JP4451075B2 - 訂正処理システムにおける訂正方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子ペンを利用して記入を行う帳票を個別に識別するための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、官公庁、金融機関あるいは民間会社その他に提出する申請書などの各種書類(以下、「各種申請書類」と呼ぶ。)には利用者がボールペンなどを利用して必要事項を記入し、記入済みの書類を提出していた。一方、近年では、従来からの紙の帳票の代わりに、帳票を電子化した電子フォームが利用されてきている。電子フォームは、紙の帳票の記入項目などを複数のフィールドとして含む電子データである。帳票を作成する利用者は、パーソナルコンピュータなどに電子フォームを読み込んで表示装置上に表示し、キーボードやマウスなどの入力装置を操作して電子フォームに必要事項を入力する。入力された事項は電子データとして取得され、ネットワークなどを通じて当該帳票の提出先機関などに送信することができる。
【0003】
しかし、官公庁、金融機関あるいは民間会社などに提出する各種申請書類を作成する場合、パーソナルコンピュータの操作方法に関する知識を十分に有しない利用者や、キーボード入力をあまり得意としない利用者などにとっては、上述の電子フォームを上手に利用することは難しいことが多い。そのような利用者にとっては、むしろ従来から行われているように、紙の帳票に対してペン入力する方法が最も容易である。
【0004】
このような場合に有効な入力デバイスとして、近年、「電子ペン」、「デジタルペン」などと呼ばれるペン型入力デバイスが登場しており(以下、本明細書では「電子ペン」と呼ぶ。)、その代表的なものとしてスウェーデンのAnoto社が開発した「アノトペン(Anoto pen)」が知られている。アノトペンは、所定のドットパターンが印刷された専用紙(以下、「専用ペーパー」と呼ぶ。)とペアで使用される。アノトペンは、通常のインクタイプのペン先部に加えて、専用紙上のドットパターンを読み取るための小型カメラと、データ通信ユニットを搭載している。利用者が専用紙上にアノトペンで文字などを書いたり、専用紙上に図案化されている画像をチェックしたりすると、ペンの移動に伴って小型カメラが専用紙上のドットパターンを検出し、利用者が書き込んだ文字、画像などの記入データ(「ストロークデータ」ともいう)が取得される。この記入データが、データ通信ユニットによりアノトペンから近くのパーソナルコンピュータや携帯電話などの端末装置に送信される。このアノトペンを利用したシステムは、キーボードに代わる入力デバイスとして利用することが可能であり、上述のパーソナルコンピュータやキーボードの使用に抵抗がある利用者にとっては非常に使いやすい。一方、官公庁などの各種申請書類の提出先でも、利用者の記入事項は従来のように紙の書類としてではなく、記入データとして取得することができるので、そのままその後サーバなどによって電子的な処理を行うことができるというメリットがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
各種申請書類などは記入項目が多く、その分書き損じなども生じやすい。また、官公庁などに提出する書類は正確性が要求されるものである。よって、入力手段として電子ペンを利用して各種申請書類を作成するシステムにおいては、書き損じなどが生じた場合に、容易且つ正確に内容の訂正や削除などを行うことができる機能が求められる。
【0006】
しかし、記入項目の近傍に訂正内容を記入するための訂正欄を設定すると、帳票のデザイン面で制約が多いという問題が生じる。また、訂正欄を1つとすると、同じ記入項目を複数回訂正する場合に対応することができない。
【0007】
本発明は、以上の点に鑑みてなされたものであり、1つの帳票内に訂正内容を記入するための訂正欄を設けることなく、同一種類の帳票を複数使用することで訂正することが可能な訂正処理システムを提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の1つの観点では、1文字単位に分割され、文字を記入するための複数の個別エリアと、訂正を指示するための訂正指示エリアとからなる記入欄が形成され、位置座標を示す同一のドットパターンが印刷された複数の帳票と、インクペンユニット及び光学的に前記ドットパターンを読み取る読取ユニットを備え、前記記入欄に記入されたデータを記入した時間情報に対応付けた記入データを生成する電子ペンと、前記電子ペンにより送信された記入データを受信する端末装置と、前記端末装置により送信された記入データを、ネットワークを介して受信し、前記記入欄に記入された記入内容を訂正処理する訂正処理サーバとを備える訂正処理システムにおける訂正方法であって、特定の帳票において前記電子ペンにより個別エリアに文字が記入された後、訂正指示エリアに訂正指示が記入され、さらに、別の帳票の個別エリアに文字が記入されたことにより、前記電子ペンが各記入において記入データを生成するステップと、前記訂正処理サーバが、記入データ取得手段により前記記入データ取得し、訂正指示抽出手段により、前記記入データから、前記訂正指示エリアに記入されたことにより生成された記入データを抽出し、訂正基準時刻設定手段により、前記抽出された記入データが生成された各時刻を訂正基準時刻として設定し、訂正前データ破棄手段により、いずれかの訂正基準時刻よりも後に記入データが生成された個別エリアについては、当該訂正基準時刻前に生成された当該個別エリアにおける記入データを破棄し、有効データ認識手段により、前記訂正前データ破棄手段が破棄したデータ以外の各個別エリアにおける前記記入データを有効なデータとして認識するステップを有する
【0009】
上記の訂正方法に係る訂正処理サーバは、まず、端末装置から記入データを取得する。ここで、記入データは、利用者が電子ペンを利用して帳票の記入欄に記入したデータを時間情報に対応付けたものである。また、帳票の記入欄は、複数の個別エリア及び訂正指示エリアを有している。ここで、個別エリアは、記入欄を1文字単位で分割したものである。また、訂正指示エリアは、訂正指示記号を記入するためのエリアである。なお、利用者は、電子ペンを利用して記入欄へ任意の文字列等を記入し、当該記入した文字列等を訂正したい場合は、記入欄へ訂正指示記号及び訂正後の文字列等を記入する。例えば、記入欄に住所を間違って記入した場合、利用者は、当該記入欄に訂正指示記号を記入し、同一種類の異なる帳票(同一ドットパターンを有するが物理的には異なる帳票)において該当する記入欄に正しい住所を記入することで訂正を行うことができる。一方、訂正処理サーバは、取得した記入データから、訂正指示エリアに記入されたことにより生成された記入データを抽出する。さらに、訂正処理サーバは、抽出された記入データが生成された各時刻を訂正基準時刻として設定する。ここで、訂正基準時刻とは、例えば、利用者が訂正指示記号を記入した時刻等である。そして、訂正処理サーバは、いずれかの訂正基準時刻よりも後に記入データが生成された個別エリアについては、当該訂正基準時刻前に生成された当該個別エリアにおける記入データを破棄し、破棄したデータ以外の各個別エリアにおける記入データを有効なデータとして認識する
【0010】
