JP2004302608A - 電子ペン用情報処理装置 - Google Patents

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Naohisa Suzuki
直久 鈴木
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Abstract

【目的】電子ペンに対する処理命令を電子ペンから記入する文字を利用して行うことが可能な情報処理装置の提供を目的とする。
【構成】所定の用紙に電子ペン(10)で文字等を記入して得た記入情報が、予め設定した用紙上の処理命令記入領域からの情報か否かを判別する記入領域判別手段(41)と、前記記入情報を文字情報として認識するための文字認識手段(42)と、文字認識された情報と処理命令とを対応付ける処理命令対応付け手段(43)とを備え、前記記入情報が処理命令記入領域からの情報であると判別された場合に、前記文字認識された情報を対応する処理命令として情報処理するようにした情報処理装置。
【選択図】 図6

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子ペンを利用して各種用紙に筆記することで、筆記した情報を電子的な情報として取得し利用する際の情報処理に関し、特に電子ペンで筆記して得た電子的情報の扱いに関する処理命令を電子ペン自体の筆記行為により行なうための情報処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、各種申込書、アンケート用紙、あるいは答案用紙などの各種用紙を電子化した電子フォームが利用されてきている。電子フォームは、紙の用紙の記入項目に相当する記入枠を複数のフィールドとして含む電子データである。このような電子的なフォームを利用する場合は、利用者自身でパーソナルコンピュータからなるシステムに電子フォームを読み込んで表示装置上に表示し、キーボードやマウスポインタなどの入力装置を操作して電子フォームに必要事項を入力する。入力された事項は電子データとしてシステム側に取得され、ネットワークなどを通じて当該提出機関に送信することができる。
【0003】
しかしながら上記のような電子的なフォームの利用に当たって、パーソナルコンピュータの操作方法に関する知識を十分に有しない利用者や、キーボード入力を得意としない利用者などにとっては、上述の電子フォームを上手に利用することは難しいことが多い。そのような利用者にとっては、むしろ従来から行なわれているように、紙の用紙に対して通常の筆記具で記入する方法が最も簡便である。
【0004】
このような場合に有効な入力デバイスとして、近年、「電子ペン」、「デジタルペン」などと呼ばれるペン型入力デバイスが登場しており(以下、本明細書では「電子ペン」と呼ぶ。)、その代表的なものとしてスウェーデン国Anoto社が開発した「アノトペン(Anoto pen)」が知られている。アノトペンは、所定のドットパターンが形成された専用紙(以下、「専用ペーパー」と呼ぶ)とペアで使用される。アノトペンは、通常のインクタイプのペン先に加えて、専用ペーパー上のドットパターンを読み取るための小型カメラと、Bluetooth対応の通信ユニットを搭載している。利用者が専用ペーパー上にアノトペンで文字などを書くと、ペンの移動に伴って小型カメラが専用ペーパー上のドットパターンを検出し、利用者が書き込んだ文字などの入力データが取得される。このデータがBluetooth対応の通信ユニットによりアノトペン近くのパーソナルコンピュータや携帯電話などの端末に送信される。
このアノトペンを利用したシステムは、キーボードやマウスポインタに代わる入力デバイスとして利用することが可能であり、上述のパーソナルコンピュータやキーボードの使用が苦手な利用者にとっては非常に使いやすい。
一方、官公庁や金融機関などの書類提出先でも、利用者の記入事項は従来のように紙の書類としてではなく、入力された電子データとして取得することができるので、そのままその後の電子的な処理を行なうことができるメリットがある。(特許文献1参照)
【0005】
【特許文献1】
特表2003−500777
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の電子ペンは、通常のインクペンと同様の操作性を実現することを主眼においてはいるものの、専用ペーパー上に単に電子ペンで筆記するだけでは筆記行為によって得られる記入情報に対する処理が進まない。
