JP2996463B6 - ユーザインターフェース用表示装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、機能選択又は実行条件設定を行うユーザインターフェース用表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、複写機等の記録装置では、コンピュータの導入により高度な制御技術、データ処理技術を駆使するようになったため、利用できる機能も多様化しまたそのための機能選択や機能実行の条件設定に多くの且つ種々の操作が必要になる。オペレータにとっては、覚える操作の種類が多く操作が煩雑になるため、操作手順の違いや誤操作が発生しやすくなる。そこで、できるだけオペレータの操作を容易にするため、コンソールパネルが採用されている。コンソールパネルは、操作選択のための各種キースイッチや、テンキー等の操作手段が設けられ、さらにキー操作による選択、設定状態、操作案内のメッセージを表示する表示ランプや表示器が設けられる。
【0003】
従来のユーザインターフェースには、キーやLED、液晶表示器を配置したコンソールパネルが主流を占め、例えばバックリットタイプやメッセージ表示付きのもの等がある。バックリットタイプのコンソールパネルは、予め所定の位置に固定メッセージが配置された表示板を背後からランプ等で選択的に照明することによって、その部分を読めるようにしたものであり、メッセージ表示付きのコンソールパネルは、例えば液晶表示素子から構成され、表示面積を大きくすることなく様々なメッセージを随時表示するようにしたものである。これらのコンソールパネルにおいて、そのいずれを採用するかは、複写機のシステム構成の複雑さや操作性等を考慮して複写機毎に決定されている。
【0004】
図45は複写機に採用されるコンソールパネルの一例を示す図であり、本出願人が既に別途提案(例えば特開平01ー118860号〜特開平01ー118861号公報参照)しているものである。
【0005】
このコンソールパネル701には、その上部にメニュー表示板702が配置されており、それぞれのパネル部分(703〜708)の内容が文字で表示されている。
【0006】
このうちソーター用パネル703には、1つのスイッチ709と2つの表示ランプ710が配置されており、ソーターが接続された場合におけるソーティングのモード(スタックモードと丁合モード)を選択することができるようになっている。
【0007】
機能選択用パネル704には、画像の編集、または修正・確認を行うためのスイッチ711、ジョブメモリに記憶させるためのスイッチ712、ページ連写機能やわく消し機能、とじしろ機能その他いろいろな複写形態をとるためのスイッチ713及び両面コピーをとるためのスイッチ714と、これらのスイッチの選択の有無を表示するための表示ランプ715が配置されている。
【0008】
単色カラー強調用パネル705には、その一番上にカラー現像剤の種類(色)を示す表示ランプ715が4個配置され、残りの部分には、4つのスイッチ716〜719とこれらのスイッチ716〜719のいずれが設定されたかの表示を行うための表示ランプ710が配置されている。これらは、マーキングカラースイッチ716、部分カラー変換スイッチ717、連写カラー合成スイッチ718、単色カラースイッチ719である。
【0009】
コピー濃度パネル706には、5段階のコピー濃度のいずれが選択されたかを示す表示ランプ710と、これらのコピー濃度の1つを選択するためのシフトキー720、721が配置されている。上側のシフトキー720が押されるとコピー濃度が薄くなる方向、下側のシフトキー721が押されるとコピー濃度が濃くなる方向でそれぞれ濃度設定が行われ、例えば16段階に調整できるようになっている。コピー濃度パネル706の下には自動濃度調整スイッチ723が配置され、その操作により自動濃度表示ランプ722が点灯して自動濃度調整モードとなる。
【0010】
倍率・用紙選択用パネル707には、その左側に倍率の設定および表示を行う部分が配置されており、右側に用紙の選択を行う部分が配置されている。倍率の設定および表示を行う部分には、任意倍率を設定するシフトキー724、725及び倍率表示部723が配置され、その隣には、予め定められた固定倍率の選択を行う固定倍率キー726とその倍率表示板727と表示ランプ710が配置されている。コピー用紙の選択を行う部分には、用紙サイズあるいは用紙の種類を表示した8種類の表示板728と、これらのうちの1つを選択するためのシフトキー729、730が配置されている。また、8種類の表示板728の左隣りには、いずれの用紙サイズあるいは用紙が選択されたかを示す表示ランプ710が配置されている。さらに、倍率・用紙選択用パネル707の下方には、予めセットされた倍率と用紙サイズの組み合わせを選択する自動用紙/倍率選択スイッチ731が配置されている。
【0011】
倍率・用紙選択用パネル707の右側に位置する表示パネル708には、この複写機の図柄732と液晶表示部733とが配置されている。図柄732は、供給トレイの選択状態や紙づまりの生じた場所等をランプの点灯で表示し、液晶表示部733は、漢字を含んだ文章により種々のメッセージを表示し、機能の選択や実行条件の設定を行う。
【0012】
さらに、表示パネル708の下方にも、種々のキーまたはボタンが配置されている。これらは、複写機を基本状態すなわち優先モードに戻すためのオールクリアボタン734、コピー枚数をセットしたり、複写機の診断を行う際の診断内容の特定等を行うための数値入力に用いるテンキー735、連続コピーを行っているときで、他の緊急コピーをとる必要があるときに使用される割り込みボタン736、コピー作業を途中で停止するときや、コピー枚数の設定時やソータのビンの設定時のクリアボタンとして使用するストップクリアボタン737、コピー作業を開始させるためのスタートボタン738、液晶表示部733に表示されたメッセージに対してカーソルを動かすための選択キー739、カーソルで指定された場所に設定するための設定キー740等である。
【0013】
以上説明したコンソールパネルは、例えば用紙の選択やコピー濃度の設定といった基本操作のエリアと、例えば機能選択や単色カラー強調といった応用操作のエリアを分離した配置となっている。これに加えて液晶表示部733に漢字カナ混じり文を表示して応用操作の補助を行うことで、パネル操作における間違いの発生を可能な限り低下させるよう工夫している。
【0014】
複写機の場合には、付加装置としてソータや両面原稿が読取可能な自動原稿送り装置、両面複写が可能な中間トレイ、ICカード装置が装備されているか否かによって選択対象とし得る機能が異なってくる。当然、これらの組み合わせに応じて利用可能な機能も異なるので、コンソールパネルに配置される機能選択のためのスイッチの数や操作に伴う装置内での処理も異なり、また、それに対応して表示ランプや表示器の配置や数も異なってくる。複写機のオフィスにおける利用度はますます高まり、それと共にユーザの要求も多様化し高性能、多機能化の傾向が強くなっている。このような状況にあって操作性をよくするためには、付加装置の装備内容に応じてキー類や表示器類の配置、サイズを決定しコンソールパネルの構成内容を変更することが必要になる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
複写機等の記録装置は、オフィスにおいて大きな比重を占めているが、事務スペースのコストが高騰している状況にあって、事務スペースを効率的に利用するため、複写機等の記録装置もコンパクト化し専有面積を小さくすることが強く要請される。しかし、上記のようにコンソールパネルでは、機能が多くなるとその選択や実行条件の設定のためのスイッチや表示器の取り付け数が増えるので、広いスペースを必要とし、全体として大きくなるためその取り付けスペースが確保できなくなってしまうという問題がある。従って、複写機等を多機能化しさらにコンパクト化しようとする場合、特にコンソールパネルは多機能化とコンパクト化が相反するため、コンソールパネルを小さくすることが難しくコンパクト化に限界が生じるという問題がある。
【0016】
また、装置をコンパクトにしつつ多機能にし操作性を高めようとすると、コンソールパネルの操作性の点から取り付け位置が装置手前の限られた位置となる。そこで、逆にスペースを制限してしまうと、スイッチや表示器等を減らさざるを得なくなる。そうなると、少ないスイッチや表示器では、それらを組み合わせて活用しなければならず、操作や表示が複雑になってしまう。また、限られたスペースでスイッチや表示器等をできるだけ減らさないようにすると、スイッチや表示器が密集した配置となったり、サイズの小さいものを使用することになる。その結果、表示器における表示文字も小さくまた密度も高くなり、コンソールパネルの表面が煩雑になってしまうという問題がある。
【0017】
また、表示器としてフルグラフィック素子を用いる例もあるが、この場合にも十分な輝度が得られず、オペレータにとって表示内容の確認がしにくいという問題がある。
【0018】
そこで本出願人は、ユーザインターフェースとしてこの種のコンソールパネルを採用するのではなく、CRTディスプレイを採用し、キー操作によりCRT画面の選択領域を設定することによって、機能の選択、実行条件の設定を行いキーの数を極力少なくする記録装置を別途提案している。ただ、CRTディスプレイを採用する場合においても、多機能化に対応した情報を提供するにはそれだけ情報が多くなるため、単純に考えると広い表示面積が必要となり、コンパクト化に対応することが難しくなる。コンパクトなサイズのCRTディスプレイを採用すると、必要な情報を全て1画面により提供することは表示密度の問題だけでなくユーザにとって見やすい、判りやすい画面を提供するということからも難しくなる。上記の提案は、このような問題を画面の分割表示方式を採用することによって解決しているが、画面を分割し、適宜切り換え表示することによって各画面でそれぞれの設定を行うようにすると、常に表示されない複数の画面が存在することになる。その結果、表示されない他の画面について設定状態がどのようになっているかを確認するには、再度その画面を切り換え表示するという操作が必要になり、このような操作を伴う確認が煩わしくなるという問題が生じ、設定ミスの大きな要因になる。
【0019】
本発明は、上記の問題点を解決するものであって、複数の選択モードにおける機能選択又は実行条件設定の内容の確認を容易にし、オペレータの操作性の向上を図ることを目的とするものである。
【0020】
【課題を解決するための手段】
そのために本発明は,図1に示すように機能選択を行うユーザインターフェース用表示装置01において、複数の機能を複数のグループに分割して、該分割したグループ毎にそれぞれ選択する機能を割り当て表示する複数の選択モード画面05と、前記選択モード画面毎の機能選択内容を区分して前記複数の選択モード画面における機能選択内容を1画面で表示するレビュー画面05とを有し、モード選択入力手段03の入力により前記複数の選択モード画面05を択一的に切り換えて表示し、選択内容確認入力手段03の入力により前記レビュー画面を表示することを特徴とするものである。なお、請求項1に係る「複数の選択モード画面」及びそれらの選択モード画面を切り換え表示する「モード選択入力手段」は、例えば〔0149〕の記載「選択モード画面としては、図29(a)〜(c)に示す基本コピー、応用コピー、専門コピーの3画面が設定され、モード選択キー308〜310の操作によってCRTディスプレイに切り換え表示される。これらの画面のうち、最も一般によく用いられる機能を類別してグループ化したのが基本コピー画面であり、その次によく用いられる機能を類別してグループ化したのが応用コピー画面であり、残りの特殊な専門的機能を類別してグループ化したのが専門コピー画面である。」や、〔0150〕乃至〔0169〕の各選択モード画面を具体的に説明した記載、図29の記載に基づくものである。また、「レビュー画面」及びそのレビュー画面を表示する「選択内容確認入力手段」は、例えば〔0171〕の記載「レビュー画面は、3つに分割された上記各選択モード画面で選択されているコピーモードの状態を表示するものであって、図30(b)に示すように各選択モード画面のカスケードの設定状態を1画面に表示するものである。」、「画面構成は、基本コピー、応用コピー、専門コピーの各コピーモードに分けた3段表示し、」や、〔0183〕の記載「レビューキー303は、レビュー画面を表示させるキーであり」、図30(b)の記載に基づくものである。
【0021】
【作用】
本発明のユーザインターフェース用表示装置においては、複数の機能を複数のグループに分割して、該分割したグループ毎にそれぞれ選択する機能を割り当て表示する複数の選択モード画面と、前記選択モード画面毎の機能選択内容を区分して前記複数の選択モード画面における機能選択内容を1画面で表示するレビュー画面とを有し、モード選択入力手段の入力により前記複数の選択モード画面を択一的に切り換えて表示し、選択内容確認入力手段の入力により前記レビュー画面を表示することにより、機能選択内容の確認が容易になり、オペレータの操作性の向上を図ることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
目次
この実施例では、複写機を記録装置の一例として説明する。説明に先立って、本実施例の説明についての目次を示す。なお、以下の説明において、(1)〜(2)は、本発明が適用される複写機の全体構成の概要を説明する項であって、その構成の中で特に本発明の実施例の詳細を説明する項が(3)である。
【0023】
(1)装置の概要
(1ー1)装置構成
(1ー2)システムの機能・特徴
(1ー3)システム構成
(1ー4)シリアル通信方式
(1ー5)ステート分割
(2)具体的な各部の構成
(2ー1)光学系
(2ー2)ベルト廻り
(2ー3)用紙搬送系
(2ー4)原稿自動送り装置
(2ー5)ソータ
(3)ユーザインターフェース(U/I)
(3ー1)ユーザインターフェースにディスプレイを用いるメリットと工夫
(3ー2)表示画面の構成
(3ー3)キー/LEDボード
(3ー4)ユーザインターフェースの制御システム構成
(3ー5)多画面の設定状態表示
(1)装置の概要
(1ー1)装置構成
図2は本発明が適用される複写機の全体構成の1例を示す図である。
【0024】
本発明が適用される複写機は、ベースマシン1に対して幾つかの付加装置が装備可能になったものであり、基本構成となるベースマシン1は、上面に原稿を載置するプラテンガラス2が配置され、その下方に光学系3、マーキング系5の各装置が配置されている。他方、ベースマシン1には、上段トレイ6ー1、中段トレイ6ー2、下段トレイ6ー3が取り付けられ、これら各給紙トレイは全て前面に引き出せるようになっており、操作性の向上と複写機の配置スペースの節約が図られると共に、ベースマシン1に対して出っ張らないスッキリとしたデザインの複写機が実現されている。また、給紙トレイ内の用紙を搬送するための用紙搬送系7には、インバータ9、10およびデュープレックストレイ11が配置されている。さらに、ベースマシン1上には、CRTディスプレイからなるユーザインターフェイス12が取付けられると共に、プラテンガラス2の上にDADF(デュープレックスオートドキュメントフィーダ:自動両面原稿送り装置)13が取り付けられる。また、ユーザインターフェース12は、スタンドタイプであり、その下側にカード装置が取り付け可能となっている。
【0025】
次に、ベースマシン1の付加装置を挙げる。DADF13の代わりにRDH(リサイクルドキュメントハンドラー:原稿を元のフィード状態に戻し原稿送りを自動的に繰り返す装置)15或いは通常のADF(オートドキュメントフィーダ:自動原稿送り装置)、エディタパッド(座標入力装置)付プラテン、プラテンカバーのいずれかを取付けることも可能である。また、用紙搬送系7の供給側には、MSI(マルチシートインサータ:手差しトレイ)16およびHCF(ハイキャパシティフィーダ:大容量トレイ)17を取付けることが可能であり、用紙搬送系7の排出側には、1台ないし複数台のソータ19が配設可能である。なお、DADF13を配置した場合には、シンプルキャッチトレイ20或いはソータ19が取付可能であり、また、RDH15を取付けた場合には、コピーされた1組1組を交互に重ねてゆくオフセットキャッチトレイ21、コピーされた1組1組をステープルでとめるフィニッシャ22が取付可能であり、さらに、紙折機能を有するフォールダ23が取付可能である。
【0026】
(1ー2)システムの機能・特徴
(A)機能
本発明は、ユーザのニーズに対応した多種多彩な機能を備えつつ複写業務の入口から出口までを全自動化すると共に、上記ユーザインターフェイス12においては、機能の選択、実行条件の選択およびその他のメニュー等の表示をCRTディスプレイで行い、誰もが簡単に操作できることを大きな特徴としている。
【0027】
その主要な機能として、CRTディスプレイ上で表示画面を切換えることにより、基本コピー、応用コピーおよび専門コピーの各モードに類別して、それぞれのモードで機能選択や実行条件の設定等のメニューを表示すると共に、キー入力により画面のカスケードを移動させて機能を選択指定したり、実行条件データを入力可能にしている。
【0028】
本発明が適用される複写機の機能としては、主要機能、自動機能、付加機能、表示機能、ダイアグ機能等がある。
【0029】
主要機能では、用紙サイズがA6〜A2、B6〜B3までの定形は勿論、定形外で使用でき、先に説明したように3段の内蔵トレイを有している。また、7段階の固定倍率と1%刻みの任意倍率調整及び99%〜101%の間で0.15%刻みの微調整ができる。さらに、固定7段階及び写真モードでの濃度選択機能、両面機能、1mm〜16mmの範囲での左右単独とじ代設定機能、ビリング機能等がある。
