JP2009170979A - 文書管理システム、文書管理装置およびプログラム - Google Patents

文書管理システム、文書管理装置およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】筆記画像を電子文書に対応付けるに際して、筆記画像と電子文書との間の媒体上での相対的な位置関係を維持するための処理を軽減する。
【解決手段】媒体上に電子文書の画像である文書画像と、媒体の識別情報と媒体上の位置を表す位置情報とが符号化された符号画像とを形成するに際して、位置情報を生成する位置符号生成部27bは、媒体上に形成される文書画像の位置を基準として位置情報を生成する。
【選択図】図2

Description

本発明は、文書管理システム、文書管理装置およびプログラムに関する。
近年、用紙等の媒体上に筆記された文字や図形等が電子データに変換され、それがパソコンや携帯電話等に転送されて、筆記内容が保存等される技術が注目されている。
かかる技術では、表面にそれぞれ異なる微細パターンが印刷された媒体と、例えば撮像素子が内蔵されたペンデバイスとが用いられる。すなわち、ペンデバイスにより媒体上に筆記が行われると、筆記された文字や図形等(筆跡)の位置の微細パターンが撮像素子に読み込まれ、筆跡の位置座標が特定される。それにより、筆記された文字や図形等からなる電子文書の生成や、所定の電子文書への文字や図形等の付加等が行われる(例えば、特許文献1参照)。
そしてその場合に、筆跡の位置座標を特定する微細パターンは、微細パターンが印刷された媒体の所定位置(例えば、媒体の端部位置)を基準として形成される(例えば、特許文献2参照)。
特開2004−94907号公報 特許第3523618号公報
ここで一般に、電子文書を媒体に印刷するに際して、例えば拡大縮小率や媒体の上下左右端部に形成する余白領域の大きさ等といった媒体上でのレイアウトを定めるための各種の設定(印刷設定)が行われる。そのため、媒体に筆記された文字や図形等(筆記画像)を電子文書に付加等するには、筆記画像と電子文書との間の媒体上での相対的な位置関係が維持されるように、印刷設定に応じ、媒体上での筆記画像の位置座標を電子文書での位置座標に対応付けるための変換処理を行う必要があった。
本発明は、筆記画像を電子文書に対応付けるに際して、筆記画像と電子文書との間の媒体上での相対的な位置関係を維持するための処理を軽減することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、媒体上に電子文書の画像である文書画像と、当該媒体の識別情報と当該媒体上の位置を表す位置情報とが符号化された符号画像とを形成する画像形成手段と、前記画像形成手段にて前記符号画像として符号化されて形成される前記位置情報を生成する位置情報生成手段とを備え、前記位置情報生成手段は、前記位置情報を前記画像形成手段にて前記媒体上に形成される前記文書画像の位置を基準として生成することを特徴とする文書管理システムである。
請求項2に記載の発明は、前記位置情報生成手段は、前記媒体上に形成される前記文書画像内の所定位置を原点に設定し、当該原点を基点として当該文書画像内の位置の座標を設定する前記位置情報を生成することを特徴とする請求項1記載の文書管理システムである。
請求項3に記載の発明は、前記位置情報生成手段は、前記文書画像を含む前記媒体上の領域を定義し、定義した当該領域の端部位置を前記原点に設定することを特徴とする請求項2記載の文書管理システムである。
請求項4に記載の発明は、前記位置情報生成手段は、前記電子文書を前記媒体上に形成する際の拡大縮小率がmとして設定された場合に、当該媒体上での文書画像の領域内に設定される座標間隔を等倍に設定された場合の当該座標間隔の1/mに設定して前記位置情報を生成することを特徴とする請求項1記載の文書管理システムである。
請求項5に記載の発明は、前記画像形成手段にて前記符号画像として符号化されて形成される前記識別情報を生成する識別情報生成手段をさらに備え、前記識別情報生成手段は、1の前記媒体上に複数の前記文書画像が形成される場合に、当該文書画像が形成された領域毎に異なる前記識別情報を生成することを特徴とする請求項1記載の文書管理システムである。
請求項6に記載の発明は、前記位置情報生成手段は、前記画像形成手段にて前記媒体上に形成される前記文書画像外の位置の座標を当該媒体上での当該文書画像の位置を基準として設定する前記位置情報をさらに生成することを特徴とする請求項1記載の文書管理システムである。
請求項7に記載の発明は、前記媒体上に形成された前記文書画像を電子化した第2の電子文書を生成する電子文書生成手段と、前記電子文書生成手段にて生成された前記第2の電子文書と、前記位置情報生成手段にて生成された前記位置情報とを対応付けて記憶する記憶手段とをさらに備えたことを特徴とする請求項1記載の文書管理システムである。
請求項8に記載の発明は、媒体上に電子文書の画像である文書画像を形成する際の当該媒体上での当該文書画像のレイアウトを指示するレイアウト情報を取得する情報取得手段と、前記媒体上にて前記文書画像に重畳して形成される符号画像に含ませる当該媒体上の位置を表す位置情報を生成する位置情報生成手段とを備え、前記位置情報生成手段は、前記位置情報を前記情報取得手段にて取得された前記レイアウト情報に応じて前記媒体上に形成される前記文書画像の位置を基準として生成することを特徴とする文書管理装置である。
請求項9に記載の発明は、前記位置情報生成手段は、前記媒体上に形成される前記文書画像内の所定位置を原点に設定し、当該原点を基点として当該文書画像内の位置の座標を設定する前記位置情報を生成することを特徴とする請求項8記載の文書管理装置である。
請求項10に記載の発明は、前記位置情報生成手段は、前記情報取得手段にて拡大縮小率がmとして設定された前記レイアウト情報を取得した場合に、前記媒体上での前記文書画像の領域内に設定される座標間隔を等倍に設定された場合の当該座標間隔の1/mに設定して前記位置情報を生成することを特徴とする請求項8記載の文書管理装置である。
請求項11に記載の発明は、前記媒体上にて前記文書画像に重畳して形成される符号画像に含ませる当該媒体の識別情報を生成する識別情報生成手段をさらに備え、前記識別情報生成手段は、前記情報取得手段にて1の前記媒体上に複数の前記文書画像を形成する前記レイアウト情報を取得した場合に、当該文書画像が形成された領域毎に異なる前記識別情報を生成することを特徴とする請求項8記載の文書管理装置である。
請求項12に記載の発明は、前記位置情報生成手段は、前記情報取得手段にて取得された前記レイアウト情報に応じて前記媒体上に形成される前記文書画像外の位置の座標を当該媒体上での当該文書画像の位置を基準として設定する前記位置情報をさらに生成することを特徴とする請求項8記載の文書管理装置である。
請求項13に記載の発明は、前記媒体上に形成された前記文書画像を電子化した第2の電子文書を生成する電子文書生成手段と、前記電子文書生成手段にて生成された前記第2の電子文書と、前記位置情報生成手段にて生成された前記位置情報とを対応付けて記憶する記憶手段とをさらに備えたことを特徴とする請求項8記載の文書管理装置である。
請求項14に記載の発明は、コンピュータに、媒体上に電子文書の画像である文書画像を形成する際の当該媒体上での当該文書画像のレイアウトを指示するレイアウト情報を取得する機能と、前記媒体上にて前記文書画像に重畳して形成される符号画像に含ませる当該媒体上の位置を表す位置情報を、取得された前記レイアウト情報に応じて当該媒体上に形成される当該文書画像の位置を基準として生成する機能とを実現させることを特徴とするプログラムである。
本発明の請求項1によれば、本発明を採用しない場合に比べて、筆記画像を電子文書に対応付けるに際しての筆記画像と電子文書との間の媒体上での相対的な位置関係を維持するための処理を軽減できる。
本発明の請求項2によれば、媒体に文書画像を形成するに際して、文書画像形成時の設定により媒体上での文書画像のレイアウトが変動しても、同一の電子文書の文書画像領域には同一の位置情報を埋め込むことができる。
本発明の請求項3によれば、文書画像領域の位置座標を文書画像の端部から内部に向けて単調増加するように設定できるので、本発明を採用しない場合に比べて、文書画像領域内の位置を容易に特定することができる。
本発明の請求項4によれば、電子文書が拡大縮小されて画像形成される場合にも、同一の電子文書の文書画像領域には同一の位置情報を埋め込むことができる。
本発明の請求項5によれば、1の媒体上に複数の文書画像が形成された場合にも、同一の電子文書の文書画像領域には同一の位置情報を埋め込むことができ、かつ文書画像と文書画像の元となった電子文書とを対応付けることができる。
本発明の請求項6によれば、余白領域に文字や図形等が筆記された場合にも、文字や図形等の筆記画像を電子文書に対応付けることができる。
本発明の請求項7によれば、電子文書の内容が変更されたり、電子文書が消去された場合に、電子文書に関する印刷文書と同一の内容を再度印刷するに際して、電子文書を基準とした位置情報を新たに生成する必要がなくなる。
本発明の請求項8によれば、本発明を採用しない場合に比べて、筆記画像を電子文書に対応付けるに際しての筆記画像と電子文書との間の媒体上での相対的な位置関係を維持するための処理を軽減できる。
本発明の請求項9によれば、媒体に文書画像を形成するに際して、文書画像形成時の設定により媒体上での文書画像のレイアウトが変動しても、同一の電子文書の文書画像領域には同一の位置情報を埋め込むことができる。
本発明の請求項10によれば、電子文書が拡大縮小されて画像形成される場合にも、同一の電子文書の文書画像領域には同一の位置情報を埋め込むことができる。