これによれば、利用者が記入した訂正指示記号により設定される訂正基準時刻に基づいて、記入データに含まれる利用者の訂正箇所を把握することができる。つまり、訂正指示記号によって容易に訂正箇所を把握し、記入データに対する訂正の反映を行うことができる。また、同一帳票上の記入欄の近傍に訂正欄を設ける必要がないため、ドットパターンを節約し、有効に活用することができる。即ち、帳票におけるデザイン上の制限も少ない。さらに、同一のドットパターンが印刷されているが物理的に異なる同一種類の帳票は多量に製造することが可能であり、本発明では、同一種類の異なる帳票において該当する記入欄への記入を行うことで訂正することが可能である。つまり、同一記入欄について何度でも訂正することが可能である。
【0022】
本発明の別の観点では、1文字単位に分割され、文字を記入するための複数の個別エリアと、訂正を指示するための訂正指示エリアとからなる記入欄が形成され、位置座標を示す同一のドットパターンが印刷された複数の帳票と、インクペンユニット及び光学的に前記ドットパターンを読み取る読取ユニットを備え、前記記入欄に記入されたデータを記入した時間情報に対応付けた記入データを生成する電子ペンと、前記電子ペンにより生成された記入データを受信し、前記記入欄に記入された記入内容を訂正処理する訂正処理装置とを備える訂正処理システムにおける訂正方法であって、特定の帳票において前記電子ペンにより個別エリアに文字が記入された後、訂正指示エリアに訂正指示が記入され、さらに、別の帳票の個別エリアに文字が記入されたことにより、前記電子ペンが各記入において記入データを生成するステップと、前記訂正処理装置が、記入データ取得手段により、前記電子ペンにより送信された前記記入データ取得し、訂正指示抽出手段により、前記記入データから、前記訂正指示エリアに記入されたことにより生成された記入データを抽出し、訂正基準時刻設定手段により、前記抽出された記入データが生成された各時刻を訂正基準時刻として設定し、訂正前データ破棄手段により、いずれかの訂正基準時刻よりも後に記入データが生成された個別エリアについては、当該訂正基準時刻前に生成された当該個別エリアにおける記入データを破棄し、有効データ認識手段により、前記訂正前データ破棄手段が破棄したデータ以外の各個別エリアにおける前記記入データを有効なデータとして認識するステップを有する。
【0023】
上記の訂正方法に係る訂正処理装置は、電子ペンから記入データを取得する。ここで、記入データは、利用者が電子ペンを利用して帳票の記入欄に記入したデータを時間情報に対応付けたデータである。そして、訂正処理装置は、取得した記入データから、訂正指示エリアに記入されたことにより生成された記入データを抽出する。さらに、訂正処理装置は、抽出された記入データが生成された各時刻を訂正基準時刻として設定する。そして、そして、訂正処理装置は、いずれかの訂正基準時刻よりも後に記入データが生成された個別エリアについては、当該訂正基準時刻前に生成された当該個別エリアにおける記入データを破棄し、破棄したデータ以外の各個別エリアにおける記入データを有効なデータとして認識する
【0024】
これによれば、インターネットをはじめとする大規模ネットワークを介することなく、訂正処理装置は、訂正基準時刻に基づいて容易に訂正箇所を把握し、当該訂正の反映を行うことができる。
上記訂正方法の一態様では、訂正基準時刻設定手段は、抽出した訂正指示が複数ある場合、最も遅く生成された記入データの生成時刻から順に訂正基準時刻として設定していき、訂正前データ破棄手段は、前記訂正基準時刻設定手段が訂正基準時刻を設定する都度、記入データの破棄を行う。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の好適な実施の形態について説明する。まず始めに、本実施形態のシステムにおいて入力デバイスとして使用される電子ペンの概要について説明する。
【0031】
[電子ペン]
図1は電子ペンの使用形態を模式的に示す図であり、図2は電子ペンの構造を示す機能ブロック図である。図1に示すように、電子ペン10は、ドットパターンが印刷された専用ペーパー20と組み合わせて使用される。電子ペン10は、通常のインクペンと同様のペン先部17を備えており、利用者は通常のインクペンと同様に専用ペーパー20上に文字などを書くことになる。
【0032】
図2に示すように、電子ペン10は、その内部にプロセッサ11、メモリ12、データ通信ユニット13、バッテリー14、赤外線LED15、カメラ16及び圧力センサ18を備える。また、電子ペン10は通常のインクペンと同様の構成要素としてインクカートリッジ(図示せず)などを有する。
【0033】
電子ペン10は、ペン先部17により専用ペーパー20上に描かれたインクの軌跡をデータ化するのではなく、専用ペーパー20上で電子ペン10が移動した軌跡座標をデータ化する。赤外線LED15が専用ぺーパー20上のペン先部17近傍を照明しつつ、カメラ16が専用ペーパー20に印刷されているドットパターンを読み取り、データ化する。つまり、電子ペン10は専用ペーパー20上で利用者が電子ペン10を移動させることにより生じるストロークを画像データ又はベクトルデータとして取得することができる。
【0034】
圧力センサ18は、利用者が電子ペン10により専用ペーパー上に文字などを書く際にペン先部17に与えられる圧力、即ち筆圧を検出し、プロセッサ11へ供給する。プロセッサ11は、圧力センサ18から与えられる筆圧データに基づいて、赤外線LED15及びカメラ16のスイッチオン/オフの切換を行う。即ち、利用者が電子ペン10で専用ペーパー20上に文字などを書くと、ペン先部17には筆圧がかかる。よって、所定値以上の筆圧が検出されたときに、利用者が記述を開始したと判定して、赤外線LED15及びカメラ16を作動する。
【0035】
カメラ16は専用ペーパー20上のドットパターンを読み取り、そのパターンデータをプロセッサ11に供給する。プロセッサ11は、供給されたドットパターンから、専用ペーパー20上でのXY座標を算出する。
【0036】
プロセッサ11は、利用者の記述が行われる間に、筆圧の配列データ及びXY座標データを取得し、タイムスタンプ(時間情報)と関連付けてメモリ12に記憶していく。よって、メモリ12内には利用者の記述内容に対応するデータが時系列で記憶されていく。メモリ12の容量は例えば1Mバイト程度とすることができる。
【0037】
利用者により送信指示がなされるまでは、取得された全てのデータはメモリ12内に保持される。そして、利用者が送信指示を行うと、データ通信ユニット13により、電子ペン10と所定距離内にある端末装置25へメモリ12内のデータが送信される。基本的には、一度送信指示がなされると、電子ペン10はメモリ12内に記憶していた全てのデータを端末装置25へ送信するため、メモリ12内はクリアされる。よって、送信後にもう一度同じ情報を端末装置25へ送信したい場合には、利用者は専用ペーパー20上に再度記述を行う必要がある。なお、この場合、利用者は専用ペーパー20上にインクペンで書かれた文字などをなぞればよいことになる。
【0038】
電子ペン10自体は、送信ボタンなどの機能ボタンを備えておらず、送信指示その他の指示は、利用者が専用ペーパー20上の所定位置に設けられた専用ボックスを電子ペン10でチェックすることにより実行される。専用ボックスの位置座標には、予め送信指示が対応付けられており、プロセッサ11は専用ボックスの位置座標を受信すると、データ通信ユニット13にメモリ12内のデータを供給し、端末装置25への送信を行わせる。なお、電子ペン10はディスプレイやボタンなどを持たないが、データの送信完了を電子ペンの振動により示すことができる。
【0039】
バッテリー14は電子ペン10内の各要素に電源供給するためのものであり、例えば電子ペンのキャップ(図示せず)により電子ペン10自体の電源のオン/オフを行うことができる。
