JP2888237B2 - 表示装置及び該表示装置を備えた記録装置 - Google Patents

表示装置及び該表示装置を備えた記録装置

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JP2888237B2
JP2888237B2 JP10002199A JP219998A JP2888237B2 JP 2888237 B2 JP2888237 B2 JP 2888237B2 JP 10002199 A JP10002199 A JP 10002199A JP 219998 A JP219998 A JP 219998A JP 2888237 B2 JP2888237 B2 JP 2888237B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ユーザインターフ
ェースにディスプレイを使用した表示装置に関し、特
に、同一画面が連続して表示されることによりディスプ
レイの劣化を防止する表示装置及び該表示装置を備えた
記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の表示装置において、ディスプレイ
が焼付劣化するのを防止するものとして、例えば実願昭
59−70074号(実開昭60−181787号)の
マイクロフイルムには、所定時間以上継続して同一の表
示を行う場合に、画面の同一箇所に継続して電子ビーム
が照射されないように、表示位置を所定時間毎にずらし
てゆく構成が開示されている。
【0003】また、特開昭62−165293号公報に
は、表示部に長い時間にわたって表示される画像を所定
のタイミングで変化させる制御部を備えた自動取引装置
が開示されている。」
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、所定時間以上
連続して表示内容の変化がなく同一画面が表示されてい
ると、表示位置を所定時間毎にずらす従来の表示装置で
は、異なるユーザがマシンを使用する場合に初期画面に
戻してから操作をし直さなければならず、また、画像を
所定のタイミングで変化させる従来の表示装置では、同
じユーザがマシンを使用する場合に前の画面をすぐに使
うことができない。したがって、いずれにしても、従来
の表示装置には操作性に問題があった。
【0005】本発明は、上記の問題点を解決するもので
あって、ディスプレイの劣化を防止しつつ、ユーザの操
作性の向上を図ることを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】そのために本発明は、ユ
ーザインターフェース01にディスプレイ02を使用し
た表示装置及び該表示装置を備えた記録装置において、
時間に応じて表示が変化する待機状態画面へ切り換える
切り換え入力手段04、前記待機状態画面から元の画面
又は電源がオンされた場合に表示される初期設定画面を
復帰させる表示復帰入力手段04、切り換え入力手段0
4による入力がなされたことを条件に、又は所定時間以
上連続して前記ディスプレイの表示内容の変化がなく同
一画面が表示されていることを条件に、前記ディスプレ
イの画面を表示中の画面と異なる前記待機状態画面に切
り換える表示切り換え手段、待機状態画面の表示中に前
記表示復帰入力手段による入力がなされたことを条件
に、前記待機状態画面の表示解除を行い当該待機状態画
面に切り換わる前の元の画面又は初期設定画面を復帰さ
せる表示復帰制御手段とを有することを特徴とするもの
である。
【0007】
【作用】本発明の表示装置及び該表示装置を備えた記録
装置では、切り換え入力手段による入力がなされたこと
を条件に、又は所定時間以上連続してディスプレイの表
示内容の変化がなく同一画面が表示されていることを条
件に、表示切り換え手段によりディスプレイの画面を表
示中の画面と異なる待機状態画面に切り換えるので、デ
ィスプレイの劣化を防止することができる。また、待機
状態画面の表示中に表示復帰入力手段による入力がなさ
れたことを条件に、表示復帰制御手段により待機状態画
面の表示解除を行い待機状態画面に切り換わる前の元の
画面又は電源がオンされた場合に表示される初期設定画
面を復帰させるので、同じユーザが表示装置を使用する
場合の操作性の向上を図ることができ、さらに、異なる
ユーザが表示装置を使用する場合に、初期設定画面に戻
してから操作をし直すというような無駄な操作を省くこ
とができ、操作性の向上を図ることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】目次 この実施例では、複写機を記録装置の一例として説明す
る。説明に先立って、本実施例の説明についての目次を
示す。なお、以下の説明において、(1)〜(2)は、
本発明が適用される複写機の全体構成の概要を説明する
項であって、その構成の中で本発明の実施例を説明する
項が(3)である。
【0009】(1)装置の概要 (1ー1)装置構成 (1ー2)システムの機能・特徴 (1ー3)システム構成 (1ー4)シリアル通信方式 (1ー5)ステート分割 (2)具体的な各部の構成 (2ー1)光学系 (2ー2)ベルト廻り (2ー3)用紙搬送系 (2ー4)自動原稿送り装置 (2ー5)ソータ (3)ユーザインターフェース(U/I) (3ー1)ユーザインターフェースにディスプレイを用
いるメリットと工夫 (3ー2)表示画面の構成 (3ー3)キー/LEDボード (3ー4)ユーザインターフェースの制御システム構成 (3ー5)ディスプレイの焼付防止表示(1)装置の概要 (1ー1)装置構成 図2は本発明が適用される複写機の全体構成の1例を示
す図である。
【0010】本発明が適用される複写機は、ベースマシ
ン1に対して幾つかの付加装置が装備可能になったもの
であり、基本構成となるベースマシン1は、上面に原稿
を載置するプラテンガラス2が配置され、その下方に光
学系3、マーキング系5の各装置が配置されている。他
方、ベースマシン1には、上段トレイ6ー1、中段トレ
イ6ー2、下段トレイ6ー3が取り付けられ、これら各
給紙トレイは全て前面に引き出せるようになっており、
操作性の向上と複写機の配置スペースの節約が図られる
と共に、ベースマシン1に対して出っ張らないスッキリ
としたデザインの複写機が実現されている。また、給紙
トレイ内の用紙を搬送するための用紙搬送系7には、イ
ンバータ9、10およびデュープレックストレイ11が
配置されている。さらに、ベースマシン1上には、CR
Tディスプレイからなるユーザインターフェイス12が
取付けられると共に、プラテンガラス2の上にDADF
(デュープレックスオートドキュメントフィーダ:自動
両面原稿送り装置)13が取り付けられる。また、ユー
ザインターフェース12は、スタンドタイプであり、そ
の下側にカード装置が取り付け可能となっている。
【0011】次に、ベースマシン1の付加装置を挙げ
る。DADF13の代わりにRDH(リサイクルドキュ
メントハンドラー:原稿を元のフィード状態に戻し原稿
送りを自動的に繰り返す装置)15或いは通常のADF
(オートドキュメントフィーダ:自動原稿送り装置)、
エディタパッド(座標入力装置)付プラテン、プラテン
カバーのいずれかを取付けることも可能である。また、
用紙搬送系7の供給側には、MSI(マルチシートイン
サータ:手差しトレイ)16およびHCF(ハイキャパ
シティフィーダ:大容量トレイ)17を取付けることが
可能であり、用紙搬送系7の排出側には、1台ないし複
数台のソータ19が配設可能である。なお、DADF1
3を配置した場合には、シンプルキャッチトレイ20或
いはソータ19が取付可能であり、また、RDH15を
取付けた場合には、コピーされた1組1組を交互に重ね
てゆくオフセットキャッチトレイ21、コピーされた1
組1組をステープルでとめるフィニッシャ22が取付可
能であり、さらに、紙折機能を有するフォールダ23が
取付可能である。
【0012】(1ー2)システムの機能・特徴 (A)機能 本発明は、ユーザのニーズに対応した多種多彩な機能を
備えつつ複写業務の入口から出口までを全自動化すると
共に、上記ユーザインターフェイス12においては、機
能の選択、実行条件の選択およびその他のメニュー等の
表示をCRTディスプレイで行い、誰もが簡単に操作で
きることを大きな特徴としている。
【0013】その主要な機能として、CRTディスプレ
イ上で表示画面を切換えることにより、基本コピー、応
用コピーおよび専門コピーの各モードに類別して、それ
ぞれのモードで機能選択や実行条件の設定等のメニュー
を表示すると共に、キー入力により画面のカスケードを
移動させて機能を選択指定したり、実行条件データを入
力可能にしている。
【0014】本発明が適用される複写機の機能として
は、主要機能、自動機能、付加機能、表示機能、ダイア
グ機能等がある。
【0015】主要機能では、用紙サイズがA6〜A2、
B6〜B3までの定形は勿論、定形外で使用でき、先に
説明したように3段の内蔵トレイを有している。また、
7段階の固定倍率と1%刻みの任意倍率調整及び99%
〜101%の間で0.15%刻みの微調整ができる。さ
らに、固定7段階及び写真モードでの濃度選択機能、両
面機能、1mm〜16mmの範囲での左右単独とじ代設
定機能、ビリング機能等がある。
【0016】自動機能では、自動的に原稿サイズに合わ
せて行う用紙選択、用紙指定状態で行う倍率選択、濃度
コントロール、パワーオン後のフューザレディで行うス
タート、コピーが終了して一定時間後に行うクリアとパ
ワーセーブ等の機能がある。付加機能では、合成コピ
ー、割り込み、予熱モード、設定枚数のクリア、オート
モードへのオールクリア、機能を説明するインフォメー
ション、ICカードを使用するためのPキー、設定枚数
を制限するマキシマムロック原稿戻しやDADFを使用
するフルジョブリカバリー、ジャム部以外の用紙を排紙
するパージ、ふちけしなしの全面コピー、原稿の部分コ
ピーや部分削除を行うエディタ、1個ずつジョブを呼び
出し処理するジョブプログラム、白紙をコピーの間に1
枚ずつ挿入する合紙、ブックものに利用する中消し/枠
消し等がある。
【0017】表示機能では、CRTディスプレイ等を用
い、ジャム表示、用紙残量表示、トナー残量表示、回収
トナー満杯表示、フューザが温まるの待ち時間表示、機
能選択矛盾やマシンの状態に関する情報をオペレータに
提供するメッセージ表示等の機能がある。
【0018】また、ダイアグ機能として、NVRAMの
初期化、入力チェック、出力チェック、ジャム回数や用
紙フィード枚数等のヒストリファイル、マーキングや感
材ベルトまわりのプロセスコードに用いる初期値の合わ
せ込み、レジゲートオンタイミングの調整、コンフィギ
ュレーションの設定等の機能がある。
【0019】さらには、オプションとして、先に説明し
たようなMSI、HCF、セカンドデベのカラー(赤、
青、緑、茶)、エディター等が適宜装備可能になってい
る。 (B)特徴 上記機能を備える本発明のシステム全体として下記の特
徴を有している。
【0020】(イ)省電力化の達成 1.5kVAでハイスピード、高性能の複写機を実現し
ている。そのため、各動作モードにおける1.5kVA
実現のためのコントロール方式を決定し、また、目標値
を設定するための機能別電力配分を決定している。ま
た、エネルギー伝達経路の確定のためのエネルギー系統
表の作成、エネルギー系統による管理、検証を行うよう
にしている。
【0021】(ロ)低コスト化 高額部品を内製化し技術改善および標準化を図ると共
に、画材ライフのハード側からの改善、トナー消費の低
減により画材費の低減化を図っている。
【0022】(ハ)信頼性の向上 部品故障の低減及び長寿命化を図り、各パラメータのイ
ン/アウト条件を明確化し、設計不具合の低減化し、1
00kCVノーメンシナンスの実現を図っている。
【0023】(ニ)高画質の達成 本装置においてはトナー粒子にフェライトからなるマイ
クロキャリアを使用して精細にし、また反発磁界により
現像する方式を採用している。また感光体としては有機
感材を何層にも塗って形成した高感度汎色有機感材ベル
トを採用し、さらにセットポイントを駆使したピクトリ
アルモードにより中間調を表現できるようにしている。
これらのことによりジェネレーション・コピーの改善、
黒点低減化を図り、従来にない高画質を達成している。
【0024】(ホ)操作性の改善 原稿をセットしコピー枚数を入力するだけでスタートキ
ーの操作により所定のモードでコピーを実行する全自動
モードを有すると共に、基本コピー、応用コピー、専門
コピーに分割した画面によるコピーモードの設定を含
め、多様なモード設定をユーザの要求に応じて選択でき
るようにしている。これらのユーザインターフェース
は、CRTディスプレイとその周囲に画面と対応して配
置した少数のキー及びLEDにより行い、見易い表示メ
ニューと簡単な操作でモード設定を可能にしている。ま
た、不揮発性メモリやICカードにコピーモードやその
実行条件等を予め記憶しておくことにより、所定の操作
の自動化を可能にしている。
【0025】(C)差別化の例 本発明が適用される複写機は、ICカードに格納された
プログラムにより複写機の機能を左右することができ
る。従って、ICカードに格納されるプログラムをカー
ド単位で変化させることで、複写機の使用に対する差別
化が可能になる。これについて、分かり易い例を幾つか
挙げて説明する。
【0026】第1の例として、雑居ビルに複数の会社が
共同使用する複写機が備えられていたり、一つの会社内
や工場内であっても異なった部門間で共同使用する複写
機が備えられている場合を説明する。後者の共同使用
は、予算管理上で必要となるものであり、従来ではコピ
ーライザ等の機器を用いて各部門の使用管理を行ってい
た。
【0027】この複写機は、図2で示したベースマシン
1にICカード装置、DADF13、ソータ19、ユー
ザインターフェース12、供給トレイ(6ー1〜6ー
3)、およびデュープレックストレイ11を備えた比較
的高度なシステム構成の複写機であるとする。共同使用
者の中には、DADF13やソータ19を必要とする人
あるいは部門もあれば、なんら付加装置を必要としない
人または部門もある。
【0028】これら使用態様の異なる複数の人または部
門が複写機の費用負担を各自のコピーボリュームからだ
けで決定しようとすれば、低ボリュームのコピーしかと
らない人または部門は、各種付加装置が装備された複写
機の導入に反対してしまい、複写機を高度に使用しよう
とする人または部門との間の調整が困難となってしま
う。
【0029】このような場合には、各人または各部門の
使用態様に応じたICカードを用意しておき、高度な機
能を望む人あるいは部門ほど基本的な費用を多く負担す
ると共に、多くの機能を活用することができるようにし
ておけばよい。例えば最も高度なICカードの所有者
は、そのICカードをICカード装置にセットした状態
で複写機を動作させることにより、DADF13、ソー
タ19、供給トレイ(6ー1〜6ー3)およびデュープ
レックストレイ11を自在に使用することができ、事務
効率も向上させることができる。これに対してコピー用
紙のソーティングを必要としない人は、ソーティングに
ついてのプログラムを欠くICカードをセットして、キ
ャッチトレイ20のみを使用することで経費を節減する
ことができる。
【0030】第2の例として、コピー業者がICカード
でセルフコピーサービス店を営む場合を説明する。
【0031】店の中には、複数台の複写機が配置されて
おり、それぞれにICカード装置22が取りつけられて
いる。客はサービス態様に応じたICカードを請求し、
これを自分の希望する複写機にセットしてセルフサービ
スでコピーをとる。複写機に不慣れな客は、操作説明の
表示機能をプログラムとして備えたICカードを請求
し、これをセットすることでUI12に各種操作情報の
表示を可能とし、コピー作業を間違いなく実行すること
ができる。DADF13の使用の可否や、多色記録の実
行の可否等も貸与するICカードによって決定すること
ができ、また使用機種の制限も可能となって料金にあっ
た客の管理が可能になる。更にコピー枚数や使用したコ
ピー用紙のサイズ等のコピー作業の実態をICカードに
書き込むことができるので、料金の請求が容易になり、
常連客に対するコピー料金の割り引き等の細かなサービ
スも可能になる。
【0032】第3の例として、特定ユーザ向けのプログ
ラムを格納したICカードを用いたサービスについて説
明する。例えば特許事務所では写真製版により縮小され
た特許公報類を検討するときに原寸と同一のコピーをと
る必要から200%という比較的大きな拡大率でコピー
をとる仕事がある。また官庁に提出する図面を作成する
際に、その要請に応えるために元の図面を小刻みに縮小
あるいは拡大する作業が行われる。また、市役所あるい
は区役所等の住民票のコピーを行う部門では、請求の対
象外となる人に関する記載箇所や個人のプライバシを保
護するために秘密にすべき箇所の画情報を削除するよう
にして謄本や抄本を作成する。
【0033】このように使用者(ユーザ)によっては、
複写機を特殊な使用態様で利用する要求がある。このよ
うな要求にすべて満足するように複写機の機能を設定す
ると、コンソールパネルが複雑となり、また複写機内部
のROMが大型化してしまう。そこで特定ユーザ別にI
Cカードを用意し、これをセットさせることでそのユー
ザに最も適する機能を持った複写機を実現することがで
きる。
【0034】例えば特許事務所の例では、専用のICカ
ードを購入することで、固定倍率として通常の数種類の
縮倍率の他に200%の縮倍率を簡単に選択できるよう
になる。また微調整を必要とする範囲で例えば1%刻み
で縮倍率を設定することができるようになる。更に住民
票の発行部門では、テンキー等のキーを操作することに
よって液晶表示部等のディスプレイに住民票の種類や削
除すべき欄や項目を指示することができるようになり、
この後スタートボタンを押すことでオリジナルの所望の
範囲のみがコピーされたり、必要な部分のみが編集され
