JP2000343097A - 硝酸性窒素脱窒基質及びその製造方法 - Google Patents
硝酸性窒素脱窒基質及びその製造方法Info
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Abstract
または微生物に効率良く利用され、脱窒能の低下がほと
んど見られず、処理水のpHはほぼ中性で環境制限因子
が発生せず、且つ燃焼し易い硫黄を多く含みながら脱窒
効果を低下させずに難燃化し、必要に応じて処理水中に
マグネシウムや鉄を適量溶存させることができる硝酸性
窒素脱窒基質を得るとともに、あらかじめ菌体を定着さ
せ速やかな脱窒を平易に開始することのできる硝酸性窒
素脱窒基質の製造方法を得る。 【解決手段】 カルシウム及び/またはマグネシウムの
炭酸塩を主成分とする物質と硫黄に難燃化材料を共存さ
せ、硫黄をバインダーとして固化した粒状物または塊状
物でなり、必要に応じ鉄または鉄化合物を含み同一組成
物とし、組成物には破断面・切削面・擦か面等を施すこ
とにより、細菌や微生物が脱窒に利用できる組成物とす
る。
Description
窒素の除去、即ち、脱窒による水質浄化に用いられる硝
酸性窒素脱窒基質に関するものである。
原水中の有機物質を分解、無機化した後の硝酸性窒素に
ついては、ごく一部の施設では主に従属栄養性脱窒法を
用い脱窒しているが、イニシャルコスト及びランニング
コストが嵩むうえ設備の導入や維持管理が平易ではな
く、広く普及するまでには至っていない。
される農地の暗渠排水や圃場浸透水、養液栽培における
排液等から効率良く安全、安価に脱窒する方法も確立さ
れていなかった。
に硫黄酸化細菌によると判断できる独立栄養性脱窒を安
全・確実・容易に発現させることのできる微生物活性能
付与組成物及びその製造方法(特願平10−10697
4号)と硝酸性窒素脱窒基質(特願平10−27192
0号)を開発し、出願を行った。
である硫黄と菌体合成に必要な炭素源を同一組成物内に
有効な状態で共存させたうえ、硫黄の酸化により発生す
る硫酸を効率良く瞬時に中和することで脱窒能の低下も
抑制でき、しかも脱窒処理は開発品の粒子間を自然通水
するだけで完了し、且つ処理水は直接外界へ放流するこ
とが可能な画期的な方法である。
・利用して脱窒を行う細菌及び/または微生物に効率良
く利用され、脱窒能の低下がほとんど見られず、処理水
のpHはほぼ中性で環境制限因子が発生せず、且つ燃焼
し易い硫黄を多く含みながら脱窒効果を低下させずに難
燃化し、必要に応じて処理水中にマグネシウムや鉄を適
量溶存させることができる硝酸性窒素脱窒基質を提供す
ることを目的とする。
窒基質に定着させた菌体を用意することで、より一層速
やかな脱窒を平易に開始することのできる硝酸性窒素脱
窒基質の製造方法を提供することを目的とする。
硝酸性窒素脱窒基質においては、カルシウム及び/また
はマグネシウムの炭酸塩を主成分とする物質と硫黄に難
燃化材料を共存させ、硫黄をバインダーとして固化した
粒状物または塊状物として構成されている。
質においては、カルシウム及び/またはマグネシウムの
炭酸塩を主成分とする物質と硫黄に、バーミキュライト
精石及び/または水酸化アルミニウム及び/または岩石
粉末及び/または岩石表土粉末のうち少なくともバーミ
キュライト精石または水酸化アルミニウムを共存させ、
硫黄をバインダーとして固化した粒状物または塊状物と
して構成されている。
質においては、カルシウム及び/またはマグネシウムの
炭酸塩を主成分とする物質と硫黄に難燃化材料と鉄及び
/または鉄化合物を共存させ、硫黄をバインダーとして
固化した粒状物または塊状物として構成されている。
質においては、難燃性でアルカリ性を示す物質と硫黄を
