JP4602025B2 - 硝酸性窒素処理材及び排水の処理方法 - Google Patents

硝酸性窒素処理材及び排水の処理方法 Download PDF

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本発明は、硫黄酸化細菌による生物処理によって水中の硝酸性窒素を脱窒処理する材料であり、特に硝酸性窒素濃度が200mg/kg以上の高濃度硝酸性窒素含有水の処理に適する材料に関するものである。
河川、湖沼、閉鎖水域、閉鎖海域などの富栄養化の原因となる生活排水、工業排水、畜産排水、農業排水、水産養殖排水中の硝酸性窒素分を除去する技術として、独立栄養系硫黄酸化脱窒細菌(以下、硫黄酸化細菌という)や、従属栄養系脱窒細菌を用いたシステムが提案されている。従属栄養系脱窒細菌を用いたシステムは、廃液中に含まれるBODを利用して、またBODを含まない場合には、液体状のメタノール等の水素供給源の添加が必要になる。これらのシステムでは、処理中にpH変化が起こるため、それらを常時管理しながら運転する必要があり、また多量の汚泥処理等も必要となる。それに対して独立栄養系硫黄酸化脱窒細菌を用いた処理システムは、炭酸を用いて菌体を生成するため、余剰汚泥発生量は少なく、従属栄養系脱窒細菌を用いたシステムに比べ維持コストが少ないため、最近では各方面で注目されている。
特公昭62-56798号公報 特公昭63-45274号公報 特公昭60-3876号公報 特公平1-31958号公報 特公平4-9199号公報 特開平4-74598号公報 特開平4-151000号公報 特開平4-197498号公報 特開平6-182393号公報 特開2001-47086公報 特開2001-104993号公報
硫黄酸化細菌を用いた硝酸性窒素除去システム(以下、脱窒システムという)については、例えば特許文献1〜9など種々提案されている。
特許文献10、特許文献11には、硫黄と石灰石の溶融混合物に硫黄酸化細菌を含有させた脱窒システムが提案されており、石灰石を共存させていることから、発生する硫酸イオンを自然に中和することが可能でpHの調整は不要であり、メンテナンスの容易さと脱窒処理にかかるコストの面で優れた効果を示している。
しかし、上記の独立栄養系硫黄酸化脱窒細菌を用いた処理システムでは、処理能力が従来の従属栄養系脱窒細菌を用いたシステムにくらべかなり低いため、処理時間が長くかかり、工業や畜産等から発生する廃液の大量処理や高濃度処理に対しては改良が求められている。
そこで、本発明者らは、硫黄粉と石灰粉を有機系バインダーで一体化させることにより著しく脱窒速度を高めることができより大量の硝酸性窒素廃液を処理することを実現させることができることを見出し出願した。
しかしながら、上記組成の処理材においても、硝酸性窒素濃度が200mg/kg以上であれば、炭酸カルシウム(石灰石)を用いている限りは、必然的に水難溶性の石膏を生じやすいことから、長期にわたり安定的な処理をおこなうためには、定期的に水洗浄などにより石膏溶解または除去等のメンテナンスや高い濃度の場合には、水希釈などが必要であった。
したがって、本発明の目的は、硝酸性窒素濃度が200mg/kg以上であっても、石膏が析出しにくい材料組成にすることにより、希釈や水洗浄をしなくとも長期にわたり安定して高濃度硝酸性窒素処理できる脱窒処理材を提供することにある。
本発明者は、かかる課題を解決するために鋭意検討を重ねた結果、硫黄酸化細菌による生物的処理によって硝酸性窒素を脱窒処理するために使用される硝酸性窒素処理材中のアルカリ(土類)金属炭酸塩として、炭酸マグネシウムを用いることにより上記目的を達成できることを見出し、本発明を完成した。
請求項1に係わる発明は、硫黄酸化細菌による生物的処理によって硝酸性窒素を脱窒処理するために使用されるアルカリ(土類)金属炭酸塩粉末及び硫黄粉末を水不溶性又は難溶性の有機系バインダーで一体化された硝酸性窒素処理材であって、アルカリ(土類)金属炭酸塩の70%以上が炭酸マグネシウムであることを特徴とする硝酸性窒素処理材である。
請求項2に係わる発明は、アルカリ(土類)金属炭酸塩の一部又は全部としてマグネサイト(菱苦土石)を使用する前記の硝酸性窒素処理材である。
以下、本発明の硝酸性窒素処理材について説明する。
