20或いはソータ19が取付可能であり、また、RD
H15を取付けた場合には、コピーされた1組1組を交互
に重ねてゆくオフセットキャッチトレイ21、コピーされ
た1組1組をステープルでとめるフィニッシャ22が取付
可能であり、さらに、紙折機能を有するフォールダ23が
取付可能である。
(I−2)システムの機能・特徴 (A)機能 本発明は、ユーザのニーズに対応した多種多彩な機能
を備えつつ複写業務の入口から出口までを全自動化する
と共に、上記ユーザインターフェイス12においては、機
能の選択、実行条件の選択およびその他のメニュー等の
表示をCRTディスプレイで行い、誰もが簡単に操作でき
ることを大きな特徴としている。
その主要な機能として、CRTディスプレイ上で表示画
面を切換えることにより、基本コピー、応用コピーおよ
び専門コピーの各モードに類別して、それぞれのモード
で機能選択や実行条件の設定等のメニューを表示すると
共に、キー入力により画面のカスケードを移動させて機
能を選択指定したり、実行条件データを入力可能にして
いる。
本発明が適用される複写機の機能としては、主要機
能、自動機能、付加機能、表示機能、ダイアグ機能等が
ある。
主要機能では、用紙サイズがA6〜A2、B6〜B3までの定
形は勿論、定形外で使用でき、先に説明したように3段
の内蔵トレイを有している。また、7段階の固定倍率と
1%刻みの任意倍率調整及び99%〜101%の間で0.15%
刻みの微調整ができる。さらに、固定7段階及び写真モ
ードでの濃度選択機能、両面機能、1mm〜16mmの範囲で
の左右単独とじ代設定機能、ビリング機能等がある。
自動機能では、自動的に原稿サイズに合わせて行う用
紙選択、用紙指定状態で行う倍率選択、濃度コントロー
ル、パワーオン後のフューザレディで行うスタート、コ
ピーが終了して一定時間後に行うクリアとパワーセーブ
等の機能がある。
付加機能では、合成コピー、割り込み、予熱モード、
設定枚数のクリア、オートモードへのオールクリア、機
能を説明するインフォメーション、ICカードを使用する
ためのPキー、設定枚数を制限するマキシマムロック原
稿戻しやDADFを使用するフルジョブリカバリー、ジャム
部以外の用紙を排紙するパージ、ふちけしなしの全面コ
ピー、原稿の部分コピーや部分削除を行うエディタ、1
個ずつジョブを呼び出し処理するジョブプログラム、白
紙をコピーの間に1枚ずつ挿入する合紙、ブックものに
利用する中消し/枠消し等がある。
表示機能では、CRTディスプレイ等を用い、ジャム表
示、用紙残量表示、トナー残量表示、回収トナー満杯表
示、フューザが温まるの待ち時間表示、機能選択矛盾や
マシンの状態に関する情報をオペレータに提供するメッ
セージ表示等の機能がある。
また、ダイアグ機能として、NVRAMの初期化、入力チ
ェック、出力チェック、ジャム回数や用紙フィールド枚
数等のヒストリファイル、マーキングや感材ベルトまわ
りのプロセスコードに用いる初期値の合わせ込み、レジ
ゲートオンタイミングの調整、コンフィギュレーション
の設定等の機能がある。
さらには、オプションとして、先に説明したようなMS
I、HCF、セカンドデベのカラー(赤、青、緑、茶)、エ
ディター等が適宜装備可能になっている。
(B)特徴 上記機能を備える本発明のシステム全体として下記の
特徴を有している。
(イ)省電力化の達成 1.5kVAでハイスピード、高性能の複写機を実現してい
る。そのため、各動作モードにおける1.5kVA実現のため
のコントロール方式を決定し、また、目標値を設定する
ための機能別電力配分を決定している。また、エネルギ
ー伝達経路の確定のためのエネルギー系統表の作成、エ
ネルギー系統による管理、検証を行うようにしている。
(ロ)低コスト化 高額部品を内製化し技術改善および標準化を図ると共
に、画材ライフのハード側からの改善、トナー消費の低
減により画材費の低減化を図っている。
(ハ)信頼性の向上 部品故障の低減及び長寿命化を図り、各パラメータの
イン/アウト条件を明確化し、設計不具合の低減化し、
100kCVノーメンシナンスの実現を図っている。
(ニ)高画質の達成 本装置においてはトナー粒子にフェライトからなるマ
イクロキャリアを使用して精細にし、また反発磁界によ
り現像する方式を採用している。また感光体としては有
機感材を何層にも塗って形成した高感度汎色有機感材ベ
ルトを採用し、さらにセットポイントを駆使したピクト
リアルモードにより中間調を表現できるようにしてい
る。これらのことによりジェネレーション・コピーの改
善、黒点低減化を図り、従来にない高画質を達成してい
る。
(ホ)操作性の改善 原稿をセットしコピー枚数を入力するだけでスタート
キーの操作により所定のモードでコピーを実行する全自
動モードを有すると共に、基本コピー、応用コピー、専
門コピーに分割した画面によるコピーモードの設定を含
め、多様なモード設定をユーザの要求に応じて選択でき
るようにしている。これらのユーザインターフェース
は、CRTディスプレイとその周囲に画面と対応して配置
した少数のキー及びLEDにより行い、見易い表示メニュ
ーと簡単な操作でモード設定を可能にしている。また、
不揮発性メモリやICカードにコピーモードやその実行条
件等を予め記憶しておくことにより、所定の操作の自動
化を可能にしている。
(C)差別化の例 本発明が適用される複写機は、ICカードに格納された
プログラムにより複写機の機能を左右することができ
る。従って、ICカードに格納されるプログラムをカード
単位で変化させることで、複写機の使用に対する差別化
が可能になる。これについて、分かり易い例を幾つか挙
げて説明する。
第1の例として、雑居ビルに複数の会社が共同使用す
る複写機が備えられていたり、一つの会社内や工場内で
あっても異なった部門間で共同使用する複写機が備えら
れている場合を説明する。後者の共同使用は、予算管理
上で必要となるものであり、従来ではコピーライザ等の
機器を用いて各部門の使用管理を行っていた。
この複写機は、第2図で示したベースマシン1にICカ
ード装置、DADF13、ソータ19、ユーザインターフェース
12、供給トレイ(6−1〜6−3)、およびデュープレ
ックストレイ11を備えた比較的高度なシステム構成の複
写機であるとする。共同使用者の中には、DADF13やソー
タ19を必要とする人あるいは部門もあれば、なんら付加
装置を必要としない人または部門もある。
これら使用態様の異なる複数の人または部門が複写機
の費用負担を各自のコピーボリュームからだけで決定し
ようとすれば、低ボリュームのコピーしかとらない人ま
たは部門は、各種付加装置が装備された複写機の導入に
は対してしまい、複写機を高度に使用しようとする人、
または部門との間の調整が困難となってしまう。
このような場合には、各人または各部門の使用態様に
応じたICカードを用意しておき、高度な機能を望む人あ
るいは部門ほど基本的な費用を多く負担すると共に、多
くの機能を活用することができるようにしておけばよ
い。例えば最も高度なICカードの所有者は、そのICカー
ドをICカード装置にセットした状態で複写機を動作させ
ることにより、DADF13、ソータ19、供給トレイ(6−1
〜6−3)およびデュープレックストレイ11を自在に使
用することができ、事務効率も向上させることができ
る。これに対してコピー用紙のソーティングを必要とし
ない人は、ソーティングについてのプログラムを欠くIC
カードをセットして、キャッチトレイ20のみを使用する
ことで経費を節減することができる。
第2の例として、コピー業者がICカードでセルフコピ
ーサービス店を営む場合を説明する。
店の中には、複数台の複写機が配置されており、それ
ぞれにICカード装置22が取りつけられている。客はサー
ビス態様に応じたICカードを請求し、これを自分の希望
する複写機にセットしてセルフサービスでコピーをと
る。複写機に不慣れな客は、操作説明の表示機能をプロ
グラムとして備えたICカードを請求し、これをセットす
ることでU112に各種操作情報の表示を可能とし、コピー
作業を間違いなく実行することができる。DADF13の使用
の可否や、多色記録の実行の可否等も貸与するICカード
によって決定することができ、また使用機種の制限も可
能となって料金にあった客の管理が可能になる。更にコ
ピー枚数や使用したコピー用紙のサイズ等のコピー作業
の実態をICカードに書き込むことができるので、料金の
請求が容易になり、常連客に対するコピー料金の割り引
き等の細かなサービスも可能になる。
第3の例として、特定ユーザ向けのプログラムを格納
したICカードを用いたサービスについて説明する。例え
ば特許事務所では写真製版により縮小された特許公報類
を検討するときに原寸と同一のコピーをとる必要から20
0%という比較的大きな拡大率でコピーをとる仕事があ
る。また官庁に提出する図面を作成する際に、その要請
に応えるために元の図面を小刻みに縮小あるいは拡大す
る作業が行われる。また、市役所あるいは区役所等の住
民票のコピーを行う部門では、請求の対象外となる人に
関する記載箇所や個人のプライバシを保護するために秘
密にすべき箇所の画情報を削除するようにして謄本や抄
本を作成する。
このように使用者(ユーザ)によっては、複写機を特
殊な使用態様で利用する要求がある。このような要求に
すべて満足するように複写機の機能を設定すると、コン
ソールパネルが複雑となり、また複写機内部のROMが大
型化してしまう。そこで特定ユーザ別にICカードを用意
し、これをセットさせることでそのユーザに最も適する
機能を持った複写機を実現することができる。
例えば特許事務所の例では、専用のICカードを購入す
ることで、固定倍率として通常の数種類の縮倍率の他に
200%の縮倍率を簡単に選択できるようになる。また微
調整を必要とする範囲で例えば1%刻みで縮倍率を設定
することができるようになる。更に住民票の発行部門で
は、テンキー等のキーを操作することによって液晶表示
部等のディスプレイに住民票の種類や削除すべき欄や項
目を支持することができるようになり、この後スタート
ボタンを押すことでオリジナルの所望の範囲のみがコピ
ーされたり、必要な部分のみが編集されて記録されるよ
うになる。
(I−3)複写機の電気系制御システムの構成 第3図は本発明が適用される複写機のサブシステムの
構成を示す図、第4図はCPUによるハード構成を示す図
である。
本発明が適用される複写機のシステムは、第3図に示
すようにメイン基板31上のSQMGRサブシステム32、CHMサ
ブシステム33、IMMサブシステム34、マーキングサブシ
ステム35からなる4つのサブシステムと、その周りのU/
Iサブシステム36、INPUTサブシステム37、OUTPUTサブシ
ステム38、OPTサブシステム39、IELサブシステム40から
なる5つのサブシステムとによる9つのサブシステムで
構成している。そして、SQMGRサブシステム32に対し
て、CHMサブシステム33及びIMMサブシステム34は、SQMG
Rサブシステム32と共に第4図に示すメインCPU41下にあ
るソフトウエアで実行されているので、通信が不要なサ
ブシステム間インターフェース(実線表示)で接続され
ている。しかし、その他のサブシステムは、メインCPU4
1とは別個のCPU下のソフトウエアで実行されているの
で、シリアル通信インターフェース(点線表示)で接続
されている。次にこれらのサブシステムを簡単に説明す
る。
SQMGRサブシステム32は、U/Iサブシステム36からコピ
ーモードの設定情報を受信し、効率よくコピー作業が実
施できるように各サブシステム間の同期をとりながら、
各サブシステムに作業指示を発行すると共に、各サブシ
ステムの状態を常時監視し、異常発生時には速やかな状
況判断処理を行うシーケンスマネージャーである。
CHMサブシステム33は、用紙収納トレイやデュープレ
ックストレイ、手差しトレイの制御、コピー用紙のフィ
ード制御、コピー用紙のパージ動作の制御を行うサブシ
ステムである。
IMMサブシステム34は、感材ベルト上のパネル分割、
感材ベルトの走行/停止の制御、メインモータの制御そ
の他感材ベルト周りの制御を行うサブシステムである。
マーキングサブシステム35は、コロトロンや露光ラン
プ、現像機、感材ベルトの電位、トナー濃度の制御を行
うサブシステムである。
U/Iサブシステム36は、ユーザインターフェースの全
ての制御、マシンの状態表示、コピーモード設定等のジ
ョブ管理、ジョブリカバリーを行うサブシステムであ
る。
INPUTサブシステム37は、原稿の自動送り(DADF)や
原稿の半自動送り(SADF)、大型サイズ(A2)の原稿送
り(LDC)、コンピュータフォーム原稿の送り(CFF)、
原稿の2枚自動送り(2−UP)の制御、原稿の繰り返し
自動送り(RDH)の制御、原稿サイズの検知を行うサブ
システムである。
OUTPUTサブシステム37は、ソーターやフィニッシャー
を制御し、コピーをソーティングやスタッキング、ノン
ソーティングの各モードにより出力したり、綴じ込み出
力するサブシステムである。
OPTサブシステム39は、原稿露光時のスキャン、レン
ズ移動、シャッター、PIS/NON−PISの制御を行い、ま
た、LDCモード時のキャリッジ移動を行うサブシステム
である。
IELサブシステム40は、感材ベルト上の不要像の消し
込み、像に対する先端・後端の消し込み、編集モードに
応じた像の消し込みを行うサブシステムである。
上記システムは、第4図に示す7込のCPUを核として
構成され、ペースマシン1とこれを取り巻く付加装置等
の組み合わせに柔軟に対応することを可能にしている。
ここで、メインCPU41が、ベースマシン1のメイン基板
上にあってSQMGRサブシステム32、CHMサブシステム33、
IMMサブシステム34のソフトを含み、シリアルバス53を
介して各CPU42〜47と接続される。これらのCPU42〜47
は、第3図に示すシリアル通信インターフェースで接続
された各サブシステムと1対1で対応している。シリア
ル通信は、100msecを1通信サイクルとして所定のタイ
ミングに従ってメインCPU41と他の各CPU42〜47との間で
行われる。そのため、機械的に厳密なタイミングが要求
され、シリアル通信のタイミングに合わせることができ
ない信号については、それぞれのCPUに割り込みポート
(INT端子信号)が設けられたシリアルバス53とは別の
ホットラインにより割り込み処理される。すなわち、例
えば64cpm(A4LEF)、309mm/secのプロセススピードで
コピー動作をさせ、レジゲートのコントロール精度等を
±1mmに設定すると、上記の如き100msecの通信サイクル
では処理できないジョブが発生する。このようなジョブ
の実行を保証するためにホットラインが必要となる。
従って、この複写機では、各種の付加装置を取りつけ
ることができるのに対応して、ソフトウェアについても
これら各付加装置に対応したシステム構成を採用するこ
とができるようになっている。
このような構成を採用した理由の1つは、(i)これ
らの付加装置すべての動作制御プログラムを仮にベース
マシン1に用意させるとすれば、このために必要とする
メモリの容量が膨大になってしまうことによる。また、
(ii)将来新しい付加装置を開発したり、現在の付加装
置の改良を行った場合に、ベースマシン1内のROM(リ
ード・オンリ・メモリ)の交換や増設を行うことなく、
これらの付加装置を活用することができるようにするた
めである。
このため、ベースマシン1には、複写機の基本部分を
制御するための基本記憶領域と、ICカードから本発明の
機能情報と共に取り込まれたプログラムを記憶する付加
記憶領域が存在する。付加記憶領域には、DADF13の制御
プログラム、ユーザインターフェース12の制御プログラ
ム等の各種プログラムが格納されるようになっている。
そして、ベースマシン1に所定の付加装置を取りつけた
状態でICカードをICカード装置22にセットすると、ユー
ザインターフェース12を通してコピー作業に必要なプロ
グラムが読み出され、付加記憶装置にロードされるよう
になっている。このロードされたプログラムは、基本記
憶領域に書き込まれたプログラムと共働して、あるいは
このプログラムに対して優先的な地位をもってコピー作
業の制御を行う。ここで使用されるメモリは電池によっ
てバックアップされたランダム・アクセス・メモリから
構成される不揮発性メモリである。もちろん、ICカー
ド、磁気カード、フロッピーディスク等の他の記憶媒体
も不揮発性メモリとして使用することができる。この複
写機ではオペレータによる操作の負担を軽減するため
に、画像の濃度や倍率の設定等をプリセットすることか
できるようになっており、このプリセットされた値を不
揮発性メモリに記憶するようになっている。
(I−4)シリアル通信方式 第5図はシルアル通信の転送データ構成と伝送タイミ
ングを示す図、第6図は1通信サイクルにおける相互の
通信間隔を示すタイムシャートである。
メインCPU41と各CPU(42〜47)との間で行われるシリ
アル通信では、それぞれ第5図(a)に示すようなデー
タ量が割り当てられる。同図(a)において、例えばユ
ーザインターフェースの場合にはメインCPU1からの送信
データTXが7バイト、受信データRXが15バイトであり、
そして、次のスレーブすなわちオプティカルCPU45に対
する送信タイミングti(同図(c))が26mSであること
を示している。この例によると、総通信量は86バイトと
なり、960BPSの通信速度では約100mSの周期となる。そ
して、データ長は、同図(b)に示すようにヘッダー、
コマンド、そしてデータから構成している。同図(a)
による最大データ長による送受信を対象とすると、全体
の通信サイクルは、第6図に示すようになる。ここで
は、9600BPSの通信速度から、1バイトの送信に要する
時間を1.2mSとし、スレーブが受信終了してから送信を
開始するまでの時間を1mSとし、その結果、100mSを1通
信サイクルとしている。
(I−5)ステート分割 第7図はメインシステムのステート分割を示す図であ
る。
ステート分割はパワーONからコピー動作、及びコピー
動作終了後の状態をいくつかに分割してそれぞれのステ
ートで行うジョブを決めておき、各ステートでのジョブ
を全て終了しなければ次のステートに移行しないように
してコントロールの能率と正確さを期するようにするた
めのもので、各ステートに対応してフラグを決めてお
き、各サブシステムはこのフラグを参照することにより