主要組成とする硫黄コンクリートに破断面及び/または
切削面及び/または擦か面を形成し、脱窒に与かる菌体
が硫黄源として利用でき、適宜中和能も発現するように
した粒状物または塊状物として構成されている。
質においては、炭酸マグネシウムカルシウム及び/また
は炭酸マグネシウムと硫黄とが共存する粒状物または塊
状物として構成されている。
質の製造方法においては、硝酸性窒素脱窒基質に硫黄酸
化細菌のような脱窒に与かる細菌や微生物を定着させる
ことにより、それら菌体の増殖及び被処理水からの脱窒
を極めて容易にした粒状物または塊状物とするようにさ
れている。
シウム及び/またはマグネシウムの炭酸塩を主成分とす
る物質と硫黄に難燃化材料を共存させ、硫黄をバインダ
ーとして固化した粒状物または塊状物でなることを基本
とする。但し、脱窒菌体合成に係る炭素源が被処理水中
に十分存在している場合には、カルシウム及び/または
マグネシウムの炭酸塩にかかわらず難燃性でアルカリ性
を示す物質と硫黄とを主要組成とすることができる。ま
た処理水中に鉄の補給が必要であれば、鉄及び/または
鉄化合物を共存させることができる。
たはマグネシウムの炭酸塩を主成分とする物質として
は、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウムカルシウム、炭
酸マグネシウム、石灰岩、結晶質石灰岩、苦灰岩、結晶
質苦灰岩、貝類の殻、貝化石、卵殻、サンゴ、コーラル
サンド、貝類の殻・卵殻以外の石灰質殻、貝化石以外の
石灰質化石を用いることができる。
ニウム、バーミキュライト精石、電気石族鉱物、岩石粉
末、岩石表土粉末、その他樹脂の難燃剤のうち有害物質
を含まないものを用いることができる。この中で、バー
ミキュライト精石とは、いわゆる加水黒雲母や苦土蛭石
等の、350℃程度以上の加熱により水蒸気を発生し伸
長する雲母質鉱物の原石または伸長しない程度に乾燥処
理を施したものを指し、一種類の限定した鉱物種を示す
ものではない。
ては軽量気泡コンクリート、フライアッシュ、コンクリ
ート、岩石、ロックウール破砕物、製鉄スラグ、副産石
灰、消石灰、塵埃溶融スラグ、ドロマイトプラスターを
用いることができる。但し、フライアッシュ及び塵埃溶
融スラグについては特に有害物質を含まないことを確認
してから用いる必要がある。
有害金属等の溶出が水質環境基準値未満である鉄粉末、
硫化鉄粉末、酸化鉄粉末を用いることができる。
ム及び/またはマグネシウムの炭酸塩を主成分とする物
質と硫黄とをできるだけ均質となるよう混合し、更に難
燃化材料や鉄化合物も可能な限り均等分散するように添
加混合し、含まれる硫黄を112℃〜190℃程度の温
度で加熱溶融した後急冷固化し、その固化物を破砕、切
削、切断、擦か、研削或いは造粒することにより得られ
る。但し、原材料の混合順序や硫黄の加熱段階・加熱時
期等については用いる原材料により都度対応する。
グネシウムの炭酸塩を主成分とする物質の粒径は概ね5
mm以下が望ましく、さらに構成粒径の50%以上が1mm
以下であることも同時に満たすことが望ましい。
ムは粉末、バーミキュライト精石及び電気石族鉱物は粒
径が3mm以下、岩石粉末及び岩石表土粉末はpH(H
2O)が6.0〜8.0を示し水に溶出する有害物質を
環境基準値以上含まないもので、粒径を0.5mm以下に
調整し、粒子には微細孔隙等がなく嵩比重の重いものが
望ましい。これら難燃化材料は、いずれも風乾処理程度
の乾燥工程を経たものを用いることが望ましい。
は、粒度が200メッシュ以下のものを用いることが望
ましい。
質は、硝酸性窒素の除去に係る水質浄化に適し、しかも
硝酸性窒素150mg/l程度の高濃度の硝酸性窒素の除
去にも優れた効果を発揮し、処理水には有害物質が含ま
