JP4547398B2 - 眼鏡レンズ研削加工装置のレイアウト設定装置 - Google Patents

眼鏡レンズ研削加工装置のレイアウト設定装置 Download PDF

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Description

本発明は、眼鏡フレームの玉型形状データ及びこの玉型形状データに基づいて眼鏡レンズを研削加工するための眼鏡加工データを処理するために必要な各種設定を行う機能設定手段を有する眼鏡レンズ研削加工装置のレイアウト設定装置に関する。
従来のレンズ研削加工装置には、例えば図13に示したような液晶表示器等のレイアウト表示装置(表示手段)200を図示しない装置本体に設けて、玉型形状測定装置で測定した玉型形状情報(θi,ρi)に基づく左右の玉型形状201L,201Rをレイアウト表示装置200に表示させると共に、眼鏡レンズの加工に必要な数値データをレイアウト表示装置200に表示させるようにしたものが知られている(例えば、特許文献1乃至5参照)。
この様な眼鏡レンズの加工に必要な数値データとしては、例えば図13に示したように眼鏡フレームの幾何学中心間距離(玉型形状201L,201Rの幾何学中心OL,OR間の距離)FPD、眼鏡装用者の瞳孔間距離PD、玉型形状の幾何学中心を含むX軸からアイポイントまでの高さである上寄せ量UP、玉型形状のサイズ等が上げられる。
ところで、眼鏡店によっては、フレームの種別に応じて、眼鏡レンズ加工の中心を眼鏡レンズの光学中心又は玉型形状の幾何学中心(ボクシング中心)とすることが行われている。
即ち、通常の大きさのフレームに装着される眼鏡レンズの場合には、吸着盤(吸着カップ)をその中心が未加工で円形の眼鏡レンズの光学中心に一致するように眼鏡レンズに吸着しても、玉型形状情報(θi,ρi)に基づいて玉型形状を加工する際に、吸着盤が研削砥石に干渉することはない。
しかし、カニ目レンズであるハーフレンズ等その他比較的に玉型形状が小さい眼鏡レンズを加工する場合には、吸着盤(吸着カップ)をその中心が未加工で円形の眼鏡レンズの光学中心に一致するように眼鏡レンズに吸着した場合、玉型形状情報(θi,ρi)に基づいて玉型形状を加工する際に、吸着盤が研削砥石に干渉する虞がある。この場合、眼鏡レンズ加工の中心をその中心が玉型形状の幾何学中心(ボクシング中心)に一致するように眼鏡レンズに取り付けることにより、研削砥石の吸着盤に対する加工干渉を回避できる。
この様に眼鏡レンズ加工の中心が眼鏡レンズの光学中心の場合には、眼鏡レンズの加工時に、吸着盤(吸着カップ)の中心が眼鏡レンズの光学中心(焦点位置)と一致させられる。また、眼鏡レンズ加工の中心が幾何学中心(ボクシング中心)の場合には、吸着盤(吸着カップ)の中心が玉型形状の幾何学中心に相当する位置に一致するように、吸着盤を未加工で円形の眼鏡レンズ屈折面上に装着する必要がある。
また、これらの数値データのうち「PD」「UP」「サイズ」は、初期表示においてあらかじめ設定されているデフォルト値が表示されるのみであった。また、数値データの入力工程では上限下限の限界値で、数値の上げ下げが停止しているだけであった。さらに、入力個所を決定するカーソル位置においてもあらかじめ決められた位置にカーソルが表示されるだけであった。
特開昭61−274860号公報 特開平2−212059号公報 実願平5−39855号公報 特開2000−52214号公報 特開2002−103191号公報
<FPD・PDデータを一致させる必要がある場合>
ところで、眼鏡レンズ加工の中心が眼鏡レンズの光学中心の場合には、PDメータにより測定された眼鏡装用者眼の瞳孔間距離(PD)を入力して、アイポイントとなるカーソルをフレーム枠等の玉型形状の幾何学中心(フレーム枠の縦方向のリムと横方向のリムの各々の中心(略2分の1の点)間を結ぶ直線の交点)から寄せ量(フレーム枠の幾何学中心に対する眼鏡装用者眼の偏心量)分だけ偏心させると、レンズ研削加工装置はアイポイントを中心とする加工データをFPD,PD及び玉型形状情報(θi,ρi)から自動的に求めるので、PDメータにより測定された眼鏡装用者の瞳孔間距離(PD)をそのまま変更等する必要はない。
ところが、上述したようにフレームの種類によって幾何学中心(ボクシング中心)を入力しなければならない場合、即ち眼鏡レンズの加工時に、吸着盤(吸着カップ)をフレーム枠の幾何学中心に相当する眼鏡レンズ屈折面上に装着しなければならい場合がある。この場合、加工中心が幾何学中心となっていて、最初から眼鏡レンズの中心から寄せ量分だけずれている。従って、この場合にはそのまま玉型形状情報(θi,ρi)で眼鏡レンズを研削加工すればよい。
しかし、プログラムの簡素化のためにソフト的に玉型形状に対するアイポイントの位置を中心に上述した加工データを求めるようにしてある場合、加工中心が幾何学中心となっていて、最初から眼鏡レンズの中心から寄せ量分だけずれていると、レンズ研削加工装置が必要な加工データを得ることができない。
このため、加工中心が幾何学中心となっていて、吸着盤(吸着カップ)をフレーム枠の幾何学中心に相当する眼鏡レンズ屈折面上に装着した場合、寄せ量を0にしなければならないので、PDメータで測定されたPD値に拘わらず、FPD値に一致するように、すなわち寄せ量が0であるようにするために、PD値を変更しなければならない。
この変更は、レンズ研削加工装置の操作パネルに設けた「△▽」キー(又は「+−」キー或は「+」キー,「−」キー)を用いて、PD値のカウンタの数値を変更すればよい。
