JP4786988B2 - 眼鏡フレームの玉型形状表示装置及びレンズ研削加工装置 - Google Patents

眼鏡フレームの玉型形状表示装置及びレンズ研削加工装置 Download PDF

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Description

本発明は、眼鏡フレームに枠入れする眼鏡レンズの玉型の形状を変形させレイアウトを変更させることができる眼鏡フレームの玉型形状表示装置及びそれを備えたレンズ研削加工装置に関するものである。
一般に、眼鏡(メガネ)を作る場合に、顧客は眼鏡店等に出向いて眼鏡フレーム,眼鏡レンズの種類や材質を選択する一方、眼鏡店では顧客の左右眼の視力等を測定して眼鏡処方を作成する。そして、眼鏡店では、眼鏡加工のために選択された眼鏡フレーム,眼鏡レンズの種類や材質や眼鏡処方等の眼鏡情報を通信手段でメーカや加工センタ等に送信する。また、メーカや加工センタ等では、眼鏡情報に基づいて眼鏡レンズを研削加工して、研削加工した眼鏡レンズを眼鏡フレームに枠入れすることにより、眼鏡を完成させて、完成した眼鏡を発注した眼鏡店に送る。
ところで、メーカや加工センタ等においては、選択された眼鏡フレームの左右のレンズ枠(レンズフレーム)の玉型形状(フレーム形状)を測定して、この測定した玉型形状の玉型形状情報から加工データを求め、この加工データに基づいて眼鏡レンズを玉型形状に研削加工するようにしている(例えば、特許文献1参照)。
一方、眼鏡を作る場合、顧客にコンピュータのディスプレイの画面上で眼鏡フレームを選択してもらうと共に、デジタルカメラ等で撮影した顧客の顔画像をコンピュータに入力して、この入力された顔画像をディスプレイの画面上に表示させ、この表示させた顔画像に選択された眼鏡フレームのフレーム画像を合成して、顧客に合った眼鏡フレームか否かを確認してもらうシステムも考えられている。このシステムでは、眼鏡フレームの玉型形状を全体的に大きくしたり小さくしたりする変形や、眼鏡装用者の頬に掛かるリム部分を上に引き上げて玉型をシャープに見せる変形や、眼鏡装用者の眉に掛かるリム部分を丸くしたり平らにしたりする変形などが行われている(例えば、特許文献2参照)。
特許2982991号公報 特許3250184号公報
しかしながら、従来のシステムは、眼鏡装用者にとって分かりやすい変形状態を示す変形内容であっても、眼鏡レンズを加工する作業者にとってはどの程度変形させればよいのか分からず、初心者にとっては誤ってレンズ枠を変形させて加工してしまう虞がある。
そこで、本発明では、上記課題を解消するために、眼鏡レンズを加工する作業者にとってわかりやすく取り扱いやすいように、数値入力により玉型形状を変形させることができる眼鏡フレームの玉型形状表示装置及びそれを備えたレンズ研削加工装置を提供することを目的とする。
この目的を達成するため、請求項1の発明は、形状入力手段から入力される眼鏡の玉型形状データに基づく玉型形状の表示に用いられる表示手段と、前記玉型形状データに基づく玉型形状を前記表示手段に表示させる演算制御回路と、前記表示手段に表示された前記玉型形状を変形させる数値を入力するのに用いる玉型形状変形手段と、を備えると共に、前記演算制御回路は、前記表示手段に表示された前記玉型形状を前記玉型形状変形手段により入力される数値に基づいて変形させる眼鏡フレームの玉型形状表示装置において、前記演算制御回路は、左右に延びる上リム形状部とこの上リム形状部の左右の部分に下方に向けて連設された側方リム形状部が設けられた逆U字状のハーフリムのリム形状を前記玉型形状に重ねて前記表示手段に表示させると共に、前記側方リム形状部の端部の下端を指定する線またはマークを前記表示手段に表示させて、前記玉型形状の前記線またはマークより下方の部分を前記数値入力により変形させることにより、前記玉型形状の鼻当て側、耳掛け側の部分の形状を変形させることを特徴とする。
また、請求項2の発明は、請求項1記載の眼鏡フレームの玉型形状表示装置において、変形させる前の玉型形状と、変形させた後の玉型形状とを同一画面に表示する表示手段を備えたことを特徴とする。
請求項の発明は、請求項1又は2に記載の眼鏡フレームの玉型形状表示装置を備えたレンズ研削加工装置であることを特徴とする。
この構成によれば、眼鏡レンズを加工する作業者にとってわかりやすく取り扱いやすいように、数値入力により玉型形状を変形させることができる。また、初心者にとって誤ってレンズ枠を変形させてしまうことを未然に防ぐことができる。
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
[構成]
図1において、1は眼鏡フレームFのレンズ枠形状やその型板或いは型板モデル等から玉型形状データであるレンズ形状情報(θi,ρi,Zi)又は(θi,ρi)を読み取るフレーム形状測定装置(玉型形状測定装置)、2はフレーム形状測定装置1から送信等によって入力された眼鏡フレームの玉型形状データに基づいて眼鏡レンズを研削加工するレンズ研削加工装置(玉摺機)である。尚、フレーム形状測定装置1には周知のものを用いることができるので、その詳細な構成やデータ測定方法等の説明は省略する。尚、フレーム形状(レンズ枠形状)には光軸方向の移動量データZiがあるが、型板やダミーレンズの測定によるレンズ形状情報には光軸方向の移動量データZiがないのでレンズ形状情報は(θi,ρi)となる。
<レンズ研削加工装置2>
このレンズ研削加工装置2は、図1に示すように、装置本体3の前面寄りに設けられた加工室4と、この加工室4を開閉するカバー5を有する。また、この加工室4内には図2に示したように加工用主要部品が配置されている。また、加工室4の外側には、加工用主要部品の一部を保持するキャリッジ(図示せず)と、加工用主要部品及びキャリッジの駆動系(モータ等)が配置されている。このキャリッジは、前後に延びる左右一対のアーム部とアーム部の後端部を連設する連設部から、平面視形状がコの字状に形成されている。また、キャリッジは、左右動可能に且つ連設部の後縁部を中心にアーム部が上下動可能に
設けられている。
なお、図2中、4a、4bは加工室4の側壁、4c、4cは側壁4a、4bに形成された円弧状のスリットである。そして、この側壁4a、4bの外側にキャリッジの一対のアーム部が配設されている。このようなアーム部を有するキャリッジには周知の構成を採用できるので、その詳細な説明及び図示は省略する。
また、レンズ研削加工装置2は、その駆動系の制御操作やデータ設定操作を行う際に用いる第1及び第2の操作パネル6、7と、操作パネル6、7による操作状態等その他を表示する表示装置(表示手段)としての液晶表示器8とを備えている。
(加工用主要部品)
上述の加工室4内に配置された加工用主要部品としては、図2に示すように、装置本体3の左右に延びると共にスリット4c、4cを貫通する左右一対のレンズ回転軸9、10がある。尚、スリット4c、4cはレンズ回転軸9、10と一体に移動する図示しないカバーで閉成されている。
