JP2002189548A - 表示装置、該表示装置を備えた記録装置および表示方法 - Google Patents

表示装置、該表示装置を備えた記録装置および表示方法

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JP2002189548A
JP2002189548A JP2001243123A JP2001243123A JP2002189548A JP 2002189548 A JP2002189548 A JP 2002189548A JP 2001243123 A JP2001243123 A JP 2001243123A JP 2001243123 A JP2001243123 A JP 2001243123A JP 2002189548 A JP2002189548 A JP 2002189548A
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Takao Otake
孝雄 大竹
Yoshinari Shibayama
良成 柴山
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    • B41J19/00Character- or line-spacing mechanisms
    • B41J19/18Character-spacing or back-spacing mechanisms; Carriage return or release devices therefor
    • B41J19/20Positive-feed character-spacing mechanisms
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    • B41J19/205Position or speed detectors therefor
    • B41J19/207Encoding along a bar

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  • Controls And Circuits For Display Device (AREA)
  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • User Interface Of Digital Computer (AREA)
  • Digital Computer Display Output (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】多機能化した小型の記録装置にも適用でき、操
作のしやすいユーザインターフェースを提供する。 【解決手段】 表示装置06又はその記録装置07にお
いて、第1の画面が表示されている際に、第1の画面の
一部に第2の画面の表示を行う第1の表示制御手段01
と、第1の画面の一部に第2の画面の表示がなされてい
る状態で、所定時間操作がないことを条件にディスプレ
イに表示中の画面を消去し、さらには時間に応じ表示が
変化する待機状態画面を表示する第2の表示制御手段0
2と、第2の表示制御手段02の動作状態で表示復帰入
力を受け付ける表示復帰入力受付手段04と、第2の表
示制御手段02の動作状態で表示復帰入力受付手段04
による表示復帰入力の受け付けがなされた場合にディス
プレイに画面消去前の元の画面、或いは初期設定画面を
表示する第3の表示制御手段04とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ユーザインターフ
ェースにディスプレイを使用した表示装置、該表示装置
を備えた記録装置および表示方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、複写機等の記録装置では、コンピ
ュータの導入により高度な制御技術、データ処理技術を
駆使するようになったため、利用できる機能も多様化し
またそのための機能選択や機能実行の条件設定に多くの
且つ種々の操作が必要になる。オペレータにとっては、
覚える操作の種類が多く操作が煩雑になるため、操作手
順の間違いや誤操作が発生しやすくなる。そこで、でき
るだけオペレータの操作を容易にするため、コンソール
パネルが採用されている。コンソールパネルは、操作選
択のための各種キースイッチや、テンキー等の操作手段
が設けられ、さらにキー操作による選択、設定状態、操
作案内のメッセージを表示する表示ランプや表示器が設
けられる。
【0003】従来のユーザインターフェースは、キーや
LED、液晶表示器を配置したコンソールパネルが主流
を占め、例えばバックリットタイプやメッセージ表示付
きのもの等がある。バックリットタイプのコンソールパ
ネルは、予め所定の位置に固定メッセージが配置された
表示板を背後からランプ等で選択的に照明することによ
って、その部分を読めるようにしたものであり、メッセ
ージ表示付きのコンソールパネルは、例えば液晶表示素
子から構成され、表示面積を大きくすることなく様々な
メッセージを随時表示するようにしたものである。これ
らのコンソールパネルにおいて、そのいずれを採用する
かは、複写機のシステム構成の複雑さや操作性等を考慮
して複写機毎に決定されている。
【0004】図82は複写機に採用されるコンソールパ
ネルの一例を示す図であり、本出願人が既に別途提案
(例えば特開平1−118858号〜特願平1−118
861号公報参照)しているものである。このコンソー
ルパネル701には、その上部にメニュー表示板702
が配置されており、それぞれのパネル部分(703〜7
08)の内容が文字で表示されている。
【0005】このうちソーター用パネル703には、1
つのスイッチ709と2つの表示ランプ710が配置さ
れており、ソーターが接続された場合におけるソーティ
ングのモード(スタックモードと丁合モード)を選択す
ることができるようになっている。
【0006】機能選択用パネル704には、画像の編
集、または修正・確認を行うためのスイッチ711、ジ
ョブメモリに記憶させるためのスイッチ712、ページ
連写機能やわく消し機能、とじしろ機能その他いろいろ
な複写形態をとるためのスイッチ713及び両面コピー
をとるためのスイッチ714と、これらのスイッチの選
択の有無を表示するための表示ランプ715が配置され
ている。
【0007】単色カラー強調用パネル705には、その
一番上にカラー現像剤の種類(色)を示す表示ランプ7
15が4個配置され、残りの部分には、4つのスイッチ
716〜719とこれらのスイッチ716〜719のい
ずれが設定されたかの表示を行うための表示ランプ71
0が配置されている。これらは、マーキングカラースイ
ッチ716、部分カラー変換スイッチ717、連写カラ
ー合成スイッチ718、単色カラースイッチ719であ
る。
【0008】コピー濃度パネル706には、5段階のコ
ピー濃度のいずれが選択されたかを示す表示ランプ71
0と、これらのコピー濃度の1つを選択するためのシフ
トキー720、721が配置されている。上側のシフト
キー720が押されるとコピー濃度が薄くなる方向、下
側のシフトキー721が押されるとコピー濃度が濃くな
る方向でそれぞれ濃度設定が行われ、例えば16段階に
調整できるようになっている。コピー濃度パネル706
の下には自動濃度調整スイッチ723が配置され、その
操作により自動濃度表示ランプ722が点灯して自動濃
度調整モードとなる。
【0009】倍率・用紙選択用パネル707には、その
左側に倍率の設定および表示を行う部分が配置されてお
り、右側に用紙の選択を行う部分が配置されている。倍
率の設定および表示を行う部分には、任意倍率を設定す
るシフトキー724、725及び倍率表示部723が配
置され、その隣には、予め定められた固定倍率の選択を
行う固定倍率キー726とその倍率表示板727と表示
ランプ710が配置されている。コピー用紙の選択を行
う部分には、用紙サイズあるいは用紙の種類を表示した
8種類の表示板728と、これらのうちの1つを選択す
るためのシフトキー729、730が配置されている。
また、8種類の表示板728の左隣りには、いずれの用
紙サイズあるいは用紙が選択されたかを示す表示ランプ
710が配置されている。さらに、倍率・用紙選択用パ
ネル707の下方には、予めセットされた倍率と用紙サ
イズの組み合わせを選択する自動用紙/倍率選択スイッ
チ731が配置されている。
【0010】倍率・用紙選択用パネル707の右側に位
置する表示パネル708には、この複写機の図柄732
と液晶表示部733とが配置されている。図柄732
は、供給トレイの選択状態や紙づまりの生じた場所等を
ランプの点灯で表示し、液晶表示部733は、漢字を含
んだ文章により種々のメッセージを表示し、機能の選択
や実行条件の設定を行う。
【0011】さらに、表示パネル708の下方にも、種
々のキーまたはボタンが配置されている。これらは、複
写機を基本状態すなわち優先モードに戻すためのオール
クリアボタン734、コピー枚数をセットしたり、複写
機の診断を行う際の診断内容の特定等を行うための数値
入力に用いるテンキー735、連続コピーを行っている
ときで、他の緊急コピーをとる必要があるときに使用さ
れる割り込みボタン736、コピー作業を途中で停止す
るときや、コピー枚数の設定時やソータのビンの設定時
のクリアボタンとして使用するストップクリアボタン7
37、コピー作業を開始させるためのスタートボタン7
38、液晶表示部733に表示されたメッセージに対し
てカーソルを動かすための選択キー739、カーソルで
指定された場所に設定するための設定キー740等であ
る。
【0012】以上説明したコンソールパネルは、例えば
用紙の選択やコピー濃度の設定といった基本操作のエリ
アと、例えば機能選択や単色カラー強調といった応用操
作のエリアを分離した配置となっている。これに加えて
液晶表示部733に漢字カナ混じり文を表示して応用操
作の補助を行うことで、パネル操作における間違いの発
生を可能な限り低下させるよう工夫している。
【0013】複写機の場合には、本体マシンに各種の機
能を備えたもの、付加装置としてソータや自動原稿送り
装置、用紙トレイ、ICカード装置等の装備されたもの
等その組み合わせが非常に多くなる。当然、これらの組
み合わせに応じて利用可能な機能も異なるので、コンソ
ールパネルに配置される機能選択のためのスイッチの数
や操作に伴う装置内での処理も異なり、また、それに対
応して表示ランプや表示器の配置や数も異なってくる。
そのため、コンソールパネルは、複写機の規模によって
スイッチ類や表示器類の配置、サイズを決定し設計がな
されている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】複写機等の記録装置
は、オフィスにおいて大きな比重を占めているが、事務
スペースのコストが高騰している状況にあって、事務ス
ペースを効率的に利用するため、複写機等の記録装置も
コンパクト化し専有面積を小さくすることが強く要請さ
れる。しかし、上記のようにコンソールパネルでは、機
能が多くなるとその選択や実行条件の設定のためのスイ
ッチや表示機の取り付け数が増えるので、広いスペース
を必要とし、全体として大きくなりその取り付けスペー
スが確保できなくなってしまうという問題がある。従っ
て、複写機等を多機能化しさらにコンパクト化しようと
する場合、特にコンソールパネルは多機能化とコンパク
ト化が相反し、コンソールパネルを小さくすることが難
しくコンパクト化に限界が生じるという問題がある。
【0015】また、装置をコンパクトにしつつ多機能に
し操作性を高めようとすると、コンソールパネルの操作
性の点から取り付け位置が装置手前の限られた位置とな
る。そこで、逆にスペースを制限してしまうと、スイッ
チや表示器等を減らさざるを得なくなる。そうなると、
少ないスイッチや表示器では、それらを組み合わせて活
用しなければならず、操作や表示が複雑になってしま
う。また、スイッチや表示器をできるだけ減らさないよ
うにすると、スイッチや表示器が密集した配置となった
り、サイズの小さいものを使用することになる。その結
果、表示器における表示文字も小さくまた密度も高くな
り、コンソールパネルの表面が煩雑になってしまう。
【0016】本発明は、上記の問題点を解決するもので
あって、多機能化した小型の記録装置にも適用でき、操
作のしやすいユーザインターフェースを提供することを
目的とするものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】そのために本発明にかか
る表示装置は、図1に示すようにユーザインターフェー
スにディスプレイを使用した表示装置06又は該表示装
置を備えた記録装置07において、ユーザインターフェ
ースにディスプレイを使用した表示装置において、第1
の画面の一部に第2の画面を表示する第1の表示制御手
段と、前記第2の画面が表示されている間の操作に応じ
て、前記第2の画面を閉じ、別の画像を表示する第2の
表示制御手段と、前記別の画面が表示されている間の入
力に応じて、前記第1の画面を表示状態とし、前記第2
の画面を不表示状態とする第3の表示制御手段とを有す
る。
【0018】また、本発明にかかる表示方法は、元の画
面の一部に他の画面を表示する第1のステップと、前記
第1のステップにおける表示がなされている間に受け入
れた操作に応じて、前記他の画面を閉じ、別の画面を表
示する第2のステップと、前記第2のステップにおける
別の画面の表示がなされている間に受け入れた入力に応
じて、前記元の画面を表示する第3のステップとを有す
る。
【0019】
【作用】本発明にかかる表示装置、該表示装置を備えた
記録装置および表示方法では、元の画面の一部に他の画
面を表示し、第1のステップにおける表示がなされてい
る間に受け入れた操作に応じて、他の画面を閉じ、別の
画面を表示し、別の画面の表示がなされている間に受け
入れた入力に応じて、元の画面を表示するので、ディス
プレイの有効利用を図ることができると共に、操作性を
向上させることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しつつ説明する。 目次 この実施例では、複写機を記録装置の一例として説明す
る。説明に先立って、本実施例の説明についての目次を
示す。なお、以下の説明において、(1)〜(2)は、
本発明が適用される複写機の全体構成の概要を説明する
項であって、その構成の中で特に本発明の実施例の詳細
表示装置及び該表示装置を備えた記録装置を説明する項
が(3)である。
【0021】(1)装置の概要 (1−1)装置構成 (1−2)システムの機能・特徴 (1−3)システム構成 (1−4)シリアル通信方式 (1−5)ステート分割 (2)具体的な各部の構成 (2−1)光学系 (2−2)ベルト廻り (2−3)用紙搬送系 (2−4)原稿自動送り装置 (2−5)ソータ (3)ユーザインターフェース(U/I) (3−1)ユーザインターフェースの特徴 (3−2)制御システムの構成 (3−3)表示画面の構成 (3−4)キー/LEDボード及びディスプレイ表示回
路 (3−5)ユーザインターフェースにおける各種処理 (1)装置の概要 (1−1)装置構成 図2は本発明が適用される複写機の全体構成の1例を示
す図である。
【0022】本発明が適用される複写機は、ベースマシ
ン1に対して幾つかの付加装置が装備可能になったもの
であり、基本構成となるベースマシン1は、上面に原稿
を載置するプラテンガラス2が配置され、その下方に光
学系3、マーキング系5の各装置が配置されている。他
方、ベースマシン1には、上段トレイ6−1、中段トレ
イ6ー2、下段トレイ6ー3が取り付けられ、これら各
給紙トレイは全て前面に引き出せるようになっており、
操作性の向上と複写機の配置スペースの節約が図られる
と共に、ベースマシン1に対して出っ張らないスッキリ
としたデザインの複写機が実現されている。また、給紙
トレイ内の用紙を搬送するための用紙搬送系7には、イ
ンバータ9、10およびデュープレックストレイ11が
配置されている。さらに、ベースマシン1上には、CR
Tディスプレイからなるユーザインターフェイス12が
取付けられると共に、プラテンガラス2の上にDADF
(デュープレックスオートドキュメントフィーダ:自動
両面原稿送り装置)13が取り付けられる。また、ユー
ザインターフェース12は、スタンドタイプであり、そ
の下側にカード装置が取り付け可能となっている。
【0023】次に、ベースマシン1の付加装置を挙げ
る。DADF13の代わりにRDH(リサイクルドキュ
メントハンドラー:原稿を元のフィード状態に戻し原稿
送りを自動的に繰り返す装置)15或いは通常のADF
(オートドキュメントフィーダ:自動原稿送り装置)、
エディタパッド(座標入力装置)付プラテン、プラテン
カバーのいずれかを取付けることも可能である。また、
用紙搬送系7の供給側には、MSI(マルチシートイン
サータ:手差しトレイ)16およびHCF(ハイキャパ
シティフィーダ:大容量トレイ)17を取付けることが
可能であり、用紙搬送系7の排出側には、1台ないし複
数台のソータ19が配設可能である。なお、DADF1
3を配置した場合には、シンプルキャッチトレイ20或
いはソータ19が取付可能であり、また、RDH15を
取付けた場合には、コピーされた1組1組を交互に重ね
てゆくオフセットキャッチトレイ21、コピーされた1
組1組をステープルでとめるフィニッシャ22が取付可
能であり、さらに、紙折機能を有するフォールダ23が
取付可能である。
【0024】(1−2)システムの機能・特徴 (A)機能 本発明は、ユーザのニーズに対応した多種多彩な機能を
備えつつ複写業務の入口から出口までを全自動化すると
共に、上記ユーザインターフェイス12においては、機
能の選択、実行条件の選択およびその他のメニュー等の
表示をCRTディスプレイで行い、誰もが簡単に操作で
きることを大きな特徴としている。
【0025】その主要な機能として、CRTディスプレ
イ上で表示画面を切換えることにより、基本コピー、応
用コピーおよび専門コピーの各モードに類別して、それ
ぞれのモードで機能選択や実行条件の設定等のメニュー
を表示すると共に、キー入力により画面のカスケードを
移動させて機能を選択指定したり、実行条件データを入
力可能にしている。
【0026】本発明が適用される複写機の機能として
は、主要機能、自動機能、付加機能、表示機能、ダイア
グ機能等がある。
【0027】主要機能では、用紙サイズがA6〜A2、
B6〜B3までの定形は勿論、定形外で使用でき、先に
説明したように3段の内蔵トレイを有している。また、
7段階の固定倍率と1%刻みの任意倍率調整及び99%
〜101%の間で0.15%刻みの微調整ができる。さ
らに、固定7段階及び写真モードでの濃度選択機能、両
面機能、1mm〜16mmの範囲での左右単独とじ代設
定機能、ビリング機能等がある。
【0028】自動機能では、自動的に原稿サイズに合わ
せて行う用紙選択、用紙指定状態で行う倍率選択、濃度
コントロール、パワーオン後のフューザレディで行うス
タート、コピーが終了して一定時間後に行うクリアとパ
ワーセーブ等の機能がある。付加機能では、合成コピ
ー、割り込み、予熱モード、設定枚数のクリア、オート
モードへのオールクリア、機能を説明するインフォメー
ション、ICカードを使用するためのPキー、設定枚数
を制限するマキシマムロック原稿戻しやDADFを使用
するフルジョブリカバリー、ジャム部以外の用紙を排紙
するパージ、ふちけしなしの全面コピー、原稿の部分コ
ピーや部分削除を行うエディタ、1個ずつジョブを呼び
出し処理するジョブプログラム、白紙をコピーの間に1
枚ずつ挿入する合紙、ブックものに利用する中消し/枠
消し等がある。
【0029】表示機能では、CRTディスプレイ等を用
い、ジャム表示、用紙残量表示、トナー残量表示、回収
トナー満杯表示、フューザが温まるの待ち時間表示、機
能選択矛盾やマシンの状態に関する情報をオペレータに
提供するメッセージ表示等の機能がある。
【0030】また、ダイアグ機能として、NVRAMの
初期化、入力チェック、出力チェック、ジャム回数や用
紙フィード枚数等のヒストリファイル、マーキングや感
材ベルトまわりのプロセスコードに用いる初期値の合わ
せ込み、レジゲートオンタイミングの調整、コンフィギ
ュレーションの設定等の機能がある。
【0031】さらには、オプションとして、先に説明し
たようなMSI、HCF、セカンドデベのカラー(赤、
青、緑、茶)、エディター等が適宜装備可能になってい
る。 (B)特徴 上記機能を備える本発明のシステム全体として下記の特
徴を有している。
【0032】(イ)省電力化の達成 1.5kVAでハイスピード、高性能の複写機を実現し
ている。そのため、各動作モードにおける1.5kVA
実現のためのコントロール方式を決定し、また、目標値
を設定するための機能別電力配分を決定している。ま
た、エネルギー伝達経路の確定のためのエネルギー系統
表の作成、エネルギー系統による管理、検証を行うよう
にしている。
【0033】(ロ)低コスト化 高額部品を内製化し技術改善および標準化を図ると共
に、画材ライフのハード側からの改善、トナー消費の低
減により画材費の低減化を図っている。
【0034】(ハ)信頼性の向上 部品故障の低減及び長寿命化を図り、各パラメータのイ
ン/アウト条件を明確化し、設計不具合の低減化し、1
00kCVノーメンテナンスの実現を図っている。
【0035】(ニ)高画質の達成 本装置においてはトナー粒子にフェライトからなるマイ
クロキャリアを使用して精細にし、また反発磁界により
現像する方式を採用している。また感光体としては有機
感材を何層にも塗って形成した高感度汎色有機感材ベル
トを採用し、さらにセットポイントを駆使したピクトリ
アルモードにより中間調を表現できるようにしている。
これらのことによりジェネレーション・コピーの改善、
黒点低減化を図り、従来にない高画質を達成している。
【0036】(ホ)操作性の改善 原稿をセットしコピー枚数を入力するだけでスタートキ
ーの操作により所定のモードでコピーを実行する全自動
モードを有すると共に、基本コピー、応用コピー、専門
コピーに分割した画面によるコピーモードの設定を含
め、多様なモード設定をユーザの要求に応じて選択でき
るようにしている。これらのユーザインターフェース
は、CRTディスプレイとその周囲に画面と対応して配
置した少数のキー及びLEDにより行い、見易い表示メ
ニューと簡単な操作でモード設定を可能にしている。ま
た、不揮発性メモリやICカードにコピーモードやその
実行条件等を予め記憶しておくことにより、所定の操作
の自動化を可能にしている。
【0037】(C)差別化の例 本発明が適用される複写機は、ICカードに格納された