【0030】
自動機能では、自動的に原稿サイズに合わせて行う用紙選択、用紙指定状態で行う倍率選択、濃度コントロール、パワーオン後のフューザレディで行うスタート、コピーが終了して一定時間後に行うクリアとパワーセーブ等の機能がある。
【0031】
付加機能では、合成コピー、割り込み、予熱モード、設定枚数のクリア、オートモードへのオールクリア、機能を説明するインフォメーション、ICカードを使用するためのPキー、設定枚数を制限するマキシマムロック原稿戻しやDADFを使用するフルジョブリカバリー、ジャム部以外の用紙を排紙するパージ、ふちけしなしの全面コピー、原稿の部分コピーや部分削除を行うエディタ、1個ずつジョブを呼び出し処理するジョブプログラム、白紙をコピーの間に1枚ずつ挿入する合紙、ブックものに利用する中消し/枠消し等がある。
【0032】
表示機能では、CRTディスプレイ等を用い、ジャム表示、用紙残量表示、トナー残量表示、回収トナー満杯表示、フューザが温まるの待ち時間表示、機能選択矛盾やマシンの状態に関する情報をオペレータに提供するメッセージ表示等の機能がある。
【0033】
また、ダイアグ機能として、NVRAMの初期化、入力チェック、出力チェック、ジャム回数や用紙フィード枚数等のヒストリファイル、マーキングや感材ベルトまわりのプロセスコードに用いる初期値の合わせ込み、レジゲートオンタイミングの調整、コンフィギュレーションの設定等の機能がある。
【0034】
さらには、オプションとして、先に説明したようなMSI、HCF、セカンドデベのカラー(赤、青、緑、茶)、エディター等が適宜装備可能になっている。
【0035】
(B)特徴
上記機能を備える本発明のシステム全体として下記の特徴を有している。
【0036】
(イ)省電力化の達成
1.5kVAでハイスピード、高性能の複写機を実現している。そのため、各動作モードにおける1.5kVA実現のためのコントロール方式を決定し、また、目標値を設定するための機能別電力配分を決定している。また、エネルギー伝達経路の確定のためのエネルギー系統表の作成、エネルギー系統による管理、検証を行うようにしている。
【0037】
(ロ)低コスト化
高額部品を内製化し技術改善および標準化を図ると共に、画材ライフのハード側からの改善、トナー消費の低減により画材費の低減化を図っている。
【0038】
(ハ)信頼性の向上
部品故障の低減及び長寿命化を図り、各パラメータのイン/アウト条件を明確化し、設計不具合の低減化し、100kCVノーメンシナンスの実現を図っている。
【0039】
(ニ)高画質の達成
本装置においてはトナー粒子にフェライトからなるマイクロキャリアを使用して精細にし、また反発磁界により現像する方式を採用している。また感光体としては有機感材を何層にも塗って形成した高感度汎色有機感材ベルトを採用し、さらにセットポイントを駆使したピクトリアルモードにより中間調を表現できるようにしている。これらのことによりジェネレーション・コピーの改善、黒点低減化を図り、従来にない高画質を達成している。
【0040】
(ホ)操作性の改善
原稿をセットしコピー枚数を入力するだけでスタートキーの操作により所定のモードでコピーを実行する全自動モードを有すると共に、基本コピー、応用コピー、専門コピーに分割した画面によるコピーモードの設定を含め、多様なモード設定をユーザの要求に応じて選択できるようにしている。これらのユーザインターフェースは、CRTディスプレイとその周囲に画面と対応して配置した少数のキー及びLEDにより行い、見易い表示メニューと簡単な操作でモード設定を可能にしている。また、不揮発性メモリやICカードにコピーモードやその実行条件等を予め記憶しておくことにより、所定の操作の自動化を可能にしている。
【0041】
(C)差別化の例
本発明が適用される複写機は、ICカードに格納されたプログラムにより複写機の機能を左右することができる。従って、ICカードに格納されるプログラムをカード単位で変化させることで、複写機の使用に対する差別化が可能になる。これについて、分かり易い例を幾つか挙げて説明する。
【0042】
第1の例として、雑居ビルに複数の会社が共同使用する複写機が備えられていたり、一つの会社内や工場内であっても異なった部門間で共同使用する複写機が備えられている場合を説明する。後者の共同使用は、予算管理上で必要となるものであり、従来ではコピーライザ等の機器を用いて各部門の使用管理を行っていた。
【0043】
この複写機は、図2で示したベースマシン1にICカード装置、DADF13、ソータ19、ユーザインターフェース12、供給トレイ(6ー1〜6ー3)、およびデュープレックストレイ11を備えた比較的高度なシステム構成の複写機であるとする。共同使用者の中には、DADF13やソータ19を必要とする人あるいは部門もあれば、なんら付加装置を必要としない人または部門もある。
【0044】
これら使用態様の異なる複数の人または部門が複写機の費用負担を各自のコピーボリュームからだけで決定しようとすれば、低ボリュームのコピーしかとらない人または部門は、各種付加装置が装備された複写機の導入に反対してしまい、複写機を高度に使用しようとする人または部門との間の調整が困難となってしまう。
【0045】
このような場合には、各人または各部門の使用態様に応じたICカードを用意しておき、高度な機能を望む人あるいは部門ほど基本的な費用を多く負担すると共に、多くの機能を活用することができるようにしておけばよい。例えば最も高度なICカードの所有者は、そのICカードをICカード装置にセットした状態で複写機を動作させることにより、DADF13、ソータ19、供給トレイ(6ー1〜6ー3)およびデュープレックストレイ11を自在に使用することができ、事務効率も向上させることができる。これに対してコピー用紙のソーティングを必要としない人は、ソーティングについてのプログラムを欠くICカードをセットして、キャッチトレイ20のみを使用することで経費を節減することができる。
【0046】
第2の例として、コピー業者がICカードでセルフコピーサービス店を営む場合を説明する。
【0047】
店の中には、複数台の複写機が配置されており、それぞれにICカード装置22が取りつけられている。客はサービス態様に応じたICカードを請求し、これを自分の希望する複写機にセットしてセルフサービスでコピーをとる。複写機に不慣れな客は、操作説明の表示機能をプログラムとして備えたICカードを請求し、これをセットすることでUI12に各種操作情報の表示を可能とし、コピー作業を間違いなく実行することができる。DADF13の使用の可否や、多色記録の実行の可否等も貸与するICカードによって決定することができ、また使用機種の制限も可能となって料金にあった客の管理が可能になる。更にコピー枚数や使用したコピー用紙のサイズ等のコピー作業の実態をICカードに書き込むことができるので、料金の請求が容易になり、常連客に対するコピー料金の割り引き等の細かなサービスも可能になる。
【0048】
第3の例として、特定ユーザ向けのプログラムを格納したICカードを用いたサービスについて説明する。例えば特許事務所では写真製版により縮小された特許公報類を検討するときに原寸と同一のコピーをとる必要から200%という比較的大きな拡大率でコピーをとる仕事がある。また官庁に提出する図面を作成する際に、その要請に応えるために元の図面を小刻みに縮小あるいは拡大する作業が行われる。また、市役所あるいは区役所等の住民票のコピーを行う部門では、請求の対象外となる人に関する記載箇所や個人のプライバシを保護するために秘密にすべき箇所の画情報を削除するようにして謄本や抄本を作成する。
【0049】
このように使用者(ユーザ)によっては、複写機を特殊な使用態様で利用する要求がある。このような要求にすべて満足するように複写機の機能を設定すると、コンソールパネルが複雑となり、また複写機内部のROMが大型化してしまう。そこで特定ユーザ別にICカードを用意し、これをセットさせることでそのユーザに最も適する機能を持った複写機を実現することができる。
【0050】
例えば特許事務所の例では、専用のICカードを購入することで、固定倍率として通常の数種類の縮倍率の他に200%の縮倍率を簡単に選択できるようになる。また微調整を必要とする範囲で例えば1%刻みで縮倍率を設定することができるようになる。更に住民票の発行部門では、テンキー等のキーを操作することによって液晶表示部等のディスプレイに住民票の種類や削除すべき欄や項目を指示することができるようになり、この後スタートボタンを押すことでオリジナルの所望の範囲のみがコピーされたり、必要な部分のみが編集されて記録されるようになる。
【0051】
(1−3)複写機の電気系制御システムの構成
図3は本発明が適用される複写機のサブシステムの構成を示す図、図4はCPUによるハード構成を示す図である。
【0052】
本発明が適用される複写機のシステムは、図3に示すようにメイン基板31上のSQMGRサブシステム32、CHMサブシステム33、IMMサブシステム34、マーキングサブシステム35からなる4つのサブシステムと、その周りのU/Iサブシステム36、INPUTサブシステム37、OUTPUTサブシステム38、OPTサブシステム39、IELサブシステム40からなる5つのサブシステムとによる9つのサブシステムで構成している。そして、SQMGRサブシステム32に対して、CHMサブシステム33及びIMMサブシステム34は、SQMGRサブシステム32と共に図4に示すメインCPU41下にあるソフトウエアで実行されているので、通信が不要なサブシステム間インターフェース(実線表示)で接続されている。しかし、その他のサブシステムは、メインCPU41とは別個のCPU下のソフトウエアで実行されているので、シリアル通信インターフェース(点線表示)で接続されている。次にこれらのサブシステムを簡単に説明する。
【0053】
SQMGRサブシステム32は、U/Iサブシステム36からコピーモードの設定情報を受信し、効率よくコピー作業が実施できるように各サブシステム間の同期をとりながら、各サブシステムに作業指示を発行すると共に、各サブシステムの状態を常時監視し、異常発生時には速やかな状況判断処理を行うシーケンスマネージャーである。
【0054】
CHMサブシステム33は、用紙収納トレイやデュープレックストレイ、手差しトレイの制御、コピー用紙のフィード制御、コピー用紙のパージ動作の制御を行うサブシステムである。
【0055】
IMMサブシステム34は、感材ベルト上のパネル分割、感材ベルトの走行/停止の制御、メインモータの制御その他感材ベルト周りの制御を行うサブシステムである。
【0056】
マーキングサブシステム35は、コロトロンや露光ランプ、現像機、感材ベルトの電位、トナー濃度の制御を行うサブシステムである。
【0057】
U/Iサブシステム36は、ユーザインターフェースの全ての制御、マシンの状態表示、コピーモード決定等のジョブ管理、ジョブリカバリーを行うサブシステムである。
【0058】
INPUTサブシステム37は、原稿の自動送り(DADF)や原稿の半自動送り(SADF)、大型サイズ(A2)の原稿送り(LDC)、コンピュータフォーム原稿の送り(CFF)、原稿の2枚自動送り(2ーUP)の制御、原稿の繰り返し自動送り(RDH)の制御、原稿サイズの検知を行うサブシステムである。
【0059】
OUTPUTサブシステム37は、ソーターやフィニッシャーを制御し、コピーをソーティングやスタッキング、ノンソーティングの各モードにより出力したり、綴じ込み出力するサブシステムである。
【0060】
OPTサブシステム39は、原稿露光時のスキャン、レンズ移動、シャッター、PIS/NONーPISの制御を行い、また、LDCモード時のキャリッジ移動を行うサブシステムである。
【0061】
IELサブシステム40は、感材ベルト上の不要像の消し込み、像に対する先端・後端の消し込み、編集モードに応じた像の消し込みを行うサブシステムである。
【0062】
上記システムは、図4に示す7個のCPUを核として構成され、ペースマシン1とこれを取り巻く付加装置等の組み合わせに柔軟に対応することを可能にしている。ここで、メインCPU41が、ベースマシン1のメイン基板上にあってSQMGRサブシステム32、CHMサブシステム33、IMMサブシステム34のソフトを含み、シリアルバス53を介して各CPU42〜47と接続される。これらのCPU42〜47は、図3に示すシリアル通信インターフェースで接続された各サブシステムと1対1で対応している。シリアル通信は、100msecを1通信サイクルとして所定のタイミングに従ってメインCPU41と他の各CPU42〜47との間で行われる。そのため、機構的に厳密なタイミングが要求され、シリアル通信のタイミングに合わせることができない信号については、それぞれのCPUに割り込みポート(INT端子信号)が設けられシリアルバス53とは別のホットラインにより割り込み処理される。すなわち、例えば64cpm(A4LEF)、309mm/secのプロセススピードでコピー動作をさせ、レジゲートのコントロール精度等を±1mmに設定すると、上記の如き100msecの通信サイクルでは処理できないジョブが発生する。このようなジョブの実行を保証するためにホットラインが必要となる。
【0063】
従って、この複写機では、各種の付加装置を取りつけることができるのに対応して、ソフトウェアについてもこれら各付加装置に対応したシステム構成を採用することができるようになっている。
【0064】
このような構成を採用した理由の1つは、(i)これらの付加装置すべての動作制御プログラムを仮にベースマシン1に用意させるとすれば、このために必要とするメモリの容量が膨大になってしまうことによる。また、(ii)将来新しい付加装置を開発したり、現在の付加装置の改良を行った場合に、ベースマシン1内のROM(リード・オンリ・メモリ)の交換や増設を行うことなく、これらの付加装置を活用することができるようにするためである。
【0065】
このため、ベースマシン1には、複写機の基本部分を制御するための基本記憶領域と、ICカードから本発明の機能情報と共に取り込まれたプログラムを記憶する付加記憶領域が存在する。付加記憶領域には、DADF13の制御プログラム、ユーザインターフェース12の制御プログラム等の各種プログラムが格納されるようになっている。そして、ベースマシン1に所定の付加装置を取りつけた状態でICカードをICカード装置22にセットすると、ユーザインターフェース12を通してコピー作業に必要なプログラムが読み出され、付加記憶装置にロードされるようになっている。このロードされたプログラムは、基本記憶領域に書き込まれたプログラムと共働して、あるいはこのプログラムに対して優先的な地位をもってコピー作業の制御を行う。ここで使用されるメモリは電池によってバックアップされたランダム・アクセス・メモリから構成される不揮発性メモリである。もちろん、ICカード、磁気カード、フロッピーディスク等の他の記憶媒体も不揮発性メモリとして使用することができる。この複写機ではオペレータによる操作の負担を軽減するために、画像の濃度や倍率の設定等をプリセットすることかできるようになっており、このプリセットされた値を不揮発性メモリに記憶するようになっている。
【0066】
(1ー4)シリアル通信方式
図5はシリアル通信の転送データ構成と伝送タイミングを示す図、図6は1通信サイクルにおける相互の通信間隔を示すタイムシャートである。
【0067】
メインCPU41と各CPU(42〜47)との間で行われるシリアル通信では、それぞれ図5(a)に示すようなデータ量が割り当てられる。図5(a)において、例えばユーザインターフェースの場合にはメインCPU41からの送信データTXが7バイト、受信データRXが15バイトであり、そして、次のスレーブすなわちオプティカルCPU45に対する送信タイミングti (図5(c))が26mSであることを示している。この例によると、総通信量は86バイトとなり、9600BPSの通信速度では約100mSの周期となる。そして、データ長は、図5(b)に示すようにヘッダー、コマンド、そしてデータから構成している。図5(a)による最大データ長による送受信を対象とすると、全体の通信サイクルは、図6に示すようになる。ここでは、9600BPSの通信速度から、1バイトの送信に要する時間を1.2mSとし、スレーブが受信終了してから送信を開始するまでの時間を1mSとし、その結果、100mSを1通信サイクルとしている。
【0068】
(1ー5)ステート分割
図7はメインシステムのステート分割を示す図である。
【0069】
ステート分割はパワーONからコピー動作、及びコピー動作終了後の状態をいくつかに分割してそれぞれのステートで行うジョブを決めておき、各ステートでのジョブを全て終了しなければ次のステートに移行しないようにしてコントロールの能率と正確さを期するようにするためのもので、各ステートに対応してフラグを決めておき、各サブシステムはこのフラグを参照することによりメインシステムがどのステートにいるか分かり、自分が何をすべきか判断する。また各サブシステムもステート分割されていてそれぞれ各ステートに対応して同様にフラグを決めており、メインシステムはこのフラグを参照して各サブシステムのステートを把握し管理している。
【0070】
先ず、パワーオンするとプロセッサーイニシャライズの状態になり、ダイアグモードかユーザーモード(コピーモード)かが判断される。ダイアグモードはサービスマンが修理用等に使用するモードで、NVMに設定された条件に基づいて種々の試験を行う。
【0071】
ユーザーモードにおけるイニシャライズ状態においてはNVMの内容により初期設定を行う。例えば、キャリッジをホームの位置、レンズを倍率100%の位置にセットしたり、また各サブシステムにイニシャライズの指令を行う。イニシャライズが終了するとスタンバイに遷移する。
【0072】