メインシステムがどのステートにいるか分かり、自分が
何をすべきが判断する。また各サブシステムもステート
分割されていてそれぞれ各ステートに対応して同様にフ
ラグを決めておき、メインシステムはこのフラグを参照
して各サブシステムのステートを把握し管理している。
先ず、パワーオンするとプロセッサーイニシャライズ
の状態になり、ダイアグモードかユーザーモード(コピ
ーモード)かが判断される。ダイアグモードは、サービ
スマンが修理用等に使用するモードで、NVMに設定され
た条件に基づいて種々の試験を行う。
ユーザーモードにおけるイニシャライズ状態において
はNVMの内容により初期設定を行う。例えば、キャリッ
ジをホームの位置、レンズを倍率100%の位置にセット
したり、また各サブシステムにイニシャライズの指令を
行う。イニシャライズが終了するとスタンバイに遷移す
る。
スタンバイは全てのサブシステムが初期設定を終了
し、スタートボタンが押されるまでのステートであり、
全自動画面で「おまちください」の表示を行う。そして
コルツランプを点灯して所定時間フューザー空回転を行
い、フューザーが所定のコントロール温度に達するとU/
Iがメッセージで「コピーできます」を表示する。この
スタンバイ状態は、パワーON1回目では数10秒程度の時
間である。
セットアップはスタートボタンか押されて起動がかけ
られたコピーの前準備状態であり、メインモータ、ソー
ターモータが駆動され、感材ベルトのVDDP等の定数の合
わせ込みを行う。またADFモータがONし、1枚目の原稿
送り出しがスタートし、1枚目の原稿がレジゲートに到
達して原稿サイズが検知されてAPMSモードではトレイ、
倍率の決定がなされ、ADF原稿がプラテンに敷き込まれ
る。そして、ADF2枚目の原稿がレジゲートまで送り出さ
れ、サイクルアップに遷移する。
サイクルアップはベルトを幾つかのピッチに分割して
パネル管理を行い、最初のパネルがゲットパークポイン
トへくるまでのステートである。即ち、コピーモードに
応じてピッチを決定し、オプチカル・サブシステムに倍
率を知らせてレンズ移動を行わせる。そして、CHMサブ
システム、IMMサブシステムにコピーモードを通知し、
倍率セットが確認されると、倍率と用紙サイズによりス
キャン長が決定されてオプチカル・サブシステムに知ら
せる。そして、マーキング・サブシステムにコピーモー
ドを通知し、マーキング・サブシステムの立ち上げが終
了すると、IMMサブシステムでピッチによって決まるパ
ネルL/Eをチエックし、最初のコピーパネルが見つか
り、ゲットパークポイントに到達するとゲットパークレ
ディとなってサイクルに入る。
サイクルはコピー動作中の状態で、ADC(Automatic
Density Control)、AE(Automatic Exposure)、DDP
コントロール等を行いながらコピー動作を繰り返し行
う。そしてR/L=カウント枚数になると原稿交換を行
い、これを所定原稿枚数だけ行うとコインシデンス信号
が出てサイクルダウンに入る。
サイクルダウンは、キャリッジスキャン、用紙フィー
ド等を終了し、コピー動作の後始末を行うステートであ
り各コロトロン、現像機等をOFFし、最後に使用したパ
ネルの次のパネルがストップパーク位置に停止するよう
にパネル管理して特定のパネルだけが使用されて疲労を
生じないようにする。
このサイクルダウンからは通常スタンバイに戻るが、
プラテンモードでコピーしていた場合に再度スタートキ
ーを押すリスタートの場合にはセットアップに戻る。ま
たセットアップ、サイクルアップからでもジャム発生等
のサイクルダウン要因が発生するとサイクルダウンに遷
移する。
パージはジャムが発生した場合のステートで原因ジャ
ム用紙を取り除くと他の用紙は自動的に排出される。通
常、ジャムが発生するとどのようなステートからでもサ
イクルダウン→スタンバイ→パージと遷移する。そして
パージエンドによりスタンバイまたはセットアップに遷
移するが、再度ジャムが発生するとサイクルダウンへ遷
移する。
ベルトダウンはタッキングポイントよりトレイ側でジ
ャムが発生したような場合に生じ、ベルトクラッチを切
ることによりベルト駆動が停止される状態で、ベルトよ
り先の用紙は排出することができる。
ハードダウンはインターロックが開けられて危険な状
態になったり、マシーンクロックフェイルが発生して制
御不能になったような状態で、24V電源供給が遮断され
る。
そして、これらベクトルダウン、ハードダウン要因が
除去されるとスタンバイに遷移する。
(ii−1)光学系 第8図(a)は複写機の光学系の概略側面図、同図
(b)は平面図、同図(c)は(b)図のX−X方向側
面図である。本実施例の走査露光装置3は、第1走査系
Aが原稿をスキャンするときに第2走査系Bを逆方向に
移動させ、像を感材4の移動速度よりも速い速度で感材
上に露光するPIS(プリセッション・イメージング・シ
ステム)方式を採用し、かつ、第2走査系Bを固定し、
第1走査系Aを独立して移動可能にする方式を採用して
いる。
第8図(a)において、第1走査系Aは、露光ランプ
102および第1ミラー103を有する第1キャリッジ101
と、第2ミラー106および第3ミラー107を有する第2キ
ャリッジ105から構成され、プラテンガラス2上に載置
された原稿を走査する。一方、第2走査系Bは、第4ミ
ラー110および第5ミラー111を有する第3キャリッジ10
9と、第6ミラー113を有する第4キャリッジ112から構
成されている。また、第3ミラー107と第4ミラー110と
の間の光軸上にはレンズ108が配置され、倍率に応じて
レンズモータにより移動されるが、走査露光中は固定さ
れる。
これら第1走査系Aおよび第2走査系Bは、直流サー
ボモータであるキャリッジモータ114により駆動され
る。キャリッジモータ114の出力軸115の両側に伝達軸11
6、117が配設され、出力軸115に固定されたタイミング
プーリ115aと伝達軸116、117に固定されたタイミングプ
ーリ116a、117a間にタイミングベルト119a、119bが張設
されている。また、伝達軸116にはキャプスタンプーリ1
16bが固定され、これに対向して配置される従動ローラ1
20a、120b間には、第1のワイヤーケーブル121aがたす
き状に張設され、該ワイヤーケーブル121aには、前記第
1キャリッジ101が固定されると共に、ワイヤーケーブ
ル121aは、第2キャリッジ105に設けられた減速プーリ1
22aに巻回されており、キャリッジモータ114を図示矢印
方向に回転させた場合には、第1キャリッジ101が速度V
1で図示矢印方向に移動すると共に、第2キャリッジ105
が速度V1/2で同方向に移動するようにしている。
また、伝達軸117に固定されたタイミングプーリ117b
とこれに対向して配置される伝達軸123のタイミングプ
ーリ123aとの間には、タイミングベルト119cが張設さ
れ、伝達軸123のキャプスタンプーリ123bとこれに対向
して配置される従動ローラ120c間に第2のワイヤーケー
ブル121bが張設されている。該ワイヤーケーブル121bに
は、前記第4キャリッジ112が固定されると共に、ワイ
ヤーケーブル121bは、第3キャリッジ109に設けられた
減速プーリ122bに巻回されており、キャリッジモータ11
4を図示矢印方向に回転させた場合には、第4キャリッ
ジ112が速度V2で図示矢印方向に移動すると共に、第3
キャリッジ109が速度V2/2で同方向に移動するようにし
ている。
第8図(b)は第8図(a)に示した複写機の光学系
の動力伝達機構を説明するための平面図であり、伝達軸
117には、タイミングプーリ117aの回転をタイミングプ
ーリ117bに伝達させるためのPISクラッチ125(電磁クラ
ッチ)が設けられていて、該PISクラッチ125の通電がオ
フになることを係合させ、回転軸115の回転が伝達軸11
7、123に伝達される。また、PISクラッチ125に通電され
これが解放すると伝達軸117、123には回転軸115の回転
が伝達されないように構成されている。
また、第8図(c)に示すように、タイミングプーリ
116aの側面には、係合突起126aが設けられ、LDCロック
ソレノイド127のオンにより係合片126bが係合突起126a
に係合して、伝達軸116を固定しすなわち第1走査系A
を固定し、LDCクロックスイッチ129をオンさせるように
している。さらに、タイミングプーリ123aの側面には、
係合突起130aが設けられ、PISロックソレノイド131のオ
ンにより係合片130bが係合突起130aに係合して、伝達軸
123を固定しすなわち第2走査系Bを固定しPISロックス
イッチ132をオンさせるようにしている。
以上のように構成した走査露光装置においては、PIS
クラッチ125の係合解放によりPIS(プリセッション・イ
メージングシステム)モードとNON−PISモードの露光方
式が選択される。PISモードは、例えば倍率が65%以上
の時にPISクラッチ125を係合させて第2走査系Bを速度
V2で移動させることにより、感材ベルト4の露光点を感
材ベルト4と逆方向に移動させ、光学系の走査速度V1
プロセススピードVPより相対的に速くして単位時間当た
りのコピー枚数を増大させている。
このとき、倍率をMとするとV1=VP×3.5/(3.5M−
1)であり、M=1、VP=308.9mm/sとするとV1=432.5
mm/sとなる。また、V2はタイミングプーリ117b、123aの
径により決まりV2=(1/3〜1/4)V1となっている。一
方、NON−PISモードにおいては、例えば64%以下の場合
には、PISクラッチ125を解放させると共にPISロックソ
レノイドをオンさせることにより、第2走査系Bを固定
し露光点を固定してスキャンする。これは、PIS方式で
は縮小時において走査系の速度が増大すると共に、照明
電力を増大させなければならず、駆動系の負荷および照
明電力の増大を回避するものである。
上記レンズ108は、第9図(a)に示すように、プラ
テンガラス2の下方に配設されるレンズキャリッジ135
に固定された支持軸136に摺動可能に取付けられてい
る。レンズ108はワイヤー(図示せず)によりレンズモ
ータZ137に連結されており、該レンズモータZ137の回転
によりレンズ108を支持軸136に沿ってZ方向(図で縦方
向)に移動させて倍率を変化させる。
また、レンズキャリッジ135は、ベース側の支持軸139
に摺動可能に取付けられると共に、ワイヤー(図示せ
ず)によりレンズモータX140に連結されており、レンズ
モータX140の回転によりレンズキャリッジ135を支持軸1
39に沿って、X方向(図で横方向)に移動させて倍率を
変化させる。これらレンズモータ137、140は4相のステ
ッピングモータである。レンズキャリッジ135が移動す
るとき、レンズキャリッジ135に設けられた小歯車142
は、レンズカム143の雲型面に沿って回転しこれにより
大歯車144が回転しワイヤーケーブル145を介して第2走
査系の取付基台146を移動させる。従って、レンズモー
タX140の回転によりレンズ108と第2走査系Bの距離を
所定の倍率に対して設定可能になる。
また、第9図(b)に示すように、レンズ108の1側
面にはレンズシャッタ147がリンク機構148により開閉自
在に設けられ、シャッタソレノイド149のオンオフによ
り、イメージスキャン中はレンズシャッタ147が開とな
り、イメージスキャンが終了すると閉となる。このよう
に、イメージスキャン中以外はレンズシャッタ147を閉
じ光路を遮断する理由は、ベルト感材上にプロセスコ
ントロール用のDDPパッチおよびADCパッチを形成するこ
と、PISモード時、第2走査系Bがリターンしてベル
ト感材上に形成された潜像を追いついて像の消込を防止
すること、プラテンカバーをあけたとき感材の外乱光
による疲労を防止することである。
第10図は光学系のサブシステムの概要を示すブロック
構成図を示している。先に述べたように、オプティカル
CPU45は、メインCPU41とシリアル通信およびホットライ
ンにより接続され、メインCPU41から送信されるコピー
モードにより感材上に潜像を形成するために、各キャリ
ッジ、レンズ等のコントロールを行っている。制御用電
源152は、ロジック用(5V)、アナログ用(±15V)、ソ
レノイド、クラッチ用(24V)からなり、モータ用電源1
53は38Vで構成される。
キャリッジレジセンサ155は、第1キャリッジ101が原
稿レジスト位置にきたとき第1キャリッジ101に設けら
れたアクチュエータ154がキャリッジレジセンサ155を踏
み外す位置に配置され、第1走査系Aに取付けられたア
クチュエータがキャリッジレジセンサ155を踏み外すと
信号を出力する。この信号はオプティカルCPU45に送ら
れレジストレーションを行うための位置或いはタイミン
グを決定したり、第1走査系Aのリターン時におけるホ
ーム位置Pを決定するための基準になっている。また、
キャリッジの位置を検出するために第1ホームセンサ15
6a、第2ホームセンサ156bが設けられており、第1ホー
ムセンサ156aは、レジスト位置と第1走査系Aの停止位
置との間の所定位置に配置され、第1走査系Aの位置を
検出し信号を出力している。また、第2ホームセンサ15
6bは第2走査系の位置を検出し信号を出力している。
ロータリエンコーダ157は、キャリッジモータ114の回
転角に応じて90゜位相のずれたA相、B相のパルス信号
を出力するタイプのものであり、例えば、200パルス/
回転で第1走査系のタイミングプーリの軸ピッチが0.15
71mm/パルスに設計されている。
偏倍用ソレノイド159は、CPU45の制御により偏倍レン
ズ(図示せず)を垂直方向に移動させ、光路中に固定さ
れた偏倍スイッチ161のオン動作で確認している。レン
ズホームセンサ161、162は、レンズ108のX方向および
Z方向のホーム位置を検出するセンサであり、等倍時の
位置より所定間隔をもって縮小側に配置されている。
LDCロックソレノイド127は、CPU45の制御により第1
走査系Aを所定位置に固定するもので、第1走査系をロ
ックされていることをLDCロックスイッチ129のオン動作
で確認している。
PISロックソレノイド131は、NON−PISモード時にPIS
クラッチ125が解放されたときに、第2走査系Bを固定
するもので、第2走査系がロックされたことをPISロッ
クスイッチ132のオン動作で確認している。
PISクラッチ125は、通電時にクラッチを解放させ非通
電時にクラッチを係合させるタイプのもので、PISモー
ド時の消費電力を低減させている。
次に第11図(a)、(b)により光学系のスキャンサ
イクルの制御について説明する。第11図(a)はキャリ
ッジモータ114の速度と時間の関係を示している。本制
御は第1走査系Aを指定された倍率、スキャン長で走査
するもので、ホットラインよりスキャンスタート信号を
受信すると起動する。メインより受信したスキャン長デ
ータから、レジセンサの割り込みからスキャン終了まで
のエンコーダクロックのカウント数であるイメージ・ス
キャンカウントが演算される。
先ず、倍率に対応した基準クロックデータを設定した
後、ステップでキャリッジモータをスキャン方向(C
W)に回転させ、速度モードにおいてエンコーダパルス
の割り込み毎にDACデータをセットしスキャン時の加速
制御を行う(ステップ)。次にステップにおいてPL
L(位相制御)モードにセットし、ステップでレジセ
ンサがオフの割り込み信号があればステップに進み、
ここでエンコーダクロックのカウント数が上記スキャン
長に相当する数以上になると、PLLモードを解除して速
度モードにセットし、キャリッジモータに逆駆動力を与
えて減速させる。
次いで、ステップにおいてCWからCCW(逆転信号)
への割り込みがあるか否かが判断され、あれば速度モー
ドにおいてリターン時の加速制御を行い(ステップ
)、エンコーダのカウント数が予め設定されたブレー
キ開始点に到れば(ステップ)、リターン時の加速制
御を行い、レジセンサを踏み込むとスキャンエンド信号
(ハイレベル)をメインCPUに知らせ(ステップ)、
再度逆転信号があればキャリッジモータを停止する(ス
テップ)。なお、CPUでは、、、、の点で
エンコーダクロックをカウントするカウンタを0にリセ
ットしている。
また、第11図(b)はシャッタ147の開閉制御を示し
ている。シャッタソレノイドのオンオフとシャッタの全
開、全閉との間には時間的なずれがあるため、シャッタ
はレジセンサを通過する直前でソレノイドをオンさせ、
スキャンエンド直前でソレノイドをオフさせるように制
御する。先ず、スキャンスタートからシャッタをオン
(開)するまでのカウント数をシャッタオンカウントと
し、次いで、イメージ・スキャンカウント数とシャッタ
をオフ(閉)してスキャンエンドまでのカウント数(シ
ャッタオフカウント)との差を演算する。これらシャッ
タオンカウントおよびシャッタオフカウントのデータ
は、テーブルとしてROM内に用意される。本方式によれ
ば用紙サイズのデータからスキャンカウント数を演算す
るため、用紙サイズ枚にシャッタオンカウントおよびシ
ャッタオフカウントのテーブルを持つ必要がない。次い
で、イメージスキャンを開始し、エンコーダのクロック
数がシャッタオンカウント以上になればシャッタを開
き、レジセンオフの割り込みがあれば、ここでエンコー
ダのクロック数とシャッタオフカウントを比較し、エン
コーダのクロック数がシャッタオフカウント以上になれ
ば、シャッタを閉じてイメージスキャンを終了する。
(II−2)ベルト廻り ベルト廻りはイメージング系とマーキング系からなっ
ている。
イメージング系はIMMサブシステム34によって管理さ
れ、潜像の書込み、消去を行っている。マーキング系は
マーキングサブシステム35により管理され、帯電、露
光、表面電位検出、現像、転写等を行っている。本発明
においては、以下に述べるようにベルト上のパネル管
理、パッチ形成等を行ってコピーの高速化、高画質化を
達成するために、IMMサブシステム34とマーキングサブ
システム35とが互いに協動している。
第12図はベルト廻りの概要を示す図である。
ベースマシーン1内には有機感材ベルト4が配置され
ている。有機感材ベルトは電荷発生層、トランスファ層
等何層にも塗って感材を形成しているので、Seを蒸着し
て感材を形成する感光体ドラムに比して自由度が大き
く、製作が容易になるのでコストを安くすることがで
