JP2718085B2 - 原稿リカバリ制御装置 - Google Patents

原稿リカバリ制御装置

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JP2718085B2 JP63219531A JP21953188A JP2718085B2 JP 2718085 B2 JP2718085 B2 JP 2718085B2 JP 63219531 A JP63219531 A JP 63219531A JP 21953188 A JP21953188 A JP 21953188A JP 2718085 B2 JP2718085 B2 JP 2718085B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はジャムが発生した場合のリカバリ方式に係わ
り、特にジャムクリア後のスタート時に、プラテン上に
セットされている原稿を自動リカバリすると共に、排出
した原稿に対するコピーが終了してない場合には戻し枚
数を表示すると共に、次原稿をパージするようにした原
稿リカバリ制御装置に関するものである。
〔従来の技術〕
近年、複写機やファクシミリ等の記録装置は高画質、
多機能化、高信頼性等進歩がめざましく、各方面から普
及されている。しかし、ユーザーからのニーズは多様
で、さらに高画質、多機能化、高信頼性であると共に低
コスト化、低消費エネルギー化、高速化等の要請に応え
る必要がある。このような観点から、例えば、複写機を
例にとると、自動原稿供給装置(ADF)を設置して作業
能率向上の要請に対応するようにしており、その場合、
単に片面原稿を自動供給するだけでなく、両面原稿片面
コピー(D/Sモード)、両面原稿両面コピー(D/Dモー
ド)等も行えるようにインバータを備えた両面原稿自動
供給装置(DADF)も設けるようにしている。このような
ADFモードでのコピーにおいては、ジャムが発生した場
合、ジャムクリアした後のリカバリがスムーズに行われ
ることが作業能率を向上させる上で重要であり、従来い
ろいろの対策が考えられている。
例えば、ADFモードで片面原稿から片面コピーを行うS
/Sモードにおいて、所定の設定枚数(R/L)のコピー
中、ある原稿に対するコピーの何枚目かでジャムを起こ
した場合、直ちにマシン(M/C)を停止し、原因ジァム
を取り除くと、残りのコピー枚数がメッセージ表示さ
れ、再度スタートボタンを押すと残りの枚数をコピーす
るようにしている。
また、第47図に示すようにADFモード、D/Sモード、R/
L=2でコピースタートした場合、先ず、原稿トレイか
ら図の矢印のように原稿がフィードされてプラテン上に
REGIされ、Sidel(表面)についてのスキャンが行わ
れ、用紙トレイからは表の1枚目、2枚目の用紙がフィ
ードされる。次に、第48図の矢印で示すように原稿はAD
F内でインバートされてプラテン上にREGIされ、Side2
(裏面)についてのスキャンが行われる。今、表の1枚
目が排出され、表の2枚目がジャムを起こし、原因ジャ
ム用紙を取り除いたりすると、表のコピーが1枚不足す
るのでプラテン上にREGIされている原稿を一旦パージ
し、「原稿を1枚戻して下さい」のメッセージ表示がな
され、オペレータはこの表示を見て原稿をセットして再
度表面のコピーを行って補充するようにしていた。
D/Dモードの場合も同様で、例えばADFモード、D/Dモ
ード、R/L=5でコピー作業を行い、原稿の表面につい
てのキャリッジスキャンが終了し、原稿を反転して裏面
がREGI位置にセットされた状態で、デュープレックス
(DPX)トレイから排出されたコピー用紙の3枚目がジ
ャムを起こしたとすると、3枚目までの表面に対するコ
ピー用紙は無効となって不足を生ずるので、REGI位置に
セットされている原稿を一旦パージし、「原稿を1枚戻
して下さい」のメッセージ表示をし、オペレータはこの
表示を見て原稿をADFへ戻すことにより対応していた。
また、ADFモード、片面原稿表面コピー(S/Dモー
ド)、R/L=5でコピーを行っている場合に、例えば表
面のコピーが終了し、表面のコピーを終了した用紙がDP
Xトレイに収納された状態で、原稿が交換されて裏面の
コピー動作にはいり、DPXトレイから排出されたコピー
用紙の2枚目がジャムを起こしたような場合、ジャムク
リア後、そのまま原稿裏面の残りのコピーを継続し、裏
面コピーが終了すると一旦マシンを停止して「原稿を表
へ戻して下さい」のメッセージ表示をし、再度不足分の
コピーを表からとり直すようにしていた。
〔発明が解決すべき課題〕
このように従来の原稿リカバリ方式においては、S/S
モードにおいては問題がないにしても、両面原稿の場合
はジャムが発生した場合に、一旦REGI位置にセットされ
ている原稿をパージし、再度原稿トレイに戻してコピー
をやり直す必要があり、操作が繁雑になってしまうとい
う問題があった。
また、従来はS/D、D/Dモードにおいても、表面の用紙
のジャムクリア後、裏面のコピーを継続する方式である
ので、必ず不足コピーが生じ、再度不足分のコピーを表
面からとり直す必要があり、ジャムクリア後のコピー操
作が2段階になってしまうという問題があった。
本発明は上記問題点を解決するためのもので、ADF、D
/S、D/Dモードで用紙ジャム等が発生し、REGIしている
原稿の面が、次のコピーをとるべき面と異なる場合、従
来のように原稿パージせず、次のスタート時自動的に原
稿を反転してコピーを開始することができ、またS/D、D
/Dモードで裏面の用紙にジャムが発生した場合にもジャ
ムクリア後、後続のコピー操作を容易に行えるようにし
た原稿リカバリ制御装置を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
そのために本発明は、第1図に示すように、プラテン
上にセットされている原稿サイドを検出する原稿サイド
検出部01と、検出した原稿サイドと次のコピーの原稿サ
イドとを比較し、異なる場合に原稿を反転する原稿リカ
バリ処理部03とを備え、プラテン上に原稿がセットされ
ているか否かは、原稿トレイからの原稿フィード枚数と
原稿排出枚数との差から判定し、原稿に対するコピーが
終了したか否かは、原稿トレイからの原稿フィード枚数
と、各原稿に対する最後のコピーの排出枚数との差から
判定し、プラテン上の原稿のサイドはDADFからの原稿サ
イドデータにより判断し、次にとるべきコピーのサイド
はユーザインタフェースのジョブステートにより判断
し、排出原稿に対するコピーが終了したか否かを判断す
る排出原稿コピー終了判断部を備え、排出原稿に対する
コピーが終了してない場合は、プラテン上にセットされ
ている原稿をパージし、原稿トレイからの原稿フィード
枚数と、各原稿に対する最後のコピーの排出枚数との差
を戻し枚数とし、排出した原稿に対するコピーが終了し
たか否かは、原稿排出枚数と1つの原稿に対する最後の
コピーの排出枚数との差から判定し、片面原稿、両面原
稿モードにおいては、原稿フィード枚数と、各原稿に対
する最後のコピーの排出枚数との差に1を加算した枚数
を戻し枚数としている。
〔作用〕
本発明は、スタート時原稿のサイドを見て今度コピー
するサイドと異なる場合は、原稿を反転し、また、コピ
ー用紙と原稿とを対応づてけ戻し枚数を算出することに
よりM/C停止時、原稿パージが必要かどうかを判断し、
また、D/D、S/Dモードの裏面側で用紙ジャム等によりデ
ュープレックストレイの用紙が失われた場合、表モード
で失われたコピーをデュープレックストレイに補充して
から裏のコピーに移るようにJOB RECOVERY ENDコマン
ドに付加してその旨をSQMGRに送るようにすることによ
り、オペレータがいちいち原稿をセットし直す繁雑さを
解消し、またM/C停止時、原稿パージが必要かどうかの
判断を正確にすることができ、さらにD/D、S/Dモードの
裏面側で用紙ジャム等によりデュープレックストレイの
用紙が失われた場合も1回の操作でコピーを終了するこ
とが可能となる。
〔実施例〕
以下実施例に基づき本発明を詳細に説明する。
目次 この実施例では複写機を記録装置の一例として説明す
る。説明に先立って、本実施例の説明についての目次を
示す。なお、以下の説明において、(I)、(II)は本
発明が適用される複写機の全体構成の概要を説明する項
であって、その構成の中で本発明の実施例を説明する項
が(III)項である。
(I)装置の概要 (I−1)装置構成 (I−2)システムの機能・特徴 (I−3)複写機の電気制御システムの構成 (I−4)シリアル通信方式 (II)具体的な各部の構成 (II−1)光学系 (II−2)ユーザインタフェース (II−3)用紙搬送系 (II−4)原稿自動送り装置 (II−5)ソータ (II−6)ベルト廻り (III)システム (III−1)システムの位置付け (III−2)モジュール相関 (III−3)ステート管理 (III−4)インタフェース相関図 (III−5)システム環境 (III−6)複合機能 (III−7)原稿リカバリ(本発明の要部) (I)装置の概要 (I−1)装置構成 第2図は本発明が適用される複写機の全体構成の1例
を示す図である。
本発明が適用される複写機は、ベースマシン1に対し
て幾つかの付加装置が装備可能になったものであり、基
本構成となるベースマシン1は、上面に原稿を載置する
プラテンガラス2が配置され、その下方に光学系3、マ
ーキング系5の各装置が配置されている。他方、ベース
マシン1には、上段トレイ6−1、中段トレイ6−2、
下段トレイ6−3が取り付けられ、これら各給紙トレイ
は全て前面に引き出せるようになっており、操作性の向
上と複写機の配置スペースの節約が図られると共に、ベ
ースマシン1の対して出っ張らないスッキリとしたデザ
インの複写機が実現されている。また、給紙トレイ内の
用紙を搬送するための用紙搬送系7には、インバータ
9、10およびデュープレックストレイ11が配置されてい
る。さらに、ベースマシン1上には、CRTディスプレイ
からなるユーザーインターフェイス12が取付けられると
共に、プラテンガラス2の上にDADF(デュープレックス
オートドキュメントフィーダ:自動両面原稿送り装置)
13が取り付けられる。また、ユーザインターフェース12
は、スタンドタイプであり、その下側にカード装置が取
り付け可能となっている。
次に、ベースマシン1の付加装置を挙げる。DADF13の
代わりにRDH(リサーキュレイトキュメントハンドラ
ー:原稿を元のフィード状態に戻し原稿送りを自動的に
繰り返す装置)15或いは通常のADF(オートドキュメン
トフィーダ:自動原稿送り装置)、エディタパッド(座
標入力装置)付プラテン、プラテンカバーのいずれかを
取付けることも可能である。また、用紙搬送系7の供給
側には、MSI(マルチシートインサータ:複数枚の用紙
を一度に置くことの可能な手差しトレイ)16およびHCF
(ハイキャパシティフィーダ:大容量トレイ)17を取付
けることが可能であり、用紙搬送系7の排出側には、1
台ないし複数台のソータ19が配設可能である。なお、DA
DF13を配置した場合には、シンプルキャッチトレイ20或
いはソータ19が取付可能であり、また、RDH15を取付け
た場合には、コピーされた1組1組を交互に重ねてゆく
オフセットキャッチトレイ21、コピーされた1組1組を
ステープルでとめるフィニッシャ22が取付可能であり、
さらに、紙折機能を有するフォールダ23が取付可能であ
る。
(I−2)システムの機能・特徴 (A)機能 本発明は、ユーザのニーズに対応した多種多彩な機能
を備えつつ複写業務の入口から出口までを全自動化する
と共に、上記ユーザインターフェイス12においては、機
能の選択、実行条件の選択およびその他のメニュー等の
表示をCRTディスプレイで行い、誰もが簡単に操作でき
ることを大きな特徴としている。
その主要な機能として、CRTディスプレイ上で表示画
面を切換えることにより、基本コピー、応用コピーおよ
び専門コピーの各モードに類別して、それぞれのモード
で機能選択や実行条件の設定等のメニューを表示すると
共に、キー入力により画面のカスケードを移動させて機
能を選択指定したり、実行条件データを入力可能にして
いる。
本発明が適用される複写機の機能としては、主要機
能、自動機能、付加機能、表示機能、ダイアグ機能等が
ある。
主要機能では、用紙サイズがA6〜A2、B6〜B3までの定
形は勿論、定形外で使用でき、先に説明したように3段
の内蔵トレイを有している。また、7段階の固定倍率と
1%刻みの任意倍率調整及び99%〜101%の間で0.15%
刻みの微調整ができる。さらに、固定7段階及び写真モ
ードでの濃度選択機能、両面機能、1mm〜16mmの範囲で
の左右単独とじ代設定機能、ビリング機能等がある。
自動機能では、自動的に原稿サイズに合わせて行う用
紙選択、用紙指定状態で行う倍率選択、濃度コントロー
ル、パワーオン後のフューザレディで行うスタート、コ
ピーが終了して一定時間後に行うクリアとパワーセーブ
等の機能がある。
付加機能では、合成コピー、割り込み、予熱モード、
設定枚数のクリア、オートモードへのオールクリア、機
能を説明するインフォメーション、ICカードを使用する
ためのPキー、設定枚数を制限するマキシムロック原稿
戻しやDADFを使用するフルジョブリカバリー、ジャム部
以外の用紙を排紙するパージ、ふちけしなしの全面コピ
ー、原稿の部分コピーや部分削除を行うエディタ、1個
ずつジョブを呼び出し処理するジョブプログラム、白紙
をコピーの間に1枚ずつ挿入する合紙、ブックものに利
用する中消し/枠消し等がある。
表示機能では、CRTディスプレイ等を用い、ジャム表
示、用紙残量表示、トナー残量表示、回収トナー満杯表
示、フューザが温まるの待ち時間表示、機能選択矛盾や
マシンの状態に関する情報をオペレータに提供するメッ
セージ表示等の機能がある。
また、ダイアグ機能として、NVRAMの初期化、入力チ
ェック、出力チェック、ジャム回数や用紙フィード枚数
等のヒストリファイル、マーキングや感材ベルトまわり
のプロセスコードに用いる初期値の合わせ込み、レジゲ
ートオンタイミングの調整、コンフィギュレーションの
設定等の機能がある。
さらには、オプションとして、先に説明したようなMS
I、HCF、セカンドデベのカラー(赤、青、緑、茶)、エ
ディター等が適宜装備可能になっている。
(B)特徴 上記機能を備える本発明のシステム全体として下記の
特徴を有している。
(イ)省電力化の達成 1.5kVAでハイスピード、高性能の複写機を実現してい
る。そのため、各動作モードにおける1.5kVA実現のため
のコントロール方式を決定し、また、目標値を設定する
ための機能別電力配分を決定している。また、エネルギ
ー伝達経路の確定のためのエネルギー系統表の作成、エ
ネルギー系統による管理、検証を行うようにしている。
(ロ)低コスト化 高額部品を内製化し技術改善および標準化を図ると共
に、画材ライフのハード側からの改善、トナー消費の低
減により画材費の低減化を図っている。
(ハ)信頼性の向上 部品故障の低域及び長寿命化を図り、各パラメータの
イン/アウト条件を明確化し、設計不具合の低減化し、
100kCVノーメンシナンスの実現を図っている。
(ニ)高画質の達成 本装置においてはトナー粒子にフェライトからなるマ
イクロキャリアを使用して精細にし、また反発磁界によ
り現像する方式を採用している。また感光体としては有
機感材を何層にも塗って形成した高感度汎色有機感材ベ
ルトを採用し、さらにセットポイントを駆使したピクト
リアルモードにより中間調を表現できるようにしてい
る。これらのことによりジェネレーション・コピーの改
善、黒点低減化を図り、従来にない高画質を達成してい
る。
(ホ)操作性の改善 原稿をセットしコピー枚数を入力するだけでスタート
キーの操作により所定のモードでコピーを実行する全自
動モードを有すると共に、基本コピー、応用コピー、専
門コピーに分割した画面によるコピーモードの設定を含
め、多様なモード設定をユーザの要求に応じて選択でき
るようにしている。これらのユーザインターフェース
は、CRTディスプレイとその周囲に画面と対応して配置
した少数のキー及びLEDにより行い、見易い表示メニュ
ーと簡単な操作でモード設定を可能にしている。また、
不揮発性メモリやICカードにコピーモードやその実行条
件等を予め記憶しておくことにより、所定の操作の自動
化を可能にしている。
(C)差別化の例 本発明が適用される複写機は、ICカードに格納された
プログラムにより複写機の機能を左右することができ
る。従って、ICカードに格納されるプログラムをカード
単位で変化させることで、複写機の使用に対する差別化
が可能になる。これについて、分かり易い例を幾つか挙
げて説明する。
第1の例として、雑居ビルに複数の会社が共同使用す
る複写機が備えられていたり、一つの会社内や工場内で
あっても異なった部門間で共同使用する複写機が備えら
れている場合を説明する。後者の共同使用は、予算管理
上で必要となるものであり、従来ではコピーライザ等の
機器を用いて各部門の使用管理を行っていた。
この複写機は、第2図で示したベースマシン1にICカ
ード装置、DADF13、ソータ19、UI12、供給トレイ(6−
1〜6−3)、およびデュープレックストレイ11を備え
た比較的高度なシステム構成の複写機であるとする。共
同使用者の中には、DADF13やソータ19を必要とする人あ
るいは部門もあれば、なんら付加装置を必要としない人
または部門もある。
これら使用態様の異なる複数の人または部門が複写機
の費用負担を各自のコピーボリュームからだけで決定し
ようとすれば、低ボリュームのコピーしかとらない人ま
たは部門は、各種付加装置が装備された複写機の導入に
反対してしまい、複写機を高度に使用しようとする人ま
たは部門との間の調整が困難となってしまう。
このような場合には、各人または各部門の使用態様に
応じたICカードを用意しておき、高度な機能を望む人あ
るいは部門ほど基本的な費用を多く負担すると共に、多
くの機能を活用することができるようにしておけばよ
い。例えば最も高度なICカードの所有者は、そのICカー
ドをICカード装置にセットした状態で複写機を動作させ
ることにより、DADF13、ソータ19、供給トレイ(6−1
〜6−3)およびデュープレックストレイ11を自在に使
用することができ、事務効率も向上させることができ
る。これに対してコピー用紙のソーティングを必要とし
ない人は、ソーティングについてのプログラムを欠くIC
カードをセットして、キィッチトレイ20のみを使用する
ことで経費を節減することができる。
第2の例として、コピー業者がICカードでセルフコピ
ーサービス店を営む場合を説明する。
店の中には、複数台の複写機が配置されており、それ
ぞれにICカード装置22が取りつけられている。客はサー
ビス態様に応じたICカードを請求し、これを自分の希望
する複写機にセットしてセルフサービスでコピーをと
る。複写機に不慣れな客は、操作説明の表示機能をプロ
グラムとして備えたICカードを請求し、これをセットす
ることでUI12に各種操作情報の表示を可能とし、コピー
作業を間違いなく実行することができる。DADF13の使用
の可否や、多色記録の実行の可否等も貸与するICカード
によって決定することができ、また使用機種の制限も可
能となって料金にあった客の管理が可能になる。更にコ
ピー枚数や使用したコピー用紙のサイズ等のコピー作業
の実態をICカードに書き込むことができるので、料金の
請求が容易になり、常連客に対するコピー料金の割り引
き等の細かなサービスも可能になる。
第3の例として、特定ユーザ向けのプログラムを格納
したICカードを用いたサービスについて説明する。例え
ば特許事務所では写真製版により縮小された特許公報類
を検討するときに原寸と同一のコピーをとる必要から20
0%という比較的大きな拡大率でコピーをとる仕事があ