本発明の請求項11によれば、1の媒体上に複数の文書画像が形成された場合にも、同一の電子文書の文書画像領域には同一の位置情報を埋め込むことができ、かつ文書画像と文書画像の元となった電子文書とを対応付けることができる。
本発明の請求項12によれば、余白領域に文字や図形等が筆記された場合にも、文字や図形等の筆記画像を電子文書に対応付けることができる。
本発明の請求項13によれば、電子文書の内容が変更されたり、電子文書が消去された場合に、電子文書に関する印刷文書と同一の内容を再度印刷するに際して、電子文書を基準とした位置情報を新たに生成する必要がなくなる。
本発明の請求項14によれば、本発明を採用しない場合に比べて、筆記画像を電子文書に対応付けるに際しての筆記画像と電子文書との間の媒体上での相対的な位置関係を維持するための処理を軽減できる。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態(以下、「実施の形態」という)について詳細に説明する。
[実施の形態1]
まず、本実施の形態における文書管理システムの全体構成について説明する。
図1は、本実施の形態の文書管理システムの構成の一例を示した図である。図1に示したように、この文書管理システムは、端末装置10と、文書サーバ20と、識別情報サーバ30と、画像形成装置40と、端末装置50とがネットワーク80に接続されることにより構成されている。また、端末装置50には、デジタルペン60が通信装置70を介して接続されている。
本実施の形態の文書管理システムでは、端末装置10から電子文書の印刷要求が行われると、文書サーバ20は端末装置10からの印刷要求を受け取り、画像形成装置40に対して印刷要求の対象となった電子文書の印刷指示を行う。それにより、画像形成装置40は、この電子文書の文書画像を紙等の媒体に印刷するが、その際に、画像形成装置40は文書画像に加えて符号画像を媒体上に印刷する。
ここでの符号画像とは、識別情報および位置情報を符号化して得られる識別符号および位置符号を画像化したものである。識別情報とは、媒体を一意に特定するための情報であり、本実施の形態では識別情報サーバ30が発行する。また、位置情報は、媒体上の座標位置を特定するための情報であり、本実施の形態では文書サーバ20が生成する。
そして、文書画像と符号画像とが印刷された媒体に対し、ユーザが筆跡情報生成手段の一例であるデジタルペン60を用いて筆記すると、デジタルペン60は符号画像に含まれる位置情報に基づいて手書き情報(筆跡情報)を生成する。またそれと同時に、デジタルペン60は符号画像に含まれる識別情報を認識する。そして、認識された識別情報と筆跡情報とは、端末装置50を介して文書サーバ20に送られる。識別情報と筆跡情報とを受け取った文書サーバ20は、識別情報に基づいて媒体に印刷された電子文書を特定し、この特定された電子文書と筆跡情報とを関連付けて記憶する。
なお、本明細書では、媒体に記録する画像の元となる電子データを「電子文書」と表記するが、これは、テキストを含む「文書」を電子化したデータのみを意味するものではない。例えば、絵、写真、図形等の画像データ(ラスタデータかベクターデータかによらない)、データベース管理ソフトウェアや表計算ソフトウェアで記録されるデータ、その他の印刷可能な電子データも含めて「電子文書」としている。
また、本明細書において、「媒体」は、画像を印刷可能な媒体であれば、その材質は問わない。代表例は紙であるが、OHPシート等といったプラスチックシートや金属板等であっても構わない。
さらに、本明細書では、電子文書、媒体、さらにはデジタルペン60やユーザについて、それぞれを一意に識別するための識別情報を用いて処理を行うが、単に「識別情報」という場合には、媒体に関する識別情報を意味するものとする。すなわち、本実施の形態では、媒体に固有に付与される媒体識別情報の一例として、この識別情報を用いる。
続いて、本実施の形態の文書管理システムを構成する各構成要素について詳細に説明する。
端末装置10は、文書サーバ20に対して電子文書の印刷を要求するコンピュータ装置である。ここで、端末装置10としては、例えば、パーソナルコンピュータやワークステーション、その他のコンピュータが用いられる。
文書サーバ20は、電子文書を記憶し管理するコンピュータ装置である。また、端末装置10から電子文書の印刷要求があると、電子文書の画像と、識別情報および位置情報を表す符号画像とを生成し、これらを合成した合成画像を媒体に印刷する印刷命令を画像形成装置40に対して出力する。ここで、文書サーバ20としては、例えば、パーソナルコンピュータやワークステーション、その他のコンピュータが用いられる。
識別情報サーバ30は、媒体に付与する識別情報を発行するコンピュータ装置である。そして、発行した識別情報を、その識別情報が付与される媒体に印刷される電子文書と関連付けて記憶する。ここで、識別情報サーバ30としては、例えば、パーソナルコンピュータやワークステーション、その他のコンピュータが用いられる。
画像形成装置40は、画像形成手段の一例であって、媒体に画像を印刷し、印刷文書として出力する装置である。この画像形成装置40は、単体のプリンタや印刷機であってもよいし、他にスキャナや通信の機能を備えた所謂「複合機」であってもよい。ここで、画像形成装置40における画像形成方式としては、例えば、電子写真方式を用いるとよいが、その他の方式を用いてもよい。
端末装置50は、印刷文書に対する筆記を電子化した情報(以下、「筆跡情報」という)を、印刷文書に記録された画像の元となる電子文書に反映させるために識別情報サーバ30に送信するコンピュータ装置である。また、筆跡情報を反映する対象の電子文書をディスプレイ(不図示)に表示し、その上に筆跡情報を重ねて表示するようにしてもよい。ここで、端末装置50としては、例えば、パーソナルコンピュータやワークステーション、その他のコンピュータが用いられる。なお、本実施の形態では、筆記の内容を電子化した筆跡情報の一例として筆跡情報を用いている。また、筆跡情報を主に手書き情報として説明するが、これに限らず、例えば、建築や機械等の図面データを出力する装置であるプロッタ等によって機械的に描画された情報等を含むものである。
デジタルペン60は、印刷文書上に文字または図形を筆記するために用いられるペンデバイスである。また、媒体に印刷された符号画像を読み取る撮像素子を備える。そして、撮像素子で読み取った符号画像から位置情報を検出し、筆記した文字または図形をイメージデータ化した筆跡情報をこの位置情報に基づいて生成し記憶する。
通信装置70は、デジタルペン60から筆跡情報を取得して端末装置50に送信する装置である。例えば、デジタルペン60を差し込む差込口を設け、この差込口にデジタルペン60が差し込まれると、デジタルペン60に記憶された筆跡情報を端末装置50に送信するようにするとよい。ここで、端末装置50との間の通信の方式としては、USB(Universal Serial Bus)、Bluetooth(登録商標)、赤外線通信機能等、種々の方式が考えられる。また、図1では、通信装置70をデジタルペン60と別体のものとして示しているが、必ずしも別体である必要はなく、一体に構成してもよい。
引き続いて、文書管理システムを構成する各構成要素の詳細を説明する。
まず、文書サーバ20の構成について説明する。
図2は、文書サーバ20の機能構成の一例を示したブロック図である。図2に示したように、文書サーバ20は、受信部21と、識別情報取得部22と、電子文書管理部23と、筆跡情報管理部24と、文書/筆跡情報記憶部25とを備える。また、識別符号生成部27aと、位置符号生成部27bと、符号配置部27cと、パターン画像記憶部27dと、符号画像生成部27eとを備える。さらに、文書画像生成部26と、画像合成部28と、送信部29とを備える。
受信部21は、端末装置10から印刷要求を受信する。ここで、印刷要求には、電子文書に加えて、印刷対象となる電子文書の識別情報(以下、「文書ID」という)と、印刷される媒体上での電子文書のレイアウトを定めるためのレイアウト情報の一例である各種設定(以下、「印刷設定」という)とが含まれる。したがって、受信部21は、レイアウト情報を取得する情報取得手段の一例と機能する。文書IDは、端末装置10にて電子文書毎に付与されるが、文書サーバ20にて付与してもよい。また、受信部21は、印刷文書が印刷される媒体に固有に付与される識別情報を識別情報サーバ30から受信する。さらに、印刷文書に対する筆記が行われた際には、識別情報サーバ30から、印刷文書に埋め込まれた識別情報と、印刷文書に対する筆記の内容(筆記画像)を電子化した筆跡情報とを受信する。
識別情報取得部22は、受信部21から文書IDおよび印刷設定を取得し、これを送信部29に渡して識別情報の発行要求の送信を指示し、これを文書画像生成部26に渡して文書画像の生成を指示する。また、受信部21から媒体の識別情報を取得し、これを識別符号生成部27aに渡して識別符号の生成を指示する。
電子文書管理部23は、受信部21が受信した識別情報と電子文書とを取得し、文書IDに基づき両者を対応付けて文書/筆跡情報記憶部25に登録する。また、文書/筆跡情報記憶部25に記憶された電子文書についての、印刷設定に従って媒体上に印刷された状態を反映した新たな電子文書(以下、「第2の電子文書」という)を生成し、生成された第2の電子文書を文書/筆跡情報記憶部25に記憶する。さらに、電子文書の表示や印刷が指示された際には、対応する識別情報と電子文書とを、文書/筆跡情報記憶部25から取り出す。
筆跡情報管理部24は、受信部21が受信した識別情報と筆跡情報とを取得し、両者を対応付けて文書/筆跡情報記憶部25に登録する。また、筆跡情報の表示が指示された際には、対応する識別情報と筆跡情報とを、文書/筆跡情報記憶部25から取り出す。