れず、且つpHは常に中性付近に保たれる。
ても、開発品には難燃性が付与されているため、火元が
無くなれば自然消火し、燃焼を継続する恐れは極めて小
さい。
性窒素脱窒基質を用いれば、脱窒は速やかに開始され、
且つ、微生物相が安定する。
て結晶質石灰岩粉粒体:24重量部、硫黄粉末:38重
量部に対し、珪酸質岩石粉末:16重量部、バーミキュ
ライト精石:19重量部、水酸化アルミニウム粉末:3
重量部を共存させ固化したものを破砕した試料(本発明
実施例1)、珪酸質岩石粉末:16重量部、バーミキュ
ライト精石:14重量部、水酸化アルミニウム粉末:4
重量部、硫化鉄粉末:4重量部を共存させ固化したもの
を破砕した試料(本発明実施例2)を作製した。
岩石粉粒:75重量部を共存させ固化したものを破砕し
た試料(本発明実施例3)と、本発明実施例1の300
gを埼玉県深谷市内のネギ圃場を流れる暗渠集水路より
採取の底質30gと硝酸アンモニウムを溶解し調製した
硝酸性窒素175mg/l溶液3000mlで90日間
馴養し脱窒菌体を定着させた試料(本発明実施例4)も
作製した。また、苦灰石粉末:55重量部、硫黄粉末:
45重量部を共存させ固化したものを破砕した試料(本
発明実施例5)も作製した。
れるものではない。
粒:10重量部と粒径5〜10mm程度の石灰岩粒:1
0重量部とを混合した試料(比較例1)、硫黄粉末:5
0重量部と石灰岩粉末:50重量部とを共存させ固化し
たものを破砕した試料(比較例2)、硫黄粉末:25重
量部とアルカリ性岩石粉粒:75重量部とを共存させ固
化するも破断面・切削面・擦か面を有しない試料(比較
例3)、石灰岩粉末:50重量部と硫黄粉末50重量部
に珪藻土粉末を2重量部共存させ固化したものを破砕し
た試料(比較例4)を作製した。これら実施例及び比較
例試料の粒子径は5〜10mm程度に調製した。
性窒素175mg/lに調製した水温15〜20℃の溶
液に埼玉県深谷市内のネギ圃場より採取の畑土(黒ボク
土)1wt%を添加したものを原水として、試料:水=
1:10(wt)にて脱窒バッチ試験を行った。その結
果は図1の硝酸性窒素減少推移、残存量mg/lで示す
通りであり、本発明実施例の試料はいずれも高濃度の硝
酸性窒素の除去に優れることが確認できた。
は、冷却時に型枠や外気、液体に接していた面や部分等
の菌体に対する活性は極めて小さく、硫黄やアルカリ分
の溶出が抑制されてしまうため脱窒に寄与することがで
きず、成型体に破砕・切削・擦か等の処理を施すことが
必須であることも明らかとなった。
鉄及びマグネシウム、カルシウム濃度を分析した結果を
表1に示す。表1中、鉄については1mgL−1以上を
表示し、マグネシウムについては10mgL−1以上を
表示し、カルシウムについては10mgL−1以上を表
示した。
の鉄濃度は他の試料を用いたものより明らかに高く、有
機物混入時の硫化水素発生抑制への適用に優れるもので
あることが確認できた。マグネシウムについては、本発
明実施例5の濃度が明らかに高かった。
較例2の試料と、比較例2の試料に埼玉県深谷市内のネ
ギ圃場を流れる暗渠集水路より採取の底質を1wt%添
加したものについて、硝酸性窒素80mg/lの原水を
対象に試料:水=1:3(wt)のバッチ試験による脱
窒処理を行ったところ、表2に示す結果となった。
ルを25℃で3時間乾燥したもの):10重量部+比較
例2:90重量部のものを示し、は本発明実施例4
(定着サンプル25℃,3時間の乾燥品を室温で30日
間保管したもの):10重量部+比較例2:90重量部
のものを示し、は比較例2:99重量部+底質:1重
量部のものを示す。
いては大差はないが、処理水の清澄度に差が生じ、地下
水の浄化等の処理対象によっては、請求項6の方法を用
いることが望ましいことが確認できた。また、脱窒に優