き、またベルト回りのスペースを大きくすることができ
るので、レイアウトがやり易くなるという特徴がある。
一方、ベルトには伸び縮みがあり、またロールも温度
差によって径が変化するので、ベルトのシームから一定
の距離にベルトホールを設けてこれを検出し、またメイ
ンモータの回転速度に応じたパルスをエンコーダで発生
させてマシーンクロックを形成し、一周のマシーンクロ
ックを常時カウントすることにより、ベルトの伸び縮み
に応じてキャリッジのスタートの基準となるピッチ信
号、レジゲートのタイミングを補正する。
本装置における有機感材ベルト4は長さが1m以上あ
り、A4サイズ4枚、A3サイズ3枚が載るようにしている
が、ベルトにはシームがあるため常にパネル(ベルト上
に形成される像形成領域)管理をしておかないと定めた
パネルのコピーがとれない。そのため、シームから一定
の距離に設けられたベルトホールを基準にしてパネルの
位置を定め、ユーザーの指定するコピーモード、用紙サ
イズに応じてベルト上に載るパネル数(ピッチ数)を決
め、またスタートボタンを押して最初にコピーをとるパ
ネルがロール201の近傍のゲットパークの位置にきたと
き信号を出し、ここからコピーがとれるという合図をす
るようにしている。
有機感材ベルト4はチャージコロトロン(帯電器)21
1によって一様に帯電されるようになっており、図の時
計方向に定速駆動されている。そして最初のパネルがレ
ジ(露光箇所)231の一定時間前にきたときピッチ信号
を出し、これを基準としてキャリッジスキャンと用紙フ
ィールドのタイミングがとられる。チャージコロトロン
211によって帯電されたベルト表面は露光箇所231におい
て露光される。露光箇所231には、ベースマシン1の上
面に配置されたプラテンガラス2上に載置された原稿の
光像が入射される。このために、露光ランプ102と、こ
れによって照明された原稿面の反射光を伝達する複数の
ミラー101〜113および光学レンズ108とが配置されてお
り、このうちミラー101は原稿の読み取りのためにスキ
ャンされる。またミラー110、111、113は第2の走査光
学系を構成し、これはPIS(Precession Image Scan)と
呼ばれるもので、プロセススピードを上げるのには限界
があるため、プロセススピードを上げずにコピー速度が
上げられるように、ベルトの移動方向と反対方向に第2
の走査光学系をスキャンして相対速度を上げ、最大64枚
/min(CPM)を達成するようにしている。
露光箇所231でスリット状に露光された画情報によっ
て有機感材ベルト4上には原稿に対応した静電潜像が形
成される。そして、IEL(インターイメージランプ)215
で不要な像や像間のイレーズ、サイドイレーズを行った
後、静電潜像は、通常黒色トナーの現像装置216、また
はカラートナーの現像装置217によって現像されてトナ
ー像が作成される。トナー像は有機感材ベルト4の回転
と共に移動し、プリトランスファコロトロン(転写器)
218、トランスファコロトロン220の近傍を通過する。プ
リトランスファコロトロン218は、通常、交流印加によ
りトナーの電気的付着力を弱めトナーの移動を容易にす
るためのものである。また、ベルトは透明体で形成され
ているので、転写前にプリトランスファランプ225(イ
レーズ用に兼用)で背面からベルトに光を照射してさら
にトナーの電気的付着力を弱め、転写が行われ易くす
る。
一方、ベースマシン1の供給トレイに収容されている
コピー用紙、あるいは手差しトレイ16に沿って手差しで
送り込まれるコピー用紙は、送りロールによって送り出
され、搬送路501に案内されて有機感材ベルト4とトラ
ンスファコロトロン220の間を通過する。用紙送りは原
則的にLEF(Long Edge Feed)によって行われ、用紙の
先端と露光開始位置とがタッキングポイントで一致する
ようにレジゲートが開閉制御されてトナー像がコピー用
紙上に転写される。そしてデタックコロトロン221、ス
トリップフィンガ222で用紙と感材ベルト4とが剥がさ
れ、転写後のコピー用紙はヒートロール232およびプレ
ッシャロール233の間を通過して熱定着され、搬送ロー
ル234、235の間を通過して図示しない排出トレイ上に排
出される。
コピー用紙が剥がされた感材ベルト4はプレクリーン
コロトロン224によりクリーニングし易くされ、ランプ2
25による背面からの光照射により不要な電荷が消去さ
れ、ブレード226によって不要なトナー、ゴミ等が書き
落とされる。
なお、ベルト4上にはパッチジェネレータ212により
像間にパッチを形成し、パッチ部の静電電位をESVセン
サ214で検出して濃度調整用としている。またベルト4
には前述したようにホールが開けられており、ベルトホ
ールセンサ213でこれを検出してベルトスピードを検出
し、プロセススピード制御を行っている。またADC(Aut
o Density Control)センサ219で、パッチ部分に載った
トナーからの反射光量とトナーがない状態における反射
光量とを比較してトナーの付着具合を検出し、またポッ
プセンサ223で用紙が剥がれずにベルトに巻きついてし
まった場合を検知している。
第13図は感材ベルト4上のパネル分割の様子を示すも
のである。
ベルト4はシーム部251があるので、ここに像がのら
ないようにしており、シーム部から一定距離lの位置に
ベルトホール252が設けられ、例えば周長1158mmの場合
でlは70mmとしている。図の253、254は感材ベルト面を
Nピッチ分割したときの先頭と最後のパネルで、図のB
はパネルの間隔、Cはパネル長、Dはパネルのピッチ長
さであり、4ピッチ分割の場合は289.5mm、3ピッチ分
割の場合は386mm、2ピッチ分割の場合は579mmである。
シーム251は、パネル253のLE(Lead Edge)とパネル254
のTE(Tail Edge)との中央にくるようにA=B/2とす
る。
なお、パネルのLEは用紙のLEと一致させる必要がある
が、TEは必ずしも一致せず、パネル適用の最大用紙TEと
一致する。
第14図はIMMサブシステムの機能の概略を示すブロッ
ク構成図である。
IMMサブシステム34の機能を概説すると、IELサブシス
テム40とバスラインによるシリアル通信を行い、高精度
のコントロールを行うためにホットラインにより割り込
み信号を送って像形成の管理を行うと共に、マーキング
サブシステム35、CHMサブシステム33に制御信号を送っ
てベルト廻りのコントロールを行っている。
また有機感材ベルト4に開けたホールを検出してメイ
ンモータの制御を行うと共に、パネルの形成位置を決定
してパネル管理を行っている。また低温環境の場合には
フューザーの空回転を行わせて定着ロールを所定温度に
維持し、迅速なコピーが行えるようにしている。そし
て、スタートキーが押されるとセットアップ状態にな
り、コピーに先立ってVDDP等の定数の合わせ込みを行
い、コピーサイクルに入ると原稿サイズに基づいてイメ
ージ先端、後端の縁消しを行って必要な像領域を形成す
る。またインターイメジ領域にパッチを形成してトナー
濃度調整用のパッチの形成を行っている。さらにジャム
要因、ベルトフェール等のハードダウン要因が消される
と、ベルトの停止、あるいはシーケンスマネージャと交
信してマシンの停止を行う。
次にIMMサブシステムの入出力信号、及び動作につい
て説明する。
ブラックトナーボトル261、カラートナーボトル262に
おけるトナーの検出信号が入力されてトナー残量が検出
される。
オプチカルレジセンサ155からはIMMサブシステムから
マーキングサブシステムへ出すPGリクエスト信号、バイ
アスリクエスト信号、ADCリクエスト信号の基準となる
オプチカルレジ信号が入力される。
プラテン原稿サイズセンサS6〜S10からは原稿サイズ
が入力され、これと用紙サイズとからIEL215による消し
込み領域が決定される。
ベルトホールセンサ213からはベルトホール信号が入
力され、メインモータ264、265によりプロセススピード
の制御を行ってベルトが一周する時間のバラツキに対す
る補正を行っている。メインモータは2個設けて効率の
よい動作点で運転できるようにし、負荷の状態に応じて
モータのパワーを効率よく出せるようにし、また電力の
有効利用を図ると共に、停止位置精度を向上させるため
にモータによる回生制動を行っている。またモータは逆
転駆動を行うことができる。これはブレードを感材ベル
トに密着させてクリーニングを行うとブレードの手前側
に紙粉やトナーの滓が溜るのでこれを落とすためであ
る。またモータによるベルト駆動はベルトクラッチ267
を介して行っており、ベルトのみ選択的に停止すること
ができる。このモータの回転と同期してエンコーダから
パルスを発生させ、これをマシンクロックとして使用し
てベルトスピードに応じたマシンクロックを得ている。
なお、ベルトホールセンサ213で一定時間ホールが検
出できなかったり、ホールの大きさが変わってしまった
ような場合にはこのことがIMMからシーケンスマネージ
ャに伝えられてマシンは停止される。
また、IMMサブシステムは、IFLサブシステム40とシリ
アル通信を行うと共に、ホットラインを通じて割り込み
信号を送っており、IELイネーブル信号、IELイメージ信
号、ADCパッチ信号、IELブラックバンド信号を送出して
いる。IELイメージ信号で不要な像の消し込みを行い、A
DCパッチ信号でIELサブシステム40により、パッチジェ
ネレータ212で形成されたパッチ領域の形状、面積を規
定すると共に、電荷量を調整して静電電位を500〜600V
の一定電位に調整する。IELブラックバンド信号はブレ
ード226によりベルト4を損傷しないように、所定間隔
毎に像間にブラックバンドを形成してトナーを付着させ
て一種の潤滑剤の役割りをたコピー用紙の先端を揃える
ためのレジストレーション用としてゲートソレノイドが
用いられる。このゲートソレノイドは、通常のこの種の
ソレノイドと異なり通電時にゲートが開きコピー用紙を
通過させるような制御を行うものである。従って、コピ
ー用紙の到来しない待機状態ではゲートソレノイドに電
源の供給がなく、ゲートは開いたままとなって消費電力
の低減を図っている。そして、コピー用紙が到来するわ
ずか手前の時点にゲートソレノイドが通電され、通過を
阻止するために静電電位を検出し、また現像機216、217
を駆動してトナー画像を形成している。またプリトラン
スファコロトロン218、トランスファコロトロン220、デ
タックコロトロン221の駆動制御を行っている。
IMMからはピッチリセット信号が送出されており、
これを基準にしてキャリッジのスタートのタイミングを
とるようにしている。
またカラー現像器ユニットが装着されているか否かの
検知信号が入力され、現像器のトナーが黒色かカラーか
を検出している。
CHMサブシステム33へなIMMからレジゲートトリガ信号
を送ってタッキングポイントで用紙と像の先端とが一致
するように制御すると共に、レジゲートの開くタイミン
グを補正する必要がある場合は、その補正量を算出して
送っている。
またブレード226で掻き落としたトナーは回収トナー
ボトル268に回収され、ボトル内のトナー量の検出信号
がIMMに入力され、所定量を超えると警報するようにし
ている。
またIMMはファンモータ263を駆動して異常な温度上昇
を防止し、環境温度が許容温度範囲内にあって安定した
画質のコピーが得られるようにしている。
第15図はタイミングチャートを示すものである。
制御の基準となる時間はオプチカルレジセンサ位置で
ある。オプチカルレジセンサオン/オフ信号の所定時間
(T1)後よりIELがオフされる。すなわちT1まではオン
していて先端消し込みを行い、T2以後はオンして後端消
し込みを行っている。こうしてIELイメージ信号により
像形成が行われ、またレジゲートのタイミングを制御す
ることでタッキングポイントでの用紙の先端と像の先端
とを一致させている。像形成終了後、パッチジェネレー
タ要求信号(基準時よりT5後)によりADCパッチ信号が
発生し、インターイメージにパッチを形成する。またパ
ッチ形成後、バイアス要求信号が発せられて(T6後)現
像が行われ、その後ADC要求信号が発せられ(T7後)て
トナー濃度の検出が行われる。またブラックバンド信号
によりインターイメージにブラックバンドが形成され
る。
なお、AE(Auto Exposure)スキャン中においては、I
ELイメージ信号のON/OFFは行わない。
(II−3)用紙搬送系 第16図において、用紙トレイとして上段トレイ6−
1、中段トレイ6−2、下段トレイ6−3、そしてデュ
ープレックストレイ11がベースマシン内に装備され、オ
プションによりサイドに大容量トレイ(HCF)17、手差
しトレイ(MSI)16が装備され、各トレイには適宜ノー
ペーパーセンサ、サイズセンサ、およびクラッチ等が備
えられている。ここで、ノーペーパーセンサは、供給ト
レイ内のコピー用紙の有無を検知するためのセンサであ
り、サイズセンサはトレイ内に収容されているコピー用
紙のサイズを判別するためのセンサである。また、クラ
ッチは、それぞれの紙送りロールの駆動をオン・オフ制
御するための部品である。このように複数の供給トレイ
に同一サイズのコピー用紙をセットできるようにするこ
とによって、1つの供給トレイのコピー用紙がなくなっ
たとき他の供給トレイから同一サイズのコピー用紙を自
動的に給送する。
コピー用紙の給送は、専用に設けられたフィードモー
タによって行われ、フィードモータにはステップモータ
が使用されている。コピー用紙の給送が正常に行われて
いるかどうかはフィードセンサによって検知される。そ
して、一旦送り出されたコピー用紙の先端を揃えるため
のレジストレーション用としてゲートソレノイドが用い
られる。このゲートソレノイドは、通常のこの種のソレ
ノイドと異なり通電時にゲートが開きコピー用紙を通過
させるような制御を行うものである。従って、コピー用
紙の到来しない待機状態ではゲートソレノイドに電源の
供給がなく、ゲートは開いたままとなって消費電力の低
減を図っている。そして、コピー用紙が到来するわずか
手前の時点にゲートソレノイドが通過され、通過を阻止
するためにゲートが閉じる。しかる後、所定のタイミン
グでコピー用紙の搬送を再開する時点で通電を停止しゲ
ートを開くことになる。このような制御を行うと、コピ
ー用紙の先端が通過を阻止されている時点でのゲートの
位置の変動が少なくなり、コピー用紙が比較的強い力で
ゲートに押し当てられた場合でもその位置決めを正確に
行うことができる。
用紙の両面にコピーする両面モードや同一面に複数回
コピーする合成モードにより再度コピーする場合には、
デュープレックストレイ11へスタックする搬送路に導か
れる。両面モードの場合には、搬送路から直接デュープ
レックストレイ11へスタックされるが、合成モードの場
合には、一旦搬送路から合成モード用インバータ10へ搬
送され、しかる後反転してデュープレックストレイ11へ
に導かれる。なお、搬送路501からソーター等への排紙
出口502とデュープレックストレイ11側との分岐点には
ゲート503が設けられ、デュープレックストレイ11側に
おいて合成モード用インバータ10へ導く分岐点には搬送
路を切り換えるためのゲート505、506が設けられ、さら
に、排紙出口502はゲート507が設けられトリロールイン
バータ9では点させることにより、コピーされた面を表
側にして排出できるようにしている。
上段トレイ及び中段トレイは、用紙枚数が500毎程
度、A3〜B5、リーガル、レター、特B4、11×17の用紙サ
イズが収容可能なトレイである。そして、第17図に示す
ようにトレイモータ551を有し、用紙が少なくなるとト
レイ552が傾く構造になっている。センサとしては、用
紙サイズを検知する3つのペーパーサイズセンサ553〜5
55、用紙切れを検知するノーペーパーセンサ556、トレ
イ高さの調整に使用するサーフェースコントロールセン
サ557を備えている。また、トレイの上がりすぎを防止
するためのイマージェンシイスイッチ558がある。下段
トレイは、用紙枚数が1100枚程度、上段トレイ及び中段
トレイと同様の用紙サイズが収納可能なトレイである。
第16図において、デュープレックストレイは、用紙枚
数が50枚程度、上記各トレイと同じ用紙サイズが収容可
能なトレイであり、用紙の1つの面に複数回のコピーを
行ったり、2つの面に交互にコピーを行う場合にコピー
済の用紙を一時的に収容するトレイである。デュープレ
ックストレイ11の入口側搬送路には、フィードロール50
7、ゲート505が配置され、このゲート505により合成モ
ードと両面モードに応じた用紙搬送の切り換え制御を行
っている。例えば両面モードの場合には、上方から搬送
されてきた用紙がゲート505によりフィードロール509側
に導かれ、合成モードの場合には、上方から搬送されて
きた用紙がゲート505、506により一旦合成モード用イン
バータ10に導かれ、しかる後反転するとゲート506によ
りフィードロール510、デュープレックストレイ11側に
導かれる。デュープレックストレイ11に用紙を収納して
所定のエッジ位置まで自由落下させるには、一般に17゜
〜20゜程度のトレイ傾斜角が必要である。しかし、本発
明では、装置のコンパクト化を図りデュープレックスト
レイ11を狭いスペースの中に収納したため、最大で8゜
の傾斜角しかとれない。そこで、デュープレックストレ
イ11には、第18図に示すようにサイドガイド561とエン
ドガイド562が設けられている。これらサイドガイドと
エンドガイドの制御では、用紙サイズが決定されるとそ
の用紙サイズに対応する位置で停止させる。
大容量トレイ(HCF)は、数千枚のコピー用紙を収容
することのできる供給トレイである。例えば現行を拡大
したり縮小してコピーをとる必要のない顧客や、コピー
量が少ない顧客は、ベースマシン単体を購入することが
適切な場合が多い。これに対して、多量のコピーをとる
顧客や複雑なコピー作業を要求する顧客にとってはデュ
ープレックストレイや大容量トレイが必要とされる場合
が多い。このような各種要求を実現する手段として、こ
の複写機システムではそれぞれの付加装置を簡単に取り
つけたり取り外すことができる構造とし、また付加装置
の幾つかについては独立したCPU(中央処理装置)を用
意して複数のCPUによる分散制御を行うことにしてい
る。このことは、単に顧客の希望する製品が容易に得ら
れるという利点があるばかりでなく、新たな付加装置の