る。また官庁に提出する図面を作成する際に、その要請
に応じえるために元の図面を小刻みに縮小あるいは拡大
する作業が行われる。また、市役所あるいは区役所等の
住民票のコピーを行う部門では、請求の対象外となる人
に関する記載箇所や個人のプライバシを保護するために
秘密にすべき箇所の画情報を削除するようにして謄本や
抄本を作成する。
このように使用者(ユーザ)によっては、複写機を特
殊な使用態様で利用する要求がある。このような要求に
すべて満足するように複写機の機能を設定すると、コン
ソールパネルが複雑となり、また複写機内部のROMが大
型化してしまう。そこで特定ユーザ別にICカードを用意
し、これをセットさせることでそのユーザに最も適する
機能を持った複写機を実現することができる。
例えば特許事務所の例では、専用のICカードを購入す
ることで、固定倍率として通常の数種類の縮倍率の他に
200%の縮倍率を簡単に選択できるようになる。また微
調整を必要とする範囲で例えば1%刻みで縮倍率を設定
することができるようになる。更に住民票の発光部門で
は、テンキー等のキーを操作することによって液晶表示
部等のディスプレイに住民票の種類や削除すべき欄や項
目を指示することができるようになり、この後スタート
ボタンを押すことでオリジナルの所望の範囲のみがコピ
ーされたり、必要な部分のみが編集されて記録されるよ
うになる。
(I−3)複写機の電気系制御システムの構成 第3図は本発明が適用される複写機のサブシステムの
構成を示す図、第4図はCPUによるハード構成を示す図
である。
本発明が適用される複写機のシステムは、第3図に示
すようにメイン基板31上のSQMGRサブシステム32、CHMサ
ブシステム33、IMMサブシステム34、マーキングサブシ
ステム35からなる4つのサブサブシステムと、その周り
のU/Iサブシステム36、INPUTサブシステム37、OUTPUTサ
ブシステム38、OPTサブシステム39、IELサブシステム40
からなる5つのサブシステムとによる9つのサブシステ
ムで構成している。そして、SQMGRサブシステム32に対
して、CHMサブシステム33及びIMMサブシステム34は、SQ
MGRサブシステム32と共に第4図に示すメインCPU41下に
あるソフトウエアで実行されているので、通信が不要な
サブシステム間インターフェース(実線表示)で接続さ
れている。しかし、その他のサブシステムは、メインCP
U41とは別個のCPU下のソフトウエアで実行されているの
で、シリアル通信インターフェース(点線表示)で接続
されている。次にこれらのサブシステムを簡単に説明す
る。
SQMGRサブシステム32は、U/Iサブシステム36からコピ
ーモードの設定情報を受信し、効率よくコピー作業が実
施できるように各サブシステム間の同期をとりながら、
各サブシステムに作業指示を発行すると共に、各サブシ
ステムの状態を常時監視し、異常発生時には速やかな状
況判断処理を行うシーケンスマネージャーである。
CHMサブシステム33は、用紙収納トレイやデュープレ
ックストレイ、手差しトレイの制御、コピー用紙のフィ
ード制御、コピー用紙のパージ動作の制御を行うサブシ
ステムである。
IMMサブシステム34は、感材ベルト上のパネル分割、
感材ベルトの走行/停止の制御、メインモータの制御そ
の他感材ベルト周りの制御を行うサブシステムである。
マーキングサブシステム35は、コロトロンや露光ラン
プ、現像機、感材ベルトの電位、トナー濃度の制御を行
うサブシステムである。
U/Iサブシステム36は、ユーザインターフェースの全
ての制御、マシンの状態表示、コピーモード決定等のジ
ョブ管理、ジョブリカバリーを行うサブシステムであ
る。
INPUTサブシステム37は、原稿の自動送り(DADF)や
原稿の半自動送り(SADF)、大型サイズ(A2)の原稿送
り(LDC)、コンピュータフォーム原稿の送り(CFF)、
原稿の2枚自動送り(2−UP)の制御、原稿の繰り返し
自動送り(RDH)の制御、原稿サイズの検知を行うサブ
システムである。
OUTPUTサブシステム37は、ソーターやフィニッシャー
を制御し、コピーをソーティングやスタッキング、ノン
ソーティングの各モードにより出力したり、綴じ込み出
力するサブシステムである。
OPTサブシステム39は、原稿露光時のスキャン、レン
ズ移動、シャッター、PIS/NON−PISの制御を行い、ま
た、LDCモード時のキャリッジ移動を行うサブシステム
である。
IELサブシステム40は、感材ベルト上の不要像の消し
込み、像に対する先端・後端の消し込み、編集モードに
応じた像の消し込みを行うサブシステムである。
上記システムは、第4図に示す7個のCPUを核として
構成され、ペースマシン1とこれを取り巻く付加装置等
の組み合わせに柔軟に対応することを可能にしている。
ここで、メインCPU41が、ベースマシン1のメイン基板
上にあってSQMGRサブシステム32、CHMサブシステム33、
IMMサブシステム34のソフトを含み、シリアルバス53を
介して各CPU42〜47と接続される。これらのCPU42〜47
は、第3図に示すシリアル通信インターフェースで接続
された各サブシステムと1対1で対応している。シリア
ル通信は、100msecを1通信サイクルとして所定のタイ
ミングに従ってメインCPU41と他の各CPU42〜47との間で
行われる。そのため、機構的に厳密なタイミングが要求
され、シリアル通信のタイミングに合わせることができ
ない信号については、それぞれのCPUに割り込みポート
(INT端子信号)が設けられシリアルバス53とは別のホ
ットラインにより割り込み処理される。すなわち、例え
ば64cpm(A4LEF)、309mm/secのプロセススピードでコ
ピー動作をさせ、レジゲートのコントロール精度等を±
1mmに設定すると、上記の如き100msecの通信サイクルで
は処理できないジョブが発生する。このようなジョブの
実行を保証するためにホットラインが必要となる。
従って、この複写機では、各種の付加装置を取りつけ
ることができるのに対応して、ソフトウェアについても
これら各付加装置に対応したシステム構成を採用するこ
とができるようになっている。
このような構成を採用した理由の1つは、(i)これ
らの付加装置すべての動作制御プログラムを仮にベース
マシン1に用意させるとすれば、このために必要とする
メモリの容量が膨大になってしまうことによる。また、
(ii)将来新しい付加装置を開発したり、現在の付加装
置の改良を行った場合に、ベースマシン1内のROM(リ
ード・オンリ・メモリ)の交換や増設を行うことなく、
これらの付加装置を活用することができるようにするた
めである。
このため、ベースマシン1には、複写機の基本部分を
制御するための基本記憶領域、ICカードから本発明の機
能情報と共に取り込まれたプログラムを記憶する付加記
憶領域が存在する。付加記憶領域には、DADF13の制御プ
ログラム、UI12の制御プログラム等の各種プログラムが
格納されるようになっている。そして、ベースマシン1
に所定の付加装置を取りつけた状態でICカードをICカー
ド装置22にセットすると、UI12を通してコピー作業に必
要なプログラムが読み出され、付加記憶装置にロードさ
れるようになっている。このロードされたプログラム
は、基本記憶領域に書き込まれたプログラムと共働し
て、あるいはこのプログラムに対して優先的な地位をも
ってコピー作業の制御を行う。ここで使用されるメモリ
は電池によってバックアップされたランダム・アクセス
・メモリから構成される不揮発性メモリである。もちろ
ん、ICカード、磁気カード、フロッピーディスク等の記
憶媒体も不揮発性メモリとして使用することができる。
この複写機ではオペレータによる操作の負担を軽減する
ために、画像の濃度や倍率の設定等をプリセットするこ
とかできるようになっており、このプリセットされた値
を不揮発性メモリに記憶するようになっている。
(I−4)シリアル通信方式 第5図はシリアル通信の転送データ構成と伝送タイミ
ングを示す図、第6図は1通信サイクルにおける相互の
通信間隔を示すタイムシャートである。
メインCPU41と各CPU(42〜47)との間で行われるシリ
アル通信では、それぞれ第5図(a)に示すようなデー
タ量が割り当てられる。同図(a)において、例えばUI
の場合にはメインCPU41からの送信データTXが7バイ
ト、受信データRXが15バイトであり、そして、次のスレ
ーブすなわちオプティカルCPU45に対する送信タイミン
グti(同図(c))が26mSであることを示している。こ
の例によると、総通信量は86バイトとなり、9600BPSの
通信速度では約100mSの周期となる。そして、データ長
は、同図(b)に示すようにヘッダー、コマンド、そし
てデータから構成している。同図(a)による最大デー
タ長による送受信を対象とすると、全体の通信サイクル
は、第6図に示すようになる。ここでは、9600BPSの通
信速度から、1バイトの送信に要する時間を1.2mSと
し、スレーブが受信終了してから送信を開始するまでの
時間を1mSとし、その結果、100mSを1通信サイクルとし
ている。
(II−1)光学系 第7図(a)は複写機の光学系の概略側面図、同図
(b)は平面図、同図(c)は(b)図のX−X方向側
面図である。本実施例の走査露光装置3は、第1走査系
Aが原稿をスキャンするときに第2走査系Bを逆方向に
移動させ、像を感材4の移動速度よりも速い速度で感材
上に露光するPIS(プリセッション・イメージング・シ
ステム)方式を採用し、かつ、第2走査系Bを固定し、
第1走査系Aを独立して移動可能にする方式を採用して
いる。
第7図(a)において、第1走査系Aは、露光ランプ
102および第1ミラー103を有する第1キャリッジ101
と、第2ミラー106および第3ミラー107を有する第2キ
ャリッジ105から構成され、プラテンガラス2上に載置
された原稿を走査する。一方、第2走査系Bは、第4ミ
ラー110および第5ミラー111を有する第3キャリッジ10
9と、第6ミラー113を有する第4キャリッジ112から構
成されている。また、第3ミラー107と第4ミラー110と
の間の光軸上にはレンズ108が配置され、倍率に応じて
レンズモータにより移動されるが、走査露光中は固定さ
れる。
これら第1走査系Aおよび第2走査系Bは、直流サー
ボモータであるキャリッジモータ114により駆動され
る。キャリッジモータ114の出力軸115の両側に伝達軸11
6、117が配設され、出力軸115に固定されたタイミング
プーリ115aと伝達軸116、117に固定されたタイミングプ
ーリ116a、117a間にタイミングベルト119a、119bが張設
されている。また、伝達軸116にはキャプスタンプーリ1
16bが固定され、これに対向して配置される従動ローラ1
20a、120b間には、第1のワイヤーケーブル121aがたす
き状に張設され、該ワイヤーケーブル121aには、前記第
1キャリッジ101が固定されると共に、ワイヤーケーブ
ル121aは、第2キャリッジ105に設けられた減速プーリ1
22aに巻回されており、キャリッジモータ114を図示矢印
方向に回転させた場合には、第1キャリッジ101が速度V
1で図示矢印方向に移動すると共に、第2キャリッジ105
が速度V1/2で同方向に移動するようにしている。
また、伝達軸117に固定されたタイミングプーリ117b
とこれに対向して配置される伝達軸123のタイミングプ
ーリ123a間には、タイミングベルト119cが張設され、伝
達軸123のキャプスタンプーリ123bとこれに対向して配
置される従動ローラ120c間に第2のワイヤーケーブル12
1bが張設されている。該ワイヤーケーブル121bには、前
記第4キャリッジ112が固定されると共に、ワイヤーケ
ーブル121bは、第3キャリッジ109に設けられた減速プ
ーリ122bに巻回されており、キャリッジモータ114を図
示矢印方向に回転させた場合には、第4キャリッジ112
が速度V2で図示矢印方向に移動すると共に、第3キャリ
ッジ109が速度V2/2で同方向に移動するようにしてい
る。
第7図(b)は第7図(a)に示した複写機の光学系
の動力伝達機構を説明するための平面図であり、伝達軸
117には、タイミングプーリ117aの回転をタイミングプ
ーリ117bに伝達させるためのPISクラッチ125(電磁クラ
ッチ)が設けられていて、該PISクラッチ125の通電がオ
フになるとこれを係合させ、回転軸115の回転が伝達軸1
17、123に伝達される。また、PISクラッチ125に通電さ
れこれが解放すると伝達軸117、123には回転軸115の回
転が伝達されないように構成されている。
また、第7図(c)に示すように、タイミングプーリ
116aの側面には、係合突起126aが設けられ、LDCロック
ソレノイド127のオンにより係合片126bが係合突起126a
に係合して、伝達軸116を固定しすなわち第1走査系A
を固定し、LDCロックスイッチ129をオンさせるようにし
ている。さらに、タイミングプーリ123aの側面には、係
合突起130aが設けられ、PISロックソレノイド131のオン
により係合片130bが係合突起130aに係合して、伝達軸12
3を固定しすなわち第2走査系Bを固定しPISロックスイ
ッチ132をオンさせるようにしている。
以上のように構成した走査露光装置においては、PIS
クラッチ125の係合解放によりPIS(プリセッション・イ
メージングシステム)モードとNON−PISモードの露光方
式が選択される。PISモードは、例えば倍率が65%以上
の時にPISクラッチ125を係合させて第2走査系Bを速度
V2で移動させることにより、感材ベルト4の露光点を感
材ベルト4と逆方向に移動させ、光学系の走査速度V1
プロセススピードVPより相対的に速くし単位時間当たり
のコピー枚数を増大させている。
このとき、倍率をMとするとV1=VP×3.5/(3.5M−
1)であり、M=1、VP=308.9mm/sとするとV1=432.5
mm/sとなる。また、V2はタイミングプーリ117b、123aの
径により決まりV2=(1/3〜1/4)V1となっている。一
方、NON−PISモードにおいては、例えば64%以下の場合
には、PISクラッチ125を解放させると共にPISロックソ
レノイドをオンさせることにより、第2走査系Bを固定
し露光点を固定してスキャンする。これは、PIS方式で
は縮小時において走査系の速度が増大すると共に、照明
電力を増大させなければならず、駆動系の負荷および照
明電力の増大を回避するものである。
上記レンズ108は、第8図(a)に示すように、プラ
テンガラス2の下方に配設されるレンズキャリッジ135
に固定された支持軸136に摺動可能に取付けられてい
る。レンズ108はワイヤー(図示せず)によりレンズモ
ータZ137に連結されており、該レンズモータZ137の回転
によりレンズ108を支持軸136に沿ってZ方向(図で縦方
向)に移動させて倍率を変化させる。
また、レンズキャリッジ135は、ベース側の支持軸139
に摺動可能に取付けられると共に、ワイヤー(図示せ
ず)によりレンズモータX140に連結されており、レンズ
モータX140の回転によりレンズキャリッジ135を支持軸1
39に沿って、X方向(図で横方向)に移動させて倍率を
変化させる。これらレンズモータ137、140は4相のステ
ッピングモータである。レンズキャリッジ135が移動す
るとき、レンズキャリッジ135に設けられた小歯車142
は、レンズカム143の雲型面に沿って回転しこれにより
大歯車144が回転しワイヤーケーブル145を介して第2走
査系の取付基台146を移動させる。従って、レンズモー
タX140の回転によりレンズ108と第2走査系Bの距離を
所定の倍率に対して設定可能になる。
また、第8図(b)に示すように、レンズ108の1側
面にはレンズシャッタ147がリンク機構148により開閉自
在に設けられ、シャッタソレノイド149のオンオフによ
り、イメージスキャン中はレンズシャッタ147が開とな
り、イメージスキャンが終了すると閉となる。このよう
に、イメージスキャン中以外はレンズシャッタ147を閉
じ光路を遮断する理由は、ベルト感材上にプロセスコ
ントロール用のDDPパッチおよびADCパッチを形成するこ
と、PISモード時、第2走査系Bがリターンしてベル
ト感材上に形成された潜像に追いついて像の消込を防止
すること、プラテンカバーをあけたとき感材の外乱光
による疲労を防止することである。
第9図は光学系のサブシステムの概要を示すブロック
構成図を示している。先に述べたように、オプティカル
CPU45は、メインCPU41とシリアル通信およびホットライ
ンにより接続され、メインCPU41から送信されるコピー
モードにより感材上に潜像を形成するために、各キャリ
ッジ、レンズ等のコントロールを行っている。制御用電
源152は、ロジック用(5V)、アナログ用(±15V)、ソ
レノイド、クラッチ用(24V)からなり、モータ用電源1
53は38Vで構成される。
キャリッジレジセンサ155は、第1キャリッジ101が原
稿レジスト位置にきたとき第1キャリッジ101に設けら
れたアクチュエータ154がキャリッジレジセンサ155を踏
み外す位置に配置され、第1走査系Aに取付けられたア
クチュエータがキャリッジセンサ155を踏み外すと信号
を出力する。この信号はオプティカルCPU45に送られレ
ジストレーションを行うための位置或いはタイミングを
決定したり、第1走査系Aのリターン時におけるホーム
位置Pを決定するための基準になっている。また、キャ
リッジの位置を検出するために第1ホームセンサ156a、
第2ホームセンサ156bが設けられており、第1ホームセ
ンサ156aは、レジスト位置と第1走査系Aの停止位置と
の間の所定位置に配置され、第1走査系Aの位置を検出
し信号を出力している。また、第2ホームセンサ156bは
第2走査系の位置を検出し信号を出力している。
ロータリエンコーダ157は、キャリッジモータ114の回
転角に応じて90゜位相のずれたA相、B相のパルス信号
を出力するタイプのものであり、例えば、200パルス/
回転で第1走査系のタイミングプーリの軸ピッチが0.15
71mm/パルスに設計されている。
偏倍用ソレノイド159は、CPU45の制御により偏倍レン
ズ(図示せず)を垂直方向に移動させ、光路中に固定さ
れた偏倍スイッチ161のオン動作で確認している。レン
ズホームセンサ161、162は、レンズ108のX方向および
Z方向のホーム位置を検出するセンサであり、等倍時の
位置より所定時間をもって縮小側に配置されている。
LDCロックソレノイド127は、CPU45の制御により第1
走査系Aを所定位置に固定するもので、第1走査系をロ
ックされていることをLDCロックスイッチ129のオン動作
で確認している。
PISロックソレノイド131は、NON−PISモード時にPIS
クラッチ125が解放されたときに、第2走査系Bを固定
するもので、第2走査系がロックされたことをPISロッ
クスイッチ132のオン動作で確認している。
PISクラッチ125は、通電時にクラッチを解放させ非通
電時にクラッチを係合させるタイプのもので、PISモー
ド時の消費電力を低減させている。
次に第10図(a)、(b)により光学系のスキャンサ
イクルの制御について説明する。第10図(a)はキャリ
ッジモータ114の速度と時間の関係を示している。本制
御は第1走査系Aを指定された倍率、スキャン長で走査
するもので、ホットラインよりスキャンスタート信号を
受信すると起動する。メインより受信したスキャン長デ
ータから、レジセンサの割り込みからスキャン終了まで
のエンコーダクロックのカウント数であるイメージ・ス
キャンカウントが演算される。
先ず、倍率に対応した基準クロックデータを設定した
後、ステップでキャリッジモータをスキャン方向(C
