JP4198964B2 - 帳票バージョン認識システム及び帳票バージョン認識処理プログラム、並びに、電子ペン用帳票 - Google Patents

帳票バージョン認識システム及び帳票バージョン認識処理プログラム、並びに、電子ペン用帳票 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子ペンと共に使用する帳票及び電子ペンから得たデータを処理するシステム等に関する。
【0002】
【従来の技術】
各種申込等に使用される帳票は、時間と共に内容の更新されていくものが多い(例えば、旅行申込書や、保険申込書における約款など)。そして、特に、切り替えの時期においては、帳票を配布する際のタイムラグ等により複数のバージョン(版)が併用される期間が生じる。通常、紙帳票においてこのようなバージョンを認識する場合、その紙帳票の片隅に予めバージョン番号等を印刷しておき、人間の目視によって新旧を判別することが行われている。
【0003】
ところで、近年、「電子ペン」、「デジタルペン」などと呼ばれるペン型入力デバイスが登場しており(以下、本明細書では「電子ペン」と呼ぶ。)、その代表的なものとしてスウェーデンのAnoto社が開発した「アノトペン(Anoto pen)」が知られている。電子ペンは、所定のドットパターンが印刷された専用紙(以下、「専用ペーパー」と呼ぶ。)とペアで使用される。電子ペンは、通常のインクタイプのペン先部に加えて、専用ペーパー上のドットパターンを読み取るための小型カメラと、Bluetooth対応の通信ユニットを搭載している。利用者が専用ペーパー上に電子ペンで文字などを書くと、ペンの移動に伴って小型カメラが専用ペーパー上のドットパターンを読み取り、利用者が記入した文字などの記入データが取得される。この記入データは、Bluetooth対応の通信ユニットにより電子ペンから近くのパーソナルコンピュータや携帯電話などの端末装置に送信され、さらに、そこからサーバ等に送信されて管理される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような電子ペンとペアで使用される専用ペーパーを、上述した各種申込等に使用される帳票に応用した場合、当該帳票に予め印刷された文字は、記入データとして電子ペンにより取得されないため、利用者が何らかの方法で帳票のバージョン番号を記入しない限り、その帳票に記入された記入データを受け取ったサーバ等は、その記入データがどのバージョンの帳票で記入されたデータなのかを判別することができない。そのため、新しいバージョンの帳票で新規に追加になった項目が未記入のまま、処理が進んでしまう等の問題が生じる。
【0005】
一方、帳票のバージョン番号は、利用者にとって不必要な情報であり、これを、わざわざ利用者に記入させることは、利用者にとって煩わしく抵抗が大きい。
【0006】
本発明は、以上の点に鑑みてなされたものであり帳票のバージョンを認識することができる帳票バージョン認識システム及び帳票バージョン認識処理プログラム、並びに、電子ペン用帳票を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の1つの観点では、バージョン数に応じた数だけバージョン認識用エリアが印刷されており、各バージョン認識用エリア毎に異なるドットパターンが印刷され電子ペン用帳票と、光学的に前記ドットパターンを読み取ることによって当該ドットパターン上に記入された記入データを取得する電子ペンと、前記電子ペン用帳票のバージョンを取得するバージョン認識装置と、を備え、前記バージョン認識装置は、前記バージョン認識用エリアに対する記入データを前記電子ペンから取得し、取得した記入データに基づいて、前記電子ペン用帳票のバージョンを認識することを特徴とする。
【0008】
上記の帳票バージョン認識システムにおいては、利用者は電子ペンにより電子ペン用帳票上に必要事項を記入し、さらに、電子ペン用帳票がどのバージョンにあたるかを識別させるために、対応するバージョン認識用エリアに例えばチェックなどの記入を行う。電子ペンは、バージョン認識用エリアへの記入データを含む、記入内容に対応する記入データを生成し、バージョン認識装置に供給する。バージョン認識装置は、その記入データに基づいて、電子ペン用帳票のバージョンを認識する。電子ペン用帳票には、バージョン数に応じた数だけバージョン認識用エリアが印刷されており、各バージョン認識用エリア毎に異なるドットパターンが印刷されているため、バージョン認識装置は、これを利用して電子ペン用帳票のバージョンを認識する。従って、利用者が電子ペンにより単に、対応するバージョン認識用エリア内にチェックなどを記入するだけで、バージョン認識装置は電子ペン用帳票のバージョンを認識することができる。また、これによれば、バージョンが異なっても、同じドットパターンを使うことができるというメリットがある。
【0009】
上記の帳票バージョン認識システムの一態様では、前記電子ペン用帳票は、全てのバージョンに対して同一のドットパターンが印刷された共通エリアをさらに備えることができる。よって、全てのバージョンに対して共通な記入事項などを共通エリア上に記入させることができる。
【0015】