そこで、従来の技術によれば、例えば、前記記入情報を電子ペンに繋がる端末あるいは該端末を介してサーバーに送信するための送信指示命令を電子ペンの情報処理装置に与えるために、専用ペーパー上に送信指示命令などの指示命令の種類を選択するチェックボックス等の選択手段を用意しておき、このチェックボックス等の選択手段を電子ペンでチェックすることで送信指示命令を電子ペンに与えるようになっている。
しかしながら、電子ペンに与える指示命令は送信指示命令だけでなく、例えば、記入した文字を削除する削除命令、記入した文字を保存する保存命令、前記保存を解除する保存解除命令など、目的に応じて様々な命令が必要なり、必要な指示命令ごとにチェックボックス等の選択手段を用意することになる。
したがって、多くの指示命令の種類を選択するための選択手段を専用ペーパー上に形成することは、用紙デザイン上の制約を受けるという課題がある。
また、専用ペーパー上のスペースは限られているので、そこに形成可能なチェックボックスの数に制限が生ずるという課題がある。
また、専用ペーパー上にチェックボックス等の選択手段を印刷等の手段で図柄として形成するとなると、指示命令の種類に変更が生ずる度に専用ペーパーの図柄を印刷し直すことになり、経済性に欠けるという課題もある。
【0007】
本発明は、以上記の課題を鑑みてなされた発明であり、電子ペンに対する処理命令を専用ペーパー上に予め用意したチェックボックス等の特定な指示命令にのみ対応するような選択手段を形成せずに、専用ペーパー上から記入する文字を利用して処理命令を与えることが可能な情報処理装置の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の電子ペン用情報処理装置は、以下の各請求項に記載の手段により上記課題を解決した。
(請求項1)
用紙への記入及び該記入に対応する電子的情報の取得が可能な電子ペン(10)により取得した記入情報を処理命令として所定の情報処理を行なう装置であって、
前記電子ペン(10)により取得した記入情報が用紙(専用ペーパー20)上に設けられた処理命令記入領域(39)からの情報か否かを判別する記入領域判別手段(41)と、前記電子ペン(10)により取得した記入情報を文字情報として認識するための文字認識手段(42)と、前記文字情報と処理命令とを対応付ける処理命令対応付け手段(43)とを備え、前記記入領域判別手段(41)により前記記入情報が処理命令記入領域(39)からの情報であると判別された場合に、前記記入情報を認識して得られる文字情報を対応する処理命令として情報処理を行うようにしたことを特徴とする電子ペン用情報処理装置。
(請求項2)
上記電子ペン(10)は、インクペンユニットと光学的にドットパターンを読み取る読取ユニット及び読み取った情報を外部に伝達する情報伝達手段を備える電子ペンであり、前記記入情報は、電子ペンにより取得可能なドットパターン(32)が形成された用紙(専用ペーパー20)上を電子ペンで描くことにより得られるストローク情報であることを特徴とする請求項1記載の電子ペン用報処理装置。
(請求項3)
上記記入領域判別手段(41)は、上記ドットパターン(32)の種類により判別するようにしたことを特徴とする請求項2記載の電子ペン用情報処理装置。
(請求項4)
上記電子ペン用情報処理装置(40)が電子ペン(10)と一体化されてなることを特徴とする請求項2または3記載の電子ペン用情報処理装置。
(請求項5)
上記電子ペン用情報処理装置(40)が電子ペン(10)と繋がる端末(25)に具備されてなることを特徴とする請求項2または3記載の電子ペン用情報処理装置。
(請求項6)
上記電子ペン用情報処理装置(40)が電子ペン(10)と繋がる端末(25)を介してネットワーク(2)経由で接続されるサーバー装置(サービスサーバー27)に具備されてなることを特徴とする請求項2または3記載の電子ペン用情報処理装置。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0010】
[電子ペン]
まず始めに、電子ペンについて説明する。
図1は電子ペン10の使用形態を模式的に示す図であり、図2は、電子ペン10の構造を示す機能ブロック図である。図1に示すように、電子ペン10は、ドットパターンが形成された専用ペーパー20と組み合わせて使用される。
電子ペン10は、通常のインクペンと同様のペン先部17を備えており、利用者は通常のインクペンと同様のやり方で専用ペーパー20上に文字などを書くことになる。