W)に回転させ、速度モードにおいてエンコーダパルス
の割り込み毎にDACデータをセットしスキャン時の加速
制御を行う(ステップ)、次いでステップにおいて
PLL(位相制御)モードにセットし、ステップでレジ
センサがオフの割り込み信号があればステップに進
み、ここでエンコーダクロックのカウント数が上記スキ
ャン長に相当する数以上になると、PLLモードを解除し
て速度モードにセットし、キャリッジモータに逆駆動力
を与えて減速させる。
次いで、ステップにおいてCWからCCW(逆転信号)
への割り込みがあるか否かが判断され、あれば速度モー
ドにおいてリターン時の加速制御を行い(ステップ
)、エンコーダのカウント数が予め設定されたブレー
キ開始点に到れば(ステップ)、リターン時の減速制
御を行い、レジセンサを踏み込むとスキャンエンド信号
(ハイレベル)をメインCPUに知らせ(ステップ)、
再度逆転信号があればキャリッジモータを停止する(ス
テップ)。なお、CPUでは、、、、の点で
エンコーダクロックをカウントするカウンタを0にリセ
ットしている。
また、第10図(b)はシャッタ147の開閉制御を示し
ている。シャッタソレノイドのオンオフとシャッタの全
開、全閉との間には時間的なずれがあるため、シャッタ
はレジセンサを通過する直前でソレノイドをオンさせ、
スキャンエンド直前でソレノイドをオフさせるように制
御する。先ず、スキャンスタートからシャッタをオン
(開)するまでのカウント数をシャッタオンカウントと
し、次いで、イメージ・スキャンカウント数とシャッタ
をオフ(閉)してスキャンエンドまでのカウント数(シ
ャッタオフカウント)との差を演算する。これらシャッ
タオンカウントおよびシャッタオフカウントのデータ
は、テーブルとしてROM内に用意される。本方式によれ
ば用紙サイズのデータからスキャンカウント数を演算す
るため、用紙サイズ毎にシャッタオンカウントおよびシ
ャッタオフカウントのテーブルを持つ必要がない。次い
で、イメージスキャンを開始し、エンコーダのクロック
数がシャッタオンカウント以上になればシャッタを開
き、レジセンオフの割り込みがあれば、ここでエンコー
ダのクロック数とシャッタオフカウントを比較し、エン
コーダのクロック数がシャッタオフカウント以上になれ
ば、シャッタを閉じてイメージスキャンを終了する。
(II−2)ユーザインターフェース(U/I) (II−2−1)ユーザインターフェースの特徴 第11図はディスプレイを用いたユーザインターフェー
スの取り付け状態を示す図、第12図はディスプレイを用
いたユーザインターフェースの外観を示す図である。
従来のユーザインターフェースは、キーやLED、液晶
表示器を配置したコンソールパネルが主流を占め、例え
ばバックリットタイプやメッセージ表示付きのもの等が
ある。バックリットタイプのコンソールパネルは、予め
所定の位置に固定メッセージが配置された表示板を背後
からランプ等で選択的に照明することによって、その部
分を読めるようにしたものであり、メッセージ表示付き
のコンソールパネルは、例えば液晶表示素子から構成さ
れ、表示面積を大きくすることなく様々なメッセージを
随時表示するようにしたものである。これらのコンソー
ルパネルにおいて、そのいずれを採用するかは、複写機
のシステム構成の複雑さや操作性等を考慮して複写機毎
に決定されている。
(A)取付位置の特徴 本発明は、ユーザインターフェースとして先に述べた
如き従来のコンソールパネルを採用するのではなく、ス
タンドタイプのディスプレイを採用することを特徴とし
ている。ディスプレイを採用すると、第11図(a)に示
すように複写機本体(ベースマシン)1の上方へ立体的
に取り付けることができるため、特に、ユーザインター
フェース12を第11図(b)に示すように複写機本体1の
右奥隅に配置することによって、ユーザインターフェー
ス12を考慮することなく複写機のサイズを設計すること
ができ、装置のコンパクト化を図ることができる。ま
た、複写機において、プラテンの高さすなわち装置の高
さは、原稿をセットするのに程よい腰の高さになるよう
に設計され、この高さが装置としての高さを規制してい
る。従来のコンソールパネルは、先に述べたようにこの
高さと同じ上面に取り値けられ、目から結構離れた距離
に機能選択や実行条件設定のための操作部及び表示部が
配置されることになる。その点、本発明のユーザインタ
ーフェース12では、第11図(c)に示すようにプラテン
より高い位置、すなわち目の高さに近くなるため、見易
くなると共にその位置がオペレータにとって下方でなく
前方で、且つ右側になり操作もし易いものとなる。しか
も、ディスプレイの取り付け高さを目の高さに近づける
ことによって、その下側をユーザインターフェースの制
御基板やカード装置24の取り付けスペースとしても有効
に活用できる。従って、カード装置24を取り付けるため
の構造的な変更が不要となり、全く、外観を代えること
なくカード装置24を付加装備でき、同時にディスプレイ
の取り付け位置、高さを見易いものとすることができ
る。また、ディスプレイは、所定の角度で固定してもよ
いが、角度を変えることができるようにしてもよいこと
は勿論である。このように、プラテンの手前側に平面的
に取り付ける従来のコンソールパネルと違って、その正
面の向きを簡単に変えることができるので、第11図
(c)に示すようにディスプレイの画面をオペレータの
目線に合わせて若干上向きで且つ第11図(b)に示すよ
うに左向き、つまり中央上方(オペレータの目の方向)
へ向けることによって、さらに見易く操作性のよいユー
ザインターフェース12を提供することができる。このよ
うな構成の採用によって、特に、コンパクトな装置で
は、オペレータが装置の中央部にいて、移動することな
く原稿セット、ユーザインターフェースの操作を行うこ
とができる。
(B)画面上での特徴 一方、ディスプレイを採用する場合においても、多機
能化に対応した情報を提供するにはそれだけ情報が多く
なるため、単純に考えると広い表示面積が必要となり、
コンパクト化に対応することが難しくなるという側面を
持っている。コンパクトなサイズのディスプレイを採用
すると、必要な情報を全て1画面により提供することは
表示密度の問題だけなく、オペレータにとって見易い、
判りやすい画面を提供するということからも難しくな
る。そこで、コンパクトなサイズであっても判りやすく
表示するために種々の工夫を行っている。
例えば本発明のユーザインターフェースでは、コピー
モードで類別して表示画面を切り換えるようにし、それ
ぞれのモードで機能選択や実行条件の設定等のメニュー
を表示すると共に、キー入力により画面のカスケード
(カーソル)を移動させ選択肢を指定したり実行条件デ
ータを入力できるようにしている。また、メニューの選
択肢によってはその詳細項目をポップアップ表示(重ね
表示やウインドウ表示)して表示内容の拡充を図ってい
る。その結果、選択可能な機能や設定条件が多くても、
表示画面をスッキリさせることができ、操作性を向上さ
せることができる。このように本発明では、画面の分割
構成、各画面での領域分割、輝度調整やグレイ表示その
他の表示態様の手法で工夫し、さらには、操作キーとLE
Dとをうまく組み合わせることにより操作部を簡素な構
成にし、ディスプレイの表示制御や表示内容、操作入力
を多様化且つ簡素化し、装置のコンパクト化と多機能化
を併せ実現するための問題を解決している。
CRTディスプレイを用いて構成したユーザインターフ
ェースの外観を示したのが第12図である。この例では、
CRTディスプレイ301の下側と右側の正面にキー/LEDボー
ドを配置している。画面の構成として選択モード画面で
は、その画面を複数の領域に分割しその1つとして選択
領域を設け、さらにその選択領域を縦に分割しそれぞれ
をカスケード領域として選択設定できるようにしてい
る。そこで、キー/LEDボードでは、縦に分割した画面の
選択領域の下側にカスケードの選択設定のためのカスケ
ードキー319−1〜319−5を配置し、選択モード画面を
切り換えるためのモード選択キー308〜310その他のキー
(302〜304、306、307、315〜318)及びLED(305、311
〜314)は右側に配置する構成を採用している。
(II−2−2)表示画面の構成 画面としては、コピーモードを選択するための選択モ
ード画面、コピーモードの設定状態を確認するためのレ
ビュー画面、標準のモードでコピーを実行するための全
自動画面、多機能化したコピーモードについて説明画面
を提供するインフォメーション画面、ジャムが発生した
ときにその位置を適切に表示するジャム画面等により構
成している。
(A)選択モード画面 第13図は選択モード画面を説明するための図である。
選択モード画面としては、第13図(a)〜(c)に示
す基本コピー、応用コピー、専門コピーの3画面が設定
され、モード選択キー308〜310の操作によってCRTディ
スプレイに切り換え表示される。これらの画面のうち、
最も一般によく用いられる機能を類別してグループ化し
たのが基本コピー画面であり、その次によく用いられる
機能を類別してグループ化したのが応用コピー画面であ
り、残りの特殊な専門的機能を類別してグループ化した
のが専門コピー画面である。
各選択モード画面は、基本的に上から2行で構成する
メッセージ領域A、3行で構成する設定状態表示領域
B、9行で構成する選択領域Cに区分して使用される。
メッセージ領域Aには、コピー実行条件に矛盾があると
きのJコードメッセージ、サービスマンに連絡が必要な
ハード的な故障のときのJコードメッセージ、オペレー
タに種々の注意を促すCコードメッセージ等が表示され
る。このうち、Jコードメッセージは、各カスケードの
設定内容によるコピー実行条件の組み合わせチェックテ
ーブルを備え、スタートキー318が操作されると、テー
ブルを参照してチェックを行いコピーモードに矛盾があ
る場合に出力される。設定状態表示領域Bには、他モー
ドの選択状態、例えば基本コピー画面に対して応用コピ
ーと専門コピーの選択状態が表示される。この選択状態
の表示では、選択領域Cのカスケードの状態がデフォル
ト(再下段)以外である場合にそのカスケードが表示さ
れる。選択領域Cには、上段にカスケード名が表示さ
れ、各カスケード領域の最下段がデフォルト領域、それ
より上の領域がデフォルト以外の領域となっていて、カ
スケードキーの操作によって5つのカスケード領域で個
別に選択できるようになっている。従って、選択操作し
ない場合には、デフォルト領域が選択され、すべてデフ
ォルトの状態が全自動コピーのモードとなる。また、選
択領域は、縦5つに分割されたカスケード領域に対応す
る下方のカスケードキー319−1〜319−5で選択設定が
行われる。なお、メッセージ領域Aの右側はセットカウ
ントとメイドカウントを表示するカウント部として、ま
た、設定状態表示領域Bの下1行はトナーボルト満杯、
トナー補給等のメンテナンス情報部として用いる。以下
に各選択モード画面のカスケード領域の内容を説明す
る。
(イ)基本コピー 基本コピー画面は、第13図(a)に示すように「用紙
トレイ」、「縮小/拡大」、「両面コピー」、「コピー
濃度」、「ソーター」のカスケードからなる。
「用紙トレイ」では、自動がデフォルトになってい
て、この場合には、原稿サイズと同じ用紙を収容したト
レイが自動的に選択される。カスケードキーの操作によ
りデフォルト以外の領域を使って手差しトレイや大容量
トレイ、上段トレイ、中段トレイ、下段トレイのいずれ
かを選択できる。なお、各トレイの欄には図示のように
収容されている用紙を判別しやすいようにその用紙サイ
ズ、種類及びアイコン(絵文字)が表示される。用紙
は、長手方向に送り込む設定と、長手方向と直角方向に
送り込む設定がある。
「縮小/拡大」は、等倍がデフォルトになっていて、
カスケードキーの操作により自動、固定/任意が選択で
きる。自動では、選択されている用紙サイズに合わせて
倍率を自動的に設定し、コピーする。倍率(線倍率)
は、50%から200%まで任意に1%刻みで設定すること
ができ、固定/任意では、カスケードキーの操作により
具体的な設定対象となる内容がポップアップ画面により
表示され、50.7%、70%、81%、100%、121%、141
%、200%の7段階設定からなる固定倍率を選択するこ
とができると共に、1%ずつ連続的に変化する任意倍率
を選択設定することができる。
「両面コピー」は、片面がデフォルトになっていて、
デフォルト以外として原稿→コピーとの関係において両
面→片面、両面→両面、片面→両面が選択できる。例え
ば両面→片面は、両面原稿に対して片面コピーを行うも
のであり、片面→両面は、片面原稿を両面コピーにする
ものである。両面コピーをとる場合には、最初の面にコ
ピーが行われたコピー用紙がデュープレックストレイに
まず収容される。次にこのデュープレックストレイから
コピー用紙が再び送り出され、裏面にコピーが行われ
る。
「コピー濃度」は、自動がデフォルトになっていて、
デフォルト以外として7段階の濃度設定ができ、また写
真モードでも7段階の濃度設定ができる。この内容の設
定はポップアップ画面により行われる。
「ソーター」は、コピー受けがデフォルトになってい
て、デフォルト以外として丁合いとスタックが選択でき
る。丁合いは、ソーターの各ビンにコピー用紙を仕分け
するモードであり、スタックモードは、コピー用紙を順
に堆積するモードである。
(ロ)応用コピー 応用コピー画面は、第13図(b)に示すように「特殊
原稿」、「とじしろ」、「カラー」、「合紙」、「排出
面」のカスケードからなる。
「特殊原稿」は、A2/B3等の大型原稿をコピーする機
能(LDC)、コンピュータの連帳出力の原稿について孔
をカウントして1頁ずつコピーする機能(CFF;コンピュ
ータフォームフィーダ)、同一サイズの2枚の原稿を1
枚の用紙にコピーする二丁掛機能(2−UP)をデフォル
ト以外で選択することができる。
「とじしろ」は、コピーの右端部または左端部に1mm
〜16mmの範囲で“綴代”を設定するものであり、右と
じ、左とじ、綴代の長さをデフォルト以外で設定するこ
とができる。
「カラー」は、黒がデフォルトになっていて、デフォ
ルト以外で赤を選択できる。
「合紙」は、OHPコピーの際に中間に白紙を挾みこむ
機能であり、デフォルト以外で選択できる。
「排出面」は、おもて面とうら面のいずれかを強制的
に指定して排紙させるようにデフォルト以外で選択でき
る。
(ハ)専門コピー 専門コピー画面は、第13図(c)に示すように「ジョ
ブメモリー」、「編集/合成」、「等倍微調整」、「わ
く消し」のカスケードからなる。
「ジョブメモリー」は、カードを使用するページプロ
グラムであって、複数のジョブを登録しておき、それを
呼び出してスタートキーを押すことによって自動的にコ
ピーを行うようにするものであって、その呼び出しと登
録がデフォルト以外で選択できる。
「編集/合成」は、編集機能と合成機能をデフォルト
以外で選択できる。編集機能は、エディタ等を用いて編
集のためのデータを入力するための機能であり、さらに
この中でポップアップ画面により部分カラー、部分写
真、部分削除、マーキングカラーの機能を選択すること
ができる。部分カラーは、指定した領域のみカラー1色
でコピーし、残りの部分は黒色でコピーする。部分写真
は、指定した領域に写真をコピーし、部分削除は、指定
した領域をコピーしないようにする。マーキングカラー
は、マーキングを行う領域を指定すると、一例としては
その部分にカラーの薄い色を重ねて記録し、あたかもマ
ーキングを行ったような効果を得るものである。
合成機能は、デュープレックストレイを使用し2枚の
原稿から1枚のコピーを行う機能であり、シート合成と
並列合成がある。シート合成は、第1の原稿と第2の原
稿の双方全体を1枚の用紙に重ねて記録する機能であ
り、第1の原稿と第2の原稿についてそれぞれ異なった
色でコピーを行うことも可能である。他方、並列合成
は、第1の原稿の全体に第2の原稿の全体をくっつけた
形で1枚の用紙に合成コピーを作成する機能である。
「等倍微調整」は、99%〜101%の倍率で0.15%の刻
みで設定するものであり、この機能をデフォルト以外で
選択できる。
「わく消し」は、原稿の周辺部分の画情報については
コピーを行わず、あたかも画情報の周辺に“枠”を設定
したようにするものであり、わく消しを2.5mmで行う標
準をデフォルトとし、任意の寸法の設定とわく消しをし
ない全面コピーモードをデフォルト以外で選択できる。
(B)その他の画面 第14図は選択モード画面以外の画面の例を示す図であ
る。
(イ)レビュー画面 レビュー画面は、3つに分割された上記の各選択モー
ド画面で選択されているコピーモードの状態を表示する
ものであって、第14図(b)に示すように各選択モード
画面のカスケードの設定状態を1画面に表示するもので
ある。このレビュー画面では、選択項目すなわちカスケ
ード名とそのとき選択されているモードすなわち選択肢
を表示し、選択されているモードがデフォルトの場合に
は例えばグレイバックで、デフォルト以外の場合には通
常の輝度を背景にした反転表示を採用している。
(ロ)全自動画面 全自動画面は、第14図(a)に示すような画面で、パ
ワーオンされたときや予熱モードで予熱キー306が操作
されたとき或いはオールクリアキー316が操作されたと
きに表示され。各選択モード画面のカスケードがすべて
デフォルトに設定されている状態の画面である。この画
面では、その指示のとおりプラテン上に原稿をセット
し、テンキーによりコピー枚数を設定してスタートキー
318を押すと、原稿と同じサイズの用紙が選択されて設
定枚数のコピーが実行される。
(ハ)インフォメーション画面 インフォメーション画面は、第14図(c)に示すよう
なコピーモードのそれぞれについてコピーのとり方等の
説明画面を提供するための画面であり、インフォメーシ
ョンキー302の操作によって表示され、この画面で表示
されたインフォメーションコードをテンキーから入力す
ることによって説明画面が表示される。
(ニ)ジャム画面 ジャム画面は、第14図(d)に示すようにコピー実行
中に表示されていた画面の上に重ねて表示され、元の画
面の輝度を1ランクずつ落とすことによってジャム表示
の内容が鮮明になるようにしている。
(C)表示態様 本発明は、第13図及び第14図により説明したように複
数の画面に分割して切り換え表示することによって、そ
の時々における余分な情報を少なくし1画面の情報を簡
素化し、これらのレイアウトの表示領域やその入力設定
状態等に応じて表示態様を変えることによってアクセン
トのある見易く判り易い画面を構成している。例えば選
択モード画面では、先に説明したようにメッセージ領域
(カウント領域を含む)と設定状態表示領域(メンテナ
ンス情報領域を含む)と選択領域に分解しているが、そ
れぞれの領域の表示態様を変えている。例えばカウント
部を含むメッセージ領域では、バックを黒にしてメッセ
ージの文字列のみを高輝度表示にし、バックリッドタイ
プのコンソールパネルと同じような表現を採用してい
る。また、設定状態表示領域では、背景を網目表示、す
なわちドットを或る所定の均等な密度で明暗表示し、カ
スケード名の表示部分を反転表示(文字を暗、背景を明
表示)にしている。すなわち、この表示は、各カスケー
ド名をカードイメージで表現したものである。さらに設
定状態表示領域の下1行は、トナーボトルの満杯やトナ
ー補給等のメンテナンス情報領域として使用されるが、
この情報は、設定状態表示情報とはその性格が異なるの
で、その違いが明瞭に認識できるようになるため、メッ
セージ領域と同様の表示態様を採用している。そして、
選択領域では、周囲を網目表示にし、カスケード表示領
域全体を輝度の低いグレイ表示にして選択肢やカスケー
ド名を反転表示している。さらに、この表示に加えて設
定された選択肢の領域のバックを高輝度表示(反転表
