JP2009170979A - 文書管理システム、文書管理装置およびプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】媒体上に電子文書の画像である文書画像と、媒体の識別情報と媒体上の位置を表す位置情報とが符号化された符号画像とを形成するに際して、位置情報を生成する位置符号生成部27bは、媒体上に形成される文書画像の位置を基準として位置情報を生成する。
【選択図】図2
Description
かかる技術では、表面にそれぞれ異なる微細パターンが印刷された媒体と、例えば撮像素子が内蔵されたペンデバイスとが用いられる。すなわち、ペンデバイスにより媒体上に筆記が行われると、筆記された文字や図形等(筆跡)の位置の微細パターンが撮像素子に読み込まれ、筆跡の位置座標が特定される。それにより、筆記された文字や図形等からなる電子文書の生成や、所定の電子文書への文字や図形等の付加等が行われる(例えば、特許文献1参照)。
そしてその場合に、筆跡の位置座標を特定する微細パターンは、微細パターンが印刷された媒体の所定位置(例えば、媒体の端部位置)を基準として形成される(例えば、特許文献2参照)。
本発明は、筆記画像を電子文書に対応付けるに際して、筆記画像と電子文書との間の媒体上での相対的な位置関係を維持するための処理を軽減することを目的とする。
請求項3に記載の発明は、前記位置情報生成手段は、前記文書画像を含む前記媒体上の領域を定義し、定義した当該領域の端部位置を前記原点に設定することを特徴とする請求項2記載の文書管理システムである。
請求項4に記載の発明は、前記位置情報生成手段は、前記電子文書を前記媒体上に形成する際の拡大縮小率がmとして設定された場合に、当該媒体上での文書画像の領域内に設定される座標間隔を等倍に設定された場合の当該座標間隔の1/mに設定して前記位置情報を生成することを特徴とする請求項1記載の文書管理システムである。
請求項6に記載の発明は、前記位置情報生成手段は、前記画像形成手段にて前記媒体上に形成される前記文書画像外の位置の座標を当該媒体上での当該文書画像の位置を基準として設定する前記位置情報をさらに生成することを特徴とする請求項1記載の文書管理システムである。
請求項7に記載の発明は、前記媒体上に形成された前記文書画像を電子化した第2の電子文書を生成する電子文書生成手段と、前記電子文書生成手段にて生成された前記第2の電子文書と、前記位置情報生成手段にて生成された前記位置情報とを対応付けて記憶する記憶手段とをさらに備えたことを特徴とする請求項1記載の文書管理システムである。
請求項10に記載の発明は、前記位置情報生成手段は、前記情報取得手段にて拡大縮小率がmとして設定された前記レイアウト情報を取得した場合に、前記媒体上での前記文書画像の領域内に設定される座標間隔を等倍に設定された場合の当該座標間隔の1/mに設定して前記位置情報を生成することを特徴とする請求項8記載の文書管理装置である。
請求項11に記載の発明は、前記媒体上にて前記文書画像に重畳して形成される符号画像に含ませる当該媒体の識別情報を生成する識別情報生成手段をさらに備え、前記識別情報生成手段は、前記情報取得手段にて1の前記媒体上に複数の前記文書画像を形成する前記レイアウト情報を取得した場合に、当該文書画像が形成された領域毎に異なる前記識別情報を生成することを特徴とする請求項8記載の文書管理装置である。
請求項12に記載の発明は、前記位置情報生成手段は、前記情報取得手段にて取得された前記レイアウト情報に応じて前記媒体上に形成される前記文書画像外の位置の座標を当該媒体上での当該文書画像の位置を基準として設定する前記位置情報をさらに生成することを特徴とする請求項8記載の文書管理装置である。
請求項13に記載の発明は、前記媒体上に形成された前記文書画像を電子化した第2の電子文書を生成する電子文書生成手段と、前記電子文書生成手段にて生成された前記第2の電子文書と、前記位置情報生成手段にて生成された前記位置情報とを対応付けて記憶する記憶手段とをさらに備えたことを特徴とする請求項8記載の文書管理装置である。
本発明の請求項2によれば、媒体に文書画像を形成するに際して、文書画像形成時の設定により媒体上での文書画像のレイアウトが変動しても、同一の電子文書の文書画像領域には同一の位置情報を埋め込むことができる。
本発明の請求項3によれば、文書画像領域の位置座標を文書画像の端部から内部に向けて単調増加するように設定できるので、本発明を採用しない場合に比べて、文書画像領域内の位置を容易に特定することができる。
本発明の請求項5によれば、1の媒体上に複数の文書画像が形成された場合にも、同一の電子文書の文書画像領域には同一の位置情報を埋め込むことができ、かつ文書画像と文書画像の元となった電子文書とを対応付けることができる。
本発明の請求項6によれば、余白領域に文字や図形等が筆記された場合にも、文字や図形等の筆記画像を電子文書に対応付けることができる。
本発明の請求項7によれば、電子文書の内容が変更されたり、電子文書が消去された場合に、電子文書に関する印刷文書と同一の内容を再度印刷するに際して、電子文書を基準とした位置情報を新たに生成する必要がなくなる。
本発明の請求項9によれば、媒体に文書画像を形成するに際して、文書画像形成時の設定により媒体上での文書画像のレイアウトが変動しても、同一の電子文書の文書画像領域には同一の位置情報を埋め込むことができる。
本発明の請求項10によれば、電子文書が拡大縮小されて画像形成される場合にも、同一の電子文書の文書画像領域には同一の位置情報を埋め込むことができる。