上記の帳票バージョン認識システムの他の一態様では、前記バージョン認識装置は、前記電子ペンから取得した記入データを、前記認識された電子ペン用帳票のバージョンに従って処理する。よって、バージョン毎に用意された各種の処理を、バージョン認識装置が認識したバージョンに従って実行することができる。各種の処理とは、例えば取得した記入データを一時的にデータベースに保管する処理や、電子ペン用帳票の用途に応じて必要となるチェックや演算などの処理を含む。なお、これらの処理は、予め電子ペン用帳票のバージョン毎に用意されたプログラムなどを実行することにより行うことができる。
【0016】
本発明の他の観点では、帳票バージョン認識処理プログラムは、コンピュータ上で実行されることにより、バージョン数に応じた数だけバージョン認識用エリアが印刷されており、各バージョン認識用エリア毎に異なるドットパターンが印刷され電子ペン用帳票上の前記バージョン認識用エリアに記入された記入データを、光学的に前記ドットパターンを読み取ることによって取得した電子ペンから取得する手段、取得した前記記入データに基づいて、前記電子ペン用帳票のバージョンを認識する手段、として前記コンピュータを機能させる。
【0018】
この帳票バージョン認識処理プログラムをコンピュータ上で実行することにより、前述の帳票バージョン認識システムを実現することができる。
【0021】
本発明の他の観点では、インクペンユニット及び光学的にドットパターンを読み取る読取ユニットを備える電子ペンにより記入される電子ペン用帳票は、バージョン数に応じた数だけバージョン認識用エリアが印刷されており、各バージョン認識用エリア毎に異なる位置に設けられている。利用者は、電子ペンにより、電子ペン用帳票へ必要事項などを記入する際に、電子ペン用帳票がどのバージョンにあたるかを識別させるために対応するバージョン認識用エリアにチェックなどを記入すれば、その記入データに基づいて当該電子ペン用帳票のバージョンを認識することができる。また、これによれば、バージョンが異なっても、同じドットパターンを使うことができるというメリットがある。
【0023】
また、上記の電子ペン用帳票の他の一態様では、前記バージョン認識用エリアは、前記電子ペン用帳票上に設けられた必須入力エリア、若しくは新規記入ボックス欄又は送信ボックス欄とすることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の好適な実施の形態について説明する。なお、以下の説明は、申込処理システムに対して本発明に係る帳票バージョン認識システム等を適用した場合の実施形態である。
【0025】
[電子ペン]
まず始めに、電子ペンについて説明する。図1は電子ペンの使用形態を模式的に示す図であり、図2は電子ペンの構造を示す機能ブロック図である。図1に示すように、電子ペン10は、ドットパターンが印刷された電子ペン用帳票としての専用ペーパー20と組み合わせて使用される。電子ペン10は、通常のインクペンと同様のペン先部17を備えており、利用者は通常のインクペンと同様に専用ペーパー20上に文字などを書くことになる。
【0026】
図2に示すように、電子ペン10は、その内部にプロセッサ11、メモリ12、Bluetoothトランシーバ13、バッテリー14、赤外線LED15、カメラ16及び圧力センサ18を備える。また、電子ペン10は通常のインクペンと同様の構成要素としてインクカートリッジ(図示せず)などを有する。
【0027】
電子ペン10は、ペン先部17により専用ペーパー20上に描かれたインクの軌跡をデータ化するのではなく、専用ペーパー20上で電子ペン10が移動した軌跡座標をデータ化する。赤外線LED15が専用ぺーパー20上のペン先部17近傍を照明しつつ、カメラ16が専用ペーパー20に印刷されているドットパターンを読み取り、データ化する。つまり、電子ペン10は専用ペーパー20上で利用者が電子ペン10を移動させることにより生じるストロークを画像データ又はベクトルデータとして取得することができる。
【0028】
圧力センサ18は、利用者が電子ペン10により専用ペーパー上に文字などを書く際にペン先部17に与えられる圧力、即ち筆圧を検出し、プロセッサ11へ供給する。プロセッサ11は、圧力センサ18から与えられる筆圧データに基づいて、赤外線LED15及びカメラ16のスイッチオン/オフの切換を行う。即ち、利用者が電子ペン10で専用ペーパー20上に文字などを書くと、ペン先部17には筆圧がかかる。よって、所定値以上の筆圧が検出されたときに、利用者が記述を開始したと判定して、赤外線LED15及びカメラ16を作動する。
【0029】
カメラ16は専用ペーパー20上のドットパターンを読み取り、そのパターンデータをプロセッサ11に供給する。プロセッサ11は、供給されたドットパターンから、専用ペーパー20上でのXY座標を算出する。
【0030】
プロセッサ11は、利用者の記入が行われる間に、筆圧の配列データ及びXY座標データを取得し、タイムスタンプ(時間情報)と関連付けてメモリ12に記憶していく。よって、メモリ12内には利用者の記入内容に対応するデータが時系列で記憶されていく。メモリ12の容量は例えば1Mバイト程度とすることができる。
【0031】
利用者により送信指示がなされるまでは、取得された全てのデータはメモリ12内に保持される。そして、利用者が送信指示を行うと、Bluetoothトランシーバ13により、電子ペン10と所定距離内にある端末装置25へメモリ12内の記入データが送信される。基本的には、一度送信指示がなされると、電子ペン10はメモリ12内に記憶していた全ての記入データを端末装置25へ送信するため、メモリ12内はクリアされる。よって、送信後にもう一度同じ情報を端末装置25へ送信したい場合には、利用者は専用ペーパー20上に再度記述を行う必要がある。なお、この場合、利用者は専用ペーパー20上にインクペンで書かれた文字などをなぞればよいことになる。
