JP4811228B2 - 処理装置及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、電子ペン用帳票に記入された情報に基づいて所定の処理を行うための技術に関する。
銀行で使用される帳票の場合、1枚の書式を複数の用途で利用することが多い。具体的には、1枚の書式を「お客様控」、「営業控」、「管理部門控」といった複数の用途で利用することが多い。そのため、銀行で使用される帳票は、1枚目に記入した内容を他の枚目の項目に複写(転記)する機能を有している。
なお、このような帳票は、特定の枚目において複写が不要な情報や内容については、対応する項目に減感処理等を施すことで複写しないようにする機能を有している。減感処理等とは、他の枚目に情報を複写しないようにする印刷技術のことである。
一方、近年、「電子ペン」、「デジタルペン」などと呼ばれるペン型入力デバイスが登場しており(以下、本明細書では「電子ペン」と呼ぶ。)、その代表的なものとしてスウェーデンのAnoto社が開発した「アノトペン(Anoto pen)」が知られている。アノトペンは、所定のドットパターンが印刷された専用紙(以下、「専用ペーパー」とも呼ぶ。)とペアで使用される。アノトペンは、通常のインクタイプのペン先部に加えて、専用紙上のドットパターンを読み取るための小型カメラと、データ通信ユニットを搭載している。利用者が専用紙上にアノトペンで文字などを書いたり、専用紙上に図案化されている画像をチェックしたりすると、ペンの移動に伴って小型カメラが専用紙上のドットパターンを検出し、利用者が書き込んだ文字、画像などの記入情報が取得される。この記入情報が、データ通信ユニットによりアノトペンから近くのパーソナルコンピュータや携帯電話などの端末装置に送信される。このアノトペンを利用したシステムは、キーボードに代わる入力デバイスとして利用することが可能であり、上述のパーソナルコンピュータやキーボードの使用に抵抗がある利用者にとっては非常に使いやすい。そのため、現在、各種ビジネス上の書類、申込書、契約書等に記入されたデータをデジタル化する手法として、電子ペンを利用したシステムが普及しつつある(例えば、特許文献1)。そのため、上記のように銀行で使用される帳票において電子ペンを利用することも普及しつつある。
このことから、通常、紙媒体の帳票に複写処理及び減感処理を施すことに伴い、電子ペンを利用して取得するデジタルデータにおいても複写処理及び減感処理に対応する機能を搭載することができれば便利である。
特開2004−153612号公報
本発明は、以上の点に鑑みてなされたものであり、電子ペンを利用して取得するデジタルデータに基づいて、複写処理及び減感処理等を施した画像情報を容易に生成することができる処理システムを提供することを課題とする。
本発明の1つの観点では、電子ペンにより認識可能なドットパターンが印刷された電子ペン用帳票に記入された情報を処理する処理装置において、前記電子ペンを使用して前記電子ペン用帳票に記入された記入情報を取得する記入情報取得手段と、前記記入情報に基づいて生成する合成画像情報を識別する識別情報と、前記電子ペン用帳票において前記合成画像情報に必要な情報が記入されるエリアを示す前記ドットパターン上の位置座標であるエリア座標情報とを対応付けて記憶するエリア座標情報記憶手段と、前記識別情報と、前記合成画像情報に必要な背景画像に関する背景画像情報とを対応付けて記憶する背景画像情報記憶手段と、特定の識別情報である特定識別情報に基づいて、前記エリア座標情報記憶手段から対応するエリア座標情報を抽出するエリア座標情報抽出手段と、前記記入情報から、前記エリア座標情報抽出手段が抽出したエリア座標情報に基づいて、前記エリアに記入された情報に対応する画像情報である記入画像情報を生成する記入画像情報生成手段と、前記特定識別情報に基づいて、前記背景画像情報記憶手段から対応する背景画像情報を抽出する背景画像情報抽出手段と、前記記入画像情報生成手段が生成した記入画像情報と、前記背景画像情報抽出手段が抽出した背景画像情報とに基づいて、前記特定識別情報に対応する合成画像情報を生成する合成画像情報生成手段と、を備える。
上記のように構成された処理装置において、利用者は、電子ペンを使用して電子ペン用帳票に記入を行う。すると、電子ペンは、電子ペンの移動に伴って電子ペン用帳票上のドットパターンを読み取り、利用者が記入した記入内容に関するストロークや座標に関する情報等を取得する。なお、処理装置は、予めエリア座標情報及び背景画像情報を記憶している。エリア座標情報とは、記入情報から、電子ペン用帳票のどのエリアの情報を取得するかを示す情報取得エリアを特定するための座標情報であって、当該電子ペン用帳票に印刷されたドットパターン上の位置座標により表現される。一方、背景画像情報とは、合成画像情報の背景となる固定デザインの画像に関するイメージデータ等である。処理装置は、特定識別情報に対応するエリア座標情報を抽出し、当該エリア座標情報に基づいて、記入情報から情報取得エリア内に記入された情報に対応する画像情報を抽出することで、記入画像情報を生成する。また、処理装置は、特定識別情報に対応する背景画像情報を抽出する。そして、処理装置は、生成した記入画像情報と抽出した背景画像情報を合成することで合成画像情報を生成する。これによれば、様々な情報取得エリアを設定するだけで容易に、様々なパターンのデジタルデータである記入画像情報を生成することができる。また、生成した記入画像情報を任意の固定デザインである背景画像情報と合成することで、様々なパターンのデジタルデータである合成画像情報を生成することができる。よって、電子ペンにより取得するデジタルデータにおいても、通常の紙媒体において転記機能及びや減感機能等を施したのと同様の効果を得ることができる。具体的には、合成画像情報を印刷した紙媒体を、従来の複写帳票と同様に使用することができる。これによれば、複写帳票の製造コスト削減等を図ることができる。
