JP4583232B2 - 端末装置及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、電子ペン用帳票に記入された図形の面積を算出するための技術に関する。
CAD(Computer Aided Design)などで作成した図形は、デジタルデータであるため容易に面積を算出することができる(例えば、特許文献1)。一方、手書きの図形は、フリーハンドデータであるため、デジタルデータと異なり容易に面積を算出することができない。
このような手書きの図形の面積を算出する方法としては、従来から、当該図形をスキャナによってデジタル画像として取り込んだ後に算出する方法や、当該図形を方眼用紙にトレースしておおまかな面積を算出する方法などが知られている。しかし、このような従来の方法では、時間と手間がかかる上に、面積値の厳密性を欠くという問題が生じていた。
一方、近年、「電子ペン」、「デジタルペン」などと呼ばれるペン型入力デバイスが登場しており(以下、本明細書では「電子ペン」と呼ぶ。)、その代表的なものとしてスウェーデンのAnoto社が開発した「アノトペン(Anoto pen)」が知られている。アノトペンは、所定のドットパターンが印刷された専用紙(以下、「専用ペーパー」と呼ぶ。)とペアで使用される。アノトペンは、通常のインクタイプのペン先部に加えて、専用紙上のドットパターンを読み取るための小型カメラと、データ通信ユニットを搭載している。利用者が専用紙上にアノトペンで文字などを書いたり、専用紙上に図案化されている画像をチェックしたりすると、ペンの移動に伴って小型カメラが専用紙上のドットパターンを検出し、利用者が書き込んだ文字、画像などの記入データ(「ストロークデータ」ともいう)が取得される。この記入データが、データ通信ユニットによりアノトペンから近くのパーソナルコンピュータや携帯電話などの端末装置に送信される。このアノトペンを利用したシステムは、キーボードに代わる入力デバイスとして利用することが可能であり、上述のパーソナルコンピュータやキーボードの使用に抵抗がある利用者にとっては非常に使いやすい。
そこで、電子ペンを利用して、電子ペン用帳票に記入した図形の面積を容易且つ即時に算出することができれば便利である。
特開平6−274622号公報
本発明は、以上の点に鑑みてなされたものであり、電子ペン及び電子ペン用帳票を利用して、手書き図形の面積を容易且つ即時に算出することができる面積算出システムを提供することを課題とする。
本発明の1つの観点では、電子ペンにより認識可能なドットパターンが印刷された専用紙に記入された図形の面積を算出する端末装置であって、前記専用紙に記入された図形の面積を算出する基準となる単位図形の位置及び面積に関する定義情報を記憶する定義情報記憶手段と、前記専用紙に記入された記入情報を取得する記入情報取得手段と、前記記入情報から、前記電子ペンにより1回の動作で記入されたストロークを抽出するストローク抽出手段と、前記ストローク抽出手段により抽出された1本以上のストロークに基づいて、面積を算出する対象となる対象図形を特定する対象図形特定手段と、前記定義情報に含まれる単位図形の位置に基づいて、前記対象図形に含まれる単位図形の個数を算出する個数算出手段と、前記個数及び前記定義情報に含まれる単位図形の面積に基づいて、前記対象図形の面積を算出する面積算出手段と、前記ストロークの座標データに基づいて、当該ストロークの始点の位置座標を特定する始点特定手段と、前記ストロークの座標データに基づいて、当該ストロークの終点の位置座標を特定する終点特定手段と、前記ストローク抽出手段が抽出したストローク数を特定するストローク数特定手段と、前記ストローク数特定手段が特定したストローク数が1本であるか否かを判定するストローク数判定手段と、前記ストローク数判定手段が1本であると判定した場合に、前記ストロークの始点及び終点が結合しているか否かを判定する結合判定手段と、前記結合判定手段が結合していないと判定した場合に、前記ストロークの始点及び終点を直線で結ぶことで前記ストロークの補正を行う第1補正手段と、を備え、前記対象図形特定手段は、前記第1補正手段による補正後のストロークに基づいて、前記対象図形を特定し、前記個数算出手段は、前記定義テーブルに含まれる単位図形の位置に基づいて、前記対象図形に全て含まれる単位図形の個数である第1全体個数を算出する第1全体個数算出手段と、前記定義テーブルに含まれる単位図形の位置に基づいて、前記対象図形に一部含まれる単位図形の個数である第1部分個数を算出する第1部分個数算出手段と、を備え、前記面積算出手段は、前記第1全体個数、前記第1部分個数及び前記定義情報に含まれる単位図形の面積に基づいて、前記対象図形の面積を算出する
上記のように構成された端末装置は、電子ペンからのデータの受信が可能なPC等であり、クライアント端末のみならずサーバも含む広い概念であるものとする。利用者は、面積を算出したい図形を、電子ペンを使用して専用紙に記入する。即ち、電子ペンで記入したストロークにより、対象図形を指定する。専用紙上に記入されたストロークは、記入情報として端末装置に取得される。端末装置は、記入情報からストロークを抽出する。ここで、ストロークとは、一筆で記入する線分のことをいう。換言すると、電子ペンにより1回の動作で記入された線分や記号、文字等のことをいう。そして、端末装置は、抽出した1本以上のストロークに基づいて対象図形を特定する。さらに、端末装置は、定義情報に含まれる単位図形の位置に基づいて、対象図形に当該単位図形が何個含まれるかを算出する。そして、端末装置は、対象図形に含まれる単位図形の個数と、定義情報に含まれる単位図形の面積とに基づいて、当該対象図形の面積を算出する。これによれば、電子ペン及び専用紙を利用して、手書き図形の面積を即時に算出することができる。
また、上記端末装置は、前記個数算出手段は、前記定義テーブルに含まれる単位図形の位置に基づいて、前記対象図形に全て含まれる単位図形の個数である第1全体個数を算出する第1全体個数算出手段と、前記定義テーブルに含まれる単位図形の位置に基づいて、前記対象図形に一部含まれる単位図形の個数である第1部分個数を算出する第1部分個数算出手段と、をさらに備え、前記面積算出手段は、前記第1全体個数、前記第1部分個数及び前記定義情報に含まれる単位図形の面積に基づいて、前記対象図形の面積を算出する。これによれば、端末装置は、対象図形に全てが含まれる単位図形の個数である第1全体個数と、対象図形に一部が含まれる単位図形の個数である第1部分個数とを別々に算出している。よって、より詳細な面積値を算出することが可能となる。
さらに、上記端末装置は、前記ストロークの座標データに基づいて、当該ストロークの始点の位置座標を特定する始点特定手段と、前記ストロークの座標データに基づいて、当該ストロークの終点の位置座標を特定する終点特定手段と、前記ストローク抽出手段が抽出したストローク数を特定するストローク数特定手段と、前記ストローク数特定手段が特定したストローク数が1本であるか否かを判定するストローク数判定手段と、前記ストローク数判定手段が1本であると判定した場合に、前記ストロークの始点及び終点が結合しているか否かを判定する結合判定手段と、前記結合判定手段が結合していないと判定した場合に、前記ストロークの始点及び終点を直線で結ぶことで前記ストロークの補正を行う第1補正手段と、をさらに備え、前記対象図形特定手段は、前記補正手段による補正後のストロークに基づいて、前記対象図形を特定する。このように構成された端末装置は、記入情報から抽出したストロークの始点及び終点の位置座標を特定する。また、記入情報から抽出したストロークの本数を特定する。そして、ストロークの本数が1本である場合、端末装置は、当該ストロークの始点及び終点が結合しているか否かを判定する。さらに、始点及び終点が結合していないと判定した場合、端末装置は、当該始点及び終点を直接で結合することにより第1補正を行う。端末装置は、補正後のストロークに基づいて、対象図形の特定を行い、当該対象図形の面積を算出する。これによれば、始点及び終点が結合していない図形であっても、補正を行うことで、的確に対象図形を特定することができる。