【0040】
このように、電子ペン10は利用者が専用ペーパー20上に記述した文字などに対応する座標データ及び筆圧データを取得して近傍の端末装置25へ送信する機能を有するが、電子ペン10のペン先部17は通常のインクペンとなっているため、専用ペーパー20上に記述した内容はオリジナルの原本として残るという特徴がある。即ち、紙の原本に対して記述するのと同時に、その内容を座標データなどの形態でリアルタイムに電子化することができる。
【0041】
なお、電子ペン10の標準機能によれば、電子ペン10により得られるデータは、原則として座標データ又はベクトルデータの形態であり、テキストデータではない。但し、電子ペン10は標準機能として、専用ペーパー20上に設けられた専用エリアに記述することにより、英数字に限りテキスト化する機能は備えている。
【0042】
また、電子ペン10内には、ペン自体及びその所有者に関するプロパティ情報(ペン情報及びペン所有者情報)を保持することができ、アプリケーションから参照することができる。ペン情報としては、バッテリーレベル、ペンID、ペン製造者番号、ペンソフトウェアのバージョン、サブスクリプションプロバイダのIDなどを保持できる。また、ペン所有者情報としては、国籍、言語、タイムゾーン、emailアドレス、空きメモリ容量、名称、住所、ファックス/電話番号、携帯電話番号などを保持することができる。
【0043】
なお、上記の例におけるデータ通信ユニット13では、Bluetoothの無線伝送、USBケーブルを使用した有線伝送、端子などの接触によるデータ伝送など、各種の方法によって電子ペン10から端末装置25へのデータ送信を行うことが考えられる。
【0044】
次に、電子ペンにより利用者が記述した内容のXYデータを取得する方法について説明する。前述のように専用ペーパー20には、所定のドットパターンが印刷されている。電子ペン10のカメラ16は、利用者が専用ペーパー20上に記述したインクの軌跡を読み取るのではなく、専用ペーパー20上のドットパターンを読み取る。実際、図1に示すように、赤外線LED15による照明エリア及びカメラ16の撮影エリア(照明エリア内に位置する)は、ペン先部17が専用ペーパー20に接触する位置とはずれている。
【0045】
ドットパターンはカーボンを含む専用インキなどで印刷されており、カメラ16はその専用インキによるパターンのみを認識することができる。専用インキ以外のインキ(カーボンを含まない)により、専用ペーパー上に罫線や枠などを印刷しても、電子ペンはそれらを認識することはない。よって、専用ペーパーを利用して各種申込書などの帳票を作成する際は、専用インキ以外のインキで入力枠や罫線、注意書きなどを印刷する。
【0046】
ドットパターンは、図3に例示するように、各ドットの位置がデータに対応付けされている。図3の例では、ドットの位置を格子の基準位置(縦線及び横線の交差点)から上下左右にシフトすることにより、0〜3の2ビット情報を表示した例である。このようにして表現された情報の組合せにより、専用ペーパー上の位置座標が決定される。図4(a)に例示するように、縦横2mmの範囲内に36個のドットが格子状に配置され、これらのドットにより示されるデータの配列(図4(b))が、その専用ペーパー上の位置座標と対応付けされている。よって、電子ペン10のカメラ16が図4(a)に示すようなドットパターンを撮影すると、プロセッサ11はカメラ16から入力されるドットパターンのデータに基づいて図4(b)に示すデータ配列を取得し、それに対応する専用ペーパー上の位置座標(即ち、そのドットパターンがその専用ペーパー上のどの位置にあるのか)をリアルタイムで算出する。なお、ドットパターンを認識する最小単位は2mm×2mmであり、カメラ16は毎秒100回程度の撮影を行う。
【0047】
次に、専用ペーパーについて説明する。専用ペーパーの構造の一例を図5に示す。図示のように、専用ペーパー20は、台紙30上にドットパターン32が印刷され、その上に罫線などの図案34が印刷されている。台紙30は通常は紙であり、ドットパターン32は前述のようにカーボンを含んだ専用インキにより印刷される。また、通常のインキなどにより図案34が印刷される。ドットパターンと図案とは同時に印刷してもよいし、いずれかを先に印刷してもよい。
【0048】
図案34の例を図6に示す。図6は、ある申込書36の例であり、複数の記入欄38や送信ボックス39が印刷されている。図6には明確に図示されておらず、詳細は後述するが、実際にはドットパターンが申込書36の全面に印刷されており、その上に記入欄38や送信ボックス39が通常のインキにより印刷されている。利用者は、ドットパターンを意識することなく、従来からある申込書と同様に、電子ペン10を使用して必要事項を申込書36の各記入欄38に記入すればよい。
【0049】
専用ペーパー20上のエリアは大きく2種類のエリアに分けることができる。1つは記入エリアであり、電子ペン10による記述内容をそのまま情報として取り扱うエリアである。図6の例では複数の記入欄38がこれに該当する。もう1つは機能エレメントであり、対応するエリア内を電子ペン10でチェックした際に、予めそのエリアに対して定義されているアクション、指示などを実行するようになっている。図6の例における送信ボックス39がこれに該当する。
【0050】
送信ボックス39は前述したように電子ペン10内に記憶されているデータを近傍の端末装置25へ送信するための指示を行う際に使用される。利用者が送信ボックス39内に電子ペン10でチェックを入れると、電子ペン10が送信ボックス内のドットパターンを読み取る。当該パターンは送信指示に対応付けられており、電子ペン10内のプロセッサ11はデータ通信ユニット13にメモリ12内の記憶データの送信命令を発する。
【0051】
ドットパターンの割り当ては、通常、アプリケーション(用紙の種類)毎に行われる。即ち、ある申込書内のドットパターンは1枚の用紙の中で重複することはないが、同一の申込書には全て同じドットパターンが印刷されている。よって、利用者が電子ペン10で必要事項を入力すると、その入力事項がその申込書のどの項目に対するものであるかを、申込書上の座標データから特定することができる。
【0052】
このように、ドットパターンを印刷した専用ペーパー上に所定の図案を印刷することにより、専用ペーパーを利用した各種申込書が作成できる。利用者は電子ペン10を使用して通常の要領で必要事項を記入すれば、その電子データが自動的に取得される。
【0053】
上記の例では、ドットパターンは専用ペーパー上にカーボンを含むインキにより印刷されているが、プリンタ及びカーボンを含むインクを使用してドットパターンを通常の紙上にプリントすることも可能である。さらに、専用ペーパー上の図案も印刷ではなく、プリンタにより形成することも可能である。ドットパターンをプリンタにより紙上に形成する場合には、1枚1枚に異なるドットパターンを形成することが可能である。よって、形成されたドットパターンの違いにより、それらの用紙1枚1枚を識別し、区別することが可能となる。
【0054】
なお、本明細書においては、「印刷」の語は、通常の印刷のみならず、プリンタによるプリントも含む概念とする。
【0055】