スタンバイは全てのサブシステムが初期設定を終了し、スタートボタンが押されるまでのステートであり、全自動画面で「おまちください」の表示を行う。そしてコルツランプを点灯して所定時間フューザー空回転を行い、フューザーが所定のコントロール温度に達するとU/Iがメッセージで「コピーできます」を表示する。このスタンバイ状態は、パワーON1回目では数10秒程度の時間である。
【0073】
セットアップはスタートボタンか押されて起動がかけられたコピーの前準備状態であり、メインモータ、ソーターモータが駆動され、感材ベルトのVDDP 等の定数の合わせ込みを行う。またADFモータがONし、1枚目の原稿送り出しがスタートし、1枚目の原稿がレジゲートに到達して原稿サイズが検知されてAPMSモードではトレイ、倍率の決定がなされ、ADF原稿がプラテンに敷き込まれる。そして、ADF2枚目の原稿がレジゲートまで送り出され、サイクルアップに遷移する。
【0074】
サイクルアップはベルトを幾つかのピッチに分割してパネル管理を行い、最初のパネルがゲットパークポイントへくるまでのステートである。即ち、コピーモードに応じてピッチを決定し、オプチカル・サブシステムに倍率を知らせてレンズ移動を行わせる。そして、CHMサブシステム、IMMサブシステムにコピーモードを通知し、倍率セットが認識されると、倍率と用紙サイズによりスキャン長が決定されてオプチカル・サブシステムに知らせる。そして、マーキング・サブシステムにコピーモードを通知し、マーキング・サブシステムの立ち上げが終了すると、IMMサブシステムでピッチによって決まるパネルL/Eをチエックし、最初のコピーパネルが見つかり、ゲットパークポイントに到達するとゲットパークレディとなってサイクルに入る。
【0075】
サイクルはコピー動作中の状態で、ADC(Automatic Density Control)、AE(Automatic Exposure )、DDPコントロール等を行いながらコピー動作を繰り返し行う。そしてR/L=カウント枚数になると原稿交換を行い、これを所定原稿枚数だけ行うとコインシデンス信号が出てサイクルダウンに入る。
【0076】
サイクルダウンは、キャリッジスキャン、用紙フィード等を終了し、コピー動作の後始末を行うステートであり各コロトロン、現像機等をOFFし、最後に使用したパネルの次のパネルがストップパーク位置に停止するようにパネル管理して特定のパネルだけが使用されて疲労を生じないようにする。
【0077】
このサイクルダウンからは通常スタンバイに戻るが、プラテンモードでコピーしていた場合に再度スタートキーを押すリスタートの場合にはセットアップに戻る。またセットアップ、サイクルアップからでもジャム発生等のサイクルダウン要因が発生するとサイクルダウンに遷移する。
【0078】
パージはジャムが発生した場合のステートで原因ジャム用紙を取り除くと他の用紙は自動的に排出される。通常、ジャムが発生するとどのようなステートからでもサイクルダウン→スタンバイ→パージと遷移する。そしてパージエンドによりスタンバイまたはセットアップに遷移するが、再度ジャムが発生するとサイクルダウンへ遷移する。
【0079】
ベルトダウンはタッキングポイントよりトレイ側でジャムが発生したような場合に生じ、ベルトクラッチを切ることによりベルト駆動が停止される状態で、ベルトより先の用紙は排出することができる。
【0080】
ハードダウンはインターロックが開けられて危険な状態になったり、マシーンクロックフェイルが発生して制御不能になったような状態で、24V電源供給が遮断される。
【0081】
そして、これらベルトダウン、ハードダウン要因が除去されるとスタンバイに遷移する。
【0082】
(2ー1)光学系
図8及び図9は走査露光装置の構成を示す図であり、図8は光学系の概略側面図、図9(a)は光学系の概略平面図、(c)は(b)のXーX方向側面図である。
【0083】
本実施例の走査露光装置3は、像を感材ベルト4の移動速度よりも速い速度で感材上に露光するPIS(プリセッション・イメージング・システム)方式を採用すると共に、第2走査系Bを固定し、第1走査系Aを独立して移動可能にする方式を採用している。すなわち、第1走査系Aは、露光ランプ102および第1ミラー103を有する第1キャリッジ101と、第2ミラー106および第3ミラー107を有する第2キャリッジ105から構成され、プラテンガラス2上に載置された原稿を走査する。一方、第2走査系Bは、第4ミラー110および第5ミラー111を有する第3キャリッジ109と、第6ミラー113を有する第4キャリッジ112から構成されている。また、第3ミラー107と第4ミラー110の光軸上にはレンズ108が配置され、倍率に応じてレンズモータにより移動されるが、走査露光中は固定される。
【0084】
これら第1走査系Aおよび第2走査系Bは、直流サーボモータであるキャリッジモータ114により駆動される。キャリッジモータ114の出力軸115の両側に伝達軸116、117が配設され、出力軸115に固定されたタイミングプーリ115aと伝達軸116、117に固定されたタイミングプーリ116a、117a間にタイミングベルト119a、119bが張設されている。また、伝達軸116にはキャプスタンプーリ116bが固定されこれに対向して配置される従動ローラ120a、120b間には、第1のワイヤーケーブル121aがたすき状に張設され、該ワイヤーケーブル121aには、前記第1キャリッジ101が固定されると共に、ワイヤーケーブル121aは、第2キャリッジ105に設けられた減速プーリ122aに巻回されており、キャリッジモータ114を図示矢印方向に回転させた場合には、第1キャリッジ101が速度V1 で図示矢印方向に移動すると共に、第2キャリッジ105が速度V1 /2で同方向に移動するようにしている。
【0085】
また、伝達軸117に固定されたタイミングプーリ117bとこれに対向して配置される伝達軸123のタイミングプーリ123a間には、タイミングベルト119cが張設され、伝達軸123のキャプスタンプーリ123bとこれに対向して配置される従動ローラ120c間に第2のワイヤーケーブル121bが張設されている。該ワイヤーケーブル121bには、前記第4キャリッジ112が固定されると共に、ワイヤーケーブル121bは、第3キャリッジ109に設けられた減速プーリ122bに巻回されており、キャリッジモータ114を図示矢印方向に回転させた場合には、第4キャリッジ112が速度V2 で図示矢印方向に移動すると共に、第3キャリッジ109が速度V2 /2で同方向に移動するようにしている。
【0086】
さらに、図9(a)に示すように、伝達軸117には、タイミングプーリ117aの回転をタイミングプーリ117bに伝達させるためのPISクラッチ125(電磁クラッチ)が設けられていて、該PISクラッチ125の通電がオフになるとこれを係合させ、回転軸115の回転が伝達軸117、123に伝達される。また、PISクラッチ125に通電されこれが解放すると伝達軸117、123には回転軸115の回転が伝達されないように構成されている。また、図9(b)に示すように、タイミングプーリ116aの側面には、係合突起126aが設けられ、LDCロックソレノイド127のオンにより係合片126bが係合突起126aに係合して、伝達軸116を固定しすなわち第1走査系Aを固定し、LDCロックスイッチ129をオンさせるようにしている。さらに、タイミングプーリ123aの側面には、係合突起130aが設けられ、PISロックソレノイド131のオンにより係合片130bが係合突起130aに係合して、伝達軸123を固定しすなわち第2走査系Bを固定しPISロックスイッチ132をオンさせるようにしている。
【0087】
以上のように構成した走査露光装置おいては、PISクラッチ125の係合解放によりPIS(プリセッション・イメージングシステム)モードとNONーPISモードの露光方式が選択される。PISモードは、例えば倍率が65%以上の時にPISクラッチ125を係合させて第2走査系Bを速度V2 で移動させることにより、感材ベルト4の露光点を感材と逆方向に移動させ、光学系の走査速度V1 をプロセススピードVP より相対的に速くして単位時間当たりのコピー枚数を増大させる。このとき、倍率をMとするとV1 =VP ×3.5/(3.5M−1)であり、M=1、VP =308.9mm/sとするとV1 =432.5mm/sとなる。また、V2 はタイミングプーリ117b、123aの径により決まりV2 =(1/3〜1/4)V1 となっている。一方、NONーPISモードにおいては、縮小時における走査系の速度の増大および照明パワーの増大を防止し消費電力を抑制するために、例えば64%以下の場合には、PISクラッチ125を解放させると共にPISロックソレノイドをオンさせることにより、第2走査系Bを固定し露光点を固定してスキャンし、駆動系の負荷および原稿照明パワーの増大を回避し、1.5KVAの実現に寄与するものである。
【0088】
上記レンズ108は、図10(a)に示すように、プラテンガラス2の下方に配設されるレンズキャリッジ135に固定された支持軸136に摺動可能に取付けられている。レンズ108はワイヤー(図示せず)によりレンズモータZ137に連結されており、該レンズモータZ137の回転によりレンズ108を支持軸136に沿ってZ方向(図で縦方向)に移動させて倍率を変化させる。また、レンズキャリッジ135は、ベース側の支持軸139に摺動可能に取付けられると共に、ワイヤー(図示せず)によりレンズモータX140に連結されており、レンズモータX140の回転によりレンズキャリッジ135を支持軸139に沿って、X方向(図で横方向)に移動させて倍率を変化させる。これらレンズモータ137、140は4相のステッピングモータである。レンズキャリッジ135が移動するとき、レンズキャリッジ135に設けられた小歯車142は、レンズカム143の雲型面に沿って回転しこれにより大歯車144が回転しワイヤーケーブル145を介して第2走査系の取付基台146を移動させる。従って、レンズモータX140の回転によりレンズ108と第2走査系Bの距離を所定の倍率に対して設定可能になる。
【0089】
また、図10(b)に示すように、レンズ108の1側面にはレンズシャッタ147がリンク機構148により開閉自在に設けられ、シャッタソレノイド149のオンオフにより、イメージスキャン中はレンズシャッタ147が開となり、イメージスキャンが終了すると閉となる。レンズシャッタ147により遮光する目的は、ベルト感材上にDDPパッチ、ADCパッチを形成することと、PISモード時において第2走査系Bがリターンするときの像の消込を防止することである。
【0090】
図11は光学系のサブシステムの概要を示すブロック構成図を示している。オプティカルCPU45は、メインCPU41とシリアル通信およびホットラインにより接続され、メインCPU41から送信されるコピーモードにより感材上に潜像を形成するために、各キャリッジ、レンズ等のコントロールを行っている。制御用電源152は、ロジック用(5V)、アナログ用(±15V)、ソレノイド、クラッチ用(24V)からなり、モータ用電源153は38Vで構成される。
【0091】
キャリッジレジセンサ155は、第1ミラー101のレジスト位置に対応するように配置され、第1走査系Aに取付けられたアクチュエータがキャリッジレジセンサ155を踏み外すと信号を出力する。この信号はオプティカルCPU45に送られレジストレーションを行うための位置或いはタイミングを決定したり、第1走査系Aのリターン時におけるホーム位置Pを決定するようになっている。また、キャリッジの位置を検出するために第1ホームセンサ156a、第2ホームセンサ156bが設けられており、第1ホームセンサ156aは、レジスト位置と第1走査系Aの停止位置との間の所定位置に配置され、第1走査系Aの位置を検出し信号を出力している。また、第2ホームセンサ156bは第2走査系の位置を検出し信号を出力している。
【0092】
ロータリエンコーダ157は、キャリッジモータ114の回転角に応じて90°位相のずれたA相、B相のパルス信号を出力するタイプのものであり、例えば、200パルス/回転で第1走査系のタイミングプーリの軸ピッチが0.1571mm/パルスに設計されている。偏倍用ソレノイド159は、CPU45の制御により偏倍レンズ(図示せず)を垂直方向に移動させ、偏倍レンズの移動を偏倍スイッチ161のオンオフ動作で確認している。レンズホームセンサ161、162は、レンズXモータ140およびレンズZモータ137のホーム位置を検出するセンサである。LDCロックソレノイド127は、CPU45の制御により第1走査系Aを所定位置に固定するもので、ロックしたことをLDCロックスイッチ129により確認している。PISロックソレノイド131は、NONーPISモード時にPISクラッチ125が解放されたときに、第2走査系Bを固定するもので、ロックしたことをPISロックスイッチ132で確認している。PISクラッチ125は、通電時にクラッチを解放させ非通電時にクラッチを係合させるタイプのもので、PISモード時の消費電力を低減させ1.5KVAの実現に寄与している。
【0093】
図12(a)、(b)は光学系のスキャンサイクルの制御を示し、本制御は第1走査系Aを指定された倍率、スキャン長で走査するもので、ホットラインよりスキャンスタート信号を受信すると起動する。メインより受信したスキャン長データから、レジセンサの割り込みからスキャン終了までのエンコーダクロックのカウント数であるイメージ・スキャンカウントが演算される。先ず、倍率に対応した基準クロックデータを設定した後、ステップ▲2▼でキャリッジモータをスキャン方向(CW)に回転させ、スキャン時の加速制御を行う(ステップ▲3▼)。次いでステップ▲4▼においてPLL(位相制御)モードにセットし、ステップ▲5▼でレジセンサがオフの割り込み信号があれば、イメージスキャンを開始しエンコーダクロックのカウント数が上記スキャン長に相当する値以上になると(ステップ▲6▼)、PLLモードを解除して速度モードにセットし、キャリッジモータをリターン方向(CCW)に回転させる。次いで、ステップ▲8▼においてCWからCCW(逆転信号)への割り込みがあるか否かが判断され、あればリターン時の加速制御を行い(ステップ▲9▼)、エンコーダのカウント数が予め設定されたブレーキ開始点に到れば(ステップ○10)、リターン時の減速制御を行い(ステップ○11)、再度逆転信号があればキャリッジモータを停止する(ステップ○12)。また、(b)に示すように、シャッタをオン(開)するカウント数を設定し、エンコーダのクロック数がシャッタオンカウント以上になればシャッタを開き、エンコーダのクロック数がシャッタオフカウント以上になればでシャッタを閉じてイメージスキャンを終了する。
【0094】
(2ー2)ベルト廻り
ベルト廻りはイメージング系とマーキング系からなっている。
【0095】
イメージング系はIMMサブシステム34によって管理され、潜像の書込み、消去を行っている。マーキング系はマーキングサブシステム35により管理され、帯電、露光、表面電位検出、現像、転写等を行っている。本発明においては、以下に述べるようにベルト上のパネル管理、パッチ形成等を行ってコピーの高速化、高画質化を達成するために、IMMサブシステム34とマーキングサブシステム35とが互いに協動している。
【0096】
図13はベルト廻りの概要を示す図である。
【0097】
ベースマシーン1内には有機感材ベルト4が配置されている。有機感材ベルトは電荷発生層、トランスファ層等何層にも塗って感材を形成しているので、Seを蒸着して感材を形成する感光体ドラムに比して自由度が大きく、製作が容易になるのでコストを安くすることができ、またベルト回りのスペースを大きくすることができるので、レイアウトがやり易くなるという特徴がある。
【0098】
一方、ベルトには伸び縮みがあり、またロールも温度差によって径が変化するので、ベルトのシームから一定の距離にベルトホールを設けてこれを検出し、またメインモータの回転速度に応じたパルスをエンコーダで発生させてマシーンクロックを形成し、一周のマシーンクロックを常時カウントすることにより、ベルトの伸び縮みに応じてキャリッジのスタートの基準となるピッチ信号、レジゲートのタイミングを補正する。
【0099】
本装置における有機感材ベルト4は長さが1m以上あり、A4サイズ4枚、A3サイズ3枚が載るようにしているが、ベルトにはシームがあるため常にパネル(ベルト上に形成される像形成領域)管理をしておかないと定めたパネルのコピーがとれない。そのため、シームから一定の距離に設けられたベルトホールを基準にしてパネルの位置を定め、ユーザーの指定するコピーモード、用紙サイズに応じてベルト上に載るパネル数(ピッチ数)を決め、またスタートボタンを押して最初にコピーをとるパネルがロール201の近傍のゲットパークの位置にきたとき信号を出し、ここからコピーがとれるという合図をするようにしている。
【0100】
有機感材ベルト4はチャージコロトロン(帯電器)211によって一様に帯電されるようになっており、図の時計方向に定速駆動されている。そして最初のパネルがレジ(露光箇所)231の一定時間前にきたときピッチ信号を出し、これを基準としてキャリッジスキャンと用紙フィードのタイミングがとられる。チャージコロトロン211によって帯電されたベルト表面は露光箇所231において露光される。露光箇所231には、ベースマシン1の上面に配置されたプラテンガラス2上に載置された原稿の光像が入射される。このために、露光ランプ102と、これによって照明された原稿面の反射光を伝達する複数のミラー101〜113および光学レンズ108とが配置されており、このうちミラー101は原稿の読み取りのためにスキャンされる。またミラー110、111、113は第2の走査光学系を構成し、これはPIS(Precession ImageScan )と呼ばれるもので、プロセススピードを上げるのには限界があるため、プロセススピードを上げずにコピー速度が上げられるように、ベルトの移動方向と反対方向に第2の走査光学系をスキャンして相対速度を上げ、最大64枚/min(CPM)を達成するようにしている。
