JP4463664B2 - 特定システム及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、電子ペンで記入した情報を正確に取得するための技術に関する。
入力デバイスとして、近年、「電子ペン」、「デジタルペン」などと呼ばれるペン型入力デバイスが登場しており(以下、本明細書では「電子ペン」と呼ぶ。)、その代表的なものとしてスウェーデンのAnoto社が開発した「アノトペン(Anoto pen)」が知られている。アノトペンは、所定のドットパターンが印刷された専用紙(以下、「専用ペーパー」と呼ぶ。)とペアで使用される。アノトペンは、通常のインクタイプのペン先部に加えて、専用紙上のドットパターンを読み取るための小型カメラと、データ通信ユニットを搭載している。利用者が専用紙上にアノトペンで文字などを書いたり、専用紙上に図案化されている画像をチェックしたりすると、ペンの移動に伴って小型カメラが専用紙上のドットパターンを検出し、利用者が書き込んだ文字、画像などの記入データ(「ストロークデータ」ともいう)が取得される。この記入データが、データ通信ユニットによりアノトペンから近くのパーソナルコンピュータや携帯電話などの端末装置に送信される。
上記のようなシステムでは、利用者は電子ペンを使用して所定の書類を作成し、記入事項に対応する記入データを、ネットワークを通じて当該電子ペン近くの端末装置を介して提出先サーバに送信することができる。この場合、提出先サーバなどでは、受信した記入データに基づいて所定の書類を作成し、必要な受付処理などを行うことになる。
通常、利用者が作成する書類は、電子ペンにより記入するための複数の項目を含んでいる。換言すると、利用者は、所定の書類を作成するため、電子ペンにより文字や記号を項目に適切に記入する必要がある。具体的には、利用者が選択肢の記載された項目にチェックマークを記入することで、複数の選択肢の中から該当するものを選択することが考えられる。このような場合、利用者によりチェックマークが適切に記入されていれば問題ないが、例えば、チェックマークを二重線で取り消した後、他の項目に新たに記入するような場合には、取り消し方法や記入順序等が利用者毎に異なることから、利用者が意図した選択肢をシステム側で正しく特定することが困難であった。
本発明は、以上の点に鑑みてなされたものであり、電子ペンにより項目に記入された情報に基づいて、利用者が意図した項目や選択肢を容易且つ的確に特定することができる特定システムを提供することを課題とする。
本発明の1つの観点では、電子ペンにより認識可能なドットパターンが印刷された電子ペン用帳票を使用した特定システムにおいて、前記電子ペン用帳票は、記入者が前記電子ペンにより記入を行う複数の項目を含み、前記項目の情報に対応するドットパターンが印刷されたものであって、前記特定システムは、前記項目と、前記ドットパターン上の位置座標とが対応付けされた情報を座標情報として取得する座標情報取得手段と、前記電子ペン用帳票に記入された時間に関する時間情報を含む記入データを取得するデータ取得手段と、前記記入データから前記記入者が前記電子ペンを使用して1回の動作で記入したストロークに関する座標データと時間情報とを抽出するストローク抽出手段と、前記ストローク抽出手段が抽出したストロークの座標データと、前記座標情報とに基づいて、各項目に記入されたストロークの数を算出するストローク数算出手段と、前記ストローク数算出手段が算出した結果に基づいて、1つのストロークのみが記入された項目があるか否か判定する第1判定手段と前記第1判定手段が1つのストロークのみが記入された項目があると判定した場合に、当該1つのストロークのみが記入された項目が複数であるか否かを判定する第2判定手段と前記ストローク抽出手段が抽出したストロークの座標データ及び時間情報とに基づいて、最後に記入されたストロークを特定する最終ストローク特定手段と、前記ストローク数算出手段、前記第1判定手段、前記第2判定手段、及び前記最終ストローク特定手段に基づいて、前記記入者が選択した項目を特定する特定手段とを備え、前記特定手段は、前記第2判定手段が前記1つのストロークのみが記入された項目が1つであると判定した場合に、当該項目を前記記入者が選択した項目と特定し、前記第2判定手段が前記1つのストロークのみが記入された項目が複数であると判定した場合に、前記最終ストローク特定手段が特定した最終ストロークが記入された項目を前記記入者が選択した項目と特定し、前記第1判定手段が1つのストロークのみが記入された項目がないと判定した場合に、前記ストローク数算出手段が算出した結果に基づいて、記入されたストローク数が最も多い項目である最多ストローク項目が一つであった場合は、当該項目を前記記入者が選択した項目と特定し、前記最多ストローク項目が複数であった場合には、前記最終ストローク特定手段が特定した最終ストロークが記入された項目を前記記入者が選択した項目と特定する
上記のように構成された特定システムによれば、記入者は、電子ペンのインクペンユニットにより、電子ペン用帳票上に設けられた所定の項目にチェックマーク等の記入を行う。ここで、チェックマークとは、1つ以上のストロークから構成される「○」や「レ」といった記号等をいう。なお、ストロークとは、記入者が電子ペンを使用して1回の動作、即ち一筆書きで記入した記号等の線分である。電子ペンは、電子ペンの移動に伴って帳票上のドットパターンを読み取り、記入者が記入した記号等に関する記入データを取得する。ここで、記入データには当該ドットパターン上の位置座標が含まれている。電子ペンが取得した記入データは、特定システムにより取得される。特定システムは、取得した記入データからストローク毎の座標データを抽出する。
本発明における電子ペン用帳票は、項目毎に当該項目の情報に対応するドットパターンが印刷されている。よって、特定システムは、抽出したストローク毎の座標データに基づいて座標情報を参照することにより、当該電子ペン用帳票上に設けられた各項目に記入されたストロークの数を算出することができる。そして、特定システムは、算出した各項目のストローク数に基づいて記入者がチェックマークを記入した項目を特定することができる。
これによれば、記入者がチェックマークの訂正等を行い、複数のストロークが各項目に記入された場合であっても、ストローク数に基づいて容易且つ的確に記入者が意図した項目を特定することができる。即ち、記入者が意図した選択肢を特定することができる。
また、特定システムは、1つのストロークのみが記入された項目が存在するか否かを判定し、当該判定結果に基づいて記入者が意図した項目を特定している。よって、記入者が記入したチェックマークを二重線等で修正し、新たに他の項目へチェックマークを記入した場合であっても、特定システムは的確に記入者が意図した項目を特定することができる。