取り付けの可能性は顧客に対して新たなコピー作業の可
能性を教示することになり、オフィスの事務処理の進化
を推進させるという点でこの複写機システムの購入に大
きな魅力を与えることになる。
手差しトレイ(MSI)16は、用紙枚数50枚程度、用紙
サイズA2F〜A6Fが収容可能なトレイであって、特に他の
トレイに収容できない大きなサイズの用紙を使うことが
できるものである。従来のこの種の手差しトレイは、1
枚ずつ手差しを行うので、手差しが行われた時点でコピ
ー用紙を手差しトレイから優先的に送り出せばよく、手
差しトレイ自体をオペレータが選択する必要はない。こ
れに対して本発明の手差しトレイ16は複数枚のコピー用
紙を同時にセットすることができる。従って、コピー用
紙のセットをもってその手差しトレイ16からの給送を行
わせると、コピー用紙を複数枚セットしている時点でそ
のフィードが開始される可能性がある。このような事態
を防止するために、手差しトレイ16の選択を行わせるよ
うにしている。
本発明では、トレイにヌジャーロール513、フィード
ロール512、テイクアウェイロール511を一体に取り付け
る構成を採用することによってコンパクト化を図ってい
る。用紙先端がテイクアウェイロール511にニップされ
た後、フィードアウトセンサーで先端を検知して一時停
止させることによって、転写位置を合わせるためのプレ
レジストレーションを行い、フィーダ部での用紙の送り
出しばらつきを吸収している。送り出された用紙は、ア
ライナ装置515を経て感材ベルト4の転写位置に給送さ
れる。
(II−4)原稿自動送り装置(DADF) 第19図においてDADF13は、ベースマシン1のプラテン
ガラス2の上に取りつけられている。このDADF13には、
原稿601を載置する原稿トレイ602が備えられている。原
稿トレイ602の原稿送り出し側には、送出パドル603が配
置されており、これにより原稿601が1枚ずつ送り出さ
れる。送りだされた原稿601は、第1の駆動ローラ605と
その従動ローラ606および第2の駆動ローラ607とその従
動ローラ608により縁故状搬送路609に搬送される。さら
に、円弧状搬送路609は、手差し用搬送路610と合流して
水平搬送路611に接続されると共に、円弧状搬送路609の
出口には、第3の駆動ローラ612とその従動ローラ613が
設けられている。この第3の駆動ローラ612は、ソレノ
イド(図示せず)により上下に昇降自在になっており、
従動ローラ613に対して接離可能に構成されている。水
平搬送路611には、図示しない駆動モータにより回動さ
れる停止ゲート615が設けられると共に、水平搬送路611
から円弧状搬送路609に向けて反転用搬送路616が接続さ
れている。反転用搬送路616には、第4の駆動ローラ617
が設けられている。また、水平搬送路611の出口と対向
してプラテンガラス2の上にベルト駆動ローラ619が設
けられ、その従動ローラ620間に張設されたベルト621を
正逆転可能にしている。このベルト搬送部の出口には、
第5の駆動ローラ622が設けられ、また、前記手差し用
搬送路610には第6の駆動ローラ623が配設されている。
該駆動ローラ623はベースァシン1の前後方向(図で紙
面と垂直方向)に2個設けられ、同一サイズの原稿を2
枚同時に送ることが可能に構成されている。なお、625
は第7の駆動ローラ626により送出パドル603の表面をク
リーニングするクリーニングテープである。
次に第20図をも参照しつつフォトセンサS1〜S12につ
いて説明する。S1は原稿トレイ602上の原稿601の有無を
検出するノーペーパーセンサ、S2は原稿の通過を検出す
るテイクアウエイセンサ、S3、S4は手差し用搬送路610
の前後に設けられるフィードセンサ、S5はスキューロー
ラー627により原稿の斜め送りが補正され提示ゲート615
において原稿が所定位置にあるか否かを検出するレジセ
ンサ、S6〜S10は原稿のサイズを検出するペーパサイズ
センサ、S11は原稿が排出されたか否かを検出する排出
センサ、S12はクリーニングテープ625の終端を検出する
エンドセンサである。
次に第21図をも参照しつつ上記構成からなるDADF13の
作用について説明する。(イ)はプラテンモードであ
り、プラテン2上に原稿601をサーチして露光するモー
ドである。
(ロ)はシンプレックスモードであり、原稿トレイ602
には、原稿601をそのコピーされる第1の面が上側とな
るようにして積層する。スタートボタンを押すと先ず、
第1の駆動ローラ605および第2の駆動ローラ607が回転
するが、第3の駆動ローラ612は上方に移動して従動ロ
ーラ613と離れると共に、停止ゲート615は下降して水平
搬送路611を遮断する。これにより原稿601は円弧状搬送
路609を通り、停止ゲート615に押し当てられる(〜
)。この停止ゲート615の位置でスキューローラ627に
より、原稿はその端部が水平搬送路611と直角になるよ
うに補正されると共に、センサS6〜S10で原稿サイズが
検出される。次いで、第3の駆動ローラ612が下方に移
動して従動ローラ613と接触すると共に、停止ゲート615
は上昇して水平搬送路611を開き、第3の駆動ローラ61
2、ベルト駆動ローラ619および第5の駆動ローラ622が
回転し、原稿のコピーされる面が下になってプラテン2
上の所定位置に送られ露光された後、排出される。な
お、手差し用搬送路610から単一原稿を送る場合にも同
様な作用となり、原稿を1枚ずつ送る機能に加え、同一
サイズの2枚の原稿を同時に送る機能(2−UP)、大型
原稿を送る機能(LDC)、コンピュータ用の連続用紙を
送るコンピュータフォームフィーダ(CCF)機能を有す
る。
(ハ)はデュープレックスモードであり、原稿の片面を
露光する工程は上記(ロ)の〜の工程と同様である
が、片面露光が終了するとベルト駆動ローラ619が逆転
し、かつ、第3の駆動ローラ612は上方に移動して従動
ローラ613と離れると共に、停止ゲート615は下降して水
平搬送路611を遮断する。従って、原稿は反転用搬送路6
16に搬送され、さらに第4の駆動ローラ617および第2
の駆動ローラ617により、円弧状搬送路609を通り、停止
ゲート615に押し当てられる(〜)。次いで、第3
の駆動ローラ612が下方に移動して従動ローラ613と接触
すると共に、停止ゲート615は上昇して水平搬送路611を
開き、第3の駆動ローラ612、ベルト駆動ローラ619およ
び第5の駆動ローラ622が回転し、原稿の裏面が下にな
ってプラテン2上の所定位置に送られ露光される。両面
の露光が終了すると再びベルト駆動ローラ619が逆転
し、再度反転用搬送路616に搬送され以下同様にしてプ
ラテン2上を通って第5の駆動ローラ622により排出さ
れる(〜)。従って排出された原稿は、コピーされ
る第1の面が下側になって最初に原稿トレイ602に積層
した順番で積層されることになる。
(II−5)ソータ 第22図においてソータ19は、可動台車651上にソータ
本体652と20個のビン653を有している。ソータ本体652
内には、搬送ベルト655を駆動させるベルト駆動ローラ6
56およびその従動ローラ657が設けられると共に、チェ
ーン659を駆動させるチェーン駆動スプロケット660およ
びその従動スプロケット661が設けられている。これら
ベルト駆動ローラ656およびチェーン駆動スプロケット6
60は1個のソータ用モータ658により駆動される。搬送
ベルト655の上部には用紙入口662、用紙出口663および
図示しないソレノイドにより駆動される切換ゲート665
が設けられている。また、チェーン659には、コピー用
紙を各ビンへ切換供給するためのインデクサー666が取
付けられている。第23図に示すように、ソータ用モータ
658のドライブシャフト671の回転はタイミングベルト67
2を介してプーリ673に伝達される。該プーリ673の回転
は、ベルト駆動ローラ656に伝達されると共に、ギヤ装
置674を介してチェーン駆動スプロケット660に伝達され
る。
次にその作用を第24図により説明する。(イ)はイン
ソートモードを示し、切換ゲート665はインソートの位
置にあってコピー用紙を最上段の排出トレイに送るもの
である。(ロ)はソートモードを示し、切換ゲート665
がソート位置に切換えられ、奇数枚目の用紙が上から下
のビンに向けて奇数段目のビンに搬送され、偶数枚目の
用紙が下から上のビンに向けて偶数段目のビンに搬送さ
れる。これによりソート時間が短縮される。(ハ)およ
び(ニ)はスタックモードを示し、(ハ)は4枚の原稿
を原稿毎に4部コピーした例を示し、(ニ)は1ビン当
たりの最大収納枚数を越えた場合であり、例えば50枚を
越えた場合には次の段のビンに収納するようにしてい
る。
(III)ユーザインターフェース(U/I) (III−1)ユーザインターフェースの構成概要 第25図はディスプレイを用いたユーザインターフェー
スの取り付け状態を示す図、第26図はディスプレイを用
いたユーザインターフェースの外観を示す図である。
(A)取付位置の特徴 本発明は、ユーザインターフェースとして先に述べた
如き従来のコンソールパネルを採用するのではなく、ス
タンドタイプのディスプレイを採用することを特徴とし
ている。ディスプレイを採用すると、第25図(a)に示
すように複写機本体(ベースマシン)1の上方へ立体的
に取り付けることができるため、特に、ユーザインター
フェース12を第25図(b)に示すように複写機本体1の
右奥隅に配置することによって、ユーザインターフェー
ス12を考慮することなく複写機のサイズを設計すること
ができ、装置のコンパクト化を図ることができる。
複写機において、プラテンの高さすなわち装置の高さ
は、原稿をセットするのに解よい腰の高さになるように
設計され、この高さが装置としての高さを規制してい
る。従来のコソールパネルは、先に述べたようにこの高
さと同じ上面に取り付けられ、目から結構離れた距離に
機能選択や実行条件設定のための操作部及び表示部が配
置されることになる。その点、本発明のユーザインター
フェース12では、第25図(c)に示すようにプラテンよ
り高い位置、すなわち目の高さに近くなるため、見易く
なると共にその位置がオペレータにとって下方でなく前
方で、且つ右側になり操作もし易いものとなる。しか
も、ディスプレイの取り付け高さを目の高さに近づける
ことによって、その下側をユーザインターフェースの制
御基板やカード装置24の取り付けスペースとしても有効
に活用できる。従って、カード装置24を取り付けるため
の構造的な変更が不要となり、全く外観を変えることな
くカード装置24を付加装備でき、同時にディスプレイの
取り付け位置、高さを見易いものとすることができる。
また、ディスプレイは、所定の角度で固定してもよい
が、角度を変えることができるようにしてもよいことは
勿論である。
このように、ディスプレイをユーザインターフェース
に使用する場合には、プラテンの手前側に平面的に取り
付ける従来のコンソールパネルと違って、その正面の向
きを簡単に変えることができるので、第25図(c)に示
すようにディスプレイの画面をオペレータの目線に合わ
せて若干上向きで且つ第25図(b)に示すように左向
き、つまり中央上方(オペレータの目の方向)へ向ける
ことによって、さらに見易く操作性のよいユーザインタ
ーフェース12を提供することができる。このような構成
の採用によって、特に、コンパクトな装置では、オペレ
ータが装置の中央部にいて、移動することなく原稿セッ
ト、ユーザインターフェースの操作を行うことができ
る。
(B)画面上での特徴 一方、ディスプレイを採用する場合においても、多機
能勝に対応した情報を提供するにはそれだけ情報が多く
なるため、単純に考えると広い表示面積が必要となり、
コンパクト化に対応することが難しくなるという側面を
持っている。コンパクトなサイズのディスプレイを採用
すると、必要な情報を全て1画面により提供することは
表示密度の問題だけでなく、オペレータにとって見易
い、判りやすい画面を提供するということからも難しく
なる。
そこで、コンパクト化を命題としてユーザインターフ
ェースにディスプレイを採用する場合には、そのバラン
ス上からディスプレイもコンパクトなサイズのものを採
用して、その中で表示制御に工夫することが必要とな
る。本発明では、ディスプレイが、コンソールパネルで
使用されているLEDや液晶表示器に比べ、多様な表示態
様、表示制御を採用することができるというメリットを
活用し、コンパクトなサイズであっても判りやすく表示
するために種々の工夫を行っている。
例えば本発明のユーザインターフェースでは、基本コ
ピー、応用コピー、専門コピーの各コピーモードに類別
して表示画面を切り換えるようにし、それぞれのモード
で機能選択や実行条件の設定等のメニューを表示すると
共に、キー入力により画面のカスケード(カーソル)を
移動させ選択肢を指定したり実行条件データを入力でき
るようにしている。また、メニューの選択肢によっては
その詳細項目をポップアップ表示(重ね表示やウインド
ウ表示)して表示内容の拡充を図っている。その結果、
選択可能な機能や設定条件が多くても、表示画面をスッ
キリさせることができ、操作性を向上させることができ
る。その他に、上記各画面の設定下を一覧表時するレビ
ュー画面や、機能を説明するインフォメーション画面、
標準のコピーモードを実行するときに利用する全自動画
面、初期のマシン設定やマシン点検動作等をさせるため
のダイアグ画面、ジャムを表示するジャム画面等を切り
換え表示できるようにしている。
このように本発明では、画面の分割構成、各画面での
領域分割、輝度調整やグレイ表示その他の表示態様の手
法で工夫し、さらには、操作キーとLEDとをうまく組み
合わせることにより操作部を簡素な構成にし、ディスプ
レイの表示制御や表示内容、操作入力を多様化且つ簡素
化し、装置のコンパクト化と多機能化を併せ実現するた
めの問題を解決している。このような考えによりCRTデ
ィスプレイを用いて構成したユーザインターフェースの
外観を示したのが第26図である。この例では、CRTディ
スプレイ301の下側と右側の正面にキー/LEDボードを配
置している。画面の構成として選択モード画面では、そ
の画面を複数の領域に分割しその1つとして選択領域を
設け、さらにその選択領域を縦に分割しそれぞれをカス
ケード領域として各機能を個別に選択設定できるように
している。そのため、キー/LEDボードでは、縦に分割し
た画面の選択領域の下側にカスケードの選択設定のため
のカスケードキー319−1〜319−5を配置し、選択モー
ド画面を切り換えるためのモード選択キー308〜310、そ
の他のキー(302〜304、306、307、315〜318)及びLED
(305、311〜314)は右側に配置する構成を採用してい
る。このようにキー及びLEDの数を少なくし、かつこれ
らをCRTディスプレイ301の横と下に配置しているので、
サイズをCRTディスプレイ301より僅かに大きくするだけ
でよく、コンパクトなユーザインターフェースを提供で
きる。
(III−2)制御システムの構成 第27図はU/I用CPUとシリアル通信で接続されたメイン
CPUとの関係を示す図、第28図はユーザインターフェー
スのハードウエア構成を示す図、第29図はユーザインタ
ーフェースのソフトウエア構成を示す図である。
(A)ハードウエア構成 メインCPU41は、第27図に示すようにROM323、NVRAM
(不揮発性メモリ)324、ベースマシンとのデータの授
受を行うインターフェース321、付加装置(OPTION)と
のデータの授受を行うインターフェース322を有し、バ
スがバスアービター326を介して通信制御回路327に接続
され、通信制御回路327を通してシリアルの通信ライン
上でU/I用CPU46その他のCPUとの通信を行うように構成
されている。ROM323は、先に説明したシーケンスマネー
ジャーやイメージングモジュール、コピーハンドリング
モジュール等の各サブシステムを含むプログラムを格納
するものである。バスアービター326は、システムRAM32
5を有し、メインCPU41から他のCPUに送出するデータ及
び他のCPUから受信するデータを保持し、メインCPU41が
シリアル通信のタイミングと非同期でデータを授受でき
るようにするものであり、ROM328は、通信制御回路327
によりシリアル通信ラインでのデータの送受信を行う通
信プログラムを格納するものである。なお、通信に関す
るこれらのバスアービター326や通信制御回路327に関す
る機能を全てメインCPU41で行うように構成してもよ
い。メインCPU41におけるシーケンスマネージャーのサ
ブシステムは、シリアル通信により各サブシステムの状
態を監視し、ユーザインターフェースからコピーモード
の信号を受信すると、所定のタイミングで効率よくコピ
ー作業が実施できるように各サブシステムに作業指示を
行う。
U/I用CPU46を備えたユーザインターフェースのシステ
ムは、ハードウエアとして第28図に示すように基本的に
CRT基板331とCRTディスプレイ301とキー/LEDボード333
より構成される。そして、CRT基板331は、全体を統括制
御するU/I用CPU46、CRTディスプレイ301を制御するCRT
コントローラ335、キー/LEDボード333を制御するキーボ
ード/ディスプレイコントローラ336を備え、さらに、
メモリとして上記の各プログラムを格納するプログラム
メモリ(ROM)337、フレームデータを格納するフレーム
メモリ(ROM)338、一部は不揮発性メモリとして構成さ
れ各テーブルや表示制御データ等を格納すると共に作業
領域として使用されるRAM339、2組のV−RAM(ビデオ
用RAM)340、キャラクタジェネレータ342等を有してい
る。
メインCPU41とCRT基板331のU/I用CPU46との間では、
ドライバ344とレシーバ343を介してシリアルの通信ライ
ンによりデータの送受信が行われる。TXDがCRT基板331
からの送信信号、RXDがCRT基板331への受信信号であ
る。クロック発生器346には、例えば11.0592MHzの水晶
発振器が用いられ、これをU/I用CPU46内部で1/12に分周
することによって、0.9216MHzの基本周波数を生成して
いる。そして、U/I用CPU46の通信では、これを内部タイ
マにより1〜256分周(プログラマブル)することによ
り転送クロックを設定している。従って、基本周波数0.