上記端末装置の他の一態様では、前記ストローク数判定手段が1本ではなく複数本であると判定した場合に、前記記入情報に含まれる時間情報に基づいて、前記ストローク抽出手段が抽出したストロークの記入順序を特定する順序特定手段と、前記記入順序に基づいて、最後以外のストロークの終点と、当該ストロークの次に記入されたストロークの始点とを直線で結ぶ第1結合手段と、前記記入順序に基づいて、最後のストロークの終点と、最初のストロークの始点とを直線で結ぶ第2結合手段と、第1結合手段及び第2結合手段により、前記ストロークの補正を行う第2補正手段と、をさらに備え、前記対象図形特定手段は、前記第2補正手段による補正後のストロークに基づいて、前記対象図形を特定する
上記のように構成された端末装置は、記入情報から抽出したストロークが複数本であると判定した場合に、時間情報に基づいて、各ストロークの記入順序を特定する。そして、最後に記入されたストローク以外のストロークの終点と、当該ストロークの次に記入されたストロークの始点とを直線で結合する。また、最後に記入されたストロークの終点と、最初に記入されたストロークの始点とを直線で結合する。このように、1つの対象図形を示すために、ストロークが複数本存在する場合であっても、記入順序に基づいて端末装置が補正を行うことで、的確に対象図形を特定することが可能となる。即ち、凹凸などが存在して専用紙に記入しづらい状況であっても、補正を行うことで、的確に対象図形を特定することが可能となる。
上記端末装置の他の一態様では、前記ストローク数判定手段が1本ではなく複数本であると判定した場合に、前記ストローク抽出手段が抽出した各ストロークの始点及び終点の位置座標に基づいて、1本のストロークの始点と、最も近くに位置する他のストロークの終点とを直線で結ぶことで前記ストロークの補正を行う第2補正手段をさらに備え、前記対象図形特定手段は、前記第2補正手段による補正後のストロークに基づいて、前記対象図形を特定する
上記のように構成された端末装置は、記入情報から抽出したストロークが複数本であると判定した場合に、始点及び終点の位置座標に基づいて、1本のストロークの始点と、最も近くに位置する他のストロークの終点とを直線で結合する。このように、1つの対象図形を示すために、ストロークが複数本存在する場合であっても、記入位置に基づいて端末装置が補正を行うことで、的確に対象図形を特定することが可能となる。
上記端末装置の他の一態様では、前記定義情報記憶手段は、さらに、前記単位図形を細分化してなる小単位図形の位置及び面積に関する定義情報を記憶しており、前記端末装置は、前記定義テーブルに含まれる小単位図形の位置に基づいて、前記対象図形の境界付近の領域であり、単位図形の一部と前記対象図形の一部とが重なっている境界領域に全て含まれる小単位図形の個数である第2全体個数を算出する第2全体個数算出手段と、前記境界領域を参照し、前記定義テーブルに含まれる小単位図形の位置に基づいて、前記境界領域に一部含まれる小単位図形の個数である第2部分個数を算出する第2部分個数算出手段と、さらに備え、前記面積算出手段は、前記第1全体個数、前記第1部分個数、前記第2全体個数、前記第2部分個数、前記定義情報に含まれる単位図形の面積及び前記定義情報に含まれる小単位図形の面積に基づいて、前記対象図形の面積を算出する。
上記のように構成された端末装置において、定義情報記憶手段は、単位図形の位置及び面積に加えて、さらに、当該単位図形を細分化してなる小単位図形の位置及び面積に関する定義情報を記憶している。端末装置は、定義情報に含まれる小単位図形の位置に基づいて、境界領域に全て含まれる小単位図形の第2全体個数と、境界領域に一部が含まれる小単位図形の第2部分個数とを算出する。そして、第2全体個数及び第2部分個数と、第1全体個数及び第1部分個数と、小単位図形の面積と、単位図形の面積と、に基づいて対象図形の面積を算出する。これによれば、小単位図形を使用することで、より厳密な面積値を算出することが可能となる。
本発明の別の観点では、電子ペンにより認識可能なドットパターンが印刷された専用紙に記入された図形の面積を算出するコンピュータにより実行されるプログラムであって、前記専用紙に記入された図形の面積を算出する基準となる単位図形の位置及び面積に関する定義情報を記憶する定義情報記憶手段、前記専用紙に記入された記入情報を取得する記入情報取得手段、前記記入情報から、前記電子ペンにより1回の動作で記入されたストロークを抽出するストローク抽出手段、前記ストローク抽出手段により抽出された1本以上のストロークに基づいて、面積を算出する対象となる対象図形を特定する対象図形特定手段、前記定義情報に含まれる単位図形の位置に基づいて、前記対象図形に含まれる単位図形の個数を算出する個数算出手段、前記個数及び前記定義情報に含まれる単位図形の面積に基づいて、前記対象図形の面積を算出する面積算出手段、前記ストロークの座標データに基づいて、当該ストロークの始点の位置座標を特定する始点特定手段、前記ストロークの座標データに基づいて、当該ストロークの終点の位置座標を特定する終点特定手段、前記ストローク抽出手段が抽出したストローク数を特定するストローク数特定手段、前記ストローク数特定手段が特定したストローク数が1本であるか否かを判定するストローク数判定手段、前記ストローク数判定手段が1本であると判定した場合に、前記ストロークの始点及び終点が結合しているか否かを判定する結合判定手段、前記結合判定手段が結合していないと判定した場合に、前記ストロークの始点及び終点を直線で結ぶことで前記ストロークの補正を行う第1補正手段、として前記コンピュータを機能させ、前記対象図形特定手段は、前記第1補正手段による補正後のストロークに基づいて、前記対象図形を特定し、前記個数算出手段は、前記定義テーブルに含まれる単位図形の位置に基づいて、前記対象図形に全て含まれる単位図形の個数である第1全体個数を算出する第1全体個数算出手段と、前記定義テーブルに含まれる単位図形の位置に基づいて、前記対象図形に一部含まれる単位図形の個数である第1部分個数を算出する第1部分個数算出手段と、を備え、前記面積算出手段は、前記第1全体個数、前記第1部分個数及び前記定義情報に含まれる単位図形の面積に基づいて、前記対象図形の面積を算出する
上記プログラムをコンピュータにより実行することにより、上述の端末装置を実現することができる。また、上述の端末装置の各態様も同様に実現することができる。
本発明によれば、電子ペン及び電子ペン用帳票を利用して、手書き図形の面積を即時に算出することができる。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施の形態について説明する。まず、本実施形態のシステムにおいて入力デバイスとして使用される電子ペンの概要について説明する。
[電子ペン]
図1は電子ペンの使用形態を模式的に示す図であり、図2は電子ペンの構造を示す機能ブロック図である。図1に示すように、電子ペン10は、ドットパターンが印刷された専用ペーパー20と組み合わせて使用される。電子ペン10は、通常のインクペンと同様のペン先部17を備えており、利用者は通常のインクペンと同様に専用ペーパー20上に文字などを書くことになる。
