JP4984590B2 - 電子ペン用帳票製造システム及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、電子ペン用帳票の製造技術に関する。
近年、「電子ペン」、「デジタルペン」などと呼ばれるペン型入力デバイスが登場しており(以下、本明細書では「電子ペン」と呼ぶ。)、その代表的なものとしてスウェーデンのAnoto社が開発した「アノトペン(Anoto pen)」が知られている。アノトペンは、所定のドットパターンが印刷された専用紙(以下、「専用ペーパー」と呼ぶ。)とペアで使用される。アノトペンは、通常のインクタイプのペン先部に加えて、専用紙上のドットパターンを読み取るための小型カメラと、データ通信ユニットを搭載している。利用者が専用紙上にアノトペンで文字などを書いたり、専用紙上に図案化されている画像をチェックしたりすると、ペンの移動に伴って小型カメラが専用紙上のドットパターンを検出し、利用者が書き込んだ文字、画像などの記入情報(「ストロークデータ」ともいう)が取得される。この記入情報が、データ通信ユニットによりアノトペンから近くのパーソナルコンピュータや携帯電話などの端末装置に送信される。このアノトペンを利用したシステムは、キーボードに代わる入力デバイスとして利用することが可能であり、上述のパーソナルコンピュータやキーボードの使用に抵抗がある利用者にとっては非常に使いやすい。そのため、現在、このような電子ペンを利用したシステムが普及しつつある(例えば、特許文献1)。
従来、電子ペン用帳票を製造するには、そのドットパターンの再現精度の問題からオフセット印刷を行うことが通例であった。しかし、オフセット印刷によって製造された電子ペン用帳票は、「複製」のため、同じ図案の帳票全てが同じドットパターンを持つことになる。即ち、物理的に異なる電子ペン用帳票であっても、電子ペンは同じ電子ペン用帳票として認識してしまう。
そのため、同じ図案の複数の電子ペン用帳票を別々に認識することができず、電子ペン用帳票を連続的に使用すると、データの混在やデータと持ち主の関連付け間違いが発生してしまう問題が生じていた。また、印刷は、ある程度部数がまとまらないとコストが割高になるため、多品種小ロットへの対応が難しいという問題も生じていた。
特開2004−153612号公報
本発明は、以上の点に鑑みてなされたものであり、各帳票にそれぞれ異なるドットパターンをプリンタ出力することで、1枚毎に個別識別可能な電子ペン用帳票を製造する製造システムを提供することを課題とする。
本発明の1つの観点では、電子ペンにより認識可能なドットパターンが印刷された電子ペン用帳票を製造する電子ペン用帳票製造システムであって、前記電子ペン用帳票に印刷される部品に関する情報を部品情報として記憶する部品情報記憶手段と、利用者ごとに、当該利用者用に電子ペン用帳票に印刷する部品を選択するための選択画面を表示する部品選択画面表示手段と、電子ペン用帳票に印刷されるドットパターンを電子ペン用帳票ごとに特定するドットパターン特定手段と、前記ドットパターン特定手段によりドットパターンが特定される電子ペン用帳票に利用者を関連付ける利用者特定手段と、前記部品選択画面表示手段により表示された前記選択画面上における選択と、前記部品情報記憶手段に記憶された部品情報とに基づいて、電子ペン用帳票ごとに、前記ドットパターン特定手段により特定したドットパターンに関連付ける部品の部品情報を特定する部品情報特定手段と、電子ペン用帳票ごとに、特定したドットパターンの位置座標における、前記部品情報特定手段により特定された部品の位置関係を定義した帳票エリア定義を作成する帳票エリア定義作成手段と、特定したドットパターン及び利用者と、作成した帳票エリア定義とを対応付けた関連付情報を作成する関連付情報作成手段と、紙媒体に、特定したドットパターン及び部品情報をプリンタ印刷することで前記電子ペン用帳票を製造する電子ペン用帳票製造手段と、を備える。
上記のように構成された電子ペン用帳票製造システムは、予め電子ペン用帳票を構成する部品に関する情報を部品情報として記憶している。ここで、部品とは、例えば製造する電子ペン用帳票がテスト用紙である場合における問題等である。部品は、テキストデータ及びイメージデータのいずれであっても構わない。電子ペン用帳票製造システムは、まず、利用者ごとに、当該利用者用に電子ペン用帳票に印刷する部品を選択するための選択画面を表示する。また、電子ペン用帳票製造システムは、電子ペン用帳票に印刷されるドットパターンを電子ペン用帳票ごとに特定する。なお、ドットパターンは、電子ペン用帳票製造システムが自動的に割り当てることとしてもよいし、電子ペン用帳票の製造者等が指定することにより割り当てることとしてもよい。さらに、電子ペン用帳票製造システムは、製造者の指示等に基づいて、ドットパターンが特定される電子ペン用帳票に利用者を関連付ける。電子ペン用帳票に関連付ける利用者は、例えば、当該電子ペン用帳票を使用する利用者である。また、電子ペン用帳票製造システムは、表示された選択画面上における選択と、記憶された部品情報とに基づいて、電子ペン用帳票ごとに、特定したドットパターンに関連付ける部品の部品情報を特定する。換言すると、選択画面により、特定したドットパターンを印刷した電子ペン用帳票を構成する部品を特定する。すると、電子ペン用帳票製造システムは、電子ペン用帳票ごとに、特定したドットパターンの位置座標における、特定された部品の位置関係を定義した帳票エリア定義を作成する。例えば、所定のサーバや端末装置が、電子ペン用帳票に記入された記入情報を取得した場合、このような帳票エリア定義を参照することにより、当該記入情報に含まれる位置座標から利用者が記入した部品を容易に特定することができる。さらに、電子ペン用帳票製造システムは、特定したドットパターン及び利用者と、作成した帳票エリア定義とを関連付けた関連付情報を作成し、記憶する。これによれば、記入情報に基づいて、関連付情報を参照することにより、容易に、利用者を特定したり、帳票エリア定義を抽出したりすることができる。そして、電子ペン用帳票製造システムは、プリンタを使用して、通常の紙媒体に、特定したドットパターン及び部品情報をプリンタすることで電子ペン用帳票を製造する。