本発明の請求項11によれば、1の媒体上に複数の文書画像が形成された場合にも、同一の電子文書の文書画像領域には同一の位置情報を埋め込むことができ、かつ文書画像と文書画像の元となった電子文書とを対応付けることができる。
本発明の請求項13によれば、電子文書の内容が変更されたり、電子文書が消去された場合に、電子文書に関する印刷文書と同一の内容を再度印刷するに際して、電子文書を基準とした位置情報を新たに生成する必要がなくなる。
本発明の請求項14によれば、本発明を採用しない場合に比べて、筆記画像を電子文書に対応付けるに際しての筆記画像と電子文書との間の媒体上での相対的な位置関係を維持するための処理を軽減できる。
[実施の形態1]
まず、本実施の形態における文書管理システムの全体構成について説明する。
図1は、本実施の形態の文書管理システムの構成の一例を示した図である。図1に示したように、この文書管理システムは、端末装置10と、文書サーバ20と、識別情報サーバ30と、画像形成装置40と、端末装置50とがネットワーク80に接続されることにより構成されている。また、端末装置50には、デジタルペン60が通信装置70を介して接続されている。
ここでの符号画像とは、識別情報および位置情報を符号化して得られる識別符号および位置符号を画像化したものである。識別情報とは、媒体を一意に特定するための情報であり、本実施の形態では識別情報サーバ30が発行する。また、位置情報は、媒体上の座標位置を特定するための情報であり、本実施の形態では文書サーバ20が生成する。
そして、文書画像と符号画像とが印刷された媒体に対し、ユーザが筆跡情報生成手段の一例であるデジタルペン60を用いて筆記すると、デジタルペン60は符号画像に含まれる位置情報に基づいて手書き情報(筆跡情報)を生成する。またそれと同時に、デジタルペン60は符号画像に含まれる識別情報を認識する。そして、認識された識別情報と筆跡情報とは、端末装置50を介して文書サーバ20に送られる。識別情報と筆跡情報とを受け取った文書サーバ20は、識別情報に基づいて媒体に印刷された電子文書を特定し、この特定された電子文書と筆跡情報とを関連付けて記憶する。
また、本明細書において、「媒体」は、画像を印刷可能な媒体であれば、その材質は問わない。代表例は紙であるが、OHPシート等といったプラスチックシートや金属板等であっても構わない。
さらに、本明細書では、電子文書、媒体、さらにはデジタルペン60やユーザについて、それぞれを一意に識別するための識別情報を用いて処理を行うが、単に「識別情報」という場合には、媒体に関する識別情報を意味するものとする。すなわち、本実施の形態では、媒体に固有に付与される媒体識別情報の一例として、この識別情報を用いる。
端末装置10は、文書サーバ20に対して電子文書の印刷を要求するコンピュータ装置である。ここで、端末装置10としては、例えば、パーソナルコンピュータやワークステーション、その他のコンピュータが用いられる。
文書サーバ20は、電子文書を記憶し管理するコンピュータ装置である。また、端末装置10から電子文書の印刷要求があると、電子文書の画像と、識別情報および位置情報を表す符号画像とを生成し、これらを合成した合成画像を媒体に印刷する印刷命令を画像形成装置40に対して出力する。ここで、文書サーバ20としては、例えば、パーソナルコンピュータやワークステーション、その他のコンピュータが用いられる。
画像形成装置40は、画像形成手段の一例であって、媒体に画像を印刷し、印刷文書として出力する装置である。この画像形成装置40は、単体のプリンタや印刷機であってもよいし、他にスキャナや通信の機能を備えた所謂「複合機」であってもよい。ここで、画像形成装置40における画像形成方式としては、例えば、電子写真方式を用いるとよいが、その他の方式を用いてもよい。
通信装置70は、デジタルペン60から筆跡情報を取得して端末装置50に送信する装置である。例えば、デジタルペン60を差し込む差込口を設け、この差込口にデジタルペン60が差し込まれると、デジタルペン60に記憶された筆跡情報を端末装置50に送信するようにするとよい。ここで、端末装置50との間の通信の方式としては、USB(Universal Serial Bus)、Bluetooth(登録商標)、赤外線通信機能等、種々の方式が考えられる。また、図1では、通信装置70をデジタルペン60と別体のものとして示しているが、必ずしも別体である必要はなく、一体に構成してもよい。
まず、文書サーバ20の構成について説明する。
図2は、文書サーバ20の機能構成の一例を示したブロック図である。図2に示したように、文書サーバ20は、受信部21と、識別情報取得部22と、電子文書管理部23と、筆跡情報管理部24と、文書/筆跡情報記憶部25とを備える。また、識別符号生成部27aと、位置符号生成部27bと、符号配置部27cと、パターン画像記憶部27dと、符号画像生成部27eとを備える。さらに、文書画像生成部26と、画像合成部28と、送信部29とを備える。
識別情報取得部22は、受信部21から文書IDおよび印刷設定を取得し、これを送信部29に渡して識別情報の発行要求の送信を指示し、これを文書画像生成部26に渡して文書画像の生成を指示する。また、受信部21から媒体の識別情報を取得し、これを識別符号生成部27aに渡して識別符号の生成を指示する。
文書/筆跡情報記憶部25は、電子文書管理部23によって管理される電子文書と、筆跡情報管理部24によって管理される筆跡情報とを記憶する。ここで、本実施の形態では、識別情報と電子文書と筆跡情報とを関連付けて記憶する記憶手段の一例として、文書/筆跡情報記憶部25を設けている。