て記録されるようになる。
【0035】(1−3)複写機の電気系制御システムの
構成 図3は本発明が適用される複写機のサブシステムの構成
を示す図、図4はCPUによるハード構成を示す図であ
る。
【0036】本発明が適用される複写機のシステムは、
図3に示すようにメイン基板31上のSQMGRサブシ
ステム32、CHMサブシステム33、IMMサブシス
テム34、マーキングサブシステム35からなる4つの
サブシステムと、その周りのU/Iサブシステム36、
INPUTサブシステム37、OUTPUTサブシステ
ム38、OPTサブシステム39、IELサブシステム
40からなる5つのサブシステムとによる9つのサブシ
ステムで構成している。そして、SQMGRサブシステ
ム32に対して、CHMサブシステム33及びIMMサ
ブシステム34は、SQMGRサブシステム32と共に
図4に示すメインCPU41下にあるソフトウエアで実
行されているので、通信が不要なサブシステム間インタ
ーフェース(実線表示)で接続されている。しかし、そ
の他のサブシステムは、メインCPU41とは別個のC
PU下のソフトウエアで実行されているので、シリアル
通信インターフェース(点線表示)で接続されている。
次にこれらのサブシステムを簡単に説明する。
【0037】SQMGRサブシステム32は、U/Iサ
ブシステム36からコピーモードの設定情報を受信し、
効率よくコピー作業が実施できるように各サブシステム
間の同期をとりながら、各サブシステムに作業指示を発
行すると共に、各サブシステムの状態を常時監視し、異
常発生時には速やかな状況判断処理を行うシーケンスマ
ネージャーである。
【0038】CHMサブシステム33は、用紙収納トレ
イやデュープレックストレイ、手差しトレイの制御、コ
ピー用紙のフィード制御、コピー用紙のパージ動作の制
御を行うサブシステムである。
【0039】IMMサブシステム34は、感材ベルト上
のパネル分割、感材ベルトの走行/停止の制御、メイン
モータの制御その他感材ベルト周りの制御を行うサブシ
ステムである。
【0040】マーキングサブシステム35は、コロトロ
ンや露光ランプ、現像機、感材ベルトの電位、トナー濃
度の制御を行うサブシステムである。
【0041】U/Iサブシステム36は、ユーザインタ
ーフェースの全ての制御、マシンの状態表示、コピーモ
ード決定等のジョブ管理、ジョブリカバリーを行うサブ
システムである。
【0042】INPUTサブシステム37は、原稿の自
動送り(DADF)や原稿の半自動送り(SADF)、
大型サイズ(A2)の原稿送り(LDC)、コンピュー
タフォーム原稿の送り(CFF)、原稿の2枚自動送り
(2ーUP)の制御、原稿の繰り返し自動送り(RD
H)の制御、原稿サイズの検知を行うサブシステムであ
る。
【0043】OUTPUTサブシステム37は、ソータ
ーやフィニッシャーを制御し、コピーをソーティングや
スタッキング、ノンソーティングの各モードにより出力
したり、綴じ込み出力するサブシステムである。
【0044】OPTサブシステム39は、原稿露光時の
スキャン、レンズ移動、シャッター、PIS/NONー
PISの制御を行い、また、LDCモード時のキャリッ
ジ移動を行うサブシステムである。
【0045】IELサブシステム40は、感材ベルト上
の不要像の消し込み、像に対する先端・後端の消し込
み、編集モードに応じた像の消し込みを行うサブシステ
ムである。
【0046】上記システムは、図4に示す7個のCPU
を核として構成され、ペースマシン1とこれを取り巻く
付加装置等の組み合わせに柔軟に対応することを可能に
している。ここで、メインCPU41が、ベースマシン
1のメイン基板上にあってSQMGRサブシステム3
2、CHMサブシステム33、IMMサブシステム34
のソフトを含み、シリアルバス53を介して各CPU4
2〜47と接続される。これらのCPU42〜47は、
図3に示すシリアル通信インターフェースで接続された
各サブシステムと1対1で対応している。シリアル通信
は、100msecを1通信サイクルとして所定のタイ
ミングに従ってメインCPU41と他の各CPU42〜
47との間で行われる。そのため、機構的に厳密なタイ
ミングが要求され、シリアル通信のタイミングに合わせ
ることができない信号については、それぞれのCPUに
割り込みポート(INT端子信号)が設けられシリアル
バス53とは別のホットラインにより割り込み処理され
る。すなわち、例えば64cpm(A4LEF)、30
9mm/secのプロセススピードでコピー動作をさ
せ、レジゲートのコントロール精度等を±1mmに設定
すると、上記の如き100msecの通信サイクルでは
処理できないジョブが発生する。このようなジョブの実
行を保証するためにホットラインが必要となる。
【0047】従って、この複写機では、各種の付加装置
を取りつけることができるのに対応して、ソフトウェア
についてもこれら各付加装置に対応したシステム構成を
採用することができるようになっている。
【0048】このような構成を採用した理由の1つは、
(i)これらの付加装置すべての動作制御プログラムを
仮にベースマシン1に用意させるとすれば、このために
必要とするメモリの容量が膨大になってしまうことによ
る。また、(ii)将来新しい付加装置を開発したり、現
在の付加装置の改良を行った場合に、ベースマシン1内
のROM(リード・オンリ・メモリ)の交換や増設を行
うことなく、これらの付加装置を活用することができる
ようにするためである。
【0049】このため、ベースマシン1には、複写機の
基本部分を制御するための基本記憶領域と、ICカード
から本発明の機能情報と共に取り込まれたプログラムを
記憶する付加記憶領域が存在する。付加記憶領域には、
DADF13の制御プログラム、ユーザインターフェー
ス12の制御プログラム等の各種プログラムが格納され
るようになっている。そして、ベースマシン1に所定の
付加装置を取りつけた状態でICカードをICカード装
置22にセットすると、ユーザインターフェース12を
通してコピー作業に必要なプログラムが読み出され、付
加記憶装置にロードされるようになっている。このロー
ドされたプログラムは、基本記憶領域に書き込まれたプ
ログラムと共働して、あるいはこのプログラムに対して
優先的な地位をもってコピー作業の制御を行う。ここで
使用されるメモリは電池によってバックアップされたラ
ンダム・アクセス・メモリから構成される不揮発性メモ
リである。もちろん、ICカード、磁気カード、フロッ
ピーディスク等の他の記憶媒体も不揮発性メモリとして
使用することができる。この複写機ではオペレータによ
る操作の負担を軽減するために、画像の濃度や倍率の設
定等をプリセットすることかできるようになっており、
このプリセットされた値を不揮発性メモリに記憶するよ
うになっている。
【0050】(1ー4)シリアル通信方式 図5はシリアル通信の転送データ構成と伝送タイミング
を示す図、図6は1通信サイクルにおける相互の通信間
隔を示すタイムシャートである。
【0051】メインCPU41と各CPU(42〜4
7)との間で行われるシリアル通信では、それぞれ図5
(a)に示すようなデータ量が割り当てられる。図5
(a)において、例えばユーザインターフェースの場合
にはメインCPU41からの送信データTXが7バイ
ト、受信データRXが15バイトであり、そして、次の
スレーブすなわちオプティカルCPU45に対する送信
タイミングti (図5(c))が26mSであることを
示している。この例によると、総通信量は86バイトと
なり、9600BPSの通信速度では約100mSの周
期となる。そして、データ長は、図5(b)に示すよう
にヘッダー、コマンド、そしてデータから構成してい
る。図5(a)による最大データ長による送受信を対象
とすると、全体の通信サイクルは、図6に示すようにな
る。ここでは、9600BPSの通信速度から、1バイ
トの送信に要する時間を1.2mSとし、スレーブが受
信終了してから送信を開始するまでの時間を1mSと
し、その結果、100mSを1通信サイクルとしてい
る。
【0052】(1ー5)ステート分割 図7はメインシステムのステート分割を示す図である。
【0053】ステート分割はパワーONからコピー動
作、及びコピー動作終了後の状態をいくつかに分割して
それぞれのステートで行うジョブを決めておき、各ステ
ートでのジョブを全て終了しなければ次のステートに移
行しないようにしてコントロールの能率と正確さを期す
るようにするためのもので、各ステートに対応してフラ
グを決めておき、各サブシステムはこのフラグを参照す
ることによりメインシステムがどのステートにいるか分
かり、自分が何をすべきか判断する。また各サブシステ
ムもステート分割されていてそれぞれ各ステートに対応
して同様にフラグを決めており、メインシステムはこの
フラグを参照して各サブシステムのステートを把握し管
理している。
【0054】先ず、パワーオンするとプロセッサーイニ
シャライズの状態になり、ダイアグモードかユーザーモ
ード(コピーモード)かが判断される。ダイアグモード
はサービスマンが修理用等に使用するモードで、NVM
に設定された条件に基づいて種々の試験を行う。
【0055】ユーザーモードにおけるイニシャライズ状
態においてはNVMの内容により初期設定を行う。例え
ば、キャリッジをホームの位置、レンズを倍率100%
の位置にセットしたり、また各サブシステムにイニシャ
ライズの指令を行う。イニシャライズが終了するとスタ
ンバイに遷移する。
【0056】スタンバイは全てのサブシステムが初期設
定を終了し、スタートボタンが押されるまでのステート
であり、全自動画面で「おまちください」の表示を行
う。そしてコルツランプを点灯して所定時間フューザー
空回転を行い、フューザーが所定のコントロール温度に
達するとU/Iがメッセージで「コピーできます」を表
示する。このスタンバイ状態は、パワーON1回目では
数10秒程度の時間である。
【0057】セットアップはスタートボタンか押されて
起動がかけられたコピーの前準備状態であり、メインモ
ータ、ソーターモータが駆動され、感材ベルトのVDDP
等の定数の合わせ込みを行う。またADFモータがON
し、1枚目の原稿送り出しがスタートし、1枚目の原稿
がレジゲートに到達して原稿サイズが検知されてAPM
Sモードではトレイ、倍率の決定がなされ、ADF原稿
がプラテンに敷き込まれる。そして、ADF2枚目の原
稿がレジゲートまで送り出され、サイクルアップに遷移
する。
【0058】サイクルアップはベルトを幾つかのピッチ
に分割してパネル管理を行い、最初のパネルがゲットパ
ークポイントへくるまでのステートである。即ち、コピ
ーモードに応じてピッチを決定し、オプチカル・サブシ
ステムに倍率を知らせてレンズ移動を行わせる。そし
て、CHMサブシステム、IMMサブシステムにコピー
モードを通知し、倍率セットが認識されると、倍率と用
紙サイズによりスキャン長が決定されてオプチカル・サ
ブシステムに知らせる。そして、マーキング・サブシス
テムにコピーモードを通知し、マーキング・サブシステ
ムの立ち上げが終了すると、IMMサブシステムでピッ
チによって決まるパネルL/Eをチエックし、最初のコ
ピーパネルが見つかり、ゲットパークポイントに到達す
るとゲットパークレディとなってサイクルに入る。
【0059】サイクルはコピー動作中の状態で、ADC
(Automatic Density Control)、AE(Automat
ic Exposure )、DDPコントロール等を行いながら
コピー動作を繰り返し行う。そしてR/L=カウント枚
数になると原稿交換を行い、これを所定原稿枚数だけ行
うとコインシデンス信号が出てサイクルダウンに入る。
【0060】サイクルダウンは、キャリッジスキャン、
用紙フィード等を終了し、コピー動作の後始末を行うス
テートであり各コロトロン、現像機等をOFFし、最後
に使用したパネルの次のパネルがストップパーク位置に
停止するようにパネル管理して特定のパネルだけが使用
されて疲労を生じないようにする。
【0061】このサイクルダウンからは通常スタンバイ
に戻るが、プラテンモードでコピーしていた場合に再度
スタートキーを押すリスタートの場合にはセットアップ
に戻る。またセットアップ、サイクルアップからでもジ
ャム発生等のサイクルダウン要因が発生するとサイクル
ダウンに遷移する。
【0062】パージはジャムが発生した場合のステート
で原因ジャム用紙を取り除くと他の用紙は自動的に排出
される。通常、ジャムが発生するとどのようなステート
からでもサイクルダウン→スタンバイ→パージと遷移す
る。そしてパージエンドによりスタンバイまたはセット
アップに遷移するが、再度ジャムが発生するとサイクル
ダウンへ遷移する。
【0063】ベルトダウンはタッキングポイントよりト
レイ側でジャムが発生したような場合に生じ、ベルトク
ラッチを切ることによりベルト駆動が停止される状態
で、ベルトより先の用紙は排出することができる。
【0064】ハードダウンはインターロックが開けられ
て危険な状態になったり、マシーンクロックフェイルが
発生して制御不能になったような状態で、24V電源供
給が遮断される。
【0065】そして、これらベルトダウン、ハードダウ
ン要因が除去されるとスタンバイに遷移する。
【0066】(2ー1)光学系 図8及び図9は走査露光装置の構成を示す図であり、図
8は光学系の概略側面図、図9(a)は光学系の概略平
面図、(b)は(a)のXーX方向側面図である。
【0067】本実施例の走査露光装置3は、像を感材ベ
ルト4の移動速度よりも速い速度で感材上に露光するP
IS(プリセッション・イメージング・システム)方式
を採用すると共に、第2走査系Bを固定し、第1走査系
Aを独立して移動可能にする方式を採用している。すな
わち、第1走査系Aは、露光ランプ102および第1ミ
ラー103を有する第1キャリッジ101と、第2ミラ
ー106および第3ミラー107を有する第2キャリッ
ジ105から構成され、プラテンガラス2上に載置され
た原稿を走査する。一方、第2走査系Bは、第4ミラー
110および第5ミラー111を有する第3キャリッジ
109と、第6ミラー113を有する第4キャリッジ1
12から構成されている。また、第3ミラー107と第
4ミラー110の光軸上にはレンズ108が配置され、
倍率に応じてレンズモータにより移動されるが、走査露
光中は固定される。
【0068】これら第1走査系Aおよび第2走査系B
は、直流サーボモータであるキャリッジモータ114に
より駆動される。キャリッジモータ114の出力軸11
5の両側に伝達軸116、117が配設され、出力軸1
15に固定されたタイミングプーリ115aと伝達軸1
16、117に固定されたタイミングプーリ116a、
117a間にタイミングベルト119a、119bが張
設されている。また、伝達軸116にはキャプスタンプ
ーリ116bが固定されこれに対向して配置される従動
ローラ120a、120b間には、第1のワイヤーケー
ブル121aがたすき状に張設され、該ワイヤーケーブ
ル121aには、前記第1キャリッジ101が固定され
ると共に、ワイヤーケーブル121aは、第2キャリッ
ジ105に設けられた減速プーリ122aに巻回されて
おり、キャリッジモータ114を図示矢印方向に回転さ
せた場合には、第1キャリッジ101が速度V1 で図示
矢印方向に移動すると共に、第2キャリッジ105が速
度V1 /2で同方向に移動するようにしている。
【0069】また、伝達軸117に固定されたタイミン
グプーリ117bとこれに対向して配置される伝達軸1
23のタイミングプーリ123a間には、タイミングベ
ルト119cが張設され、伝達軸123のキャプスタン
プーリ123bとこれに対向して配置される従動ローラ
120c間に第2のワイヤーケーブル121bが張設さ
れている。該ワイヤーケーブル121bには、前記第4
キャリッジ112が固定されると共に、ワイヤーケーブ
ル121bは、第3キャリッジ109に設けられた減速
プーリ122bに巻回されており、キャリッジモータ1
14を図示矢印方向に回転させた場合には、第4キャリ
ッジ112が速度V2 で図示矢印方向に移動すると共
に、第3キャリッジ109が速度V2 /2で同方向に移
動するようにしている。
【0070】さらに、図9(a)に示すように、伝達軸
117には、タイミングプーリ117aの回転をタイミ
ングプーリ117bに伝達させるためのPISクラッチ
125(電磁クラッチ)が設けられていて、該PISク
ラッチ125の通電がオフになるとこれを係合させ、回
転軸115の回転が伝達軸117、123に伝達され
る。また、PISクラッチ125に通電されこれが解放
すると伝達軸117、123には回転軸115の回転が
伝達されないように構成されている。また、図9(b)
に示すように、タイミングプーリ116aの側面には、
係合突起126aが設けられ、LDCロックソレノイド
127のオンにより係合片126bが係合突起126a
に係合して、伝達軸116を固定しすなわち第1走査系
Aを固定し、LDCロックスイッチ129をオンさせる
ようにしている。さらに、タイミングプーリ123aの
側面には、係合突起130aが設けられ、PISロック
ソレノイド131のオンにより係合片130bが係合突
起130aに係合して、伝達軸123を固定しすなわち
第2走査系Bを固定しPISロックスイッチ132をオ
ンさせるようにしている。
【0071】以上のように構成した走査露光装置おいて
は、PISクラッチ125の係合解放によりPIS(プ
リセッション・イメージングシステム)モードとNON
ーPISモードの露光方式が選択される。PISモード
は、例えば倍率が65%以上の時にPISクラッチ12
5を係合させて第2走査系Bを速度V2 で移動させるこ
とにより、感材ベルト4の露光点を感材と逆方向に移動
させ、光学系の走査速度V1 をプロセススピードVP
り相対的に速くして単位時間当たりのコピー枚数を増大
させる。このとき、倍率をMとするとV1 =VP ×3.
5/(3.5M−1)であり、M=1、VP =308.