しかし、「PD」カウンタ数値が「FPD」のカウンタ数値と一致する瞬間を見落としてしまったりすることが度々発生してしまう。この様に、PD値をFPD値に一致させる操作に非常に煩雑な手間が掛かっていた。
<カーソル位置を手動設定する必要がある場合>
また、レンズ研削加工装置では、図13,図14に示したようにPDメータによる眼鏡装用者の瞳孔間距離(PD)の入力のため、液晶画面であるレイアウト表示装置200上の「PD」の位置にカーソル207が配置されるように自動設定されるようになっているものも考えられている。しかも、レンズ研削加工装置では、カーソル207が図13の如く「FPD」→「PD」→「UP」→「サイズ」あるいは「FPD」→「PD」→「UP」→「HIp」→「サイズ」の一方向しか動かせないようになっているものも考えられている。
ここで、この様なレンズ研削加工装置において、例えば、図14に示したように、玉型形状情報(θi,ρi)の初期データとして「FPD」が70.0mm、「PD」が64.0mm、「HIp」が23.0mm、「サイズ」が+0.00として入力されていたとする。
この様な初期データのリムレスフレームのメガネを作る場合において、顧客から少し大きめに加工して欲しいという要望があった場合や、ポリカーボネイトや鼈甲などの特殊な眼鏡フレームで大きめに加工していなければ加工後の眼鏡レンズがぴったり装着できずにがたついたりするような事情があるために、+2.00mmと大きめに入力することもある。
この場合、先に「PD」値、「UP」値又は「HIp」値を入力後、「サイズ」を入力する場合、玉型形状+1.00mm大きめに加工することになるので、「HIp」値は図20に示したように23.0mm+1.00mm=24.0mmとなり、最初に入力した「HIP」値を変更しなければならなくなってしまう。
従って、この順序でデータの入力がされた場合において、「サイズ」値を2.00mmと入力した後に「HIp」値を23.0mmから24.0mmに設定するには、カーソル207を「FPD」,「PD」,「HIp」の様に移動させる必要があり、手数がかかるものであった。また、この様な手順を踏んで「HIP」値を23.0mmから24.0mmに設定することを忘れた場合には、希望のレイアウトで加工ができないという問題もあった。
このため前記のような加工パターンが多い加工者の場合は、あらかじめカーソル207が「サイズ」の位置に自動的に位置するようにしておいて、先に「サイズ」を入力できるようにしておくことにより、「UP」値や「HIp」値の入力を「サイズ」の入力後にする様にすることで、誤りを少なくすることができると共に、作業効率を向上させることができる様にするのが望ましい。
そこで、本発明の目的は、初期表示画面におけるカーソル表示位置を任意に設定可能とすることで、加工パターンに合わせた入力順序を提供することで、誤り無く入力できかつ作業効率を向上させることを目的とする眼鏡レンズ研削加工装置のレイアウト設定装置を提供することにある。
この目的を達成するため、この発明は、眼鏡フレームの玉型形状データ及びこの玉型形状データに基づいて眼鏡レンズを研削加工するための眼鏡加工データを処理するために必要な各種設定を行う機能設定手段と、前記眼鏡加工データとして眼鏡フレームの幾何学中心間距離「FPD」,眼鏡フレームの装用者の瞳孔間距離「PD」,上寄せ量「UP」値又は玉型形状の下縁からアイポイントまでの高さ「HIp」又は「HIb」,玉型形状の大きさを変更するためのサイズである「サイズ」を入力項目として表示させる表示装置と、前記表示装置に表示された項目に重ねて表示されてその項目のデータが入力可能であることを示すカーソルとを備える眼鏡レンズ研削加工装置のレイアウト設定装置において、カーソル位置を玉型形状データ入力後に表示される前記加工データ入力画面の初期表示時に、任意の項目位置に表示させるように設定するための項目設定手段と、設定された任意の項目位置にカーソルを重ねて表示させるように表示手段を制御する制御手段とを設けたことを特徴とする。
以上説明したように構成したので、請求項1の発明は、初期表示画面におけるカーソル表示位置を任意に設定可能とすることで、加工パターンに合わせた入力順序を提供することで、誤り無く入力できかつ作業効率を向上させることができる。例えば、加工パターンが多い加工者の場合は、あらかじめカーソル207が「サイズ」の位置に自動的に位置するようにしておいて、先に「サイズ」を入力できるようにしておくことにより、「UP」値や「HIp」値の入力を「サイズ」の入力後にする様にすることで、誤りを少なくすることができると共に、作業効率を向上させることができる。
発明の実施の形態
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
[構成]
図1において、1は眼鏡フレームFのレンズ枠形状やその型板或いは玉型モデル等から玉型形状データであるレンズ形状情報(θi,ρi)を読み取るフレーム形状測定装置(玉型形状データ測定装置)、2はフレーム形状測定装置から送信等によって入力された眼鏡フレームの玉型形状データに基づいて眼鏡レンズを研削加工するレンズ研削加工装置(玉摺機)である。尚、フレーム形状測定装置1には周知のものを用いることができるので、その詳細な構成やデータ測定方法等の説明は省略する。
<レンズ研削加工装置2>