文書/筆跡情報記憶部25は、電子文書管理部23によって管理される電子文書と、筆跡情報管理部24によって管理される筆跡情報とを記憶する。ここで、本実施の形態では、識別情報と電子文書と筆跡情報とを関連付けて記憶する記憶手段の一例として、文書/筆跡情報記憶部25を設けている。
識別符号生成部27aは、媒体を特定する識別情報を符号化して識別符号を生成する。
位置符号生成部27bは、位置情報生成手段の一例であって、受信部21から印刷設定を取得し、取得した印刷設定に従って電子文書を基準とした位置情報を生成する。すなわち、媒体上に電子文書が印刷される領域内において、電子文書上の座標位置を示す位置情報を生成する。さらに、生成された位置情報を符号化して位置符号を生成する。なお、位置符号生成部27bでの位置情報の生成方法に関しては、後段で詳述する。
符号配置部27cは、識別符号生成部27aにて生成された識別符号や、位置符号生成部27bにて生成された位置符号等を所定のレイアウトに従って2次元平面に配置し2次元の符号配列を生成する。
パターン画像記憶部27dは、符号配列に格納される各符号の符号値に対応するパターン画像を記憶する。
符号画像生成部27eは、符号配置部27cが生成した2次元の符号配列を参照し、各符号値に対応したパターン画像を選択して符号画像を生成する。
文書画像生成部26は、識別情報取得部22から文書IDおよび印刷設定を取得し、この文書IDで特定される電子文書を文書/筆跡情報記憶部25から読み出し、印刷設定に従ってその電子文書の文書画像を生成する。
画像合成部28は、符号画像生成部27eが生成した符号画像と、文書画像生成部26が生成した文書画像とを合成し、合成画像を生成する。
送信部29は、識別情報サーバ30に対して識別情報の発行要求を送信する。また、画像形成装置40に対して媒体に対する画像の印刷命令を送信する。さらに、筆跡情報の表示が指示された際には、識別情報サーバ30に対して識別情報と筆跡情報とを送信する。
ここで、本実施の形態の文書サーバ20で生成される符号画像について説明する。
図3は、符号画像を構成する画像等の一例を示した図である。まず、符号画像を構成する単位パターンについて説明する。図3(a)は、単位パターンの一例を示したものである。
単位パターンとは、情報埋め込みの最小単位である。図3(a)では、黒塗りの領域と斜線の領域をドット配置可能な領域とし、その間にある白色の領域をドット配置不可能な領域としている。そして、ドット配置可能な領域のうち、黒塗りの領域にドットが配置され、斜線の領域にはドットが配置されていないことを示している。すなわち、図3(a)は、ドットを配置可能な9箇所の中から選択した2箇所(黒塗りの領域)にドットを配置することで単位パターンを構成した例を示したものである。ここで、9箇所の中から2箇所を選択する組み合わせは36(=)通りなので、単位パターンは、36種類存在する。このうち、4種類の単位パターンは、同期パターンとして使用される。同期パターンとは、画像の回転を検出したり、識別符号および位置符号の相対的な位置を特定したりするためのパターンである。特に、画像の回転を検出する必要があることから、4種類の同期パターンとしては、そのうちの1つの同期パターンを90度回転するとそのうちの別の同期パターンになるようなものが選ばれる。また、この4種類の単位パターンを除く32種類の単位パターンは、識別符号および位置符号を表現する情報パターンとして使用され、5ビットの情報が表現される。
ところで、図3(a)に示したドットは、あくまで情報表現のためのドットであり、画像を構成する最小の点を意味するドットとは必ずしも一致しない。本実施の形態において、情報表現のためのドット(図3(a)の最小の四角)は、600dpiにおける2ドット×2ドットの大きさを有している。600dpiにおける1ドットの大きさは0.0423mmなので、情報表現のためのドット(図3(a)の最小の四角)の一辺は、84.6μm(=0.0423mm×2)である。情報表現のためのドットは、大きくなればなるほど目に付きやすくなるため、できるだけ小さいほうが好ましい。ところが、あまり小さくすると、プリンタで印刷できなくなってしまう。そこで、情報表現のためのドットの大きさとして、50μmより大きく100μmより小さい上記の値を採用している。ただし、上記の値84.6μmは、あくまで計算上の数値であり、実際に印刷されたトナー像では100μm程度になる。なお、本明細書で「ドット」というときは、特に明示しない限り、画像を構成する最小の点を意味するドットではなく、情報表現のためのドットを指すものとする。
次に、このような単位パターンから構成される符号ブロックについて説明する。図3(b)に、符号ブロックのレイアウトの一例を示す。なお、ここでは、画像ではなく、パターン画像によって置き換えられる直前の符号配列で示している。すなわち、図3(b)の最小の四角(以下、「単位ブロック」という)に、図3(a)のような単位パターン(36通りの単位パターンのいずれか)が配置され、その画像が媒体に形成されることになる。
図3(b)のレイアウトでは、符号ブロックの左上の1つの単位ブロックに、同期符号が配置されている。また、同期符号が配置された単位ブロックの右側の4つの単位ブロックにX位置符号が配置され、同期符号が配置された単位ブロックの下側の4つの単位ブロックにY位置符号が配置されている。さらに、これらの位置符号が配置された単位ブロックに囲まれた16(=4×4)個の単位ブロックに識別符号が配置されている。
ここで、識別情報の符号化について述べる。
識別情報を符号化する場合、識別情報を構成するビット列は、RS符号化を行うために複数のブロックに分割される。符号化には、いくつかの方法があるが、本実施の形態では、RS符号化が適している。RS符号は多値の符号法であり、この場合、単位ブロックで表現される値がRS符号の多値に対応するからである。例えば、1つの単位ブロックで5ビットの情報を表現する場合、60ビットの識別情報は、ブロック長が5ビットの12個のブロックに分割される。そして、2ブロックの誤りを訂正可能なRS符号を採用したとすると、符号長は16ブロックとなり、図3(b)の符号ブロックにおける識別符号が配置される単位ブロックに収まることになる。なお、符号化方式はRS符号に限定するものでなく、その他の符号化方式、例えば、BCH符号等を使用してもよい。
引き続いて、位置情報の符号化について述べる。
位置情報の符号化には、擬似乱数系列の一種であるM系列符号が使用される。ここで、M系列とは、ある長さのシフトレジスタとフィードバックによって生成される符号系列とのうち、その周期が最長になる系列をいう。Kをシフトレジスタの段数とすると、M系列の系列長は2−1となる。このM系列から取り出した任意の連続したKビットは、同じM系列中の他の位置に現れない性質を持つ。そこで、この性質を利用して位置情報を符号化する。
ところで、本実施の形態では、符号化すべき位置情報の長さから、必要なM系列の次数を求め、M系列を生成している。しかしながら、符号化する位置情報の長さが予め分かっている場合は、M系列を毎回生成する必要はない。すなわち、固定のM系列を予め生成しておき、それをメモリ等に格納しておけばよい。
例えば、系列長8191のM系列(K=13)を使用したとする。この場合、位置符号も5ビット単位で埋め込むため、系列長8191のM系列から5ビットずつ取り出してブロック化する。
なお、本明細書では、説明を簡単にするために、識別情報と位置情報とは明確に区別して用いている。しかしながら、広範な位置情報を用意しておき、媒体ごとに異なる範囲から位置情報を切り出して埋め込み、位置情報の違いによって媒体を識別するという手法もある。そこで、このような手法においては、媒体を識別する機能が位置情報に備わっているものと見て、位置情報を識別情報としても考えるものとする。
次に、識別情報サーバ30の構成について説明する。
図4は、識別情報サーバ30の機能構成の一例を示したブロック図である。図4に示したように、識別情報サーバ30は、受信部31と、識別情報管理部32と、識別情報記憶部33と、表示情報生成部34と、送信部39とを備える。
受信部31は、文書サーバ20から識別情報の発行要求を受信する。また、受信部31は、印刷文書に対する筆記が行われた際には、媒体の識別情報と筆跡情報とを端末装置50から受信する。ここで、本実施の形態では、端末装置50から媒体の識別情報と筆跡情報とを受信し、さらに筆跡情報の表示が指示された際に、文書サーバ20から媒体の識別情報と筆跡情報とを受信する受信手段の一例として、受信部31を設けている。
識別情報管理部32は、識別情報の発行要求があると、識別情報を重複することなく発行し、その際に指定された文書IDおよび印刷設定を識別情報に関連付けて記憶する。また、識別情報の指定を受けて、その識別情報に対応する文書IDおよび印刷設定を取り出す。
識別情報記憶部33は、識別情報を、その使用/未使用の状態、それが付与された媒体に印刷された電子文書の文書ID、それが付与された媒体に電子文書が印刷された際の印刷設定を関連付けて記憶するデータベースである。
表示情報生成部34は、筆跡情報の表示が指示された際に、文書サーバ20から取得した情報に基づいて、筆跡情報を表示するための表示情報を生成する。この表示情報としては、例えば、端末装置50で表示するイメージを生成する元となるデータを生成する。
送信部39は、文書サーバ20からの要求に応じて発行した識別情報を文書サーバ20に送信する。また、印刷文書に対する筆記が行われた際には、媒体の識別情報と筆跡情報とを文書サーバ20に送信する。さらに、筆跡情報の表示が指示された際には、端末装置50に対して表示情報を送信する。ここで、本実施の形態では、媒体の識別情報と筆跡情報とを送信する送信手段の一例として、送信部39を設けている。