このように、本発明によれば、特定した任意のドットパターン及び部品を、紙媒体にプリンタ印刷することにより、容易に電子ペン用帳票を製造することができる。このとき、製造者は、選択画面により、利用者ごとに、電子ペン用帳票に印刷する部品を任意に選択して配置することができる。そのため、小ロット多品種の電子ペン用帳票にも適用することができる。また、使用する利用者に合わせて部品を変更することができるため、各利用者に応じて、適切な電子ペン用帳票を容易に製造することができる。また、電子ペン用帳票を製造する際に、電子ペン用帳票製造システムは、帳票エリア定義を作成すると共に、ドットパターン及び利用者と関連付けた関連付情報を作成している。このような関連付情報を参照することにより、所定のサーバや端末装置は、電子ペン用帳票への記入情報に基づいて、利用者等を容易に特定することができる。よって、関連付けのため電子ペン用帳票にIDを記入するといった行為が不要となるため、利用者の負荷を軽減することができる。さらに、記入忘れによる記入情報の混在を防止することができる。
上記電子ペン用帳票製造システムの一態様では、前記部品選択画面表示手段は、前記選択画面に、複数の部品と複数の利用者とをそれぞれ列または行に表示し、各利用者に対する部品を選択するためのマトリックス状に配列したチェックボックスを表示する。これによれば、部品を容易に選択することができる。
上記電子ペン用帳票製造システムの一態様では、前記ドットパターン特定手段は、帳票毎に全て異なるドットパターンを特定する。これによれば、製造された電子ペン用帳票は、全て異なるドットパターンが印刷される。そのため、所定のサーバや端末装置は、電子ペンが取得する記入情報に含まれるドットパターン上の位置座標に基づいて、各電子ペン用帳票を個別に識別することができる。よって、1本の電子ペンを使用して複数の電子ペン用帳票に記入を行ったとしても、データを混在させることなく処理することができる。
上記電子ペン用帳票製造システムの他の一態様では、前記電子ペン用帳票製造システムは、前記部品を識別する部品識別情報と、前記部品の高さや幅に関する定義情報とを対応付けたエリア定義を記憶するエリア定義記憶手段と、特定した部品情報に対応する部品の部品識別情報に基づいて、前記エリア定義から前記定義情報を抽出する定義情報抽出手段と、をさらに備え、前記帳票エリア定義作成手段は、抽出した定義情報に基づいて、前記帳票エリア定義を作成する。
上記のように構成された電子ペン用帳票製造システムは、予めエリア定義を記憶している。さらに、電子ペン用帳票製造システムは、特定した部品情報に対応する部品の部品識別情報に基づいて、エリア定義から対応する部品の高さや幅に関する定義情報を抽出する。これによれば、予め部品の高さや幅が数値化等により定義された定義情報に基づいて、容易に、帳票エリア定義を作成することができる。
上記電子ペン用帳票製造システムのさらに他の一態様では、前記電子ペン用帳票製造システムは、特定した部品情報に対応する部品の配置を特定する配置特定手段をさらに備え、前記帳票エリア定義作成手段は、特定した配置に基づいて、前記部品情報と、前記ドットパターンの位置座標との関係を定義した帳票エリア定義を作成し、前記電子ペン用帳票製造手段は、紙媒体に、特定したドットパターン及び部品情報を、特定した配置に基づいてプリンタ印刷することで前記電子ペン用帳票を製造する。これによれば、電子ペン用帳票に印刷する部品のみならず、当該部品の配置をも製造者は自由に設定することができる。よって、例えば、電子ペン用帳票がテスト用紙であって、部品が問題である場合に、製造者は、各利用者に応じて同じ問題であっても出題する順番を任意に設定することができる。
上記電子ペン用帳票製造システムのさらに他の一態様では、前記部品は、利用者が解答するための問題である。
本発明の別の観点では、プログラムは、上記の電子ペン用帳票製造システムとしてコンピュータを機能させる。このようなプログラムをコンピュータにより実行することにより、上述の電子ペン用帳票製造システムを実現することができる。また、上述の電子ペン用帳票製造システムの各態様も同様に実現することができる。
本発明によれば、各帳票にそれぞれ異なるドットパターンをプリンタ出力することで、1枚毎に個別識別可能な電子ペン用帳票を製造する製造システムを提供することができる。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施の形態について説明する。まず、本実施形態のシステムにおいて入力デバイスとして使用される電子ペンの概要について説明する。
[電子ペン]
図1は電子ペンの使用形態を模式的に示す図であり、図2は電子ペンの構造を示す機能ブロック図である。図1に示すように、電子ペン10は、ドットパターンが印刷された専用ペーパー20と組み合わせて使用される。電子ペン10は、通常のインクペンと同様のペン先部17を備えており、利用者は通常のインクペンと同様に専用ペーパー20上に文字などを書くことになる。
図2に示すように、電子ペン10は、その内部にプロセッサ11、メモリ12、データ通信ユニット13、バッテリー14、LED15、カメラ16及び圧力センサ18を備える。また、電子ペン10は通常のインクペンと同様の構成要素としてインクカートリッジ(図示せず)などを有する。
電子ペン10は、ペン先部17により専用ペーパー20上に描かれたインクの軌跡をデータ化するのではなく、専用ペーパー20上で電子ペン10が移動した軌跡座標をデータ化する。LED15が専用ペーパー20上のペン先部17近傍を照明しつつ、カメラ16が専用ペーパー20に印刷されているドットパターンを読み取り、データ化する。つまり、電子ペン10は専用ペーパー20上で利用者が電子ペン10を移動させることにより生じるストロークを画像データ又はベクトルデータとして取得することができる。
