JP2005309556A - データ処理システム及び方法並びにそれらに用いるデジタルペン及び特殊ペーパ - Google Patents

データ処理システム及び方法並びにそれらに用いるデジタルペン及び特殊ペーパ Download PDF

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Abstract

【課題】その帳票属性やデータ処理に関する情報を電子的に記憶しておかなくとも、その情報を取得することができ、正しいデータ処理を行なうことができるデータ処理システム及び方法並びにそれらに用いるデジタルペン及び特殊ペーパを提供すること。
【解決手段】生成したドットパターンとコードとを印刷するデータ処理装置102と、ドットパターンとコードが印刷された特殊ペーパ105と、上記ドットパターンを読み取ることによって特殊ペーパへの書き込み内容をデジタル筆記データとして取得し、更に、上記コードを読み取ってデコードすることにより、上記所定の情報を取得するデジタルペン103とを備え、データ処理装置は、デジタルペンから転送されたデジタル筆記データとデコードされた所定の情報とを用いて帳票のイメージを作成する等、所定のデータ処理を行なう。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ペーパ上に印刷されたドットパターンをデジタルペンで読み取ることによってペーパ上に手書きした文字や図形をデジタル化してデータ処理を行なうデータ処理システムに関する。
ドットパターンが印刷された特殊ペーパにデジタルペンを用いて文字や図形などを手書きし、同時にそれら文字や図形などをデジタルペンでデジタル化してパソコンやワープロなどに取り込むシステムが開発・実用化されている(例えば特許文献1参照)。この技術では、特殊ペーパ上に書き込んだ文字・図形の軌跡がデジタルペンにおいてベクトル化されてデータとなり、保存される。デジタルペンに保存されたデータがパソコンやワープロなどに取り込まれる。
図7を用いてその仕組みについて簡単に説明する。特殊ペーパ202には約0.3mmの格子間隔ごとにドットパターン210が印刷されており、そのドットの位置は格子点からみて上下左右に微妙にずれている。デジタルペン201が内蔵カメラ203によってこのドットパターン210を読み込むことにより、デジタルペン201のペン先がドットパターン空間上のどの位置にいるかその絶対座標を正確に特定することが可能である。ドットパターン空間の大きさは約6千万平方キロメートルに及ぶが、この広大なドットパターン空間の中から任意の6×6ドットの領域を切り出したとき、1つとして重複するものがないことが数学的に保証されている。ドットパターン空間はその管理を容易にするためA3、A4等の所定の大きさに区切られ、各区画に対してパターンID(Identification)が割り当てられている。
デジタルペン201は、カメラ203、インクカートリッジ204、筆圧センサ205、プロセッサ206、メモリ207、バッテリ208、データ転送モジュール209を内蔵している。筆圧センサ205が作動しているときのみ、カメラ203は、特殊ペーパのドットパターン情報を読み込み、プロセッサ206によってペン先の位置情報を取得する。即ち、特殊ペーパ202に書き込まれた文字や図形の軌跡をデジタル化して取得する。このデジタル筆記データはメモリ207上に蓄積される。コンピュータに接続されるクレードル(受け台)にペン201を挿し込むことにより、データ転送モジュール209を介して、特殊ペーパのパターンIDとそれぞれに対応する筆記データとがコンピュータに転送される。
なお、インクカートリッジ204によって描かれる文字や図形は、あくまでも目視のためのものであり、カメラ203によるドットパターン情報の読み込みに影響しない。カメラ203は、ペン先が辿る軌跡にあるドットパターンを読み取るのであり、従って、「書き込む」は本明細書では文字や図形の軌跡を形成することを表す。
この技術を用いたシステムとして、例えば、米国ヒューレット・パッカード社の帳票自動作成システムがある(非特許文献1参照)。これは、ドットパターンと帳票フォームと業務データとを紙に印刷して特殊ペーパの帳票をまず作成する。続いて、デジタルペンを用いてその帳票に文字を記入し、その筆記データをコンピュータに転送し、コンピュータにおいてその筆記データと帳票フォームと業務データとを合成して帳票のイメージデータを作成するものである。コンピュータでは、帳票印刷の際に、それぞれの紙に印刷したドットパターンのパターンIDと帳票フォーム種別と業務データとの対応関係を記憶している。それにより、ペンより転送された筆記データとパターンIDとを受信したとき、コンピュータは、上記対応関係に基づいて記入に用いた帳票の帳票フォーム種別と業務データとを識別し、正確に帳票のイメージデータの作成を行なう。