図2に示すように、電子ペン10は、その内部にプロセッサ11、メモリ12、データ通信ユニット13、バッテリー14、LED15、カメラ16及び圧力センサ18を備える。また、電子ペン10は通常のインクペンと同様の構成要素としてインクカートリッジ(図示せず)などを有する。
電子ペン10は、ペン先部17により専用ペーパー20上に描かれたインクの軌跡をデータ化するのではなく、専用ペーパー20上で電子ペン10が移動した軌跡座標をデータ化する。LED15が専用ペーパー20上のペン先部17近傍を照明しつつ、カメラ16が専用ペーパー20に印刷されているドットパターンを読み取り、データ化する。つまり、電子ペン10は専用ペーパー20上で利用者が電子ペン10を移動させることにより生じるストロークを画像データ又はベクトルデータとして取得することができる。
圧力センサ18は、利用者が電子ペン10により専用ペーパー上に文字などを書く際にペン先部17に与えられる圧力、即ち筆圧を検出し、プロセッサ11へ供給する。プロセッサ11は、圧力センサ18から与えられる筆圧データに基づいて、LED15及びカメラ16のスイッチオン/オフの切換を行う。即ち、利用者が電子ペン10で専用ペーパー20上に文字などを書くと、ペン先部17には筆圧がかかる。よって、所定値以上の筆圧が検出されたときに、利用者が記述を開始したと判定して、LED15及びカメラ16を作動する。
カメラ16は専用ペーパー20上のドットパターンを読み取り、そのパターンデータをプロセッサ11に供給する。プロセッサ11は、供給されたドットパターンから、専用ペーパー20上でのXY座標を算出する。
プロセッサ11は、利用者の記述が行われる間に、筆圧の配列データ及びXY座標データを取得し、タイムスタンプ(時間情報)と関連付けてメモリ12に記憶していく。よって、メモリ12内には利用者の記述内容に対応するデータが時系列で記憶されていく。メモリ12の容量は例えば1Mバイト程度とすることができる。
利用者により送信指示がなされるまでは、取得された全てのデータはメモリ12内に保持される。そして、利用者が送信指示を行うと、データ通信ユニット13により、電子ペン10と所定距離内にある端末装置25へメモリ12内のデータが送信される。基本的には、一度送信指示がなされると、電子ペン10はメモリ12内に記憶していた全てのデータを端末装置25へ送信するため、メモリ12内はクリアされる。よって、送信後にもう一度同じ情報を端末装置25へ送信したい場合には、利用者は専用ペーパー20上に再度記述を行う必要がある。なお、この場合、利用者は専用ペーパー20上にインクペンで書かれた文字などをなぞればよいことになる。
電子ペン10自体は、送信ボタンなどの機能ボタンを備えておらず、送信指示その他の指示は、利用者が専用ペーパー20上の所定位置に設けられた専用ボックスを電子ペン10でチェックすることにより実行される。専用ボックスの位置座標には、予め送信指示が対応付けられており、プロセッサ11は専用ボックスの位置座標を受信すると、データ通信ユニット13にメモリ12内のデータを供給し、端末装置25への送信を行わせる。なお、電子ペン10は、データの送信完了を電子ペンの振動により示すことができる。
バッテリー14は電子ペン10内の各要素に電源供給するためのものであり、例えば電子ペンのキャップ(図示せず)により電子ペン10自体の電源のオン/オフを行うことができる。
このように、電子ペン10は利用者が専用ペーパー20上に記述した文字などに対応する座標データ及び筆圧データを取得して近傍の端末装置25へ送信する機能を有するが、電子ペン10のペン先部17は通常のインクペンとなっているため、専用ペーパー20上に記述した内容はオリジナルの原本として残るという特徴がある。即ち、紙の原本に対して記述するのと同時に、その内容を座標データなどの形態でリアルタイムに電子化することができる。
なお、電子ペン10の標準機能によれば、電子ペン10により得られるデータは、原則として座標データ又はベクトルデータの形態であり、テキストデータではない。但し、電子ペン10は標準機能として、専用ペーパー20上に設けられた専用エリアに記述することにより、英数字に限りテキスト化する機能は備えている。
また、電子ペン10内には、ペン自体及びその所有者に関するプロパティ情報(ペン情報及びペン所有者情報)を保持することができ、アプリケーションから参照することができる。ペン情報としては、バッテリーレベル、ペンID、ペン製造者番号、ペンソフトウェアのバージョン、サブスクリプションプロバイダのIDなどを保持できる。また、ペン所有者情報としては、国籍、言語、タイムゾーン、emailアドレス、空きメモリ容量、名称、住所、ファックス/電話番号、携帯電話番号などを保持することができる。
なお、上記の例におけるデータ通信ユニット13では、Bluetooth(登録商標)の無線伝送、USBケーブルを使用した有線伝送、端子などの接触によるデータ伝送など、各種の方法によって電子ペン10から端末装置25へのデータ送信を行うことが考えられる。
次に、電子ペンにより利用者が記述した内容のXY座標データを取得する方法について説明する。前述のように専用ペーパー20には、所定のドットパターンが印刷されている。電子ペン10のカメラ16は、利用者が専用ペーパー20上に記述したインクの軌跡を読み取るのではなく、専用ペーパー20上のドットパターンを読み取る。実際、図1に示すように、LED15による照明エリア及びカメラ16の撮影エリア(照明エリア内に位置する)は、ペン先部17が専用ペーパー20に接触する位置とはずれている。
ドットパターンはカーボンを含む専用インキなどで印刷されており、カメラ16はその専用インキによるパターンのみを認識することができる。専用インキ以外のインキ(カーボンを含まない)により、専用ペーパー上に罫線や枠などを印刷しても、電子ペンはそれらを認識することはない。よって、専用ペーパーを利用して各種申込書などの帳票を作成する際は、専用インキ以外のインキで入力枠や罫線、注意書きなどを印刷する。
ドットパターンは、図3に例示するように、各ドットの位置がデータに対応付けされている。図3の例では、ドットの位置を格子の基準位置(縦線及び横線の交差点)から上下左右にシフトすることにより、0〜3の2ビット情報を表示した例である。このようにして表現された情報の組合せにより、専用ペーパー上の位置座標が決定される。図4(a)に例示するように、縦横2mmの範囲内に36個のドットが格子状に配置され、これらのドットにより示されるデータの配列(図4(b))が、その専用ペーパー上の位置座標と対応付けされている。よって、電子ペン10のカメラ16が図4(a)に示すようなドットパターンを撮影すると、プロセッサ11はカメラ16から入力されるドットパターンのデータに基づいて図4(b)に示すデータ配列を取得し、それに対応する専用ペーパー上の位置座標(即ち、そのドットパターンがその専用ペーパー上のどの位置にあるのか)をリアルタイムで算出する。なお、ドットパターンを認識する最小単位は2mm×2mmであり、カメラ16は毎秒100回程度の撮影を行う。
次に、専用ペーパーについて説明する。専用ペーパーの構造の一例を図5に示す。図示のように、専用ペーパー20は、台紙30上にドットパターン32が印刷され、その上に罫線などの図案34が印刷されている。台紙30は通常は紙であり、ドットパターン32は前述のようにカーボンを含んだ専用インキにより印刷される。また、通常のインキなどにより図案34が印刷される。ドットパターンと図案とは同時に印刷してもよいし、いずれかを先に印刷してもよい。
