JP4313218B2 - レンズ研削加工装置 - Google Patents

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Description

この発明は、第1挟持軸,第2挟持軸間に挟持させた眼鏡レンズを第1挟持軸,第2挟持軸の回転駆動により回転させながら、前記眼鏡レンズの周縁を研削砥石により玉型形状に研削加工するレンズ研削加工装置に関する。
従来から、第1挟持軸及び第2挟持軸からなるレンズ回転軸をパルスモータで駆動させ、眼鏡レンズを挟持し、高速回転させ、枠入れされる眼鏡フレームの玉型形状に研削加工するレンズ研削加工装置は知られている(例えば、特許文献1,2参照)。
特開2002−361545号 特開2001−341055号
ところで、眼鏡レンズには、累進多焦点レンズやEXレンズ、8カーブ等の極めて湾曲の度合いの大きいレンズ、プラスレンズ、マイナスレンズ等、種々のタイプがあり、しかもレンズ周縁部と中心部の厚みが異なるものもあり、それらの種々のタイプの眼鏡レンズに応じて、レンズ回転軸挟持による押圧力、砥石による加工圧力、加工代の大きさ等を変えて、研削加工しなければならない。
いままでのレンズ研削装置では、眼鏡フレームの玉型形状に即した眼鏡レンズ周縁部のコバ厚の形状データを基に、累進多焦点レンズやEXレンズ、8カーブ等の極めて湾曲の度合いの大きいレンズ、プラスレンズ、マイナスレンズ等のレンズ形状データを取得していたが、レンズ回転軸により挟持された眼鏡レンズの中心厚さのデータを得ていなかったため、適切なレンズ形状の判断を行えず、最適なレンズ研削加工を実現していなかった。
なお、例えば特許文献2等にあるようなマイクロレンズ等の中心厚さ測定、芯出し加工等の測定加工技術は存在するが、別体の中心厚さ測定装置を用いずに現行のレンズ研削装置にある機能を兼用活用して製造コスト削減を図ることが望まれる。
そこで、この発明では、第1,第2挟持軸間に挟持された眼鏡レンズの挟持部の厚さを測定可能なレンズ研削加工装置を提供することを目的とする。
この目的を達成するたために、この発明のレンズ研削加工装置は、眼鏡レンズを挟持させるための第1のレンズ回転軸と、前記第1のレンズ回転軸と同一軸線上に直列に配設され且つ前記第1のレンズ回転軸に対して進退動可能に設けられた第2のレンズ回転軸と、前記眼鏡レンズを吸着する吸着カップを有し且つ前記第1のレンズ回転軸の前記第2のレンズ回転軸に対する対向端部に着脱可能に取り付けられたレンズ吸着治具と、前記第2のレンズ回転軸の前記第1のレンズ回転軸に対する対向端部に取り付けられて前記吸着カップに吸着された前記眼鏡レンズを前記第1のレンズ回転軸に対して押さえ付けるレンズ押さえ部材と、前記第2のレンズ回転軸を前記第1のレンズ回転軸に対して進退駆動する軸移動手段と、前記第2のレンズ回転軸の前記第1のレンズ回転軸に対する進退移動量を検出する移動量検出手段と、 前記レンズ吸着治具及び前記レンズ押さえ部材を介して前記第1,第2のレンズ回転軸間に挟持された前記眼鏡レンズを研削加工するための研削砥石と、前記軸移動手段を駆動制御する演算制御手段を有するレンズ研削加工装置であって、前記吸着カップに吸着させた眼鏡レンズを前記レンズ押さえ部材で押さえ付けた状態で、前記第2のレンズ回転軸を前記第1のレンズ回転軸側に移動させたときの軸移動量Sと前記吸着カップの撓み変形量ax及び前記レンズ押さえ部材の撓み変形量bxとの関係を示すデータを記憶させたメモリを備えると共に、前記演算制御手段は、前記移動量検出手段からの移動量検出信号に基づいて前記軸移動量Sと前記撓み変形量ax,bxを求めて、この求めた軸移動量Sと撓み変形量ax,bxから前記眼鏡レンズの挟持部の厚さW0をS+ax+bxとして求めることを特徴とする。
この構成によれば、第1,第2のレンズ回転軸間に挟持された眼鏡レンズの挟持部の厚さを測定できる。
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
[構成]
図1において、1は眼鏡フレームFのレンズ枠形状やその型板或いは玉型モデル等から玉型形状データであるレンズ形状情報(θi,ρi)を読み取るフレーム形状測定装置(玉型形状データ測定装置)、2はフレーム形状測定装置から送信等によって入力された眼鏡フレームの玉型形状データに基づいて生地レンズ等から眼鏡レンズ(リムレスレンズを含む)MLを研削加工するレンズ研削加工装置(玉摺機)である。尚、フレーム形状測定装置1には周知のものを用いることができるので、その詳細な構成やデータ測定方法等の説明は省略する。
<レンズ研削加工装置2>
レンズ研削加工装置2は装置本体(本体ケース)3を有する。この装置本体3の上部には、図1に示したように、手前側から後方に向かうに従って上方に傾斜する上面(傾斜面)3aが設けられていると共に、上面3aの前部側(下部側)に開口する加工室4が形成されている。
この加工室4は、斜め上下にスライド操作可能に装置本体3に取り付けられたカバー5で開閉される様になっている。このカバー5は、無色透明又は有色透明(例えば、グレー等の有色透明)の一枚のガラスや樹脂製のパネルから構成され、装置本体3の前後にスライドする。
また、装置本体3の上面3aには、加工室4の側方に位置させた操作パネル6と、加工室4の上部開口より後部側に位置させたL字状の操作パネル7が設けられている。また、上面3aには、L字状の操作パネル7の下部側の部分より後方に位置し且つ操作パネル6、7による操作状態を表示させる表示手段としての液晶表示器(表示装置)8が設けられている。
(操作パネル6)
この操作パネル6は、図2(A)に示すように、眼鏡レンズを後述する一対のレンズ回転軸(レンズ保持軸)23,24によりクランプするための『クランプ』スイッチ6aと、眼鏡レンズの右眼用・左眼用の加工の指定や表示の切換え等を行う『左』スイッチ6b,『右』スイッチ6cと、砥石を左右方向に移動させる『砥石移動』スイッチ6d,6eと、眼鏡レンズの仕上加工が不十分である場合や試し摺りする場合の再仕上又は試し摺り加工するための『再仕上/試』スイッチ6fと、レンズ回転モード用の『レンズ回転』スイッチ6gと、ストップモード用の『ストップ』スイッチ6hとを備えている。これは、実際のレンズ加工に必要なスイッチ群を加工室4に近い位置に配置することで作業者の動作の負担を軽減するためである。
(操作パネル7)
操作パネル7は、図2(B)に示すように、液晶表示器8の表示状態を切り換える『画面』スイッチ7aと、液晶表示器8に表示された加工に関する設定等を記憶する『メモリー』スイッチ7bと、レンズ形状情報(θi,ρi)を取り込むための『データ要求』スイッチ7cと、数値補正等に使用されるシーソー式の『−+』スイッチ7d(『−』スイッチと『+』スイッチとを別々に設けても良い)と、カーソル式ポインタ移動用の『▽』スイッチ7eとを液晶表示器8の側方に配置している。また、ファンクションキーF1〜F6が液晶表示器8の下方に配列されている。
このファンクションキーF1〜F6は、眼鏡レンズMLの加工に関する設定時に使用されるほか、加工工程で液晶表示器8に表示されたメッセージに対する応答・選択用として用いられる。
