JP5206538B2 - 筆記情報処理装置、筆記情報処理システム及びプログラム - Google Patents

筆記情報処理装置、筆記情報処理システム及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、筆記情報処理装置、プログラムに関する。
プリントアウト表面を手動で編集することにより、電子的に記憶された文書に変更を加える技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1の技術では、まず、電子的に記憶された文書を、位置コーディングパターンを備えた表面に印刷する。次に、位置コーディングパターン読取り手段を備えたデジタルペンと表面にマーキングを付けるペンポイントとでプリントアウト表面を手動で編集する。すると、このマーキングがコンピュータに転送され、コンピュータ内で解釈され、この解釈に基づいて記憶済み文書に変更が加えられる。
特表2003−528388号公報
本発明の目的は、電子文書が印刷された媒体に期限内に行われた筆記を、期限を過ぎて行われた筆記と区別して電子文書に関連付けることにある。
請求項1に記載の発明は、電子文書と媒体の識別情報と当該媒体上の位置情報とが印刷された当該媒体から読み取られた当該識別情報を取得する識別情報取得手段と、前記媒体に対する筆記を当該媒体から読み取られた前記位置情報に基づいて電子化した筆記情報を取得する筆記情報取得手段と、前記識別情報取得手段により取得された前記識別情報に基づいて、前記筆記が予め定められた期限までに行われたものであるかどうかを判定する判定手段と、前記筆記が前記期限までに行われたものであると前記判定手段により判定された場合に、前記筆記情報取得手段により取得された前記筆記情報を前記電子文書に関連付ける第1の処理を行い、前記筆記が前記期限までに行われたものでないと前記判定手段により判定された場合に、当該筆記に関する処理として当該第1の処理とは異なり前記筆記情報取得手段により取得された前記筆記情報に制限を付した上で前記電子文書に関連付ける処理を行う第2の処理を行う処理手段とを備えたことを特徴とする筆記情報処理装置である。
請求項2に記載の発明は、前記媒体から読み取られた前記位置情報を取得する位置情報取得手段を更に備え、前記判定手段は、前記位置情報取得手段により取得された前記位置情報に更に基づいて、前記筆記が前記期限までに行われたかどうかを判定することを特徴とする請求項1に記載の筆記情報処理装置である。
請求項に記載の発明は、前記筆記情報に付される前記制限は、前記電子文書に関連付けて当該筆記情報を出力する方法に関する制限を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の筆記情報処理装置である。
請求項に記載の発明は、前記筆記情報に付される前記制限は、前記電子文書に関連付けて当該筆記情報を特定の方法で出力するために満たされるべき条件に関する制限を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の筆記情報処理装置である。
請求項に記載の発明は、前記条件は、前記筆記に用いた電子筆記具を特定する情報、及び、前記筆記を行った筆記者を特定する情報の少なくとも何れか一方が入力されたという条件を含むことを特徴とする請求項に記載の筆記情報処理装置である。
請求項に記載の発明は、電子文書と予め定められた期限を示す期限情報と媒体上の位置情報とが印刷された当該媒体から読み取られた当該期限情報を取得する期限情報取得手段と、前記媒体に対する筆記を当該媒体から読み取られた前記位置情報に基づいて電子化した筆記情報を取得する筆記情報取得手段と、前記期限情報取得手段により取得された前記期限情報に基づいて、前記筆記が前記期限までに行われたものであるかどうかを判定する判定手段と、前記筆記が前記期限までに行われたものであると前記判定手段により判定された場合に、前記筆記情報取得手段により取得された前記筆記情報を前記電子文書に関連付ける第1の処理を行い、前記筆記が前記期限までに行われたものでないと前記判定手段により判定された場合に、当該筆記に関する処理として当該第1の処理とは異なり前記筆記情報取得手段により取得された前記筆記情報に制限を付した上で前記電子文書に関連付ける処理を行う第2の処理を行う処理手段とを備えたことを特徴とする筆記情報処理装置である。
請求項7に記載の発明は、電子文書と媒体の識別情報と当該媒体上の位置情報とが印刷された当該媒体から読み取られた当該識別情報を取得する識別情報取得手段と、前記媒体に対する筆記を当該媒体から読み取られた前記位置情報に基づいて電子化した筆記情報を取得する筆記情報取得手段と、前記識別情報取得手段により取得された前記識別情報に基づいて、前記筆記が予め定められた期限までに行われたものであるかどうかを判定する判定手段と、前記筆記が前記期限までに行われたものであると前記判定手段により判定された場合に、前記筆記情報取得手段により取得された前記筆記情報を前記電子文書に関連付ける第1の処理を行い、前記筆記が前記期限までに行われたものでないと前記判定手段により判定された場合に、当該筆記に関する処理として当該第1の処理とは異なり前記筆記情報取得手段により取得された前記筆記情報に制限を付した上で前記電子文書に関連付ける処理を行う第2の処理を行う処理手段とを備えたことを特徴とする筆記情報処理システムである。
請求項に記載の発明は、コンピュータに、電子文書と媒体の識別情報と当該媒体上の位置情報とが印刷された当該媒体から読み取られた当該識別情報を取得する機能と、前記媒体に対する筆記を当該媒体から読み取られた前記位置情報に基づいて電子化した筆記情報を取得する機能と、前記識別情報に基づいて、前記筆記が予め定められた期限までに行われたものであるかどうかを判定する機能と、前記筆記が前記期限までに行われたものであると判定された場合に、前記筆記情報を前記電子文書に関連付ける第1の処理を行い、前記筆記が前記期限までに行われたものでないと判定された場合に、当該筆記に関する処理として当該第1の処理とは異なり筆記情報取得手段により取得された前記筆記情報に制限を付した上で前記電子文書に関連付ける処理を行う第2の処理を行う機能とを実現させるためのプログラムである。
請求項1の発明によれば、電子文書が印刷された媒体に期限内に行われた筆記を、期限を過ぎて行われた筆記と区別して電子文書に関連付け、電子文書が印刷された媒体に期限を過ぎて行われた筆記を電子文書に制限付きで関連付けることで、期限内に行われた筆記と区別することができる。
請求項2の発明によれば、媒体上の位置に応じた筆記の期限を設定することができる。
請求項の発明によれば、期限を過ぎて行われた筆記を出力する方法を制限することができる。
請求項の発明によれば、期限を過ぎて行われた筆記を特定の方法で出力するために条件が満たされることを要求することができる。
請求項の発明によれば、期限を過ぎて行われた筆記を電子筆記具又は筆記者の情報によって呼び出すことができる。
請求項の発明によれば、電子文書が印刷された媒体に期限内に行われた筆記を、期限を過ぎて行われた筆記と区別して電子文書に関連付け、電子文書が印刷された媒体に期限を過ぎて行われた筆記を電子文書に制限付きで関連付けることで、期限内に行われた筆記と区別することができる。
請求項7の発明によれば、電子文書が印刷された媒体に期限内に行われた筆記を、期限を過ぎて行われた筆記と区別して電子文書に関連付け、電子文書が印刷された媒体に期限を過ぎて行われた筆記を電子文書に制限付きで関連付けることで、期限内に行われた筆記と区別することができる。
請求項の発明によれば、電子文書が印刷された媒体に期限内に行われた筆記を、期限を過ぎて行われた筆記と区別して電子文書に関連付けることができる。