このレンズ回転軸9、10は、互いに直列に配置されて同一軸線を有すると共に、上述した一対のキャリッジのアーム部にそれぞれ回転可能に保持されている。このレンズ回転軸10は、レンズ回転軸9に対して進退調整可能に設けられている。そして、レンズ回転軸9、10間に眼鏡レンズMLを配設してレンズ回転軸10をレンズ回転軸9側に進出させることにより、眼鏡レンズMLをレンズ回転軸9、10間で保持(挟持)できる。また、これとは逆に操作することで、レンズ回転軸9、10間から眼鏡レンズMLを取り外すことができる。
また、加工用主要部品としては、眼鏡レンズMLを研削加工するための研削砥石11と、研削砥石11を回転させる砥石軸12と、眼鏡レンズMLの周縁部に面取加工を施す面取砥石13、14と、眼鏡レンズMLのコバ面に溝加工を施す溝掘カッター(溝掘砥石)17がある。
更に、加工用主要部品としては、面取砥石13、14、溝掘カッター(溝掘砥石)17を回転させる面取軸(溝掘軸)15と、面取軸15を駆動させると共に旋回させる旋回アーム16と、面取砥石14に隣接して面取軸15に設けられた溝掘カッター17と、面取砥石13、14及び溝掘カッター17の下方を覆う円弧状カバー18がある。
また、レンズ回転軸9、10としては、円弧状カバー18の内側に設けられて研削砥石11や面取砥石13、14あるいは溝掘カッター17の砥石面に研削水を掛けるためのホース(図示せず)と、眼鏡レンズMLのコバ厚Wiを測定するコバ厚測定部材19がある。
カバー5は、無色透明又は有色透明(例えば、紺等の半透明)の一枚のガラス製若しくは樹脂製のパネルから構成され、装置本体3の前後にスライドする。
尚、加工室4には、眼鏡レンズMLの後方に位置すると共に丸みを帯びた傾斜面4dが形成されており、研削屑を流し易い構造になっている。
(加工用主要部品の駆動系)
加工用主要部品の駆動系としては、上述のキャリッジ(図示せず)と、このキャリッジをパルスモータ等の駆動モータを用いて上下回転させる上下動手段(図2では図示せず)と、キャリッジを左右動させるパルスモータ等の駆動モータ(図2では図示せず)と、レンズ回転軸9、10を回転駆動させるパルスモータ等の駆動モータ(図2では図示せず)と、キャリッジの上下回動に伴いレンズ回転軸9、10間に保持された眼鏡レンズMLを研削加工する際に研削砥石11を回転させる駆動モータ(図2では図示せず)等を有する。
このような駆動系のキャリッジを駆動させるための駆動モータや構造には周知の構成が採用できるので、その詳細な説明は省略する。また、研削砥石11は、粗研削砥石、ヤゲン砥石、仕上砥石等を有する。
そして、上述した駆動系は、レンズ形状情報(θi,ρi)に基づいて、レンズ回転軸9、10を角度θi(i=0,1,2,3,…,n)毎に図示しない駆動モータで回動させると共に、キャリッジ(図示しない)を図示しない駆動モータで上下回動させることにより、眼鏡レンズMLの周縁を回転する研削砥石11の粗研削砥石11aで研削加工するようになっている。この際、駆動系は、レンズ回転軸9、10と砥石回転軸12との軸間距離が角度θi毎に砥石半径+動径ρiとなるように、キャリッジの前端部を角度θi毎に上下回動させてレンズ回転軸9、10及び眼鏡レンズMLを上下動させるようになっている。これにより、眼鏡レンズMLが研削砥石11でレンズ形状情報(θi,ρi)に粗研削加工されるようになっている。
また、駆動系は、上述と同様に各駆動モータをレンズ形状情報(θi,ρi)に基づいて作動制御して、レンズ形状(玉型形状)LL、LRに粗研削された眼鏡レンズMLの周縁のコバ端部に研削砥石11のヤゲン砥石11bによりヤゲン加工できるようになっている。この際、駆動系は、予め設定されたヤゲン位置データに基づいてキャリッジを左右に駆動する駆動モータを制御することにより、玉型形状に粗加工された眼鏡レンズMLのコバ端にヤゲン加工を施すようになっている。尚、このような眼鏡レンズMLの研削加工は周知の構造を採用できるので、詳細な説明は省略する。
(コバ厚測定装置)
コバ厚測定装置(コバ厚測定手段)はコバ厚測定部材19を有する。このコバ厚測定部材19は、互いに離間状態で対向する一対のフィーラ19a、19bを備える。このフィーラ19a、19bは作用右方向に延びる測定軸19cに一体に設けられている。この測定軸19cは、加工室4の側壁4bを左右に貫通していると共に、左右に移動可能となっている。また、測定軸19cは、フィーラ19a、19bが加工室4の後縁部の略中央に位置するように、図示しないスプリングで保持されている。従って、フィーラ19a、19b及び測定軸19cは、左右方向への移動力を解除すると、加工室4の後縁部の略中央に戻されるようになっている。
しかも、コバ厚測定装置(コバ厚測定手段)は、測定軸19cに連動してフィーラ19a、19bの左右方向への移動位置(又は移動量)を検出して測定する測定部(図示せず)を有する。この測定部は測定室4の外側に設けられている。
より具体的には、フィーラ19a、19b及び測定軸19cの左右方向への移動位置又は移動量は測定部(図示せず)に内蔵された図示しない読取センサ(位置検出手段又は移動量検出手段)により読取られるようになっている。
また、コバ厚測定装置(コバ厚測定手段)は、測定軸19cを軸線回りに回動させる図示しないパルスモータ等の駆動手段を有する。この駆動手段は、測定軸19cを回動させてフィーラ19a、19bを約90度跳ね上げた位置(待機状態)と前側に水平に倒れた使用位置(使用状態)とに回動するようになっている。この回動は、後述する制御回路により行われる。
尚、レンズ形状情報(θi,ρi)に基づく眼鏡レンズMLのコバ厚Wiの測定時には、レンズ回転軸9、10に眼鏡レンズMLを保持させると共に、フィーラ19a、19bを前側に水平に倒した状態にする。
この状態で、レンズ回転軸9、10を駆動モータによりキャリッジと一体に上下動及び左右動させることにより、フィーラ19aの先端を眼鏡レンズMLの前側屈折面に当接させ、又はフィーラ19bの先端を後側屈折面に当接させることができるようになっている。
更に、フィーラ19aの先端を眼鏡レンズMLの前側屈折面に当接させた状態で、レンズ回転軸9、10をレンズ形状情報(θi,ρi)に基づいて角度θi毎に回動させると共に、レンズ回転軸9、10と研削砥石11(又は砥石回転軸12)との軸間距離が角度θi毎にXi(研削砥石11の半径+動径ρi)となるように、キャリッジを上下動させることにより、フィーラ19aの先端を眼鏡レンズMLの前側屈折面の動径ρiの位置に接触移動させることができるようになっている。同様に、フィーラ19bの先端を眼鏡レンズMLの後側屈折面に当接させた状態で、レンズ回転軸9、10をレンズ形状情報(θi,ρi)に基づいて角度θi毎に回動させると共に、レンズ回転軸9、10と研削砥石11(又は砥石回転軸12)との軸間距離が角度θi毎にXi(研削砥石11の半径+動
径ρi)となるように、キャリッジを上下動させることにより、フィーラ19bの先端を眼鏡レンズMLの前側屈折面の動径ρiの位置に接触移動させることができるようになっている。このようにフィーラ19a、19bが眼鏡レンズMLに接触した状態でレンズ回転軸9、10をレンズ形状情報(θi,ρi)に基づいて回動させると、フィーラ19a、19bが眼鏡レンズMLの屈折面の湾曲に従って左右方向に移動させられる。