レンズ研削加工装置2は、図2,図3に示すように、装置本体3の前面側に設けられた加工室4を開閉する半透明(例えば、グレー等の有色透明)のカバー5を有する。また、レンズ研削加工装置2は、加工室4内に設けられた研削加工手段と、加工室4内に出没可能なコバ厚測定手段(共に図示せず)を有する。さらに、レンズ研削加工装置2は、研削加工手段の各駆動モータやコバ厚測定手段の駆動モータ等の制御操作やデータ設定操作を行う際に用いる第1及び第2の操作パネル6,7と、操作パネル6,7による操作状態等その他を表示する表示手段としての液晶表示器8とを備えている。
図2に示すように、レンズ研削加工装置2は、液晶表示器8、第1及び第2の操作パネル6、7およびカバー5を同一平面上に備え、カバー5の右隣りに第1の操作パネル6が配置され、液晶表示器8の右隣りに第2の操作パネル7が配置され、作業者が作業しやすいように、カバー5及び第1の操作パネル6が液晶表示器8及び第2の操作パネル7より作業者から見て手前に配置されている。また、液晶表示器8の下側に種々の機能を実行させるファンクションキーが配置されている。
液晶表示器8、第1及び第2の操作パネル6,7およびカバー5を配置した平面部は、装置本体3に傾斜して設けられており、平面部の傾斜に合致するように、装置本体の上面部が前方側に緩やかに傾斜して全体的に流線形を印象づける。これは、人間工学的な見地から、作業者が姿勢を崩すこと無くレンズ研削加工作業を行い、液晶表示器8の画面を見やすくするとともに、作業者に、装置に親しみを感じ、心理的な圧迫感をなくしている。
また、装置本体3の傾斜した上面部は、操作者から見て手前(前方)に張り出しており、緩やかに丸みを帯びた膨らみを呈している。これも同様に、作業者に、装置に親しみを感じ心理的に負担を掛けないためである。
カバー5は、前面側から後方に向ってスライドすることで加工室4を開閉する。その加工室4は、底が深い構造となっており、左側に内壁(縦壁)と平行な部分512と、手前から緩やかに傾斜する部分511とを備え、これら各部分511,512に段差が設けられている。部分511には屈曲部513が形成され、この屈曲部513を屈曲線としてカバー5側(上方)に向けて拡開する傾斜面511a,511bが形成されている。
傾斜面511a,511bは、屈曲部513よりも装置手前側に位置する傾斜面511aよりも屈曲部513の装置奥側に位置する傾斜面511bの方が急角度となっている。また、傾斜面511a,511bは、加工室4の筐体を囲むようにレンズ回転軸501,501を軸支するキャリッジ(図示せず)の揺動のために設けられたもので、その傾斜角度は全般的に緩やかに傾斜されている。
この緩やかに傾斜する部分511の図示左側に穴(図示せず)を通して設けられた左右一対のレンズ回転軸501,501には、本件に係るレンズ研削加工装置により研削加工される生地レンズ502が挟持されている。
また、レンズ回転軸501の斜め下方には、研削加工のための研削砥石503が加工室4の右側面に設けられた穴(図示せず)を通して、砥石軸504に軸支されるように設けられている。研削砥石503は、粗研削砥石、ヤゲンV溝加工のためのV溝を有するヤゲン砥石、仕上砥石、鏡面砥石等を備えている。なお、研削砥石503の前方には覆い505が設けられている。
研削砥石503とは反対側の加工室4の内壁(縦壁)に設けられた穴(図示せず)を通して旋回アーム510が設けられている。旋回アーム510の先端には軸508に軸支された面取砥石506,506’,507が設けられている。図示されていないが、この円盤状の面取砥石507の周縁の先端には、溝掘りカッター(溝掘砥石)が設けられている。なお、面取砥石506,506’,507はカバー509に覆われており、作業者が誤って接触することを防止している。また、カバー509の内側には、研削砥石503の砥石面に研削水を掛けるためのホース(図示せず)が取り付けられている。
(研削加工手段)
研削加工手段は、後端部を中心に上下回動可能で且つ左右に可能なキャリッジと、そのキャリッジをパルスモータ等の駆動モータを用いて上下回動させる上下動手段と、キャリッジを左右動させるパルスモータ等の駆動モータと、キャリッジの先端部に左右に向けて直列且つ同軸に保持された一対のレンズ回転軸(レンズ保持軸)と、レンズ回転軸を回転駆動させるパルスモータ等の駆動モータと、キャリッジの上下回動に伴いレンズ回転軸間に保持された被加工レンズを研削加工する研削砥石を有する。この研削砥石は、粗研削砥石、ヤゲン砥石、仕上砥石等を有する。そして、研削加工手段は、一対のレンズ回転軸間に被加工レンズ(未加工レンズ)を保持させて、このレンズ回転軸の回動とキャリッジの上下回動をレンズ形状情報(θi,ρi)に基づいて制御し、被加工レンズの周縁を回転する粗研削砥石でレンズ形状(玉型形状)に粗研削加工する。また、研削加工手段は、レンズ回転軸の回動とキャリッジの上下回動を玉型形状情報であるレンズ形状情報(θi,ρi)に基づいて制御すると共に、設定されたヤゲン位置に基づいてキャリッジを左右に駆動する駆動モータを制御することにより、玉型形状に粗加工された被加工レンズのコバ端にヤゲン加工を施す様になっている。このような被加工レンズの研削加工手段は周知の構造を採用できるので、詳細な説明は省略する。
(コバ厚測定手段)
加工室4内に出没可能なコバ厚測定手段にも周知のものが用いられている。例えば、上述のレンズ回転軸間に被加工レンズを保持させておいて、加工室4内にパルスモータ等の駆動モータで出没可能な一対のフィーラーを設け、このフィーラーの間隔を検出させてコバ厚とするためのコバ厚検出手段を設けたものでもよい。この構成においては、加工室4に進出させた一対のフィーラーの先端を被加工レンズの前側屈折面と後側屈折面に当接させると共に、一対のレンズ回転軸を駆動する駆動モータをレンズ形状情報(θi,ρi)に基づいて角度θi毎に回転制御し、且つレンズ形状情報(θi,ρi)に基づいてフィーラー駆動用の駆動モータを作動制御することにより、フィーラーの被加工レンズへの当接位置を被加工レンズの動径ρiの位置に移動させて、一対のフィーラー間の間隔を間隔測定手段で求めてレンズ形状情報(θi,ρi)におけるコバ厚Wiとするようにしている。