【0011】
図2は電子ペンの構造を示す機能ブロック図である。図示のように、電子ペン10は、その内部にプロセッサ11、メモリ12、Bluetoothトランシーバ13、バッテリー14、赤外線LED15、カメラ16及び圧力センサ18を備える。
また、電子ペン10は、通常のインクペンと同様の構成要素としてインクカートリッジ(図示せず)などを有する。
【0012】
電子ペン10は、ペン先部17により専用ペーパー20上に描かれたインクの軌跡をデータ化するのではなく、専用ペーパー20上で電子ペン10が移動した軌跡座標をデータ化する。
赤外線LED15が専用ペーパー20上のペン先部17近傍を照明しつつ、カメラ16が専用ペーパー20に形成されているドットパターンを読み取り、データ化する。
つまり、電子ペン10は、専用ペーパー20上で利用者が電子ペン10を移動させることにより生じるストロークを画像データ又はベクトルデータとして取得することができる。
【0013】
圧力センサ18は、利用者が電子ペン10により専用ペーパー20上に文字などを書く際にペン先部17に与えられる圧力、即ち筆圧を検出し、プロセッサ11へ供給する。
プロセッサ11は、圧力センサ18から与えられる筆圧データに基づいて、赤外線LED15及びカメラ16のスイッチオン/オフの切換を行なう。
即ち、利用者が電子ペン10で専用ペーパー20上に文字などを書くと、ペン先部17には筆圧がかかる。よって、所定値以上の筆圧が検出されたときに、利用者が記述を開始したと判定して、赤外線LED15及びカメラ16を作動する。
【0014】
カメラ16は専用ペーパー20上のドットパターンを読み取り、そのパターンデータをプロセッサ11に供給する。
プロセッサ11は、供給されたドットパターンから、専用ペーパー20上でのX/Y座標を算出する。
【0015】
プロセッサ11は、利用者の記述が行なわれる間に、筆圧の配列データ及びX/Y座標データを取得し、タイムスタンプ(時間情報)と関連付けてメモリ12に記憶していく。
よって、メモリ12内には、利用者の記述内容に対応するデータが時系列で記憶されていく。メモリ12の容量は例えば1Mバイト程度とすることができる。
【0016】
利用者により送信指示がなされるまでは、取得された全てのデータはメモリ12内に保持される。
そして、利用者が送信指示を行なうと、外部への情報伝達手段の一例であるBluetoothトランシーバ13により、電子ペン10と所定距離内にある端末25へのメモリ12内のデータが送信される。
基本的には一度送信指示がなされると、電子ペン10はメモリ12内に記憶していた全ての情報を端末25へ送信され、送信終了後メモリ12内はクリアされる。
よって、電子ペン10から端末に情報を送信した後に、もう一度同じ情報を端末25へ送信したい場合には、利用者は専用ペーパー20上に再度記述を行なう必要がある。
なお、この場合、利用者は専用ペーパー20上にインクペンで書かれた文字などをなぞればよいことになる。
【0017】
電子ペン10自体は、送信ボタンなどの機能ボタンを備えておらず、送信指示その他の指示は、利用者が専用ペーパー20上の所定位置に設けられた処理命令記入領域39(詳細は後述)に電子ペン10で処理命令に対応する文字を記入することにより実行される。
処理命令記入領域39に記入された文字は、本発明の電子ペン用情報処理装置40により命令コードに変換される。例えば、命令コードに対応付けられた文字が処理命令記入領域に記入されると、プロセッサ11の処理によりBluetoothトランシーバ13にメモリ12内のデータを供給し、端末25へ送信を行なわせる。なお、電子ペン10は、ディスプレイやボタンなどを持たないが、データの送信完了を電子ペンの振動のより示すことができる。
本発明の情報伝達手段は、上記の例で示したBluetoothトランシーバのような無線方式に限られるものではなく、ケーブル接続方式でも、何らかの記録媒体経由での伝達方式でもよい。
【0018】
バッテリー14は、電子ペン10内の各要素に電源供給するためのものであり、例えば、電子ペンのキャップ(図示せず)により電子ペン10自体の電源オン/オフを行なうことができる。
【0019】
このように、電子ペン10は利用者が専用ペーパー20上に記述した文字などに対応する座標データ及び筆圧データを取得して近傍の端末25へ送信する機能を有するが、電子ペン10のペン先部17は通常のインクペンとなっているため、専用ペーパー20上に記述した内容はオリジナルの原本として残るという特徴がある。
