JP2002133364A - 2次元コードを利用した情報処理装置 - Google Patents

2次元コードを利用した情報処理装置

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JP2002133364A
JP2002133364A JP2000318919A JP2000318919A JP2002133364A JP 2002133364 A JP2002133364 A JP 2002133364A JP 2000318919 A JP2000318919 A JP 2000318919A JP 2000318919 A JP2000318919 A JP 2000318919A JP 2002133364 A JP2002133364 A JP 2002133364A
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Takahiro Kinoshita
隆博 木下
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 2次元コードを利用した情報処理装置におい
て、2次元コードの複雑且つ高度な利用を可能とする技
術を提供する。 【解決手段】 2次元コード11〜14には各コードに
付与された順序指定子、及び、そのコードの次に読み取
るべきコードの順序指定子を決定する命令が記録されて
いる。端末20でコードを読み取ると、制御部24は、
そのコードの順序指定子がその直前に読み取った別のコ
ードに記録された命令に基づいて決定された順序指定子
と同じかどうか検査し、異なっていれば警告処理を実行
する。この他、各コードには端末20の動作制御に関す
る各種命令が記録されており、制御部24はその命令を
解読・実行する。従って、コードの記録内容を変更する
だけで、端末20によるデータ処理手順を変えることが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2次元コードを利
用した情報処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】光学的
に読み取り可能な2次元コードに関する技術の分野では
従来より様々な研究・開発が成されている(例えば、特
開平11−328301号公報を参照)が、これらの研
究・開発の大部分は記録密度や読み取り精度の向上を主
目的としたものである。一方、2次元コードの情報記録
媒体としての応用については、例えば従来より商品管理
の分野でデータ入力に利用されている1次元バーコード
又はそれに類するコードの代わりに利用することが考え
られている(例えば、特開2000−259717号公
報参照)。しかし、1次元バーコードに比べてはるかに
大容量の情報を記録できる2次元コードは、単に1次元
バーコードの代用とするだけでなく、更に複雑で多様な
形態での応用が期待される。このような技術背景に鑑み
て成された本発明は、2次元コードの複雑且つ高度な利
用を可能とする技術を提供することを課題とするもので
ある。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明に係る2次元コー
ドを利用した情報処理装置は、複数の2次元コード、前
記2次元コードを光学的に読み取ってそのコードパター
ンに応じた信号を出力するコード読取手段、前記信号を
デジタルデータに変換してデータ処理を実行する制御手
段、及び使用者の認識可能な形態で情報を出力する情報
出力手段、を備えるものであって、前記2次元コードに
は、該2次元コードに付与された順序指定子、及び、次
に読み取るべき2次元コードの順序指定子の決定に関す
る後続コード指定命令が記録されており、前記制御手段
は、前記後続コード指定命令に基づいて、次に読み取る
べき2次元コードを特定するための情報を前記情報出力
手段により使用者に提示する情報提示手段、を含むこと
特徴とする。
【0004】
【発明の実施の形態】本発明に係る情報処理装置では、
所定の順序で読み取るべく用意された複数の2次元コー
ドを用いる。2次元コードには一般にQRコードと呼ば
れている形態のもの(例えば、上記先行技術文献に記載
のもの)が好適に利用できるが、記憶容量が十分に大き
ければ他の形態のものでもよい。コード読取手段には、
2次元コードの光学的読み取りに従来より使用されてい
るもの(スキャナ、CCDカメラ等を利用して構成した
もの)が利用できる。制御手段は、例えばコード読取手
段の出力信号を所定の方法で処理するソフトウェアをコ
ンピュータ(マイクロコンピュータを含む)上で動作さ
せることにより構成する。情報出力手段は、情報処理の
分野で一般に用いられる表示装置や音声出力装置を利用
して構成する。
【0005】本発明に係る情報処理装置においては、各
2次元コードに、その2次元コードの順序指定子、及
び、次に読み取るべき2次元コード(以下、後続コード
とする)の順序指定子を決定するための後続コード指定
命令が記録されている。制御手段は、2次元コードが読
み取られる度に、その2次元コードに記録された後続コ
ード指定命令を実行することにより後続コードの順序指
定子を決定するとともに、その後続コードを特定するた