【0101】
露光箇所231でスリット状に露光された画情報によって有機感材ベルト4上には原稿に対応した静電潜像が形成される。そして、IEL(インターイメージランプ)215で不要な像や像間のイレーズ、サイドイレーズを行った後、静電潜像は、通常黒色トナーの現像装置216、またはカラートナーの現像装置217によって現像されてトナー像が作成される。トナー像は有機感材ベルト4の回転と共に移動し、プリトランスファコロトロン(転写器)218、トランスファコロトロン220の近傍を通過する。プリトランスファコロトロン218は、通常、交流印加によりトナーの電気的付着力を弱めトナーの移動を容易にするためのものである。また、ベルトは透明体で形成されているので、転写前にプリトランスファランプ225(イレーズ用に兼用)で背面からベルトに光を照射してさらにトナーの電気的付着力を弱め、転写が行われ易くする。
【0102】
一方、ベースマシン1の供給トレイに収容されているコピー用紙、あるいは手差しトレイ16に沿って手差しで送り込まれるコピー用紙は、送りロールによって送り出され、搬送路501に案内されて有機感材ベルト4とトランスファコロトロン220の間を通過する。用紙送りは原則的にLEF(Long Edge Feed)によって行われ、用紙の先端と露光開始位置とがタッキングポイントで一致するようにレジゲートが開閉制御されてトナー像がコピー用紙上に転写される。そしてデタックコロトロン221、ストリップフィンガ222で用紙と感材ベルト4とが剥がされ、転写後のコピー用紙はヒートロール232およびプレッシャロール233の間を通過して熱定着され、搬送ロール234、235の間を通過して図示しない排出トレイ上に排出される。
【0103】
コピー用紙が剥がされた感材ベルト4はプレクリーンコロトロン224によりクリーニングし易くされ、ランプ225による背面からの光照射により不要な電荷が消去され、ブレード226によって不要なトナー、ゴミ等が掻き落とされる。
【0104】
なお、ベルト4上にはパッチジェネレータ212により像間にパッチを形成し、パッチ部の静電電位をESVセンサ214で検出して濃度調整用としている。またベルト4には前述したようにホールが開けられており、ベルトホールセンサ213でこれを検出してベルトスピードを検出し、プロセススピード制御を行っている。またADC(Auto Density Control)センサ219で、パッチ部分に載ったトナーからの反射光量とトナーがない状態における反射光量とを比較してトナーの付着具合を検出し、またポップセンサ223で用紙が剥がれずにベルトに巻きついてしまった場合を検知している。
【0105】
図14は感材ベルト4上のパネル分割の様子を示すものである。
【0106】
ベルト4はシーム部251があるので、ここに像がのらないようにしており、シーム部から一定距離lの位置にベルトホール252が設けられ、例えば周長1158mmの場合でlは70mmとしている。図の253、254は感材ベルト面をNピッチ分割したときの先頭と最後のパネルで、図のBはパネルの間隔、Cはパネル長、Dはパネルのピッチ長さであり、4ピッチ分割の場合は289.5mm、3ピッチ分割の場合は386mm、2ピッチ分割の場合は579mmである。シーム251は、パネル253のLE(Lead Edge )とパネル254のTE(Tail Edge )との中央にくるようにA=B/2とする。
【0107】
なお、パネルのLEは用紙のLEと一致させる必要があるが、TEは必ずしも一致せず、パネル適用の最大用紙TEと一致する。
【0108】
図15はIMMサブシステムの機能の概略を示すブロック構成図である。
【0109】
IMMサブシステム34の機能を概説すると、IELサブシステム40とバスラインによるシリアル通信を行い、高精度のコントロールを行うためにホットラインにより割り込み信号を送って像形成の管理を行うと共に、マーキングサブシステム35、CHMサブシステム33に制御信号を送ってベルト廻りのコントロールを行っている。
【0110】
また有機感材ベルト4に開けたホールを検出してメインモータの制御を行うと共に、パネルの形成位置を決定してパネル管理を行っている。また低温環境の場合にはフューザーの空回転を行わせて定着ロールを所定温度に維持し、迅速なコピーが行えるようにしている。そして、スタートキーが押されるとセットアップ状態になり、コピーに先立ってVDDP 等の定数の合わせ込みを行い、コピーサイクルに入ると原稿サイズに基づいてイメージ先端、後端の縁消しを行って必要な像領域を形成する。またインターイメジ領域にパッチを形成してトナー濃度調整用のパッチの形成を行っている。さらにジャム要因、ベルトフェール等のハードダウン要因が検出されると、ベルトの停止、あるいはシーケンスマネージャと交信してマシンの停止を行う。
【0111】
次にIMMサブシステムの入出力信号、及び動作について説明する。
【0112】
ブラックトナーボトル261、カラートナーボトル262におけるトナーの検出信号が入力されてトナー残量が検出される。
【0113】
オプチカルレジセンサ155からはIMMサブシステムからマーキングサブシステムへ出すPGリクエスト信号、バイアスリクエスト信号、ADCリクエスト信号の基準となるオプチカルレジ信号が入力される。
【0114】
プラテン原稿サイズセンサS6 〜S10からは原稿サイズが入力され、これと用紙サイズとからIEL215による消し込み領域が決定される。
【0115】
ベルトホールセンサ213からはベルトホール信号が入力され、メインモータ264、265によりプロセススピードの制御を行ってベルトが一周する時間のバラツキに対する補正を行っている。メインモータは2個設けて効率のよい動作点で運転できるようにし、負荷の状態に応じてモータのパワーを効率よく出せるようにし、また電力の有効利用を図ると共に、停止位置精度を向上させるためにモータによる回生制動を行っている。またモータは逆転駆動を行うことができる。これはブレードを感材ベルトに密着させてクリーニングを行うとブレードの手前側に紙粉やトナーの滓が溜るのでこれを落とすためである。またモータによるベルト駆動はベルトクラッチ267を介して行っており、ベルトのみ選択的に停止することができる。このモータの回転と同期してエンコーダからパルスを発生させ、これをマシンクロックとして使用してベルトスピードに応じたマシンクロックを得ている。
【0116】
なお、ベルトホールセンサ213で一定時間ホールが検出できなかったり、ホールの大きさが変わってしまったような場合にはこのことがIMMからシーケンスマネージャに伝えられてマシンは停止される。
【0117】
また、IMMサブシステムは、IELサブシステム40とシリアル通信を行うと共に、ホットラインを通じて割り込み信号を送っており、IELイネーブル信号、IELイメージ信号、ADCパッチ信号、IELブラックバンド信号を送出している。IELイメージ信号で不要な像の消し込みを行い、ADCパッチ信号でIELサブシステム40により、パッチジェネレータ212で形成されたパッチ領域の形状、面積を規定すると共に、電荷量を調整して静電電位を500〜600Vの一定電位に調整する。IELブラックバンド信号はブレード226によりベルト4を損傷しないように、所定間隔毎に像間にブラックバンドを形成してトナーを付着させて一種の潤滑剤の役割りを行わせ、特に白紙に近いような状態のようなトナー量が極めて少ないときコピーの場合でもベルト4を損傷しないようにしている。
【0118】
さらに、IMMはマーキングサブシステム35とはホットラインによる通信を行っており、オプチカチカルレジ信号を基準にしてパッチ形成要求信号、バイアス要求信号、ADC要求信号を送出する。マーキングサブシステム35はこれを受けてパッチジェネレータ212を駆動してパッチを形成すると共に、ESVセンサ214を駆動して静電電位を検出し、また現像機216、217を駆動してトナー画像を形成している。またプリトランスファコロトロン218、トランスファコロトロン220、デタックコロトロン221の駆動制御を行っている。
【0119】
IMMからはピッチリセット信号▲1▼が送出されており、これを基準にしてキャリッジのスタートのタイミングをとるようにしている。
【0120】
またカラー現像器ユニットが装着されているか否かの検知信号が入力され、現像器のトナーが黒色かカラーかを検出している。
【0121】
CHMサブシステム33へはIMMからレジゲートトリガ信号を送ってタッキングポイントで用紙と像の先端とが一致するように制御すると共に、レジゲートの開くタイミングを補正する必要がある場合は、その補正量を算出して送っている。
【0122】
またブレード226で掻き落としたトナーは回収トナーボトル268に回収され、ボトル内のトナー量の検出信号がIMMに入力され、所定量を超えると警報するようにしている。
【0123】
またIMMはファンモータ263を駆動して異常な温度上昇を防止し、環境温度が許容温度範囲内にあって安定した画質のコピーが得られるようにしている。
【0124】
図16はタイミングチャートを示すものである。
【0125】
制御の基準となる時間はオプチカルレジセンサ位置である。オプチカルレジセンサオン/オフ信号の所定時間(T1)後よりIELがオフされる。すなわちT1まではオンしていて先端消し込みを行い、T2以後はオンして後端消し込みを行っている。こうしてIELイメージ信号により像形成が行われ、またレジゲートのタイミングを制御することでタッキングポイントでの用紙の先端と像の先端とを一致させている。像形成終了後、パッチジェネレータ要求信号(基準時よりT5後)によりADCパッチ信号が発生し、インターイメージにパッチを形成する。またパッチ形成後、バイアス要求信号が発せられて(T6後)現像が行われ、その後ADC要求信号が発せられ(T7後)てトナー濃度の検出が行われる。またブラックバンド信号によりインターイメージにブラックバンドが形成される。
【0126】
なお、AE(Auto Exposure )スキャン中においては、IELイメージ信号のON/OFFは行わない。
【0127】
(2ー3)用紙搬送系
図17において、用紙トレイとして上段トレイ6ー1、中段トレイ6ー2、下段トレイ6ー3、そしてデュープレックストレイ11がベースマシン内に装備され、オプションによりサイドに大容量トレイ(HCF)17、手差しトレイ(MSI)16が装備され、各トレイには適宜ノーペーパーセンサ、サイズセンサ、およびクラッチ等が備えられている。ここで、ノーペーパーセンサは、供給トレイ内のコピー用紙の有無を検知するためのセンサであり、サイズセンサはトレイ内に収容されているコピー用紙のサイズを判別するためのセンサである。また、クラッチは、それぞれの紙送りロールの駆動をオン・オフ制御するための部品である。このように複数の供給トレイに同一サイズのコピー用紙をセットできるようにすることによって、1つの供給トレイのコピー用紙がなくなったとき他の供給トレイから同一サイズのコピー用紙を自動的に給送する。
【0128】
コピー用紙の給送は、専用に設けられたフィードモータによって行われ、フィードモータにはステップモータが使用されている。コピー用紙の給送が正常に行われているかどうかはフィードセンサによって検知される。そして、一旦送り出されたコピー用紙の先端を揃えるためのレジストレーション用としてゲートソレノイドが用いられる。このゲートソレノイドは、通常のこの種のソレノイドと異なり通電時にゲートが開きコピー用紙を通過させるような制御を行うものである。従って、コピー用紙の到来しない待機状態ではゲートソレノイドに電源の供給がなく、ゲートは開いたままとなって消費電力の低減を図っている。そして、コピー用紙が到来するわずか手前の時点にゲートソレノイドが通電され、通過を阻止するためにゲートが閉じる。しかる後、所定のタイミングでコピー用紙の搬送を再開する時点で通電を停止しゲートを開くことになる。このような制御を行うと、コピー用紙の先端が通過を阻止されている時点でのゲートの位置の変動が少なくなり、コピー用紙が比較的強い力でゲートに押し当てられた場合でもその位置決めを正確に行うことができる。
【0129】
用紙の両面にコピーする両面モードや同一面に複数回コピーする合成モードにより再度コピーする場合には、デュープレックストレイ11へスタックする搬送路に導かれる。両面モードの場合には、搬送路から直接デュープレックストレイ11へスタックされるが、合成モードの場合には、一旦搬送路から合成モード用インバータ10へ搬送され、しかる後反転してデュープレックストレイ11へに導かれる。なお、搬送路501からソーター等への排紙出口502とデュープレックストレイ11側との分岐点にはゲート503が設けられ、デュープレックストレイ11側において合成モード用インバータ10へ導く分岐点には搬送路を切り換えるためのゲート505、506が設けられ、さらに、排紙出口502はゲート507が設けられトリロールインバータ9で反転させることにより、コピーされた面を表側にして排出できるようにしている。
【0130】
上段トレイ及び中段トレイは、用紙枚数が500枚程度、A3〜B5、リーガル、レター、特B4、11×17の用紙サイズが収容可能なトレイである。そして、図18に示すようにトレイモータ551を有し、用紙が少なくなるとトレイ552が傾く構造になっている。センサとしては、用紙サイズを検知する3つのペーパーサイズセンサ553〜555、用紙切れを検知するノーペーパーセンサ556、トレイ高さの調整に使用するサーフェースコントロールセンサ557を備えている。また、トレイの上がりすぎを防止するためのイマージェンシイスイッチ558がある。下段トレイは、用紙枚数が1100枚程度、上段トレイ及び中段トレイと同様の用紙サイズが収納可能なトレイである。
【0131】
図17において、デュープレックストレイは、用紙枚数が50枚程度、上記各トレイと同じ用紙サイズが収容可能なトレイであり、用紙の1つの面に複数回のコピーを行ったり、2つの面に交互にコピーを行う場合にコピー済の用紙を一時的に収容するトレイである。デュープレックストレイ11の入口側搬送路には、フィードロール507、ゲート505が配置され、このゲート505により合成モードと両面モードに応じた用紙搬送の切り換え制御を行っている。例えば両面モードの場合には、上方から搬送されてきた用紙がゲート505によりフィードロール509側に導かれ、合成モードの場合には、上方から搬送されてきた用紙がゲート505、506により一旦合成モード用インバータ10に導かれ、しかる後反転するとゲート506によりフィードロール510、デュープレックストレイ11側に導かれる。デュープレックストレイ11に用紙を収納して所定のエッジ位置まで自由落下させるには、一般に17°〜20°程度のトレイ傾斜角が必要である。しかし、本発明では、装置のコンパクト化を図りデュープレックストレイ11を狭いスペースの中に収納したため、最大で8°の傾斜角しかとれない。そこで、デュープレックストレイ11には、図19に示すようにサイドガイド561とエンドガイド562が設けられている。これらサイドガイドとエンドガイドの制御では、用紙サイズが決定されるとその用紙サイズに対応する位置で停止させる。
【0132】
大容量トレイ(HCF)は、数千枚のコピー用紙を収容することのできる供給トレイである。例えば原稿を拡大したり縮小してコピーをとる必要のない顧客や、コピー量が少ない顧客は、ベースマシン単体を購入することが適切な場合が多い。これに対して、多量のコピーをとる顧客や複雑なコピー作業を要求する顧客にとってはデュープレックストレイや大容量トレイが必要とされる場合が多い。このような各種要求を実現する手段として、この複写機システムではそれぞれの付加装置を簡単に取りつけたり取り外すことができる構造とし、また付加装置の幾つかについては独立したCPU(中央処理装置)を用意して複数のCPUによる分散制御を行うことにしている。このことは、単に顧客の希望する製品が容易に得られるという利点があるばかりでなく、新たな付加装置の取り付けの可能性は顧客に対して新たなコピー作業の可能性を教示することになり、オフィスの事務処理の進化を推進させるという点でこの複写機システムの購入に大きな魅力を与えることになる。
【0133】
手差しトレイ(MSI)16は、用紙枚数50枚程度、用紙サイズA2F〜A6Fが収容可能なトレイであって、特に他のトレイに収容できない大きなサイズの用紙を使うことができるものである。従来のこの種の手差しトレイは、1枚ずつ手差しを行うので、手差しが行われた時点でコピー用紙を手差しトレイから優先的に送り出せばよく、手差しトレイ自体をオペレータが選択する必要はない。これに対して本発明の手差しトレイ16は複数枚のコピー用紙を同時にセットすることができる。従って、コピー用紙のセットをもってその手差しトレイ16からの給送を行わせると、コピー用紙を複数枚セットしている時点でそのフィードが開始される可能性がある。このような事態を防止するために、手差しトレイ16の選択を行わせるようにしている。
【0134】
本発明では、トレイにヌジャーロール513、フィードロール512、テイクアウェイロール511を一体に取り付ける構成を採用することによってコンパクト化を図っている。用紙先端がテイクアウェイロール511にニップされた後、フィードアウトセンサーで先端を検知して一時停止させることによって、転写位置を合わせるためのプレレジストレーションを行い、フィーダ部での用紙の送り出しばらつきを吸収している。送り出された用紙は、アライナ装置515を経て感材ベルト4の転写位置に給送される。
【0135】
(2ー4)原稿自動送り装置 (DADF)