プログラムにより複写機の機能を左右することができ
る。従って、ICカードに格納されるプログラムをカー
ド単位で変化させることで、複写機の使用に対する差別
化が可能になる。これについて、分かり易い例を幾つか
挙げて説明する。
【0038】第1の例として、雑居ビルに複数の会社が
共同使用する複写機が備えられていたり、一つの会社内
や工場内であっても異なった部門間で共同使用する複写
機が備えられている場合を説明する。後者の共同使用
は、予算管理上で必要となるものであり、従来ではコピ
ーライザ等の機器を用いて各部門の使用管理を行ってい
た。
【0039】この複写機は、図2で示したベースマシン
1にICカード装置、DADF13、ソータ19、ユー
ザインターフェース12、供給トレイ(6−1〜6ー
3)、およびデュープレックストレイ11を備えた比較
的高度なシステム構成の複写機であるとする。共同使用
者の中には、DADF13やソータ19を必要とする人
あるいは部門もあれば、なんら付加装置を必要としない
人または部門もある。
【0040】これら使用態様の異なる複数の人または部
門が複写機の費用負担を各自のコピーボリュームからだ
けで決定しようとすれば、低ボリュームのコピーしかと
らない人または部門は、各種付加装置が装備された複写
機の導入に反対してしまい、複写機を高度に使用しよう
とする人または部門との間の調整が困難となってしま
う。
【0041】このような場合には、各人または各部門の
使用態様に応じたICカードを用意しておき、高度な機
能を望む人あるいは部門ほど基本的な費用を多く負担す
ると共に、多くの機能を活用することができるようにし
ておけばよい。例えば最も高度なICカードの所有者
は、そのICカードをICカード装置にセットした状態
で複写機を動作させることにより、DADF13、ソー
タ19、供給トレイ(6−1〜6ー3)およびデュープ
レックストレイ11を自在に使用することができ、事務
効率も向上させることができる。これに対してコピー用
紙のソーティングを必要としない人は、ソーティングに
ついてのプログラムを欠くICカードをセットして、キ
ャッチトレイ20のみを使用することで経費を節減する
ことができる。
【0042】第2の例として、コピー業者がICカード
でセルフコピーサービス店を営む場合を説明する。
【0043】店の中には、複数台の複写機が配置されて
おり、それぞれにICカード装置22が取りつけられて
いる。客はサービス態様に応じたICカードを請求し、
これを自分の希望する複写機にセットしてセルフサービ
スでコピーをとる。複写機に不慣れな客は、操作説明の
表示機能をプログラムとして備えたICカードを請求
し、これをセットすることでUI12に各種操作情報の
表示を可能とし、コピー作業を間違いなく実行すること
ができる。DADF13の使用の可否や、多色記録の実
行の可否等も貸与するICカードによって決定すること
ができ、また使用機種の制限も可能となって料金にあっ
た客の管理が可能になる。更にコピー枚数や使用したコ
ピー用紙のサイズ等のコピー作業の実態をICカードに
書き込むことができるので、料金の請求が容易になり、
常連客に対するコピー料金の割り引き等の細かなサービ
スも可能になる。
【0044】第3の例として、特定ユーザ向けのプログ
ラムを格納したICカードを用いたサービスについて説
明する。例えば特許事務所では写真製版により縮小され
た特許公報類を検討するときに原寸と同一のコピーをと
る必要から200%という比較的大きな拡大率でコピー
をとる仕事がある。また官庁に提出する図面を作成する
際に、その要請に応えるために元の図面を小刻みに縮小
あるいは拡大する作業が行われる。また、市役所あるい
は区役所等の住民票のコピーを行う部門では、請求の対
象外となる人に関する記載箇所や個人のプライバシを保
護するために秘密にすべき箇所の画情報を削除するよう
にして謄本や抄本を作成する。
【0045】このように使用者(ユーザ)によっては、
複写機を特殊な使用態様で利用する要求がある。このよ
うな要求にすべて満足するように複写機の機能を設定す
ると、コンソールパネルが複雑となり、また複写機内部
のROMが大型化してしまう。そこで特定ユーザ別にI
Cカードを用意し、これをセットさせることでそのユー
ザに最も適する機能を持った複写機を実現することがで
きる。
【0046】例えば特許事務所の例では、専用のICカ
ードを購入することで、固定倍率として通常の数種類の
縮倍率の他に200%の縮倍率を簡単に選択できるよう
になる。また微調整を必要とする範囲で例えば1%刻み
で縮倍率を設定することができるようになる。更に住民
票の発行部門では、テンキー等のキーを操作することに
よって液晶表示部等のディスプレイに住民票の種類や削
除すべき欄や項目を指示することができるようになり、
この後スタートボタンを押すことでオリジナルの所望の
範囲のみがコピーされたり、必要な部分のみが編集され
て記録されるようになる。
【0047】(1−3)複写機の電気系制御システムの
構成 図3は本発明が適用される複写機のサブシステムの構成
を示す図、図4はCPUによるハード構成を示す図であ
る。
【0048】本発明が適用される複写機のシステムは、
図3に示すようにメイン基板31上のSQMGRサブシ
ステム32、CHMサブシステム33、IMMサブシス
テム34、マーキングサブシステム35からなる4つの
サブシステムと、その周りのU/Iサブシステム36、
INPUTサブシステム37、OUTPUTサブシステ
ム38、OPTサブシステム39、IELサブシステム
40からなる5つのサブシステムとによる9つのサブシ
ステムで構成している。そして、SQMGRサブシステ
ム32に対して、CHMサブシステム33及びIMMサ
ブシステム34は、SQMGRサブシステム32と共に
図4に示すメインCPU41下にあるソフトウエアで実
行されているので、通信が不要なサブシステム間インタ
ーフェース(実線表示)で接続されている。しかし、そ
の他のサブシステムは、メインCPU41とは別個のC
PU下のソフトウエアで実行されているので、シリアル
通信インターフェース(点線表示)で接続されている。
次にこれらのサブシステムを簡単に説明する。
【0049】SQMGRサブシステム32は、U/Iサ
ブシステム36からコピーモードの設定情報を受信し、
効率よくコピー作業が実施できるように各サブシステム
間の同期をとりながら、各サブシステムに作業指示を発
行すると共に、各サブシステムの状態を常時監視し、異
常発生時には速やかな状況判断処理を行うシーケンスマ
ネージャーである。
【0050】CHMサブシステム33は、用紙収納トレ
イやデュープレックストレイ、手差しトレイの制御、コ
ピー用紙のフィード制御、コピー用紙のパージ動作の制
御を行うサブシステムである。
【0051】IMMサブシステム34は、感材ベルト上
のパネル分割、感材ベルトの走行/停止の制御、メイン
モータの制御その他感材ベルト周りの制御を行うサブシ
ステムである。
【0052】マーキングサブシステム35は、コロトロ
ンや露光ランプ、現像機、感材ベルトの電位、トナー濃
度の制御を行うサブシステムである。
【0053】U/Iサブシステム36は、ユーザインタ
ーフェースの全ての制御、マシンの状態表示、コピーモ
ード決定等のジョブ管理、ジョブリカバリーを行うサブ
システムである。
【0054】INPUTサブシステム37は、原稿の自
動送り(DADF)や原稿の半自動送り(SADF)、
大型サイズ(A2)の原稿送り(LDC)、コンピュー
タフォーム原稿の送り(CFF)、原稿の2枚自動送り
(2−UP)の制御、原稿の繰り返し自動送り(RD
H)の制御、原稿サイズの検知を行うサブシステムであ
る。
【0055】OUTPUTサブシステム37は、ソータ
ーやフィニッシャーを制御し、コピーをソーティングや
スタッキング、ノンソーティングの各モードにより出力
したり、綴じ込み出力するサブシステムである。
【0056】OPTサブシステム39は、原稿露光時の
スキャン、レンズ移動、シャッター、PIS/NONー
PISの制御を行い、また、LDCモード時のキャリッ
ジ移動を行うサブシステムである。
【0057】IELサブシステム40は、感材ベルト上
の不要像の消し込み、像に対する先端・後端の消し込
み、編集モードに応じた像の消し込みを行うサブシステ
ムである。
【0058】上記システムは、図4に示す7個のCPU
を核として構成され、ペースマシン1とこれを取り巻く
付加装置等の組み合わせに柔軟に対応することを可能に
している。ここで、メインCPU41が、ベースマシン
1のメイン基板上にあってSQMGRサブシステム3
2、CHMサブシステム33、IMMサブシステム34
のソフトを含み、シリアルバス53を介して各CPU4
2〜47と接続される。これらのCPU42〜47は、
図3に示すシリアル通信インターフェースで接続された
各サブシステムと1対1で対応している。シリアル通信
は、100msecを1通信サイクルとして所定のタイ
ミングに従ってメインCPU41と他の各CPU42〜
47との間で行われる。そのため、機構的に厳密なタイ
ミングが要求され、シリアル通信のタイミングに合わせ
ることができない信号については、それぞれのCPUに
割り込みポート(INT端子信号)が設けられシリアル
バス53とは別のホットラインにより割り込み処理され
る。すなわち、例えば64cpm(A4LEF)、30
9mm/secのプロセススピードでコピー動作をさ
せ、レジゲートのコントロール精度等を±1mmに設定
すると、上記の如き100msecの通信サイクルでは
処理できないジョブが発生する。このようなジョブの実
行を保証するためにホットラインが必要となる。
【0059】従って、この複写機では、各種の付加装置
を取りつけることができるのに対応して、ソフトウェア
についてもこれら各付加装置に対応したシステム構成を
採用することができるようになっている。
【0060】このような構成を採用した理由の1つは、
(i)これらの付加装置すべての動作制御プログラムを
仮にベースマシン1に用意させるとすれば、このために
必要とするメモリの容量が膨大になってしまうことによ
る。また、(ii)将来新しい付加装置を開発したり、現
在の付加装置の改良を行った場合に、ベースマシン1内
のROM(リード・オンリ・メモリ)の交換や増設を行
うことなく、これらの付加装置を活用することができる
ようにするためである。
【0061】このため、ベースマシン1には、複写機の
基本部分を制御するための基本記憶領域と、ICカード
から本発明の機能情報と共に取り込まれたプログラムを
記憶する付加記憶領域が存在する。付加記憶領域には、
DADF13の制御プログラム、ユーザインターフェー
ス12の制御プログラム等の各種プログラムが格納され
るようになっている。そして、ベースマシン1に所定の
付加装置を取りつけた状態でICカードをICカード装
置22にセットすると、ユーザインターフェース12を
通してコピー作業に必要なプログラムが読み出され、付
加記憶装置にロードされるようになっている。このロー
ドされたプログラムは、基本記憶領域に書き込まれたプ
ログラムと共働して、あるいはこのプログラムに対して
優先的な地位をもってコピー作業の制御を行う。ここで
使用されるメモリは電池によってバックアップされたラ
ンダム・アクセス・メモリから構成される不揮発性メモ
リである。もちろん、ICカード、磁気カード、フロッ
ピー(登録商標)ディスク等の他の記憶媒体も不揮発性
メモリとして使用することができる。この複写機ではオ
ペレータによる操作の負担を軽減するために、画像の濃
度や倍率の設定等をプリセットすることができるように
なっており、このプリセットされた値を不揮発性メモリ
に記憶するようになっている。
【0062】(1−4)シリアル通信方式 図5はシリアル通信の転送データ構成と伝送タイミング
を示す図、図6は1通信サイクルにおける相互の通信間
隔を示すタイムチャートである。
【0063】メインCPU41と各CPU(42〜4
7)との間で行われるシリアル通信では、それぞれ図5
(a)に示すようなデータ量が割り当てられる。図5
(a)において、例えばユーザインターフェースの場合
にはメインCPU41からの送信データTXが7バイ
ト、受信データRXが15バイトであり、そして、次の
スレーブすなわちオプティカルCPU45に対する送信
タイミングti (図5(c))が26mSであることを
示している。この例によると、総通信量は86バイトと
なり、9600BPSの通信速度では約100mSの周
期となる。そして、データ長は、図5(b)に示すよう
にヘッダー、コマンド、そしてデータから構成してい
る。図5(a)による最大データ長による送受信を対象
とすると、全体の通信サイクルは、図6に示すようにな
る。ここでは、9600BPSの通信速度から、1バイ
トの送信に要する時間を1.2mSとし、スレーブが受
信終了してから送信を開始するまでの時間を1mSと
し、その結果、100mSを1通信サイクルとしてい
る。
【0064】(1−5)ステート分割 図7はメインシステムのステート分割を示す図である。
【0065】ステート分割はパワーONからコピー動
作、及びコピー動作終了後の状態をいくつかに分割して
それぞれのステートで行うジョブを決めておき、各ステ
ートでのジョブを全て終了しなければ次のステートに移
行しないようにしてコントロールの能率と正確さを期す
るようにするためのもので、各ステートに対応してフラ
グを決めておき、各サブシステムはこのフラグを参照す
ることによりメインシステムがどのステートにいるか分
かり、自分が何をすべきか判断する。また各サブシステ
ムもステート分割されていてそれぞれ各ステートに対応
して同様にフラグを決めており、メインシステムはこの
フラグを参照して各サブシステムのステートを把握し管
理している。
【0066】先ず、パワーオンするとプロセッサーイニ
シャライズの状態になり、ダイアグモードかユーザーモ
ード(コピーモード)かが判断される。ダイアグモード
はサービスマンが修理用等に使用するモードで、NVM
に設定された条件に基づいて種々の試験を行う。
【0067】ユーザーモードにおけるイニシャライズ状
態においてはNVMの内容により初期設定を行う。例え
ば、キャリッジをホームの位置、レンズを倍率100%
の位置にセットしたり、また各サブシステムにイニシャ
ライズの指令を行う。イニシャライズが終了するとスタ
ンバイに遷移する。
【0068】スタンバイは全てのサブシステムが初期設
定を終了し、スタートボタンが押されるまでのステート
であり、全自動画面で「おまちください」の表示を行
う。そしてコルツランプを点灯して所定時間フューザー
空回転を行い、フューザーが所定のコントロール温度に
達するとU/Iがメッセージで「コピーできます」を表
示する。このスタンバイ状態は、パワーON1回目では
数10秒程度の時間である。
【0069】セットアップはスタートボタンが押されて
起動がかけられたコピーの前準備状態であり、メインモ
ータ、ソーターモータが駆動され、感材ベルトのVDDP
等の定数の合わせ込みを行う。またADFモータがON
し、1枚目の原稿送り出しがスタートし、1枚目の原稿
がレジゲートに到達して原稿サイズが検知されてAPM
Sモードではトレイ、倍率の決定がなされ、ADF原稿
がプラテンに敷き込まれる。そして、ADF2枚目の原
稿がレジゲートまで送り出され、サイクルアップに遷移
する。
【0070】サイクルアップはベルトを幾つかのピッチ
に分割してパネル管理を行い、最初のパネルがゲットパ
ークポイントへくるまでのステートである。即ち、コピ
ーモードに応じてピッチを決定し、オプチカル・サブシ
ステムに倍率を知らせてレンズ移動を行わせる。そし
て、CHMサブシステム、IMMサブシステムにコピー
モードを通知し、倍率セットが認識されると、倍率と用
紙サイズによりスキャン長が決定されてオプチカル・サ
ブシステムに知らせる。そして、マーキング・サブシス
テムにコピーモードを通知し、マーキング・サブシステ
ムの立ち上げが終了すると、IMMサブシステムでピッ
チによって決まるパネルL/Eをチエックし、最初のコ
ピーパネルが見つかり、ゲットパークポイントに到達す
るとゲットパークレディとなってサイクルに入る。
【0071】サイクルはコピー動作中の状態で、ADC
(Automatic DensityControl)、AE(Automatic
Exposure )、DDPコントロール等を行いながらコ
ピー動作を繰り返し行う。そしてR/L=カウント枚数
になると原稿交換を行い、これを所定原稿枚数だけ行う
とコインシデンス信号が出てサイクルダウンに入る。
【0072】サイクルダウンは、キャリッジスキャン、
用紙フィード等を終了し、コピー動作の後始末を行うス
テートであり各コロトロン、現像機等をOFFし、最後
に使用したパネルの次のパネルがストップパーク位置に
停止するようにパネル管理して特定のパネルだけが使用
されて疲労を生じないようにする。
【0073】このサイクルダウンからは通常スタンバイ
に戻るが、プラテンモードでコピーしていた場合に再度
スタートキーを押すリスタートの場合にはセットアップ
に戻る。またセットアップ、サイクルアップからでもジ
ャム発生等のサイクルダウン要因が発生するとサイクル
ダウンに遷移する。
【0074】パージはジャムが発生した場合のステート
で原因ジャム用紙を取り除くと他の用紙は自動的に排出
される。通常、ジャムが発生するとどのようなステート
からでもサイクルダウン→スタンバイ→パージと遷移す
る。そしてパージエンドによりスタンバイまたはセット
アップに遷移するが、再度ジャムが発生するとサイクル
ダウンへ遷移する。
【0075】ベルトダウンはタッキングポイントよりト
レイ側でジャムが発生したような場合に生じ、ベルトク
ラッチを切ることによりベルト駆動が停止される状態
で、ベルトより先の用紙は排出することができる。
【0076】ハードダウンはインターロックが開けられ
て危険な状態になったり、マシーンクロックフェイルが
発生して制御不能になったような状態で、24V電源供
給が遮断される。
【0077】そして、これらベルトダウン、ハードダウ
ン要因が除去されるとスタンバイに遷移する。
【0078】(2−1)光学系 図8及び図9は走査露光装置の構成を示す図であり、図
8は光学系の概略側面図、図9(a)は光学系の概略平
面図、(c)は(b)のXーX方向側面図である。
【0079】本実施例の走査露光装置3は、像を感材ベ
ルト4の移動速度よりも速い速度で感材上に露光するP
IS(プリセッション・イメージング・システム)方式
を採用すると共に、第2走査系Bを固定し、第1走査系
Aを独立して移動可能にする方式を採用している。すな
わち、第1走査系Aは、露光ランプ102および第1ミ
ラー103を有する第1キャリッジ101と、第2ミラ
ー106および第3ミラー107を有する第2キャリッ
ジ105から構成され、プラテンガラス2上に載置され
た原稿を走査する。一方、第2走査系Bは、第4ミラー
110および第5ミラー111を有する第3キャリッジ
109と、第6ミラー113を有する第4キャリッジ1
12から構成されている。また、第3ミラー107と第
4ミラー110の光軸上にはレンズ108が配置され、
倍率に応じてレンズモータにより移動されるが、走査露
光中は固定される。
【0080】これら第1走査系Aおよび第2走査系B
は、直流サーボモータであるキャリッジモータ114に
より駆動される。キャリッジモータ114の出力軸11
5の両側に伝達軸116、117が配設され、出力軸1
15に固定されたタイミングプーリ115aと伝達軸1
16、117に固定されたタイミングプーリ116a、
117a間にタイミングベルト119a、119bが張
設されている。また、伝達軸116にはキャプスタンプ
ーリ116bが固定されこれに対向して配置される従動
ローラ120a、120b間には、第1のワイヤーケー
ブル121aがたすき状に張設され、該ワイヤーケーブ
ル121aには、前記第1キャリッジ101が固定され
ると共に、ワイヤーケーブル121aは、第2キャリッ
ジ105に設けられた減速プーリ122aに巻回されて
おり、キャリッジモータ114を図示矢印方向に回転さ
せた場合には、第1キャリッジ101が速度V1で図示
矢印方向に移動すると共に、第2キャリッジ105が速
度V1 /2で同方向に移動するようにしている。
【0081】また、伝達軸117に固定されたタイミン
グプーリ117bとこれに対向して配置される伝達軸1
23のタイミングプーリ123a間には、タイミングベ
ルト119cが張設され、伝達軸123のキャプスタン
プーリ123bとこれに対向して配置される従動ローラ
120c間に第2のワイヤーケーブル121bが張設さ
れている。該ワイヤーケーブル121bには、前記第4
キャリッジ112が固定されると共に、ワイヤーケーブ
ル121bは、第3キャリッジ109に設けられた減速
プーリ122bに巻回されており、キャリッジモータ1
14を図示矢印方向に回転させた場合には、第4キャリ
ッジ112が速度V2 で図示矢印方向に移動すると共
に、第3キャリッジ109が速度V2 /2で同方向に移
動するようにしている。
【0082】さらに、図9(a)に示すように、伝達軸
117には、タイミングプーリ117aの回転をタイミ
ングプーリ117bに伝達させるためのPISクラッチ
125(電磁クラッチ)が設けられていて、該PISク
ラッチ125の通電がオフになるとこれを係合させ、回
転軸115の回転が伝達軸117、123に伝達され
る。また、PISクラッチ125に通電されこれが解放
すると伝達軸117、123には回転軸115の回転が
伝達されないように構成されている。また、図9(b)
に示すように、タイミングプーリ116aの側面には、
係合突起126aが設けられ、LDCロックソレノイド
127のオンにより係合片126bが係合突起126a
に係合して、伝達軸116を固定しすなわち第1走査系
Aを固定し、LDCロックスイッチ129をオンさせる
ようにしている。さらに、タイミングプーリ123aの
側面には、係合突起130aが設けられ、PISロック
ソレノイド131のオンにより係合片130bが係合突
起130aに係合して、伝達軸123を固定しすなわち
第2走査系Bを固定しPISロックスイッチ132をオ
ンさせるようにしている。
【0083】以上のように構成した走査露光装置おいて
は、PISクラッチ125の係合解放によりPIS(プ
リセッション・イメージングシステム)モードとNON
ーPISモードの露光方式が選択される。PISモード
は、例えば倍率が65%以上の時にPISクラッチ12
5を係合させて第2走査系Bを速度V2 で移動させるこ
とにより、感材ベルト4の露光点を感材と逆方向に移動
させ、光学系の走査速度V1 をプロセススピードVP よ
り相対的に速くして単位時間当たりのコピー枚数を増大
させる。このとき、倍率をMとするとV1 =VP ×3.
5/(3.5M−1)であり、M=1、VP =308.