従って、眼鏡レンズMLのコバ厚Wiを求めるには、フィーラ19aを用いてレンズ形状情報(θi,ρi)における眼鏡レンズMLの前側屈折面の左右方向(光軸方向=レンズ回転軸9、10の軸線の延びる方向)の移動量(フィーラ19aの左右方向への移動量)を測定部の読取センサ(図示せず)で求める。次に、フィーラ19bを用いてレンズ形状情報(θi,ρi)における眼鏡レンズMLの前側屈折面の左右方向(光軸方向=レンズ回転軸9、10の軸線の延びる方向)の移動量(フィーラ19bの左右方向への移動量)を測定部の読取センサ(図示せず)で求める。
ここで、フィーラ19a、19bが初期位置にある場合の、フィーラ19a、19b間の中央位置からフィーラ19aの先端までの距離をxaとし、フィーラ19a、19b間の中央位置からフィーラ19bの先端までの距離を−xaとし、フィーラ19aの初期位置からの左方向及び右方向への移動量をそれぞれfa及び−faとし、フィーラ19bの初期位置からの左方向及び右方向への移動量をfb及び−fbとする。この条件において、フィーラ19a、19b間の中央位置からフィーラ19aの先端の左右方向への移動位置Faはxa+fa又はxa−faとなり、フィーラ19a、19b間の中央位置からフィーラ19bの先端の左右方向への移動位置Fbは−xa+fb又は−xa−fbとなる。
従って、このような移動位置Faからxaを差し引くことによりフィーラ19aの移動量faがフィーラ19a、19b間の中央位置からの左右方向への移動位置Fa’として求められ、移動位置Fbからxaを差し引くことによりフィーラ19bの移動量fbがフィーラ19a、19b間の中央位置からの左右方向への移動位置Fb’として求められる。そして、この求めた移動位置Fa’、Fb’の差を求めることにより、眼鏡レンズMLのレンズ形状情報(θi,ρi)に対応する位置のコバ厚Wiを求めることができる。
(操作パネル6)
操作パネル6は、図3(A)に示すように、眼鏡レンズをレンズ回転軸9、10によりクランプするための『クランプ』スイッチ6aと、眼鏡レンズの右眼用・左眼用の加工の指定や表示の切換え等を行う『左』スイッチ6b、『右』スイッチ6cと、砥石を左右方向に移動させる『砥石移動』スイッチ6d、6eと、眼鏡レンズの仕上加工が不十分である場合や試し摺りする場合の再仕上又は試し摺り加工するための『再仕上/試』スイッチ6fと、レンズ回転モード用の『レンズ回転』スイッチ6gと、ストップモード用の『ストップ』スイッチ6hとを備えている。
(操作パネル7)
操作パネル7は、図3(B)に示すように、液晶表示器8の表示状態を切り換える『画面』スイッチ7aと、液晶表示器8に表示された加工に関する設定等を記憶する『メモリー』スイッチ7bと、レンズ形状情報(θi,ρi)を取り込むための『データ要求』スイッチ7cと、数値補正等に使用されるシーソー式の『−+』スイッチ7d(『−』スイッチと『+』スイッチとを別々に設けても良い)と、カーソル式ポインタ移動用の『▽』スイッチ7eとを液晶表示器8の側方には配置している。また、ファンクションキーF1〜F6が液晶表示器8の下方に配列されている。
このファンクションキーF1〜F6は、眼鏡レンズの加工に関する設定時に使用されるほか、加工工程で液晶表示器8に表示されたメッセージに対する応答・選択用として用いられる。
(液晶表示器8)
液晶表示器8の上部には、『レイアウト』タブTB1、『加工中』タブTB2、『加工済』タブTB3、『メニュー』タブTB4が表示されている。そして、この『レイアウト』タブTB1、『加工中』タブTB2、『加工済』タブTB3、『メニュー』タブTB4を選択することにより、液晶表示器8の表示が切り替えられるようになっている。
また、液晶表示器8の下縁部には、ファンクションキーF1〜F6に対応したファンクション表示器H1〜H6が設けられている。このファンクション表示部H1〜H6は、必要に応じたものが適宜表示される。更に、ファンクション表示部H1〜H6が非表示状態の時には、ファンクションキーF1〜F6の機能に対応したものとは異なった図柄や数値、或いは、状態等を液晶表示器8の下縁部に表示することができる。
『レイアウト』タブTB1、『加工中』タブTB2、『加工済』タブTB3を選択した状態の時には、アイコン表示エリアE1、メッセージ表示エリアE2、数値表示エリアE3、状態表示エリアE4に区画した状態で表示される。また、『メニュー』タブTB4を選択した状態の時には、全体的に一つのメニュー表示エリアとして表示しても良いし、独自の区画表示エリアとしても良い。
アイコン表示エリアE1に表示されるアイコンは、玉型形状データであるレンズ形状情報(θi,ρi)に基づいて眼鏡レンズのコバ厚形状を測定している状態、眼鏡レンズのコバ端面に形成されるヤゲン形状をシミュレーションしている状態、コバ端面を粗加工する状態、コバ端面を仕上加工する状態、コバ端面を鏡面加工する状態、コバ端面を溝掘り加工する状態、コバ端面を溝掘り・面取加工する状態、コバ端面を溝掘り・面取・鏡面加工する状態、コバ端面をヤゲン加工する状態、コバ端面をヤゲン・面取加工する状態、コバ端面をヤゲン・面取・鏡面加工する状態、眼鏡レンズの研削加工の終了、といったように各作業に対応して並設されている。
また、各アイコンの上方には、その一連の作業の進行状況をオペレータが識別できるように、1対1で対応すると共に一連の作業の進行状況に応じて点灯表示していく複数カーソルインジケータが、右眼レンズ進行状況表示用と左眼レンズ進行状況表示用とで上下2段にして『加工中』タブTB2に設けられている。
メッセージ表示エリアE2には、各種エラーメッセージや警告メッセージなどが状態に応じて表示される。尚、装置内部品等の破損や被加工レンズの破損等の虞がある場合の警告メッセージなどの場合には、オペレータが認識し易いようにメッセージ表示エリアE2以外のエリアにはみ出して表示上で重畳させることも可能である。
数値表示エリアE3には、レイアウトデータの入力時に、眼鏡フレームの左右レンズ枠の幾何学中心間距離(FPD値)、眼鏡装用者の眼の瞳孔間距離(PD値)、FPD値とPD値との差である寄せ量の鉛直方向成分UP値(又はHlp値)、加工サイズ調整の各項目等が表示される。また、初期設定時には、上述したFPD、PD、UP、サイズの他に加工レンズの吸着中心が表示される。さらに、モニターデータ入力時には、眼鏡レンズの二次加工的な面取加工に関わる寸法関係の数値が表示される。
状態表示エリアE4には、右眼用及び左眼用の眼鏡レンズのレイアウト画像や眼鏡レンズの最大、最小、最大及び最小以外の中間(任意)コバ周縁に形成されるヤゲン形状、コバ周縁を側面から見たレンズ側面形状等や、現実の加工状態に即した模式図等が表示される。
(ファンクションキー)
このファンクションキーF1〜F6は、眼鏡レンズの加工に関する設定時に使用されるのか、加工工程で液晶表示器8に表示されたメッセージに対する応答・選択用として用いられる。
各ファンクションキーF1〜F6は、加工に関する設定時(レイアウト画面)においては次の様に用いられる。即ち、ファンクションキーF1はレンズタイプ入力用、ファンクションキーF2はレンズ素材入力用、ファンクションキーF3はフレーム種類入力用、ファンクションキーF4は面取加工種類入力用、ファンクションキーF5は鏡面加工入力用、ファンクションキーF6は加工コース入力用として用いられる。