図20においてDADF13は、ベースマシン1のプラテンガラス2の上に取りつけられている。このDADF13には、原稿601を載置する原稿トレイ602が備えられている。原稿トレイ602の原稿送り出し側には、送出パドル603が配置されており、これにより原稿601が1枚ずつ送り出される。送りだされた原稿601は、第1の駆動ローラ605とその従動ローラ606および第2の駆動ローラ607とその従動ローラ608により円弧状搬送路609に搬送される。さらに、円弧状搬送路609は、手差し用搬送路610と合流して水平搬送路611に接続されると共に、円弧状搬送路609の出口には、第3の駆動ローラ612とその従動ローラ613が設けられている。この第3の駆動ローラ612は、ソレノイド(図示せず)により上下に昇降自在になっており、従動ローラ613に対して接離可能に構成されている。水平搬送路611には、図示しない駆動モータにより回動される停止ゲート615が設けられると共に、水平搬送路611から円弧状搬送路609に向けて反転用搬送路616が接続されている。反転用搬送路616には、第4の駆動ローラ617が設けられている。また、水平搬送路611の出口と対向してプラテンガラス2の上にベルト駆動ローラ619が設けられ、その従動ローラ620間に張設されたベルト621を正逆転可能にしている。このベルト搬送部の出口には、第5の駆動ローラ622が設けられ、また、前記手差し用搬送路610には第6の駆動ローラ623が配設されている。該駆動ローラ623はベースマシン1の前後方向(図で紙面と垂直方向)に2個設けられ、同一サイズの原稿を2枚同時に送ることが可能に構成されている。なお、625は第7の駆動ローラ626により送出パドル603の表面をクリーニングするクリーニングテープである。
【0136】
次に図21をも参照しつつフォトセンサS1 〜S12について説明する。S1 は原稿トレイ602上の原稿601の有無を検出するノーペーパーセンサ、S2 は原稿の通過を検出するテイクアウエイセンサ、S3 、S4 は手差し用搬送路610の前後に設けられるフィードセンサ、S5 はスキューローラ627により原稿の斜め送りが補正され停止ゲート615において原稿が所定位置にあるか否かを検出するレジセンサ、S6 〜S10は原稿のサイズを検出するペーパサイズセンサ、S11は原稿が排出されたか否かを検出する排出センサ、S12はクリーニングテープ625の終端を検出するエンドセンサである。
【0137】
次に図22をも参照しつつ上記構成からなるDADF13の作用について説明する。(イ)はプラテンモードであり、プラテン2上に原稿601を載置して露光するモードである。
【0138】
(ロ)はシンプレックスモードであり、原稿トレイ602には、原稿601をそのコピーされる第1の面が上側となるようにして積層する。スタートボタンを押すと先ず、第1の駆動ローラ605および第2の駆動ローラ607が回転するが、第3の駆動ローラ612は上方に移動して従動ローラ613と離れると共に、停止ゲート615は下降して水平搬送路611を遮断する。これにより原稿601は円弧状搬送路609を通り、停止ゲート615に押し当てられる(▲1▼〜▲2▼)。この停止ゲート615の位置でスキューローラ627により、原稿はその端部が水平搬送路611と直角になるように補正されると共に、センサS6 〜S10で原稿サイズが検出される。次いで、第3の駆動ローラ612が下方に移動して従動ローラ613と接触すると共に、停止ゲート615は上昇して水平搬送路611を開き、第3の駆動ローラ612、ベルト駆動ローラ619および第5の駆動ローラ622が回転し、原稿のコピーされる面が下になってプラテン2上の所定位置に送られ露光された後、排出される。なお、手差し用搬送路610から単一原稿を送る場合にも同様な作用となり、原稿を1枚づつ送る機能に加え、同一サイズの2枚の原稿を同時に送る機能(2ーUP)、大型原稿を送る機能(LDC)、コンピュータ用の連続用紙を送るコンピュータフォームフィーダ(CCF)機能を有する。
【0139】
(ハ)はデュープレックスモードであり、原稿の片面を露光する工程は上記(ロ)の▲1▼〜▲3▼の工程と同様であるが、片面露光が終了するとベルト駆動ローラ619が逆転し、かつ、第3の駆動ローラ612は上方に移動して従動ローラ613と離れると共に、停止ゲート615は下降して水平搬送路611を遮断する。従って、原稿は反転用搬送路616に搬送され、さらに第4の駆動ローラ617および第2の駆動ローラ607により、円弧状搬送路609を通り、停止ゲート615に押し当てられる(▲4▼〜▲5▼)。次いで、第3の駆動ローラ612が下方に移動して従動ローラ613と接触すると共に、停止ゲート615は上昇して水平搬送路611を開き、第3の駆動ローラ612、ベルト駆動ローラ619および第5の駆動ローラ622が回転し、原稿の裏面が下になってプラテン2上の所定位置に送られ露光される。両面の露光が終了すると再びベルト駆動ローラ619が逆転し、再度反転用搬送路616に搬送され以下同様にしてプラテン2上を通って第5の駆動ローラ622により排出される(▲7▼〜○10)。従って排出された原稿は、コピーされる第1の面が下側になって最初に原稿トレイ602に積層した順番で積層されることになる。
【0140】
(2ー5)ソータ
図23においてソータ19は、可動台車651上にソータ本体652と20個のビン653を有している。ソータ本体652内には、搬送ベルト655を駆動させるベルト駆動ローラ656およびその従動ローラ657が設けられると共に、チェーン659を駆動させるチェーン駆動スプロケット660およびその従動スプロケット661が設けられている。これらベルト駆動ローラ656およびチェーン駆動スプロケット660は1個のソータ用モータ658により駆動される。搬送ベルト655の上部には用紙入口662、用紙出口663および図示しないソレノイドにより駆動される切換ゲート665が設けられている。また、チェーン659には、コピー用紙を各ビンへ切換供給するためのインデクサー666が取付けられている。図24に示すように、ソータ用モータ658のドライブシャフト671の回転はタイミングベルト672を介してプーリ673に伝達される。該プーリ673の回転は、ベルト駆動ローラ656に伝達されると共に、ギヤ装置674を介してチェーン駆動スプロケット660に伝達される。
【0141】
次にその作用を図25により説明する。(a)はノンソートモードを示し、切換ゲート665はノンソートの位置にあってコピー用紙を最上段の排出トレイに送るものである。(b)はソートモードを示し、切換ゲート665がソート位置に切換えられ、奇数枚目の用紙が上から下のビンに向けて奇数段目のビンに搬送され、偶数枚目の用紙が下から上のビンに向けて偶数段目のビンに搬送される。これによりソート時間が短縮される。(c)および(d)はスタックモードを示し、(c)は4枚の原稿を原稿毎に4部コピーした例を示し、(d)は1ビン当たりの最大収納枚数を越えた場合であり、例えば50枚を越えた場合には次の段のビンに収納するようにしている。
【0142】
(3)ユーザインターフェース(U/I)
(3ー1)ユーザインターフェースにディスプレイを用いるメリットと工夫図26及び図27はディスプレイを用いたユーザインターフェースの取り付け状態を示す図、図28はディスプレイを用いたユーザインターフェースの外観を示す図である。
【0143】
(A)取付位置の特徴
本発明は、ユーザインターフェースとして先に述べた如き従来のコンソールパネルを採用するのではなく、スタンドタイプのディスプレイを採用することを特徴としている。ディスプレイを採用すると、図26(a)に示すように複写機本体(ベースマシン)1の上方へ立体的に取り付けることができるため、特に、ユーザインターフェース12を図26(b)に示すように複写機本体1の右奥隅に配置することによって、ユーザインターフェース12を考慮することなく複写機のサイズを設計することができ、装置のコンパクト化を図ることができる。また、複写機において、プラテンの高さすなわち装置の高さは、原稿をセットするのに程よい腰の高さになるように設計され、この高さが装置としての高さを規制している。従来のコンソールパネルは、先に述べたようにこの高さと同じ上面に取り付けられ、目から結構離れた距離に機能選択や実行条件設定のための操作部及び表示部が配置されることになる。その点、本発明のユーザインターフェース12では、図27に示すようにプラテンより高い位置、すなわち目の高さに近くなるため、見やすくなると共にその位置がオペレータにとって下方でなく前方で、且つ右側になり操作もしやすいものとなる。しかも、ディスプレイの取り付け高さを目の高さに近づけることによって、その下側をユーザインターフェースの制御基板やカード装置24の取り付けスペースとしても有効に活用できる。従って、カード装置24を取り付けるための構造的な変更が不要となり、全く外観を変えることなくカード装置24を付加装備でき、同時にディスプレイの取り付け位置、高さを見やすいものとすることができる。また、ディスプレイは、所定の角度で固定してもよいが、角度を変えることができるような構造を採用してもよいことは勿論である。このように、プラテンの手前側に平面的に取り付ける従来のコンソールパネルと違って、その正面の向きを簡単に変えることができるので、図27に示すようにディスプレイの画面をオペレータの目線に合わせて若干上向きで且つ図26(b)に示すように左向き、つまり中央上方(オペレータの目の方向)へ向けることによって、さらに見やすく操作性のよいユーザインターフェース12を提供できる。このような構成の採用によって、特に、コンパクトな装置では、オペレータが装置の中央部にいて、移動することなく原稿セット、ユーザインターフェースの操作を行うことができる。
【0144】
(B)画面上での特徴
一方、ディスプレイを採用する場合においても、多機能化に対応した情報を提供するにはそれだけ情報が多くなるため、単純に考えると広い表示面積が必要となり、コンパクト化に対応することが難しくなるという側面を持っている。コンパクトなサイズのディスプレイを採用すると、必要な情報を全て1画面により提供することは表示密度の問題だけでなく、オペレータにとって見易い、判りやすい画面を提供するということからも難しくなる。
【0145】
そこで、コンパクト化を命題としてユーザインターフェースにディスプレイを採用する場合には、そのバランス上からディスプレイもコンパクトなサイズのものを採用して、その中で表示制御に工夫をすることが必要となる。本発明では、ディスプレイが、コンソールパネルで使用されているLEDや液晶表示器に比べ、多様な表示態様、表示制御を採用することができるというメリットを活用し、コンパクトなサイズであっても判りやすく表示するために種々の工夫を行っている。
【0146】
例えば本発明のユーザインターフェースでは、基本コピー、応用コピー、専門コピーの各コピーモードに類別して表示画面を切り換えるようにし、それぞれのモードで機能選択や実行条件の設定等のメニューを表示すると共に、キー入力により画面のカスケード(カーソル)を移動させ選択肢を指定したり実行条件データを入力できるようにしている。このようにすると、3つの画面が設定対象となるが、表示する画面は1つであるため、表示中の画面以外の他の画面に関する設定状態が分からなくなってしまう。本発明では、3つの画面のいずれに切り換えて表示している場合において全体の設定状態を確認したいときはそれらの設定状態が一目で見ることができる簡便な画面構成を採用している。また、メニューの選択肢によってはその詳細項目をポップアップ表示(重ね表示やウインドウ表示)して表示内容の拡充を図っている。その結果、選択可能な機能や設定条件が多くても、表示画面をスッキリさせることができ、操作性を向上させることができる。このように本発明では、画面の分割構成、各画面での領域分割、木戸調整やグレイ表示その他の表示態様の手法で工夫し、さらには、操作キーとLEDとをうまく組み合わせることにより操作部を簡素な構成にし、ディスプレイの表示制御や表示内容、操作入力を多様化且つ簡素化し、装置のコンパクト化と多機能化を併せ表現するための問題を解決している。
【0147】
このような考えによりCRTディスプレイを用いて構成したユーザインターフェースの外観を示したのが図28である。この例では、CRTディスプレイ301の下側と右側の正面にキー/LEDボードを配置している。画面の構成として選択モード画面では、その画面を複数の領域に分割しその1つとして選択領域を設け、さらにその選択領域を縦に分割しそれぞれをカスケード領域として選択設定できるようにしている。そこで、キー/LEDボードでは、縦に分割した画面の選択領域の下側にカスケードの選択設定のためのカスケードキー319−1〜319−5を配置し、選択モード画面を切り換えるためのモード選択キー308〜310その他のキー(302〜304、306、307、315〜318)及びLED(305、311〜314)は右側に配置する構成を採っている。このようにキー及びLEDの数を少なくし、かつこれらをCRTディスプレイ301の横と下に配置しているので、サイズをCRTディスプレイ301より僅かに大きくするだけでよく、コンパクトなユーザインターフェースを提供することができる。
【0148】
(3ー2)表示画面の構成
本発明のユーザインターフェースでは、CRTディスプレイを最大限に有効活用し、キー/LEDボードの構成を簡素化したものである。その中でも画面をシンプル且つ見易く、選択設定や確認、メッセージの伝達機能を効果的に発揮させるため、画面の分割に工夫をしている。画面としては、コピーモードを選択するための選択モード画面、コピーモードの設定状態を確認するためのレビュー画面、標準のモードでコピーを実行するための全自動画面、多機能化したコピーモードについて説明画面を提供するインフォメーション画面、ジャムが発生したときにその位置を適切に表示するジャム画面等により構成している。さらに、選択モード画面は、機能が多く1画面では煩雑になり、また、機能の中には極一般に使用される機能だけでなく専門的な機能もあることから、これらの機能を使用される内容に応じて3分割している。この分割した画面は、適宜モード選択キー308〜310により選択して切り換え表示させることができ、それぞれの画面により所望の機能を選択設定できる。さらに、これらの画面の中を選択領域や他のモードの設定状態表示領域、メッセージ領域等に分割することにより、操作状態に応じてユーザに情報の的確な伝達を行えるように構成している。
【0149】
(A)選択モード画面
図29は選択モード画面を説明するための図である。
【0150】
選択モード画面としては、図29(a)〜(c)に示す基本コピー、応用コピー、専門コピーの3画面が設定され、モード選択キー308〜310の操作によってCRTディスプレイに切り換え表示される。これらの画面のうち、最も一般によく用いられる機能を類別してグループ化したのが基本コピー画面であり、その次によく用いられる機能を類別してグループ化したのが応用コピー画面であり、残りの特殊な専門的機能を類別してグループ化したのが専門コピー画面である。
【0151】
各選択モード画面は、基本的に上から2行で構成するメッセージ領域A、3行で構成する設定状態表示領域B、9行で構成する選択領域Cに区分して使用される。メッセージ領域Aには、コピー実行条件に矛盾があるときのJコードメッセージ、サービスマンに連絡が必要なハード的な故障のときのUコードメッセージ、オペレータに種々の注意を促すCコードメッセージ等が表示される。このうち、Jコードメッセージは、各カスケードの設定内容によるコピー実行条件の組み合わせチェックテーブルを備え、スタートキー318が操作されると、テーブルを参照してチェックを行いコピーモードに矛盾がある場合に出力される。設定状態表示領域Bには、他モードの選択状態、例えば基本コピー画面に対して応用コピーと専門コピーの選択状態が表示される。この選択状態の表示では、選択領域Cのカスケードの状態がデフォルト(再下段)以外である場合にそのカスケードが表示される。選択領域Cには、上段にカスケード名が表示され、各カスケード領域の最下段がデフォルト領域、それより上の領域がデフォルト以外の領域となっていて、カスケードキーの操作によって5つのカスケード領域で個別に選択できるようになっている。従って、選択操作しない場合には、デフォルト領域が選択され、すべてデフォルトの状態が全自動コピーのモードとなる。また、選択領域は、縦5つに分割されたカスケード領域に対応する下方のカスケードキー319ー1〜319ー5で選択設定が行われる。なお、メッセージ領域Aの右側はセットカウントとメイドカウントを表示するカウント部として、また、設定状態表示領域Bの下1行はトナーボトル満杯、トナー補給等のメンテナンス情報部として用いる。以下に各選択モード画面のカスケード領域の内容を説明する。
【0152】
(イ)基本コピー
基本コピー画面は、図29(a)に示すように「用紙トレイ」、「縮小/拡大」、「両面コピー」、「コピー濃度」、「ソーター」のカスケードからなる。
【0153】
「用紙トレイ」では、自動がデフォルトになっていて、この場合には、原稿サイズと同じ用紙を収容したトレイが自動的に選択される。カスケードキーの操作によりデフォルト以外の領域を使って手差しトレイや大容量トレイ、上段トレイ、中段トレイ、下段トレイのいずれかを選択できる。なお、各トレイの欄には図示のように収容されている用紙を判別しやすいようにその用紙サイズ、種類及びアイコン(絵文字)が表示される。用紙は、長手方向に送り込む設定と、長手方向と直角方向に送り込む設定がある。
【0154】