国際公開第WO01/26033号公報
米国ヒューレット・パッカード社(Hewlett-Packard Development Company, L.P.)、"帳票自動作成システム(HP Forms Automation System)"、[online]、ヒューレット・パッカード社ウェブサイト、[平成16年1月20日検索]、インターネット<URL:http://h30046.www3.hp.com/ipgformsautomationhow.php?regioncode=NA&langcode=USENG>
上述のように、従来システムによれば、帳票作成時に、印刷に用いたドットパターンと帳票フォームと業務データとの対応関係のテーブルをコンピュータにおいて記憶しておくことにより、デジタルペンを用いて記入したときの帳票のイメージ(スキャンイメージ)を正しく作成できるようになる。
更に、そのように作成された帳票の管理を行ない、また帳票のデータに基づくデータ処理を行なうために、帳票属性やデータ処理に関する情報がコンピュータにおいてテーブル(或いはファイル)として電子的に記憶されている必要がある。
なお、本願の発明者は、本発明に先立って、筆記データと帳票フォームと業務データとの印刷に加え、一次元バーコードを用いたチェックマークを特殊ペーパに記入する方法を考案した(特願2002−249898号)。チェックマークにより、同一パターンを有する同じ種類の特殊ペーパであってもそれぞれ別の特殊ペーパとして識別することが可能になる。ただし、コンピュータに上記テーブルが備えられることには変わりがない。
しかしながら、上記テーブルをコンピュータに備えるシステムでは、デジタルペンからの筆記データを取得して帳票イメージを作成し、データ処理を行なうコンピュータが複数存在するときに、テーブルの管理が問題となる。いずれかのコンピュータで上記テーブルを一元管理する場合、ネットワーク障害等によりそのテーブルを参照できない環境にあるコンピュータでは、筆記データからの帳票イメージ作成を行なうことができない。一方、各コンピュータで上記テーブルを分散管理する場合、各テーブルを最新の状態に保つ必要があり手間がかかる。
また、上記システムを複数のサイトに導入しているとき、一方のサイトのシステムで作成した帳票を他方のサイトのシステムで利用できるようにするためには、その帳票に対応する上記テーブル情報も他方のサイトのシステム側に移行する必要があり手間がかかる。
本発明の第1の目的は、紙にドットパターンや帳票フォームを印刷して帳票を作成する際に、その帳票属性やデータ処理に関する情報を電子的に記憶しておかなくとも、その情報を取得することができ、正しいデータ処理を行なうことができるデータ処理システム及び方法並びにそれらに用いるデジタルペン及び特殊ペーパを提供することにある。
また、本発明の第2の目的は、特殊ペーパ上のドットパターン以外の印刷内容から情報を読み取ることができるデジタルペンを提供することにある。
上記第1の目的を達成するための本発明のデータ処理システムは、ドットパターンと所定の情報のコードとを生成し、上記ドットパターンと上記コードとを印刷するデータ処理装置と、上記ドットパターンと上記コードが印刷された特殊ペーパと、上記ドットパターンを読み取ることによって上記特殊ペーパへの書き込み内容をデジタル筆記データとして取得し、更に、上記コードを読み取ってデコードすることによって上記所定の情報を取得するデジタルペンとを具備し、上記データ処理装置は、上記デジタルペンから転送された上記デジタル筆記データと上記デコードされた所定の情報とを用いて所定のデータ処理を行なうことを特徴とする。
特殊ペーパに印刷されるコードの所定の情報として、帳票属性やデータ処理に関する情報を採用することが可能であり、データ処理装置が帳票のイメージを作成する等の所定のデータ処理を行なう際に必要となるこれらの情報をデジタルペンから得ることができるので、データ処理装置は、これら情報を電子的に記憶しておかなくとも、その情報を把握でき正しいデータ処理を行なうことができるようになる。
