JP2007188167A - 処理装置及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】空白時間に基づいて混在データを自動的に分割することができる分割システムを提供する。
【解決手段】分割システム100において、利用者は、電子ペン10より電子ペン用帳票3に記入を行う。サーバ5は、電子ペン10から記入情報を取得し、当該記入情報に含まれる時間情報に基づいて空白時間を特定する。記入情報に空白時間が含まれる場合、サーバ5は、当該記入情報を混在データとみなし、当該空白時間に基づいて分割を行う。サーバ5は、分割後の記入情報をそれぞれ1つのデータと特定する。一方、記入情報に空白時間が含まれないと判定した場合、サーバ5は、当該記入情報を1つのデータと特定する。このように、空白時間に基づいて自動的に混在データの分割を行い、1つのデータを特定することで、その後適切に所定の処理を行うことが可能となる。
【選択図】図12

Description

本発明は、電子ペン用帳票に記入された情報を処理するための技術に関する。
近年、「電子ペン」、「デジタルペン」などと呼ばれるペン型入力デバイスが登場しており(以下、本明細書では「電子ペン」と呼ぶ。)、その代表的なものとしてスウェーデンのAnoto社が開発した「アノトペン(Anoto pen)」が知られている。アノトペンは、所定のドットパターンが印刷された専用紙(以下、「専用ペーパー」と呼ぶ。)とペアで使用される。アノトペンは、通常のインクタイプのペン先部に加えて、専用紙上のドットパターンを読み取るための小型カメラと、データ通信ユニットを搭載している。利用者が専用紙上にアノトペンで文字などを書いたり、専用紙上に図案化されている画像をチェックしたりすると、ペンの移動に伴って小型カメラが専用紙上のドットパターンを検出し、利用者が書き込んだ文字、画像などの記入情報(「ストロークデータ」ともいう)が取得される。この記入情報が、データ通信ユニットによりアノトペンから近くのパーソナルコンピュータや携帯電話などの端末装置に送信される。このアノトペンを利用したシステムは、キーボードに代わる入力デバイスとして利用することが可能であり、上述のパーソナルコンピュータやキーボードの使用に抵抗がある利用者にとっては非常に使いやすい。そのため、現在、各種ビジネス上の書類、申込書、契約書等に記入されたデータをデジタル化する手法として、電子ペンを利用したシステムが普及しつつある(例えば、特許文献1)。
上記のようなシステムにおいて、利用者は電子ペンを使用して所定の書類を作成し、記入内容に対応する記入情報を、ネットワークを通じて当該電子ペン近くの端末装置を介して所定のサーバに送信することができる。このとき、同一ドットパターンが印刷された複数の書類(専用ペーパー)に記載した記入情報は、誤って混在データとして送信される可能性がある。換言すると、同一ドットパターンが印刷された専用ペーパー上に電子ペンを使用して記入した記入情報は混同するおそれがある。
このような問題を解消するため、従来、利用者は同一ドットパターンが印刷された各専用ペーパーに記入をする際、「データ区切項目」や「送信ボックス」など、一定の繋がりがある1かたまりのデータであることを示す区切記号を認識するための項目にストロークを記入しなければならなかった。しかし、区切記号を認識するための項目にストロークを記入するといったアクションルールを利用者に強いることは非常に難しく、しばしばチェック忘れによる混在データの送信が発生していた。
特開2004−153612号公報
本発明は、以上の点に鑑みてなされたものであり、混在データを自動的に分割することができる分割システムを提供することを課題とする。
本発明の1つの観点では、電子ペンにより認識可能なドットパターンが印刷された電子ペン用帳票に記入された情報を処理する処理装置において、前記電子ペン用帳票に記入された記入情報を取得する記入情報取得手段と、前記記入情報に含まれる記入時刻に基づいて、所定時間以上の空白時間を特定する空白時間特定手段と、前記空白時間特定手段が空白時間を特定できたか否かを判定する空白有無判定手段と、前記空白有無判定手段が空白時間が特定できないと判定した場合に、前記記入情報取得手段が取得した記入情報を1つのデータと特定する第一データ特定手段と、前記空白有無判定手段が空白時間が特定できたと判定した場合に、前記空白時間に基づいて前記記入情報を分割する分割手段と、前記分割手段が分割した記入情報をそれぞれ1つのデータと特定する第ニデータ特定手段と、を備える。
上記のように構成された処理装置において、利用者は、電子ペンのインクペンユニットにより電子ペン用帳票に所定の内容を記入する。すると、電子ペンは電子ペンの移動に伴って帳票上のドットパターンを読み取り、利用者が記入した記入内容に関するストロークデータや座標データを取得する。そして、利用者が電子ペンのインクペンユニットにより送信アクションが定義されたエリアにチェックマーク等を記入することで、電子ペンは取得したストロークデータや座標データを記入情報として処理装置に送信する。ここで、記入情報には、ストロークデータや座標データの他に、記入時刻に関する時間情報が含まれるものとする。処理装置は、電子ペンから取得した記入情報に含まれる時間情報に基づいて、当該記入情報内における所定時間以上の空白時間を特定する。所定時間以上の空白時間とは、数秒であってもよいし、数時間であってもよい。即ち、任意に設定することが可能な時間である。さらに、処理装置は、記入情報内の空白時間の特定ができたか否か、即ち、記入情報に空白時間が含まれるか否かを判定する。記入情報に空白時間が含まれると判定した場合、処理装置は、当該記入情報を混在データとみなし、当該空白時間に基づいて分割を行う。処理装置は、分割後の記入情報をそれぞれ1つのデータ、即ち、一定の繋がりがある1かたまりのデータであると特定する。一定の繋がりがある1かたまりのデータとは、例えば1人分のデータであったり、1枚目の帳票に記入されたデータであったりする。一方、記入情報に空白時間が含まれないと判定した場合、処理装置は、記入情報を混在データではないとして、当該記入情報を1つのデータであると特定する。このように、空白時間に基づいて自動的に混在データの分割を行い、1つのデータを特定することで、その後適切に所定の処理を行うことが可能となる。