9mm/sとするとV1 =432.5mm/sとなる。
また、V2 はタイミングプーリ117b、123aの径
により決まりV2 =(1/3〜1/4)V1 となってい
る。一方、NONーPISモードにおいては、縮小時に
おける走査系の速度の増大および照明パワーの増大を防
止し消費電力を抑制するために、例えば64%以下の場
合には、PISクラッチ125を解放させると共にPI
Sロックソレノイドをオンさせることにより、第2走査
系Bを固定し露光点を固定してスキャンし、駆動系の負
荷および原稿照明パワーの増大を回避し、1.5KVA
の実現に寄与するものである。
【0084】上記レンズ108は、図10(a)に示す
ように、プラテンガラス2の下方に配設されるレンズキ
ャリッジ135に固定された支持軸136に摺動可能に
取付けられている。レンズ108はワイヤー(図示せ
ず)によりレンズモータZ137に連結されており、該
レンズモータZ137の回転によりレンズ108を支持
軸136に沿ってZ方向(図で縦方向)に移動させて倍
率を変化させる。また、レンズキャリッジ135は、ベ
ース側の支持軸139に摺動可能に取付けられると共
に、ワイヤー(図示せず)によりレンズモータX140
に連結されており、レンズモータX140の回転により
レンズキャリッジ135を支持軸139に沿って、X方
向(図で横方向)に移動させて倍率を変化させる。これ
らレンズモータ137、140は4相のステッピングモ
ータである。レンズキャリッジ135が移動するとき、
レンズキャリッジ135に設けられた小歯車142は、
レンズカム143の雲型面に沿って回転しこれにより大
歯車144が回転しワイヤーケーブル145を介して第
2走査系の取付基台146を移動させる。従って、レン
ズモータX140の回転によりレンズ108と第2走査
系Bの距離を所定の倍率に対して設定可能になる。
【0085】また、図10(b)に示すように、レンズ
108の1側面にはレンズシャッタ147がリンク機構
148により開閉自在に設けられ、シャッタソレノイド
149のオンオフにより、イメージスキャン中はレンズ
シャッタ147が開となり、イメージスキャンが終了す
ると閉となる。レンズシャッタ147により遮光する目
的は、ベルト感材上にDDPパッチ、ADCパッチを形
成することと、PISモード時において第2走査系Bが
リターンするときの像の消込を防止することである。
【0086】図11は光学系のサブシステムの概要を示
すブロック構成図を示している。オプティカルCPU4
5は、メインCPU41とシリアル通信およびホットラ
インにより接続され、メインCPU41から送信される
コピーモードにより感材上に潜像を形成するために、各
キャリッジ、レンズ等のコントロールを行っている。制
御用電源152は、ロジック用(5V)、アナログ用
(±15V)、ソレノイド、クラッチ用(24V)から
なり、モータ用電源153は38Vで構成される。
【0087】キャリッジレジセンサ155は、第1ミラ
ー101のレジスト位置に対応するように配置され、第
1走査系Aに取付けられたアクチュエータがキャリッジ
レジセンサ155を踏み外すと信号を出力する。この信
号はオプティカルCPU45に送られレジストレーショ
ンを行うための位置或いはタイミングを決定したり、第
1走査系Aのリターン時におけるホーム位置Pを決定す
るようになっている。また、キャリッジの位置を検出す
るために第1ホームセンサ156a、第2ホームセンサ
156bが設けられており、第1ホームセンサ156a
は、レジスト位置と第1走査系Aの停止位置との間の所
定位置に配置され、第1走査系Aの位置を検出し信号を
出力している。また、第2ホームセンサ156bは第2
走査系の位置を検出し信号を出力している。
【0088】ロータリエンコーダ157は、キャリッジ
モータ114の回転角に応じて90°位相のずれたA
相、B相のパルス信号を出力するタイプのものであり、
例えば、200パルス/回転で第1走査系のタイミング
プーリの軸ピッチが0.1571mm/パルスに設計さ
れている。偏倍用ソレノイド159は、CPU45の制
御により偏倍レンズ(図示せず)を垂直方向に移動さ
せ、偏倍レンズの移動を偏倍スイッチ161のオンオフ
動作で確認している。レンズホームセンサ161、16
2は、レンズXモータ140およびレンズZモータ13
7のホーム位置を検出するセンサである。LDCロック
ソレノイド127は、CPU45の制御により第1走査
系Aを所定位置に固定するもので、ロックしたことをL
DCロックスイッチ129により確認している。PIS
ロックソレノイド131は、NONーPISモード時に
PISクラッチ125が解放されたときに、第2走査系
Bを固定するもので、ロックしたことをPISロックス
イッチ132で確認している。PISクラッチ125
は、通電時にクラッチを解放させ非通電時にクラッチを
係合させるタイプのもので、PISモード時の消費電力
を低減させ1.5KVAの実現に寄与している。
【0089】図12(a)、(b)は光学系のスキャン
サイクルの制御を示し、本制御は第1走査系Aを指定さ
れた倍率、スキャン長で走査するもので、ホットライン
よりスキャンスタート信号を受信すると起動する。メイ
ンより受信したスキャン長データから、レジセンサの割
り込みからスキャン終了までのエンコーダクロックのカ
ウント数であるイメージ・スキャンカウントが演算され
る。先ず、倍率に対応した基準クロックデータを設定し
た後、ステップでキャリッジモータをスキャン方向
(CW)に回転させ、スキャン時の加速制御を行う(ス
テップ)。次いでステップにおいてPLL(位相制
御)モードにセットし、ステップでレジセンサがオフ
の割り込み信号があれば、イメージスキャンを開始しエ
ンコーダクロックのカウント数が上記スキャン長に相当
する値以上になると(ステップ)、PLLモードを解
除して速度モードにセットし、キャリッジモータをリタ
ーン方向(CCW)に回転させる。次いで、ステップ
においてCWからCCW(逆転信号)への割り込みがあ
るか否かが判断され、あればリターン時の加速制御を行
い(ステップ)、エンコーダのカウント数が予め設定
されたブレーキ開始点に到れば(ステップ○10)、リタ
ーン時の減速制御を行い(ステップ○11)、再度逆転信
号があればキャリッジモータを停止する(ステップ○1
2)。また、(b)に示すように、シャッタをオン
(開)するカウント数を設定し、エンコーダのクロック
数がシャッタオンカウント以上になればシャッタを開
き、エンコーダのクロック数がシャッタオフカウント以
上になればでシャッタを閉じてイメージスキャンを終了
する。
【0090】(2−2)ベルト廻り ベルト廻りはイメージング系とマーキング系からなって
いる。
【0091】イメージング系はIMMサブシステム34
によって管理され、潜像の書込み、消去を行っている。
マーキング系はマーキングサブシステム35により管理
され、帯電、露光、表面電位検出、現像、転写等を行っ
ている。本発明においては、以下に述べるようにベルト
上のパネル管理、パッチ形成等を行ってコピーの高速
化、高画質化を達成するために、IMMサブシステム3
4とマーキングサブシステム35とが互いに協動してい
る。
【0092】図13はベルト廻りの概要を示す図であ
る。
【0093】ベースマシーン1内には有機感材ベルト4
が配置されている。有機感材ベルトは電荷発生層、トラ
ンスファ層等何層にも塗って感材を形成しているので、
Seを蒸着して感材を形成する感光体ドラムに比して自
由度が大きく、製作が容易になるのでコストを安くする
ことができ、またベルト回りのスペースを大きくするこ
とができるので、レイアウトがやり易くなるという特徴
がある。
【0094】一方、ベルトには伸び縮みがあり、またロ
ールも温度差によって径が変化するので、ベルトのシー
ムから一定の距離にベルトホールを設けてこれを検出
し、またメインモータの回転速度に応じたパルスをエン
コーダで発生させてマシーンクロックを形成し、一周の
マシーンクロックを常時カウントすることにより、ベル
トの伸び縮みに応じてキャリッジのスタートの基準とな
るピッチ信号、レジゲートのタイミングを補正する。
【0095】本装置における有機感材ベルト4は長さが
1m以上あり、A4サイズ4枚、A3サイズ3枚が載る
ようにしているが、ベルトにはシームがあるため常にパ
ネル(ベルト上に形成される像形成領域)管理をしてお
かないと定めたパネルのコピーがとれない。そのため、
シームから一定の距離に設けられたベルトホールを基準
にしてパネルの位置を定め、ユーザーの指定するコピー
モード、用紙サイズに応じてベルト上に載るパネル数
(ピッチ数)を決め、またスタートボタンを押して最初
にコピーをとるパネルがロール201の近傍のゲットパ
ークの位置にきたとき信号を出し、ここからコピーがと
れるという合図をするようにしている。
【0096】有機感材ベルト4はチャージコロトロン
(帯電器)211によって一様に帯電されるようになっ
ており、図の時計方向に定速駆動されている。そして最
初のパネルがレジ(露光箇所)231の一定時間前にき
たときピッチ信号を出し、これを基準としてキャリッジ
スキャンと用紙フィードのタイミングがとられる。チャ
ージコロトロン211によって帯電されたベルト表面は
露光箇所231において露光される。露光箇所231に
は、ベースマシン1の上面に配置されたプラテンガラス
2上に載置された原稿の光像が入射される。このため
に、露光ランプ102と、これによって照明された原稿
面の反射光を伝達する複数のミラー101〜113およ
び光学レンズ108とが配置されており、このうちミラ
ー101は原稿の読み取りのためにスキャンされる。ま
たミラー110、111、113は第2の走査光学系を
構成し、これはPIS(Precession ImageScan)と
呼ばれるもので、プロセススピードを上げるのには限界
があるため、プロセススピードを上げずにコピー速度が
上げられるように、ベルトの移動方向と反対方向に第2
の走査光学系をスキャンして相対速度を上げ、最大64
枚/min(CPM)を達成するようにしている。
【0097】露光箇所231でスリット状に露光された
画情報によって有機感材ベルト4上には原稿に対応した
静電潜像が形成される。そして、IEL(インターイメ
ージランプ)215で不要な像や像間のイレーズ、サイ
ドイレーズを行った後、静電潜像は、通常黒色トナーの
現像装置216、またはカラートナーの現像装置217
によって現像されてトナー像が作成される。トナー像は
有機感材ベルト4の回転と共に移動し、プリトランスフ
ァコロトロン(転写器)218、トランスファコロトロ
ン220の近傍を通過する。プリトランスファコロトロ
ン218は、通常、交流印加によりトナーの電気的付着
力を弱めトナーの移動を容易にするためのものである。
また、ベルトは透明体で形成されているので、転写前に
プリトランスファランプ225(イレーズ用に兼用)で
背面からベルトに光を照射してさらにトナーの電気的付
着力を弱め、転写が行われ易くする。
【0098】一方、ベースマシン1の供給トレイに収容
されているコピー用紙、あるいは手差しトレイ16に沿
って手差しで送り込まれるコピー用紙は、送りロールに
よって送り出され、搬送路501に案内されて有機感材
ベルト4とトランスファコロトロン220の間を通過す
る。用紙送りは原則的にLEF(Long Edge Feed)
によって行われ、用紙の先端と露光開始位置とがタッキ
ングポイントで一致するようにレジゲートが開閉制御さ
れてトナー像がコピー用紙上に転写される。そしてデタ
ックコロトロン221、ストリップフィンガ222で用
紙と感材ベルト4とが剥がされ、転写後のコピー用紙は
ヒートロール232およびプレッシャロール233の間
を通過して熱定着され、搬送ロール234、235の間
を通過して図示しない排出トレイ上に排出される。
【0099】コピー用紙が剥がされた感材ベルト4はプ
レクリーンコロトロン224によりクリーニングし易く
され、ランプ225による背面からの光照射により不要
な電荷が消去され、ブレード226によって不要なトナ
ー、ゴミ等が掻き落とされる。
【0100】なお、ベルト4上にはパッチジェネレータ
212により像間にパッチを形成し、パッチ部の静電電
位をESVセンサ214で検出して濃度調整用としてい
る。またベルト4には前述したようにホールが開けられ
ており、ベルトホールセンサ213でこれを検出してベ
ルトスピードを検出し、プロセススピード制御を行って
いる。またADC(Auto Density Control)センサ
219で、パッチ部分に載ったトナーからの反射光量と
トナーがない状態における反射光量とを比較してトナー
の付着具合を検出し、またポップセンサ223で用紙が
剥がれずにベルトに巻きついてしまった場合を検知して
いる。
【0101】図14は感材ベルト4上のパネル分割の様
子を示すものである。
【0102】ベルト4はシーム部251があるので、こ
こに像がのらないようにしており、シーム部から一定距
離lの位置にベルトホール252が設けられ、例えば周
長1158mmの場合でlは70mmとしている。図の
253、254は感材ベルト面をNピッチ分割したとき
の先頭と最後のパネルで、図のBはパネルの間隔、Cは
パネル長、Dはパネルのピッチ長さであり、4ピッチ分
割の場合は289.5mm、3ピッチ分割の場合は38
6mm、2ピッチ分割の場合は579mmである。シー
ム251は、パネル253のLE(Lead Edge )とパ
ネル254のTE(Tail Edge )との中央にくるよう
にA=B/2とする。
【0103】なお、パネルのLEは用紙のLEと一致さ
せる必要があるが、TEは必ずしも一致せず、パネル適
用の最大用紙TEと一致する。
【0104】図15はIMMサブシステムの機能の概略
を示すブロック構成図である。
【0105】IMMサブシステム34の機能を概説する
と、IELサブシステム40とバスラインによるシリア
ル通信を行い、高精度のコントロールを行うためにホッ
トラインにより割り込み信号を送って像形成の管理を行
うと共に、マーキングサブシステム35、CHMサブシ
ステム33に制御信号を送ってベルト廻りのコントロー
ルを行っている。
【0106】また有機感材ベルト4に開けたホールを検
出してメインモータの制御を行うと共に、パネルの形成
位置を決定してパネル管理を行っている。また低温環境
の場合にはフューザーの空回転を行わせて定着ロールを
所定温度に維持し、迅速なコピーが行えるようにしてい
る。そして、スタートキーが押されるとセットアップ状
態になり、コピーに先立ってVDDP 等の定数の合わせ込
みを行い、コピーサイクルに入ると原稿サイズに基づい
てイメージ先端、後端の縁消しを行って必要な像領域を
形成する。またインターイメジ領域にパッチを形成して
トナー濃度調整用のパッチの形成を行っている。さらに
ジャム要因、ベルトフェール等のハードダウン要因が検
出されると、ベルトの停止、あるいはシーケンスマネー
ジャと交信してマシンの停止を行う。
【0107】次にIMMサブシステムの入出力信号、及
び動作について説明する。
【0108】ブラックトナーボトル261、カラートナ
ーボトル262におけるトナーの検出信号が入力されて
トナー残量が検出される。
【0109】オプチカルレジセンサ155からはIMM
サブシステムからマーキングサブシステムへ出すPGリ
クエスト信号、バイアスリクエスト信号、ADCリクエ
スト信号の基準となるオプチカルレジ信号が入力され
る。
【0110】プラテン原稿サイズセンサS6 〜S10から
は原稿サイズが入力され、これと用紙サイズとからIE
L215による消し込み領域が決定される。
【0111】ベルトホールセンサ213からはベルトホ
ール信号が入力され、メインモータ264、265によ
りプロセススピードの制御を行ってベルトが一周する時
間のバラツキに対する補正を行っている。メインモータ
は2個設けて効率のよい動作点で運転できるようにし、
負荷の状態に応じてモータのパワーを効率よく出せるよ
うにし、また電力の有効利用を図ると共に、停止位置精
度を向上させるためにモータによる回生制動を行ってい
る。またモータは逆転駆動を行うことができる。これは
ブレードを感材ベルトに密着させてクリーニングを行う
とブレードの手前側に紙粉やトナーの滓が溜るのでこれ
を落とすためである。またモータによるベルト駆動はベ
ルトクラッチ267を介して行っており、ベルトのみ選
択的に停止することができる。このモータの回転と同期
してエンコーダからパルスを発生させ、これをマシンク
ロックとして使用してベルトスピードに応じたマシンク
ロックを得ている。
【0112】なお、ベルトホールセンサ213で一定時
間ホールが検出できなかったり、ホールの大きさが変わ
ってしまったような場合にはこのことがIMMからシー
ケンスマネージャに伝えられてマシンは停止される。
【0113】また、IMMサブシステムは、IELサブ
システム40とシリアル通信を行うと共に、ホットライ
ンを通じて割り込み信号を送っており、IELイネーブ
ル信号、IELイメージ信号、ADCパッチ信号、IE
Lブラックバンド信号を送出している。IELイメージ
信号で不要な像の消し込みを行い、ADCパッチ信号で
IELサブシステム40により、パッチジェネレータ2
12で形成されたパッチ領域の形状、面積を規定すると
共に、電荷量を調整して静電電位を500〜600Vの
一定電位に調整する。IELブラックバンド信号はブレ
ード226によりベルト4を損傷しないように、所定間
隔毎に像間にブラックバンドを形成してトナーを付着さ
せて一種の潤滑剤の役割りを行わせ、特に白紙に近いよ
うな状態のようなトナー量が極めて少ないときコピーの
場合でもベルト4を損傷しないようにしている。
【0114】さらに、IMMはマーキングサブシステム
35とはホットラインによる通信を行っており、オプチ
カチカルレジ信号を基準にしてパッチ形成要求信号、バ
イアス要求信号、ADC要求信号を送出する。マーキン
グサブシステム35はこれを受けてパッチジェネレータ
212を駆動してパッチを形成すると共に、ESVセン
サ214を駆動して静電電位を検出し、また現像機21
6、217を駆動してトナー画像を形成している。また
プリトランスファコロトロン218、トランスファコロ
トロン220、デタックコロトロン221の駆動制御を
行っている。
【0115】IMMからはピッチリセット信号が送出
されており、これを基準にしてキャリッジのスタートの
タイミングをとるようにしている。
【0116】またカラー現像器ユニットが装着されてい
るか否かの検知信号が入力され、現像器のトナーが黒色
かカラーかを検出している。
【0117】CHMサブシステム33へはIMMからレ
ジゲートトリガ信号を送ってタッキングポイントで用紙
と像の先端とが一致するように制御すると共に、レジゲ
ートの開くタイミングを補正する必要がある場合は、そ
の補正量を算出して送っている。
【0118】またブレード226で掻き落としたトナー
は回収トナーボトル268に回収され、ボトル内のトナ
ー量の検出信号がIMMに入力され、所定量を超えると
警報するようにしている。
【0119】またIMMはファンモータ263を駆動し
て異常な温度上昇を防止し、環境温度が許容温度範囲内
にあって安定した画質のコピーが得られるようにしてい
る。
【0120】図16はタイミングチャートを示すもので
ある。
【0121】制御の基準となる時間はオプチカルレジセ
ンサ位置である。オプチカルレジセンサオン/オフ信号
の所定時間(T1)後よりIELがオフされる。すなわ
ちT1まではオンしていて先端消し込みを行い、T2以
後はオンして後端消し込みを行っている。こうしてIE
Lイメージ信号により像形成が行われ、またレジゲート
のタイミングを制御することでタッキングポイントでの
用紙の先端と像の先端とを一致させている。像形成終了
後、パッチジェネレータ要求信号(基準時よりT5後)
によりADCパッチ信号が発生し、インターイメージに
パッチを形成する。またパッチ形成後、バイアス要求信
号が発せられて(T6後)現像が行われ、その後ADC
要求信号が発せられ(T7後)てトナー濃度の検出が行
われる。またブラックバンド信号によりインターイメー
ジにブラックバンドが形成される。
【0122】なお、AE(Auto Exposure )スキャン
中においては、IELイメージ信号のON/OFFは行
わない。
【0123】(2−3)用紙搬送系図17において、用
紙トレイとして上段トレイ6−1、中段トレイ6−2、
下段トレイ6−3、そしてデュープレックストレイ11
がベースマシン内に装備され、オプションによりサイド
に大容量トレイ(HCF)17、手差しトレイ(MS
I)16が装備され、各トレイには適宜ノーペーパーセ
ンサ、サイズセンサ、およびクラッチ等が備えられてい
る。ここで、ノーペーパーセンサは、供給トレイ内のコ
ピー用紙の有無を検知するためのセンサであり、サイズ
センサはトレイ内に収容されているコピー用紙のサイズ
を判別するためのセンサである。また、クラッチは、そ
れぞれの紙送りロールの駆動をオン・オフ制御するため
の部品である。このように複数の供給トレイに同一サイ
ズのコピー用紙をセットできるようにすることによっ
て、1つの供給トレイのコピー用紙がなくなったとき他
の供給トレイから同一サイズのコピー用紙を自動的に給
送する。
【0124】コピー用紙の給送は、専用に設けられたフ
ィードモータによって行われ、フィードモータにはステ
ップモータが使用されている。コピー用紙の給送が正常
に行われているかどうかはフィードセンサによって検知
される。そして、一旦送り出されたコピー用紙の先端を
揃えるためのレジストレーション用としてゲートソレノ
イドが用いられる。このゲートソレノイドは、通常のこ
の種のソレノイドと異なり通電時にゲートが開きコピー
用紙を通過させるような制御を行うものである。従っ
て、コピー用紙の到来しない待機状態ではゲートソレノ
イドに電源の供給がなく、ゲートは開いたままとなって
消費電力の低減を図っている。そして、コピー用紙が到
来するわずか手前の時点にゲートソレノイドが通電さ
れ、通過を阻止するためにゲートが閉じる。しかる後、
所定のタイミングでコピー用紙の搬送を再開する時点で
通電を停止しゲートを開くことになる。このような制御
を行うと、コピー用紙の先端が通過を阻止されている時
点でのゲートの位置の変動が少なくなり、コピー用紙が
比較的強い力でゲートに押し当てられた場合でもその位
置決めを正確に行うことができる。
【0125】用紙の両面にコピーする両面モードや同一
面に複数回コピーする合成モードにより再度コピーする
場合には、デュープレックストレイ11へスタックする
搬送路に導かれる。両面モードの場合には、搬送路から
直接デュープレックストレイ11へスタックされるが、
合成モードの場合には、一旦搬送路から合成モード用イ
ンバータ10へ搬送され、しかる後反転してデュープレ
ックストレイ11へに導かれる。なお、搬送路501か
らソーター等への排紙出口502とデュープレックスト
レイ11側との分岐点にはゲート503が設けられ、デ
ュープレックストレイ11側において合成モード用イン
バータ10へ導く分岐点には搬送路を切り換えるための
ゲート505、506が設けられ、さらに、排紙出口5
02はゲート507が設けられトリロールインバータ9
で反転させることにより、コピーされた面を表側にして
排出できるようにしている。
【0126】上段トレイ及び中段トレイは、用紙枚数が
500枚程度、A3〜B5、リーガル、レター、特B
4、11×17の用紙サイズが収容可能なトレイであ
る。そして、図18に示すようにトレイモータ551を
有し、用紙が少なくなるとトレイ552が傾く構造にな
っている。センサとしては、用紙サイズを検知する3つ
のペーパーサイズセンサ553〜555、用紙切れを検
知するノーペーパーセンサ556、トレイ高さの調整に
使用するサーフェースコントロールセンサ557を備え
ている。また、トレイの上がりすぎを防止するためのイ
マージェンシイスイッチ558がある。下段トレイは、
用紙枚数が1100枚程度、上段トレイ及び中段トレイ
と同様の用紙サイズが収納可能なトレイである。
【0127】図17において、デュープレックストレイ
は、用紙枚数が50枚程度、上記各トレイと同じ用紙サ
イズが収容可能なトレイであり、用紙の1つの面に複数
回のコピーを行ったり、2つの面に交互にコピーを行う
場合にコピー済の用紙を一時的に収容するトレイであ
る。デュープレックストレイ11の入口側搬送路には、
フィードロール507、ゲート505が配置され、この
ゲート505により合成モードと両面モードに応じた用
紙搬送の切り換え制御を行っている。例えば両面モード
の場合には、上方から搬送されてきた用紙がゲート50
5によりフィードロール509側に導かれ、合成モード
の場合には、上方から搬送されてきた用紙がゲート50
5、506により一旦合成モード用インバータ10に導
かれ、しかる後反転するとゲート506によりフィード
ロール510、デュープレックストレイ11側に導かれ
る。デュープレックストレイ11に用紙を収納して所定
のエッジ位置まで自由落下させるには、一般に17°〜
20°程度のトレイ傾斜角が必要である。しかし、本発
明では、装置のコンパクト化を図りデュープレックスト
レイ11を狭いスペースの中に収納したため、最大で8
°の傾斜角しかとれない。そこで、デュープレックスト
レイ11には、図19に示すようにサイドガイド561
とエンドガイド562が設けられている。これらサイド
ガイドとエンドガイドの制御では、用紙サイズが決定さ
れるとその用紙サイズに対応する位置で停止させる。
【0128】大容量トレイ(HCF)は、数千枚のコピ
ー用紙を収容することのできる供給トレイである。例え
ば原稿を拡大したり縮小してコピーをとる必要のない顧
客や、コピー量が少ない顧客は、ベースマシン単体を購
入することが適切な場合が多い。これに対して、多量の
コピーをとる顧客や複雑なコピー作業を要求する顧客に
とってはデュープレックストレイや大容量トレイが必要
とされる場合が多い。このような各種要求を実現する手
段として、この複写機システムではそれぞれの付加装置
を簡単に取りつけたり取り外すことができる構造とし、
また付加装置の幾つかについては独立したCPU(中央
処理装置)を用意して複数のCPUによる分散制御を行
うことにしている。このことは、単に顧客の希望する製
品が容易に得られるという利点があるばかりでなく、新
たな付加装置の取り付けの可能性は顧客に対して新たな
コピー作業の可能性を教示することになり、オフィスの
事務処理の進化を推進させるという点でこの複写機シス
テムの購入に大きな魅力を与えることになる。
【0129】手差しトレイ(MSI)16は、用紙枚数
50枚程度、用紙サイズA2F〜A6Fが収容可能なト
レイであって、特に他のトレイに収容できない大きなサ
イズの用紙を使うことができるものである。従来のこの
種の手差しトレイは、1枚ずつ手差しを行うので、手差