本発明の実施の形態が適用されるシステム構成を示した図である。 本発明の実施の形態における筆跡情報の処理の概要を示した図である。 本発明の実施の形態における文書サーバの機能構成を示したブロック図である。 本発明の実施の形態における識別情報サーバの機能構成を示したブロック図である。 本発明の実施の形態における印刷文書出力時の動作を示したシーケンス図である。 本発明の実施の形態で生成される符号画像の例を示した図である。 本発明の実施の形態で記憶される媒体管理情報の例を示した図である。 本発明の実施の形態におけるデジタルペンの機構を示した図である。 本発明の実施の形態におけるデジタルペンの制御回路の機能構成を示したブロック図である。 本発明の実施の形態における印刷文書への筆記時の動作を示したシーケンス図である。 本発明の実施の形態で記憶される筆跡管理情報の例を示した図である。 本発明の実施の形態における筆跡情報の表示時の動作を示したシーケンス図である。 本発明の実施の形態を実現可能なコンピュータのハードウェア構成図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
まず、本実施の形態におけるコンピュータシステムの全体構成について説明する。
図1は、本実施の形態のコンピュータシステムの構成例を示したものである。
図示するように、このコンピュータシステムは、端末装置10と、文書サーバ20と、識別情報サーバ30と、画像形成装置40と、端末装置50とがネットワーク80に接続されることにより構成されている。また、端末装置50には、デジタルペン60が通信装置70を介して接続されている。
端末装置10は、文書サーバ20に対して電子文書の印刷を要求するコンピュータ装置である。ここで、端末装置10としては、例えば、パーソナルコンピュータやワークステーション、その他のコンピュータを用いるとよい。
文書サーバ20は、電子文書を記憶し管理するコンピュータ装置である。また、端末装置10から電子文書の印刷要求があると、電子文書の画像と、識別情報及び位置情報を表す符号画像とを生成し、これらを合成した合成画像を媒体に印刷する印刷命令を画像形成装置40に対して出力する。この場合、識別情報とは、媒体を一意に特定するための情報であり、位置情報とは、媒体上の座標位置を特定するための情報である。ここで、文書サーバ20としては、例えば、パーソナルコンピュータやワークステーション、その他のコンピュータを用いるとよい。
識別情報サーバ30は、媒体に付与する識別情報を発行するコンピュータ装置である。そして、発行した識別情報を、その識別情報が付与される媒体に印刷される電子文書と関連付けて記憶する。ここで、識別情報サーバ30としては、例えば、パーソナルコンピュータやワークステーション、その他のコンピュータを用いるとよい。
画像形成装置40は、媒体に画像を印刷し、印刷文書として出力する装置である。この画像形成装置40は、単体のプリンタや印刷機であってもよいし、他にスキャナや通信の機能を備えた所謂複合機であってもよい。ここで、画像形成装置40における画像形成方式としては、例えば、電子写真方式を用いるとよいが、その他の方式を用いてもよい。尚、以下では、媒体に付与する識別情報を識別情報サーバ30が発行するものとして説明するが、システム内で重複なく発行できるのであれば識別情報はどの装置で発行してもよく、この画像形成装置40で発行するようにしてもよい。その場合は、例えば、画像形成装置40の機械番号と画像形成装置40におけるプリントカウントの値とを結合したものを識別情報として用いるとよい。
端末装置50は、印刷文書に対する筆記を電子化した情報(以下、「筆跡情報」という)を、印刷文書に記録された画像の元となる電子文書に反映させるために識別情報サーバ30に送信するコンピュータ装置である。また、筆跡情報を反映する対象の電子文書を図示しないディスプレイに表示し、その上に筆跡情報を重ねて表示するようにしてもよい。ここで、端末装置50としては、例えば、パーソナルコンピュータやワークステーション、その他のコンピュータを用いるとよい。尚、本実施の形態では、筆記の内容を電子化した筆記情報の一例として、筆跡情報を用いている。また、筆跡情報を主に手書き情報として説明するが、これに限らず、例えば、建築や機械等の図面データを出力する装置であるプロッタ等によって機械的に描画された情報であってもよい。
デジタルペン60は、電子筆記具の一例であり、印刷文書上に文字又は図形を筆記するために用いられるペンデバイスである。また、媒体に印刷された符号画像を読み取る撮像素子を備える。そして、撮像素子で読み取った符号画像から位置情報を検出し、筆記した文字又は図形をイメージデータ化した筆跡情報をこの位置情報に基づいて生成し記憶する。
通信装置70は、デジタルペン60から筆跡情報を取得して端末装置50に送信する装置である。例えば、デジタルペン60を差し込む差込口を設け、この差込口にデジタルペン60が差し込まれると、デジタルペン60に記憶された筆跡情報を端末装置50に送信するようにするとよい。ここで、端末装置50との間の通信の方式としては、USB(Universal Serial Bus)、Bluetooth(登録商標)、赤外線通信機能等、種々の方式が考えられる。また、図では、通信装置70をデジタルペン60と別体のものとして示しているが、必ずしも別体である必要はなく、一体に構成してもよい。
尚、本明細書では、媒体に記録する画像の元となる電子データを「電子文書」と表記するが、これは、テキストを含む「文書」を電子化したデータのみを意味するものではない。例えば、絵、写真、図形等の画像データ(ラスタデータかベクターデータかによらない)、データベース管理ソフトウェアや表計算ソフトウェアで記録されるデータ、その他の印刷可能な電子データも含めて「電子文書」としている。
また、本明細書において、「媒体」は、画像を印刷可能な媒体であれば、その材質は問わない。代表例は紙であるが、OHPシートや金属板等であっても構わない。
更に、本明細書では、電子文書、媒体、更にはデジタルペン60やユーザについて、それぞれを一意に識別するための識別情報を用いて処理を行うが、単に「識別情報」というときは、このうち、媒体の識別情報を意味するものとする。
ところで、このようなコンピュータシステムで出力された印刷文書への筆記に対して有効期限(筆記有効期限)を設けることが有用な場合がある。
例えば、印刷文書の元となる電子文書がチェックや校正の対象の電子文書であり、決められた期限を過ぎて行われた印刷文書への筆記によるチェックや校正が意味をなさないような場合である。
また、印刷文書の元となる電子文書が仕様書、ISO(International Organization for Standardization)文書等のようにバージョンアップされる可能性がある電子文書であり、電子文書がバージョンアップされた後の印刷文書への筆記が、古いバージョンの印刷文書への筆記ということになって意味をなさないような場合である。
通常、印刷文書への筆記は電子化され、筆跡情報として、印刷文書の元となる電子文書に関連付けて記憶される。これに対し、本実施の形態では、筆記有効期限内に筆記が行われたかどうかを判定し、筆記有効期限内であれば、印刷文書の元となる電子文書に筆跡情報を関連付ける通常処理を行い、筆記有効期限を過ぎていれば、この通常処理とは異なる処理を行うようにする。
図2は、本実施の形態の概略動作を示した図である。
(a)は、筆記有効期限を過ぎていた場合に、デジタルペン60による筆記自体を禁止する例である。即ち、(a−1)のように、符号画像付きの印刷文書を用意し、(a−2)のように、デジタルペン60で印刷文書に筆記を開始したとする。すると、筆記有効期限の照会が行われ、筆記有効期限内であれば、(a−3)のように、筆記内容は電子化され、電子文書に反映されるが、筆記有効期限を過ぎていれば、(a−4)のように、ペンにロックをかけて筆記できないようにする。ここで、ペンにロックをかけて筆記できないようする具体的な方法としては、例えば、インクが出ないようにすることが考えられる。
また、(b)は、筆記有効期限を過ぎていた場合に、筆記内容を電子文書に反映しない例である。この場合、筆記内容は、電子文書に反映されない状態で電子化されてもよい。即ち、(b−1)のように、符号画像付きの印刷文書を用意し、(b−2)のように、デジタルペン60で印刷文書に筆記を開始したとする。すると、筆記有効期限の照会が行われ、筆記有効期限内であれば、(b−3)のように、筆記内容は電子化され、電子文書に反映されるが、筆記有効期限を過ぎていれば、(b−4)のように、筆記内容は電子化されるものの、電子文書には反映されない。また、このとき、筆記内容が電子文書に反映されないことを、デジタルペン60に設けられたディスプレイ上に表示してもよい。