各ファンクションキーF1〜F6は、加工に関する設定時(レイアウト画面)においては、ファンクションキーF1はレンズ種類入力用、ファンクションキーF2は加工コース入力用、ファンクションキーF3はレンズ素材入力用、ファンクションキーF4はフレーム種類入力用、ファンクションキーF5は面取り加工種類入力用、ファンクションキーF6は鏡面加工入力用として用いられる。
ファンクションキーF1で入力されるレンズ種類としては、『単焦点』、『眼科処方』、『累進』、『バイフォーカル』、『キャタラクト』、『ツボクリ』等がある。尚、『キャタラクト』とは、眼鏡業界では一般にプラスレンズで屈折度数が大きいものをいい、『ツボクリ』とは、マイナスレンズで屈折度数が大きいものをいう。
ファンクションキーF2で入力される加工コースとしては、『オート』、『試し』、『モニター』、『枠替え』等がある。
ファンクションキーF3で入力される被加工レンズの素材としては、『プラスチック』、『ハイインデックス』、『ガラス』、『ポリカーボネイト』、『アクリル』等がある。
ファンクションキーF4で入力される眼鏡フレームFの種類としては、『メタル』、『セル』、『オプチル』、『平』、『溝掘り(細)』、『溝掘り(中)』、『溝掘り(太)』、『ポイント:前金具』、『ポイント:後金具』、『ポイント:複合金具』等がある。
ファンクションキーF5で入力される面取り加工種類としては、『なし』、『小』、『中』、『大』、『特殊』等がある。
ファンクションキーF6で入力される鏡面加工としては、『なし』、『あり』、『面取部鏡面』等がある。
尚、上述したファンクションキーF1〜F6のモードや種別或いは順序は特に限定されるものではない。また、後述する各タブTB1〜TB4の選択として、『レイアウト』、『加工中』、『加工済』、『メニュー』等を選択するためのファンクションキーを設けるなど、キー数も限定されるものではない。
(液晶表示器8)
液晶表示器8は、『レイアウト』タブTB1、『加工中』タブTB2、『加工済』タブTB3、『メニュー』タブTB4によって切り替えられ、下方にはファンクションキーF1〜F6に対応したファンクション表示部H1〜H6を有する。尚、各タブTB1〜TB4の色は独立しており、後述する各エリアE1〜E4を除いた周囲の背景も各タブTB1〜TB4の選択切換と同時に各タブTB1〜TB4と同一の背景色に切り替わる。
例えば、『レイアウト』タブTB1とそのタブTB1が付された表示画面全体(背景)は青色、『加工中』タブTB2とそのタブTB2が付された表示画面全体(背景)は緑色、『加工済』タブTB3とそのタブTB3が付された表示画面全体(背景)は赤色、『メニュー』タブTB4とそのタブTB4が付された表示画面全体(背景)は黄色で表示されている。
このように、作業毎に色分けした各タブTB1〜TB4と周囲の背景とが同一色で表示されるので、作業者は現在どの作業中であるのかを容易に認識又は確認することができる。
ファンクション表示部H1〜H6は、必要に応じたものが適宜表示され、非表示状態の時にはファンクションキーF1〜F6の機能に対応したものとは異なった図柄や数値、或いは、状態等を表示することができる。また、ファンクションキーF1〜F6を操作している際、例えば、ファンクションキーF1を操作している際には、そのファンクションキーF1をクリックする毎にモード等の表示が切り替わっても良い。例えば、ファンクションキーF1に対応する各モードの一覧を表示して(ポップアップ表示)選択操作を向上させることも可能である。また、ポップアップ表示中の一覧は、文字、図形又はアイコン等で表わされる。
『レイアウト』タブTB1、『加工中』タブTB2、『加工済』タブTB3を選択した状態の時には、アイコン表示エリアE1、メッセージ表示エリアE2、数値表示エリアE3、状態表示エリアE4に区画した状態で表示される。また、『メニュー』タブTB4を選択した状態の時には、全体的に一つのメニュー表示エリアとして表示される。尚、『レイアウト』タブTB1を選択している状態の時には、『加工中』タブTB2と『加工済』タブTB3とを表示せず、レイアウト設定が終了した時点で表示しても良い。
尚、上述したような液晶表示器8を用いてのレイアウト設定は、特願2000−287040号又は特願2000−290864号と同様であるので、詳細な説明は省略する。
<研削加工部10>
更に、装置本体3内には、図3および図4に示すように、上述した加工室4を有する研削加工部10が設けられている。この加工室4は、研削加工部10において固定された周壁11内に形成されている。
この周壁11は、図3(a)、図4に示したように左右の側壁11a、11b、後壁11c、前壁11d及び底壁11eを有する。しかも、側壁11a、11bには円弧状のガイドスリット11a1、11b1が形成されている(図3(a)参照)。また、底壁11eは、図3(a)に示したように、後壁11cから手前側下方に円弧状に延びる円弧状底壁(傾斜底壁)11e1と、円弧状底壁11e1の前下端から前壁11dまで延びる下底壁(図示せず)を有する。この下底壁には、円弧状底壁11e1に近接させて下方の廃液タンク(図示せず)まで延びる排水管(図示せず)が設けられている。
研削加工部10は、図4および図5に示すように装置本体3に固定されたトレイ12と、このトレイ12上に配置されたベース13を有する。また、研削加工部10は、トレイ12に固定されたベース駆動モータ14と、トレイ12から立ち上げられた支持部12aと、トレイ12に固定されたベース駆動モータ14と、このベース駆動モータ14の出力軸(図示せず)に連動し且つ先端部が支持部12aに回転自在に保持されたネジ軸(送りネジ)15とを備えている。このベース駆動モータ14にはパルスモータが用いられている。
更に、研削加工部10は、眼鏡レンズMLの回転駆動系16と、眼鏡レンズMLの研削手段17と、眼鏡レンズMLのコバ厚測定系(コバ厚測定手段)18を備えている。
(ベース13)
ベース13は、図5に示したように、トレイ12の後縁部に沿って左右に延びる後側支持部13aと、後側支持部13aの左端部から前側に延びる側方側支持部13bから略V字状に形成されている。この後側支持部13aの左右両端部上にはVブロック状の軸支持部13c,13dが固定され、側方側支持部13bの前端部上にはVブロック状の軸支持部13eが固定されている。
また、装置本体3内には、左右に延び、且つ、前後に平行に並設された一対の平行ガイドバー19,20が配設されている。
この平行ガイドバー19,20の左右両端部は装置本体3内の左右の部分に取り付けられている。しかも、この平行ガイドバー19,20には、ベース13の側方側支持部13bが軸線方向に沿って左右に進退動可能に軸支されている。
更に、ベース13にはガイド部13fが一体に形成されていて、ガイド部13fにはネジ軸(送りネジ)15が螺着されている。そして、ベース駆動モータ14を作動させて、ベース駆動モータ14でネジ軸15を回転駆動することにより、ガイド部13fがネジ軸15の軸線方向に進退動され、ベース13がガイド部13fと一体に移動する様になっている。この際、ベース13が一対の平行ガイドバー19,20に案内されて軸線方向に沿って変位する。
(キャリッジ)