【0032】
電子ペン10自体は、送信ボタンなどの機能ボタンを備えておらず、送信指示その他の指示は、利用者が専用ペーパー20上の所定位置に設けられた専用ボックスを電子ペン10でチェックすることにより実行される。専用ボックスの位置座標には、予め送信指示が対応付けられており、プロセッサ11は専用ボックスの位置座標を受信すると、Bluetoothトランシーバ13にメモリ12内の記入データを供給し、端末装置25への送信を行わせる。なお、電子ペン10はディスプレイやボタンなどを持たないが、データの送信完了を電子ペンの振動により示すことができる。
【0033】
バッテリー14は電子ペン10内の各要素に電源供給するためのものであり、例えば電子ペンのキャップ(図示せず)により電子ペン10自体の電源のオン/オフを行うことができる。
【0034】
このように、電子ペン10は利用者が専用ペーパー20上に記述した文字などに対応する座標データ及び筆圧データを取得して近傍の端末装置25へ送信する機能を有するが、電子ペン10のペン先部17は通常のインクペンとなっているため、専用ペーパー20上に記述した内容はオリジナルの原本として残るという特徴がある。即ち、紙の原本に対して記述するのと同時に、その内容を座標データなどの形態でリアルタイムに電子化することができる。
【0035】
なお、上記の例では、電子ペン10から端末装置25へのデータ送信をBluetoothの無線伝送により行う例を挙げているが、その代わりに例えばケーブルを使用した有線によるデータ伝送や、電子ペン10と端末装置25の一部に設けられた端子などの接触によるデータ伝送など、各種の方法で電子ペン10から端末装置25へのデータ伝送を行うことが可能である。
【0036】
なお、電子ペン10の標準機能によれば、電子ペン10により得られる記入データは、原則として座標データ又はベクトルデータの形態であり、テキストデータではない。但し、電子ペン10は標準機能として、専用ペーパー20上に設けられた専用エリアに記述することにより、英数字に限りテキスト化する機能は備えている。なお、端末装置25などにおいて、電子ペン10から送信された座標データやベクトルデータから、文字認識アプリケーションを利用してテキストデータを得ることはもちろん可能である。
【0037】
また、電子ペン10内には、ペン自体及びその所有者に関するプロパティ情報(ペン情報及びペン所有者情報)を保持することができ、アプリケーションから参照することができる。ペン情報としては、バッテリーレベル、ペンID、ペン製造者番号、ペンソフトウェアのバージョン、サブスクリプションプロバイダのIDなどを保持できる。また、ペン所有者情報としては、国籍、言語、タイムゾーン、emailアドレス、空きメモリ容量、名前、住所、ファックス/電話番号、携帯電話番号などを保持することができる。
【0038】
次に、電子ペンにより利用者が記述した内容のXYデータを取得する方法について説明する。前述のように専用ペーパー20には、所定のドットパターンが印刷されている。電子ペン10のカメラ16は、利用者が専用ペーパー20上に記述したインクの軌跡を読み取るのではなく、専用ペーパー20上のドットパターンを読み取る。実際、図1に示すように、赤外線LED15による照明領域及びカメラ16の撮影領域(照明領域内に位置する)は、ペン先部17が専用ペーパー20に接触する位置とはずれている。
【0039】
ドットパターンはカーボンを含む専用インキなどで印刷されており、カメラ16はその専用インキによるパターンのみを認識することができる。専用インキ以外のインキ(カーボンを含まない)により、専用ペーパー上に罫線や枠などを印刷しても、電子ペンはそれらを認識することはない。よって、専用ペーパーを利用して各種申請書などの帳票を作成する際は、専用インキ以外のインキで入力枠や罫線、注意書きなどを印刷する。
【0040】
ドットパターンは、図3に例示するように、各ドットの位置がデータに対応付けされている。図3の例では、ドットの位置を格子の基準位置(縦線及び横線の交差点)から上下左右にシフトすることにより、0〜3の2ビット情報を表示した例である。このようにして表現された情報の組み合わせにより、専用ペーパー上の位置座標が決定される。図4(a)に例示するように、縦横2mmの範囲内に36個のドットが格子状に配置され、これらのドットにより示されるデータの配列(図4(b))が、その専用ペーパー上の位置座標と対応付けされている。よって、電子ペン10のカメラ16が図4(a)に示すようなドットパターンを撮影すると、プロセッサ11はカメラ16から入力されるドットパターンのデータに基づいて図4(b)に示すデータ配列を取得し、それに対応する専用ペーパー上の位置座標(即ち、そのドットパターンがその専用ペーパー上のどの位置にあるのか)をリアルタイムで算出する。なお、ドットパターンを認識する最小単位は2mm×2mmであり、カメラ16は毎秒100回程度の撮影を行う。
【0041】
次に、専用ペーパーについて説明する。専用ペーパーの構造の一例を図5に示す。図示のように、専用ペーパー20は、台紙30上にドットパターン32が印刷され、その上に罫線などの図案34が印刷されている。台紙30は通常は紙であり、ドットパターン32は前述のようにカーボンを含んだ専用インキにより印刷される。また、通常のインキなどにより図案34が印刷される。ドットパターンと図案とは同時に印刷してもよいし、いずれかを先に印刷してもよい。