ファンクションキーF1で入力されるレンズタイプとしては、『単焦点』、『眼科処方』、『累進』、『バイフォーカル』、『キャタラクト』、『ツボクリ』、『8カーブ』等がある。尚、『キャタラクト』とは、眼鏡業界では一般にプラスレンズで屈折度数が大きいものをいい、『ツボクリ』とは、マイナスレンズで屈折度数が大きいものをいい、『8カーブ』とは、レンズ屈折面カーブが8カーブで出来ているものをいう。
ファンクションキーF2で入力される被加工レンズの素材としては、プラスチック(以下、『プラ』と略する。)、『ハイインデックス』、『ガラス』、ポリカーボネイト(以下、『ポリカ』と略する。)、『アクリル』等がある。
ファンクションキーF3で入力される眼鏡フレームFの種類としては、『メタル』、『セル』、『オプチル』、『平』、『溝掘り(細)』、『溝掘り(中)』、『溝掘り(太)』等がある。
ファンクションキーF4で入力される面取り加工種類としては、図7,図8に示した『無し』、『小(前後)』、『中(前後)』、『大(前後)』、『特殊(前後)』、『小(後)』、『中(後)』、『大(後)』、『特殊(後)』等がある。
なお、この面取位置を示すポップアップは、『無し』、『小(前後)』、『特殊耳(前後)』、『特殊鼻(前後)』、『特殊(前後)』、『小(前後)』、『特殊耳(前後)』、『特殊鼻(前後)』、『特殊(後)』等でもよい。
ファンクションキーF5で入力される鏡面加工としては、『なし』、『あり』、『面取部鏡面』等がある。
ファンクションキーF6で入力される加工コースとしては、『オート』、『試し』、『モニター』、『枠替え』或いは『内トレース』等がある。
尚、上述したファンクションキーF1〜F6のモードや種別或いは順序は特に限定されるものではない。また、後述する各タブTB1〜TB4の選択として、『レイアウト』、『加工中』、『加工済』、『メニュー』等を選択するためのファンクションキーを設けるなど、キー数に限定されるものではない。
そして、このようなファンクションキーF1ないしF6に対応するファンクション表示部H1〜H6の上には、レンズタイプ、レンズ、フレーム、面取、鏡面及びコース等がそれぞれ表示される。しかもファンクション表示部H1〜H6には、レンズタイプ、レンズ、フレーム、面取、鏡面及びコース等に対応する内容、即ちファンクションキーF1〜F6により選択するための上述した種類や加工内容等が表示される。
尚、以下、レイアウト時の液晶表示器8の表示状態としての、システム起動直後・データ要求直後・レイアウト設定終了・各コース選択等、或いは、加工時の液晶表示器8の表示状態としての、コバ厚確認・右眼レンズ加工中及び終了・左眼レンズ加工中等、更に、加工済み後の液晶表示器8の表示状態としての確認・データ保存、研削加工中におけるエラー・アイコンとカーソル・溝掘り加工及び面取加工・試し摺り・加工追加再仕上げ等の表示や操作等は、特願2000−287040号又は特願2000−290864号と同様のものとすることができる。
[制御回路]
レンズ研削加工装置2は、図4に示すように、演算制御回路40を有する。CPUを有する演算制御回路40には、操作パネル6,、記憶手段としてのROM41、記憶手段としてのデータメモリ42、RAM43が接続されていると共に、補正値メモリ44が接続されている。また、演算制御回路40には、表示用ドライバ45を介して液晶表示器8が接続され、パルスモータドライバ46を介して駆動系の各種駆動モータ(パルスモータ)47a…47nが接続されていると共に、通信ポート48を介して図1のフレーム形状測定装置1が接続されている。
尚、例えば、上述したキャリッジを上下動させるパルスモータ等の駆動モータ47a、キャリッジを左右動させるパルスモータ等の駆動モータを47b、レンズ回転軸9、10を回転駆動させるパルスモータ等の駆動モータを47c、研削砥石11を回転させる駆動モータを47dとし、旋回アーム16を上下回動させるパルスモータ等の駆動モータを47e、研削砥石11を回転させる駆動モータを47fとする。
この場合、駆動モータ47aを正転又は逆転させることにより図示しないキャリッジを上下動させることができ、駆動モータ47bを正転又は逆転させることにより、キャリッジを左右動させることができる。また、駆動モータ47cを正転又は逆転させることにより、レンズ回転軸9、10を正転又は逆転させることができる。更に、駆動モータ47dを作動制御することにより研削砥石11を回転駆動できる。また、駆動モータ47eを正転又は逆転させることにより、旋回アーム16を上方又は下方に旋回駆動させることができる。更に、駆動モータ47fを作動制御することにより、面取軸(回転軸)15を回転駆動させることができる。このような駆動系の各駆動モータ47a〜47fの駆動は演算制御回路40により行われる。
演算制御回路40は、加工制御開始後に、フレーム形状測定装置1からのデータ読み込みや、データメモリ42の記憶領域m1〜m8に記憶されたデータの読み込みがある場合には、図5に示すように、時分割による加工制御とデータの読み込みやレイアウト設定の制御を行う。
即ち、時間t1,t2間の期間をT1、時間t2,t3間の期間をT2、時間t3,t4間の期間をT3、・・・、時間tn−1,tn間の期間をTn−1とすると、期間T1,T3・・・Tn−1の間で加工制御が行われ、データの読み込みやレイアウト設定の制御を期間T2,T4・・・Tnの間に行う。従って、被加工レンズの研削加工中に、次の複数の玉型形状データの読み込み記憶や、データの読み出しとレイアウト設定(調整)等を行うことができ、データ処理の作業効率を格段に向上させることができる。
ROM41にはレンズ研削加工装置2の動作制御のための種々のプログラム等が記憶されている。データメモリ42には複数のデータ記憶領域が設けられている。
RAM43は、加工中のデータを記憶する加工データ記憶領域43a、新たなデータを記憶する新データ記憶領域43b、フレームデータや加工済みデータ等を記憶するデータ記憶領域43cが設けられている。
尚、データメモリ42には、読み書き可能なFEEPROM(フラッシュEEROM)を用いることもできるし、メインの電源がオフされても内容が消えないようにしたバックアップ電源使用のRAMを用いることもできる。
[作用]
次に、この様な構成の演算制御回路40を有するレンズ研削加工装置の作用を説明する。
スタート待機状態からメイン電源がオンされると、演算制御回路40は加工操作開始の状態となる。そして、演算制御回路40は、フレーム形状測定装置(フレームリーダー)1からのデータ読み込みのために待機する。
即ち、演算制御回路40は、操作パネル7の『データ要求』スイッチ7cが押されてデータ要求があると、フレーム形状測定装置1からのレンズ形状情報(θi,ρi,Zi)又はレンズ形状情報(θi,ρi)のデータをRAM43のデータ読み込み領域43bに読み込む。この読み込まれたデータは、データメモリ42の記憶領域m1〜m8のいずれかに記憶(記録)されるようにしてもよい。