圧力センサ18は、利用者が電子ペン10により専用ペーパー上に文字などを書く際にペン先部17に与えられる圧力、即ち筆圧を検出し、プロセッサ11へ供給する。プロセッサ11は、圧力センサ18から与えられる筆圧データに基づいて、LED15及びカメラ16のスイッチオン/オフの切換を行う。即ち、利用者が電子ペン10で専用ペーパー20上に文字などを書くと、ペン先部17には筆圧がかかる。よって、所定値以上の筆圧が検出されたときに、利用者が記述を開始したと判定して、LED15及びカメラ16を作動する。
カメラ16は専用ペーパー20上のドットパターンを読み取り、そのパターンデータをプロセッサ11に供給する。プロセッサ11は、供給されたドットパターンから、専用ペーパー20上でのXY座標を算出する。
プロセッサ11は、利用者の記述が行われる間に、筆圧の配列データ及びXY座標データを取得し、タイムスタンプ(時間情報)と関連付けてメモリ12に記憶していく。よって、メモリ12内には利用者の記述内容に対応するデータが時系列で記憶されていく。メモリ12の容量は例えば1Mバイト程度とすることができる。
利用者により送信指示がなされるまでは、取得された全てのデータはメモリ12内に保持される。そして、利用者が送信指示を行うと、データ通信ユニット13により、電子ペン10と所定距離内にある端末装置25へメモリ12内のデータが送信される。基本的には、一度送信指示がなされると、電子ペン10はメモリ12内に記憶していた全てのデータを端末装置25へ送信するため、メモリ12内はクリアされる。よって、送信後にもう一度同じ情報を端末装置25へ送信したい場合には、利用者は専用ペーパー20上に再度記述を行う必要がある。なお、この場合、利用者は専用ペーパー20上にインクペンで書かれた文字などをなぞればよいことになる。
電子ペン10自体は、送信ボタンなどの機能ボタンを備えておらず、送信指示その他の指示は、利用者が専用ペーパー20上の所定位置に設けられた専用ボックスを電子ペン10でチェックすることにより実行される。専用ボックスの位置座標には、予め送信指示が対応付けられており、プロセッサ11は専用ボックスの位置座標を受信すると、データ通信ユニット13にメモリ12内のデータを供給し、端末装置25への送信を行わせる。なお、電子ペン10は、データの送信完了を電子ペンの振動により示すことができる。
バッテリー14は電子ペン10内の各要素に電源供給するためのものであり、例えば電子ペンのキャップ(図示せず)により電子ペン10自体の電源のオン/オフを行うことができる。
このように、電子ペン10は利用者が専用ペーパー20上に記述した文字などに対応する座標データ及び筆圧データを取得して近傍の端末装置25へ送信する機能を有するが、電子ペン10のペン先部17は通常のインクペンとなっているため、専用ペーパー20上に記述した内容はオリジナルの原本として残るという特徴がある。即ち、紙の原本に対して記述するのと同時に、その内容を座標データなどの形態でリアルタイムに電子化することができる。
なお、電子ペン10の標準機能によれば、電子ペン10により得られるデータは、原則として座標データ又はベクトルデータの形態であり、テキストデータではない。但し、電子ペン10は標準機能として、専用ペーパー20上に設けられた専用エリアに記述することにより、英数字に限りテキスト化する機能は備えている。
また、電子ペン10内には、ペン自体及びその所有者に関するプロパティ情報(ペン情報及びペン所有者情報)を保持することができ、アプリケーションから参照することができる。ペン情報としては、バッテリーレベル、ペンID、ペン製造者番号、ペンソフトウェアのバージョン、サブスクリプションプロバイダのIDなどを保持できる。また、ペン所有者情報としては、国籍、言語、タイムゾーン、emailアドレス、空きメモリ容量、名称、住所、ファックス/電話番号、携帯電話番号などを保持することができる。
なお、上記の例におけるデータ通信ユニット13では、Bluetooth(登録商標)の無線伝送、USBケーブルを使用した有線伝送、端子などの接触によるデータ伝送など、各種の方法によって電子ペン10から端末装置25へのデータ送信を行うことが考えられる。
次に、電子ペンにより利用者が記述した内容のXY座標データを取得する方法について説明する。前述のように専用ペーパー20には、所定のドットパターンが印刷されている。電子ペン10のカメラ16は、利用者が専用ペーパー20上に記述したインクの軌跡を読み取るのではなく、専用ペーパー20上のドットパターンを読み取る。実際、図1に示すように、LED15による照明エリア及びカメラ16の撮影エリア(照明エリア内に位置する)は、ペン先部17が専用ペーパー20に接触する位置とはずれている。
ドットパターンはカーボンを含む専用インキなどで印刷されており、カメラ16はその専用インキによるパターンのみを認識することができる。専用インキ以外のインキ(カーボンを含まない)により、専用ペーパー上に罫線や枠などを印刷しても、電子ペンはそれらを認識することはない。よって、専用ペーパーを利用して各種申込書などの帳票を作成する際は、専用インキ以外のインキで入力枠や罫線、注意書きなどを印刷する。
ドットパターンは、図3に例示するように、各ドットの位置がデータに対応付けされている。図3の例では、ドットの位置を格子の基準位置(縦線及び横線の交差点)から上下左右にシフトすることにより、0〜3の2ビット情報を表示した例である。このようにして表現された情報の組合せにより、専用ペーパー上の位置座標が決定される。図4(a)に例示するように、縦横2mmの範囲内に36個のドットが格子状に配置され、これらのドットにより示されるデータの配列(図4(b))が、その専用ペーパー上の位置座標と対応付けされている。よって、電子ペン10のカメラ16が図4(a)に示すようなドットパターンを撮影すると、プロセッサ11はカメラ16から入力されるドットパターンのデータに基づいて図4(b)に示すデータ配列を取得し、それに対応する専用ペーパー上の位置座標(即ち、そのドットパターンがその専用ペーパー上のどの位置にあるのか)をリアルタイムで算出する。なお、ドットパターンを認識する最小単位は2mm×2mmであり、カメラ16は毎秒100回程度の撮影を行う。