示)とし、また、例えば基本コピー画面において用紙ト
レイのカスケードで用紙切れとなったトレイの選択肢は
バックを黒にして文字を高輝度表示としている。
また、第14図(a)に示す全自動画面では、表示領域
の背景を暗い網目表示にし、「原稿セット」等の各操作
指示を表示した領域を明るい網目表示にすると共にその
境界を縁取りして表示の明瞭性を向上させ見易くしてい
る。このように背景の表示態様は、適宜自由に変更して
組み合わせることができることは勿論である。
特に、バックを高輝度(ペーパーホワイトによる通常
の輝度)表示或いは輝度を落としたグレイ階調表示、所
定の明暗ドット密度による表示等の領域の境界につい
て、図示のように縁取りをすることによって視覚的に立
体感を持たせ、カードのイメージを与えている。このよ
うに各領域の背景の表示態様を変えつつ縁取り表示を行
うことによって、オペレータにとって各領域の表示内容
を明瞭に区別でき、見易い画面を提供している。また、
文字の表示においても、反転表示やブリンク表示するこ
とによって、表示情報毎にそれぞれ特徴のある注意をユ
ーザに喚起できるようにしている。
また、上記のように文字列におけるバックとその文字
の輝度の変化を工夫するだけでなく、本発明は、選択肢
やカスケード名その他の文字列に対してアイコン(絵文
字)を付加しよりイメージ的に特徴付けした表示態様を
採用している点でも特徴がある。例えば基本コピー画面
では、カスケード名「縮小/拡大」、「両面コピー」、
「コピー濃度」、「ソーター」のそれぞれ頭に付加した
もの、また「用紙トレイ」の選択肢で、下段、中段、上
段の用紙サイズの後ろに付加したものがそれである。こ
のアイコンは、文字列だけにより情報のアクセントが薄
まるのを別の面からすなわちイメージにより視覚的にユ
ーザに情報を伝達するものであり、情報の内容によって
は文字列よりも正確且つ直観的に必要な情報をユーザに
伝達できるという点で大きなメリットがある。
(II−2−3)キー/LEDボード ユーザインターフェースは、第12図に示すようにCRT
ディスプレイとキー/LEDボードにより構成されるが、本
発明では、特にCRTディスプレイの画面を使って選択肢
の表示及びその設定を行うように構成しているため、キ
ー/LEDボードにおけるキー及びLEDの数を最小限に抑え
るように工夫している。
画面切り換えのためのモード選択キー308〜310と、各
カスケード領域の選択のためのカスケードキー319−1
〜319−5による8つのキーで機能の選択、設定をでき
るようにしている。従って、モード選択キー305〜310を
操作して基本コピー画面、応用コピー画面、専門コピー
画面のいずれかを選択すると、その後はカスケードキー
319−1〜319−5の操作以外、テンキー307による数値
入力だけで全ての機能を選択し、所望の機能によるコピ
ーを実行させることができる。カスケードキー319−1
〜319−5は、それぞれのカスケード領域で設定カーソ
ルを上下させて機能を選択設定するため、上方への移動
キーと下方への移動キーがペアになったものである。こ
のように選択モードの画面は、3つの中からモード選択
キー308〜310によって選択されその1つが表示されるだ
けであるので、その画面がどのモード選択キー308〜310
によって選択されているのかを表示するのにLED311〜31
3が用いられる。つまり、モード選択キー308〜310を操
作して選択モードの画面を表示させると、そのモード選
択キー308〜310に対応するLED311〜313が点灯する。
多くの機能を備えると、ユーザにとってはその全ての
機能を覚え、使いこなすことが容易ではなくなる。そこ
で、コピーモードのそれぞれについてコピーのとり方の
説明画面を提供するのにインフォメーションキー302が
用いられる。このインフォメーション機能は、次のよう
にして実行される。まず、インフォメーションキー302
が操作されると第14図(c)に示すようなインフォメー
ションインデックス画面でインフォメーションコードの
一覧表を表示する。この画面に指定されたインフォメー
ションコードをテンキー307により選択入力すると、そ
のコードに対応するインフォメーションポップアップ画
面に移行し、そこでコピーモードの説明画面を表示す
る。
また、上記のように選択モードの画面が3つに分割さ
れ、3つの画面で定義される各種の機能の選択設定が行
われるため、他の画面も含めた全体の設定状態を確認で
きるようにすることも要求される。そこで、このような
全画面の設定状態を確認するのにレビューキー303が用
いられる。
デュアルランゲージキー304は、表示画面の言語を切
り換えるキーである。国際化に伴って種々の異なる言語
を使用するユーザが装置を共有する場合も多い。このよ
うな環境においても、言語の障害をなくすために例えば
日本語と英語の2言語により表示データ及びフォントメ
モリを用意し、デュアルランゲージキー304の操作によ
って表示データ及びフォントメモリを切り換えることに
よって、日本語と英語を自由に切り換えて表示画面を出
力できるようにする。なお、2言語に限らずさらに複数
の言語を用意し、デュアルランゲージキー304の操作に
よって所定の順序で言語を切り換えるようにしてもよ
い。
予熱キー306は、非使用状態における消費電力の節約
と非使用状態からコピー動作への迅速な移行を可能にす
るために予熱モードを設定するものであり、この予熱キ
ー306の操作によって予熱モードと全自動モードとの切
り換えを行う。従って、そのいずれの状態にあるかを表
示するものとしてLED305が使用される。
オールクリアキー316は、複写機をクリアすなわち各
選択モード画面のデフォルトに設定した全自動モードと
するものであり、全自動画面を表示する。これは第14図
(a)に示すようにオペレータに現在のコピーモードが
全自動のモードであることを伝える画面の内容になって
いる。
割り込みキー315は、連続コピーを行っているとき
で、他の緊急コピーをとる必要があるときに使用される
キーであり、割り込みの処理が終了した際には元のコピ
ー作業に戻すための割り込みの解除も行われる。LED314
は、この割り込みキー315が割り込み状態にあるか解除
された状態にあるかを表示するものである。
ストップキー317は、コピー作業を途中で停止すると
きや、コピー枚数の設定時やソーターのビンの設定時に
使用する。
スタートキー318は、機能選択及びその実行条件が終
了しコピー作業を開始させるときに操作するものであ
る。
(II−2−4)ユーザインターフェースの制御システム
構成 第15図はユーザインターフェースのハードウエア構成
を示す図、第16図はユーザーインターフェースのソフト
ウエア構成を示す図である。
(A)ハードウエア構成 U/I用CPU46を備えたユーザインターフェースのシステ
ムは、ハードウエアとして第15図に示すように基本的に
CRT基板331とCRTディスプレイ301とキー/LEDボード333
より構成される。そして、CRT基板331は、全体を統括制
御するU/I用CPU46、CRTディスプレイ301を制御するCRT
コントローラ335、キー/LEDボード333を制御するキーボ
ード/ディスプレイコントローラ336を備え、さらに、
メモリとして上記の各プログラムを格納するプログラム
メモリ(ROM)337、フレームデータを格納するフレーム
メモリ(ROM)338、一部は不揮発性メモリとして構成さ
れ各テーブルや表示制御データ等を格納すると共に作業
領域として使用されるRAM339、2組のV−ROM(ビデオ
用RAM)340、キャラクタジェネレータ342等を有してい
る。
CRTディスプレイ301は、例えば9インチサイズのもの
を用い、ペーパーホワイトの表示色、ノングレアの表面
処理を施したものが用いられる。このサイズの画面を使
って、160mm(H)×110mm(V)の表示領域に総ドット
数480×240、ドットピッチ0.33mm×0.46mm、タイル(キ
ャラクタ)のドット構成を8×16にすると、タイル数は
60×15になる。そこで、漢字やかなを16ドット×16ドッ
ト、英数字や記号を8ドット×16ドットで表示すると、
漢字やかなでは、2つのタイルを使って30×15文字の表
示が可能になる。また、タイル単位で通常輝度、グレー
1、グレー2、黒レベルの4階調で指定し、リバースや
ブリンク等の表示も行う。このような表示の入力信号タ
イミングは、ドット周波数fdを10MHz、480×240とする
と、64μSを水平同期信号の周期で48μSの間ビデオデ
ータを処理し、16.90mSの垂直同期信号の周期で15.36mS
の間ビデオデータを処理されることになる。
キーボード/ディスプレイコントローラ336は、U/I用
CPU46に入力しているクロック発生器346の出力をカウン
タ347で1/4に分周して2.7648MHzにしたクロックを入力
し、さらにプリスケーラにより1/27に分周して102kHzに
することにより4.98mSのキー/LEDスキャンタイムを作る
出している。このスキャンタイムは、長すぎると入力検
知に長い時間を要することになるためオペレータによる
キー操作時間が短いときに入力データの取り込みがなさ
れなくなるという問題が生じ、逆にあまり短くするとCP
Uの動作頻度が多くなりスループットを落とすことにな
る。従って、これらの状況を勘案した最適のスキャンタ
イムを選択する必要がある。
(B)ソフトウエア構成 ユーザインターフェースのソフトウエア構成は、第16
図に示すようにI/O管理やタスク管理、通信プロトコル
の機能を有するモニターと、キー入力管理、画面出力管
理の機能を有するビデオコントローラと、ジョブの管
理、制御、選択の判定、モード決定等の機能を有するジ
ョブコントローラからなる。そして、キー入力に関して
は、ビデオコントローラでキーの物理的情報を処理し、
ジョブコントローラでモードを認識して受付条件のチェ
ックを行いジョブのコントロールを行う。画面表示で
は、ジョブコントローラでマシンの状態情報や選択モー
ド情報等により画面制御を行ってビデオコントローラに
インターフェースコマンドを発行することによって、ビ
デオコントローラでそのコマンドを実行し画面の編集、
描画を行う。なお、以下で説明するキー変化検出部36
2、その他のデータの処理や生成、コントロールを行う
ブロックは、それぞれ一定のプログラム単位(モジュー
ル)で示したものであり、これらの構成単位は説明の便
宜上まとめたものであって、さらにあるものはその中を
複数のモジュールで構成したり、或いは複数のモジュー
ルをまとめて構成するのもあることは勿論である。
ビデオコントローラにおいて、キー変化検出部362
は、物理キーテーブル361によりモニターから渡される
物理キーの情報について二重押しチェックやキー連続押
し状態検知を行うものである。キー変換部363は、この
ようにして検知された現在押状態の物理キーを論理キー
(論理的情報)に変換するものであり、その論理キー
(カーレントキー)のキー受付条件のチェックをジョブ
コントローラに依頼する。変換テーブル364は、この物
理キーから論理キーへの変換の際にキー変換部363が参
照するものであり、例えばカスケードキーは同じ物理キ
ーであっても画面によって論理的情報は異なるので、表
示制御データ367の表示画面情報により物理キーから論
理キーへの変換が制御される。
画面切り換え部368は、ジョブコントローラからキー
受付信号と論理キーを受け、或いはビデオコントローラ
内で直接キー変換部363から論理キーを受けて、論理キ
ーが基本コピー画面や応用コピー画面を呼び出し、或い
はカスケードの移動によってポップアップ画面を展開す
るような単なる画面切り換えキーで、モード更新やステ
ート更新のないキーの場合には表示制御データ367を当
該画面番号に表示画面の番号を更新する。そのため、画
面切り換え部368では、テーブルとしてポップアップ画
面を展開する論理キーを記憶し、当該論理キーが操作さ
れ且つ750msec以内に他のキー入力がなかった場合に
は、ポップアップ画面を展開するように表示制御データ
367の更新を行う。この処理は、ある選択肢の選択過程
において一時的にカスケードキーの操作によってポップ
アップ画面を展開する選択肢が選択される場合があり、
このような場合にもポップアップ画面が一々展開される
のを防止するために行うものである。従って、ポップア
ップ画面を展開する論理キーであっても750msec以内に
他のキー入力があった場合には、一時的なキー入力とし
て無視されることになる。また、ジャムの発生等のステ
ートの更新、カスケードの移動その他のコピーモードの
更新、メッセージやカウント値の更新の場合には、表示
制御部369がジョブコントローラからインターフェース
コマンドを受けて解析し、表示制御データ367の更新を
行う。
表示制御データ367は、表示する画面番号や画面内の
表示変数情報等、各画面の表示を制御するデータを持
ち、ダイアログデータ370は、各画面の基本フレーム、
各フレームの表示データ、表示データのうち変数データ
の参照アドレス(表示変数情報を格納した表示制御デー
タ367のアドレス)を持つ階調構造のデータベースであ
る。ダイアログ編集部366は、表示制御データ367の表示
する画面番号をもとに表示する画面の基本フレーム、表
示データをダイアログデータ370から読み出し、さらに
変数データについては表示制御データ367の表示変数情
報に従って表示データを決定して画面を編集しV−RAM3
65に表示画面を描画展開する。
ジョブコントローラにおいて、キー管理部14は、ステ
ートテーブル371を参照して論理キーが今受付可能な状
態か否かをチェックするものであり、受け付け可であれ
ばその後750msec経過するまで他のキー情報が入力され
ないことを条件としてキー情報を確定しキーコントロー
ル部375に送る。キーコントロール部375は、キーの受付
処理を行ってコピーモード378の更新、モードチェック
やコピー実行コマンドの発行を行い、マシン状態を把握
して表示管理部377に表示制御情報を渡すことによって
表示制御を行うものである。コピーモード378には、基
本コピー、応用コピー、専門コピーの各コピー設定情報
がセットされる。表示管理部377は、キー管理部14又は
キーコントロール部375による処理結果を基にインター
フェースコマンドをビデオコントローラに発行し、イン
ターフェースルーチン(表示制御部369)を起動させ
る。ジョブコントロール部376は、スタートキーの操作
後、マシンの動作情報を受けてマシン制御のためのコマ
ンドを発行して原稿1枚に対するコピー動作を実行する
ための管理を行うものである。コマンドコントロール部
373は、本体から送信されてきた受信コマンドの状態を
ステート管理部372及びジョブコントロール部376に通知
すると共に、ジョブ実行中はジョブコントロール部376
からその実行のためのコマンドを受けて本体に送信す
る。従って、スタートキーが操作され、キーコントロー
ル部375がコピーモードに対応したコマンドを送信バッ
ファ380にセットすることによってコピー動作が実行さ
れると、マシンの動作状態のコマンドが逐次受信バッフ
ァ379に受信される。コマンドコントロール部373により
このコマンドをジョブコントロール部376に通知するこ
とによって所定枚数のコピーが終了してマシン停止のコ
マンドが発行されるまで、1枚ずつコピーが終了する毎
に次のコピー実行のコマンドが発行される。コピー動作
中において、ジャム発生のコマンドを受信すると、コマ
ンドコントロール部373を通してステート管理部372でジ
ャムステートを認識し、ステートテーブル371を更新す
ると同時にキーコントロール部375を通して表示管理部3
77からビデオコントローラにジャム画面制御のインター
フェースコマンドを発行する。
(II−3)用紙搬送系 第17図において、用紙トレイとして上段トレイ6−
1、中段トレイ6−2、下段トレイ6−3、そしてデュ
ープレックストレイ11がベースマシン内に装備され、オ
プションによりサイドに大容量トレイ(HCF)17、手差
しトレイ(MS I)16が装備され、各トレイには適宜ノ
ーペーパーセンサ、サイズセンサ、およびクラッチ等が
備えられている。ここで、ノーペーパーセンサは、供給
トレイ内のコピー用紙の有無を検知するためのセンサで
あり、サイズセンサはトレイ内に収容されているコピー
用紙のサイズを判別するためのセンサである。また、ク
ラッチは、それぞれの紙送りロールの駆動をオン・オフ
制御するための部品である。このように複数の供給トレ
イに同一サイズのコピー用紙をセットできるようにする
ことによって、1つの供給トレイのコピー用紙がなくな
ったとき他の供給トレイから同一サイズのコピー用紙を
自動的に給送する。
コピー用紙の給送は、専用に設けられたフィードモー
タによって行われ、フィードモータにはステップモータ
が使用されている。コピー用紙の給送が正常に行われて
いるかどうかはフィードセンサによって検知される。そ
して、一旦送り出されたコピー用紙の先端を揃えるため
のレジストレーション用としてゲートソレノイドが用い
られる。このゲートソレノイドは、通常のこの種のソレ
ノイドと異なり通電時にゲートが開きコピー用紙を通過
させるような制御を行うものである。従って、コピー用
紙の到来しない待機状態ではゲートソレノイドに電源の
供給がなく、ゲートは開いたままとなって消費電力の低
減を図っている。そして、コピー用紙が到来するわずか
手前の時点にゲートソレノイドが通電され、通過を阻止
するためにゲートが閉じる。しかる後、所定のタイミン
グでコピー用紙の搬送を再開する時点で通電を停止しゲ
ートを開くことになる。このような制御を行うと、コピ
ー用紙の先端が通過を阻止されている時点でのゲートの
位置の変動が少なくなり、コピー用紙が比較的強い力で
ゲートに押し合てられた場合でもその位置決めを正確に
行うことができる。
用紙の両面にコピーする両面モードや同一面に複数回
コピーする合成モードにより再度コピーする場合には、
デュープレックストレイ11へスタックする搬送路に導か
れる。両面モードの場合には、搬送路から直接デュープ
レックストレイ11へスタックされるが、合成モードの場
合には、一旦搬送路から合成モード用インバータ10へ搬
送され、しかる後反転してデュープレックストレイ11へ
に導かれる。なお、搬送路501からソーター等への排紙
出口502とデュープレックストレイ11側との分岐点には
ゲート503が設けられ、デュープレックストレイ11側に
おいて合成モード用インバータ10へ導く分岐点には搬送
路を切り換えるためのゲート505、506が設けられ、さら
に、排紙出口502はゲート507が設けられトリロールイン
バータ9で反転させることにより、コピーされた面を表
側にして排出できるようにしている。
上段トレイ及び中段トレイは、用紙枚数が500枚程
度、A3〜B5、リーガル、レター、特B4、11×17の用紙サ
イズが収容可能なトレイである。そして、第18図に示す
ようにトレイモータ551を有し、用紙が少なくなるとト
レイ552が傾く構造になっている。センサとしては、用
紙サイズを検知する3つのペーパーサイズセンサ553〜5
55、用紙切れを検知するノーペーパーセンサ556、トレ
イ高さの調整に使用するサーフェースコントロールセン
サ557を備えている。また、トレイの上がりすぎを防止
するためのイマージェンシイスイッチ558がある。下段
トレイは、用紙枚数が1100枚程度、上段トレイ多び中段
トレイと同様の用紙サイズが収納可能なトレイである。
第17図において、デュープレックストレイは、用紙枚
数が50枚程度、上記各トレイと同じ用紙サイズが収容可
能なトレイであり、用紙の1つの面に複数回のコピーを
行ったり、2つの面に交互にコピーを行う場合にコピー
済の用紙を一時的に収容するトレイである。デュープレ