また、特定システムは、1つのストロークのみが記入された項目が複数であるか否かを判定し、当該判定結果に基づいて記入者が意図した項目を特定している。よって、当該項目が1つである場合には、容易に記入者が意図した項目であると特定することができる。
また、特定システムは、1つのストロークのみが記入された項目が複数ある場合に、最終ストロークが記入された項目を記入者が意図した項目であると特定する。よって、複数の項目に1つのストロークが記入されており、ストローク数に基づいて項目を特定することができない場合であっても、特定システムは、記入者がストロークを記入した時間的経緯に基づいて的確に記入者が意図する項目を特定することができる。
また、特定システムは、1つのストロークのみが記入された項目がない場合に、記入されたストローク数が最も多い項目を最多ストローク項目として特定する。さらに、特定システムは、最多ストローク項目が複数であるか否かを判定し、当該最多ストローク項目が1つである場合に当該項目を記入者が選択した項目と特定する。最多ストローク項目が複数とは、具体的に、最多ストローク数が4つであれば、ストロークが4つ記入された項目が複数存在することをいう。これによれば、チェックマークの訂正等を行うことで項目への記入が増大した場合であっても、的確に記入者が意図する項目を特定することができる。
また、特定システムは、最多ストローク項目が複数ある場合に、最終ストロークが記入された項目を記入者が意図した項目であると特定する。よって、ストローク数に基づいて項目を特定することができない場合であっても、特定システムは、記入者がストロークを記入した時間的経緯に基づいて的確に記入者が意図する項目を特定することができる。
本発明の別の観点では、複数の項目が印刷された電子ペン用帳票に電子ペンでストロークを記入することで得られたストロークの座標データとストロークが記入された時間に基づいて、記入者が選択した項目を特定する特定システムであって、各項目とその位置座標の座標範囲とが対応付けされた座標情報とを参照し、1ストロークのみ存在する項目が一つある場合には、その項目を記入者が選択した項目と特定し、1ストロークのみ存在する項目が複数ある場合は、最終的にストロークが記入された項目を記入者が選択した項目と特定し、2ストローク以上存在する項目が複数ある場合は、最もストローク数が多い項目を記入者が選択した項目と特定し、2ストローク以上で最もストローク数が多い項目が複数ある場合は、その中で、最終的にストロークが記入された項目を記入者が選択した項目と特定する特定手段を備える。
本発明のさらに別の観点では、電子ペンにより認識可能なドットパターンが印刷された電子ペン用帳票を使用したコンピュータにより実行されるプログラムであって、前記電子ペン用帳票は、記入者が前記電子ペンにより記入を行う複数の項目を含み、前記項目の情報に対応するドットパターンが印刷されたものであり、前記プログラムは、前記項目と、前記ドットパターン上の位置座標とが対応付けされた情報を座標情報として取得する座標情報取得手段、前記電子ペン用帳票に記入された時間に関する時間情報を含む記入データを取得するデータ取得手段、前記記入データから前記記入者が前記電子ペンを使用して1回の動作で記入したストロークに関する座標データと時間情報とを抽出するストローク抽出手段、前記ストローク抽出手段が抽出したストロークの座標データと、前記座標情報とに基づいて、各項目に記入されたストロークの数を算出するストローク数算出手段、前記ストローク数算出手段が算出した結果に基づいて、1つのストロークのみが記入された項目があるか否か判定する第1判定手段前記第1判定手段が1つのストロークのみが記入された項目があると判定した場合に、当該1つのストロークのみが記入された項目が複数であるか否かを判定する第2判定手段前記ストローク抽出手段が抽出したストロークの座標データ及び時間情報とに基づいて、最後に記入されたストロークを特定する最終ストローク特定手段、前記ストローク数算出手段、前記第1判定手段、前記第2判定手段、及び前記最終ストローク特定手段に基づいて、前記記入者が選択した項目を特定する特定手段として前記コンピュータを機能させるプログラムであって、前記特定手段は、前記第2判定手段が前記1つのストロークのみが記入された項目が1つであると判定した場合に、当該項目を前記記入者が選択した項目と特定し、前記第2判定手段が前記1つのストロークのみが記入された項目が複数であると判定した場合に、前記最終ストローク特定手段が特定した最終ストロークが記入された項目を前記記入者が選択した項目と特定し、前記第1判定手段が1つのストロークのみが記入された項目がないと判定した場合に、前記ストローク数算出手段が算出した結果に基づいて、記入されたストローク数が最も多い項目である最多ストローク項目が一つであった場合は、当該項目を前記記入者が選択した項目と特定し、前記最多ストローク項目が複数であった場合には、前記最終ストローク特定手段が特定した最終ストロークが記入された項目を前記記入者が選択した項目と特定する。
本発明のさらに別の観点では、複数の項目が印刷された電子ペン用帳票に電子ペンでストロークを記入することで得られたストロークの座標データとストロークが記入された時間に基づいて、記入者が選択した項目を特定するコンピュータにより実行されるプログラムであって、各項目とその位置座標の座標範囲とが対応付けされた座標情報とを参照し、1ストロークのみ存在する項目が一つある場合には、その項目を記入者が選択した項目と特定し、1ストロークのみ存在する項目が複数ある場合は、最終にストロークが記入された項目を記入者が選択した項目と特定し、2ストローク以上存在する項目が複数ある場合は、最もストローク数が多い項目を記入者が選択した項目と特定し、2ストローク以上で最もストローク数が多い項目が複数ある場合は、その中で、最終的にストロークが記入された項目を記入者が選択した項目と特定する特定手段として前記コンピュータを機能させる。
上記プログラムをコンピュータにより実行することにより、上述の特定システムを実現することができる。また、上述の特定システムの各態様も同様に実現することができる。
本発明によれば、電子ペンにより項目に記入された情報に基づいて、利用者が意図した項目や選択肢を容易且つ的確に特定することができる。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施の形態について説明する。まず、本実施形態のシステムにおいて入力デバイスとして使用される電子ペンの概要について説明する。
[電子ペン]
図1は電子ペンの使用形態を模式的に示す図であり、図2は電子ペンの構造を示す機能ブロック図である。図1に示すように、電子ペン10は、ドットパターンが印刷された専用ペーパー20と組み合わせて使用される。電子ペン10は、通常のインクペンと同様のペン先部17を備えており、利用者は通常のインクペンと同様に専用ペーパー20上に文字などを書くことになる。