次に、専用ペーパーについて説明する。専用ペーパーの構造の一例を図5に示す。図示のように、専用ペーパー20は、台紙30上にドットパターン32が印刷され、その上に罫線などの図案34が印刷されている。台紙30は通常は紙であり、ドットパターン32は前述のようにカーボンを含んだ専用インキにより印刷される。また、通常のインキなどにより図案34が印刷される。ドットパターンと図案とは同時に印刷してもよいし、いずれかを先に印刷してもよい。
図案34の例を図6に示す。図6は、ある申込書36の例であり、複数の記入欄38や送信ボックス39が印刷されている。図6には明確に図示されておらず、詳細は後述するが、実際にはドットパターンが申込書36の全面に印刷されており、その上に記入欄38や送信ボックス39が通常のインキにより印刷されている。利用者は、ドットパターンを意識することなく、従来からある申込書と同様に、電子ペン10を使用して必要事項を申込書36の各記入欄38に記入すればよい。
専用ペーパー20上のエリアは大きく2種類のエリアに分けることができる。1つは記入エリアであり、電子ペン10による記述内容をそのまま情報として取り扱うエリアである。図6の例では複数の記入欄38がこれに該当する。もう1つは機能エレメントであり、対応するエリア内を電子ペン10でチェックした際に、予めそのエリアに対して定義されているアクション、指示などを実行するようになっている。図6の例における送信ボックス39がこれに該当する。
送信ボックス39は前述したように電子ペン10内に記憶されているデータを近傍の端末装置25へ送信するための指示を行う際に使用される。利用者が送信ボックス39内に電子ペン10でチェックを入れると、電子ペン10が送信ボックス内のドットパターンを読み取る。当該パターンは送信指示に対応付けられており、電子ペン10内のプロセッサ11はデータ通信ユニット13にメモリ12内の記憶データの送信命令を発する。
なお、利用者が電子ペン10で申込書36に必要事項を入力すると、その入力事項がその申込書のどの項目に対するものであるかを、申込書上の座標データから特定することが可能である。
このように、ドットパターンを印刷した専用ペーパー上に所定の図案を印刷することにより、専用ペーパーを利用した各種申込書が作成できる。利用者は電子ペン10を使用して通常の要領で必要事項を記入すれば、その電子データが自動的に取得される。
上記の例では、ドットパターンは専用ペーパー上にカーボンを含むインキにより印刷されているが、プリンタ及びカーボンを含むインクを使用してドットパターンを通常の紙上にプリントすることも可能である。さらに、専用ペーパー上の図案も印刷ではなく、プリンタにより形成することも可能である。ドットパターンをプリンタにより紙上に形成する場合には、1枚1枚に異なるドットパターンを形成することが可能である。よって、形成されたドットパターンの違いにより、それらの用紙1枚1枚を識別し、区別することが可能となる。
なお、本明細書においては、「印刷」の語は、通常の印刷のみならず、プリンタによるプリントも含む概念とする。また、本明細書においては、通常の「オフセット印刷」は行わず、プリンタによる「プリンタ印刷」を行うものとする。
次に、電子ペンにより取得したデータの送信処理について図2を参照して説明する。電子ペン10が取得したデータは、主として利用者が入力した事項のデータであるが、通常はそのデータの送信先であるサービスサーバがどこであるかの情報は含まれていない。その代わりに、その専用ペーパーに関するアプリケーションやサービスを特定する情報が専用ペーパー上のドットパターンに含まれており、利用者の入力作業中に専用ペーパーからその情報が取得されている。よって、電子ペン10から専用ペーパーへの記入情報を受け取った端末装置25は、まず、問い合わせサーバ26に対して、その専用ペーパーに対して入力されたデータをどのサービスサーバ27へ送信すべきかの問い合わせを行う。問い合わせサーバ26は、専用ペーパー毎に、対応するサービスサーバの情報を有しており、端末装置25からの問い合わせに応じて、当該専用ペーパーに関するサービスなどを行うサービスサーバ27の情報(URLなど)を端末装置25へ回答する。それから、端末装置25は、電子ペンから取得した記入情報をそのサービスサーバ27へ送信することになる。
なお、上記の例では端末装置25、問い合わせサーバ26及びサービスサーバ27が別個に構成されているが、これらの幾つか又は全てを1つの装置として構成することも可能である。本実施形態において、後述する端末装置5は、上述の端末装置25、問い合わせサーバ26及びサービスサーバ27の機能を包含しているものとする。換言すると、後述する端末装置5は、上述の端末装置25、問い合わせサーバ26及びサービスサーバ27を兼ねているものとする。
[製造システム]
次に、本実施形態の製造システムについて説明する。図7に製造システム100の概略構成を示す。図7に示す製造システム100は、通常の紙媒体である各帳票にそれぞれ異なるドットパターンをプリンタ印刷することで、1枚毎に個別識別が可能な電子ペン用帳票3を製造するシステムである。さらに、製造システム100は、製造した電子ペン用帳票3のドットパターン、部品、利用者及び帳票エリア定義を関連付けて記憶するシステムである。電子ペン用帳票3は、上述の専用ペーパーである。ここで、部品とは、電子ペン用帳票3に印刷される絵柄やテキストのことである。部品は、イメージデータであっても、テキストデータであっても構わない。また、利用者とは、電子ペン用帳票3を使用する者など電子ペン用帳票3に対応付けられた者である。また、帳票エリア定義とは、電子ペン用帳票3に印刷されたドットパターン上の位置座標と、部品との関係を定義した情報である。