しが行われた時点でコピー用紙を手差しトレイから優先
的に送り出せばよく、手差しトレイ自体をオペレータが
選択する必要はない。これに対して本発明の手差しトレ
イ16は複数枚のコピー用紙を同時にセットすることが
できる。従って、コピー用紙のセットをもってその手差
しトレイ16からの給送を行わせると、コピー用紙を複
数枚セットしている時点でそのフィードが開始される可
能性がある。このような事態を防止するために、手差し
トレイ16の選択を行わせるようにしている。
【0130】本発明では、トレイにヌジャーロール51
3、フィードロール512、テイクアウェイロール51
1を一体に取り付ける構成を採用することによってコン
パクト化を図っている。用紙先端がテイクアウェイロー
ル511にニップされた後、フィードアウトセンサーで
先端を検知して一時停止させることによって、転写位置
を合わせるためのプレレジストレーションを行い、フィ
ーダ部での用紙の送り出しばらつきを吸収している。送
り出された用紙は、アライナ装置515を経て感材ベル
ト4の転写位置に給送される。
【0131】(2−4)原稿自動送り装置 (DAD
F) 図20においてDADF13は、ベースマシン1のプラ
テンガラス2の上に取りつけられている。このDADF
13には、原稿601を載置する原稿トレイ602が備
えられている。原稿トレイ602の原稿送り出し側に
は、送出パドル603が配置されており、これにより原
稿601が1枚ずつ送り出される。送りだされた原稿6
01は、第1の駆動ローラ605とその従動ローラ60
6および第2の駆動ローラ607とその従動ローラ60
8により円弧状搬送路609に搬送される。さらに、円
弧状搬送路609は、手差し用搬送路610と合流して
水平搬送路611に接続されると共に、円弧状搬送路6
09の出口には、第3の駆動ローラ612とその従動ロ
ーラ613が設けられている。この第3の駆動ローラ6
12は、ソレノイド(図示せず)により上下に昇降自在
になっており、従動ローラ613に対して接離可能に構
成されている。水平搬送路611には、図示しない駆動
モータにより回動される停止ゲート615が設けられる
と共に、水平搬送路611から円弧状搬送路609に向
けて反転用搬送路616が接続されている。反転用搬送
路616には、第4の駆動ローラ617が設けられてい
る。また、水平搬送路611の出口と対向してプラテン
ガラス2の上にベルト駆動ローラ619が設けられ、そ
の従動ローラ620間に張設されたベルト621を正逆
転可能にしている。このベルト搬送部の出口には、第5
の駆動ローラ622が設けられ、また、前記手差し用搬
送路610には第6の駆動ローラ623が配設されてい
る。該駆動ローラ623はベースマシン1の前後方向
(図で紙面と垂直方向)に2個設けられ、同一サイズの
原稿を2枚同時に送ることが可能に構成されている。な
お、625は第7の駆動ローラ626により送出パドル
603の表面をクリーニングするクリーニングテープで
ある。
【0132】次に図21をも参照しつつフォトセンサS
1 〜S12について説明する。S1 は原稿トレイ602上
の原稿601の有無を検出するノーペーパーセンサ、S
2 は原稿の通過を検出するテイクアウエイセンサ、S3
、S4 は手差し用搬送路610の前後に設けられるフ
ィードセンサ、S5 はスキューローラ627により原稿
の斜め送りが補正され停止ゲート615において原稿が
所定位置にあるか否かを検出するレジセンサ、S6 〜S
10は原稿のサイズを検出するペーパサイズセンサ、S11
は原稿が排出されたか否かを検出する排出センサ、S12
はクリーニングテープ625の終端を検出するエンドセ
ンサである。
【0133】次に図22をも参照しつつ上記構成からな
るDADF13の作用について説明する。(イ)はプラ
テンモードであり、プラテン2上に原稿601を載置し
て露光するモードである。
【0134】(ロ)はシンプレックスモードであり、原
稿トレイ602には、原稿601をそのコピーされる第
1の面が上側となるようにして積層する。スタートボタ
ンを押すと先ず、第1の駆動ローラ605および第2の
駆動ローラ607が回転するが、第3の駆動ローラ61
2は上方に移動して従動ローラ613と離れると共に、
停止ゲート615は下降して水平搬送路611を遮断す
る。これにより原稿601は円弧状搬送路609を通
り、停止ゲート615に押し当てられる(〜)。こ
の停止ゲート615の位置でスキューローラ627によ
り、原稿はその端部が水平搬送路611と直角になるよ
うに補正されると共に、センサS6 〜S10で原稿サイズ
が検出される。次いで、第3の駆動ローラ612が下方
に移動して従動ローラ613と接触すると共に、停止ゲ
ート615は上昇して水平搬送路611を開き、第3の
駆動ローラ612、ベルト駆動ローラ619および第5
の駆動ローラ622が回転し、原稿のコピーされる面が
下になってプラテン2上の所定位置に送られ露光された
後、排出される。なお、手差し用搬送路610から単一
原稿を送る場合にも同様な作用となり、原稿を1枚づつ
送る機能に加え、同一サイズの2枚の原稿を同時に送る
機能(2−UP)、大型原稿を送る機能(LDC)、コ
ンピュータ用の連続用紙を送るコンピュータフォームフ
ィーダ(CCF)機能を有する。
【0135】(ハ)はデュープレックスモードであり、
原稿の片面を露光する工程は上記(ロ)の〜の工程
と同様であるが、片面露光が終了するとベルト駆動ロー
ラ619が逆転し、かつ、第3の駆動ローラ612は上
方に移動して従動ローラ613と離れると共に、停止ゲ
ート615は下降して水平搬送路611を遮断する。従
って、原稿は反転用搬送路616に搬送され、さらに第
4の駆動ローラ617および第2の駆動ローラ607に
より、円弧状搬送路609を通り、停止ゲート615に
押し当てられる(〜)。次いで、第3の駆動ローラ
612が下方に移動して従動ローラ613と接触すると
共に、停止ゲート615は上昇して水平搬送路611を
開き、第3の駆動ローラ612、ベルト駆動ローラ61
9および第5の駆動ローラ622が回転し、原稿の裏面
が下になってプラテン2上の所定位置に送られ露光され
る。両面の露光が終了すると再びベルト駆動ローラ61
9が逆転し、再度反転用搬送路616に搬送され以下同
様にしてプラテン2上を通って第5の駆動ローラ622
により排出される(〜○10)。従って排出された原稿
は、コピーされる第1の面が下側になって最初に原稿ト
レイ602に積層した順番で積層されることになる。
【0136】(2−5)ソータ 図23においてソータ19は、可動台車651上にソー
タ本体652と20個のビン653を有している。ソー
タ本体652内には、搬送ベルト655を駆動させるベ
ルト駆動ローラ656およびその従動ローラ657が設
けられると共に、チェーン659を駆動させるチェーン
駆動スプロケット660およびその従動スプロケット6
61が設けられている。これらベルト駆動ローラ656
およびチェーン駆動スプロケット660は1個のソータ
用モータ658により駆動される。搬送ベルト655の
上部には用紙入口662、用紙出口663および図示し
ないソレノイドにより駆動される切換ゲート665が設
けられている。また、チェーン659には、コピー用紙
を各ビンへ切換供給するためのインデクサー666が取
付けられている。図24に示すように、ソータ用モータ
658のドライブシャフト671の回転はタイミングベ
ルト672を介してプーリ673に伝達される。該プー
リ673の回転は、ベルト駆動ローラ656に伝達され
ると共に、ギヤ装置674を介してチェーン駆動スプロ
ケット660に伝達される。
【0137】次にその作用を図25により説明する。
(a)はノンソートモードを示し、切換ゲート665は
ノンソートの位置にあってコピー用紙を最上段の排出ト
レイに送るものである。(b)はソートモードを示し、
切換ゲート665がソート位置に切換えられ、奇数枚目
の用紙が上から下のビンに向けて奇数段目のビンに搬送
され、偶数枚目の用紙が下から上のビンに向けて偶数段
目のビンに搬送される。これによりソート時間が短縮さ
れる。(c)および(d)はスタックモードを示し、
(c)は4枚の原稿を原稿毎に4部コピーした例を示
し、(d)は1ビン当たりの最大収納枚数を越えた場合
であり、例えば50枚を越えた場合には次の段のビンに
収納するようにしている。
【0138】(3)ユーザインターフェース(U/I) (3−1)ユーザインターフェースの特徴図26〜図2
9はディスプレイを用いたユーザインターフェースの取
り付け状態を示す図、図30はディスプレイを用いたユ
ーザインターフェースの外観を示す図である。
【0139】(A)システムの特徴 本発明のユーザインターフェースは、モニター、キー入
力や表示出力を制御するモジュール(ビデオコントロー
ラ)と、キー入力情報やマシンのステートを管理して表
示画面に反映させ、コピーモードを決定してマシンの動
作コマンドを生成してジョブを管理するモジュール(ジ
ョブコントローラ)からなる分割構成を採用している。
そして、これら分割された機能をインターフェースコマ
ンドにより結合し、ジョブを処理している。また、画面
データは、各画面毎に階層構造のデータベースにして持
ち、さらに付加装置や付加機能の有無に応じて変化する
可変データについては、実装状態に応じて制御できるよ
うに表示制御データとして持っている。キー管理やジョ
ブ管理をするモジューにおいても、ステートテーブルや
コピーモードテーブルを持ってキー入力やマシンステー
トの変化に応じて更新することによって、多機能化され
た装置できめこまかに対応できるようにしている。この
ようなシステム構成を採用することによって、表示手段
としてディスプレイからコンソールパネルに変える場合
であっても、全体を設計変更することなくキー入力と表
示出力を制御する部分のモジュールのみを変えるだけで
柔軟に対応できるようになっている。
【0140】(B)取付位置の特徴 本発明は、ユーザインターフェースとして先に述べた如
き従来のコンソールパネルを採用するのではなく、スタ
ンドタイプのディスプレイを採用することを特徴として
いる。ディスプレイを採用すると、図26(a)に示す
ように複写機本体(ベースマシン)1の上方へ立体的に
取り付けることができるため、特に、ユーザインターフ
ェース12を図26(b)に示すように複写機本体1の
右奥隅に配置することによって、ユーザインターフェー
ス12を考慮することなく複写機のサイズを設計するこ
とができ、装置のコンパクト化を図ることができる。ま
た、複写機において、プラテンの高さすなわち装置の高
さは、原稿をセットするのに程よい腰の高さになるよう
に設計され、この高さが装置としての高さを規制してい
る。
【0141】従来のコンソールパネルは、複写機の上面
に取り付けられるため、ほぼ腰の高さで手から近い位置
にあって操作としてはしやすいが、目から結構離れた距
離に機能選択や実行条件設定のための操作部及び表示部
が配置されることになる。その点、本発明のユーザイン
ターフェース12では、図27に示すようにプラテンよ
り高い位置、すなわち目の高さに近くなるため、見やす
くなると共にその位置がオペレータにとって下方でなく
前方で、且つ右側になり操作もしやすいものとなる。し
かも、ディスプレイの取り付け高さを目の高さに近づけ
ることによって、その下側をユーザインターフェースの
制御基板やカード装置24、キーカウンター等のオプシ
ョンキットの取り付けスペースとしても有効に活用でき
る。従って、カード装置24を取り付けるための構造的
な変更が不要となり、全く外観を変えることなくカード
装置24を付加装備でき、同時にディスプレイの取り付
け位置、高さを見やすいものとすることができる。ま
た、ディスプレイは、所定の角度で固定してもよいが、
角度を変えることができるような構造を採用してもよい
ことは勿論である。
【0142】図28(a)はユーザインターフェースを
取り付けた様子を示す正面図、図28(b)は側面図で
ある。本発明におけるユーザインターフェースでは、図
示のように本体1のトップカバー287奥の隅にダクト
形状のサポート286を立て、ここにアンダーカバー2
85、ベース284を取り付け、その上にディスプレイ
280本体の回転ベース283を取り付け、全体として
マシン外側ラインからはみ出さないようにしている。回
転ベース283は、横方向の回転と縦方向の回転が可能
になったものであり、パソコンやワープロ等のディスプ
レイに用いられているものでよい。このようにすると、
プラテンの手前側に平面的に取り付ける従来のコンソー
ルパネルと違って、その正面の向きを簡単に変えること
ができるので、図27に示すようにディスプレイの画面
をオペレータの目線に合わせて若干上向きで且つ図26
(b)に示すように左向き、つまり中央上方(オペレー
タの目の方向)へ向けることによって、さらに見やすく
操作性のよいユーザインターフェース12を提供でき
る。例えばディスプレイ280本体の取り付けは、ユー
ザの身長のばらつきを考慮して、90%のユーザを満足
させるようにベース284、アンダーカバー285、サ
ポート286を含めた高さ、傾き角度を設定しようとす
ると、角度としては、横向き及び上向きにそれぞれ10
°±5°程度が望ましい値となる。この角度は、上から
の写り込みの光も排除できる角度でもある。
【0143】さらに、本発明のユーザインターフェース
では、ディスプレイ280本体の下側と横にキーボード
281、282を配置するが、特にキーボード282
は、横へ出っ張ることになると同時にユーザ側からさら
に遠くなる位置にある。一般にコピー枚数を設定してス
タートキーを操作するだけのユーザは凡そ80%に及ぶ
とみられており、このような使用頻度の高いきーが操作
位置から遠くなることは好ましくない。そこで、キーボ
ード282をディスプレイ280の表示面よりさらに中
央へ向けることによって、キーを近くして操作性をよく
し、また、外形上の出っ張りをなくすことができる。こ
の角度は、例えば30°±5°程度が望ましい値であ
る。このようにすると、コンパクトな装置では、オペレ
ータが装置の中央部にいて、移動することなく原稿セッ
ト、ユーザインターフェースの操作を行うことができ
る。また、サポート286を使用することによって、ト
ップカバー287での取り付け専有面積をディスプレイ
280本体のサイズより小さくし且つその位置もより隅
に設定でき、ADFとの干渉をなくすと共に図28
(b)の側面図から明らかなようにユーザインターフェ
ースの下方の原稿送りスペースとその視界を確保するこ
とができる。さらに、サポート286の中は、ユーザイ
ンターフェースの制御基板、IC装置の配置スペースと
して利用でるが、ユーザインターフェースの制御基板は
ベース284の中を利用してもよい。なお、図28
(a)はサポート286の前面を化粧パネル288で覆
い、その下方にカード装置24、電源スイッチSWを取
り付けた状態を示している。
【0144】図28(c)はサポートの下端部の取り付
け状態を示す図、図28(d)はトップカバーにおける
ユーザインターフェース取り付け構造の例を示す図であ
る。本発明のユーザインターフェースは、本体1のパネ
ルトップ287上に出っ張るため、搬送時の損傷を受け
やすくなる。このような問題をなくすためには、ユーザ
インターフェースの取り付けが簡単な構造を採用する
と、別梱包で搬入して据え付け時に組み立てることがで
きる。このような要求にあった取り付け構造の1例を示
したのが図28(c)、図28(d)である。この取り
付け方法は、パネルトップ287に取り付けフレーム2
89を設け、この取り付けフレーム289にサポート2
86を嵌め込むものである。この場合のサポート286
の固定は、図28(d)に示すように取り付けフレーム
289の前方にロケットピン290を設け、サポート2
86を滑り込ませてロケットピン290にサポート28
6の孔を嵌合させ、後方をねじ291止めしている。
【0145】図29はサポート286の上端でアンダー
カバー285を回転可能な構造で固定した例を示す図で
ある。この取り付け方法では、アンダーカバー285と
サポート286との間で円筒状に嵌合する凹凸部を設
け、アンダーカバー285をサポート286で回転可能
にしたもので、その回転中心部に孔を設けてハーネスを
通している。なお、360°を越えて無制限に回転でき
るようにするとハーネスが捩じれてしまうので、一定の
角度内でのみ回転が可能となるようにストッパー(図示
せず)を設けてもよい。また、ユーザインターフェース
が180°回転できるようにすると、マシンを後ろから
点検するときの作業性がよくすることができる。
【0146】また、上記のようなユーザインターフェー
スの配置では、手を伸ばしてキーボードを操作するため
突き指操作に近くなると、女性のように爪を伸ばしたユ
ーザは、キー操作に抵抗感を持つことになる。そこで、
このような問題を改善するには、キーの形状を斜め上に
向くようにしたり、ぼたん形状の出っ張りを設けたりす
るとよい。
【0147】(C)画面上での特徴 一方、ディスプレイを採用する場合においても、多機能
化に対応した情報を提供するにはそれだけ情報が多くな
るため、単純に考えると広い表示面積が必要となり、コ
ンパクト化に対応することが難しくなるという側面を持
っている。コンパクトなサイズのディスプレイを採用す
ると、必要な情報を全て1画面により提供することは表
示密度の問題だけでなく、オペレータにとって見易い、
判りやすい画面を提供するということからも難しくな
る。
【0148】そこで、コンパクト化を命題としてユーザ
インターフェースにディスプレイを採用する場合には、
そのバランス上からディスプレイもコンパクトなサイズ
のものを採用して、その中で表示制御に工夫をすること
が必要となる。本発明では、ディスプレイが、コンソー
ルパネルで使用されているLEDや液晶表示器に比べ、
多様な表示態様、表示制御を採用することができるとい
うメリットを活用し、コンパクトなサイズであっても判
りやすく表示するために種々の工夫を行っている。
【0149】例えば本発明のユーザインターフェースで
は、基本コピー、応用コピー、専門コピーの各コピーモ
ードに類別して表示画面を切り換えるようにし、それぞ
れのモードで機能選択や実行条件の設定等のメニューを
表示すると共に、キー入力により画面のカスケード(カ
ーソル)を移動させ選択肢を指定したり実行条件データ
を入力できるようにしている。また、メニューの選択肢
によってはその詳細項目をポップアップ表示(重ね表示
やウインドウ表示)して表示内容の拡充を図っている。
その結果、選択可能な機能や設定条件が多くても、表示
画面をスッキリさせることができ、操作性を向上させる
ことができる。その他に、上記各画面の設定状態を一覧
表示するレビュー画面や、機能を説明するインフォメー
ション画面、標準のコピーモードを実行するときに利用
する全自動画面、初期のマシン設定やマシン点検動作等
をさせるためのダイアグ画面、ジャムを表示するジャム
画面等を切り換え表示できるようにしている。
【0150】このように本発明では、画面の分割構成、
各画面での領域分割、輝度調整やグレイ表示その他の表
示態様の手法で工夫し、さらには、操作キーとLEDと
をうまく組み合わせることにより操作部を簡素な構成に
し、ディスプレイの表示制御や表示内容、操作入力を多
様化且つ簡素化し、装置のコンパクト化と多機能化を併
せ実現するための問題を解決している。このような考え
によりCRTディスプレイを用いて構成したユーザイン
ターフェースの外観を示したのが図30である。この例
では、CRTディスプレイ301の下側と右側の正面に
キー/LEDボードを配置している。画面の構成として
選択モード画面では、その画面を複数の領域に分割しそ
の1つとして選択領域を設け、さらにその選択領域を縦
に分割しそれぞれをカスケード領域として各機能を個別
に選択設定できるようにしている。そこで、キー/LE
Dボードでは、縦に分割した画面の選択領域の下側にカ
スケードの選択設定のためのカスケードキー319−1
〜319−5を配置し、選択モード画面を切り換えるた
めのモード選択キー308〜310その他のキー(30
2〜304、306、307、315〜318)及びL
ED(305、311〜314)は右側に配置する構成
を採用している。このようにキー及びLEDの数を少な
くし、かつこれらをCRTディスプレイ301の横と下
に配置しているので、サイズをCRTディスプレイ30
1より僅かに大きくするだけでよく、コンパクトなユー
ザインターフェースを提供することができる。なお、図
30は、ペアのアップ/ダウンキーをカスケードキー3
19−1〜319−5として配置した例を示している
が、アップ方向或いはダウン方向のキーだけを配置して
もよいし、アップ、ダウンのそれぞれのキーを独立に配
置してもよい。
【0151】(3−2)制御システムの構成 図31はU/I用CPUとシリアル通信で接続されたメ
インCPUとの関係を示す図、図32はユーザインター
フェースのハードウエア構成を示す図、図33はユーザ
インターフェースのソフトウエア構成を示す図である。
【0152】(A)ハードウエア構成 メインCPU41(例えば1チップCPUインテル社の
7810を使用)は、図31に示すようにROM32
3、NVRAM(不揮発性メモリ)324、ベースマシ
ンとのデータの授受を行うインターフェース(例えば周
辺LSIインテル社の8255を使用)321、付加装
置(OPTION)とのデータの授受を行うインターフ
ェース322を有し、バスがバスアービター326を介
して通信制御回路(例えばインテル社の78PG11E
を使用)327に接続され、通信制御回路327を通し
てシリアルの通信ライン上でU/I用CPU46その他
のCPUとの通信を行うように構成されている。ROM
323は、先に説明したシーケンスマネージャーやイメ
ージングモジュール、コピーハンドリングモジュール等
の各サブシステムを含むプログラムを格納するものであ
る。バスアービター326は、システムRAM325を
有し、メインCPU41から他のCPUに送出するデー
タ及び他のCPUから受信するデータを保持し、メイン
CPU41がシリアル通信のタイミングと非同期でデー
タを授受できるようにするものであり、ROM328
は、通信制御回路327によりシリアル通信ラインでの
データの送受信を行う通信プログラムを格納するもので
ある。なお、通信に関するこれらのバスアービター32
6や通信制御回路327に関する機能を全てメインCP
U41で行うように構成してもよい。メインCPU41
におけるシーケンスマネージャーのサブシステムは、シ
リアル通信により各サブシステムの状態を監視し、ユー
ザインターフェースからコピーモードの信号を受信する
と、所定のタイミングで効率よくコピー作業が実施でき
るように各サブシステムに作業指示を行う。
【0153】U/I用CPU(例えば1チップCPUイ
ンテル社の8031を使用)46を備えたユーザインタ
ーフェースのシステムは、ハードウエアとして図32に
示すように基本的にCRT基板331とCRTディスプ
レイ301とキー/LEDボード333より構成され
る。そして、CRT基板331は、全体を統括制御する
U/I用CPU46、CRTディスプレイ301を制御
するCRTコントローラ(例えば基板HD6845Sを
使用)335、キー/LEDボード333を制御するキ
ーボード/ディスプレイコントローラ(例えば基板82
79を使用)336を備え、さらに、メモリとして上記
の各プログラムを格納するプログラムメモリ(ROM)
337、フレームデータを格納するフレームメモリ(R
OM)338、一部は不揮発性メモリとして構成され各
テーブルや表示制御データ等を格納すると共に作業領域
として使用されるRAM339、2組のV−RAM(ビ
デオ用RAM)340、キャラクタジェネレータ342
等を有している。
【0154】メインCPU41とCRT基板331のU
/I用CPU46との間では、ドライバ344とレシー
バ343を介してシリアルの通信ラインによりデータの
送受信が行われる。TXDがCRT基板331からの送
信信号、RXDがCRT基板331への受信信号であ
る。クロック発生器346には、例えば11.0592
MHzの水晶発振器が用いられ、これをU/I用CPU
46内部で1/12に分周することによって、0.92
16MHzの基本周波数を生成している。そして、U/
I用CPU46の通信では、これを内部タイマにより1
〜256分周(プログラマブル)することにより転送ク
ロックを設定している。従って、基本周波数0.921
6MHzをプログラムで1/3に分周決定し、さらに1
/32に分周すると、転送クロックは9600Hz(送
信ビット速度は9600BPS)になる。
【0155】U/I用CPU46は、メインCPU41
からマシンの状態信号を受信し、また、キーボード/デ
ィスプレイコントローラ336からキー/LEDボード
333の操作信号を入力してCRTディスプレイ301
に表示する画面の切り換え、コピーモードの設定、CR
Tディスプレイ301に表示するメッセージの生成を行
う。そして、キー/LEDボード333の操作信号の入
力処理において、スタートキー318が操作されると、
そのときのコピーモードをチェックし矛盾がなければメ
インCPU41へそのコピーモードを送信し、コピーモ
ードに矛盾がある場合にはJコードメッセージを生成し
てCRTディスプレイ301に表示するような処理を行
う。CRTディスプレイ301の表示処理では、表示画
面に対応してキャラクタジェネレータのコードを設定
し、そのコードをV−RAM340に書き込む。そのキ
ャラクタジェネレータのコードを設定する情報を格納し
たものがフレームメモリ338である。V−RAM34
0にコードが書き込まれると、CRTコントローラ33
5の制御によってラスタアドレスに同期してキャラクタ
ジェネレータ342のドットデータが読み出され、並/
直変換回路355でシリアルデータに変換され、CRT
ディスプレイ301に表示される。
【0156】ウォッチドッグタイマ(W.D.T)34
5は、U/I用CPU46の暴走をチェックするもので
あり、U/I用CPU46がある特定の番地例えばデー
タ領域7000〜77FFのいずれかの番地をリードし
た時リセットされる。従って、150mS以内にこの特
定番地をリードするようにプログラムを作成しておくこ
とによって、U/I用CPU46が暴走すると、150
mS以上経過しても特定番地がリードされなくなりウォ
ッチドッグタイマ(W.D.T)345がリセットされ
ないので、U/I用CPU46暴走に対する処理がなさ
れる。
【0157】キーボード/ディスプレイコントローラ3
36は、U/I用CPU46に入力しているクロック発
生器346の出力をカウンタ347で1/4に分周して
2.7648MHzにしたクロックを入力し、さらにプ
リスケーラにより1/27に分周して102kHzにす
ることにより4.98mSのキー/LEDスキャンタイ
ムを作り出している。このスキャンタイムは、長すぎる