9mm/sとするとV1 =432.5mm/sとなる。
また、V2 はタイミングプーリ117b、123aの径
により決まりV2 =(1/3〜1/4)V1 となってい
る。一方、NONーPISモードにおいては、縮小時に
おける走査系の速度の増大および照明パワーの増大を防
止し消費電力を抑制するために、例えば64%以下の場
合には、PISクラッチ125を解放させると共にPI
Sロックソレノイドをオンさせることにより、第2走査
系Bを固定し露光点を固定してスキャンし、駆動系の負
荷および原稿照明パワーの増大を回避し、1.5KVA
の実現に寄与するものである。
【0072】上記レンズ108は、図10(a)に示す
ように、プラテンガラス2の下方に配設されるレンズキ
ャリッジ135に固定された支持軸136に摺動可能に
取付けられている。レンズ108はワイヤー(図示せ
ず)によりレンズモータZ137に連結されており、該
レンズモータZ137の回転によりレンズ108を支持
軸136に沿ってZ方向(図で縦方向)に移動させて倍
率を変化させる。また、レンズキャリッジ135は、ベ
ース側の支持軸139に摺動可能に取付けられると共
に、ワイヤー(図示せず)によりレンズモータX140
に連結されており、レンズモータX140の回転により
レンズキャリッジ135を支持軸139に沿って、X方
向(図で横方向)に移動させて倍率を変化させる。これ
らレンズモータ137、140は4相のステッピングモ
ータである。レンズキャリッジ135が移動するとき、
レンズキャリッジ135に設けられた小歯車142は、
レンズカム143の雲型面に沿って回転しこれにより大
歯車144が回転しワイヤーケーブル145を介して第
2走査系の取付基台146を移動させる。従って、レン
ズモータX140の回転によりレンズ108と第2走査
系Bの距離を所定の倍率に対して設定可能になる。
【0073】また、図10(b)に示すように、レンズ
108の1側面にはレンズシャッタ147がリンク機構
148により開閉自在に設けられ、シャッタソレノイド
149のオンオフにより、イメージスキャン中はレンズ
シャッタ147が開となり、イメージスキャンが終了す
ると閉となる。レンズシャッタ147により遮光する目
的は、ベルト感材上にDDPパッチ、ADCパッチを形
成することと、PISモード時において第2走査系Bが
リターンするときの像の消込を防止することである。
【0074】図11は光学系のサブシステムの概要を示
すブロック構成図を示している。オプティカルCPU4
5は、メインCPU41とシリアル通信およびホットラ
インにより接続され、メインCPU41から送信される
コピーモードにより感材上に潜像を形成するために、各
キャリッジ、レンズ等のコントロールを行っている。制
御用電源152は、ロジック用(5V)、アナログ用
(±15V)、ソレノイド、クラッチ用(24V)から
なり、モータ用電源153は38Vで構成される。
【0075】キャリッジレジセンサ155は、第1ミラ
ー101のレジスト位置に対応するように配置され、第
1走査系Aに取付けられたアクチュエータがキャリッジ
レジセンサ155を踏み外すと信号を出力する。この信
号はオプティカルCPU45に送られレジストレーショ
ンを行うための位置或いはタイミングを決定したり、第
1走査系Aのリターン時におけるホーム位置Pを決定す
るようになっている。また、キャリッジの位置を検出す
るために第1ホームセンサ156a、第2ホームセンサ
156bが設けられており、第1ホームセンサ156a
は、レジスト位置と第1走査系Aの停止位置との間の所
定位置に配置され、第1走査系Aの位置を検出し信号を
出力している。また、第2ホームセンサ156bは第2
走査系の位置を検出し信号を出力している。
【0076】ロータリエンコーダ157は、キャリッジ
モータ114の回転角に応じて90°位相のずれたA
相、B相のパルス信号を出力するタイプのものであり、
例えば、200パルス/回転で第1走査系のタイミング
プーリの軸ピッチが0.1571mm/パルスに設計さ
れている。偏倍用ソレノイド159は、CPU45の制
御により偏倍レンズ(図示せず)を垂直方向に移動さ
せ、偏倍レンズの移動を偏倍スイッチ161のオンオフ
動作で確認している。レンズホームセンサ161、16
2は、レンズXモータ140およびレンズZモータ13
7のホーム位置を検出するセンサである。LDCロック
ソレノイド127は、CPU45の制御により第1走査
系Aを所定位置に固定するもので、ロックしたことをL
DCロックスイッチ129により確認している。PIS
ロックソレノイド131は、NONーPISモード時に
PISクラッチ125が解放されたときに、第2走査系
Bを固定するもので、ロックしたことをPISロックス
イッチ132で確認している。PISクラッチ125
は、通電時にクラッチを解放させ非通電時にクラッチを
係合させるタイプのもので、PISモード時の消費電力
を低減させ1.5KVAの実現に寄与している。
【0077】図12(a)、(b)は光学系のスキャン
サイクルの制御を示し、本制御は第1走査系Aを指定さ
れた倍率、スキャン長で走査するもので、ホットライン
よりスキャンスタート信号を受信すると起動する。メイ
ンより受信したスキャン長データから、レジセンサの割
り込みからスキャン終了までのエンコーダクロックのカ
ウント数であるイメージ・スキャンカウントが演算され
る。先ず、倍率に対応した基準クロックデータを設定し
た後、ステップでキャリッジモータをスキャン方向
(CW)に回転させ、スキャン時の加速制御を行う(ス
テップ)。次いでステップにおいてPLL(位相制
御)モードにセットし、ステップでレジセンサがオフ
の割り込み信号があれば、イメージスキャンを開始しエ
ンコーダクロックのカウント数が上記スキャン長に相当
する値以上になると(ステップ)、PLLモードを解
除して速度モードにセットし、キャリッジモータをリタ
ーン方向(CCW)に回転させる。次いで、ステップ
においてCWからCCW(逆転信号)への割り込みがあ
るか否かが判断され、あればリターン時の加速制御を行
い(ステップ)、エンコーダのカウント数が予め設定
されたブレーキ開始点に到れば(ステップ○10)、リタ
ーン時の減速制御を行い(ステップ○11)、再度逆転信
号があればキャリッジモータを停止する(ステップ○1
2)。また、(b)に示すように、シャッタをオン
(開)するカウント数を設定し、エンコーダのクロック
数がシャッタオンカウント以上になればシャッタを開
き、エンコーダのクロック数がシャッタオフカウント以
上になればでシャッタを閉じてイメージスキャンを終了
する。
【0078】(2ー2)ベルト廻り ベルト廻りはイメージング系とマーキング系からなって
いる。
【0079】イメージング系はIMMサブシステム34
によって管理され、潜像の書込み、消去を行っている。
マーキング系はマーキングサブシステム35により管理
され、帯電、露光、表面電位検出、現像、転写等を行っ
ている。本発明においては、以下に述べるようにベルト
上のパネル管理、パッチ形成等を行ってコピーの高速
化、高画質化を達成するために、IMMサブシステム3
4とマーキングサブシステム35とが互いに協動してい
る。
【0080】図13はベルト廻りの概要を示す図であ
る。
【0081】ベースマシーン1内には有機感材ベルト4
が配置されている。有機感材ベルトは電荷発生層、トラ
ンスファ層等何層にも塗って感材を形成しているので、
Seを蒸着して感材を形成する感光体ドラムに比して自
由度が大きく、製作が容易になるのでコストを安くする
ことができ、またベルト回りのスペースを大きくするこ
とができるので、レイアウトがやり易くなるという特徴
がある。
【0082】一方、ベルトには伸び縮みがあり、またロ
ールも温度差によって径が変化するので、ベルトのシー
ムから一定の距離にベルトホールを設けてこれを検出
し、またメインモータの回転速度に応じたパルスをエン
コーダで発生させてマシーンクロックを形成し、一周の
マシーンクロックを常時カウントすることにより、ベル
トの伸び縮みに応じてキャリッジのスタートの基準とな
るピッチ信号、レジゲートのタイミングを補正する。
【0083】本装置における有機感材ベルト4は長さが
1m以上あり、A4サイズ4枚、A3サイズ3枚が載る
ようにしているが、ベルトにはシームがあるため常にパ
ネル(ベルト上に形成される像形成領域)管理をしてお
かないと定めたパネルのコピーがとれない。そのため、
シームから一定の距離に設けられたベルトホールを基準
にしてパネルの位置を定め、ユーザーの指定するコピー
モード、用紙サイズに応じてベルト上に載るパネル数
(ピッチ数)を決め、またスタートボタンを押して最初
にコピーをとるパネルがロール201の近傍のゲットパ
ークの位置にきたとき信号を出し、ここからコピーがと
れるという合図をするようにしている。
【0084】有機感材ベルト4はチャージコロトロン
(帯電器)211によって一様に帯電されるようになっ
ており、図の時計方向に定速駆動されている。そして最
初のパネルがレジ(露光箇所)231の一定時間前にき
たときピッチ信号を出し、これを基準としてキャリッジ
スキャンと用紙フィードのタイミングがとられる。チャ
ージコロトロン211によって帯電されたベルト表面は
露光箇所231において露光される。露光箇所231に
は、ベースマシン1の上面に配置されたプラテンガラス
2上に載置された原稿の光像が入射される。このため
に、露光ランプ102と、これによって照明された原稿
面の反射光を伝達する複数のミラー101〜113およ
び光学レンズ108とが配置されており、このうちミラ
ー101は原稿の読み取りのためにスキャンされる。ま
たミラー110、111、113は第2の走査光学系を
構成し、これはPIS(Precession ImageScan )と
呼ばれるもので、プロセススピードを上げるのには限界
があるため、プロセススピードを上げずにコピー速度が
上げられるように、ベルトの移動方向と反対方向に第2
の走査光学系をスキャンして相対速度を上げ、最大64
枚/min(CPM)を達成するようにしている。
【0085】露光箇所231でスリット状に露光された
画情報によって有機感材ベルト4上には原稿に対応した
静電潜像が形成される。そして、IEL(インターイメ
ージランプ)215で不要な像や像間のイレーズ、サイ
ドイレーズを行った後、静電潜像は、通常黒色トナーの
現像装置216、またはカラートナーの現像装置217
によって現像されてトナー像が作成される。トナー像は
有機感材ベルト4の回転と共に移動し、プリトランスフ
ァコロトロン(転写器)218、トランスファコロトロ
ン220の近傍を通過する。プリトランスファコロトロ
ン218は、通常、交流印加によりトナーの電気的付着
力を弱めトナーの移動を容易にするためのものである。
また、ベルトは透明体で形成されているので、転写前に
プリトランスファランプ225(イレーズ用に兼用)で
背面からベルトに光を照射してさらにトナーの電気的付
着力を弱め、転写が行われ易くする。
【0086】一方、ベースマシン1の供給トレイに収容
されているコピー用紙、あるいは手差しトレイ16に沿
って手差しで送り込まれるコピー用紙は、送りロールに
よって送り出され、搬送路501に案内されて有機感材
ベルト4とトランスファコロトロン220の間を通過す
る。用紙送りは原則的にLEF(Long Edge Feed)
によって行われ、用紙の先端と露光開始位置とがタッキ
ングポイントで一致するようにレジゲートが開閉制御さ
れてトナー像がコピー用紙上に転写される。そしてデタ
ックコロトロン221、ストリップフィンガ222で用
紙と感材ベルト4とが剥がされ、転写後のコピー用紙は
ヒートロール232およびプレッシャロール233の間
を通過して熱定着され、搬送ロール234、235の間
を通過して図示しない排出トレイ上に排出される。
【0087】コピー用紙が剥がされた感材ベルト4はプ
レクリーンコロトロン224によりクリーニングし易く
され、ランプ225による背面からの光照射により不要
な電荷が消去され、ブレード226によって不要なトナ
ー、ゴミ等が掻き落とされる。
【0088】なお、ベルト4上にはパッチジェネレータ
212により像間にパッチを形成し、パッチ部の静電電
位をESVセンサ214で検出して濃度調整用としてい
る。またベルト4には前述したようにホールが開けられ
ており、ベルトホールセンサ213でこれを検出してベ
ルトスピードを検出し、プロセススピード制御を行って
いる。またADC(Auto Density Control)センサ
219で、パッチ部分に載ったトナーからの反射光量と
トナーがない状態における反射光量とを比較してトナー
の付着具合を検出し、またポップセンサ223で用紙が
剥がれずにベルトに巻きついてしまった場合を検知して
いる。
【0089】図14は感材ベルト4上のパネル分割の様
子を示すものである。
【0090】ベルト4はシーム部251があるので、こ
こに像がのらないようにしており、シーム部から一定距
離lの位置にベルトホール252が設けられ、例えば周
長1158mmの場合でlは70mmとしている。図の
253、254は感材ベルト面をNピッチ分割したとき
の先頭と最後のパネルで、図のBはパネルの間隔、Cは
パネル長、Dはパネルのピッチ長さであり、4ピッチ分
割の場合は289.5mm、3ピッチ分割の場合は38
6mm、2ピッチ分割の場合は579mmである。シー
ム251は、パネル253のLE(Lead Edge )とパ
ネル254のTE(Tail Edge )との中央にくるよう
にA=B/2とする。
【0091】なお、パネルのLEは用紙のLEと一致さ
せる必要があるが、TEは必ずしも一致せず、パネル適
用の最大用紙TEと一致する。
【0092】図15はIMMサブシステムの機能の概略
を示すブロック構成図である。
【0093】IMMサブシステム34の機能を概説する
と、IELサブシステム40とバスラインによるシリア
ル通信を行い、高精度のコントロールを行うためにホッ
トラインにより割り込み信号を送って像形成の管理を行
うと共に、マーキングサブシステム35、CHMサブシ
ステム33に制御信号を送ってベルト廻りのコントロー
ルを行っている。
【0094】また有機感材ベルト4に開けたホールを検
出してメインモータの制御を行うと共に、パネルの形成
位置を決定してパネル管理を行っている。また低温環境
の場合にはフューザーの空回転を行わせて定着ロールを
所定温度に維持し、迅速なコピーが行えるようにしてい
る。そして、スタートキーが押されるとセットアップ状
態になり、コピーに先立ってVDDP 等の定数の合わせ込
みを行い、コピーサイクルに入ると原稿サイズに基づい
てイメージ先端、後端の縁消しを行って必要な像領域を
形成する。またインターイメジ領域にパッチを形成して
トナー濃度調整用のパッチの形成を行っている。さらに
ジャム要因、ベルトフェール等のハードダウン要因が検
出されると、ベルトの停止、あるいはシーケンスマネー
ジャと交信してマシンの停止を行う。
【0095】次にIMMサブシステムの入出力信号、及
び動作について説明する。
【0096】ブラックトナーボトル261、カラートナ
ーボトル262におけるトナーの検出信号が入力されて
トナー残量が検出される。
【0097】オプチカルレジセンサ155からはIMM
サブシステムからマーキングサブシステムへ出すPGリ
クエスト信号、バイアスリクエスト信号、ADCリクエ
スト信号の基準となるオプチカルレジ信号が入力され
る。
【0098】プラテン原稿サイズセンサS6 〜S10から
は原稿サイズが入力され、これと用紙サイズとからIE
L215による消し込み領域が決定される。
【0099】ベルトホールセンサ213からはベルトホ
ール信号が入力され、メインモータ264、265によ
りプロセススピードの制御を行ってベルトが一周する時
間のバラツキに対する補正を行っている。メインモータ
は2個設けて効率のよい動作点で運転できるようにし、
負荷の状態に応じてモータのパワーを効率よく出せるよ
うにし、また電力の有効利用を図ると共に、停止位置精
度を向上させるためにモータによる回生制動を行ってい
る。またモータは逆転駆動を行うことができる。これは
ブレードを感材ベルトに密着させてクリーニングを行う
とブレードの手前側に紙粉やトナーの滓が溜るのでこれ
を落とすためである。またモータによるベルト駆動はベ
ルトクラッチ267を介して行っており、ベルトのみ選
択的に停止することができる。このモータの回転と同期
してエンコーダからパルスを発生させ、これをマシンク
ロックとして使用してベルトスピードに応じたマシンク
ロックを得ている。
【0100】なお、ベルトホールセンサ213で一定時
間ホールが検出できなかったり、ホールの大きさが変わ
ってしまったような場合にはこのことがIMMからシー
ケンスマネージャに伝えられてマシンは停止される。
【0101】また、IMMサブシステムは、IELサブ
システム40とシリアル通信を行うと共に、ホットライ
ンを通じて割り込み信号を送っており、IELイネーブ
ル信号、IELイメージ信号、ADCパッチ信号、IE
Lブラックバンド信号を送出している。IELイメージ
信号で不要な像の消し込みを行い、ADCパッチ信号で
IELサブシステム40により、パッチジェネレータ2
12で形成されたパッチ領域の形状、面積を規定すると
共に、電荷量を調整して静電電位を500〜600Vの
一定電位に調整する。IELブラックバンド信号はブレ
ード226によりベルト4を損傷しないように、所定間
隔毎に像間にブラックバンドを形成してトナーを付着さ
せて一種の潤滑剤の役割りを行わせ、特に白紙に近いよ
うな状態のようなトナー量が極めて少ないときコピーの
場合でもベルト4を損傷しないようにしている。
【0102】さらに、IMMはマーキングサブシステム
35とはホットラインによる通信を行っており、オプチ
カチカルレジ信号を基準にしてパッチ形成要求信号、バ
イアス要求信号、ADC要求信号を送出する。マーキン
グサブシステム35はこれを受けてパッチジェネレータ