図案34の例を図6に示す。図6は、ある申込書36の例であり、複数の記入欄38や送信ボックス39が印刷されている。図6には明確に図示されておらず、詳細は後述するが、実際にはドットパターンが申込書36の全面に印刷されており、その上に記入欄38や送信ボックス39が通常のインキにより印刷されている。利用者は、ドットパターンを意識することなく、従来からある申込書と同様に、電子ペン10を使用して必要事項を申込書36の各記入欄38に記入すればよい。
専用ペーパー20上のエリアは大きく2種類のエリアに分けることができる。1つは記入エリアであり、電子ペン10による記述内容をそのまま情報として取り扱うエリアである。図6の例では複数の記入欄38がこれに該当する。もう1つは機能エレメントであり、対応するエリア内を電子ペン10でチェックした際に、予めそのエリアに対して定義されているアクション、指示などを実行するようになっている。図6の例における送信ボックス39がこれに該当する。
送信ボックス39は前述したように電子ペン10内に記憶されているデータを近傍の端末装置25へ送信するための指示を行う際に使用される。利用者が送信ボックス39内に電子ペン10でチェックを入れると、電子ペン10が送信ボックス内のドットパターンを読み取る。当該パターンは送信指示に対応付けられており、電子ペン10内のプロセッサ11はデータ通信ユニット13にメモリ12内の記憶データの送信命令を発する。
ドットパターンの割り当ては、通常、アプリケーション(用紙の種類)毎に行われる。即ち、ある申込書内のドットパターンは1枚の用紙の中で重複することはないが、同一の申込書には全て同じドットパターンが印刷されている。よって、利用者が電子ペン10で必要事項を入力すると、その入力事項がその申込書のどの項目に対するものであるかを、申込書上の座標データから特定することができる。
このように、ドットパターンを印刷した専用ペーパー上に所定の図案を印刷することにより、専用ペーパーを利用した各種申込書が作成できる。利用者は電子ペン10を使用して通常の要領で必要事項を記入すれば、その電子データが自動的に取得される。
上記の例では、ドットパターンは専用ペーパー上にカーボンを含むインキにより印刷されているが、プリンタ及びカーボンを含むインクを使用してドットパターンを通常の紙上にプリントすることも可能である。さらに、専用ペーパー上の図案も印刷ではなく、プリンタにより形成することも可能である。ドットパターンをプリンタにより紙上に形成する場合には、1枚1枚に異なるドットパターンを形成することが可能である。よって、形成されたドットパターンの違いにより、それらの用紙1枚1枚を識別し、区別することが可能となる。
なお、本明細書においては、「印刷」の語は、通常の印刷のみならず、プリンタによるプリントも含む概念とする。
次に、電子ペンにより取得したデータの送信処理について図2を参照して説明する。電子ペン10が取得したデータは、主として利用者が入力した事項のデータであるが、通常はそのデータの送信先であるサービスサーバがどこであるかの情報は含まれていない。その代わりに、その専用ペーパーに関するアプリケーションやサービスを特定する情報が専用ペーパー上のドットパターンに含まれており、利用者の入力作業中に専用ペーパーからその情報が取得されている。よって、電子ペン10から記入データを受け取った端末装置25は、まず、問い合わせサーバ26に対して、その専用ペーパーに対して入力されたデータをどのサービスサーバ27へ送信すべきかの問い合わせを行う。問い合わせサーバ26は、専用ペーパー毎に、対応するサービスサーバの情報を有しており、端末装置25からの問い合わせに応じて、当該専用ペーパーに関するサービスなどを行うサービスサーバ27の情報(URLなど)を端末装置25へ回答する。それから、端末装置25は、電子ペンから取得した記入データをそのサービスサーバ27へ送信することになる。
なお、上記の例では端末装置25、問い合わせサーバ26及びサービスサーバ27が別個に構成されているが、これらの幾つか又は全てを1つの装置として構成することも可能である。本実施形態において後述するサーバは、問い合わせサーバ26及びサービスサーバ27を兼ねていることとしている。
[面積算出システム]
次に、本実施形態の面積算出システムについて説明する。図7に面積算出システム100の概略構成を示す。図7に示す面積算出システム100は、利用者が電子ペン用帳票(以下、「帳票」と呼ぶ。)3に電子ペン10により手書きで記入した図形の面積を容易且つ即座に算出するものである。
図7に示すように、面積算出システム100は、端末装置25及びサーバ5がネットワーク2を通じて接続されることにより構成される。ここで、ネットワーク2の1つの好適な例はインターネットである。また、端末装置25とは、利用者が使用するPCや携帯電話といったネットワーク2を介してデータの授受が可能な端末である。なお、サーバ5は、利用者データベース(以下、「DB」と呼ぶ。)6に接続されている。
まず、図8を参照して、本システムにおける図形の面積算出方法の概要を述べておく。図8は、面積算出処理の過程を説明する図である。なお、帳票3は、上述の専用ペーパーとして作成されたものである。また、図示していないが、帳票3には、図6に示す送信ボックス39と同一の機能を有する送信ボックスが設定されているものとする。
利用者は、立体的な物体の面積を算出したい場合、図8(a)に示すように、物体50に帳票3を被せ、電子ペン10によりストロークを記入することで、面積を算出する対象となる図形を当該帳票3上に示す。即ち、ストロークで囲むことにより、面積を算出したい対象図形を指定する。ここで、ストロークとは、一筆で記入する線分のことをいう。また、立体的な物体とは、人間や自動車など立体的な種々のものである。具体的に、本実施形態の面積算出システムにより、人間の頭部やシミ、自動車の破損部分の面積などを算出することができる。つまり、医療目的で人間の体の一部の面積を算出すること、かつら作成目的で頭部の毛髪の少ない箇所の面積を算出すること、修理目的で自動車の破損部分の面積を算出することなどが可能となる。
なお、帳票3には、図形の面積を算出する基準となる単位図形が定義されている。また、サーバ5は、帳票3に定義された単位図形の位置及び面積に関する定義テーブルを有している。
電子ペン10は、記入された内容に対応する記入情報を取得し、電子ペン10内のメモリ12に一時的に記憶する。そして、電子ペン10は、送信ボックスにチェックマークが記入されたタイミングで、図8(b)に示すように、当該記入情報を端末装置25へ送信する。なお、利用者は、対象図形を指定するストロークの記入が完了した時点で、送信ボックスにチェックマークを記入するものとする。端末装置25は、電子ペン10から記入情報を受信し、ネットワーク2を通じてサーバ5へ送信する。サーバ5は、記入情報を、利用者が帳票3に対して記入した内容を示す電子データとして取得する。
サーバ5は、取得した記入情報から1回の動作、即ち一筆で記入されたストロークを抽出する。そして、サーバ5は、ストロークの座標データに基づいて、当該ストロークの始点及び終点の位置座標を特定する。また、サーバ5は、抽出したストロークの本数を特定する。さらに、サーバ5は、抽出したストロークの始点及び終点が結合しているか否かを判定する。そして、サーバ5は、抽出したストロークの本数と、始点及び終点が結合しているか否かの判定結果とに基づいて、利用者が帳票3上に記入したストロークの補正を行う。サーバ5は、記入情報から抽出したストローク、又は、補正後のストロークに基づいて、面積を算出する対象となる対象図形を特定し、定義テーブルに基づいて当該対象図形の面積を算出する。また、サーバ5は、補正後のストロークのイメージデータを、対象図形を示すイメージデータとして取得する。なお、補正が必要ないストロークの場合、記入情報から抽出したストロークのイメージデータを、対象図形を示すイメージデータとして取得する。