「縮小/拡大」は、等倍がデフォルトになっていて、カスケードキーの操作により自動、固定/任意が選択できる。自動では、選択されている用紙サイズに合わせて倍率を自動的に設定し、コピーする。倍率(線倍率)は、50%から200%まで任意に1%刻みで設定することができ、固定/任意では、カスケードキーの操作により具体的な設定対象となる内容がポップアップ画面により表示され、50.7%、70%、81%、100%、121%、141%、200%の7段階設定からなる固定倍率を選択することができると共に、1%ずつ連続的に変化する任意倍率を選択設定することができる。
【0155】
「両面コピー」は、片面がデフォルトになっていて、デフォルト以外として原稿→コピーとの関係において両面→片面、両面→両面、片面→両面が選択できる。例えば両面→片面は、両面原稿に対して片面コピーを行うものであり、片面→両面は、片面原稿を両面コピーにするものである。両面コピーをとる場合には、最初の面にコピーが行われたコピー用紙がデュープレックストレイにまず収容される。次にこのデュープレックストレイからコピー用紙が再び送り出され、裏面にコピーが行われる。
【0156】
「コピー濃度」は、自動がデフォルトになっていて、デフォルト以外として7段階の濃度設定ができ、また写真モードでも7段階の濃度設定ができる。この内容の設定はポップアップ画面により行われる。
【0157】
「ソーター」は、コピー受けがデフォルトになっていて、デフォルト以外として丁合いとスタックが選択できる。丁合いは、ソーターの各ビンにコピー用紙を仕分けするモードであり、スタックモードは、コピー用紙を順に堆積するモードである。
【0158】
(ロ)応用コピー
応用コピー画面は、図29(b)に示すように「特殊原稿」、「とじしろ」、「カラー」、「合紙」、「排出面」のカスケードからなる。
【0159】
「特殊原稿」は、A2/B3等の大型原稿をコピーする機能(LDC)、コンピュータの連帳出力の原稿について孔をカウントして1頁ずつコピーする機能(CFF;コンピュータフォームフィーダ)、同一サイズの2枚の原稿を1枚の用紙にコピーする二丁掛機能(2ーUP)をデフォルト以外で選択することができる。
【0160】
「とじしろ」は、コピーの右端部または左端部に1mm〜16mmの範囲で“綴代”を設定するものであり、右とじ、左とじ、綴代の長さをデフォルト以外で設定することができる。
【0161】
「カラー」は、黒がデフォルトになっていて、デフォルト以外で赤を選択できる。
【0162】
「合紙」は、OHPコピーの際に中間に白紙を挟みこむ機能であり、デフォルト以外で選択できる。
【0163】
「排出面」は、おもて面とうら面のいずれかを強制的に指定して排紙させるようにデフォルト以外で選択できる。
【0164】
(ハ)専門コピー
専門コピー画面は、図29(c)に示すように「ジョブメモリー」、「編集/合成」、「等倍微調整」、「わく消し」のカスケードからなる。
【0165】
「ジョブメモリー」は、カードを使用するページプログラムであって、複数のジョブを登録しておき、それを呼び出してスタートキーを押すことによって自動的にコピーを行うようにするものであって、その呼び出しと登録がデフォルト以外で選択できる。
【0166】
「編集/合成」は、編集機能と合成機能をデフォルト以外で選択できる。編集機能は、エディタ等を用いて編集のためのデータを入力するための機能であり、さらにこの中でポップアップ画面により部分カラー、部分写真、部分削除、マーキングカラーの機能を選択することができる。部分カラーは、指定した領域のみカラー1色でコピーし、残りの部分は黒色でコピーする。部分写真は、指定した領域に写真をコピーし、部分削除は、指定した領域をコピーしないようにする。マーキングカラーは、マーキングを行う領域を指定すると、一例としてはその部分にカラーの薄い色を重ねて記録し、あたかもマーキングを行ったような効果を得るものである。
【0167】
合成機能は、デュープレックストレイを使用し2枚の原稿から1枚のコピーを行う機能であり、シート合成と並列合成がある。シート合成は、第1の原稿と第2の原稿の双方全体を1枚の用紙に重ねて記録する機能であり、第1の原稿と第2の原稿についてそれぞれ異なった色でコピーを行うことも可能である。他方、並列合成は、第1の原稿の全体に第2の原稿の全体をくっつけた形で1枚の用紙に合成コピーを作成する機能である。
【0168】
「等倍微調整」は、99%〜101%の倍率で0.15%の刻みで設定するものであり、この機能をデフォルト以外で選択できる。
【0169】
「わく消し」は、原稿の周辺部分の画情報についてはコピーを行わず、あたかも画情報の周辺に“枠”を設定したようにするものであり、わく消しを2.5mmで行う標準をデフォルトとし、任意の寸法の設定とわく消しをしない全面コピーモードをデフォルト以外で選択できる。
【0170】
(B)その他の画面
図30及び図31は選択モード画面以外の画面の例を示す図である。
【0171】
(イ)レビュー画面
レビュー画面は、3つに分割された上記の各選択モード画面で選択されているコピーモードの状態を表示するものであって、図30(b)に示すように各選択モード画面のカスケードの設定状態を1画面に表示するものである。このレビュー画面では、選択項目すなわちカスケード名とそのとき選択されているモードすなわち選択肢を表示し、選択されているモードがデフォルトの場合には例えばグレイバックで、デフォルト以外の場合には通常の輝度を背景にした反転表示を採用している。このようにデフォルトの状態かデフォルト以外の状態かで区別することによって、特に全自動モードから変えたデフォルト以外の場合の選択肢を目立つようにしている。また、画面構成は、基本コピー、応用コピー、専門コピーの各コピーモードに分けて3段表示し、この表示位置をモード選択キーの位置と対応させることによって、レビュー画面から各モード画面への切り換えをわかりやすくしている。この表示によりオペレータは、各カスケードの設定状態を確認することができ、操作性を向上させ、コピーミスを少なくすることができる。
【0172】
(ロ)全自動画面
全自動画面は、図30(a)に示すような画面で、パワーオンされたときや予熱モードで予熱キー306が操作(解除)されたとき或いはオールクリアキー316が操作されたときに表示され。各選択モード画面のカスケードがすべてデフォルトに設定されている状態の画面である。この画面では、その指示のとおりプラテン上に原稿をセットし、テンキーによりコピー枚数を設定してスタートキー318を押すと、原稿と同じサイズの用紙が選択されて設定枚数のコピーが実行される。
【0173】
(ハ)インフォメーション画面
インフォメーション画面は、図31(a)に示すようなコピーモードのそれぞれについてコピーのとり方等の説明画面を提供するための画面であり、インフォメーションキー302の操作によって表示され、この画面で表示されたインフォメーションコードをテンキーから入力することによって説明画面が表示される。
【0174】
(ニ)ジャム画面
ジャム画面は、図31(b)に示すようにコピー実行中に表示されていた画面の上に重ねて表示され、元の画面の輝度を1ランクずつ落とすことによってジャム表示の内容が鮮明になるようにしている。
【0175】
(C)表示態様
図32は画面レイアウトの類別例を示す図である。本発明は、図29〜図31により説明したように複数の画面に分割して切り換え表示することによって、その時々における余分な情報を少なくし1画面の情報を簡素化しているが、これらは例えば図32に示す画面レイアウトに類別化される。すなわち、図29(a)は選択モード画面のレイアウト、図29(b)はレビュー画面や全自動画面、編集入力画面、ジョブプログラム画面等のレイアウト、図29(c)は予熱画面や焼付防止画面、インフォメーション画面、ダイアグ画面等のレイアウトである。
【0176】
本発明では、これらのレイアウトの表示領域やその入力設定状態等に応じて表示態様を変えることによってアクセントのある見易く判り易い画面を構成している。例えば図32(a)に示すレイアウトの選択モード画面では、先に説明したようにメッセージ領域(カウント領域を含む)と設定状態表示領域(メンテナンス情報領域を含む)と選択領域に分割しているが、それぞれの領域の表示態様を変えている。例えばカウント部を含むメッセージ領域では、バックを黒にしてメッセージの文字列のみを高輝度表示にし、バックリッドタイプのコンソールパネルと同じような表現を採用することによって親しみやすくわかりやすい表示にしている。また、設定状態表示領域では、背景を網目表示、すなわちドットを或る所定の均等な密度で明暗表示し、カスケード名の表示部分を反転表示(文字を暗、背景を明表示)にしている。すなわち、この表示は、各カスケード名をカードイメージで表現し、縁取りをすることによってさらに立体感を出してカードで作業を発注するような日常行われている行動と違和感のないものにしている。さらに設定状態表示領域の下1行は、トナーボトルの満杯やトナー補給等のメンテナンス情報領域として使用されるが、この情報は、設定状態表示情報とはその性格が異なるので、その違いが明瞭に認識できるようになるため、メッセージ領域と同様の表示態様を採用している。そして、選択領域では、周囲を網目表示にし、カスケード表示領域全体を輝度の低いグレイ表示にして選択肢やカスケード名を反転表示している。さらに、この表示に加えて設定された選択肢の領域のバックを高輝度表示(反転表示)とし、また、例えば基本コピー画面において用紙トレイのカスケードで用紙切れとなったトレイの選択肢はバックを黒にして文字を高輝度表示としている。
【0177】
図30(a)に示す全自動画面は図32(b)に示す画面レイアウトになるが、この画面では、表示領域の背景を暗い網目表示にし、「原稿セット」等の各操作指示を表示した領域を明るい網目表示にすると共にその境界を縁取りして表示の明瞭性を向上させ見易くしている。このように背景の表示態様は、適宜自由に変更して組み合わせることができることは勿論である。
【0178】
特に、バックを高輝度(ペーパーホワイトによる通常の輝度)表示或いは輝度を落としたグレイ階調表示、所定の明暗ドット密度による表示等の領域の境界について、図示のように縁取りをすることによって視覚的に立体感を持たせ、カードのイメージを与えることによって日常行われているカードによる作業の発注と同じように親しみやすくわかりやすく表示することができる。このように各領域の背景の表示態様を変えつつ縁取り表示を行うことによって、オペレータにとって各領域の表示内容を明瞭に区別でき、見易い画面を提供している。また、文字の表示においても、反転表示やブリンク表示することによって、表示情報毎にそれぞれ特徴のある注意をユーザに喚起できるようにしている。
【0179】
また、上記のように文字列におけるバックとその文字の輝度の変化を工夫するだけでなく、本発明は、選択肢やカスケード名その他の文字列に対してアイコン(絵文字)を付加しよりイメージ的に特徴付けした表示態様を採用している点でも特徴がある。例えば基本コピー画面では、カスケード名「縮小/拡大」、「両面コピー」、「コピー濃度」、「ソーター」のそれぞれ頭に付加したもの、また「用紙トレイ」の選択肢で、下段、中段、上段の用紙サイズの後ろに付加したものがそれである。このアイコンは、文字列だけにより情報のアクセントが薄まるのを別の面からすなわちイメージにより視覚的にユーザに情報を伝達するものであり、情報の内容によっては文字列よりも正確且つ直観的に必要な情報をユーザに伝達できるという点で大きなメリットがある。
【0180】
(3ー3)キー/LEDボード
ユーザインターフェースは、図28に示すようにCRTディスプレイとキー/LEDボードにより構成されるが、本発明では、特にCRTディスプレイの画面を使って選択肢の表示及びその設定を行うように構成しているため、キー/LEDボードにおけるキー及びLEDの数を最小限に抑えるように工夫している。
【0181】
すなわち、先に説明しているようにCRTディスプレイを有効に活用するために、CRTディスプレイに表示する画面を分割し、且つそれぞれの画面においても領域を分割して表示内容の整理、見易い画面を構成するように工夫している。例えば選択モードの画面は、基本コピーと応用コピーと専門コピーに3分割して切り換え表示し、さらにそれぞれの画面の選択領域を5つのカスケード領域に分割してそれぞれのカスケード領域で機能の選択設定を行うようにしている。そして、画面切り換えのためのモード選択キー308〜310と、各カスケード領域の選択のためのカスケードキー319ー1〜319ー5による8つのキーで機能の選択、設定をできるようにしている。従って、モード選択キー308〜310を操作して基本コピー画面、応用コピー画面、専門コピー画面のいずれかを選択すると、その後はカスケードキー319ー1〜319ー5の操作以外、テンキー307による数値入力だけで全ての機能を選択し、所望の機能によるコピーを実行させることができる。カスケードキー319ー1〜319ー5は、それぞれのカスケード領域で設定カーソルを上下させて機能を選択設定するため、上方への移動キーと下方への移動キーがペアになったものである。このように選択モードの画面は、3つの中からモード選択キー308〜310によって選択されその1つが表示されるだけであるので、その画面がどのモード選択キー308〜310によって選択されているのかを表示するのにLED311〜313が用いられる。つまり、モード選択キー308〜310を操作して選択モードの画面を表示させると、そのモード選択キー308〜310に対応するLED311〜313が点灯する。
【0182】
多くの機能を備えると、ユーザにとってはその全ての機能を覚え、使いこなすことが容易ではなくなる。そこで、コピーモードのそれぞれについてコピーのとり方の説明画面を提供するのにインフォメーションキー302が用いられる。このインフォメーション機能は、次のようにして実行される。まず、インフォメーションキー302が操作されると図31(a)に示すようなインフォメーションインデックス画面でインフォメーションコードの一覧表を表示する。この画面に指定されたインフォメーションコードをテンキー307により選択入力すると、そのコードに対応するインフォメーションポップアップ画面に移行し、そこでコピーモードの説明画面を表示する。
【0183】
また、上記のように選択モードの画面が3つに分割され、3つの画面で定義される各種の機能の選択設定が行われるため、他の画面も含めた全体の設定状態を確認できるようにすることも要求される。そこで、このような全画面の設定状態を確認するのにレビューキー303が用いられる。このレビューキー303は、レビュー画面を表示させるキーであり、このキーを操作すると、基本コピー、応用コピー、専門コピーの全画面に関する設定状態を示した図30(b)に示すようなレビュー画面が表示される。
【0184】
デュアルランゲージキー304は、表示画面の言語を切り換えるキーである。国際化に伴って種々の異なる言語を使用するユーザが装置を共有する場合も多い。このような環境においても、言語の障害をなくすために例えば日本語と英語の2言語により表示データ及びフォントメモリを用意し、デュアルランゲージキー304の操作によって表示データ及びフォントメモリを切り換えることによって、日本語と英語を自由に切り換えて表示画面を出力できるようにする。なお、2言語に限らずさらに複数の言語を容易し、デュアルランゲージキー304の操作によって所定の順序で言語を切り換えるようにしてもよいし、方言を採用した複数の日本語を付加してもよい。
【0185】
予熱キー306は、非使用状態における消費電力の節約と非使用状態からコピー動作への迅速な移行を可能にするために予熱モードを設定するものであり、この予熱キー306の操作によって予熱モードと全自動モードとの切り換えを行う。従って、そのいずれの状態にあるかを表示するものとしてLED305が使用される。
【0186】
オールクリアキー316は、複写機をクリアすなわち各選択モード画面のデフォルトに設定した全自動モードとするもであり、全自動画面を表示する。これは図30(a)に示すようにオペレータに現在のコピーモードが全自動のモードであることを伝える画面の内容になっている。
【0187】
割り込みキー315は、連続コピーを行っているときで、他の緊急コピーをとる必要があるときに使用されるキーであり、割り込みの処理が終了した際には元のコピー作業に戻すための割り込みの解除も行われる。LED314は、この割り込みキー315が割り込み状態にあるか解除された状態にあるかを表示するものである。
【0188】
ストップキー317は、コピー作業を途中で停止するときや、コピー枚数の設定時やソーターのビンの設定時に使用する。
【0189】
スタートキー318は、機能選択及びその実行条件が終了しコピー作業を開始させるときに操作するものである。
【0190】
(3ー4)ユーザインターフェースの制御システムの構成
図33はU/I用CPUとシリアル通信で接続されたメインCPUとの関係を示す図、図34はユーザインターフェースのハードウエア構成を示す図、図35はユーザインターフェースのソフトウエア構成を示す図である。
【0191】
(A)ハードウエア構成
メインCPU41は、図33に示すようにROM323、NVRAM(不揮発性メモリ)324、ベースマシンとのデータの授受を行うインターフェース321、付加装置(OPTION)とのデータの授受を行うインターフェース322を有し、バスがバスアービター326を介して通信制御回路327に接続され、通信制御回路327を通してシリアルの通信ライン上でU/I用CPU46その他のCPUとの通信を行うように構成されている。ROM323は、先に説明したシーケンスマネージャーやイメージングモジュール、コピーハンドリングモジュール等の各サブシステムを含むプログラムを格納するものである。バスアービター326は、システムRAM325を有し、メインCPU41から他のCPUに送出するデータ及び他のCPUから受信するデータを保持し、メインCPU41がシリアル通信のタイミングと非同期でデータを授受できるようにするものであり、ROM328は、通信制御回路327によりシリアル通信ラインでのデータの送受信を行う通信プログラムを格納するものである。なお、通信に関するこれらのバスアービター326や通信制御回路327に関する機能を全てメインCPU41で行うように構成してもよい。メインCPU41におけるシーケンスマネージャーのサブシステムは、シリアル通信により各サブシステムの状態を監視し、ユーザインターフェースからコピーモードの信号を受信すると、所定のタイミングで効率よくコピー作業が実施できるように各サブシステムに作業指示を行う。