上記第2の目的を達成するための本発明のデジタルペンは、ドットパターンと所定の情報のコードが印刷された特殊ペーパのペン先が接触している部分の上記ドットパターンと上記コードを読み取るカメラと、読み取った上記ドットパターンから上記特殊ペーパへの書き込み内容をデジタル筆記データとして取得するプロセッサと、読み取った上記コードをデコードすることによって上記所定の情報を取得するコード認識モジュールとを具備することを特徴とする。
上記カメラと上記コード認識モジュールを備えることによって、印刷されたコードを読み取って上記コードを成す所定の情報を取得することができ、ドットパターン以外の印刷内容から情報を読み取ることができるデジタルペンを実現することができる。
本発明によれば、特殊ペーパに用意される帳票の属性情報や筆記データの処理方法をシステム側で管理しておく必要がなくなり、ユーザの利便性が向上する。
また、本発明によれば、デジタルペンにおいて、二次元コードの読み取りが可能となり、二次元コードの印刷された紙または特殊ペーパからより多くの情報を取得することができるようになる。
以下、本発明に係るデータ処理システム及び方法並びにそれらに用いるデジタルペン及び特殊ペーパを図面に示した実施形態を参照して更に詳細に説明する。本実施形態は、病院内で使用される帳票を対象とするが、本発明はそれに限定されず、特殊ペーパ及びデジタルペンを用いて作成する帳票全般に適用可能であることは言うまでもない。病院内で使用される帳票として、経過記録、看護記録及び麻酔記録などの帳票が採り上げられる。本実施形態のデータ処理システムは、これらの帳票の各々に書き込んだ内容をイメージ化して業務システムに転送・保存し、データ処理を行なう。
図1において、データ処理システム101は、データ処理装置102、デジタルペン103、プリンタ装置104、帳票105及びクレードル106から構成される。
データ処理装置102は、帳票105の作成や帳票105のイメージの作成などを行なうコンピュータである。プリンタ装置104は、白紙に対してドットパターンや帳票レイアウト、業務データを印刷する装置である。帳票105は、経過記録や看護記録、麻酔記録などの各業務において使用する帳票であり、ドットパターンや帳票レイアウト、業務データ等が印刷された特殊ペーパである。クレードル106は、デジタルペン103が挿し込まれたときにデジタルペン内のデジタルデータを取得し、そのデジタルデータをデータ処理装置102に転送する装置である。本実施形態のデジタルペン103は、二次元コード読み取り機能が付加されている。
続いて、図2を用いてデジタルペン103の構成を説明する。図2において、デジタルペン301は、カメラ303、インクカートリッジ304、筆圧センサ305、プロセッサ306、メモリ307、バッテリ308、データ転送モジュール309及び二次元コード認識モジュール310を内蔵している。また、特殊ペーパ302には、ドットパターン312のほか、後で詳述する二次元コード311が印刷されている。
筆圧センサ305が作動しているときのみカメラ303は動作する。動作中のカメラ303は、特殊ペーパ302のドットパターン312上のペン先が接触している部分のドットパターン情報を読み取る。プロセッサ306は、読み取ったドットパターン情報によってペン先の位置情報と特殊ペーパのパターンIDを取得する。取得した位置情報から、特殊ペーパ202に書き込まれた文字や図形の軌跡がデジタル化された筆記データとなる。このデジタル筆記データがメモリ207上に蓄積される。
ペン先が特殊ペーパ302上の二次元コード311上にあるとき、カメラ303は二次元コード情報を読み取る。二次元コード認識モジュール310は、読み取った二次元コードのデコードを行なう。これらの筆記データや二次元コードデコード結果はメモリ307に蓄積される。
続いて、データ処理装置102(コンピュータ)に接続されたクレードル106にペン301を挿し込むことにより、データ転送モジュール309を介して、メモリ307に蓄積したデジタルデータがデータ処理装置102に転送される。
以上により、本発明の目的である、ドットパターン312が印刷された特殊ペーパ302に手書きされた文字や図形を読み取ってデジタル化するのに加えて、ドットパターン以外の印刷内容から情報を読み取ることができるデジタルペンが実現される。
次に、データ処理装置102の構成及び動作について説明するが、それに先立って、データ処理システム101を用いた病院における帳票記入・管理業務・データ処理の大まかな流れを以下に説明する。