上記処理装置の一態様では、前記電子ペン用帳票は、当該電子ペン用帳票に記入した情報が複写される複数枚の複写帳票と1組の帳票セットとなっており、前記合成画像情報を識別する識別情報は、1組の帳票セットを構成する各帳票の枚目を識別する情報であって、前記合成画像情報に必要な情報が記入されるエリアは、前記電子ペン用帳票に記入した情報が前記複写帳票に複写されるエリアであり、前記背景画像情報は、前記電子ペン用帳票又は前記複写帳票において記入又は複写が行われない背景画像に関する情報である。
上記のように構成された処理装置では、複数の帳票から構成される帳票セットの各枚目に対応するように情報取得エリアは設定されている。また、帳票セットの各枚目に対応するように背景画像情報は記憶されている。具体的に、背景画像情報は、帳票セットの各枚目において記入や複写がなされない固定デザインの部分のイメージデータである。よって、処理装置は、合成画像情報を生成することにより、紙媒体である帳票セットの各枚目にそれぞれ対応するものであって、予め各枚目に印刷された背景及び利用者が電子ペンにより各枚目に記入した内容の双方を有するデジタルデータを容易に記憶、管理することが可能となる。つまり、合成画像情報は背景及び記入内容の双方を有するため、合成画像情報を画面上に表示したり、印刷したりすることで、利用者がどの項目に何を記載したかを容易に確認することが可能となる。
本発明の別の観点では、電子ペンにより認識可能なドットパターンが印刷された電子ペン用帳票に記入された情報を処理するコンピュータにより実行されるプログラムであって、前記電子ペンを使用して前記電子ペン用帳票に記入された記入情報を取得する記入情報取得手段、前記記入情報に基づいて生成する合成画像情報を識別する識別情報と、前記電子ペン用帳票において前記合成画像情報に必要な情報が記入されるエリアを示す前記ドットパターン上の位置座標であるエリア座標情報とを対応付けて記憶するエリア座標情報記憶手段、前記識別情報と、前記合成画像情報に必要な背景画像に関する背景画像情報とを対応付けて記憶する背景画像情報記憶手段、特定の識別情報である特定識別情報に基づいて、前記エリア座標情報記憶手段から対応するエリア座標情報を抽出するエリア座標情報抽出手段、前記記入情報から、前記エリア座標情報抽出手段が抽出したエリア座標情報に基づいて、前記エリアに記入された情報に対応する画像情報である記入画像情報を生成する記入画像情報生成手段、前記特定識別情報に基づいて、前記背景画像情報記憶手段から対応する背景画像情報を抽出する背景画像情報抽出手段、前記記入画像情報生成手段が生成した記入画像情報と、前記背景画像情報抽出手段が抽出した背景画像情報とに基づいて、前記特定識別情報に対応する合成画像情報を生成する合成画像情報生成手段、として前記コンピュータを機能させる。
上記プログラムをコンピュータにより実行することにより、上述の処理装置を実現することができる。また、上述の処理装置の各態様も同様に実現することができる。
本発明によれば、電子ペンを利用して取得するデジタルデータに基づいて、紙媒体の帳票と同様に、複写処理及び減感処理等を施した画像情報を容易に生成することが可能となる。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施の形態について説明する。まず、本実施形態のシステムにおいて入力デバイスとして使用される電子ペンの概要について説明する。
[電子ペン]
図1は電子ペンの使用形態を模式的に示す図であり、図2は電子ペンの構造を示す機能ブロック図である。図1に示すように、電子ペン10は、ドットパターンが印刷された専用ペーパー20と組み合わせて使用される。電子ペン10は、通常のインクペンと同様のペン先部17を備えており、利用者は通常のインクペンと同様に専用ペーパー20上に文字などを書くことになる。
図2に示すように、電子ペン10は、その内部にプロセッサ11、メモリ12、データ通信ユニット13、バッテリー14、LED15、カメラ16及び圧力センサ18を備える。また、電子ペン10は通常のインクペンと同様の構成要素としてインクカートリッジ(図示せず)などを有する。
電子ペン10は、ペン先部17により専用ペーパー20上に描かれたインクの軌跡をデータ化するのではなく、専用ペーパー20上で電子ペン10が移動した軌跡座標をデータ化する。LED15が専用ペーパー20上のペン先部17近傍を照明しつつ、カメラ16が専用ペーパー20に印刷されているドットパターンを読み取り、データ化する。つまり、電子ペン10は専用ペーパー20上で利用者が電子ペン10を移動させることにより生じるストロークを画像データ又はベクトルデータとして取得することができる。
圧力センサ18は、利用者が電子ペン10により専用ペーパー上に文字などを書く際にペン先部17に与えられる圧力、即ち筆圧を検出し、プロセッサ11へ供給する。プロセッサ11は、圧力センサ18から与えられる筆圧データに基づいて、LED15及びカメラ16のスイッチオン/オフの切換を行う。即ち、利用者が電子ペン10で専用ペーパー20上に文字などを書くと、ペン先部17には筆圧がかかる。よって、所定値以上の筆圧が検出されたときに、利用者が記述を開始したと判定して、LED15及びカメラ16を作動する。
カメラ16は専用ペーパー20上のドットパターンを読み取り、そのパターンデータをプロセッサ11に供給する。プロセッサ11は、供給されたドットパターンから、専用ペーパー20上でのX,Y座標を算出する。
プロセッサ11は、利用者の記述が行われる間に、筆圧の配列データ及びX,Y座標データを取得し、タイムスタンプ(時間情報)と関連付けてメモリ12に記憶していく。よって、メモリ12内には利用者の記述内容に対応するデータが時系列で記憶されていく。メモリ12の容量は例えば1Mバイト程度とすることができる。