次に、電子ペンにより取得したデータの送信処理について図2を参照して説明する。電子ペン10が取得したデータは、主として利用者が入力した事項のデータであるが、通常はそのデータの送信先であるサービスサーバがどこであるかの情報は含まれていない。その代わりに、その専用ペーパーに関するアプリケーションやサービスを特定する情報が専用ペーパー上のドットパターンに含まれており、利用者の入力作業中に専用ペーパーからその情報が取得されている。よって、電子ペン10から記入データを受け取った端末装置25は、まず、問い合わせサーバ26に対して、その専用ペーパーに対して入力されたデータをどのサービスサーバ27へ送信すべきかの問い合わせを行う。問い合わせサーバ26は、専用ペーパー毎に、対応するサービスサーバの情報を有しており、端末装置25からの問い合わせに応じて、当該専用ペーパーに関するサービスなどを行うサービスサーバ27の情報(URLなど)を端末装置25へ回答する。それから、端末装置25は、電子ペンから取得した記入データをそのサービスサーバ27へ送信することになる。なお、本実施形態において、詳細は後述するが、専用ペーパーに関するアプリケーションやサービスを特定する情報とは、記入データを取り扱うサービスサーバ27の識別情報であるアプリケーションIDとする。
【0056】
なお、上記の例では端末装置25、問い合わせサーバ26及びサービスサーバ27が別個に構成されているが、これらの幾つか又は全てを1つの装置として構成することも可能である。本実施形態において、後述する訂正処理サーバは、問い合わせサーバ26及びサービスサーバ27を兼ねているものとする。
【0057】
[訂正処理システム]
次に、本発明の実施形態に係る訂正処理システムについて説明する。この訂正処理システムでは、専用ペーパーにより作成された申込書に対して利用者が電子ペンを利用して記入及び当該記入の訂正を行った場合に、訂正前のデータの破棄及び有効なデータの認識を訂正処理サーバにて行う。そして、訂正処理サーバは、認識した有効なデータに基づいて所定の受付処理を行う。
【0058】
まず、訂正処理システム100の概略構成を図7に示す。訂正処理システム100は、専用台紙にドットパターンの印刷された申込書4と、入力デバイスの電子ペン10と、電子ペンのデータ通信ユニット13により申込情報を送受信する端末装置25と、申込情報から抽出した訂正指示記号及び時間情報に基づいて有効なデータの認識等を行う訂正処理サーバ3とで構成される。ここで、申込情報とは、詳細は後述するが、記入データ及びアプリケーションIDから構成されている。なお、訂正処理サーバ3及び端末装置25はネットワーク2を介して相互に接続されている。ネットワーク2の好適な例としてはインターネットが挙げられる。
【0059】
利用者は、まず電子ペン10を使用して、未記入の申込書4に対して必要事項の記入とそれに伴う訂正を行う。ここで、訂正とは、例えば、利用者が住所を間違って記入した場合に、同一種類の申込書4(同一ドットパターンが印刷されているが物理的には別の申込書)に正しい住所を記入すること等をいう。そして、利用者が行った記入及び訂正は、記入データとして電子ペン10に記憶される。電子ペン10が記憶した記入データ及びアプリケーションIDは申込情報として端末装置25へ送られ、端末装置25は当該アプリケーションIDに基づいて申込情報を訂正処理サーバ3へ送信する。訂正処理サーバ3は、受信した申込情報に基づいて、訂正前のデータの破棄及び有効なデータの認識を行う。
【0060】
[訂正処理サーバ]
次に、訂正処理サーバ3の処理について図8を参照し、詳細に説明する。図8は、本実施形態の訂正処理システム100の、特に訂正処理サーバ3の機能構成を示す図である。
【0061】
図8に示すように、訂正処理サーバ3は、訂正処理プログラム3a、記入データ取得機能3b、訂正基準時刻設定機能3c、訂正基準記号設定機能3d、訂正前データ破棄機能3e及び有効データ認識機能3fを有する。なお、各機能3b乃至3fは、訂正処理サーバ3が有するCPUが予め用意されたプログラムを実行することにより実現される。
【0062】
訂正処理プログラム3aは、端末装置25から受信した申込情報に基づいて、訂正前データの破棄及び有効なデータの認識といった訂正処理を行うプログラムである。
【0063】
記入データ取得機能3bは、訂正処理プログラム3aを実行することにより、利用者が電子ペン10を使用して申込書4に記入した記入データを取得する機能である。なお、電子ペン10は、記入データのタイムスタンプ(時間情報)を取得するため、記入データは時間情報に対応付けられたものである。即ち、申込書4において記入欄の記入を行った後、同一種類の申込書4において訂正を行えば、記入データに基づいて、当該記入と訂正の時系列を把握することができる。
【0064】
訂正基準時刻設定機能3cは、利用者が電子ペン10を使用して訂正を行った時刻を申込情報に基づいて設定する機能である。また、訂正基準記号設定機能3dは、利用者が電子ペン10を使用して訂正を行った記号を申込情報に基づいて設定する機能である。
【0065】
訂正前データ破棄機能3eは、訂正基準時刻設定機能3cにより設定された訂正基準時刻、又は、訂正基準記号設定機能3dにより設定された訂正基準記号に基づいて、訂正前のデータを破棄する機能である。有効データ認識機能3fは、訂正前データ破棄機能3eにより破棄されたデータ以外の記入データを有効データと認識する機能である。
【0066】
[訂正処理]
訂正処理において訂正処理サーバ3は、まず、記入データから抽出した訂正指示記号に基づいて、当該記入データに含まれる訂正箇所を認識する。そして、訂正処理サーバ3は、認識した訂正箇所に基づいて、記入データに含まれる訂正前のデータを破棄し、それ以外のデータを有効データとして認識する。
【0067】
(i)第1訂正処理
まず、第1訂正処理について図9乃至図12を参照して説明する。図9は申込書4を構成する記入欄を拡大した図である。図9に示すように、申込書4を構成する記入欄は、1文字単位に分割されており文字を記入するための個別エリア1乃至5と、訂正指示記号を記入するための訂正指示エリアを有する。通常、利用者は電子ペン10を使用して個別エリア1乃至5に所定の文字を記入する。そして、当該記入した文字の訂正を行いたい場合に、利用者は電子ペン10を使用して訂正指示エリアに訂正指示記号を記入する。さらに、利用者は電子ペン10を使用して、同一種類の申込書4において、訂正を行いたい記入欄の該当するエリアに訂正後の文字を記入する。
【0068】
ここで、訂正指示記号とは、訂正指示エリアに記入された任意のデータである。なお、利用者が訂正指示エリアに記入する意思がなくても、偶然に電子ペン10が訂正指示エリアに触れる場合も考えられる。そこで、訂正指示エリア内の文字データに対して文字認識を行い、予め設定された訂正指示記号か否かの判定を行うこととしてもよい。
【0069】
図10は、利用者が記入を行った後に訂正を完了させるまでの流れを示す。なお、図10に示す申込書4a乃至4cは、申込書4と同一種類であるが、物理的に異なる帳票である。また、利用者が記入欄に記入したい正しい文字列は「いろは」であるとする。
【0070】
利用者は、図10(a)に示すように、申込書4aを構成する記入欄において、個別エリア1に「い」、個別エリア2に「ほ」、個別エリア3に「に」を記入する。次に、利用者が、個別エリア2に記入した文字に間違いがあったことに気づいたとする。このとき、利用者は、まず、申込書4aの該当する記入欄における訂正指示エリアに訂正記号を記入する。そして、利用者は、図10(b)に示すように、同一種類の新たな申込書4bにおいて、訂正を行いたい記入欄の個別エリア2に正しい文字「ろ」を記入する。これにより、個別エリア2の訂正が行われる。
【0071】
次に、利用者が、個別エリア3に記入した文字に間違いがあったことに気づいたとする。このとき、利用者は、まず、申込書4bの該当する記入欄における訂正指示エリアに訂正指示記号を記入する。そして、利用者は、図10(c)に示すように、同一種類の新たな申込書4cにおいて、訂正を行いたい記入欄の個別エリア3に正しい文字「は」を記入する。これにより、個別エリア3の訂正が行われる。