本発明の硝酸性窒素処理材は、アルカリ(土類)金属炭酸塩粉末及び硫黄粉末及を水不溶性又は難溶性の有機系バインダーで一体化されたものである。以下、アルカリ(土類)金属炭酸塩を炭酸塩と、水不溶性又は難溶性の有機系バインダーをバインダーと略称することがある。
アルカリ(土類)炭酸塩は、硫黄酸化細菌の炭素源となる炭酸を有した化合物であり、カルシウム、マグネシウムなどのアルカリ土類金属の炭酸塩、ナトリウム、カリウム、リチウムなどのアルカリ金属の炭酸塩あるいは重炭酸塩又はそれらの混合物などがあげられる。しかし、本発明では、水処理に用いるために水不溶性である必要があり、従ってアルカリ土類金属の炭酸塩が適するが、その中でも特に炭酸マグネシウムが好都合である。本発明の脱窒処理に際しては、脱窒反応が進行して硫黄酸化細菌により脱窒、すなわち硝酸または亜硝酸から窒素ガスへの還元反応と同時に硫黄から硫酸への酸化反応が生じる。また、硫酸の発生と硫黄酸化細菌が炭酸塩中の炭酸ガスを取り入れるために、アルカリ(土類)金属の硫酸塩が発生することになる。ここで、アルカリ土類金属炭酸塩としてカルシウムを多量に含む石灰石(炭酸カルシウム)や炭酸マグネシウムを約40%含有する苦石灰(ドロマイト)の粉末を使用すると、結果的に硫酸カルシウム(石膏)が発生することになる。石膏の水溶解性は非常に小さく、従って処理される硝酸性窒素濃度が200mg−N/kg以上になると、局部的にでも石膏の溶解度を超えてくることになり、長期的には処理材表面に石膏が析出したり、配管、ポンプや処理槽に石膏が析出してトラブルの原因となる。そこで、アルカリ(土類)金属炭酸塩として、炭酸マグネシウムを使用して硫酸マグネシウムを主として生成させることにより、上記のような脱窒能力の低下やトラブルを回避する。
したがって、使用する炭酸塩としては、アルカリ金属炭酸塩、アルカリ土類金属炭酸塩又はこれらの混合物が使用できるが、本発明においては炭酸マグネシウムをアルカリ(土類)金属炭酸塩の70wt%以上、好ましくは80wt%以上使用する。その他のアルカリ(土類)金属炭酸塩としては、比較的難溶性で入手が容易な炭酸カルシウムやドロマイト等の炭酸カルシウム含有材料が好ましいが、全炭酸塩中の炭酸カルシウムは30wt%以下、好ましくは20wt%以下、より好ましくは10wt%以下とすることがよい。炭酸カルシウムが30%以下の少量であれば特に含まれていても大きな支障はないが、長期的な面からでは極力炭酸カルシウムの含有量は低いほうがよい。
また、炭酸マグネシウムは合成品であっても鉱物であっても差し支えないが、マグネサイト(菱苦土石)が望ましい。これは自然界に豊富に存在し、かつ適度な水不溶性を有し処理材の寿命という面からも特に有用である。同様に炭酸カルシウムについても、石灰石が望ましいが、これらに限定されない。また、ドロマイトも炭酸マグネシウム及び炭酸カルシウムを含む材料として有用である。
ここで使用される硫黄としては、例えば石油脱硫や石炭脱硫プラントの回収硫黄や天然硫黄などが上げられるが特に制限されるものではない。
このときに使用される硫黄粉末及び炭酸塩の粒径としては、特に限定されないが、数μm〜数100μm程度が好ましい。本来、微生物が硫黄を消費することを考えると、その接触面積を大きくするため粒子を小さくした方が好ましいが、あまりに小さすぎると扱いにくい傾向となる。また、接着に使用するバインダー量も多く必要となるので、上記範囲が適当となる。
この場合に、硫黄と炭酸塩の混合の割合は、硫黄酸化細菌の増殖の促進およびそれに伴い発生する硫酸イオンを中和することが必要であることから、硫黄含有量は20〜70重量部、炭酸塩含有量は30〜80重量部が好ましい。したがって、本発明の処理材の組成は、硫黄粉末20〜70重量部、炭酸塩粉末30〜80重量部を含有し、両者の合計100重量部に対して、該粉末を一体化するための水不溶性又は難溶性の有機系バインダー0.1〜30重量部を配合してなるものであることが望ましい。