212を駆動してパッチを形成すると共に、ESVセン
サ214を駆動して静電電位を検出し、また現像機21
6、217を駆動してトナー画像を形成している。また
プリトランスファコロトロン218、トランスファコロ
トロン220、デタックコロトロン221の駆動制御を
行っている。
【0103】IMMからはピッチリセット信号が送出
されており、これを基準にしてキャリッジのスタートの
タイミングをとるようにしている。
【0104】またカラー現像器ユニットが装着されてい
るか否かの検知信号が入力され、現像器のトナーが黒色
かカラーかを検出している。
【0105】CHMサブシステム33へはIMMからレ
ジゲートトリガ信号を送ってタッキングポイントで用紙
と像の先端とが一致するように制御すると共に、レジゲ
ートの開くタイミングを補正する必要がある場合は、そ
の補正量を算出して送っている。
【0106】またブレード226で掻き落としたトナー
は回収トナーボトル268に回収され、ボトル内のトナ
ー量の検出信号がIMMに入力され、所定量を超えると
警報するようにしている。
【0107】またIMMはファンモータ263を駆動し
て異常な温度上昇を防止し、環境温度が許容温度範囲内
にあって安定した画質のコピーが得られるようにしてい
る。
【0108】図16はタイミングチャートを示すもので
ある。
【0109】制御の基準となる時間はオプチカルレジセ
ンサ位置である。オプチカルレジセンサオン/オフ信号
の所定時間(T1)後よりIELがオフされる。すなわ
ちT1まではオンしていて先端消し込みを行い、T2以
後はオンして後端消し込みを行っている。こうしてIE
Lイメージ信号により像形成が行われ、またレジゲート
のタイミングを制御することでタッキングポイントでの
用紙の先端と像の先端とを一致させている。像形成終了
後、パッチジェネレータ要求信号(基準時よりT5後)
によりADCパッチ信号が発生し、インターイメージに
パッチを形成する。またパッチ形成後、バイアス要求信
号が発せられて(T6後)現像が行われ、その後ADC
要求信号が発せられ(T7後)てトナー濃度の検出が行
われる。またブラックバンド信号によりインターイメー
ジにブラックバンドが形成される。
【0110】なお、AE(Auto Exposure )スキャン
中においては、IELイメージ信号のON/OFFは行
わない。
【0111】(2ー3)用紙搬送系 図17において、用紙トレイとして上段トレイ6ー1、
中段トレイ6ー2、下段トレイ6ー3、そしてデュープ
レックストレイ11がベースマシン内に装備され、オプ
ションによりサイドに大容量トレイ(HCF)17、手
差しトレイ(MSI)16が装備され、各トレイには適
宜ノーペーパーセンサ、サイズセンサ、およびクラッチ
等が備えられている。ここで、ノーペーパーセンサは、
供給トレイ内のコピー用紙の有無を検知するためのセン
サであり、サイズセンサはトレイ内に収容されているコ
ピー用紙のサイズを判別するためのセンサである。ま
た、クラッチは、それぞれの紙送りロールの駆動をオン
・オフ制御するための部品である。このように複数の供
給トレイに同一サイズのコピー用紙をセットできるよう
にすることによって、1つの供給トレイのコピー用紙が
なくなったとき他の供給トレイから同一サイズのコピー
用紙を自動的に給送する。
【0112】コピー用紙の給送は、専用に設けられたフ
ィードモータによって行われ、フィードモータにはステ
ップモータが使用されている。コピー用紙の給送が正常
に行われているかどうかはフィードセンサによって検知
される。そして、一旦送り出されたコピー用紙の先端を
揃えるためのレジストレーション用としてゲートソレノ
イドが用いられる。このゲートソレノイドは、通常のこ
の種のソレノイドと異なり通電時にゲートが開きコピー
用紙を通過させるような制御を行うものである。従っ
て、コピー用紙の到来しない待機状態ではゲートソレノ
イドに電源の供給がなく、ゲートは開いたままとなって
消費電力の低減を図っている。そして、コピー用紙が到
来するわずか手前の時点にゲートソレノイドが通電さ
れ、通過を阻止するためにゲートが閉じる。しかる後、
所定のタイミングでコピー用紙の搬送を再開する時点で
通電を停止しゲートを開くことになる。このような制御
を行うと、コピー用紙の先端が通過を阻止されている時
点でのゲートの位置の変動が少なくなり、コピー用紙が
比較的強い力でゲートに押し当てられた場合でもその位
置決めを正確に行うことができる。
【0113】用紙の両面にコピーする両面モードや同一
面に複数回コピーする合成モードにより再度コピーする
場合には、デュープレックストレイ11へスタックする
搬送路に導かれる。両面モードの場合には、搬送路から
直接デュープレックストレイ11へスタックされるが、
合成モードの場合には、一旦搬送路から合成モード用イ
ンバータ10へ搬送され、しかる後反転してデュープレ
ックストレイ11へに導かれる。なお、搬送路501か
らソーター等への排紙出口502とデュープレックスト
レイ11側との分岐点にはゲート503が設けられ、デ
ュープレックストレイ11側において合成モード用イン
バータ10へ導く分岐点には搬送路を切り換えるための
ゲート505、506が設けられ、さらに、排紙出口5
02はゲート507が設けられトリロールインバータ9
で反転させることにより、コピーされた面を表側にして
排出できるようにしている。
【0114】上段トレイ及び中段トレイは、用紙枚数が
500枚程度、A3〜B5、リーガル、レター、特B
4、11×17の用紙サイズが収容可能なトレイであ
る。そして、図18に示すようにトレイモータ551を
有し、用紙が少なくなるとトレイ552が傾く構造にな
っている。センサとしては、用紙サイズを検知する3つ
のペーパーサイズセンサ553〜555、用紙切れを検
知するノーペーパーセンサ556、トレイ高さの調整に
使用するサーフェースコントロールセンサ557を備え
ている。また、トレイの上がりすぎを防止するためのイ
マージェンシイスイッチ558がある。下段トレイは、
用紙枚数が1100枚程度、上段トレイ及び中段トレイ
と同様の用紙サイズが収納可能なトレイである。
【0115】図17において、デュープレックストレイ
は、用紙枚数が50枚程度、上記各トレイと同じ用紙サ
イズが収容可能なトレイであり、用紙の1つの面に複数
回のコピーを行ったり、2つの面に交互にコピーを行う
場合にコピー済の用紙を一時的に収容するトレイであ
る。デュープレックストレイ11の入口側搬送路には、
フィードロール507、ゲート505が配置され、この
ゲート505により合成モードと両面モードに応じた用
紙搬送の切り換え制御を行っている。例えば両面モード
の場合には、上方から搬送されてきた用紙がゲート50
5によりフィードロール509側に導かれ、合成モード
の場合には、上方から搬送されてきた用紙がゲート50
5、506により一旦合成モード用インバータ10に導
かれ、しかる後反転するとゲート506によりフィード
ロール510、デュープレックストレイ11側に導かれ
る。デュープレックストレイ11に用紙を収納して所定
のエッジ位置まで自由落下させるには、一般に17°〜
20°程度のトレイ傾斜角が必要である。しかし、本発
明では、装置のコンパクト化を図りデュープレックスト
レイ11を狭いスペースの中に収納したため、最大で8
°の傾斜角しかとれない。そこで、デュープレックスト
レイ11には、図19に示すようにサイドガイド561
とエンドガイド562が設けられている。これらサイド
ガイドとエンドガイドの制御では、用紙サイズが決定さ
れるとその用紙サイズに対応する位置で停止させる。
【0116】大容量トレイ(HCF)は、数千枚のコピ
ー用紙を収容することのできる供給トレイである。例え
ば原稿を拡大したり縮小してコピーをとる必要のない顧
客や、コピー量が少ない顧客は、ベースマシン単体を購
入することが適切な場合が多い。これに対して、多量の
コピーをとる顧客や複雑なコピー作業を要求する顧客に
とってはデュープレックストレイや大容量トレイが必要
とされる場合が多い。このような各種要求を実現する手
段として、この複写機システムではそれぞれの付加装置
を簡単に取りつけたり取り外すことができる構造とし、
また付加装置の幾つかについては独立したCPU(中央
処理装置)を用意して複数のCPUによる分散制御を行
うことにしている。このことは、単に顧客の希望する製
品が容易に得られるという利点があるばかりでなく、新
たな付加装置の取り付けの可能性は顧客に対して新たな
コピー作業の可能性を教示することになり、オフィスの
事務処理の進化を推進させるという点でこの複写機シス
テムの購入に大きな魅力を与えることになる。
【0117】手差しトレイ(MSI)16は、用紙枚数
50枚程度、用紙サイズA2F〜A6Fが収容可能なト
レイであって、特に他のトレイに収容できない大きなサ
イズの用紙を使うことができるものである。従来のこの
種の手差しトレイは、1枚ずつ手差しを行うので、手差
しが行われた時点でコピー用紙を手差しトレイから優先
的に送り出せばよく、手差しトレイ自体をオペレータが
選択する必要はない。これに対して本発明の手差しトレ
イ16は複数枚のコピー用紙を同時にセットすることが
できる。従って、コピー用紙のセットをもってその手差
しトレイ16からの給送を行わせると、コピー用紙を複
数枚セットしている時点でそのフィードが開始される可
能性がある。このような事態を防止するために、手差し
トレイ16の選択を行わせるようにしている。
【0118】本発明では、トレイにヌジャーロール51
3、フィードロール512、テイクアウェイロール51
1を一体に取り付ける構成を採用することによってコン
パクト化を図っている。用紙先端がテイクアウェイロー
ル511にニップされた後、フィードアウトセンサーで
先端を検知して一時停止させることによって、転写位置
を合わせるためのプレレジストレーションを行い、フィ
ーダ部での用紙の送り出しばらつきを吸収している。送
り出された用紙は、アライナ装置515を経て感材ベル
ト4の転写位置に給送される。
【0119】(2ー4)原稿自動送り装置 (DAD
F) 図20においてDADF13は、ベースマシン1のプラ
テンガラス2の上に取りつけられている。このDADF
13には、原稿601を載置する原稿トレイ602が備
えられている。原稿トレイ602の原稿送り出し側に
は、送出パドル603が配置されており、これにより原
稿601が1枚ずつ送り出される。送りだされた原稿6
01は、第1の駆動ローラ605とその従動ローラ60
6および第2の駆動ローラ607とその従動ローラ60
8により円弧状搬送路609に搬送される。さらに、円
弧状搬送路609は、手差し用搬送路610と合流して
水平搬送路611に接続されると共に、円弧状搬送路6
09の出口には、第3の駆動ローラ612とその従動ロ
ーラ613が設けられている。この第3の駆動ローラ6
12は、ソレノイド(図示せず)により上下に昇降自在
になっており、従動ローラ613に対して接離可能に構
成されている。水平搬送路611には、図示しない駆動
モータにより回動される停止ゲート615が設けられる
と共に、水平搬送路611から円弧状搬送路609に向
けて反転用搬送路616が接続されている。反転用搬送
路616には、第4の駆動ローラ617が設けられてい
る。また、水平搬送路611の出口と対向してプラテン
ガラス2の上にベルト駆動ローラ619が設けられ、そ
の従動ローラ620間に張設されたベルト621を正逆
転可能にしている。このベルト搬送部の出口には、第5
の駆動ローラ622が設けられ、また、前記手差し用搬
送路610には第6の駆動ローラ623が配設されてい
る。該駆動ローラ623はベースマシン1の前後方向
(図で紙面と垂直方向)に2個設けられ、同一サイズの
原稿を2枚同時に送ることが可能に構成されている。な
お、625は第7の駆動ローラ626により送出パドル
603の表面をクリーニングするクリーニングテープで
ある。
【0120】次に図21をも参照しつつフォトセンサS
1 〜S12について説明する。S1 は原稿トレイ602上
の原稿601の有無を検出するノーペーパーセンサ、S
2 は原稿の通過を検出するテイクアウエイセンサ、
3 、S4 は手差し用搬送路610の前後に設けられる
フィードセンサ、S5 はスキューローラ627により原
稿の斜め送りが補正され停止ゲート615において原稿
が所定位置にあるか否かを検出するレジセンサ、S6
10は原稿のサイズを検出するペーパサイズセンサ、S
11は原稿が排出されたか否かを検出する排出センサ、S
12はクリーニングテープ625の終端を検出するエンド
センサである。
【0121】次に図22をも参照しつつ上記構成からな
るDADF13の作用について説明する。(イ)はプラ
テンモードであり、プラテン2上に原稿601を載置し
て露光するモードである。
【0122】(ロ)はシンプレックスモードであり、原
稿トレイ602には、原稿601をそのコピーされる第
1の面が上側となるようにして積層する。スタートボタ
ンを押すと先ず、第1の駆動ローラ605および第2の
駆動ローラ607が回転するが、第3の駆動ローラ61
2は上方に移動して従動ローラ613と離れると共に、
停止ゲート615は下降して水平搬送路611を遮断す
る。これにより原稿601は円弧状搬送路609を通
り、停止ゲート615に押し当てられる(〜)。こ
の停止ゲート615の位置でスキューローラ627によ
り、原稿はその端部が水平搬送路611と直角になるよ
うに補正されると共に、センサS6 〜S10で原稿サイズ
が検出される。次いで、第3の駆動ローラ612が下方
に移動して従動ローラ613と接触すると共に、停止ゲ
ート615は上昇して水平搬送路611を開き、第3の
駆動ローラ612、ベルト駆動ローラ619および第5
の駆動ローラ622が回転し、原稿のコピーされる面が
下になってプラテン2上の所定位置に送られ露光された
後、排出される。なお、手差し用搬送路610から単一
原稿を送る場合にも同様な作用となり、原稿を1枚づつ
送る機能に加え、同一サイズの2枚の原稿を同時に送る
機能(2ーUP)、大型原稿を送る機能(LDC)、コ
ンピュータ用の連続用紙を送るコンピュータフォームフ
ィーダ(CCF)機能を有する。
【0123】(ハ)はデュープレックスモードであり、
原稿の片面を露光する工程は上記(ロ)の〜の工程
と同様であるが、片面露光が終了するとベルト駆動ロー
ラ619が逆転し、かつ、第3の駆動ローラ612は上
方に移動して従動ローラ613と離れると共に、停止ゲ
ート615は下降して水平搬送路611を遮断する。従
って、原稿は反転用搬送路616に搬送され、さらに第
4の駆動ローラ617および第2の駆動ローラ607に
より、円弧状搬送路609を通り、停止ゲート615に
押し当てられる(〜)。次いで、第3の駆動ローラ
612が下方に移動して従動ローラ613と接触すると
共に、停止ゲート615は上昇して水平搬送路611を
開き、第3の駆動ローラ612、ベルト駆動ローラ61
9および第5の駆動ローラ622が回転し、原稿の裏面
が下になってプラテン2上の所定位置に送られ露光され
る。両面の露光が終了すると再びベルト駆動ローラ61
9が逆転し、再度反転用搬送路616に搬送され以下同
様にしてプラテン2上を通って第5の駆動ローラ622
により排出される(〜○10)。従って排出された原稿
は、コピーされる第1の面が下側になって最初に原稿ト
レイ602に積層した順番で積層されることになる。
【0124】(2ー5)ソータ 図23においてソータ19は、可動台車651上にソー
タ本体652と20個のビン653を有している。ソー
タ本体652内には、搬送ベルト655を駆動させるベ
ルト駆動ローラ656およびその従動ローラ657が設
けられると共に、チェーン659を駆動させるチェーン
駆動スプロケット660およびその従動スプロケット6
61が設けられている。これらベルト駆動ローラ656
およびチェーン駆動スプロケット660は1個のソータ
用モータ658により駆動される。搬送ベルト655の
上部には用紙入口662、用紙出口663および図示し
ないソレノイドにより駆動される切換ゲート665が設
けられている。また、チェーン659には、コピー用紙
を各ビンへ切換供給するためのインデクサー666が取
付けられている。図24に示すように、ソータ用モータ
658のドライブシャフト671の回転はタイミングベ
ルト672を介してプーリ673に伝達される。該プー
リ673の回転は、ベルト駆動ローラ656に伝達され
ると共に、ギヤ装置674を介してチェーン駆動スプロ
ケット660に伝達される。
【0125】次にその作用を図25により説明する。
(a)はノンソートモードを示し、切換ゲート665は
ノンソートの位置にあってコピー用紙を最上段の排出ト
レイに送るものである。(b)はソートモードを示し、
切換ゲート665がソート位置に切換えられ、奇数枚目
の用紙が上から下のビンに向けて奇数段目のビンに搬送
され、偶数枚目の用紙が下から上のビンに向けて偶数段
目のビンに搬送される。これによりソート時間が短縮さ
れる。(c)および(d)はスタックモードを示し、
(c)は4枚の原稿を原稿毎に4部コピーした例を示
し、(d)は1ビン当たりの最大収納枚数を越えた場合
であり、例えば50枚を越えた場合には次の段のビンに
収納するようにしている。
【0126】(3)ユーザインターフェース(U/I) (3ー1)ユーザインターフェースにディスプレイを用
いるメリットと工夫図26及び図27はディスプレイを
用いたユーザインターフェースの取り付け状態を示す
図、図28はディスプレイを用いたユーザインターフェ
ースの外観を示す図である。
【0127】(A)取付位置の特徴 本発明は、ユーザインターフェースとして先に述べた如
き従来のコンソールパネルを採用するのではなく、スタ
ンドタイプのディスプレイを採用することを特徴として
いる。ディスプレイを採用すると、図26(a)に示す
ように複写機本体(ベースマシン)1の上方へ立体的に
取り付けることができるため、特に、ユーザインターフ