即ち、紙の原本に対して記述するのと同時に、その内容を座標データなどの形態でリアルタイムに電子化することができる。
【0020】
なお、電子ペン10の標準機能によれば、電子ペン10により得られるデータは、原則として座標データ又はベクトルデータと呼ばれるストロークデータの形態であり、テキストデータではない。
但し、電子ペン10は標準機能として、専用ペーパー20上に設けられた専用エリアに記述することにより、英数字に限りテキスト化する座標データやベクトルデータから、文字認識アプリケーションを利用してテキストデータを得ることはもちろん可能である。
【0021】
また、電子ペン10内には、ペン自体及びその所有者に関するプロパティ情報(ペン情報及びペン所有者情報)を保持することができ、アプリケーションから参照することができる。
ペン情報としては、バッテリーレベル、ペンID、ペン製造者番号、ペンソフトウェアのバージョン、サブスクリプションプロバイダのIDなどを保持できる。
また、ペン所有者情報としては、国籍、言語、タイムゾーン、メールアドレス、空きメモリ容量、名前、住所、ファックス/電話番号、携帯電話番号などを保持することができる。
【0022】
、電子ペンにより利用者が記述した内容のX/Yデータを所得する方法について説明する。
前述のように専用ペーパー20には、所定のドットパターンが形成されている。電子ペン10のカメラ16は、利用者が専用ペーパー20上に記述したインクの軌跡を読み取るのではなく、専用ペーパー20上のドットパターンを読み取る。
実際、図1に示すように、赤外線LED15による照明領域及びカメラ16の撮影領域(照明領域に位置する)は、ペン先部17が専用ペーパー20に接触する位置とはずれている。
【0023】
ドットパターンは、カーボンを含む専用インキなどで形成されており、カメラ16はその専用インキによるパターンのみを認識することができる。
専用インキ以外のインキ(カーボンを含まない)により、専用ペーパー20上に罫線や枠などを形成しても、電子ペンはそれらを認識することはない。よって、専用ペーパー20を利用して各種申込書などの用紙を作成する際は、専用インキ以外のインキで入力枠や罫線、注意書きなどを形成する。
【0024】
図3は、専用ペーパーに形成されたドットパターンによる情報の表現方法を説明する図である。ドットパターンは、図3に例示するように、各ドットの位置がデータに対応付けされている。
図3の例では、ドットの位置を格子の基準位置(縦線及び横線の交差点)から上下左右にシフトすることにより、0〜3の2ビット情報を表示した例である。このようにして表現された情報の組み合せにより、専用ペーパー20上の位置座標が決定される。
【0025】
図4は、ドットパターン及びそれに対応する情報の例を示す図である。図4(a)に例示するように、ドットパターンは縦横約2mmの範囲内に36個のドットが格子状に配置され、これらのドットにより示されるデータの配列(図4(b))が、専用ペーパー20上の位置座標を対応付けしている。
よって、電子ペン10のカメラ16から入力されるドットパターンを撮影すると、プロセッサ11はカメラ16から入力されるドットパターンのデータに基づいて、図4(b)に示すデータ配列を取得し、それに対応する専用ペーパー20上の位置座標(即ち、そのドットパターンがその専用ペーパー上のどの位置にあるか)をリアルタイムで算出する。
なお、ドットパターンを認識する最小単位は2mm×2mmであり、カメラ16は毎回毎秒100回程度の撮影を行なう。
【0026】
[電子ペン用専用ペーパー]
専用ペーパー20について説明する。
図5は専用ペーパーの構造の一例をに示す図である。図示のように、専用ペーパー20は、台紙30上にドットパターン32が形成され、その上に罫線などの図案34が形成されている。
台紙30は通常の紙であり、ドットパターン32は前述のようにカーボンを含んだ専用インキにより形成されている。
また、通常のインキなどにより図案34が形成されている。ドットパターン32と図案とは、同時に形成してもよいし、いずれかを先に形成してもよい。
また、ドットパターン32は、台紙30の全面に形成した例を示したが、台紙の一部に形成するようしてもよい。
【0027】
専用ペーパー20上の領域は大きく2種類の領域に分けることができる。
1つは記入エリアであり、電子ペン10による記述内容をそのまま情報として取り扱うエリアである。図5の例では記入部38がこれに該当する。