サーバ5は、必要があれば利用者に対して、各利用者を識別する情報である利用者IDを割り当てる。さらに、当該利用者IDをキーとして、算出した面積の情報と、対象図形のイメージデータとを利用者DB6に記憶する。また、サーバ5は、記入情報に含まれる時間情報に基づいて、帳票3への記入日時を特定し、当該利用者IDをキーとして、特定した記入日時を利用者DB6に記憶する。
なお、利用者DB6には、利用者IDをキーとして、利用者の氏名、住所、電話番号といった個人情報も記憶するものとする。これらの個人情報は、利用者端末25がタイプ入力などにより取得し、サーバ5へ送信したものとする。
サーバ5は、予め用意されたフォーマットデータと、利用者DB6に記憶された利用者の個人情報、対象図形の面積及び対象図形のイメージデータとに基づいて、図8(c)に示すような画面を作成し、端末装置25の表示画面上に表示させる。利用者は、必要があれば、画面上の質問に関する回答をタイプ入力する。即ち、回答情報は、利用者端末25がタイプ入力などにより取得し、サーバ5へ送信する。サーバ5は、取得した回答情報と、利用者DB6に記憶された対象図形の面積とに基づいて、見積書を作成する。そして、サーバ5は、作成した見積書のデータを端末装置25へ送信する。端末装置25は、図8(d)に示すように、当該見積書を紙媒体に印刷する。これによれば、利用者による手書き図形の面積を容易に算出することができるとともに、対象図形の面積に基づく見積書を即時に発行することが可能となる。
[帳票]
次に、帳票3について説明する。本実施形態のシステムでは、図9に示すような帳票3は、上述した専用ペーパーとして作成されている。即ち、図5に例示するように台紙30上に所定のドットパターン32が印刷されており、その上に所定の各ボックスや罫線などが印刷されている。先に述べたように、ドットパターン32は電子ペン10が認識することができるように、カーボンを含んだインキにより印刷されている。一方、各ボックスや罫線などの図案34は、通常の(カーボンを含まない)インキにより印刷されているため、電子ペン10がそれを認識することはない。
図9(a)に示すように、帳票3には、電子ペン10により記入された対象図形の面積を算出する基準となる単位図形52が定義されている。換言すると、帳票3は、複数の単位図形52から構成されている。図9(a)では、わかりやすさのため、便宜上、単位図形52の境界線を可視的なものとし、帳票3は格子状となっている。しかし、帳票3に定義されていれば、単位図形52の境界線を不可視としてもよい。また、帳票3に定義される単位図形は1種類とは限らず、帳票3には、様々な大きさの複数種類の単位図形が定義されているものとする。
利用者は、このような単位図形が定義された帳票3に対し、図9(b)に示すように、電子ペン10を使用して面積を算出する対象となる対象図形を記入する。詳細は後述するが、サーバ5は、利用者が記入した対象図形に含まれる単位図形の個数と、当該単位図形の面積とに基づいて、対象図形の面積を算出する。
[面積算出方法]
次に、対象図形に含まれる単位図形の個数と、当該単位図形の面積とに基づいて、対象図形の面積を算出する具体的な方法について図10を参照して説明する。図10は、面積算出方法を説明する図である。
利用者は、まず、電子ペン10を使用して帳票3に記入を行う。この場合、図10(a)に示すように、サーバ5は、帳票3に記入されたストロークに基づいて、対象図形54を特定する。そして、サーバ5は、帳票3に定義された単位図形52が、対象図形54に何個含まれるかを算出する。このとき、サーバ5は、対象図形54に全体が含まれる単位図形(以下、「全体単位図形」と呼ぶ。)の個数と、対象図形54に一部が含まれる単位図形(以下、「部分単位図形」と呼ぶ。)の個数とを区別して算出する。具体的には、図10(a)において、網掛けの単位図形が全体単位図形であり、斜線の単位図形が部分単位図形である。
そして、サーバ5は、予め有している定義テーブルから単位図形の面積を抽出する。そして、算出した全体単位図形の個数、部分単位図形の個数及び単位図形の面積に基づいて、対象図形の面積を算出する。具体的には、図10(b)に示すように、単位図形の面積と、全体単位図形の個数及び部分単位図形の個数の和との積により、対象図形の面積を算出する計算方法が挙げられる。しかし、本発明はこれに限定されるものではなく、対象図形の面積を算出するために種々の計算方法を適用することができる。
また、サーバ5は、面積値の精度を高めるため、より細かい、即ち単位図形52より小さい単位図形(以下、「小単位図形」と呼ぶ。)を使用して対象図形の面積を算出することができる。この場合、サーバ5は、図10(c)に示すように、対象図形54の境界付近の一定領域を拡大する。具体的に、対象図形54の境界付近の一定領域とは、単位図形52の一部と、対象図形54の一部が重なっている、即ち部分単位図形が位置する箇所のことである。サーバ5は、図10(d)に示すように、一定領域内において、帳票3に定義された小単位図形56が、対象図形54内に何個含まれるかを算出する。このとき、全体単位図形と部分単位図形それぞれの個数を算出する。このように、対象図形54の境界付近を拡大し、より小さい小単位図形56を使用してさらに細かく分析する。つまり、より小さい小単位図形56を使用して詳細の面積を算出することにより、対象図形の面積値の精度を高めている。
[補正方法]
次に、対象図形を特定するためにストロークを補正する具体的な方法について、図11及び図12を参照して説明する。図11は、利用者が立体的な物体に帳票3を被せて記入を行う場合のストロークの経過を示す図である。図12は、複数のストロークを直線で結合することによる補正を説明する図である。
利用者は、立体的な物体の一部の面積を算出したい場合、図8(a)に示すように、物体50に帳票3を被せ、電子ペン10によりストロークを記入することで、対象図形を指定する。このとき、ストロークは1本で、図8(a)に示すように、始点と終点がしっかり結合していることが望ましい。しかし、立体的な物体に帳票3を被せた状態、即ち凹凸のある状態で帳票3に記入を行う場合、当該帳票3は折れ曲がっていることも多く、1本のストロークで且つ始点と終点が結合しているように記入することは困難である。よって、図11(a)に示すように、帳票3に記入された電子ペン10の軌跡は、複数本のストロークで且つ始点と終点が離れていることも多い。
なお、図11(a)に示す電子ペン10の軌跡は、図11(b)乃至(d)に示すように、ストローク60、ストローク62、ストローク64の順序に記入された3本のストロークから構成されるものとする。
この場合、まず、サーバ5は、記入情報に含まれる時間情報に基づいて、3本のストロークの記入順序を特定する。つまり、記入情報を解析することにより3本のストロークが、図11(b)乃至(d)に示すような順序で記入されたことを特定する。さらに、サーバ5は、図12(a)乃至(c)に示すように、座標データに基づいて各ストロークの始点(○)及び終点(×)の位置座標を特定する。そして、サーバ5は、記入順序に基づいて、最初に記入されたストローク60の終点と、2番目に記入されたストローク62の始点とを、図12(d)に示すように直線で結合する。同様に、2番目に記入されたストローク62の終点と、最後に記入されたストローク64の始点とを、図12(d)に示すように直線で結合する。また、最後に記入されたストローク64の終点と、最初に記入されたストローク60の始点とを、図12(d)に示すように直線で結合する。このように補正したストロークに基づいて、サーバ5は、対象図形を特定する。よって、サーバ5は、図12(e)において斜線で示すような対象図形の面積を算出することになる。