9216MHzをプログラムで1/3に分周決定し、さらに1/32に
分周すると、転送クロックは9600Hz(送信ビット速度は
9600BPS)になる。
U/I用CPU46は、メインCPU41からマシンの状態信号を
受信し、また、キーボード/ディスプレイコントローラ
336からキー/LEDボード333の操作信号を入力してCRTデ
ィスプレイ301に表示する画面の切り換え、コピーモー
ドの設定、CRTディスプレイ301に表示するメッセージの
生成を行う。そして、キー/LEDボード333の操作信号の
入力処理において、スタートキー318が操作されると、
そのときのコピーモードをチェックし矛盾がなければメ
インCPU41へそのコピーモードを送信し、コピーモード
に矛盾がある場合にはJコードメッセージを生成してCR
Tディスプレイ301に表示するような処理を行う。CRTデ
ィスプレイ301の表示処理では、表示画面に対応してキ
ャラクタジェネレータのコードを設定し、そのコードを
V−RAM340に書き込む。そのキャラクタジェネレータの
コードを設定する情報を格納したものがフレームメモリ
338である。V−RAM340にコードが書き込まれると、CRT
コントローラ335の制御によってラスタアドレスに同期
してキャラクタジェネレータ342のドットデータが読み
出され、並/直変換回路355でシリアルデータに変換さ
れ、CRTディスプレイ301に表示される。
ウォッチドッグタイマ(W.D.T)345は、U/I用CPU46の
暴走をチェックするものであり、U/I用CPU46がある特定
の番地例えばデータ領域7000〜77FFのいずれかの番地を
リードした時リセットされる。従って、150mS以内にこ
の特定番地をリードするようにプログラムを作成してお
くことによって、U/I用CPU46が暴走すると、150mS以上
経過しても特定番地がリードされなくなりウォッチドッ
グタイマ(W.D.T)345がリセットされないので、U/I用C
PU46暴走に対する処理がなされる。
キーボード/ディスプレイコントローラ336は、U/I用
CPU46に入力しているクロック発生器346の出力をカウン
タ347で1/4に分周して2.7648MHzにしたクロックを入力
し、さらにプリスケーラにより1/27に分周して102kHzに
することにより4.98mSのキー/LEDスキャンタイムを作り
出している。このスキャンタイムは、長すぎると入力検
知に長い時間を要することになるためオペレータによる
キー操作時間が短いときに入力データの取り込みがなさ
れなくなるという問題が生じ、逆にあまり短くするとCP
Uの動作頻度が多くなりスループットを押すことにな
る。従って、これらの状況を勘案した最適のスキャンタ
イムを選択する必要がある。
(B)ソフトウエア構成 ユーザインターフェースのソフトウエア構成は、第29
図に示すようにI/O管理やタスク管理、通信プロトコル
の機能を有するモニターと、キー入力管理や画面出力管
理の機能を有するビデオコントローラと、ショブの管理
や制御、選択の判定、モード決定等の機能を有するジョ
ブコントローラからなる。ここで、所定枚数のコピーを
取る場合、そのコピー動作をスタートさせて所定枚数の
コピーを行い終了させるまでが1つのジョブとされる。
このようにソフトウエアを分割して構成し、ビデオコン
トローラで画面の編集制御やキー入力の変換処理を行う
ことによって、ジョブコントローラでは、表示装置やキ
ーボードに関係なくソフトウエアを設計することができ
る。従って、例えばディスプレイをコンソールパネルに
取り換える場合でもジョブコントローラは全く変えるこ
となく、ビデオコントローラをコンソールパネルに合わ
せて設計変更するだけでよい。つまり、ビデオコントロ
ーラは、表示装置やキーボードとジョブコントローラと
の間にあって、ジョブコントローラへ論理キーを渡し、
ジョブコントローラから受けたインターフェースコマン
ドを表示装置やキーボードへ反映させるようにすればよ
い。
このようなソフトウエアの分割を可能にしているのが
論理キーとインターフェースコマンドであり、ジョブコ
ントローラからインターフェースコマンドでビデオコン
トローラを制御することによってジョブコントローラで
は画面を全く意識せずジョブの管理を行えるようにし、
ソフトウエアの構築を容易にしている。従って、キー入
力に関しては、ビデオコントローラでキーの物理的情報
を処理し、ジョブコントローラでモードを認識してキー
受付条件のチェックを行いジョブのコントロールを行
う。画面表示では、ジョブコントローラでマシンの状態
情報や選択モード情報等により画面制御を行いビデオコ
ントローラにインターフェースコマンドを発行すること
によって、ビデオコントローラでそのコマンドを実行し
画面の編集、描画を行う。なお、以下で説明するキー変
化検出部362、その他のデータの処理や生成、コントロ
ールを行うブロックは、それぞれ一定のプログラム単位
(モジュール)で示したものであり、これらの構成単位
は説明の便宜上まとめたものであって、さらにあるもの
はその中を複数のモジュールで構成したり、或いは複数
のモジュールをまとめて構成するのもあることは勿論で
ある。
「ビデオコントローラ」 キー変化検出部362は、物理キーテーブル361によりモ
ニターから渡される物理キーの情報について二重押しチ
ェックやキー連続押し状態検知を行うものである。キー
変換部363は、このようにして検知された現在押状態の
物理キーを論理キー(論理的情報)に変換するものであ
り、その論理キー(カーレントキー)のキー受付条件の
チェックをジョブコントローラに依頼する。変換テーブ
ル364は、この物理キーから論理キーへの変換の際にキ
ー変換部363が参照するものであり、例えばカスケード
キーは同じ物理キーであっても画面によって論理的情報
は異なるので、表示制御データ367の表示画面情報によ
り物理キーから論理キーへの変換が制御される。
画面切り換え部368は、ジョブコントローラからキー
受付信号と論理キーを受け、或いはビデオコントローラ
内で直接キー変換部363から論理キーを受けて、論理キ
ーが基本コピー画面や応用コピー画面を呼び出し、或い
はカスケードの移動によってポップアップ画面を展開す
るような単なる画面切り換えキーで、モード更新やステ
ート更新のないキーの場合には表示制御データ367を当
該画面番号に表示画面の番号を更新する。そのため、画
面切り換え部368では、テーブルとしてポップアップ画
面を展開する論理キーを記憶し、当該論理キーが操作さ
れ且つ750msec以内に他のキー入力がなかった場合に
は、ポップアップ画面を展開するように表示制御データ
367の更新を行う。この処理は、ある選択肢の選択仮定
において一時的にカスケードキーの操作によってポップ
アップ画面を展開する選択肢が選択される場合があり、
このような場合にもポップアップ画面が一々展開される
のを防止するために行うものである。従って、ポップア
ップ画面を展開する論理キーであっても750msec以内に
他のキー入力があった場合には、一時的なキー入力とし
て無視されることになる。また、ジャムの発生等のステ
ートの更新、カスケードの移動その他のコピーモードの
更新、メッセージやカウント値の更新の場合には、表示
制御部369がジョブコントローラからインターフェース
コマンドを受けて解析し、表示制御データ367の更新を
行う。
表示制御データ367は、表示する画面番号や画面内の
表示変数情報等、各画面の表示を制御するデータを持
ち、ダイアログデータ370は、各画面の基本フレーム、
各フレームの表示データ、表示データのうち変数データ
の参照アドレス(表示変数情報を格納した表示制御デー
タ367のアドレス)を持つ階層構造のデータベースであ
る。ダイアログ編集部366は、表示制御データ367の表示
する画面番号をもとに表示する画面の基本フレーム、表
示データをダイアログデータ370から読み出し、さらに
変数データについては表示制御データ367の表示変数情
報に従って表示データを決定して画面を編集しV−RAM3
65に表示画面を描画展開する。
「ジョブコントローラ」 キー管理部14は、ステートテーブル371を参照して論
理キーが今受付可能な状態か否かをチェックするもので
あり、受け付け可であればその後750msec経過するまで
他のキー情報が入力されないことを条件としてキー情報
を確定しキーコントロール部375に送る。キーコントロ
ール部375は、キーの受付処理を行ってコピーモード378
の更新、モードチェックやコピー実行コマンドの発行を
行い、マシン状態を把握して表示管理部377に表示制御
情報を渡すことによって表示制御を行うものである。コ
ピーモード378には、基本コピー、応用コピー、専門コ
ピーの各コピー設定情報がセットされる。表示管理部37
7は、キー管理部14又はキーコントロール部375による処
理結果を基にインターフェースコマンドをビデオコント
ローラに発行し、インターフェースルーチン(表示制御
部369)を起動させる。ステート管理部372は、キー受付
状態やジャムやフェイルの発生、インターロックが開い
ている等のマシンの状態情報からステートの変化を判断
してキー受付のためのステートテーブル371を更新す
る。そして、これらのステート情報によってキーの受付
条件がチェックされる。ジョブコントロール部376は、
スタートキーの操作後、マシンの動作情報を受けてマシ
ン制御のためのコマンドを発行して、原稿1枚に対する
コピー動作を実行するための管理を行うものである。コ
マンドコントロール部373は、本体から送信されてきた
受信コマンドの状態をステート管理部372及びジョブコ
ントロール部376に通知すると共に、ジョブ実行中はジ
ョブコントロール部376からその実行のためのコマンド
を受けて本体に送信する。
従って、スタートキーが操作され、キーコントロール
部375がコピーモードに対応したコマンドを送信バッフ
ァ380にセットすることによってコピー動作が実行され
ると、マシンの動作状態のコマンドが逐次受信バッファ
379に受信される。コマンドコントロール部373よりこの
コマンドをジョブコントロール部376に通知することに
よって所定枚数のコピーが終了してマシン停止のコマン
ドが発行されるまで、1枚ずつコピーが終了する毎に次
のコピー実行のコマンドが発行される。コピー動作中に
おいて、ジャム発生のコマンドを受信すると、コマンド
コトロール部373を通してステート管理部372でジャムス
テートを認識し、ステートテーブル371を更新すると同
時にキーコントロール部375を通して表示管理部377から
ビデオコントローラにジャム画面制御のインターフェー
スコマンドを発行する。
「インターフェースコマンド」 ジョブコントローラからインターフェースコマンドを
発行してビデオコントローラを制御する構成の採用によ
ってジョブコントローラとビデオコントローラがそれぞ
れ独立に設計可能となり、ビデオコントローラを更新す
ることによって簡単にディスプレイをコンソールパネル
に変更したり、他の入出力手段に変更することができ
る。インターフェースコマンドは、登録コマンドとし
て、例えばトレイに関してNo.、用紙サイズ、向き、付
加装置に関して装置名、有無、セカンドデベに関してそ
の有無、カラー等があり、通常設定コマンドとして、カ
スケード、カスケード、設定枚数、とじしろ等がある。
また、編集設定コマンドとしてボックス表示、座標表示
等があり、ジョブ設定コマンドとして、呼び出し数値,
登録数値等、表示コマンドとして、通常メッセージ、ス
テート表示、メイド表示、トナー残留表示、回収トナー
表示、ノーペーパー表示等、モードコマンドとして、ジ
ャム、ジャムクリア、インフォメーション変更、予熱、
割り込み、復帰、変更等がある。さらに、表示コントロ
ールコマンド、マシン動作状態コマンド、イニシャライ
ズコマンド、ダイアグコマンド等がある。ビデオコント
ローラの表示制御部369では、これらのコマンドを解析
して表示制御データ367の更新処理を行う。例えば登録
コマンドでは、各画面の初期設定を行い、通常設定コマ
ンドでは、通常設定画面におけるカスケードの設定状態
表示や不要カスケードの消去、設定枚数(セットカウン
ト)の表示、とじしろ値の表示を行い、モード変換コマ
ンドでは、それぞれのモード画面の表示やLED(図示省
略)のオン/オフを行う。
上記のようにしてカスケードキーの操作では、カスケ
ードキーがオンからオフになった時、引き続き750msec
押され続けた時、その後もさらに引き続き押され続け12
5msec経過した時、を契機として対応するキーが受付可
であれば1ランク移動する。また、その移動先がモード
受付不可であれば1ランクスキップされ次のキーが選択
される。この動作は、カスケードがアップしたことによ
りそれに対応する論理コードがジョブコントローラにキ
ー受付として渡され、表示データとしてジョブコントロ
ーラからビデオコントローラにフィードバックされる。
(C)処理の流れ 次に、オペレータによる操作及びマシンの状態に対応
した処理の例を説明する。
まず、電源がオンされ初期化されると、ステートテー
ブル371が初期ステートでキー入力がないことを条件に
キー管理部374から画面切り換え部368に初期画面の指示
を出す。ビデオコントローラでは、この指示を受けて画
面切り換え部368が表示制御データ367の表示画面を初期
画面にする。
表示制御データ367において初期画面が基本コピー画
面とされている場合には、ダイアログ編集部366がダイ
アログデータ370から基本コピーのフレームを読み出
す。このフレームには各領域毎に表示制御データ367の
アドレスが示されているので、ダイアログ編集部366に
よってこのアドレスを基に表示制御データ367を読み出
し編集してV−RAM365に基本コピー画面を描画する。同
時に基本コピーのLEDを点灯する。ここで、キーボード
の応用コピー、専門コピーのモード選択キーが操作され
ると、キー管理部374でキー受付条件のチェックを行っ
て同様に画面切り換え部368に対応する画面の指示を出
す。なお、表示制御データ367において初期画面が全自
動画面とされていれば全自動画面が描画される。この設
定は、ダイアグモードで行われる。
これらの画面の表示状態において、オペレータによっ
てカスケードキーが操作され物理キーテーブル361が更
新されると、キー変化検出部361でそれを検知し、キー
変換部363で論理キーに変換する。カスケードキーは、
画面によって論理キーへの変換が異なるので、表示制御
データ367の画面情報より変換テーブル364の参照位置を
制御し論理キーへの偏かが行われる。例えば、第26図に
おいてカスケードキー19−3が操作された場合、画面が
基本コピー画面であれば両面コピーカスケードの論理キ
ーに変換されるが、応用コピー画面であればカラーカス
ケードの論理キーに変換される。
キー管理部374では、ステートテーブル371より今受け
付けられる状態か否かを判断し、この場合には選択モー
ド画面でのカスケードキーという条件で受付許可し、こ
のキーをキーコントロール部375さらにはここからステ
ート管理部372に送る。キーコントロール部375では、こ
のキーからコピーモード378を更新すると共に表示管理
部377にカスケードの表示情報を渡し、表示管理部377で
インターフェースコマンドを生成して表示制御部369に
発行する。表示制御部369は、このインターフェースコ
マンドを受けて表示制御データ367のカスケード設定情
報を更新する。以後、この内容はダイアログ編集部366
により画面に反映されることは、先に説明した通りであ
る。このようにして各選択モード画面の切り換えを行
い、各カスケードが設定されると、その設定状態がディ
スプレイに表示されると共に、ジョブコントローラのコ
ピーモード378、ステートテーブル371が更新されてゆ
く。
そして、スタートキーが操作されると、キーコントロ
ール部375は、コピーモード378をチェックを行いコピー
実行コマンドを発行する。このコピー実行コマンドの発
行は、送信バッファ380にセットすることにより行わ
れ、モニターによりシリアルの通信ラインを介してメイ
ンCPUに送信される。モード設定が矛盾している場合に
は、表示管理部377から表示制御のインターフェースコ
マンドを生成、発行してメッセージを制御する。
コピー実行コマンドの発行を契機にジョブコントロー
ル部376は、コピー1枚毎にコピー動作を管理する。例
えばマシンがコピー動作を開始してマシン状態コマンド
が受信バッファ379に刻々と受信されると、コマンドコ
ントロール部373でこれを解析してステート管理部372及
びジョブコントロール部376に通知する。ジョブコント
ロール部376は、マシン状態コマンドを受けてコピー1
枚毎に設定枚数までマシン動作に必要なコマンドを発行
する。これは、コマンドコントロール部373を通して送
信バッファ380にセットされる。他方、ステート管理部3
72は、このマシン状態コマンドに従ってステートテーブ
ル371を更新する。従って、このステートになるとキー
管理部374でモード選択キーやカスケードキー等が受付
許可されなくなる。
コピー実行中にジャムが発生しマシンからジャム発生
コマンドを受信すると、その情報がコマンドコントロー
ル部373を通してジョブコントロール部376及びステート
管理部372に渡される。その結果、ステートテーブル371
はジャム発生状態で更新され、ジョブは中断される。そ
して、キーコントロール部375でジャムの発生位置を認
識してその情報を表示管理部377に渡すことによって、
表示管理部377からジャムゾーンのパラメータを付加し
た例えばモードの分類でジャムの処理コードによるイン
ターフェースコマンドを生成し発行する。そこで、表示
制御部369がこのコマンドを処理し表示制御データ367を