【0042】
図6に、ある申込書36の図案34の例を示す。図6示すように、申込書36には、新規記入ボックス欄37、複数の記入欄38及び送信ボックス欄39等が印刷されている。図6には明確に図示されていないが、実際にはドットパターンが申込書36の全面に印刷されており、その上に新規記入ボックス欄37、記入欄38及び送信ボックス欄39等が通常のインキにより印刷されている。利用者は、ドットパターンを意識することなく、従来からある申込書と同様に、電子ペン10を使用して必要事項を申込書36の各記入欄38に記入すればよい。
【0043】
専用ペーパー20上の領域は大きく2種類の領域に分けることができる。1つは記入エリアであり、電子ペン10による記述内容をそのまま情報として取り扱うエリアである。図6の例では複数の記入欄38がこれに該当する。もう1つは機能エレメントであり、対応するエリア内を電子ペン10でチェックした際に、予めそのエリアに対して定義されているアクション、指示などを実行するようになっている。図6の例における新規記入ボックス欄37及び送信ボックス欄39がこれに該当する。このような新規記入ボックス欄37及び送信ボックス欄39は、言い換えれば、専用ペーパー20がその機能を果たすために、記入不可欠な記入欄である。
【0044】
送信ボックス欄39は、前述したように電子ペン10のメモリ12内に記憶されているデータを近傍の端末装置25へ送信するための指示を行う際に使用される。利用者が送信ボックス欄39内に電子ペン10でチェックを入れると、電子ペン10が送信ボックス欄39内のドットパターンを読み取る。当該パターンは送信指示に対応付けられており、電子ペン10内のプロセッサ11はBluetoothトランシーバ13にメモリ12内の記憶データの送信命令を発する。これにより、Bluetoothトランシーバ13はメモリ12内の記憶データを端末装置25に送信する。また、記憶データが送信されると、プロセッサ11はメモリ12内の記憶データをクリアする。
【0045】
新規記入ボックス欄37は、例えば、利用者が申込書36に必要事項を新たに記入するときに、電子ペン10のメモリ12内に記憶されている(残存している)全てのデータをクリアするために使用される。利用者が新規記入ボックス欄37内に電子ペン10でチェックを入れると、電子ペン10が新規記入ボックス欄37内のドットパターンを読み取る。当該パターンはクリア指示に対応付けられており、電子ペン10内のプロセッサ11はメモリ12内の記憶データをクリアする。つまり、利用者が送信ボックス欄39内に電子ペン10でチェックを入れない場合、メモリ12内に記憶データが残存することになるので、利用者が新たに申込書36に必要事項を記入する際にそのような記憶データをクリアするために新規記入ボックス欄37が使用される。
【0046】
ところで、ドットパターンの割り当ては、通常、アプリケーション(用紙の種類)毎に行われる。即ち、ある申込書内のドットパターンは1枚の用紙の中で重複することはないが、同一の申込書には全て同じドットパターンが印刷されている。よって、利用者が電子ペン10で必要事項を入力すると、その入力事項がその申込書のどの項目に対するものであるかを、申込書上の座標データから特定することができる。
【0047】
このように、ドットパターンを印刷した専用ペーパー上に所定の図案を印刷することにより、専用ペーパーを利用した各種申請書が作成できる。利用者は電子ペン10を使用して通常の要領で必要事項を記入すれば、その電子データが自動的に取得される。
【0048】
上記の例では、ドットパターンは専用ペーパー上にカーボンを含むインキにより印刷されているが、プリンタ及びカーボンを含むインクを使用してドットパターンを通常の紙上にプリントすることも可能である。さらに、専用ペーパー上の図案も印刷ではなく、プリンタにより形成することも可能である。ドットパターンをプリンタにより紙上に形成する場合には、1枚1枚に異なるドットパターンを形成することが可能である。よって、形成されたドットパターンの違いにより、それらの用紙1枚1枚を識別し、区別することが可能となる。
【0049】
なお、本明細書においては、「印刷」の語は、通常の印刷のみならず、プリンタによるプリントも含む概念とする。
【0050】
次に、電子ペンにより取得したデータの送信処理について説明する。前述のように、電子ペン10の通信機能はBluetoothによるものであり、専用ペーパー20に入力したデータを取り扱うサービスサーバ(特定の申込書であれば、その申込先のサーバということになる)に対して電子ペン10から直接的にデータを送信することはできない。よって、電子ペン10により取得したデータは、端末装置25からサービスサーバへ送信される。
【0051】
その際の処理を図2を参照して説明する。電子ペン10が取得したデータは、主として利用者が入力した事項のデータであるが、通常はそのデータの送信先であるサービスサーバがどこであるかの情報は含まれていない。その代わりに、その専用ペーパーに関するアプリケーションやサービスを特定する情報が専用ペーパー上のドットパターンに含まれており、利用者の入力作業中に専用ペーパーからその情報が取得されている。よって、電子ペン10から入力データを受け取った端末装置25は、まず、問い合わせサーバ26に対して、その専用ペーパーに対して入力されたデータをどのサービスサーバ27へ送信すべきかの問い合わせを行う。問い合わせサーバ26は、専用ペーパー毎に、対応するサービスサーバの情報を有しており、端末装置25からの問い合わせに応じて、当該専用ペーパーに関するサービスなどを行うサービスサーバ27の情報(URLなど)を端末装置25へ回答する。それから、端末装置25は、電子ペンから取得した入力データをそのサービスサーバ27へ送信することになる。