もう1つは機能エリアであり、各種情報処理装置に対する処理命令を、電子ペンを利用して与えるための情報を取り扱うエリアである。図5の例では処理命令記入領域39がこれに該当する。
処理命令記入領域39からの記入情報を処理命令として情報処理装置を実行する詳細な処理手順については後述する。
なお、処理命令記入領域39は、専用ペーパー20上の何処に形成してもよいが、記入領域の邪魔にならない用紙周縁部に形成することが好ましい。処理命令に対応する文字は「Send」とか「Clear」のような短い文字数(通常は数文字)であるから、処理命令記入領域39は数文字分の記入スペースがあればよい。
【0028】
ドットパターン32の割り当ては、通常、用紙(専用ペーパー)の種類毎に行なわれる。即ち、用紙内のドットパターンは一枚の用紙の中で重複することはないが、同じ種類の用紙には全て同じドットパターン32が形成されている。
また、前述のようにドットパターン32の形成されているエリアは何を意味するのかが予め定義されている。
よって、利用者が電子ペン10で専用ペーパー20に必要事項を入力すると、その入力事項がその用紙のどの項目に対応するものであるかを、用紙上の座標データから特定することができる。
このように、ドットパターン32を形成した専用ペーパー20上に、用紙として必要な記入部38を含む図案34をデザインし形成することにより、電子ペン10により記入部38に何らかの筆記記入することで、記入した情報を自動的に電子データ化可能な用紙が作成できる。
【0029】
なお、ドットパターン32の形成、あるいは記入部38、処理命令記入領域39を示す罫線枠、その他必要な情報の形成は、予め製版された印刷版をオフセット印刷機等の所謂印刷装置を用いて印刷形成する手段(以下、単に「印刷」または「印刷形成」という)、またはコンピュータに接続され制御される所謂プリンター装置に、該コンピュータからのデータを送りプリント形成する手段(以下、単に「プリント」または「プリント形成」という。)により行なわれる。
【0030】
印刷機による印刷は、大量に同じものを製造するのに適する。よって、印刷により本発明の用紙を作成する場合は、同じ種類の用紙であれば、通常は同じドットパターン32を形成することになる。
なお、全ての用紙に同一のドットパターンを形成する場合であってもプリンター装置でプリント形成してもよいことは言うまでもない。
プリンター装置により本発明の用紙をプリント形成する場合は、プリンター装置に送るデータを用紙毎にユニークなものを用意しておけば、用紙毎にユニークなドットパターン32を定め、これをプリント形成することで可能となる。
この場合は、本発明の専用ペーパー20に形成される任意の位置のドットパターン32を電子ペン10で読み取るだけで用紙一枚毎に用紙の特定ができる。例えば、配送伝票のように予め用紙に連続番号を付与するようなもの、あるいは、用紙毎に利用者の個人情報を印字し、個々の用紙を特定したい場合に利用できる。
【0031】
[データ送信処理]
電子ペンにより取得したデータの送信処理について説明する。
前述のように、電子ペン10の通信機能(情報を外部に伝達する情報伝達手段)はBluetoothによるものであり、専用ペーパー20に入力したデータを取り扱うサービスサーバー(特定の申込書であれば、その申込先のサーバーということになる)に対して電子ペン10から直接的にデータを送信することはできない。
よって、電子ペン10により取得したデータは、端末25からサービスサーバー27へ送信される。
【0032】
その際の処理を図2を参照して説明する。
電子ペン10が取得したデータは、主として利用者が入力した事項のデータであるが、通常はそのデータの送信先であるサービスサーバー27がどこであるかの情報は含まれていない。
その代わりに、その専用ペーパーに関するアプリケーションやサービスを特定する情報が専用ペーパー上のドットパターンの中に形成されており、利用者の入力作業中に専用ペーパーからその情報が取得されている。
よって、電子ペン10から入力データを受け取った端末25は、まず、問い合わせサーバー26に対して、その専用ペーパーに対して入力されたデータをどのサービスサーバー27へ送信すべきかの問い合わせを行なう。
問い合わせサーバー26は、専用ペーパー毎に、対応するサービスサーバーの情報を有しており、端末25からの問い合わせに応じて、当該専用ペーパーに関するサービスなどを行なうサービスサーバー27の情報(URLなど)を端末25へ回答する。
それから、端末25は、電子ペン10から取得した入力データをそのサービスサーバー27へ送信することになる。