めの情報を使用者に提示する。例えば一枚の用紙に2次
元コードが順序番号やコード名とともに印刷されている
場合、制御手段はその順序番号やコード名を情報出力手
段で出力することにより、使用者にその2次元コードの
読み取りを促す。また、冊子状の媒体の各頁に2次元コ
ードが1つずつ印字されている場合、制御手段は目的の
2次元コードが印字された頁番号を情報出力手段で出力
してもよい。
【0006】本発明に係る情報処理装置の好ましい形態
においては、制御手段は、更に最初の2次元コードの読
み取り時には、その2次元コードの順序指定子が所定の
開始コード指定子と同一か否かを検査し、それ以外の2
次元コードの読み取り時には、その2次元コードの順序
指定子が、その直前に読み取った別の2次元コードに記
録された後続コード指定命令に基づいて決定された順序
指定子と同一か否かを検査する検査手段、及び前記検査
において前記2つの順序指定子が同一でないと判断され
たときに所定の警告処理を実行する警告手段を備えるよ
うにする。
【0007】上記形態の情報処理装置において、制御手
段は、2次元コードが読み取られる度に、その2次元コ
ードに記録された順序指定子を取得し、その順序指定子
がその直前に読み取った別の2次元コードに記録された
後続コード指定命令に基づいて決定された後続コード指
定子と同一か否かを検査する。なお、最初の2次元コー
ドの読み取り時には、制御手段は、その2次元コードの
順序指定子が所定の開始コード指定子と同一か否かを検
査する。この検査において、前記2つの順序指定子が同
一であると判断されたとき、制御手段は、上述したよう
に、後続コードを特定するための情報を使用者に提示す
る。一方、上記検査において前記2つの順序指定子が同
一でないと判明したとき、制御手段は、所定の警告処理
を実行する。例えば、情報出力手段を用いて警告メッセ
ージを表示したり、警告音を発生させる。なお、警告メ
ッセージには、単に読み取り順序が誤っていることを通
知するだけでなく、正しい後続コードを特定するための
情報も含めることが好ましい。
【0008】以上のように、本発明によれば、複数の2
次元コードを利用しているため、単独の2次元コードを
用いるよりも多くの情報を扱うことができる。2次元コ
ードの読み取り順序については、1つの2次元コードの
読み取りが完了する度に、次の読み取るべき2次元コー
ドを特定するための情報を使用者に提示する。更に、上
記好ましい形態においては、誤った2次元コードを読み
取ったときには警告が発せられる。従って、不慣れな使
用者でも複数の2次元コードを正しい順序で読み取るこ
とができる。また、2次元コードの読み取り順序は各2
次元コードに記録された後続コード指定命令により規定
されるため、コード読取手段や制御手段等に変更を加え
なくても、必要に応じて2次元コードの後続コード指定
命令を書き換えるだけで、2次元コードの読み取り順序
を簡単に変更することができる。
【0009】本発明の更に別の好ましい形態において
は、前記2次元コードは前記制御手段によるデータ処理
を制御するための制御命令を記録した命令記録部を備
え、前記制御手段は前記制御命令を解読してデータ処理
を実行する命令解読手段を含む。制御命令としては、一
般にデータ処理装置が備える各種機能(入力、演算、記
憶、表示、通信等)を制御するための命令が用意され
る。このような形態にすると、コード読取手段、制御手
段を変更しなくても、2次元コードの記録内容を変更す
るだけで、データ処理の手順や出力内容を変更(カスタ
マイズ)することができる。
【0010】
【実施例】図1に本発明の一実施例であるカタログ販売
システムを示す。このシステム1は商品に関する情報を
掲載したカタログ10及び注文データの作成及び送信に
用いられるコード読取端末20(以下、単に端末20と
する)を備える。カタログ10には複数の2次元コード
が印字されている。これらの2次元コードには、カタロ
グ全体に共通の情報を記録した基本設定コード11、各
商品の情報を記録した商品コード12、注文データの送
信時に用いられる送信コード13及び注文処理のキャン
セルに用いられるキャンセルコード14が含まれる。な
お、図1ではカタログ10を1枚のシートのように描い
ているが、これは実際のカタログ10の形態を表すもの
ではない。例えば、カタログ10を冊子状とする場合
は、基本設定コード11をカタログ10の表紙又は裏表
紙の適宜箇所に表示し、各商品コード12はそれに対応
する商品と同じページに表示するというようにしてもよ
い。
【0011】端末20は、文字や画像を表示するための
表示部21、使用者がデータやコマンドを入力するため
の入力部22、2次元コードを光学的に読み取るための
読取部23、入力部22及び読取部23からの信号に応
じてデータ処理や端末20の動作制御を行う制御部2
4、及び、無線通信網(図示せず)を通じて外部(受注
センターのホスト)とデータの送受信を行うための通信
部(図示せず)を備えている。入力部22には0から9
までの数字キーの他、2次元コードの読み取り処理の開
始を指示するボタン221(以下、開始ボタンと呼
ぶ)、キー入力を確定するためのボタン222(以下、
確定ボタンと呼ぶ)等が備えられている。制御部24は
マイクロプロセッサやメモリ等を用いて構成されてお