ックストレイ11の入口側搬送路には、フィードロール50
7、ゲート505が配置され、このゲート505により合成モ
ードと両面モードに応じた用紙搬送の切り換え制御を行
っている。例えば両面モードの場合には、上方から搬送
されてきた用紙がゲート505によりフィードロール509側
に導かれ、合成モードの場合には、上方から搬送されて
きた用紙がゲート505、506により一旦合成モード用イン
バータ10に導かれ、しかる後反転するとゲート506によ
りフィードロール510、デュープレックストレイ11側に
導かれる。デュープレックストレイ11に用紙を収容して
所定のエッジ位置まで自由落下させるには、一般に17゜
〜20゜程度のトレイ傾斜角が必要である。しかし、本発
明では、装置のコンパクト化を図りデュープレックスト
レイ11を狭いスペースの中に収納したため、最大で8゜
の傾斜角しかとれない。そこで、デュープレックストレ
イ11には、第19図に示すようにサイドガイド561とエン
ドガイド562が設けられている。これらサイドガイドと
エンドガイドの制御では、用紙サイズが決定されるとそ
の用紙サイズに対応する位置で停止させる。
大容量トレイ(HCF)は、数千枚のコピー用紙を収容
することのできる供給トレイである。例えば原稿を拡大
したり縮小してコピーをとる必要のない顧客や、コピー
量が少ない顧客は、ベースマシン単体を購入することが
適切な場合が多い。これに対して、多量のコピーをとる
顧客や複雑なコピー作業を要求する顧客にとってはデュ
ープレックストレイや大容量トレイが必要とされる場合
が多い。このような各種要求を実現する手段として、こ
の複写機システムではそれぞれの付加装置を簡単に取り
つけたり取り外すことができる構造とし、また付加装置
の幾つかについては独立したCPU(中央処理装置)を用
意して複数のCPUによる分散制御を行うことにしてい
る。このことは、単に顧客の希望する製品が容易に得ら
れるという利点があるばかりでなく、新たな付加装置の
取り付けの可能性は顧客に対して新たなコピー作業の可
能性を教示することになり、オフィスの事務処理の進化
を推進させるという点でこの複写機システムの購入に大
きな魅力を与えることになる。
手差しトレイ(MSI)16は、用紙枚数50枚程度、用紙
サイズA2F〜A6Fが収容可能なトレイであって、特に他の
トレイに収容できない大きなサイズの用紙を使うことが
できるものである。従来のこの種の手差しトレイは、1
枚ずつ手差しを行うので、手差しが行われた時点でコピ
ー用紙を手差しトレイから優先的に送り出せばよく、手
差しトレイ自体をオペレータが選択する必要はない。こ
れに対して本発明の手差しトレイ16は複数枚のコピー用
紙を同時にセットすることができる。従って、コピー用
紙のセットをもってその手差しトレイ16からの給送を行
わせると、コピー用紙を複数枚セットしている時点でそ
のフィードが開始される可能性がある。このような事態
を防止するために、手差しトレイ16の選択を行わせるよ
うにしている。
本発明では、トレイにヌジャーロール513、フィード
ロール512、テイクアウェイロール511を一体に取り付け
る構成を採用することによってコンパクト化を図ってい
る。用紙先端がテイクアウェイロール511にニップされ
た後、フィードアウトセンサーで先端を検知して一時停
止させることによって、転写位置を合わせるためのプレ
レジストレーションを行い、フィーダ部での用紙の送り
出しばらつきを吸収している。送り出された用紙は、ア
ライナ装置515を経て感材ベルト4の転写位置に給送さ
れる。
(II−4)自動原稿送り装置(DADF) 第20図においてDADF13は、ベースマシン1のプラテン
ガラス2の上に取りつけられている。このDADF13には、
原稿601を載置する原稿トレイ602が備えられている。原
稿トレイ602の原稿送り出し側には、送出パドル603が配
置されており、これにより原稿601が1枚ずつ送り出さ
れる。送りだされた原稿601は、第1の駆動ローラ605と
その従動ローラ606および第2の駆動ローラ607とその従
動ローラ608により円弧状搬送路609に搬送される。さら
に、円弧状搬送路609は、手差し用搬送路610と合流して
水平搬送路611に接続されると共に、円弧状搬送路609の
出口には、第3の駆動ローラ612とその従動ローラ613が
設けられている。この第3の駆動ローラ612は、ソレノ
イド(図示せず)により上下に昇降自在になっており、
従動ローラ613に対して接離可能に構成されている。水
平搬送路611には、図示しない駆動モータにより回動さ
れる停止ゲート615が設けられると共に、水平搬送路611
から円弧状搬送路609に向けて反転用搬送路616が接続さ
れている。反転用搬送路616には、第4の駆動ローラ617
が設けられている。また、水平搬送路611の出口と対向
してプラテンガラス2の上にベルト駆動ローラ619が設
けられ、その従動ローラ620間に張設されたベルト621を
正逆転可能にしている。このベルト搬送部の出口には、
第5の駆動ローラ622が設けられ、また、前記手差し用
搬送路610には第6の駆動ローラ623が配設されている。
該駆動ローラ623はベースマシン1の前後方向(図で紙
面と垂直方向)に2個設けられ、同一サイズの原稿を2
枚同時に送ることが可能に構成されている。なお、625
は第7の駆動ローラ626により送出パドル¥03の表面を
クリーニングするクリーニングテープである。
次に第21図をも参照しつつフォトセンサS1〜S12につ
いて説明する。S1は原稿トレイ602上の原稿601の有無を
検出するノーペーパーセンサ、S2は原稿の通過を検出す
るテイクアウトセンサ、S3、S4は手差し用搬送路610の
前後に設けられるフィードセンサ、S5はスキューローラ
627により原稿の斜め送りが補正され停止ゲート615にお
いて原稿が所定位置にあるか否かを検出するレジセン
サ、S6〜S10は原稿のサイズを検出するペーパサイズセ
ンサ、S11は原稿が排出されたか否かを検出する排出セ
ンサ、S12はクリーニングテープ625の終端を検出するエ
ンドセンサである。
次に第22図をも参照しつつ上記構成からなるDADF13の
作用について説明する。(イ)はプラテンモードであ
り、プラテン2上に原稿601を載置して露光するモード
である。
(ロ)はシンプレックスモードであり、原稿トレイ60
2には、原稿601をそのコピーされる第1の面が上側とな
るようにして積層する。スタートボタンを押すと先ず、
第1の駆動ローラ605および第2の駆動ローラ607が回転
するが、第3の駆動ローラ612は上方に移動して従動ロ
ーラ613と離れると共に、停止ゲート615は下降して水平
搬送路611を遮断する。これにより原稿601は円弧状搬送
路609を通り、停止ゲート615に押し当てられる(〜
)。この停止ゲート615の位置でスキューローラ627に
より、原稿はその端部が水平搬送路611と直角になるよ
うに補正されると共に、センサS6〜S10で原稿サイズが
検出される。次いで、第3の駆動ローラ612が下方に移
動して従動ローラ613と接触すると共に、停止ゲート615
は上昇して水平搬送路611を開き、第3の駆動ローラ61
2、ベルト駆動ローラ619および第5の駆動ローラ622が
回転し、原稿のコピーされる面が下になってプラテン2
上の所定位置に送られ露光された後、排出される。な
お、手差し用搬送路610から単一原稿を送る場合にも同
様な作用となり、原稿を1枚づつ送る機能に加え、同一
サイズの2枚の原稿を同時に送る機能(2−UP)、大型
原稿を送る機能(LDC)、コンピュータ用の連続用紙を
送るコンピュータフォームフィーダ(CCF)機能を有す
る。
(ハ)はデュープレックスモードであり、原稿の片面
を露光する工程は上記(ロ)の〜の工程と同様であ
るが、片面露光が終了するとベルト駆動ローラ619が逆
転し、かつ、第3の駆動ローラ612は上方に移動して従
動ローラ613と離れると共に、停止ゲート615は下降して
水平搬送路611を遮断する。従って、原稿は反転用搬送
路616に搬送され、さらに第4の駆動ローラ617および第
2の駆動ローラ607により、円弧状搬送路609を通り、停
止ゲート615に押し当てられる(〜)。次いで、第
3の駆動ローラ612が下方に移動して従動ローラ613と接
触すると共に、停止ゲート615は上昇して水平搬送路611
を開き、第3の駆動ローラ612、ベルト駆動ローラ619お
よび第5の駆動ローラ622が回転し、原稿の裏面が下に
なってプラテン2上の所定位置に送られ露光される。両
面の露光が終了すると再びベルト駆動ローラ619が逆転
し、再度反転用搬送路616に搬送され以下同様にしてプ
ラテン2上を通って第5の駆動ローラ622により排出さ
れる(〜)。従って排出された原稿は、コピーされ
る第1の面が下側になって最初に原稿トレイ602に積層
した順番で積層されることになる。
(II−5)ソータ 第23図においてソータ19は、可動台車651上にソータ
本体652と20個のビン653を有している。ソータ本体652
内には、搬送ベルト655を駆動させるベルト駆動ローラ6
56およびその従動ローラ657が設けられると共に、チェ
ーン659を駆動させるチェーン駆動スプロケット660およ
びその従動スプロケット611が設けられている。これら
ベルト駆動ローラ656およびチェーン駆動スプロケット6
60は1個のソータ用モータ658により駆動される。搬送
ベルト655の上部には用紙入口662、用紙出口663および
図示しないソレノイドにより駆動される切換ゲート665
が設けられている。また、チェーン659には、コピー用
紙を各ビンへ切換供給するためのインデクサー666が取
付けられている。第24図に示すように、ソータ用モータ
658のドライブシャフト671の回転はタイミングベルト67
2を介してプーリ673に伝達される。該プーリ673の回転
は、ベルト駆動ローラ656に伝達されると共に、ギヤ装
置674を介してチェーン駆動スプロケット660に伝達され
る。
次にその作用を第25図により説明する。(イ)はノン
ソートモードを示し、切換ゲート665はノンソートの位
置にあってコピー用紙を最上段の排出トレイに送るもの
である。(ロ)はソートモードを示し、切換ゲート665
がソート位置に切換えられ、奇数枚目の用紙が上から下
のビンに向けて奇数段目のビンに搬送され、偶数枚目の
用紙が下から上のビンに向けて偶数段目のビンに搬送さ
れる。これによりソート時間が短縮される。(ハ)およ
び(ニ)はスタックモードを示し、(ハ)は4枚の原稿
を原稿毎に4部コピーした例を示し、(ニ)は1ビン当
たりの最大収納枚数を越えた場合であり、例えば50枚を
越えた場合には次の段のビンに収納するようにしてい
る。
(II−6)ベルト廻り ベルト廻りはイメージング系とマーキング系からなっ
ている。
イメージング系はIMMサブシステム34によって管理さ
れ、潜像の書込み、消去を行っている。マーキング系は
マーキングサブシステム35により管理され、帯電、露
光、表面電位検出、現像、転写等を行っている。本発明
においては、以下に述べるようにベルト上のパネル管
理、パッチ形成等を行ってコピーの高速化、高画質化を
達成するために、IMMサブシステム34とマーキングサブ
システム35とが互いに協動している。
第26図はベルト廻りの概要を示す図である。
ベースマシーン1内には有機部材ベルト4が配置され
ている。有機感材ベルトは電荷発生層、トランスファ層
等何層にも塗って感材を形成しているので、Seを蒸着し
て感材を形成する感光体ドラムに比して自由度が大き
く、製作が容易になるのでコストを易くすることがで
き、またベルト回りのスペースを大きくすることができ
るので、レイアウトがやり安くなるという特徴がある。
一方、ベルトには伸び縮みがあり、またロールも温度
差によって径が変化するので、ベルトのシームから一定
の距離にベルトホールを設けてこれを検出し、またメイ
ンモータの回転速度に応じたパルスをエンコーダで発生
させてマシーンクロックを形成し、一周のマシーンクロ
ックを常時カウントすることにより、ベルトの伸び縮み
に応じてキャリッジのスタートの基準となるピッチ信
号、レジゲートのタイミングを補正する。
本装置における有機感材ベルト4は長さが1m以上あ
り、A4サイズ4枚、A3サイズ3枚が載るようにしている
が、ベルトにはシームがあるため常にパネル(ベルト上
に形成される像形成領域)管理をしておかないと定めた
パネルのコピーがとれない。そのため、シームから一定
の距離に設けられたベルトホールを基準にしてパネルの
位置を定め、ユーザーの指定するコピーモード、用紙サ
イズに応じてベルト上に載るパルス数(ピーチ数)を決
め、またスタートボタンを押して最初にコピーをとるパ
ネルロール201が近傍のゲットパークの位置にきたとき
信号を出し、ここからコピーがとれるという合図をする
ようにしている。
有機感材ベルト4はチャージコロトロン(帯電器)21
1によって一様に帯電されるようになっており、図の時
計方向に定速駆動されている。そして最初のパネルがレ
ジ(露光箇所)231の一定時間前にきたときピッチ信号
を出し、これを基準としてキャリッジスキャンと用紙フ
ィードのタイミングがとられる。チャージコロトロン21
1によって帯電されたベルト表面は露光箇所231において
露光される。露光箇所231には、ベースマシン1の上面
に配置されたプラテンガラス2上に載置された原稿の光
像が入射される。このために、露光ランプ102と、これ
によって照明された原稿面の反射光を伝達する複数のミ
ラー101〜113および光学レンズ108とが配置されてお
り、このうちミラー101は原稿の読み取りのためにスキ
ャンされる。またミラー110、111、113は第3の走査光
学系を構成し、これはPIS(Precession ImageScan)と
呼ばれるもので、プロセススピードを上げるには限界が
あるため、プロセススピードを上げずにコピー速度が上
げられるように、ベルトの移動方向と反対方向に第2の
走査光学系をスキャンして相対速度を上げ、最大64枚/m
in(CPM)を達成するようにしている。
露光箇所231でスリット状に露光された画情報によっ
て有機感材ベルト4上には原稿に対応した静電潜像が形
成される。そして、IEL(インターイメージランプ)215
で不要な像や像間のイレーズ、サイドイレーズを行った
後、静電潜像は、通常黒色トナーの現像装置216、また
はカラートナーの現像装置217によって現像されてトナ
ー像が作成される。トナー像は有機感材ベルト4の回転
と共に移動し、プリトランスファコロトロン(転写器)
218、トランスファコロトロン220の近傍を通過する。プ
リトランスファコロトロン218は、通常、交流印加によ
りトナーの電気的付着力を弱めトナーの移動を容易にす
るためのものである。また、ベルトは透明体で形成され
ているので、転写前にプリトランスファランプ225(イ
レーズ用に兼用)で背面からベルトに光を照射してさら
にトナーの電気的付着力を弱め、転写が行われ易くす
る。
一方、ベースマシン1の供給トレイに収容されている
コピー用紙、あるいは手差しトレイ16に沿って手差しで
送り込まれるコピー用紙は、送りロールによって送り出
され、搬送路501に案内されて有機感材ベルト4とトラ
ンスファコロトロン220の間を通過する。用紙送りは原
則的にLEF(Long Edge Feed)によって行われ、用紙の
先端と露光開始位置とがタッキングポイントで一致する
ようにレジゲートが開閉制御されてトナー像がコピー用
紙上に転写される。そしてデタックコロトロン221、ス
トリップフィンガ222で用紙と感材ベルト4とが剥がさ
れ、転写後のコピー用紙はヒートロール232およびプレ
ッシャロール233の間を通過して熱定着され、搬送ロー
ル234、235の間を通過して図示しない排出トレイ上に排
出される。
コピー用紙が剥がされた感材ベルト4はプレクリーン
コロトロン224によりクリーニングし易くされ、ランプ2
25による背面からの光照射により不要な電荷が消去さ
れ、ブレード226によって不要なトナー、ゴミ等が掻き
落とされる。
なお、ベルト4上にはパッチジェネレータ212により
像間にパッチを形成し、パッチ部の静電電位をESVセン
サ214で検出して濃度調整用としている。またベルト4
には前述したようにホールが開けられており、ベルトホ
ールセンサ213でこれを検出してベルトスピードを検出
し、プロセススピード制御を行っている。またADC(Aut
o Density Control)センサ219で、パッチ部分に載った
トナーからの反射光量とトナーがない状態における反射
光量とを比較してトナーの付着具合を検出し、またポッ
プセンサ223で用紙が剥がれずにベルトに巻きついてし
まった場合を検知している。
第27図は感材ベルト4上のパネル分割の様子を示すも
のである。
ベルト4はシーム部251があるので、ここに像がのら
ないようにしており、シーム部から一定距離lの位置に
ベルトホール252が設けられ、例えば周長1158mmの場合
でlは70mmとしている。図の253、254は感材ベルト面を
Nピッチ分割したときの先頭と最後のパネルで、図のB
はパネルの間隔、Cはパネル長、Dはパネルのピッチ長
さであり、4ピッチ分割の場合は289.5mm、3ピッチ分
割の場合は386mm、2ピッチ分割の場合は579mmである。
シーム251は、パネル253のLE(Lead Edge)とパネル254
のTE(Tail Edge)との中央にくるようにA=B/2とす
る。
なお、パネルのLEは用紙のLEと一致させる必要がある
が、TEは必ずしも一致せず、パネル適用の最大用紙TEと
一致する。
第28図はIMMサブシステムの機能の概略を示すブロッ
ク構成図である。
IMMサブシステム34の機能を概説すると、IELサブシス
テム40とバスラインによるシリアル通信を行い、高精度
のコントロールを行うためにホットラインにより割り込
み信号を送って像形成の管理を行うと共に、マーキング
サブシステム36、CHMサブシステム33に制御信号を送っ
てベルト廻りのコントロールを行っている。
また有機感材ベルト4に開けたホールを検出してメイ
ンモータの制御を行うと共に、パネルの形成位置を決定
してパネル管理を行っている。また低温環境の場合には
フューザーの空回転を行わせて定着ロールを所定温度に
維持し、迅速なコピーが行えるようにしている。そし
て、スタートキーが押されるとセットアップ状態にな
り、コピーに先立ってVDDP等の定数の合わせ込みを行
い、コピーサイクルに入ると原稿サイズに基づいてイメ
ージ先端、後端の縁消しを行って必要な像領域を形成す
る。またインターイメジ領域にパッチを形成してトナー
濃度調整用のパッチの形成を行っている。さらにジャム
要因、ベルトフェール等のハードダウン要因が検出され
ると、ベルトの停止、あるいはシーケンスマネージャと
交信してマシンの防止を行う。
次にIMMサブシステムの入出力信号、及び動作につい
て説明する。
ブラックトナーボトル261、カラートナーボトル262に
おけるトナーの検出信号が入力されてトナー残量が検出
される。
オプチカルレジセンサ155からはIMMサブシステムから
マーキングサブシステムへ出すPGリクエスト信号、バイ
アスリクエスト信号、ADCリクエスト信号の基準となる
オプチカルレジ信号が入力される。
プラテン原稿サイズセンサS6〜S10からは原稿サイズ
が入力され、これと用紙サイズとからIEL215による消し
込み領域が決定される。
ベルトホールセンサ213からはベルトホール信号が入
力され、メインモータ264、265によりプロセススピード
の制御を行ってベルトが一周する時間のバラツキに対す
る補正を行っている。メインモータは2個設けて効率の
よい動作点で運転できるようにし、負荷の状態に応じて
モータのパワーを効率よく出せるようにし、また電力の
有効利用を図ると共に、停止位置精度を向上させるため