(操作パネル6)
操作パネル6は、図4(A)に示すように、眼鏡レンズをレンズ軸によりクランプするための『クランプ』スイッチ6aと、眼鏡レンズの右眼用・左眼用の加工の指定や表示の切換え等を行う『左』スイッチ6b,『右』スイッチ6cと、砥石を左右方向に移動させる『砥石移動』スイッチ6d,6eと、眼鏡レンズの仕上加工が不十分である場合や試し摺りする場合の再仕上又は試し摺り加工するための『再仕上/試』スイッチ6fと、レンズ回転モード用の『レンズ回転』スイッチ6gと、ストップモード用の『ストップ』スイッチ6hとを備える。
これは、実際のレンズ加工に必要なスイッチ群を加工室4に近い位置に配置することで作業者の動作の負担を軽減するためである。
(操作パネル7)
操作パネル7は、図4(B)に示すように、液晶表示器8の表示状態を切り換える『画面』スイッチ7aと、液晶表示器8に表示された加工に関する設定等を記憶する『メモリー』スイッチ7bと、レンズ形状情報(θi,ρi)を取り込むための『データ要求』スイッチ7cと、数値補正等に使用されるシーソー式の『−+』スイッチ7d(『−』スイッチと『+』スイッチとを別々に設けても良い)と、カーソル式ポインタ移動用の『▽』スイッチ7eとを液晶表示器8の側方に配置している。また、ファンクションキーF1〜F6が液晶表示器8の下方に配列されている。
このファンクションキーF1〜F6は、眼鏡レンズの加工に関する設定時に使用されるほか、加工工程で液晶表示器8に表示されたメッセージに対する応答・選択用として用いられる。
各ファンクションキーF1〜F6は、加工に関する設定時(レイアウト画面)においては、図12に示すように、ファンクションキーF1は「レンズタイプ」で示したレンズ種類入力用、ファンクションキーF2は「レンズ」で示したレンズ素材入力用、ファンクションキーF3は「フレーム」で示したフレーム種類入力用、ファンクションキーF4は「面取り」で示した面取り加工種類入力用、ファンクションキーF5は「鏡面」で示した鏡面加工入力用ファンクションキーF6は「コース」で示した加工コース入力用として用いられる。
ファンクションキーF1で入力されるレンズ種類(レンズタイプ)としては、『単焦点』、『眼科処方』、『累進』、『バイフォーカル』、『キャタラクト』、『ツボクリ』等がある。尚、『キャタラクト』とは、眼鏡業界では一般にプラスレンズで屈折度数が大きいものをいい、『ツボクリ』とは、マイナスレンズで屈折度数が大きいものをいう。
ファンクションキーF2で入力される被加工レンズの素材としては、プラスチック(以下、『プラ』と略する。)、『ハイインデックス』、『ガラス』、ポリカーボネイト(以下、『ポリカ』と略する。)、『アクリル』等がある。
ファンクションキーF3で入力される眼鏡フレームFの種類としては、『メタル』、『セル』、『オプチル』、『平』、『溝掘り(細)』、『溝掘り(中)』、『溝掘り(太)』等がある。尚、この各『溝掘り』とは、ヤゲン加工の一種であるヤゲン溝を示す。
ファンクションキーF4で入力される面取り加工種類としては、『なし』、『小』、『中』、『特殊』等がある。
ファンクションキーF5で入力される鏡面加工としては、『なし』、『あり』、『面取部鏡面』等がある。
ファンクションキーF6で入力される加工コースとしては、『オート』、『試し』、『モニター』、『枠替え』等がある。
尚、上述したファンクションキーF1〜F6のモードや種別或いは順序は特に限定されるものではない。また、後述する各タブTB1〜TB4の選択として、『レイアウト』、『加工中』、『加工済』、『メニュー』等を選択するためのファンクションキーを設けるなど、キー数も限定されるものではない。
(液晶表示器8)
液晶表示器8は、『レイアウト』タブTB1、『加工中』タブTB2、『加工済』タブTB3、『メニュー』タブTB4によって切り替えられ、下方にはファンクションキーF1〜F6に対応したファンクション表示部H1〜H6を有する。尚、各タブTB1〜TB4の色は独立しており、後述する各エリアE1〜E4を除いた周囲の背景も各タブTB1〜TB4の選択切換と同時に各タブTB1〜TB4と同一の背景色に切り替わる。
この『レイアウト』タブTB1、『加工中』タブTB2、『加工済』タブTB3、『メニュー』タブTB4の部分は例えばタッチ式スイッチ等としておくことで、『レイアウト』タブTB1、『加工中』タブTB2、『加工済』タブTB3、『メニュー』タブTB4の等の部分に指を触れて軽く押すことにより、『レイアウト』タブTB1、『加工中』タブTB2、『加工済』タブTB3、『メニュー』タブTB4等のいずれかを選択して、選択したタブの内容表示をできるようにする。尚、『レイアウト』タブTB1、『加工中』タブTB2、『加工済』タブTB3、『メニュー』タブTB4の選択はファンクションキーF1〜F6を用いて行うこともできるし、タブ選択用の専用のスイッチを設けておいても良い。
例えば、『レイアウト』タブTB1とそのタブTB1が付された表示画面全体(背景)は青色、『加工中』タブTB2とそのタブTB2が付された表示画面全体(背景)は緑色、『加工済』タブTB3とそのタブTB3が付された表示画面全体(背景)は赤色、『メニュー』タブTB4とそのタブTB4が付された表示画面全体(背景)は黄色で表示されている。