利用者により送信指示がなされるまでは、取得された全てのデータはメモリ12内に保持される。そして、利用者が送信指示を行うと、データ通信ユニット13により、電子ペン10と所定距離内にある端末装置25へメモリ12内のデータが送信される。基本的には、一度送信指示がなされると、電子ペン10はメモリ12内に記憶していた全てのデータを端末装置25へ送信するため、メモリ12内はクリアされる。よって、送信後にもう一度同じ情報を端末装置25へ送信したい場合には、利用者は専用ペーパー20上に再度記述を行う必要がある。なお、この場合、利用者は専用ペーパー20上にインクペンで書かれた文字などをなぞればよいことになる。
送信指示その他の指示は、利用者が専用ペーパー20上の所定位置に設けられた専用ボックスを電子ペン10でチェックすることにより実行される。専用ボックスの位置座標には、予め送信指示が対応付けられており、プロセッサ11は専用ボックスの位置座標を受信すると、データ通信ユニット13にメモリ12内のデータを供給し、端末装置25への送信を行わせる。なお、電子ペン10は、データの送信完了を電子ペンの振動により示すことができる。また、電子ペン10自体が、送信機能を搭載していることとしてもよい。
バッテリー14は電子ペン10内の各要素に電源供給するためのものであり、例えば電子ペンのキャップ(図示せず)により電子ペン10自体の電源のオン/オフを行うことができる。
このように、電子ペン10は利用者が専用ペーパー20上に記述した文字などに対応する座標データ及び筆圧データを取得して近傍の端末装置25へ送信する機能を有するが、電子ペン10のペン先部17は通常のインクペンとなっているため、専用ペーパー20上に記述した内容はオリジナルの原本として残るという特徴がある。即ち、紙の原本に対して記述するのと同時に、その内容を座標データなどの形態でリアルタイムに電子化することができる。
なお、電子ペン10の標準機能によれば、電子ペン10により得られるデータは、原則として座標データ又はベクトルデータの形態であり、テキストデータではない。但し、電子ペン10は標準機能として、専用ペーパー20上に設けられた専用エリアに記述することにより、英数字に限りテキスト化する機能は備えている。
また、電子ペン10内には、ペン自体及びその所有者に関するプロパティ情報(ペン情報及びペン所有者情報)を保持することができ、アプリケーションから参照することができる。ペン情報としては、バッテリーレベル、ペンID、ペン製造者番号、ペンソフトウェアのバージョン、サブスクリプションプロバイダのIDなどを保持できる。また、ペン所有者情報としては、国籍、言語、タイムゾーン、emailアドレス、空きメモリ容量、名称、住所、ファックス/電話番号、携帯電話番号などを保持することができる。
なお、上記の例におけるデータ通信ユニット13では、Bluetooth(登録商標)の無線伝送、USBケーブルを使用した有線伝送、端子などの接触によるデータ伝送など、各種の方法によって電子ペン10から端末装置25へのデータ送信を行うことが考えられる。
次に、電子ペンにより利用者が記述した内容のX,Y座標データを取得する方法について説明する。前述のように専用ペーパー20には、所定のドットパターンが印刷されている。電子ペン10のカメラ16は、利用者が専用ペーパー20上に記述したインクの軌跡を読み取るのではなく、専用ペーパー20上のドットパターンを読み取る。実際、図1に示すように、LED15による照明エリア及びカメラ16の撮影エリア(照明エリア内に位置する)は、ペン先部17が専用ペーパー20に接触する位置とはずれている。
ドットパターンはカーボンを含む専用インキなどで印刷されており、カメラ16はその専用インキによるパターンのみを認識することができる。専用インキ以外のインキ(カーボンを含まない)により、専用ペーパー上に罫線や枠などを印刷しても、電子ペンはそれらを認識することはない。よって、専用ペーパーを利用して各種申込書などの帳票を生成する際は、専用インキ以外のインキで入力枠や罫線、注意書きなどを印刷する。
ドットパターンは、図3に例示するように、各ドットの位置がデータに対応付けされている。図3の例では、ドットの位置を格子の基準位置(縦線及び横線の交差点)から上下左右にシフトすることにより、0〜3の2ビット情報を表示した例である。このようにして表現された情報の組合せにより、専用ペーパー上の位置座標が決定される。図4(a)に例示するように、縦横2mmの範囲内に36個のドットが格子状に配置され、これらのドットにより示されるデータの配列(図4(b))が、その専用ペーパー上の位置座標と対応付けされている。よって、電子ペン10のカメラ16が図4(a)に示すようなドットパターンを撮影すると、プロセッサ11はカメラ16から入力されるドットパターンのデータに基づいて図4(b)に示すデータ配列を取得し、それに対応する専用ペーパー上の位置座標(即ち、そのドットパターンがその専用ペーパー上のどの位置にあるのか)をリアルタイムで算出する。なお、ドットパターンを認識する最小単位は2mm×2mmであり、カメラ16は毎秒100回程度の撮影を行う。
次に、専用ペーパーについて説明する。専用ペーパーの構造の一例を図5に示す。図示のように、専用ペーパー20は、台紙30上にドットパターン32が印刷され、その上に罫線などの図案34が印刷されている。台紙30は通常は紙であり、ドットパターン32は前述のようにカーボンを含んだ専用インキにより印刷される。また、通常のインキなどにより図案34が印刷される。ドットパターンと図案とは同時に印刷してもよいし、いずれかを先に印刷してもよい。
図案34の例を図6に示す。図6は、ある申込書36の例であり、複数の記入欄38や送信ボックス39が印刷されている。図6には明確に図示されておらず、詳細は後述するが、実際にはドットパターンが申込書36の全面に印刷されており、その上に記入欄38や送信ボックス39が通常のインキにより印刷されている。利用者は、ドットパターンを意識することなく、従来からある申込書と同様に、電子ペン10を使用して必要事項を申込書36の各記入欄38に記入すればよい。