にモータによる回生制動を行っている。またモータは逆
転駆動を行うことができる。これはブレードを感材ベル
トに密着させてクリーニングを行うとブレードの手前側
に紙粉やトナーの滓が溜るのでこれを落とすためであ
る。またモータによるベルト駆動はベルトクラッチ267
を介して行っており、ベルトのみ選択的に停止すること
ができる。このモータの回転と同期してエンコーダから
パルスを発生させ、これをマシンクロックとして使用し
てベルトスピードに応じたマシンクロックを得ている。
なお、ベルトホールセンサ213で一定時間ホールが検
出できなかったり、ホールの大きさが変わってしまった
ような場合にはこのことがIMMからシーケンスマネージ
ャに伝えられてマシンは停止される。
また、IMMサブシステムは、IELサブシステム40とシリ
アル通信を行うと共に、ホットラインを通じて割り込み
信号を送っており、IELイネーブル信号、IELイメージ信
号、ADCパッチ信号、IELブラックバンド信号を送出して
いる。IELイメージ信号で不要な像の消し込みを行い、A
DCパッチ信号でIELサブシステム40により、パッチジェ
ネレータ212で形成されたパッチ領域の形状、面積を規
定すると共に、電荷量を調整して静電電位を500〜600V
の一定電位に調整する。IELブラックバンド信号はブレ
ード226によりベルト4を損傷しないように、所定間隔
毎に像間にブラックバンドを形成してトナーを付着させ
て一種の潤滑剤の役割りを行わせ、特に白紙に近いよう
な状態のようなトナー量が極めて少ないときコピーの場
合でもベルト4を損傷しないようにしている。
さらに、IMMはマーキングサブシステム35とはホット
ラインによる通信を行っており、オプチカルレジ信号を
基準にしてパッチ形成要求信号、バイアス要求信号、AD
C要求信号を送出する。マーキングサブシステム35はこ
れを受けてパッチジェネレータ212を駆動してパッチを
形成すると共に、ESVセンサ214を駆動して静電電位を検
出し、また現像機216、217を駆動してトナー画像を形成
している。またプリトランスファコロトロン218、トラ
ンスファコロトロン220、デタックコロトロン221の駆動
制御を行っている。
IMMからはピッチリセット信号が送出されており、
これを基準にしてキャリッジのスタートのタイミングを
とるようにしている。
またカラー現像器ユニットが装着されているか否かの
検知信号が入力され、現像器のトナーが黒色かカラーか
を検出している。
CHMサブシステム33へはIMMからレジゲートトリガ信号
を送ってタッキングポイントで用紙と像の先端とが一致
するように制御すると共に、レジゲートの開くタイミン
グを補正する必要がある場合は、その補正量を算出して
送っている。
またブレード226で掻き落としたトナーは回収トナー
ボトル268に回収され、ボトル内のトナー量の検出信号
がIMMに入力され、所定量を超えると警報するようにし
ている。
またIMMはファンモータ263を駆動して異常な温度上昇
を防止し、環境温度が許容温度範囲内にあって安定した
画質のコピーが得られるようにしている。
第29図はタイミングチャートを示すものである。
制御の基準となる時間はオプチカルレジセンサ位置で
ある。オプチカルレジセンサオン/オフ信号の所定時間
(T1)後よりIELがオフされる。すなわちT1まではオン
していて先端消し込みを行い、T2以後はオンして後端消
し込みを行っている。こうしてIELイメージ信号により
像形成が行われ、またレジゲートのタイミングを制御す
ることでタッキングポイントでの用紙の先端と像の先端
とを一致させている。像形成終了後、パッチジェネレー
タ要求信号(基準時よりT5後)によりADCパッチ信号が
発生し、インターイメージにパッチを形成する。またパ
ッチ形成後、バイアス要求信号が発せられて(T6後)現
像が行われ、その後ADC要求信号が発せられ(T7後)て
トナー濃度の検出が行われる。またブラックバンド信号
によりインターイメージにブラックバンドが形成され
る。
なお、AE(Auto Exposure)スキャン中においては、I
ELイメージ信号のON/OFFは行わない。
(III)システム (III−1)システムの位置付け 第30図は本実施例における各サブシステムの位置付け
を示す概念図である。
本実施例においてはシステム構成が大別して大体、入
出力装置、ユーザーインターフェースとからなってお
り、これに対応して本体を制御するシステム(SQMGR)3
2、オプションであるADFを制御するINPUTサブシステム3
7、同様にオプションであるソーターを制御するOUTPUT
サブシステム38、U/Iサブシステム36からなっている。
また本体の各サブシステムを構成するCHM33、IMM34、XE
RO35、OPT39、IEL40はSQMGR32の管理下に置かれ、各サ
ブシステムは全てSQMGR32を介して必要なデータをやり
取りし、システム全体の状態はSQMGR32が常時把握して
いる。もちろん、各サブシステムだけが知っていればよ
い情報、例えば原稿トレイに単に原稿が載せられたとい
うようなことはU/Iだけが知っていればよく、特にSQMGR
に対してその情報は伝えられない。こうしてSQMGRによ
って装置全体が有機的、かつ効率的に制御が行われるよ
うに構成している。
(III−2)システムのモジュール構成 第31図はシステムのモジュール相関図である。
システムのモジュール構成は全体を統括するメインSQ
MGR部751とそのコントロール下にある各モジュールから
なっている。
メインSQMGR部751は受信/送信処理、M/Cステート・
プロセッサステートのコントロール、サブシステムの管
理、システム内部処理、インターロックの監視等を行っ
ている。
SYSMNG部752はM/Cステートの遷移条件のチェック、及
びステート遷移が生じた時にM/Cステートを書き換えて
ステート管理を行っている。
SYSPRC部753は現在のシステムステートがどういう状
態にあるかを監視して各リモートへの指示を行ってい
る。
PRCMNG部754はプロセッサーステートへの遷移条件を
チェックし、状態遷移が成立した場合にプロセッサース
テートの書き換えを行っているものである。
PRCPRC部755はプロセッサーステートを監視し、その
状態によりリモートへの指示を行い、またその管理下に
あるPRCSUB部756は各種演算、例えば用紙サイズと倍率
とからスキャン長を求めるというような演算をしてい
る。
UIMGR部757はジョブ管理を行うと共に、他のサブシス
テムとのインターフェースコントロールを行っている。
CHMMGR部758は用紙パージの判定を行い、マシーンに
異常が発生した場合に用紙パージを行うべきか否か、パ
ージする場合にはどのゾーンの用紙をパスパージすべき
か等を判定し、また用紙トレイ情報の管理を行ってい
る。
IMMMGR部759はベルトステート管理、メインモータ、
メインモータステートの管理を行っている。
MARKMGR部760はXEROステート管理を行っている。
OPTMGR部761はレンズステート管理、固定及び任意の
倍率管理、キャリッジステートの管理を行っている。
INMGR部762は原稿位置の管理、原稿戻し枚数の算出、
原稿ジャムの場合のような白紙コピーの判定を行ってい
る。
OUTMGR部763はソーターのステート管理を行ってい
る。
SYSIN部764はビリング管理、サービスキットの処理、
24V電源コントロール、通信フェイルチェックを行って
いる。
なお、割り込み処理部765は、例えば原稿レジ(DADF
→SQMGR)、スキャンスタート(SQMGR→OPT)、レジセ
ンサ(OPT→マーキング,IMM)、スキャンエンド(OPT→
マーキング、SQMGR)、原稿交換(SQMGR→DADF)等のホ
ットラインインターフェースを中心とした割り込み処
理、ピッチ処理等を行い、TXQUE部766は他のモジュール
からの送信依頼による送信処理、送信キューFULL(送信
データ用に割り当てたRAM領域満杯)によるフェイルチ
ェック処理を行っている。
(III−3)ステート管理 本装置においては、本体、各サブシステムとも制御の
し易さという観点からステート管理を行っており、それ
らのステートの関係は階層構造になっている。すなわ
ち、ベルトステートやマーキングステート等各サブシス
テムの上位に、各サブシステムがどういうステートにあ
るかということを示すプロセッサーステートがあり、さ
らにインプットステート、プロセッサーステート、アウ
トプットステートの上位に、マシン全体がどういう状態
にあるかということを示すM/Cステートがある。
(A)マシンステート 第32図はM/Cステートを示す図で、パワーON後、各ア
プリケーションが初めてめて活性化された時、遷移する
イニシャライズステートは、M/Cの制御に先立って各リ
モートが制御に必要なNVMデータを配付するステートで
ある()。そして、通常モードの場合には、イニシャ
ライズステートからユーザーにコピーモードを設定する
機会を与えるSTANDBYのステートに遷移する()。ま
た、ダイアグモードの時にはM/Cの構成および制御デー
タを設定するダイアグステートとなる()。そして、
STANDBYステートにおいて、スタートボタンが押されス
タートコマンドをU/Iから受け取った時、ユーザーの要
求に応じたコピー動作を行うPROGRESSステートとなり
()、要求されたコピーが終了し、M/Cを立ち下げな
ければならなくなった時にはSOFT DOWN Coinステート
となる()。この状態はユーザーにコピーリスタート
を開始させる機会を与えるステートで、スタートコマン
ドを受け取った時には再度PROGRESSステートに遷移する
()。フェイルの発生、或いはストップキー、オール
クリアキーの操作等により、M/Cを立ち下げなければな
らなくなった時には、M/Cが最良の状態で停止するまで
待ってもらうためのSOFT DOWN PAUSEステートとなり
()、「お待ち下さい」のメッセージが表示される。
STANDBYでのコピー表示はコピーできます」、PROGRESS
でのメッセージ表示は「コピーしています」、SOFT DO
WN Coinでのコピー表示は「コピーできます」となって
いる。
そしてINPUT、プロセッサー、OUTPUTがすべて停止し
た時、原因ジャムがある場合にはユーザーにジャム原因
を除去する機会を与えるためのPURGE STANDBYのステー
トに遷移する()。このPURGE STANDBYのステートに
ある時、スタートキーを押し、U/IからSQMGRがスタート
コマンドを受け取ると、PURGEステートとなり()、M
/Cが自ら行うことができるリカバリー作業を行うことに
なる。なお、SOFT DOWN PAUSEのステートにあってINP
UT、プロセッサー、OUTPUTがすべて停止し、原因ジャム
等がない場合には、STANDBYステートに戻る()。ま
た、STANDBYステートにあってJOBキャンセルをし、原稿
のパージが必要な時にはパージSTANDBYステートに遷移
し()、PURGEステートにあってPURGEが終了し、且つ
JOB途中の場合はPROGRESSのステートに遷移し()、P
URGEが終了し、JOBがない場合にはSTANDBYに遷移する
()。また、STANDBYにあってJOBキャンセルを、ドキ
ュメントのPURGEが必要ない場合にはSTANDBYステートの
状態を維持する()。
SQMGRは、このようなステート管理を行うことによ
り、常にM/Cがどういう状態にあるのかを把握し、M/Cを
統括管理している。
(B)プロセッサステート 第33図はプロセッサーステートを示す図である。
ステート分割はパワーONからコピー動作、及びコピー
動作終了後の状態をいくつかに分割してそれぞれのステ
ートで行うジョブを決めておき、各ステートでのジョブ
を全て終了しなければ次のステートに移行しないように
してコントロールの能率と正確さを期するようにするた
めのもので、各ステートに対応してフラグを決めてお
き、各サブシステムはこのフラグを参照することにより
メインシステムがどのステートにいるか分かり、自分が
何をすべきか判断する。また各サブシステムもステート
分割されていてそれぞれ各ステートに対応して同様にフ
ラグを決めており、メインシステムはこのフラグを参照
して各サブシステムのステートを把握し管理している。
先ず、パワーオンするとプロセッサーイニシャライズ
の状態になり、ダイアグモードかユーザーモード(コピ
ーモード)かが判断される。ダイアグモードはサービス
マンが修理用等に使用するモードで、NVMに設定された
条件に基づいて種々の試験を行う。
ユーザーモードにおけるイニシャライズ状態において
はNVMの内容により初期設定を行う。例えば、キャリッ
ジをホームの位置、レンズを倍率100%の位置にセット
したり、また各サブシステムにイニシャライズの指令を
行う。イニシャライズが終了するとスタンバイに遷移す
る。
スタンバイは全てのサブシステムが初期設定を終了
し、スタートボタンが押されるまでのステートであり、
全自動画面で「おまちください」の表示を行う。そして
コルツランプを点灯して所定時間フューザー空回転を行
い、フューザーが所定のコントロール温度に達するとU/
Iがメッセージで「コピーできます」を表示する。この
スタンバイ状態は、パワーON1回目では数10秒程度の時
間である。
セットアップはスタートボタンか押されて起動がかけ
られたコピーの前準備状態であり、メインモータ、ソー
ターモータが駆動され、感材ベルトのVDDP等の定数の合
わせ込みを行う。またADFモータがONし、1枚目の原稿
送り出しがスタートし、1枚目の原稿がレジゲートに到
達して原稿サイズが検知されてAPMSモードではトレイ、
倍率の決定がなされ、ADF原稿がプラテンに敷き込まれ
る。そして、ADF2枚目の原稿がレジゲートまで送り出さ
れ、サイクルアップに遷移する。
サイクルアップはベルトを幾つかのピッチに分割して
パネル管理を行い、最初のパネルがゲットパークポイン
トへくるまでのステートである。即ち、コピーモードに
応じてピッチを決定し、オプチカル・サブシステムに倍
率を知らせてレンズ移動を行わせる。そして、CHMサブ
システム、IMMサブシステムにコピーモードを通知し、
倍率セットが認識されると、倍率の用紙サイズによりス
キャン長が決定されてオプチカル・サブシステムに知ら
せる。そして、マーキング・サブシステムにコピーモー
ドを通知し、マーキング・サブシステムの立ち上げが終
了すると、IMMサブシステムでピッチによって決まるパ
ネルL/Eをチエックし、最初のコピーパネルが見つか
り、ゲットパークポイントに到達するとゲットパークレ
ディとなってサークルに入る。
サイクルはコピー動作中の状態で、ADC(Automatic
Density Control)、AE(Automatic Exposure)、DDP
コントロール等を行いながらコピー動作を繰り返し行
う。そしてR/L=カウント枚数になると原稿交換を行
い、これを所定原稿枚数だけ行うとコインシデンス信号
が出てサイクルダウンに入る。
サイクルダウンは、キャリッジスキャン、用紙フィー
ド等を終了し、コピー動作の後始末を行うステートであ
り各コロトロン、現像機等をOFFし、最後に使用したパ
ネルの次のパネルがストップパーク位置に停止するよう
にパネル管理して特定のパネルだけが使用されて疲労を
生じないようにする。
このサイクルダウンからは通常スタンバイに戻るが、
プラテンモードでコピーしていた場合に再度スタートキ
ーを押すリスタートの場合にはセットアップに戻る。ま
たセットアップ、サイクルアップからでもジャム発生等
のサイクルダウン要因が発生するとサイクルダウンに遷
移する。
パージはジャムが発生した場合のステートで原因ジャ
ム用紙を取り除くと他の用紙は自動的に排出される。通
常、ジャムが発生するとどのようなステートからでもサ
イクルダウン→スタンバイ→パージと遷移する。そして
パージエンドによりスタンバイまたはセットアップに遷
移するが、再度ジャムが発生するとサイクルダウンへ遷
移する。
ベルトダウンはタッキングポイントよりトレイ側でジ
ャムが発生したような場合に生じ、ベルトクラッチを切
ることによりベルト駆動が停止される状態で、ベルトよ
り先の用紙は排出することができる。
ハードダウンはインターロックが開けられて危険な状
態になったり、マシーンクロックフェイルが発生して制
御不能になったような状態で、24V電源供給が遮断され
る。
そして、これらベルトダウン、ハードダウン要因が除
去されるとスタンバイに遷移する。
(III−4)インターフェース相関図 次に、SQMGRと各サブシステムとのデータのやりとり
についてイニシャライズ処理を例にとって説明する。
第34図はイニシャライズ処理におけるサブシステム間
インターフェース相関図である。
ユーザーによりパワーONされるとイニシャライズ処理
が行われる。パワーON後、SQMGRは1.5秒後にNVMに記憶
されている各サブシステムが起動するのに必要な各種値
を各サブシステムに送信する。ソーターからはSQMGRに
対してCONFIGコマンドが送られ、ソーターが1連か2連
かが知らされ、またU/Iからイニシャライズエンドの情
報が返されると、SQMGRはシステムステートをDADFとマ
ーキングに対して知らせる。そして24V電源ON後、OPTに
対してイニシャライズの指示を行う。これはOPTのイニ
シャライズはレンズ、キャリッジを駆動する必要がある
ためである。次に、通常コピーモードがダイアグモード
かのRUNモードを各サブシステムに対して知らせる。こ
の情報はU/Iからのイニシャライズエンドコマンドと共
にSQMGRに送られてきたものである。そして、ADFモード
か否かをINPUT TRAY STATUS、インターロックSTATUS
の情報がDADFから知らされてくると、この情報をU/Iに
対して知らせる。また、CHMからはトレイの状態を知ら
せるトレイSTATUSの情報が送られて来ると、この情報も
U/Iに通知する。この間、フューザーの加熱がスタート
しコルツランプ2本が点灯され、またDEVEリトラクトが
動作し、フューザーSTATUSの情報がSQMGRに送られ、こ
の情報はU/Iに送られる。そして各サブシステムからイ
ニシャライズエンドの通知がなされると、SQMGRはシス
テムステート、即ちスタンバイをCHM、マーキング、U/I
に対して知らせると共に、プロセッサステートを書き換
えてスタンバイ状態とする。U/Iは自動画面で、倍率100
%、用紙A4サイズを指示すると共に、キー受付可の状態
となり、表示は「コピーできます」となり、イニシャラ
イズ処理が終了する。
このように、SQMGRは各サブシステムへ必要な指示を
行うと共に、各サブシステムから指示通りの処理が行わ
れたことの報告を受け、常に各サブシステムの状態を把
握してシステムステートを書き換えると共に、必要な情
報をU/Iに知らせて表示させるようにしている。
(III−5)システム環境 SQMGRが直接コントロールしているI/Oは、ビリング、
フェイルが発生した場合に所定時間経過後電源をOFFす
る処理、あるいはキーやカードでコピーサービスを受け
られるようにしたサービスキット等であり、これらの処
理はCHMやソーター、U/Iの設定枚数等、各サブシステム
からのデータの集約をして行われると共に、これを既存
の一つのサブシステムに行わせるには他の機能と異質の
処理であるためである。
例えば、ビリングを例にとって説明すると、本実施例
では、カラー化等の新機能に対応したビリング体系を用
意しており、主としてTOTALビリング、MODALビリング、
COLORビリングからなっている。
(1)TOTALビリングは1stDEVE使用コピー枚数をカウン
トし、デュープレックストレイ内の用紙枚数およびソー
ターに収容した枚数をカウントする。
(2)MODALビリングは原稿1枚に対するカウントを行