つまり、サーバ5は、1つの図形を指定するストロークが複数本存在している場合、記入順序に基づいて、最後以外のストロークの終点と、当該ストロークの次に記入されたストロークの始点とを直線で結合する。また、最後のストロークの終点と、最初のストロークの始点とを直線で結合する。このような補正を、サーバ5は、ストロークの本数分繰り返し行う。
なお、最後のストロークの終点と、最初のストロークの始点が利用者による記入時点で結合していることが考えられる。この場合、サーバ5は、最初のストロークの始点と、最後のストロークの終点とを直線で結合する処理は行わない。
また、1つの図形に対応するストロークが1本だけ存在している場合、サーバ5は、まず、当該ストロークの始点及び終点が結合しているか否かを判定する。結合している場合、サーバ5は、補正は行わず、利用者が記入したストロークに基づいて対象図形を特定する。一方、結合していない場合、サーバ5は、当該ストロークの始点及び終点を直線で結合する補正を行う。
なお、上記補正方法は、記入順序に基づいてストロークを補正しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、始点及び終点の位置に基づいてストロークを補正することとしてもよい。具体的には、各ストロークの始点及び終点の位置座標に基づいて、特定のストロークの始点と、最も近くに位置する他のストロークの終点とを直線で結合することで、補正を行うこととしてもよい。
[サーバ]
次に、サーバ5について詳しく説明する。図13は、面積算出システム100における、特にサーバ5の内部構成を示す。図示のように、サーバ5は、面積算出プログラム101、記入情報取得機能102、ストローク抽出機能103、始点特定機能104、終点特定機能105、ストローク数特定機能106、結合判定機能107、補正機能108、対象図形特定機能109、イメージデータ取得機能110、定義テーブル111、面積算出機能112及び利用者DB記憶機能113から構成されている。なお、各機能は、サーバ5が有するCPUが予め用意されたプログラムを実行することにより実現される。
面積算出プログラム101は、電子ペン10により帳票3に記入されたストロークに基づいて対象図形を特定し、当該対象図形の面積を算出するプログラムである。また、面積算出プログラム101は、帳票3上の電子ペン10のストロークを補正するプログラムである。なお、定義テーブル111は、面積算出プログラム101により帳票3に定義されている。
記入情報取得機能102は、面積算出プログラム101を実行することにより、利用者が電子ペン10を使用して帳票3に記入した記入情報を電子データとして取得する機能である。
ストローク抽出機能103は、記入情報取得機能102が取得した記入情報から、電子ペン10により一筆、即ち1回の動作で記入されたストロークを抽出する機能である。
始点特定機能104は、ストローク抽出機能102が抽出した各ストロークの始点の位置座標を、当該ストロークの座標データに基づいて特定する機能である。
終点特定機能105は、ストローク抽出機能102が抽出した各ストロークの終点の位置座標を、当該ストロークの座標データに基づいて特定する機能である。
ストローク数特定機能106は、ストローク抽出機能102が抽出したストロークの本数を特定する機能である。
結合判定機能107は、ストローク数特定機能107が、抽出したストロークが1本であると特定した場合に、当該ストロークの始点及び終点の位置座標に基づいて、当該始点及び終点が結合しているか否かを判定する機能である。
補正機能108は、結合判定機能107が、ストロークの始点及び終点が結合していないと判定した場合に、当該始点及び終点を直線で結ぶことで補正を行う機能である。また、補正機能108は、ストローク数特定機能106が、ストローク数が複数本であると特定した場合に、各ストロークの始点及び終点を、各ストロークの記入順序や各ストロークの始点及び終点の位置座標などに基づいて直線で結ぶことで補正を行う機能である。
対象図形特定機能109は、補正機能108が補正したストロークに基づいて、面積を算出する対象となる対象図形を特定する機能である。また、対象図形特定機能109は、結合判定機能107がストロークの始点及び終点が結合していると判定した場合に、ストローク抽出手段103が抽出したストロークに基づいて、対象図形を特定する機能である。
イメージデータ取得機能110は、記入情報から、対象図形を特定するためのストロークのイメージデータを取得する機能である。具体的に、ストローク数特定機能106が1本であると特定し、且つ、結合判定機能107が始点及び終点が結合していると判定した場合に限り、イメージデータ取得機能110は、ストローク抽出手段が抽出したストロークのイメージデータを取得する。それ以外の場合、イメージデータ取得機能110は、補正機能108が補正したストロークのイメージデータを取得する。
定義テーブル111は、帳票3に定義された単位図形の位置及び面積に関する情報である。単位図形は1種類とは限らず、帳票3には様々な大きさの複数種類の単位図形が定義されている。よって、定義テーブル111は、複数種類の単位図形の位置及び面積に関する情報である。
面積算出機能112は、対象図形特定機能109が特定した対象図形と、定義テーブル111とに基づいて、当該対象図形の面積を算出する機能である。具体的に、面積算出機能112は、定義テーブル111に含まれる単位図形の位置に基づいて、対象図形に含まれる全体単位図形及び部分単位図形それぞれの個数を算出する。そして、面積算出機能112は、算出した全体単位図形及び部分単位図形の個数と、定義テーブル111に含まれる単位図形の面積とに基づいて、対象図形の面積を算出する。
利用者DB記憶機能113は、さらに、利用者ID割当機能及び日時特定機能を有している。利用者ID割当機能は、電子ペン10を使用して帳票3に記入を行った利用者を識別する利用者IDを発行し、割り当てる機能である。日時特定機能は、記入情報に含まれる時間情報に基づいて、対象図形を特定するためのストロークが記入された日時を特定する機能である。利用者DB記憶機能は、利用者ID割当機能が割り当てた利用者IDをキーとして、イメージデータ取得機能110が取得した対象図形を特定するストロークのイメージデータと、面積算出機能112が算出した面積値と、日時特定機能が特定した記入日時とを利用者DB6に記憶する。
なお、利用者DB記憶機能113は、必要があれば、利用者に関する個人情報を、当該利用者の利用者IDをキーとして利用者DB6に記憶することとしてもよい。このように、利用者DB6に記憶しておくことで、必要に応じて容易に、表示画面や見積書などを作成することができる。
[面積算出処理]
次に、面積算出システム100により実行される面積算出処理について説明する。図14は、面積算出処理のフローチャートである。
利用者は、立体的な物体の一部の面積を算出したい場合、図8(a)に示すように、物体50に帳票3を被せ、電子ペン10によりストロークを記入することで、面積を算出したい対象図形を指定する。電子ペン10は、記入された内容に対応する記入情報を取得し、電子ペン10内のメモリ12に一時的に記憶する。利用者は、対象図形を示すストロークの記入が完了した時点で、送信ボックスにチェックマークを記入する。電子ペン10は、送信ボックスにチェックマークが記入されたタイミングで、図8(b)に示すように、当該記入情報を端末装置25へ送信する。端末装置25は、電子ペン10から記入情報を受信し、ネットワーク2を通じてサーバ5へ送信する。サーバ5は、記入情報を、利用者が帳票3に対して記入した内容を示す電子データとして取得する(ステップS1)。