位置符号生成部27bは、位置情報生成手段の一例であって、受信部21から印刷設定を取得し、取得した印刷設定に従って電子文書を基準とした位置情報を生成する。すなわち、媒体上に電子文書が印刷される領域内において、電子文書上の座標位置を示す位置情報を生成する。さらに、生成された位置情報を符号化して位置符号を生成する。なお、位置符号生成部27bでの位置情報の生成方法に関しては、後段で詳述する。
符号配置部27cは、識別符号生成部27aにて生成された識別符号や、位置符号生成部27bにて生成された位置符号等を所定のレイアウトに従って2次元平面に配置し2次元の符号配列を生成する。
パターン画像記憶部27dは、符号配列に格納される各符号の符号値に対応するパターン画像を記憶する。
符号画像生成部27eは、符号配置部27cが生成した2次元の符号配列を参照し、各符号値に対応したパターン画像を選択して符号画像を生成する。
画像合成部28は、符号画像生成部27eが生成した符号画像と、文書画像生成部26が生成した文書画像とを合成し、合成画像を生成する。
送信部29は、識別情報サーバ30に対して識別情報の発行要求を送信する。また、画像形成装置40に対して媒体に対する画像の印刷命令を送信する。さらに、筆跡情報の表示が指示された際には、識別情報サーバ30に対して識別情報と筆跡情報とを送信する。
図3は、符号画像を構成する画像等の一例を示した図である。まず、符号画像を構成する単位パターンについて説明する。図3(a)は、単位パターンの一例を示したものである。
単位パターンとは、情報埋め込みの最小単位である。図3(a)では、黒塗りの領域と斜線の領域をドット配置可能な領域とし、その間にある白色の領域をドット配置不可能な領域としている。そして、ドット配置可能な領域のうち、黒塗りの領域にドットが配置され、斜線の領域にはドットが配置されていないことを示している。すなわち、図3(a)は、ドットを配置可能な9箇所の中から選択した2箇所(黒塗りの領域)にドットを配置することで単位パターンを構成した例を示したものである。ここで、9箇所の中から2箇所を選択する組み合わせは36(=9C2)通りなので、単位パターンは、36種類存在する。このうち、4種類の単位パターンは、同期パターンとして使用される。同期パターンとは、画像の回転を検出したり、識別符号および位置符号の相対的な位置を特定したりするためのパターンである。特に、画像の回転を検出する必要があることから、4種類の同期パターンとしては、そのうちの1つの同期パターンを90度回転するとそのうちの別の同期パターンになるようなものが選ばれる。また、この4種類の単位パターンを除く32種類の単位パターンは、識別符号および位置符号を表現する情報パターンとして使用され、5ビットの情報が表現される。
図3(b)のレイアウトでは、符号ブロックの左上の1つの単位ブロックに、同期符号が配置されている。また、同期符号が配置された単位ブロックの右側の4つの単位ブロックにX位置符号が配置され、同期符号が配置された単位ブロックの下側の4つの単位ブロックにY位置符号が配置されている。さらに、これらの位置符号が配置された単位ブロックに囲まれた16(=4×4)個の単位ブロックに識別符号が配置されている。
識別情報を符号化する場合、識別情報を構成するビット列は、RS符号化を行うために複数のブロックに分割される。符号化には、いくつかの方法があるが、本実施の形態では、RS符号化が適している。RS符号は多値の符号法であり、この場合、単位ブロックで表現される値がRS符号の多値に対応するからである。例えば、1つの単位ブロックで5ビットの情報を表現する場合、60ビットの識別情報は、ブロック長が5ビットの12個のブロックに分割される。そして、2ブロックの誤りを訂正可能なRS符号を採用したとすると、符号長は16ブロックとなり、図3(b)の符号ブロックにおける識別符号が配置される単位ブロックに収まることになる。なお、符号化方式はRS符号に限定するものでなく、その他の符号化方式、例えば、BCH符号等を使用してもよい。
位置情報の符号化には、擬似乱数系列の一種であるM系列符号が使用される。ここで、M系列とは、ある長さのシフトレジスタとフィードバックによって生成される符号系列とのうち、その周期が最長になる系列をいう。Kをシフトレジスタの段数とすると、M系列の系列長は2K−1となる。このM系列から取り出した任意の連続したKビットは、同じM系列中の他の位置に現れない性質を持つ。そこで、この性質を利用して位置情報を符号化する。
ところで、本実施の形態では、符号化すべき位置情報の長さから、必要なM系列の次数を求め、M系列を生成している。しかしながら、符号化する位置情報の長さが予め分かっている場合は、M系列を毎回生成する必要はない。すなわち、固定のM系列を予め生成しておき、それをメモリ等に格納しておけばよい。
例えば、系列長8191のM系列(K=13)を使用したとする。この場合、位置符号も5ビット単位で埋め込むため、系列長8191のM系列から5ビットずつ取り出してブロック化する。
図4は、識別情報サーバ30の機能構成の一例を示したブロック図である。図4に示したように、識別情報サーバ30は、受信部31と、識別情報管理部32と、識別情報記憶部33と、表示情報生成部34と、送信部39とを備える。
受信部31は、文書サーバ20から識別情報の発行要求を受信する。また、受信部31は、印刷文書に対する筆記が行われた際には、媒体の識別情報と筆跡情報とを端末装置50から受信する。ここで、本実施の形態では、端末装置50から媒体の識別情報と筆跡情報とを受信し、さらに筆跡情報の表示が指示された際に、文書サーバ20から媒体の識別情報と筆跡情報とを受信する受信手段の一例として、受信部31を設けている。