次に硫黄粉末と炭酸塩を一体化する方法としては、取り扱い上または性能上で有機高分子をバインダーにすることがよい。その場合、有機系バインダーとしては硫黄化合物と炭酸塩を接着でき、かつ水中の硝酸性窒素を処理するためには必然的に水に不溶又は難溶なものでなければならない。ここで、水に不溶又は難溶とは、接着処理後において上記性質を示すものであればよい。たとえば、水に分散されたディスパージョン及び有機溶剤に分散又は溶解されたものがよいが、取り扱いや安全性から水系のエマルジョンが好都合である。それらの有機系高分子として水に分散されるものとしては、たとえばスチレン系、アクリル系、酢酸ビニル系やエポキシ系、ウレタン系、塩化ビニル系エマルジョンや天然ゴムラテックス及びクロロプレンゴムやスチレンブタジエンゴム等の合成ゴムラテックス又はアスファルトやパラフィン等の瀝青質のエマルジョン等があげられる。また、ケン化度の高い水難溶性のポリビニルアルコールも有用である。
有機系バインダーの含有量としては、上記硫黄粉末と炭酸塩粉末の合計100重量部に対して、0.1〜30重量部、好ましくは1〜15重量部、より好ましくは2〜10重量部がよい。0.1重量部未満では硫黄やマグネサイト等の炭酸塩の粉体を強固に接着させることができず、脱窒処理中に粉体が剥離して流出することがある。一方、30重量部を超えると粉体を強固に接着はできるが、脱窒に必要な硫黄やマグネサイト等の炭酸塩が有機系バインダーに覆われて有効に活用できず、また粒内の空隙も少なくなり、微生物の活性を高めることが困難となる。
本発明の硝酸性窒素脱窒処理材の製造方法は、硫黄粉末とマグネサイト等の炭酸塩粉末と有機系バインダーおよび必要に応じて適当量の水と配合し、均一に混練、造粒した後、これを乾燥する方法が簡便である。例えば、ミキサーやニーダーなどで粉体を混合し、有機系バインダーや水を添加し、再度混合して、必要に応じて押し出し機により、混練造粒した後、乾燥機やブロワー又は自然乾燥等で乾燥することにより水分を除去するこなどの方法がある。場合によっては、スパルタンリューザーのように混合混練することで一度に造粒することも可能であるが、これらの製造方法には限定されない。
本発明の処理材には、必要に応じて水酸化アルミニウムや水酸化マグネシウムなどの難燃剤や酸化鉄、活性炭等の硫化水素発生防止剤、さらには、処理中のpH変化を抑えるために、少量の水酸化マグネシウム、酸化マグネシウム、珪酸カルシウム、珪酸マグネシウムまたはフライアッシュ、ベントナイト、製鉄スラグ、コンクリート粉砕物などの中和剤、さらには、ゼオライトやロックール等の微生物保持材、ベントナイトやタルク等の成形改良材等を添加してもよい。
本発明の処理材は高濃度に硝酸性窒素(NO3-及びNO2-をいう)を含む排水の処理に有用である。
次に本発明の排水の処理方法について、説明する。
畜産排水、工場排水等の高濃度に硝酸性窒素を含む排水(-NO3及び-NO2又はこれらのイオンの合計から計算されるNとして200ppm以上)を、本発明の処理材と一定時間接触させる。硫黄酸化細菌を主体とした脱窒細菌を含む雑菌による生物的処理により、窒素ガスが排出されると共に、硫酸が生成してアルカリ(土類)金属の硫酸塩を生じる。ここで、硫黄酸化細菌を主体とした脱窒細菌は排水発生近辺の土壌中から採取又は培養することもできるし、別途入手した脱窒細菌を培養して使用することもできる。排水と処理材との接触時間は温度等によっても異なるが1〜24hr程度である。処理後の排水は放出するか、他の汚染物質を含む場合は、更なる処理を行う。なお、排水処理は長期間連続的に行うことが有利である。
本発明の処理方法において、硝酸性窒素濃度がN=200mg/kg以上と高く、脱窒しやすい排水の場合には脱窒速度が非常に高くなる場合がある。その場合、発生する硫酸イオンは強酸性であり、本組成物中に配合されている炭酸マグネシウムで中和されることになるが、炭酸マグネシウムでは従来の炭酸カルシウムに比べ中和能力に劣ることからpHが5.5以下まで低下することがある。イオウ酸化細菌の脱窒能力は、pHが中性域から酸性域になることにより、その脱窒能力は低下すると考えられることから、処理中のpHは5.5〜8.5に調整されることがよく、さらに望ましくはpHは6.5〜7.5に調整されることがよい。調整する方法としては、単純に処理中の排水にpH計をいれ、水酸化ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸水素カリウム等のアルカル液を注入してもよく、本脱窒材とは別に弱アルカリである水酸化マグネシウムの粒や粉をバインダーで成型した造粒品を添加してもよい。後者の場合には、特にpH測定やコントロールするための設備や調整薬剤を添加する必要が無くメンテナンスも非常に簡易となる。