図7に示すように、製造システム100は、端末装置5及びプリンタ70が接続されることにより構成される。端末装置5とは、利用者が使用するパーソナルコンピュータ(以下、「PC」と呼ぶ。)等ネットワークを介してデータの授受が可能な端末である。また、端末装置5は、利用者データベース(以下、「DB」と呼ぶ。)6、部品DB7、ドットパターンDB8、エリア定義DB9及び関連付DB50に接続されている。
ここで、図8乃至図10を参照して、本システムによる電子ペン用帳票3の製造方法の概要を述べておく。図8は、電子ペン用帳票3を製造する過程を説明する図である。図9は、帳票エリア定義を説明する図である。図10は、関連付DB50のデータ構造を模式的に示す図である。
製造システム100は、電子ペン用帳票3に印刷される絵柄やテキストを部品として部品DB7に記憶している。端末装置5は、電子ペン用帳票3の製造者(以下、「製造者」と呼ぶ。)の指示等により、図8(a)に示すように、部品DB7に記憶された部品の中から任意の部品を抽出し、図8(b)に示すように帳票上の任意の位置に配置する。ここで、帳票とは、通常の紙媒体のことである。さらに、端末装置5は、自動的にドットパターンDB8からドットパターンを抽出し、当該ドットパターン及び帳票に配置した部品をプリンタ70によりプリンタ印刷することで、図8(c)に示すような電子ペン用帳票3を製造する。このとき、端末装置5は、抽出したドットパターンに任意の利用者を関連付ける。具体的には、利用者DB6に記憶された利用者の中から、製造した電子ペン用帳票3を使用する利用者を特定し、当該ドットパターンに関連付ける。これにより、記入情報に含まれるドットパターン上の位置座標に基づいて、端末装置5は、容易に電子ペン用帳票3に対応付けられた利用者を特定することが可能となる。
また、端末装置5は、電子ペン用帳票3に印刷されるドットパターン、部品及びその配置に基づいて、帳票エリア定義を行う。帳票エリア定義とは、電子ペン用帳票3に印刷されたドットパターン上の位置座標と、部品との関係を定義した情報であり、本実施形態では、図9(a)に示すように、部品のドットパターン上における位置を「height」、「width」、「top」及び「left」により定義している。ここで、「height」とは部品の高さを示す情報であり、「width」とは部品の幅を示す情報である。一方、「top」とは電子ペン用帳票3の上辺から部品までの距離を示す情報であり、「left」とは、電子ペン用帳票3の左辺から部品までの距離を示す情報である。
なお、「top」及び「left」は、電子ペン用帳票3上における部品の配置により決定される情報であるが、「height」及び「width」は、配置に関わらず部品毎に固定の情報である。そのため、エリア定義DB8は、図9(b)に示すように、部品を識別する部品IDをキーとして、部品の「height」及び「width」を数値化した情報を予め記憶している。つまり、端末装置5は、電子ペン用帳票3に印刷されたドットパターン上の位置座標及び配置された全ての部品に基づいて、エリア定義DB8を参照し、帳票エリア定義を作成する。
具体的に、帳票エリア定義は、電子ペン用帳票3を識別する帳票IDと、当該電子ペン用帳票3に配置された部品の部品IDと、対応する部品の「height」、「left」、「top」及び「width」を含むエリア定義とから構成される図9(c)に示すような情報である。帳票エリア定義は、例えばXML(eXtensible Markup Language)等によって記述されたテキストデータである。本実施形態において帳票エリア定義は、新たな電子ペン用帳票3を製造する度に、当該電子ペン用帳票3のドットパターン上の位置座標と部品の配置に応じて作成する必要がある。しかし、帳票エリア定義はXML等によって記述されたテキストデータであるため、情報量が少ない。そのため、予め部品が印刷されたドットパターンを切り貼りする処理より、端末装置5等への処理負荷は小さくてすむ。
そして、端末装置5は、製造する電子ペン用帳票3を識別する帳票IDと、当該電子ペン用帳票3に定義した利用者を識別する利用者ID及び利用者の氏名と、当該電子ペン用帳票3に定義したドットパターンの位置座標である帳票座標データと、作成した帳票エリア定義とを対応付けた関連付情報を作成する。この関連付情報は、端末装置5により、図10に示すように、関連付DB50に記憶される。
なお、製造した電子ペン用帳票3には、図8(c)に示すような問題に対応する部品のみならず、関連付けされた利用者の氏名等を併せて印刷することも可能であるが、詳細は後述する。
このように、製造システム100は、部品DB7から抽出した部品と、ドットパターンDB8から抽出したドットパターンとを、プリンタ70を使用して帳票にプリンタ印刷することにより、それぞれ異なるドットパターンが印刷された電子ペン用帳票3を容易に製造することができる。このとき、製造者は、電子ペン用帳票3に印刷する部品を任意に選択して自由に配置することができるため、小ロット多品種の電子ペン用帳票3にも適用することが可能である。また、使用する利用者に合わせて部品を変更することもできる。
また、製造された電子ペン用帳票3は、全て異なるドットパターンが印刷されている。そのため、端末装置5は、電子ペン10が取得する記入情報に含まれる座標データに基づいて、各電子ペン用帳票3を個別に識別することができる。よって、1本の電子ペン10を使用して複数の電子ペン用帳票3に記入を行ったとしても、データ混在が発生しない。
また、電子ペン用帳票3を製造する際に、製造システム100が、帳票ID、利用者ID、利用者の氏名、帳票座標データ及び帳票エリア定義を関連付けた関連付情報を作成し、関連付DB50に記憶させることで、記入情報に基づいて様々な情報を容易に特定することが可能となる。さらに、記入情報を利用者に関連付けるためのID記入等が不要となるため、利用者の手間を削減することができる。また、記入忘れによる記入情報の混在を防止することができる。