このように、作業毎に色分けした各タブTB1〜TB4と周囲の背景とが同一色で表示されるので、作業者は現在どの作業中であるのかを容易に認識又は確認することができる。
ファンクション表示部H1〜H6は、必要に応じたものが適宜表示され、非表示状態の時にはファンクションキーF1〜F6の機能に対応したものとは異なった図柄や数値、或いは、状態等を表示することができる。
『レイアウト』タブTB1、『加工中』タブTB2、『加工済』タブTB3を選択した状態の時には、アイコン表示エリアE1、メッセージ表示エリアE2、数値表示エリアE3、状態表示エリアE4に区画した状態で表示される。
また、『メニュー』タブTB4を選択した状態の時には、図5に示すように、メニュー表示エリアE5として表示される。
尚、『レイアウト』タブTB1を選択している状態の時には、図4(B)に示した『加工中』タブTB2と『加工済』タブTB3を図10,図11に示したように表示せず、レイアウト設定が終了した時点で表示しても良い。
[制御回路]
レンズ研削加工装置2は、図5に示すように、制御回路30を有する。この制御回路30は、第1のCPU(CPU−1)を備える第1の演算制御回路31を有すると共に、第2のCPU(CPU−2)を備え且つ第1の演算制御回路31に接続された第2の演算制御回路32を有する。
第1の演算制御回路31は、レンズコバ厚の測定中及びレンズ研削加工中にメモリからデータを読み出したり、レンズの加工のためのレイアウトの設定等を制御するために用いられる。また、第2の演算制御回路32は、コバ厚を測定した後に、レイアウト情報(加工条件)に基づいて被加工レンズの粗加工,ヤゲン加工,仕上加工のレンズ研削加工の流れを制御するのに用いられる。
第1の演算制御回路31には、フレーム形状測定装置1、操作パネル6の各スイッチ6a〜6n、ファンクションキーF1〜F6、このファンクションキーF1〜F6で設定したデータを記憶する設定データメモリ(メッセージ記憶部)33、液晶表示器(メッセージ表示手段)8が接続されている。
この設定データメモリ33は、眼鏡フレームの玉型形状データに基づき眼鏡レンズを研削加工するために必要なメニューメッセージやエラーメッセージ等の各種メッセージを記憶する様になっている。また、液晶表示器8は、メッセージ記憶部である設定メモリ33に記憶されたメッセージを表示する様になっている。そして、第1の演算制御回路(演算処理手段)31は、予め記憶されたメッセージのうちで抜け落ちているものがあるかどうか判断し、抜け落ちているメッセージがある場合に、装置が使用される国の言語に翻訳せずに世界共通言語のままメッセージを表示するように言語処理する様になっている。また、第1の演算制御回路31は、追加して記憶されるメッセージを、装置が使用される国の言語に翻訳せずに、世界共通言語で表示すると共に、記憶済みのその国の言語に翻訳されたメッセージと並存して表示するように言語処理する様になっている。
第2の演算制御回路32には、加工中のデータを記憶するための加工データメモリ34と、研削加工手段の各駆動モータを駆動制御させる制御回路35と、コバ厚測定手段における間隔測定手段36が接続されている。
ファンクションキーF1〜F6の操作信号は、第1の演算制御回路31に入力される。液晶表示器8のファンクション表示部H1〜H6の表示に対応するファンクションキーF1〜F6を選択して押すことで、第1の演算制御回路31は選択されたファンクションキーF1〜F6に対応する表示内容に従って液晶表示器8の表示の一部又は全部の変更、モードの変更、作業の実行等を行う。また、第1の演算制御回路31は、液晶表示器8の状態表示エリアE4の表示状態を加工状態に応じて制御する。
この第1の演算制御回路31には、通信サービス用の端末装置100が接続されている。この端末装置100は、メッセージ記憶部である設定メモリ33に記憶されたメッセージを表示するための表示装置(メッセージ表示手段)101を備えている。また、この端末装置100は、メーカ又は保守点検修理のためのサービス会社等の端末装置102にインターネット(通信回線手段)103を介して接続されている。そして、端末装置102は通信回線手段であるインターネット103を介してメッセージの更新データを端末装置100に送信するようになっている。この更新データを端末装置100が受信すると、端末装置100は第1の演算制御回路31に更新データを送信して設定データメモリ33の「メニューメッセージやエラーメッセージ等の各種メッセージ」を更新するようになっている。この更新には、例えばメッセージの変更、メッセージの削除、メッセージの追加等が含まれる。
尚、この様な端末装置100の機能は第1の演算制御回路31に持たせることもできる。従って、端末装置100を介することなく、レンズ研削加工装置2を直接インターネット(通信回線手段)103に接続することができる。ただし、インターネット(通信回線手段)103には、無線LAN等の無線通信回線手段も含まれる。
[作用]
次に、この様な演算制御回路31による液晶表示器8の表示状態を説明する。
レンズ研削加工装置2の図示しないメインの電源スイッチをONさせてシステムを起動させると、第1の演算制御回路31及び第2の演算制御回路32が動作させられる。この動作により第1の演算制御回路31は、液晶表示器8に図4(B),図10,図11に示すような表示をさせる。即ち、液晶表示器8には、『レイアウト』タブTB1を選択している状態が表示される。