また、軸支持部13c,13d上のV溝部には左右に延びるキャリッジ旋回軸21の両端部が配設されている。22はキャリッジ旋回軸21に取り付けるキャリッジである。このキャリッジ22は、左右に間隔をおいて位置し且つ前後に延びる軸取付用のアーム部22a,22bと、左右に延び且つアーム部22a,22bの後端部間を連設している連設部22cと、連設部22cの左右中央部に後方に向けて突設した支持突部22dから二股形状に形成されている。尚、アーム部22a,22b及び連設部22cはコ字状になっている。このアーム部22a,22b間に加工室4を形成する周壁11が配置されている。
そして、このキャリッジ旋回軸21は、支持突部22dを貫通し且つ支持突部22dに保持されていると共に、軸支持部13c,13dに対して回動自在になっている。これにより、キャリッジ22前端部側はキャリッジ旋回軸21を中心に上下回動できるようになっている。尚、キャリッジ旋回軸21は、軸支持部13c,13dに固定して、支持突部22dをキャリッジ旋回軸21に対して回動可能且つ軸線方向に移動不能に保持させても良い。
(レンズ回転軸23,24)
このキャリッジ22は、左右に延び且つ眼鏡レンズ(円形の未加工眼鏡レンズ、即ち円形の被加工レンズ素材)MLを同軸上で挟持する一対のレンズ回転軸23,24を備えている。
このレンズ回転軸23,24の対向端部には取付穴23a,24aが形成され、取付穴23a,24aにはレンズ吸着治具200及びレンズ押さえ部材201が着脱可能に取り付けられている。しかも、レンズ回転軸23は、左右に向けてアーム部22aの先端部を貫通すると共に、アーム部22aの先端部に軸線回りに回転自在に且つ軸線方向に移動不能に保持されている。また、レンズ回転軸24は、左右に向けてアーム部22bの先端部に軸線回りに回転自在に且つ軸線方向に移動調整可能に保持されている。
このレンズ回転軸24のレンズ回転軸23とは反対側の端部には、図8,図9に示した当接検出手段202が設けられている。また、このレンズ回転軸24は軸移動手段203により軸線方向に進退駆動されるようになっている。
当接検出手段202は、一端部に内方フランジ204aが設けられた外筒204と、外筒204aの他端部に螺着されたキャップ205と、外筒204内に摺動自在に嵌合された内筒206と、レンズ回転軸24の端部を内筒204内に回転自在に保持するベアリング(軸受)207と、ベアリング207とキャップ205との間に介装されたコイルスプリング208を有する。
この外筒204には、内周面及び外周面に開口し且つ軸線と平行に長手方向に延びるスリット204bが形成されている。また、内筒206には、スリット204bに長手方向に移動可能に挿入されて、外筒204との相対回動を規制する突部206aが一体に設けられている。この突部206aの突出端には反射面206bが設けられている。
また、当接検出手段202は、外筒204に取り付けられた支持部材209と、支持部材209に取り付けた検出手段としてのフォトセンサ210を有する。このフォトセンサ210は、図示しない発光素子と受光素子を有する。しかも、フォトセンサ210は、通常は反射面206bに対向させられている。この位置ではフォトセンサ210は、発光素子から検出光を反射面206bに対して照射し、この照射により反射面206bから反射する反射光を受光素子で受光できるようになっている。このフォトセンサ210には周知の構成が採用できる。
更に、軸移動手段203は、外筒204に設けられたラック211と、このラック211に噛合するピニオン212と、このピニオン212を駆動するパルスモータ(駆動モータ)213を有する。尚、本実施例では説明の便宜上パルスモータ213によりピニオン213を直接駆動するようにしているが、実際にはパルスモータとピニオン212との間にギヤ減速機構が介装される。
また、外筒204の端部には反射面214が設けられ、キャリッジ22にはクランプ解除時のレンズ回転軸24の原点位置を反射面214と協働して検出する位置検出手段としてのフォトセンサ215が設けられている。このフォトセンサ215もフォトセンサ210と同様な構成を有する。
(レンズ回転軸23,24の回転駆動系16)
レンズ回転軸23,24の回転駆動系16は、図5,図8(a)に示したようにキャリッジ22に図示を省略した固定手段で固定されたレンズ回転軸駆動用モータ25と、キャリッジ22に回転自在に保持され且つレンズ回転軸駆動用モータ25の出力軸に連動する動力伝達軸(駆動軸)25aと、動力伝達軸25aの先端に設けられた駆動ギヤ26と、駆動ギヤ26に噛合し且つ一方のレンズ回転軸23に取り付けられた従動ギヤ26aを有する(図7参照)。この場合、駆動ギヤ26にウオームギヤを用い、従動ギヤ26aにウオームホイールを用いている。
更に、回転駆動系16は、一方のレンズ回転軸23の外端部(レンズ回転軸24側とは反対側の端部)に固定されたプーリ27と、キャリッジ22に設けられた動力伝達機構28と、他方のレンズ回転軸24の外端部(レンズ回転軸23側とは反対側の端部)に回転自在に保持されたプーリ29とを備えている。
このプーリ29は、図8(a)に示したようにレンズ回転軸24のスプライン部24eにスプライン嵌合していると共に、図示を省略した移動規制手段でレンズ回転軸24の軸線が延びる方向に移動不能に設けられている。これによりプーリ29は、レンズ回転軸24に対して軸線方向に相対移動可能に設けられていると共に、レンズ回転軸24が軸線方向に移動調整されたときに、軸線方向の位置が変化しないようになっている。
動力伝達機構28は、伝達プーリ28a,28bと、伝達プーリ28a,28bが両端部に固定された伝達軸(動力伝達軸)28cを有する。この伝達軸28cは、レンズ回転軸23,24と平行に配設されていると共に、図示しない軸受でキャリッジ22に回転自在に保持されている。また、動力伝達機構28は、プーリ27と伝達プーリ28aとの間に掛け渡された駆動側ベルト28dと、プーリ29と伝達プーリ28bとの間に掛け渡された従動側ベルト28eとを備えている。
レンズ回転軸駆動用モータ25を作動させて動力伝達軸25aを回転させると、動力伝達軸25aの回転が駆動ギヤ26及び従動ギヤ26aを介してレンズ回転軸23に伝達されて、レンズ回転軸23及びプーリ27が一体に回転駆動される。一方、プーリ27の回転は、駆動側ベルト28d,伝達プーリ28a,伝達軸28c,伝達プーリ28b及び従動側ベルト28eを介してプーリ29に伝達され、プーリ29及びレンズ回転軸24が一体に回転駆動される。この際、レンズ回転軸24及びレンズ回転軸23は同期して一体的に回転する様になっている。
(レンズ回転軸23,24の加工室4への配設構造)
上述した周壁11のガイドスリット11a1,11b1は、キャリッジ旋回軸21を中心に円弧状に形成されている。そして、ガイドスリット11a1、11b1には、キャリッジ22に保持させたレンズ回転軸23,24の互いに対向する端部が挿通されている。これによりレンズ回転軸23,24の対向端部は周壁11で囲まれた加工室4内に突出している。
また、側壁部11aの内壁面には図3(a)に示したように円弧状で断面ハット状のガイド板P1が取り付けられ、側壁部11bの内壁面には図4に示したように円弧状で断面ハット状のガイド板P2が取り付けられている(図3(b)参照)。このガイド板P1,P2にはガイドスリット11a1,11b1に対応して円弧状に延びるガイドスリット11a2′,11b2′が形成されている。