専用ペーパー20上のエリアは大きく2種類のエリアに分けることができる。1つは記入エリアであり、電子ペン10による記述内容をそのまま情報として取り扱うエリアである。図6の例では複数の記入欄38がこれに該当する。もう1つは機能エレメントであり、対応するエリア内を電子ペン10でチェックした際に、予めそのエリアに対して定義されているアクション、指示などを実行するようになっている。図6の例における送信ボックス39がこれに該当する。
送信ボックス39は前述したように電子ペン10内に記憶されているデータを近傍の端末装置25へ送信するための指示を行う際に使用される。利用者が送信ボックス39内に電子ペン10でチェックを入れると、電子ペン10が送信ボックス内のドットパターンを読み取る。当該パターンは送信指示に対応付けられており、電子ペン10内のプロセッサ11はデータ通信ユニット13にメモリ12内の記憶データの送信命令を発する。
ドットパターンの割り当ては、通常、アプリケーション(用紙の種類)毎に行われる。即ち、ある申込書内のドットパターンは1枚の用紙の中で重複することはないが、同一の申込書には全て同じドットパターンが印刷されている。よって、利用者が電子ペン10で必要事項を入力すると、その入力事項がその申込書のどの項目に対するものであるかを、申込書上の座標データから特定することができる。
このように、ドットパターンを印刷した専用ペーパー上に所定の図案を印刷することにより、専用ペーパーを利用した各種申込書が生成できる。利用者は電子ペン10を使用して通常の要領で必要事項を記入すれば、その電子データが自動的に取得される。
上記の例では、ドットパターンは専用ペーパー上にカーボンを含むインキにより印刷されているが、プリンタ及びカーボンを含むインクを使用してドットパターンを通常の紙上にプリントすることも可能である。さらに、専用ペーパー上の図案も印刷ではなく、プリンタにより形成することも可能である。ドットパターンをプリンタにより紙上に形成する場合には、1枚1枚に異なるドットパターンを形成することが可能である。よって、形成されたドットパターンの違いにより、それらの用紙1枚1枚を識別し、区別することが可能となる。
なお、本明細書においては、「印刷」の語は、通常の印刷のみならず、プリンタによるプリントも含む概念とする。
次に、電子ペンにより取得したデータの送信処理について図2を参照して説明する。電子ペン10が取得したデータは、主として利用者が入力した事項のデータであるが、通常はそのデータの送信先であるサービスサーバがどこであるかの情報は含まれていない。その代わりに、その専用ペーパーに関するアプリケーションやサービスを特定する情報が専用ペーパー上のドットパターンに含まれており、利用者の入力作業中に専用ペーパーからその情報が取得されている。よって、電子ペン10から記入情報を受け取った端末装置25は、まず、問い合わせサーバ26に対して、その専用ペーパーに対して入力されたデータをどのサービスサーバ27へ送信すべきかの問い合わせを行う。問い合わせサーバ26は、専用ペーパー毎に、対応するサービスサーバの情報を有しており、端末装置25からの問い合わせに応じて、当該専用ペーパーに関するサービスなどを行うサービスサーバ27の情報(URLなど)を端末装置25へ回答する。それから、端末装置25は、電子ペンから取得した記入情報をそのサービスサーバ27へ送信することになる。
なお、上記の例では端末装置25、問い合わせサーバ26及びサービスサーバ27が別個に構成されているが、これらの幾つか又は全てを1つの装置として構成することも可能である。本実施形態において後述するサーバは、問い合わせサーバ26及びサービスサーバ27を兼ねていることとしている。
[処理システム]
次に、本実施形態の処理システムについて説明する。図7に処理システム100の概略構成を示す。図7に示す処理システム100は、電子ペン10により、上述の専用ペーパーに記入された情報を取得し、複写処理及び減感処理を施した状態と同様の記入画像情報及び合成画像情報を生成するシステムである。
なお、本実施形態では、専用ペーパーとして電子ペン10が認識可能なドットパターンが印刷された電子ペン用帳票を使用するものとする。具体的に、本実施形態では、電子ペン用帳票は、ドットパターンが印刷されていない紙媒体であって電子ペン用帳票に記入された情報が複写される複写帳票とセットなっているものとする。つまり、1枚の電子ペン用帳票と、複数枚の複写帳票とから構成される申込書3を使用するものとし、利用者は電子ペン10を使用して申込書を構成する電子ペン用帳票に記入を行う。
図7に示すように、処理システム100は、端末装置25及びサーバ5がネットワーク2を通じて接続されることにより構成される。ここで、ネットワーク2の1つの好適な例はインターネットである。また、端末装置25とは、利用者が使用するパーソナルコンピュータ(以下、「PC」と呼ぶ。)や携帯電話といったネットワークを介してデータの授受が可能な端末装置である。電子ペン10により申込書3に記入された記入内容は、記入情報として端末装置25を介し、サーバ5へ送信される。記入情報は、利用者が記入した記入内容に関するストロークや座標に関する情報等が含まれている。
サーバ5は、取得した記入情報に基づいて、複写処理及び減感処理を施した状態と同様の記入画像情報及び合成画像情報を生成する。また、サーバ5は、背景画像データベース(以下、「DB」と呼ぶ。)6、エリア座標DB7及び合成画像DB8に接続されている。
[申込書]
ここで、処理システム100で使用する申込書3について、図8を参照して説明する。図8は、申込書3の例である。
申込書3は、上部が糊付けされることで1組となっている2枚の帳票から構成されている。図示のように1枚目は、ドットパターンが印刷された電子ペン用帳票であって、名前項目、住所項目、所得項目及び家族構成項目から構成されている。一方、2枚目はドットパターンが印刷されていない複写帳票であって、名前項目、住所項目及び注意事項項目から構成されている。なお、各枚目の左上には、各枚目を識別する枚目IDが印刷されている。本実施形態では、1枚目の枚目IDを「P1」、2枚目の枚目IDを「P2」とする。また、利用者による記入が完了すると1枚目を「会社控」、2枚目を「お客様控」として別々に運用するものとする。