次に、デジタルペン60について説明する。
図5は、デジタルペン60の構成の一例を示した図である。図5に示したように、デジタルペン60は、ペン全体の動作を制御する制御回路61を備える。また、制御回路61は、読み取った符号画像を処理する画像処理部61aと、画像処理部61aでの処理結果から識別情報および位置情報を抽出するデータ処理部61bとを含む。
また、制御回路61には、デジタルペン60による筆記動作をペンチップ69に加わる圧力によって検出する圧力センサ62が接続されている。さらに、媒体上に赤外光を照射する赤外LED63と、反射光を検知することによって符号画像を読み取る赤外CMOS64も接続されている。さらにまた、識別情報および位置情報を記憶するための情報メモリ65と、外部装置と通信するための通信回路66と、ペンを駆動するためのバッテリ67と、ペンの識別情報(ペンID)を記憶するペンIDメモリ68とが接続されている。
制御回路61において実現される機能構成について詳細に説明する。図6は、制御回路61の機能構成の一例を示したブロック図である。なお、図6では、制御回路61内の画像処理部61aとデータ処理部61bとに分けて、機能構成例を示している。
図6に示したように、画像処理部61aは、画像取得部611と、ドット配列生成部612とを備える。また、データ処理部61bは、符号配列生成部613と、識別情報取得部614と、位置情報取得部615と、筆跡情報生成部616と、送信部619とを備える。
画像取得部611は、赤外CMOS64が印刷文書から読み取った符号画像を取得する。また、必要に応じて、符号画像に含まれるノイズを除去する。
ドット配列生成部612は、符号画像におけるドットの位置を参照して、ドット配列を生成する。すなわち、2次元の配列上で、例えば、ドットがある位置に「1」を、ドットがない位置に「0」を記憶することにより、画像として検出したドットをデジタルデータに置き換える。そして、この2次元の配列をドット配列として出力する。
符号配列生成部613は、ドット配列上で、符号ブロック内の単位パターンに対応するブロックを検出する。具体的には、単位パターンが配置されるブロックと同じ形状および大きさの枠をドット配列上で動かし、枠内のドット数が均等になる位置で枠を固定する。例えば、図3(a)の単位パターンを用いる場合であれば、3ドット×3ドットに対応する大きさの枠を動かし、枠内に含まれるドット数が2となる位置で枠を固定する。そして、その枠で区切られた各ブロック内のドット位置から定まる符号値を格納した符号配列を生成する。また、この符号配列が生成されると、予め定められた同期符号の符号値を検索することによって、同期符号の位置が特定される。
識別情報取得部614は、符号配列から同期符号の位置を基準にして識別符号を検出する。そして、画像生成時にRS符号化処理で用いたパラメータを用いて識別符号を復号し、識別情報を取得する。
位置情報取得部615は、符号配列から同期符号の位置を基準にして位置符号を検出する。そして、位置符号からM系列の部分系列を取り出し、画像生成時に使用したM系列におけるこの部分系列の位置を参照し、この位置を同期符号によるオフセットで補正した値を位置情報として取得する。なお、オフセットで補正するのは、位置符号の間に同期符号が配置されているためである。
筆跡情報生成部616は、位置情報取得部615が取得した位置情報を連結して筆跡情報を生成する。ここで、筆跡情報には、少なくともデジタルペン60のペン先の軌跡を電子化したデータが含まれるが、これ以外の情報を含んでもよい。ペン先の軌跡以外の情報としては、例えば、筆記した時にペンに設定されていた色の情報や、筆圧の情報等がある。
送信部619は、識別情報取得部614が取得した識別情報と、筆跡情報生成部616が生成した筆跡情報とを通信回路66に渡すことで、通信装置70への情報送信を実現する。ここで、本実施の形態では、媒体の識別情報と筆跡情報とを送信する送信手段の一例として、送信部619を設けている。
デジタルペン60では、まず、赤外LED63が媒体に対して赤外光を照射し、赤外CMOS64がその反射光を受光することにより、符号画像を読み取る。そして、画像取得部611がこの読み取った符号画像を取得する。その際に、符号画像にノイズが含まれていれば、これを除去する。次に、ドット配列生成部612が、符号画像に含まれるドット位置をデジタルデータ化し、ドット配列を生成する。そして、符号配列生成部613が、ドット配列からブロックを検出し、ブロックごとの符号値を格納した符号配列を生成する。そして、符号配列において、同期符号の位置を特定する。その後、識別情報取得部614が、同期符号の位置に基づいて識別符号を検出し、これを復号して識別情報を取得する。また、位置情報取得部615が、同期符号の位置に基づいて位置符号を検出し、これを復号して位置情報を取得する。そして、筆跡情報生成部616が、位置情報を連結して筆跡情報を生成する。そして、送信部619が、これらの情報を通信装置70および端末装置50を介して識別情報サーバ30へ送信する。
続いて、本実施の形態の文書管理システムにて電子文書に関して行われる各種処理について説明する。
[印刷文書の生成処理]
図7は、文書管理システムにて印刷文書が生成される際の動作の一例を示したシーケンス図である。
まず、ユーザは端末装置10から電子文書の印刷指示を文書サーバ20に送信する(ステップ101)。その際には、端末装置10は、印刷対象となる電子文書と、電子文書の識別情報(文書ID)と、ユーザが指定した印刷設定も送信する。ここで、印刷設定は、印刷の対象とするページ、印刷部数、媒体である用紙のサイズ、拡大縮小率、Nアップ (電子文書のNページを媒体の1ページに割り付ける印刷)、余白領域の大きさ等の設定を含む。
文書サーバ20は、端末装置10から電子文書の印刷指示を受信する(ステップ201)。印刷指示に含まれる印刷対象となる電子文書は、電子文書管理部23に送られ、電子文書管理部23が、電子文書を文書IDと関連付けて文書/筆跡情報記憶部25に登録する(ステップ202)。
また、文書サーバ20は、印刷を指示された電子文書の文書IDと印刷設定とを識別情報サーバ30に送信する(ステップ203)。ここで、文書IDとしては、例えば、URL(Uniform Resource Locator)を用いるとよいが、電子文書を一意に特定することができるものであれば他の情報を用いてもよい。
それにより、識別情報サーバ30は、文書IDと印刷設定とを受信する(ステップ301)。そして、識別情報を管理する識別情報管理部32が識別情報記憶部33から未使用の識別情報を取得する(ステップ302)。ここで、取り出す識別情報の数は、印刷設定に応じて決められる。つまり、基本的には、印刷するページ数に印刷部数を乗じて得られる数の識別情報が取り出される。ただし、印刷設定情報の中に、Nアップ印刷の指定等がある場合は、それも考慮される。例えば、10ページの電子文書を2アップ印刷で5部印刷する場合は、後述するように電子文書および媒体毎に識別情報が必要となるので、100(=10×2×5)個の識別情報が取り出される。
次に、識別情報サーバ30は、識別情報と文書IDと印刷設定とを関連付けて識別情報記憶部33に登録する(ステップ303)。そして、識別情報サーバ30は、文書サーバ20に対し、識別情報を送信する(ステップ304)。
それにより、文書サーバ20は、識別情報を受信する(ステップ204)。そして、識別情報および位置情報を表す符号画像を生成する(ステップ205)。
すなわち、文書サーバ20では、受信部21が識別情報を受信する。そして、受信部21は、受信した識別情報を識別情報取得部22に受け渡す。すると、まず識別情報取得部22が、取得した識別情報を識別符号生成部27aに渡し、識別符号生成部27aが、上記した方法を用いて識別情報を符号化し、識別符号を生成する。
また、位置符号生成部27bは、受信部21から印刷設定を受け取り、受け取った印刷設定に従って電子文書を基準とした座標位置を示す位置情報を生成する(後段参照)。さらに、生成された位置情報を符号化して位置符号を生成する。
そして、符号配置部27cが、識別符号と位置符号とを所定のレイアウトに従って配置し、これを符号画像生成部27eが、パターン画像記憶部27dに記憶されたパターン画像を用いて画像化することで符号画像を生成する。
その後、文書サーバ20では、文書画像生成部26が、電子文書の文書画像を生成する(ステップ206)。その際に、文書画像生成部26は、ステップ201で識別情報取得部22が取得した文書IDを受け取り、文書IDに基づいて印刷対象となる電子文書を文書/筆跡情報記憶部25から読み出す。また、ステップ201で識別情報取得部22が取得した印刷設定を受け取り、これに基づいて文書画像を生成する。
そして、画像合成部28は、ステップ205で生成された符号画像と、ステップ206で生成された文書画像とを合成し、合成画像を生成する(ステップ207)。
その後、合成画像は送信部29に渡され、送信部29が、合成画像の印刷命令を画像形成装置40に送信する(ステップ208)。ここで、合成画像の印刷命令は、例えば、文書画像の印刷命令の列からなるPDL(Page Description Language)ファイルに対し、符号画像として印刷する内容をPDLコマンドとして設定したPDLの形式で送信される。
画像形成装置40は、文書サーバ20から合成画像(電子文書の文書画像および符号画像)を受信する(ステップ401)。そして、画像形成装置40は、文書画像をY(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン) により画像に展開する(ステップ402)。次に、文書画像はC、M、Yのトナーを用いて、符号画像はK(カーボンを含む黒)のトナーを用いて、それぞれ画像形成を行う(ステップ403)。