この第1の演算制御回路31は、図4(B)に示す液晶表示器8の表示状態において、『加工中』タブTB2に指を軽く触れると加工中の選択表示をし、『加工済』タブTB3に指を軽く触れると加工済の選択表示をし、『メニュー』タブTB4の部分に指を軽く触れるとメニューの選択表をする。また、第1の演算制御回路31は、液晶表示器8が加工中又は加工済あるいはメニューの表示状態にあるときに、『レイアウト』タブTB1に指を軽く触れるとレイアウトの選択表示をするようになっている。
この『メニュー』タブTB4の部分に指を軽く触れると、図6に示したメニューがメニュー表示エリアE5に表示される。
(1)メニュー表示
このメニューでは、表示エリアE5に表示エリアE51,E52,E53が表示される。この表示エリアE51には、設定1,設定2・・・等各種の設定項目(詳細省略)が表示される。そして、設定1をカーソルPE1で選択すると、表示エリアE51には図7に示したように「設定 表示画面」及び「項目を選択してください。」というメッセージが表示される。
(a)設定項目の選択1
また、表示エリアE52には、「フレーム入力」,「パターン入力」,「中心高さ入力」,「レンズタイプ表記」,「ポップアップ 表示時間」,「カーソル位置(フレーム)」,「カーソル位置(パターン)」,「PD一時停止」,「PD表示のFPD連動」等の項目が表示される。さらに、表示エリアE53には、表示エリアE52で選択されている項目に見合った選択項目が表示される。例えば表示エリアE52で「カーソル位置(パターン)」を選択した場合には、
表示エリアE53には「FPD」「PD」「UP」「サイズ」が表示される。
このように表示エリアE52で変更したい項目をファンクションキーF1を押して選択し、変更内容をファンクションキーF3で選択後、F5を押すことで、変更内容が決定される。
(「PD」初期表示値のFPD連動)
次にカーソル301で「PD表示のFPD連動」を選択した後、カーソル302で「する」を選択実行すると、メモリ33に記憶されているレイアウト初期値の「PD」値の初期値は無視され、FPD値と同じ値が初期表示時に表示されるようになっている。
(「PD」の一時停止の設定)
次に図7の設定画面において、カーソル301で「PDの一時停止」を選択した後、カーソル302で「する」を選択実行すると、フレーム形状測定装置1から得られた玉型形状情報を元に、その幾何学中心間距離FPDを計算し、図10,図11のレイアウト表示画面において「−+」スイッチ7dで「PD」値が増加又は減少させられると、「PD」値が「FPD」値のある範囲内に入ると、自動的に「PD」値の増加又は減少が停止する、「PD」の一時停止モードに設定される。
(カーソルの初期表示位置の設定)
次にカーソル301で「カーソル位置(フレーム)」または、「カーソル位置(パターン)」を選択した後、カーソル302で「サイズ」を選択実行すると、玉型形状情報(θi,ρi)を受信後に図10のレイアウト表示画面で、最初に表示されるカーソル初期表示位置を「サイズ」することが出来る。同じ方法で、カーソル302で「PD」を選択実行すると、カーソル初期表示位置を「PD」にすることができる。「FPD」「UP」も同様に初期表示位置を設定することができる。
(2)レイアウト表示
(a)サイズの変更等
また、上述したようにシステムの起動時に第1の演算制御回路31及び第2の演算制御回路32が動作させられて、第1の演算制御回路31が液晶表示器8に図4(B),図10,図11に示すようなレイアウト表示をさせている状態が表示される。このレイアウト表示画面において、数値表示エリアE3には、「FPD」,「PD」,「UP」,「サイズ」等の入力項目が表示されるようになっている。
この際、演算制御回路31は、玉型形状情報(θi,ρi)を受信直後に、図10に示したように「サイズ」のところに他の部分と色を異ならせたカーソル300が最初に表示させる様になっている。これにより、玉型形状の増減値である「サイズ」値を最初に入力できるようになっている。
しかも、フレーム形状測定装置1からの玉型形状情報(θi,ρi)がレンズ研削加工装置2の第1の演算制御回路31に入力されると、第1の演算制御回路31は玉型形状情報(θi,ρi)はメモリ33に記憶させる。これに伴い第1の演算制御回路31は液晶表示器8の表示エリアE4に左右の玉型形状201L,201Rを表示させる。
そして、数値表示エリアE3には、レイアウトデータの入力時に、図10,図11に示すように、眼鏡フレームの左右レンズ枠の幾何学中心間距離(FPD値)、眼鏡装用者眼の瞳孔間距離(PD値)、FPD値とPD値との差である寄せ量の鉛直方向成分UP値(又はHIp値、或いはHIb)、加工サイズ調整の各項目等が表示される。この寄せ量である鉛直方向成分UP値は、累進多焦点レンズや二重焦点レンズの場合、玉型形状の下縁からの高さHlp値或いはHIb値として表示されるようになっている。
この鉛直方向成分(寄せ量)は、レンズタイプが単焦点の場合は図13,図14に示したように表示エリアE3に『UP』として表示される。また、レンズタイプが累進多焦点レンズ又は二重焦点レンズ場合は、『UP』に代えて表示エリアE3に『HIp』又は『HIb』として表示される様になっている。尚、『HIp』又は『HIb』の表示例は省略している。
ここで、眼鏡レンズの加工に必要な数値データの寄せ量UP値に変えて用いられるアイポイントまでの高さHIp値或いはHIb値は、以下の様に定義される。