そして、側壁部11aとガイド板P1との間にはガイドスリット11a1,11a2′を閉成するカバー板11a2が前後及び上下に移動可能に配設され、側壁部11bとガイド板P2との間にはガイドスリット11b1,11b2′を閉成するカバー板11b2が前後及び上下に移動可能に配設されている。また、レンズ回転軸23,24はカバー板11a2,11b2をそれぞれ摺動自在に貫通している。これによりカバー板11a2,11b2はレンズ回転軸23,24にそれぞれ軸線方向に相対移動可能に取り付けられている。
しかも、ガイド板P1にはガイドスリット11a1,11a2′の上下に位置してガイドスリット11a1,11a2′の上下縁に沿う円弧状のガイドレールGa,Gbが設けられ、ガイド板P2にはガイドスリット11b1,11b2′の上下に位置してガイドスリット11b1,11b2′の上下縁に沿う円弧状のガイドレールGc,Gdが設けられ、
そして、カバー板11a2はガイドレールGa,Gbに上下を案内されて円弧状に上下移動できる様になっており、カバー板11b2はガイドレールGc,Gdに上下を案内されて円弧状に上下移動できる様になっている。
そして、キャリッジ22のレンズ回転軸23が円弧状のカバー板11a2を摺動自在に貫通して、レンズ回転軸23、側壁部11a1,ガイド板P1及びカバー板11a2の組み付け性を良くし、キャリッジ22のレンズ回転軸24が円弧状のカバー板11b2を摺動自在に貫通して、レンズ回転軸24、側壁部11b1,ガイド板P2及びカバー板11b2の組み付け性を良くしている。
また、カバー板11a2とレンズ回転軸23との間はシール部材Saを介してシールされていると共に、カバー板11a2はレンズ回転軸23にシール部材Sa,Saを介して保持されている。更に、カバー板11b2とレンズ回転軸24との間はシール部材Sbを介してシールされていると共に、カバー板11b2はレンズ回転軸24にシール部材Sb,Sbを介して軸線方向に相対移動可能に保持されている。これにより、レンズ回転軸23及び24がガイドスリット11a1,11a2′及び11b1,11b2′に沿って上下に円弧状に回動すると、カバー板11a2,11b2もレンズ回転軸23,24と一体に上下に移動できる。尚、シール部材Saは、カバー板11a2に保持させるか、周縁部をカバー板11a2と側壁部11aとの間及びカバー板11a2とガイド板P1との間に配設するかして、レンズ回転軸23が軸線方向に移動したとき、レンズ回転軸23の軸線方向に移動しないようにしても良い。また、同様にシール部材Sbは、カバー板11b2に保持させるか、周縁部をカバー板11b2と側壁部11bとの間及びカバー板11b2とガイド板P2との間に配設するかして、レンズ回転軸24が軸線方向に移動したとき、レンズ回転軸24の軸線方向に移動しないようにしても良い。
なお、側壁部11a1とガイド板P1は円弧状のカバー板11a2と密着するように接近しており、側壁部11b1とガイド板P2は円弧状のカバー板11b2は密着するように接近している。
さらに、加工室4内のガイド板P1,P2は、後側壁11c及び下底壁(図示せず)の近傍まで延設して、上下端が測定子41の側方及び研削砥石35の上近傍あたりで切れるようにすることにより、ガイド板P1,P2の上下端を加工室4内に開放して、研削液が側壁部11a1,11b1の内面に沿って流れるようにすることにより、側壁部11a1とガイド板P1との間及び側壁部11b1とガイド板P2との間に研削液が溜まることがないようになっている。
そして、キャリッジ22がキャリッジ旋回軸21を中心に上下回動して、レンズ回転軸23,24がガイドスリット11a1,11b1に沿って上下動したとき、カバー板11a2,11b2もレンズ回転軸23,24と一体に上下動して、ガイドスリット11a1,11b1がカバー板11a2,11b2で常時閉成された状態となっていて、周壁11内の研削液等が周壁11の外側に漏れないようになっている。尚、このレンズ回転軸23,24の上下動に伴い、眼鏡レンズMLが研削砥石35に対して接近・離反する。
尚、眼鏡レンズMLの生地レンズ等のレンズ回転軸23,24への装着時並びに研削加工終了後の離脱時には、レンズ回転軸23,24がガイド溝11aの中間位置に位置するように、キャリッジ22が上下方向の回動中心に位置させられるようになっている。また、キャリッジ22は、コバ厚測定時及び研削加工時に眼鏡レンズMLの研削加工量に応じて上下回動制御されて傾斜させられる。
(研削手段17)
この研削手段17は、図4に示したようにトレイ12に固定された砥石駆動モータ30と、砥石駆動モータ30の駆動がベルト31を介して伝達される伝達軸32と、伝達軸32の回転が伝達される砥石軸部33と、砥石軸部33に固定された研削砥石35を有する。尚、この研削砥石35は、符号を省略した粗研削砥石、ヤゲン砥石、仕上砥石等を有する。この粗研削砥石、ヤゲン砥石、仕上砥石は、軸線方向に並設されている。
<軸間距離調整手段43>
ところで、図6に示すように、レンズ回転軸23,24と砥石軸部33との間は軸間距離調整手段(軸間距離調整機構)43によって調整されるようになっている。
軸間距離調整手段43は、図6に示したように軸線が砥石軸部33の同一軸線上に位置する回転軸34を有する。この回転軸34は図5の支持突部13eのV溝上に回転自在に支持される。
また、軸間距離調整手段43は、回転軸34に保持させたベース盤56と、ベース盤56に取り付けられ且つ上面から斜め上方に延びる一対の平行なガイドレール57,57と、ガイドレール57と平行且つ回動可能にベース盤56に設けられたスクリュー軸(送りネジ)58と、ベース盤56の下面に設けられてスクリュー軸58を回転させるパルスモータ59と、スクリュー軸58が螺着され且つガイドレール57,57に上下動自在に保持された受台60を有する。
更に、軸間距離調整手段43は、受台60の上方に配設され且つガイドレール57,57に上下動自在に保持されたレンズ回転軸ホルダー61と、ガイドレール57,57の上端を保持し且つスクリュー軸58の上端部を回転自在に保持する補強部材62を備えている。このレンズ回転軸ホルダー61は、キャリッジ22の自重と図示しない圧力調整機構により、常時下方に回動付勢されて受台60に押し付けられるようになっている。また、この受台60にはレンズ回転軸ホルダー61が当接したのを検出するセンサSが取り付けられている。
そして、パルスモータ59を正転又は逆転させてスクリュー軸58を正転又は逆転させることにより、受台60がスクリュー軸58によりガイドレール57,57に沿って上昇又は降下させられると、レンズ回転軸ホルダー61は受台60と一体に上昇又は降下させられる。これによりキャリッジ22がキャリッジ旋回軸21を中心にして回動する。
<コバ厚測定系18>
レンズ形状測定装置としてのコバ厚測定系(レンズコバ厚測定装置)18は、図3(a),図4 に示したように、加工室4の後縁上部に配設された測定子41と、レンズ回転軸23,24と平行に設けられ且つ一端が測定子41と一体に設けられた測定軸42aと、側壁11bの後縁側上部に近接させて加工室4の外側に配設された測定部(測定子移動量検出部)42を有する。この測定軸42aは側壁11bを貫通して加工室4の内外に突出している。
(測定子41)