そして、演算制御回路40は、レンズ形状情報(θi,ρi,Zi)又は(θi,ρi)のデータが読み込まれると、図6に示したレイアウト設定の為の表示内容を液晶表示器8に表示させる。
(i)液晶表示器8のレイアウト表示
レイアウト設定時には、図6に示したような通常の面取加工の内容が液晶表示器8に演算制御回路40により表示される。即ち、液晶表示器8の表示エリアE2には、「レンズ:プラ」、「コース:オート」が表示されると共に、ヤゲン及び面取加工のための表示20がされる。また、表示エリアE3には、フレーム幾何学中心間距離FPD、眼鏡装用者の瞳孔間距離PD、寄せ量UP、サイズ「SIZE」及びその数値が表示される。図6では、規定値(標準値)としてFPDが70.0、PDが64.0、UPが+2.0、SIZEが+0.00となっている。また、表示エリアE3には、「SIZE」の下方に位置させて「吸着位置:光学中心」の表示がされている。
更に、表示エリアE4の左側には右のレンズ形状LR及びレンズ吸着盤Rsが重ねて表示され、表示エリアE4の右側には左のレンズ形状LL及びレンズ吸着盤Lsが重ねて表示される。この際、レンズ形状LRの光学中心ORとレンズ吸着盤Rsの中心が一致させられ、レンズ形状LLの光学中心OLとレンズ吸着盤Lsの中心が一致させられる。
また、ファンクション表示部H1〜H6の上には、レンズタイプ、レンズ、フレーム、面取、鏡面及びコース等がそれぞれ表示される。更に、ファンクション表示部H1には例えば「単焦点」が表示され、ファンクション表示部H2には例えば「プラ」が表示され、ファンクション表示部H3には例えば「メタル」が表示され、ファンクション表示部H4には例えば「小(前後)」が表示され、ファンクション表示部H5には例えば「はい」が表示され、ファンクション表示部H6には例えば「オート」が表示される。
そして、ファンクション表示部H4に対応するファンクションキーF4を押すと、図7,図8に示したようなポップアップメニュー21が表示される。このポップアップメニュー21には、「無し、小(前後)、中(前後)、大(前後)、特殊(前後)、小(後)、中(後)、大(後)、特殊(後)」等の面取位置の選択内容が表示される。この表示状態では、「無し、小(前後)、中(前後)、大(前後)、特殊(前後)、小(後)、中(後)、大(後)、特殊(後)」等の面取位置のいずれかの色が反転表示されている。この反転表示された内容が面取位置であり、ファンクション表示部H4に表示される。図7では、「小(前後)」が面取位置として表示されている。
この面取位置のための反転表示は、ファンクションキーF4を押す毎に「無し」、「小(前後)」、「中(前後)」、「大(前後)」、「特殊(前後)」、「小(後)」、「中(後)」、「大(後)」、「特殊(後)」等に対して順に実行される。
このファンクションキーF4で「特殊(前後)」を選択すると、図8に示すように、ファンクション表示部H4に「特殊(前後)」と反転表示され、特殊面取のコースに移行する。なお、「特殊(後)」を選択した場合にも特殊面取のコースに移行する。また、玉型形状LR、LLに面取加工後の面取軌跡31R、31Lが表示される。この場合、眼鏡レンズのコバ端の耳側、鼻側の面取りは例えば、2.0mmの面取り幅、80%の面取り範囲等の標準値で面取軌跡が表示される。
尚、「小(前後)」、「中(前後)」、「大(前後)」は、通常の面取加工での面取幅の大きさ(小、中、大)と、眼鏡レンズMLのコバ端の面取りする箇所(前側、後側)を意味する。「小(後)」、「中(後)」、「大(後)」も同様で、通常の面取加工での面取幅の大きさ(小、中、大)と、眼鏡レンズMLのコバ端の面取りする箇所(後側)を意味する。そして、「特殊(前後)」では、眼鏡レンズMLの前側及び後側屈折面のコバ端における面取加工のうち、眼鏡フレームの耳掛け(テンプル)側に位置する眼鏡レンズ位置(以下、耳側と略記する。)あるいは鼻当て(パッド)側に位置する眼鏡レンズ位置(以下、鼻側と略記する。)における面取加工を意味する。また、「特殊(後)」では、眼鏡レンズMLの前側屈折面のコバ端における面取は無し、後側屈折面のコバ端における面取加工のうち、耳側あるいは鼻側における面取加工を意味する。
(ii)レイアウト画面上での玉型形状の変更操作
演算制御回路40により表示制御される液晶表示器8のレイアウト画面上での玉型形状の形状変更パターンは以下の(1)〜(6)の6パターンがある。
(1)拡大縮小(横幅入力)
(2)拡大縮小(縦幅入力)
(3)上側のみ変更(縦幅入力)
(4)下側のみ変更(縦幅入力)
(5)内側のみ変更(横幅入力)
(6)外側のみ変更(横幅入力)
この64パターンの玉型形状の形状変更表示は、以下に説明するようにして演算制御回路40により実行される。
また、(1)〜(6)の形状変更パターンでは、ボクシング中心基準[図11,図14に示したボックス(方形枠)BR,BLの中心BOR,BOL(図14参照)を基準とする。]の座標系の縦幅及び横幅を数値入力指定して変更するものとする。尚、画面レイアウトはコバ幅測定前のレイアウト画面で行なう。
ところで、図6のレイアウト画面において、表示エリアE2の「FPD」,「PD」,「UP」,「SIZE]等のレイアウトデータ入力後、図3(B)のカーソル式ポインタ移動用の『▽』スイッチ7eを1回又は数回短い時間で操作すると(押すと)、演算制御回路40は図9に示したように色が反転又は他と異なるカーソルPを「サイズ」に移動させる。
そして、この「サイズ」の位置で『▽』スイッチ7eを長押しして(例えば、3秒以上押して)、『▽』スイッチ7eから指を離すと、演算制御回路40は図10に示したようなパターンデザイナー用のデータ入力ウィンドウWDを液晶表示器8の画面にの表示エリアE2に表示させ、このパターンデザイナー用のデータ入力ウィンドウWD内「鼻側」,「耳側」,「上側」,「下側」等の数値入力の為の項目を表示させる。この際、表示エリアE3の「サイズ」にあったカーソルPが演算制御回路40により表示エリアE2の「鼻側」に移動させられる。
尚、「サイズ」の位置で『▽』スイッチ7eを長押しせずに通常のように押すと、カーソルPは演算制御回路40により「FPD」に移動させられる。ここで、「FPD」の位置に変えて鼻幅(Distance between lenses)「DBL」が表示されている場合には、カーソルPが演算制御回路40により「DBL」に移動させられる。また、「吸着位置」が選択可能な時は、カーソルPが演算制御回路40により表示エリアE3の「吸着位置」へ移動させられる。
この後、『−+』スイッチ7d(別々に設けられる『+』、『−』スイッチでもよい)で「鼻側」の右側に変更する値の数値を入力する。また、「鼻側」の数値入力が終了した後、『▽』スイッチ7eを通常に押してカーソルPを「耳側」,「上側」,「下側」等に順次移動させて、「耳側」,「上側」,「下側」等の右側に変更する値の数値を『−+』スイッチ7dで入力する。
ここで、演算制御回路40は次のような条件で液晶表示器8のパターンデザイナー用のデータ入力ウィンドウWDへの数値表示を制御する。即ち、
・「鼻側」,「耳側」,「上側」,「下側」等の右側に表示される数値の初期値 はゼロとする。