ェース12を図26(b)に示すように複写機本体1の
右奥隅に配置することによって、ユーザインターフェー
ス12を考慮することなく複写機のサイズを設計するこ
とができ、装置のコンパクト化を図ることができる。ま
た、複写機において、プラテンの高さすなわち装置の高
さは、原稿をセットするのに程よい腰の高さになるよう
に設計され、この高さが装置としての高さを規制してい
る。従来のコンソールパネルは、先に述べたようにこの
高さと同じ上面に取り付けられ、目から結構離れた距離
に機能選択や実行条件設定のための操作部及び表示部が
配置されることになる。その点、本発明のユーザインタ
ーフェース12では、図27に示すようにプラテンより
高い位置、すなわち目の高さに近くなるため、見易くな
ると共にその位置がオペレータにとって下方でなく前方
で、且つ右側になり操作もし易いものとなる。しかも、
ディスプレイの取り付け高さを目の高さに近づけること
によって、その下側をユーザインターフェースの制御基
板やカード装置24の取り付けスペースとしても有効に
活用できる。従って、カード装置24を取り付けるため
の構造的な変更が不要となり、全く外観を変えることな
くカード装置24を付加装備でき、同時にディスプレイ
の取り付け位置、高さを見易いものとすることができ
る。また、ディスプレイは、所定の角度で固定してもよ
いが、角度を変えることができるようにしてもよいこと
は勿論である。このように、プラテンの手前側に平面的
に取り付ける従来のコンソールパネルと違って、その正
面の向きを簡単に変えることができるので、図27に示
すようにディスプレイの画面をオペレータの目線に合わ
せて若干上向きで且つ図26(b)に示すように左向
き、つまり中央上方(オペレータの目の方向)へ向ける
ことによって、さらに見易く操作性のよいユーザインタ
ーフェース12を提供することができる。このような構
成の採用によって、特に、コンパクトな装置では、オペ
レータが装置の中央部にいて、移動することなく原稿セ
ット、ユーザインターフェースの操作を行うことができ
る。
【0128】(B)画面上での特徴 一方、ディスプレイを採用する場合においても、多機能
化に対応した情報を提供するにはそれだけ情報が多くな
るため、単純に考えると広い表示面積が必要となり、コ
ンパクト化に対応することが難しくなるという側面を持
っている。コンパクトなサイズのディスプレイを採用す
ると、必要な情報を全て1画面により提供することは表
示密度の問題だけでなく、オペレータにとって見易い、
判りやすい画面を提供するということからも難しくな
る。
【0129】そこで、コンパクト化を命題としてユーザ
インターフェースにディスプレイを採用する場合には、
そのバランス上からディスプレイもコンパクトなサイズ
のものを採用して、その中で表示制御に工夫をすること
が必要となる。本発明では、ディスプレイが、コンソー
ルパネルで使用されているLEDや液晶表示器に比べ、
多様な表示態様、表示制御を採用することができるとい
うメリットを活用し、コンパクトなサイズであっても判
りやすく表示するために種々の工夫を行っている。
【0130】例えば本発明のユーザインターフェースで
は、基本コピー、応用コピー、専門コピーの各コピーモ
ードに類別して表示画面を切り換えるようにし、それぞ
れのモードで機能選択や実行条件の設定等のメニューを
表示すると共に、キー入力により画面のカスケード(カ
ーソル)を移動させ選択肢を指定したり実行条件データ
を入力できるようにしている。また、メニューの選択肢
によってはその詳細項目をポップアップ表示(重ね表示
やウインドウ表示)して表示内容の拡充を図っている。
その結果、選択可能な機能や設定条件が多くても、表示
画面をスッキリさせることができ、操作性を向上させる
ことができる。このように本発明では、画面の分割構
成、各画面での領域分割、輝度調整やグレイ表示その他
の表示態様の手法で工夫し、さらには、操作キーとLE
Dとをうまく組み合わせることにより操作部を簡素な構
成にし、ディスプレイの表示制御や表示内容、操作入力
を多様化且つ簡素化し、装置のコンパクト化と多機能化
を併せ実現するための問題を解決している。
【0131】このような考えによりCRTディスプレイ
を用いて構成したユーザインターフェースの外観を示し
たのが図28である。この例では、CRTディスプレイ
301の下側と右側の正面にキー/LEDボードを配置
している。画面の構成として選択モード画面では、その
画面を複数の領域に分割しその1つとして選択領域を設
け、さらにその選択領域を縦に分割しそれぞれをカスケ
ード領域として選択設定できるようにしている。そこ
で、キー/LEDボードでは、縦に分割した画面の選択
領域の下側にカスケードの選択設定のためのカスケード
キー319ー1〜319ー5を配置し、選択モード画面
を切り換えるためのモード選択キー308〜310その
他のキー(302〜304、306、307、315〜
318)及びLED(305、311〜314)は右側
に配置する構成を採っている。このようにキー及びLE
Dの数を少なくし、かつこれらをCRTディスプレイ3
01の横と下に配置しているので、サイズをCRTディ
スプレイ301より僅かに大きくするだけでよく、コン
パクトなユーザインターフェースを提供することができ
る。
【0132】(3ー2)表示画面の構成 本発明のユーザインターフェースでは、CRTディスプ
レイを最大限に有効活用し、キー/LEDボードの構成
を簡素化したものである。その中でも画面をシンプル且
つ見易く、選択設定や確認、メッセージの伝達機能を効
果的に発揮させるため、画面の分割に工夫をしている。
画面としては、コピーモードを選択するための選択モー
ド画面、コピーモードの設定状態を確認するためのレビ
ュー画面、標準のモードでコピーを実行するための全自
動画面、多機能化したコピーモードについて説明画面を
提供するインフォメーション画面、ジャムが発生したと
きにその位置を適切に表示するジャム画面等により構成
している。さらに、選択モード画面は、機能が多く1画
面では煩雑になり、また、機能の中には極一般に使用さ
れる機能だけでなく専門的な機能もあることから、これ
らを使用される内容に応じて3分割している。この分割
した画面は、適宜モード選択キー308〜310により
選択して切り換え表示させることができ、それぞれの画
面により所望の機能を選択設定できる。さらに、これら
の画面の中を選択領域や他のモードの設定状態表示領
域、メッセージ領域等に分割することにより、操作状態
に応じてユーザに情報の的確な伝達を行えるように構成
している。
【0133】(A)選択モード画面 図29は選択モード画面を説明するための図である。
【0134】選択モード画面としては、図29(a)〜
図29(c)に示す基本コピー、応用コピー、専門コピ
ーの3画面が設定され、モード選択キー308〜310
の操作によってCRTディスプレイに切り換え表示され
る。これらの画面のうち、最も一般によく用いられる機
能を類別してグループ化したのが基本コピー画面であ
り、その次によく用いられる機能を類別してグループ化
したのが応用コピー画面であり、残りの特殊な専門的機
能を類別してグループ化したのが専門コピー画面であ
る。
【0135】各選択モード画面は、基本的に上から2行
で構成するメッセージ領域A、3行で構成する設定状態
表示領域B、9行で構成する選択領域Cに区分して使用
される。メッセージ領域Aには、コピー実行条件に矛盾
があるときのJコードメッセージ、サービスマンに連絡
が必要なハード的な故障のときのUコードメッセージ、
オペレータに種々の注意を促すCコードメッセージ等が
表示される。このうち、Jコードメッセージは、各カス
ケードの設定内容によるコピー実行条件の組み合わせチ
ェックテーブルを備え、スタートキー318が操作され
ると、テーブルを参照してチェックを行いコピーモード
に矛盾がある場合に出力される。設定状態表示領域Bに
は、他モードの選択状態、例えば基本コピー画面に対し
て応用コピーと専門コピーの選択状態が表示される。こ
の選択状態の表示では、選択領域Cのカスケードの状態
がデフォルト(再下段)以外である場合にそのカスケー
ドが表示される。選択領域Cには、上段にカスケード名
が表示され、各カスケード領域の最下段がデフォルト領
域、それより上の領域がデフォルト以外の領域となって
いて、カスケードキーの操作によって5つのカスケード
領域で個別に選択できるようになっている。従って、選
択操作しない場合には、デフォルト領域が選択され、す
べてデフォルトの状態が全自動コピーのモードとなる。
また、選択領域は、縦5つに分割されたカスケード領域
に対応する下方のカスケードキー319ー1〜319ー
5で選択設定が行われる。なお、メッセージ領域Aの右
側はセットカウントとメイドカウントを表示するカウン
ト部として、また、設定状態表示領域Bの下1行はトナ
ーボトル満杯、トナー補給等のメンテナンス情報部とし
て用いる。以下に各選択モード画面のカスケード領域の
内容を説明する。
【0136】(イ)基本コピー 基本コピー画面は、図29(a)に示すように「用紙ト
レイ」、「縮小/拡大」、「両面コピー」、「コピー濃
度」、「ソーター」のカスケードからなる。
【0137】「用紙トレイ」では、自動がデフォルトに
なっていて、この場合には、原稿サイズと同じ用紙を収
容したトレイが自動的に選択される。カスケードキーの
操作によりデフォルト以外の領域を使って手差しトレイ
や大容量トレイ、上段トレイ、中段トレイ、下段トレイ
のいずれかを選択できる。なお、各トレイの欄には図示
のように収容されている用紙を判別しやすいようにその
用紙サイズ、種類及びアイコン(絵文字)が表示され
る。用紙は、長手方向に送り込む設定と、長手方向と直
角方向に送り込む設定がある。
【0138】「縮小/拡大」は、等倍がデフォルトにな
っていて、カスケードキーの操作により自動、固定/任
意が選択できる。自動では、選択されている用紙サイズ
に合わせて倍率を自動的に設定し、コピーする。倍率
(線倍率)は、50%から200%まで任意に1%刻み
で設定することができ、固定/任意では、カスケードキ
ーの操作により具体的な設定対象となる内容がポップア
ップ画面により表示され、50.7%、70%、81
%、100%、121%、141%、200%の7段階
設定からなる固定倍率を選択することができると共に、
1%ずつ連続的に変化する任意倍率を選択設定すること
ができる。
【0139】「両面コピー」は、片面がデフォルトにな
っていて、デフォルト以外として原稿→コピーとの関係
において両面→片面、両面→両面、片面→両面が選択で
きる。例えば両面→片面は、両面原稿に対して片面コピ
ーを行うものであり、片面→両面は、片面原稿を両面コ
ピーにするものである。両面コピーをとる場合には、最
初の面にコピーが行われたコピー用紙がデュープレック
ストレイにまず収容される。次にこのデュープレックス
トレイからコピー用紙が再び送り出され、裏面にコピー
が行われる。
【0140】「コピー濃度」は、自動がデフォルトにな
っていて、デフォルト以外として7段階の濃度設定がで
き、また写真モードでも7段階の濃度設定ができる。こ
の内容の設定はポップアップ画面により行われる。
【0141】「ソーター」は、コピー受けがデフォルト
になっていて、デフォルト以外として丁合いとスタック
が選択できる。丁合いは、ソーターの各ビンにコピー用
紙を仕分けするモードであり、スタックモードは、コピ
ー用紙を順に堆積するモードである。
【0142】(ロ)応用コピー 応用コピー画面は、図29(b)に示すように「特殊原
稿」、「とじしろ」、「カラー」、「合紙」、「排出
面」のカスケードからなる。
【0143】「特殊原稿」は、A2/B3等の大型原稿
をコピーする機能(LDC)、コンピュータの連帳出力
の原稿について孔をカウントして1頁ずつコピーする機
能(CFF;コンピュータフォームフィーダ)、同一サ
イズの2枚の原稿を1枚の用紙にコピーする二丁掛機能
(2ーUP)をデフォルト以外で選択することができ
る。
【0144】「とじしろ」は、コピーの右端部または左
端部に1mm〜16mmの範囲で“綴代”を設定するも
のであり、右とじ、左とじ、綴代の長さをデフォルト以
外で設定することができる。
【0145】「カラー」は、黒がデフォルトになってい
て、デフォルト以外で赤を選択できる。
【0146】「合紙」は、OHPコピーの際に中間に白
紙を挟みこむ機能であり、デフォルト以外で選択でき
る。
【0147】「排出面」は、おもて面とうら面のいずれ
かを強制的に指定して排紙させるようにデフォルト以外
で選択できる。
【0148】(ハ)専門コピー 専門コピー画面は、図29(c)に示すように「ジョブ
メモリー」、「編集/合成」、「等倍微調整」、「わく
消し」のカスケードからなる。
【0149】「ジョブメモリー」は、カードを使用する
ページプログラムであって、複数のジョブを登録してお
き、それを呼び出してスタートキーを押すことによって
自動的にコピーを行うようにするものであって、その呼
び出しと登録がデフォルト以外で選択できる。
【0150】「編集/合成」は、編集機能と合成機能を
デフォルト以外で選択できる。編集機能は、エディタ等
を用いて編集のためのデータを入力するための機能であ
り、さらにこの中でポップアップ画面により部分カラ
ー、部分写真、部分削除、マーキングカラーの機能を選
択することができる。部分カラーは、指定した領域のみ
カラー1色でコピーし、残りの部分は黒色でコピーす
る。部分写真は、指定した領域に写真をコピーし、部分
削除は、指定した領域をコピーしないようにする。マー
キングカラーは、マーキングを行う領域を指定すると、
一例としてはその部分にカラーの薄い色を重ねて記録
し、あたかもマーキングを行ったような効果を得るもの
である。
【0151】合成機能は、デュープレックストレイを使
用し2枚の原稿から1枚のコピーを行う機能であり、シ
ート合成と並列合成がある。シート合成は、第1の原稿
と第2の原稿の双方全体を1枚の用紙に重ねて記録する
機能であり、第1の原稿と第2の原稿についてそれぞれ
異なった色でコピーを行うことも可能である。他方、並
列合成は、第1の原稿の全体に第2の原稿の全体をくっ
つけた形で1枚の用紙に合成コピーを作成する機能であ
る。
【0152】「等倍微調整」は、99%〜101%の倍
率で0.15%の刻みで設定するものであり、この機能
をデフォルト以外で選択できる。
【0153】「わく消し」は、原稿の周辺部分の画情報
についてはコピーを行わず、あたかも画情報の周辺に
“枠”を設定したようにするものであり、わく消しを
2.5mmで行う標準をデフォルトとし、任意の寸法の
設定とわく消しをしない全面コピーモードをデフォルト
以外で選択できる。
【0154】(B)その他の画面 図30は選択モード画面以外の画面の例を示す図であ
る。
【0155】(イ)レビュー画面 レビュー画面は、3つに分割された上記の各選択モード
画面で選択されているコピーモードの状態を表示するも
のであって、図30(b)に示すように各選択モード画
面のカスケードの設定状態を1画面に表示するものであ
る。このレビュー画面では、選択項目すなわちカスケー
ド名とそのとき選択されているモードすなわち選択肢を
表示し、選択されているモードがデフォルトの場合には
例えばグレイバックで、デフォルト以外の場合には通常
の輝度を背景にした反転表示を採用している。このよう
にデフォルトの状態かデフォルト以外の状態かで区別す
ることによって、特に全自動モードから変えたデフォル
ト以外の場合の選択肢を目立つようにしている。また、
画面構成は、基本コピー、応用コピー、専門コピーの各
コピーモードに分けて3段表示し、この表示位置をモー
ド選択キーの位置と対応させることによって、レビュー
画面から各モード画面への切り換えをわかりやすくして
いる。この表示によりオペレータは、各カスケードの設
定状態を確認することができ、操作性を向上させ、コピ
ーミスを少なくすることができる。
【0156】(ロ)全自動画面 全自動画面は、図30(a)に示すような画面で、パワ
ーオンされたときや予熱モードで予熱キー306が操作
(解除)されたとき或いはオールクリアキー316が操
作されたときに表示され。各選択モード画面のカスケー
ドがすべてデフォルトに設定されている状態の画面であ
る。この画面では、その指示のとおりプラテン上に原稿
をセットし、テンキーによりコピー枚数を設定してスタ
ートキー318を押すと、原稿と同じサイズの用紙が選
択されて設定枚数のコピーが実行される。
【0157】(ハ)インフォメーション画面 インフォメーション画面は、図31(a)に示すような
コピーモードのそれぞれについて、コピーのとり方等の
説明画面を提供するための画面であり、インフォメーシ
ョンキー302の操作によって表示され、この画面で表
示されたインフォメーションコードをテンキーから入力
することによって説明画面が表示される。
【0158】(ニ)ジャム画面 ジャム画面は、図31(b)に示すようにコピー実行中
に表示されていた画面の上に重ねて表示され、元の画面
の輝度を1ランクずつ落とすことによってジャム表示の
内容が鮮明になるようにしている。
【0159】(C)表示態様 図32は画面レイアウトの類別例を示す図である。本発
明は、図29乃至図31により説明したように複数の画
面に分割して切り換え表示することによって、その時々
における余分な情報を少なくし1画面の情報を簡素化し
ているが、これらは例えば図32に示す画面レイアウト
に類別化される。すなわち、図32(a)は選択モード
画面のレイアウト、図32(b)はレビュー画面や全自
動画面、編集入力画面、ジョブプログラム画面等のレイ
アウト、図32(c)は予熱画面や焼付防止画面(又は
待機状態画面)、インフォメーション画面、ダイアグ画
面等のレイアウトである。
【0160】本発明では、これらのレイアウトの表示領
域やその入力設定状態等に応じて表示態様を変えること
によってアクセントのある見易く判り易い画面を構成し
ている。例えば図32(a)に示すレイアウトの選択モ