測定子41は、図3(a)に示したように、フィーラー保持部材100を有すると共に、一対のフィーラー101,102を有する。フィーラー保持部材100は、左右に延びる連設部100aと、連設部100aの左右両端部に同方向に向けて突設した平行な対向片100b,100cを有する。また、フィーラー101,102は、円柱状に形成されていると共に、対向片100b,100cの先端部に対向して取り付けられている。
また、フィーラ保持部材100は、図4に示したように側壁11bを貫通して左右に延びる測定軸42aに取り付けられている。この測定軸42aは、側壁11bの外側に配設された測定部42に左右に移動可能に保持されている。この測定子41と測定部42は図10に示したようにコバ厚形状測定手段Bを構成している。
(測定部42)
この測定部42は、図10に示したように、複数の符号240で示したフレームを有する。図では、説明の便宜上、フレームを複数の符号で示したが、実際には複数の部材からなる一つのフレームである。
また、測定部42は、測定軸42aに回転自在に保持され且つ測定軸42aの軸線方向に相対移動不能に保持された支持筒241と、支持筒241をフレーム240に対して軸線方向に進退移動可能に所定位置に保持するスプリング242,243を有する。
更に、測定部42は、軸線方向への移動をマグネスケール244と、測定子41を使用位置と不使用位置との間で回動させる測定子回動手段245と、測定子41を測定軸42aの軸線方向に強制的に駆動する測定軸進退駆動手段246を有する。
マグネスケール244は、フレーム240に保持された磁気スケール244aと、支持筒241と一体に設けられて磁気スケール244aの磁界分布を読み取る読取ヘッド244bを有する。これにより、測定軸42aの軸線方向への測定子41の移動量が読み取られるようになっている。
測定子回動手段245は、フレーム240に保持された駆動モータ247と、駆動モータ247の出力軸247aに取り付けられたアーム248と、測定軸42aの端部に取り付けられたアーム249と、測定軸42aと平行にアーム249に一体に保持され且つアーム248を摺動自在に貫通する連結軸250を有する。これにより、駆動モータ247の回転がアーム248,249及び連結軸250を介して測定軸42aに伝達されて、この測定軸42aが軸線回りに回動させられる様になっている。この際、駆動モータ247による測定軸42aの回動範囲は、測定子41を起立状態の収納位置と水平に倒した使用位置とに位置との範囲で行うようにさせる。
(制御回路)
上述の操作パネル6,7(即ち、操作パネル6,7の各スイッチ)は、図11に示したように、CPUを有する演算制御回路(演算制御手段)80に接続されている。また、この演算制御回路80には、記憶手段としてのROM81、記憶手段としてのデータメモリ82、RAM83が接続されていると共に、補正値メモリ84が接続されている。
更に、演算制御回路80には、表示用ドライバ85を介して液晶表示器8が接続されていると共に、パルスモータドライバ(パルスモータ駆動回路)86が接続されている。このパルスモータドライバ86は、演算制御回路80により作動制御されて、研削加工部10等における各種駆動モータ、即ち、ベース駆動モータ14,レンズ回転軸駆動用モータ25,パルスモータ59,213等を作動制御する様になっている。しかも、演算制御回路80は、パルスモータ213の駆動パルスを検出して駆動パルス数をカウントするパルスカウント部80aを軸移動量検出手段として有する。
また、演算制御回路80にはフォトセンサ210,215からの検出信号が入力されるようになっている。
更に、演算制御回路80には、モータドライバ(モータ駆動回路)86aを介して砥石駆動モータ30が接続されている。
更に、演算制御回路80には、通信ポート88を介して図6のフレーム形状測定装置1が接続され、フレーム形状測定装置(玉型形状測定装置)1からのフレーム形状データ,レンズ形状データ、ポイントフレーム取付用穴位置データ等の玉型形状データが入力されるようになっている。
しかも、演算制御回路80には、マグネスケール244からの測定信号(測定子移動量検出信号)が入力される様になっている。
この演算制御回路80は、ベース駆動モータ14の駆動パルスやフレーム形状測定装置1からの玉型形状データ(θi,ρi)に基づいて作動制御されるレンズ回転軸駆動用モータ25,パルスモータ59等の駆動パルスと、測定部42からの移動量検出信号等から、玉型形状データ(θi,ρi)における眼鏡レンズMLの前側屈折面(図10中、眼鏡レンズの左側の面)の座標位置と後側屈折面(図10中、眼鏡レンズの右側の面)の座標位置をそれぞれ求めて、この求めた玉型形状データ(θi,ρi)における眼鏡レンズMLの前側屈折面の座標位置と後側屈折面の座標位置からコバ厚Wiを演算により求めるようになっている。
そして、演算制御回路80は、加工制御開始後に、フレーム形状測定装置1からのデータ読み込みや、データメモリ82の記憶領域m1〜m8に記憶されたデータの読み込みがある場合には、時分割による加工制御とデータの読み込みやレイアウト設定の制御を行う様になっている。
即ち、時間t1,t2間の期間をT1、時間t2,t3間の期間をT2、時間t3,t4間の期間をT3、・・・、時間tn−1,tn間の期間をTnとすると、期間T1,T3…Tnの間で囲う制御が行われ、データの読み込みやレイアウト設定の制御を期間T2,T4…Tn−1の間に行う。従って、被加工レンズの研削加工中に、次の複数の玉型形状データ及びポイントフレーム取付用穴位置データの読み込み記憶や、データの読み出しとレイアウト設定(調整)等を行うことができ、データ処理の作業効率を格段に向上させることができるようになっている。
また、上述のROM81にはレンズ研削加工装置2の動作制御のための種々のプログラムが記憶され、データメモリ82には複数のデータ記憶領域が設けられている。また、RAM83には、現在加工中の加工データを記憶する加工データ記憶領域83a、新たなデータを記憶する新データ記憶領域83b、フレームデータや加工済みデータ等を記憶するデータ記憶領域83cが設けられている。
尚、データメモリ82には、読み書き可能なFEEPROM(フラッシュEEPROM)を用いることもできるし、メインの電源がオフされても内容が消えないようにしたバックアップ電源使用のRAMを用いることもできる。
更に、この演算制御回路80は、データメモリ82に記憶されたポイントフレーム取付用穴位置データに基づいて上述の穴径可変手段および穴形状可変手段の制御を行う。即ち、穴開け工具のリムレスレンズに対する位置決め、穴開け工具の回転速度、穴開け工具とリムレスレンズとの間の相対移動およびその移動速度並びにその移動の態様を自動的に制御する。
尚、穴径可変手段によりリムレスレンズに穴を開ける場合、穴開け工具、即ち特殊ドリルは所定の回転速度で回転されるが、穴形状可変手段によりリムレスレンズに穴を開ける場合には、穴開け工具、即ち、リーマ或いはエンドミルは回転せず、穴開け工具とリムレスレンズとを相対移動、例えば、リムレスレンズを二次元或いは三次元的に移動するように制御する。このようにしてリムレスレンズに異なる穴径の穴或いは形状の異なる穴を自動的に形成することができる。
この穴径可変手段および穴形状可変手段の操作は上述の操作パネル6、7に設けられた操作ボタン(図示せず)によって行われる。