・「鼻側」,「耳側」,「上側」,「下側」等の右側に入力される数値の変更単位は0.05mm、変更範囲は±6.0mmとする。
・「加工眼」は「左右共通」のみとし変更は出来ない。ここで、加工眼は加工眼鏡レンズを意味する。
・カーソルPが「鼻側」の位置ある時、『−+』スイッチ7d(別々に設けられる『+』、『−』スイッチでもよい)で「鼻側」の右側の数値を変更すると、「耳側」の右側の数値も同時に同じ値に変更される。カーソルPが「上側」の位置にある時は、「上側」の右側の数値を入力又は変更すると、「下側」の右側の数値も同時に同じ値に変更される。
・「耳側」と「下側」の右側の数値は単独で変更することもできる。
・「鼻側」,「耳側」,「上側」,「下側」の右側の何れかに数値が設定されていれば、カーソルPが表示エリアE3のレイアウトデータ領域(「FPD(DBL)」または「吸着位置」)に移動しても、パターンデザイナー用のデータ入力ウィンドウは表示されている。すべての設定値が「0.00」である時は、消去される。
・「鼻側」,「耳側」,「上側」,「下側」の右側の何れかに数値が設定されていれば、液晶表示器8の表示エリアE4のフレーム像表示ビューのバックグラウンド色が「白」に変化する。尚、「レイアウト」,「加工中」,「加工済」どのタブを選択したときでも、同様に液晶表示器8の表示エリアE4のフレーム像表示ビューのバックグラウンド色(背景色)が「白」に変化する。このとき、元のフレーム形状は「黒の点線」に、変形後のフレーム形状は「明るい赤の実線」で表示される。また、変形後のボックス補助線が「明るい青の実線」で表示される。
・「鼻側」,「耳側」,「上側」,「下側」等の右側の設定値(数値)をすべて「0.00」に戻すと、液晶表示器8の表示エリアE4のフレーム像表示ビューのバックグラウンド色は元の色に戻る。このとき、元のフレーム形状は「黒の実線」に戻り、変形後の形状とボックス補助線は消去される。
・サイズ変更との併用も可能とする。
・DBL入力や、下からの高さ入力がある場合は、形状変更で変わらないように する。
そして、上述のように「鼻側」,「耳側」,「上側」,「下側」等に変更する数値が入力されると、図11に示したようにレンズ形状(玉型形状)LR,LLの形状が実線から破線のように又は破線から実線のように変更(変形)表示される。この表示も演算制御回路40により実行される。
パターンデザイナーの特長は、「ナイロールの累進帯を少し長くしたいので、少しだけ下側を膨らませたい。」、「顔幅が広いので、2ポフレームの耳側だけ少し伸ばしたい。」などを実行したいときに、特別な機械を必要とせず、レンズ研削加工装置のカラー液晶ディスプレイ上で、形をデザインできることにある。
尚、上述したようにカーソルPは、図11の液晶表示器8の画面の表示エリアE2の「パターンデザイナー入力ウィンドウ」の項目内で順送りされる。即ち、カーソルPは、『▽』スイッチ7eを通常のように短い時間で押す毎に「鼻側」→「耳側」→「上側」→「下側」→「鼻側」→ 等の順に移動する。
また、図6,図9に示したような通常の「レイアウトデータ入力ウィンドウ」に戻るには、「鼻側」、「耳側」、「上側」或は「下側」何れかの項目にカーソルPがある状態で、『▽』スイッチ7eを長押し(3秒以上)する。この制御も演算制御回路40により実行される。
図10のように「パターンデザイナー入力ウィンドウ」の表示エリアE2のすべての項目、即ち「鼻側」,「耳側」,「上側」,「下側」等の項目の右側の数値が「0.00」であるときに、カーソルPを表示エリアE3の「レイアウトデータ入力ウィンドウ」の「FPD」,「PD」,「UP」,「サイズ」等に移動すると、演算制御回路40は図10の表示エリアE2の「パターンデザイナー入力ウィンドウ」の表示が消えて図9のようにする。尚、「パターンデザイナー入力ウィンドウ」の変更最小単位は“0.05”、変更範囲は上述したように“±6.00”となる。
(表示例1)
また、ナイロールフレームにおけるパターンデザインを行う場合、図11Aに示した入力ウインドウIwを図11の表示エリアE2に表示させると共に、図11Bに示した方形状のボクシング枠Bfと玉型形状Ms(破線で図示)を重ねて図11の状態表示エリアE4に表示させるようにすることもできる。
ここで、入力ウインドウIwには、鼻側,耳側,上側,下側、最遠部の表示とその数値入力枠f1〜f5が表示される。また、ボクシング枠Bfの中心をレイアウト中心(幾何学中心)Obとし、このレイアウト中心Obを通る縦線(垂直線)をLvとし横線(水平線)をLhととし、この縦線Lv及び横線Lhで90°づつ区画される4つのエリアをA1〜A4とする。尚、エリアA1,A2は上側に位置し、エリアA3,A4は下側に位置する。
しかも、ボクシング枠Bfの下部側(横線Lhの下方側)であって、ボクシング枠Bfのレイアウト中心(幾何学中心)Obからの動径が最も遠い点に小方形状のカーソルマークCmを重ねて表示させる。図11Bでは、エリアA3内にカーソルマークCmが表示されている。更に、この表示に際して、レイアウト中心(幾何学中心)ObとカーソルマークCmの中心を通る直線Lxも表示させる。
この状態で、図3(b)の『−+』スイッチ7dを操作する(押す)ことにより、カーソルマークCmは直線Lx上を矢印B3で示したようにレイアウト中心Obに対して進退移動する。このカーソルマークCmの移動に伴い、玉型形状MsはエリアA3内の部分が実線で示したように変形させられる。尚、図11Bでは玉型形状Msが小さくなる方向に変形させている。
(表示例2)
また、図11Bの玉型形状Msに図11Cに示したようなリム形状Rmを重ねて表示させて、表示例1と同様な操作により、玉型形状Msを変形操作することもできる。この図11Cに示したリム形状Rmは、図から明らかなようにナイロール等で眼鏡レンズをフレームに保持させる際に用いるハーフリムの形状を示したものである。このハーフリムに眼鏡レンズをナイロール等で保持させる技術は周知である。そして、ハーフリムのリム形状Rmは、図11Cから明らかなように逆U字状であり、左右の部分に下方まで延設された端部B1,B2を有する。このように、図11Cに示したリム形状Rmは横線Lh(横中心線)よりも下方まで延設された端部B1,B2を有する。
このようなリム形状Rmを有する場合において、破線で示した玉型形状Msを外側に実線で示したように変形させた場合、変形後の実線で示した玉型形状Msがリム形状Rmに合わなくなる。
この場合には、実際の眼鏡レンズと眼鏡フレームのリムの形状が合わなくなるので、この状態のリムに眼鏡レンズを取り付けた場合、リムが破損する虞がある。
従って、このような場合には、以下の2つの指定方法により、変形後の実線で示した玉型形状Msがリム形状Rmに合うようにすることができる。
(i)指定方法1
この指定方法1では、基準線となる横線Lh(横中心線)を図11Eに矢印B4で示したように一点鎖線から二点鎖線まで、即ち基準線となる横線Lh(横中心線)を形状Rmの端部B1,B2の下端まで移動させることにより、図11Eから明らかなように玉型形状Msを波線の状態から実線の状態まで変形させても、リム形状Rmの部分ではリム形状Rmと玉型形状Msが一致するようにする。