即ち、このHIp値或いはHIb値は、図20に示したような累進多焦点レンズ203や図19に示したような二重焦点レンズ204等を加工するためのデータとして用いられる。そして、図18の累進多焦点レンズ203では、玉型形状201Rの被検眼205のアイポイントEpの直下に位置する縁をポイントP1とすると、ポイントP1からアイポイントEpまでの高さをHIpとする。尚、図19の二重焦点レンズ204では、被検眼205の瞼205aの下縁をポイントP2とし、玉型形状201RのポイントP2の直下に位置する縁をポイントP3とすると、ポイントP3からポイントP2までの高さをHIpとすることもある。
また、初期設定を変更したとき、図17に示したように玉型形状201Rの最下縁のポイントP4からアイポイントまでの高さをHIbとして表示するようにすることもできるようになっている。この場合、高さHIpに変えてHIbがレイアウト表示装置201に表示されることになる。
また、PDメータによる眼鏡装用者の瞳孔間距離(PD)の入力のため、液晶表示器8の数値表示エリアE3に入力項目である「FPD」→「PD」→「UP」→「サイズ」が最初に表示されたときに、図10に示したように「サイズ」のところに他の部分と色を異ならせたカーソル300が最初に表示される。
このカーソル300は、『▽』スイッチ7eを押す毎に「サイズ」の位置から「FPD」→「PD」→「UP」の順に一方向に移動して、「サイズ」の位置に戻り、この移動が繰り返される。
そして、カーソル300が位置する入力項目「FPD」,「PD」,「UP」,「サイズ」の右側に表示される数値をシーソー式の『−+』スイッチ7dの+側を押すことで数値を大きくでき、シーソー式の『−+』スイッチ7dの−側を押すことで値を小さくできる。
ところで、玉型形状情報(θi,ρi)に基づいて得られた玉型形状201R(右眼用フレーム形状FR)及び201L(左眼用フレーム形状FL)の大きさを更に大きくしたい場合や、小さくしたい場合も考えられる。例えば、眼鏡レンズの大きさを規制するレンズ枠がないリムレスフレームのメガネ(眼鏡)の場合、実際に選択した眼鏡レンズを有するメガネよりもΔammだけ眼鏡レンズのサイズを大きくしたり小さくしたりしたい場合もある。また、ポリカーボネイトや鼈甲などの特殊な眼鏡フレームで大きめに加工していなければ加工後の眼鏡レンズがぴったり装着できずにがたついたりするような事情のために、眼鏡レンズの大きさを玉型形状情報(θi,ρi)よりΔammだけ僅かに大きめに入力する必要がある場合もある。こ様な場合に、眼鏡レンズの大きさを玉型形状情報(θi,ρi)の動径ρiをΔammだけ大きめ或いは小さめの『サイズ』の加工データ情報(θi,ρi+Δa)(θi,ρi+Δa)とする。
この様に初期データのリムレスフレームのメガネを作る場合において、顧客から少し大きめに加工して欲しいという要望があった場合や、ポリカーボネイトや鼈甲などの特殊な眼鏡フレームで大きめに加工していなければ加工後の眼鏡レンズがぴったり装着できずにがたついたりするような事情があるために、+2.00mmと大きめに入力することもある。
しかし、「UP」値や「HIp」の値を入力後に「サイズ」の値を入力しても、「UP」値や「HIp」値が「サイズ」値に応じて自動的に変更されないようになっている。「HIb」の場合も同様である。
従って、液晶表示器8の数値表示エリアE3に入力項目である「FPD」,「PD」,「UP」(又は「HIp」或いは「HIb」),「サイズ」が最初に表示されたときに、図10に示したように「サイズ」のところに他の部分と色を異ならせたカーソル300が最初に表示させることで、玉型形状の増減値である「サイズ」値を最初に入力できる。これにより、玉型形状のサイズの変更があっても「UP」(又は「HIp」或いは「HIb」)値の入力は「サイズ」値の入力した後であるので、「UP」(又は「HIp」或いは「HIb」)値を入力された「サイズ」値に応じて忘れることなく変更できる。
(b)「PD」のカウントの一旦停止(休止)[「ワンクッション」モード]
この「ワンクッション」モードでは、
PDの「Up/Down」時にFPD値と一致したところで、カウントの上げ下げを一旦休止させる(ワンクッションおく)。
(i)例えば、PD表示の場合、「+」スイッチが押されているときで、FPD=PDの条件がそろったときに、ワンクッション入れるように制御する。
「−」スイッチが押されているときで、FPD=PDの条件がそろったときに、ワンクッション入れるように制御する。
(ii)また、HPD(ハーフPD)表示の場合、「+」スイッチが押されているときで、FPD/2=PDの条件がそろったときに、ワンクッション入れるように制御する。
「−」スイッチが押されているとき、FPD/2=PDの条件がそろったときに、ワンクッション入れるように制御する。
(c)初期表示のFPD、PDの同数値表示
(1)データ受信後の初期表示時に、FPDと同じ値がPDに表示されるようにする。
以上説明したように、この発明の実施の形態の眼鏡レンズ研削加工装置のレイアウト設定装置では、眼鏡フレームの玉型形状データ及びこの玉型形状データに基づいて眼鏡レンズを研削加工するための眼鏡加工データを処理するために必要な各種設定を行う機能設定手段(操作パネル6,7及びそのファンクションキーF1〜F6)を備えている。しかも、眼鏡レンズ研削加工装置のレイアウト設定装置は、設定する各種データの数値が他のデータの数値と一致したときに、一時的に数値の上げ下げが停止するように制御する制御手段(第1の演算制御回路31)を有する。
この構成によれば、眼鏡加工データの、例えばPDの「Up/Down」キー操作時にFPDの数値と一致したときに一時的にカウントが休止するようにワンクッション入れるように制御することにより、PD値とFPD値の一致した状態を見落とすことがないようすることができる。