上記処理装置の一態様では、前記電子ペン用帳票は、1つのデータの開始を示す開始区切記号を認識するための開始区切項目と、1つのデータの終了を示す終了区切記号を認識するための終了区切項目とを有しており、前記処理装置は、前記開始区切項目及び前記終了区切項目を識別する項目識別情報と、前記開始区切項目及び前記終了区切項目にそれぞれ印刷されたドットパターン上の位置座標とが対応付けされた情報を座標情報として記憶する座標情報記憶手段と、前記記入情報に基づいて前記座標情報を参照し、前記開始区切項目にストロークが記入されている場合、開始区切記号を特定する開始区切記号特定手段と、前記記入情報に基づいて前記座標情報を参照し、前記終了区切項目にストロークが記入されている場合、終了区切記号を特定する終了区切記号特定手段と、をさらに備え、前記分割手段は、前記空白有無判定手段が空白時間が特定できたと判定した場合に、前記空白時間と、特定することができた開始区切記号及び終了区切記号とに基づいて前記記入情報を分割する。
上記のように構成された処理装置において、電子ペン用帳票は、開始区切項目及び終了区切項目を有している。そのため、利用者には、記入を開始する際に開始区切項目にチェックマーク等を記入し、記入を終了する際に終了区切項目にチェックマーク等を記入することがアクションルールとして伝えられている。なお、処理装置は、予め座標情報を記憶している。
処理装置は、記入情報に基づいて座標情報を参照することにより、利用者がチェックした開始区切項目及び/又は終了区切項目を特定する。つまり、記入情報に含まれる開始区切記号及び/又は終了区切記号を特定する。そして、処理装置は、記入情報に空白時間が含まれると判定した場合、当該記入情報を混在データとみなし、特定した空白時間と、特定できた開始区切記号及び終了区切記号に基づいて分割を行う。ここで、特定できた開始区切記号及び終了区切記号とは、利用者がチェックを忘れなかった場合に特定可能な記号である。そのため、特定できた開始区切記号及び終了区切記号が1つも存在しない場合もあるし、複数存在する場合もある。処理装置は、分割後の記入情報をそれぞれ1つのデータ、即ち、一定の繋がりがある1かたまりのデータであると特定する。これによれば、開始区切項目及び/又は終了区切項目へのチェック忘れにより複数のデータが混在した場合であっても、空白時間に基づいて混在データを分割することで適切に1つのデータを特定することができる。
上記処理装置の他の一態様では、複数の前記電子ペン用帳票には、同一のドットパターンが印刷されており、前記記入情報は、複数の前記電子ペン用帳票に記入された記入情報を含んでいる。これによれば、1本の電子ペンで同一のドットパターンが印刷された複数の帳票に記入した場合であっても、空白時間に基づいて適切に分割し、1つのデータを特定することが可能となる。
本発明の別の観点では、電子ペンにより認識可能なドットパターンが印刷された電子ペン用帳票に記入された情報を処理するコンピュータにより実行されるプログラムにおいて、前記電子ペン用帳票に記入された記入情報を取得する記入情報取得手段、前記記入情報に含まれる記入時刻に基づいて、所定時間以上の空白時間を特定する空白時間特定手段、前記空白時間特定手段が空白時間を特定できたか否かを判定する空白有無判定手段、前記空白有無判定手段が空白時間が特定できないと判定した場合に、前記記入情報取得手段が取得した記入情報を1つのデータと特定する第一データ特定手段、前記空白有無判定手段が空白時間が特定できたと判定した場合に、前記空白時間に基づいて前記記入情報を分割する分割手段、前記分割手段が分割した記入情報をそれぞれ1つのデータと特定する第ニデータ特定手段、として前記コンピュータを機能させる。
上記プログラムをコンピュータにより実行することにより、上述の処理装置を実現することができる。また、上述の処理装置の各態様も同様に実現することができる。
本発明によれば、空白時間に基づいて混在データを自動的に分割することができる。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施の形態について説明する。まず、本発明のシステムにおいて入力デバイスとして使用される電子ペンの概要について説明する。
[電子ペン]
図1は電子ペンの使用形態を模式的に示す図であり、図2は電子ペンの構造を示す機能ブロック図である。図1に示すように、電子ペン10は、ドットパターンが印刷された専用ペーパー20と組み合わせて使用される。電子ペン10は、通常のインクペンと同様のペン先部17を備えており、利用者は通常のインクペンと同様に専用ペーパー20上に文字などを書くことになる。
図2に示すように、電子ペン10は、その内部にプロセッサ11、メモリ12、データ通信ユニット13、バッテリー14、LED15、カメラ16及び圧力センサ18を備える。また、電子ペン10は通常のインクペンと同様の構成要素としてインクカートリッジ(図示せず)などを有する。
電子ペン10は、ペン先部17により専用ペーパー20上に描かれたインクの軌跡をデータ化するのではなく、専用ペーパー20上で電子ペン10が移動した軌跡座標をデータ化する。LED15が専用ペーパー20上のペン先部17近傍を照明しつつ、カメラ16が専用ペーパー20に印刷されているドットパターンを読み取り、データ化する。つまり、電子ペン10は専用ペーパー20上で利用者が電子ペン10を移動させることにより生じるストロークを画像データ又はベクトルデータとして取得することができる。