[作用]
次に、この様な構成の演算制御回路80を有するレンズ研削加工装置の作用を説明する。
(1)眼鏡レンズMLの挟持部厚さ算出
レンズ研削加工装置2の起動時には、レンズ回転軸23,24間が開いていて、外筒204の反射面214がフォトセンサ215に対向している。このフォトセンサ215の発光素子(図示せず)から反射面214に向けて照射された検出光がフォトセンサ215の受光素子(図示せず)に受光されて、この受光素子からの光量検出信号が演算制御回路80に入力されている。
このようにレンズ回転軸23,24間が開いている状態で、レンズ吸着治具200の基部である軸部200aをレンズ回転軸23の取付穴23aに嵌着する。この状態において、レンズ吸着治具200の吸着カップ200bは軸線方向の寸法をa0とし、レンズ押さえ部材201の軸線方向の寸法をb0とする。尚、レンズ吸着治具200をレンズ回転軸23に取り付ける前には、レンズ吸着治具200を眼鏡レンズMLに吸着させておく。
また、演算制御回路80は、『クランプ』スイッチ6aを押すと、パルスモータドライバ86を作動制御して、パルスモータドライバ86から駆動パルスをパルスモータ213に供給して、パルスモータ213を正転させる。
これにより、パルスモータ213の正転によりピニオン212が回転させられ、このピニオン212の回転がラック211により直線運動に変換されて、ラック212と一体の外筒204が図8,図9中左方に移動させられる。
この移動初期には、外筒204の反射面214がフォトセンサ215に対向している状態からフォトセンサ215に対してずれるように図9中左方に移動し、フォトセンサ215のからの検出光量が徐々に低下する。
また、この移動に伴い、レンズ回転軸24に取り付けたレンズ押さえ部材201が図12の如く接近していき、眼鏡レンズMLに当接する。この後、更にレンズ回転軸24が眼鏡レンズML側に移動させられると、レンズ吸着治具200及びレンズ押さえ部材201が圧縮されて行くと共に、この際の反力がレンズ回転軸24に作用する。
これに伴い、外筒204は、図8,図9中、コイルスプリング208を徐々に圧縮して、内筒206に対して相対的に左方移動する。この移動により、フォトセンサ210が反射面206bに対して図9中左方に相対的に移動して、フォトセンサ210の受光センサによる検出光量が徐々に低下する。
そして、フォトセンサ210が反射面206bに対して図9中左方に相対的に所定量だけ移動すると、フォトセンサ210の受光センサによる検出光量が所定値以下になり、レンズ押さえ部材201が図13の如く所定の寸法C(C<b0)の状態まで圧縮される。
この圧縮状態では、眼鏡レンズMLをレンズ回転軸23,24間で仮締めした状態となっている。
そして、演算制御回路80は、この仮締め状態から更にレンズ回転軸24を眼鏡レンズML側に所定量(設定量)だけ移動させて、レンズ吸着治具200及びレンズ押さえ部材201を更に圧縮させて、本締めを行い、パルスモータ213を停止させる。この本締めにより眼鏡レンズMLは、レンズ回転軸23,24間に挟持(クランプ)される。
一方、演算制御回路80は、上述した移動初期において、フォトセンサ215の受光センサ(図示せず)からの検出光量が所定値以下になると、パルスモータ213への駆動パルス数からレンズ回転軸24のレンズ回転軸23側(眼鏡レンズML側)への移動量の演算を開始する。この際、駆動パルス数は、パルスカウント部80aによりカウントする。
ここで、演算開始位置においてレンズ回転軸23,24間の間隔は予め既知となっていて、この間隔のデータはROM81に予め記憶されている。また、所定駆動パルス数に対するレンズ回転軸24の移動量のデータもROM81に予め記憶されている。尚、これらのデータはデータメモリ82に記憶させておくこともできる。
そして、演算制御回路80は、この様なパルスモータ213の駆動によるレンズ回転軸24の軸移動量Sを求めると共に、本締めまでのレンズ吸着治具200の吸着カップ200bの軸線方向への撓み変形量ax及びレンズ押さえ部材201の軸線方向への撓み変形量bxを求めて、眼鏡レンズMLのレンズ回転軸23,24による挟持部(締付部)の厚さW0を、
W0=S+ax+bx
として概略的に求める。この場合、眼鏡レンズMLの光学中心をレンズ回転軸23,24の軸線に一致するように保持している場合には、厚さW0は眼鏡レンズMLの中心部の厚さになる。
尚、レンズ吸着治具200の吸着カップ200bの軸線方向への撓み変形量ax及びレンズ押さえ部材201の軸線方向への撓み変形量bxは、中心の変形量とする。
また、吸着カップ200bの軸線方向への撓み変形量axやレンズ押さえ部材201の軸線方向への撓み変形量bxはその材質により異なる。例えば、図14は、パルスモータ213に駆動パルスを供給してレンズ回転軸24を眼鏡レンズML側に移動させたときに、吸着カップ200bの材質の相違により吸着カップ200bが撓み変形する量が異なる例を示したものである。即ち、吸着カップ200bがゴム製,金属製,プラスチック製の場合、吸着カップ200bはそれぞれ撓み変形線ta,tb,tcで示したように異なる勾配で直線的に弾性変形する。この弾性変形量は、レンズ押さえ部材201も同様である。従って、このデータを予めROM81又はデータメモリ82等に記憶させておいて、上述した撓み変形量ax,bx等の算出に用いる。
このような眼鏡レンズMLのクランプ状態から、眼鏡レンズMLをレンズ回転軸23,24から取り外すには、『クランプ』スイッチ6aを押すと、演算制御回路80は上述とは逆にパルスモータ213を逆転させる。これにより、パルスモータ213はピニオン212及びラック211を介して外筒204を上述とは逆方向(フォトセンサ213側)に移動させて、レンズ回転軸24を眼鏡レンズMLから離反する方向に移動させる。
そして、演算制御回路80は、フォトセンサ213側への外筒204の移動に伴い、外筒204の反射面214がフォトセンサ215に対向させられると、このときのフォトセンサ215の受光素子(図示せず)からの検出信号に基づいて、パルスモータ213を原点位置に停止させる。
(2)レンズ形状データの読み込み
演算制御回路80は、測定子41を使用しない状態では駆動モータ247を作動制御して、測定子41を起立状態の収納位置位置させている。
そして、スタート待機状態からメイン電源がオンされると、演算制御回路80はフレーム形状測定装置1からデータ読み込みがあるか否かを判断する。
即ち、演算制御回路80は、操作パネル6の『データ要求』スイッチ7cが押されたか否かが判断される。そして、『データ要求』スイッチ7cが押されてデータ要求があれば、フレーム形状測定装置1からレンズ形状情報(θi,ρi)及びポイントフレーム取付用穴位置データのデータをRAM83のデータ読み込み領域83bに読み込む。この読み込まれたデータは、データメモリ82の記憶領域m1〜m8のいずれかに記憶(記録)されると共に、レイアウト画面が液晶表示器8に表示される。
(3)レンズタイプの算出
次に、演算制御回路80は、ベース駆動モータ14を作動制御してキャリッジ22をネジ軸15によりその軸線方向に進退駆動制御させ、眼鏡レンズMLをレンズ回転軸23,24と一体にその軸線方向に移動させ、眼鏡レンズMLを測定子41のフィーラー101,102の中央に対応させる。