図2に示すように、電子ペン10は、その内部にプロセッサ11、メモリ12、データ通信ユニット13、バッテリー14、LED15、カメラ16及び圧力センサ18を備える。また、電子ペン10は通常のインクペンと同様の構成要素としてインクカートリッジ(図示せず)などを有する。
電子ペン10は、ペン先部17により専用ペーパー20上に描かれたインクの軌跡をデータ化するのではなく、専用ペーパー20上で電子ペン10が移動した軌跡座標をデータ化する。LED15が専用ペーパー20上のペン先部17近傍を照明しつつ、カメラ16が専用ペーパー20に印刷されているドットパターンを読み取り、データ化する。つまり、電子ペン10は専用ペーパー20上で利用者が電子ペン10を移動させることにより生じるストロークを画像データ又はベクトルデータとして取得することができる。
圧力センサ18は、利用者が電子ペン10により専用ペーパー上に文字などを書く際にペン先部17に与えられる圧力、即ち筆圧を検出し、プロセッサ11へ供給する。プロセッサ11は、圧力センサ18から与えられる筆圧データに基づいて、LED15及びカメラ16のスイッチオン/オフの切換を行う。即ち、利用者が電子ペン10で専用ペーパー20上に文字などを書くと、ペン先部17には筆圧がかかる。よって、所定値以上の筆圧が検出されたときに、利用者が記述を開始したと判定して、LED15及びカメラ16を作動する。
カメラ16は専用ペーパー20上のドットパターンを読み取り、そのパターンデータをプロセッサ11に供給する。プロセッサ11は、供給されたドットパターンから、専用ペーパー20上でのXY座標を算出する。
プロセッサ11は、利用者の記述が行われる間に、筆圧の配列データ及びXY座標データを取得し、タイムスタンプ(時間情報)と関連付けてメモリ12に記憶していく。よって、メモリ12内には利用者の記述内容に対応するデータが時系列で記憶されていく。メモリ12の容量は例えば1Mバイト程度とすることができる。
利用者により送信指示がなされるまでは、取得された全てのデータはメモリ12内に保持される。そして、利用者が送信指示を行うと、データ通信ユニット13により、電子ペン10と所定距離内にある端末装置25へメモリ12内のデータが送信される。基本的には、一度送信指示がなされると、電子ペン10はメモリ12内に記憶していた全てのデータを端末装置25へ送信するため、メモリ12内はクリアされる。よって、送信後にもう一度同じ情報を端末装置25へ送信したい場合には、利用者は専用ペーパー20上に再度記述を行う必要がある。なお、この場合、利用者は専用ペーパー20上にインクペンで書かれた文字などをなぞればよいことになる。
電子ペン10自体は、送信ボタンなどの機能ボタンを備えておらず、送信指示その他の指示は、利用者が専用ペーパー20上の所定位置に設けられた専用ボックスを電子ペン10でチェックすることにより実行される。専用ボックスの位置座標には、予め送信指示が対応付けられており、プロセッサ11は専用ボックスの位置座標を受信すると、データ通信ユニット13にメモリ12内のデータを供給し、端末装置25への送信を行わせる。なお、電子ペン10は、データの送信完了を電子ペンの振動により示すことができる。
バッテリー14は電子ペン10内の各要素に電源供給するためのものであり、例えば電子ペンのキャップ(図示せず)により電子ペン10自体の電源のオン/オフを行うことができる。
このように、電子ペン10は利用者が専用ペーパー20上に記述した文字などに対応する座標データ及び筆圧データを取得して近傍の端末装置25へ送信する機能を有するが、電子ペン10のペン先部17は通常のインクペンとなっているため、専用ペーパー20上に記述した内容はオリジナルの原本として残るという特徴がある。即ち、紙の原本に対して記述するのと同時に、その内容を座標データなどの形態でリアルタイムに電子化することができる。
なお、電子ペン10の標準機能によれば、電子ペン10により得られるデータは、原則として座標データ又はベクトルデータの形態であり、テキストデータではない。但し、電子ペン10は標準機能として、専用ペーパー20上に設けられた専用エリアに記述することにより、英数字に限りテキスト化する機能は備えている。
また、電子ペン10内には、ペン自体及びその所有者に関するプロパティ情報(ペン情報及びペン所有者情報)を保持することができ、アプリケーションから参照することができる。ペン情報としては、バッテリーレベル、ペンID、ペン製造者番号、ペンソフトウェアのバージョン、サブスクリプションプロバイダのIDなどを保持できる。また、ペン所有者情報としては、国籍、言語、タイムゾーン、emailアドレス、空きメモリ容量、名称、住所、ファックス/電話番号、携帯電話番号などを保持することができる。
なお、上記の例におけるデータ通信ユニット13では、Bluetooth(登録商標)の無線伝送、USBケーブルを使用した有線伝送、端子などの接触によるデータ伝送など、各種の方法によって電子ペン10から端末装置25へのデータ送信を行うことが考えられる。
次に、電子ペンにより利用者が記述した内容のXY座標データを取得する方法について説明する。前述のように専用ペーパー20には、所定のドットパターンが印刷されている。電子ペン10のカメラ16は、利用者が専用ペーパー20上に記述したインクの軌跡を読み取るのではなく、専用ペーパー20上のドットパターンを読み取る。実際、図1に示すように、LED15による照明エリア及びカメラ16の撮影エリア(照明エリア内に位置する)は、ペン先部17が専用ペーパー20に接触する位置とはずれている。
ドットパターンはカーボンを含む専用インキなどで印刷されており、カメラ16はその専用インキによるパターンのみを認識することができる。専用インキ以外のインキ(カーボンを含まない)により、専用ペーパー上に罫線や枠などを印刷しても、電子ペンはそれらを認識することはない。よって、専用ペーパーを利用して各種申込書などの帳票を作成する際は、専用インキ以外のインキで入力枠や罫線、注意書きなどを印刷する。
ドットパターンは、図3に例示するように、各ドットの位置がデータに対応付けされている。図3の例では、ドットの位置を格子の基準位置(縦線及び横線の交差点)から上下左右にシフトすることにより、0〜3の2ビット情報を表示した例である。このようにして表現された情報の組合せにより、専用ペーパー上の位置座標が決定される。図4(a)に例示するように、縦横2mmの範囲内に36個のドットが格子状に配置され、これらのドットにより示されるデータの配列(図4(b))が、その専用ペーパー上の位置座標と対応付けされている。よって、電子ペン10のカメラ16が図4(a)に示すようなドットパターンを撮影すると、プロセッサ11はカメラ16から入力されるドットパターンのデータに基づいて図4(b)に示すデータ配列を取得し、それに対応する専用ペーパー上の位置座標(即ち、そのドットパターンがその専用ペーパー上のどの位置にあるのか)をリアルタイムで算出する。なお、ドットパターンを認識する最小単位は2mm×2mmであり、カメラ16は毎秒100回程度の撮影を行う。