圧力センサ18は、利用者が電子ペン10により専用ペーパー上に文字などを書く際にペン先部17に与えられる圧力、即ち筆圧を検出し、プロセッサ11へ供給する。プロセッサ11は、圧力センサ18から与えられる筆圧データに基づいて、LED15及びカメラ16のスイッチオン/オフの切換を行う。即ち、利用者が電子ペン10で専用ペーパー20上に文字などを書くと、ペン先部17には筆圧がかかる。よって、所定値以上の筆圧が検出されたときに、利用者が記述を開始したと判定して、LED15及びカメラ16を作動する。
カメラ16は専用ペーパー20上のドットパターンを読み取り、そのパターンデータをプロセッサ11に供給する。プロセッサ11は、供給されたドットパターンから、専用ペーパー20上でのX/Y座標を算出する。
プロセッサ11は、利用者の記述が行われる間に、筆圧の配列データ及びX/Y座標データを取得し、タイムスタンプ(時間情報)と関連付けてメモリ12に記憶していく。よって、メモリ12内には利用者の記述内容に対応するデータが時系列で記憶されていく。メモリ12の容量は例えば1Mバイト程度とすることができる。ここで、時間情報とは、電子ペン10により記入された記入時刻に関する情報である。そのため、時間情報を分析することで、記入情報に含まれる所定時間以上の空白時間を特定することが可能である。
利用者により送信指示がなされるまでは、取得された全てのデータはメモリ12内に保持される。そして、利用者が送信指示を行うと、データ通信ユニット13により、電子ペン10と所定距離内にある端末装置25へメモリ12内のデータが送信される。基本的には、一度送信指示がなされると、電子ペン10はメモリ12内に記憶していた全てのデータを端末装置25へ送信するため、メモリ12内はクリアされる。よって、送信後にもう一度同じ情報を端末装置25へ送信したい場合には、利用者は専用ペーパー20上に再度記述を行う必要がある。なお、この場合、利用者は専用ペーパー20上にインクペンで書かれた文字などをなぞればよいことになる。
電子ペン10自体は、送信ボタンなどの機能ボタンを備えておらず、送信指示その他の指示は、利用者が専用ペーパー20上の所定位置に設けられた専用ボックスを電子ペン10でチェックすることにより実行される。専用ボックスの位置座標には、予め送信指示が対応付けられており、プロセッサ11は専用ボックスの位置座標を受信すると、データ通信ユニット13にメモリ12内のデータを供給し、端末装置25への送信を行わせる。なお、電子ペン10は、データの送信完了を電子ペンの振動により示すことができる。
バッテリー14は電子ペン10内の各要素に電源供給するためのものであり、例えば電子ペンのキャップ(図示せず)により電子ペン10自体の電源のオン/オフを行うことができる。
このように、電子ペン10は利用者が専用ペーパー20上に記述した文字などに対応する座標データ及び筆圧データを取得して近傍の端末装置25へ送信する機能を有するが、電子ペン10のペン先部17は通常のインクペンとなっているため、専用ペーパー20上に記述した内容はオリジナルの原本として残るという特徴がある。即ち、紙の原本に対して記述するのと同時に、その内容を座標データなどの形態でリアルタイムに電子化することができる。
なお、電子ペン10の標準機能によれば、電子ペン10により得られるデータは、原則として座標データ又はベクトルデータの形態であり、テキストデータではない。但し、電子ペン10は標準機能として、専用ペーパー20上に設けられた専用エリアに記述することにより、英数字に限りテキスト化する機能は備えている。
また、電子ペン10内には、ペン自体及びその所有者に関するプロパティ情報(ペン情報及びペン所有者情報)を保持することができ、アプリケーションから参照することができる。ペン情報としては、バッテリーレベル、ペンID、ペン製造者番号、ペンソフトウェアのバージョン、サブスクリプションプロバイダのIDなどを保持できる。また、ペン所有者情報としては、国籍、言語、タイムゾーン、emailアドレス、空きメモリ容量、名称、住所、ファックス/電話番号、携帯電話番号などを保持することができる。
なお、上記の例におけるデータ通信ユニット13では、Bluetooth(登録商標)の無線伝送、USBケーブルを使用した有線伝送、端子などの接触によるデータ伝送など、各種の方法によって電子ペン10から端末装置25へのデータ送信を行うことが考えられる。
次に、電子ペンにより利用者が記述した内容のX/Y座標データを取得する方法について説明する。前述のように専用ペーパー20には、所定のドットパターンが印刷されている。電子ペン10のカメラ16は、利用者が専用ペーパー20上に記述したインクの軌跡を読み取るのではなく、専用ペーパー20上のドットパターンを読み取る。実際、図1に示すように、LED15による照明エリア及びカメラ16の撮影エリア(照明エリア内に位置する)は、ペン先部17が専用ペーパー20に接触する位置とはずれている。
ドットパターンはカーボンを含む専用インキなどで印刷されており、カメラ16はその専用インキによるパターンのみを認識することができる。専用インキ以外のインキ(カーボンを含まない)により、専用ペーパー上に罫線や枠などを印刷しても、電子ペンはそれらを認識することはない。よって、専用ペーパーを利用して各種申込書などの帳票を作成する際は、専用インキ以外のインキで入力枠や罫線、注意書きなどを印刷する。
ドットパターンは、図3に例示するように、各ドットの位置がデータに対応付けされている。図3の例では、ドットの位置を格子の基準位置(縦線及び横線の交差点)から上下左右にシフトすることにより、0〜3の2ビット情報を表示した例である。このようにして表現された情報の組合せにより、専用ペーパー上の位置座標が決定される。図4(a)に例示するように、縦横2mmの範囲内に36個のドットが格子状に配置され、これらのドットにより示されるデータの配列(図4(b))が、その専用ペーパー上の位置座標と対応付けされている。よって、電子ペン10のカメラ16が図4(a)に示すようなドットパターンを撮影すると、プロセッサ11はカメラ16から入力されるドットパターンのデータに基づいて図4(b)に示すデータ配列を取得し、それに対応する専用ペーパー上の位置座標(即ち、そのドットパターンがその専用ペーパー上のどの位置にあるのか)をリアルタイムで算出する。なお、ドットパターンを認識する最小単位は2mm×2mmであり、カメラ16は毎秒100回程度の撮影を行う。