識別情報記憶部33は、識別情報を、その使用/未使用の状態、それが付与された媒体に印刷された電子文書の文書ID、それが付与された媒体に電子文書が印刷された際の印刷設定を関連付けて記憶するデータベースである。
表示情報生成部34は、筆跡情報の表示が指示された際に、文書サーバ20から取得した情報に基づいて、筆跡情報を表示するための表示情報を生成する。この表示情報としては、例えば、端末装置50で表示するイメージを生成する元となるデータを生成する。
図5は、デジタルペン60の構成の一例を示した図である。図5に示したように、デジタルペン60は、ペン全体の動作を制御する制御回路61を備える。また、制御回路61は、読み取った符号画像を処理する画像処理部61aと、画像処理部61aでの処理結果から識別情報および位置情報を抽出するデータ処理部61bとを含む。
また、制御回路61には、デジタルペン60による筆記動作をペンチップ69に加わる圧力によって検出する圧力センサ62が接続されている。さらに、媒体上に赤外光を照射する赤外LED63と、反射光を検知することによって符号画像を読み取る赤外CMOS64も接続されている。さらにまた、識別情報および位置情報を記憶するための情報メモリ65と、外部装置と通信するための通信回路66と、ペンを駆動するためのバッテリ67と、ペンの識別情報(ペンID)を記憶するペンIDメモリ68とが接続されている。
図6に示したように、画像処理部61aは、画像取得部611と、ドット配列生成部612とを備える。また、データ処理部61bは、符号配列生成部613と、識別情報取得部614と、位置情報取得部615と、筆跡情報生成部616と、送信部619とを備える。
ドット配列生成部612は、符号画像におけるドットの位置を参照して、ドット配列を生成する。すなわち、2次元の配列上で、例えば、ドットがある位置に「1」を、ドットがない位置に「0」を記憶することにより、画像として検出したドットをデジタルデータに置き換える。そして、この2次元の配列をドット配列として出力する。
位置情報取得部615は、符号配列から同期符号の位置を基準にして位置符号を検出する。そして、位置符号からM系列の部分系列を取り出し、画像生成時に使用したM系列におけるこの部分系列の位置を参照し、この位置を同期符号によるオフセットで補正した値を位置情報として取得する。なお、オフセットで補正するのは、位置符号の間に同期符号が配置されているためである。
送信部619は、識別情報取得部614が取得した識別情報と、筆跡情報生成部616が生成した筆跡情報とを通信回路66に渡すことで、通信装置70への情報送信を実現する。ここで、本実施の形態では、媒体の識別情報と筆跡情報とを送信する送信手段の一例として、送信部619を設けている。
[印刷文書の生成処理]
図7は、文書管理システムにて印刷文書が生成される際の動作の一例を示したシーケンス図である。
まず、ユーザは端末装置10から電子文書の印刷指示を文書サーバ20に送信する(ステップ101)。その際には、端末装置10は、印刷対象となる電子文書と、電子文書の識別情報(文書ID)と、ユーザが指定した印刷設定も送信する。ここで、印刷設定は、印刷の対象とするページ、印刷部数、媒体である用紙のサイズ、拡大縮小率、Nアップ (電子文書のNページを媒体の1ページに割り付ける印刷)、余白領域の大きさ等の設定を含む。
また、文書サーバ20は、印刷を指示された電子文書の文書IDと印刷設定とを識別情報サーバ30に送信する(ステップ203)。ここで、文書IDとしては、例えば、URL(Uniform Resource Locator)を用いるとよいが、電子文書を一意に特定することができるものであれば他の情報を用いてもよい。
それにより、識別情報サーバ30は、文書IDと印刷設定とを受信する(ステップ301)。そして、識別情報を管理する識別情報管理部32が識別情報記憶部33から未使用の識別情報を取得する(ステップ302)。ここで、取り出す識別情報の数は、印刷設定に応じて決められる。つまり、基本的には、印刷するページ数に印刷部数を乗じて得られる数の識別情報が取り出される。ただし、印刷設定情報の中に、Nアップ印刷の指定等がある場合は、それも考慮される。例えば、10ページの電子文書を2アップ印刷で5部印刷する場合は、後述するように電子文書および媒体毎に識別情報が必要となるので、100(=10×2×5)個の識別情報が取り出される。
次に、識別情報サーバ30は、識別情報と文書IDと印刷設定とを関連付けて識別情報記憶部33に登録する(ステップ303)。そして、識別情報サーバ30は、文書サーバ20に対し、識別情報を送信する(ステップ304)。
すなわち、文書サーバ20では、受信部21が識別情報を受信する。そして、受信部21は、受信した識別情報を識別情報取得部22に受け渡す。すると、まず識別情報取得部22が、取得した識別情報を識別符号生成部27aに渡し、識別符号生成部27aが、上記した方法を用いて識別情報を符号化し、識別符号を生成する。
また、位置符号生成部27bは、受信部21から印刷設定を受け取り、受け取った印刷設定に従って電子文書を基準とした座標位置を示す位置情報を生成する(後段参照)。さらに、生成された位置情報を符号化して位置符号を生成する。
そして、符号配置部27cが、識別符号と位置符号とを所定のレイアウトに従って配置し、これを符号画像生成部27eが、パターン画像記憶部27dに記憶されたパターン画像を用いて画像化することで符号画像を生成する。
そして、画像合成部28は、ステップ205で生成された符号画像と、ステップ206で生成された文書画像とを合成し、合成画像を生成する(ステップ207)。