ード画面では、先に説明したようにメッセージ領域(カ
ウント領域を含む)と設定状態表示領域(メンテナンス
情報領域を含む)と選択領域に分割しているが、それぞ
れの領域の表示態様を変えている。例えばカウント部を
含むメッセージ領域では、バックを黒にしてメッセージ
の文字列のみを高輝度表示にし、バックリッドタイプの
コンソールパネルと同じような表現を採用することによ
って、親しみやすくわかりやすいメッセージ表示を行っ
ている。また、設定状態表示領域では、背景を網目表
示、すなわちドットを或る所定の均等な密度で明暗表示
し、カスケード名の表示部分を反転表示(文字を暗、背
景を明表示)にしている。すなわち、この表示では、各
カスケード名をカードイメージで表現して視覚的に立体
感を持たせている。さらに設定状態表示領域の下1行
は、トナーボトルの満杯やトナー補給等のメンテナンス
情報領域として使用されるが、この情報は、設定状態表
示情報とはその性格が異なるので、その違いが明瞭に認
識できるようになるため、メッセージ領域と同様の表示
態様を採用している。そして、選択領域では、周囲を網
目表示にし、カスケード表示領域全体を輝度の低いグレ
イ表示にして選択肢やカスケード名を反転表示し、設定
状態表示領域と同様にカードイメージの表現を採用して
いる。さらに、この表示に加えて設定された選択肢の領
域のバックを高輝度表示(反転表示)とし、また、例え
ば基本コピー画面において用紙トレイのカスケードで用
紙切れとなったトレイの選択肢はバックを黒にして文字
を高輝度表示としている。
【0161】図30(a)に示す全自動画面は図32
(b)に示す画面レイアウトになるが、この画面では、
表示領域の背景を暗い網目表示にし、「原稿セット」等
の各操作指示を表示した領域を明るい網目表示にすると
共にその境界を縁取りして表示の明瞭性を向上させ見易
くしている。このように背景の表示態様は、適宜自由に
変更して組み合わせることができることは勿論である。
【0162】特に、バックを高輝度(ペーパーホワイト
による通常の輝度)表示或いは輝度を落としたグレイ階
調表示、所定の明暗ドット密度による表示等の領域の境
界について、図示のように縁取りをすることによって視
覚的に立体感を持たせ、カードのイメージで業務の発注
を行うようにして日常的な業務と違和感をなくしてい
る。このように各領域の背景の表示態様を変えつつ縁取
り表示を行うことによって、オペレータにとって各領域
の表示内容を明瞭に区別でき、見易い画面を提供してい
る。また、文字の表示においても、反転表示やブリンク
表示することによって、表示情報毎にそれぞれ特徴のあ
る注意をユーザに喚起できるようにしている。
【0163】また、上記のように文字列におけるバック
とその文字の輝度の変化を工夫するだけでなく、本発明
は、選択肢やカスケード名その他の文字列に対してアイ
コン(絵文字)を付加しよりイメージ的に特徴付けした
表示態様を採用している点でも特徴がある。例えば基本
コピー画面では、カスケード名「縮小/拡大」、「両面
コピー」、「コピー濃度」、「ソーター」のそれぞれ頭
に付加したもの、また「用紙トレイ」の選択肢で、下
段、中段、上段の用紙サイズの後ろに付加したものがそ
れである。このアイコンは、文字列だけにより情報のア
クセントが薄まるのを別の面からすなわちイメージによ
り視覚的にユーザに情報を伝達するものであり、情報の
内容によっては文字列よりも正確且つ直観的に必要な情
報をユーザに伝達できるという点で大きなメリットがあ
る。
【0164】(3ー3)キー/LEDボード ユーザインターフェースは、図28に示すようにCRT
ディスプレイとキー/LEDボードにより構成される
が、本発明では、特にCRTディスプレイの画面を使っ
て選択肢の表示及びその設定を行うように構成している
ため、キー/LEDボードにおけるキー及びLEDの数
を最小限に抑えるように工夫している。
【0165】すなわち、先に説明しているようにCRT
ディスプレイを有効に活用するために、CRTディスプ
レイに表示する画面を分割し、且つそれぞれの画面にお
いても領域を分割して表示内容の整理、見易い画面を構
成するように工夫している。例えば選択モードの画面
は、基本コピーと応用コピーと専門コピーに3分割して
切り換え表示し、さらにそれぞれの画面の選択領域を5
つのカスケード領域に分割してそれぞれのカスケード領
域で機能の選択設定を行うようにしている。そして、画
面切り換えのためのモード選択キー308〜310と、
各カスケード領域の選択のためのカスケードキー319
ー1〜319ー5による8つのキーで機能の選択、設定
をできるようにしている。従って、モード選択キー30
8〜310を操作して基本コピー画面、応用コピー画
面、専門コピー画面のいずれかを選択すると、その後は
カスケードキー319ー1〜319ー5の操作以外、テ
ンキー307による数値入力だけで全ての機能を選択
し、所望の機能によるコピーを実行させることができ
る。カスケードキー319ー1〜319ー5は、それぞ
れのカスケード領域で設定カーソルを上下させて機能を
選択設定するため、上方への移動キーと下方への移動キ
ーがペアになったものである。このように選択モードの
画面は、3つの中からモード選択キー308〜310に
よって選択されその1つが表示されるだけであるので、
その画面がどのモード選択キー308〜310によって
選択されているのかを表示するのにLED311〜31
3が用いられる。つまり、モード選択キー308〜31
0を操作して選択モードの画面を表示させると、そのモ
ード選択キー308〜310に対応するLED311〜
313が点灯する。
【0166】多くの機能を備えると、ユーザにとっては
その全ての機能を覚え、使いこなすことが容易ではなく
なる。そこで、コピーモードのそれぞれについてコピー
のとり方の説明画面を提供するのにインフォメーション
キー302が用いられる。このインフォメーション機能
は、次のようにして実行される。まず、インフォメーシ
ョンキー302が操作されると図31(a)に示すよう
なインフォメーションインデックス画面でインフォメー
ションコードの一覧表を表示する。この画面に指定され
たインフォメーションコードをテンキー307により選
択入力すると、そのコードに対応するインフォメーショ
ンポップアップ画面に移行し、そこでコピーモードの説
明画面を表示する。
【0167】また、上記のように選択モードの画面が3
つに分割され、3つの画面で定義される各種の機能の選
択設定が行われるため、他の画面も含めた全体の設定状
態を確認できるようにすることも要求される。そこで、
このような全画面の設定状態を確認するのにレビューキ
ー303が用いられる。このレビューキー303は、レ
ビュー画面を表示させるキーであり、このキーを操作す
ると、基本コピー、応用コピー、専門コピーの全画面に
関する設定状態を示した図30(b)に示すようなレビ
ュー画面が表示される。
【0168】デュアルランゲージキー304は、表示画
面の言語を切り換えるキーである。国際化に伴って種々
の異なる言語を使用するユーザが装置を共有する場合も
多い。このような環境においても、言語の障害をなくす
ために例えば日本語と英語の2言語により表示データ及
びフォントメモリを用意し、デュアルランゲージキー3
04の操作によって表示データ及びフォントメモリを切
り換えることによって、日本語と英語を自由に切り換え
て表示画面を出力できるようにする。なお、2言語に限
らずさらに複数の言語を容易し、デュアルランゲージキ
ー304の操作によって所定の順序で言語を切り換える
ようにしてもよい。また、日本語の方言を加えてもよ
い。
【0169】予熱キー306は、非使用状態における消
費電力の節約と非使用状態からコピー動作への迅速な移
行を可能にするために予熱モードを設定するものであ
り、この予熱キー306の操作によって予熱モードと全
自動モードとの切り換えを行う。従って、そのいずれの
状態にあるかを表示するものとしてLED305が使用
される。
【0170】オールクリアキー316は、複写機をクリ
アすなわち各選択モード画面のデフォルトに設定した全
自動モードとするもであり、全自動画面を表示する。こ
れは図30(a)に示すようにオペレータに現在のコピ
ーモードが全自動のモードであることを伝える画面の内
容になっている。
【0171】割り込みキー315は、連続コピーを行っ
ているときで、他の緊急コピーをとる必要があるときに
使用されるキーであり、割り込みの処理が終了した際に
は元のコピー作業に戻すための割り込みの解除も行われ
る。LED314は、この割り込みキー315が割り込
み状態にあるか解除された状態にあるかを表示するもの
である。
【0172】ストップキー317は、コピー作業を途中
で停止するときや、コピー枚数の設定時やソーターのビ
ンの設定時に使用する。
【0173】スタートキー318は、機能選択及びその
実行条件が終了しコピー作業を開始させるときに操作す
るものである。
【0174】(3ー4)ユーザインターフェースの制御
システム構成 図33はU/I用CPUとシリアル通信で接続されたメ
インCPUとの関係を示す図、図34はユーザインター
フェースのハードウエア構成を示す図、図35はユーザ
インターフェースのソフトウエア構成を示す図、図36
は画面の切り換え制御を説明するための図である。
【0175】(A)ハードウエア構成 メインCPU41は、図33に示すようにROM32
3、NVRAM(不揮発性メモリ)324、ベースマシ
ンとのデータの授受を行うインターフェース321、付
加装置(OPTION)とのデータの授受を行うインタ
ーフェース322を有し、バスがバスアービター326
を介して通信制御回路327に接続され、通信制御回路
327を通してシリアルの通信ライン上でU/I用CP
U46その他のCPUとの通信を行うように構成されて
いる。ROM323は、先に説明したシーケンスマネー
ジャーやイメージングモジュール、コピーハンドリング
モジュール等の各サブシステムを含むプログラムを格納
するものである。バスアービター326は、システムR
AM325を有し、メインCPU41から他のCPUに
送出するデータ及び他のCPUから受信するデータを保
持し、メインCPU41がシリアル通信のタイミングと
非同期でデータを授受できるようにするものであり、R
OM328は、通信制御回路327によりシリアル通信
ラインでのデータの送受信を行う通信プログラムを格納
するものである。なお、通信に関するこれらのバスアー
ビター326や通信制御回路327に関する機能を全て
メインCPU41で行うように構成してもよい。メイン
CPU41におけるシーケンスマネージャーのサブシス
テムは、シリアル通信により各サブシステムの状態を監
視し、ユーザインターフェースからコピーモードの信号
を受信すると、所定のタイミングで効率よくコピー作業
が実施できるように各サブシステムに作業指示を行う。
【0176】U/I用CPU46を備えたユーザインタ
ーフェースのシステムは、ハードウエアとして図34に
示すように基本的にCRT基板331とCRTディスプ
レイ301とキー/LEDボード333より構成され
る。そして、CRT基板331は、全体を統括制御する
U/I用CPU46、CRTディスプレイ301を制御
するCRTコントローラ335、キー/LEDボード3
33を制御するキーボード/ディスプレイコントローラ
336を備え、さらに、メモリとして上記の各プログラ
ムを格納するプログラムメモリ(ROM)337、フレ
ームデータを格納するフレームメモリ(ROM)33
8、一部は不揮発性メモリとして構成され各テーブルや
表示制御データ等を格納すると共に作業領域として使用
されるRAM339、2組のVーRAM(ビデオ用RA
M)340、キャラクタジェネレータ342等を有して
いる。
【0177】メインCPU41とCRT基板331のU
/I用CPU46との間では、ドライバ344とレシー
バ343を介してシリアルの通信ラインによりデータの
送受信が行われる。TXDがCRT基板331からの送
信信号、RXDがCRT基板331への受信信号であ
る。クロック発生器346には、例えば11.0592
MHzの水晶発振器が用いられ、これをU/I用CPU
46内部で1/12に分周することによって、0.92
16MHzの基本周波数を生成している。そして、U/
I用CPU46の通信では、これを内部タイマにより1
〜256分周(プログラマブル)することにより転送ク
ロックを設定している。従って、基本周波数0.921
6MHzをプログラムで1/3に分周決定し、さらに1
/32に分周すると、転送クロックは9600Hz(送
信ビット速度は9600BPS)になる。
【0178】U/I用CPU46は、メインCPU41
からマシンの状態信号を受信し、また、キーボード/デ
ィスプレイコントローラ336からキー/LEDボード
333の操作信号を入力してCRTディスプレイ301
に表示する画面の切り換え、コピーモードの設定、CR
Tディスプレイ301に表示するメッセージの生成を行
う。そして、キー/LEDボード333の操作信号の入
力処理において、スタートキー318が操作されると、
そのときのコピーモードをチェックし矛盾がなければメ
インCPU41へそのコピーモードを送信し、コピーモ
ードに矛盾がある場合にはJコードメッセージを生成し
てCRTディスプレイ301に表示するような処理を行
う。CRTディスプレイ301の表示処理では、表示画
面に対応してキャラクタジェネレータのコードを設定
し、そのコードをVーRAM340に書き込む。そのキ
ャラクタジェネレータのコードを設定する情報を格納し
たものがフレームメモリ338である。VーRAM34
0にコードが書き込まれると、CRTコントローラ33
5の制御によってラスタアドレスに同期してキャラクタ
ジェネレータ342のドットデータが読み出され、並/
直変換回路355でシリアルデータに変換され、CRT
ディスプレイ301に表示される。
【0179】ウォッチドッグタイマ(W.D.T)34
5は、U/I用CPU46の暴走をチェックするもので
あり、U/I用CPU46がある特定の番地例えばデー
タ領域7000〜77FFのいずれかの番地をリードし
た時リセットされる。従って、150mS以内にこの特
定番地をリードするようにプログラムを作成しておくこ
とによって、U/I用CPU46が暴走すると、150
mS以上経過しても特定番地がリードされなくなりウォ
ッチドッグタイマ(W.D.T)345がリセットされ
ないので、U/I用CPU46暴走に対する処理がなさ
れる。
【0180】キーボード/ディスプレイコントローラ3
36は、U/I用CPU46に入力しているクロック発
生器346の出力をカウンタ347で1/4に分周して
2.7648MHzにしたクロックを入力し、さらにプ
リスケーラにより1/27に分周して102kHzにす
ることにより4.98mSのキー/LEDスキャンタイ
ムを作り出している。このスキャンタイムは、長すぎる
と入力検知に長い時間を要することになるためオペレー
タによるキー操作時間が短いときに入力データの取り込
みがなされなくなるという問題が生じ、逆にあまり短く
するとCPUの動作頻度が多くなりスループットを落と
すことになる。従って、これらの状況を勘案した最適の
スキャンタイムを選択する必要がある。
【0181】(B)ソフトウエア構成 ユーザインターフェースのソフトウエア構成は、図35
に示すようにI/O管理やタスク管理、通信プロトコル
の機能を有するモニターと、キー入力管理、画面出力管
理の機能を有するビデオコントローラと、ジョブの管
理、制御、選択の判定、モード決定等の機能を有するジ
ョブコントローラからなる。そして、キー入力に関して
は、ビデオコントローラでキーの物理的情報を処理し、
ジョブコントローラでモードを認識して受付条件のチェ
ックを行いジョブのコントロールを行う。画面表示で
は、ジョブコントローラでマシンの状態情報や選択モー
ド情報等により画面制御を行ってビデオコントローラに
インターフェースコマンドを発行することによって、ビ
デオコントローラでそのコマンドを実行し画面の編集、
描画を行う。なお、以下で説明するキー変化検出部36
2、その他のデータの処理や生成、コントロールを行う
ブロックは、それぞれ一定のプログラム単位(モジュー
ル)で示したものであり、これらの構成単位は説明の便
宜上まとめたものであって、さらにあるものはその中を
複数のモジュールで構成したり、或いは複数のモジュー
ルをまとめて構成するのもあることは勿論である。
【0182】ビデオコントローラにおいて、キー変化検
出部362は、物理キーテーブル361によりモニター
から渡される物理キーの情報について二重押しチェック
やキー連続押し状態検知を行うものである。キー変換部
363は、このようにして検知された現在押状態の物理
キーを論理キー(論理的情報)に変換するものであり、
その論理キー(カーレントキー)のキー受付条件のチェ
ックをジョブコントローラに依頼する。変換テーブル3
64は、この物理キーから論理キーへの変換の際にキー
変換部363が参照するものであり、例えばカスケード
キーは同じ物理キーであっても画面によって論理的情報
は異なるので、表示制御データ367の表示画面情報に
より物理キーから論理キーへの変換が制御される。
【0183】画面切り換え部368は、ジョブコントロ
ーラからキー受付信号と論理キーを受け、或いはビデオ
コントローラ内で直接キー変換部363から論理キーを
受けて、論理キーが基本コピー画面や応用コピー画面を
呼び出し、或いはカスケードの移動によってポップアッ
プ画面を展開するような単なる画面切り換えキーで、モ
ード更新やステート更新のないキーの場合には表示制御
データ367を当該画面番号に表示画面の番号を更新す
る。そのため、画面切り換え部368では、テーブルと
してポップアップ画面を展開する論理キーを記憶し、当
該論理キーが操作され且つ750msec以内に他のキ
ー入力がなかった場合には、ポップアップ画面を展開す
るように表示制御データ367の更新を行う。この処理