この際、図11の表示エリアE2には、図11に示したような入力ウインドウIwが表示される。この入力ウインドウIwには、基準設定,鼻側,耳側,上側,下側の表示とその数値入力枠f0〜f4が表示される。



尚、この表示例2では、基準線となる横線Lh(横中心線)を移動させるようにしたが、必ずしもこれに限定されるものではない。例えば、初期設定あるいは他のスイッチ設定を行うことで、垂直線の移動を選択するようにしてもよい。一般的にナイロールフレームにおいて垂直線の移動はあまりないと考えられるので必要はないかとも思われるが、ツーポイントフレームのような場合には垂直線を移動して変形させることも考えられる。
(ii)指定方法2
また、図11の表示エリアE2に図11Fに示したような入力ウインドウIwを表示させると共に、図11の状態表示エリアE3に図11Gの表示をさせるようにしても良い。
この際、入力ウインドウIwには、基準設定の表示に対応させて左右の基準点マークLm,Rmと、鼻側,耳側,上側,下側の表示とその数値入力枠f1〜f4を表示させる。
一方、入力ウインドウIwの基準設定(基準点マークLm,Rm)に対応させて、図11Dのリム形状Rmの端部B1,B2下端に図11Gの如く基準点マークLm,Rmを重ねて表示させ、玉型形状Msの変形操作は基準点マークLm,Rmより下方の部分のみで実行させるようにする。この場合の変形操作も表示例1と同様にして行われる。
また、上述した入力に伴う玉型形状の変更の為の制御回路40による演算は、以下に説明する演算式で実行される。図14〜図15は、この演算の為の模式図を示したものである。図14は一般的な形状をしたフレームで内側(鼻側)と外側(耳側)のサイズを拡大変更した場合で、図15は特殊な形状をしたフレームで外側(耳側)のサイズのみを拡大変更した例である。
ここで、図14,図15の模式図において、 内側(鼻側)変更サイズ,外側(耳側)変更サイズ,上側変更サイズ,下側変更サイズ,変更前の座標,変更後の座標,ボックスの接点ポイントXmax,Ymax,Xmin,Ymin等は、
内側(鼻側)変更サイズ:ΔX_in
外側(耳側)変更サイズ:ΔX_out
上側変更サイズ :ΔY_up
下側変更サイズ :ΔY_down
変更前の座標:(Xi, Yi)
変更後の座標:(Xi’, Yi’)
ボックスの接点ポイント:
Xmax=(Xmax_X,Xmax_Y),
Ymax=(Ymax_X,Ymax_Y),
Xmin=(Xmin_X,Xmin_Y),
Ymin=(Ymin_X,Ymin_Y)
として示してある。そして、演算制御回路40は、以下に示すBOXの接点区間毎(4区間)に分けた(1)〜(4)の演算式に基づいて、レンズ形状(玉型形状)LRの変更前の形状LRb(LLb)から変更後の形状LRa(LLa)を求める。
(1)i=Xmax〜Ymax
X座標
右枠 :Xi’=[ 1+(ΔX_in/(Xmax_X−Ymax_X))]×(X
i−Ymax_X)+Ymax_X
左枠 :Xi’=[1+(ΔX_out/(Xmax_X−Ymax_X))]×(X
i−Ymax_X)+Ymax_X
Y座標
Yi’=[1+(ΔY_up/(Ymax_Y−Xmax_Y))]×(Xi−Xma
x_Y)+Xmax_Y
(2)i=Ymax〜Xmin
X座標
右枠 :Xi’=[1+(ΔX_out/(Xmin_X−Ymax_X))]×(X
i−Ymax_X)+Ymax_X
左枠 :Xi’=[1+(ΔX_in/(Xmin_X−Ymax_X))]×(Xi
−Ymax_X)+Ymax_X
Y座標
Yi’=[1+(ΔY_up/(Ymax_Y−Xmin_Y))]×(Xi−Xmi
n_Y)+Xmin_Y
(3)i=Xmin〜Ymin
X座標
右枠 :Xi’=[ 1+(ΔX_out/(Xmin_X−Ymin_X))]×(
Xi−Ymin_X)+Ymin_X
左枠 :Xi’=[1+(ΔX_in/(Xmin_X−Ymin_X))]×(X
i−Ymin_X)+Ymin_X
Y座標
Yi’=[1+(ΔY_down/(Ymin_Y−Xmin_Y))]×(Xi−X
min_Y)+Xmin_Y
(4)i=Ymin〜Xmax
X座標
右枠 :Xi’=[1+(ΔX_in/(Xmax_X−Ymin_X))]×(Xi−Ymin_X)+Ymin_X
左枠 :Xi’=[1+(ΔX_out/(Xmax_X−Ymin_X))]×(X
i−Ymin_X)+Ymin_X
Y座標
Yi’=[1+(ΔY_down/(Ymin_Y−Xmax_Y))]×(Xi−Xm
ax_Y)+Ymax_Y
尚、図14のBOX(ボックス)の接点4点[P1R〜P4R(P1L〜P4Lについても同じ)]は、独立した4点となっていることが演算上望ましいが、3点以上が同一ポイントとなる場合、直線または1つの点となってしまうのでエラー処理をする。
また、4点[P1R〜P4R(P1L〜P4Lについても同じ)]の順番はXmax<Ymax<Xmin<Yminとなるが、Xmaxポイントが原点ゼロを挟んで、下側にある時は、Ymax<Xmin<Ymin<Xmaxとなることに注意して区間分けする

(iii)レンズ研削加工
このようにして玉型形状を変更操作した後、玉型形状の玉型形状情報(θi,ρi)に対応する眼鏡レンズMLのコバ厚Wiを測定する。この測定は、構成の説明で説明したように、演算制御回路40によりコバ厚測定装置(コバ厚測定手段)のパルスモータ等の駆動手段を作動制御して実行する。
次に、演算制御回路40により液晶表示器8にヤゲンシミュレーションの画面(図示せず)を表示させて、玉型形状情報(θi,ρi)のヤゲンシミュレーションを実行させる。
尚、ヤゲンのシミュレーション操作をしない場合には『オート』を選択することで、ヤゲン加工の面取加工の動作に移行する。但し、加工中の表示は、シミュレーション画面となる。
そして、レンズ加工を実行させる場合には、再度『左』スイッチ6bを押してスタートさせる。
これによって演算制御回路40は、駆動モータ47dを作動制御することにより研削砥石11を回転駆動させる一方、レンズ回転軸9、10と砥石回転軸12との軸間距離が角度θi毎に(砥石半径+動径ρi)となるように、駆動モータ47aをレンズ形状情報(θi,ρi)に基づいて正転又は逆転させることにより、図示しないキャリッジを上下動させて、キャリッジの前端部を角度θi毎に上下動させて、キャリッジの前端部を角度θi毎に上下回動させてレンズ回転軸9、10及び眼鏡レンズMLを上下動させる。これにより、眼鏡レンズMLが研削砥石11でレンズ形状情報(θi,ρi)に粗研削加工される。
その後、レイアウト時にファンクションキーF4の操作で『面取』を『なし』以外に設定した場合、面取軌跡におけるレンズ形状測定を実行する。
また、演算制御回路40は、上述と同様に各駆動モータ47a、47dをレンズ形状情報(θi,ρi)に基づいて作動制御して、レンズ形状(玉型形状)LL、LRに粗研削された眼鏡レンズMLの周縁のコバ端部に研削砥石11のヤゲン砥石11bによりヤゲン山部を研削加工する。