その後、合成画像は送信部29に渡され、送信部29が、合成画像の印刷命令を画像形成装置40に送信する(ステップ208)。ここで、合成画像の印刷命令は、例えば、文書画像の印刷命令の列からなるPDL(Page Description Language)ファイルに対し、符号画像として印刷する内容をPDLコマンドとして設定したPDLの形式で送信される。
また、符号画像を画像形成装置40で生成する構成を採用してもよい。その場合には、文書サーバ20または識別情報サーバ30が、電子文書から生成したPDLに識別情報を付加して画像形成装置40へ送信し、画像形成装置40が識別情報を含む符号画像を生成することになる。
ここで、特殊トナーとしては、可視光領域(400nm〜700nm)における最大吸収率が7%以下であり、近赤外領域(800nm〜1000nm)における吸収率が30%以上の不可視トナーが例示される。ここで、「可視」および「不可視」は、目視により認識できるかどうかとは関係しない。印刷文書における画像が可視光領域における特定の波長の吸収に起因する発色性の有無により認識できるかどうかで「可視」と「不可視」とを区別している。また、可視光領域における特定の波長の吸収に起因する発色性が若干あるが人間の目で認識し難いものも、「不可視」に含める。
次に、デジタルペン60が筆跡情報を生成して文書サーバ20に登録する際の動作について説明する。
上記したように、デジタルペン60では、識別情報取得部614が識別情報を取得する。また、位置情報取得部615が位置情報を取得する。さらに、筆跡情報生成部616が位置情報を相互に連結して筆跡情報を生成する。そして、送信部619が、識別情報および筆跡情報を通信装置70および端末装置50を介して識別情報サーバ30へ送信する。そして、識別情報サーバ30が筆跡情報を文書サーバ20に登録する。
図8は、筆跡情報を登録する際の識別情報サーバ30および文書サーバ20の動作の一例を示したシーケンス図である。
識別情報サーバ30では、まず、筆跡情報を取得する筆跡情報取得手段の一例としての受信部31が、デジタルペン60からの識別情報および筆跡情報を受信する(ステップ311)。次に、識別情報および筆跡情報は識別情報管理部32に渡され、識別情報管理部32は、渡された識別情報に関連付けられた文書IDを識別情報記憶部33から取り出す。そして、ステップ311で受信した識別情報および筆跡情報の送信先となる文書サーバ20(文書IDで特定される電子文書が存在する文書サーバ20)を決定する(ステップ312)。なお、識別情報記憶部33において識別情報に文書IDが関連付けられていなければ、その識別情報は白紙(ノートや付箋)に割り当てられたものであると考えられる。その場合は、白紙に対する筆跡情報を管理する文書サーバ20を送信先として決定すればよい。
その後、識別情報および筆跡情報は送信部39に渡され、送信部39が、ステップ312で送信先として決定した文書サーバ20に対し、識別情報および筆跡情報を送信する(ステップ313)。
[位置情報の生成方法]
上記したように、本実施の形態の文書管理システムでは、文書サーバ20に設けられた位置符号生成部27bが、端末装置10から送られた印刷要求に含まれる印刷設定を取得し、取得した印刷設定に対応させて、電子文書上での座標位置を特定する位置情報を生成する。
すなわち、本実施の形態の文書サーバ20の位置符号生成部27bは、電子文書が画像化される媒体上の領域(文書画像領域)を印刷設定に基づき特定(定義)し、特定(定義)された文書画像領域内の位置を定める位置情報を生成する。例えば、特定された文書画像領域内の所定位置に原点を設定し、原点を基点として文書画像領域の内部の座標位置を表す位置情報を文書画像の大きさに応じて生成する。また、必要に応じて、文書画像領域の外部の座標位置を表す位置情報を、文書画像領域の内部に生成された座標に対応させて、または文書画像領域の内部の座標とは独立に生成する。
例えば、媒体座標系の原点(媒体原点)を媒体の左側上端部に設定すると、座標点Pの媒体座標系での座標は(a,b)となる。その場合に、図9(a)における座標点Pの電子文書座標系での座標は、例えば文書画像領域の座標原点を左側上端部Q1に設定したとして、座標(X1,Y1)となる。また、図9(b) における座標点Pの電子文書座標系での座標は、文書画像領域の座標原点を同様に左側上端部位置Q2に設定したとして、座標(X2,Y2)となる。そして、それぞれ印刷設定が異なることから、X1≠X2、Y1≠Y2となる。
そのため、位置情報を媒体座標系に基づき生成するとした場合には、デジタルペン60により生成された筆跡情報を電子文書に対応付けて文書サーバ20に登録等するには、印刷時の印刷設定に応じて媒体座標系と電子文書座標系との対応関係を定める対応表を生成する。そして、異なる印刷設定に応じて生成された対応表を用いて、媒体座標系から電子文書座標系への変換処理を行い、筆跡情報を電子文書に対応付けることが必要となる。
具体的には、電子文書の印刷が行われる媒体である用紙のサイズ、拡大縮小率、Nアップの設定の有無、余白領域の大きさ等といった印刷設定と電子文書のデータサイズとに基づいて、媒体上での文書画像領域の境界位置(境界線)を特定する。そして、特定された境界線内を媒体上での文書画像領域として規定し、文書画像領域に位置座標を割り振る。さらには、必要に応じて、文書画像領域の外部の座標位置を示す位置情報を、文書画像領域の内部に生成された座標に対応させて、または文書画像領域の内部の座標とは独立に生成する。