尚、筆記有効期限を過ぎていた場合の処理として、(a)では、印刷文書への筆記自体を禁止する処理を採用し、(b)では、印刷文書への筆記をデジタル記録して筆記有効期限内の筆記のデジタル記録と別に保存する処理を採用したが、別の処理を採用してもよい。例えば、印刷文書への筆記自体は禁止しないが、筆記をデジタル記録しないという処理を採用することも考えられる。
以下、このような概略動作を行う本実施の形態について、具体的に説明する。
本実施の形態では、文書サーバ20が筆跡情報を管理し、筆跡情報の表示が指示されると、識別情報サーバ30が筆跡情報を表示するための表示情報を生成する。
このように、本実施の形態では、文書サーバ20及び識別情報サーバ30が中心となって動作するので、これらのサーバの構成について詳細に説明する。
まず、文書サーバ20の構成について説明する。
図3は、文書サーバ20の機能構成例を示したブロック図である。
図示するように、文書サーバ20は、受信部21と、識別情報取得部22と、筆跡管理部23と、筆跡管理情報記憶部24とを備える。また、識別符号生成部25aと、位置符号生成部25bと、符号配置部25cと、パターン画像記憶部25dと、符号画像生成部25eとを備える。更に、文書画像生成部26と、画像合成部27と、送信部29とを備える。
受信部21は、端末装置10から印刷要求を受信する。ここで、印刷要求には、印刷対象となる電子文書の識別情報(以下、「文書ID」という)と、印刷に関する各種設定(以下、「印刷設定」という)とが含まれる。また、受信部21は、印刷文書に対する筆記がなされた際には、識別情報サーバ30から、印刷文書の元となる電子文書の文書ID及びページ番号と、印刷文書に対する筆記の内容を電子化した筆跡情報と、印刷文書に対する筆記に用いたデジタルペン60の識別情報(以下、「ペンID」という)とを受信する。尚、筆跡情報を構成する各点の位置情報には、筆記が行われた日時の情報(以下、「筆記日時情報」という)が付加されているものとする。
識別情報取得部22は、受信部21から文書ID及び印刷設定を取得し、これを送信部29に渡して識別情報の発行要求の送信を指示し、これを文書画像生成部26に渡して文書画像の生成を指示する。また、受信部21から識別情報を取得し、これを識別符号生成部25aに渡して識別符号の生成を指示する。
筆跡管理部23は、受信部21が受信した文書ID、ページ番号、ペンID、筆跡情報を取得し、筆跡管理情報記憶部24に登録する。また、筆跡情報の表示が指示された際には、指定された文書ID、ページ番号、ペンIDに対応する筆跡情報を、筆跡管理情報記憶部24から取り出す。
筆跡管理情報記憶部24は、筆跡管理部23によって管理される筆跡管理情報を記憶する。
識別符号生成部25aは、媒体を特定する識別情報を符号化して識別符号を生成する。
位置符号生成部25bは、媒体上の座標位置を示す位置情報を符号化して位置符号を生成する。
符号配置部25cは、識別符号生成部25aにて生成された識別符号や、位置符号生成部25bにて生成された位置符号等を予め定めたレイアウトに従って2次元平面に配置し2次元の符号配列を生成する。
パターン画像記憶部25dは、符号配列に格納される各符号の符号値に対応するパターン画像を記憶する。
符号画像生成部25eは、符号配置部25cが生成した2次元の符号配列を参照し、各符号値に対応したパターン画像を選択して符号画像を生成する。
文書画像生成部26は、識別情報取得部22から文書ID及び印刷設定を取得し、この文書IDで特定される電子文書を図示しない記憶手段から読み出し、印刷設定に従ってその電子文書の文書画像を生成する。
画像合成部27は、符号画像生成部25eが生成した符号画像と、文書画像生成部26が生成した文書画像とを合成し、合成画像を生成する。
送信部29は、識別情報サーバ30に対して識別情報の発行要求を送信する。また、画像形成装置40に対して媒体に対する画像の印刷命令を送信する。更に、筆跡情報の表示が指示された際には、識別情報サーバ30に対して、電子文書と筆跡情報とを送信する。
次に、識別情報サーバ30の構成について説明する。
図4は、識別情報サーバ30の機能構成例を示したブロック図である。
図示するように、識別情報サーバ30は、受信部31と、媒体管理部32と、媒体管理情報記憶部33と、表示情報生成部34と、筆跡情報分割部35と、アラート設定部36と、送信部39とを備える。
受信部31は、文書サーバ20から識別情報の発行要求を受信する。また、受信部31は、印刷文書に対する筆記がなされた際には、識別情報、筆跡情報、ペンIDを端末装置50から受信する。即ち、本実施の形態では、識別情報を取得する識別情報取得手段の一例として、また、筆記情報を取得する筆記情報取得手段の一例として、受信部31を設けている。また、筆跡情報には位置情報が含まれるので、位置情報を取得する位置情報取得手段の一例として、受信部31を設けていることにもなる。更に、筆跡情報の表示が指示された際に、端末装置50からは、表示する筆跡情報を抽出する際のキーとなる識別情報及びペンIDを受信し、文書サーバ20からは、電子文書と筆跡情報とを受信する。
媒体管理部32は、識別情報の発行要求があると、識別情報を重複することなく発行し、その際に指定された文書ID及び印刷設定を識別情報に関連付けて記憶する。また、識別情報に対して、印刷文書上の領域を特定する情報(以下、「領域情報」という)と、その領域に対する筆記の有効期限とを記憶する。更に、識別情報が指定されると、その識別情報に対応する文書ID、印刷設定、領域情報、有効期限を取り出す。そして、筆跡情報を構成する各点について、その位置情報及び筆記日時情報と、ここで取り出した領域情報及び有効期限とを比較し、筆記が有効期限までになされたものかどうかを判定する。即ち、本実施の形態では、予め定められた期限の一例として、有効期限を用いており、筆記が期限までに行われたものであるかどうかを判定する判定手段の一例として、媒体管理部32を設けている。
媒体管理情報記憶部33は、識別情報と、その識別情報が付与された媒体に印刷された電子文書の文書IDと、それが付与された媒体に電子文書が印刷された際の印刷設定と、媒体上の領域情報と、その領域情報で特定される領域に対する筆記の有効期限とを対応付けた媒体管理情報を記憶するデータベースである。
表示情報生成部34は、筆跡情報の表示が指示された際に、文書サーバ20から取得した情報に基づいて、筆跡情報を表示するための表示情報を生成する。この表示情報としては、例えば、端末装置50で表示するイメージを生成する元となるデータを生成する。
筆跡情報分割部35は、受信部31が受信した筆跡情報を、筆記が有効期限内かどうかの媒体管理部32による判定結果に基づいて、有効期限内に書かれた筆跡情報(以下、「有効筆跡情報」という)と、有効期限を過ぎて書かれた筆跡情報(以下、「無効筆跡情報」という)とに分割する。そして、これらの筆跡情報を送信部39に渡す。本実施の形態では、筆記情報を電子文書に関連付ける第1の処理の一例として、有効筆跡情報を生成する処理を用いており、筆記に関する第1の処理とは異なる第2の処理の一例として、無効筆跡情報を生成する処理を用いている。また、筆記が期限までに行われたものであると判定された場合に第1の処理を行い、筆記が期限までに行われたものでないと判定された場合に第2の処理を行う処理手段の一例として、筆跡情報分割部35を設けている。
アラート設定部36は、筆跡情報の登録が完了した旨の報告(以下、「筆跡情報登録完了報告」という)を受信部31が文書サーバ20から受信した際に、筆跡情報登録完了報告に無効筆跡情報が登録された旨の情報が含まれていれば、筆跡情報登録完了報告にアラート情報を設定して送信部39に渡す。