この際、演算制御回路40は、予め設定されたヤゲン位置データに基づいてキャリッジを左右に駆動する駆動モータ47bを制御することにより、玉型形状に粗加工された眼鏡レンズMLのコバ端にヤゲン加工を施す。平面加工ではヤゲン位置データとしてレンズ前面のコバ位置データを用いる。このヤゲン位置データ(又は前面コバ位置データ)は、眼鏡レンズMLのコバ厚を測定する際に得られる眼鏡レンズMLの前側屈折面fa又は後側屈折面fbのレンズ形状情報(θi,ρi)に対応する位置の測定軸19cの軸線方向への屈折面位置データから求められる(図14参照)。例えば、レンズ形状情報(θi,ρi)に基づく前側屈折面fa又は後側屈折面fbの屈折面位置データから所定位置コバ厚方向に位置する部分の位置データがヤゲン位置データとなる。このようなヤゲン加工位置データは、周知の方法で求めることができる。
以上説明したように、この発明の実施の形態の眼鏡フレームの玉型形状表示装置は、眼鏡フレームの玉型形状を入力する形状入力手段[フレーム形状測定装置(玉型形状測定装置)1]と、入力された玉型形状を表示する表示手段(液晶表示器8)とを有する。しかも、玉型形状表示装置は、玉型形状の少なくとも鼻当て側、耳掛け側の方向において数値入力により玉型変形させる玉型形状変形手段(『−+』スイッチ7d、演算制御回路40等)を有する。
この構成によれば、眼鏡レンズを加工する作業者にとってわかりやすく取り扱いやすいように、数値入力により簡単に玉型形状を変形させることができる。この結果、初心者にとって誤ってレンズ枠(玉型形状)を変形させてしまうことを未然に防ぐことができる。
また、この発明の実施の形態の眼鏡フレームの玉型形状表示装置は、変形させる前の玉型形状と、変形させた後の玉型形状とを同一画面に表示する表示手段(液晶表示器8)を備えている。
この構成によれば、変更前と変更後の玉型形状を同時に表示手段に表示させているので、眼鏡レンズを加工する作業者にとって玉型形状の変更前後の形状がわかりやすい。この結果、初心者にとって誤ってレンズ枠(玉型形状)を変形させてしまうことを未然に防ぐことができる。
更に、この発明の実施の形態の眼鏡フレームの玉型形状表示装置は、前記形状変形手段(『−+』スイッチ7d、演算制御回路40等)は、眼鏡フレームの玉型形状の幾何学中心点を中心とした点対称な玉型形状の箇所を変形させるように構成している。
この構成によれば、玉型形状に変形させる演算のための数値を入力したときに、玉型形状は幾何学中心点を中心とした点対称な箇所が変形するので、玉型形状の変形表示を簡易に実行できる。
また、この発明の実施の形態の眼鏡フレームの玉型形状表示装置は、前記表示手段(液晶表示器8)は、眼鏡フレームの左右両方の玉型形状の変形前の形状と変形後の形状を同一画面に表示するようにしている。
この構成によれば、変更前と変更後の左右の玉型形状を同時に表示手段に表示させているので、眼鏡レンズを加工する作業者にとって左右の玉型形状の変更前後の形状がわかりやすい。
本発明の実施の形態に係るレイアウト表示装置を備えるレンズ研削加工装置とフレーム形状測定装置との関係を示す説明図である。 本発明の実施の形態に係るレンズ研削加工装置を示し、加工室内の加工主要部の斜視図である。 本発明の実施の形態に係るレンズ研削加工装置を示し、(A)は第1の操作パネルの拡大説明図、(B)は液晶表示器の正面図である。 本発明の実施の形態に係るレンズ研削加工装置の制御回路の説明図である。 制御回路の制御を説明するためのタイムチャートである。 図3の液晶表示器の通常のレイアウト画面の表示例を示す説明図である。 図6の液晶表示器に表示されたポップアップメニューを示す説明図である。 図7に示すポップアップメニューにおいて「特殊(前後)」を選択した状態を示す図である。 図6の液晶表示器の通常のレイアウト画面における表示変更操作の例を示す説明図である。 図9の液晶表示器の通常のレイアウト画面における表示変更操作の後のパターンデザイナーウインドウの表示例を示す説明図である。 図10の液晶表示器のレイアウト画面におけるパターンデザイナーウインドウへの数値入力の一表示例を示す説明図である。 図11のレイアウト画面におけるパターンデザイナーウインドウへの数値入力の他の表示例を示す説明図である。 図11のレイアウト画面における表示変更操作の後のパターンデザイナーウインドウの表示例を示す説明図である。 図11のレイアウト画面における表示変更操作の後のパターンデザイナーウインドウの表示例を示す説明図である。 図11のレイアウト画面におけるパターンデザイナーウインドウへの数値入力の他の表示例を示す説明図である。 図11のレイアウト画面における表示変更操作の後のパターンデザイナーウインドウの表示例を示す説明図である。 図11のレイアウト画面におけるパターンデザイナーウインドウへの数値入力の他の表示例を示す説明図である。 図11のレイアウト画面における表示変更操作の後のパターンデザイナーウインドウの表示例を示す説明図である。 図10の液晶表示器のレイアウト画面におけるパターンデザイナーウインドウへの数値入力の他の表示例を示す説明図である。 図10の液晶表示器のレイアウト画面におけるパターンデザイナーウインドウからカーソルが他の表示エリアに移動したときの表示例を示す説明図である。 図10〜図12数値入力による玉型形状の演算による形状変化を説明するための模式図である。 図10〜図12数値入力による玉型形状の演算による形状変化を説明するための他の模式図である。
符号の説明
1…フレーム形状測定装置(形状入力手段)
7d…『−+』スイッチ(玉型形状変形手段の一部)
8…液晶表示器(表示手段)
40…演算制御回路(玉型形状変形手段の一部)

Claims (3)

  1. 形状入力手段から入力される眼鏡の玉型形状データに基づく玉型形状の表示に用いられる表示手段と、
    前記玉型形状データに基づく玉型形状を前記表示手段に表示させる演算制御回路と、
    前記表示手段に表示された前記玉型形状を変形させる数値を入力するのに用いる玉型形状変形手段と、を備えると共に、
    前記演算制御回路は、前記表示手段に表示された前記玉型形状を前記玉型形状変形手段により入力される数値に基づいて変形させる眼鏡フレームの玉型形状表示装置において、
    前記演算制御回路は、左右に延びる上リム形状部とこの上リム形状部の左右の部分に下方に向けて連設された側方リム形状部が設けられた逆U字状のハーフリムのリム形状を前記玉型形状に重ねて前記表示手段に表示させると共に、前記側方リム形状部の端部の下端を指定する線またはマークを前記表示手段に表示させて、前記玉型形状の前記線またはマークより下方の部分を前記数値入力により変形させることにより、前記玉型形状の鼻当て側、耳掛け側の部分の形状を変形させることを特徴とする眼鏡フレームの玉型形状表示装置。
  2. 請求項1記載の眼鏡フレームの玉型形状表示装置において、
    変形させる前の玉型形状と、変形させた後の玉型形状とを同一画面に表示する表示手段を備えたことを特徴とする眼鏡フレームの玉型形状表示装置。
  3. 請求項1又は2に記載の眼鏡フレームの玉型形状表示装置を備えたことを特徴とするレンズ研削加工装置。
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