【0052】
なお、上記の例では端末装置25、問い合わせサーバ26及びサービスサーバ27が別個に構成されているが、これらの幾つか又は全てを1つの装置として構成することも可能である。
【0053】
[申込処理システム]
次に、本実施形態における申込処理システムの構成及び機能について説明する。
【0054】
図7に、申込処理システムの概略構成を示す。図7に示す申込処理システム1は、利用者が電子ペン10を利用して申込書に記入したデータを、端末装置25を介して受付サーバ3で受信し、申込みの受付処理をするものである。尚、本実施例では、前記申込書の態様として、旅行申込書4を使用する場合を一例として説明する。
【0055】
図7に示すように、申込処理システム1は、先に述べた電子ペン10及び旅行申込書4と、端末装置25と、バージョン認識装置としての受付サーバ3と、オペレータ端末装置6とを含んで構成されており、端末装置25、受付サーバ3及びオペレータ端末装置6は、ネットワーク2を通じて相互に接続されている。ネットワーク2は、社内LANやインターネットなど、各種のネットワークとすることができる。
【0056】
先ず、本システムによる旅行申込受付方法の概要を述べておく。利用者は、最初に旅行申込書4の作成にあたってオペレータ端末装置6により、申込予約状況などの情報提供を受ける。そして、利用者は、その情報提供に基づき、電子ペン10を使用して旅行申込書4の必要事項を記入する。この旅行申込書4には複数のバージョンが存在し、利用者は、何れかのバージョンの旅行申込書4に必要事項を記入することになる。利用者が旅行申込書4に記入した内容に対応する記入データは、電子ペン10から端末装置25へ送信され、その後、端末装置25から受付サーバ3へと送信される。そして、受付サーバ3によって受信された記入データは、旅行申込書4のバージョンに従ってデータベース8に登録される。その後、オペレータ端末装置6に受付確認の情報が送信され、受付処理が終了する。
【0057】
次に、申込処理システム1の各構成要素の機能について説明する。
【0058】
先ず、旅行申込書4について電子ペン10と併せて説明する。図8は、前記旅行申込書4の例として、バージョン1から3の旅行申込書(4a乃至4c)を示したものである。バージョン3の旅行申込書4cが最も新しいバージョンである。
【0059】
旅行申込書4a乃至4cは、それぞれ、例えば、申込者の氏名・住所及び行先など複数の文字や記入欄などの図案が印刷された紙媒体である。そして、旅行申込書4a乃至4cは、それぞれ、上述した電子ペン用帳票としての専用ペーパー20で作成されている。即ち、図5に例示するように、台紙30上に所定のドットパターン32が印刷されており、その上に申込者の氏名・住所及び行先など複数の文字や記入欄などの図案34が印刷されている。
【0060】
具体的には、図8に示すように、旅行申込書4a乃至4cには、それぞれ、新規の旅行申込書であることをチェックするための新規記入ボックス欄40a乃至40cと、申込者の氏名・住所、行先及び日程など利用者が記入するための複数の記入欄41a乃至41cと、旅行申込書の記入が終了した段階で、その記入された内容に対応する記入データを旅行会社の端末装置25に送信するためにチェックされる送信ボックス欄42a乃至42cが備えられている。
【0061】
ここで、新規記入ボックス欄40a乃至40cは、旅行申込書4のバージョン毎に異なるドットパターンが印刷された第2エリア上に設けられている。一方、複数の記入欄41a乃至41c及び送信ボックス欄42a乃至42cは、旅行申込書4のバージョン毎に同一となるドットパターンが印刷された第1エリア上に設けられている。
【0062】
新規記入ボックス欄40a乃至40cは、利用者が旅行申込書4a乃至4cの記入欄41a乃至41cに記入する前段階として、まず最初に電子ペン10によりチェックするための必須記入欄であり、バージョン認識用エリアとして機能する。利用者が電子ペン10を用いて新規記入ボックス欄40a乃至40cの枠内にチェックを入れると、電子ペン10は、新規記入ボックス欄40の枠内のドットパターンを読み取る。そして、上述したように、そのドットパターンはクリア指示に対応付けられているため、電子ペン10内のプロセッサ11は、メモリ12内の記憶データをクリアする。
【0063】
さらに、本実施形態においては、電子ペン10内のプロセッサ11が、当該新規記入ボックス欄40a乃至40cの枠内にチェックされたXY座標のストロークデータを取得し、電子ペン10内のメモリ12に記入データとして記憶する。このような記入データは、読み取られたドットパターンにより表されたデータであり、旅行申込書4のバージョン毎に、新規記入ボックス欄40内のドットパターンが異なっているので、これにより、旅行申込書4のバージョンを認識することができるようになる。
【0064】