送信部39は、文書サーバ20からの要求に応じて発行した識別情報を文書サーバ20に送信する。また、印刷文書に対する筆記がなされた際には、識別情報に対応する文書ID及びページ番号(印刷設定に含まれる)、ペンID、筆跡情報を文書サーバ20に送信する。更に、筆跡情報の表示が指示された際には、文書サーバ20に対して文書ID、ページ番号(印刷設定に含まれる)、ペンIDを送信し、端末装置50に対して表示情報を送信する。
次いで、本実施の形態の動作について説明する。
本実施の形態における動作は、大きく、印刷文書の出力と、印刷文書への筆記と、筆跡情報の表示とに分けられるので、以下ではこれらを分けて説明する。
A.印刷文書の出力
図5は、このときの文書サーバ20及び識別情報サーバ30の動作を示したシーケンス図である。
文書サーバ20では、まず、受信部21が、電子文書の印刷要求を端末装置10から受信する(ステップ211)。このうち、電子文書の印刷要求には、文書IDと印刷設定とが含まれる。ここで、文書IDとしては、例えば、URL(Uniform Resource Locator)を用いるとよいが、電子文書を一意に特定することができるものであれば他の情報を用いてもよい。また、印刷設定は、ページ、部数、用紙サイズ、拡大縮小率、複数ページを1枚の媒体にまとめて出力する機能、余白等の設定を含む。
受信部21は、これらの情報を受信すると、識別情報取得部22に受け渡す。すると、識別情報取得部22は、受け渡された情報のうち、文書IDと印刷設定とを送信部29に渡し、送信部29が、これらの情報を識別情報サーバ30に送信することで、識別情報の発行を要求する(ステップ212)。
これにより、識別情報サーバ30では、受信部31が、文書IDと印刷設定とを受信する(ステップ311)。そして、文書IDと印刷設定は媒体管理部32に渡され、媒体管理部32が、媒体管理情報記憶部33から未使用の識別情報を取り出す(ステップ312)。ここで、取り出す識別情報の数は、印刷設定に応じて決められる。つまり、基本的には、印刷するページ数に印刷部数を乗じて得られる数の識別情報が取り出される。但し、設定情報中に、複数ページを1枚の媒体にまとめて出力する機能の指定等がある場合は、それも考慮される。例えば、10ページの電子文書を2ページずつ1枚の媒体にまとめて5部印刷する場合は、25(=10÷2×5)個の識別情報が取り出される。
次に、媒体管理部32は、識別情報と文書IDと印刷設定とを関連付けて媒体管理情報記憶部33に記憶する(ステップ313)。そして、ステップ312で発行された識別情報は送信部39に渡され、送信部39が、文書サーバ20に対し、識別情報を送信する(ステップ314)。
これにより、文書サーバ20では、受信部21が識別情報を受信する(ステップ213)。そして、受信部21は、受信した識別情報を識別情報取得部22に受け渡す。
すると、文書サーバ20は、識別情報と位置情報とを表す符号画像を生成する(ステップ214)。この符号画像の生成は、具体的には、次のような処理により行われる。
即ち、まず、識別情報取得部22が、ステップ213で取得した識別情報を識別符号生成部25aに渡し、識別符号生成部25aが、識別情報を符号化することで識別符号を生成する。尚、識別情報の符号化の詳細については後述する。
また、位置符号生成部25bは、受信部21から印刷設定を受け取り、印刷設定に応じた範囲の位置情報を符号化することで位置符号を生成する。尚、位置情報の符号化の詳細についても後述する。
その後、符号配置部25cが、識別符号と位置符号とを予め定めたレイアウトに従って配置し、これを符号画像生成部25eが、パターン画像記憶部25dに記憶されたパターン画像を用いて画像化することで符号画像を生成する。
また、文書サーバ20では、文書画像生成部26が、電子文書の文書画像を生成する(ステップ215)。その際、文書画像生成部26は、ステップ211で識別情報取得部22が取得した文書IDを受け取り、これに基づいて対象となる電子文書を図示しない記憶手段から読み出す。また、ステップ211で識別情報取得部22が取得した印刷設定を受け取り、これに基づいて文書画像を生成する。
そして、画像合成部27は、ステップ214で生成された符号画像と、ステップ215で生成された文書画像とを合成し、合成画像を生成する(ステップ216)。
その後、合成画像は送信部29に渡され、送信部29が、合成画像の印刷命令を画像形成装置40に送信する(ステップ217)。ここで、合成画像の印刷命令は、例えば、文書画像の印刷命令の列からなるPDL(Page Description Language)ファイルに対し、符号画像として印刷する内容をPDLコマンドとして設定したPDLの形式で送信される。
これにより、画像形成装置40は、文書画像を例えばC(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)のトナーを用いて媒体に印刷する。また、符号画像を例えばK(カーボンを含む黒)のトナー又は特殊トナーを用いて媒体に印刷する。
ここで、特殊トナーとしては、可視光領域(400nm〜700nm)における最大吸収率が7%以下であり、近赤外領域(800nm〜1000nm)における吸収率が30%以上の不可視トナーが例示される。ここで、「可視」及び「不可視」は、目視により認識できるかどうかとは関係しない。印刷文書における画像が可視光領域における特定の波長の吸収に起因する発色性の有無により認識できるかどうかで「可視」と「不可視」とを区別している。また、可視光領域における特定の波長の吸収に起因する発色性が若干あるが人間の目で認識し難いものも、「不可視」に含める。
尚、ここでは、電子文書の画像に符号画像を合成して印刷することとしたが、白紙(ノートや付箋等)に符号画像を印刷する構成としてもよい。その場合は、ステップ211で受信する印刷要求に文書IDを含めないようにし、ステップ313で識別情報と文書ID及び印刷設定との関連付けを行わないようにし、ステップ215における文書画像の生成は実行しないようにすればよい。
次に、本実施の形態で生成される符号画像について説明する。
図6は、符号画像を構成する画像等の一例を示した図である。
まず、符号画像を構成する単位パターンについて説明する。
図6(a)は、単位パターンの一例を示したものである。
単位パターンとは、情報埋め込みの最小単位である。図では、黒塗りの領域と斜線の領域をドット配置可能な領域とし、その間にある白色の領域をドット配置不可能な領域としている。そして、ドット配置可能な領域のうち、黒塗りの領域にドットが配置され、斜線の領域にはドットが配置されていないことを示している。即ち、図は、ドットを配置可能な9箇所の中から選択した2箇所にドットを配置することで単位パターンを構成した例を示したものである。ここで、9箇所の中から2箇所を選択する組み合わせは36(=)通りなので、単位パターンは、36種類存在する。このうち、4種類の単位パターンは、同期パターンとして使用される。同期パターンとは、画像の回転を検出したり、識別符号及び位置符号の相対的な位置を特定したりするためのパターンである。特に、画像の回転を検出する必要があることから、4種類の同期パターンとしては、そのうちの1つの同期パターンを90度回転するとそのうちの別の同期パターンになるようなものが選ばれる。また、この4種類の単位パターンを除く32種類の単位パターンは、識別符号及び位置符号を表現する情報パターンとして使用され、5ビットの情報が表現される。
ところで、図6(a)に示したドットは、あくまで情報表現のためのドットであり、画像を構成する最小の点を意味するドットとは必ずしも一致しない。本実施の形態において、情報表現のためのドット(図6(a)の最小の四角)は、600dpiにおける2ドット×2ドットの大きさを有している。600dpiにおける1ドットの大きさは0.0423mmなので、情報表現のためのドット(図6(a)の最小の四角)の一辺は、84.6μm(=0.0423mm×2)である。情報表現のためのドットは、大きくなればなるほど目に付きやすくなるため、小さいほうが好ましい。ところが、あまり小さくすると、プリンタで印刷できなくなってしまう。そこで、情報表現のためのドットの大きさとして、50μmより大きく100μmより小さい上記の値を採用している。但し、上記の値84.6μmは、あくまで計算上の数値であり、実際に印刷されたトナー像では100μm程度になる。尚、本明細書で「ドット」というときは、特に明示しない限り、画像を構成する最小の点を意味するドットではなく、情報表現のためのドットを指すものとする。