ジャム画面表示の内容に更新することによって、その時
の画面の輝度を1ランク下げその上にジャムゾーンを表
した画面が上書きされたジャム画面がディスプレイに表
示される。
また、マシン状態コマンドでは、トナー残量や回収ボ
トルの状態、用紙切れ、インターロック開等の状態をキ
ーコントロール部375で認識して表示管理部377を通して
メッセージ領域、メンテナンス情報領域、カウント部等
の制御を行う。
ダイアグモードは、例えば電源をオンするときに、オ
ールクリアキーを同時に操作するという特殊の操作によ
って移行する。このモードも、キー管理部374を通して
キーコントロール部375において認識される。そして、
表示管理部377を通してダイアグコマンドを発行して、
ダイアグ画面を制御する。このモードでは、表示制御デ
ータ367の特定領域について登録、設定でき、ダイアグ
モード以外の通常のモードでは設定できないようになっ
ている。例えば全自動画面を表示するか、全自動画面を
表示しないようにするかの設定はその1つである。
(III−3)表示画面のデータ及び編集 第30図は画面データの構成例を示す図である。
本発明は、付加装置等の実装状況が異なってカスケー
ドや選択肢すなわち選択可能な機能が変わる場合でも、
その組み合わせに対応した画面を用意することなく、基
本的には第29図に示すように画面のデータベースをダイ
アログデータ370としてROMに持ち、その変数の表示制御
データ367としてRAMに持つことによって、特定の表示ブ
ロックを変化させて1画面のデータで編集できるように
している。
第30図(a)はダイアログデータのメモリ空間の構成
を示したものであり、32kバイトのチップを8枚使用
し、ページ(Page Number)と絶対アドレス(Absolute
Address)でアクセスする構造になっている。そして、
図示のようにページ0の一部をジャンプテーブルとして
用い、各画面(フレーム)のデータの格納アドレスをポ
イントすることによって、画面番号(フレームNo.とポ
ップアップNo.)によりアクセスできる。基本的なデー
タ構造は、同図(b)に示すように何のデータかを示す
IDとページと絶対アドレス、そして先頭の表示位置(Sc
reen Position)のあるものと、先頭の表示位置のない
ものからなり、例えばメッセージデータ(Message Vari
able)、セットカウント等の数値データ(Numeric Vari
able)、表示内容の固定された形状データ(Figure Var
iable)、装置の実装状況によって内容が変化する変数
データ(Elementary Variable)、取り外されたトレイ
等をブリンク表示するブリンクデータ(Blink Variabl
e)、予めセット可能なカスケードデータ(Presettable
Variable)、ベーシックフレームのデータ、ポップア
ップフレームのデータ等に用いられる。
ダイアログデータの全体のデータ構造は、同図(c)
に示すようにジャンブテーブルJT、フレームF1、F2、…
…、各フレームを構成するベーシックフレームBFやポッ
プアップフレームPF等の構成フレーム、オブジェクトリ
ファレンスOR、それぞれの具体的な表示データが格納さ
れたオブジェクトデータODからなり、オブジェクトデー
タODに実際の表示情報を持ち、他は矢印に示すように階
層構造(木構造)のポインタとなっている。そして、構
成フレームで全画面データが用意され、それぞれの画面
に対応する全表示データがオブジェクトリファレンスOR
とオブジェクトデータODの対で用意され、各画面の制御
には、オブジェクトリファレンスORの参照情報(Test V
ariable)が用いられる。例えばオン/オフ表示される
設定状態表示領域のデータの場合、オンのデータとオフ
のデータがオブジェクトリファレンスORとオブジェクト
データODに用意され、そのいずれを用いるかは参照情報
の示すアドレスの表示制御データ367の設定に依存する
ようになっている。つまり、参照情報(Test Variabl
e)は、表示制御データ367の参上アドレスを示し、その
アドレスに表示制御部369(第29図)がコピーモードや
付加装置の実装状態に応じてデータをセットすればよ
い。従って、ソーター等が実装されているか否かに応じ
た表示制御も同様である。
次に各データ構造を詳述する。ジャンプテーブルJT
は、それぞれのフレームに対応してページと絶対アドレ
スからなり、対応するフレームF1、F2、……の先頭アド
レスをポイントしている。フレームF1、F2、……は、基
本コピー画面や応用コピー画面、専門コピー画面、レビ
ュー画面、インフォメーション画面、ジャム画面等であ
る。各フレームは、その先頭にデータが幾つあるかを示
す「Possibilities」情報を有し、その後に「ID」とデ
ータアドレスによりベーシックフレーム、ポップアップ
フレームからなる各構成フレームの先頭アドレスをポイ
ントしている。例えば基本コピー画面の場合、構成フレ
ームは、ポップアップのないベーシックフレームBF、倍
率のポップアップフレーム、コピー濃度のポップアップ
フレームPFからなる。ベーシックフレームBF、ポップア
ップフレームPF等の構成フレームも同様にその先頭に
「Possibilities」情報を有し、その後に「ID」とデー
タアドレスにより当該フレームを構成する全てのオブジ
ェクトリファレンスORの先頭アドレスをポイントすると
共に、先頭の表示位置(Screen Position)を持ってい
る。オブジェキュトリファレンスORは、「Possibilitie
s」情報の後に表示制御データ367のアドレスを内容とす
る参照情報(Test Variable)、最大の表示領域情報(M
ax Height&Width)を有し、そして、各オブジェクトデ
ータODに対応して「ID」とデータアドレス、リバースや
グレイ等の表示態様データ(Rev/Gray)、定数(Consta
nt)のデータが続いている。
例えばメッセージデータの例では、メッセージデータ
がk個であるとすると、オブジェクトリファレンスORは
定数「0」から「k」までのデータを有し、それぞれが
対応するメッセージデータのオブジェクトデータODをポ
イントしている。そこでいま、オブジェクトリファレン
スORのポイントする定数「0」のオブジェクトデータの
キャラクタ列が「コピーできます。」、定数「1」のそ
れが「コピーしています。」であるとすると、このオブ
ジェクトリファレンスORの参照情報で示すアドレスの表
示制御データ367に表示制御部369から「0」を書き込む
ことによって「コピーできます。」を表示することがで
き、「1」を書き込むことによって「コピーしていま
す。」を表示することができる。このようにオブジェク
トリファレンスORには、例えばメッセージデータであれ
ば上段のメッセージと下段のメッセージに分けそれぞれ
に全データが用意されている。ダイアログ編集部366で
は、そのオブジェクトリファレンスORにおいて参照情報
をもとにオブジェクトデータODを選択し、そのポイント
するオブジェクトデータODを処理することによって例え
ば「コピーできます。」のキャラクタを読み出して最終
的にV−RAMに書き込む。
また、オブジェクトデータODが数データの場合には、
1行しか使用しないので高さ情報(Height)はなく、デ
ータの幅(タイル数,Width)、ゴシック対、明朝体等の
フォントを指定するデータ、リバース等の表示属性デー
タ、参照情報(Test Var.)が続く。この参照情報の指
定するアドレスの表示制御データ367にはカウント値や
倍率値等の表示すべき数値が書き込まれている。グレイ
スケールの場合には同様にその領域のサイズ(Height,W
idth)とレベル(オフ「00」、レベル1「01」、レベル
2「10」、…)が続く。このようにダイアログデータで
は、種々の性格のデータを含んでおり、それを基本コピ
ー画面で種別して示したのが同図(d)である。
同図(d)に示す基本コピー画面では、先に述べたよ
うに設定状態表示領域及びソーターのカスケード名のデ
ータEV(Elementary Variable)がオン/オフ表示され
るデータとなる。従って、このようなデータの場合に
は、同図(e)に示すように定数「1」と「0」により
オンとオフ(ブランク)が対になったリファレンスデー
タとなる。従って、参照情報(Test Variable)の指定
するアドレスの表示制御データには「1」か「0」が書
き込まれ、「1」の場合には例えば「ソーター」が表示
され「0」の場合にはブランクとなる。
同図(f)は変更のない固定カスケードに適用される
データ構造例を示したものであり、同図(d)に示す基
本コピー画面では縮小/拡大や両面コピー、コピー濃度
の各カスケードに適用されるデータCV(Cascade Variab
le)である。このデータでは、オブジェクトリファレン
スORに各カスケードについて枠有り(ON)と枠無し(OF
F)のリファレンスを一連のデータとして持っている。
そして、参照情報(Test Variable)の指定するアドレ
スの表示制御データには枠有りにするカスケード番号が
書き込まれる。従って、このデータの場合には、表示制
御データで枠有りを指定しているカスケードのみ枠有り
(ON)のデータが選択され、それ以外のカスケードは枠
無し(OFF)のデータが選択される。先に説明したよう
に枠有りでは、右側と下側に立体感を出す枠(影)が表
示されると共にバックを高輝度で表示され、枠無しで
は、バックをグレー階調で表示される。
同図(g)はトレイのようなブリンクに適用されるデ
ータ構造の例を示したものであり、同図(d)に示す基
本コピー画面では手差しを除くトレイの表示領域に適用
されるデータBL(Blink Variable)である。このデータ
では、参照情報(Test Variable)の指定するアドレス
の表示制御データにブリンク指定のデータがセットされ
ると、先頭の表示位置(Screen Position)とサイズ(H
eight,Width)によって指定される領域をブリンクに設
定する。つまり、ブリンク表示の対象となる領域につい
ては全てこのデータが設定される。
同図(h)は予め設定変更が可能なカスケードに適用
されるデータ構造例を示したものであり、同図(d)に
示す基本コピー画面では、用紙トレイやソーターの各カ
スケードに適用されるデータPC(Presettable Cascade
Variable)である。このデータでは、枠有りのカスケー
ドを制御するための参照情報と「ID」と各カスケードの
リファレンス情報を有するグループ(Group of Figure
s)のアドレスを持ち、その後に各カスケード位置に対
応して参照情報(Tech Rep Variable)と先頭の表示位
置(Screen Position)を持っている。そして、各カス
ケード対応の参照情報(Tech Rep Variable)で示す表
示制御データに選択肢が設定される。
同図(i)〜(m)は表示制御データの仕様例を示す
図である。この図に示す仕様に従って表示制御部369が
表示制御データの設定を行う。例えば専門コピー画面に
おいてジョブメモリーのカスケードをデフォルト以外に
設定すると、表示制御部369によって表示制御データ367
のアドレスAOCに「1」が書き込まれる。従って、基本
コピー画面が表示されたときには、その設定状態表示領
域に「ジョブメモリー」のカスケード名が表示される。
第31図には画面編集処理を説明するための図であり、
同図aは処理の流れ、同図(b)はモジュール構成例を
示す。
先に説明したように本発明では、V−RAMの二重化を
行い、画面の一部を変更する場合にはその部分のみを書
き替え処理するが、画面の変更内容が多い場合には裏V
−RAMにデータを展開した後V−RAMを切り換えることに
よって、表示画面の変更の際のちらつきをなくしてい
る。そのため、画面編集処理では、第32図(a)に示す
ようにまず1画面の書き替え処理か否かの判断を行う必
要がある。画面は、上記のようにフレームNo.とポップ
アップNo.、そして表示制御データの設定内容に従って
編集され展開される。従って、フレームNo.或いはポッ
プアップNo.が変更された場合には当然画面が書き替え
となり、裏V−RAMが使用されるが、オールクリアキー
が操作された場合にも各カスケードが全てデフォルトに
リセットされるため各カスケードが移動するので、変更
内容が多くなり裏V−RAMが使用されることになる。従
って、このように裏V−RAMを使用する処理が表V−RAM
の一部を書き替える処理かの判断をまず行うことになる
(ステップ)。
画面の書き替え処理の場合には、ダイアログ初期化を
行う。この処理では、フレームNo.とポップアップNo.か
らダイアログデータの先頭アドレスを求め、ダイアログ
リードポインタを設定する(ステップ)。
そして、構成情報群から「Possibility」の数だけ1
ブロックずつチェック処理を行い、固定アイテムか可変
アイテムかを調べる(ステップ、)。
YESの場合(固定アイテムの場合)には、画面グレイ
チェックを行ったのちリード処理を起動し、裏V−RAM
に出力して表示データを展開する(ステップ〜)。
NOの場合(可変アイテムの場合)には、構成情報と参
照情報(Test Variable)のアドレスをアップデートテ
ーブルに登録し、全ての可変アイテムを登録終了する
と、アップデートテーブルにEOF(エンドオブファイ
ル)コードをセットする(ステップ〜)。
上記〜の処理を「Possibility」の数だけ行う
と、次は、アップデートテーブルをEOFモードまで1ブ
ロックずつチェックし、上記〜と同様の処理を行う
(ステップ〜)。
画面書き替え処理は、以上のようにして行われるが、
上記の判断処理でNOの場合には、次の部分書き替え処
理が行われる。
部分書き替え処理では、アップデータテーブルをチェ
ックして変化した可変アイテムのダイアログデータをリ
ードし、その表示ブロックデータを作成して表V−RAM
に出力する。
(III−4)表示画面の構成 本発明のユーザインターフェースでは、CRTディスプ
レイを最大限に有効活用し、キー/LEDボードの構成を簡
素化したものである。その中でも画面をシンプル且つ見
易く、選択設定や確認、メッセージの伝達機能を効果的
に発揮させるため、画面の分割に工夫をしている。画面
としては、コピーモードを選択するための選択モード画
面、コピーモードの設定状態を確認するためのレビュー
画面、標準のモードでコピーを実行するための全自動画
面、多機能化したコピーモードについて説明画面を提供
するインフォメーション画面、ジャムが発生したときに
その位置を適切に表示するジャム画面等により構成して
いる。さらに、選択モード画面は、機能が多く1画面で
は煩雑になり、また、機能の中には極一般に使用される
機能だけでなく専門的な機能もあることから、これらを
使用される内容に応じて3分割している。この分割した
画面は、適宜モード選択キー308〜310により選択して切
り換え表示させることができ、それぞれの画面により所
望の機能を選択設定できる。さらに、これらの画面の中
を選択領域や他のモードの設定状態表示領域、メッセー
ジ領域等に分割することにより、操作状態に応じてユー
ザに情報の的確な伝達を行えるように構成している。
(A)選択モード画面 第32図は選択モード画面を説明するための図である。
選択モード画面としては、第32図(a)〜(c)に示
す基本コピー、応用コピー、専門コピーの3画面が設定
され、モード選択キー308〜310の操作によってCRTディ
スプレイに切り換え表示される。これらの画面のうち、
最も一般によく用いられる機能を類別してグループ化し
たのが基本コピー画面であり、その次によく用いられる
機能を類別してグループ化したのが応用コピー画面であ
り、残りの特殊な専門的機能を類別してグループ化した
のが専門コピー画面である。
各選択モード画面は、基本的に上から2行で構成する
メッセージ領域A、3行で構成する設定状態表示領域
B、9行で構成する選択領域Cに区分して使用される。
メッセージ領域Aには、コピー実行条件に矛盾があると
きのJコードメッセージ、サービスマンに連絡が必要な
ハード的な故障のときのUコードメッセージ、オペレー
タに種々の注意を促すCコードメッセージ等が表示され
る。このうち、Jコードメッセージは、各カスケードの
設定内容によるコピー実行条件の組み合わせチェックテ
ーブルを備え、スタートキー318が操作されると、テー
ブルを参照してチェックを行いコピーモードに矛盾があ
る場合に出力される。設定状態表示領域Bには、他モー
ドの選択状態、例えば基本コピー画面に対して応用コピ
ーと専門コピーの選択状態が表示される。この選択状態
の表示では、選択領域Cのカスケードの状態がデフォル
ト(再下段)以外である場合にそのカスケードが表示さ
れる。選択領域Cには、上段にカスケード名が表示さ
れ、各カスケード領域の最下段がデフォルト領域、それ
より上の領域がデフォルト以外の領域となっていて、カ
スケードキーの操作によって5つのカスケード領域で個
別に選択できるようになっている。従って、選択操作し
ない場合には、デフォルト領域が選択され、すべてデフ
ォルトの状態が全自動コピーのモードとなる。また、選
択領域は、縦5つに分割されたカスケード領域に対応す
る下方のカスケードキー319−1〜319−5で選択設定が
行われる。なお、メッセージ領域Aの右側はセットカウ
ントとメイドカウントを表示するカウント部として、ま
た、設定状態表示領域Bの下1行はトナーボトル満杯、
トナー補給等のメンテナンス情報部として用いる。以下
に各選択モード画面のカスケード領域の内容を説明す
る。
(イ)基本コピー 基本コピー画面は、第32図(a)に示すように「用紙