ところで、上述した例では、識別情報サーバ30は識別情報を発行するだけで、文書サーバ20が、識別情報を含む符号画像を生成し、画像形成装置40に画像形成を指示する構成とした。しかしながら、識別情報サーバ30が、符号画像を生成し、画像形成装置40に画像形成を指示する構成としてもよい。
また、符号画像を画像形成装置40で生成する構成を採用してもよい。その場合には、文書サーバ20または識別情報サーバ30が、電子文書から生成したPDLに識別情報を付加して画像形成装置40へ送信し、画像形成装置40が識別情報を含む符号画像を生成することになる。
また、上記の例では、識別情報と文書IDと印刷設定とが関連付けられて構成されたデータベース(識別情報記憶部33)を識別情報サーバ30に置く構成について説明した。これは、かかるデータベースを共有可能な装置(識別情報サーバ30)に置くことで、複数ユーザへの対応や、サーバのアクセス制御技術を利用した電子文書のセキュリティ確保が可能となるからである。しかしながら、必ずしもこのような構成を採用する必要はなく、端末装置10や文書サーバ20に上記のデータベースを置く構成を採用してもよい。
また、上記した画像形成装置40では、符号画像をK(カーボンを含む黒) のトナーを用いて形成するようにした。これは、Kのトナーが、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)のトナーよりも赤外光の吸収量が多く、デジタルペン60での符号画像の読み取りが容易となるからである。しかしながら、符号画像は、特殊トナーを用いて形成することも可能である。
ここで、特殊トナーとしては、可視光領域(400nm〜700nm)における最大吸収率が7%以下であり、近赤外領域(800nm〜1000nm)における吸収率が30%以上の不可視トナーが例示される。ここで、「可視」および「不可視」は、目視により認識できるかどうかとは関係しない。印刷文書における画像が可視光領域における特定の波長の吸収に起因する発色性の有無により認識できるかどうかで「可視」と「不可視」とを区別している。また、可視光領域における特定の波長の吸収に起因する発色性が若干あるが人間の目で認識し難いものも、「不可視」に含める。
なお、ここでは、電子文書の画像に符号画像を合成して印刷することとしたが、白紙(ノートや付箋等)に符号画像を印刷する構成としてもよい。その場合は、ステップ201で受信する印刷要求に文書IDを含めないようにし、ステップ303で識別情報と文書IDおよび印刷設定との関連付けを行わないようにし、ステップ206における文書画像の生成は実行しないようにすればよい。
[筆跡情報の登録処理]
次に、デジタルペン60が筆跡情報を生成して文書サーバ20に登録する際の動作について説明する。
上記したように、デジタルペン60では、識別情報取得部614が識別情報を取得する。また、位置情報取得部615が位置情報を取得する。さらに、筆跡情報生成部616が位置情報を相互に連結して筆跡情報を生成する。そして、送信部619が、識別情報および筆跡情報を通信装置70および端末装置50を介して識別情報サーバ30へ送信する。そして、識別情報サーバ30が筆跡情報を文書サーバ20に登録する。
図8は、筆跡情報を登録する際の識別情報サーバ30および文書サーバ20の動作の一例を示したシーケンス図である。
識別情報サーバ30では、まず、筆跡情報を取得する筆跡情報取得手段の一例としての受信部31が、デジタルペン60からの識別情報および筆跡情報を受信する(ステップ311)。次に、識別情報および筆跡情報は識別情報管理部32に渡され、識別情報管理部32は、渡された識別情報に関連付けられた文書IDを識別情報記憶部33から取り出す。そして、ステップ311で受信した識別情報および筆跡情報の送信先となる文書サーバ20(文書IDで特定される電子文書が存在する文書サーバ20)を決定する(ステップ312)。なお、識別情報記憶部33において識別情報に文書IDが関連付けられていなければ、その識別情報は白紙(ノートや付箋)に割り当てられたものであると考えられる。その場合は、白紙に対する筆跡情報を管理する文書サーバ20を送信先として決定すればよい。
その後、識別情報および筆跡情報は送信部39に渡され、送信部39が、ステップ312で送信先として決定した文書サーバ20に対し、識別情報および筆跡情報を送信する(ステップ313)。
これにより、文書サーバ20では、受信部21が、識別情報および筆跡情報を受信する(ステップ211)。そして、受信部21は、受信した識別情報を筆跡情報管理部24に渡す。すると、筆跡情報管理部24は、識別情報と筆跡情報とを対応付けて文書/筆跡情報記憶部25に記憶する(ステップ212)。
次に、電子文書の画像(文書画像)に加えて媒体上に印刷される符号画像に記述される位置情報の生成方法について説明する。
[位置情報の生成方法]
上記したように、本実施の形態の文書管理システムでは、文書サーバ20に設けられた位置符号生成部27bが、端末装置10から送られた印刷要求に含まれる印刷設定を取得し、取得した印刷設定に対応させて、電子文書上での座標位置を特定する位置情報を生成する。
すなわち、本実施の形態の文書サーバ20の位置符号生成部27bは、電子文書が画像化される媒体上の領域(文書画像領域)を印刷設定に基づき特定(定義)し、特定(定義)された文書画像領域内の位置を定める位置情報を生成する。例えば、特定された文書画像領域内の所定位置に原点を設定し、原点を基点として文書画像領域の内部の座標位置を表す位置情報を文書画像の大きさに応じて生成する。また、必要に応じて、文書画像領域の外部の座標位置を表す位置情報を、文書画像領域の内部に生成された座標に対応させて、または文書画像領域の内部の座標とは独立に生成する。
図9は、本実施の形態の文書サーバ20の位置符号生成部27bが生成する位置情報を説明する図である。図9に示したように、電子文書が画像化される媒体上の領域(文書画像領域)の位置は、文書サーバ20が端末装置10から取得した印刷設定によって、それぞれ異なる位置に設定される。ここで、図9(a)は、例えば印刷設定として、拡大縮小率が等倍(100%)、上部余白がb1(mm)、左側余白がa1(mm)に設定された場合を示したものである。また、図9(b)は、例えば印刷設定として、拡大縮小率が等倍(100%)、上部余白がb2(mm)、左側余白がa2(mm)に設定された場合を示したものである。なお、a1≠a2、または/およびb1≠b2とする。また、他の印刷設定は同様であるとする。
図9に示したように、同一の電子文書が媒体上に印刷された場合でも、印刷設定の違いにより、媒体上に印刷される文書画像領域の位置は異なる。そのため、媒体上で同一の位置が、印刷設定が異なれば電子文書上では異なる位置となる。これは、例えば媒体の1の端部(例えば、図9における左側上端部)を原点(0,0)として媒体上の全面に座標を割り振る媒体を基準とした座標系(媒体座標系)と、媒体上に印刷された文書画像の1の端部(例えば、図9における左側上端部)を原点(0,0)として媒体上の文書画像領域に座標を割り振る電子文書を基準とした座標系(電子文書座標系)とを考えた場合に、媒体座標系と電子文書座標系との対応関係は、印刷設定の違いに応じて変動するからである。
例えば、媒体座標系の原点(媒体原点)を媒体の左側上端部に設定すると、座標点Pの媒体座標系での座標は(a,b)となる。その場合に、図9(a)における座標点Pの電子文書座標系での座標は、例えば文書画像領域の座標原点を左側上端部Q1に設定したとして、座標(X1,Y1)となる。また、図9(b) における座標点Pの電子文書座標系での座標は、文書画像領域の座標原点を同様に左側上端部位置Q2に設定したとして、座標(X2,Y2)となる。そして、それぞれ印刷設定が異なることから、X1≠X2、Y1≠Y2となる。
すなわち、図9(a)および図9(b)においては、余白領域の大きさがそれぞれ異なることによって、文書画像領域それぞれの媒体上での位置が異なる。そのため、媒体座標系での座標と、文書画像上の電子文書座標系での座標とには異なる対応関係が生じる。一般には、印刷される媒体上での電子文書のレイアウトを定めるための各種設定として、余白領域の大きさに加えて、拡大縮小率、Nアップ等も設定される。そのため、印刷設定が異なれば、文書画像領域それぞれの媒体上での位置に加えて、文書画像領域の大きさも異なることとなる。
そのため、位置情報を媒体座標系に基づき生成するとした場合には、デジタルペン60により生成された筆跡情報を電子文書に対応付けて文書サーバ20に登録等するには、印刷時の印刷設定に応じて媒体座標系と電子文書座標系との対応関係を定める対応表を生成する。そして、異なる印刷設定に応じて生成された対応表を用いて、媒体座標系から電子文書座標系への変換処理を行い、筆跡情報を電子文書に対応付けることが必要となる。
そこで、本実施の形態の文書管理システムにおいては、媒体上に印刷される符号画像に記述される位置情報として、電子文書を基準とした電子文書座標系での位置情報を生成する。すなわち、電子文書が画像化される媒体上の領域(文書画像領域) を印刷設定に基づき特定し、特定された文書画像領域内での位置を定める位置情報を生成する。例えば、印刷設定に基づき特定された文書画像領域の内部の所定位置(例えば、左側上端部)を原点として設定する。そして、設定された原点を基点として、文書画像領域の内部の座標位置を示す位置情報を文書画像の大きさに応じて生成する。