次に、専用ペーパーについて説明する。専用ペーパーの構造の一例を図5に示す。図示のように、専用ペーパー20は、台紙30上にドットパターン32が印刷され、その上に罫線などの図案34が印刷されている。台紙30は通常は紙であり、ドットパターン32は前述のようにカーボンを含んだ専用インキにより印刷される。また、通常のインキなどにより図案34が印刷される。ドットパターンと図案とは同時に印刷してもよいし、いずれかを先に印刷してもよい。
図案34の例を図6に示す。図6は、ある申込書36の例であり、複数の記入欄38や送信ボックス39が印刷されている。図6には明確に図示されておらず、詳細は後述するが、実際にはドットパターンが申込書36の全面に印刷されており、その上に記入欄38や送信ボックス39が通常のインキにより印刷されている。利用者は、ドットパターンを意識することなく、従来からある申込書と同様に、電子ペン10を使用して必要事項を申込書36の各記入欄38に記入すればよい。
専用ペーパー20上のエリアは大きく2種類のエリアに分けることができる。1つは記入エリアであり、電子ペン10による記述内容をそのまま情報として取り扱うエリアである。図6の例では複数の記入欄38がこれに該当する。もう1つは機能エレメントであり、対応するエリア内を電子ペン10でチェックした際に、予めそのエリアに対して定義されているアクション、指示などを実行するようになっている。図6の例における送信ボックス39がこれに該当する。
送信ボックス39は前述したように電子ペン10内に記憶されているデータを近傍の端末装置25へ送信するための指示を行う際に使用される。利用者が送信ボックス39内に電子ペン10でチェックを入れると、電子ペン10が送信ボックス内のドットパターンを読み取る。当該パターンは送信指示に対応付けられており、電子ペン10内のプロセッサ11はデータ通信ユニット13にメモリ12内の記憶データの送信命令を発する。
ドットパターンの割り当ては、通常、アプリケーション(用紙の種類)毎に行われる。即ち、ある申込書内のドットパターンは1枚の用紙の中で重複することはないが、同一の申込書には全て同じドットパターンが印刷されている。よって、利用者が電子ペン10で必要事項を入力すると、その入力事項がその申込書のどの項目に対するものであるかを、申込書上の座標データから特定することができる。
このように、ドットパターンを印刷した専用ペーパー上に所定の図案を印刷することにより、専用ペーパーを利用した各種申込書が作成できる。利用者は電子ペン10を使用して通常の要領で必要事項を記入すれば、その電子データが自動的に取得される。
上記の例では、ドットパターンは専用ペーパー上にカーボンを含むインキにより印刷されているが、プリンタ及びカーボンを含むインクを使用してドットパターンを通常の紙上にプリントすることも可能である。さらに、専用ペーパー上の図案も印刷ではなく、プリンタにより形成することも可能である。ドットパターンをプリンタにより紙上に形成する場合には、1枚1枚に異なるドットパターンを形成することが可能である。よって、形成されたドットパターンの違いにより、それらの用紙1枚1枚を識別し、区別することが可能となる。
なお、本明細書においては、「印刷」の語は、通常の印刷のみならず、プリンタによるプリントも含む概念とする。
次に、電子ペンにより取得したデータの送信処理について図2を参照して説明する。電子ペン10が取得したデータは、主として利用者が入力した事項のデータであるが、通常はそのデータの送信先であるサービスサーバがどこであるかの情報は含まれていない。その代わりに、その専用ペーパーに関するアプリケーションやサービスを特定する情報が専用ペーパー上のドットパターンに含まれており、利用者の入力作業中に専用ペーパーからその情報が取得されている。よって、電子ペン10から記入情報を受け取った端末装置25は、まず、問い合わせサーバ26に対して、その専用ペーパーに対して入力されたデータをどのサービスサーバ27へ送信すべきかの問い合わせを行う。問い合わせサーバ26は、専用ペーパー毎に、対応するサービスサーバの情報を有しており、端末装置25からの問い合わせに応じて、当該専用ペーパーに関するサービスなどを行うサービスサーバ27の情報(URLなど)を端末装置25へ回答する。それから、端末装置25は、電子ペンから取得した記入情報をそのサービスサーバ27へ送信することになる。
なお、上記の例では端末装置25、問い合わせサーバ26及びサービスサーバ27が別個に構成されているが、これらの幾つか又は全てを1つの装置として構成することも可能である。本実施形態において後述するサーバは、問い合わせサーバ26及びサービスサーバ27を兼ねていることとしている。また、本実施形態では、記入情報には、ストロークデータ、時間情報及びペンIDが含まれているものとする。
[分割システム]
次に、本発明の分割システムについて説明する。図7に分割システム100の概略構成を示す。図7に示す分割システム100は、電子ペン10により電子ペン用帳票(以下、「帳票」と呼ぶ。)3に記入された記入情報から、1枚の帳票3に記入された1かたまりのデータを特定するシステムである。具体的に、分割システム100は、記入情報に複数のデータが混在している場合、当該記入情報を分割することで、1かたまりのデータをそれぞれ特定する。