このように、媒体上に印刷される符号画像に記述される位置情報を、生成段階から電子文書座標系で生成する。それにより、同一の電子文書の文書画像領域内には、印刷設定がどのように設定されても、同一の位置情報が埋め込まれる。そのため、デジタルペン60により生成された筆跡情報に対する媒体座標系から電子文書座標系への変換処理を行うことが必要なくなり、文書サーバ20への登録等の筆跡情報に関する電子文書に対応付けた処理が直ちに行えることとなる。
同様に、図9(b)では、取得した印刷設定に応じて文書画像領域の境界位置(境界線)を特定し、例えば文書画像領域の左側上端部位置Q2(媒体座標系での座標点(a2,b2))を座標原点として設定する。さらに、文書画像領域内のX座標を0〜X0、Y座標を0〜Y0の範囲で座標値を割り付ける。
なお、ここでは、座標原点を文書画像領域の境界位置上に設定したが、文書画像領域と対応付けられた位置であれば、文書画像領域の内部または外部に座標原点を設定してもよい。
また、媒体上の所定領域に印刷されたチェックボックスにチェックマークを記入することで所定の情報源にリンクされたり、所定の情報を取得等するように構成された場合には、印刷設定の内容に拘わらず、チェックボックスの位置は電子文書に対して1対1の位置関係で対応付けられる。それにより、チェックマークが記入された位置の情報を電子文書に対応付けるための処理が軽減される。
なお、印刷設定にて余白領域を設定しない場合、例えば図9の例において左側余白a1=a2=0(mm)、上部余白b1=b2=0(mm)と設定された場合には、媒体座標系の座標原点(媒体原点)と文書画像領域の座標原点とは同一座標となる。そのため、その場合には、文書画像領域内では、電子文書座標系での位置情報と媒体座標系での位置情報とは一致する。
図10は、拡大縮小率mが設定された場合に生成される位置情報を説明する図である。なお、図10(a)は等倍(m=1)で印刷された文書画像領域を表し、(b)は拡大縮小率mが例えばm<1(縮小:例えば、m=0.50)で印刷された文書画像領域を表す。また図10では、上部余白がb1(mm)、左側余白がa1(mm)に設定され、座標原点を左側上端部位置Q1に設定したものとする。また、他の印刷設定は同様であるとする。
電子文書が拡大縮小されて印刷されると、拡大縮小率mで拡大縮小されて印刷された文書画像領域の各辺の長さは、等倍(m=1)で印刷された文書画像領域の各辺の長さのm倍となる。そのため、文書画像領域内での位置情報を電子文書座標系で生成する場合には、拡大縮小された文書画像領域と等倍の文書画像領域とを対応付けるために、拡大縮小されて印刷された文書画像領域での単位座標毎の座標間隔は、等倍で印刷された文書画像領域での単位座標毎の座標間隔に対して1/m倍に設定する必要がある。
またその際に、X方向とY方向とで拡大縮小率mが異なるように設定される場合がある。その場合には、X方向の拡大縮小率をmX、Y方向の拡大縮小率をmYとすると、文書画像領域でのX方向の単位座標毎の座標間隔(ステップ)を“1/mX”に設定し、Y方向の単位座標毎の座標間隔(ステップ)を“1/mY”に設定すればよい。
図11(a)に示した等倍で印刷された文書画像領域に配列された各符号ブロックでは、各X位置符号(X座標)および各Y位置符号(Y座標)には、それぞれ“1”ステップでX座標値およびY座標値が設定される。それに対して、図11(b) に示した拡大縮小されて印刷された文書画像領域に配列された各符号ブロックでは、各X位置符号(X座標)および各Y位置符号(Y座標)には、それぞれ“1/m”ステップでX座標値およびY座標値が設定される。例えば、m=0.50(縮小)の場合には、“2”ステップでX座標値およびY座標値が設定される。一方、m=2.0(拡大)の場合には、“1/2”ステップでX座標値およびY座標値が設定される。
このように、印刷設定として拡大縮小率mが設定された場合には、媒体上に印刷される符号画像内のX位置符号およびY位置符号は、それぞれ“1/m”ステップでX座標値およびY座標値を設定する。それにより、拡大縮小率mに応じて、筆跡情報は電子文書に対して1対1の位置関係で対応付けられる。
図12は、Nアップが設定された場合に生成される位置情報を説明する図である。なお、図12は、2アップ(電子文書の2ページを媒体の1ページに割り付ける印刷)が設定された場合を表す。また図12では、上部余白がb1(mm)、左側余白がa1(mm)に設定され、座標原点を左側上端部位置Q1に設定したものとする。また、他の印刷設定は同様であるとする。
またその際に、各電子文書は、分割された各領域に収まるように、割り付けられるページ数Nに応じた拡大縮小率mで縮小される。そのため、分割された各領域に印刷される各文書画像領域に配列される各符号ブロックの各X位置符号および各Y位置符号には、それぞれ“1/m”ステップでX座標値およびY座標値が設定される。
そのため、1ページに複数の電子文書が割り付けられる場合にも、各文書画像領域の文書画像から電子文書がそれぞれ特定され、特定された電子文書に対して筆跡情報が1対1の位置関係で対応付けられる。
そのため、各ラベルがそれぞれ切り離されて例えば商品に貼付された場合には、各ラベルに筆記された筆跡情報は、各ラベルの元となった電子文書に対して1対1の位置関係で対応付けられる。また、各ラベルに付与された識別情報を商品の製造番号等を対応付けておくことで、商品管理を行うことができる。これは、例えば、上記した電子文書の文書IDを商品の製造番号等として使用することで実現される。