具体的には、電子文書の印刷が行われる媒体である用紙のサイズ、拡大縮小率、Nアップの設定の有無、余白領域の大きさ等といった印刷設定と電子文書のデータサイズとに基づいて、媒体上での文書画像領域の境界位置(境界線)を特定する。そして、特定された境界線内を媒体上での文書画像領域として規定し、文書画像領域に位置座標を割り振る。さらには、必要に応じて、文書画像領域の外部の座標位置を示す位置情報を、文書画像領域の内部に生成された座標に対応させて、または文書画像領域の内部の座標とは独立に生成する。
このように、媒体上に印刷される符号画像に記述される位置情報を、生成段階から電子文書座標系で生成する。それにより、同一の電子文書の文書画像領域内には、印刷設定がどのように設定されても、同一の位置情報が埋め込まれる。そのため、デジタルペン60により生成された筆跡情報に対する媒体座標系から電子文書座標系への変換処理を行うことが必要なくなり、文書サーバ20への登録等の筆跡情報に関する電子文書に対応付けた処理が直ちに行えることとなる。
再度図9を例に説明すると、図9(a)では、取得した印刷設定に応じて文書画像領域の境界位置(境界線)を特定する。そして、例えば文書画像領域の境界位置上の左側上端部位置Q1を座標原点として設定する。さらには、電子文書のデータサイズに基づく電子文書の媒体上での大きさ(文書画像領域の大きさ)がX0(mm)×Y0(mm)であるとした場合に、文書画像領域内のX座標については0〜X0の範囲、Y座標については0〜Y0の範囲でそれぞれ座標値を割り付ける。この場合には、媒体座標系での座標点(a1,b1)が電子文書座標系での原点座標(0,0)に設定される。また、媒体座標系でのX座標a1〜(a1+X0)、Y座標b1〜(b1+Y0)が、電子文書座標系でのX座標0〜X0、Y座標0〜Y0に対応することとなる。
同様に、図9(b)では、取得した印刷設定に応じて文書画像領域の境界位置(境界線)を特定し、例えば文書画像領域の左側上端部位置Q2(媒体座標系での座標点(a2,b2))を座標原点として設定する。さらに、文書画像領域内のX座標を0〜X0、Y座標を0〜Y0の範囲で座標値を割り付ける。
なお、ここでは、座標原点を文書画像領域の境界位置上に設定したが、文書画像領域と対応付けられた位置であれば、文書画像領域の内部または外部に座標原点を設定してもよい。
このように、本実施の形態では、印刷設定の如何に拘わらず、媒体上において、位置座標の原点位置が文書画像領域と対応付けられた所定の位置(例えば、文書画像領域の左側上端部位置)に設定され、さらに、原点位置に対応させて文書画像領域上でのX座標、Y座標が定められる。そのため、印刷設定がどのように設定されようとも、同一の電子文書の文書画像領域内には、同一の位置情報が埋め込まれる。それにより、筆跡情報は電子文書に対して1対1の位置関係で対応付けられるので、筆跡情報を電子文書に対応付けるための処理が軽減される。
また、媒体上の所定領域に印刷されたチェックボックスにチェックマークを記入することで所定の情報源にリンクされたり、所定の情報を取得等するように構成された場合には、印刷設定の内容に拘わらず、チェックボックスの位置は電子文書に対して1対1の位置関係で対応付けられる。それにより、チェックマークが記入された位置の情報を電子文書に対応付けるための処理が軽減される。
なお、印刷設定にて余白領域を設定しない場合、例えば図9の例において左側余白a1=a2=0(mm)、上部余白b1=b2=0(mm)と設定された場合には、媒体座標系の座標原点(媒体原点)と文書画像領域の座標原点とは同一座標となる。そのため、その場合には、文書画像領域内では、電子文書座標系での位置情報と媒体座標系での位置情報とは一致する。
次いで、印刷設定として拡大縮小率mが設定された場合の位置情報の生成を説明する。
図10は、拡大縮小率mが設定された場合に生成される位置情報を説明する図である。なお、図10(a)は等倍(m=1)で印刷された文書画像領域を表し、(b)は拡大縮小率mが例えばm<1(縮小:例えば、m=0.50)で印刷された文書画像領域を表す。また図10では、上部余白がb1(mm)、左側余白がa1(mm)に設定され、座標原点を左側上端部位置Q1に設定したものとする。また、他の印刷設定は同様であるとする。
電子文書が拡大縮小されて印刷されると、拡大縮小率mで拡大縮小されて印刷された文書画像領域の各辺の長さは、等倍(m=1)で印刷された文書画像領域の各辺の長さのm倍となる。そのため、文書画像領域内での位置情報を電子文書座標系で生成する場合には、拡大縮小された文書画像領域と等倍の文書画像領域とを対応付けるために、拡大縮小されて印刷された文書画像領域での単位座標毎の座標間隔は、等倍で印刷された文書画像領域での単位座標毎の座標間隔に対して1/m倍に設定する必要がある。
すなわち、例えば、図10(a)に示した等倍(m=1)で印刷された文書画像領域の端部座標Ptと、図10(b) に示した縮小されて印刷された文書画像領域の端部座標Pmとは、同じ座標値(X0,Y0)が割り振られる必要がある。そのために、等倍で印刷された文書画像領域での単位座標毎の座標間隔(ステップ)を媒体上で“1”に設定したとすると、拡大縮小されて印刷された文書画像領域での単位座標毎の座標間隔(ステップ)は、“1/m”に設定される。
またその際に、X方向とY方向とで拡大縮小率mが異なるように設定される場合がある。その場合には、X方向の拡大縮小率をm、Y方向の拡大縮小率をmとすると、文書画像領域でのX方向の単位座標毎の座標間隔(ステップ)を“1/m”に設定し、Y方向の単位座標毎の座標間隔(ステップ)を“1/m”に設定すればよい。
図11は、文書画像領域に印刷された図3(b)で示した符号ブロックの配列の一部を示した図である。図11(a)は等倍で印刷された文書画像領域に配列された符号ブロック、(b)は拡大縮小されて印刷された文書画像領域に配列された符号ブロックを示している。
図11(a)に示した等倍で印刷された文書画像領域に配列された各符号ブロックでは、各X位置符号(X座標)および各Y位置符号(Y座標)には、それぞれ“1”ステップでX座標値およびY座標値が設定される。それに対して、図11(b) に示した拡大縮小されて印刷された文書画像領域に配列された各符号ブロックでは、各X位置符号(X座標)および各Y位置符号(Y座標)には、それぞれ“1/m”ステップでX座標値およびY座標値が設定される。例えば、m=0.50(縮小)の場合には、“2”ステップでX座標値およびY座標値が設定される。一方、m=2.0(拡大)の場合には、“1/2”ステップでX座標値およびY座標値が設定される。
このように、印刷設定として拡大縮小率mが設定された場合には、媒体上に印刷される符号画像内のX位置符号およびY位置符号は、それぞれ“1/m”ステップでX座標値およびY座標値を設定する。それにより、拡大縮小率mに応じて、筆跡情報は電子文書に対して1対1の位置関係で対応付けられる。
引き続いて、印刷設定としてNアップ(電子文書のNページを媒体の1ページに割り付ける印刷)が設定された場合の位置情報の生成を説明する。
図12は、Nアップが設定された場合に生成される位置情報を説明する図である。なお、図12は、2アップ(電子文書の2ページを媒体の1ページに割り付ける印刷)が設定された場合を表す。また図12では、上部余白がb1(mm)、左側余白がa1(mm)に設定され、座標原点を左側上端部位置Q1に設定したものとする。また、他の印刷設定は同様であるとする。
電子文書がNアップ印刷される場合には、媒体の1ページに割り付けられるページ数Nに応じて、媒体の1ページが均等にN分割され、分割された各領域毎に文書画像領域が形成される。その際に、分割された各領域に形成される文書画像領域毎に電子文書座標系での位置情報が生成される。すなわち、図12に示した例では、左側の領域に形成された文書画像領域(1)において、文書画像領域(1)の左側上端部位置Q1が原点として設定される。そして、文書画像領域(1)の原点Q1を基点として、文書画像領域内に、X座標0〜X0、Y座標0〜Y0の範囲で座標値が割り振られる。同様に、右側の領域に形成された文書画像領域(2)において、文書画像領域(2)の左側上端部位置Q2が原点として設定される。そして、文書画像領域(2)の原点Q2を基点として、文書画像領域内に、X座標0〜X0、Y座標0〜Y0の範囲で座標値が割り振られる。
またその際に、各電子文書は、分割された各領域に収まるように、割り付けられるページ数Nに応じた拡大縮小率mで縮小される。そのため、分割された各領域に印刷される各文書画像領域に配列される各符号ブロックの各X位置符号および各Y位置符号には、それぞれ“1/m”ステップでX座標値およびY座標値が設定される。
さらに、この場合には、分割された各領域に印刷される電子文書を識別できるように、分割された各領域に印刷される各文書画像領域に配列される各符号ブロックの識別符号には、それぞれ異なる識別情報が設定される。例えば、図12において、文書画像領域(1)および文書画像領域(2)には、各符号ブロックにそれぞれ異なる識別情報が記述される。それにより、文書画像領域(1)および文書画像領域(2)にて印刷された文書画像は、それぞれに記述された識別情報により文書サーバ20の文書/筆跡情報記憶部25に記憶された電子文書と対応付けられる。
このように、印刷設定としてNアップが設定された場合のような1ページに複数の電子文書が割り付けられる場合には、それぞれの文書画像領域において、電子文書座標系での位置情報が生成される。それにより、各文書画像領域毎に、筆跡情報は電子文書に対して1対1の位置関係で対応付けられる。さらには、それぞれの文書画像領域には、それぞれ異なる識別情報が生成される。それにより、各文書画像領域の文書画像は、識別情報により電子文書と対応付けられる。
そのため、1ページに複数の電子文書が割り付けられる場合にも、各文書画像領域の文書画像から電子文書がそれぞれ特定され、特定された電子文書に対して筆跡情報が1対1の位置関係で対応付けられる。