なお、本実施形態では、製造システム100における端末装置5が自動的にドットパターンを割り当てることとしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、製造者がドットパターンを意識的に指定することで割り当てることとしてもよい。
[問題選択画面]
ここで、問題選択画面について、図11を参照して説明する。図11は、問題選択画面の例である。問題選択画面とは、製造者が、電子ペン用帳票3を製造するために部品を配置する際、当該部品の内容、即ち問題を容易に選択することができる画面である。なお、本実施形態において、部品は、テストを構成する「問題」であって、製造される電子ペン用帳票3は、問題と解答欄が一体となったテスト用紙であるものとする。
問題選択画面は、図11(a)に示すように、利用者の氏名及び問題と、氏名及び問題の各組み合わせに対応するチェックボックスとから構成される画面であり、所定の操作により端末装置5の画面上に表示させることができる。ここで、利用者とは、製造されるテスト用紙に記入を行う者とする。つまり、製造者は、各利用者の学習レベルや弱点に応じて、テスト用紙に印刷する問題を特定し、図11(b)に示すようにチェックマークを表示させる。なお、チェックマークの表示は、マウス等の操作により行う。
製造システム100は、チェックされたチェックボックスに基づいて、テスト用紙を製造する際に、配置する部品及び利用者を定義する。具体的に、利用者「佐藤」を関連付けたドットパターンを印刷するテスト用紙には、部品内容「16÷5=」及び「38÷6=」の部品を配置する。
これによれば、製造者は、問題選択画面を使用して視覚的に分かりやすく、利用者及び部品の定義を行うことができる。さらに、製造者は、各利用者の学習レベルや弱点に応じて、適切なテスト用紙(電子ペン用帳票3)を容易に製造することができる。
なお、本実施形態では、問題選択画面を図11(a)に示すようなものとしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、問題選択画面の構成は任意に設定することができる。例えば、問題選択画面により、テスト用紙に印刷する問題、即ち電子ペン用帳票3に印刷する部品の順番や配置を設定することとしてもよい。これによれば、製造者は、問題選択画面を使用して、電子ペン用帳票3に印刷される部品のみならず、その配置も自由に設定することができる。
[電子ペン用帳票]
ここで、電子ペン用帳票3について、図12を参照して詳しく説明する。図12(a)は、利用者「鈴木」に対応する電子ペン用帳票3の例であり、図12(b)は、利用者「佐藤」に対応する電子ペン用帳票3の例である。なお、本実施形態における電子ペン用帳票は、テスト用紙であるものとする。
図示のように、電子ペン用帳票3は、ドットパターンがプリンタ印刷されると共に、当該ドットパターンに関連付けられた利用者の氏名及び部品が印刷されている。また、同じドリル52であっても、各利用者に応じた部品が印刷されているため、図12(a)に示す利用者「鈴木」に対応するテスト用紙と、図12(b)に示す利用者「佐藤」に対応するテスト用紙とは異なるドットパターン及び部品(問題)が印刷されている。
このように、製造システム100によれば、1枚1枚異なるドットパターンを印刷することができるため、関連付けられた利用者等を容易に特定することが可能となる。また、本発明は、小ロット多品種の電子ペン用帳票3にも適用することができるため、各利用者に応じた部品を配置することができる。よって、例えば、テスト用紙を製造する場合、利用者の学習レベルや弱点に応じた問題が印刷されたテスト用紙を容易に製造することができる。
[端末装置]
次に、端末装置5について詳しく説明する。図13は、製造システム100における、特に端末装置5の内部構成を示す。図示のように、端末装置5は、帳票製造プログラム101、ドットパターン特定機能102、利用者特定機能103、部品特定機能104、帳票エリア定義作成機能105、関連付情報記憶機能106及びプリンタ印刷機能107を有する。なお、各機能は、端末装置5が有するCPUが予め用意されたプログラムを実行することにより実現される。
帳票製造プログラム101は、ドットパターン、利用者及び部品を特定し、帳票3にプリンタ印刷することで、電子ペン用帳票3を製造するプログラムである。また、帳票製造プログラム101は、電子ペン用帳票3に印刷するドットパターンの位置座標と、部品との関係を定義した帳票エリア定義を作成するプログラムである。また、帳票製造プログラム101は、電子ペン用帳票3に印刷したドットパターン、利用者、部品及び作成した帳票エリア定義等を関連付けた関連付情報を作成し、関連付DB50に記憶するプログラムである。
ドットパターン特定機能102は、帳票製造プログラム101を実行することにより、製造する電子ペン用帳票3に印刷するドットパターンをドットパターンDB8から抽出し、特定する機能である。ドットパターン特定機能102は、各電子ペン用帳票3がそれぞれ異なるようなドットパターンを特定する。ドットパターンDB8は、予め使用可能な広範囲のドットパターンを記憶しているものとする。なお、ドットパターン特定機能102は、自動的にドットパターンを特定することとしてもよいし、製造者の指定によりドットパターンを特定することとしてもよい。
利用者特定機能103は、帳票製造プログラム101を実行することにより、製造する電子ペン用帳票3に関連付ける利用者を利用者DB6から抽出し、特定する機能である。
ここで、利用者DB6について、図14(a)を参照して説明する。図14(a)は、利用者DB6のデータ構造を模式的に示す図である。利用者DB6は、図示のように、利用者ID、氏名、住所等から構成されている。利用者IDは、利用者を識別する情報である。氏名及び住所は、利用者IDに対応する利用者の氏名及び住所である。製造システム100では、本実施形態のように電子ペン用帳票3としてテスト用紙を製造する場合、予め生徒の氏名や住所を、利用者IDをキーとして記憶している。