上記したように、本実施の形態では、文書画像領域の位置を定める位置情報を、文書画像領域内において電子文書を基準とした電子文書座標系により生成している。しかし、例えば、印刷設定として余白領域が指定され、余白領域の指定により設定された余白領域に筆記が行われる場合がある。そして、余白領域に筆記された文字や図形等の筆跡情報を電子文書に対応付けて記憶しておくことが必要となる場合もある。そのため、文書画像領域の外部の領域(余白領域)にも位置情報を付与してもよい。
その場合には、余白領域に生成する位置情報は、文書画像領域の内部に生成された座標に対応させて生成することができる。すなわち、文書画像領域の境界線を境として、文書画像領域の内部を正(+)の座標値で生成するのに対して、文書画像領域の外部の余白領域を負(−)の座標値で生成する。そして、文書画像領域の内部から外部に亘って、座標値の連続性を維持させる。
一方、文書画像領域の外部の余白領域では、文書画像領域の内部に形成された座標値に連続させて、文書画像領域の外部側(媒体のエッジ側)に向けて例えばX座標値=−1,−2,−3,…、Y座標値=−1,−2,−3,…といったように、負の方向に座標値が増加するように生成される。
このように、文書画像領域の外部の余白領域での座標値を、文書画像領域の内部の座標値とは異なる符号を持った数値で表現することで、文書画像領域の内部と異なる符合の座標値を持った筆跡情報は、文書画像領域の外部の余白領域に形成されたものであるとして識別される。また、文書画像領域の内部に形成された座標値に連続させることで、余白領域の筆跡情報は、文書画像領域の内部の筆跡情報と関連付けて記憶される。
そのため、これらの処理を汎用的な装置としてのコンピュータ90で行うものとして一般化できる。そこで、文書管理システムを構成する端末装置10、文書サーバ20、識別情報サーバ30、画像形成装置40の制御部、端末装置50がコンピュータ90で構成されるものとして、コンピュータ90のハードウェア構成について説明する。
図示するように、コンピュータ90は、演算手段であるCPU(Central Processing Unit)91と、記憶手段であるメインメモリ92および磁気ディスク装置(HDD:Hard Disk Drive)93とを備える。ここで、CPU91は、OS(Operating System)やアプリケーション等の各種ソフトウェアを実行し、上述した各機能を実現する。また、メインメモリ92は、各種ソフトウェアやその実行に用いるデータ等を記憶する記憶領域であり、磁気ディスク装置93は、各種ソフトウェアに対する入力データや各種ソフトウェアからの出力データ等を記憶する記憶領域である。
さらに、コンピュータ90は、外部との通信を行うための通信I/F94と、ビデオメモリやディスプレイ等からなる表示機構95と、キーボードやマウス等の入力デバイス96とを備える。
また、媒体上の所定領域に印刷されたチェックボックスにチェックマークを記入することで所定の情報源にリンクされたり、所定の情報を取得等するように構成された場合には、印刷設定の内容に拘わらず、チェックボックスの位置は電子文書に対して1対1の位置関係で対応付けられる。それにより、チェックマークが記入された位置の情報を電子文書に対応付けるための処理が軽減される。
実施の形態1では、媒体上に印刷される符号画像に記述される位置情報として、電子文書を基準とした電子文書座標系での位置情報を生成する構成について説明した。本実施の形態では、印刷設定に従って電子文書が媒体上に印刷された際の状態を反映した第2の電子文書を生成した際に、電子文書を基準とした電子文書座標系での位置情報を第2の電子文書に対応付けて記憶しておく構成について説明する。なお、実施の形態1と同様な構成については同様な符号を用い、ここではその詳細な説明を省略する。
図16は、第2の電子文書を生成する処理を含む印刷文書を出力する際の文書サーバ20の動作を示したフローチャートである。
文書サーバ20では、まず、受信部21が、電子文書の印刷要求を受信する(ステップ231)。なお、印刷要求には、印刷対象となる電子文書と、電子文書の識別情報(文書ID)と、ユーザが指定した印刷設定とが含まれる。受信部21は、文書IDと印刷設定とを識別情報取得部22と位置符号生成部27bとに受け渡す。
そして、文書画像生成部26は、第2の電子文書を文書/筆跡情報記憶部25に記憶しておく(ステップ233)。ここで、第2の電子文書を文書/筆跡情報記憶部25に記憶する際には、文書画像生成部26は、第2の電子文書の識別情報である第2文書IDを生成し、第2文書IDに対応付けて第2の電子文書を記憶する。
また、文書画像生成部26は、電子文書の文書画像を生成する(ステップ234)。そして、第2の電子文書の文書画像を画像合成部28に渡す。
ここで、ステップ232にて生成された第2の電子文書は、文書/筆跡情報記憶部25に記憶された電子文書が印刷設定に従って媒体上に印刷された際の状態(印刷イメージ)を反映したものである。すなわち、第2の電子文書は、拡大縮小率、Nアップの設定の有無、余白領域の大きさ等といった印刷設定に応じて媒体に印刷された電子文書の文書画像を電子化したものである。そこで、文書サーバ20では、ステップ235にて生成された電子文書に付加される位置情報を、第2の電子文書に対応付けて文書/筆跡情報記憶部25に記憶する(ステップ236)。その際に、第2の電子文書に付加される位置情報を識別する位置情報IDを生成し、第2の電子文書と対応付けて文書/筆跡情報記憶部25に記憶する。さらには、第2の電子文書に対応付けられた第2文書IDや媒体識別情報が対応付けられる。なお、ここでの文書/筆跡情報記憶部25は、位置情報と第2の電子文書とを対応付けて記憶する記憶手段の一例として機能する。