【0192】
U/I用CPU46を備えたユーザインターフェースのシステムは、ハードウエアとして図34に示すように基本的にCRT基板331とCRTディスプレイ301とキー/LEDボード333より構成される。そして、CRT基板331は、全体を統括制御するU/I用CPU46、CRTディスプレイ301を制御するCRTコントローラ335、キー/LEDボード333を制御するキーボード/ディスプレイコントローラ336を備え、さらに、メモリとして上記の各プログラムを格納するプログラムメモリ(ROM)337、フレームデータを格納するフレームメモリ(ROM)338、一部は不揮発性メモリとして構成され各テーブルや表示制御データ等を格納すると共に作業領域として使用されるRAM339、2組のVーRAM(ビデオ用RAM)340、キャラクタジェネレータ342等を有している。
【0193】
メインCPU41とCRT基板331のU/I用CPU46との間では、ドライバ344とレシーバ343を介してシリアルの通信ラインによりデータの送受信が行われる。TXDがCRT基板331からの送信信号、RXDがCRT基板331への受信信号である。クロック発生器346には、例えば11.0592MHzの水晶発振器が用いられ、これをU/I用CPU46内部で1/12に分周することによって、0.9216MHzの基本周波数を生成している。そして、U/I用CPU46の通信では、これを内部タイマにより1〜256分周(プログラマブル)することにより転送クロックを設定している。従って、基本周波数0.9216MHzをプログラムで1/3に分周決定し、さらに1/32に分周すると、転送クロックは9600Hz(送信ビット速度は9600BPS)になる。
【0194】
U/I用CPU46は、メインCPU41からマシンの状態信号を受信し、また、キーボード/ディスプレイコントローラ336からキー/LEDボード333の操作信号を入力してCRTディスプレイ301に表示する画面の切り換え、コピーモードの設定、CRTディスプレイ301に表示するメッセージの生成を行う。そして、キー/LEDボード333の操作信号の入力処理において、スタートキー318が操作されると、そのときのコピーモードをチェックし矛盾がなければメインCPU41へそのコピーモードを送信し、コピーモードに矛盾がある場合にはJコードメッセージを生成してCRTディスプレイ301に表示するような処理を行う。CRTディスプレイ301の表示処理では、表示画面に対応してキャラクタジェネレータのコードを設定し、そのコードをVーRAM340に書き込む。そのキャラクタジェネレータのコードを設定する情報を格納したものがフレームメモリ338である。VーRAM340にコードが書き込まれると、CRTコントローラ335の制御によってラスタアドレスに同期してキャラクタジェネレータ342のドットデータが読み出され、並/直変換回路355でシリアルデータに変換され、CRTディスプレイ301に表示される。
【0195】
ウォッチドッグタイマ(W.D.T)345は、U/I用CPU46の暴走をチェックするものであり、U/I用CPU46がある特定の番地例えばデータ領域7000〜77FFのいずれかの番地をリードした時リセットされる。従って、150mS以内にこの特定番地をリードするようにプログラムを作成しておくことによって、U/I用CPU46が暴走すると、150mS以上経過しても特定番地がリードされなくなりウォッチドッグタイマ(W.D.T)345がリセットされないので、U/I用CPU46暴走に対する処理がなされる。
【0196】
キーボード/ディスプレイコントローラ336は、U/I用CPU46に入力しているクロック発生器346の出力をカウンタ347で1/4に分周して2.7648MHzにしたクロックを入力し、さらにプリスケーラにより1/27に分周して102kHzにすることにより4.98mSのキー/LEDスキャンタイムを作り出している。このスキャンタイムは、長すぎると入力検知に長い時間を要することになるためオペレータによるキー操作時間が短いときに入力データの取り込みがなされなくなるという問題が生じ、逆にあまり短くするとCPUの動作頻度が多くなりスループットを落とすことになる。従って、これらの状況を勘案した最適のスキャンタイムを選択する必要がある。
【0197】
(B)ソフトウエア構成
ユーザインターフェースのソフトウエア構成は、図35に示すようにI/O管理やタスク管理、通信プロトコルの機能を有するモニターと、キー入力管理や画面出力管理の機能を有するビデオコントローラと、ジョブの管理や制御、選択の判定、モード決定等の機能を有するジョブコントローラからなる。そして、キー入力に関しては、ビデオコントローラでキーの物理的情報を処理し、ジョブコントローラでモードを認識してキー受付条件のチェックを行いジョブのコントロールを行う。画面表示では、ジョブコントローラでマシンの状態情報や選択モード情報等により画面制御を行いビデオコントローラにインターフェースコマンドを発行することによって、ビデオコントローラでそのコマンドを実行し画面の編集、描画を行う。なお、以下で説明するキー変化検出部362、その他のデータの処理や生成、コントロールを行うブロックは、それぞれ一定のプログラム単位(モジュール)で示したものであり、これらの構成単位は説明の便宜上まとめたものであって、さらにあるものはその中を複数のモジュールで構成したり、或いは複数のモジュールをまとめて構成するのもあることは勿論である。
【0198】
ビデオコントローラにおいて、キー変化検出部362は、物理キーテーブル361によりモニターから渡される物理キーの情報について二重押しチェックやキー連続押し状態検知を行うものである。キー変換部363は、このようにして検知された現在押状態の物理キーを論理キー(論理的情報)に変換するものであり、その論理キー(カーレントキー)のキー受付条件のチェックをジョブコントローラに依頼する。変換テーブル364は、この物理キーから論理キーへの変換の際にキー変換部363が参照するものであり、例えばカスケードキーは同じ物理キーであっても画面によって論理的情報は異なるので、表示制御データ367の表示画面情報により物理キーから論理キーへの変換が制御される。
【0199】
画面切り換え部368は、ジョブコントローラからキー受付信号と論理キーを受け、或いはビデオコントローラ内で直接キー変換部363から論理キーを受けて、論理キーが基本コピー画面や応用コピー画面を呼び出し、或いはカスケードの移動によってポップアップ画面を展開するような単なる画面切り換えキーで、モード更新やステート更新のないキーの場合には表示制御データ367を当該画面番号に表示画面の番号を更新する。そのため、画面切り換え部368では、テーブルとしてポップアップ画面を展開する論理キーを記憶し、当該論理キーが操作され且つ750msec以内に他のキー入力がなかった場合には、ポップアップ画面を展開するように表示制御データ367の更新を行う。この処理は、ある選択肢の選択過程において一時的にカスケードキーの操作によってポップアップ画面を選択する選択肢が選択される場合があり、このような場合にもポップアップ画面が一々展開されるのを防止するために行うものである。従って、ポップアップ画面を展開する論理キーであっても750msec以内に他のキー入力があった場合には、一時的なキー入力として無視されることになる。また、ジャムの発生等のステートの更新、カスケードの移動その他のコピーモードの更新、メッセージやカウント値の更新の場合には、表示制御部369がジョブコントローラからインターフェースコマンドを受けて解析し、表示制御データ367の更新を行う。
【0200】
表示制御データ367は、表示する画面番号や画面内の表示変数情報等、各画面の表示を制御するデータを持ち、ダイアログデータ370は、各画面の基本フレーム、各フレームの表示データ、表示データのうち変数データの参照アドレス(表示変数情報を格納した表示制御データ367のアドレス)を持つ階層構造のデータベースである。ダイアログ編集部366は、表示制御データ367の表示する画面番号をもとに表示する画面の基本フレーム、表示データをダイアログデータ370から読み出し、さらに変数データについては表示制御データ367の表示変数情報に従って表示データを決定して画面を編集しVーRAM365に表示画面を描画展開する。
【0201】
ジョブコントローラにおいて、キー管理部374は、ステートテーブル371を参照して論理キーが今受付可能な状態か否かをチェックするものであり、受け付け可であればその後750msec経過するまで他のキー情報が入力されないことを条件としてキー情報を確定しキーコントロール部375に送る。キーコントロール部375は、キーの受付処理を行ってコピーモード378の更新、モードチェックやコピー実行コマンドの発行を行い、マシン状態を把握して表示管理部377に表示制御情報を渡すことによって表示制御を行うものである。コピーモード378には、基本コピー、応用コピー、専門コピーの各コピー設定情報がセットされる。表示管理部377は、キー管理部374又はキーコントロール部375による処理結果を基にインターフェースコマンドをビデオコントローラに発行し、インターフェースルーチン(表示制御部369)を起動させる。ステート管理部372は、キー受付状態やジャムやフェイルの発生、インターロックが開いている等のマシンの状態情報からステートの変化を判断してキー受付のためのステートテーブル371を更新する。
【0202】
ステートテーブル371には、ジョブステート、マシンステート、ランケース、コンステート、ステートケース、モード情報等がセットされている。例えばジョブステートは、通常のジョブか割り込みジョブか、さらにそのジョブが実行中か終了したか、デュープレックスモードか等のステートが、マシンステートには、イニシャライズ(初期化)、プログレス、ソフトダウンコイン、ソフトダウンポーズ、パージ、スタンドバイ、パージスタンドバイ、ジャム等のステートがセットされ、また、ランケースには、上記各ステートでの状態がセットされる。
【0203】
そして、これらのステート情報によってキーの受付条件がチェックされる。ジョブコントロール部376は、スタートキーの操作後、マシンの動作情報を受けてマシン制御のためのコマンドを発行して原稿1枚に対するコピー動作を実行するための管理を行うものである。コマンドコントロール部373は、本体から送信されてきた受信コマンドの状態をステート管理部372及びジョブコントロール部376に通知すると共に、ジョブ実行中はジョブコントロール部376からその実行のためのコマンドを受けて本体に送信する。
【0204】
従って、スタートキーが操作され、キーコントロール部375がコピーモードに対応したコマンドを送信バッファ380にセットすることによってコピー動作が実行されると、マシンの動作状態のコマンドが逐次受信バッファ379に受信される。コマンドコントロール部373よりこのコマンドをジョブコントロール部376に通知することによって所定枚数のコピーが終了してマシン停止のコマンドが発行されるまで、1枚ずつコピーが終了する毎に次のコピー実行のコマンドが発行される。コピー動作中において、ジャム発生のコマンドを受信すると、コマンドコントロール部373を通してステート管理部372でジャムステートを認識し、ステートテーブル371を更新すると同時にキーコントロール部375を通して表示管理部377からビデオコントローラにジャム画面制御のインターフェースコマンドを発行する。
【0205】
インターフェースコマンドでは、登録コマンドとして、例えばトレイに関してNo. 、用紙サイズ、向き、付加装置に関して装置名、有無、セカンドデベに関してその有無、カラー等があり、通常設定コマンドとして、カスケード、カスケード、設定枚数、とじしろ等がある。また、編集設定コマンドとしてボックス表示、座標表示等があり、ジョブ設定コマンドとして、呼び出し数値,登録数値等、表示コマンドとして、通常メッセージ、ステート表示、メイド表示、トナー残留表示、回収トナー表示、ノーペーパー表示等、モードコマンドとして、ジャム、ジャムクリア、インフォメーション変更、予熱、割り込み、復帰、変更等がある。さらに、表示コントロールコマンド、マシン動作状態コマンド、イニシャライズコマンド、ダイアグコマンド等がある。ビデオコントローラの表示制御部369では、これらのコマンドを解析して表示制御データ367の更新処理を行う。例えば登録コマンドでは、各画面の初期設定を行い、通常設定コマンドでは、通常設定画面におけるカスケードの設定状態表示や不要カスケードの消去、設定枚数(セットカウント)の表示、とじしろ値の表示を行い、モード変換コマンドでは、それぞれのモード画面の表示やLED(図示省略)のオン/オフを行う。
【0206】
上記のようにしてカスケードキーの操作では、カスケードキーがオンからオフになった時、引き続き750msec押され続けた時、その後もさらに引き続き押され続け125msec経過した時、を契機として対応するキーが受付可であれば1ランク移動する。また、その移動先がモード受付不可であれば1ランクスキップされ次のキーが選択される。この動作は、カスケードがアップしたことによりそれに対応する論理コードがジョブコントローラにキー受付として渡され、表示データとしてジョブコントローラからビデオコントローラにフィードバックされる。
【0207】
画面の変化は、それぞれ図36に示す条件を契機にして行われる。まず、電源が投入され、初期化(イニシャル)が終了すると、ダイアグモードへの移行指示がない場合には基本コピー画面が表示される。この基本コピー画面は、さらにオールクリアキー、基本コピーのモード選択キー、予熱画面時の予熱キーを操作することによって表示され、応用コピー画面、専門コピー画面、レビュー画面は、それぞれのモード選択キーの操作によって切り換え表示される。これらの画面においてのみスタートキーが受け付けられ、コピー動作の実行が可能となる。また、専門コピー画面では、編集やジョブプログラムが選択されると、その入力画面、に変化し、入力が終了すると元の専門コピー画面に戻る。また、これらの画面からインフォメーションキーの操作、さらにそのコードの入力ではインフォメーション画面に移行し、予熱キー(パワーセーブキー)の操作で予熱画面に移行する。そして、ジャムが発生した場合には、そのコピー実行時の選択モード画面上にジャム画面が重表示される。焼付防止画面は、上記のいずれかの画面のままで所定の時間経過してもキー入力が一切ない場合にタイマーの動作によって移行し、キー操作によって元の画面に復帰する。
【0208】
次に、オペレータによる操作及びマシンの状態に対応した処理の例を説明する。
【0209】
まず、電源がオンされ初期化されると、ステートテーブル371が初期ステートでキー入力がないことを条件にキー管理部374から画面切り換え部368に初期画面の指示を出す。ビデオコントローラでは、この指示を受けて画面切り換え部368が表示制御データ367の表示画面を初期画面にする。
【0210】
表示制御データ367において初期画面が基本コピー画面とされている場合には、ダイアログ編集部366がダイアログデータ370から基本コピーのフレームを読み出す。このフレームには各領域毎に表示制御データ367のアドレスが示されているので、ダイアログ編集部366によってこのアドレスを基に表示制御データ367を読み出し編集してVーRAM365に基本コピー画面を描画する。同時に基本コピーのLEDを点灯する。ここで、キーボードの応用コピー、専門コピーのモード選択キーが操作されると、キー管理部374でキー受付条件のチェックを行って同様に画面切り換え部368に対応する画面の指示を出す。なお、表示制御データ367において初期画面が全自動画面とされていれば全自動画面が描画される。この設定は、ダイアグモードで行われる。
【0211】
これらの画面の表示状態において、オペレータによってカスケードキーが操作され物理キーテーブル361が更新されると、キー変化検出部361でそれを検知し、キー変換部363で論理キーに変換する。カスケードキーは、画面によって論理キーへの変換が異なるので、表示制御データ367の画面情報より変換テーブル364の参照位置を制御し論理キーへの変換が行われる。例えば、図28においてカスケードキー19ー3が操作された場合、画面が図29(a)に示す基本コピー画面であれば両面コピーカスケードの論理キーに変換されるが、図29(b)に示す応用コピー画面であればカラーカスケードの論理キーに変換される。
【0212】
キー管理部374では、ステートテーブル371より今受け付けられる状態か否かを判断し、この場合には選択モード画面でのカスケードキーという条件で受付許可し、このキーをキーコントロール部375さらにはここからステート管理部372に送る。キーコントロール部375では、このキーからコピーモード378を更新すると共に表示管理部377にカスケードの表示情報を渡し、表示管理部377でインターフェースコマンドを生成して表示制御部369に発行する。表示制御部369は、このインターフェースコマンドを受けて表示制御データ367のカスケード設定情報を更新する。以後、この内容はダイアログ編集部366により画面に反映されることは、先に説明した通りである。このようにして各選択モード画面の切り換えを行い、各カスケードが設定されると、その設定状態がディスプレイに表示されると共に、ジョブコントローラのコピーモード378、ステートテーブル371が更新されてゆく。