サーバ5は、取得した記入情報から1回の動作、即ち一筆で記入されたストロークを抽出する(ステップS2)。さらに、サーバ5は、ストロークの座標データに基づいて、当該ストロークの始点及び終点の位置座標を特定する(ステップS3、S4)。また、サーバ5は、抽出したストロークの本数を特定する。そして、サーバ5は、特定したストロークの本数が1本であるか否かを判定する(ステップS5)。ストロークの本数が1本ではない場合(ステップS5;No)、サーバ5は、複数のストロークの始点及び終点を直線で結合することにより補正を行う(ステップS7)。一方、ストロークの本数が1本の場合(ステップS5;Yes)、サーバ5は、当該ストロークの始点及び終点が結合しているか否かを判定する(ステップS6)。始点及び終点が結合していない場合(ステップS6;No)、サーバ5は、当該始点及び終点を直線で結合することにより補正を行う(ステップS7)。一方、始点及び終点が結合している場合(ステップS6;Yes)、サーバ5は、補正を行うことなくステップS8へ進む。
ステップS8において、サーバ5は、ストロークに基づいて、面積を算出する対象図形を特定する。このとき、サーバ5は、対象図形を特定するストロークをイメージデータとして取得する。ここで、ストロークとは、記入情報から抽出したストロークが1本であり、且つ、当該ストロークの始点及び終点が結合している場合以外、ステップS7による補正後のストロークのことである。そして、サーバ5は、予め保有している定義テーブルに基づいて、特定した対象図形の面積を算出する(ステップS9)。
サーバ5は、各利用者を識別する情報である利用者IDをキーとして、算出した面積値と、対象図形のイメージデータとを利用者DB6に記憶する。また、サーバ5は、記入情報に含まれる時間情報に基づいて、帳票3への記入日時を特定し、当該利用者IDをキーとして、特定した記入日時を利用者DB6に記憶する(ステップS10)。なお、サーバ5は、利用者IDをキーとして、利用者の個人情報を利用者DB6に記憶するものとしてもよい。これらの個人情報は、利用者端末25がタイプ入力などにより取得し、サーバ5へ送信したものとする。
そして、サーバ5は、利用者DB6に記憶した情報に基づいて、対象図形の面積値を端末装置25等の画面上に表示する(ステップS11)。例えば、予め用意されたフォーマットデータと、利用者DB6に記憶された利用者の氏名、対象図形の面積及び対象図形のイメージデータとに基づいて、図8(c)に示すような画面を作成し、端末装置25の表示画面上に表示させること等が考えられる。この場合、利用者は、必要があれば、画面上の質問に関する回答をタイプ入力する。即ち、回答情報は、利用者端末25がタイプ入力などにより取得し、サーバ5へ送信する。サーバ5は、取得した回答情報と、利用者DB6に記憶された対象図形の面積値とに基づいて、見積書を作成する。そして、サーバ5は、作成した見積書のデータを端末装置25へ送信する。端末装置25は、図8(d)に示すように、当該見積書を紙媒体に印刷する。これによれば、利用者による手書き図形の面積を容易に算出することができるとともに、対象図形の面積に基づく見積書を即時に発行することが可能となる。
なお、上記実施形態では、面積算出システム100が、端末装置25及びサーバ5から構成されているが、本発明はこれに限定されるものではなく、端末装置25がサーバ5の機能を兼ね備えていることとしてもよい。即ち、端末装置25自身が、電子ペン10から取得した記入情報に基づいて面積算出処理を行うこととしてもよい。
また、上記実施形態では、利用者が電子ペン10を使用して対象図形を指定する記入を行うこととしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、通常のマジックペン等で記入を行った後、当該マジックペンの軌跡を電子ペン10でなぞることとしてもよい。
実施形態によれば、電子ペン10及び電子ペン用帳票3を利用することで、利用者が手書きで記入した図形の面積を即時に算出することが可能となる。つまり、立体的な物体の一部を帳票3に手書き記入することで、当該一部の面積を算出するような場合であっても、容易に厳密な面積を算出することができる。
また、本実施形態によれば、立体的な物体の一部を指定するために凹凸のある状態で帳票3に記入を行い、対象図形の指定が複数の切れ切れなストロークによるものとなった場合であっても、適切な補正を行うことができる。即ち、適切な補正後のストロークに基づいて、利用者が指定する対象図形を的確に特定することが可能となる。
本発明によれば、手書きで記入された図形の面積を容易且つ即時に算出することができる帳票として利用することができる。
電子ペンの使用形態を模式的に示す図である。 電子ペンの構造を示す機能ブロック図である。 専用ペーパーに印刷されたドットパターンによる情報の表現方法を説明する図である。 ドットパターン及びそれに対応する情報の例である。 専用ペーパーにより構成される帳票の構造を示す。 電子ペン用帳票の例を示す。 面積算出システムの概略構成を示す。 面積算出処理の過程を説明する図である。 実施形態で使用する帳票の例である。 面積算出方法を説明する図である。 利用者が立体的な物体に帳票を被せて記入を行う場合のストロークの経過を示す図である。 複数のストロークを直線で結合することによる補正を説明する図である。 図7に示す面積算出システムに含まれるサーバの機能ブロック図である。 面積算出処理のフローチャートである。
符号の説明
2…ネットワーク
10…電子ペン
11…プロセッサ
12…メモリ
13…データ通信ユニット
14…バッテリー
25…端末装置
26…問い合わせサーバ
27…サービスサーバ
100…面積処理システム

Claims (8)

  1. 電子ペンにより認識可能なドットパターンが印刷された専用紙に記入された図形の面積を算出する端末装置であって、
    前記専用紙に記入された図形の面積を算出する基準となる単位図形の位置及び面積に関する定義情報を記憶する定義情報記憶手段と、
    前記専用紙に記入された記入情報を取得する記入情報取得手段と、
    前記記入情報から、前記電子ペンにより1回の動作で記入されたストロークを抽出するストローク抽出手段と、
    前記ストローク抽出手段により抽出された1本以上のストロークに基づいて、面積を算出する対象となる対象図形を特定する対象図形特定手段と、
    前記定義情報に含まれる単位図形の位置に基づいて、前記対象図形に含まれる単位図形の個数を算出する個数算出手段と、
    前記個数及び前記定義情報に含まれる単位図形の面積に基づいて、前記対象図形の面積を算出する面積算出手段と、
    前記ストロークの座標データに基づいて、当該ストロークの始点の位置座標を特定する始点特定手段と、
    前記ストロークの座標データに基づいて、当該ストロークの終点の位置座標を特定する終点特定手段と、
    前記ストローク抽出手段が抽出したストローク数を特定するストローク数特定手段と、
    前記ストローク数特定手段が特定したストローク数が1本であるか否かを判定するストローク数判定手段と、
    前記ストローク数判定手段が1本であると判定した場合に、前記ストロークの始点及び終点が結合しているか否かを判定する結合判定手段と、
    前記結合判定手段が結合していないと判定した場合に、前記ストロークの始点及び終点を直線で結ぶことで前記ストロークの補正を行う第1補正手段と、を備え
    前記対象図形特定手段は、前記第1補正手段による補正後のストロークに基づいて、前記対象図形を特定し、
    前記個数算出手段は、
    前記定義テーブルに含まれる単位図形の位置に基づいて、前記対象図形に全て含まれる単位図形の個数である第1全体個数を算出する第1全体個数算出手段と、