記入欄41a乃至41cは、利用者が、申込者の氏名・住所、行先及び日程など複数に亘る記入項目にしたがって電子ペン10で記入するための枠である。図5に例示するように、記入欄41a乃至41cは、バージョンの違いに伴い、それぞれ、図柄、記入位置及び内容等が異なっている。例えば、バージョン2の旅行申込書4bの記入欄41bおいて住所が記入される位置は、バージョン3の旅行申込書4cの記入欄41cにおいて住民票コードが記入されるようになっている。かかる位置のドットパターンは、バージョン2の旅行申込書4bとバージョン3の旅行申込書4cとで同じであるので、後述するように、旅行申込書4のバージョン認識が不可欠となるのである。
【0065】
そして、利用者が、電子ペン10を用いて記入欄41a乃至41cの枠内に必要事項を記入すると、電子ペン10が記入欄41a乃至41cの枠内のドットパターンを読み取る。そして、電子ペン10内のプロセッサ11が、当該記入欄41a乃至41cの枠内に記入されたXY座標のストロークデータを取得し、電子ペン10内のメモリ12に記入データとして記憶する。
【0066】
送信ボックス欄42a乃至42cは、利用者が旅行申込書4を記入した後で、それらのデータを端末装置25に送信するために、電子ペン10を用いてチェックするための枠である。利用者が、送信ボックス欄42a乃至42cの枠内に電子ペン10でチェックを入れると、電子ペン10が送信ボックス欄42a乃至42cの枠内のドットパターンを読み取る。そして、電子ペン10内のプロセッサ11が、当該送信ボックス欄42a乃至42cの枠内にチェックされたXY座標のストロークデータを取得し、電子ペン10内のメモリ12に送信コマンドコードとして記憶すると共に、その時点で電子ペン10内のメモリ12に記憶している全データを端末装置25へ送信するようになっている。
【0067】
次に、端末装置25について説明する。端末装置25は、好適には旅行会社の営業窓口など旅行申込み受付け場所に設置される。また、端末装置25は、Bluetooth対応の通信ユニット等を備え、電子ペン10から送信される記入データを受信する。さらに、端末装置25は、受信された記入データをネットワーク2を通じて受付サーバ3へ送信する機能を有する。なお、端末装置25に、PC(Personal computer)、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant)等を適用することができる。
【0068】
次に、受付サーバ3について説明する。受付サーバ3は、好適には旅行会社の情報管理部門などに設置される。また、受付サーバ3は、CPUを主体として構成された処理部、各種データ及びプログラム(本発明に係る帳票バージョン認識処理プログラムを含む)を記憶するための記憶部(ROM,RAM,ハードディスク等)及び、ネットワーク2を介して他の装置とデータ通信を行うための通信部等を備え、端末装置25から送信される記入データを受信(取得)し、帳票バージョン認識処理プログラム3aに従い、旅行申込書4のバージョンを認識するための帳票バージョン認識処理を行う機能を有する。かかるバージョン認識処理プログラムの詳細については後述する。
【0069】
また、受付サーバ3の記憶部には、受信された記入データ等を登録(記憶)するためのデータベース8が構築されており、更に、上記各新規記入ボックス欄40a乃至40cにおけるドットパターンと旅行申込書4のバージョンとの関係を示した帳票バージョン対応付けテーブルが記憶されている。
【0070】
さらに、受付サーバ3は、オペレータ端末装置6に受付確認の情報を送信する機能及び、オペレータ端末装置6から申込予約状況などのデータ照会があると、要求のあったデータをデータベース8にアクセスして読出し、オペレータ端末装置6に回答する機能を有する。
【0071】
次に、オペレータ端末装置6について説明する。オペレータ端末装置6は、好適には前記した端末装置25と同じ構内に設置される。そして、オペレータ端末装置6は、利用者に対して旅行申込みする際の申込予約状況などの必要な情報を提供したり、旅行申込みの受付けがされた場合に、受付サーバ3から返信された受付確認に基づいて旅行チケットの発行を行う。具体的には、オペレータが、オペレータ端末装置6を操作して、受付サーバ3に接続されたデータベース8にアクセスし、そこに登録されている申込予約状況などの必要なデータを画面上に表示させたり、プリンタで印刷するなどして、データ照会や旅行チケットの発行ができるようになっている。
【0072】
[帳票バージョン認識処理プログラム]
次に、受付サーバ3が帳票バージョン認識処理プログラム3aを実行することにより、旅行申込書4のバージョンを認識するための帳票バージョン認識処理(方法)について説明する。
【0073】
図9は、帳票バージョン認識処理プログラム3aのフローチャートを概略的に示す図である。図9に示すように、帳票バージョン認識処理をするには、受付サーバ3にインストールされている帳票バージョン認識処理プログラム3aを起動させる(ステップS1)。そして、受付サーバ3は、電子ペン10から送信された記入データを受信し、取得する(ステップS2)。
【0074】
次に、受付サーバ3は、取得した記入データからドットパターンを特定し、上記帳票バージョン対応付けテーブルを参照して、取得した記入データがどのバージョンの旅行申込書4で記入されたデータであるかを認識する(ステップS3)。
【0075】
そして、受付サーバ3は、取得した記入データ(旅行申込書4の複数の記入欄に記入された内容に対応する記入データ)を、認識された旅行申込書4のバージョンに従って(例えば、データ変換等も含む)データベース8に登録する(ステップS4)。
【0076】