次に、このような単位パターンから構成される符号ブロックについて説明する。
図6(b)に、符号ブロックのレイアウトの一例を示す。尚、ここでは、画像ではなく、パターン画像によって置き換えられる直前の符号配列で示している。即ち、図6(b)の最小の四角(以下、「単位ブロック」という)に、図6(a)のような単位パターン(36通りの単位パターンのいずれか)が配置され、その画像が媒体に形成されることになる。
図6(b)のレイアウトでは、符号ブロックの左上の1つの単位ブロックに、同期符号が配置されている。また、同期符号が配置された単位ブロックの右側の4つの単位ブロックにX位置符号が配置され、同期符号が配置された単位ブロックの下側の4つの単位ブロックにY位置符号が配置されている。更に、これらの位置符号が配置された単位ブロックに囲まれた16(=4×4)個の単位ブロックに識別符号が配置されている。
ここで、識別情報の符号化について述べる。
識別情報を符号化する場合、識別情報を構成するビット列は、RS符号化を行うために複数のブロックに分割される。符号化には、いくつかの方法があるが、本実施の形態では、RS符号化が適している。RS符号は多値の符号法であり、この場合、単位ブロックで表現される値がRS符号の多値に対応するからである。例えば、1つの単位ブロックで5ビットの情報を表現する場合、60ビットの識別情報は、ブロック長が5ビットの12個のブロックに分割される。そして、2ブロックの誤りを訂正可能なRS符号を採用したとすると、符号長は16ブロックとなり、図6(b)の符号ブロックにおける識別符号が配置される単位ブロックに収まることになる。尚、符号化方式はRS符号に限定するものでなく、その他の符号化方式、例えば、BCH符号等を使用してもよい。
次に、位置情報の符号化について述べる。
位置情報の符号化には、擬似乱数系列の一種であるM系列符号が使用される。ここで、M系列とは、ある長さのシフトレジスタとフィードバックによって生成される符号系列のうち、その周期が最長になる系列をいう。Kをシフトレジスタの段数とすると、M系列の系列長は2−1となる。このM系列から取り出した任意の連続したKビットは、同じM系列中の他の位置に現れない性質を持つ。そこで、この性質を利用して位置情報を符号化する。
ところで、本実施の形態では、符号化すべき位置情報の長さから、必要なM系列の次数を求め、M系列を生成している。しかしながら、符号化する位置情報の長さが予め分かっている場合は、M系列を毎回生成する必要はない。即ち、固定のM系列を予め生成しておき、それをメモリ等に格納しておけばよい。
例えば、系列長8191のM系列(K=13)を使用したとする。この場合、位置符号も5ビット単位で埋め込むため、系列長8191のM系列から5ビットずつ取り出してブロック化する。
尚、本明細書では、説明を簡単にするために、識別情報と位置情報とは明確に区別して用いている。しかしながら、広範な位置情報を用意しておき、媒体ごとに異なる範囲から位置情報を切り出して埋め込み、位置情報の違いによって媒体を識別するという手法もある。そこで、このような手法においては、媒体を識別する機能が位置情報に備わっているものと見て、位置情報を識別情報としても考えるものとする。
ここで、媒体管理情報記憶部33に記憶される媒体管理情報の具体的な内容について説明する。
図7は、媒体管理情報の具体例を示した図である。
図示するように、媒体管理情報は、識別情報と、文書IDと、印刷設定と、領域情報と、有効期限とが関連付けて記憶される。
このうち、識別情報は、既に述べた通り、媒体を一意に識別するための情報である。
また、文書IDは、既に述べた通り、電子文書を一意に識別するための情報である。
更に、印刷設定は、既に述べた通り、端末装置10で電子文書の印刷が要求された際に設定されたページ、用紙サイズ、拡大縮小率等の情報である。
更にまた、本実施の形態では、識別情報に対して、領域情報と有効期限とを記憶している。領域情報は、既に述べた通り、媒体上の領域を特定するための情報である。図では、領域を矩形とし、その領域を「(左上点のX座標,左上点のY座標)−(右下点のX座標,右下点のY座標)」で示している。一方、媒体上の全領域は「all」で示している。また、有効期限は、既に述べた通り、媒体上の領域に対する筆記の有効期限(筆記有効期限)の情報である。
図には、例えば、文書ID「DocA」の電子文書の1ページ目を、識別情報「000101」のA4サイズの媒体に100%で印刷し、その媒体上で、「(X11,Y11)−(X12,Y12)」で特定される領域に対する筆記の有効期限が「2009年3月2日」であり、「(X13,Y13)−(X14,Y14)」で特定される領域に対する筆記の有効期限が「2009年3月9日」であることが示されている。
また、文書ID「DocB」の電子文書の1、2ページ目を、識別情報「000102」のA4サイズの媒体にまとめて印刷し(図では「2−up」と表記)、その媒体上で、全領域に対する筆記の有効期限が「2009年3月4日」であることが示されている。
ところで、上記では、このような媒体上の領域ごとの有効期限を設定するタイミングについて特に言及しなかったが、このタイミングに関しては、次のような方法が考えられる。
第一に、電子文書に予め有効期限を設定しておく方法である。この場合、ステップ313で媒体管理情報を記憶する際、電子文書に設定された有効期限をそのまま媒体管理情報に含めて記憶するようにすればよい。その際、電子文書の領域ごとに有効期限が設定されている場合には、電子文書の領域が媒体上のどの領域に対応するかを印刷設定に基づいて算出し、その算出した領域ごとに有効期限を設定するとよい。尚、このように電子文書に有効期限を設定する場合、全ユーザに共通の有効期限を設定する場合と、ユーザごとに異なる有効期限を設定する場合とがある。このうち、後者は、例えば、文書の校正を行う場合、校正者と校正内容反映者とで有効期限を異ならせるような場合に有用である。
第二に、電子文書を印刷する際に、例えばプリンタドライバ上での印刷設定の一つとして設定する方法である。この場合、ステップ211で領域ごとの有効期限を含む印刷設定を受信し、この受信した印刷設定に含まれる領域ごとの有効期限をステップ313で媒体管理情報記憶部33に記憶する。
B.印刷文書への筆記
本実施の形態では、印刷文書に対する筆跡情報がデジタルペン60から通信装置70を介して端末装置50に伝えられ、文書サーバ20へ登録される。
そこで、まず、デジタルペン60の機構について説明する。
図8は、デジタルペン60の構成例を示した図である。
図示するように、デジタルペン60は、ペン全体の動作を制御する制御回路61を備える。また、制御回路61は、読み取った符号画像を処理する画像処理部61aと、そこでの処理結果から識別情報及び位置情報を抽出するデータ処理部61bとを含む。
また、制御回路61には、デジタルペン60による筆記動作をペンチップ69に加わる圧力によって検出する圧力センサ62が接続されている。更に、媒体上に赤外光を照射する赤外LED63と、反射光を検知することによって符号画像を読み取る赤外CMOS64も接続されている。更にまた、識別情報及び位置情報を記憶するための情報メモリ65と、外部装置と通信するための通信回路66と、ペンを駆動するためのバッテリ67と、ペンの識別情報(ペンID)を記憶するペンIDメモリ68も接続されている。
次に、このうち制御回路61において実現される機能構成について更に詳細に説明する。
図9は、制御回路61の機能構成例を示したブロック図である。尚、図では、制御回路61内の画像処理部61aとデータ処理部61bとに分けて、機能構成例を示している。
図示するように、画像処理部61aは、画像取得部611と、ドット配列生成部612とを備える。また、データ処理部61bは、符号配列生成部613と、識別情報取得部614と、位置情報取得部615と、筆跡情報生成部616とを備える。そして、更に、ペンID取得部617と、表示制御部618と、通信制御部619とを備える。