利用者は、申込書3の1枚目に、電子ペン10を使用して必要事項の記入を行う。具体的に、利用者は、電子ペン10を使用して名前項目、住所項目、所得項目及び家族構成項目に記入を行う。このように、利用者が1枚目に記入した情報の全部又は一部は、申込書3の2枚目に複写される。具体的に、利用者が1枚目の名前項目及び住所項目に記入した情報は、2枚目の名前項目及び住所項目に複写される。このとき、利用者が1枚目の所得項目及び家族構成項目に記入した情報は、2枚目に複写されない。これは、2枚目には注意事項項目が印刷されており、申込書3には、1枚目の所得項目及び家族構成項目が2枚目に複写されないような処理が予め施されているからである。複写されないような処理とは、例えば、カーボン複写において1枚目の裏にカーボンを配置しない、ノンカーボン複写において特別なインクを使用する等、申込書3の性質に応じて種々の方法が考えられる。本実施形態では、複写されないような処理を便宜上「減感処理等」と呼ぶ。
なお、申込書3は、1枚目にしかドットパターンが印刷されていないため、利用者が電子ペン10を使用して申込書3に記入した場合、サーバ5は当該電子ペン10から1枚目に記入した情報のみ取得することができる。換言すると、サーバ5は、ドットパターンが印刷された1枚目に記入した情報しかデジタルデータとして取得することはできない。
また、本実施形態では、申込書3が2枚の帳票から構成されることとなっているが、1枚目が電子ペン用帳票であれば、ドットパターンが印刷されていない複写帳票は1枚に限らず何枚であってもかまわない。つまり、申込書3の構成及びデザインは任意に設定することができるが、利用者は、電子ペン10を使用して1枚目の電子ペン用帳票にのみ記入を行うため、1枚目には、全ての複写帳票が必要な情報を記入するための項目が盛り込まれているものとする。
[記入画像情報の生成]
次に、サーバ5が、申込書3に記入された記入情報に基づいて、各枚目に対応する記入画像情報を生成する方法について図9及び図10を参照して説明する。図9は、情報取得エリアを模式的に示す図である。図10は、サーバ5が生成する記入画像情報の例である。
サーバ5は、記入情報から、予め設定された情報取得エリア内に記入された内容に対応する情報を抽出することで、記入画像情報を生成する。ここで、画像情報とは、例えばJPEG等のイメージデータである。情報取得エリアは、申込書3を構成する各枚目に応じてそれぞれ設定されており、各枚目において情報が記入又は複写されるエリアを示している。具体的に、図9に示すように、申込書3の1枚目に対応する情報取得エリアは、名前項目、住所項目、所得項目及び家族構成項目を含むエリアとなる。一方、申込書3の2枚目に対応する情報取得エリアは、名前項目及び住所項目のみを含むエリアとなる。つまり、情報取得エリアにより、サーバ5は、2枚目の名前項目及び住所項目のように1枚目の記入情報から複写される項目と、2枚目の注意事項項目のように1枚目の記入情報から複写されない項目とを識別することが可能となる。
上述のように、申込書3の1枚目である電子ペン用帳票には、全ての複写帳票が必要な情報を記入するための項目が盛り込まれている。よって、申込書3の1枚目に記入された情報のデジタルデータである記入情報から、各枚目に対応する情報取得エリア内に記入された内容に対応する情報を抽出することは、各枚目に記入又は複写された情報に対応する情報を抽出することとなる。このように抽出した情報に基づいて、サーバ5は、図10に示すように、各枚目に対応する記入画像情報を生成する。換言すると、記入画像情報は、各枚目に記入又は複写された情報に対応する画像情報であって、申込書3を構成する帳票の数だけ生成される。
このような記入画像情報を生成することにより、処理システム100は、紙媒体である申込書3の各枚目にそれぞれ対応するデジタルデータを容易に記憶、管理することが可能となる。
なお、情報取得エリアに関する情報は、エリア座標DB7に記憶されている。情報取得エリアは枚目毎に設定されるため、エリア座標DB7は、各枚目を識別する枚目IDと、情報取得エリアを示すドットパターン上の位置座標であるエリア座標情報とを対応付けて記憶している。本実施形態において、エリア座標情報は、情報取得エリアの左上頂点座標及び右下頂点座標により、当該情報取得エリアを特定している。しかし、本発明はこれに限定されるものではなく、情報取得エリアを特定する情報であれば、エリア座標情報の表現方法やデータ形式は任意に設定することができる。
[合成画像情報の生成]
次に、サーバ5が、申込書3に記入された記入情報に基づいて、各枚目に対応する合成画像情報を生成する方法について図11及び図12を参照して説明する。図11は、背景画像情報の例である。図12は、サーバ5が生成する合成画像情報の例である。
サーバ5は、上述のように生成した記入画像情報と、予め背景画像DB6に記憶している背景画像情報とを合成することにより合成画像情報を生成する。背景画像情報は、図11に示すように、申込書3を構成する各枚目の固定デザインである背景の画像情報である。各枚目の背景はそれぞれ異なるため、それに対応し、背景画像情報も枚目毎に異なるものである。
サーバ5は、図10に示すような1枚目に対応する記入画像情報と、図11に示すような1枚目に対応する背景画像情報とを合成することで、図12に示すような1枚目に対応する合成画像情報を生成する。また、サーバ5は、図10に示すような2枚目に対応する記入画像情報と、図11に示すような2枚目に対応する背景画像情報とを合成することで、図12に示すような2枚目に対応する合成画像情報を生成する。つまり、サーバ5は、同一の枚目の記入画像情報と背景画像情報を合成することで、申込書3の各枚目に対応する合成画像情報を生成する。