その後は、受付サーバ3は、認識された旅行申込書4のバージョンに従って必要な処理を実行する。なお、その処理が所定のプログラムにより実行される場合には、各バージョンに適合した処理プログラムにより処理を行う。
【0077】
以上説明したように本実施形態によれば、利用者に意識させることなく、記入された旅行申込書4のバージョンを認識することができるので、それぞれのバージョンの旅行申込書4における記入欄に記入された情報が何の情報(例えば、住所なのか、或いは、住民票コードなのか)であるかを特定でき、記入データを的確にデータベース8に登録することができる。また、これにより、例えば、オペレータ端末装置6から利用者に対し、バージョン毎に不足情報の記入を促すこともできる。
【0078】
また、本例では、ドットパターンを変えることによりバージョンの区別を行っているため、旅行申込書4a乃至4cで新規記入ボックス欄40a乃至40cの位置を同じとすることができ、その部分のデザインを変える必要がないというメリットもある。
【0079】
なお、新規記入ボックス欄40a乃至40cの位置を、各旅行申込書4a乃至4cで異なるように構成してもよい。この場合は、見る人(例えば、オペレータ)によっては、その位置によって電子ペン用帳票のバージョンを把握することができる。
【0080】
[変形例1]
上記図8の例では、各旅行申込書4における各新規記入ボックス欄のドットパターンは、バージョン毎に異なるように構成したが、別の例として、各旅行申込書4のドットパターンを各新規記入ボックス欄を含み全て同じにし、その新規記入ボックス欄の位置を、各旅行申込書4で互いに異なるように構成してもよい。
【0081】
図10は、旅行申込書4の変形例1として、バージョン1から3の旅行申込書(4d乃至4f)を示したものである。この変形例1では、図10に示すように、各旅行申込書4d乃至4fにおける新規記入ボックス欄40d乃至40fの位置が互いに異なるように構成される。上述したように、ある申込書内のドットパターンは1枚の用紙の中で重複することはないため、各新規記入ボックス欄40d乃至40fの位置におけるドットパターンは異なることになる。
【0082】
利用者は、旅行申込書4d乃至4fの記入欄41a乃至41c(旅行申込書4a乃至4cと同様の内容であるので同一符号を付している)に記入する前段階として、上記と同様、電子ペン10を用いて新規記入ボックス欄40d乃至40fの枠内にチェックを入れることになる。なお、その他、電子ペン10等の動作については、旅行申込書4a乃至4cの場合と同様であるので説明を省略する。
【0083】
この変形例1においても、上記図9の処理により、旅行申込書4のバージョンを認識することができる。即ち、受付サーバ3は、ステップS2において、電子ペン10から送信された記入データを受信し、取得した後、ステップS3において、取得した記入データからドットパターンを特定し、バージョン対応付けテーブルを参照して、取得した記入データがどのバージョンの旅行申込書4で記入されたデータであるかを認識する。さらに、この変形例1では、新規記入ボックス欄40d乃至40fの位置が互いに異なるので、記入データからストロークデータの位置(XY座標)を特定し、バージョン対応付けテーブル(この場合、旅行申込書4における位置(XY座標)とバージョンとの関係が示されている)を参照して、取得した記入データがどのバージョンの旅行申込書4で記入されたデータであるかを認識することができる。
【0084】
このように変形例1においても、受付サーバ3では、利用者に意識させることなく、記入された旅行申込書4のバージョンを認識することができるので、それぞれのバージョンの旅行申込書4における記入欄に記入された情報が何の情報であるかを特定でき、記入データを的確にデータベース8に登録することができる。
【0085】
その後は、受付サーバ3は、認識された旅行申込書4のバージョンに従って必要な処理を実行する。なお、その処理が所定のプログラムにより実行される場合には、各バージョンに適合した処理プログラムにより処理を行う。
【0086】
さらに、変形例1においては、新規記入ボックス欄40d乃至40fの部分のデザインを各旅行申込書4d乃至4f毎に変える必要があるが、各旅行申込書4d乃至4fでドットパターンが同じであるので、旅行申込書4のバージョンが異なっても、同じドットパターンを使うことができる。
【0087】
[変形例2]
上記図10の例では、新規記入ボックス欄40d乃至40fの部分のデザインを各旅行申込書4d乃至4f毎に変える必要があるが、別の例として、かかるデザインを統一するように構成してもよい。
【0088】
図11は、旅行申込書4の変形例2として、バージョン1から3の旅行申込書(4g乃至4i)を示したものである。この変形例2では、図11に示すように、各旅行申込書4g乃至4iには、旅行申込書4のバージョン数(ここでは、3つ)に応じた数だけ新規記入ボックス欄が設けられている。
【0089】
利用者は、旅行申込書4g乃至4iの記入欄41a乃至41c(旅行申込書4a乃至4cと同様の内容であるので同一符号を付している)に記入する前段階として、電子ペン10を用いて各バージョンに対応する位置の新規記入ボックス欄40g乃至40iの枠内にチェックを入れることになる。例えば、バージョン1の旅行申込書4gである場合、一番左の新規記入ボックス欄40gにチェックすることになり、バージョン3の旅行申込書4iである場合、一番右の新規記入ボックス欄40iにチェックすることになる。
【0090】