画像取得部611は、赤外CMOS64が印刷文書から読み取った符号画像を取得する。また、必要に応じて、符号画像に含まれるノイズを除去する。
ドット配列生成部612は、符号画像におけるドットの位置を参照して、ドット配列を生成する。即ち、2次元の配列上で、例えば、ドットがある位置に「1」を、ドットがない位置に「0」を記憶することにより、画像として検出したドットをデジタルデータに置き換える。そして、この2次元の配列をドット配列として出力する。
符号配列生成部613は、ドット配列上で、符号ブロック内の単位パターンに対応するブロックを検出する。具体的には、単位パターンが配置されるブロックと同じ形状及び大きさの枠をドット配列上で動かし、枠内のドット数が均等になる位置で枠を固定する。例えば、図6(a)の単位パターンを用いる場合であれば、3ドット×3ドットに対応する大きさの枠を動かし、枠内に含まれるドット数が2となる位置で枠を固定する。そして、その枠で区切られた各ブロック内のドット位置から定まる符号値を格納した符号配列を生成する。また、この符号配列が生成されると、予め定められた同期符号の符号値を検索することによって、同期符号の位置が特定される。
識別情報取得部614は、符号配列から同期符号の位置を基準にして識別符号を検出する。そして、画像生成時にRS符号化処理で用いたパラメータを用いて識別符号を復号し、識別情報を取得する。
位置情報取得部615は、符号配列から同期符号の位置を基準にして位置符号を検出する。そして、位置符号からM系列の部分系列を取り出し、画像生成時に使用したM系列におけるこの部分系列の位置を参照し、この位置を同期符号によるオフセットで補正した値を位置情報として取得する。尚、オフセットで補正するのは、位置符号の間に同期符号が配置されているためである。
筆跡情報生成部616は、位置情報取得部615が取得した位置情報を連結して筆跡情報を生成する。ここで、筆跡情報には、少なくともデジタルペン60のペン先の軌跡を電子化したデータが含まれるが、これ以外の情報を含んでもよい。ペン先の軌跡以外の情報としては、例えば、筆記した時にペンに設定されていた色の情報や、筆圧の情報等がある。
ペンID取得部617は、デジタルペン60の識別情報であるペンIDをペンIDメモリ68(図8参照)から取得する。
表示制御部618は、文書サーバ20から送られた筆跡情報登録完了報告に基づくディスプレイ(図示せず)への表示を制御する。
通信制御部619は、識別情報取得部614が取得した識別情報と、筆跡情報生成部616が生成した筆跡情報と、ペンID取得部617が取得したペンIDとを通信回路66に受け渡すことで、通信装置70への情報送信を実現する。また、文書サーバ20からの筆跡情報登録完了報告を受信した通信回路66から、この登録完了報告を受け取る。
次に、デジタルペン60が筆記情報を生成して文書サーバ20に登録する際の動作について説明する。
デジタルペン60では、まず、赤外LED63が媒体に対して赤外光を照射し、赤外CMOS64がその反射光を受光することにより、符号画像を読み取る。そして、画像取得部611がこの読み取った符号画像を取得する。そして、符号画像にノイズが含まれていれば、これを除去する。次に、ドット配列生成部612が、符号画像に含まれるドット位置をデジタルデータ化し、ドット配列を生成する。
図10は、その後のデジタルペン60及び文書サーバ20の動作を示したシーケンス図である。
デジタルペン60は、識別情報と、筆跡情報と、ペンIDとを取得する(ステップ621)。具体的には、次のような処理を行う。即ち、まず、符号配列生成部613が、ドット配列からブロックを検出し、ブロックごとの符号値を格納した符号配列を生成する。そして、符号配列において、同期符号の位置を特定する。その後、識別情報取得部614が、同期符号の位置に基づいて識別符号を検出し、これを復号して識別情報を取得する。また、位置情報取得部615が、同期符号の位置に基づいて位置符号を検出し、これを復号して位置情報を取得する。そして、筆跡情報生成部616が、位置情報を連結して筆跡情報を生成する。更に、本実施の形態では、ペンID取得部617が、ペンIDメモリ68(図8参照)からペンIDを取得する。
そして、通信制御部619がこれらの情報を通信回路66に受け渡し、通信回路66がこれらの情報を通信装置70及び端末装置50を介して識別情報サーバ30へ送信する(ステップ622)。
これにより、識別情報サーバ30では、まず、受信部31が、識別情報、筆跡情報、ペンIDを受信する(ステップ321)。
次に、これらの情報は媒体管理部32に渡され、媒体管理部32は、渡された識別情報に関連付けられた文書ID、ページ番号(印刷設定に含まれる)、領域情報、有効期限を媒体管理情報記憶部33から取り出し、有効期限の判定を行う(ステップ322)。ここで、有効期限の判定は、具体的には、次のように行う。即ち、まず、筆跡情報を構成する点について、筆跡情報から位置情報と筆記日時情報を取得する。次に、ステップ322で取り出した領域情報の中から、その点を包含する領域を示す領域情報を、位置情報に基づいて特定する。ここで、その点を包含する領域を示す領域情報がなければ、その点に関して有効期限は設定されていないので、有効期限内に筆記されたものと判定する。一方、その点を包含する領域を示す領域情報があれば、その領域情報に対応する有効期限と筆記日時情報とを比較し、筆記日時情報が有効期限前であれば、有効期限内に筆記されたものと判定し、筆記日時情報が有効期限後であれば、有効期限を過ぎて筆記されたものと判定する。
そして、筆跡情報分割部35が、受信部31から受け取った筆跡情報を、有効期限内の領域に書かれた筆跡情報(有効筆跡情報)と、有効期限が過ぎた領域に書かれた筆跡情報(無効筆跡情報)とに分割する(ステップ323)。具体的には、筆跡情報を構成する各点についての媒体管理部32による有効期限の判定の結果を受け取り、有効期限内に筆記されたと判定された点は有効筆跡情報に含め、有効期限を過ぎて筆記されたと判定された点は無効筆跡情報に含める。
その後、これらの情報は送信部39に渡され、送信部39が、文書ID、ページ番号、有効筆跡情報、無効筆跡情報、ペンIDを文書サーバ20に送信する(ステップ324)。ここで、文書サーバ20が複数ある場合、送信先の文書サーバ20は、文書IDから特定すればよい。尚、媒体管理情報記憶部33において使用済みの識別情報に文書IDが関連付けられていなければ、その識別情報は白紙(ノートや付箋)に割り当てられたものであると考えられる。その場合は、白紙に対する筆跡情報を管理する文書サーバ20を送信先として決定すればよい。
すると、文書サーバ20には、有効筆跡情報と無効筆跡情報とが分けて記憶される。そして、これらの筆跡情報の登録が完了すると、文書サーバ20から識別情報サーバ30へ筆跡情報登録完了報告が送られてくる。
これにより、識別情報サーバ30では、受信部31が、筆跡情報登録完了報告を受信する(ステップ325)。尚、この筆跡情報登録完了報告の中には、登録された筆跡情報が、有効筆跡情報のみであるか、無効筆跡情報のみであるか、有効筆跡情報と無効筆跡情報の両方であるか等の情報を含むものとする。そこで、アラート設定部36は、受信部31から筆跡情報登録完了報告を受け取り、これに無効筆跡情報を登録した旨の情報が含まれているかどうかを判定する(ステップ326)。そして、無効筆跡情報を登録した旨の情報が含まれていれば、筆跡情報登録完了報告にアラート情報を付加し(ステップ327)、無効筆跡情報を登録した旨の情報が含まれていなければ、アラート情報を付加しない。
その後、筆跡情報登録完了報告はアラート設定部36から送信部39へ渡され、送信部39が、筆跡情報登録完了報告を端末装置50及び通信装置70を介してデジタルペン60に送信する(ステップ328)。