また、図13は、1枚の媒体に複数のラベルを印刷した状態を示した図である。この場合にも、図12に示したNアップが設定された場合を同様に、各ラベル(Label001〜Label030)毎に、電子文書座標系での位置情報が生成される。また、各ラベル(Label001〜Label030)毎に、それぞれ異なる識別情報が生成される。
そのため、各ラベルがそれぞれ切り離されて例えば商品に貼付された場合には、各ラベルに筆記された筆跡情報は、各ラベルの元となった電子文書に対して1対1の位置関係で対応付けられる。また、各ラベルに付与された識別情報を商品の製造番号等を対応付けておくことで、商品管理を行うことができる。これは、例えば、上記した電子文書の文書IDを商品の製造番号等として使用することで実現される。
続いて、文書画像領域の外部の領域(余白領域)に付与する位置情報の生成について説明する。
上記したように、本実施の形態では、文書画像領域の位置を定める位置情報を、文書画像領域内において電子文書を基準とした電子文書座標系により生成している。しかし、例えば、印刷設定として余白領域が指定され、余白領域の指定により設定された余白領域に筆記が行われる場合がある。そして、余白領域に筆記された文字や図形等の筆跡情報を電子文書に対応付けて記憶しておくことが必要となる場合もある。そのため、文書画像領域の外部の領域(余白領域)にも位置情報を付与してもよい。
その場合には、余白領域に生成する位置情報は、文書画像領域の内部に生成された座標に対応させて生成することができる。すなわち、文書画像領域の境界線を境として、文書画像領域の内部を正(+)の座標値で生成するのに対して、文書画像領域の外部の余白領域を負(−)の座標値で生成する。そして、文書画像領域の内部から外部に亘って、座標値の連続性を維持させる。
図14は、文書画像領域の外部の余白領域に付与する位置情報を説明する図である。図14に示したように、文書画像領域の内部では、上記したように、電子文書を基準とした電子文書座標系により文書画像領域の位置を定める位置情報が生成される。そして、文書画像領域の内部においては、文書画像領域の境界線での座標値がX=0またはY=0に設定され、文書画像領域の内部側に向けて例えばX座標値=1,2,3,…、Y座標値=1,2,3,…といったように、正の方向に座標値が増加するように生成される。
一方、文書画像領域の外部の余白領域では、文書画像領域の内部に形成された座標値に連続させて、文書画像領域の外部側(媒体のエッジ側)に向けて例えばX座標値=−1,−2,−3,…、Y座標値=−1,−2,−3,…といったように、負の方向に座標値が増加するように生成される。
このように、文書画像領域の外部の余白領域での座標値を、文書画像領域の内部の座標値とは異なる符号を持った数値で表現することで、文書画像領域の内部と異なる符合の座標値を持った筆跡情報は、文書画像領域の外部の余白領域に形成されたものであるとして識別される。また、文書画像領域の内部に形成された座標値に連続させることで、余白領域の筆跡情報は、文書画像領域の内部の筆跡情報と関連付けて記憶される。
また、余白領域に生成する位置情報は、文書画像領域の内部の座標とは独立に生成してもよい。その場合には、余白領域の位置情報であることを示す情報を別途付加することとなる。
ところで、本実施の形態の文書管理システムでは、文書サーバ20が電子文書や筆跡情報を管理し、識別情報サーバ30が媒体を一意に識別するための識別情報を生成/管理するように構成した。しかしながら、これらの処理を如何なる装置で行うかについては種々のバリエーションが考えられる。例えば、識別情報を生成/管理する処理は、文書サーバ20で行ってもよいし、端末装置50や画像形成装置40で行ってもよい。また、符号画像を画像形成装置40で生成してもよい。
そのため、これらの処理を汎用的な装置としてのコンピュータ90で行うものとして一般化できる。そこで、文書管理システムを構成する端末装置10、文書サーバ20、識別情報サーバ30、画像形成装置40の制御部、端末装置50がコンピュータ90で構成されるものとして、コンピュータ90のハードウェア構成について説明する。
ここで図15は、コンピュータ90のハードウェア構成を示した図である。
図示するように、コンピュータ90は、演算手段であるCPU(Central Processing Unit)91と、記憶手段であるメインメモリ92および磁気ディスク装置(HDD:Hard Disk Drive)93とを備える。ここで、CPU91は、OS(Operating System)やアプリケーション等の各種ソフトウェアを実行し、上述した各機能を実現する。また、メインメモリ92は、各種ソフトウェアやその実行に用いるデータ等を記憶する記憶領域であり、磁気ディスク装置93は、各種ソフトウェアに対する入力データや各種ソフトウェアからの出力データ等を記憶する記憶領域である。
さらに、コンピュータ90は、外部との通信を行うための通信I/F94と、ビデオメモリやディスプレイ等からなる表示機構95と、キーボードやマウス等の入力デバイス96とを備える。
なお、本実施の形態を実現するプログラムは、通信手段により提供することはもちろん、CD−ROM等の記録媒体に格納して提供することも可能である。
以上説明したように、本実施の形態の文書管理システムでは、印刷設定の如何に拘わらず、媒体上において、位置座標の原点位置が文書画像領域と対応付けられた所定の位置に設定され、さらに、原点位置に対応させて文書画像領域上でのX座標、Y座標が定められる。そのため、印刷設定がどのように設定されようとも、同一の電子文書の文書画像領域内には、同一の位置情報が埋め込まれる。それにより、筆跡情報は電子文書に対して1対1の位置関係で対応付けられ、筆跡情報を電子文書に対応付けるための処理が軽減される。
また、媒体上の所定領域に印刷されたチェックボックスにチェックマークを記入することで所定の情報源にリンクされたり、所定の情報を取得等するように構成された場合には、印刷設定の内容に拘わらず、チェックボックスの位置は電子文書に対して1対1の位置関係で対応付けられる。それにより、チェックマークが記入された位置の情報を電子文書に対応付けるための処理が軽減される。
[実施の形態2]
実施の形態1では、媒体上に印刷される符号画像に記述される位置情報として、電子文書を基準とした電子文書座標系での位置情報を生成する構成について説明した。本実施の形態では、印刷設定に従って電子文書が媒体上に印刷された際の状態を反映した第2の電子文書を生成した際に、電子文書を基準とした電子文書座標系での位置情報を第2の電子文書に対応付けて記憶しておく構成について説明する。なお、実施の形態1と同様な構成については同様な符号を用い、ここではその詳細な説明を省略する。
本実施の形態の文書サーバ20が電子文書を印刷する際の動作について説明する。本実施の形態において、文書サーバ20は、電子文書を印刷して印刷文書を出力するよう画像形成装置40に指示する際に、電子文書が媒体上に印刷された際の状態を反映する第2の電子文書を生成する。
図16は、第2の電子文書を生成する処理を含む印刷文書を出力する際の文書サーバ20の動作を示したフローチャートである。
文書サーバ20では、まず、受信部21が、電子文書の印刷要求を受信する(ステップ231)。なお、印刷要求には、印刷対象となる電子文書と、電子文書の識別情報(文書ID)と、ユーザが指定した印刷設定とが含まれる。受信部21は、文書IDと印刷設定とを識別情報取得部22と位置符号生成部27bとに受け渡す。
そして、文書画像生成部26は、識別情報取得部22が取得した文書IDと印刷設定とを受け取り、文書IDに基づいて印刷対象となる電子文書を文書/筆跡情報記憶部25から読み出す。そして、電子文書と印刷設定とに基づいて第2の電子文書を生成する(ステップ232)。すなわち、印刷文書に対する筆跡情報を電子文書に反映させる場合に、印刷文書に対する筆記を複雑な変換を行うことなく、電子文書上の対応する位置に反映できることが好ましい。そのため、文書画像生成部26は、識別情報取得部22が取得した印刷設定に従って、文書/筆跡情報記憶部25に記憶された電子文書が媒体上に印刷された際の状態(レイアウト)を反映した第2の電子文書を生成する。なお、ここでの文書画像生成部26は、第2の電子文書を生成する電子文書生成手段の一例として機能する。
そして、文書画像生成部26は、第2の電子文書を文書/筆跡情報記憶部25に記憶しておく(ステップ233)。ここで、第2の電子文書を文書/筆跡情報記憶部25に記憶する際には、文書画像生成部26は、第2の電子文書の識別情報である第2文書IDを生成し、第2文書IDに対応付けて第2の電子文書を記憶する。
また、文書画像生成部26は、電子文書の文書画像を生成する(ステップ234)。そして、第2の電子文書の文書画像を画像合成部28に渡す。
ここで、第2の電子文書は、電子文書が媒体上に印刷された際の状態(印刷イメージ)の変更を制限する形式として生成することもできる。このような第2の電子文書の形式としては、画像形式(BMP、TIFF)や、富士ゼロックス社の「DocuWorks」における「XDW形式」や、米国アドビシステムズ社の「Acrobat」における「PDF形式」等がある。そして、このように電子文書の印刷イメージの変更を制限する形式で第2の電子文書を生成した場合、例えば、画像形式であれば、筆跡情報を画像化したものを直接合成することができる。また、富士ゼロックス社の「DocuWorks」の場合には、「アノテーション」の機能を用いて第2の電子文書に筆跡情報を貼り付けることができる。
一方、文書サーバ20では、位置符号生成部27bが、受信部21から印刷設定を受け取り、受け取った印刷設定に従って電子文書を基準とした座標位置を表す位置情報を生成する(ステップ235)。ここでの電子文書に関する位置情報の生成は、実施の形態1と同様に行われる。