このような合成画像情報を生成することにより、処理システム100は、紙媒体である申込書3の各枚目にそれぞれ対応するものであって、予め各枚目に印刷された背景、及び、利用者が電子ペンにより各枚目に記入した内容の双方を有するデジタルデータを容易に記憶、管理することが可能となる。これによれば、合成画像情報は背景及び記入内容の双方を有するため、合成画像情報を画面上に表示したり、印刷したりすることで、利用者がどの項目に何を記載したかを容易に確認することができる。
通常、紙媒体である申込書3の各枚目には、それぞれ複写処理や減感処理が施されているが、本実施形態の処理システム100は、複写処理や減感処理が施された各枚目に対応するデジタルデータを生成している。つまり、本実施形態の処理システム100によれば、電子ペン10から取得したデジタルデータにおいても、紙媒体における複写印刷及び減感印刷と同様に、転記機能及び減感機能を搭載することが可能となる。
[サーバ]
次に、サーバ5について詳しく説明する。図13は、処理システム100における、特にサーバ5の内部構成を示す。図示のように、サーバ5は、解析プログラム101、記入情報取得機能102、エリア座標情報抽出機能103、記入画像情報生成機能104、背景画像情報抽出機能105、合成画像情報生成機能106及び合成画像情報記憶機能107を有する。また、サーバ5は、背景画像DB6、エリア座標DB7及び合成画像DB8に接続されている。なお、各機能は、サーバ5が有するCPUが予め用意されたプログラムを実行することにより実現される。
解析プログラム101は、端末装置25を介して電子ペン10から取得した記入情報に基づいて、申込書3の各枚目に対応する記入画像情報及び合成画像情報を生成し、合成画像DB8に記憶するプログラムである。
記入情報取得機能102は、解析プログラム101を実行することにより、利用者が電子ペン10を使用して申込書3に記入した記入情報を取得する機能である。具体的に、本実施形態において記入情報取得機能102は、利用者が電子ペン10を使用して申込書3の1枚目である電子ペン用帳票に記入した記入情報を取得する。
エリア座標情報抽出機能103は、申込書3を構成する特定の枚目を識別する枚目IDに基づいて、エリア座標DB7から、対応するエリア座標情報を抽出する機能である。予め申込書3の1枚目である電子ペン用帳票上には、各枚目に対応するように情報取得エリアが設定されており、エリア座標情報は、情報取得エリアを特定するための座標情報である。ここで、図15を参照し、エリア座標DB7について説明する。図15は、エリア座標DB7のデータ構造を模式的に示す図である。図示のように、エリア座標DB7は、枚目IDとエリア座標情報が対応付けて記憶されている。枚目IDとは、申込書3を構成する各枚目を識別する情報である。エリア座標情報とは、各枚目に対応するように設定された情報取得エリアを特定するドットパターン上の位置座標である。エリア座標情報抽出機能103は、特定の枚目IDをキーとして、図示のようなエリア座標DB7を参照することで容易に、対応するエリア座標情報を抽出することができる。
記入画像情報生成機能104は、記入情報取得機能102が取得した記入情報から、エリア座標情報抽出機能103が抽出したエリア座標情報に基づいて、情報取得エリア内に記入された内容に対応する情報を抽出し、記入画像情報を生成する機能である。
背景画像情報抽出機能105は、エリア座標情報抽出機能103がキーとした特定の枚目IDに基づいて、背景画像DB6から、対応する背景画像情報を抽出する機能である。ここで、背景画像DB6について図14を参照して説明する。図14は、背景画像DB6のデータ構造を模式的に示す図である。図示のように、背景画像DB6は、枚目IDと背景画像情報が対応付けて記憶されている。枚目IDとは、申込書3を構成する各枚目を識別する情報である。背景画像情報とは、各枚目の固定デザインである背景画像のイメージデータ等である。背景画像情報抽出機能105は、特定の枚目IDをキーとして、図示のような背景画像DB6を参照することで容易に、対応する背景画像情報を抽出することができる。
合成画像情報生成機能106は、記入画像情報生成機能104が生成した記入画像情報と、背景画像情報抽出機能105が抽出した背景画像情報とを合成することにより、合成画像情報を生成する機能である。このとき合成する記入画像情報及び背景画像情報は共に同一の枚目IDに対応付けられた情報である。つまり、合成画像情報生成機能106は、申込書3を構成する各枚目に対応するデジタルデータである合成画像情報を生成する。
合成画像情報記憶機能107は、合成画像情報生成機能106が生成した合成画像情報を、当該合成画像情報が対応する枚目の枚目IDに対応付けて合成画像DB8に記憶する機能である。ここで、合成画像DB8について図16を参照して説明する。図16は、合成画像DB8のデータ構造を模式的に示す図である。図示のように、合成画像DB8は、枚目IDと合成画像情報が対応付けて記憶されている。枚目IDとは、申込書3を構成する各枚目を識別する情報である。合成画像情報とは、各枚目の背景及び記入内容に対応するデジタルデータである。具体的に、合成画像情報は、JPEG等のイメージデータである。サーバ5は、枚目IDに基づいて合成画像DB8から対応する合成画像情報を抽出し、当該合成画像情報を画面上に表示したり、印刷したりすることで、申込書3の各枚目に記入又は複写された内容を容易に確認することができる。
[合成画像情報生成処理]
次に、上記処理システム100により実行される合成画像情報生成処理について説明する。図17は、合成画像情報生成処理のフローチャートである。
なお、本実施形態の合成画像情報生成処理は、申込書3を構成する全ての枚目に対応する合成画像情報を自動的に生成するものとし、フローチャートにおける「n」の初期値は「1」であるものとする。しかし、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば利用者が指定した枚目の合成画像情報のみを適宜生成することとしてもよい。