この後、演算制御回路80は、パルスモータ59を作動制御することにより、キャリッジ22の前端部を上昇させて、キャリッジ22のレンズ回転軸23,24をガイドスリット11a1,11b2に沿って上方に回動させ、レンズ回転軸23,24間に保持させた眼鏡レンズ(被加工レンズ)MLを上方に円弧状に回動させる。ここで、演算制御回路80には、操作パネル6,7を介して眼鏡レンズMLの直径が予め入力されている。
次に、演算制御回路80は、入力されている眼鏡レンズMLの直径のデータに基づいて駆動モータ247を作動制御して測定軸42aを回動させ、測定子41を起立状態の収納位置から水平方向に倒して、眼鏡レンズMLの周縁部の両側に測定子41のフィーラー101,102を臨ませる。例えば、眼鏡レンズMLの周縁から5mm内側の位置にフィーラー101,102を臨ませる。
この位置で演算制御回路80は、ベース駆動モータ14を作動制御してキャリッジ22をネジ軸15によりその軸線方向に駆動制御させ、眼鏡レンズMLをレンズ回転軸23,24と一体にその軸線方向で且つ眼鏡レンズMLを測定子41のフィーラー101側に移動させて、眼鏡レンズMLの前側屈折面をフィーラー101に接触させると共に、接触位置よりも更に移動させて停止させる。
この際、フィーラー101は前側屈折面の湾曲に当接して光軸方向(レンズ回転軸23,24の軸線と平行な方向)に移動させられ、この左右への移動量が測定軸42aを介して測定部42により測定される。即ち、フィーラー101の左右への移動量が測定部42のマグネスケール244により測定される。
この測定部42のマグネスケール244からの測定信号は演算制御回路80に入力され、演算制御回路80はマグネスケール244からの測定信号に基づいてフィーラー101の眼鏡レンズMLの前側屈折面の周縁部への当接位置の光軸方向への移動開始位置及び移動量を求める。
同様に演算制御回路80は、測定部42を作動制御して、フィーラー102を眼鏡レンズ(被加工レンズ)MLの前側屈折面の周縁部に当接(接触)させる。そして、フィーラー102の左右への移動量が測定軸42aを介してマグネスケール244により測定される。このマグネスケール244からの測定信号は演算制御回路80に入力され、演算制御回路80はマグネスケール244からの測定信号に基づいてフィーラー102の眼鏡レンズMLの後側屈折面への当接位置の光軸方向への移動開始位置及び移動量を求める。
そして、演算制御回路80は、フィーラー101,102の移動開始位置とフィーラー101,102の間隔から眼鏡レンズMLの周縁部厚さWeを求め、上述したようにして求めた眼鏡レンズMLのレンズ回転軸23,24による挟持部(締付部)の厚さW0と周縁部厚さWeから眼鏡レンズMLがプラスレンズかマイナスレンズかを求める。しかも、演算制御回路80は、研削砥石35で研削加工する際に眼鏡レンズMLが破損しない最大研削量Δxを先に求めたレンズタイプと挟持部(締付部)の厚さW0及び周縁部厚さWeから求める。この求めたレンズタイプと最大研削量ΔxはRAM83に記憶させる。
(4)加工データの算出
このレンズタイプや最大研削量等を求めた後に演算制御回路80は、ベース駆動モータ14を作動制御してキャリッジ22をネジ軸15によりその軸線方向に駆動制御させ、眼鏡レンズMLをレンズ回転軸23,24と一体にその軸線方向で且つ眼鏡レンズMLを測定子41のフィーラー101側に移動させて、眼鏡レンズMLの前側屈折面をフィーラー101に接触させると共に、接触位置よりも更に移動させて停止させる。
そして、演算制御回路80は、この様にしてフィーラー101を眼鏡レンズ(被加工レンズ)MLの前側屈折面に当接(接触)させた後、玉型形状データであるレンズ形状情報(θi,ρi)に基づいてレンズ回転軸駆動用モータ25及びパルスモータ59を作動制御することにより、フィーラー101と眼鏡レンズMLの前側屈折面とを玉型形状データ(θi,ρi)に基づいて相対的に接触移動させる。
この際、フィーラー101は前側屈折面の湾曲に従って左右に移動させられ、この左右への移動量が測定軸42aを介して測定部42により測定される。即ち、フィーラー101の左右への移動量が測定部42のマグネスケール244により測定される。
この測定部42のマグネスケール244からの測定信号は演算制御回路80に入力され、演算制御回路80はマグネスケール244からの測定信号に基づいて玉型形状データ(θi,ρi)における眼鏡レンズMLの前側屈折面の座標位置を求める。
同様に演算制御回路80は、測定部42を作動制御して、フィーラー102を眼鏡レンズ(被加工レンズ)MLの前側屈折面に当接(接触)させると共に、玉型形状データ(θi,ρi)に基づいてレンズ回転軸駆動用モータ25及びパルスモータ59を作動制御することにより、フィーラー102と眼鏡レンズMLの後側屈折面とを玉型形状データ(θi,ρi)に基づいて相対的に接触移動させる。この際、フィーラー102は後側屈折面の湾曲に従って左右に移動させられ、この左右への移動量が測定軸42aを介してマグネスケール244により測定される。このマグネスケール244からの測定信号は演算制御回路80に入力され、演算制御回路80はマグネスケール244からの測定信号に基づいて玉型形状データ(θi,ρi)における眼鏡レンズMLの後側屈折面の座標位置を求める。
この様な前側屈折面の座標位置や後側屈折面の座標位置を求めるより具体的な方法は、特願2001−30279号に開示のものが採用できるので、その詳細な説明は省略する。
そして、この求めた玉型形状データ(θi,ρi)における眼鏡レンズMLの前側屈折面の座標位置と後側屈折面の座標位置からコバ厚Wiを演算により求める。
この後、演算制御回路80は、眼鏡レンズの処方箋に基づく瞳孔間距離PDやフレーム幾何学中心間距離FPD等のデータ、上寄せ量等から、玉型形状データ(θi,ρi)に対応する眼鏡レンズMLの加工データ(θi′,ρi′)を求めて、加工データ記憶領域83aに記憶させる。この様な測定終了後は、演算制御回路80により駆動モータ247を作動制御して、測定子41は収納位置まで起立させる。
(5)研削加工
この後、演算制御回路80は、モータドライバ86aにより砥石駆動モータ30を作動制御して、研削砥石35を図6中、時計回り方向に回転駆動制御する。この研削砥石35は、上述したように粗研削砥石(平砥石),ヤゲン砥石,仕上砥石等を有する。
一方、演算制御回路80は、加工データ記憶領域83aに記憶させた加工データ(θi′,ρi′)に基づいて、パルスモータドライバ86を介してレンズ回転軸駆動モータ25を駆動制御し、レンズ回転軸23,24及び眼鏡レンズMLを図6中半時計回り方向に回転制御する。
この際、演算制御回路80は、RAM83に記憶させたレンズタイプ及び最大研削量Δxと加工データ記憶領域83aに記憶させた加工データ(θi′,ρi′)に基づいて、まずi=0の位置でパルスモータドライバ86を作動制御することによりパルスモータ59を駆動制御して、スクリュー軸58を逆転させ、受台60を所定量ずつ降下させる。この受台60の降下に伴い、レンズ回転軸ホルダー61がキャリッジ22の自重の下に受台60と一体に降下する。