【0072】
なお、本実施形態では、個別エリア2と個別エリア3の訂正を物理的には異なる申込書4b及び4cにおいて行っているが、図10(b)の時点で利用者が既に個別エリア2の間違いに気づいていれば、双方の訂正を申込書4bにおいて行うことも可能である。その場合、申込書4bにおいて訂正したい記入欄の個別エリア2に正しい文字「ろ」を、個別エリア3に正しい文字「は」を記入すればよい。
【0073】
図11(a)は、図10に示すような流れで利用者が記入及び訂正を行った場合に、訂正処理サーバが取得する記入データの概念図である。記入データは記入欄のエリアに記入された文字データを時間情報に対応付けたデータであり、図11(a)においては、縦軸がエリア、横軸が時間を表している。即ち、訂正処理サーバ3は、エリアに記入された全ての文字データを記入データとして時系列に沿って記憶している。
【0074】
なお、本実施形態では、個別エリア1乃至5に記入される文字、及び、訂正指示エリアに記入される訂正指示記号のデータを総称して文字データと呼ぶ。
【0075】
図12は、第1訂正処理における訂正処理サーバ3の処理を示すフローチャートである。なお、上記のような訂正処理システム100において、利用者が、電子ペン10を使用して図10に示すような流れで記入及び訂正を行ったとする。この場合、端末装置25は、利用者が電子ペン10を使用して記入した記入データ、申込書4に含まれるアプリケーションIDを申込情報として受信する。そして、端末装置25は、受信した申込情報を当該アプリケーションIDに基づいて訂正処理サーバ3へネットワーク2を介して送信する。一方、訂正処理サーバ3は、受信した申込情報に含まれる記入データとして、図11(a)に示すような記入データにおける全ての個別エリアに記入された文字データを時系列に沿って取得する。
【0076】
図12によれば、訂正処理サーバ3は、まず、記入データに基づいて訂正指示エリアに訂正指示記号が文字データとして存在するか否かを判定する(ステップS1)。訂正指示エリアに訂正指示記号が存在しない(ステップS1;NO)ということは、利用者が記入データの訂正を行わなかったことを示している。よって、訂正処理サーバ3は、全ての記入データを有効なデータと認識し(ステップS2)、第1訂正処理を完了する。
【0077】
一方、訂正指示エリアに訂正指示記号が存在する(ステップS1;YES)ということは、利用者が記入データの訂正を行ったことを示している。そこで、図11(a)に示すように、時系列に基づいて最も遅くに記入された訂正指示記号をC1と設定する(ステップS3)。そして、訂正処理サーバ3は、訂正指示記号C1が存在することを判定し(ステップS4;YES)、訂正指示記号C1により訂正基準時刻T1を設定する(ステップS5)。具体的には、図11に示すように、訂正指示記号C1の記入が終了した時刻を訂正基準時刻T1に設定する。
【0078】
次に、訂正処理サーバ3は、個別エリア1に記入された文字データを文字データ1として認識する(ステップS6及びS7)。そして、訂正基準時刻T1以降に記入された文字データ1が存在するか否かを判定する(ステップS8)。具体的に、個別エリア1に記入された文字データ1は、図11(a)に示すように、文字「い」だけであり、訂正基準時刻T1よりも前に記入されている。即ち、訂正基準時刻T1以降に記入された文字データ1は存在しない(ステップS8;NO)ため、訂正処理サーバ3は、全ての文字データ1を有効なデータと認識する(ステップS9)。
【0079】
そして、訂正処理サーバ3は、エリアを示す番号が「5」未満か否かを判定する(ステップS12)。本実施形態において、図9に示すように、記入欄は文字を記入する個別エリア1乃至5を有している。よって、「5」より大きいエリアを示す番号は存在しない。そこで、ステップS12の判定を行うことで、個別エリア1乃至5の全てにおける文字データについて有効データの認識を行ったか否かを判定することができる。
【0080】
個別エリアを示す番号が「5」未満であると判定された場合(ステップS12;YES)、訂正処理サーバ3は、個別エリアを示す番号に「1」を加え(ステップS13)、ステップS7乃至12の処理を繰り返す。つまり、訂正処理サーバ3は、個別エリア2に記入された文字データを文字データ2として認識し(ステップS7)、訂正基準時刻T1以降に記入された文字データ2が存在するか否かを判定する(ステップS8)。具体的に、個別エリア2に記入された文字データ2は、図11(a)に示すように、文字31「ほ」及び文字「ろ」であり、双方とも訂正基準時刻T1より前に記入されている。よって、訂正処理サーバ3は、全ての文字データ2を有効なデータと認識する(ステップS9)。
【0081】
さらに、ステップS12においてエリアを示す番号が「5」未満であると判定された場合、訂正処理サーバ3は、エリアを示す番号に「1」を加え(ステップS13)、ステップS7乃至S12の処理を繰り返す。つまり、訂正処理サーバ3は、個別エリア3に記入された文字データを文字データ3として認識し(ステップS7)、訂正基準時刻T1以降に記入された文字データ3が存在するか否かを判定する(ステップS8)。具体的に、個別エリア3に記入された文字データ3は、図11(a)に示すように、文字30「に」及び文字「は」であり、文字「は」は、訂正基準時刻T1以降に記入されている(ステップS8;YES)。
【0082】
そのため、訂正処理サーバ3は、訂正基準時刻T1以前に記入されている文字のデータを破棄し(ステップS10)、訂正基準時刻T1以降に記入されている文字のデータを有効なデータと認識する(ステップS11)。具体的に、訂正処理サーバ3は、文字データ3において、文字30「に」のデータを破棄し、文字「は」のデータのみを有効データと認識する。その後、訂正処理サーバ3は、図12に示すように所定の処理を繰り返す。
【0083】
訂正処理サーバ3が所定の処理を繰り返した後、個別エリアを示す番号が「5」以上と判定された場合(ステップS12;NO)、訂正指示記号を示す番号に「1」を加え(ステップS14)、ステップS4乃至S13の処理を繰り返す。つまり、訂正処理サーバ3は、図11(a)に示すように、時系列に基づいて訂正指示記号C1の次に遅く記入された訂正指示記号をC2と設定し、さらに、当該訂正指示記号C2により訂正基準時刻T2を設定する。そして、訂正処理サーバ3は、訂正基準時刻T2に基づいて個別エリア1乃至5における文字データについて有効データの認識を行う。
【0084】
なお、ステップS4において訂正指示記号がない場合とは、記入データに含まれる全ての訂正指示記号の処理を終了したときである。
【0085】
具体的に、訂正処理サーバが所定の処理を行った後、個別エリア2における文字データ2について訂正基準時刻T2に基づくステップS7乃至S13の処理を行う場合について説明する。個別エリア2に記入された文字データ2は、図11(a)に示すように、文字31「ほ」及び文字「ろ」であり、文字「ろ」は訂正基準時刻T2以降に記入されている。そのため、訂正処理サーバ3は、訂正基準時刻T2以前に記入されている文字31「ほ」のデータを破棄し、文字「ろ」のデータのみを有効データと認識する。
【0086】
その後、訂正処理サーバ3が所定の処理を行い、ステップS4において訂正指示記号Cnが存在しないと判定した場合、第1訂正処理を完了する。訂正指示記号Cnが存在しないということは、第1訂正処理により訂正処理サーバ3が利用者の訂正箇所を全て反映して有効データを認識したとことを示すからである。