ここで、1かたまりのデータとは、一定の繋がりがあるデータのことである。なお、本実施形態では、1枚の帳票3には、1人分の氏名及び住所が電子ペン10により記入され、1人分の氏名及び住所の情報を1かたまりのデータ(以下、「1つのデータ」と呼ぶ。)とする。詳細は後述するが、帳票3には、全て同じドットパターンが印刷されているため、データが混在するおそれがあるものとする。
図7に示すように、分割システム100は、端末装置25及びサーバ5がネットワークを通じて接続されることにより構成される。ここで、ネットワーク2の1つの好適な例はインターネットである。また、端末装置25とは、利用者が使用するパーソナルコンピュータ(以下、「PC」と呼ぶ。)や携帯電話といったネットワークを介してデータの授受が可能な端末である。
ここで、1つのデータを特定する従来の方法について、図8乃至図10を参照して説明する。図8及び図9は、1つのデータを特定する従来の方法を説明する図である。また、図10は、従来の方法により発生する混在データを説明する図である。
従来の帳票3には、図8(a)に示すように、1つのデータの開始を示す開始区切記号を認識するための開始区切項目51と、1つのデータの終了を示す終了区切記号を認識するための終了区切項目52とが設けられている。本実施形態では、終了区切項目52が、上述の送信ボックスを兼ねているものとする。つまり、終了区切項目52にチェックマークを記入することで、記入情報に1つのデータの終了を示す終了区切記号が含まれると同時に、当該記入情報が端末装置25を介してサーバ5へ送信される。
なお、帳票3は、同一のドットパターンが印刷された複数枚の帳票から構成されているものとする。
1人目の利用者は、電子ペン10を使用して、1枚目の帳票3に記入を行う。このとき、利用者は、まず開始区切項目51にレ点等のチェックマークを記入する。次に、利用者は、電子ペン10を使用して図示のように自身の氏名及び住所、即ち、山田太郎の氏名及び住所を記入する。そして、氏名及び住所の記入が完了すると、最後に利用者は、電子ペン10を使用して終了区切項目52にチェックマークを記入する。終了区切項目52は、送信ボックスを兼ねているため、電子ペン10に記憶された山田太郎の氏名及び住所に関するデータは、記入情報としてサーバへ送信される。
2人目の利用者は、電子ペン10を使用して、2枚目の帳票3への記入を行う。上述のとおり、1枚目と2枚目の帳票3に印刷されたドットパターンは同一である。このとき、利用者は、1枚目と同様に、開始区切項目51にチェックマークを記入する。次に、利用者は、電子ペン10を使用して図示のように自身の氏名及び住所、即ち、田中花子の氏名及び住所を記入する。そして、氏名及び住所の記入が完了すると、最後の利用者は、電子ペン10を使用して終了区切項目52にチェックマークを記入する。終了区切項目52は、送信ボックスを兼ねているため、電子ペン10に記憶された田中花子の氏名及び住所に関するデータは、記入情報としてサーバへ送信される。
このように、同一のドットパターンが印刷された帳票3に所定の内容を記入した場合であっても、各利用者が開始区切項目51及び終了区切項目52にそれぞれチェックを行うことで、図8(b)に示すように、サーバ5は、山田太郎のデータと田中花子のデータを別々に受信することができる。換言すると、電子ペン10は、山田太郎のデータと田中花子のデータを混同することなく別々に送信することができる。このとき、図示のように、1枚目のデータは、開始区切項目51へのチェックにより認識した開始区切記号と、山田太郎の氏名及び住所に関するデータと、終了区切項目52へのチェックにより認識した終了区切記号とから構成されている。同様に、2枚目のデータは、開始区切記号と、田中花子の氏名及び住所に関するデータと、終了区切記号とから構成されている。
このことから、サーバ5は、受信した1枚目のデータと2枚目のデータをそれぞれ1つのデータとして容易に特定することができる。換言すると、サーバ5は、図8(c)に示すように、山田太郎の氏名及び住所に関する1枚目のデータと、田中花子の氏名及び住所に関する2枚目のデータとを混同することなく所定の処理を行うことが可能となる。
しかし、帳票3に記入をする際に、開始区切項目51及び送信区切項目52にチェックを行うというアクションルールを利用者に徹底することは非常に難しい。そのため、しばしばチェック忘れが生じていた。例えば、1人目の利用者が1枚目の帳票3に記入を行った際、開始区切項目51及び終了区切項目52双方のチェックを忘れてしまうことが考えられる。
まず、図9(a)に示すように、2人目の利用者が2枚目の帳票3に記入を行う際、開始区切項目51及び終了区切項目52双方のチェックを行っていた場合について説明する。この場合、電子ペン10は、2枚目の終了区切項目52にチェックマークが記入されたタイミングで初めて、記入情報を端末装置25へ送信する。そのため、サーバ5は、図9(b)に示すように、山田太郎のデータ及び田中花子のデータの双方を含む記入情報を取得する。換言すると、1枚目のデータと2枚目のデータが混在した状態の混在データを記入情報として取得する。
しかし、2人目の利用者が、2枚目の帳票3の開始区切項目51及び終了区切項目52の双方にチェックをしているため、図9(b)に示すように、混在データには開始区切記号及び終了区切記号が含まれている。この場合、サーバ5は、開始区切記号に基づいて、破線より左の部分を1枚目のデータ、破線より右の部分を2枚目のデータと分割することができる。つまり、サーバ5は、開始区切記号に基づいて混在データである記入情報を分割することで、1枚目のデータと2枚目のデータをそれぞれ1つのデータとして特定することが可能となる。換言すると、サーバ5は、図9(c)に示すように、山田太郎の氏名及び住所に関する1枚目のデータと、田中花子の氏名及び住所に関する2枚目のデータとを混同することなく所定の処理を行うことが可能となる。