れる菌体を含んだ土壌や底質の入手及び菌体の入手が現
地において困難な場合にも、請求項6の方法を用い、脱
窒に有効な菌体を培養・定着させることは極めて有効で
あることが確認できた。
について、着火試験を行った結果を表3に示す。この試
験は、断面正方形1cm2で容積3cm3の直方体供試
体にて実施した。着火は、長口ライター直火にて直方体
供試体に外炎(高温部)を当て10秒間継続した。実施例
または比較例の各々1項につき、10個の供試体(試料)
を用意し、項目毎の全供試体の自然消火に要した時間
(以内)を該当した消火時間に個数表示した。試験に影響
しないように新鮮な空気の供給、亜硫酸ガスの排気を行
った。
例1,2の試料は明らかに難燃性を示し自然消火した
が、比較例2及び4の試料は全体が完全燃焼するまで消
火されなかった。
る硝酸性窒素脱窒基質に依れば、カルシウム及び/また
はマグネシウムの炭酸塩を主成分とする物質と硫黄に難
燃化材料を共存させ、硫黄をバインダーとして固化した
粒状物または塊状物でなるため、施肥削減の困難な農地
の暗渠排水や圃場浸透水、養液栽培における排液のよう
な高硝酸性排水はもとより、農業集落排水の一次処理水
や合併浄化槽等により無機化された排水中の硝酸性窒素
の除去にも優れ、カルシウム及び/またはマグネシウム
の炭酸塩を主成分とする物質と硫黄が難燃化材料と同一
粒内に共存することにより、脱窒菌体が脱窒に必要な物
質を容易に摂取でき高い脱窒効果を発揮するだけでな
く、万が一の乾燥着火時にも継続的燃焼をすることがな
いため、あらゆる局面で安全に使用ができる。
質に依れば、カルシウム及び/またはマグネシウムの炭
酸塩を主成分とする物質と硫黄に、バーミキュライト精
石及び/または水酸化アルミニウム及び/または岩石粉
末及び/または岩石表土粉末のうち少なくともバーミキ
ュライト精石または水酸化アルミニウムを共存させ、硫
黄をバインダーとして固化した粒状物または塊状物でな
るため、施肥削減の困難な農地の暗渠排水や圃場浸透
水、養液栽培における排液のような高硝酸性排水はもと
より、農業集落排水の一次処理水や合併浄化槽等により
無機化された排水中の硝酸性窒素の除去にも優れ、カル
シウム及び/またはマグネシウムの炭酸塩を主成分とす
る物質と硫黄に、バーミキュライト精石及び/または水
酸化アルミニウム及び/または岩石粉末及び/または岩
石表土粉末のうち少なくともバーミキュライト精石また
は水酸化アルミニウムが同一粒内に共存することによ
り、脱窒菌体が脱窒に必要な物質を容易に摂取でき高い
脱窒効果を発揮するだけでなく、万が一の乾燥着火時に
も継続的燃焼をすることがないため、あらゆる局面で安
全に使用ができる。
質に依れば、カルシウム及び/またはマグネシウムの炭
酸塩を主成分とする物質と硫黄に難燃化材料と鉄及び/
または鉄化合物を共存させ、硫黄をバインダーとして固
化した粒状物または塊状物でなるため、施肥削減の困難
な農地の暗渠排水や圃場浸透水、養液栽培における排液
のような高硝酸性排水はもとより、農業集落排水の一次
処理水や合併浄化槽等により無機化された排水中の硝酸
性窒素の除去にも優れるだけでなく、鉄分の供給により
有機物混入時の硫化水素ガスの発生を抑制することがで
き、カルシウム及び/またはマグネシウムの炭酸塩を主
成分とする物質と硫黄に難燃化材料と鉄及び/または鉄
化合物が同一粒内に共存することにより、脱窒菌体が脱
窒に必要な物質を容易に摂取でき高い脱窒効果を発揮す
るだけでなく、万が一の乾燥着火時にも継続的燃焼をす
ることがないため、あらゆる局面で安全に使用ができ
る。
質に依れば、難燃性でアルカリ性を示す物質と硫黄を主
要組成とする硫黄コンクリートに破断面及び/または切