【0033】
[処理命令認識処理について]
本願発明の処理命令認識処理について、図6から図8を参照して説明する。
図6は、本発明の電子ペン用情報処理装置の構成を示すブロック図である。図中、41は記入領域判別手段、42は文字情報認識手段、43は処理命令対応付け手段である。
【0034】
前述のように記入情報は、専用ペーパー20上を電子ペン10が移動することにより生じるストロークを画像データ又はベクトルデータという形式の情報(以下、ストローク情報という)として得たものである。したがって、取得したストローク情報を解釈するには何らかのコードデータ化する必要がある。
記入領域判別手段41は、電子ペン10により取得した記入情報が専用ペーパー20上に設けられた処理命令記入領域からの情報なのか、あるいは通常の筆記情報なのかを判別するもので、ドットパターンの種類により判別するやり方と、取得した座標データを基に、予め定義された記入情報の種類を示す座標データと照合して判別するやり方とがある。
文字認識手段42は、ストローク情報を文字情報に変換するものであり、具体的にはストローク情報の形状から予め登録された文字形状にもっとも近いものを識別し、該当する文字コードを決定するものである。
処理命令対応付け手段43は、前記文字認識手段42によって得られた文字コードの集合体(以下、文字コード列という)が意味する処理命令コードを決定するものである。
【0035】
例えば、記入情報を送信するための「送信命令」を与えたいとする。
この場合、電子ペンで記入部38へ所定情報を記入した後、処理命令記入領域39に電子ペンで、「Send」と書くことで、電子ペン用情報処理装置40に「send」に相当するストローク情報が取得される。
電子ペン用情報処理装置40においては、まず、記入領域判別手段41により取得した情報が処理命令記入領域39に書かれた情報であること判断される。
次に、文字認識手段42で「send」を構成する文字コード列に変換され、これが処理命令対応付け手段43で「送信命令」として解釈され、「送信命令」に対応する処理命令コードとして所定の処理がなされ、記入情報の送信が完了する。
【0036】
図6において、電子ペン用情報処理装置40が電子ペン10と一体化されるように構成いてもよい。
あるいは、電子ペン用情報処理装置40が電子ペン10と繋がる端末25にあってもよい。
あるいは、電子ペン用情報処理装置40が電子ペン10と繋がる端末25を介してネットワーク2経由で接続されるサーバー装置、具体的にはサービスサーバー27にあってもよい。
【0037】
図7は、本発明の処理命令認識処理手順を示すフローチャートの一例である。同図に示すフローチャートは、電子ペンが取得した記入情報を常時文字認識する方式の処理命令認識処理手順で、以下の各ステップ(S10〜S15)により構成される。
電子ペン10により専用ペーパー20に文字などの記入を行ない、記入情報を取得するステップ(S10)。
文字認識手段42により、前記記入情報(ストローク情報)を文字情報(文字コード列)に変換するステップ(S11)。
記入情報判別手段41により、前記記入情報が、処理命令記入領域から取得した情報か否かを判別するステップ(S12)。
その結果、処理命令記入領域から取得した情報でないときは(S10)に戻る。
処理命令記入領域から取得した情報であるときは、処理命令対応付け手段43により、文字情報(文字コード列)と処理命令(処理命令コード)との対応付けを行なうステップ(S13)。
前記取得した情報に対応する処理命令の存在を判断する(S14)。
その結果、該当する処理命令が存在しなければ(S10)に戻る。このとき必要に応じてエラーメッセージを出すようにしてもよい。
該当する処理命令が存在するときは、該当する処理命令を実行する(S15)ステップ。
【0038】
図8は、本発明の電子ペン用情報処理装置40による処理命令認識処理手順を示すフローチャートの変形例である。
同図に示すフローチャートは、電子ペンが取得した記入情報が処理命令記入領域からの場合のみ、文字認識する方式の処理命令認識処理手順で、以下の各ステップ(S20からS25)により構成される。
電子ペン10により専用ペーパー20に文字などの記入を行ない、記入情報を取得するステップ(S20)。
記入情報判別手段41により、前記記入情報が、処理命令記入領域から取得した情報か否かを判別するステップ(S21)。
その結果、処理命令記入領域から取得した情報でないときは(S10)に戻る。