なお、その他、電子ペン10等の動作については、旅行申込書4a乃至4cの場合と同様であるので説明を省略する。また、この変形例2においても、上記図9の処理により、旅行申込書4のバージョンを認識することができ、変形例1と同様の処理であるので、詳しい説明を省略する。
【0091】
このように変形例2においては、新規記入ボックス欄の部分のデザインを各旅行申込書4g乃至4i毎に変える必要もなく、また、各旅行申込書4g乃至4iでドットパターンが同じであるので、旅行申込書4のバージョンが異なっても、同じドットパターンを使うことができる。
【0092】
なお、上記実施形態において、利用者が記入不可欠なバージョン認識用エリアとして機能する必須記入欄を新規記入ボックス欄としたが、これに限定されるものではなく、送信ボックス欄としても、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0093】
また、上記実施形態においては、帳票バージョン認識処理プログラム3aを受付サーバ3にインストールさせ起動させ、バージョン認識処理を行うように構成したが、これに限定されるものではなく、例えば、オペレータ端末装置6若しくは端末装置26に帳票バージョン認識処理プログラム3aをインストールさせて、バージョン認識装置として上記帳票のバージョン認識処理を実行させるように構成してもよい。さらには、電子ペン10にてバージョン認識処理を実行させるように構成してもよい。
【0094】
【発明の効果】
以上説明したように、電子ペン用帳票のバージョン毎に、バージョン認識用の必須記入欄におけるドットパターンを変えること等によって電子ペン用帳票のバージョンを認識することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】電子ペンの使用形態を模式的に示す図である。
【図2】電子ペンの構造を示す機能ブロック図である
【図3】専用ペーパーに印刷されたドットパターンによる情報の表現方法を説明する図である。
【図4】ドットパターン及びそれに対応する情報の例を示す。
【図5】専用ペーパーにより構成される帳票の構造を示す。
【図6】ある申込書の図案の例を示す図である。
【図7】申込処理システムの概略構成を示す図である。
【図8】旅行申込書の例として、バージョン1から3の旅行申込書を示す図である。
【図9】帳票バージョン認識処理プログラムのフローチャートを概略的に示す図である。
【図10】旅行申込書の変形例1として、バージョン1から3の旅行申込書を示す図である。
【図11】旅行申込書の変形例2として、バージョン1から3の旅行申込書を示す図である。
【符号の説明】
2 ネットワーク
3 受付サーバ
3a 帳票バージョン認識処理プログラム
4 申込書
6 オペレータ端末装置
8 データベース
10 電子ペン
11 プロセッサ
12 メモリ
13 トランシーバ
14 バッテリー
15 LED
16 カメラ
17 ペン先部
20 専用ペーパー
25 端末装置

Claims (7)

  1. バージョン数に応じた数だけバージョン認識用エリアが印刷されており、各バージョン認識用エリア毎に異なるドットパターンが印刷され電子ペン用帳票と、
    光学的に前記ドットパターンを読み取ることによって当該ドットパターン上に記入された記入データを取得する電子ペンと、
    前記電子ペン用帳票のバージョンを取得するバージョン認識装置と、を備え、
    前記バージョン認識装置は、前記バージョン認識用エリアに対する記入データを前記電子ペンから取得し、取得した記入データに基づいて、前記電子ペン用帳票のバージョンを認識することを特徴とする帳票バージョン認識システム。
  2. 前記電子ペン用帳票は、全てのバージョンに対して同一のドットパターンが印刷された共通エリアをさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の帳票バージョン認識システム。
  3. 前記バージョン認識装置は、前記電子ペンから取得した記入データを、前記認識された電子ペン用帳票のバージョンに従って処理することを特徴とする請求項1又は2に記載の帳票バージョン認識システム。
  4. コンピュータ上で実行されることにより、
    バージョン数に応じた数だけバージョン認識用エリアが印刷されており、各バージョン認識用エリア毎に異なるドットパターンが印刷され電子ペン用帳票上の前記バージョン認識用エリアに記入された記入データを、光学的に前記ドットパターンを読み取ることによって取得した電子ペンから取得する手段、
    取得した前記記入データに基づいて、前記電子ペン用帳票のバージョンを認識する手段、として前記コンピュータを機能させることを特徴とする帳票バージョン認識処理プログラム。
  5. インクペンユニット及び光学的にドットパターンを読み取る読取ユニットを備える電子ペンにより記入される電子ペン用帳票であって、
    バージョン数に応じた数だけバージョン認識用エリアが印刷されており、各バージョン認識用エリア毎に異なる位置に設けられていることを特徴とする電子ペン用帳票。
  6. 前記バージョン認識用エリアは、前記電子ペン用帳票上に設けられた必須入力エリアであることを特徴とする請求項に記載の電子ペン用帳票。
  7. 前記バージョン認識用エリアは、前記電子ペン用帳票上に設けられた新規記入ボックス欄又は送信ボックス欄であることを特徴とする請求項5又は6に記載の電子ペン用帳票。
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