部品特定機能104は、帳票製造プログラム101を実行することにより、製造する電子ペン用帳票3に印刷する部品を部品DB7から抽出して配置し、特定する機能である。即ち、製造する電子ペン用帳票3に印刷する部品及びその配置を特定する機能である。部品特定機能104は、製造する電子ペン用帳票3に配置する全ての部品及びその配置を特定する。このとき、部品特定機能104は、製造者が上述の問題選択画面を使用してチェックしたチェックボックスに基づいて、部品やその配置の特定を行うこととしてもよい。
ここで、部品DB7について図14(b)を参照して説明する。図14(b)は、部品DB7のデータ構造を模式的に示す図である。部品DB7は、図示のように、部品ID及び部品内容から構成されている。部品IDは、部品の識別情報であり、部品内容は、部品を印刷することによって認識可能な情報である。本実施形態において部品は、テスト用紙を構成する問題であるものとする。
帳票エリア定義作成機能105は、ドットパターン特定機能102が特定したドットパターン上の位置座標と、部品特定機能104が特定した全ての部品との関係を、エリア定義DB9を参照することにより、定義した帳票エリア定義を作成する機能である。なお、エリア定義DB9については、図9(b)を使用して上述しているため、便宜上説明は省略する。
関連付情報記憶機能106は、製造する電子ペン用帳票3を識別する帳票IDと、利用者特定機能103が特定した利用者の氏名及び利用者IDと、ドットパターン特定機能102が特定したドットパターンの位置座標である帳票座標データと、帳票エリア定義作成機能105が作成した帳票エリア定義とを関連付けた関連付情報を作成し、関連付DB50に記憶する機能である。なお、関連付DB50については、図10を使用して上述しているため、便宜上説明は省略する。
端末装置5が、電子ペン10から記入情報を取得した場合、当該記入情報に基づいて上述の関連付DB50を参照することで、容易に利用者や帳票エリア定義を特定することができる。また、特定した帳票エリア定義に基づいて、利用者の記入がどの部品に対応するものであるかを容易に特定することができる。
プリンタ印刷機能107は、ドットパターン特定機能102が特定したドットパターンと、部品特定機能104が特定した部品とを、プリンタ70を使用してプリンタ印刷することで、電子ペン用帳票3を製造する機能である。このとき、プリンタ印刷機能107は、利用者特定機能103が特定した利用者の氏名等を一緒にプリンタ印刷することとしてもよい。
なお、プリンタ印刷機能107は、ドットパターンを、電子ペン10が認識可能なカーボンを含む専用インキなどで印刷する。一方、ドットパターン以外の部品や利用者の氏名を、電子ペンが認識不可能なカーボンを含まないインキ、即ち専用インキ以外のインキで印刷する。具体的に、本実施形態では、ドットパターンをカーボンが含まれている黒インキで印刷し、部品や利用者の氏名を黒以外のインキで印刷する。よって、本実施形態で使用するプリンタ70は、モノクロプリンタではなく、カラープリンタであるとする。
[帳票製造処理]
次に、上記の製造システム100により実行される帳票製造処理について説明する。図15は、帳票製造処理のフローチャートである。
まず、端末装置5は、電子ペン用帳票3に印刷されるドットパターンをドットパターンDB8から抽出し、特定する(ステップS1)。そして、端末装置5は、製造者の指示等により、電子ペン用帳票3に関連付ける利用者を利用者DB6から抽出し、特定する(ステップS2)。さらに、端末装置5は、製造者の指示等により、電子ペン用帳票3に印刷される部品を部品DB7から抽出し、特定する(ステップS3)。
ドットパターン、利用者及び部品が特定されると、端末装置5は、ドットパターンの位置座標及び全ての部品に基づいて、電子ペン用帳票3に対応する帳票エリア定義を作成する(ステップS4)。さらに、端末装置5は、製造する電子ペン用帳票3を識別する帳票IDと、特定した利用者の氏名及び利用者IDと、特定したドットパターンの座標データである帳票座標データと、作成した帳票エリア定義とを関連付けた関連付情報を作成し、関連付DB50に記憶する(ステップS5)。そして、製造者が、プリンタ70を使用して、特定したドットパターン及び部品を帳票にプリンタ印刷することにより、電子ペン用帳票3を製造する(ステップS6)。このとき、必要であれば、関連付けされた利用者の氏名等を併せてプリンタ印刷することとしてもよい。
このように、本実施形態では、電子ペン用帳票3を製造する際に、製造システム100が、帳票ID、利用者ID、氏名、帳票座標データ及び帳票エリア定義を関連付けた関連付情報を作成し、関連付DB50に記憶させている。そのため、電子ペン10から記入情報を取得した端末装置5は、当該記入情報に含まれる座標データに基づいて、関連付DB50の帳票座標データを参照することにより容易に利用者を特定することができる。また、記入情報に含まれる座標データに基づいて、対応する帳票エリア定義を参照することにより、利用者が電子ペン用帳票3上のどこに記入を行ったかを特定することができる。本実施形態のように、部品が問題である場合、記入情報に基づいて帳票エリア定義を参照した上でOCR(Optical Character Reader)等によって文字認識することで、容易に、各問題に対する利用者の解答を認識することができる。換言すると、電子ペン10から取得した記入情報に基づいて関連付DB50を参照することにより、任意のデータ処理を行うことが可能となる。
つまり、本実施形態では、予め配置しておいた部品、即ち任意の背景絵柄に対し、異なるドットパターンを1枚毎に変えて出力することができる。また、各ドットパターンアドレスに対し、どのような部品を出力したか、また誰(何)に関連付けたかを関連付情報として記録しておくことにより、電子ペン用帳票3に記入した情報が誰のものであるかを自動的に識別することができる。