【0087】
なお、上記の実施形態では、最も遅くに記入された訂正指示記号を訂正指示記号C1に設定し、時系列に基づいて遅く記入された訂正記号順に第1訂正処理を行っている。しかし、本発明はこれに限定されるものではなく、最も早くに記入された訂正指示記号を訂正指示記号C1に設定し、時系列に基づいて早く記入された訂正記号順に第1訂正処理を行うこととしてもよい。
【0088】
しかし、時系列に基づいて遅く記入された訂正記号順に第1訂正処理を行うことで、処理が効率的となる場合がある。具体的に図11(b)を参照して説明する。図11(b)は、以下に示すような流れで利用者が記入及び訂正を行った場合に、訂正処理サーバ3が記憶する記入データの概念図である。
【0089】
この場合、利用者は電子ペン10を使用して、例えば申込書4aを構成する記入欄において、個別エリア1に「い」、個別エリア2に「ろ」、個別エリア3に「に」を記入している。次に、利用者は個別エリア3に記入した文字に間違いがあったことに気づき、申込書4aの該当する記入欄における訂正指示エリアに訂正指示記号を記入し、同一種類の新たな申込書4bにおいて訂正を行いたい記入欄の個別エリア3に文字「ほ」を記入している。しかし、利用者は申込書4bにおける個別エリア3に訂正として記入した文字「ほ」が間違いであったことに気づき、申込書4bの該当する記入欄における訂正指示エリアに訂正指示記号を記入し、同一種類の新たな申込書4cにおいて訂正を行いたい記入欄の個別エリア3に正しい文字「は」を記入している。つまり、利用者は所定の記入欄の個別エリア3へ記入する文字を2回連続して訂正している。
【0090】
訂正処理サーバ3が、図11(b)に示すような記入データに基づいて、図12に示すような第1訂正処理を行うと、まず、訂正指示記号C1に基づく訂正基準時刻T1により有効なデータの認識が行われる。そして、所定の処理が行われた後、訂正指示記号C2に基づく訂正基準時刻T2により有効なデータの認識が行われる。
【0091】
具体的に、訂正箇所のある個別エリア3に記入された文字データ3に基づいて検証すると、文字データ3は、図11(b)に示すように、文字32「に」、文字33「ほ」及び文字「は」であり、文字「は」のみ訂正基準時刻T1以降に記入されている。そのため、訂正処理サーバは、まず、訂正基準時刻T1により有効データの認識をする際に、訂正基準時刻T1以前に記入されている文字32「に」及び文字33「ほ」のデータを破棄し、文字「は」のデータのみを有効データと認識する。そのため、所定の処理の後、訂正処理サーバ3が訂正基準時刻T2により有効なデータを認識する際は、文字32「に」及び文字33「ほ」のデータは既に破棄されている。
【0092】
よって、予め訂正処理サーバ3に、例えば、「各エリアにおける有効データとして1文字分の文字データを認識した場合、当該エリアにおけるステップS7乃至S12の処理は行わない」等の設定をしておけば、処理の軽減を図ることができる。即ち、利用者が、同一エリアへ記入する文字を連続して訂正した場合、時系列に基づいて遅く記入された訂正指示記号順に第1訂正処理を行うことで、処理が効率的となる。
【0093】
(ii)第2訂正処理
次に、第2訂正処理について図13乃至16を参照して説明する。図13は申込書4を構成する記入欄を拡大した図である。図13に示すように、申込書4を構成する記入欄は、1文字単位に分割されており文字を記入するための個別エリア1乃至5、訂正指示記号を記入する訂正指示エリア及び全体エリア0を有する。なお、全体エリア0は、個別エリア1乃至5及び訂正指示エリアに記入された文字データを認識するため、処理上必要なエリアであり、申込書4のデザイン上は存在せず、利用者は視覚的に認識することはできない。
【0094】
図14は、利用者が記入を行った後に訂正を完了させるまでの流れを示す。なお、利用者の記入の流れは、図10と同様であり、第1訂正処理において記載したため、便宜上説明は省略する。
【0095】
図15(a)は、図14に示すような流れで利用者が記入及び訂正を行った場合に、訂正処理サーバが取得する記入データの概念図である。記入データは記入欄の各エリアに記入された文字データを時間情報に対応づけたデータであり、図15(a)においては、上から全体エリア0、個別エリア1乃至3、及び、訂正指示エリアの各文字データが時間情報に基づいて時系列に記憶されている。なお、第1訂正処理と異なり、各エリア内では時系列に記憶されているが、エリアをまたがった文字データの時系列は保たれていない。また、個別エリア4及び5は、本実施形態においては記入がなされていないため図15において省略する。
【0096】
図16は、第2訂正処理における訂正処理サーバ3の処理を示すフローチャートである。なお、上記のような訂正処理システムにおいて、利用者が電子ペン10を使用して図14に示すような流れで記入及び訂正を行ったとする。この場合、端末装置25は、利用者が電子ペン10を使用して記入した記入データ、及び、申込書4に含まれるアプリケーションIDを申込情報として受信する。そして、端末装置25は、受信した申込情報を当該アプリケーションIDに基づいて訂正処理サーバ3へネットワーク2を介して送信する。一方、訂正処理サーバ3は、受信した申込情報に含まれる記入データとして、図15(a)に示すように、各エリアに記入された文字データをそれぞれ時系列に沿って取得する。
【0097】
図16によれば、訂正処理サーバ3は、まず、記入データに基づいて訂正指示エリアに訂正指示記号が文字データとして存在するか否かを判定する(ステップS21)。訂正指示エリアに訂正指示記号が存在しない(ステップS21;NO)ということは、利用者が記入データの訂正を行わなかったことを示している。よって、訂正処理サーバ3は、全ての記入データを有効なデータと認識し(ステップS22)、第2訂正処理を完了する。
【0098】
一方、訂正指示エリアに訂正指示記号が存在する(ステップS21;YES)ということは、利用者が記入データの訂正を行ったことを示している。そこで、図15(a)に示すように、訂正指示エリアの文字データに含まれる中で最も遅くに記入された訂正指示記号をC1と設定する(ステップS23)。また、訂正処理サーバ3は、全体エリア0の文字データを文字データ0として認識する(ステップS24)。
【0099】
次に、訂正処理サーバ3は、訂正指示記号C1が存在することを判定し(ステップS25;YES)、訂正指示記号C1と同じデータを文字データ0から検索する。そして、訂正処理サーバ3は、検索結果に基づいて、文字データ0に含まれる訂正指示記号C1と同じデータを、図15(a)に示すように、訂正基準記号D1に設定する(ステップS26)。
【0100】
次に、訂正処理サーバ3は、個別エリア1に記入された文字データを文字データ1として認識する(ステップS27及びS28)。そして、訂正処理サーバ3は、文字データ1に含まれる文字と同じデータを文字データ0から検索する(ステップS29)。さらに、訂正処理サーバ3は、検索結果に基づいて、訂正基準記号D1が記入された時刻以降に記入された文字データ1が存在するか否かを判定する(ステップS30)。具体的に、文字データ1は、図15(a)に示すように、文字「い」だけであり、文字データ0の検索結果に基づいて訂正基準記号D1よりも前に記入されていることが分かる。即ち、訂正基準記号D1の記入時刻以降に記入された文字データ1は存在しない(ステップS30;NO)ため、訂正処理サーバ3は全ての文字データ1を有効なデータと認識する(ステップS31)。
【0101】