次に、図10(a)に示すように、2人目の利用者が2枚目の帳票3に記入を行う際、開始区切項目51のチェックを忘れた場合について説明する。この場合、電子ペン10は、2枚目の終了区切項目52にチェックマークが記入されたタイミングで初めて、記入情報を端末装置25へ送信する。そのため、サーバ5は、図10(b)に示すように、山田太郎のデータ及び田中花子のデータの双方を含む記入情報を取得する。換言すると、1枚目のデータと2枚目のデータが混在した状態の混在データを記入情報として取得する。
図10の例は、図9の例と異なり、2人目の利用者が、2枚目の帳票3の開始区切項目51にチェックすることを忘れているため、図10(b)に示すように、混在データには開始区切記号が含まれていない。そのため、サーバ5は、混在データを分割することができず、当該混在データを1つのデータと認識してしまう。よって、サーバ5は、図10(c)に示すように、山田太郎の氏名及び住所に関する1枚目のデータと、田中花子の氏名及び住所に関する2枚目のデータとを混同して所定の処理を行ってしまう。即ち、別々のデータとして処理されるべきものを、重複して取り扱い、誤った処理を行ってしまう。
ここで、空白時間に基づいて分割することで1つのデータを特定する方法について、図11を参照して説明する。図11は、混在データの構造を模式的に示す図である。
複数枚の帳票3に電子ペン10を使用して記入を行った場合、混在データ、即ち記入情報の中に必ず記入が行われていない空白時間が存在する。そのため、サーバ5は、記入情報に含まれる時間情報に基づいて、この空白時間を特定することで、当該記入情報を分割し、1つのデータを特定する。
具体的には、図示のように、所定時間以上の空白時間が含まれる記入情報は混在データであると類推することができる。さらに、特定した空白時間の前後で、異なる帳票3に記入されたデータであると判定することができる。よって、サーバ5は、特定した空白時間に基づいて、混在データである記入情報を分割し、分割したデータをそれぞれ1枚目のデータ及び2枚目のデータであると特定する。換言すると、サーバ5は、空白時間に基づいて混在データを自動的に分割し、1つのデータを特定することができる。
なお、所定時間以上の空白時間の長さは、帳票3の記入内容等に基づき、システムの使用者が任意に設定することが可能である。
[サーバ]
次に、サーバ5について詳しく説明する。図12は、分割システム100における、特にサーバ5の内部構成を示す。図示のように、サーバ5は、分割処理プログラム101、記入情報取得機能102、空白時間特定機能103、空白有無判定機能104、混在データ分割機能105及びデータ特定機能106を有する。なお、各機能は、サーバ5が有するCPUが予め用意されたプログラムを実行することにより実現される。
分割処理プログラム101は、端末装置25を介して電子ペン10から取得した記入情報に、空白時間が含まれているか否かを判定することで、混在データであるか否かを特定するプログラムである。また、分割処理プログラム101は、空白時間に基づいて混在データを分割することで、1つのデータを特定するプログラムである。
記入情報取得機能102は、分割処理プログラム101を実行することにより、利用者が電子ペン10を使用して帳票3に記入した記入情報を取得する機能である。
空白時間特定機能103は、記入情報取得機能102が取得した記入情報に含まれる時間情報に基づいて、当該記入情報に含まれる空白時間を特定する機能である。
空白有無判定機能104は、空白時間特定機能103が、記入情報に含まれる空白時間を特定できたか否かを判定する機能である。空白時間を特定できた場合、サーバ5は、記入情報は混在データであるとして、後述するように記入情報の分割を行う。一方、空白時間を特定できなかった場合、サーバ5は、記入情報は混在データではないとして、後述するように記入情報を1つのデータと特定する。
混在データ分割機能105は、空白有無判定機能104が空白時間を特定し、記入情報に空白時間が含まれると判定した場合に、当該空白時間に基づいて記入情報を分割する機能である。なお、本実施形態では、便宜上、図11に示すように、1つの空白時間が含まれる混在データを2つのデータに分割する方法について説明しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、2つ以上の空白時間が含まれる混在データにも適用することが可能である。この場合、サーバ5は、1つの混在データを、2つ以上の空白時間それぞれに基づいて、3つ以上のデータに分割することになる。
データ特定機能106は、空白有無判定機能104が空白時間を特定せず、記入情報に空白時間が含まれないと判定した場合に、記入情報を1つのデータと特定する機能である。また、データ特定機能106は、混在データ分割機能105が分割したデータをそれぞれ1つのデータと特定する機能である。このように、1つのデータ、即ち、本実施形態における1人分のデータを混在せずに特定することで、当該データを利用して所定の処理を的確に行うことが可能となる。
[分割処理]
次に、上記の分割システム100により実行される分割処理について、図13及び図14を参照して説明する。図13は、帳票3の例であり、図14は、分割処理のフローチャートである。
まず、各利用者は、図13に示すような帳票3に、電子ペン10を使用して氏名及び住所を記入する。このとき、各利用者はそれぞれ1枚の帳票3に記入を行うものとし、全ての帳票3に印刷されたドットパターンは全て同一であるものとする。また、複数の利用者は、1本の電子ペンを使用して記入を行うものとする。それぞれの帳票3への記入が完了すると、最後の利用者は、電子ペン10を使用して送信ボックス39にチェックマークを記入する。これにより、複数の帳票3に記入された記入内容が、端末装置25を介し、記入情報としてサーバ5へ送信される。