ってNVMで設定した1〜999枚の範囲で所定枚数までカウ
ントし、それを越えた分についてはカウントを行わない
ようにして大量使用者に対するサービスを行えるように
している。
(3)COLORビリングは1stDEVE使用、2ndDEVE使用全て
のコピーの枚数をカウントし、またMSIにした入らないA
2サイズの用紙に対するコピー枚数をA2ペーパービリン
グとして別途カウントする。
このような方式で、例えば黒と赤の合成モードでコピ
ーした場合、黒(1stDEVE)でコピーした時はTOTALビリ
ングとCOLORビリングの両方でカウントし、赤(2ndDEV
E)でコピーした時はCOLORビリングのみでカウントす
る。
なお、ビリングカウンターがONするタイミングは用紙
が正常に排出できた時であり、ジャム用紙はカウントし
ない。また、ビリングのOFFタイミングはビリングONし
てから100msec後にしており、これはソフト上は短い方
がベターであるがメカニカルカウンターによるカウント
をしているので、これを動作させるために所定の時間を
要すると共に、次の用紙のカウントを行うために余り長
くもできないためである。
また、MODALビリングは1枚の原稿に対するコピー枚
数をカウントするため、メカニカルカウンターでなく、
ソフトカウンターによりカウントする必要があり、その
場合ソーターEXITセンサーOFFにより、ソーター無しの
時は本体EXITセンサーOFFによりビリングをカウント
し、またデュープレックストレイへのセンサーOFFによ
りビリングをカウントする。また、割り込みMODALカウ
ンターを用意しており、割り込みジョブ時のカウントを
MODALビリングカウンターと同様に行う。
異常時のビリングコントロールはジャムとインターロ
ックオープンとは同じで、パージにより排出される紙は
カウントしない。また、クリアキーやオールクリアキー
によるジョブキャンセルの場合にはMODALビリング用の
ソフトカウンターはジャムの場合と同様にし、割り込み
時はMODALカウンターはカウントを中断し、割り込みMOD
ALカウンターでカウントを行う。また、ノーペーパー、
LOWTONERの場合には何れもカウントしない。
(III−6)複合機能 SQMGRは各サブシステム間にわたるようなジョブ、あ
るいはステート管理を行うようなジョブについて様々な
コントロールを行っており、以下に代表的なものについ
て説明する。
(A)リスタート リスタートはM/Cが停止する前から次のジョブの受け
付けを許可して生産性を上げることを目的としたもの
で、第35図(イ)に示すように最後のスキャンSCANの次
のピッチ信号によりM/Cステート(システムステート)
がPROGESSからSOFT DOWN COINになり、プロセッサー
ステートがCYCLEからCYCLE DOWNに入った時点からINPU
T、本体、OUTPUTが完全に停止するまでの間では再度ス
タートキーが押されるとそのジョブの受け付けを許可す
る。
M/CスタートからSTANDBY状態になるとINPUT、本体、O
UTPUTが完全に停止し、これ以降のスタートはリスター
トではなく、通常の停止からのスタート扱いとなる。そ
してリスタートでは、第35図(ロ)に示すようにM/Cス
テートはSOFTDAWNCOINからPROGESSになり、またプロセ
ッサーステートはCYCLEDAWNからSETUPとなる。なお、XE
ROの立ち下げ中にリスタートさせた場合、立ち下げは即
止めて、立ち上げシーケンスに入り、ストップパーク中
にリスタートをさせた場合はストップパーク動作は直ち
に止めて立ち上げシーケンスに入る。また、ベルトの逆
転動作中にリスタートさせた場合は逆転動作が終了して
から立ち上げシーケンスに入る。
なお、プラテンモードにおいては最後のコピーのスキ
ャンリターン時点からスタートボタンにより新たなジョ
ブを受け付けてジョブを開始し、SADF2UP、LDCモードに
おいてはレジしている原稿の最後のスキャンリターン時
点ですでに原稿がセットされているか、またはマシーン
停止までに原稿がセットされた場合に新しいジョブを開
始する。また、ADFモードではカード連続(カードを連
続的に挿入)した場合にのみリスタートがありえる。マ
シーンスタートのタイミングは最終用紙排出後にでる。
CFFモードではジョブのリスタートは受け付けない。
(B)パネル分割 従来の複写機が主として用紙サイズによりパネル分割
数を決定していたために、例えば倍率が拡大され、オプ
チカルのスキャン速度が遅くなった場合に、次のパネル
に対するスキャンスタート信号ガ発せられた時にキャリ
ッジがまだ元の位置へ戻っていないという不都合があっ
たので、本実施例では、倍率、用紙の送り方向長さ、設
定枚数、給紙トレイ、インプットモード等に応じてパネ
ル分割数を決定している。この決定は、スタンバイ状態
にあってスタートキーが押され、U/IからSQMGRに送られ
るM/Cスタートコマンドの中のコピーモードよりSQMGRが
判断して行っている。その結果、コピーモードに応じて
常に最適のパネル分割を行ってCPMを高水準に維持して
いる。
(D)原稿自動リカバリ 本実施例では、ADF、画面原稿/片面コピー(D/S)、
両面原稿/両面コピー(D/D)モードで用紙ジャム等が
発生し、REGIしている原稿の面が、次の原稿をとるべき
面と異なる場合には、従来のように原稿パージせず、次
のスタート時に自動的に原稿を反転してコピーを開始で
きるようにしている。なお、REGIしている原稿面のサイ
ドの検出は、DADFから送られてくるREGI INFコマンド
のデータでSQMGRが判断している。
(III−7)原稿リカバリ(本発明の要部) (III−7−1)原稿リカバリの構成 第36図は本発明の原稿リカバリ処理の構成を示す図で
ある。
シーケンスマネージャ(SQMGR)32はメインモニタを
介して各サブシステムと通信を行っており、原稿のリカ
バリ処理に当たっては、DADF30、CHM33、U/I36と通信を
行って処理している。SQMGR32はカウンタ801〜803、入
出力処理部804、リカバリ処理部805、マシンステート管
理部806を備えている。(A−B)カウンタ801は、DADF
30からの信号入力により原稿トレイから原稿がフィード
された時にインクリメントされるAの値と、DADFから原
稿が排出された時にインクリメントされるBの値との差
をカウントするアップダウンカウンタである。また、
(A−C)カウンタ802は、前記Aの値と1枚の原稿に
対する最後のコピー用紙の排出でインクリメントされる
Cの値との差をカウントするアップダウンカウンタであ
り、(B−C)カウンタ803は、前記Bの値とCの値と
の差をカウントするアップダウンカウンタである。すな
わち、(A−B)カウンタ801の内容は、DADF内にある
原稿の枚数を意味し、(A−C)カウンタ802の内容
は、コピーされていない原稿の枚数、すなわち用紙ジャ
ム発生時の原稿の戻し枚数を意味し、B−Cカウンタ80
3の内容は、排出された原稿に対する不足コピー枚数を
意味する。
入出力処理部804はU/136とSQMGR32との間の情報のや
り取りを行い、リカバリ処理部805は各カウンタ801〜80
3、入出力処理部804からのデータをもらってジャム発生
時原稿のリカバリ処理を行う。リカバリ処理に当たって
REGIしている原稿サイドと今度とるべき原稿サイドの判
断が必要な場合は、DADFからのREGI原稿サイドデータと
U/Iからのジョブステートにより行い、また、マシンス
テート管理部806でマシンステートがどういう状態にあ
るかを監視しつつリカバリ処理が行われる。
(III−7−2)ステート相互の関係 第37図はステート相互間の関係を示す図である。
本実施例においては装置構成が本体、入出力装置とい
うように分かれているのに対応してそれぞれINPUTステ
ート、OUTPUTステート、プロセッサーステートに分け、
この3つのステートによってシステムステートを決める
ように階層低にステートを設定している。また、プロセ
ッサーステートは本体の各サブシステムのステートに応
じて決められるようになっており、それはメインモータ
ステート、ベルトステート、XEROステート、レンズステ
ート、キャリッジステートにより決められる。
メインモータステートはSTANDBY(停止)、正転中、
逆転中、逆転待ちのステートがある。逆転待ちというス
テートを設けたのは、メインモータは、常に停止する前
に正転から一旦停止、逆転というふうになるが、この一
旦停止は物理的にはメインモータは停止しているが、メ
インモータの状態としては本来の停止と異なるので、本
来の停止と間違えないように逆転待ち停止中というステ
ートを作っている。
ベルトステートはIMMのベルトモジュールとのインタ
ーフェースをとるのに必要なステートで、スタンバイ、
セットアップ、セットアップレディ、コピーモード送
信、コピーモードレディ、ゲットパーク、ゲットパーク
レディ、ストップパーク中、緊急停止というステートが
ある。
XEROステートはマーキングが持っている各コンポーネ
ントをコントロールするのに必要なステートであるのに
対し、SQMGRが持っているXEROステートはSQMGRが送った
コマンドをマーキングからもらったコマンドで送信する
ので、それほど厳密である必要はなく、例えば、インタ
フェースのコマンドの順番が守られているか、変なタイ
ミングで変なコマンドが来た時にそのコマンドを無視す
ることができるようにすることを目的としており、かな
りラフなステートとなっている。
レンズステートはシャッタがオープンかクローズか、
クローズ中(クローズ途中)かのステートであり、ま
た、キャリッジステートはキャリッジがスキャン中か、
リターン中か、あるいはLDCモードで所定位置にあるの
か、ホームポジションにいるのかといったステートであ
る。キャリッジに原稿サイズを検知するセンサが付いて
いるためにキャリッジを動かすとそのセンサが一緒に動
き、原稿サイズを異なったものとして検知してしまう場
合があるので、このようなステートを設けてキャリッジ
のステートを管理している。またスキャンする時に、そ
の前のスキャンのリターンでまだキャリッジが戻ってい
ない場合にはフェイルとしているので、その判断にもこ
のステートを使用している。
こうして各本体のサブシステムのステートの最小公倍
数という形でプロセッサステートが決められ、またINPU
Tステート、OUTPUTステート、プロセッサステートの最
小公倍数という形でM/Cステートが決められというよう
に階層的にステートを設定し、それぞれのレベルでステ
ート管理を行うことにより、各サブシステムレベルで
も、また本体レベルでも、或いはM/C全体においても効
率的な制御を行うことが可能となる。また、各レベル単
位でソフトを構成することができるので、ソフト構成の
簡潔化、開発期間の短縮化、デバッグの簡素化等を図る
ことが可能となる。
(III−7−3)原稿サイドの検出 原稿リカバリは、片面原稿の場合には用紙ジャムが発
生しても原稿はそのままの状態で再度コピーをとり直せ
ば済むが、両面原稿に対しての原稿リカバリを自動化す
る場合、現在プラテン上にREGIしている原稿のサイドが
どちら側であり、次にコピーをとるべき原稿サイドがど
ちら側であるかを知らなければ不足コピーを補充するこ
とはできない。そのためSQMGRは、DADF、及びU/Iからの
データにより判断している。この点について第38図によ
り説明する。
第38図(a)、(b)はU/Iのジョブコントローラに
用意されているテーブル、第38図(c)はDADFからのRE
GI.INFコマンドを説明するための図である。
U/Iのジョブコントローラでは、ユーザの要求を論理
キーで処理し、ユーザに入力設定情報やマシン情報を提
供するために各種のテーブルを用意してこれらの情報を
処理している。第38図(a)は、その1つであって、キ
ーの受付を管理するのに用いられている。ステート情報
としては、ジョブステート、マシンステート、ランケー
ス、コンステート(コンソールステート)、ステートケ
ース、モード情報からなる。
ジョブステートは、ジョブコントローラの状態を示す
ものであり、同図(b)に示すように通常のジョブ(1s
tジョブ)か割り込みジョブ(2ndジョブ)か、さらにそ
のジョブが終了状態(COMPLETE)か実行中(INCOMPLET
E)か、モードの状態(S/S,D/S,S/D,D/D)がどうかの情
報に区別し、デュープレックストレイを使用するモード
(S/D,D/D)の場合には、さらにその中でジョブが終了
状態か実行中かの情報を管理している。例えば原稿をセ
ットして設定枚数5枚のコピーを実行する場合には、そ
の5枚のコピーを実行している間、すなわち5枚のコピ
ーの実行を終了するまでがインコンプリート、終了する
とコンプリートとなる。そして、例えばD/Dモードにお
いては、ステートNoが3であれば、Side1は終了し、今
度コピーすべき原稿のサイドはSide2であることが分か
る。
また、プラテン上にREGIしている原稿のサイドは、原
稿がREGIしたときDADFからSQMGRに送られてくる第38図
(c)に示すようなREGI.INFコマンドの原稿サイドに関
するデータで判断する。したがって、SQMGRはU/Iからス
テートNoデータをもらい、またDADFからREGI.INFコマン
ドをもらうことにより今度コピーすべき原稿サイドがRE
GIしている原稿のサイドと同じか否か判定することがで
きる。
(III−7−4)原稿反転の処理フロー 第39図は用紙ジャム発生後、次のスタートボタンを押
した時の原稿反転処理フローを示す図である。
この処理はD/S、D/Dモード等において、原稿表面のス
キャンが終了し、原稿が反転してプラテン上に裏面でRE
GIされている状態で用紙ジャムが発生したような場合
に、原因ジャムを除去した後の原稿リカバリを自動的に
行うことを目的としている。
原因ジャムが除去され、スタートボタンが押されてU/
IからSQMGRにスタートコマンドが送られてくると、SQMG
Rは原稿がREGIしているかどうか(REGI位置は、プラテ
ンの正面から見て左奥隅)を第36図の(A−B)カウン
タ801の内容により判断する(ステップ1001)。A−B
が0で、原稿がREGIしていないと判断した場合にはSQMG
RはDADFに原稿をREGIするように指示し(ステップ100
2)、原稿がREGIするまで待ち(ステップ1003)、DADF
から最後に受信したREGI.INFコマンドの原稿サイドのデ
ータとU/Iからマシンスタートコマンドで受信した今度
コピーする原稿サイドデータとが一致しているか否か判
断する(ステップ1004)。その結果、今度コピーするサ
イドとREGIしている原稿のサイドとが一致していればそ
のままコピーを開始し(ステップ1007)、異なっていれ
ばDADFに原稿を反転するように指示し(ステップ100
5)、反転した原稿がREGIするまで待って(ステップ100
6)、REGIしたらコピーを開始することになる。
この処理により、ジャムのため不足コピーが生じ、そ
の分表面からコピーをしなければならなくなっても自動
的に原稿が反転されてコピーを行うので、従来のように
オペレータが原稿をパージして再度原稿の設定をし直す
必要をなくすことができ、作業能率を向上させることが
可能となる。
(III−7−5)原稿パージ処理 第40図は用紙ジャムが発生し、M/Cが停止する直前の
原稿パージ処理を示す図である。
M/Cを停止する権限はSQMGRが持っていて、ジャム等が
発生するとそのことがSQMGRに伝えられ、SQMGRは各サブ
システムに停止指示を出し、各サブシステムから停止し
たとの応答があった時、SQMGRはM/Cを停止する。すなわ
ち、第41図(a)に示すようにコピーしている最中にジ
ャムが発生すると、そのことがSQMGRに伝えられ、SQMGR
は各サブシステムおよびU/Iに対して停止の指示を出
す。このとき、U/Iのメッセージ表示は「お待ち下さ
い」となり、各サブシステムが停止のためのジョブをそ
れぞれ行い、停止したというコマンドがSQMGRに伝えら
れると、SQMGRはこれを受けてU/Iに対して停止コマンド
を送り、U/Iはジャム表示のメッセージを行う。ここ
で、M/Cが停止する直前とはSQMGRが各サブシステムから
停止のコマンドを受け取り、U/Iに対して停止の指示を
与える間(第41図のT)の時間を意味している。
このM/Cを停止する直前においてSQMGRは、原稿のジャ
ムがあるかないか判断し(ステップ1010)、原稿ジャム
がない場合には排出した原稿に対するコピーはすべて終
了したか否か、すなわち第36図の(B−C)カウンタ80
3が0か否か判断する(ステップ1011)。そして、排出
した原稿に対するコピーが全て終了していると、そのま
まM/Cは停止し(ステップ1016)、原稿ジャムがある場
合、あるいは排出した原稿に対するコピーが終了してな
い場合は、このことをSQMGRは第36図のA−Bあるいは
A−Cを計算することにより認識し、U/Iへ原稿の戻し
枚数を指示して表示させる(ステップ1012)。なお、コ
ピーの不足分はU/I側でR/Lの値とコピー排出枚数との差
により把握している。そして、次の原稿がREGIしている
か否か判断し(ステップ1013)、REGIしている場合に
は、既に排出された原稿から再度コピーを取り直す必要
があるので、DADFにREGIしている原稿のパージを指示し
(ステップ1014)、さらにパージが終了するまで待って
(ステップ1015)、終了するとU/Iにジャム表示を指示
し、M/Cは停止する(ステップ1016)。なお、原稿のジ
ャムの場合にはステップ1013において、原稿はREGIして
いないので、原稿パージの指示は行わずにM/Cを停止す
ることになる。
このように、用紙と原稿を対応づけてコントロールす
ることにより、M/C停止時、原稿パージが必要か否か、
正確に判断することができる。
次に第41図(b)によりジャム発生時のジョブリカバ
リについて概略を説明する。
ジャムが発生するとSQMGRはM/Cステートをプログレス
からソフトダウンポーズとし、U/Iの表示は「お待ちく
ださい」となる。SQMGRはU/Iに対して不足コピー枚数を
知るためにジョブリカバリリクエストを送信する。U/I
は設定枚数に対して何枚コピーがとられたかをみるジョ
ブリカバリ処理を行い、直ちにジョブリカバリエンドを
返す。不足コピーがあった場合は、ジョブリカバリエン
ドコマンドによりSQMGRは知ることができる。SQMGRはこ
こで原稿パージの判定等原稿リカバリを行い、第36図で
説明した各カウンタの内容も見て戻し枚数をU/Iに指示
し、U/Iはこれを記憶する。こうしてリカバリ終了後、
パージの必要があるかないかに応じてM/Cステートをス
タンバイ、又はパージスタンバイに変え、このことをU/
Iに知らせる。U/Iは表示をジャム画面に切り換え、ジャ
ムクリア後、「××枚原稿を戻して下さい」を表示し、
原稿戻しが行われると「コピーできます」の表示とな
る。
(III−7−6)ジャム発生時のリカバリタイミングチ
ャート 次にADFによる各コピーモード(S/S、S/D、D/S、D/
D)について、ジャム発生時の対応をSQMGR、U/I、CHM、
DADF間の情報のやりとりを見ながら説明する。以下、図
中のDFINDOCは第36図の(A−B)カウンタの内容を示
し、RECPYDOCは(A−C)カウンタの内容を示し、CPYE
DOCは(B−C)カウンタの内容を示している。
(A)S/Sモード、正常排出 第42図はS/Sモード、原稿2枚、設定枚数1、正常排
出の場合のタイミングチャートを示す図である。
いま、M/CステートがSTANDBYの状態にある時、スター
トキーが押されたとすると、U/IからはM/Cスタートコマ
ンドがSQMGRに伝えられ、M/CはPROGRESSステートに遷移
する。SQMGRはDADFに対してINPUTスタートコマンドを送