次に、専用ペーパーについて説明する。専用ペーパーの構造の一例を図5に示す。図示のように、専用ペーパー20は、台紙30上にドットパターン32が印刷され、その上に罫線などの図案34が印刷されている。台紙30は通常は紙であり、ドットパターン32は前述のようにカーボンを含んだ専用インキにより印刷される。また、通常のインキなどにより図案34が印刷される。ドットパターンと図案とは同時に印刷してもよいし、いずれかを先に印刷してもよい。
図案34の例を図6に示す。図6は、ある申込書36の例であり、複数の記入欄38や送信ボックス39が印刷されている。図6には明確に図示されておらず、詳細は後述するが、実際にはドットパターンが申込書36の全面に印刷されており、その上に記入欄38や送信ボックス39が通常のインキにより印刷されている。利用者は、ドットパターンを意識することなく、従来からある申込書と同様に、電子ペン10を使用して必要事項を申込書36の各記入欄38に記入すればよい。
専用ペーパー20上のエリアは大きく2種類のエリアに分けることができる。1つは記入エリアであり、電子ペン10による記述内容をそのまま情報として取り扱うエリアである。図6の例では複数の記入欄38がこれに該当する。もう1つは機能エレメントであり、対応するエリア内を電子ペン10でチェックした際に、予めそのエリアに対して定義されているアクション、指示などを実行するようになっている。図6の例における送信ボックス39がこれに該当する。
送信ボックス39は前述したように電子ペン10内に記憶されているデータを近傍の端末装置25へ送信するための指示を行う際に使用される。利用者が送信ボックス39内に電子ペン10でチェックを入れると、電子ペン10が送信ボックス内のドットパターンを読み取る。当該パターンは送信指示に対応付けられており、電子ペン10内のプロセッサ11はデータ通信ユニット13にメモリ12内の記憶データの送信命令を発する。
ドットパターンの割り当ては、通常、アプリケーション(用紙の種類)毎に行われる。即ち、ある申込書内のドットパターンは1枚の用紙の中で重複することはないが、同一の申込書には全て同じドットパターンが印刷されている。よって、利用者が電子ペン10で必要事項を入力すると、その入力事項がその申込書のどの項目に対するものであるかを、申込書上の座標データから特定することができる。
このように、ドットパターンを印刷した専用ペーパー上に所定の図案を印刷することにより、専用ペーパーを利用した各種申込書が作成できる。利用者は電子ペン10を使用して通常の要領で必要事項を記入すれば、その電子データが自動的に取得される。
上記の例では、ドットパターンは専用ペーパー上にカーボンを含むインキにより印刷されているが、プリンタ及びカーボンを含むインクを使用してドットパターンを通常の紙上にプリントすることも可能である。さらに、専用ペーパー上の図案も印刷ではなく、プリンタにより形成することも可能である。ドットパターンをプリンタにより紙上に形成する場合には、1枚1枚に異なるドットパターンを形成することが可能である。よって、形成されたドットパターンの違いにより、それらの用紙1枚1枚を識別し、区別することが可能となる。
なお、本明細書においては、「印刷」の語は、通常の印刷のみならず、プリンタによるプリントも含む概念とする。
次に、電子ペンにより取得したデータの送信処理について図2を参照して説明する。電子ペン10が取得したデータは、主として利用者が入力した事項のデータであるが、通常はそのデータの送信先であるサービスサーバがどこであるかの情報は含まれていない。その代わりに、その専用ペーパーに関するアプリケーションやサービスを特定する情報が専用ペーパー上のドットパターンに含まれており、利用者の入力作業中に専用ペーパーからその情報が取得されている。よって、電子ペン10から記入データを受け取った端末装置25は、まず、問い合わせサーバ26に対して、その専用ペーパーに対して入力されたデータをどのサービスサーバ27へ送信すべきかの問い合わせを行う。問い合わせサーバ26は、専用ペーパー毎に、対応するサービスサーバの情報を有しており、端末装置25からの問い合わせに応じて、当該専用ペーパーに関するサービスなどを行うサービスサーバ27の情報(URLなど)を端末装置25へ回答する。それから、端末装置25は、電子ペンから取得した記入データをそのサービスサーバ27へ送信することになる。
なお、上記の例では端末装置25、問い合わせサーバ26及びサービスサーバ27が別個に構成されているが、これらの幾つか又は全てを1つの装置として構成することも可能である。本実施形態において、後述する特定サーバは、問い合わせサーバ26及びサービスサーバ27を兼ねているものとする。
[特定システム]
次に、本実施形態の特定システムについて説明する。図7に特定システム100の概略構成を示す。図7に示す特定システム100は、電子ペン10により項目に記入された情報に基づいて、利用者が意図した選択肢を容易且つ的確に特定するシステムである。具体的に、利用者は、申込書3に設けられ、選択肢1乃至3が記載された項目の中から、電子ペン10で意図する選択肢1つにチェックマーク(○など)を記入するものとする。
図7に示すように、特定システム100は、端末装置25及び特定サーバ5がネットワーク2を通じて接続されることにより構成される。ここで、ネットワーク2の1つの好適な例はインターネットである。また、端末装置25とは、利用者が使用するパーソナルコンピュータ(以下、「PC」と呼ぶ。)や携帯電話といったネットワークを介してデータの授受が可能な端末である。
まず、本システムによる選択肢特定方法の概要を述べておく。利用者は、まず、電子ペン10を使用して申込書3上に設けられ、選択肢1乃至3が記載された複数の項目の中から任意の1つを選択し、当該項目にチェックマークを記入する。そして、利用者が記入した記入データは、電子ペン10から端末装置25へ送信され、端末装置25から特定サーバ5へ送信される。