【0213】
そして、スタートキーが操作されると、キーコントロール部375は、コピーモード378をチェックを行いコピー実行コマンドを発行する。このコピー実行コマンドの発行は、送信バッファ380にセットすることにより行われ、モニターによりシリアルの通信ラインを介してメインCPUに送信される。モード設定が矛盾している場合には、表示管理部377から表示制御のインターフェースコマンドを生成、発行してメッセージを制御する。
【0214】
コピー実行コマンドの発行を契機にジョブコントロール部376は、コピー1枚毎にコピー動作を管理する。例えばマシンがコピー動作を開始してマシン状態コマンドが受信バッファ379に刻々と受信されると、コマンドコントロール部373でこれを解析してステート管理部372及びジョブコントロール部376に通知する。ジョブコントロール部376は、マシン状態コマンドを受けてコピー1枚毎に設定枚数までマシン動作に必要なコマンドを発行する。これは、コマンドコントロール部373を通して送信バッファ380にセットされる。他方、ステート管理部372は、このマシン状態コマンドに従ってステートテーブル371を更新する。従って、このステートになるとキー管理部374でモード選択キーやカスケードキー等が受付許可されなくなる。
【0215】
コピー実行中にジャムが発生しマシンからジャム発生コマンドを受信すると、その情報がコマンドコントロール部373を通してジョブコントロール部376及びステート管理部372に渡される。その結果、ステートテーブル371はジャム発生状態で更新され、ジョブは中断される。そして、キーコントロール部375でジャムの発生位置を認識してその情報を表示管理部377に渡すことによって、表示管理部377からジャムゾーンのパラメータを付加した例えばモードの分類でジャムの処理コードによるインターフェースコマンドを生成し発行する。そこで、表示制御部369がこのコマンドを処理し表示制御データ367をジャム画面表示の内容に更新することによって、その時の画面の輝度を1ランク下げその上にジャムゾーンを表した画面が上書きされたジャム画面がディスプレイに表示される。
【0216】
また、マシン状態コマンドでは、トナー残量や回収ボトルの状態、用紙切れ、インターロック開等の状態をキーコントロール部375で認識して表示管理部377を通してメッセージ領域、メンテナンス情報領域、カウント部等の制御を行う。
【0217】
ダイアグモードは、例えば電源をオンするときに、オールクリアキーを同時に操作するという特殊の操作によって移行する。このモードも、キー管理部374を通してキーコントロール部375において認識される。そして、表示管理部377を通してダイアグコマンドを発行して、ダイアグ画面を制御する。このモードでは、表示制御データ367の特定領域について登録、設定でき、ダイアグモード以外の通常のモードでは設定できないようになっている。例えば全自動画面を表示するか、全自動画面を表示しないようにするかの設定はその1つである。
【0218】
(C)キー/LED及びディスプレイの表示制御
図37(a)はキーボードスキャンの設定マップの例を示す図であり、図37(b)はLEDスキャンの設定マップの例を示す図、図38は表示タイミングを示す図である。
【0219】
キー/LEDは、先に説明したようにキーボード/ディスプレイコントローラ336で102kHzのクロックより4.98msecのスキャンタイムを作り出して処理しているが、そのスキャンでは、図37(a)に示すように「0」〜「7」までの8スキャンを1サイクルとし、各スキャンを「0」〜「7」までの1バイトのデータで構成し、先に説明した物理テーブルを生成している。同様にLEDも図37(b)に示すようなスキャンマップによりオン/オフ制御している。
【0220】
CRTディスプレイ301は、例えば9インチサイズのものを用い、ペーパーホワイトの表示色、ノングレアの表面処理を施したものが用いられる。このサイズの画面を使って、160mm×110mmの表示領域に総ドット数480×240、ドットピッチ0.33mm×0.46mm、タイル(キャラクタ)のドット構成を8×16にすると、タイル数は60×15になる。そこで、漢字やかなを16ドット×16ドット、英数字や記号を8ドット×16ドットで表示すると、漢字やかなでは、2つのタイルを使って30×15文字の表示が可能になる。また、タイル単位で通常輝度、グレー1、グレー2、黒レベルの4階調で指定し、リバースやブリンク等の表示も行う。このような表示の入力信号タイミングは、ドット周波数fd を10MHz、480×240とすると、図38に示すように64μSを水平同期信号の周期で48μSの間ビデオデータを処理し、16.90mSの垂直同期信号の周期で15.36mSの間ビデオデータを処理されることになる。
【0221】
クロック発生回路353は、並/直変換回路355から出力するドットの周波数のクロックを発生するものであり、カウンタ354でキャラクタジェネレータ342から読み出す並列のドットデータの読み出し周期に分周している。従って、カウンタ354の出力クロックによりキャラクタジェネレータ342から複数ビットのドットデータを並/直変換回路355に入力し、シリアルデータにして属性付加回路356へ送出する。属性付加回路356は、CRTコントローラ335からブランキング信号を入力して、表示期間のみ属性データに応じてビデオ信号を制御するものである。また、ワンショット回路348は、CRTコントローラ335から出力されるブランキング信号のうち垂直同期のブランキング信号でU/I用CPU46の割り込み信号を生成するものである。
【0222】
図39はVーRAMのアドレス対応例を示す図、図40は第1のVーRAMの番地とCRT表示位置との対応を示す図、図41はキャラクタジェネレータの読み出し回路を説明するための図、図42はドットパターンとデータ及びスキャンアドレスの対応例を示す図である。
【0223】
VーRAM340に書き込まれるビデオデータは、1タイルにつき16ビットで構成され、そのうちの12ビットを使ってキャラクタジェネレータのコードを表し、さらに残り4ビットを使って属性を表す。そのため、VーRAM340は、CRT画面の番地に対応させてキャラクタジェネレータのコードを下位8ビットはRAMーLに、上位4ビット及び属性の4ビットはRAMーHに書き込むように構成され、これらを2画面分保持している。
【0224】
VーRAM340のアドレスは、図39に示すようにU/I用CPU46とCRTコントローラ335がそれぞれ独自に管理し、VーRAM340へのビデオデータの書き込みはU/I用CPU46で行い、CRTディスプレイ301への表示はCRTコントローラ335で行う。例えばCRTコントローラ335からVーRAM340のアドレスを見ると図40に示すようになり、「0」番地、「1」番地、……にそれぞれキャラクタジェネレータのコード及び属性が書き込まれている。従ってCRTコントローラ335は、図41に示す回路により表示タイミングに同期して対応する番地のデータ「D0→D7」(L側)、「D0→D4」(H側)を読み出すと共に、ラスタアドレス「RA」を生成してキャラクタジェネレータをアクセスすることによって各タイルのスキャンラインのデータ「D0→D7」を並/直変換回路355に出力する。例えば「富」の漢字のドットパターンは、図42のように表すことができるが、先に述べたように漢字は2タイルで構成しているので、スキャンアドレス「A0→A3」に対応してまず左側半分をタイルとする出力「D0→D7」、続いて右側半分をタイルとする出力「D0→D7」がキャラクタジェネレータ341の出力となる。
【0225】
なお、このタイルの出力に対応して4ビットの属性も読み出されるが、図43はその属性データに従ったビデオ信号の制御回路の構成例を示す図である。この図に示すように属性の制御は、ビデオデータとリバース信号の属性データはEXOR回路によって論理処理し、リバース信号がオン(ハイレベル)の場合にビデオデータを反転させ、さらにその出力をアンド回路で処理することによってブリンク信号がオンの場合には、クロックでオン/オフさせ、グレイ信号により信号レベルを変えるようにすればよい。先に選択モード画面で説明したように分割領域を明瞭に表示し、或いはカスケードの位置等の注目領域を明瞭に表示するために背景を変化させているが、その手法として表示属性の制御によるグレイ表示、リバース表示が利用される。さらに、例えば図30(a)で示しているようにドットによる背景の表示態様の制御は、タイルのドットパターンによって発生される。すなわち、図30(a)における「原稿セット」、「枚数セット」、「スタート」の表示領域の背景と、その外側の背景とは、タイルのドット密度を変えることによって表示態様を変えている。
【0226】
上記のようにしてCRT画面の表示されるビデオ信号は、CRTコントローラ335のスタートアドレスをダイナミックに変更することにより第1のVーRAMと第2のVーRAMを切り換えてそのいずれかを選択して読み出し表示される。そのために、U/I用CPU46には、ブランキング開始信号及び表示期間信号を入力するポート、表示許可信号を出力するポートがそれぞれ用意される。そして、U/I用CPU46では、ブランキング開始信号によりCRTのブランキング期間の開始時の立ち下がりエッジで割り込みがかかり、表示期間信号によりCRT表示状態を認識する。また、表示許可信号によりCRTへの表示許可及び禁止を指示する。
【0227】
(3−5)多画面の設定状態表示
図44は設定状態表示領域の変更処理の流れを説明するための図である。
【0228】
通常の行われる機能選択処理では、電源スイッチがオンされると、図30(a)に示す初期画面(全自動画面)を表示し、次のキー入力を待ち、その操作内容を判定する。ここで、テンキー307の入力があると、全自動による等倍コピーの枚数設定入力と判断し、スタートキー318の操作によってコピーモード及びその実行条件をメインCPU41に送信する。これによってメインCPU41がコピー動作スタートの制御を行い、設定枚数のコピー動作を開始する。
【0229】
初期画面において、テンキー307ではなくモード選択キー(308〜310)の入力があった場合には、そのキーが基本コピーのモード選択キー310か、応用コピーのモード選択キー309か、専門コピーのモード選択キー308かに応じて対応する選択モード画面を表示する。そして、当該選択モード画面で各カスケードの設定が終了するまでカスケードキー319−1〜319−5によるカスケードの設定処理を行い、続いて別のモード選択の入力があるか否かを判断し、別のモード選択があれば同様にモード選択、カスケードの設定処理を行う。モード選択がなくテンキー307の入力があると、コピー枚数の入力と判定し、スタードキー318の操作によってコピーモード及びその実行条件をメインCPU41に送信する。これによってメインCPU4がコピー動作スタートの制御を行い、設定枚数のコピー動作を開始する。
【0230】
上記機能の選択設定処理において、各選択モード画面における設定状態表示領域の内容は次の処理によって書き換えられる。
【0231】
まず、現在表示中の画面を認識し、基本コピーの画面であれば、設定状態表示領域に応用コピーのデフォルト以外のカスケードのモード名及び同様に専門コピーのデフォルト以外のカスケードのモード名を、応用コピーの画面であれば、設定状態表示領域に基本コピーのデフォルト以外のカスケードのモード名及び同様に専門コピーのデフォルト以外のカスケードのモード名を、また、専門コピーの画面であれば、設定状態表示領域に基本コピーのデフォルト以外のカスケードのモード名及び同様に応用コピーのデフォルト以外のカスケードのモード名をそれぞれ表示する。
【0232】
そして、表示中の画面においてカスケードで設定状態の変更があると、他のコピーモードの対応する設定状態内部データについてデフォルトのカスケードを削除し、デフォルト以外のカスケードを登録する。また、オーグクリアキー画操作されると、カスケードを全てデフォルトにする。
【0233】
なお、本発明は、上記の実施例に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。例えば上記の実施例では、ユーザインターフェースにCRTディスプレイを用いたが、プラズマディスプレイやELディスプレイ、液晶ディスプレイ、蛍光表示管等を用いてもよいし、さらにタッチパネルを装着してもよい。ディスプレイの配置も右奥の隅としたが、左奥の隅にしてもよい。また、CRTディスプレイの表示態様を制御することによってアクセントのある表示を行うようにしたが、カラーディスプレイを使用して色彩的な変化を持たせるようにしてもよいし、選択モード画面を上段からメッセージ領域、設定状態表示領域、選択領域に領域分割したが、選択領域を真中にメッセージ領域、設定状態表示領域をその両側に領域割り当てる他、様々に変形できることはいうまでもない。さらには、モード選択キーを分割した画面の数に対応して配置したが、1個のモード選択キーだけで画面の切り換え操作を行うように構成してもよい。
【0234】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、複数の機能を複数のグループに分割して、該分割したグループ毎にそれぞれ選択する機能を割り当て表示する複数の選択モード画面と、前記選択モード画面毎の機能選択内容を区分して前記複数の選択モード画面における機能選択内容を1画面で表示するレビュー画面とを有し、モード選択入力手段の入力により前記複数の選択モード画面を択一的に切り換えて表示し、選択内容確認入力手段の入力により前記レビュー画面を表示することにより、機能選択内容の確認が容易になり、オペレータの操作性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るユーザインターフェース用表示装置の1実施例構成を示す図である。
【図2】 全体の概略構成を示す図である。
【図3】 制御系のシステム構成を示す図である。
【図4】 CPUのハード構成を示す図である。
【図5】 シリアル通信の転送データ構成と伝送タイミングを示す図である。
【図6】 1通信サイクルにおける相互の通信間隔を示すタイムチャートである。
【図7】 プロセッサの状態遷移図である。
【図8】 走査露光装置の構成を示す図である。
【図9】 走査露光装置の構成を示す図である。
【図10】 レンズ駆動系の構成を示す図である。
【図11】 光学系の制御システム構成を示す図である。
【図12】 光学系の動作を説明するための図である。
【図13】 マーキング系を説明するための図である。
【図14】 感材ベルト上のパネル分割を説明するための図である。
【図15】 マーキング系の機能の概略を示すブロック構成図である。
【図16】 マーキング系制御シーケンスのタイミングチャートである。
【図17】 用紙搬送系を説明するための側面図である。
【図18】 用紙トレイの側面図である。
【図19】 デュープレックストレイの平面図である。
【図20】 原稿自動送り装置の側面図である。
【図21】 センサの配置例を示す平面図である。
【図22】 原稿自動送りの作用を説明するための図である。
【図23】 ソータの構成を示す側面図である。
【図24】 ソータの駆動系を説明するための図である。
【図25】 ソータの作用を説明するための図である。
【図26】 ディスプレイを用いたユーザインターフェースの取り付け状態を示す図である。
【図27】 ディスプレイを用いたユーザインターフェースの取り付け状態を示す図である。
【図28】 ディスプレイを用いたユーザインターフェースの外観を示す図である。
【図29】 選択モード画面を説明するための図である。
【図30】 選択モード画面以外の画面の例を示す図である。
【図31】 選択モード画面以外の画面の例を示す図である。
【図32】 画面レイアウトの類別例を示す図である。
【図33】 U/I用CPUとシリアル通信で接続されたメインCPUとの関係を示す図である。
【図34】 ユーザインターフェースのハードウエア構成を示す図である。
【図35】 ユーザインターフェースのソフトウエア構成を示す図である。
【図36】 画面切り換え制御を説明するための図である。
【図37】 キーボードスキャンの設定マップ及びLEDスキャンの設定マップの例を示す図である。
【図38】 表示タイミングを示す図である。
【図39】 V−RAMのアドレス対応例を示す図である。
【図40】 第1のV−RAMの番地とCRT表示位置との対応を示す図である。
【図41】 キャラクタジェネレータの読み出し回路を説明するための図である。
【図42】 ドットパターンとデータ及びスキャンアドレスの対応例を示す図である。
【図43】 属性データに従ったビデオ信号の制御回路の構成例を示す図である。
【図44】 設定状態表示領域の変更処理の流れを説明するための図である。
【図45】 コンソールを用いた従来のユーザインターフェースの例を示す図である。
【符号の説明】
01…インターフェース、02…ディスプレイ、03…キーボード、04…U/I用CPU、05…選択モード画面

Claims (1)

  1. 機能選択を行うユーザインターフェース用表示装置において、
    複数の機能を複数のグループに分割して、該分割したグループ毎にそれぞれ選択する機能を割り当て表示する複数の選択モード画面と、
    前記選択モード画面毎の機能選択内容を区分して前記複数の選択モード画面における機能選択内容を1画面で表示するレビュー画面とを有し、
    モード選択入力手段の入力により前記複数の選択モード画面を択一的に切り換えて表示し、
    選択内容確認入力手段の入力により前記レビュー画面を表示することを特徴とするユーザインターフェース用表示装置。
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