利用者は、まず、電子ペン10を使用して申込書3に記入を行う。具体的に、利用者は、電子ペン10を使用して申込書3の1枚目である電子ペン用帳票の項目内に記入を行う。電子ペン10は、記入された記入情報を、端末装置25を介してサーバ5へ送信する。サーバ5は、端末装置25を介して、電子ペン10から記入情報を取得する(ステップS1)。
サーバ5は、まず、エリア座標DB7から1枚目に対応するエリア座標情報を抽出する(ステップS2)。具体的に、サーバ5は、枚目ID「P1」をキーとして、エリア座標DB7から対応するエリア座標情報を抽出する。さらに、サーバ5は、取得した記入情報から、抽出したエリア座標情報に基づいて、1枚目に対応する情報取得エリア内に記入された内容に対応する情報を抽出し、記入画像情報を生成する(ステップS3)。また、サーバ5は、背景画像DB6から1枚目に対応する背景画像情報を抽出する(ステップS4)。具体的に、サーバ5は、枚目ID「P1」をキーとして、背景画像DB6から対応する背景画像情報を抽出する。
サーバ5は、生成した記入画像情報と、抽出した背景画像情報とを合成することで、1枚目の背景及び記入内容に対応するデジタルデータである合成画像情報を生成する(ステップS5)。さらに、サーバ5は、枚目ID「P1」をキーとして、生成した合成画像情報を合成画像DB8に記憶する(ステップS6)。そして、サーバ5は、申込書3を構成する全ての枚目に対応する合成画像情報を生成したか否かを判定する(ステップS7)。全ての枚目に対応する合成画像情報を生成していないと判定した場合(ステップS7;No)、サーバ5は、フローチャートにおける「n」に1を加算し(ステップS8)、2枚目に対応する合成画像情報を生成すべくステップS2乃至S6の処理を繰り返し行う。一方、全ての枚目に対応する合成画像情報を生成したと判定した場合(ステップS7;Yes)、サーバ5は、合成画像情報生成処理を完了する。
このように、本実施形態によれば、サーバ5は、申込書3の枚目毎にどの情報取得エリア内の記入内容に対応する記入画像情報を生成すべきかを自動的に判断し、背景画像情報と合成することで容易に合成画像情報を生成する。具体的に、サーバ5は、予め枚目毎に設定された情報取得エリアに基づいて、記入情報から記入画像データを生成し、背景画像情報と合成することで合成画像情報を生成する。つまり、サーバ5は、紙媒体である申込書3を構成する各帳票に対応する合成画像情報を生成することができる。換言すると、予め枚目毎に情報取得エリアを設定することで、サーバ5は、当該情報取得エリアに基づき、任意の複写処理及び減感処理が施された各枚目に対応する合成画像情報を生成することができる。よって、本実施形態によれば、電子ペン10により取得したデジタルデータにおいても、通常の紙媒体と同様に、転記機能及び減感機能を搭載することが可能となる。
なお、本実施形態では、図13に示すように、サーバ5が各種機能及び各種DBを有することとしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、各種機能及び各種DBを端末装置25が有することとしてもよい。つまり、電子ペン10から記入情報を取得した端末装置25が、合成画像情報生成処理を行うこととしてもよい。
また、本実施形態では、図15に示すようにエリア座標DB7は、枚目ID及びエリア座標情報から構成されることとしている。しかし、本発明はこれに限定されるものではなく、エリア座標DB7は、これに加え、エリア座標情報が示す情報取得エリア内に配置されている各項目の識別情報や名称を記憶することとしてもよい。即ち、エリア座標DB7のデータ構成は任意に設定することができるが、必ず情報取得エリアを特定するエリア座標情報を有しているものとする。サーバ5は、電子ペン用帳票上に配置された項目のフィールド定義を意識することなく、情報取得エリアに基づいて記入画像情報の生成や合成画像情報の生成を行うからである。
また、本実施形態では、サーバ5が合成画像情報を生成し、合成画像DB8により管理することが記載されている。合成画像DB8により管理された合成画像情報は、所定の指示により、端末装置25に送信して画面上に表示させたり、印刷したりすることができる。このとき、予め端末装置25のログインIDと、アクセス権限とを対応づけておけば、サーバ5は、端末装置25による合成画像情報の表示や印刷を制限することができる。例えば、部長レベルの利用者の場合、端末装置25により申込書3の1枚目に対応する合成画像情報を閲覧することができるが、課長レベルの利用者の場合、端末装置25により申込書3の2枚目に対応する合成画像情報しか閲覧できないような制限を設定することができる。つまり、役職レベルの低い利用者は、端末装置25により所得項目及び家族構成項目を閲覧できないような制限を設定することができる。
また、本実施形態では、申込書3は、1枚の電子ペン用帳票と、複数枚の複写帳票とから構成されることとしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、申込書3が1枚の電子ペン用帳票であることとしてもよい。この場合、紙媒体の帳票は電子ペン用帳票1枚であるが、予め設定された背景画像情報や情報取得エリアに基づいて、サーバ5は、複数パターンの合成画像情報を生成することができる。よって、生成した合成画像情報を印刷した紙媒体を、従来の複写帳票と同様に使用することができる。これによれば、申込書3の製造コスト削減等を図ることができる。
[変形例]
上記実施形態では、申込書3は、1枚の電子ペン用帳票と、複数枚の複写帳票とから構成されており、1枚目の電子ペン用帳票に、複写帳票が必要とする情報が記入される項目が全て盛り込まれていることとしている。しかし、本発明はこれに限定されるものではなく、図18に示すように、申込書3が複数の電子ペン用帳票から構成されており、複数の枚目に記入された情報に基づいて記入画像情報及び合成画像情報を生成することとしてもよい。