高濃度に硝酸性窒素を含む排水の処理を長期間安定的に行うことができる。
硝酸性窒素処理材の作成には、イオウは200メッシュ(軽井沢精錬社製)の粉体を、炭酸カルシウムは200メッシュ(CaCO3含有量98%、MgCO3含有量1%以下、ニッチツ社製)の粉体を、ドロマイトはドロマイトタンカル200メッシュ(MgCO3含有量38%、CaCO3含有量62%、駒形石灰工業社製)の粉体を、マグネサイトは200メッシュ(MgCO3含有量95%、CaCO3含有量4%、ソブエクレー社製)の粉体を用いた。また硫化水素防止及び活性化剤として比表面積30m2/g(リモナイト工業社製)の黄土粉体を用いた。
有機系バインダーは、アクリル系エマルジョン(中央理化社製、製品名:ES-45)を用いた。表1に示す配合(重量部)により混練後、押し出し機により5mmφ、長さ5〜10mmに造粒し、100℃の熱風乾燥機で乾燥して水分を1%以下まで除去して処理材を作成した。表1中の樹脂は有機系バインダー中に含まれる樹脂固形分の重量部を示す。
処理材への硫黄酸化細菌の担持は、ポリビンに処理材1kgと硝酸カリウム溶液(硝酸性窒素濃度で200mg−N/kg)500gおよび硫黄酸化細菌培養汚泥を50g添加し、硝酸性窒素濃度が10mg−N/kg以下になった時点で硝酸カリウムを硝酸性窒素濃度で200mg−N/kgになるように添加して、1週間担持培養を行った。評価に際しては、かるく水洗浄した。
実施例1〜2
表1に示す実施例1〜2の配合で得られた菌付処理材200gと硝酸性窒素濃度で1000mg−N/kgに調整した硝酸カリウム溶液100gを250mlのポリビンに入れ、24時間後に硝酸性窒素濃度をイオンクロマトグラフィーで測定した。その後、その水を全量廃棄したのち、再度硝酸性窒素濃度で1000mg−N/kgに調整した硝酸カリウム溶液100gを添加する。それを50回繰り返しして、脱窒性能の長期安定性評価を行った。
なお、本実施例においては、処理中のpH低下を抑え、安定化させるために、水酸化マグネシウムの造粒品を脱窒処理剤とは別に、脱窒処理の開始から10gを混合添加しておいた。水酸化マグネシウムの造粒品の組成は、水酸化マグネシウム粉末(ソブエクレー製;製品名 エブソンRF)/イオウ粉末(軽井沢精錬社製 200メッシュ)=50/50重量部とし、造粒は本脱窒材の製法に準拠した。配合した造粒品を脱窒処理剤とは別にこれを添加することで処理中のpHは6.5〜7.5を安定的に保つことができ長期の脱窒処理も可能であった。
比較例1〜3
表1に示す比較例1〜3の配合で得られた菌付処理材200gを実施例と同じような操作を行い、脱窒性能の長期安定性評価を行った。
表1に配合割合と脱窒処理結果示す。表において、配合量を示す数字は重量部である。また、終了後の硝酸性窒素濃度の単位は、(mg-N/kg)である。下記表1から明らかなように、実施例は、比較例に比べて、高濃度の硝酸性窒素に対しての脱窒処理において長期安定した脱窒脱窒処理材であることが分かる。
Figure 0004602025

Claims (4)

  1. 硫黄酸化細菌による生物的処理によって水中の硝酸性窒素を脱窒処理するために使用されるアルカリ(土類)金属炭酸塩粉末及び硫黄粉末を水不溶性又は難溶性の有機系バインダーで一体化された硝酸性窒素処理材であって、アルカリ(土類)金属炭酸塩の70%以上が炭酸マグネシウムであることを特徴とする硝酸性窒素処理材。
  2. アルカリ(土類)金属炭酸塩の一部又は全部としてマグネサイトを使用する請求項1記載の硝酸性窒素処理材。
  3. 請求項1に記載の硝酸性窒素処理材と、硝酸性窒素濃度が200mg/kg以上の排水を接触させて、硝酸性窒素を硫黄酸化細菌による生物的処理によって窒素ガスに分解することを特徴とする排水の処理方法。
  4. 請求項1に記載の硝酸性窒素処理材と、硝酸性窒素濃度が200mg/kg以上の排水を接触させて、硝酸性窒素を硫黄酸化細菌による生物的処理によって窒素ガスに分解するにあたって、処理水中のpHを5.5〜9に保ちながら脱窒処理を行うことを特徴とする排水の処理方法。
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