サーバ5は、電子ペン10から端末装置25を介して記入情報を取得する(ステップS1)。そして、サーバ5は、記入情報に含まれる時間情報に基づいて、当該記入情報に含まれる空白時間を特定する(ステップS2)。さらに、サーバ5は、記入情報に含まれる空白時間を特定できたか否か、即ち、記入情報内における空白時間の有無を判定する(ステップS3)。空白時間があると判定した場合(ステップS3;YES)、記入情報は混在データであるとして、サーバ5は、特定した空白時間に基づいて記入情報を分割する(ステップS4)。そして、サーバ5は、記入情報分割後のそれぞれのデータを1つのデータとして特定する(ステップS5)。一方、空白時間がないと判定した場合(ステップS3;NO)、記入情報は混在データでないとして、サーバ5は、当該記入情報を1つのデータとして特定する(ステップS5)。これにより、分割処理は完了する。
このように、本発明によれば、開始区切項目51及び終了区切項目52へのチェックといったアクションルールを利用者に徹底することなく、サーバ5が空白時間に基づいて自動的に記入情報を分割し、1つのデータを特定することができる。よって、利用者や運用者の手間を大幅に削減することができる。
なお、本実施形態では、端末装置25とサーバ5とは別々であって、ネットワーク2を介して接続されたものとしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、それぞれの機能を備えた1つの端末装置であることとしてもよい。
また、本実施形態では、帳票3の1枚目と2枚目に記入を行う利用者を別々の人物としているが、本発明はこれに限定されるものではなく、同一の人物が帳票3の1枚目と2枚目に記入を行うこととしてもよい。さらに、説明の便宜上、同一のドットパターンが印刷された帳票3の1枚目と2枚目に記入を行うこととしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、何枚目に記入する場合であっても適用することができる。
[変形例]
上記の実施形態では、図13に示すように、開始区切項目51及び終了区切項目52が設けられていない帳票3に、本発明を適用した場合について説明している。しかし、本発明はこれに限定されるものではなく、図8(a)や図9(a)に示すような、開始区切項目51及び終了区切項目52が設けられている帳票3に適用することも可能である。
開始区切項目51及び終了区切項目52が設けられている帳票3に、本発明を適用した場合の分割処理について、図15を参照して説明する。図15は、変形例における分割処理のフローチャートである。
なお、この場合、サーバ5は、開始区切項目51及び終了区切項目52を識別する項目IDと、各項目に印刷されたドットパターン上の位置座標とを対応付けた座標テーブルを有しているものとする。サーバ5は、記入情報に基づいてこの座標テーブルを参照することで、開始区切項目51及び/又は終了区切項目52にチェックマークが記入されたか否かを判定することができる。即ち、記入情報に含まれる開始区切記号及び/又は終了区切記号を容易に特定することができる。
また、開始区切項目51及び終了区切項目52へのチェックというアクションルールは予め利用者に伝えてあるが、人為的ミスによりチェックを忘れる利用者もいるものとする。
まず、各利用者は、図8(a)や図9(a)に示すような帳票3に、電子ペン10を使用して氏名及び住所を記入する。このとき、利用者はそれぞれ1枚の帳票3に記入を行うものとし、全ての帳票3に印刷されたドットパターンは全て同一であるものとする。また、複数の利用者は、1本の電子ペンを使用して記入を行うものとする。それぞれの帳票3への記入が完了すると、最後の利用者は、電子ペン10を使用して送信ボックス39にチェックマークを記入する。これにより、複数の帳票3に記入された記入内容が、端末装置25を介し、記入情報としてサーバ5へ送信される。
サーバ5は、電子ペン10から端末装置25を介して記入情報を取得する(ステップS11)。そして、サーバ5は、記入情報に含まれる時間情報に基づいて、当該記入情報に含まれる空白時間を特定する(ステップS12)。つまり、サーバ5は、利用者による開始区切項目51及び/又は終了区切項目52へのチェック忘れがあったか否かに関わらず、記入情報に含まれる空白時間の特定を行う。
また、サーバ5は、座標テーブルを参照することで、記入情報に含まれる開始区切記号を特定する(ステップS13)。同様に、サーバ5は、座標テーブルを参照することで、記入情報に含まれる終了区切記号を特定する(ステップS14)。
さらに、サーバ5は、記入情報に含まれる空白時間を特定できたか否か、即ち、記入情報内における空白時間の有無を判定する(ステップS15)。空白時間があると判定した場合(ステップS15;YES)記入情報は混在データであるとして、サーバ5は、特定した空白時間と、特定することができた開始区切記号及び終了区切記号とに基づいて、記入情報を分割する(ステップS16)。そして、サーバ5は、記入情報分割後のそれぞれのデータを1つのデータとして特定する(ステップS17)。一方、空白時間がないと判定した場合(ステップS15;NO)、記入情報は混在データでないとして、サーバ5は、当該記入情報を1つのデータとして特定する(ステップS17)。これにより、分割処理は完了する。
このように、本発明によれば、図10に示すように、開始区切項目51及び/又は終了区切項目52へのチェック忘れにより複数のデータが混在した場合であっても、空白時間に基づいて混在データを分割することで適切に1つのデータを特定することができる。具体的に、サーバ5は、原則として、開始区切記号及び終了区切記号に基づいて1つのデータを特定するが、空白時間が存在する場合には、当該空白時間に基づいて分割することで1つのデータを特定する。換言すると、記入ミスによる混在データを、データの受け取り側のプログラムで適切に分割することが可能となる。
本発明によれば、空白時間に基づいて混在データを自動的に分割することができる。