りスタートキーが押されたことを知らせる。DADFはこの
コマンドを受けてDOCフィード(原稿フィード)コマン
ドをSQMGRに対して送ると共に、原稿トレイから原稿を
送ってDADFにセットする。このとき、Aがインクリメン
トされるのでDFINDOCの内容は1となり、同様にRECPYDO
Cの内容も1となる。さらに2枚目の原稿がトレイから
フィードされ、DADFのREGI位置にセットされるとAがイ
ンクリメントされ、DFINDOC、RECPYDOCの内容はそれぞ
れ2となる。こうして、1枚目の原稿がプラテンのREGI
位置に、2枚目の原稿がDADFのREGI位置にそれぞれセッ
トされる。
この状態でIMMからピッチリセット信号が発せられる
と、1枚目の原稿に対するスキャンが行われ、このスキ
ャンの終了によりSQMGRはDADFに対して原稿交換(EXCH
G)のコマンドを送り、1枚目の原稿が排出されてBを
インクリメントし、DFINDOCの内容は1となり、同時にC
PYEDOCの内容も1となる。次に、2枚目の原稿に対する
スキャンが行われ、この終了によりM/CステートはSOFT
DOWN Coinとなり、SQMGRからDADFに対して原稿排出
のコマンドEXPELが送られ、DFINDOCの内容は0となり、
CPYEDOCの内容は2となる。この後、CHMよりコピー排出
ExitコマンドがSQMGRに送られ、SQMGRはU/Iに対してExi
tのコマンドを送る。U/Iは排出枚数と設定枚数1とが一
致しているのでExit CoinのコマンドをSQMGRに返し、
CがインクリメントされるのでRECPYDOC、CPYEDOCの内
容はそれぞれ1となり、さらにCHMから2枚目の用紙を
排出するコマンドExitがSQMGRに伝えられ、SQMGRからU/
Iに対してExitコマンドが送られ、同様にExit Coinが
送られて、RECPYDOC、CPYEDOCの内容はそれぞれ0とな
り、この状態でM/CステートはSTANDBYに復帰する。
(B)S/Sモード、ジャム発生 第43図はS/Sモード、原稿1枚、設定枚数1でジャム
が生じた場合のタイミングチャートを示す図である。
第42図の場合と同様にU/IからM/Cスタートのコマンド
を受けてSQMGRはINPUTスタートコマンドをDADFに対して
送る。DADFはこのコマンドを受けてDOCフィードを行
い、DFINDOC、RECPYDOCの内容はそれぞれ1となる。そ
してIMMによりピッチリセット信号が発せられてスキャ
ンが行われ、それが終了するとSQMGRはDADFに対して原
稿の排出コマンドEXPELを送信し、DFINDOCの内容は0と
なる。
次に正常であればCHMより用紙が排出されてコピーが
行われるはずであるが、ここで用紙ジャムが発生したと
するとM/CステートはSOFT DOWN PAUSEとなる。ジャム
が発生したことはCHMよりSQMGRに伝えられ、SQMGRはこ
のことをU/Iに知らせる。同時にSQMGRは異常が発生して
M/C停止を行う場合に必ず行うJOB RECOVERY REQコマ
ンドをU/Iに対して送信し、JOB RECOVERYを行うように
指示する。U/Iは直ぐにJOB RECOVERY ENDをSQMGRに返
し、SQMGRはここで原稿パージの判定等原稿リカバリを
行い、戻し枚数をU/Iに送る。この場合、SQMGRはCPYEDO
Cの内容が1、即ち排出原稿に対するコピーが終了して
いないので、原稿の戻し枚数は1という内容のコマンド
をU/Iに対して送信し、RECPYDOCおよびCPYEDOCの内容を
それぞれ0とし、U/Iは戻し枚数1を記憶する。その
後、M/CステートをスタンバイまたはPAUSEスタンバイに
変える。このときU/Iはメッセージを「お待ちくださ
い」からジャム表示に変え、ジャムクリアされると「1
枚原稿を戻して下さい」を表示し、原稿戻しが行われる
と「コピーできます」の表示になる。
(C)S/Dモード、用紙Side2でジャム 第44図はS/Dモード、原稿2枚、設定枚数1の場合に
裏面のコピー用紙でジャムが発生した場合のタイミング
チャートを示す図である。
第44図(イ)において、U/IからのM/Cスタートコマン
ドによりM/CステートはSTANDBY状態からPROGRESSに遷移
する。
SQMGRからのINPUTスタートによりDADFは1枚目の原
稿、2枚目の原稿のフィードを行い、その結果、DFINDO
C、RECPYDOCの内容はそれぞれ2となる。そして、用紙S
ide1(表面)のスキャンが行われ、SQMGRはDADFに対し
て原稿交換のコマンドを送り、その結果1枚目の原稿が
排出され、DFINDOC、CPYEDOCの内容はそれぞれ1とな
る。そしてCHMからSQMGRに対して用紙排出のコマンドEx
itコマンドが送られ、さらにSQMGRからU/Iに対してExit
コマンドが送られ、U/Iは設定枚数と用紙排出枚数とが
一致していることを確認して、Exit CoinコマンドをSQ
MGRに返す。この結果RECPYDOCの内容は1となると共
に、CPYEDOCの内容は0となる。
次に2枚目の原稿に対するスキャンが行われ、SQMGR
はDADFに対して原稿の排出コマンドを送り、DFINDOCの
内容は0となると共に、CPYEDOCの値が1となる。この
状態でジャムが発生し、CHMがSQMGRに対してジャム発生
を知らせると、SQMGRはこのことをU/Iに知らせる。M/C
ステートはSOFT DOWN PAUSEとなる。そしてCPYEDOCの
値が0でない、即ち排出原稿に対しコピーが不足してい
るので、SQMGRはRECPYDOCの内容を戻し枚数と判断す
る。但し、S/Dモードに限り原稿RECOVERY ENDで、U/I
は1のデータをSQMGRに送信し、SQMGRはRECPYDOCの内容
を2とし、戻し枚数は2枚であることをU/Iに対して知
らせ、U/Iはジャムクリア後「原稿を2枚戻して下さ
い」の表示を行う。
この処理は、S/Dモードにおいては、単にRECPYDOCの
内容を戻し枚数としたのでは1枚不足するので、U/Iか
ら1を返してこれをRECPYDOCの内容に加算し、この値を
原稿の戻し枚数とするためのものである。
オペレータは原稿を2枚戻して再度表面からのコピー
を行うことになり、この時マシンステートはSTANDBYに
戻り、かつ各カウンタをリセットとする。
次に第44図(ロ)において、U/IからM/Cスタートコマ
ンドが発せられると、SQMGRはINPUTスタートをDADFに対
して送り、DADFは再度セットされた2枚の原稿について
のフィードを行い、表面に対してのスキャンを行って1
枚目の原稿を排出し、CHMからSQMGRに対してExitコマン
ドを送り、同様にSQMGRからU/Iに対してExitコマンドを
送ってU/Iは設定枚数と一致していることを確認してExi
t CoinをSQMGRに返し、続いて裏面についてのスキャン
を行い、2枚目の原稿を排出して同様にこの原稿に対す
るコピーを行って全てのJOBが終了する。
(D)D/Sモード、Side1、2枚目の用紙でジャム 第45図はD/Sモード、原稿1枚、設定枚数2、2枚目
の用紙でジャムが発生した場合のタイミングチャートを
示す図である。
第45図(イ)において、M/CスタートによりDADFから
原稿のフィードが行われ、同時にREGI.INFコマンドによ
りREGIしているSide1、即ち表であることがSQMGRに伝え
られ、DFINDOC、RECPYDOCの内容はそれぞれ1となり、
設定枚数が2であるので2回のスキャンが行われる。
このスキャン終了後、SQMGRからDADFに対して原稿を
反転するINVERTコマンドが送られ、DADFからはREGI.INF
コマンドが送られてREGIしている原稿はSide2、即ち裏
であることがSQMGRに伝えられ、CHMから1枚目の用紙の
ExitがSQMGRに対して行われ、SQMGRからはU/Iに対して
用紙のExitコマンドが送られる。
次にCHMから送られるべき2枚目の用紙がジャムを起
こした場合、そのことがSQMGRに伝えられ、SQMGRからU/
Iに対してジャムの情報が伝えられる。M/CステートはSO
FT DOWN PAUSEとなり、SQMGRはJOB RECOVERY REQを
U/Iに対して送り、U/IはJOB RECOVERY ENDをSQMGRに
対して送信する。この場合、CPYEDOCの内容が0なの
で、原稿戻しにはならず、原稿をREGI部へ残したままM/
Cは停止することになる。
次に第45図(ロ)において、M/CスタートコマンドがS
QMGRに送られると、SQMGRは今度のコピーはSide1、即ち
表の残り1枚であり、REGIしている原稿はSide2で異な
るので、DADFに対して原稿の反転コマンドを送信する。
この結果DADFは原稿を反転させ、Side1の残りの1枚の
スキャンを行って原稿の反転を行い、次にSide2のスキ
ャンを行い、原稿を排出する。この状態でDFINDOCは0
となり、また、CPYEDOCの内容は1となる。次にCHMはコ
ピー用紙排出を行って、SQMGRからその旨U/Iに伝えら
れ、U/IではSide1のExit Coinを確認してそのことをSQ
MGRに伝える。この場合、Side1はExit Coin、即ち原稿
に対する最後のコピー用紙の排出でないのでCはインク
リメントせず、カウンタの内容に変更はない。次にSide
2に対する用紙の排出が2枚行われ、最後の用紙の排出
でSide2のExit Coinが確認されてRECPYDOCの内容が0
となり、STANBY状態に戻る。なお、Side2のスキャンが
終了し、原稿が排出された段階でM/CステートはSOFT D
OWN Coinの状態となる。
(E)D/Dモード、1枚目原稿のSide2の2枚目の用紙が
ジャム 第46図はADF、D/Dモード、原稿2枚、設定枚数2、1
枚目の原稿の裏面の2枚目の用紙がジャムを起こした時
のタイミングチャートを示す図である。
M/CスタートによりDADFは原稿フィードし、REGI.INF
コマンドで原稿サイドをSQMGRに知らせ、2回のスキャ
ンが行われる。そして原稿をINVERTし、CHMから2枚の
用紙が搬送されて2枚の用紙がDPXトレイに送られ、こ
の段階でSide1のExit CoinのコマンドがSQMGRに送られ
る。この場合、Side1のExit Coinなので、DFINDOCの内
容に変更はない。次にSide2について2回のスキャンを
行い、原稿を交換する。原稿の排出があるのでDFINDOC
の内容は0となり、CPYEDOCの内容は1となる。そし
て、DPXトレイからSide2についての用紙排出が行われる
と共に、2枚目の原稿のフィードが行われた後、Side2
の2枚目の用紙にジャムが発生したとする。この時DFIN
DOCの内容は1であり、RECPYDOCの内容は2、COPYEDOC
の内容は1である。このジャムの発生はSQMGRからU/Iに
対して知らされ、同時にJOB RECOVERY REQコマンドが
送信され、JOB RECOVERY ENDコマンドがSQMGRに返さ
れる。そしてCOPYEDOCが0でないので、排出原稿につい
てのコピーが終了していないと判断し、RECPYDOCの内
容、即ち「原稿戻し2枚」をU/Iに対して送信する。さ
らにDFINDOCが0でないので、原稿パージREQをDADFへ送
信する。DADFは原稿をパージし、このことをSQMGRに伝
え、その時点でカウンタの内容は0となり、M/Cステー
トはSTANDBYに戻る。
次にM/Cスタートコマンドが発せされるとSQMGRはDADF
に対してINPUTスタートを送信し、DADFは1枚目の原稿
をフィードして残りの1枚についてのコピー動作を行
う。すなわち、Side1について1回スキャンをし、原稿
反転してコピーを行い、さらにSide2のスキャンを行っ
て原稿排出をし、2枚目の原稿をフィードを行う共に、
1枚目の原稿のSide2のコピーを終了する。そして2枚
目の原稿についてのSide1について2回のスキャンを行
って原稿反転を行い、それぞれ2枚のコピー用紙につい
ての複写を行い、さらにSide2についての2回のスキャ
ンを行って2枚の用紙についてのコピーを行い、全ての
JOBを終了する。
(F)原稿ジャム ADFモードでREGIしている原稿があり、次原稿がジャ
ムになってもREGIしている原稿に対しての設定枚数のコ
ピーは続行する。この場合、最後のスキャンENDでREGI
している原稿を排出し、M/C停止後ジャム表示を行う。
また、コピー中に何らかの停止要因が発生した場合には
M/C停止後ジャム表示を行う。
また、ADF画面原稿モードにおいて、表面のコピー終
了後その原稿がジャムになった場合には、ジャムクリア
後その原稿をADFトレイに戻し、SQMGRは次にとるべき原
稿Sideを判断して、再スタートで原稿をREGI位置まで搬
送したらコピーをとらずに反転し、裏面をREGIしてRECO
VERY動作に入る。
また、ADF両面原稿モードにおいて表面コピー終了後
その表に対するコピー用紙がジャムになった場合にはDA
DFはサイクルダウンするので裏面がREGIされていること
になる。コピー用紙のジャムクリア後、再スタートでIN
VERTし、再び表面がREGIしてRECOVERY動作に入る。
〔発明の効果〕
以上のように本発明によれば、スタート時原稿のSide
を見て今度コピーするSideと異なる場合、原稿を自動反
転するようにしたので、オペレータがいちいち原稿をセ
ットし直す繁雑さを解消することができ、また、コピー
用紙と原稿とを対応づけて戻し枚数を算出することによ
りM/C停止時、原稿パージが必要かどうか等を正確に判
断することができる。また、D/D、S/Dモードの裏面側で
用紙ジャム等によりデュープレックストレイの用紙が失
われた場合、まず表モードで失われたコピーをデュープ
レックストレイに補充してから裏のコピーに移るよう
に、JOB RECOVERY ENDコマンドに付加してその旨をSQ
MGRに送るようにしたので、従来のように裏面のコピー
を続行し、一旦M/Cを停止して再度表面から取り直すと
いう2段階のアクションを起こすことなく、1回の操作
でコピーを終了することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の原稿リカバリ制御装置を説明するため
の図、第2図は全体の概略構成を示す図、第3図は制御
系のシステム構成を示す図、第4図はCPUのハード構成
を示す図、第5図はシリアル通信の転送データ構成と伝
送タイミングを示す図、第6図は1通信サイクルにおけ
る相互の通信間隔を示すタイムチャートを説明するため
の図、第7図は走査露光装置の構成を示す図、第8図は
レンズ駆動系の構成を示す図、第9図は光学系の制御シ
ステム構成を示す図、第10図は光学系の動作を説明する
ための図、第11図はディスプレイを用いたユーザインタ
フェースの取りつけ状態を示す図、第12図はディスプレ
イを用いたユーザインタフェースの外観を示す図、第13
図は選択モードを説明するための図、第14図は選択モー
ド画面以外の画面の例を示す図、第15図はユーザインタ
フェースのハードウエア構成を示す図、第16図はユーザ
インタフェースのソフトウエア構成を示す図、第17図は
用紙搬送系を説明するための側面図、第18図は用紙トレ
イの側面図、第19図はデュープレックストレイの平面
図、第20図は原稿自動送り装置の側面図、第21図はセン
サの配置例を示す図、第22図は原稿自動送りの作用を説
明するための図、第23図はソータの構成を示す側面図、
第24図はソータの駆動系を示す側面図、第25図はソータ
の作用を説明するための図、第26図はベルト廻りの概要
を示す図、第27図は感材ベルト上のパネル分割の様子を
示す図、第28図はイメージングモジュールの機能を説明
するための図、第29図はタイミングチャートを示す図、
第30図はシステムの位置付けの概念図、第31図はモジュ
ール相関図、第32図はマシンステートを示す図、第33図
はプロセッサステートを示す図、第34図はインタフェー
ス相関図、第35図はリスタートを説明するための図、第
36図は本発明の原稿リカバリ処理の構成を示す図、第37
図は各サブシステムのステートの関係を示す図、第38図
は原稿サイドの検出を説明するための図で、第38図
(a)(b)はU/Iのジョブコントローラに用意されて
いるテーブルを示す図、第38図(c)はREGI.INFコマン
ドを示す図、第39図は用紙ジャム発生後の次のスタート
ボタンを押した時の原稿反転処理フローを示す図、第40
図は用紙ジャムが発生し、M/Cが停止する直前の原稿パ
ージ処理を示す図、第41図はジャム発生時の各サブシス
テム間の情報交換の様子を示す図、第42図はADFモー
ド、S/Sモード、原稿2枚、設定枚数1、正常排出の場
合のタイミングチャートを示す図、第43図はS/Sモード
でジャムが生じた場合のタイミングチャートを示す図、
第44図はADFモード、原稿2枚、S/Dモード、設定枚数1
の場合に裏面のコピー用紙でジャムが発生した場合のタ
イミングチャートを示す図、第45図はADFによりD/Sモー
ド、原稿1枚、設定枚数2、2枚目の用紙でジャムが発
生した場合のタイミングチャートを示す図、第46図はAD
F、D/Dモード、原稿2枚、設定枚数2、1枚目の原稿の
裏面の3枚目の用紙がジャムを起こした時のタイミング
チャートを示す図、第47図、第48図は従来のジャム発生
時の対応を説明するための図である。 01……排出原稿コピー終了判定部、02……原稿レジ判定
部、03……原稿リカバリ処理部。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原稿の供給、搬送、排出、反転を制御する
    とともに、原稿フィード信号、原稿排出信号、原稿サイ
    ド信号を出力する自動原稿送り制御手段と、 用紙の供給、搬送、排出を制御するとともに、1枚の原
    稿に対する最後の用紙の排出信号を出力する用紙搬送制
    御手段と、 複写モードの状態、ジョブが終了状態か実行中かの情報
    をステート番号で管理するためのテーブルを備え、ユー
    ザーからの入力キーの受け付け管理を行うジョブ制御手
    段と、 原稿リカバリ処理を行う主制御手段とを備え、 前記主制御手段は、 モニタを介して前記自動原稿送り制御手段、用紙搬送制
    御手段、ジョブ制御手段と通信し、原稿フィード信号で
    インクリメントし、原稿排出信号でデクリメントする第
    1のアップダウンカウンタ、原稿フィード信号でインク
    リメントし、1枚の原稿に対する最後の用紙の排出信号
    でデクリメントする第2のアップダウンカウンタ、及び
    原稿排出信号でインクリメントし、1枚の原稿に対する
    最後の用紙の排出信号でデクリメントする第3のアップ
    ダウンカウンタと、 前記第1、第2、第3のアップダウンカウンタの出力、
    前記ジョブ制御手段からのステート番号、前記自動原稿
    送り制御手段からの原稿サイド信号が入力されて原稿リ
    カバリの処理を行う原稿リカバリ処理部とを有し、 前記リカバリ処理部は、 前記第1のアップダウンカウンタの内容からプラテン上
    に原稿がセットされているか否かを判断し、 プラテン上に原稿がセットされていると判断したとき、
    前記ジョブ制御手段からのステート番号と前記自動原稿
    送り制御手段からの原稿サイド信号により、前記プラテ
    ン上にセットされている原稿サイドと、次にコピーをと
    るべき原稿サイドとを判断し、 前記第2、第3のアップダウンカウンタの内容から排出
    原稿、プラテン上の原稿に対するコピーが終了したか否
    かを判断し、 前記判断結果に基づいて原稿リカバリの処理を行う ことを特徴とする原稿リカバリ制御装置。
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