特定サーバ5は、申込書3に印刷されたドットパターンの座標データに基づいて、記入データからストローク毎の座標データを抽出する。ここで、ストロークとは、利用者が電子ペン10を使用して1回の動作、即ち一筆書きで記入したチェックマーク等である。そして、特定サーバ5は、抽出したストロークの座標データに基づいて後述する座標テーブルを参照することで、各項目にそれぞれストロークがいくつ記入されているかを算出する。また、特定サーバ5は、抽出したストロークの座標データ、時間情報及び座標テーブルに基づいて、時間的に最後に記入された最終ストロークを特定する。そして、特定サーバ5は、各項目のストローク数及び最終ストロークと、詳細は後述するが利用者が選択した項目を特定するための条件を記憶している条件テーブルとに基づいて、利用者が意図する選択肢を特定する。
[申込書]
次に、申込書3について説明する。本実施形態のシステムでは、申込書3は、上述した専用ペーパーとして作成されている。即ち、図5に例示するように台紙30上に所定のドットパターン32が印刷されており、その上に所定の文字や項目などが印刷されている。先に述べたように、ドットパターン32は電子ペン10が認識することができるように、カーボンを含んだインキにより印刷されている。一方、文字や項目などの図案34は、通常の(カーボンを含まない)インキにより印刷されているため、電子ペン10がそれを認識することはない。
申込書3上に設けられた項目の例を図8(a)に示す。申込書3上には質問事項と、図示のような当該質問の解答に対応する選択肢1乃至3が記載された項目と、前述の送信ボックスとが印刷されている。このような複数の項目及び送信ボックスは、予め設定されたドットパターン上の位置座標に対して印刷されている。即ち、複数の項目と送信ボックスは、申込書3の位置座標(XY座標)により規定されている。例えば、選択肢1が記載された項目は、座標(x1,y1)〜座標(x2,y2)で規定する範囲とされる。
利用者は、電子ペン10を使用して該当する選択肢が記載された項目1つにチェックマークを記入する。なお、記入を訂正する場合、利用者は、図8(b)に示すように最初に記入したチェックマークを二重線などで取り消し、新たなチェックマークを他の選択肢が記載された項目に記入する。利用者が電子ペン10を使用して申込書3に記入を行うと、電子ペン10はドットパターンに基づいて、申込書3のどの座標に記入が行われたかを示すデータを生成し、内部メモリ12に記憶する。従って、申込書3において、利用者が例えば図8(a)に示すような、選択肢2が記載された項目にチェックマークを記入すると、電子ペン10は、申込書3の記入位置座標を取得し、メモリ12に記憶する。そして、利用者が申込書3上に設けられている送信ボックスにチェックマークを記入すると、メモリ12内に記憶されていた記入位置座標が記入データとして電子ペン10から所定の端末装置25へ送信される。つまり、申込書3に記載されている質問事項の解答として選択肢2が選択され、対応する項目にチェックマークが記入されたという情報を含んだ記入データが特定サーバ5へ送信される。
[選択肢特定方法]
次に、図9及び図10を参照して、選択肢特定方法について詳細に説明する。図9は、利用者が選択した項目を特定するための条件を規定している条件テーブルのデータ構造を模式的に示す図である。また、図10(a)乃至(f)は、申込書3にチェックマークが記入された例である。
特定サーバ5は、各項目のストローク数及び最終ストロークと、図9に示すような条件テーブルとに基づいて、利用者が意図する選択肢を特定する。ここで、条件テーブルについて詳しく説明する。
条件テーブルは図示のとおり、優先順位及び条件から構成されている。特定サーバ5は、各項目のストローク数及び最終ストロークが所定の条件に合致した場合に、利用者が意図する選択肢を特定するが、その際、優先順位の高い条件から順に合致するか否かの判定を行う。なお、本実施形態では、「第1」が最も優先順位が高く、「第4」が最も優先順位が低いものとする。
優先順位「第1」は、「1ストロークのみ存在する項目がある場合は、その選択肢を有効とする」という条件である。これは即ち、1ストロークのみ記入された項目が1つのみの場合に、当該項目に記載された選択肢を利用者が選択したものと特定するということである。
優先順位「第2」は、「1ストロークのみ存在する項目が複数ある場合は、最終ストロークの選択肢を有効とする」という条件である。これは即ち、1ストロークのみ記入された項目が複数ある場合には、ストローク数のみに基づいて特定することができないため、最終ストロークが記入された項目を特定し、当該項目に記載された選択肢を利用者が選択したものと特定することである。
優先順位「第3」は、「2ストローク以上存在する項目が複数ある場合は、最もストローク数が多い選択肢を有効とする」という条件である。これは即ち、1ストロークのみ記入された項目が存在せず、2ストローク以上存在する項目が複数ある場合に、記入されたストローク数が最も多い項目を特定し、当該項目に記載された選択肢を利用者が選択したものと特定するということである。換言すると、1ストロークのみ記入された項目が存在せず、2ストローク以上存在する項目が1つの場合には、当該項目に記載された選択肢を利用者が選択したものと特定する。
優先順位「第4」は、「2ストローク以上で最もストローク数が多い項目が複数ある場合は、その中で最終ストロークの選択肢を有効とする」という条件である。これは即ち、1ストロークのみ記入された項目が存在せず、記入されたストローク数が最も多い項目が複数ある場合には、ストローク数のみに基づいて特定することができないため、最終ストロークが記入された項目を特定し、当該項目に記載された選択肢を利用者が選択したもの特定することである。
ここで、図10(a)乃至(f)に示すように記入されたチェックマークと、図9に示す条件テーブルに規定される条件とから選択肢を特定する方法について具体的に説明する。
図10(a)は、利用者が選択肢1を意図して、当該選択肢1が記載された項目にチェックマークを記入した例である。この場合、特定サーバ5は、選択肢1が記載された項目に1ストローク記入されており、他の項目にはストロークが記入されていないことを認識する。よって、条件テーブルに規定された優先順位「第1」の条件に合致することから、利用者は選択肢1を選択したものと特定する。
図10(b)は、利用者が最初に記入したチェックマークを二重線で取り消し、選択肢2を意図して、当該選択肢2が記載された項目に新たなチェックマークを記入した例である。この場合、特定サーバ5は、選択肢1が記載された項目に3ストローク記入されており、選択肢2が記載された項目に1ストローク記入されていることを認識する。よって、条件テーブルに規定された優先順位「第1」の条件に合致することから、利用者は選択肢2を選択したものと特定する。なお、利用者が最初に記入したチェックマークを二重線で取り消す行為は、選択肢2が記載された項目にチェックマークを記入する前であっても後であっても構わない。即ち、取り消し行為の時間的な前後を問わず本実施形態を適用することができる。