病院スタッフは、データ処理装置102及びプリンタ装置104を操作して、紙にドットパターンや帳票フォーム、業務データ、二次元コードを印刷して帳票105(特殊ペーパ)を作成する。スタッフは、デジタルペン103と帳票105を持参して診察室や病室、手術室等に出向き、必要に応じてデジタルペン103を用いて帳票への記入を行なう。
記入に際して、初めに帳票105上の二次元コード部分をチェックしてから、即ち読み取ってから帳票フォーム部分への記入を行なう。記入後、スタッフはペン103をクレードル106に挿入し、デジタルデータを装置102に対して送信する。装置102は、転送された筆記データ等に基づいて帳票のスキャンイメージを作成する。装置102は、ネットワーク107を介して外部の業務システム108〜110と接続しており、作成したイメージデータを適当な業務システムに転送し、業務システム側にてそれぞれ担当する帳票イメージデータの管理を行なう。
さて、図1において、データ処理装置102は、CPU111、メモリ112、入力装置113、表示装置114、通信装置115、記憶装置117及びそれらの間のデータ通信等を制御する制御装置116からなる。記憶装置117は、データ処理装置(コンピュータ)102にデータ処理を実行させるためのプログラムであって、次に述べる7個の帳票データ入力部121〜筆記データ処理部126からなるプログラムを保有している。帳票データ入力部121〜筆記データ処理部126は、CPU111によって順次読み込まれる。
装置102は、帳票データ入力部121によって、外部の業務システム108〜110より利用可能な帳票フォームや業務データを取得して表示装置114に表示し、使用する帳票フォーム種別や業務データなどの入力を入力装置113より取得する。また、パターン割当部122によって、帳票1枚1枚に対してパターンIDを割り当て、そのIDに対応するドットパターンイメージを作成する。更に、二次元コード作成部123によって、帳票に印刷する帳票フォーム種別や業務データ、帳票に記入した筆記データの処理方法、等の情報の二次元コードを作成する。続いて、印刷部124によって、パターン割当部122にて作成したドットパターンイメージと、帳票データ入力部121にて受け付けた帳票フォーム及び業務データと、二次元コード作成部123にて作成した二次元コードとを、プリンタ装置104を用いて紙に印刷し帳票作成を行なう。次に、筆記データ取得部125によって、帳票記入後のデジタルペン103から転送されたデジタルデータを通信装置115により受信し、デジタルデータより筆記データ、二次元コードデコード結果を取得する。また、筆記データ処理部126によって、上記二次元コードデコード結果より筆記データの処理方法等を取得し、その処理方法に基づいて筆記データの処理を行なう。
入力装置113は、装置102に対して入力を行なうためのキーボードやマウスなどである。表示装置114は、装置102内で処理されている情報や帳票・業務データなどの情報を表示するためのディスプレイである。通信装置115は、ネットワーク107を介して外部の業務システム108〜110とのデータ送受信を行なう通信装置である。
本実施形態では、データ処理システム101を適切に動作させることにより、本発明の目的である、紙にドットパターンや帳票フォームを印刷して帳票を作成し、データ処理を行なう際に、その帳票属性やデータ処理に関する情報を電子的に記憶しておかなくとも、その情報を把握でき正しいデータ処理を行なうことが実現される。以下、この動作について図3を用いて説明する。
ステップ401にて、装置102は、帳票データ入力部121によって、ネットワーク107に接続されている全ての業務システム108〜110に対して、利用可能な帳票フォーム、業務データの情報の配信要求を行なう。
ステップ402にて、業務システム108〜110は、装置102からの上記配信要求を受け取り、提供可能な帳票フォーム種別とその帳票フォームデータと業務データの情報を装置102に対して返信する。
ステップ403にて、装置102は、帳票データ入力部121では、各業務システム108〜110より返信された帳票フォーム種別とその帳票フォームデータと業務データの情報を受信する。そして、図4に示すように、表示装置114上に、利用可能な帳票フォーム種別の一覧501と業務データの一覧502を表示する。