[変形例]
なお、本実施形態では、製造システム100における端末装置5が、図13に示すように、帳票製造プログラム101及び各機能を有することとしている。しかし、本発明はこれに限定されるものではなく、図16に示す製造システム200のように、端末装置25がネットワーク2を介して帳票製造プログラム101及び各機能を有するサーバ150に接続していることとしてもよい。なお、サーバ150は、上述の問い合わせサーバ26及びサービスサーバ27を兼ねているものとする。
この場合、サーバ150のプリンタ印刷機能107は、ドットパターン特定機能102が特定したドットパターンと、部品特定機能104が特定した部品との情報を印刷指示情報として、ネットワーク2を介して端末装置25に送信する。そして、端末装置25は、取得した印刷指示情報に基づいてプリンタ70によりプリンタ印刷をすることで、電子ペン用帳票3を製造する。
これによれば、サーバ150によって帳票製造処理が行われるため、端末装置5の処理負荷を軽減することができる。
このように、本発明によれば、各帳票にそれぞれ異なるドットパターンをプリンタ出力することで、1枚毎に個別識別可能な電子ペン用帳票を製造し、利用することができる。
電子ペンの使用形態を模式的に示す図である。 電子ペンの構造を示す機能ブロック図である。 専用ペーパーに印刷されたドットパターンによる情報の表現方法を説明する図である。 ドットパターン及びそれに対応する情報の例である。 専用ペーパーにより構成される帳票の構造を示す。 電子ペン用帳票の例を示す。 製造システムの概略構成を示す。 電子ペン用帳票を製造する過程を説明する図である。 帳票エリア定義を説明する図である。 関連付DBのデータ構造を模式的に示す図である。 問題選択画面の例である。 電子ペン用帳票の例である。 図7に示す製造システムに含まれる端末装置の機能ブロック図である。 各種DBのデータ構造を模式的に示す図である。 帳票製造処理のフローチャートである。 変形例における製造システムの概略構成を示す。
符号の説明
2…ネットワーク
10…電子ペン
11…プロセッサ
12…メモリ
13…データ通信ユニット
14…バッテリー
25…端末装置
26…問い合わせサーバ
27…サービスサーバ
100…製造システム

Claims (7)

  1. 電子ペンにより認識可能なドットパターンが印刷された電子ペン用帳票を製造する電子ペン用帳票製造システムであって、
    前記電子ペン用帳票に印刷される部品に関する情報を部品情報として記憶する部品情報記憶手段と、
    利用者ごとに、当該利用者用に電子ペン用帳票に印刷する部品を選択するための選択画面を表示する部品選択画面表示手段と、
    電子ペン用帳票に印刷されるドットパターンを電子ペン用帳票ごとに特定するドットパターン特定手段と、
    前記ドットパターン特定手段によりドットパターンが特定される電子ペン用帳票に利用者を関連付ける利用者特定手段と、
    前記部品選択画面表示手段により表示された前記選択画面上における選択と、前記部品情報記憶手段に記憶された部品情報とに基づいて、電子ペン用帳票ごとに、前記ドットパターン特定手段により特定したドットパターンに関連付ける部品の部品情報を特定する部品情報特定手段と、
    電子ペン用帳票ごとに、特定したドットパターンの位置座標における、前記部品情報特定手段により特定された部品の位置関係を定義した帳票エリア定義を作成する帳票エリア定義作成手段と、
    特定したドットパターン及び利用者と、作成した帳票エリア定義とを対応付けた関連付情報を作成する関連付情報作成手段と、
    紙媒体に、特定したドットパターン及び部品情報をプリンタ印刷することで前記電子ペン用帳票を製造する電子ペン用帳票製造手段と、を備えることを特徴とする電子ペン用帳票製造システム。
  2. 前記部品選択画面表示手段は、前記選択画面に、複数の部品と複数の利用者とをそれぞれ列または行に表示し、各利用者に対する部品を選択するためのマトリックス状に配列したチェックボックスを表示することを特徴とする請求項1に記載の電子ペン用帳票製造システム。
  3. 前記ドットパターン特定手段は、帳票毎に全て異なるドットパターンを特定することを特徴とする請求項1又は2に記載の電子ペン用帳票製造システム。
  4. 前記電子ペン用帳票製造システムは、
    前記部品を識別する部品識別情報と、前記部品の高さや幅に関する定義情報とを対応付けたエリア定義を記憶するエリア定義記憶手段と、
    特定した部品情報に対応する部品の部品識別情報に基づいて、前記エリア定義から前記定義情報を抽出する定義情報抽出手段と、をさらに備え、
    前記帳票エリア定義作成手段は、抽出した定義情報に基づいて、前記帳票エリア定義を作成することを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか一項に記載の電子ペン用帳票製造システム。
  5. 前記電子ペン用帳票製造システムは、
    特定した部品情報に対応する部品の配置を特定する配置特定手段をさらに備え、
    前記帳票エリア定義作成手段は、特定した配置に基づいて、前記部品情報と、前記ドットパターンの位置座標との関係を定義した帳票エリア定義を作成し、
    前記電子ペン用帳票製造手段は、紙媒体に、特定したドットパターン及び部品情報を、特定した配置に基づいてプリンタ印刷することで前記電子ペン用帳票を製造することを特徴とする請求項14のいずれか一項に記載の電子ペン用帳票製造システム。
  6. 前記部品は、利用者が解答するための問題であることを特徴とする請求項1〜5のうちいずれか一項に記載の電子ペン用帳票製造システム。
  7. 請求項1〜6のうちいずれか一項に記載の電子ペン用帳票製造システムとしてコンピュータを機能させることを特徴とするプログラム。
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