図10(c)は、利用者が選択肢2及び3が記載されたそれぞれの項目にチェックマークを記入した例である。この場合、特定サーバ5は、選択肢2及び3が記載されたそれぞれの項目に1ストロークずつ記入されており、選択肢1が記載された項目にはストロークが記入されていないことを認識する。よって、条件テーブルに規定された優先順位「第1」の条件では、利用者が選択した選択肢を特定することができない。そのため、特定サーバ5は、選択肢2及び3が記載された項目に記入されたそれぞれのストロークの時間情報に基づいて最終ストロークを特定し、さらに当該最終ストロークが記入された項目を特定する。例えば、図示のとおり、利用者が、選択肢2が記載された項目にチェックマークを記入した後、選択肢3が記載された項目にチェックマークを記入した場合、当該選択肢3が記載された項目に記入されたチェックマークが最終ストロークとなる。よって、条件テーブルに規定された優先順位「第2」の条件に基づいて、利用者は選択肢3を選択したものと特定する。
なお、このような場合は、選択肢の特定を利用者の記入順序に頼らざるを得ないが、複数の選択肢に1つずつストロークが存在する場合は、後に記入したものを選択したと考えるのが自然である。そもそも、このような場合、申込書3を人間が見てもどちらを選択したか判断することはできないため、利用者の記入ミスである蓋然性が高い。
図10(d)は、利用者が、選択肢1及び選択肢2が記載された項目に記入したチェックマークを二重線で取り消し、最終的に選択肢1を意図して、当該選択肢1が記載された項目に新たなチェックマークを記入した例である。この場合、特定サーバ5は、選択肢1が記載された項目に4ストローク記入されており、選択肢2が記載された項目に3ストローク記入されていることを認識する。よって、条件テーブルに規定された優先順位「第3」の条件に基づいて、利用者は選択肢1を選択したものと特定する。なお、利用者が最初に記入したチェックマークを二重線で取り消す行為は、最終的に意図したチェックマークを記入する前であっても後であっても構わない。即ち、取り消し行為の時間的な前後を問わず本実施形態を適用することができる。
図10(e)は、利用者が、選択肢1及び選択肢2が記載された項目に記入したチェックマークをそれぞれ取り消し、最終的に選択肢1を意図して、当該選択肢1が記載された項目に新たなチェックマークを記入した例である。この場合、特定サーバ5は、選択肢1及び選択肢2が記載されたそれぞれの項目に3ストロークずつ記入されていることを認識する。よって、条件テーブルに規定された優先順位「第3」の条件では、利用者が選択した選択肢を特定することができない。そのため、特定サーバ5は、選択肢1及び2が記載された項目に記入されたそれぞれのストロークの時間情報に基づいて最終ストロークを特定し、さらに当該最終ストロークが記入された項目を特定する。例えば、図示のような順番で利用者が記入を行った場合、選択肢1が記載された項目に記入されたチェックマークが最終ストロークとなる。よって、条件テーブルに規定された優先順位「第4」の条件に基づいて、利用者は選択肢1を選択したものと特定する。
なお、このような場合は、選択肢の特定を利用者の記入順序に頼らざるを得ないため、選択肢1が記載された項目に最終的なチェックマークを記入した後、選択肢2が記載された項目のチェックマークを取り消した場合、特定サーバ5は、利用者は選択肢2を選択したものと特定する恐れがある。しかし、同一の人間が続けて訂正を行う場合、取り消し方法はどの選択肢においても同じと考えられるため、図10(e)に示すような記入例は運用上レアケースであると思われる。
図10(f)は、利用者が、選択肢1及び選択肢2が記載された項目に記入したチェックマークをそれぞれ取り消し、再度新たなチェックマークを記入した例である。この場合、特定サーバ5は、選択肢1及び選択肢2が記載されたそれぞれの項目に4ストローク記入されていることを認識する。よって、条件テーブルに規定された優先順位「第3」の条件では、利用者が選択した選択肢を特定することができない。そのため、特定サーバ5は、選択肢1及び2が記載された項目に記入されたそれぞれのストロークの時間情報に基づいて、最終ストロークが記入された項目を特定する。例えば、図示のような順番で利用者が記入を行った場合、選択肢2が記載された項目に記入されたチェックマークが最終ストロークとなる。よって、条件テーブルに規定された優先順位「第4」の条件に基づいて、利用者は選択肢2を選択したものと特定する。
なお、このような場合は、選択肢の特定を利用者の記入順序に頼らざるを得ないが、複数の選択肢に2以上であって同数のストロークが存在する場合は、後に記入したものを選択したと考えるのが自然である。そもそも、このような場合、申込書3を人間が見てもどちらを選択したか判断することはできないため、利用者の記入ミスである蓋然性が高い。
[特定サーバ]
次に、特定サーバ5について詳しく説明する。図11は、特定システム100における、特に特定サーバ5の内部構成を示す。図示のように、特定サーバ5は、特定プログラム501、データ取得機能502、ストローク抽出機能503、座標テーブル504、条件テーブル505、ストローク数算出機能506、最終ストローク特定機能507、項目特定機能508及び選択肢特定機能509を有する。なお、各機能は、特定サーバ5が有するCPUが予め用意されたプログラムを実行することにより実現される。
特定プログラム501は、端末装置25を介して電子ペン10から取得したデータ、座標テーブル504及び条件テーブル505に基づいて、チェックマークが記入された項目を特定し、利用者が意図した選択肢を特定するプログラムである。
データ取得機能502は、特定プログラム501を実行することにより、利用者が電子ペン10を使用して申込書3に記入した記入データを取得する機能である。
ストローク抽出機能503は、特定プログラム501を実行することにより、利用者が電子ペン10を使用して1回の動作、即ち一筆書きで記入したチェックマークといったストローク毎の座標データを記入データから抽出する機能である。
ストローク数算出機能506は、ストローク抽出機能503が抽出したストロークの座標データに基づいて座標テーブル504を参照することにより、申込書3上に設けられた各項目に記入されたストロークの数を算出する機能である。ここで、座標テーブル504について図12を参照して説明する。座標テーブル504は、項目ID、座標データ及び内容から構成されている。項目IDは申込書3上の各項目を識別する情報であり、座標データは各項目の配置を示す申込書3の位置座標である。そして、内容は、座標データで示される各項目の内容を表しており、これによれば、項目ID「A1」の項目は「選択肢1」、項目ID「A2」の項目は「選択肢2」が記載されていることを示していることとなる。