ステップ404にて、病院スタッフは、表示装置114上に表示された帳票フォーム種別と業務データの一覧の中から、帳票印刷を行なうべき帳票フォーム種別と業務データとを選択する。図4の例では、マウス(入力装置113)を用いて帳票フォーム種別一覧501、業務データ一覧502の中から希望のデータに対応する選択ボタンをチェックし、決定ボタン503をクリックしてデータ選択を行なう。本実施形態では、業務システム109(麻酔記録サーバ)の提供した"麻酔記録"の帳票フォームと業務データが選択されたものとする。
ステップ405にて、装置102は、ドットパターン割当部122によって、その装置102に対してユニークに(固有に)割り当てられたパターンIDの集合を管理しており、その中から未使用のパターンIDを選択し、そのパターンIDに対応するドットパターンのイメージを作成する。
ステップ406にて、装置102は、二次元コード作成部123によって、ステップ404にて選択された帳票フォーム種別と業務データ、及び上記帳票フォームデータを配信した業務システムのURL、及び帳票に記入された筆記データの処理方法、帳票1枚1枚を識別するためのユニークID等のデータを二次元コード化し、その二次元コードのイメージを作成する。データの二次元コード化は、例えば株式会社日立インフォメーションテクノロジー社製のソフトウエア「二次元バーコードフォント」を用いて行なわれる。
ここで、二次元コード化される情報の一例を図5に示す。図5の例では,二次元コード化すべき情報がXML形式で記述されており、上記情報がそれぞれ以下のタグに対応している。
・帳票フォーム種別→<formKind>
・帳票フォームデータを配信した業務システムのURL→<formURL>
・業務データ→<legacyData>
・ユニークID→<uniqueID>
・筆記データの処理方法→<process>
・帳票イメージ転送先URL→<sendURL>
図5の例では、筆記データの処理方法において「帳票イメージを作成して業務システムに転送する」処理が二次元コード化されている。従って、上記処理に必要となる帳票イメージ転送先URLも合わせて二次元コード化されている。
ステップ407にて、装置102は、印刷部124によって、ステップ404にて選択された帳票フォーム種別に対応する帳票フォームデータと、ステップ405にて作成されたドットパターンイメージと、ステップ406にて作成された二次元コードイメージとを合成し、プリンタ装置104を用いて合成したイメージを紙上に印刷して帳票105を作成する。ここで印刷された帳票の一例を図6に示す。帳票105全面にドットパターン601が印刷され、左上部分に業務データ602、右上部分に二次元コード603、中央部分に帳票フォーム604が印刷されている。
ステップ408にて、病院スタッフは、印刷された帳票105とデジタルペン103を用いて業務に関する帳票記入を行なう。帳票105とデジタルペン103があれば、どこででも記入できるため、病院スタッフは診察室や病室、手術室等に移動して帳票記入を行なうことができる。帳票105には業務データ602が印刷されているため、複数枚の帳票に同時に記入するような場合であっても、病院スタッフは、業務データ602を目視して確認することにより記入すべき正しい帳票を識別することが可能となる。記入の際、病院スタッフは、初めに帳票105上の二次元コード603部分をチェックしてから帳票フォーム604部分への記入を行なう。二次元コードチェック時、デジタルペン103は、カメラ303によってその二次元コード情報を読み取り、二次元コード認識モジュール310によって二次元コードのデコードを行ない、そのデコード結果をメモリ307に蓄積する。二次元コード認識は、例えば株式会社日立インフォメーションテクノロジー社製のソフトウエア「BarCatch QR QRコード認識ライブラリ」を用いて行なわれる。
帳票フォームへの記入時、デジタルペン103は、カメラ303によってペン先のドットパターン情報を読み取り、プロセッサ306によってペン先の位置情報とそのパターンIDとを取得し、メモリ307に蓄積する。
ステップ409にて、帳票記入終了後、病院スタッフは、装置102の設置されている場所に移動し、装置102に接続されたクレードル106にペン301を挿入する。ペン301は、データ転送モジュール309を介して、メモリ307に蓄積したデジタルデータを装置102に転送する。