処理命令記入領域から取得した情報であるときは、文字認識手段42により、前記記入情報(ストローク情報)を文字情報(文字コード列)に変換するステップ(S22)。
処理命令対応付け手段43により、文字情報(文字コード列)と処理命令(処理命令コード)との対応付けを行なうステップ(S23)。
前記取得した情報に対応する処理命令の存在を判断するステップ(S24)。
その結果、該当する処理命令が存在しなければ(S10)に戻る。このとき必要に応じてエラーメッセージを出すようにしてもよい。
該当する処理命令が存在するときは、該当する処理命令を実行するステップ(S25)。
【0039】
なお、電子ペン用情報処理装置40は、コンピュータ(図示せず)を具備しており、上記図7または図8のフローチャートで示される処理プログラムを前記コンピュータで実行することにより、上述の情報処理がなされる。
【0040】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、処理命令記入領域に処理命令を電子ペンで文字情報として入力するので、特定の処理命令にのみ対応するチェックボックス等の選択手段を専用ペーパー上に形成する必要がないという効果がある。
【0041】
また、処理命令記入領域を専用ペーパーの周辺に形成すれば、専用ペーパーの図案デザイン上の制約も受けにくいという効果がある。
【0042】
また、処理命令の追加や削除があっても、専用ペーパーの図案デザインを一々変更しなくてもよいという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】電子ペンの使用形態を模式的に示す図である。
【図2】電子ペンの構造を示す機能ブロック図である。
【図3】専用ペーパーに形成されたドットパターンによる情報の表現方法を説明する図である。
【図4】ドットパターン及びそれに対応する情報の例を示す図である。
【図5】専用ペーパーの構造の一例を示す図である。
【図6】本発明の電子ペン用情報処理装置の構成を示すブロック図である。
【図7】本発明の処理命令認識処理手順を示すフローチャートの一例である。
【図8】本発明の処理命令認識処理手順を示すフローチャートの変形例である。
【符号の説明】
2 ネットワーク
10 電子ペン
17 ペン先
20 専用ペーパー
25 端末
26 問い合わせサーバー
27 サービスサーバー
30 台紙
32 ドットパターン
34 図案
38 記入部
39 処理命令記入領域
40 電子ペン用情報処理装置
41 記入領域判別手段
42 文字認識手段
43 処理命令対応付け手段

Claims (6)

  1. 用紙への記入及び該記入に対応する電子的情報の取得が可能な電子ペンにより取得した記入情報を処理命令として所定の情報処理を行なう装置であって、
    前記電子ペンにより取得した記入情報が用紙上に設けられた処理命令記入領域からの情報か否かを判別する記入領域判別手段と、
    前記電子ペンにより取得した記入情報を文字情報として認識するための文字認識手段と、
    前記文字情報と処理命令とを対応付ける処理命令対応付け手段とを備え、
    前記記入領域判別手段により前記記入情報が処理命令記入領域からの情報であると判別された場合に、前記記入情報を認識して得られる文字情報を対応する処理命令として情報処理を行なうようにしたことを特徴とする電子ペン用情報処理装置。
  2. 上記電子ペンは、インクペンユニットと光学的にドットパターンを読み取る読取ユニット及び読み取った情報を外部に伝達する情報伝達手段を備える電子ペンであり、前記記入情報は、電子ペンにより取得可能なドットパターンが形成された用紙上を電子ペンで描くことにより得られるストローク情報であることを特徴とする請求項1記載の電子ペン用報処理装置。
  3. 上記記入領域判別手段は、上記ドットパターンの種類により判別するようにしたことを特徴とする請求項2記載の電子ペン用情報処理装置。
  4. 上記電子ペン用情報処理装置が電子ペンと一体化されてなることを特徴とする請求項2または3記載の電子ペン用情報処理装置。
  5. 上記電子ペン用情報処理装置が電子ペンと繋がる端末に具備されてなることを特徴とする請求項2または3記載の電子ペン用情報処理装置。
  6. 上記電子ペン用情報処理装置が電子ペンと繋がる端末を介してネットワーク経由で接続されるサーバー装置に具備されてなることを特徴とする請求項2または3記載の電子ペン用情報処理装置。
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