は、ある選択肢の選択過程において一時的にカスケード
キーの操作によってポップアップ画面を展開する選択肢
が選択される場合があり、このような場合にもポップア
ップ画面が一々展開されるのを防止するために行うもの
である。従って、ポップアップ画面を展開する論理キー
であっても750msec以内に他のキー入力があった
場合には、一時的なキー入力として無視されることにな
る。また、ジャムの発生等のステートの更新、カスケー
ドの移動その他のコピーモードの更新、メッセージやカ
ウント値の更新の場合には、表示制御部369がジョブ
コントローラからインターフェースコマンドを受けて解
析し、表示制御データ367の更新を行う。
【0184】表示制御データ367は、表示する画面番
号や画面内の表示変数情報等、各画面の表示を制御する
データを持ち、ダイアログデータ370は、各画面の基
本フレーム、各フレームの表示データ、表示データのう
ち変数データの参照アドレス(表示変数情報を格納した
表示制御データ367のアドレス)を持つ階層構造のデ
ータベースである。ダイアログ編集部366は、表示制
御データ367の表示する画面番号をもとに表示する画
面の基本フレーム、表示データをダイアログデータ37
0から読み出し、さらに変数データについては表示制御
データ367の表示変数情報に従って表示データを決定
して画面を編集しVーRAM365に表示画面を描画展
開する。
【0185】ジョブコントローラにおいて、キー管理部
14は、ステートテーブル371を参照して論理キーが
今受付可能な状態か否かをチェックするものであり、受
け付け可であればその後750msec経過するまで他
のキー情報が入力されないことを条件としてキー情報を
確定しキーコントロール部375に送る。キーコントロ
ール部375は、キーの受付処理を行ってコピーモード
378の更新、モードチェックやコピー実行コマンドの
発行を行い、マシン状態を把握して表示管理部377に
表示制御情報を渡すことによって表示制御を行うもので
ある。コピーモード378には、基本コピー、応用コピ
ー、専門コピーの各コピー設定情報がセットされる。表
示管理部377は、キー管理部14又はキーコントロー
ル部375による処理結果を基にインターフェースコマ
ンドをビデオコントローラに発行し、インターフェース
ルーチン(表示制御部369)を起動させる。ステート
管理部372は、キー受付状態やジャムやフェイルの発
生、インターロックが開いている等のマシンの状態情報
からステートの変化を判断してキー受付のためのステー
トテーブル371を更新する。ステートテーブル371
には、ジョブステート、マシンステート、ランケース、
コンステート、ステートケース、モード情報等がセット
されている。例えば、ジョブステートは、通常のジョブ
か割り込みジョブか、さらにそのジョブが実行中か終了
したか、デュープレックスモードか等のステートが、マ
シンステートには、イニシャライズ(初期化)、プログ
レス、ソフトダウンコイン、ソフトダウンポーズ、パー
ジ、スタンドバイ、パージスタンドバイ、ジャム等のス
テートがセットされ、また、ランケースには、上記各ス
テートでの状態がセットされる。そして、これらのステ
ート情報によってキーの受付条件がチェックされる。ジ
ョブコントロール部376は、スタートキーの操作後、
マシンの動作情報を受けてマシン制御のためのコマンド
を発行して原稿1枚に対するコピー動作を実行するため
の管理を行うものである。コマンドコントロール部37
3は、本体から送信されてきた受信コマンドの状態をス
テート管理部372及びジョブコントロール部376に
通知すると共に、ジョブ実行中はジョブコントロール部
376からその実行のためのコマンドを受けて本体に送
信する。従って、スタートキーが操作され、キーコント
ロール部375がコピーモードに対応したコマンドを送
信バッファ380にセットすることによってコピー動作
が実行されると、マシンの動作状態のコマンドが逐次受
信バッファ379に受信される。コマンドコントロール
部373よりこのコマンドをジョブコントロール部37
6に通知することによって所定枚数のコピーが終了して
マシン停止のコマンドが発行されるまで、1枚ずつコピ
ーが終了する毎に次のコピー実行のコマンドが発行され
る。コピー動作中において、ジャム発生のコマンドを受
信すると、コマンドコントロール部373を通してステ
ート管理部372でジャムステートを認識し、ステート
テーブル371を更新すると同時にキーコントロール部
375を通して表示管理部377からビデオコントロー
ラにジャム画面制御のインターフェースコマンドを発行
する。
【0186】インターフェースコマンドでは、登録コマ
ンドとして、例えばトレイに関してNo. 、用紙サイズ、
向き、付加装置に関して装置名、有無、セカンドデベに
関してその有無、カラー等があり、通常設定コマンドと
して、カスケード、カスケード、設定枚数、とじしろ等
がある。また、編集設定コマンドとしてボックス表示、
座標表示等があり、ジョブ設定コマンドとして、呼び出
し数値,登録数値等、表示コマンドとして、通常メッセ
ージ、ステート表示、メイド表示、トナー残留表示、回
収トナー表示、ノーペーパー表示等、モードコマンドと
して、ジャム、ジャムクリア、インフォメーション変
更、予熱、割り込み、復帰、変更等がある。さらに、表
示コントロールコマンド、マシン動作状態コマンド、イ
ニシャライズコマンド、ダイアグコマンド等がある。ビ
デオコントローラの表示制御部369では、これらのコ
マンドを解析して表示制御データ367の更新処理を行
う。例えば登録コマンドでは、各画面の初期設定を行
い、通常設定コマンドでは、通常設定画面におけるカス
ケードの設定状態表示や不要カスケードの消去、設定枚
数(セットカウント)の表示、とじしろ値の表示を行
い、モード変換コマンドでは、それぞれのモード画面の
表示やLED(図示省略)のオン/オフを行う。
【0187】上記のようにしてカスケードキーの操作で
は、カスケードキーがオンからオフになった時、引き続
き750msec押され続けた時、その後もさらに引き
続き押され続け125msec経過した時、を契機とし
て対応するキーが受付可であれば1ランク移動する。ま
た、その移動先がモード受付不可であれば1ランクスキ
ップされ次のキーが選択される。この動作は、カスケー
ドがアップしたことによりそれに対応する論理コードが
ジョブコントローラにキー受付として渡され、表示デー
タとしてジョブコントローラからビデオコントローラに
フィードバックされる。
【0188】画面の変化は、それぞれ図36に示す条件
を契機にして行われる。まず、電源が投入され、初期化
(イニシャル)が終了すると、ダイアグモードへの移行
指示がない場合には基本コピー画面が表示される。この
基本コピー画面は、さらにオールクリアキー、基本コピ
ーのモード選択キー、予熱画面時の予熱キーを操作する
ことによって表示され、応用コピー画面、専門コピー画
面、レビュー画面は、それぞれのモード選択キーの操作
によって切り換え表示される。これらの画面においての
みスタートキーが受け付けられ、コピー動作の実行が可
能となる。また、専門コピー画面では、編集やジョブプ
ログラムが選択されると、その入力画面、に変化し、入
力が終了すると元の専門コピー画面に戻る。また、これ
らの画面からインフォメーションキーの操作、さらにそ
のコードの入力ではインフォメーション画面に移行し、
予熱キー(パワーセーブキー)の操作で予熱画面に移行
する。そして、ジャムが発生した場合には、そのコピー
実行時の選択モード画面上にジャム画面が重表示され
る。焼付防止画面は、上記のいずれかの画面のままで所
定の時間経過してもキー入力が一切ない場合にタイマー
の動作によって移行し、キー操作によって元の画面に復
帰する。
【0189】次に、オペレータによる操作及びマシンの
状態に対応した処理の例を説明する。
【0190】まず、電源がオンされ初期化されると、ス
テートテーブル371が初期ステートでキー入力がない
ことを条件にキー管理部374から画面切り換え部36
8に初期画面(又は初期設定画面)の指示を出す。ビデ
オコントローラでは、この指示を受けて画面切り換え部
368が表示制御データ367の表示画面を初期画面に
する。
【0191】表示制御データ367において初期画面が
基本コピー画面とされている場合には、ダイアログ編集
部366がダイアログデータ370から基本コピーのフ
レームを読み出す。このフレームには各領域毎に表示制
御データ367のアドレスが示されているので、ダイア
ログ編集部366によってこのアドレスを基に表示制御
データ367を読み出し編集してVーRAM365に基
本コピー画面を描画する。同時に基本コピーのLEDを
点灯する。ここで、キーボードの応用コピー、専門コピ
ーのモード選択キーが操作されると、キー管理部374
でキー受付条件のチェックを行って同様に画面切り換え
部368に対応する画面の指示を出す。なお、表示制御
データ367において初期画面が全自動画面とされてい
れば全自動画面が描画される。この設定は、ダイアグモ
ードで行われる。
【0192】これらの画面の表示状態において、オペレ
ータによってカスケードキーが操作され物理キーテーブ
ル361が更新されると、キー変化検出部361でそれ
を検知し、キー変換部363で論理キーに変換する。カ
スケードキーは、画面によって論理キーへの変換が異な
るので、表示制御データ367の画面情報より変換テー
ブル364の参照位置を制御し論理キーへの変換が行わ
れる。例えば、図28においてカスケードキー19ー3
が操作された場合、画面が図29(a)に示す基本コピ
ー画面であれば両面コピーカスケードの論理キーに変換
されるが、図29(b)に示す応用コピー画面であれば
カラーカスケードの論理キーに変換される。
【0193】キー管理部374では、ステートテーブル
371より今受け付けられる状態か否かを判断し、この
場合には選択モード画面でのカスケードキーという条件
で受付許可し、このキーをキーコントロール部375さ
らにはここからステート管理部372に送る。キーコン
トロール部375では、このキーからコピーモード37
8を更新すると共に表示管理部377にカスケードの表
示情報を渡し、表示管理部377でインターフェースコ
マンドを生成して表示制御部369に発行する。表示制
御部369は、このインターフェースコマンドを受けて
表示制御データ367のカスケード設定情報を更新す
る。以後、この内容はダイアログ編集部366により画
面に反映されることは、先に説明した通りである。この
ようにして各選択モード画面の切り換えを行い、各カス
ケードが設定されると、その設定状態がディスプレイに
表示されると共に、ジョブコントローラのコピーモード
378、ステートテーブル371が更新されてゆく。
【0194】そして、スタートキーが操作されると、キ
ーコントロール部375は、コピーモード378をチェ
ックを行いコピー実行コマンドを発行する。このコピー
実行コマンドの発行は、送信バッファ380にセットす
ることにより行われ、モニターによりシリアルの通信ラ
インを介してメインCPUに送信される。モード設定が
矛盾している場合には、表示管理部377から表示制御
コマンドを生成、発行させてメッセージを制御する。
【0195】コピー実行コマンドの発行を契機にジョブ
コントロール部376は、コピー1枚毎にコピー動作を
管理する。例えばマシンがコピー動作を開始してマシン
状態コマンドが受信バッファ379に刻々と受信される
と、コマンドコントロール部373でこれを解析してス
テート管理部372及びジョブコントロール部376に
通知する。ジョブコントロール部376は、マシン状態
コマンドを受けてコピー1枚毎に設定枚数までマシン動
作に必要なコマンドを発行する。これは、コマンドコン
トロール部373を通して送信バッファ380にセット
される。他方、ステート管理部372は、このマシン状
態コマンドに従ってステートテーブル371を更新す
る。従って、このステートになるとキー管理部374で
モード選択キーやカスケードキー等が受付許可されなく
なる。
【0196】コピー実行中にジャムが発生しマシンから
ジャム発生コマンドを受信すると、その情報がコマンド
コントロール部373を通してジョブコントロール部3
76及びステート管理部372に渡される。その結果、
ステートテーブル371はジャム発生状態で更新され、
ジョブは中断される。そして、キーコントロール部37
5でジャムの発生位置を認識してその情報を表示管理部
377に渡すことによって、表示管理部377からジャ
ムゾーンのパラメータを付加した例えばモードの分類で
ジャムの処理コードによるインターフェースコマンドを
生成し発行する。そこで、表示制御部369がこのコマ
ンドを処理し表示制御データ367をジャム画面表示の
内容に更新することによって、その時の画面の輝度を1
ランク下げその上にジャムゾーンを表した画面が上書き
されたジャム画面がディスプレイに表示される。
【0197】また、マシン状態コマンドでは、トナー残
量や回収ボトルの状態、用紙切れ、インターロック開等
の状態をキーコントロール部375で認識して表示管理
部377を通してメッセージ領域、メンテナンス情報領
域、カウント部等の制御を行う。
【0198】ダイアグモードは、例えば電源をオンする
ときに、オールクリアキーを同時に操作するという特殊
の操作によって移行する。このモードも、キー管理部3
74を通してキーコントロール部375において認識さ
れる。そして、表示管理部377を通してダイアグコマ
ンドを発行して、ダイアグ画面を制御する。このモード
では、表示制御データ367の特定領域について登録、
設定でき、ダイアグモード以外の通常のモードでは設定
できないようになっている。例えば全自動画面を表示す
るか、全自動画面を表示しないようにするかの設定はそ
の1つである。
【0199】(C)キー/LED及びディスプレイの表
示制御 図37(a)はキーボードスキャンの設定マップの例を
示す図であり、図37(b)はLEDスキャンの設定マ
ップの例を示す図、図38は表示タイミングを示す図で
ある。
【0200】キー/LEDは、先に説明したようにキー
ボード/ディスプレイコントローラ336で102kH
zのクロックより4.98msecのスキャンタイムを
作り出して処理しているが、そのスキャンでは、図37
(a)に示すように「0」〜「7」までの8スキャンを
1サイクルとし、各スキャンを「0」〜「7」までの1
バイトのデータで構成し、先に説明した物理テーブルを
生成している。同様にLEDも図37(b)に示すよう
なスキャンマップによりオン/オフ制御している。
【0201】CRTディスプレイ301は、例えば9イ
ンチサイズのものを用い、ペーパーホワイトの表示色、
ノングレアの表面処理を施したものが用いられる。この
サイズの画面を使って、160mm(H)×110mm
(V)の表示領域に総ドット数480×240、ドット
ピッチ0.33mm×0.46mm、タイル(キャラク
タ)のドット構成を8×16にすると、タイル数は60
×15になる。そこで、漢字やかなを16ドット×16
ドット、英数字や記号を8ドット×16ドットで表示す
ると、漢字やかなでは、2つのタイルを使って30×1
5文字の表示が可能になる。また、タイル単位で通常輝
度、グレー1、グレー2、黒レベルの4階調で指定し、
リバースやブリンク等の表示も行う。このような表示の
入力信号タイミングは、ドット周波数fd を10MH
z、480×240とすると、図38に示すように64
μSを水平同期信号の周期で48μSの間ビデオデータ
を処理し、16.90mSの垂直同期信号の周期で1
5.36mSの間ビデオデータを処理されることにな
る。
【0202】クロック発生回路353は、並/直変換回
路355から出力するドットの周波数のクロックを発生
するものであり、カウンタ354でキャラクタジェネレ
ータ342から読み出す並列のドットデータの読み出し
周期に分周している。従って、カウンタ354の出力ク
ロックによりキャラクタジェネレータ342から複数ビ
ットのドットデータを並/直変換回路355に入力し、
シリアルデータにして属性付加回路356へ送出する。
属性付加回路356は、CRTコントローラ335から
ブランキング信号を入力して、表示期間のみ属性データ
に応じてビデオ信号を制御するものである。また、ワン
ショット回路348は、CRTコントローラ335から
出力されるブランキング信号のうち垂直同期のブランキ
ング信号でU/I用CPU46の割り込み信号を生成す
るものである。
【0203】図39はVーRAMのアドレス対応例を示
す図、図40は第1のVーRAMの番地とCRT表示位
置との対応を示す図、図41はキャラクタジェネレータ
の読み出し回路を説明するための図、図42はドットパ
ターンとデータ及びスキャンアドレスの対応例を示す図
である。
【0204】VーRAM340に書き込まれるビデオデ
ータは、1タイルにつき16ビットで構成され、そのう
ちの12ビットを使ってキャラクタジェネレータのコー
ドを表し、さらに残り4ビットを使って属性を表す。そ
のため、VーRAM340は、CRT画面の番地に対応
させてキャラクタジェネレータのコードを下位8ビット
はRAMーLに、上位4ビット及び属性の4ビットはR
AMーHに書き込むように構成され、これらを2画面分
保持している。
【0205】VーRAM340のアドレスは、図39に
示すようにU/I用CPU46とCRTコントローラ3
35がそれぞれ独自に管理し、VーRAM340へのビ
デオデータの書き込みはU/I用CPU46で行い、C
RTディスプレイ301への表示はCRTコントローラ
335で行う。例えばCRTコントローラ335からV
ーRAM340のアドレスを見ると図40に示すように
なり、「0」番地、「1」番地、……にそれぞれキャラ
クタジェネレータのコード及び属性が書き込まれてい
る。従ってCRTコントローラ335は、図41に示す
回路により表示タイミングに同期して対応する番地のデ
ータ「D0→D7」(L側)、「D0→D4」(H側)