ステップ410にて、装置102は、筆記データ取得部125によって、ステップ408にて転送されたデジタルデータを通信装置115により受信し、各帳票毎の二次元コードデコード結果(帳票フォーム種別、帳票フォームデータを配信した業務システムのURL、業務データ、ユニークID、筆記データの処理方法、帳票イメージ転送先URL等)、ドットパターンのパターンID、筆記データを取得する。上記二次元コードデコード結果に基づいて、装置102は、筆記データの処理として「帳票イメージを作成して業務システムに転送する」処理を実行する。
ステップ411にて、装置102は、筆記データ処理部126によって、ステップ410にて取得した「帳票フォームデータを配信した業務システムのURL」(業務システム109)に対して、同じく取得した「帳票フォーム種別」を送信し、その帳票フォームデータの配信要求を行なう。
ステップ412にて、業務システム109は、ステップ411にて装置102より転送された帳票フォーム種別と配信要求を受け取り、その帳票フォーム種別に対応する帳票フォームデータを装置102に対して返信する。
ステップ413にて、装置102は、筆記データ処理部126によって、業務システム109より返信された帳票フォームデータを受信し、その帳票フォームデータと、ステップ410にて取得した「業務データ」と「筆記データ」とを合成して、記入済みの帳票イメージ(スキャンイメージ)を作成する。
ステップ414にて、装置102は、帳票イメージ転送部127によって、ステップ410にて取得した「帳票イメージ転送先URL」(業務システム109)に対して、ステップ413にて作成した帳票イメージデータと、ステップ410にて取得した業務データとを送信する。
ステップ415にて、業務システム109は、ステップ414にて装置102より転送された帳票イメージデータ及び業務データを取得し、その帳票イメージデータと業務データとを対応付けてその管理を行なう。
なお、上記では、筆記データ処理部126において帳票イメージを作成することを採り上げたが、本発明は、帳票イメージ作成に限らず、単に筆記データの文字認識処理を行なって、そのコード化データ(文字認識結果)のみを業務サーバに登録して利用するよう処理を行なっても良く、広く所定のデータ処理を行なうことに適用可能である。
以上のようにして、紙にドットパターンや帳票フォームを印刷して帳票を作成する際に、帳票属性やデータ処理に関する情報を二次元コード化して帳票に印刷しておき、帳票記入時にペンで二次元コードを読み取って上記情報を復元することにより、本発明の目的である、上記情報を電子的に記憶しておかなくとも、その情報を把握でき正しいデータ処理を行なうことが実現される。
本実施形態では、業務データや帳票フォーム種別、業務システムURL等を二次元コード化して帳票に印刷しているが、その他の情報も二次元コード化して帳票印刷しても良い。例えば、帳票フォームデータそのものを二次元コード化して印刷した場合、業務システムより帳票フォームデータを取得する必要がなくなり、ステップ411、412が不要となる。その結果、業務システムがダウンしているような場合であっても帳票イメージの作成が可能となり、ユーザの利便性が向上する。
また本実施形態では、ペン301にて読み取りを行なうコード情報、及びデータ処理装置102にて帳票印刷、データ処理を行なうコード情報として二次元コードを使用しているが、上記の帳票属性やデータ処理に関する情報を埋め込み可能なコードであればどんなコードであっても構わない。例えば、二次元コードのような白黒二値コードでなく、白黒濃淡によるコードや画像によるコードであっても構わない。
また本実施形態では、ステップ405において各筆記データを識別するため、各帳票に対してそれぞれ異なるドットパターンを割り当てているが、各帳票に印刷した二次元コード内にユニークID(通し番号等)を埋め込んでいるため、このユニークIDに基づいて各筆記データがそれぞれどの帳票に記入されたものであるかを識別できるようになる。従って、ステップ405で示した異なるドットパターンの割り当て処理が実際には不要となり、有限なドットパターン空間の有効利用が可能となる。
また本実施形態では、病院スタッフは1台のデータ処理装置102において帳票印刷、ペンデータ転送及び帳票イメージ作成を行なったが、病院内に複数のデータ処理装置102が設置されている場合、どの装置102においてもペンデータ転送及び帳票イメージ作成を行なっても構わない。帳票イメージ作成処理に必要な内容が全て上記二次元コードに含まれているため、どの装置102においても帳票イメージ作成処理を実行することができる。