それにより、例えば電子文書の内容が変更されたり、電子文書が消去された場合にも、印刷文書と同一の内容を再度印刷できる。そして、その際に、第2の電子文書に付加される位置情報を新たに生成する処理を行うことなく、電子文書を基準とした座標位置を表す位置情報が第2の電子文書に付加される。それにより、再度印刷された印刷文書に対して行われた筆記に関する筆跡情報は、第2の電子文書に対して1対1の位置関係で対応付けられる。
画像合成部28は、ステップ234で生成された文書画像とステップ237で生成された符号画像とを合成し、合成画像を生成する(ステップ238)。
その後、合成画像は送信部29に渡され、送信部29が、合成画像の印刷命令を画像形成装置40に送信する(ステップ239)。
Claims (14)
- 媒体上に電子文書の画像である文書画像と、当該媒体の識別情報と当該媒体上の位置を表す位置情報とが符号化された符号画像とを形成する画像形成手段と、
前記画像形成手段にて前記符号画像として符号化されて形成される前記位置情報を生成する位置情報生成手段とを備え、
前記位置情報生成手段は、前記位置情報を前記画像形成手段にて前記媒体上に形成される前記文書画像の位置を基準として生成することを特徴とする文書管理システム。 - 前記位置情報生成手段は、前記媒体上に形成される前記文書画像内の所定位置を原点に設定し、当該原点を基点として当該文書画像内の位置の座標を設定する前記位置情報を生成することを特徴とする請求項1記載の文書管理システム。
- 前記位置情報生成手段は、前記文書画像を含む前記媒体上の領域を定義し、定義した当該領域の端部位置を前記原点に設定することを特徴とする請求項2記載の文書管理システム。
- 前記位置情報生成手段は、前記電子文書を前記媒体上に形成する際の拡大縮小率がmとして設定された場合に、当該媒体上での文書画像の領域内に設定される座標間隔を等倍に設定された場合の当該座標間隔の1/mに設定して前記位置情報を生成することを特徴とする請求項1記載の文書管理システム。
- 前記画像形成手段にて前記符号画像として符号化されて形成される前記識別情報を生成する識別情報生成手段をさらに備え、
前記識別情報生成手段は、1の前記媒体上に複数の前記文書画像が形成される場合に、当該文書画像が形成された領域毎に異なる前記識別情報を生成することを特徴とする請求項1記載の文書管理システム。 - 前記位置情報生成手段は、前記画像形成手段にて前記媒体上に形成される前記文書画像外の位置の座標を当該媒体上での当該文書画像の位置を基準として設定する前記位置情報をさらに生成することを特徴とする請求項1記載の文書管理システム。
- 前記媒体上に形成された前記文書画像を電子化した第2の電子文書を生成する電子文書生成手段と、
前記電子文書生成手段にて生成された前記第2の電子文書と、前記位置情報生成手段にて生成された前記位置情報とを対応付けて記憶する記憶手段とをさらに備えたことを特徴とする請求項1記載の文書管理システム。 - 媒体上に電子文書の画像である文書画像を形成する際の当該媒体上での当該文書画像のレイアウトを指示するレイアウト情報を取得する情報取得手段と、
前記媒体上にて前記文書画像に重畳して形成される符号画像に含ませる当該媒体上の位置を表す位置情報を生成する位置情報生成手段とを備え、
前記位置情報生成手段は、前記位置情報を前記情報取得手段にて取得された前記レイアウト情報に応じて前記媒体上に形成される前記文書画像の位置を基準として生成することを特徴とする文書管理装置。 - 前記位置情報生成手段は、前記媒体上に形成される前記文書画像内の所定位置を原点に設定し、当該原点を基点として当該文書画像内の位置の座標を設定する前記位置情報を生成することを特徴とする請求項8記載の文書管理装置。
- 前記位置情報生成手段は、前記情報取得手段にて拡大縮小率がmとして設定された前記レイアウト情報を取得した場合に、前記媒体上での前記文書画像の領域内に設定される座標間隔を等倍に設定された場合の当該座標間隔の1/mに設定して前記位置情報を生成することを特徴とする請求項8記載の文書管理装置。
- 前記媒体上にて前記文書画像に重畳して形成される符号画像に含ませる当該媒体の識別情報を生成する識別情報生成手段をさらに備え、
前記識別情報生成手段は、前記情報取得手段にて1の前記媒体上に複数の前記文書画像を形成する前記レイアウト情報を取得した場合に、当該文書画像が形成された領域毎に異なる前記識別情報を生成することを特徴とする請求項8記載の文書管理装置。 - 前記位置情報生成手段は、前記情報取得手段にて取得された前記レイアウト情報に応じて前記媒体上に形成される前記文書画像外の位置の座標を当該媒体上での当該文書画像の位置を基準として設定する前記位置情報をさらに生成することを特徴とする請求項8記載の文書管理装置。
- 前記媒体上に形成された前記文書画像を電子化した第2の電子文書を生成する電子文書生成手段と、
前記電子文書生成手段にて生成された前記第2の電子文書と、前記位置情報生成手段にて生成された前記位置情報とを対応付けて記憶する記憶手段とをさらに備えたことを特徴とする請求項8記載の文書管理装置。 - コンピュータに、
媒体上に電子文書の画像である文書画像を形成する際の当該媒体上での当該文書画像のレイアウトを指示するレイアウト情報を取得する機能と、
前記媒体上にて前記文書画像に重畳して形成される符号画像に含ませる当該媒体上の位置を表す位置情報を、取得された前記レイアウト情報に応じて当該媒体上に形成される当該文書画像の位置を基準として生成する機能と
を実現させることを特徴とするプログラム。
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