トレイ」、「縮小/拡大」、「両面コピー」、「コピー
濃度」、「ソーター」のカスケードからなる。
「用紙トレイ」では、自動がデフォルトになってい
て、この場合には、原稿サイズと同じ用紙を収容したト
レイが自動的に選択される。カスケードキーの操作によ
りデフォルト以外の領域を使って手差しトレイや大容量
トレイ、上段トレイ、中段トレイ、下段トレイのいずれ
かを選択できる。なお、各トレイの欄には図示のように
収容されている用紙を判別しやすいようにその用紙サイ
ズ、種類及びアイコン(絵文字)が表示される。用紙
は、長手方向に送り込む設定と、長手方向と直角方向に
送り込む設定がある。
「縮小/拡大」は、等倍がデフォルトになっていて、
カスケードキーの操作により自動、固定/任意が選択で
きる。自動では、選択されている用紙サイズに合わせて
倍率を自動的に設定し、コピーする。倍率(線倍率)
は、50%から200%まで任意に1%刻みで設定すること
ができ、固定/任意では、カスケードキーの操作により
具体的な設定対象となる内容がポップアップ画面により
表示され、50.7%、70%、81%、100%、121%、141
%、200%の7段階設定からなる固定倍率を選択するこ
とができると共に、1%ずつ連続的に変化する任意倍率
を選択設定することができる。
「両面コピー」は、片面がデフォルトになっていて、
デフォルト以外として原稿→コピーとの関係において両
面→片面、両面→両面、片面→両面が選択できる。例え
ば両面→片面は、両面原稿に対して片面コピーを行うも
のであり、片面→両面は、片面原稿を両面コピーにする
ものである。両面コピーをとる場合には、最初の面にコ
ピーが行われたコピー用紙がデュープレックストレイに
まず収容される。次にこのデュープレックストレイから
コピー用紙が再び送り出され、裏面にコピーが行われ
る。
「コピー濃度」は、自動がデフォルトになっていて、
デフォルト以外として7段階の濃度設定ができ、また写
真モードでも7段階の濃度設定ができる。この内容の設
定はポップアップ画面により行われる。
「ソーター」は、コピー受けがデフォルトになってい
て、デフォルト以外として丁合いとスタックが選択でき
る。丁合いは、ソーターの各ビンにコピー用紙を仕分け
するモードであり、スタックモードは、コピー用紙を順
に堆積するモードである。
(ロ)応用コピー 応用コピー画面は、第32図(b)に示すように「特殊
原稿」、「とじしろ」、「カラー」、「合紙」、「排出
面」のカスケードからなる。
「特殊原稿」は、A2/B3等の大型原稿をコピーする機
能(LDC)、コンピュータの連帳出力の原稿について孔
をカウントして1頁ずつコピーする機能(CFF;コンピュ
ータフォームフィーダ)、同一サイズの2枚の原稿を1
枚の用紙にコピーする二丁掛機能(2−UP)をデフォル
ト以外で選択することができる。
「とじしろ」は、コピーの右端部または左端部に1mm
〜16mmの範囲で“綴代”を設定するものであり、右と
じ、左とじ、綴代の長さをデフォルト以外で設定するこ
とができる。
「カラー」は、黒がデフォルトになっていて、デフォ
ルト以外で赤を選択できる。
「合紙」は、OHPコピーの際に中間に白紙を挟みこむ
機能であり、デフォルト以外で選択できる。
「排出面」は、おもて面とうら面のいずれかを強制的
に指定して排紙させるようにデフォルト以外で選択でき
る。
(ハ)専門コピー 専門コピー画面は、第32図(c)に示すように「ジョ
ブメモリー」、「編集/合成」、「等倍微調整」、「わ
く消し」のカスケードからなる。
「ジョブメモリー」は、カードを使用するページプロ
グラムであって、複数のジョブを登録しておき、それを
呼び出してスタートキーを押すことによって自動的にコ
ピーを行うようにするものであって、その呼び出しと登
録がデフォルト以外で選択できる。
「編集/合成」は、編集機能と合成機能をデフォルト
以外で選択できる。編集機能は、エディタ等を用いて編
集のためのデータを入力するための機能であり、さらに
この中でポップアップ画面により部分カラー、部分写
真、部分削除、マーキングカラーの機能を選択すること
ができる。部分カラーは、指定した領域のみカラー1色
でコピーし、残りの部分は黒色でコピーする。部分写真
は、指定した領域に写真をコピーし、部分削除は、指定
した領域をコピーしないようにする。マーキングカラー
は、マーキングを行う領域を指定すると、一例としては
その部分にカラーの薄い色を重ねて記録し、あたかもマ
ーキングを行ったような効果を得るものである。
合成機能は、デュープレックストレイを使用し2枚の
原稿から1枚のコピーを行う機能であり、シート合成と
並列合成がある。シート合成は、第1の原稿と第2の原
稿の双方全体を1枚の用紙に重ねて記録する機能であ
り、第1の原稿と第2の原稿についてそれぞれ異なった
色でコピーを行うことも可能である。他方、並列合成
は、第1の原稿の全体に第2の原稿の全体をくっつけた
形で1枚の用紙に合成コピーを作成する機能である。
「等倍微調整」は、99%〜101%の倍率で0.15%の刻
みで設定するものであり、この機能をデフォルト以外で
選択できる。
「わく消し」は、原稿の周辺部分の画情報については
コピーを行わず、あたかも画情報の周辺に“枠”を設定
したようにするものであり、わく消しを2.5mmで行う標
準をデフォルトとし、任意の寸法の設定とわく消しをし
ない全面コピーモードをデフォルト以外で選択できる。
(B)その他の画面 第33図は選択モード画面以外の画面の例を示す図であ
る。
(イ)レビュー画面 レビュー画面は、3つに分割された上記の各選択モー
ド画面で選択されているコピーモードの状態を表示する
ものであって、第33図(b)に示すように各選択モード
画面のカスケードの設定状態を1画面に表示するもので
ある。このレビュー画面では、選択項目すなわちカスケ
ード名とそのとき選択されているモードすなわち選択肢
を表示し、選択されているモードがデフォルトの場合に
は例えばグレイバックで、デフォルト以外の場合には通
常の輝度を背景にした反転表示を採用している。このよ
うにデフォルトの状態かデフォルト以外の状態かで区別
することによって、特に全自動モードから変えたデフォ
ルト以外の場合の選択肢を目立つようにしている。ま
た、画面構成は、基本コピー、応用コピー、専門コピー
の各コピーモードに分けて3段表示し、この表示位置を
モード選択キーの位置と対応させることによって、レビ
ュー画面から各モード画面への切り換えをわかりやすく
している。この表示によりオペレータは、各カスケード
の設定状態を確認することができ、操作性を向上させ、
コピーミスを少なくすることができる。
(ロ)全自動画面 全自動画面は、第33図(a)に示すような画面で、パ
ワーオンされたときや予熱モードで予熱キー306が操作
(解除)されたとき或いはオールクリアキー316が操作
されたときに表示され。各選択モード画面のカスケード
がすべてデフォルトに設定されている状態の画面であ
る。この画面では、その指示のとおりプラテン上に原稿
をセットし、テンキーによりコピー枚数を設定してスタ
ートキー318を押すと、原稿と同じサイズの用紙が選択
されて設定枚数のコピーが実行される。
(ハ)インフォメーション画面 インフォメーション画面は、第33図(c)に示すよう
なコピーモードのそれぞれについてコピーのとり方等の
説明画面を提供するための画面であり、インフォメーシ
ョンキー302の操作によって表示され、この画面で表示
されたインフォメーションコードをテンキーから入力す
ることによって説明画面が表示される。
(ニ)ジャム画面 ジャム画面は、第33図(d)に示すようにコピー実行
中に表示されていた画面の上に重ねて表示され、元の画
面の輝度を1ランクずつ落とすことによってジャム表示
の内容が鮮明になるようにしている。
(C)画面の変化 画面の変化は、それぞれ第34図に示す条件を契機にし
て行われる。まず、電源が投入され、初期化(イニシャ
ル)が終了すると、ダイアグモードへの移行指示がない
場合には基本コピー画面が表示される。この基本コピー
画面は、さらにオールクリアキー、基本コピーのモード
選択キー、予熱画面時の予熱キーを操作することによっ
て表示され、応用コピー画面、専門コピー画面、レビュ
ー画面は、それぞれのモード選択キーの操作によって切
り換え表示される。これらの画面においてのみスタート
キーが受け付けられ、コピー動作の実行が可能となる。
また、専門コピー画面では、編集やジョブプログラムが
選択されると、その入力画面、に変化し、入力が終了す
ると元の専門コピー画面に戻る。また、これらの画面か
らインフォメーションキーの操作、さらにそのコードの
入力ではインフォメーション画面に移行し、予熱キー
(パワーセーブキー)の操作で予熱画面に移行する。そ
して、ジャムが発生した場合には、そのコピー実行時の
選択モード画面上にジャム画面が重表示される。焼付防
止画面は、上記のいずれかの画面のままで所定の時間経
過してもキー入力が一切ない場合にタイマーの動作によ
って移行し、キー操作によって元の画面に復帰する。
(D)表示態様 第35図は画面レイアウトの類別例を示す図である。本
発明は、第32図及び第33図により説明したように複数の
画面に分割して切り換え表示することによって、その時
々における余分な情報を少なくし1画面の情報を簡素化
しているが、これらは例えば第35図に示す画面レイアウ
トに類別化される。すなわち、同図(a)は選択モード
画面のレイアウト、同図bはレビュー画面や全自動画
面、編集入力画面、ジョブプログラム画面等のレイアウ
ト、同図(c)は予熱画面や焼付防止画面、インフォメ
ーション画面、ダイアグ画面等のレイアウトである。
本発明では、これらのレイアウトの表示領域やその入
力設定状態等に応じて表示態様を変えることによってア
クセントのある見易く判り易い画面を構成している。例
えば第29図(a)に示すレイアウトの選択モード画面で
は、先に説明したようにメッセージ領域(カウント領域
を含む)と設定状態表示領域(メンテナンス情報領域を
含む)と選択領域に分割しているが、それぞれの領域の
表示態様を変えている。例えばカウント部を含むメッセ
ージ領域では、バックを黒にしてメッセージの文字列の
みを高輝度表示にし、バックリッドタイプのコンソール
パネルと同じような表現を採用している。また、設定状
態表示領域では、背景を網目表示、すなわちドット或る
所定の均等な密度で明暗表示し、カスケード名の表示部
分を反転表示(文字を暗、背景を明表示)にしている。
すなわち、この表示は、各カスケード明をカードイメー
ジで表現したものである。さらに設定状態表示領域の下
1行は、トナーボトルの満杯やトナー補給等のメンテナ
ンス情報領域として使用されるが、この情報は、設定状
態表示情報とはその性格が異なるので、その違いが明瞭
に認識できるようになるため、メッセージ領域と同様の
表示態様を採用している。そして、選択領域では、周囲
を網目表示にし、カスケード表示領域全体を輝度の低い
グレイ表示にして選択肢やカスケード名を反転表示して
いる。さらに、この表示に加えて設定された選択肢の領
域のバックを高輝度表示(反転表示)とし、また、例え
ば基本コピー画面において用紙トレイのカスケードで用
紙切れとなったトレイの選択肢はバックを黒にして文字
を高輝度表示としている。
第33図(a)に示す全自動画面は第35図(b)に示す
画面レイアウトになるが、この画面では、表示領域の背
景を暗い網目表示にし、「原稿セット」等の各操作指示
を表示した領域を明るい網目表示にすると共にその境界
を縁取りして表示の明瞭性を向上させ見易くしている。
このように背景の表示態様は、適宜自由に変更して組み
合わせることができることは勿論である。
特に、バックを高輝度(ペーパーホワイトによる通常
の輝度)表示或いは輝度を落としたグレイ階調表示、所
定の明暗ドット密度による表示等の領域の境界につい
て、図示のように縁取りをすることによって視覚的に立
体感を持たせ、カードのイメージを与えている。このよ
うに各領域の背景の表示態様を変えつつ縁取り表示を行
うことによって、オペレータにとって各領域の表示内容
を明瞭に区別でき、見易い画面を提供している。また、
文字の表示においても、反転表示やブリンク表示するこ
とによって、表示情報枚にそれぞれ特徴のある注意をユ
ーザに喚起できるようにしている。
また、上記のように文字列におけるバックとその文字
の輝度の変化を工夫するだけでなく、本発明は、選択肢
やカスケード名その他の文字列に対してアイコン(絵文
字)を付加しよりイメージ的に特徴付けした表示態様を
採用している点でも特徴がある。例えば基本コピー画面
では、カスケード名「縮小/拡大」、「両面コピー」、
「コピー濃度」、「ソーター」のそれぞれ頭に付加した
もの、また「用紙トレイ」の選択肢で、下段、中段、上
段の用紙サイズの後ろに付加したものがそれである。こ
のアイコンは、文字列だけにより情報のアクセントが薄
まるのを別の面からすなわちイメージにより視覚的にユ
ーザに情報を伝達するものであり、情報の内容によって
は文字列よりも正確且つ直観的に必要な情報をユーザに
伝達できるという点で大きなメリットがある。
(III−5)キー/LEDボード及びディスプレイ表示回路 (A)キー/LEDボード ユーザインターフェースは、第26図に示すようにCRT
ディスプレイとキー/LEDボードにより構成されるが、本
発明では、特にCRTディスプレイの画面を使って選択肢
の表示及びその設定を行うように構成しているため、キ
ー/LEDボードにおけるキー及びLEDの数を最小限に抑え
るように工夫している。
すなわち、先に説明しているようにCRTディスプレイ
を有効に活用するために、CRTディスプレイに表示する
画面を分割し、且つそれぞれの画面においても領域を分
割して表示内容の整理、見易い画面を構成するように工
夫している。例えば選択モードの画面は、基本コピーと
応用コピーと専門コピーに3分割して切り換え表示し、
さらにそれぞれの画面の選択領域を5つのカスケード領
域に分割してそれぞれのカスケード領域で機能の選択設
定を行うようにしている。そして、画面切り換えのため
のモード選択キー308〜310と、各カスケード領域の選択
のためのカスケードキー319−1〜319−5による8つの
キーで機能の選択、設定をできるようにしている。従っ
て、モードに選択キー308〜310を操作して基本コピー画
面、応用コピー画面、専門コピー画面のいずれかを選択
すると、その後はカスケードキー319−1〜319−5の操
作以外、テンキー307による数値入力だけで全ての機能
を選択し、所望の機能によるコピーを実行させることが
できる。カスケードキー319−1〜319−5は、それぞれ
のカスケード領域で設定カーソルを上下させて機能を選
択設定するため、上方への移動キーと下方への移動キー
がペアになったものである。このように選択モードの画
面は、3つの中からモード選択キー308〜310によって選
択されその1つが表示されるだけであるので、その画面
がどのモード選択キー308〜310によって選択されている
のかを表示するのにLED311〜313が用いられる。つま
り、モード選択キー308〜310を操作して選択モードの画
面を表示させると、そのモード選択キー308〜310に対応
するLED311〜313が点灯する。
多くの機能を備えると、ユーザにとってはその全ての
機能を覚え、使いこなすことが容易ではなくなる。そこ
で、コピーモードのそれぞれについてコピーのとり方の
説明画面を提供するのにインフォメーションキー302が
用いられる。このインフォメーション機能は、次のよう
にして実行される。まず、インフォメーションキー302
が操作されると第33図(c)に示すようなインフォメー
ションインデックス画面でインフォメーションコードの
一覧表を表示する。この画面に指定されたインフォメー
ションコードをテンキー307により選択入力すると、そ
のコードに対応するインフォメーションポップアップ画
面に移行し、そこでコピーモードの説明画面を表示す
る。
また、上記のように選択モードの画面が3つに分割さ
れ、3つの画面で定義される各種の機能の選択設定が行
われるため、他の画面も含めた全体の設定状態を確認で
きるようにすることも要求される。そこで、このような
全画面の設定状態を確認するのにレビューキー303が用
いられる。このレビューキー303は、レビュー画面を表
示させるキーであり、このキーを操作すると、基本コピ
ー、応用コピー、専門コピーの全画面に関する設定状態
を示した第33図(b)に示すようなレビュー画面が表示
される。
デュアルランゲージキー304は、表示画面の言語を切
り換えるキーである。国際化に伴って種々の異なる言語
を使用するユーザが装置を共有する場合も多い。このよ
うな環境においても、言語の障害をなくすために例えば
日本語と英語の2言語により表示データ及びフォントメ
モリを用意し、デュアルランゲージキー304の操作によ
って表示データ及びフォントメモリを切り換えることに
よって、日本語と英語を自由に切り換えて表示画面を出
力できるようにする。なお、2言語に限らずさらに複数
の言語を容易し、デュアルランゲージキー304の操作に
よって所定の順序で言語を切り換えるようにしてもよい
し、方言を採用した複数の日本語を用意してもよい。
予熱キー306は、非使用状態における消費電力の節約
と非使用状態からコピー動作への迅速な移行を可能にす
るために予熱モードを設定するものであり、この予熱キ
ー306の操作によって予熱モードと全自動モードとの切
り換えを行う。従って、そのいずれの状態にあるかを表
示するものとしてLED305が使用される。
オールクリアキー316は、複写機をクリアすなわち各
選択モード画面のデフォルトに設定した全自動モードと
するものであり、全自動画面を表示する。これは第33図