と入力検知に長い時間を要することになるためオペレー
タによるキー操作時間が短いときに入力データの取り込
みがなされなくなるという問題が生じ、逆にあまり短く
するとCPUの動作頻度が多くなりスループットを落と
すことになる。従って、これらの状況を勘案した最適の
スキャンタイムを選択する必要がある。
【0158】(B)ソフトウエア構成 ユーザインターフェースのソフトウエア構成は、図33
に示すようにI/O管理やタスク管理、通信プロトコル
の機能を有するモニターと、キー入力管理や画面出力管
理の機能を有するビデオコントローラと、ジョブの管理
や制御、選択の判定、モード決定等の機能を有するジョ
ブコントローラからなる。ここで、所定枚数のコピーを
取る場合、そのコピー動作をスタートさせて所定枚数の
コピーを行い終了させるまでが1つのジョブとされる。
このようにソフトウエアを分割して構成し、ビデオコン
トローラで画面の編集制御やキー入力の変換処理を行う
ことによって、ジョブコントローラでは、表示装置やキ
ーボードに関係なくソフトウエアを設計することができ
る。従って、例えばディスプレイをコンソールパネルに
取り換える場合でもジョブコントローラは全く変えるこ
となく、ビデオコントローラをコンソールパネルに合わ
せて設計変更するだけでよい。つまり、ビデオコントロ
ーラは、表示装置やキーボードとジョブコントローラと
の間にあって、ジョブコントローラへ論理キーを渡し、
ジョブコントローラから受けたインターフェースコマン
ドを表示装置やキーボードへ反映させるようにすればよ
い。
【0159】このようなソフトウエアの分割を可能にし
ているのが論理キーとインターフェースコマンドであ
り、ジョブコントローラからインターフェースコマンド
でビデオコントローラを制御することによってジョブコ
ントローラでは画面を全く意識せずジョブの管理を行え
るようにし、ソフトウエアの構築を容易にしている。従
って、キー入力に関しては、ビデオコントローラでキー
の物理的情報を処理し、ジョブコントローラでモードを
認識してキー受付条件のチェックを行いジョブのコント
ロールを行う。画面表示では、ジョブコントローラでマ
シンの状態情報や選択モード情報等により画面制御を行
いビデオコントローラにインターフェースコマンドを発
行することによって、ビデオコントローラでそのコマン
ドを実行し画面の編集、描画を行う。なお、以下で説明
するキー変化検出部362、その他のデータの処理や生
成、コントロールを行うブロックは、それぞれ一定のプ
ログラム単位(モジュール)で示したものであり、これ
らの構成単位は説明の便宜上まとめたものであって、さ
らにあるものはその中を複数のモジュールで構成した
り、或いは複数のモジュールをまとめて構成するのもあ
ることは勿論である。
【0160】「ビデオコントローラ」キー変化検出部3
62は、物理キーテーブル361によりモニターから渡
される物理キーの情報について二重押しチェックやキー
連続押し状態検知を行うものである。キー変換部363
は、このようにして検知された現在押状態の物理キーを
論理キー(論理的情報)に変換するものであり、その論
理キー(カーレントキー)のキー受付条件のチェックを
ジョブコントローラに依頼する。変換テーブル364
は、この物理キーから論理キーへの変換の際にキー変換
部363が参照するものであり、例えばカスケードキー
は同じ物理キーであっても複数の論理的情報を有し、表
示中の画面によって論理的情報は異なるので、表示制御
データ367の表示画面情報により物理キーから論理キ
ーへの変換テーブルが切り換えられる。
【0161】画面切り換え部368は、ジョブコントロ
ーラからキー受付信号と論理キーを受け、或いはビデオ
コントローラ内で直接キー変換部363から論理キーを
受けて、論理キーが基本コピー画面や応用コピー画面を
呼び出し、或いはカスケードの移動によってポップアッ
プ画面を展開するような単なる画面切り換えキーで、モ
ード更新やステート更新のないキーの場合には表示制御
データ367の画面番号で更新する。画面切り換え部3
68では、テーブルとしてポップアップ画面を展開する
論理キーを記憶し、当該論理キーが操作され且つ750
msec以内に他のキー入力がなかった場合には、ポッ
プアップ画面を展開するように表示制御データ367の
更新を行う。この処理は、ある選択肢の選択過程におい
て一時的にカスケードキーの操作によってポップアップ
画面を持つ選択肢が選択される場合があり、このような
場合にもポップアップ画面が一々展開されるのを防止す
るために行うものである。従って、ポップアップ画面を
展開する論理キーであっても750msec以内に他の
キー入力があった場合には、一時的なキー入力としてキ
ャンセルされることになる。また、ジャムの発生等のス
テートの更新、カスケードの移動その他のコピーモード
の更新、メッセージやカウント値の更新の場合には、表
示制御部369がジョブコントローラからインターフェ
ースコマンドを受けて解析し、表示制御データ367の
更新を行う。
【0162】表示制御データ367は、表示する画面番
号や画面内の表示変数情報等、各画面の表示を制御する
データを持ち、ダイアログデータ370は、各画面の基
本フレーム、各フレームの表示データ、表示データのう
ち変数データの参照アドレス(表示変数情報を格納した
表示制御データ367のアドレス)を持つ階層構造のデ
ータベースである。ダイアログ編集部366は、表示制
御データ367の画面番号をもとに表示する画面の基本
フレーム、表示データをダイアログデータ370から読
み出し、さらに変数データについては表示制御データ3
67の表示変数情報に従って表示データを決定して画面
を編集しV−RAM365に表示画面を描画展開する。
【0163】カスケードキーの操作では、カスケードキ
ーがオンからオフになった時、引き続き750msec
押され続けた時、その後もさらに引き続き押され続け1
25msec経過した時、を契機として対応するキーが
受付可であれば1ランク移動する。また、その移動先が
モード受付不可であれば1ランクスキップされ次のキー
が選択される。この動作は、カスケードがアップしたこ
とによりそれに対応する論理コードがジョブコントロー
ラにキー受付として渡され、表示データとしてジョブコ
ントローラからビデオコントローラにフィードバックさ
れる。
【0164】「ジョブコントローラ」キー管理部374
は、ステートテーブル371を参照して論理キーが今受
付可能な状態か否かをチェックするものであり、受け付
け可であればその後750msec経過するまで他のキ
ー情報が入力されないことを条件としてキー情報を確定
しキーコントロール部375に送る。キーコントロール
部375は、キーの受付処理を行ってコピーモードテー
ブル378の更新、モードチェックやコピー実行コマン
ドの発行を行い、マシン状態を把握して表示管理部37
7に表示制御情報を渡すことによって表示制御を行うも
のである。コピーモードテーブル378には、基本コピ
ー、応用コピー、専門コピーの各コピー設定情報がセッ
トされる。表示管理部377は、キー管理部374又は
キーコントロール部375による処理結果を基にインタ
ーフェースコマンドをビデオコントローラに発行し、イ
ンターフェースルーチン(表示制御部369)を起動さ
せる。ステート管理部372は、キー受付状態やジャム
やフェイルの発生、インターロックが開いている等のマ
シンの状態情報からステートの変化を判断してキー受付
のためのステートテーブル371を更新する。そして、
これらのステート情報によってキーの受付条件がチェッ
クされる。ジョブコントロール部376は、スタートキ
ーの操作後、マシンの動作情報を受けてマシン制御のた
めのコマンドを発行して原稿1枚に対するコピー動作を
実行するための管理を行うものである。コマンドコント
ロール部373は、本体から送信されてきたステートコ
マンドよりマシンの状態をステート管理部372及びジ
ョブコントロール部376に通知すると共に、ジョブ実
行中はジョブコントロール部376からその実行のため
のコマンドを受けて本体に送信する。
【0165】従って、スタートキーが操作され、キーコ
ントロール部375がコピーモードに対応したコマンド
を送信バッファ380にセットすることによってコピー
動作が実行されると、マシンの動作状態のコマンドが逐
次受信バッファ379に受信される。コマンドコントロ
ール部373よりこのコマンドをジョブコントロール部
376に通知することによって所定枚数のコピーが終了
してマシン停止のコマンドが発行されるまで、1枚ずつ
コピーが終了する毎に次のコピー実行のコマンドが発行
される。コピー動作中において、ジャム発生のコマンド
を受信すると、コマンドコントロール部373を通して
ステート管理部372でジャムステートを認識し、ステ
ートテーブル371を更新すると同時にキーコントロー
ル部375を通して表示管理部377からビデオコント
ローラにジャム画面制御のインターフェースコマンドを
発行する。
【0166】「インターフェースコマンド」図34はイ
ンターフェースコマンドの構成例を示す図である。
【0167】先に説明したようにジョブコントローラで
は、図34に示すようなステート登録、通常設定、編集
設定、ジョブプロ設定、表示、表示制御、モード、マシ
ン動作、イニシャライズ、ダイアグの各コマンドをビデ
オコントローラに発行してそれぞれの表示制御を行い、
ビデオコントローラでは、インターフェースコマンドを
解析してダイアログ編集を行う。このようなインターフ
ェースコマンド方式の採用によってジョブコントローラ
とビデオコントローラがそれぞれ独立に設計可能とな
り、ビデオコントローラを変更することによって簡単に
ディスプレイをコンソールパネルに変更したり、他の入
出力手段に変更することができるようにしている。
【0168】ビデオコントローラの表示制御部369で
は、これらのコマンドを解析(図34のコマンド解析)
して表示制御データ367の更新処理を行う。登録コマ
ンドでは、コンフィグ、倍率、セカンドデベのカラー、
トレイに関する登録を行い、例えば「コンフィグ」で各
画面の初期設定を、「トレイ」で用紙サイズや向き、紙
質の登録を行う。また、通常設定コマンドでは、機能選
択に関する画面の制御を行い、例えば「カスケード」で
通常設定画面におけるカスケード設定状態を表示し、
「任意倍率」で任意倍率を倍率表示として指定の倍率値
を表示し、「カスケード消去」でカスケード不要の場合
の消去を行う。表示コマンドでは、メッセージやノーペ
ーパー等のメンテナンス情報の表示を制御し、モードコ
マンドでは、ジャムクリア要求画面の表示(ジャムコマ
ンド)や予熱画面の表示のオン/オフ(予熱コマンド)
制御を行う。また、LED(図示省略)のオン/オフを
行う。このようにソフトのつくりやすさや処理上の都合
等から分類コマンドで大別し、それぞれの処理コードで
処理を行うようにしている。
【0169】「テーブル」図35はジョブコントローラ
に用意されるテーブルの例を示す図である。
【0170】本発明では、上記のようにユーザインター
フェースでキー管理やコピーモードの生成のために種々
のテーブルを持っている。特に、64cpm、309m
m/secのプロセススピードでコピー動作をさせるよ
うな高速の複写機に本発明を適用した場合、ユーザイン
ターフェースは、マシンの制御を統括管理するシーケン
スマネージャー(SQMGRサブシステム)との間がシ
リアル通信で接続され、マシンステート情報が所定の通
信タイミングでないと渡されないことから、ユーザイン
ターフェースのキー操作とマシンの動作とを直結させる
ことはできない。そのために種々のステートを生成して
キー受付管理を行う必要が生じ、テーブルが使用され
る。
【0171】ジョブコントローラでは、ユーザの要求を
論理キーで処理し、ユーザに入力設定情報やマシン情報
を提供するために各種のテーブルを用意してこれらの情
報を処理している。ステートテーブル371はその1つ
であって、先に説明したようにキーの受付を管理するの
に用いられるものであり、そのテーブル構成を示したの
が図35(a)である。ステート情報としては、ジョブ
ステート、マシンステート、ランケース、コンステート
(コンソールステート)、ステートケース、モード情報
からなる。
【0172】ジョブステートは、ジョブコントローラの
状態を示すものであり、図35(b)に示すように通常
のジョブ(1stジョブ)か割り込みジョブ(2ndジョ
ブ)か、さらにそのジョブが終了状態(COMPLETE)か実行
中(INCOMPLETE)か、デュープレックスモードの状態(S
/S,D/S,S/D,D/D)がどうかの情報に区別
し、デュープレックストレイを使用するモード(S/
D,D/D)の場合には、さらにその中でジョブが終了
状態か実行中かの情報を管理している。例えばプラテン
上に原稿をセットして設定枚数5枚のコピーを実行する
場合には、その5枚のコピーを実行している間、すなわ
ち5枚のコピーの実行を終了するまでがインコンプリー
ト、終了するとコンプリートとなる。
【0173】マシンステートは、図36に示すように本
体からマシンの状態をもらったときに覚えておく情報で
あり、本体が初期状態(INITIARIZE)、コピーサイクルに
入った所謂動作状態(PROGRESS)、コピーサイクルが終わ
って止まろうとしている状態(SOFTDOWN COIN) 、ジャム
やベルト切断等の異常停止状態(SOFTDOWNPAUSE)、ジャ
ム後に自動的に排紙する状態(PURGE) 、マシンの停止状
態(STAND-BY)、スタート指令でパージを実行する状態(P
URGE STAND-BY)、マシンがジャムで停止した状態(JAM)
かの情報がある。従って、マシン動作との関係は、スタ
ンバイからスタートキーが操作されると、プログレスに
なり、ソフトダウンコインを経て通常に動作終了すると
再びスタンバイになる。しかし途中でジャムが発生する
と、ソフトダウンポーズになり、停止するとジャムにな
る。そして、用紙を排出する必要があればパージスタン
バイになり、用紙を排出するするとパージになって再度
コピーを続行するとプログレスに移行する。
【0174】ランケースは、ステート管理部で作り出さ
れるキー管理特有のステートの1つであり、マシンステ
ートの情報であって、さらにプログレスやパージでスト
ップキーを押していないか押されたか、ソフトダウンコ
インのプラテンモードでスタートキーが押されていない
か押されたか、パージスタンバイでジョブコンプリート
かインコンプリートの情報を持っている。本発明では、
本体との通信があるためその通信との兼ね合いでキーの
受付が変わるので、このような情報を持っている。そし
て、ジョブステート、ランケース、ステートケース等の
それぞれの状態でキー対応のテーブルを持っていて、こ
のテーブルから受付可能か否かを検索している。
【0175】コンソールステートは、ステート管理が作
り出すステートであって、レディ(RDY) 、ウエイト(WAI
T)、Jコード、コーション、Uコード、ジャム等、コン
ソール上のキー受付情報や表示情報を持ち、ステートケ
ースでは、Jコードのナンバーを持っている。このよう
なステートによって表示するメッセージやプライオリテ
ィが違う。モード情報では、オートスタートやパワーセ
ーブ、編集入力等の情報を持っている。以上の各ステー
ト情報によってキー管理を行っている。
【0176】図37はコピーモードテーブル378の構
成を示すものであり、バイト0から12までの本体送信
情報とバイト13から24までのFEATURE RECOVERY情報
とバイト25、26のジョブステータスからなる。
【0177】上記のほか、コマンドコントロール部37
3には、Uコードテーブル、ジャムステータス情報、コ
ーションテーブル等を持っている。このうちUコードテ
ーブルは、マシンに異常が生じたときに本体から送られ
てくる情報より生成するものであり、この情報をもとに
ステートケースに応じてコンステートを作ることによっ
て、キー管理部で受付可能なUコードか否かを判断す
る。コーションテーブルは、インターロック開、トレイ
抜け、ノーペーパーの状態等の情報を有するものであ
る。
【0178】「画面データ」図38は画面データの構成
例を示す図である。
【0179】本発明は、付加装置等の実装状況が異なっ
てカスケードや選択肢すなわち選択可能な機能が変わる
場合でも、その組み合わせに対応した画面を用意するこ
となく、基本的には図33に示すように画面のデータベ
ースをダイアログデータ370としてROMに持ち、そ
の変数を表示制御データ367としてRAMに持つこと
によって、特定の表示ブロックを変化させて1画面のデ
ータで編集できるようにしている。
【0180】図38(a)はダイアログデータのメモリ
空間の構成を示したものであり、32kバイトのチップ
を8枚使用し、ページ(Page Number)と絶対アドレス
(Absolute Address) でアクセスする構造になってい
る。そして、図示のようにページ0の一部をジャンプテ
ーブルとして用い、各画面(フレーム)のデータの格納
アドレスをポイントすることによって、画面番号(フレ
ームNo. とポップアップNo. )によりアクセスできる。
基本的なデータ構造は、図38(b)に示すように何の
データかを示すIDとページと絶対アドレス、そして先
頭の表示位置(Screen Position)のあるものと、先頭
の表示位置のないものからなり、例えばメッセージデー
タ(Message Variable)、セットカウント等の数値デ
ータ(Numeric Variable)、表示内容の固定された形
状データ(Figure Variable)、装置の実装状況によっ
て内容が変化する変数データ(Elementary Variabl
e)、取り外されたトレイ等をブリンク表示するブリンク
データ(BlinkVariable)、予めセット可能なカスケー
ドデータ(Presettable Variable)、ベーシックフレ
ームのデータ、ポップアップフレームのデータ等に用い
られる。
【0181】ダイアログデータの全体のデータ構造は、
図39に示すようにジャンプテーブルJT、フレームF
1、F2、……、各フレームを構成するベーシックフレ
ームBFやポップアップフレームPF等の構成フレー
ム、オブジェクトリファレンスOR、それぞれの具体的
な表示データが格納されたオブジェクトデータODから
なり、オブジェクトデータODに実際の表示情報を持
ち、他は矢印に示すように階層構造(木構造)のポイン
タとなっている。そして、構成フレームで全画面データ
が用意され、それぞれの画面に対応する全表示データが
オブジェクトリファレンスORとオブジェクトデータO
Dの対で用意され、各画面の制御には、オブジェクトリ
ファレンスORの参照情報(Test Variable)が用いら
れる。例えばオン/オフ表示される設定状態表示領域の
データの場合、オンのデータとオフのデータがオブジェ
クトリファレンスORとオブジェクトデータODに用意
され、そのいずれを用いるかは参照情報の示すアドレス
の表示制御データ367の設定に依存するようになって
いる。つまり、参照情報(Test Variable)は、表示制
御データ367の参照アドレスを示し、そのアドレスに
表示制御部369(図33)がコピーモードや付加装置
の実装状態に応じてデータをセットすればよい。従っ
て、ソーター等が実装されているか否かに応じた表示制
御も同様である。
【0182】次に各データ構造を詳述する。ジャンプテ
ーブルJTは、それぞれのフレームに対応してページと
絶対アドレスからなり、対応するフレームF1、F2、
……の先頭アドレスをポイントしている。フレームF
1、F2、……は、基本コピー画面や応用コピー画面、
専門コピー画面、レビュー画面、インフォメーション画
面、ジャム画面等である。各フレームは、その先頭にデ
ータが幾つあるかを示す「Possibilities」情報を有
し、その後に「ID」とデータアドレスによりベーシッ
クフレーム、ポップアップフレームからなる各構成フレ
ームの先頭アドレスをポイントしている。例えば基本コ
ピー画面の場合、構成フレームは、ポップアップのない
ベーシックフレームBF、倍率のポップアップフレー
ム、コピー濃度のポップアップフレームPFからなる。
ベーシックフレームBF、ポップアップフレームPF等
の構成フレームも同様にその先頭に「Possibilities」
情報を有し、その後に「ID」とデータアドレスにより
当該フレームを構成する全てのオブジェクトリファレン
スORの先頭アドレスをポイントすると共に、先頭の表
示位置(Screen Position)を持っている。オブジェク
トリファレンスORは、「Possibilities」情報の後に
表示制御データ367のアドレスを内容とする参照情報
(Test Variable)、最大の表示領域情報(Max Hei
ght & Width) を有し、そして、各オブジェクトデータ
ODに対応して「ID」とデータアドレス、リバースや
グレイ等の表示態様データ(Rev/Gray)、定数(Con
stant)のデータが続いている。
【0183】例えばメッセージデータの例では、メッセ
ージデータがk個あるとすると、オブジェクトリファレ
ンスORは定数「0」から「k」までのデータを有し、
それぞれが対応するメッセージデータのオブジェクトデ
ータODをポイントしている。そこでいま、オブジェク
トリファレンスORのポイントする定数「0」のオブジ
ェクトデータのキャラクタ列が「コピーできます。」、
定数「1」のそれが「コピーしています。」であるとす
ると、このオブジェクトリファレンスORの参照情報で
示すアドレスの表示制御データ367に表示制御部36
9から「0」を書き込むことによって「コピーできま
す。」を表示することができ、「1」を書き込むことに
よって「コピーしています。」を表示することができ
る。このようにオブジェクトリファレンスORには、例
えばメッセージデータであれば上段のメッセージと下段
のメッセージに分けそれぞれに全データが用意されてい
る。ダイアログ編集部366では、そのオブジェクトリ
ファレンスORにおいて参照情報をもとにオブジェクト
データODを選択し、そのポイントするオブジェクトデ
ータODを処理することによって例えば「コピーできま
す。」のキャラクタを読み出して最終的にV−RAMに
書き込む。
【0184】また、オブジェクトデータODが数データ
の場合には、1行しか使用しないので高さ情報(Heigh
t )はなく、データの幅(タイル数,Width) 、ゴシッ
ク体、明朝体等のフォントを指定するデータ、リバース
等の表示属性データ、参照情報(Test Var.)が続く。
この参照情報の指定するアドレスの表示制御データ36
7にはカウント値や倍率値等の表示すべき数値が書き込
まれている。グレイスケールの場合には同様にその領域
のサイズ(Height , Width) とレベル(オフ「0
0」、レベル1「01」、レベル2「10」、…)が続
く。このようにダイアログデータでは、種々の性格のデ
ータを含んでおり、それを基本コピー画面で類別して示
したのが図40である。
【0185】図40に示す基本コピー画面では、先に述
べたように設定状態表示領域及びソーターのカスケード
名のデータEV(Elementary Variable)がオン/オフ
表示されるデータとなる。従って、このようなデータの
場合には、図41(a)に示すように定数「1」と
「0」によりオンとオフ(ブランク)が対になったリフ
ァレンスデータとなる。従って、参照情報(Test Var
iable)の指定するアドレスの表示制御データには「1」
か「0」が書き込まれ、「1」の場合には例えば「ソー
ター」が表示され「0」の場合にはブランクとなる。
【0186】図41(b)は変更のない固定カスケード
に適用されるデータ構造例を示したものであり、図40
に示す基本コピー画面では縮小/拡大や両面コピー、コ
ピー濃度の各カスケードに適用されるデータCV(Cas
cade Variable)である。このデータでは、オブジェク
トリファレンスORに各カスケードについて枠有り(O
N)と枠無し(OFF)のリファレンスを一連のデータ
として持っている。そして、参照情報(Test Variabl
e)の指定するアドレスの表示制御データには枠有りにす
るカスケード番号が書き込まれる。従って、このデータ
の場合には、表示制御データで枠有りを指定しているカ
スケードのみ枠有り(ON)のデータが選択され、それ
以外のカスケードは枠無し(OFF)のデータが選択さ
れる。先に説明したように枠有りでは、右側と下側に立
体感を出す枠(影)が表示されると共にバックが高輝度
で表示され、枠無しでは、バックがグレー階調で表示さ
れる。
【0187】図41(c)はトレイのようなブリンクに
適用されるデータ構造の例を示したものであり、図40
に示す基本コピー画面では手差しを除くトレイの表示領
域に適用されるデータBL(Blink Variable)であ
る。このデータでは、参照情報(Test Variable)の指
定するアドレスの表示制御データにブリンク指定のデー
タがセットされると、先頭の表示位置(Screen Posit
ion)とサイズ(Height, Width) によって指定される
領域をブリンクに設定する。つまり、ブリンク表示の対
象となる領域については全てこのデータが用意される。
【0188】図42は予め設定変更が可能なカスケード
に適用されるデータ構造例を示したものであり、図40
に示す基本コピー画面では、用紙トレイやソーターの各
カスケードに適用されるデータPC(Presettable C
ascade Variable)である。このデータでは、枠有りの
カスケードを制御するための参照情報と「ID」と各カ
スケードのリファレンス情報を有するグループ(Group
of Figures) のアドレスを持ち、その後に各カスケー
ド位置に対応して参照情報(TechRep Variable)と
先頭の表示位置(Screen Position)を持っている。そ
して、各カスケード対応の参照情報(Tech Rep Var
iable)で示す表示制御データに選択肢が設定される。
【0189】図43〜図47は表示制御データの仕様例
を示す図である。この図に示す仕様に従って表示制御部
369が表示制御データの設定を行う。例えば専門コピ
ー画面においてジョブメモリーのカスケードをデフォル
ト以外に設定すると、表示制御部369によって表示制
御データ367のアドレスAOCに「1」が書き込まれ
る。従って、基本コピー画面が表示されたときには、そ
の設定状態表示領域に「ジョブメモリー」のカスケード
名が表示される。
【0190】(3−3)表示画面の構成 本発明のユーザインターフェースでは、CRTディスプ
レイを最大限に有効活用し、キー/LEDボードの構成
を簡素化している。その中でも画面をシンプル且つ見易
く、選択設定や確認、メッセージの伝達機能を効果的に
発揮させるため、画面の分割に工夫をしている。画面と