最終ストローク特定機能507は、ストローク抽出機能503が抽出したストロークの時間情報及び座標データに基づいて座標テーブル504を参照することにより、利用者が最後に記入したストロークを特定する機能である。
項目特定機能508は、ストローク数算出機能506が算出した各項目のストローク数と、最終ストローク特定機能507が特定した最終ストロークとに基づいて、条件テーブル505を参照することにより、利用者がチェックマークを記入した項目を特定する機能である。なお、条件テーブル505は、上述のとおり、優先順位及び条件から構成されており、利用者がチェックマークを記入した項目を特定するための条件が規定されている。
選択肢特定機能509は、項目特定機能508が特定した項目に基づいて座標テーブル504の内容を参照することにより、利用者が意図した選択肢を特定する機能である。
[特定処理]
次に、上記の特定システム100により実行される特定処理について説明する。図13は、特定処理のフローチャートである。
まず、利用者は、申込書3を構成する複数の項目の中から任意の項目を選択し、当該項目に電子ペン10を使用してチェックマークを記入する。具体的に、利用者は、図8(a)に示すような、所定の選択肢が記載された項目にチェックマークを記入することにより、質問事項に対する解答を記入するものとする。そして、申込書3上の送信ボックスにチェックマークを記入することにより、端末装置25を介して、記入データを特定サーバ5へ送信する。
特定サーバ5は、記入データを取得し、当該記入データからストローク毎の座標データ及び時間情報を抽出する(ステップS1)。即ち、特定サーバ5は、記入データからチェックマーク毎の座標データ及び時間情報を抽出する。さらに、特定サーバ5は、抽出した座標データに基づいて座標テーブルを参照することにより、申込書3上の各項目に記入されたストローク数を算出する(ステップS2)。そして、特定サーバ5は、算出したストローク数及び図9に示すような条件テーブルに基づいて、利用者がチェックマークを記入した項目を特定する。
具体的に、特定サーバ5は、まず、1ストロークのみ記入された項目が有るか否かを判定する(ステップS3)。1ストロークのみ記入された項目が有る場合(ステップS3:Yes)、特定サーバ5は、当該項目が複数であるか否かを判定する(ステップS4)。当該項目が1つであれば(ステップS4;No)、特定サーバ5は、前述の優先順位「第1」の条件に従い、当該項目を利用者が最終的にチェックマークを記入した項目であると特定する(ステップS10)。一方、当該項目が複数であれば(ステップS4;Yes)、特定サーバ5は、ステップS1で抽出したストロークの時間情報に基づいて最終ストロークを特定する(ステップS5)。そして、特定サーバ5は、前述の優先順位「第2」の条件に従い、当該最終ストロークが記入された項目を利用者が最終的にチェックマークを記入した項目であると特定する(ステップS10)。
一方、ステップS3において1ストロークのみ記入された項目がない場合(ステップS3;No)、2ストローク以上記入された項目が有るか否かを判定する(ステップS6)。2ストローク以上記入された項目がない場合(ステップS6;No)、利用者がストロークを記入していないことを意味するため、特定サーバ5は特定処理を終了する。一方、2ストローク以上記入された項目が有る場合(ステップS6;Yes)、当該2ストローク以上記入された項目が複数であるか否かを判定する(ステップS7)。2ストローク以上記入された項目が1つであれば(ステップS7;No)、特定サーバ5は、当該項目を利用者が最終的にチェックマークを記入した項目である特定する。
一方、2ストローク以上記入された項目が複数である場合(ステップS7;Yes)、特定サーバ5は、最もたくさんのストローク(以下、「最多ストローク」と呼ぶ。)が記入された項目が複数であるか否かを判定する(ステップS8)。最多ストロークが記入された項目が1つであれば(ステップS8;No)、前述の優先順位「第3」の条件に従い、当該項目を利用者が最終的にチェックマークを記入した項目であると特定する(ステップS10)。一方、当該項目が複数であれば(ステップS8;Yes)、特定サーバ5は、ステップS1で抽出したストロークの時間情報に基づいて最終ストロークを特定する(ステップS9)。そして、特定サーバ5は、前述の優先順位「第4」の条件に従い、当該最終ストロークが記入された項目を利用者が最終的にチェックマークを記入した項目であると特定する(ステップS10)。
そして、特定サーバ5は、ステップS10において特定した項目に基づいて座標テーブルの内容を参照することにより、利用者が意図する選択肢を特定する(ステップS11)。これにより、特定サーバ5は、特定処理を完了する。
これによれば、利用者が意図する選択肢に対応する項目にチェックマークを記入する際、最終的なチェックマークと取り消すための二重線の記入順序やストロークの形状を意識しなくても、特定サーバ5は、利用者が意図する選択肢を的確に特定することができる。即ち、どのようなストロークの形状、順番で記入したとしても、特定サーバ5は、利用者が意図する選択肢を的確に特定することができる。
この特定システムによって、電子ペン10により項目に記入された情報に基づいて、利用者が意図した項目や選択肢を容易且つ的確に特定することができる。
電子ペンの使用形態を模式的に示す図である。 電子ペンの構造を示す機能ブロック図である。 専用ペーパーに印刷されたドットパターンによる情報の表現方法を説明する図である。 ドットパターン及びそれに対応する情報の例である。 専用ペーパーにより構成される帳票の構造を示す。 電子ペン用帳票の例を示す。 実施形態における特定システムの概略構成を示す図である。 申込書3上に設けられた項目の例である。 条件テーブルのデータ構造を模式的に示す図である。 申込書3上に設けられた項目への記入例である。 図7に示す特定システムに含まれる特定サーバの機能ブロック図である。 座標テーブルのデータ構造を模式的に示す図である。 実施形態における特定処理のフローチャートである。
符号の説明
2…ネットワーク
3…解答用紙
5…特定サーバ
10…電子ペン
11…プロセッサ
12…メモリ
13…データ通信ユニット
14…バッテリー
25…端末装置
26…問い合わせサーバ
27…サービスサーバ
100…特定システム

Claims (4)

  1. 電子ペンにより認識可能なドットパターンが印刷された電子ペン用帳票を使用した特定システムにおいて、
    前記電子ペン用帳票は、記入者が前記電子ペンにより記入を行う複数の項目を含み、前記項目の情報に対応するドットパターンが印刷されたものであって、
    前記特定システムは、
    前記項目と、前記ドットパターン上の位置座標とが対応付けされた情報を座標情報として取得する座標情報取得手段と、