(a)に示すようにオペレータに現在のコピーモードが
全自動のモードであることを伝える画面の内容になって
いる。
割り込みキー315は、連続コピーを行っているとき
で、他の緊急コピーをとる必要があるときに使用される
キーであり、割り込みの処理が終了した際には元のコピ
ー作業に戻すための割り込みの解除も行われる。LED314
は、この割り込みキー315が割り込み状態にあるか解除
された状態にあるかを表示するものである。
ストップキー317は、コピー作業を途中で停止すると
きや、コピー枚数の設定時やソーターのビンの設定時に
使用する。
スタートキー318は、機能選択及びその実行条件が終
了しコピー作業を開始させるときに操作するものであ
る。
第36図(a)はキーボードスキャンの設定マップの例
を示す図であり、第36図(b)はLEDスキャンの設定マ
ップの例を示す図である。
キー/LEDは、先に説明したようにキーボード/ディス
プレイコントローラ336で102kHzのクロックより4.98mse
cのスキャンタイムを作り出して処理しているが、その
スキャンでは、第34図(a)に示すように「0」〜
「7」までの8スキャンを1サイクルとし、各スキャン
を「0」〜「7」までの1バイトのデータで構成し、先
に説明した物理テーブルを生成している。同様にLEDも
第36図(b)に示すようなスキャンマップによりオン/
オフ制御している。
(B)ディスプレイ 第37図は表示タイミングを示す図、第38図はV−RAM
のアドレス対応例を示す図、第39図は第1のV−RAMの
番地とCRT表示位置との対応を示す図、第40図はキャラ
クタジェネレータの読み出し回路を説明するための図、
第41図はドットパターンとデータ及びスキャンアドレス
の対応例を示す図である。
CRTディスプレイ301は、例えば9インチサイズのもの
を用い、ペーパーホワイトの表示色、ノングレアの表面
処理を施したものが用いられる。このサイズの画面を使
って、160mm(H)×110mm(V)の表示領域に総ドット
数480×240、ドットピッチ0.33mm×0.46mm、タイル(キ
ャラクタ)のドット構成を8×16にすると、タイル数は
60×15になる。そこで、漢字やかなを16ドット×16ドッ
ト、英数字や記号を8ドット×16ドットで表示すると、
漢字やかなでは、2つのタイルを使って30×15文字の表
示が可能になる。また、タイル単位で通常輝度、グレー
1、グレー2、黒レベルの4階調で指定し、リバースや
ブリンク等の表示も行う。このような表示の入力信号タ
イミングは、ドット周波数fdを10MHz、480×240とする
と、第37図に示すように64μSを水平同期信号の周期で
48μSの間ビデオデータを処理し、16.90mSの垂直同期
信号の周期で15.36mSの間ビデオデータを処理されるこ
とになる。
クロック発生回路353は、並/直変換回路355から出力
するドットの周波数のクロックを発生するものであり、
カウンタ354でキャラクタジェネレータ342から読み出す
並列のドットデータの読み出し周期に分周している。従
って、カウンタ354の出力クロックによりキャラクタジ
ェネレータ342から複数ドットのドットデータを並/直
変換回路355に入力し、シリアルデータにして属性付加
回路356へ送出する。属性付加回路356は、CRTコントロ
ーラ335からブランキング信号を入力して、表示期間の
み属性データに応じてビデオ信号を制御するものであ
る。またワンショット回路348は、CRTコントローラ335
から出力されるブランキング信号のうち垂直同期のブラ
ンキング信号でU/I用CPU46Dの割り込み信号を生成する
ものである。
V−RAM340に書き込まれるビデオデータは、1タイル
につき16ビットで構成され、そのうちの12ビットを使っ
てキャラクタジェネレータのコードを表し、さらに残り
4ビットを使って属性を表す。そのため、V−RAM340
は、CRT画面の番地に対応させてキャラクタジェネレー
タのコードを下位8ビットはRAM−Lに、上位4ビット
及び属性の4ビットはRAM−Hに書き込むように構成さ
れ、これらを2画面分保持している。
V−RAM340のアドレスは、第38図に示すようにU/I用C
PU46とCRTコントローラ335がそれぞれ独自に管理し、V
−RAM340へのビデオデータの書き込みはU/I用CPU46で行
い、CRTディスプレイ301への表示はCRTコントローラ335
で行う。例えばCRTコントローラ335からV−RAM340のア
ドレスを見ると第39図に示すようになり、「0」番地、
「1」番地、……にそれぞれキャラクタジェネレータの
コード及び属性が書き込まれている。従ってCRTコント
ローラ335は、第40図に示す回路により表示タイミング
に同期して対応する番地のデータ「D0→D7」(L側)、
「D0→D4」(H側)を読み出すと共に、ラスタアドレス
「RA」を生成してキャラクタジェネレータをアクセスす
ることによって各タイルのスキャンラインのデータ「D0
→D7」を並/直変換回路355に出力する。例えば「富」
の漢字のドットパターンは、第41図のように表すことが
できるが、先に述べたように漢字は2タイルで構成して
いるので、スキャンアドレス「A0→A3」に対応してまず
左側半分をタイルとする出力「D0→D7」、続いて右側半
分をタイルとする出力「D0→D7」がキャラクタジェネレ
ータ341の出力となる。
なお、このタイルの出力に対応して4ビットの属性も
読み出されるが、第42図はその属性データに従ったビデ
オ信号の制御回路の構成例を示す図である。この図に示
すように属性の制御は、ビデオデータとリバース信号の
属性データはEXOR回路によって論理処理し、リバース信
号がオン(ハイレベル)の場合にビデオデータを反転さ
せ、さらにその出力をアンド回路で処理することによっ
てブリンク信号がオンの場合には、クロックでオン/オ
フさせ、グレイ信号により信号レベルを変えるようにす
ればよい。先に選択モード画面で説明したように分割領
域を明瞭に表示し、或いはカスケードの位置等の注目領
域を明瞭に表示するために背景を変化させているが、そ
の手法として表示属性の制御によるグレイ表示、リバー
ス表示が利用される。さらに、例えば第33図(a)で示
しているようにドットによる背景の表示態様の制御は、
タイルのドットパターンによって発生される。すなわ
ち、第33図(a)における「原稿セット」、「枚数セッ
ト」、「スタート」の表示領域の背景と、その外側の背
景とは、タイルのドット密度を変えることによって表示
態様を変えている。
上記のようにしてCRT画面の表示されるビデオ信号
は、CRTコントローラ335のスタートアドレスをダイナミ
ックに変更することにより第1のV−RAMと第2のV−R
AMを切り換えてそのいずれかを選択して読み出し表示さ
れる。そのために、U/I用CPU46には、ブランキング開始
信号及び表示期間信号を入力するポート、表示許可信号
を出力するポートがそれぞれ用意される。そして、U/I
用CPU46では、ブランキング開始信号によりCRTのブラン
キング期間の開始時の立ち下がりエッジで割り込みがか
かり、表示期間信号によりCRT表示状態を認識する。ま
た、表示許可信号によりCRTへの表示許可及び禁止を指
示する。
なお、本発明は、上記の実施例に限定されるものでは
なく、種々の変形が可能である。例えば上記の実施例で
は、ダイアログデータのリファレンス情報のそれぞれの
中に参照情報を持つようにしたが、参照情報を持つデー
タを持つようにしてもよい。また、ベーシックフレーム
及びポップアップフレームを含めてジャンプテーブルを
構成するなど、階層構造の構成単位を変えてもよいこと
は勿論である。その他、ユーザインターフェースにCRT
ディスプレイを用いたが、プラズマディスプレイやELデ
ィスプレイ、液晶ディスプレイ、蛍光表示管等を用いて
もよいし、さらにタッチパネルを装着してもよい。その
配置としても右奥の隅としたが、左奥の隅にしてもよ
い。さらに、CRTディスプレイの表示態様を制御するこ
とによってアクセントのある表示を行うようにしたが、
カラーディスプレイを使用して色彩的な変化を持たせる
ようにしてもよいし、選択モード画面を上段からメッセ
ージ領域、設定状態表示領域、選択領域に領域分割した
が、選択領域を真中にメッセージ領域、設定状態表示領
域をその両側に領域割り当てる他、様々に変形できるこ
とはいうまでもない。さらには、モード選択キーを分割
した画面の数に対応して配置したが、1個のモード選択
キーだけで画面の切り換え操作を行うように構成しても
よい。
〔発明の効果〕
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、ユ
ーザインターフェースにディスプレイを用い、可変デー
タも含めて1画面単位にまとめてポインタを張って階層
構造で画面データを持つようにしているので、記憶領域
を効率的に使用することができ、画面編集の処理速度を
向上させることができる。また、ダイアログデータとし
て全表示データを記憶すると共に、別に表示制御データ
で選択情報を設定し、ダイアログデータの中の可変デー
タ部分に選択情報のアドレスを持つようにしているの
で、表示制御データの選択情報を更新するだけで、簡単
に画面の部分的な更新処理を行うことができる。さらに
は、ビデオコントローラとジョブコントローラに分けて
ソフトウエアを構成し、ビデオコントローラでキーの入
力処理、表示画面の選択及び可変データの設定を行って
表示の編集、展開処理を行うことにより、ジョブコント
ローラでは、キーや画面を意識することなくマシンの状
態、モードの設定管理を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る記録装置の表示装置の1実施例構
成を示す図、第2図は全体の概略構成を示す図、第3図
は制御系のシステム構成を示す図、第4図はCPUのハー
ド構成を示す図、第5図はシリアル通信の転送データ構
成と伝送タイミングを示す図、第6図は1通信サイクル
における相互の通信間隔を示すタイムチャート、第7図
はプロセッサの状態遷移図、第8図は走査露光装置の構
成を示す図、第9図はレンズ駆動系の構成を示す図、第
10図は光学系の制御システム構成を示す図、第11図は光
学系の動作を説明するための図、第12図はマーキング系
を説明するための概略構成図、第13図は感材ベルト上の
パネル分割を説明するための図、第14図はマーキング系
の機能の概略を示すブロック構成図、第15図はマーキン
グ系制御シーケンスのタイミングチャートを示す図、第
16図は用紙搬送系を説明するための側面図、第17図は用
紙トレイの側面図、第18図はデュープレックストレイの
平面図、第19図は原稿自動送り装置の側面図、第20図は
センサの配置例を示す平面図、第21図は原稿自動送りの
作用を説明するための図、第22図はソータの構成を示す
側面図、第23図はソータの駆動系を説明するための図、
第24図はソータの作用を説明するための図、第25図はデ
ィスプレイを用いたユーザインターフェースの取り付け
状態を示す図、第26図はディスプレイを用いたユーザイ
ンターフェースの外観を示す図、第27図はU/I用CPUとシ
リアル通信で接続されたメインCPUとの関係を示す図、
第28図はユーザインターフェースのハードウエア構成を
示す図、第29図はユーザインターフェースのソフトウエ
ア構成を示す図、第30図は画面データの構成例を示す
図、第31図は画面編集処理を説明するための図、第32図
は選択モード画面を説明するための図、第33図は選択モ
ード画面以外の画面の例を示す図、第34図は画面の切り
換え制御を説明するための図、第35図は画面レイアウト
の類別例を示す図、第36図(a)はキーボードスキャン
の設定マップの例を示す図、第36図(b)はLEDスキャ
ンの設定マップの例を示す図、第37図は表示タイミング
を示す図、第38図はV−RAMのアドレス対応例を示す
図、第39図は第1のV−RAMの番地とCRT表示位置との対
応を示す図、第40図はキャラクタジェネレータの読み出
し回路を説明するための図、第41図はドットパターンと
データ及びスキャンアドレスの対応例を示す図、第42図
は属性データに従ったビデオ信号の制御回路の構成例を
示す図、第43図はコンソールパネルを用いた従来のユー
ザインターフェースの例を示す図である。 01……ディスプレイ、02……表示データ記憶手段、03…
…可変データ設定領域、04……選択情報、05……可変表
示データ、06……参照情報。

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ユーザインターフェースにディスプレイを
    使用して複数のフレームに分割して構成した画面を切り
    換え表示し機能選択や実行条件を入力設定する記録装置
    において、 実装された付加装置を検出する装置検出手段と、 全表示データのデータアドレス及び表示データを選択す
    る表示領域の参照情報アドレスを有するオブジェクトリ
    ファレンス、該オブジェクトリファレンスのデータアド
    レスに対応して全表示データを有するオブジェクトデー
    タ、フレーム毎に前記オブジェクトリファレンスをポイ
    ントする複数の構成フレーム、各画面毎に前記複数の構
    成フレームをポイントする画面フレームからなるデータ
    ベースと、各構成フレームの表示データを選択するため
    の制御情報を有し前記参照情報アドレスにより参照され
    る表示制御データと、 付加装置の実装可能に対応した前記表示制御データの制
    御情報を設定するためのテーブルを有し該制御情報の設
    定を行う制御手段と、 画面指定情報により前記データベースの画面フレーム、
    複数の構成フレームでポイントされるオブジェクトリフ
    ァレンスを読み出し前記参照情報アドレスにより前記表
    示制御データの制御情報を参照して前記オブジェクトデ
    ータから表示データを読み出して表示画面を編集し展開
    する表示制御手段と を備え、前記制御手段は、前記装置検出手段により検出
    された付加装置の実装状態に応じて機能選択に関わる前
    記表示制御データの制御情報を設定し、前記表示制御手
    段により前記オブジェクトリファレンスの参照情報アド
    レスに基づき前記制御情報を参照して前記オブジェクト
    データの読み出し制御を行い、機能選択の画面の制御を
    行うように構成したことを特徴とする記録装置の表示装
    置。
  2. 【請求項2】前記制御手段は、前記表示制御データの制
    御情報として各機能付加装置対応に表示するカスケード
    及び選択肢の設定テーブルを持ち、該設定テーブルを参
    照して前記機能に関するカスケード及び選択肢の表示配
    列の制御を行うことを特徴とする請求項1記載の記録装
    置の表示装置。
  3. 【請求項3】前記制御手段は、パワーオン時に前記装置
    実装検出手段の検出信号に基づき前記設定テーブルを設
    定することを特徴とする請求項2記載の記録装置の表示
    装置。
  4. 【請求項4】前記制御手段は、前記装置実装検出手段の
    検出信号に基づき前記設定テーブルの設定内容を更新す
    ることを特徴とする請求項2記載の記録装置の表示装
    置。
  5. 【請求項5】前記画面のカスケードの表示位置に対応し
    てカスケードキーを設け、該カスケードキーの操作によ
    り選択肢の選択位置を制御することを特徴とする請求項
    2記載の記録装置の表示装置。
  6. 【請求項6】前記オブジェクトデータは、各選択肢につ
    いて、選択状態と非選択状態で表示内容の異なる状態デ
    ータを持ち、前記制御手段は、カスケードキーの操作に
    応じて状態データを選択する表示制御データを更新する
    ことを特徴とする請求項1記載の記録装置の表示装置。
  7. 【請求項7】前記オブジェクトデータは、前記表示デー
    タとして表示キャラクタが変わる各表示データと表示態
    様が変わる各表示データからなる可変表示データを持
    ち、前記制御手段は、前記表示制御データに制御情報と
    して前記可変表示データの選択情報を設定することを特
    徴とする請求項1記載の記録装置の表示装置。
  8. 【請求項8】前記オブジェクトデータは、前記可変表示
    データとして選択肢やカスケード名、アイコン、メッセ
    ージ等の各表示キャラクタのデータを持つことを特徴と
    する請求項7記載の記録装置の表示装置。
  9. 【請求項9】前記オブジェクトデータは、前記可変表示
    データとしてブリンクや輝度等の表示態様の変わる領域
    に対応して各表示態様のデータを持つことを特徴とする
    請求項8記載の記録装置の表示装置。
  10. 【請求項10】前記オブジェクトデータは、前記可変表
    示データとして機能選択のための選択肢を表示するカス
    ケードについて、選択状態と非選択状態で表示内容の異
    なるデータを持つことを特徴とする請求項8記載の記録
    装置の表示装置。
  11. 【請求項11】前記構成フレームは、ベーシックフレー
    ムと該ベーシックフレームの特定項目の細部を展開する
    ポップアップフレームからなることを特徴とする請求項
    1記載の記録装置の表示装置。
  12. 【請求項12】前記制御手段は、前記表示制御データに
    設定する制御情報としてデフォルト値を有することを特
    徴とする請求項1記載の記録装置の表示装置。
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