    前記定義テーブルに含まれる単位図形の位置に基づいて、前記対象図形に一部含まれる単位図形の個数である第1部分個数を算出する第1部分個数算出手段と、を備え、
    前記面積算出手段は、前記第1全体個数、前記第1部分個数及び前記定義情報に含まれる単位図形の面積に基づいて、前記対象図形の面積を算出することを特徴とする端末装置。
  2. 前記ストローク数判定手段が1本ではなく複数本であると判定した場合に、前記記入情報に含まれる時間情報に基づいて、前記ストローク抽出手段が抽出したストロークの記入順序を特定する順序特定手段と、
    前記記入順序に基づいて、最後以外のストロークの終点と、当該ストロークの次に記入されたストロークの始点とを直線で結ぶ第1結合手段と、
    前記記入順序に基づいて、最後のストロークの終点と、最初のストロークの始点とを直線で結ぶ第2結合手段と、
    第1結合手段及び第2結合手段により、前記ストロークの補正を行う第2補正手段と、をさらに備え
    前記対象図形特定手段は、前記第2補正手段による補正後のストロークに基づいて、前記対象図形を特定することを特徴とする請求項に記載の端末装置。
  3. 前記ストローク数判定手段が1本ではなく複数本であると判定した場合に、前記ストローク抽出手段が抽出した各ストロークの始点及び終点の位置座標に基づいて、1本のストロークの始点と、最も近くに位置する他のストロークの終点とを直線で結ぶことで前記ストロークの補正を行う第2補正手段をさらに備え
    前記対象図形特定手段は、前記第2補正手段による補正後のストロークに基づいて、前記対象図形を特定することを特徴とする請求項に記載の端末装置。
  4. 前記定義情報記憶手段は、さらに、前記単位図形を細分化してなる小単位図形の位置及び面積に関する定義情報を記憶しており、
    前記端末装置は、
    前記定義テーブルに含まれる小単位図形の位置に基づいて、前記対象図形の境界付近の領域であり、単位図形の一部と前記対象図形の一部とが重なっている境界領域に全て含まれる小単位図形の個数である第2全体個数を算出する第2全体個数算出手段と、
    前記境界領域を参照し、前記定義テーブルに含まれる小単位図形の位置に基づいて、前記境界領域に一部含まれる小単位図形の個数である第2部分個数を算出する第2部分個数算出手段と、さらに備え、
    前記面積算出手段は、前記第1全体個数、前記第1部分個数、前記第2全体個数、前記第2部分個数、前記定義情報に含まれる単位図形の面積及び前記定義情報に含まれる小単位図形の面積に基づいて、前記対象図形の面積を算出することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の端末装置。
  5. 電子ペンにより認識可能なドットパターンが印刷された専用紙に記入された図形の面積を算出するコンピュータにより実行されるプログラムであって、
    前記専用紙に記入された図形の面積を算出する基準となる単位図形の位置及び面積に関する定義情報を記憶する定義情報記憶手段、
    前記専用紙に記入された記入情報を取得する記入情報取得手段、
    前記記入情報から、前記電子ペンにより1回の動作で記入されたストロークを抽出するストローク抽出手段、
    前記ストローク抽出手段により抽出された1本以上のストロークに基づいて、面積を算出する対象となる対象図形を特定する対象図形特定手段、
    前記定義情報に含まれる単位図形の位置に基づいて、前記対象図形に含まれる単位図形の個数を算出する個数算出手段、
    前記個数及び前記定義情報に含まれる単位図形の面積に基づいて、前記対象図形の面積を算出する面積算出手段、
    前記ストロークの座標データに基づいて、当該ストロークの始点の位置座標を特定する始点特定手段、
    前記ストロークの座標データに基づいて、当該ストロークの終点の位置座標を特定する終点特定手段、
    前記ストローク抽出手段が抽出したストローク数を特定するストローク数特定手段、
    前記ストローク数特定手段が特定したストローク数が1本であるか否かを判定するストローク数判定手段、
    前記ストローク数判定手段が1本であると判定した場合に、前記ストロークの始点及び終点が結合しているか否かを判定する結合判定手段、
    前記結合判定手段が結合していないと判定した場合に、前記ストロークの始点及び終点を直線で結ぶことで前記ストロークの補正を行う第1補正手段、として前記コンピュータを機能させ
    前記対象図形特定手段は、前記第1補正手段による補正後のストロークに基づいて、前記対象図形を特定し、
    前記個数算出手段は、
    前記定義テーブルに含まれる単位図形の位置に基づいて、前記対象図形に全て含まれる単位図形の個数である第1全体個数を算出する第1全体個数算出手段と、
    前記定義テーブルに含まれる単位図形の位置に基づいて、前記対象図形に一部含まれる単位図形の個数である第1部分個数を算出する第1部分個数算出手段と、を備え、
    前記面積算出手段は、前記第1全体個数、前記第1部分個数及び前記定義情報に含まれる単位図形の面積に基づいて、前記対象図形の面積を算出することを特徴とするプログラム。
  6. 前記ストローク数判定手段が1本ではなく複数本であると判定した場合に、前記記入情報に含まれる時間情報に基づいて、前記ストローク抽出手段が抽出したストロークの記入順序を特定する順序特定手段、
    前記記入順序に基づいて、最後以外のストロークの終点と、当該ストロークの次に記入されたストロークの始点とを直線で結ぶ第1結合手段、
    前記記入順序に基づいて、最後のストロークの終点と、最初のストロークの始点とを直線で結ぶ第2結合手段、
    第1結合手段及び第2結合手段により、前記ストロークの補正を行う第2補正手段、として前記コンピュータを機能させ
    前記対象図形特定手段は、前記第2補正手段による補正後のストロークに基づいて、前記対象図形を特定することを特徴とする請求項に記載のプログラム。
  7. 前記ストローク数判定手段が1本ではなく複数本であると判定した場合に、前記ストローク抽出手段が抽出した各ストロークの始点及び終点の位置座標に基づいて、1本のストロークの始点と、最も近くに位置する他のストロークの終点とを直線で結ぶことで前記ストロークの補正を行う第2補正手段をさらに備え
    前記対象図形特定手段は、前記第2補正手段による補正後のストロークに基づいて、前記対象図形を特定することを特徴とする請求項に記載のプログラム。
  8. 前記定義情報記憶手段は、さらに、前記単位図形を細分化してなる小単位図形の位置及び面積に関する定義情報を記憶しており、
    前記プログラムは、
    前記定義テーブルに含まれる小単位図形の位置に基づいて、前記対象図形の境界付近の領域であり、単位図形の一部と前記対象図形の一部とが重なっている境界領域に全て含まれる小単位図形の個数である第2全体個数を算出する第2全体個数算出手段、
    前記境界領域を参照し、前記定義テーブルに含まれる小単位図形の位置に基づいて、前記境界領域に一部含まれる小単位図形の個数である第2部分個数を算出する第2部分個数算出手段、としてさらに前記コンピュータを機能させ、
    前記面積算出手段は、前記第1全体個数、前記第1部分個数、前記第2全体個数、前記第2部分個数、前記定義情報に含まれる単位図形の面積及び前記定義情報に含まれる小単位図形の面積に基づいて、前記対象図形の面積を算出することを特徴とする請求項5乃至7のいずれか一項に記載のプログラム。
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