これにより、デジタルペン60では、通信回路66が筆跡情報登録完了報告を受信し、通信制御部619が通信回路66からこれを受け取る(ステップ623)。そして、筆跡情報登録完了報告は通信制御部619から表示制御部618へ渡され、表示制御部618が、筆跡情報登録完了報告にアラート情報が設定されているかどうかを判定する(ステップ624)。そして、アラート情報が設定されていれば、表示制御部618は、デジタルペン60のディスプレイ(図示せず)にアラートを表示する(ステップ625)。或いは、アラートを表示する代わりに、デジタルペン60を振動させるようにしてもよい。
ここで、筆跡管理情報記憶部24に記憶される筆跡管理情報の具体的な内容について説明する。
図11は、筆跡管理情報の具体例を示した図である。
まず、(a)は、有効筆跡情報に関する筆跡管理情報を示している。
図示するように、この場合の筆跡管理情報は、文書IDと、ページ番号と、筆跡情報とを対応付けたものとなっている。
このうち、文書IDは、既に述べた通り、電子文書を一意に識別するための情報である。
また、ページ番号は、電子文書におけるページの番号である。
更に、筆跡情報は、既に述べた通り、媒体に対する筆記内容を電子化した情報である。但し、筆跡情報はイメージデータであるため、そのまま対応付けるのではなく、筆跡情報の格納場所を対応付けるようにしている。図では、筆跡情報の格納場所として、筆跡情報のファイル名を示している。例えば、筆跡情報を同じフォルダの配下に格納するものとすれば、筆跡情報はファイル名によって一意に特定することができる。或いは、筆跡情報の格納場所の情報として、例えばURLを対応付けるようにしてもよい。
図には、例えば、文書ID「DocA」の電子文書の1ページ目に筆跡情報「ScrA」が筆記されたことが示されている。また、文書ID「DocB」の電子文書の2ページ目に筆跡情報「ScrB」が筆記されたことが示されている。
次に、(b)は、無効筆跡情報に関する筆跡管理情報を示している。
図示するように、この場合の筆跡管理情報は、文書IDと、ページ番号と、ペンIDと、筆跡情報とを対応付けたものとなっている。
このうち、文書ID、ページ番号、筆跡情報については、(a)で説明したので、ここでの説明は省略する。
また、ペンIDは、筆記に用いたデジタルペン60の識別情報である。
図には、例えば、文書ID「DocA」の電子文書の1ページ目にペンID「P001」のデジタルペン60で筆跡情報「ScrA_001」が筆記されたことが示されている。また、文書ID「DocB」の電子文書の2ページ目にペンID「P002」のデジタルペン60で筆跡情報「ScrB_002」が筆記され、ペンID「P003」のデジタルペン60で筆跡情報「ScrB_003」が筆記されたことが示されている。
このように、本実施の形態では、有効筆跡情報と無効筆跡情報とを別々に管理している。ここで、筆跡情報をレイヤとして電子文書に重ねるものと捉えると、有効筆跡情報と無効筆跡情報は、別レイヤに保存されていると言うことができる。また、図では、同じ文書IDに対応する無効筆跡情報は、ペンIDが異なっても同じテーブルで管理している。しかしながら、指定されたペンIDに対応する無効筆跡情報のみを電子文書に重ねることを考えると、無効筆跡情報はペンIDごとのレイヤに保存されていると言うこともできる。
C.筆跡情報の表示
本実施の形態では、上記の筆跡管理情報に基づいて、ある印刷媒体の元の電子文書に関連付けられた筆跡情報を表示する。このとき、有効期限が過ぎてなされた無効筆跡情報については、指定されたペンIDのデジタルペン60による筆記に関するもののみが表示されるようにする。
その場合、ユーザは、まず、印刷媒体をデジタルペン60で指示する。すると、デジタルペン60は、識別情報を読み取り、通信装置70を介して端末装置50に出力する。一方で、ユーザは、端末装置50に対してペンIDを入力する。
すると、端末装置50は、デジタルペン60から伝えられた識別情報と、入力されたペンIDとを識別情報サーバ30に送信する。
或いは、ユーザは、端末装置50に対し、ユーザの識別情報(ユーザID)を入力するようにしてもよい。その場合、デジタルペン60本体や外部に設けられた個人認証装置を用いて、そのユーザが使用する1つ又は複数のデジタルペン60のペンIDを取得する。これによって、端末装置50は、デジタルペン60から伝えられた識別情報と、ここで取得したペンIDとを識別情報サーバ30に送信する。
図12は、その後の識別情報サーバ30及び文書サーバ20の動作を示したシーケンス図である。
識別情報サーバ30では、まず、受信部31が、端末装置50から識別情報及びペンIDを受信する(ステップ331)。次に、識別情報及びペンIDは媒体管理部32に渡され、媒体管理部32が、媒体管理情報記憶部33を参照し、識別情報に対応する文書ID及び印刷設定を取得する(ステップ332)。そして、印刷設定は、表示情報生成部34に渡され、文書ID、ページ番号(印刷設定に含まれる)、ペンIDは送信部39に渡され、送信部39が文書ID、ページ番号、ペンIDを文書サーバ20に送信する(ステップ333)。
これにより、文書サーバ20では、受信部21が、文書ID、ページ番号、ペンIDを受信する(ステップ231)。そして、これらの情報は筆跡管理部23に受け渡され、筆跡管理部23が、筆跡管理情報記憶部24に記憶された有効筆跡情報に関する筆跡管理情報を参照し、渡された文書ID、ページ番号に対応する有効筆跡情報を取り出す(ステップ232)。また、筆跡管理情報記憶部24に記憶された無効筆跡情報に関する筆跡管理情報を参照し、渡された文書ID、ページ番号、ペンIDに対応する無効筆跡情報を取り出す(ステップ233)。その後、取り出された情報は送信部29に受け渡され、送信部29がこれらの情報を、文書IDによって特定される電子文書と共に識別情報サーバ30に送信する(ステップ234)。
これにより、識別情報サーバ30では、受信部31が、電子文書、有効筆跡情報、無効筆跡情報を受信する(ステップ334)。そして、これらの情報は表示情報生成部34に渡される。
その後、表示情報生成部34が、ステップ332で媒体管理部32によって取り出され渡された印刷設定を考慮して、電子文書の印刷イメージである表示情報を生成する(ステップ335)。また、電子文書の印刷イメージ上に、ステップ334で受信した有効筆跡情報と無効筆跡情報を追加する(ステップ336)。そして、表示情報生成部34は、このようにして生成した表示情報を送信部39に渡し、送信部39が、表示情報を端末装置50に送信する(ステップ337)。
以上により、本実施の形態の動作の説明を終了する。
尚、上記実施の形態では、媒体ごとの有効期限及び媒体上の領域ごとの有効期限の両方を設けることが可能な構成としたが、何れか一方しか設けることができない構成としてもよい。例えば、媒体ごとの有効期限しか設けることができない構成とする場合は、まず、図7の媒体管理情報から領域情報の欄をなくす。そして、図10のステップ322の有効期限の判定は、筆跡情報を構成する各点の筆記日時情報が、筆記がなされた媒体の識別情報に対応付けられた有効期限の前か後かを判定するものとすればよい。
また、上記実施の形態では、筆跡情報を表示する際に、無効筆跡情報については、指定されたペンIDのデジタルペン60による筆記に関するもののみを表示するようにしたが、例えば、指定されたユーザID(筆記者を特定する情報)のユーザ(筆記者)による筆記に関するもののみを表示するようにしてもよい。この場合は、例えば、筆記に先立ち、筆記に用いるデジタルペン60のペンIDとそのデジタルペン60の利用者のユーザIDとを対応付けて登録しておく。そして、筆記を行うと、デジタルペン60のペンIDから対応するユーザIDを特定し、このユーザIDを図11(b)でペンIDの代わりに記憶すればよい。或いは、その他の条件を満たす筆記に関する無効筆跡情報のみを表示するようにしてもよい。即ち、無効筆跡情報に対し、それを特定の方法で出力する(表示する)ために満たされるべき条件に関する制限をかけるようにしてもよい。