ここで、ステップ232にて生成された第2の電子文書は、文書/筆跡情報記憶部25に記憶された電子文書が印刷設定に従って媒体上に印刷された際の状態(印刷イメージ)を反映したものである。すなわち、第2の電子文書は、拡大縮小率、Nアップの設定の有無、余白領域の大きさ等といった印刷設定に応じて媒体に印刷された電子文書の文書画像を電子化したものである。そこで、文書サーバ20では、ステップ235にて生成された電子文書に付加される位置情報を、第2の電子文書に対応付けて文書/筆跡情報記憶部25に記憶する(ステップ236)。その際に、第2の電子文書に付加される位置情報を識別する位置情報IDを生成し、第2の電子文書と対応付けて文書/筆跡情報記憶部25に記憶する。さらには、第2の電子文書に対応付けられた第2文書IDや媒体識別情報が対応付けられる。なお、ここでの文書/筆跡情報記憶部25は、位置情報と第2の電子文書とを対応付けて記憶する記憶手段の一例として機能する。
図17は、第2の電子文書と第2の電子文書に付加される位置情報とを管理する管理テーブルの一例を示した図である。図17に示したように、管理テーブルでは、電子文書(文書ID)と、電子文書に基づき生成された第2の電子文書(第2文書ID)と、第2の電子文書に付加される位置情報を識別する位置情報IDと、第2の電子文書に対応付けられた媒体識別情報とが相互に対応付けられる。
それにより、例えば電子文書の内容が変更されたり、電子文書が消去された場合にも、印刷文書と同一の内容を再度印刷できる。そして、その際に、第2の電子文書に付加される位置情報を新たに生成する処理を行うことなく、電子文書を基準とした座標位置を表す位置情報が第2の電子文書に付加される。それにより、再度印刷された印刷文書に対して行われた筆記に関する筆跡情報は、第2の電子文書に対して1対1の位置関係で対応付けられる。
文書サーバ20では、識別情報サーバ30から識別情報を受信して、識別情報およびステップ235にて生成された位置情報を表す符号画像を生成する(ステップ237)。
画像合成部28は、ステップ234で生成された文書画像とステップ237で生成された符号画像とを合成し、合成画像を生成する(ステップ238)。
その後、合成画像は送信部29に渡され、送信部29が、合成画像の印刷命令を画像形成装置40に送信する(ステップ239)。
このように、本実施の形態では、電子文書を基準とした座標位置を表す位置情報を生成する。さらに、印刷設定に従って電子文書が媒体上に印刷された際の状態を反映した第2の電子文書を生成する。そして、生成された位置情報と第2の電子文書とを対応付けて記憶しておく。それにより、例えば電子文書の内容が変更されたり、電子文書が消去された場合に、印刷文書と同一の内容を再度印刷するに際して、電子文書を基準とした位置情報を新たに生成する必要がない。また、再度印刷された印刷文書に対して行われた筆記に関する筆跡情報は、第2の電子文書に対して1対1の位置関係で対応付けられる。それにより、筆跡情報を第2の電子文書に対応付けるための処理が軽減される。
本実施の形態の文書管理システムの構成の一例を示した図である。 文書サーバの機能構成の一例を示したブロック図である。 符号画像を構成する画像等の一例を示した図である。 識別情報サーバの機能構成の一例を示したブロック図である。 デジタルペンの構成の一例を示した図である。 制御回路の機能構成の一例を示したブロック図である。 文書管理システムにて印刷文書が生成される際の動作の一例を示したシーケンス図である。 筆跡情報を登録する際の識別情報サーバおよび文書サーバの動作の一例を示したシーケンス図である。 文書サーバの位置符号生成部が生成する位置情報を説明する図である。 拡大縮小率が設定された場合に生成される位置情報を説明する図である。 文書画像領域に印刷された符号ブロックの配列を示した図である。 Nアップが設定された場合に生成される位置情報を説明する図である。 1枚の媒体に複数のラベルを印刷した状態を示した図である。 文書画像領域の外部の余白領域に付与する位置情報を説明する図である。 コンピュータのハードウェア構成を示した図である。 第2の電子文書を生成する際の文書サーバの動作を示したフローチャートである。 第2の電子文書と第2の電子文書に付加される位置情報とを管理する管理テーブルの一例を示した図である。
符号の説明
10…端末装置、20…文書サーバ、25…文書/筆跡情報記憶部、27b…位置符号生成部、30…識別情報サーバ、40…画像形成装置、50…端末装置、60…デジタルペン

Claims (14)

  1. 媒体上に電子文書の画像である文書画像と、当該媒体の識別情報と当該媒体上の位置を表す位置情報とが符号化された符号画像とを形成する画像形成手段と、
    前記画像形成手段にて前記符号画像として符号化されて形成される前記位置情報を生成する位置情報生成手段とを備え、
    前記位置情報生成手段は、前記位置情報を前記画像形成手段にて前記媒体上に形成される前記文書画像の位置を基準として生成することを特徴とする文書管理システム。
  2. 前記位置情報生成手段は、前記媒体上に形成される前記文書画像内の所定位置を原点に設定し、当該原点を基点として当該文書画像内の位置の座標を設定する前記位置情報を生成することを特徴とする請求項1記載の文書管理システム。
  3. 前記位置情報生成手段は、前記文書画像を含む前記媒体上の領域を定義し、定義した当該領域の端部位置を前記原点に設定することを特徴とする請求項2記載の文書管理システム。
  4. 前記位置情報生成手段は、前記電子文書を前記媒体上に形成する際の拡大縮小率がmとして設定された場合に、当該媒体上での文書画像の領域内に設定される座標間隔を等倍に設定された場合の当該座標間隔の1/mに設定して前記位置情報を生成することを特徴とする請求項1記載の文書管理システム。
  5. 前記画像形成手段にて前記符号画像として符号化されて形成される前記識別情報を生成する識別情報生成手段をさらに備え、
    前記識別情報生成手段は、1の前記媒体上に複数の前記文書画像が形成される場合に、当該文書画像が形成された領域毎に異なる前記識別情報を生成することを特徴とする請求項1記載の文書管理システム。
  6. 前記位置情報生成手段は、前記画像形成手段にて前記媒体上に形成される前記文書画像外の位置の座標を当該媒体上での当該文書画像の位置を基準として設定する前記位置情報をさらに生成することを特徴とする請求項1記載の文書管理システム。
  7. 前記媒体上に形成された前記文書画像を電子化した第2の電子文書を生成する電子文書生成手段と、
    前記電子文書生成手段にて生成された前記第2の電子文書と、前記位置情報生成手段にて生成された前記位置情報とを対応付けて記憶する記憶手段とをさらに備えたことを特徴とする請求項1記載の文書管理システム。
  8. 媒体上に電子文書の画像である文書画像を形成する際の当該媒体上での当該文書画像のレイアウトを指示するレイアウト情報を取得する情報取得手段と、
    前記媒体上にて前記文書画像に重畳して形成される符号画像に含ませる当該媒体上の位置を表す位置情報を生成する位置情報生成手段とを備え、
    前記位置情報生成手段は、前記位置情報を前記情報取得手段にて取得された前記レイアウト情報に応じて前記媒体上に形成される前記文書画像の位置を基準として生成することを特徴とする文書管理装置。
  9. 前記位置情報生成手段は、前記媒体上に形成される前記文書画像内の所定位置を原点に設定し、当該原点を基点として当該文書画像内の位置の座標を設定する前記位置情報を生成することを特徴とする請求項8記載の文書管理装置。
  10. 前記位置情報生成手段は、前記情報取得手段にて拡大縮小率がmとして設定された前記レイアウト情報を取得した場合に、前記媒体上での前記文書画像の領域内に設定される座標間隔を等倍に設定された場合の当該座標間隔の1/mに設定して前記位置情報を生成することを特徴とする請求項8記載の文書管理装置。
  11. 前記媒体上にて前記文書画像に重畳して形成される符号画像に含ませる当該媒体の識別情報を生成する識別情報生成手段をさらに備え、
    前記識別情報生成手段は、前記情報取得手段にて1の前記媒体上に複数の前記文書画像を形成する前記レイアウト情報を取得した場合に、当該文書画像が形成された領域毎に異なる前記識別情報を生成することを特徴とする請求項8記載の文書管理装置。
  12. 前記位置情報生成手段は、前記情報取得手段にて取得された前記レイアウト情報に応じて前記媒体上に形成される前記文書画像外の位置の座標を当該媒体上での当該文書画像の位置を基準として設定する前記位置情報をさらに生成することを特徴とする請求項8記載の文書管理装置。
  13. 前記媒体上に形成された前記文書画像を電子化した第2の電子文書を生成する電子文書生成手段と、
    前記電子文書生成手段にて生成された前記第2の電子文書と、前記位置情報生成手段にて生成された前記位置情報とを対応付けて記憶する記憶手段とをさらに備えたことを特徴とする請求項8記載の文書管理装置。
  14. コンピュータに、
    媒体上に電子文書の画像である文書画像を形成する際の当該媒体上での当該文書画像のレイアウトを指示するレイアウト情報を取得する機能と、
    前記媒体上にて前記文書画像に重畳して形成される符号画像に含ませる当該媒体上の位置を表す位置情報を、取得された前記レイアウト情報に応じて当該媒体上に形成される当該文書画像の位置を基準として生成する機能と
    を実現させることを特徴とするプログラム。
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