削面及び/または擦か面を形成し、脱窒に与かる菌体が
硫黄源として利用でき、適宜中和能も発現するようにし
た粒状物または塊状物でなるため、これまで硫黄コンク
リートでは認識されていなかった施肥削減の困難な農地
の暗渠排水や圃場浸透水、養液栽培における排液のよう
な高硝酸性排水はもとより、農業集落排水の一次処理水
や合併浄化槽等により無機化された排水中の硝酸性窒素
の除去に優れた効果が発揮されるため、硫黄コンクリー
ト製造時の端材等の有効利用が可能となる。
質に依れば、炭酸マグネシウムカルシウム及び/または
炭酸マグネシウムと硫黄とが共存する粒状物または塊状
物でなるため、施肥削減の困難な農地の暗渠排水や圃場
浸透水、養液栽培における排液のような高硝酸性排水は
もとより、農業集落排水の一次処理水や合併浄化槽等に
より無機化された排水中の硝酸性窒素の除去にも優れる
だけでなく、マグネシウムの供給を行うことができる。
基質の製造方法に依れば、硝酸性窒素脱窒基質に硫黄酸
化細菌のような脱窒に与かる細菌や微生物を定着させる
ことにより、それら菌体の増殖及び被処理水からの脱窒
を極めて容易にした粒状物または塊状物を製造できるた
め、脱窒菌体の自然定着が期待できない現場等における
一種の種菌として使用でき、本発明全体の汎用性を高め
ることができる。
る硝酸性窒素除去量の経時的推移、即ち、供試液中に含
まれる硝酸性窒素の減少推移を比較例1,2,3,4と
共に示すグラフである。
1)
ニウム、バーミキュライト精石、電気石族鉱物、岩石粉
末、岩石表土粉末、その他合成樹脂の難燃剤のうち有害
物質を含まないものを用いることができる。この中で、
バーミキュライト精石とは、いわゆる加水黒雲母や苦土
蛭石等の、350℃程度以上の加熱により水蒸気を発生
し伸長する雲母質鉱物の原石または伸長しない程度に乾
燥処理を施したものを指し、一種類の限定した鉱物種を
示すものではない。
Claims (6)
- 【請求項1】 カルシウム及び/またはマグネシウムの
炭酸塩を主成分とする物質と硫黄に難燃化材料を共存さ
せ、硫黄をバインダーとして固化した粒状物または塊状
物でなることを特徴とする硝酸性窒素脱窒基質。 - 【請求項2】 カルシウム及び/またはマグネシウムの
炭酸塩を主成分とする物質と硫黄に、バーミキュライト
精石及び/または水酸化アルミニウム及び/または岩石
粉末及び/または岩石表土粉末のうち少なくともバーミ
キュライト精石または水酸化アルミニウムを共存させ、
硫黄をバインダーとして固化した粒状物または塊状物で
なることを特徴とする請求項1に記載の硝酸性窒素脱窒
基質。 - 【請求項3】 カルシウム及び/またはマグネシウムの
炭酸塩を主成分とする物質と硫黄に難燃化材料と鉄及び
/または鉄化合物を共存させ、硫黄をバインダーとして
固化した粒状物または塊状物でなることを特徴とする請
求項1に記載の硝酸性窒素脱窒基質。 - 【請求項4】 難燃性でアルカリ性を示す物質と硫黄を
主要組成とする硫黄コンクリートに破断面及び/または
切削面及び/または擦か面を形成し、脱窒に与かる菌体
が硫黄源として利用でき、適宜中和能も発現するように
した粒状物または塊状物でなることを特徴とする硝酸性
窒素脱窒基質。 - 【請求項5】 炭酸マグネシウムカルシウム及び/また
は炭酸マグネシウムと硫黄とが共存する粒状物または塊
状物でなることを特徴とする硝酸性窒素脱窒基質。 - 【請求項6】 硝酸性窒素脱窒基質に硫黄酸化細菌のよ
うな脱窒に与かる細菌や微生物を定着させることによ
り、それら菌体の増殖及び被処理水からの脱窒を極めて
容易にした粒状物または塊状物でなることを特徴とする
硝酸性窒素脱窒基質の製造方法。
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