更に、上記実施の形態では、筆跡情報を表示する場合のみを想定したが、筆跡情報を印刷する場合に無効筆跡情報について制限をかけるようにしてもよい。その制限は、例えば、無効筆跡情報について表示はできるが印刷はできない、といった筆跡情報を出力する方法に関する制限であってもよい。或いは、無効筆跡情報を印刷できるようにして、表示する際に要求したのと同様の条件を満たすことを要求するようにしてもよい。即ち、無効筆跡情報に対し、それを特定の方法で出力する(印刷する)ために満たされるべき条件に関する制限をかけるようにしてもよい。
更にまた、上記実施の形態では、有効期限をサーバで管理するようにしたが、有効期限を識別情報、位置情報とは別に付加情報として媒体に埋め込むようにしてもよい。その場合は、デジタルペン60に、符号配列生成部613から付加情報を取得する付加情報取得部を設け、筆跡情報を構成する各点の筆記日時情報が、付加情報取得部が付加情報として取得した有効期限内かどうかを判定するようにするとよい。ここで、付加情報取得部は、期限情報を取得する期限情報取得手段の一例である。
ところで、本実施の形態では、デジタルペン60が筆跡情報を生成し、識別情報サーバ30が筆跡情報が有効期限内のものかどうかを判定し、文書サーバ20が筆跡情報を有効期限内かどうかで有効筆跡情報と無効筆跡情報とに分けて記憶するようにした。しかしながら、これらの処理を如何なる装置で行うかについては種々のバリエーションが考えられる。例えば、筆跡情報が有効期限内のものかどうかの判定は、デジタルペン60又は端末装置50が行ってもよいし、筆跡情報の生成は、デジタルペン60から送られた位置情報に基づいて識別情報サーバ30又は文書サーバ20が行ってもよい。また、筆跡情報の記憶は、識別情報サーバ30が行ってもよい。
そこで、これらの処理をコンピュータ90で行うものとして、コンピュータ90のハードウェア構成について説明する。
図13は、コンピュータ90のハードウェア構成を示した図である。
図示するように、コンピュータ90は、演算手段であるCPU(Central Processing Unit)91と、記憶手段であるメインメモリ92及び磁気ディスク装置(HDD:Hard Disk Drive)93とを備える。ここで、CPU91は、OS(Operating System)やアプリケーション等の各種ソフトウェアを実行し、上述した各機能を実現する。また、メインメモリ92は、各種ソフトウェアやその実行に用いるデータ等を記憶する記憶領域であり、磁気ディスク装置93は、各種ソフトウェアに対する入力データや各種ソフトウェアからの出力データ等を記憶する記憶領域である。
更に、コンピュータ90は、外部との通信を行うための通信I/F94と、ビデオメモリやディスプレイ等からなる表示機構95と、キーボードやマウス等の入力デバイス96とを備える。
尚、本実施の形態を実現するプログラムは、通信手段により提供することはもちろん、CD−ROM等の記録媒体に格納して提供することも可能である。
10,50…端末装置、20…文書サーバ、30…識別情報サーバ、40…画像形成装置、60…デジタルペン、80…ネットワーク

Claims (8)

  1. 電子文書と媒体の識別情報と当該媒体上の位置情報とが印刷された当該媒体から読み取られた当該識別情報を取得する識別情報取得手段と、
    前記媒体に対する筆記を当該媒体から読み取られた前記位置情報に基づいて電子化した筆記情報を取得する筆記情報取得手段と、
    前記識別情報取得手段により取得された前記識別情報に基づいて、前記筆記が予め定められた期限までに行われたものであるかどうかを判定する判定手段と、
    前記筆記が前記期限までに行われたものであると前記判定手段により判定された場合に、前記筆記情報取得手段により取得された前記筆記情報を前記電子文書に関連付ける第1の処理を行い、前記筆記が前記期限までに行われたものでないと前記判定手段により判定された場合に、当該筆記に関する処理として当該第1の処理とは異なり前記筆記情報取得手段により取得された前記筆記情報に制限を付した上で前記電子文書に関連付ける処理を行う第2の処理を行う処理手段とを備えたことを特徴とする筆記情報処理装置。
  2. 前記媒体から読み取られた前記位置情報を取得する位置情報取得手段を更に備え、
    前記判定手段は、前記位置情報取得手段により取得された前記位置情報に更に基づいて、前記筆記が前記期限までに行われたかどうかを判定することを特徴とする請求項1に記載の筆記情報処理装置。
  3. 前記筆記情報に付される前記制限は、前記電子文書に関連付けて当該筆記情報を出力する方法に関する制限を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の筆記情報処理装置。
  4. 前記筆記情報に付される前記制限は、前記電子文書に関連付けて当該筆記情報を特定の方法で出力するために満たされるべき条件に関する制限を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の筆記情報処理装置。
  5. 前記条件は、前記筆記に用いた電子筆記具を特定する情報、及び、前記筆記を行った筆記者を特定する情報の少なくとも何れか一方が入力されたという条件を含むことを特徴とする請求項に記載の筆記情報処理装置。
  6. 電子文書と予め定められた期限を示す期限情報と媒体上の位置情報とが印刷された当該媒体から読み取られた当該期限情報を取得する期限情報取得手段と、
    前記媒体に対する筆記を当該媒体から読み取られた前記位置情報に基づいて電子化した筆記情報を取得する筆記情報取得手段と、
    前記期限情報取得手段により取得された前記期限情報に基づいて、前記筆記が前記期限までに行われたものであるかどうかを判定する判定手段と、
    前記筆記が前記期限までに行われたものであると前記判定手段により判定された場合に、前記筆記情報取得手段により取得された前記筆記情報を前記電子文書に関連付ける第1の処理を行い、前記筆記が前記期限までに行われたものでないと前記判定手段により判定された場合に、当該筆記に関する処理として当該第1の処理とは異なり前記筆記情報取得手段により取得された前記筆記情報に制限を付した上で前記電子文書に関連付ける処理を行う第2の処理を行う処理手段とを備えたことを特徴とする筆記情報処理装置。
  7. 電子文書と媒体の識別情報と当該媒体上の位置情報とが印刷された当該媒体から読み取られた当該識別情報を取得する識別情報取得手段と、
    前記媒体に対する筆記を当該媒体から読み取られた前記位置情報に基づいて電子化した筆記情報を取得する筆記情報取得手段と、
    前記識別情報取得手段により取得された前記識別情報に基づいて、前記筆記が予め定められた期限までに行われたものであるかどうかを判定する判定手段と、
    前記筆記が前記期限までに行われたものであると前記判定手段により判定された場合に、前記筆記情報取得手段により取得された前記筆記情報を前記電子文書に関連付ける第1の処理を行い、前記筆記が前記期限までに行われたものでないと前記判定手段により判定された場合に、当該筆記に関する処理として当該第1の処理とは異なり前記筆記情報取得手段により取得された前記筆記情報に制限を付した上で前記電子文書に関連付ける処理を行う第2の処理を行う処理手段とを備えたことを特徴とする筆記情報処理システム。
  8. コンピュータに、
    電子文書と媒体の識別情報と当該媒体上の位置情報とが印刷された当該媒体から読み取られた当該識別情報を取得する機能と、
    前記媒体に対する筆記を当該媒体から読み取られた前記位置情報に基づいて電子化した筆記情報を取得する機能と、
    前記識別情報に基づいて、前記筆記が予め定められた期限までに行われたものであるかどうかを判定する機能と、
    前記筆記が前記期限までに行われたものであると判定された場合に、前記筆記情報を前記電子文書に関連付ける第1の処理を行い、前記筆記が前記期限までに行われたものでないと判定された場合に、当該筆記に関する処理として当該第1の処理とは異なり筆記情報取得手段により取得された前記筆記情報に制限を付した上で前記電子文書に関連付ける処理を行う第2の処理を行う機能とを実現させるためのプログラム。
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