この場合、申込書3の1枚目及び2枚目の双方にドットパターンが印刷されている。利用者が、電子ペン10を使用して1枚目の名前項目、住所項目及び所得項目に記入すると、2枚目の名前項目、住所項目及び所得項目にその内容が複写される。1枚目には家族構成項目が配置されていないため、利用者が1枚目に記入を行っても、2枚目の家族構成項目には何も複写されない。よって、利用者は、1枚目をめくり、電子ペン10を使用して2枚目の家族構成項目に記入を行う。電子ペン10は、1枚目の名前項目、住所項目及び所得項目に記入された情報と、2枚目の家族構成項目に記入された情報とを併せて記入情報とし、端末装置25を介してサーバ5へ送信する。サーバ5は、電子ペン10から取得した記入情報に基づいて、上記実施形態と同様に記入画像情報及び合成画像情報を生成する。
なお、例えば申込書3の2枚目のように、対応する記入画像情報を生成するために複数枚に記入された情報が必要な場合、情報取得エリアも、図18の破線で示すように、複数枚にわたるエリアとなる。よって、サーバ5は、記入情報から情報取得エリアに基づいて、1枚目に記入された情報と2枚目に記入された情報の双方を有する記入画像情報を生成する。
本発明によれば、電子ペンを利用して取得するデジタルデータに基づいて、紙媒体の帳票と同様に、複写処理及び減感処理を施した画像情報を容易に生成することができる。
電子ペンの使用形態を模式的に示す図である。 電子ペンの構造を示す機能ブロック図である。 専用ペーパーに印刷されたドットパターンによる情報の表現方法を説明する図である。 ドットパターン及びそれに対応する情報の例である。 専用ペーパーにより構成される帳票の構造を示す。 電子ペン用帳票の例を示す。 処理システムの概略構成を示す。 申込書の例である。 情報取得エリアを模式的に示す図である。 記入画像情報の例である。 背景画像情報の例である。 合成画像情報の例である。 処理システムに含まれるサーバの機能ブロック図である。 背景画像DBのデータ構造を模式的に示す図である。 エリア座標DBのデータ構造を模式的に示す図である。 合成画像DBのデータ構造を模式的に示す図である。 合成画像情報生成処理のフローチャートである。 変形例における申込書の例である。
符号の説明
2…ネットワーク
3…申込書
5…サーバ
10…電子ペン
11…プロセッサ
12…メモリ
13…データ通信ユニット
14…バッテリー
25…端末装置
26…問い合わせサーバ
27…サービスサーバ
100…処理システム

Claims (3)

  1. 電子ペンにより認識可能なドットパターンが印刷された電子ペン用帳票に記入された情報を処理する処理装置において、
    前記電子ペンを使用して前記電子ペン用帳票に記入された記入情報を取得する記入情報取得手段と、
    前記記入情報に基づいて生成する合成画像情報を識別する識別情報と、前記電子ペン用帳票において前記合成画像情報に必要な情報が記入されるエリアを示す前記ドットパターン上の位置座標であるエリア座標情報とを対応付けて記憶するエリア座標情報記憶手段と、
    前記識別情報と、前記合成画像情報に必要な背景画像に関する背景画像情報とを対応付けて記憶する背景画像情報記憶手段と、
    特定の識別情報である特定識別情報に基づいて、前記エリア座標情報記憶手段から対応するエリア座標情報を抽出するエリア座標情報抽出手段と、
    前記記入情報から、前記エリア座標情報抽出手段が抽出したエリア座標情報に基づいて、前記エリアに記入された情報に対応する画像情報である記入画像情報を生成する記入画像情報生成手段と、
    前記特定識別情報に基づいて、前記背景画像情報記憶手段から対応する背景画像情報を抽出する背景画像情報抽出手段と、
    前記記入画像情報生成手段が生成した記入画像情報と、前記背景画像情報抽出手段が抽出した背景画像情報とに基づいて、前記特定識別情報に対応する合成画像情報を生成する合成画像情報生成手段と、を備えることを特徴とする処理装置。
  2. 前記電子ペン用帳票は、当該電子ペン用帳票に記入した情報が複写される複数枚の複写帳票と1組の帳票セットとなっており、前記合成画像情報を識別する識別情報は、1組の帳票セットを構成する各帳票の枚目を識別する情報であって、
    前記合成画像情報に必要な情報が記入されるエリアは、前記電子ペン用帳票に記入した情報が前記複写帳票に複写されるエリアであり、
    前記背景画像情報は、前記電子ペン用帳票又は前記複写帳票において記入又は複写が行われない背景画像に関する情報であることを特徴とする請求項に記載の処理装置。
  3. 電子ペンにより認識可能なドットパターンが印刷された電子ペン用帳票に記入された情報を処理するコンピュータにより実行されるプログラムであって、
    前記電子ペンを使用して前記電子ペン用帳票に記入された記入情報を取得する記入情報取得手段、
    前記記入情報に基づいて生成する合成画像情報を識別する識別情報と、前記電子ペン用帳票において前記合成画像情報に必要な情報が記入されるエリアを示す前記ドットパターン上の位置座標であるエリア座標情報とを対応付けて記憶するエリア座標情報記憶手段、
    前記識別情報と、前記合成画像情報に必要な背景画像に関する背景画像情報とを対応付けて記憶する背景画像情報記憶手段、
    特定の識別情報である特定識別情報に基づいて、前記エリア座標情報記憶手段から対応するエリア座標情報を抽出するエリア座標情報抽出手段、
    前記記入情報から、前記エリア座標情報抽出手段が抽出したエリア座標情報に基づいて、前記エリアに記入された情報に対応する画像情報である記入画像情報を生成する記入画像情報生成手段、
    前記特定識別情報に基づいて、前記背景画像情報記憶手段から対応する背景画像情報を抽出する背景画像情報抽出手段、
    前記記入画像情報生成手段が生成した記入画像情報と、前記背景画像情報抽出手段が抽出した背景画像情報とに基づいて、前記特定識別情報に対応する合成画像情報を生成する合成画像情報生成手段、として前記コンピュータを機能させることを特徴とするプログラム。
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