しては、コピーモードを選択するための選択モード画
面、コピーモードの設定状態を確認するためのレビュー
画面、標準のモードでコピーを実行するための全自動画
面、多機能化したコピーモードについて説明画面を提供
するインフォメーション画面、ジャムが発生したときに
その位置を適切に表示するジャム画面等により構成して
いる。さらに、選択モード画面は、機能が多く1画面で
は煩雑になり、また、機能の中には極一般に使用される
機能だけでなく専門的な機能もあることから、これらを
使用される内容に応じて3分割している。この分割した
画面は、適宜モード選択キー308〜310により選択
して切り換え表示させることができ、それぞれの画面に
より所望の機能を選択設定できる。さらに、これらの画
面の中を選択領域や他のモードの設定状態表示領域、メ
ッセージ領域等に分割することにより、操作状態に応じ
てユーザに情報の的確な伝達を行えるように構成してい
る。
【0191】本発明は、これら種々の画面の中でも、例
えば選択モード画面やインフォメーション画面で、全て
の情報を一度に表示できない項目については、その細部
項目を展開するポップアップ画面を設け、その画面を持
つ選択肢が選択された場合にはポップアップ画面を上書
きすることによってオリジナルの画面を簡素化しわかり
やすい画面の構成となるように工夫している。また同様
に、ジャム画面についても、ジャムが発生した場合にそ
のときの画面の上にジャム画面を上書きしている。
【0192】図48は基本コピー画面とそのポップアッ
プ画面の例を示す図、図49、図50は応用コピー画面
とそのポップアップ画面の例を示す図、図51〜図54
は専門コピー画面とそのポップアップ画面の例を示す
図、図55、図56はインフォメーション画面の例を示
す図、図57はジャム画面の例を示す図である。
【0193】選択モード画面としては、図48〜図54
に示す基本コピー、応用コピー、専門コピーの3画面が
設定され、モード選択キー308〜310の操作によっ
てCRTディスプレイに切り換え表示される。これらの
画面のうち、最も一般によく用いられる機能を類別して
グループ化したのが基本コピー画面であり、その次によ
く用いられる機能を類別してグループ化したのが応用コ
ピー画面であり、残りの特殊な専門的機能を類別してグ
ループ化したのが専門コピー画面である。
【0194】各選択モード画面は、基本的に上から2行
で構成するメッセージ領域A、3行で構成する設定状態
表示領域B、9行で構成する選択領域Cに区分して使用
される。メッセージ領域Aには、コピー実行条件に矛盾
があるときのJコードメッセージ、サービスマンに連絡
が必要なハード的な故障のときのUコードメッセージ、
オペレータに種々の注意を促すCコードメッセージ等が
表示される。このうち、Jコードメッセージは、各カス
ケードの設定内容によるコピー実行条件の組み合わせチ
ェックテーブルを備え、スタートキー318が操作され
ると、テーブルを参照してチェックを行いコピーモード
に矛盾がある場合に出力される。設定状態表示領域Bに
は、他モードの選択状態、例えば基本コピー画面に対し
て応用コピーと専門コピーの選択状態が表示される。こ
の選択状態の表示では、選択領域Cのカスケードの状態
がデフォルト(再下段)以外である場合にそのカスケー
ドが表示される。選択領域Cには、上段にカスケード名
が表示され、各カスケード領域の最下段がデフォルト領
域、それより上の領域がデフォルト以外の領域となって
いて、カスケードキーの操作によって5つのカスケード
領域で個別に選択できるようになっている。従って、選
択操作しない場合には、デフォルト領域が選択され、す
べてデフォルトの状態が全自動コピーのモードとなる。
また、選択領域は、縦5つに分割されたカスケード領域
に対応する下方のカスケードキー319−1〜319−
5で選択設定が行われる。なお、メッセージ領域Aの右
側はセットカウントとメイドカウントを表示するカウン
ト部として、また、設定状態表示領域Bの下1行はトナ
ーボトル満杯、トナー補給等のメンテナンス情報部とし
て用いる。以下に各選択モード画面のカスケード領域の
内容を説明する。
【0195】(A)基本コピー画面 基本コピー画面は、図48(a)に示すように「用紙ト
レイ」、「縮小/拡大」、「両面コピー」、「コピー濃
度」、「ソーター」のカスケードからなる。
【0196】「用紙トレイ」では、自動がデフォルトに
なっていて、この場合には、原稿サイズと同じ用紙を収
容したトレイが自動的に選択される。カスケードキーの
操作によりデフォルト以外の領域を使って手差しトレイ
や大容量トレイ、上段トレイ、中段トレイ、下段トレイ
のいずれかを選択できる。なお、各トレイの欄には図示
のように収容されている用紙を判別しやすいようにその
用紙サイズ、種類及びアイコン(絵文字)が表示され
る。用紙は、長手方向に送り込む設定と、長手方向と直
角方向に送り込む設定がある。
【0197】「縮小/拡大」は、等倍がデフォルトにな
っていて、カスケードキーの操作により自動、固定/任
意が選択できる。自動では、選択されている用紙サイズ
に合わせて倍率を自動的に設定し、コピーする。倍率
(線倍率)は、50%から200%まで任意に1%刻み
で設定することができ、カスケードキーの操作により固
定/任意が選択されると、具体的な設定対象となる内容
が図48(b)に示すポップアップ画面により表示さ
れ、50.7%、70%、81%、100%、121
%、141%、200%の7段階設定からなる固定倍率
を選択することができると共に、1%ずつ連続的に変化
する任意倍率を選択設定することができる。
【0198】「両面コピー」は、片面がデフォルトにな
っていて、デフォルト以外として原稿→コピーとの関係
において両面→片面、両面→両面、片面→両面が選択で
きる。例えば両面→片面は、両面原稿に対して片面コピ
ーを行うものであり、片面→両面は、片面原稿を両面コ
ピーにするものである。両面コピーをとる場合には、最
初の面にコピーが行われたコピー用紙がデュープレック
ストレイにまず収容される。次にこのデュープレックス
トレイからコピー用紙が再び送り出され、裏面にコピー
が行われる。
【0199】「コピー濃度」は、自動がデフォルトにな
っていて、デフォルト以外として7段階の濃度設定がで
き、また写真モードでも7段階の濃度設定ができる。こ
の内容の設定は図48(c)に示すポップアップ画面に
より行われる。
【0200】「ソーター」は、コピー受けがデフォルト
になっていて、デフォルト以外として丁合いとスタック
が選択できる。丁合いは、ソーターの各ビンにコピー用
紙を仕分けするモードであり、スタックモードは、コピ
ー用紙を順に堆積するモードである。
【0201】(B)応用コピー画面 応用コピー画面は、図49(a)に示すように「特殊原
稿」、「とじしろ」、「カラー」、「合紙」、「排出
面」のカスケードからなる。
【0202】「特殊原稿」は、デフォルト以外のカスケ
ードで同一サイズの2枚の原稿を1枚の用紙にコピーす
る二丁掛機能(2−UP)、コンピュータの連帳出力の
原稿について孔をカウントして1頁ずつコピーする機能
(CFF;コンピュータフォームフィーダ)、A2/B
3等の大型原稿をコピーする機能(LDC)が選択で
き、後者の2機能が図49(b)、図49(c)に示す
ポップアップ画面で展開される。
【0203】「とじしろ」は、コピーの右端部または左
端部に1mm〜16mmの範囲で“綴代”を設定するも
のであり、右とじ、左とじ、綴代の長さをデフォルト以
外で設定することができ、細部項目は図50(a)、図
50(b)に示すポップアップ画面で展開される。
【0204】「カラー」は、黒がデフォルトになってい
て、デフォルト以外で赤を選択できる。
【0205】「合紙」は、OHPコピーの際に中間に白
紙を挟みこむ機能であり、デフォルト以外で選択でき
る。
【0206】「排出面」は、おもて面とうら面のいずれ
かを強制的に指定して排紙させるようにデフォルト以外
で選択できる。
【0207】(C)専門コピー画面 専門コピー画面は、図51(a)に示すように「ジョブ
メモリー」、「編集/合成」、「等倍微調整」、「わく
消し」のカスケードからなる。
【0208】「ジョブメモリー」は、カードを使用する
ページプログラムであって、複数のジョブを登録してお
き、それを呼び出してスタートキーを押すことによって
自動的にコピーを行うようにするものであって、その登
録と呼び出しがデフォルト以外で選択でき、細部項目が
図51(b)、図51(c)に示すポップアップ画面で
展開される。
【0209】「編集/合成」は、編集機能と合成機能を
デフォルト以外で選択できる。編集機能は、エディタ等
を用いて編集のためのデータを入力するための機能であ
り、図52(a)に示すポップアップ画面で展開されさ
らにこの中を図52(b)〜図54(d)に示すポップ
アップ画面により領域指定、マーキングカラー、抽出・
削除、部分写真、部分カラーの各機能の細部が展開され
選択できるようになっている。部分カラーは、指定した
領域のみカラー1色でコピーし、残りの部分は黒色でコ
ピーする。部分写真は、指定した領域に写真をコピー
し、部分削除は、指定した領域をコピーしないようにす
る。マーキングカラーは、マーキングを行う領域を指定
すると、一例としてはその部分にカラーの薄い色を重ね
て記録し、あたかもマーキングを行ったような効果を得
るものである。
【0210】合成機能は、デュープレックストレイを使
用し2枚の原稿から1枚のコピーを行う機能であり、図
54(b)に示すポップアップ画面により展開される
が、合成機能としては、シート合成と並列合成がある。
シート合成は、第1の原稿と第2の原稿の双方全体を1
枚の用紙に重ねて記録する機能であり、第1の原稿と第
2の原稿についてそれぞれ異なった色でコピーを行うこ
とも可能である。他方、並列合成は、第1の原稿の全体
に第2の原稿の全体をくっつけた形で1枚の用紙に合成
コピーを作成する機能である。
【0211】「等倍微調整」は、99%〜101%の倍
率で0.15%の刻みで設定するものであり、この機能
をデフォルト以外で選択でき、その細部は図54(c)
に示すポップアップ画面により展開される。
【0212】「わく消し」は、原稿の周辺部分の画情報
についてはコピーを行わず、あたかも画情報の周辺に
“枠”を設定したようにするものであり、わく消しを
2.5mmで行う標準をデフォルトとし、図54(d)
に示すポップアップ画面による任意の寸法の設定とわく
消しをしない全面コピーモードをデフォルト以外で選択
できる。
【0213】(D)インフォメーション画面 インフォメーション画面は、図55(a)に示すような
コピーモードのそれぞれについてコピーのとり方等の説
明画面を提供するための画面であり、インフォメーショ
ンキー302の操作によって表示され、この画面で表示
されたインフォメーションコードをテンキーから入力す
ることによって図55(b)、図56に示すようにポッ
プアップ画面により説明画面が表示される。
【0214】(E)ジャム画面 ジャム画面は、図57(a) 、図57(b)に示すように
コピー実行中に表示されていた画面の上に重ねて表示さ
れ、元の画面の輝度を1ランクずつ落とすことによって
ジャム表示の内容が鮮明になるようにしている。このジ
ャム画面の特徴は、本体のイメージに合わせて内部を黒
で表現し、ドアハンドルの絵を付加し、且つドアオープ
ンのメッセージを付加していることである。
【0215】(F)その他の構成画面 図58はレビュー画面と全自動画面の例を示す図であ
る。
【0216】レビュー画面は、3つに分割された上記の
各選択モード画面で選択されているコピーモードの状態
を表示するものであって、図58(a)に示すように各
選択モード画面のカスケードの設定状態を1画面に表示
するものである。このレビュー画面では、選択項目すな
わちカスケード名とそのとき選択されているモードすな
わち選択肢を表示し、選択されているモードがデフォル
トの場合には例えばグレイバックで、デフォルト以外の
場合には通常の輝度を背景にした表示を採用している。
このようにデフォルトの状態かデフォルト以外の状態か
で区別することによって、特に全自動モードから変えた
デフォルト以外のカスケード(選択肢)を目立つように
表示している。また、画面構成は、基本コピー、応用コ
ピー、専門コピーの各コピーモードに分けて3段で表示
し、この表示位置をモード選択キーの位置と対応させ、
さらに白抜きの矢印でその画面選択キーを指示すること
によって、レビュー画面から各モード画面への切り換え
をわかりやすくしている。この表示によりオペレータ
は、各カスケードの設定状態を確認することができ、操
作性を向上させ、コピーミスを少なくすることができ
る。
【0217】全自動画面は、図58(b)に示すような
画面で、パワーオンされたときや、予熱モードで予熱キ
ー306が操作されたとき、或いはオールクリアキー3
16が操作されたときに表示され、各選択モード画面の
カスケードがすべてデフォルトに設定されている状態の
画面である。この画面では、その指示のとおりプラテン
上に原稿をセットし、テンキーによりコピー枚数を設定
してスタートキー318を押すと、原稿と同じサイズの
用紙が選択されて設定枚数のコピーが実行される。
【0218】(G)画面の変化 図59は画面が変化する契機を説明するための図であ
る。
【0219】画面の変化は、それぞれ図59に示す条件
を契機にして行われる。まず、電源が投入され、初期化
(イニシャル)が終了すると、ダイアグモードへの移行
指示がない場合には基本コピー画面が表示される。この
基本コピー画面は、さらにオールクリアキー、基本コピ
ーのモード選択キー、予熱画面時の予熱キーを操作する
ことによって表示され、応用コピー画面、専門コピー画
面、レビュー画面は、それぞれのモード選択キーの操作
によって切り換え表示される。これらの画面においての
みスタートキーが受け付けられ、コピー動作の実行が可
能となる。また、専門コピー画面では、編集やジョブプ
ログラムが選択されると、その入力画面、に変化し、入
力が終了すると元の専門コピー画面に戻る。また、これ
らの画面からインフォメーションキーの操作、さらにそ
のコードの入力ではインフォメーション画面に移行し、
予熱キー(パワーセーブキー)の操作で予熱画面に移行
する。そして、ジャムが発生した場合には、そのコピー
実行時の選択モード画面上にジャム画面が重表示され
る。焼付防止画面は、上記のいずれかの画面のままで所
定の時間経過してもキー入力が一切ない場合にタイマー
の動作によって移行し、キー操作によって元の画面に復
帰する。
【0220】(H)表示態様 図60は画面レイアウトの類別例を示す図である。
【0221】本発明は、先に説明したように複数の画面
に分割して切り換え表示し、さらには細部情報をポップ
アップ画面で展開することによって、その時々における
余分な情報を少なくし1画面の情報を簡素化している
が、これらは例えば図60に示す画面レイアウトに類別
化される。すなわち、図60(a)は選択モード画面の
レイアウト、図60(b)はレビュー画面や全自動画
面、編集入力画面、ジョブプログラム画面等のレイアウ
ト、図60(c)は予熱画面や焼付防止画面、インフォ
メーション画面、ダイアグ画面等のレイアウトである。
【0222】本発明では、これらのレイアウトの表示領
域やその入力設定状態等に応じて表示態様を変えること
によってアクセントのある見易く判り易い画面を構成し
ている。例えば図60(a)に示すレイアウトの選択モ
ード画面では、先に説明したようにメッセージ領域(カ
ウント領域を含む)と設定状態表示領域(メンテナンス
情報領域を含む)と選択領域に分割しているが、それぞ
れの領域の表示態様を変え、基本的にはバックを白、キ
ャラクタを黒(白地に黒文字)で表示するノーマル表示
と、バックを黒、キャラクタを白(黒字に白文字)で表
示する反転表示を使い、さらに明表示部の輝度を変える
ことによって多彩な表示態様を実現している。
【0223】具体的に採用している表示態様をさらに説
明すると、選択されているものは、ノーマル表示を採用
して特に目立つようにし、現在の状態を一目で理解させ
るようにしている。そして、選択対象となるもの(選択
できるもの)は、ライトグレー地に黒文字の表示を採用
し目にやさしい明るいグレーのカードに模したものとし
ている。これは、各フレームで表示面積が大きい点を考
慮したものである。また、デスクトップベースは、黒文
字にも白文字にも干渉せず目立たないダークグレーを採
用し、メッセージ領域は、通常の複写機のバックリット
ディスプレイを模した黒地に白文字の表示を採用してい
る。カラー表示の場合には、黒字にグリーンと赤文字が
理想的である。さらに、カードに影(縁取り)をつける
ことにより立体感を出し、よりカードに近いイメージの
表現を実現している。コンピュータディスプレイは、複
雑な操作を連想させるため、ユーザインターフェースの
イメージとしては好ましくないという問題がある。その
点、カードイメージの表現は、コンピュータ的ディスプ
レイのイメージを排除でき、また、カードに書き込んで
処理するといった日常的な作業イメージを模倣すること
で、日常の作法イメージをそのまま応用でき、操作に近
親感を持たせることができる。その他、文字の大きさを
例えば3段階に、また太さを2段階に、ベース色を白黒
含めて4段階に変化させることにより、上記の表示に加
えてさらに変化を持たせることができる。
【0224】上記のような表示態様を採用することによ
り選択モード画面では、例えばカウント部を含むメッセ
ージ領域では、バックを黒にしてメッセージの文字列の
みを高輝度表示にし、バックリッドタイプのコンソール
パネルと同じような表現を採用することによって、メッ
セージを文字列として見やすく親しみやすい表示にして
いる。また、設定状態表示領域では、背景を網目表示、
すなわちドットを或る所定の均等な密度、例えば1対1
の白黒表示し、カスケード名の表示部分をノーマル表示
にしている。すなわち、この表示は、各カスケード名を
カードイメージで表現したものである。さらに設定状態
表示領域の下1行は、トナーボトルの満杯やトナー補給
等のメンテナンス情報領域として使用されるが、この情
報は、設定状態表示情報とはその性格が異なるので、そ
の違いが明瞭に認識できるようにメッセージ領域と同様
の表示態様を採用している。そして、選択領域では、周
囲を網目表示にし、カスケード表示領域全体を輝度の低
いグレイ表示にすると共に、横と下に影(縁取り)表示
を付加することによって、設定状態表示領域と同様に立
体感を出したカードイメージの表示を行っている。そし
て、この領域における選択肢やカスケード名を黒文字で
表示すると共に、この表示に加えて設定された選択肢の
白地を高輝度にすることによって、カスケード位置を特
に目立つようにしているので、視認性を高め、操作確認
を容易にし操作ミスの軽減を図ることができる。また、
例えば基本コピー画面において用紙トレイのカスケード
で用紙切れとなったトレイの選択肢はバックを黒にして
文字を高輝度表示としている。
【0225】図58(b)に示す全自動画面は図60
(b)に示す画面レイアウトになるが、この画面では、
表示領域の背景を暗い網目表示にし、「原稿セット」等
の各操作指示を表示した領域を明るい網目表示にすると
共にその境界を縁取りして表示の明瞭性を向上させ見易
くしている。このように背景の表示態様は、適宜自由に
変更して組み合わせることができることは勿論である。
【0226】上記のようにメッセージ領域、設定状態表
示領域、選択領域に領域分割した1画面において、各領
域を異なる表示態様、イメージで表示することにより各
領域の情報の認識、確認が的確に行える。また、他の領
域との区別が明瞭になるので、他領域との情報の混同を
防止できる。
【0227】なお、文字の表示においても、反転表示や
ブリンク表示することによって、表示情報毎にそれぞれ
特徴のある注意をユーザに喚起できる。また、上記のよ
うに文字列におけるバックとその文字の輝度の変化を工
夫するだけでなく、本発明は、選択肢やカスケード名そ
の他の文字列に対してアイコン(絵文字)を付加しより
イメージ的に特徴付けした表示態様を採用している点で
も特徴がある。例えば基本コピー画面では、カスケード
名「縮小/拡大」、「両面コピー」、「コピー濃度」、
「ソーター」のそれぞれ頭に付加したもの、また「用紙
トレイ」の選択肢で、下段、中段、上段の用紙サイズの
後ろに付加したものがそれである。このアイコンは、文
字列だけにより情報のアクセントが薄まるのを別の面か
らすなわちイメージにより視覚的にユーザに情報を伝達
するものであり、情報の内容によっては文字列よりも正
確且つ直観的に必要な情報をユーザに伝達できるという
点で大きなメリットがある。
【0228】(3−4)キー/LEDボード及びディス
プレイ表示回路 (A)キー/LEDボード ユーザインターフェースは、図30に示すようにCRT
ディスプレイとキー/LEDボードにより構成される
が、本発明では、特にCRTディスプレイの画面を使っ
て選択肢の表示及びその設定を行うように構成している
ため、キー/LEDボードにおけるキー及びLEDの数
を最小限に抑えるように工夫している。
【0229】すなわち、先に説明しているようにCRT
ディスプレイを有効に活用するために、CRTディスプ
レイに表示する画面を分割し、且つそれぞれの画面にお
いても領域を分割して表示内容の整理、見易い画面を構
成するように工夫している。例えば選択モードの画面
は、基本コピーと応用コピーと専門コピーに3分割して
切り換え表示し、さらにそれぞれの画面の選択領域を5
つのカスケード領域に分割してそれぞれのカスケード領
域で機能の選択設定を行うようにしている。そして、画
面切り換えのためのモード選択キー308〜310と、
各カスケード領域の選択のためのカスケードキー319
−1〜319−5による8つのキーで機能の選択、設定
をできるようにしている。従って、モード選択キー30
8〜310を操作して基本コピー画面、応用コピー画
面、専門コピー画面のいずれかを選択すると、その後は
カスケードキー319−1〜319−5の操作以外、テ
ンキー307による数値入力だけで全ての機能を選択
し、所望の機能によるコピーを実行させることができ
る。カスケードキー319−1〜319−5は、それぞ
れのカスケード領域で設定カーソルを上下させて機能を
選択設定するため、上方への移動キーと下方への移動キ
ーがペアになったものである。このように選択モードの
画面は、3つの中からモード選択キー308〜310に
よって選択されその1つが表示されるだけであるので、
その画面がどのモード選択キー308〜310によって
選択されているのかを表示するのにLED311〜31
3が用いられる。つまり、モード選択キー308〜31
0を操作して選択モードの画面を表示させると、そのモ
ード選択キー308〜310に対応するLED311〜
313が点灯する。
【0230】多くの機能を備えると、ユーザにとっては
その全ての機能を覚え、使いこなすことが容易ではなく
なる。そこで、コピーモードのそれぞれについてコピー
のとり方の説明画面を提供するのにインフォメーション
キー302が用いられる。このインフォメーション機能
は、次のようにして実行される。まず、インフォメーシ
ョンキー302が操作されると図55(a)に示すよう
なインフォメーションインデックス画面でインフォメー
ションコードの一覧表を表示する。この画面に指定され
たインフォメーションコードをテンキー307により選
択入力すると、そのコードに対応するインフォメーショ
ンポップアップ画面に移行し、そこでコピーモードの説
明画面を表示する。
【0231】また、上記のように選択モードの画面が3
つに分割され、3つの画面で定義される各種の機能の選
択設定が行われるため、他の画面も含めた全体の設定状
態を確認できるようにすることも要求される。そこで、
このような全画面の設定状態を確認するのにレビューキ
ー303が用いられる。このレビューキー303は、レ
ビュー画面を表示させるキーであり、このキーを操作す
ると、基本コピー、応用コピー、専門コピーの全画面に
関する設定状態を示した図58(a)に示すようなレビ
ュー画面が表示される。
【0232】デュアルランゲージキー304は、表示画
面の言語を切り換えるキーである。国際化に伴って種々
の異なる言語を使用するユーザが装置を共有する場合も
多い。このような環境においても、言語の障害をなくす
ために例えば日本語と英語の2言語により表示データ及
びフォントメモリを用意し、デュアルランゲージキー3
04の操作によって表示データ及びフォントメモリを切
り換えることによって、日本語と英語を自由に切り換え
て表示画面を出力できるようにする。なお、2言語に限
らずさらに複数の言語を容易し、デュアルランゲージキ
ー304の操作によって所定の順序で言語を切り換える
ようにしてもよいし、日本語の方言を加えてもよい。
【0233】予熱キー306は、非使用状態における消
費電力の節約と非使用状態からコピー動作への迅速な移
行を可能にするために予熱モードを設定するものであ
り、この予熱キー306の操作によって予熱モードと全
自動モードとの切り換えを行う。従って、そのいずれの
状態にあるかを表示するものとしてLED305が使用
される。
【0234】オールクリアキー316は、複写機をクリ
アすなわち各選択モード画面のデフォルトに設定した全
自動モードとするもであり、全自動画面を表示する。こ
れは図58(b)に示すようにオペレータに現在のコピ
ーモードが全自動のモードであることを伝える画面の内
容になっている。
【0235】割り込みキー315は、連続コピーを行っ
ているときで、他の緊急コピーをとる必要があるときに
使用されるキーであり、割り込みの処理が終了した際に
は元のコピー作業に戻すための割り込みの解除も行われ
る。LED314は、この割り込みキー315が割り込
み状態にあるか解除された状態にあるかを表示するもの
である。
【0236】ストップキー317は、コピー作業を途中
で停止するときや、コピー枚数の設定時やソーターのビ
ンの設定時に使用する。
【0237】スタートキー318は、機能選択及びその
実行条件が終了しコピー作業を開始させるときに操作す
るものである。
【0238】図61(a)はキーボードスキャンの設定
マップの例を示す図、図61(b)はLEDスキャンの
設定マップの例を示す図である。
【0239】キー/LEDは、先に説明したようにキー
ボード/ディスプレイコントローラ336で102kH
zのクロックより4.98msecのスキャンタイムを
作り出して処理しているが、そのスキャンでは、図61
(a)に示すように「0」〜「7」までの8スキャンを
1サイクルとし、各スキャンを「0」〜「7」までの1
バイトのデータで構成し、先に説明した物理テーブルを
生成している。同様にLEDも図61(b)に示すよう
なスキャンマップによりオン/オフ制御している。
【0240】(B)ディスプレイ 図62はディスプレイの表示タイミングを示す図、図6
3はV−RAMのアドレス対応例を示す図、図64は第