そして、訂正処理サーバ3は、エリアを示す番号が「5」未満か否かを判定する(ステップS34)。本実施形態において、図13に示すように、記入欄は文字を記入するための個別エリア1乃至5を有している。よって、「5」より大きいエリアを示す番号は存在しない。そこで、ステップS34の判定を行うことで、個別エリア1乃至5の全てにおける文字データについて有効データの認識を行ったか否かを判定することができる。
【0102】
エリアを示す番号が「5」未満であると判定した場合(ステップS34;YES)、訂正処理サーバ3は、エリアを示す番号に「1」を加え(ステップS35)、ステップS28乃至S35を繰り返す。つまり、訂正処理サーバ3は、個別エリア2に記入された文字データを文字データ2として認識し(ステップS28)、当該文字データ2に含まれる文字と同じデータを文字データ0から検索する(ステップS29)。さらに、訂正処理サーバ3は、検索結果に基づいて、訂正基準記号D1の記入時刻以降に記入された文字データ2が存在するか否かを判定する(ステップS30)。具体的に、文字データ2は、図15(a)に示すように、文字「ほ」及び文字「ろ」であり、文字データ0の検索結果に基づいて双方とも訂正基準記号D1よりも前に記入されていることが分かる。即ち、訂正基準記号D1の記入時刻以降に記入された文字データ2は存在しないため、訂正処理サーバ3は、全ての文字データ2を有効データと認識する(ステップS31)。
【0103】
さらに、ステップS34において、エリアを示す番号が「5」未満であると判定した場合、訂正処理サーバ3は、エリアを示す番号に「1」を加え、ステップS28乃至S34を繰り返す。つまり、訂正処理サーバ3は、個別エリア3に記入された文字データを文字データ3として認識し(ステップS28)、当該文字データ3に含まれる文字と同じデータを文字データ0から検索する(ステップS29)。さらに、訂正処理サーバ3は、検索結果に基づいて、訂正基準記号D1の記入時刻以降に記入された文字データ3が存在するか否かを判定する(ステップS30)。具体的に、文字データ3は、図15(a)に示すように、文字「に」及び文字「は」であり、文字データ0の検索結果に基づいて、文字「は」は、訂正基準記号D1の記入時刻以降に記入されている(ステップS30;YES)。
【0104】
そのため、訂正処理サーバ3は、訂正基準記号D1の記入時刻以前に記入されている文字のデータを破棄し(ステップS32)、当該時刻以降に記入されている文字のデータを有効データとして認識する(ステップS33)。具体的に、訂正処理サーバ3は、文字データ3における文字42「に」及び文字データ0における文字40「に」のデータを破棄する。さらに、訂正処理サーバ3は、文字データ3及び文字データ0における文字「は」のデータのみを有効データとして認識する。その後、訂正処理サーバ3は、図16に示すように所定の処理を繰り返す。
【0105】
訂正処理サーバ3が所定の処理を繰り返した後、個別エリアを示す番号が「5」以上と判定された場合(ステップS34;NO)、訂正基準記号を示す番号に「1」を加え(ステップS36)、ステップS25乃至S35の処理を繰り返す。つまり、訂正処理サーバ3は、図15(a)に示すように、訂正指示エリアの文字データに含まれる中で訂正指示記号C1の次に遅く記入された訂正指示記号をC2と設定する。そして、訂正処理サーバ3は、訂正指示記号C2が存在することを判定し(ステップS25;YES)、訂正指示記号C2と同じデータを文字データ0から検索する。そして、訂正処理サーバ3は、検索結果に基づいて、文字データ0に含まれる訂正指示記号C1と同じデータを、図15(a)に示すように、訂正基準記号D2に設定する(ステップS26)。そして、訂正処理サーバ3は、訂正基準記号D2に基づいて個別エリア1乃至5における文字データについて有効データの認識を行う。
【0106】
具体的に、訂正処理サーバ3が所定の処理を行った後、個別エリア2における文字データ2について、訂正基準記号D2に基づくステップS28乃至S35の処理を行う場合について説明する。個別エリア2に記入された文字データ2は、図15(a)に示すように、文字43「ほ」及び文字「ろ」であり、文字「ろ」は訂正基準記号D2の記入時刻以降に記入されている。そのため、訂正処理サーバ3は、訂正基準記号D2の記入時刻以前に記入されている文字データ2における文字43「ほ」及び文字データ0における文字41「ほ」のデータを破棄する。さらに、訂正処理サーバ3は、文字データ2及び文字データ0における文字「ろ」のデータのみを有効データとして認識する。
【0107】
その後、訂正処理サーバ3が所定の処理を行い、ステップS24において訂正指示記号Cnが存在しないと判定した場合、第2訂正処理を完了する。訂正指示記号Cnが存在しないということは、第2訂正処理により訂正処理サーバが利用者の訂正箇所を全て反映して有効データを認識したことを示すからである。
【0108】
なお、上記の実施形態では、最も遅くに記入された訂正指示記号を訂正指示記号C1に設定し、時系列に基づいて遅く記入された訂正指示記号順に第2訂正処理を行っている。しかし、本発明はこれに限定されるものではなく、最も早くに記入された訂正指示記号を訂正指示記号C1に設定し、時系列に基づいて早く記入された訂正指示記号順に第2訂正処理を行うこととしてもよい。
【0109】
しかし、時系列に基づいて遅く記入された訂正指示記号順に第2訂正処理を行うことで、処理が効率的となる場合がある。具体的に、図15(b)を参照して説明する。図15(b)は、以下に示すような流れで利用者が記入及び訂正を行った場合に、訂正処理サーバ3が記憶する記入データの概念図である。
【0110】
この場合、利用者は電子ペン10を使用して、例えば申込書4aを構成する記入欄において、個別エリア1に「い」、個別エリア2に「ろ」、個別エリア3に「に」を記入している。次に、利用者は個別エリア3に記入した文字に間違いがあったことに気づき、申込書4aの該当する記入欄における訂正指示エリアに訂正指示記号を記入し、同一種類の新たな申込書4bにおいて訂正を行いたい記入欄の個別エリア3に文字「ほ」を記入している。しかし、利用者は申込書4bにおける個別エリア3に訂正として記入した文字「ほ」が間違いであったことに気づき、申込書4bの該当する記入欄における訂正指示エリアに訂正指示記号を記入し、同一種類の新たな申込書4cにおいて訂正を行いたい記入欄の個別エリア3に正しい文字「は」を記入している。つまり、利用者は所定の記入欄の個別エリア3へ記入する文字を2回連続して訂正している。
【0111】
訂正処理サーバ3が、図15(b)に示すような記入データに基づいて、図16に示すような第2訂正処理を行うと、まず、訂正指示記号C1により設定される訂正基準記号D1及び文字データ0に基づいて有効データの認識が行われる。そして、所定の処理が行われた後、訂正指示記号C2により設定される訂正基準記号D2及び文字データ0に基づいて有効データの認識が行われる。
【0112】
具体的に、訂正箇所のある個別エリア3に記入された文字データ3に基づいて検証すると、文字データ3は、図15(b)に示すように、文字46「に」、文字47「ほ」及び文字「は」であり、文字「は」のみ訂正基準記号D1の記入時刻以降に記入されている。そのため、訂正処理サーバ3は、まず、訂正基準記号D2及び文字データ0に基づいて有効データを認識する際に、訂正基準記号D1の記入時刻以前に記入されている文字44「に」及び文字45「ほ」のデータを破棄し、文字「は」のデータのみを有効データと認識する。そのため、所定の処理の後、訂正処理サーバ3が訂正基準記号D2及び文字データ0に基づいて有効データを認識する際は、文字44「に」及び文字45「ほ」のデータは既に破棄されている。