    前記電子ペン用帳票に記入された時間に関する時間情報を含む記入データを取得するデータ取得手段と、
    前記記入データから前記記入者が前記電子ペンを使用して1回の動作で記入したストロークに関する座標データと時間情報とを抽出するストローク抽出手段と、
    前記ストローク抽出手段が抽出したストロークの座標データと、前記座標情報とに基づいて、各項目に記入されたストロークの数を算出するストローク数算出手段と、
    前記ストローク数算出手段が算出した結果に基づいて、1つのストロークのみが記入された項目があるか否か判定する第1判定手段と
    前記第1判定手段が1つのストロークのみが記入された項目があると判定した場合に、当該1つのストロークのみが記入された項目が複数であるか否かを判定する第2判定手段と
    前記ストローク抽出手段が抽出したストロークの座標データ及び時間情報とに基づいて、最後に記入されたストロークを特定する最終ストローク特定手段と、
    前記ストローク数算出手段、前記第1判定手段、前記第2判定手段、及び前記最終ストローク特定手段に基づいて、前記記入者が選択した項目を特定する特定手段とを備え、
    前記特定手段は、
    前記第2判定手段が前記1つのストロークのみが記入された項目が1つであると判定した場合に、当該項目を前記記入者が選択した項目と特定し、
    前記第2判定手段が前記1つのストロークのみが記入された項目が複数であると判定した場合に、前記最終ストローク特定手段が特定した最終ストロークが記入された項目を前記記入者が選択した項目と特定し、
    前記第1判定手段が1つのストロークのみが記入された項目がないと判定した場合に、前記ストローク数算出手段が算出した結果に基づいて、記入されたストローク数が最も多い項目である最多ストローク項目が一つであった場合は、当該項目を前記記入者が選択した項目と特定し、
    前記最多ストローク項目が複数であった場合には、前記最終ストローク特定手段が特定した最終ストロークが記入された項目を前記記入者が選択した項目と特定すること
    を特徴とする特定システム。
  2. 複数の項目が印刷された電子ペン用帳票に電子ペンでストロークを記入することで得られたストロークの座標データとストロークが記入された時間に基づいて、記入者が選択した項目を特定する特定システムであって、
    各項目とその位置座標の座標範囲とが対応付けされた座標情報とを参照し、
    1ストロークのみ存在する項目が一つある場合には、その項目を記入者が選択した項目と特定し、
    1ストロークのみ存在する項目が複数ある場合は、最終的にストロークが記入された項目を記入者が選択した項目と特定し、
    2ストローク以上存在する項目が複数ある場合は、最もストローク数が多い項目を記入者が選択した項目と特定し、
    2ストローク以上で最もストローク数が多い項目が複数ある場合は、その中で、最終的にストロークが記入された項目を記入者が選択した項目と特定する特定手段
    を備えることを特徴とする特定システム。
  3. 電子ペンにより認識可能なドットパターンが印刷された電子ペン用帳票を使用したコンピュータにより実行されるプログラムであって、
    前記電子ペン用帳票は、記入者が前記電子ペンにより記入を行う複数の項目を含み、前記項目の情報に対応するドットパターンが印刷されたものであり、
    前記プログラムは、
    前記項目と、前記ドットパターン上の位置座標とが対応付けされた情報を座標情報として取得する座標情報取得手段、
    前記電子ペン用帳票に記入された時間に関する時間情報を含む記入データを取得するデータ取得手段、
    前記記入データから前記記入者が前記電子ペンを使用して1回の動作で記入したストロークに関する座標データと時間情報とを抽出するストローク抽出手段、
    前記ストローク抽出手段が抽出したストロークの座標データと、前記座標情報とに基づいて、各項目に記入されたストロークの数を算出するストローク数算出手段、
    前記ストローク数算出手段が算出した結果に基づいて、1つのストロークのみが記入された項目があるか否か判定する第1判定手段
    前記第1判定手段が1つのストロークのみが記入された項目があると判定した場合に、当該1つのストロークのみが記入された項目が複数であるか否かを判定する第2判定手段
    前記ストローク抽出手段が抽出したストロークの座標データ及び時間情報とに基づいて、最後に記入されたストロークを特定する最終ストローク特定手段、
    前記ストローク数算出手段、前記第1判定手段、前記第2判定手段、及び前記最終ストローク特定手段に基づいて、前記記入者が選択した項目を特定する特定手段として前記コンピュータを機能させるプログラムであって、
    前記特定手段は、
    前記第2判定手段が前記1つのストロークのみが記入された項目が1つであると判定した場合に、当該項目を前記記入者が選択した項目と特定し、
    前記第2判定手段が前記1つのストロークのみが記入された項目が複数であると判定した場合に、前記最終ストローク特定手段が特定した最終ストロークが記入された項目を前記記入者が選択した項目と特定し、
    前記第1判定手段が1つのストロークのみが記入された項目がないと判定した場合に、前記ストローク数算出手段が算出した結果に基づいて、記入されたストローク数が最も多い項目である最多ストローク項目が一つであった場合は、当該項目を前記記入者が選択した項目と特定し、
    前記最多ストローク項目が複数であった場合には、前記最終ストローク特定手段が特定した最終ストロークが記入された項目を前記記入者が選択した項目と特定すること
    を特徴とするプログラム。
  4. 複数の項目が印刷された電子ペン用帳票に電子ペンでストロークを記入することで得られたストロークの座標データとストロークが記入された時間に基づいて、記入者が選択した項目を特定するコンピュータにより実行されるプログラムであって、
    各項目とその位置座標の座標範囲とが対応付けされた座標情報とを参照し、
    1ストロークのみ存在する項目が一つある場合には、その項目を記入者が選択した項目と特定し、
    1ストロークのみ存在する項目が複数ある場合は、最終にストロークが記入された項目を記入者が選択した項目と特定し、
    2ストローク以上存在する項目が複数ある場合は、最もストローク数が多い項目を記入者が選択した項目と特定し、
    2ストローク以上で最もストローク数が多い項目が複数ある場合は、その中で、最終的にストロークが記入された項目を記入者が選択した項目と特定しする特定手段
    として前記コンピュータを機能させることを特徴とするプログラム。
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