この降下に伴って未加工で円形の眼鏡レンズMLが研削砥石35の研削面35aに当接した後は、受台60のみが降下させられる。この降下により受台60がレンズ回転軸ホルダー61から下方に離反すると、この離反したことがセンサSにより検出され、このセンサSからの検出信号が演算制御回路80に入力される。この演算制御回路80は、センサSからの検出信号を受けた後、更にパルスモータ59を駆動制御して、受台60を所定量だけ微小に降下させる。
これにより、加工データ(θi′,ρi′)のi=0において、研削砥石35が眼鏡レンズMLに接触して、眼鏡レンズMLが最大研削量Δxの範囲内において所定量研削される。
この研削に伴いレンズ回転軸ホルダー61が降下して受台60に当接すると、センサSがこれを検出して検出信号を出力し、この検出信号が演算制御回路80に入力される。
この演算制御回路80は、この検出信号を受けると、加工データ(θi′,ρi′)のi=1において、i=0の場合と同様に、眼鏡レンズMLを研削砥石35により研削加工させる。そして、演算制御回路80は、この様な制御をi=n(360°)行って、加工データ(θi′,ρi′)の角度θi′毎に動径ρi′となるように眼鏡レンズMLの周縁を研削砥石35の符号を省略した粗研削砥石により研削加工する。
以上説明したように、この発明の実施の形態のレンズ研削加工装置は、眼鏡レンズMLを挟持させるための第1挟持軸(レンズ回転軸23)と、前記第1挟持軸(レンズ回転軸23)と同一軸線上に直列に配設され且つ前記第1挟持軸(レンズ回転軸23)に対して進退動可能に設けられて前記第1挟持軸(レンズ回転軸23)との間で前記眼鏡レンズMLを挟持する第2挟持軸(レンズ回転軸24)を有する。また、このレンズ研削加工装置は、前記第2挟持軸(レンズ回転軸24)を前記第1挟持軸(レンズ回転軸23)に対して進退駆動する軸移動手段(パルスモータ213)と、前記第2挟持軸(レンズ回転軸24)の前記第1挟持軸(レンズ回転軸23)に対する進退移動量を検出する移動量検出手段(パルスカウント部80a)と、前記第1,第2挟持軸間(レンズ回転軸23,24)に挟持された前記眼鏡レンズMLを研削加工するための研削砥石35と、前記軸移動手段(パルスモータ213)を駆動制御する演算制御手段(演算制御回路80)を有する。しかも、前記演算制御手段(演算制御回路80)は、前記移動量検出手段(パルスカウント部80a)からの移動量検出信号に基づいて前記第1,第2挟持軸間(レンズ回転軸23,24)の間隔を求めて前記眼鏡レンズの挟持部MLの厚さを求めるようになっている。
この構成によれば、第1,第2挟持軸(レンズ回転軸23,24)間に挟持された眼鏡レンズMLの挟持部の厚さを測定できる。
また、この発明の実施の形態のレンズ研削加工装置の前記演算制御手段(演算制御回路80)は、前記移動量検出手段(パルスカウント部80a)からの移動量検出信号に基づいて前記第1,第2挟持軸間(レンズ回転軸23,24)の間隔を求めて前記眼鏡レンズの挟持部MLの厚さを求めて、該挟持部の厚さと前記挟持部以外の部分の厚さとから前記眼鏡レンズがプラスレンズかマイナスレンズかを判別するようになっている。
この構成によれば、レンズのタイプを知ることで、研削砥石による眼鏡レンズの研削加工時に、眼鏡レンズが破損しないような研削量を求める際の判断材料とすることができる。
尚、以上説明した実施例では、パルスモータ213の駆動パルス数をパルスカウント部(移動量検出手段)80aで検出してカウントすることにより、この駆動パルス数からレンズ回転軸24の軸線方向への移動量を求めるようにしたが、必ずしもこれに限定されるものではない。この移動量検出手段はリニアセンサやマグネスケール等であっても良い。
この発明に係るレンズ研削加工装置とフレーム形状測定装置との関係を示す説明図である。 (A)は図1のレンズ研削加工装置の下側の操作パネルの説明図、(B)は図1にレンズ研削加工装置の上側の操作パネル及び液晶表示器の表示例を示す説明図である。 (a)は図1に示したレンズ研削加工装置の加工室の説明図、(b)はレンズ回転軸と加工室の側壁との関係を示す断面図である。 図3の加工室をベース上に配置した状態を示す斜視図である。 図4に示したレンズ回転軸を支持するキャリッジ及びベースを説明するための斜視図である。 図4に示したキャリッジを昇降制御する手段の説明図である。 図3,図4の測定子と眼鏡レンズとの関係を示す部分配置説明図である。 図5に示したキャリッジの他の構成の説明図である。 図8の要部拡大断面図である。 図3,図4の測定子に連動する測定部の概略説明図である。 図1に示したレンズ研削加工装置の制御回路図である。 図8に示したレンズ回転軸による眼鏡レンズのチャッキング前の説明図である。 図12に示したレンズ回転軸による眼鏡レンズのチャッキング時の説明図である。 図12,図13のレンズ回転軸によるチャッキング時の移動量の説明図である。
符号の説明
ML…眼鏡レンズ
23…レンズ回転軸(第1挟持軸)
24…レンズ回転軸(第2挟持軸)
35…研削砥石
80…演算制御回路
80a…パルスカウント部(移動量検出手段)
213…パルスモータ(軸移動手段)

Claims (2)

  1. 眼鏡レンズを挟持させるための第1のレンズ回転軸と、前記第1のレンズ回転軸と同一軸線上に直列に配設され且つ前記第1のレンズ回転軸に対して進退動可能に設けられた第2のレンズ回転軸と、前記眼鏡レンズを吸着する吸着カップを有し且つ前記第1のレンズ回転軸の前記第2のレンズ回転軸に対する対向端部に着脱可能に取り付けられたレンズ吸着治具と、前記第2のレンズ回転軸の前記第1のレンズ回転軸に対する対向端部に取り付けられて前記吸着カップに吸着された前記眼鏡レンズを前記第1のレンズ回転軸に対して押さえ付けるレンズ押さえ部材と、前記第2のレンズ回転軸を前記第1のレンズ回転軸に対して進退駆動する軸移動手段と、前記第2のレンズ回転軸の前記第1のレンズ回転軸に対する進退移動量を検出する移動量検出手段と、 前記レンズ吸着治具及び前記レンズ押さえ部材を介して前記第1,第2のレンズ回転軸間に挟持された前記眼鏡レンズを研削加工するための研削砥石と、前記軸移動手段を駆動制御する演算制御手段を有するレンズ研削加工装置であって、
    前記吸着カップに吸着させた眼鏡レンズを前記レンズ押さえ部材で押さえ付けた状態で、前記第2のレンズ回転軸を前記第1のレンズ回転軸側に移動させたときの軸移動量Sと前記吸着カップの撓み変形量ax及び前記レンズ押さえ部材の撓み変形量bxとの関係を示すデータを記憶させたメモリを備えると共に、
    前記演算制御手段は、前記移動量検出手段からの移動量検出信号に基づいて前記軸移動量Sと前記撓み変形量ax,bxを求めて、この求めた軸移動量Sと撓み変形量ax,bxから前記眼鏡レンズの挟持部の厚さW0をS+ax+bxとして求めることを特徴とするレンズ研削加工装置。
  2. 請求項1に記載のレンズ研削加工装置において、
    前記第1,第2のレンズ回転軸間に挟持された前記眼鏡レンズの周縁部厚さWeを測定するコバ厚測定装置をさらに備えると共に、
    前記演算制御手段は、前記挟持部の厚さW0と前記コバ厚測定装置で測定された前記周縁部厚さWeとから前記眼鏡レンズがプラスレンズかマイナスレンズかを判別することを特徴とするレンズ研削加工装置。
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