1のV−RAMの番地とCRT表示位置との対応を示す
図、図65はキャラクタジェネレータの読み出し回路を
説明するための図、図66はドットパターンとデータ及
びスキャンアドレスの対応例を示す図である。
【0241】CRTディスプレイ301は、例えば9イ
ンチサイズのものを用い、ペーパーホワイトの表示色、
ノングレアの表面処理を施したものが用いられる。この
サイズの画面を使って、160mm(H)×110mm
(V)の表示領域に総ドット数480×240、ドット
ピッチ0.33mm×0.46mm、タイル(キャラク
タ)のドット構成を8×16にすると、タイル数は60
×15になる。そこで、漢字やかなを16ドット×16
ドット、英数字や記号を8ドット×16ドットで表示す
ると、漢字やかなでは、2つのタイルを使って30×1
5文字の表示が可能になる。また、タイル単位で通常輝
度、グレー1、グレー2、黒レベルの4階調で指定し、
リバースやブリンク等の表示も行う。このような表示の
入力信号タイミングは、ドット周波数fd を10MH
z、480×240とすると、図62に示すように64
μSを水平同期信号の周期で48μSの間ビデオデータ
を処理し、16.90mSの垂直同期信号の周期で1
5.36mSの間ビデオデータを処理されることにな
る。
【0242】クロック発生回路353は、並/直変換回
路355から出力するドットの周波数のクロックを発生
するものであり、カウンタ354でキャラクタジェネレ
ータ342から読み出す並列のドットデータの読み出し
周期に分周している。従って、カウンタ354の出力ク
ロックによりキャラクタジェネレータ342から複数ビ
ットのドットデータを並/直変換回路355に入力し、
シリアルデータにして属性付加回路356へ送出する。
属性付加回路356は、CRTコントローラ335から
ブランキング信号を入力して、表示期間のみ属性データ
に応じてビデオ信号を制御するものである。また、ワン
ショット回路348は、CRTコントローラ335から
出力されるブランキング信号のうち垂直同期のブランキ
ング信号でU/I用CPU46の割り込み信号を生成す
るものである。
【0243】V−RAM340に書き込まれるビデオデ
ータは、1タイルにつき16ビットで構成され、そのう
ちの12ビットを使ってキャラクタジェネレータのコー
ドを表し、さらに残り4ビットを使って属性を表す。そ
のため、V−RAM340は、CRT画面の番地に対応
させてキャラクタジェネレータのコードを下位8ビット
はRAMーLに、上位4ビット及び属性の4ビットはR
AMーHに書き込むように構成され、これらを2画面分
保持している。
【0244】V−RAM340のアドレスは、図63に
示すようにU/I用CPU46とCRTコントローラ3
35がそれぞれ独自に管理し、V−RAM340へのビ
デオデータの書き込みはU/I用CPU46で行い、C
RTディスプレイ301への表示はCRTコントローラ
335で行う。例えばCRTコントローラ335からV
−RAM340のアドレスを見ると図64に示すように
なり、「0」番地、「1」番地、……にそれぞれキャラ
クタジェネレータのコード及び属性が書き込まれてい
る。従ってCRTコントローラ335は、図65に示す
回路により表示タイミングに同期して対応する番地のデ
ータ「D0→D7」(L側)、「D0→D4」(H側)
を読み出すと共に、ラスタアドレス「RA」を生成して
キャラクタジェネレータをアクセスすることによって各
タイルのスキャンラインのデータ「D0→D7」を並/
直変換回路355に出力する。例えば「富」の漢字のド
ットパターンは、図66のように表すことができるが、
先に述べたように漢字は2タイルで構成しているので、
スキャンアドレス「A0→A3」に対応してまず左側半
分をタイルとする出力「D0→D7」、続いて右側半分
をタイルとする出力「D0→D7」がキャラクタジェネ
レータ341の出力となる。
【0245】なお、このタイルの出力に対応して4ビッ
トの属性も読み出されるが、図67はその属性データに
従ったビデオ信号の制御回路の構成例を示す図である。
この図に示すように属性の制御は、ビデオデータとリバ
ース信号の属性データはEXOR回路によって論理処理
し、リバース信号がオン(ハイレベル)の場合にビデオ
データを反転させ、さらにその出力をアンド回路で処理
することによってブリンク信号がオンの場合には、クロ
ックでオン/オフさせ、グレイ信号により信号レベルを
変えるようにすればよい。グレイ信号は、図58に示す
例の場合には2ビットで構成しているが、これを4ビッ
トで構成し例えば10階調のグレイステップを実現する
ようにしてもよい。この場合の回路は、図67であれば
ビデオアウトプットのレベルをオープンコレクターの出
力で制御することになるので、その階調に応じた数のオ
ープンコレクター及び抵抗の回路が接続される。先に選
択モード画面で説明したように分割領域を明瞭に表示
し、或いはカスケードの位置等の注目領域を明瞭に表示
するために背景を変化させているが、その手法として表
示属性の制御によるグレイ表示、リバース表示が利用さ
れる。さらに、例えば図58(b)で示しているように
ドットによる背景の表示態様の制御は、タイルのドット
パターンによって発生され、オン/オフのビデオデータ
として図67の回路に入力される。すなわち、図58
(b)における「原稿セット」、「枚数セット」、「ス
タート」の表示領域の背景と、その外側の背景とは、タ
イルのドット密度を変えることによって表示態様を変え
ている。
【0246】上記のようにしてCRT画面の表示される
ビデオ信号は、CRTコントローラ335のスタートア
ドレスをダイナミックに変更することにより第1のV−
RAMと第2のV−RAMを切り換えてそのいずれかを
選択して読み出し表示される。そのために、U/I用C
PU46には、ブランキング開始信号及び表示期間信号
を入力するポート、表示許可信号を出力するポートがそ
れぞれ用意される。そして、U/I用CPU46では、
ブランキング開始信号によりCRTのブランキング期間
の開始時の立ち下がりエッジで割り込みがかかり、表示
期間信号によりCRT表示状態を認識する。また、表示
許可信号によりCRTへの表示許可及び禁止を指示す
る。
【0247】(3−5)ユーザインターフェースにおけ
る各種処理 (A)機能選択コピー開始処理 まず、電源スイッチがオンされてからコピー動作を開始
するまでの全体の処理の概要を説明する。図68は電源
オンからコピー動作が開始するまでの全体の処理の流れ
を説明するための図である。
【0248】電源スイッチがオンされると、図58
(b)に示す初期画面(全自動画面)を表示し、次のキ
ー入力を待ち、その操作内容を判定する。ここで、テン
キー307の入力があると、全自動による等倍コピーの
枚数設定入力と判断し、スタートキー318の操作によ
ってコピーモード及びその実行条件をメインCPU41
に送信する。これによってメインCPU41がコピー動
作スタートの制御を行い、設定枚数のコピー動作を開始
する。
【0249】初期画面において、テンキー307ではな
くモード選択キー(308〜310)の入力があった場
合には、そのキーが基本コピーのモード選択キー310
か、応用コピーのモード選択キー309か、専門コピー
のモード選択キー308かに応じて対応する選択モード
画面を表示する。そして、当該選択モード画面で各カス
ケードの設定が終了するまでカスケードキー319−1
〜319−5によるカスケードの設定処理を行い、続い
て別のモード選択の入力があるか否かを判断し、別のモ
ード選択があれば同様にモード選択、カスケードの設定
処理を行う。モード選択がなくテンキー307の入力が
あると、コピー枚数の入力を判定し、スタートキー31
8の操作によってコピーモード及びその実行条件をチェ
ックしてメインCPU41に送信する。これによってメ
インCPU41がコピー動作スタートの制御を行い、設
定枚数のコピー動作を開始する。
【0250】次に、オペレータによる操作及びマシンの
状態に対応した具体的な処理の例を図33を参照しつつ
説明する。
【0251】まず、電源がオンされ初期化されると、ス
テートテーブル371が初期ステートでキー入力がない
ことを条件にキー管理部374から画面切り換え部36
8に初期画面の指示を出す。ビデオコントローラでは、
この指示を受けて画面切り換え部368が表示制御デー
タ367の表示画面を初期画面にする。
【0252】表示制御データ367において初期画面が
基本コピー画面とされている場合には、ダイアログ編集
部366がダイアログデータ370から基本コピーのフ
レームを読み出す。このフレームには各領域毎に表示制
御データ367のアドレスが示されているので、ダイア
ログ編集部366によってこのアドレスを基に表示制御
データ367を読み出し編集してV−RAM365に基
本コピー画面を描画する。同時に基本コピーのLEDを
点灯する。ここで、キーボードの応用コピー、専門コピ
ーのモード選択キーが操作されると、キー管理部374
でキー受付条件のチェックを行って同様に画面切り換え
部368に対応する画面の指示を出す。なお、表示制御
データ367において初期画面が全自動画面とされてい
れば全自動画面が描画される。この設定は、ダイアグモ
ードで行われる。
【0253】これらの画面の表示状態において、オペレ
ータによってカスケードキーが操作され物理キーテーブ
ル361が更新されると、キー変化検出部361でそれ
を検知し、キー変換部363で論理キーに変換する。カ
スケードキーは、画面によって論理キーへの変換が異な
るので、表示制御データ367の画面情報より変換テー
ブル364の参照位置を制御し論理キーへの変換が行わ
れる。例えば、図30においてカスケードキー19−3
が操作された場合、画面が基本コピー画面であれば両面
コピーカスケードの論理キーに変換されるが、応用コピ
ー画面であればカラーカスケードの論理キーに変換され
る。
【0254】キー管理部374では、ステートテーブル
371より今受け付けられる状態か否かを判断し、この
場合には選択モード画面でのカスケードキーという条件
で受付許可し、このキーをキーコントロール部375さ
らにはここからステート管理部372に送る。キーコン
トロール部375では、このキーからコピーモードテー
ブル378を更新すると共に表示管理部377にカスケ
ードの表示情報を渡し、表示管理部377でインターフ
ェースコマンドを生成して表示制御部369に発行す
る。表示制御部369は、このインターフェースコマン
ドを受けて表示制御データ367のカスケード設定情報
を更新する。以後、この内容はダイアログ編集部366
により画面に反映されることは、先に説明した通りであ
る。このようにして各選択モード画面の切り換えを行
い、各カスケードが設定されると、その設定状態がディ
スプレイに表示されると共に、ジョブコントローラのコ
ピーモードテーブル378、ステートテーブル371が
更新されてゆく。
【0255】そして、スタートキーが操作されると、キ
ーコントロール部375は、コピーモードテーブル37
8をチェックを行いコピー実行コマンドを発行する。こ
のコピー実行コマンドの発行は、送信バッファ380に
セットすることにより行われ、モニターによりシリアル
の通信ラインを介してメインCPUに送信される。モー
ド設定が矛盾している場合には、表示管理部377から
表示制御のインターフェースコマンドを生成、発行して
メッセージを制御する。
【0256】コピー実行コマンドの発行を契機にジョブ
コントロール部376は、コピー1枚毎にコピー動作を
管理する。例えばマシンがコピー動作を開始してマシン
状態コマンドが受信バッファ379に刻々と受信される
と、コマンドコントロール部373でこれを解析してス
テート管理部372及びジョブコントロール部376に
通知する。ジョブコントロール部376は、マシン状態
コマンドを受けてコピー1枚毎に設定枚数までマシン動
作に必要なコマンドを発行する。これは、コマンドコン
トロール部373を通して送信バッファ380にセット
される。他方、ステート管理部372は、このマシン状
態コマンドに従ってステートテーブル371を更新す
る。従って、このステートになるとキー管理部374で
モード選択キーやカスケードキー等が受付許可されなく
なる。
【0257】コピー実行中にジャムが発生しマシンから
ジャム発生コマンドを受信すると、その情報がコマンド
コントロール部373を通してジョブコントロール部3
76及びステート管理部372に渡される。その結果、
ステートテーブル371はジャム発生状態で更新され、
ジョブは中断される。そして、キーコントロール部37
5でジャムの発生位置を認識してその情報を表示管理部
377に渡すことによって、表示管理部377からジャ
ムゾーンのパラメータを付加した例えばモードの分類で
ジャムの処理コードによるインターフェースコマンドを
生成し発行する。そこで、表示制御部369がこのコマ
ンドを処理し表示制御データ367をジャム画面表示の
内容に更新することによって、その時の画面の輝度を1
ランク下げその上にジャムゾーンを表した画面が上書き
されたジャム画面がディスプレイに表示される。
【0258】また、マシン状態コマンドでは、トナー残
量や回収ボトルの状態、用紙切れ、インターロック開等
の状態をキーコントロール部375で認識して表示管理
部377を通してメッセージ領域、メンテナンス情報領
域、カウント部等の制御を行う。
【0259】ダイアグモードは、例えば電源をオンする
ときに、オールクリアキーを同時に操作するという特殊
の操作によって移行する。このモードも、キー管理部3
74を通してキーコントロール部375において認識さ
れる。そして、表示管理部377を通してダイアグコマ
ンドを発行して、ダイアグ画面を制御する。このモード
では、表示制御データ367の特定領域について登録、
設定ができ、ダイアグモード以外の通常のモードでは設
定ができないようになっている。例えば全自動画面を表
示するか、全自動画面を表示しないようにするかの設定
はその1つである。
【0260】(B)画面切り換え制御 図62により説明したように本発明のディスプレイで
は、1画面の表示に約17mSの時間を要する。他方、
V−RAM340を書き替えるには約100mSの時間
を要し、6回の表示繰り返し時間に相当する。
【0261】ところで、先に説明したようにモード選択
キー308〜310やインフォメーションキー302、
レビューキー303、デュアルランゲージキー304、
オールクリアキー316が操作された場合には、各画面
の間で切り換えが行われる。また、インフォメーション
画面が表示されている状態でテンキー307が操作され
た場合、選択モード画面でカスケードキー319−1〜
319−5が操作され特定の選択肢が選択された場合に
は、ポップアップ画面に移行する。このような画面の切
り換え、ポップアップ画面の展開を行う際に、その書き
替え期間中は表示を中断させると、約100mSの時間
画面が表示されないことになり、オペレータの目には画
面のチラツキとして感じられ画面が見にくくなる。
【0262】表示画面の切り換えを行う方法としては、
上記のように表示データの書き替えが終了するまで表示
を中断する方法の他に、垂直ブランキング期間を使用す
る方法もある。この方法によると、図62から明らかな
ように垂直ブランキング期間は1.54mSしかなく、
この始まり信号を検出してフルに書き替え時間として使
用しても、約80回の垂直ブランキング期間を必要とす
る。そのため、表示時間に換算すると1秒以上の時間を
要することになり、この間の画面の変化もまた、オペレ
ータにとっては見にくいものとなる。また、図58
(b)に示す全自動画面の表示を行わないように予め設
定することもできるが、この場合には、ある選択モード
画面を表示中にオールクリアキー316が操作される
と、その画面におけるカスケードがすべてデフォルトに
リセットされる。従って、画面上ではカスケードの設定
領域が切り替わることになり、同様に見にくい状態が生
じる。
【0263】そこで、本発明では、上記のような画面の
切り換え条件が生じた場合、非表示状態にあるV−RA
M(裏V−RAM)340に新しい表示画面を書き込ん
でCRTコントローラ335のスタートアドレスをダイ
ナミックに切り換える。しかし、書き替え情報量が少な
い場合、例えばカスケードキーの操作によりその設定領
域を移動するだけの場合や、テンキーによる数値入力値
を表示する場合には、垂直ブランキング期間を使用す
る。
【0264】図69、図70は画面編集処理を説明する
ための図であり、図69は処理の流れ、図70はモジュ
ール構成例を示す。
【0265】上記のように画面の変更内容が多い場合に
は裏V−RAMにデータを展開した後V−RAMを切り
換えるため、画面編集処理では、図69に示すようにま
ず1画面の書き替え処理か否かの判断を行う必要があ
る。画面は、図38〜図47で説明したようにフレーム
No. とポップアップNo. 、そして表示制御データの設定
内容に従って編集され展開される。従って、フレームN
o. 或いはポップアップNo. が変更された場合には当然
画面が書き替えとなり、裏V−RAMが使用されるが、
オールクリアキーが操作された場合にも各カスケードが
全てデフォルトにリセットされるため各カスケードが移
動するので、変更内容が多くなり裏V−RAMが使用さ
れることになる。従って、このように裏V−RAMを使
用する処理か表V−RAMの一部を書き替える処理かの
判断をまず行うことになる(ステップ)。
【0266】画面の書き替え処理の場合には、ダイアロ
グ初期化を行う。この処理では、フレームNo. とポップ
アップNo. からダイアログデータの先頭アドレスを求
め、ダイアログリードポインタを設定する(ステップ
)。
【0267】そして、構成情報群から「Possibility」
の数だけ1ブロックずつチェック処理を行い、固定アイ
テムか可変アイテムかを調べる(ステップ、)。
【0268】YESの場合(固定アイテムの場合)に
は、画面グレイチェックを行ったのちリード処理を起動
し、裏V−RAMに出力して表示データを展開する(ス
テップ〜)。
【0269】NOの場合(可変アイテムの場合)には、
構成情報と参照情報(Test Variable)のアドレスをア
ップデートテーブルに登録し、全ての可変アイテムを登
録終了すると、アップデートテーブルにEOF(エンド
オブファイル)コードをセットする(ステップ〜〇1
0)。
【0270】上記〜〇10の処理を「Possibility」
の数だけ行うと、次は、アップデートテーブルをEOF
コードまで1ブロックずつチェックし、上記〜と同
様の処理を行う(ステップ〇11〜〇12)。
【0271】例えば選択モード画面の画面書き替え処理
では、バックがグレイ表示となるのでまず全体をグレイ
表示態様で展開し、その上に表示データを編集展開す
る。このようにすることによって上書きする部分だけ処
理すればよいので、処理量を少なくすることができる。
画面書き替え処理は、以上のようにして行われるが、上
記の判断処理でNOの場合には、部分書き替え処理が
行われる。
【0272】部分書き換え処理では、アップデータテー
ブルをチェックして変化した可変アイテムのダイアログ
データをリードし、その表示ブロックデータを作成して
表V−RAMに出力する。
【0273】ポップアップ表示とは、画面の表示が納ま
らない場合に、選択されたモードを現在表示中の画面の
延長としてクローズアップして展開表示するもので、表
示中の画面上の一部を特定モードのクローズアップされ
たウインドウで上書きする。
【0274】ポップアップオープンは、ポップアップ対
象のモードを選択して一定時間、例えば750msec
経過したことを条件とし、750msec経過以前にさ
らにカスケードキーが操作される等、他のキー入力があ
るとキャンセルされる。これは、他のモード決定と同様
に一過的なモード選択に対して応答処理することの無駄
をなくすためである。このようなポップアップオープン
によって、その部分に対応するカスケードキーによりポ
ップアップウインドウ上のモード選択を可能にする一
方、ポップアップウインドウによって隠された部分のモ
ードはカスケードキーにより変更できないようにする。
【0275】ボップアップクローズは、ポップアップウ
インドウ上の「閉じる」(クローズキー)が選択され一
定時間経過、例えば500msec後、画面変更キーや
オートクリアキーその他ポップアップウインドウ外のキ
ー(カスケードキーを含む)が操作されたとき、予熱モ
ードに入ったとき、割り込みモードに入ったとき等に行
われる。従って、一旦画面が変更されてまた元の画面に
戻ったときもそれ以前のポップアップは閉じている。な
お、クローズキーが操作されてポップアップがクローズ
するときは、一旦カスケードでポップアップを閉じるこ
とを表示し、他のキーの入力は受け付けない。
【0276】(C)多画面の設定状態表示 図71は設定状態表示領域の変更処理の流れを説明する
ための図である。
【0277】図68で説明したように初期画面におい
て、テンキー307ではなくモード選択キー(308〜
310)の入力があった場合には、そのキーが基本コピ
ーのモード選択キー310か、応用コピーのモード選択
キー309か、専門コピーのモード選択キー308かに
応じて対応する選択モード画面を表示する。そして、当
該選択モード画面でカスケードキー319−1〜319
−5によるカスケードの設定処理を行い、続いて別のモ
ード選択の入力があるか否かを判断し、別のモード選択
があれば同様にモード選択、カスケードの設定処理を行
う。ここで、選択モード画面の設定状態表示領域には、
他の選択モード画面の設定状態を表示するが、各選択モ
ード画面における設定状態表示領域の内容は次の処理に
よって書き替えられる。
【0278】まず、現在表示中の画面を認識し、基本コ
ピーの画面であれば、設定状態表示領域に応用コピーの
デフォルト以外のカスケードのモード名及び同様に専門
コピーのデフォルト以外のカスケードのモード名を、応
用コピーの画面であれば、設定状態表示領域に基本コピ
ーのデフォルト以外のカスケードのモード名及び同様に
専門コピーのデフォルト以外のカスケードのモード名
を、また、専門コピーの画面であれば、設定状態表示領
域に基本コピーのデフォルト以外のカスケードのモード
名及び同様に応用コピーのデフォルト以外のカスケード
のモード名をそれぞれ表示する。
【0279】そして、表示中の画面においてカスケード
で設定状態の変更があると、他のコピーモードの対応す
る設定状態内部データについてデフォルトのカスケード
を削除し、デフォルト以外のカスケードを登録する。ま
た、オールクリアキーが操作されると、カスケードを全
てデフォルトにする。この処理では、例えば基本コピー
画面に対するものであれば、図43〜図47に示す仕様
に従って表示制御データのアドレスA0C〜A0F、A
11〜A15のセル値の更新を行うことになる。
【0280】(D)併用禁止の制御 複写機では、用紙トレイの選択、コピー倍率にそれぞれ
自動機能を有している。自動用紙選択は、コピー実行の
際に原稿サイズを検知してそのサイズに合わせて同サイ
ズの用紙を選択する機能であり、自動倍率は、用紙サイ
ズが特定された場合に、原稿サイズから指定された用紙
サイズに合うようにコピー倍率を設定する機能である。
従って、上記自動機能は、そのいずれかが選択されてい
る場合には問題ないが、双方とも自動の場合には、用紙
サイズもコピー倍率も特定できないことになる。つま
り、両方の自動機能を併用することは禁止されている。
そこで、このような状態が選択設定された場合には、ユ
ーザに「自動用紙選択モードで自動倍率モードは行えま
せん」等のJコードメッセージを出力している。
【0281】多機能の複写機では、実際にスタートキー
を操作してコピー指令を出すまでに、数ステップの機能
選択操作を行うことになる。しかも、その選択操作の順
序は決して一定ではなく各機能を独立的に選択設定でき
るようにしている。従って、併用が禁止されていること
を知らずに両自動機能を選択する場合もあるが、意識し
なくても他の機能を選択する操作途中において一時的に
両自動機能が選択される場合もある。また、通常の場
合、スタートキーを操作する迄は、操作途中にあってユ
ーザは最終的な決定を下していないとみるべきである
が、この段階で、併用禁止等のメッセージを出力するこ
とは、ユーザにとって途中の操作に対して逐一指示を差
し込まれることになり操作性にも問題が生じる。本発明
は、スタートキーが操作された時に、最終的な整合判断
を行ってその結果をメッセージで出力することにより、
このような問題を解消している。
【0282】また、整合しないモードが設定されるのを
防止するために、本発明は、倍率モードを用紙選択モー
ドに連動させるようにしている。そのアルゴリズムを説
明するために示したのが図72、図73である。
【0283】用紙選択(用紙トレイ)と倍率設定(縮小
/拡大)のカスケードは、図73(a)に示すようにデ
フォルトが自動、等倍になっているが、これらの設定状
態が変化するとその変化に応じてコピーモードテーブル
のAPMSステート(図37のバイト2、ビットD4、
D3)を図73(b)に示す4ステートで更新すると共
に、一定の条件で倍率カスケードを用紙カスケードに連
動させている。図73(b)において、「00」はデフ
ォルト状態の自動倍率、「01」は用紙が自動で倍率が
任意/固定の自動用紙、「10」は用紙が自動以外で倍
率が自動の自動倍率、「11」は用紙が自動以外で倍率
が任意/固定のマニュアルをそれぞれ示している。な
お、この中で手差しトレイは対象外となる。
【0284】本発明では、上記の各状態のうち自動倍率
モードのときに用紙が自動に選択されると、そのほとん
どが原稿サイズに合わせて用紙サイズを選択するのが通
常であることから倍率のカスケードを等倍に連動させ
る。また、自動等倍モードのときに手差し以外の特定の
トレイが選択されると、特定サイズの用紙に合わせて原
稿がコピーされるように倍率のカスケードを自動に連動
させる。このように用紙の選択モードに対応して通常の
最も多く利用されるであろうモードに倍率モードを連動
させ、同時にAPMSステートを更新することによっ
て、併用禁止されたモードの同時選択を少なくしてい
る。しかし、この連動制御は、あくまでも簡便的に行う
ものであり、ユーザの選択を絶対的に制限するものでは
ない。従って、連動制御にもかかわらず上記の組み合わ
せ以外の選択操作が行われた場合には、そのモードが選
択される。そして、スタートキーが操作されたときに、
併用禁止の機能がともに選択されている場合には、図3
7のコピーモードテーブルにおいて、倍率とトレイ(T
RAY)の内容とAPMSステートとを照合することに
よって、その判定を行いキーコントロール部375から
表示管理部377を通して併用禁止メッセージを出力す
るコマンドを発行することになる。その倍率連動チェッ
クコントロールの処理フローを示したのが図72であ
る。