本発明に係るデータ処理システムの実施形態を説明するためのシステム構成図。 本発明に係るデジタルペンと特殊ペーパの実施形態を説明するための図。 本発明に係るデータ処理方法の実施形態を説明するための処理フロー図。 本発明の実施形態における印刷すべき帳票フォーム種別と業務データの選択画面の一例を示す図。 本発明の実施形態における帳票に印刷される二次元コード情報の一例を示す図。 本発明の実施形態における印刷済み帳票の一例を示す図。 従来技術のデジタルペン及び特殊ペーパを説明するための図。
符号の説明
101…データ処理システム、102…データ処理装置、103…デジタルペン、104…プリンタ装置、105…帳票(特殊ペーパ)、106…クレードル、107…ネットワーク、108〜110…業務システム、111…CPU、112…メモリ、113…入力装置、114…表示装置、115…通信装置、116…制御装置、117…記憶装置、121…帳票データ入力部、122…パターン割当部、123…二次元コード作成部、124…印刷部、125…筆記データ取得部、126…筆記データ処理部、127…帳票イメージ転送部。

Claims (10)

  1. ドットパターンと所定の情報のコードとを生成し、上記ドットパターンと上記コードとを印刷するデータ処理装置と、
    上記ドットパターンと上記コードが印刷された特殊ペーパと、
    上記ドットパターンを読み取ることによって上記特殊ペーパへの書き込み内容をデジタル筆記データとして取得し、更に、上記コードを読み取ってデコードすることにより、上記所定の情報を取得するデジタルペンとを具備し、
    上記データ処理装置は、上記デジタルペンから転送された上記デジタル筆記データと上記デコードされた所定の情報とを用いて所定のデータ処理を行なうことを特徴とするデータ処理システム。
  2. 上記特殊ペーパに印刷される上記コードが二次元コードであることを特徴とする請求項1に記載のデータ処理システム。
  3. 上記所定の情報は、作成する帳票の属性を示す情報を含んでおり、上記データ処理装置は、上記デコードされた所定の情報に含まれる属性を示す情報から帳票を個別に識別することを特徴とする請求項1に記載のデータ処理システム。
  4. 上記所定の情報は、上記筆記データを使って行なう帳票の処理方法を示す情報を含んでおり、上記データ処理装置は、上記デコードされた所定の情報に含まれる処理方法を示す情報に従って帳票を処理することを特徴とする請求項1に記載のデータ処システム。
  5. ドットパターンと所定の情報のコードが印刷された特殊ペーパのペン先が接触している部分の上記ドットパターンと上記コードを読み取るカメラと、
    読み取った上記ドットパターンから上記特殊ペーパへの書き込み内容をデジタル筆記データとして取得するプロセッサと、
    読み取った上記コードをデコードすることによって上記所定の情報を取得するコード認識モジュールとを具備することを特徴とするデジタルペン。
  6. 取得した上記デジタル筆記データと上記所定の情報とを外部に転送するデータ転送モジュールを具備することを特徴とする請求項5に記載のデジタルペン。
  7. デジタルペンによって読み取られるドットパターンと所定の情報のコードとが印刷されていることを特徴とする特殊ペーパ。
  8. 上記デジタルペンは、
    上記特殊ペーパのペン先が接触している部分の上記ドットパターンと上記コードを読み取るカメラと、
    読み取った上記ドットパターンから上記特殊ペーパへの書き込み内容をデジタル筆記データとして取得するプロセッサと、
    読み取った上記コードをデコードすることによって上記所定の情報を取得するコード認識モジュールとを具備することを特徴とする請求項7に記載の特殊ペーパ。
  9. ドットパターンと所定の情報のコードとを生成するステップと、
    上記ドットパターンと上記コードとを紙に印刷して特殊ペーパを作成するステップと、
    上記ドットパターンを読み取ることによって上記特殊ペーパへの書き込み内容をデジタル化した筆記データとして取得するステップと、
    上記コードを読み取ってデコードすることにより、上記所定の情報を取得するステップと、
    上記筆記データと上記デコードされた所定の情報とを用いて所定のデータ処理を行なうステップとを具備することを特徴とするデータ処理方法。
  10. 上記特殊ペーパに印刷される上記コードが二次元コードであることを特徴とする請求項9に記載のデータ処理方法。
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