を読み出すと共に、ラスタアドレス「RA」を生成して
キャラクタジェネレータをアクセスすることによって各
タイルのスキャンラインのデータ「D0→D7」を並/
直変換回路355に出力する。例えば「富」の漢字のド
ットパターンは、図42のように表すことができるが、
先に述べたように漢字は2タイルで構成しているので、
スキャンアドレス「A0→A3」に対応してまず左側半
分をタイルとする出力「D0→D7」、続いて右側半分
をタイルとする出力「D0→D7」がキャラクタジェネ
レータ341の出力となる。
【0206】なお、このタイルの出力に対応して4ビッ
トの属性も読み出されるが、図43はその属性データに
従ったビデオ信号の制御回路の構成例を示す図である。
この図に示すように属性の制御は、ビデオデータとリバ
ース信号の属性データはEXOR回路によって論理処理
し、リバース信号がオン(ハイレベル)の場合にビデオ
データを反転させ、さらにその出力をアンド回路で処理
することによってブリンク信号がオンの場合には、クロ
ックでオン/オフさせ、グレイ信号により信号レベルを
変えるようにすればよい。先に選択モード画面で説明し
たように分割領域を明瞭に表示し、或いはカスケードの
位置等の注目領域を明瞭に表示するために背景を変化さ
せているが、その手法として表示属性の制御によるグレ
イ表示、リバース表示が利用される。さらに、例えば図
30(a)で示しているようにドットによる背景の表示
態様の制御は、タイルのドットパターンによって発生さ
れる。すなわち、図30(a)における「原稿セッ
ト」、「枚数セット」、「スタート」の表示領域の背景
と、その外側の背景とは、タイルのドット密度を変える
ことによって表示態様を変えている。
【0207】上記のようにしてCRT画面の表示される
ビデオ信号は、CRTコントローラ335のスタートア
ドレスをダイナミックに変更することにより第1のVー
RAMと第2のVーRAMを切り換えてそのいずれかを
選択して読み出し表示される。そのために、U/I用C
PU46には、ブランキング開始信号及び表示期間信号
を入力するポート、表示許可信号を出力するポートがそ
れぞれ用意される。そして、U/I用CPU46では、
ブランキング開始信号によりCRTのブランキング期間
の開始時の立ち下がりエッジで割り込みがかかり、表示
期間信号によりCRT表示状態を認識する。また、表示
許可信号によりCRTへの表示許可及び禁止を指示す
る。
【0208】(3ー5)ディスプレイの焼付防止表示 図44はコピー動作が開始するまでの全体の処理の流れ
を説明するための図、図45は待機状態の表示への処理
の流れを説明するための図、図46は待機状態の表示画
面の変化の様子を示す図である。
【0209】まず、電源スイッチがオンされてからコピ
ー動作が開始されるまでの全体の処理の概要を図44に
より説明する。
【0210】電源スイッチがオンされると、図30
(a)に示す初期画面(全自動画面)を表示し、次のキ
ー入力を待ち、その操作内容を判定する。ここで、テン
キー307の入力があると、全自動による等倍コピーの
枚数設定入力と判断し、スタートキー318の操作によ
ってコピーモード及びその実行条件をメインCPU41
に送信する。これによってメインCPU41がコピー動
作スタートの制御を行い、設定枚数のコピー動作を開始
する。
【0211】初期画面において、テンキー307ではな
くモード選択キー(308〜310)の入力があった場
合には、そのキーが基本コピーのモード選択キー310
か、応用コピーのモード選択キー309か、専門コピー
のモード選択キー308かに応じて対応する選択モード
画面を表示する。そして、当該選択モード画面で各カス
ケードの設定が終了するまでカスケードキー319ー1
〜319ー5によるカスケードの設定処理を行い、続い
て別のモード選択の入力があるか否かを判断し、別のモ
ード選択があれば同様にモード選択、カスケードの設定
処理を行う。モード選択がなくテンキー307の入力が
あると、コピー枚数の入力を判定し、スタートキー31
8の操作によってコピーモード及びその実行条件をメイ
ンCPU41に送信する。これによってメインCPU4
1がコピー動作スタートの制御を行い、設定枚数のコピ
ー動作を開始する。
【0212】次に待機状態の表示画面の制御を図45及
び図46により説明する。
【0213】ユーザインターフェースとしてCRTディ
スプレイを用いた場合、複写機等の装置では、非使用状
態における消費電力の節約と非使用状態からコピー動作
への迅速な移行を可能にするために待機状態では予熱モ
ードにしておくのが普通である。この予熱モードは、オ
ペレータが使用を終了したときに予熱キー306を操作
すると、その操作毎に設定/解除されるが、オペレータ
が予熱キー306の操作を忘れた場合にも消費電力の節
約を図るために自動的に予熱モードに移行するようにし
ている。この場合、待機状態における予熱モードである
ことをオペレータに判りやすくするためにそのモード画
面をCRTディスプレイに表示する。ところが、この待
機状態は、使用頻度が低くなると長い時間同じモード画
面を表示することになる。このような固定表示は、CR
Tディスプレイを劣化させ、表示画質を低下させると共
にディスプレイの寿命を短くすることになる。そこで、
本発明では、このような固定表示によるCRTディスプ
レイの劣化を図45に示す表示制御によって防止してい
る。
【0214】図45に示す処理では、或る画面が表示さ
れてから一定時間、例えば15分以上にわたり何も操作
がない場合、或いはマシンの操作や状態変化がない場合
には待機状態(予熱モード)の画面を表示する。さら
に、待機状態画面(又は焼付防止画面)を表示した後
は、一定時間内に何等かの操作があればその操作内容に
対応した表示画面の切り換えを行うが、何も操作がない
場合にはタイマーをリセットして一定時間毎、例えば
1.5秒毎に図46(a)〜図46(c)に示すように
待機状態画面の表示位置を変更する。なお、予熱モード
において予熱キー306を操作すると、全自動画面に切
り替わり、全自動のコピーモードとなる。待機状態画面
の表示位置を変化させる処理は、予め複数の表示位置及
び表示順序を設定しておき、その順序に従って変更して
もよいし、乱数発生手段等を用いてランダムに表示位置
を変更してもよい。このようにすると、一定時間以上の
長時間にわたって固定表示を行うことがなくなるので、
部分的に一部の画素だけが著しく焼け付いて劣化すると
いうことを防ぐことができる。また、上記焼付防止画面
と同じようにディスプレイの一部に画面を表示し時々移
動させる表示(ムービングクロック)をオペレータの操
作やマシン動作の中断時に利用してもよい。この制御
は、スタートキーが操作される前のモード設定段階にお
いて、あるキー入力があった後、一定時間経過しても次
のキー入力がない場合、或いはスタートキーが操作さ
れ、マシンがコピー動作を開始した後、ジャム等の発生
により一定時間画面が固定表示された場合に行う。そし
て、キー入力その他何等かの状態変化があったとき、例
えばオートスタートでマシンが動作したとき、オペレー
タがマシンを操作してインターロックの開閉や用紙トレ
イの抜き差し等があったとき、メッセージ(U,J,C
AUTION)の表示事由の発生/クリア、ジャムの発
生/クリア等のマシンの状態が変化したときには、元の
画面に復帰させる。なおこの場合、グラフィックが常に
画面上に収まるように表示することは勿論である。
【0215】なお、本発明は、上記の実施例に限定され
るものではなく、種々の変形が可能である。例えば上記
の実施例では、ユーザインターフェースにCRTディス
プレイを用いたが、プラズマディスプレイやELディス
プレイ、液晶ディスプレイ、蛍光表示管等を用いてもよ
いし、さらにタッチパネルを装着してもよい。また、C
RTディスプレイの表示態様を制御することによってア
クセントのある表示を行うようにしたが、カラーディス
プレイを使用して色彩的な変化を持たせるようにしても
よいし、選択モード画面を上段からメッセージ領域、設
定状態表示領域、選択領域に領域分割したが、選択領域
を真中にメッセージ領域、設定状態表示領域をその両側
に領域割り当てる他、様々に変形できることはいうまで
もない。さらには、モード選択キーを分割した画面の数
に対応して配置したが、1個のモード選択キーだけで画
面の切り換え操作を行うように構成してもよい。
【0216】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、切り換え入力手段による入力がなされたこと
を条件に、又は所定時間以上連続してディスプレイの表
示内容の変化がなく同一画面が表示されていることを条
件に、表示切り換え手段によりディスプレイの画面を表
示中の画面と異なる待機状態画面に切り換えるので、デ
ィスプレイの劣化を防ぐことができる。また、待機状態
画面の表示中に表示復帰入力手段による入力がなされた
ことを条件に、表示復帰制御手段により待機状態画面の
表示解除を行い待機状態画面に切り換わる前の元の画面
又は電源がオンされた場合に表示される初期設定画面を
復帰させるので、同じユーザが表示装置を使用する場合
の操作性の向上を図ることができ、さらに、異なるユー
ザが表示装置を使用する場合に、初期設定画面に戻して
から操作をし直すというような無駄な操作を省くことが
でき、操作性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るディスプレイを使用した記録装
置の1実施例構成を示す図である。
【図2】 全体の概略構成を示す図である。
【図3】 制御系のシステム構成を示す図である。
【図4】 CPUのハード構成を示す図である。
【図5】 シリアル通信の転送データ構成と伝送タイミ
ングを示す図である。
【図6】 1通信サイクルにおける相互の通信間隔を示
すタイムチャートである。
【図7】 プロセッサの状態遷移図である。
【図8】 走査露光装置の構成を示す図である。
【図9】 走査露光装置の構成を示す図である。
【図10】 レンズ駆動系の構成を示す図である。
【図11】 光学系の制御システム構成を示す図であ
る。
【図12】 光学系の動作を説明するための図である。
【図13】 マーキング系を説明するための概略構成図
である。
【図14】 感材ベルト上のパネル分割を説明するため
の図である。
【図15】 マーキング系の機能の概略を示すブロック
構成図である。
【図16】 マーキング系制御シーケンスのタイミング
チャートを示す図である。
【図17】 用紙搬送系を説明するための側面図であ
る。
【図18】 用紙トレイの側面図である。
【図19】 デュープレックストレイの平面図である。
【図20】 原稿自動送り装置の側面図である。
【図21】 センサの配置例を示す平面図である。
【図22】 原稿自動送りの作用を説明するための図で
ある。
【図23】 ソータの構成を示す側面図である。
【図24】 ソータの駆動系を説明するための図であ
る。
【図25】 ソータの作用を説明するための図である。
【図26】 ディスプレイを用いたユーザインターフェ
ースの取り付け状態を示す図である。
【図27】 ディスプレイを用いたユーザインターフェ
ースの取り付け状態を示す図である。
【図28】 ディスプレイを用いたユーザインターフェ
ースの外観を示す図である。
【図29】 選択モード画面を説明するための図であ
る。
【図30】 選択モード画面以外の画面の例を示す図で
ある。
【図31】 選択モード画面以外の画面の例を示す図で
ある。
【図32】 画面レイアウトの類別例を示す図である。
【図33】 U/I用CPUとシリアル通信で接続され
たメインCPUとの関係を示す図である。
【図34】 ユーザインターフェースのハードウエア構
成を示す図である。
【図35】 ユーザインターフェースのソフトウエア構
成を示す図である。
【図36】 画面の切り換え制御を説明するための図で
ある。
【図37】 キーボードスキャン及びLEDスキャンの
設定マップの例を示す図である。
【図38】 表示タイミングを示す図である。
【図39】 VーRAMのアドレス対応例を示す図であ
る。
【図40】 第1のVーRAMの番地とCRT表示位置
との対応を示す図である。
【図41】 キャラクタジェネレータの読み出し回路を
説明するための図である。
【図42】 ドットパターンとデータ及びスキャンアド
レスの対応例を示す図である。
【図43】 属性データに従ったビデオ信号の制御回路
の構成例を示す図である。
【図44】 コピー動作が開始するまでの全体の処理の
流れを説明するための図である。
【図45】 待機状態表示の処理の流れを説明するため
の図である。
【図46】 待機状態の表示画面の変化の様子を示す図
である。
【符号の説明】
01…ユーザインターフェース、02…ディスプレイ、
03…タイマー、04…キーボード。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G09G 3/00 - 5/40 G03G 15/00 G03G 21/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ユーザインターフェースにディスプレイ
    を使用した表示装置において、 時間に応じて表示が変化する待機状態画面へ切り換える
    切り換え入力手段と、 前記待機状態画面から元の画面を復帰させる表示復帰入
    力手段と、 前記切り換え入力手段による入力がなされたことを条件
    に、前記ディスプレイの画面を表示中の画面と異なる前
    記待機状態画面に切り換える表示切り換え手段と、 前記待機状態画面の表示中に前記表示復帰入力手段によ
    る入力がなされたことを条件に、前記待機状態画面の表
    示解除を行い当該待機状態画面に切り換わる前の元の画
    面を復帰させる表示復帰制御手段とを有することを特徴
    とする表示装置。
  2. 【請求項2】 ユーザインターフェースにディスプレイ
    を使用した表示装置を備えた記録装置において、 時間に応じて表示が変化する待機状態画面へ切り換える
    切り換え入力手段と、 前記待機状態画面から元の画面を復帰させる表示復帰入
    力手段と、 前記切り換え入力手段による入力がなされたことを条件
    に、前記ディスプレイの画面を表示中の画面と異なる前
    記待機状態画面に切り換える表示切り換え手段と、 前記待機状態画面の表示中に前記表示復帰入力手段によ
    る入力がなされたことを条件に、前記待機状態画面の表
    示解除を行い当該待機状態画面に切り換わる前の元の画
    面を復帰させる表示復帰制御手段とを有する表示装置を
    備えたことを特徴とする記録装置。
  3. 【請求項3】 ユーザインターフェースにディスプレイ
    を使用した表示装置において、 時間に応じて表示が変化する待機状態画面へ切り換える
    切り換え入力手段と、 前記待機状態画面から電源がオンされた場合に表示され
    る初期設定画面を復帰させる表示復帰入力手段と、 前記切り換え入力手段による入力がなされたことを条件
    に、前記ディスプレイの画面を表示中の画面と異なる前
    記待機状態画面に切り換える表示切り換え手段と、 前記待機状態画面の表示中に前記表示復帰入力手段によ
    る入力がなされたことを条件に、前記待機状態画面の表
    示解除を行い前記初期設定画面を復帰させる表示復帰制
    御手段とを有することを特徴とする表示装置。
  4. 【請求項4】 ユーザインターフェースにディスプレイ
    を使用した表示装置を備えた記録装置において、 時間に応じて表示が変化する待機状態画面へ切り換える
    切り換え入力手段と、 前記待機状態画面から電源がオンされた場合に表示され
    る初期設定画面を復帰させる表示復帰入力手段と、 前記切り換え入力手段による入力がなされたことを条件
    に、前記ディスプレイの画面を表示中の画面と異なる前
    記待機状態画面に切り換える表示切り換え手段と、 前記待機状態画面の表示中に前記表示復帰入力手段によ
    る入力がなされたことを条件に、前記待機状態画面の表
    示解除を行い前記初期設定画面を復帰させる表示復帰制
    御手段とを有する表示装置を備えたことを特徴とする記
    録装置。
  5. 【請求項5】 ユーザインターフェースにディスプレイ
    を使用した表示装置において、 時間に応じて表示が変化する待機状態画面から電源がオ
    ンされた場合に表示される初期設定画面を復帰させる表
    示復帰入力手段と、 所定時間以上連続して前記ディスプレイの表示内容の変
    化がなく同一画面が表示されていることを条件に、前記
    ディスプレイの画面を表示中の画面と異なる前記待機状
    態画面に切り換える表示切り換え手段と、 前記待機状態画面の表示中に前記表示復帰入力手段によ
    る入力がなされたことを条件に、前記待機状態画面の表
    示解除を行い前記初期設定画面を復帰させる表示復帰制
    御手段とを有することを特徴とする表示装置。
  6. 【請求項6】 ユーザインターフェースにディスプレイ
    を使用した表示装置を備えた記録装置において、 時間に応じて表示が変化する待機状態画面から電源がオ
    ンされた場合に表示される初期設定画面を復帰させる表
    示復帰入力手段と、 所定時間以上連続して前記ディスプレイの表示内容の変
    化がなく同一画面が表示されていることを条件に、前記
    ディスプレイの画面を表示中の画面と異なる前記待機状
    態画面に切り換える表示切り換え手段と、 前記待機状態画面の表示中に前記表示復帰入力手段によ
    る入力がなされたことを条件に、前記待機状態画面の表
    示解除を行い前記初期設定画面を復帰させる表示復帰制
    御手段とを有する表示装置を備えたことを特徴とする記
    録装置。
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