【0113】
よって、予め訂正処理サーバ3に、例えば「各エリアにおける有効データとして1文字分の文字データを認識した場合、当該エリアにおけるステップS28乃至S35の処理は行わない」等の設定をしておけば、処理の軽減を図ることができる。即ち、利用者が、同一エリアへ記入する文字を連続して訂正した場合、時系列に基づいて遅く記入された訂正指示記号順に第2訂正処理を行うことで、処理が効率的となる。
【0114】
なお、本実施形態では、異なる個別エリアにおける連続した2つ以上の訂正を行う場合、その度に訂正指示エリアへ訂正指示記号の記入を行っている。しかし、本発明はこれに限定されるものではなく、異なる個別エリアにおける連続した訂正であれば、訂正指示記号の記入は1回としても構わない。
【0115】
これによれば、同一種類の帳票を使用して、電子ペン10を使用した記入内容の訂正を行うことができるため、予め訂正欄等を記入欄の近傍に設ける必要がない。よって、帳票のデザイン性に制限が生じない。また、ドットパターンを節約し、有効に活用することができる。さらに、同一種類の帳票は多量に製造することが可能なため、同一記入欄について何度でも訂正することが可能である。
【0116】
また、本実施形態によれば、全体エリアではなく、個別エリア毎に訂正箇所を把握しているため、文字列ではなく、1文字単位といった部分的な修正が可能である。
【0117】
なお、本実施形態において申込書4の記入欄は図9などに示すような構成となっているが、本発明はこれに限定されるものではなく、種々の構成を適用することができる。例えば、個別エリアは1文字単位とは限らず、複数文字を記入可能としても構わない。
【0118】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、1つの帳票内に訂正内容を記入するための訂正欄を設けることなく、同一種類の帳票を複数使用することで複数回の訂正が可能な訂正処理システムを提供する。
【図面の簡単な説明】
【図1】電子ペンの使用形態を模式的に示す図である。
【図2】電子ペンの構造を示す機能ブロック図である。
【図3】専用ペーパーに印刷されたドットパターンによる情報の表現方法を説明する図である。
【図4】ドットパターン及びそれに対応する情報の例を示す。
【図5】専用ペーパーにより構成される帳票の構造を示す。
【図6】電子ペン用帳票の例を示す。
【図7】本発明による訂正処理システムの概略構成を示す図である。
【図8】図7に示す訂正処理システムに含まれる訂正処理サーバの機能ブロックを示す図である。
【図9】申込書を構成する記入欄の一例を示す。
【図10】第1訂正処理に対応する利用者による記入の流れの一例を示す。
【図11】第1訂正処理に対応する訂正処理サーバが記憶する記入データの概念図である。
【図12】第1訂正処理を示すフローチャートである。
【図13】申込書を構成する記入欄の一例を示す。
【図14】第2訂正処理に対応する利用者による記入の流れの一例を示す。
【図15】第2訂正処理に対応する訂正処理サーバが記憶する記入データの概念図である。
【図16】第2訂正処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
2 ネットワーク
3 訂正処理サーバ
4 申込書
10 電子ペン
11 プロセッサ
12 メモリ
13 データ通信ユニット
14 バッテリー
25 端末装置
26 問い合わせサーバ
27 サービスサーバ
100 訂正処理システム

Claims (3)

  1. 1文字単位に分割され、文字を記入するための複数の個別エリアと、訂正を指示するための訂正指示エリアとからなる記入欄が形成され、位置座標を示す同一のドットパターンが印刷された複数の帳票と、
    インクペンユニット及び光学的に前記ドットパターンを読み取る読取ユニットを備え、前記記入欄に記入されたデータを記入した時間情報に対応付けた記入データを生成する電子ペンと、
    前記電子ペンにより送信された記入データを受信する端末装置と
    前記端末装置により送信された記入データを、ネットワークを介して受信し、前記記入欄に記入された記入内容を訂正処理する訂正処理サーバとを備える訂正処理システムにおける訂正方法であって、
    特定の帳票において前記電子ペンにより個別エリアに文字が記入された後、訂正指示エリアに訂正指示が記入され、さらに、別の帳票の個別エリアに文字が記入されたことにより、前記電子ペンが各記入において記入データを生成するステップと、
    前記訂正処理サーバが、
    記入データ取得手段により前記記入データ取得し、
    訂正指示抽出手段により、前記記入データから、前記訂正指示エリアに記入されたことにより生成された記入データを抽出し、
    訂正基準時刻設定手段により、前記抽出された記入データが生成された各時刻を訂正基準時刻として設定し、
    訂正前データ破棄手段により、いずれかの訂正基準時刻よりも後に記入データが生成された個別エリアについては、当該訂正基準時刻前に生成された当該個別エリアにおける記入データを破棄し、
    有効データ認識手段により、前記訂正前データ破棄手段が破棄したデータ以外の各個別エリアにおける前記記入データを有効なデータとして認識するステップ
    を有することを特徴とする訂正方法
  2. 1文字単位に分割され、文字を記入するための複数の個別エリアと、訂正を指示するための訂正指示エリアとからなる記入欄が形成され、位置座標を示す同一のドットパターンが印刷された複数の帳票と、
    インクペンユニット及び光学的に前記ドットパターンを読み取る読取ユニットを備え、前記記入欄に記入されたデータを記入した時間情報に対応付けた記入データを生成する電子ペンと、
    前記電子ペンにより生成された記入データを受信し、前記記入欄に記入された記入内容を訂正処理する訂正処理装置とを備える訂正処理システムにおける訂正方法であって、
    特定の帳票において前記電子ペンにより個別エリアに文字が記入された後、訂正指示エリアに訂正指示が記入され、さらに、別の帳票の個別エリアに文字が記入されたことにより、前記電子ペンが各記入において記入データを生成するステップと、
    前記訂正処理装置が、
    記入データ取得手段により、前記電子ペンにより送信された前記記入データ取得し、
    訂正指示抽出手段により、前記記入データから、前記訂正指示エリアに記入されたことにより生成された記入データを抽出し、
    訂正基準時刻設定手段により、前記抽出された記入データが生成された各時刻を訂正基準時刻として設定し、
    訂正前データ破棄手段により、いずれかの訂正基準時刻よりも後に記入データが生成された個別エリアについては、当該訂正基準時刻前に生成された当該個別エリアにおける記入データを破棄し、
    有効データ認識手段により、前記訂正前データ破棄手段が破棄したデータ以外の各個別エリアにおける前記記入データを有効なデータとして認識するステップ
    を有することを特徴とする訂正方法
  3. 訂正基準時刻設定手段は、抽出した訂正指示が複数ある場合、最も遅く生成された記入データの生成時刻から順に訂正基準時刻として設定していき、
    訂正前データ破棄手段は、前記訂正基準時刻設定手段が訂正基準時刻を設定する都度、記入データの破棄を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の訂正方法
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