電子ペンの使用形態を模式的に示す図である。 電子ペンの構造を示す機能ブロック図である。 専用ペーパーに印刷されたドットパターンによる情報の表現方法を説明する図である。 ドットパターン及びそれに対応する情報の例である。 専用ペーパーにより構成される帳票の構造を示す。 電子ペン用帳票の例を示す。 分割システムの概略構成を示す。 1つのデータを特定する従来の方法を説明する図である。 1つのデータを特定する従来の方法を説明する図である。 従来の方法により発生する混在データを説明する図である。 混在データの構造を模式的に示す図である。 図7に示す分割システムに含まれるサーバの機能ブロック図である。 帳票の例である。 分割処理のフローチャートである。 変形例における分割処理のフローチャートである。
符号の説明
2…ネットワーク
3…電子ペン用帳票
5…サーバ
10…電子ペン
11…プロセッサ
12…メモリ
13…データ通信ユニット
14…バッテリー
25…端末装置
26…問い合わせサーバ
27…サービスサーバ
100…分割システム

Claims (6)

  1. 電子ペンにより認識可能なドットパターンが印刷された電子ペン用帳票に記入された情報を処理する処理装置において、
    前記電子ペン用帳票に記入された記入情報を取得する記入情報取得手段と、
    前記記入情報に含まれる記入時刻に基づいて、所定時間以上の空白時間を特定する空白時間特定手段と、
    前記空白時間特定手段が空白時間を特定できたか否かを判定する空白有無判定手段と、
    前記空白有無判定手段が空白時間が特定できないと判定した場合に、前記記入情報取得手段が取得した記入情報を1つのデータと特定する第一データ特定手段と、
    前記空白有無判定手段が空白時間が特定できたと判定した場合に、前記空白時間に基づいて前記記入情報を分割する分割手段と、
    前記分割手段が分割した記入情報をそれぞれ1つのデータと特定する第ニデータ特定手段と、を備えることを特徴とする処理装置。
  2. 前記電子ペン用帳票は、1つのデータの開始を示す開始区切記号を認識するための開始区切項目と、1つのデータの終了を示す終了区切記号を認識するための終了区切項目とを有しており、
    前記処理装置は、
    前記開始区切項目及び前記終了区切項目を識別する項目識別情報と、前記開始区切項目及び前記終了区切項目にそれぞれ印刷されたドットパターン上の位置座標とが対応付けされた情報を座標情報として記憶する座標情報記憶手段と、
    前記記入情報に基づいて前記座標情報を参照し、前記開始区切項目にストロークが記入されている場合、開始区切記号を特定する開始区切記号特定手段と、
    前記記入情報に基づいて前記座標情報を参照し、前記終了区切項目にストロークが記入されている場合、終了区切記号を特定する終了区切記号特定手段と、をさらに備え、
    前記分割手段は、前記空白有無判定手段が空白時間が特定できたと判定した場合に、前記空白時間と、特定することができた開始区切記号及び終了区切記号とに基づいて前記記入情報を分割することを特徴とする請求項1に記載の処理装置。
  3. 複数の前記電子ペン用帳票には、同一のドットパターンが印刷されており、
    前記記入情報は、複数の前記電子ペン用帳票に記入された記入情報を含んでいることを特徴とする請求項1又は2に記載の処理装置。
  4. 電子ペンにより認識可能なドットパターンが印刷された電子ペン用帳票に記入された情報を処理するコンピュータにより実行されるプログラムにおいて、
    前記電子ペン用帳票に記入された記入情報を取得する記入情報取得手段、
    前記記入情報に含まれる記入時刻に基づいて、所定時間以上の空白時間を特定する空白時間特定手段、
    前記空白時間特定手段が空白時間を特定できたか否かを判定する空白有無判定手段、
    前記空白有無判定手段が空白時間が特定できないと判定した場合に、前記記入情報取得手段が取得した記入情報を1つのデータと特定する第一データ特定手段、
    前記空白有無判定手段が空白時間が特定できたと判定した場合に、前記空白時間に基づいて前記記入情報を分割する分割手段、
    前記分割手段が分割した記入情報をそれぞれ1つのデータと特定する第ニデータ特定手段、として前記コンピュータを機能させることを特徴とするプログラム。
  5. 前記電子ペン用帳票は、1つのデータの開始を示す開始区切記号を認識するための開始区切項目と、1つのデータの終了を示す終了区切記号を認識するための終了区切項目とを有しており、
    プログラムは、
    前記開始区切項目及び前記終了区切項目を識別する項目識別情報と、前記開始区切項目及び前記終了区切項目にそれぞれ印刷されたドットパターン上の位置座標とが対応付けされた情報を座標情報として記憶する座標情報記憶手段、
    前記記入情報に基づいて前記座標情報を参照し、前記開始区切項目にストロークが記入されている場合、開始区切記号を特定する開始区切記号特定手段、
    前記記入情報に基づいて前記座標情報を参照し、前記終了区切項目にストロークが記入されている場合、終了区切記号を特定する終了区切記号特定手段、としてさらに前記コンピュータを機能させ、
    前記分割手段は、前記空白有無判定手段が空白時間が特定できたと判定した場合に、前記空白時間と、特定することができた開始区切記号及び終了区切記号とに基づいて前記記入情報を分割することを特徴とする請求項4に記載のプログラム。
  6. 複数の前記電子ペン用帳票には、同一のドットパターンが印刷されており、
    前記記入情報は、複数の前記電子ペン用帳票に記入された記入情報を含んでいることを特徴とする請求項4又は5に記載のプログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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