【0285】次にそのモジュールの動作概要を説明する
と、まず、用紙トレイのカスケードキーが操作される
と、用紙トレイのカスケードキーが自動に選択されたか
否かを調べ、自動の場合(YESの場合)には、続いて
APMSステートを調べて自動倍率モードであればコピ
ーモードテーブルの倍率を等倍にセットし、表示管理部
377を通して等倍カスケードの表示処理を行うと共
に、APMSステート更新処理を行う。また、APMS
ステートが自動倍率モードでない場合にはそのままAP
MSステート更新処理を行う。
【0286】用紙トレイのカスケードキーが自動以外の
選択である場合(NOの場合)には、続いて手差しトレ
イ以外か、APMSステートが自動等倍モードかを調
べ、いずれもYESの場合にはコピーモードテーブルの
倍率を自動にセットし、表示管理部377を通して自動
倍率カスケードの表示処理を行うと共に、APMSステ
ート更新処理を行う。また、手差しトレイが選択された
か又はAPMSステートが自動等倍モードでない(少な
くともいずれかの判定処理がNOの場合)にはそのまま
APMSステート更新処理を行う。
【0287】以上のような倍率連動チェックコントロー
ルによって、スタートキーが操作されたときにAPMS
ステートと用紙トレイと倍率の3つの情報からモード整
合チェックの判定を行うことができる。
【0288】(E)選択肢制御 図74、図75は使用可能な付加機能に伴う選択肢制御
の処理を説明するための図、図76は付加装置と機能と
の関係を説明するための図である。
【0289】本発明が適用される複写機には、様々な付
加装置が装備可能になっている。或るカスケードに着目
した場合において、そのカスケードが単純に有効か否か
であるときは、そのまま画面を変えないことも考えられ
るが、画面に表示が残っていればユーザが誤ってそのモ
ードを選択することも当然発生する。しかし、例えばア
ウトプット装置、インプット装置、用紙トレイを挙げた
だけでも多様な組み合わせが存在する。アウトプット装
置では、ソーターやフィニッシャの有無があり、用紙ト
レイでは、MSIやHCFの有無、インプット装置で
は、DADFやRDHの有無がある。さらに用紙トレイ
では、MSIとHCFの両方が装備できるためそれぞれ
のいずれかがある場合、いずれもある場合、いずれもな
い場合の組み合わせがあり、これらを含めると全体では
10のパラメータになる。このパラメータに対応したカ
スケードの変化例を示したのが図76であり、左端(第
1)のカスケードがアウトプット、第2のカスケードが
用紙トレイ、第3のカスケードが拡大/縮小、第4のカ
スケードが両面、第5のカスケードが濃度の機能で構成
された例を示している。
【0290】図76に示すように例えばアウトプットで
は、ソーターが装備された場合、フィニッシャが装備さ
れた場合で、それぞれのカスケード名が変わり機能の選
択肢も変わる。従って、アウトプット装置の有無だけで
も単純に考えて3枚の選択モード画面が必要になり、こ
れに用紙トレイ、アウトプット装置が加わると、3×4
×2=24枚の選択モード画面が必要になる。その外
に、セカンドデベの偏倍、LDC、枠消し、ページ連
写、ジョブプログラム、エディタ等の有無を加え、基本
コピー画面、応用コピー画面、専門コピー画面に反映す
る機能との関係をみると、その組み合わせ総数は数千に
も及ぶ。このすべての組み合わせに対応して画面を用意
し管理すると、画面を記憶する領域(ダイアログデータ
370)が膨大になると共にそれだけダイアログ編集で
の処理量が多くなるという問題がある。
【0291】そこで、本発明では、ダイアログデータ3
70と表示制御データ367により少ない画面データ両
でコンフィギュレーション設定の可能なデータ構造を採
用し、コンフィギュレーション情報を表示制御データ3
67に設定することによって各画面のカスケード名及び
選択肢を制御すると共に、変換テーブル364も切り換
えることによってキー変換部363での論理キーへの変
換を制御している。そのコンフィギュレーション設定処
理の流れを示したのが図74、図75である。
【0292】コンフィギュレーション設定処理は、図7
4(a)に示すようにパワーオンで本体からのコマンド
によりコンフィギュレーション情報を受信し、その情報
に従ってキーコントローる部375から表示管理部37
7を通して表示制御部369を起動することによって画
面データ表示用RAMからなる表示制御データ369な
内容を更新する。その更新処理は、図74(b)に示す
ようにソーター、カラー、インプット、HCFトレイ等
のそれぞれについて有無を調べ、例えば「有」、「無」
に応じて「1」、「0」のフラグを設定する。
【0293】この処理を図38〜図47で説明した表示
制御データの設定でみると、例えばソーター有りの場合
には、図43、図47の仕様からアドレスA1Bに
「1」が設定されると共に、アドレスA38、A39、
A3Aにそれぞれ「2」、「3」、「4」が設定され
る。その結果、図40に示すようにカスケード名として
「ソーター」が、その下の選択肢として「コピー受
け」、「丁合い」、「スタック」が表示される。なお、
アドレスA38、A39、A3Aのセル値に上記の順序
を変えて設定すると、選択肢の表示順序を変えることが
できる。また、ソーター無しの場合にはアドレスA1B
に「0」が設定され、アドレスA38、A39、A3A
にそれぞれ「1」が設定される。その結果、カスケード
名、各選択肢は全てブランクとなる。用紙トレイの場合
には、図44の仕様から各アドレスのセル値を「1」か
ら「7」のいずれに設定するかによって、その表示順序
を変えることができる。
【0294】図39、図40はフルコンフィギュレーシ
ョンのキーコードテーブルをROMに持った構成の例を
示したものである。この場合には、まず、パワーオンに
よりフルコンフィギュレーションのキーコード変換テー
ブルをROMからRAM(364)にコピーし、本体か
らコンフィギュレーション情報を受信すると、その情報
に従ってRAMのキーコード変換テーブル364を更新
する。この更新によって、例えばソーターが実装されて
いる場合、フィニッシャーが実装されている場合のそれ
ぞれに応じた論理キー変換が行われように制御されるこ
とは勿論、ソーターもフィニッシャーも実装されていな
い場合には、そのカスケードキーが仮に操作されても無
効として処理される。
【0295】(F)全自動モードコントロール 本発明のユーザインターフェースにおける全自動モード
は、選択モード画面のいずれかを表示し且つ各カスケー
ドをデフォルト設定にした状態と、全自動画面を表示し
た状態の2通りがある。この同じ全自動モードであって
も、前者の場合には各カスケードの状態を確認できる
が、後者の場合にはそれができない。しかし、使用初期
で装置に慣れない状況では、選択モード画面が表示され
ると、5つのカスケードが表示されるためどのような操
作、設定をすればよいのか操作に戸惑いを感じるという
問題があり、このような場合には全自動画面が使用しや
すいと思われるのに対し、操作に慣れた利用者の場合に
はむしろ選択モード画面を表示して各カスケードの設定
状態を確認したいという要求が出てくる。
【0296】そこで、本発明は、オールクリア状態のと
きの画面として全自動画面を表示するか、選択モード画
面を表示するかをダイアグモードで不揮発性メモリに設
定記憶させる。この画面を表示する契機は、例えばオー
ルクリアキーが操作された時、割り込みモードに入った
時、予熱キーにより予熱状態から復帰した時、オールク
リア機能が動作した時、パワーオン時等である。これに
対して全自動画面の表示をやめる契機は、ジョブ終了状
態でモード選択キー、レビューキー、インフォーメーシ
ョンキーが操作された時である。
【0297】全自動モードでは、先に示した選択モード
画面からも明らかなようにトレイは自動選択、倍率は等
倍、コピー濃度は自動、両面機能は片面のモードが設定
される。従って全自動画面でのキーの受付は、ダイレク
トキーと画面変更キーのみが可能となる。このようなキ
ーの受付管理は、先に説明したようにステートテーブル
371に従ってキー管理部374が行い、キーコントロ
ール部375が図37に示すようなコピーモードテーブ
ル378を生成してコピーモードの管理を行っている。
【0298】また、アウトプットモードは、設定枚数の
入力内容により、1枚のときはコピー受けとし、2枚以
上のときは丁合モードとする。この処理では、先に説明
した図37のコピーモードテーブルのバイト19、20
の設定枚数が参照される。この丁合モードを自動的に選
択するか否かは、不揮発性メモリの設定とする。なお、
割り込みモード時は、ソートモードでの割り込みもある
ので、自動的にソートモードとはしない。
【0299】次に図77により全自動モードのチェック
コントロールの流れを説明する。
【0300】本発明のユーザインターフェースでは、先
に説明したようにスタートキーが操作された時に最終的
なモード決定を行うようになっている。従って、全自動
モードのチェックにおいても、スタートキーが操作され
るのを待ち、スタートキーが操作されると、全自動画面
か否かを調べる(ステップ、)。
【0301】全自動画面(NO)でない場合には、モー
ド画面の内容を判断し、実行条件をチェックしてコピー
モードを設定する(ステップ〜)。
【0302】全自動画面(YES)の場合には、不揮発
性メモリの内容が全自動モードに設定され、インプット
モード情報がADFであり、且つ設定枚数が2以上であ
るか否かを調べ、全ての条件がYESの場合にはアウト
プットモード情報を丁合モードにセットし、少なくとも
いずれかの条件がNOの場合にはアウトプットモード情
報をコピー受けにセットする(ステップ〜〇10)。
【0303】そして、ユーザインターフェースからメイ
ンCPUへ設定モードによりマシンコマンドを送信する
(ステップ〇11)。
【0304】図78はインプット決定処理の流れを説明
するための図、図79は設定枚数入力チェック処理の流
れを説明するための図である。
【0305】ユーザインターフェースと本体(シーケン
スマネージャー)との間では、ユーザインターフェース
で操作入力に応じてコピーモードを決定してマシンスタ
ートコマンドを本体に送信するが、本体では、マシン状
態を監視しつつコマンドに従ってシーケンス上のマシン
コントロールを行っている。そして、原稿がセットされ
ているかいないか、原稿がどこにセットされているか
は、常にセンサで検知し原稿の有無を判定してユーザイ
ンターフェースにインプットステータスコマンドを送信
してくる。ユーザインターフェースでは、そのコマンド
からインプットモードを決定している。また、全自動モ
ードでは、プライオリティがSADF、ADF、プラテ
ンの順に決められていて、このプライオリティに従って
インプットモードの決定処理が行われる。
【0306】インプット決定処理では、図79に示すよ
うにまずインプットステータスコマンドを受信するのを
待ち、該コマンドを受信すると、次にインプットステー
タス情報が第1のプライオリティのSADFに原稿セッ
トされた状態か否かを調べる。
【0307】SADFに原稿がある場合(YESの場
合)には、インプットモード情報をSADFにセットす
る。
【0308】SADFに原稿がない場合(NOの場合)
には、インプットステータス情報がDADF原稿か否か
を調べ、YESの場合にはインプットモード情報をAD
Fにセットし、NOの場合にはインプットモード情報を
プラテンにセットする。
【0309】また、設定枚数入力チェック処理では、図
78に示すようにまずテンキーの入力を待ち、テンキー
の入力により設定枚数入力が1桁目か2桁目かを認識
し、1桁目の場合にはそのままRAMの設定枚数情報の
1桁目に入力値をセットし、2桁目以降の場合にはRA
Mの設定枚数情報のそれぞれセットされている桁の数値
を1桁ずつ上位にシフトして1桁目に入力値をセットす
る。
【0310】(G)焼付防止画面の制御 図80は待機状態の焼付防止画面による表示処理の例を
説明するための図である。
【0311】ユーザインターフェースとしてCRTディ
スプレイを用いた場合、複写機等の装置では、非使用状
態における消費電力の節約と非使用状態からコピー動作
への迅速な移行を可能にするために待機状態では予熱モ
ードにしておくのが普通である。この予熱モードは、オ
ペレータが使用を終了したときに予熱キー306を操作
すると、その操作毎に設定/解除されるが、オペレータ
が予熱キー306の操作を忘れた場合にも消費電力の節
約を図るために自動的に予熱モードに移行するようにし
ている。この場合、待機状態における予熱モードである
ことをオペレータに判りやすくするためにそのモード画
面をCRTディスプレイに表示する。ところが、この待
機状態は、使用頻度が低くなると長い時間同じモード画
面を表示することになる。このような固定表示は、CR
Tディスプレイを劣化させ、表示画質を低下させると共
にディスプレイの寿命を短くすることになる。そこで、
本発明では、このような固定表示によるCRTディスプ
レイの劣化を図81に示す表示制御によって防止してい
る。
【0312】図81に示す処理では、或る画面が表示さ
れてから一定時間、例えば15分以上にわたり何も操作
がない場合、或いはマシンの操作や状態変化がない場合
には待機状態(予熱モード)の画面を表示する。さら
に、待機状態画面を表示した後は、一定時間内に何等か
の操作があればその操作内容に対応した表示画面の切り
換えを行うが、何も操作がない場合にはタイマーをリセ
ットして一定時間毎、例えば1.5秒毎に図80(a)
〜図80(c)に示すように待機状態画面の表示位置を
変更する。なお、予熱モードにおいて予熱キー306を
操作すると、全自動画面に切り替わり、全自動のコピー
モードとなる。待機状態画面の表示位置を変化させる処
理は、予め複数の表示位置及び表示順序を設定してお
き、その順序に従って変更してもよいし、乱数発生手段
等を用いてランダムに表示位置を変更してもよい。この
ようにすると、一定時間以上の長時間にわたって固定表
示を行うことがなくなるので、部分的に一部の画素だけ
が著しく焼け付いて劣化するということを防ぐことがで
きる。また、上記焼付防止画面と同じようにディスプレ
イの一部に画面を表示し時々移動させる表示(ムービン
グクロック)をオペレータの操作やマシン動作の中断時
に利用してもよい。この制御は、スタートキーが操作さ
れる前のモード設定段階において、あるキー入力があっ
た後、一定時間経過しても次のキー入力がない場合、或
いはスタートキーが操作され、マシンがコピー動作を開
始した後、ジャム等の発生により一定時間画面が固定表
示された場合に行う。そして、キー入力その他何等かの
状態変化があったとき、例えばオートスタートでマシン
が動作したとき、オペレータがマシンを操作してインタ
ーロックの開閉や用紙トレイの抜き差し等があったと
き、メッセージ(U,J,CAUTION)の表示事由
の発生/クリア、ジャムの発生/クリア等のマシンの状
態が変化したときには、元の画面に復帰させる。なおこ
の場合、グラフィックが常に画面上に収まるように表示
することは勿論である。
【0313】なお、本発明は、上記の実施例に限定され
るものではなく、種々の変形が可能である。例えば上記
の実施例では、ユーザインターフェースにCRTディス
プレイを用いたが、プラズマディスプレイやELディス
プレイ、液晶ディスプレイ、蛍光表示管等を用いてもよ
いし、さらにタッチパネルを装着してもよい。その配置
としても右奥の隅としたが、左奥の隅にしてもよい。ま
た、CRTディスプレイの表示態様を制御することによ
ってアクセントのある表示を行うようにしたが、カラー
ディスプレイを使用して色彩的な変化を持たせるように
してもよいし、選択モード画面を上段からメッセージ領
域、設定状態表示領域、選択領域に領域分割したが、選
択領域を真中にメッセージ領域、設定状態表示領域をそ
の両側に領域割り当てる他、様々に変形できることはい
うまでもない。さらには、モード選択キーを分割した画
面の数に対応して配置したが、1個のモード選択キーだ
けで画面の切り換え操作を行うように構成してもよい。
【0314】画面を切り換える場合だけでなく、ポップ
アップ画面を展開する場合や、選択モード画面でのクリ
ア処理(全自動画面の設定処理)の場合も2組の画像用
メモリを用いるようにしたが、画像用メモリの書き換え
速度との関係で、表示タイミングの合間に書き換えが可
能であれば、直接表示中の画像用メモリの内容を書き換
えるようにしてもよいことを勿論である。また、ユーザ
インターフェースの操作が中断したまま一定時間が経過
すると、注意を喚起するための画面(ムービングクロッ
ク)が表示されるが、このような画面やさらにはジャム
画面等の切り換え表示にも本発明が適用できる。
【0315】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、元の画面の一部に他の画面を表示し、第1の
ステップにおける表示がなされている間に受け入れた操
作に応じて、他の画面を閉じ、別の画面を表示し、別の
画面の表示がなされている間に受け入れた入力に応じ
て、元の画面を表示するので、ディスプレイの有効利用
を図ることができると共に、操作性を向上させることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る表示装置の1実施例構成を示す
図である。
【図2】 全体の概略構成を示す図である。
【図3】 制御系のシステム構成を示す図である。
【図4】 CPUのハード構成を示す図である。
【図5】 シリアル通信の転送データ構成と伝送タイミ
ングを示す図である。
【図6】 1通信サイクルにおける相互の通信間隔を示
すタイムチャートである。
【図7】 プロセッサの状態遷移図である。
【図8】 走査露光装置の構成を示す図である。
【図9】 走査露光装置の構成を示す図である。
【図10】 レンズ駆動系の構成を示す図である。
【図11】 光学系の制御システム構成を示す図であ
る。
【図12】 光学系の動作を説明するための図である。
【図13】 マーキング系を説明するための概略構成図
である。
【図14】 感材ベルト上のパネル分割を説明するため
の図である。
【図15】 マーキング系の機能の概略を示すブロック
構成図である。
【図16】 マーキング系制御シーケンスのタイミング
チャートを示す図である。
【図17】 用紙搬送系を説明するための側面図であ
る。
【図18】 用紙トレイの側面図である。
【図19】 デュープレックストレイの平面図である。
【図20】 原稿自動送り装置の側面図である。
【図21】 センサの配置例を示す平面図である。
【図22】 原稿自動送りの作用を説明するための図で
ある。
【図23】 ソータの構成を示す側面図である。
【図24】 ソータの駆動系を説明するための図であ
る。
【図25】 ソータの作用を説明するための図である。
【図26】 ディスプレイを用いたユーザインターフェ
ースの取り付け状態を示す図である。
【図27】 ディスプレイを用いたユーザインターフェ
ースの取り付け状態を示す図である。
【図28】 ディスプレイを用いたユーザインターフェ
ースの取り付け状態を示す図である。
【図29】 ディスプレイを用いたユーザインターフェ
ースの取り付け状態を示す図である。
【図30】 ディスプレイを用いたユーザインターフェ
ースの外観を示す図である。
【図31】 U/I用CPUとシリアル通信で接続され
たメインCPUとの関係を示す図である。
【図32】 ユーザインターフェースのハードウエアの
構成例を示す図である。
【図33】 ユーザインターフェースのソフトウエアの
構成例を示す図である。
【図34】 インターフェースコマンドの構成例を示す
図である。
【図35】 ジョブコントローラに用意されるテーブル
の例を示す図である。
【図36】 ジョブコントローラに用意されるテーブル
の例を示す図である。
【図37】 ジョブコントローラに用意されるテーブル
の例を示す図である。
【図38】 画面データの構成例を示す図である。
【図39】 画面データの構成例を示す図である。
【図40】 画面データの構成例を示す図である。
【図41】 画面データの構成例を示す図である。
【図42】 画面データの構成例を示す図である。
【図43】 画面データの構成例を示す図である。
【図44】 画面データの構成例を示す図である。
【図45】 画面データの構成例を示す図である。
【図46】 画面データの構成例を示す図である。
【図47】 画面データの構成例を示す図である。
【図48】 基本コピー画面とそのポップアップ画面の
例を示す図である。
【図49】 応用コピー画面とそのポップアップ画面の
例を示す図である。
【図50】 応用コピー画面とそのポップアップ画面の
例を示す図である。
【図51】 専門コピー画面とそのポップアップ画面の
例を示す図である。
【図52】 専門コピー画面とそのポップアップ画面の
例を示す図である。
【図53】 専門コピー画面とそのポップアップ画面の
例を示す図である。
【図54】 専門コピー画面とそのポップアップ画面の
例を示す図である。
【図55】 インフォメーション画面とそのポップアッ
プ画面の例を示す図である。
【図56】 インフォメーション画面とそのポップアッ
プ画面の例を示す図である。
【図57】 ジャム画面の例を示す図である。
【図58】 レビュー画面と全自動画面の例を示す図で
ある。
【図59】 画面の切り換え制御を説明するための図で
ある。
【図60】 画面レイアウトの類別例を示す図である。
【図61】 キーボードスキャンとLEDスキャンの設
定マップの例を示す図である。
【図62】 表示タイミングを示す図である。
【図63】 V−RAMのアドレス対応例を示す図であ
る。
【図64】 第1のV−RAMの番地とCRT表示位置
との対応を示す図である。
【図65】 キャラクタジェネレータの読み出し回路を
説明するための図である。
【図66】 ドットパターンとデータ及びスキャンアド
レスの対応例を示す図である。
【図67】 属性データに従ったビデオ信号の制御回路
の構成例を示す図である。
【図68】 電源オンからコピー動作が開始するまでの
全体の処理の流れを説明するための図である。
【図69】 画面編集処理を説明するための図である。
【図70】 画面編集処理を説明するための図である。
【図71】 設定状態表示領域の変更処理の流れを説明
するための図である。
【図72】 モード整合チェックのアルゴリズムを説明
するための図である。
【図73】 モード整合チェックのアルゴリズムを説明
するための図である。
【図74】 使用可能な付加機能に伴う選択肢制御の処
理を説明するための図である。
【図75】 使用可能な付加機能に伴う選択肢制御の処
理を説明するための図である。
【図76】 付加装置と機能との関係を説明するための
図である。
【図77】 全自動モードのチェックコントロールの流
れを説明するための図である。
【図78】 インプット決定処理の流れを説明するため
の図である。
【図79】 設定枚数入力チェック処理の流れを説明す
るための図である。
【図80】 待機状態の焼付防止画面による表示処理の
例を説明するための図である。
【図81】 待機状態の焼付防止画面による表示処理の
例を説明するための図である。
【図82】 コンソールパネルを用いた従来のユーザイ
ンターフェースの例を示す図である。
【符号の説明】
01…ディスプレイ、02…表示制御手段、03…表示 装置、04…記録装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G09G 5/00 510 G09G 5/00 530T 5E501 530 550B 550 5/14 C 5/14 H04N 1/00 C H04N 1/00 B41J 29/00 T Fターム(参考) 2C061 AP04 BB10 CQ05 CQ29 CQ36 CQ44 2H027 GA52 GA53 GA54 GA56 GB20 5B069 BA04 CA17 5C062 AA02 AA05 AB20 AB23 AC06 BA04 5C082 AA00 BA12 BB15 BB25 BB26 BD02 CA62 CA76 CB05 DA53 DA89 MM09 5E501 AA15 BA05 CA02 FA06 FB34

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ユーザインターフェースにディスプレイを
    使用した表示装置において、 第1の画面の一部に第2の画面を表示する第1の表示制
    御手段と、 前記第2の画面が表示されている間の操作に応じて、前
    記第2の画面を閉じ、別の画像を表示する第2の表示制
    御手段と、 前記別の画面が表示されている間の入力に応じて、前記
    第1の画面を表示状態とし、前記第2の画面を不表示状
    態とする第3の表示制御手段とを有する表示装置。
  2. 【請求項2】ユーザインターフェースにディスプレイを
    使用した表示装置を備えた記録装置であって、 前記表示装置は、 第1の画面の一部に第2の画面を表示する第1の表示制
    御手段と、 前記第2の画面が表示されている間の操作に応じて、前
    記第2の画面を閉じ、別の画像を表示する第2の表示制
    御手段と、 前記別の画面が表示されている間の入力に応じて、前記
    第1の画面を表示状態とし、前記第2の画面を不表示状
    態とする第3の表示制御手段とを有する記録装置。
  3. 【請求項3】元の画面の一部に他の画面を表示する第1
    のステップと、 前記第1のステップにおける表示がなされている間に受
    け入れた操作に応じて、前記他の画面を閉じ、別の画面
    を表示する第2のステップと、 前記第2のステップにおける別の画面の表示がなされて
    いる間に受け入れた入力に応じて、前記元の画面を表示
    する第3のステップとを有する表示方法。
  4. 【請求項4】元の画面の一部に他の画面を表示する第1
    のステップと、 前記第1のステップにおける表示がなされている間に受
    け入れた操作に応じて、前記他の画面を閉じ、別の画面
    を表示する第2のステップと、 前記第2のステップにおける別の画面の表示がなされて
    いる間に受け入れた入力に応じて、前記元の画面を表示
    する第3のステップとをコンピュータに実行させるプロ
    グラム。
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US7321363B2 (en) 2003-02-25 2008-01-22 Olympus Corporation Image display device, image data control program and image data control method

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