また、この発明の実施の形態の眼鏡レンズ研削加工装置のレイアウト設定装置では、眼鏡フレームの玉型形状データ及びこの玉型形状データに基づいて眼鏡レンズを研削加工するための眼鏡加工データを処理するために必要な各種設定を行う機能設定手段(操作パネル6,7及びそのファンクションキーF1〜F6)を備えると共に、初期設定時に、設定する各種データの数値が他のデータの数値と同じ数値表示されるように制御する制御手段(第1の演算制御回路31)を設けた構成とすることもできる。
この構成によれば、玉型形状データの受信後の初期表示画面で、FPDの数値データとPDの数値データが同じ値に表示されるように制御することにより、PD値をFPD値に一致させることが容易にできる。
更に、この発明の実施の形態の眼鏡レンズ研削加工装置のレイアウト設定装置では、眼鏡加工データが、眼鏡フレームの幾何学中心間距離(FPD)と眼鏡フレームの装用者の瞳孔間距離(PD)である。
また、この発明の実施の形態の眼鏡レンズ研削加工装置のレイアウト設定装置では、眼鏡フレームの玉型形状データ及びこの玉型形状データに基づいて眼鏡レンズを研削加工するための眼鏡加工データを処理するために必要な各種設定を行う機能設定手段(操作パネル6,7及びそのファンクションキーF1〜F6)を有する。しかも、このレイアウト設定装置は、前記眼鏡加工データとして眼鏡フレームの幾何学中心間距離「FPD」,眼鏡フレームの装用者の瞳孔間距離「PD」,寄せ量「UP」値又は玉型形状の下縁からアイポイントまでの高さ「HIp」又は「HIb」,玉型形状の大きさを変更するためのサイズである「サイズ」を入力項目として表示させる表示装置(液晶表示器8)を有する。その上、このレイアウト設定装置は、前記表示装置(液晶表示器8)に表示された項目に重ねて表示されてその項目のデータが入力可能であることを示すカーソル(301,302,303)とを備えると共に、前記機能設定手段(操作パネル6,7及びそのファンクションキーF1〜F6)により前記カーソルを「FPD」,「PD」,「HIp」,「サイズ」の順に繰り返し移動させて重ねて表示可能となっている。更に、このレイアウト設定装置は、前記「FPD」,「PD」,「UP」又は「HIp」或いは「HIb」,「サイズ」の入力項目が表示されるモードにした初期に、前記カーソルを前記「サイズ」に重ね合わせて前記表示装置に表示させる制御手段(第1の演算制御回路31)を備えている。
この構成によれば、「サイズ」値の入力と「HIp」値の入力を誤り無く入力できる。
本発明の実施の形態に係るレイアウト表示装置を備えるレンズ研削加工装置とフレーム形状測定装置との関係を示す説明図である。 本発明の実施の形態に係るレンズ研削加工装置の斜視図である。 本発明の実施の形態に係るレンズ研削加工装置の正面図である。 (A)は第1の操作パネルの拡大説明図、(B)は第2の操作パネルの拡大説明図である。 本発明の実施の形態に係るレンズ研削加工装置の制御回路図である。 本発明の実施の形態に係るレンズ研削加工装置のメニュー表示画面の説明図である。 本発明の実施の形態に係るレンズ研削加工装置の設定画面の説明図である。 本発明の実施の形態に係るレンズ研削加工装置の設定画面の説明図である。 本発明の実施の形態に係るレンズ研削加工装置の設定画面の説明図である。 レイアウト表示画面の説明図である。 レイアウト表示画面の他の状態を示す説明図である。 ファンクションキーに対応する種別及び選択項目を示す説明図である。 従来のレイアウト表示画面の一例を示す説明図である。 従来のレイアウト表示画面の他の表示例を示す説明図である。 従来のレイアウト表示画面の表示変更操作を示す説明図である。 レイアウト表示画面の寄せ量の一例を示す説明図である。 レイアウト表示画面の寄せ量の他の例を示す説明図である。 レイアウト表示画面の寄せ量の他の例を示す説明図である。 レイアウト表示画面の寄せ量の他の例を示す説明図である。 レイアウト表示画面のサイズ変更の例を示す説明図である。
符号の説明
2・・・レンズ研削加工装置
6,7・・・操作パネル(機能設定手段)
8・・・液晶表示器(表示装置)
30・・・制御回路
33・・・設定データメモリ(メッセージ記憶部)
31・・・第1の演算制御回路(演算処理手段、制御手段)
301,302,303・・・カーソル
F1〜F6・・・ファンクションキー(機能設定手段)
ML・・・眼鏡レンズ

Claims (1)

  1. 眼鏡フレームの玉型形状データ及びこの玉型形状データに基づいて眼鏡レンズを研削加工するための眼鏡加工データを処理するために必要な各種設定を行う機能設定手段と、前記眼鏡加工データとして眼鏡フレームの幾何学中心間距離「FPD」,眼鏡フレームの装用者の瞳孔間距離「PD」,上寄せ量「UP」値又は玉型形状の下縁からアイポイントまでの高さ「HIp」又は「HIb」,玉型形状の大きさを変更するためのサイズである「サイズ」を入力項目として表示させる表示装置と、前記表示装置に表示された項目に重ねて表示されてその項目のデータが入力可能であることを示すカーソルとを備える眼鏡レンズ研削加工装置のレイアウト設定装置において、
    カーソル位置を玉型形状データ入力後に表示される前記加工データ入力画面の初期表示時に、任意の項目位置に表示させるように設定するための項目設定手段と、
    設定された任意の項目位置にカーソルを重ねて表示させるように表示手段を制御する制御手段とを設けたことを特徴とする眼鏡レンズ研削加工装置のレイアウト設定装置。
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