り、ここに、端末20の基本機能(入力受付、画面表示
制御、記憶制御、通信制御等)を実現するための基本ソ
フトウェアがインストールされている。このような端末
20は、一般に使用されている携帯電話機を改良して構
成することができる。
【0012】2次元コードには、商品の注文に必要なデ
ータ(例えば、カタログ有効期限、注文先、各商品の属
性データ等)が記録されているだけでなく、制御部24
による注文データの作成手順を指示する各種命令も記録
されている。図2に主な命令のリストを示す。なお、リ
スト中のP命令は、端末20のメモリに予め保存されて
いるプリセットメッセージを呼び出し、表示する命令で
ある。プリセットメッセージの例を図3に示す。
【0013】図4は基本設定コード11の記録内容を示
すプログラムリストの例である。なお、図4及び本願図
面の他のプログラムリストの左端には説明の便宜のため
に行番号を付しているが、これは必ずしも2次元コード
の記録内容を構成するものではない。図4のリストを参
照しながら本実施例の命令について以下に説明する。な
お、このリストのプログラムは、カタログ販売の商品が
衣料品であるものとして作成されている。
【0014】まず1行目ではこの2次元コードの順序指
定子000を宣言している。なお、000は、最初に読
み取るべき2次元コードにのみ付与される特殊な順序指
定子である。
【0015】2行目は、中括弧{}内の文字列を変数5
00に代入することを指示する命令である。中括弧{}
の中には以下に下線を付して記載した命令文字列が書き
込まれている。 (1) P03:プリセットメッセージ03(「いずれかを押
し入力ボタン(赤ボタン)を押してください」)を表示
部21に表示する。 (2) Y1:カーソルを1行改行する。 (3) [色番号?]:「色番号?」という文字列を表示す
る。 (4) I700:入力部22からのキー入力(桁数指定なし)
を変数700に格納する。なお、3行目の命令は2行目
と同様に読むことができる。
【0016】リストの4行目〜17行目は1つのブロッ
クで、中括弧{}内の命令文字列を変数502に代入す
ることを指示している(なお、図では命令文字列を複数
行に分割しているが、実際には1行である)。4行目〜
6行目の処理では、使用者に商品(衣料品)の丈調整の
要否を問い合わせるメッセージを表示部21に表示し、
それに対するキー入力(必要=1、不要=2)を変数7
02に格納している。7行目〜16行目は、変数702
の値に応じた条件分岐処理である。すなわち7行目の命
令文字列(F702=1)は、変数702=1であれば8行目
〜15行目の処理が実行され、それ以外の場合は何もし
ない(16行目の空の小括弧())ことを表す。8行目
〜15行目の処理では、まず表示部21の画面をクリア
し(8行目:C)、丈調整の種類(「出し」又は「詰
め」)を問い合わせてキー入力を変数703に格納する
(9行目〜10行目)。11行目〜16行目は変数70
3の値に応じた条件分岐処理で、変数703=1のとき
(「出し」のとき)は12行目〜13行目の処理が実行
され、それ以外のとき(「詰め」のとき)は14行目〜
15行目の処理が実行される。「出し」又は「詰め」の
長さは変数704に格納される。
【0017】18行目の処理では、商品の注文数量を使
用者に問い合わせ、入力された数量を変数705に入力
するという命令の文字列が変数503に格納される。1
9行目〜23行目の処理では、後述する手順で一つの商
品の注文データを収集した後に更に別の商品の注文をす
るかどうかを使用者に問い合わせ、入力された回答を変
数706に格納するという命令の文字列が変数504に
格納される。23行目〜27行目の処理では変数50
5、506、600〜602に各種データが格納され
る。すなわち、変数505及び506には後述する処理
で使われるメッセージ文字列、変数600には受注用メ
ールアドレス、変数601にはカタログの有効期限、変
数602にはカタログ番号が格納される。28行目〜3
3行目の処理では、表示部21の画面をクリアし(28
行目)、端末20による注文処理の最初の文字列(カタ
ログタイトル等)を表示している(29行目〜33行
目)。なお、29行目に用いられている命令X3は、画
面上でカーソルを3つ進めることを指示するものであ
る。また、32行目に用いられている命令L601は、
変数601に格納された文字列を表示するものである
(33行目の命令L602も同様)。
【0018】34行目〜36行目は、変数601の内容
に応じた条件分岐処理である。すなわち、34行目の処
理で変数601(有効期限)の値とシステム日付(#)
とを比較し、変数601がシステム日付より大きいとき
(すなわち有効期限が来ていないとき)は35行目の処
理を実行し、そうでないときは36行目の処理を実行す
る。35行目の処理では、表示部21の画面で2行分改
行(Y2)した後、変数505に格納したメッセージを表
示し(L505)、後続コード指定子を003にセットして
いる(N003)。この命令Nが本発明の後続コード指定命
令に相当する。一方、36行目の処理では、表示部21
の画面で2行分改行(Y2)した後、「このカタログは有
効期限を過ぎています。」というメッセージを表示し、
ブザーを2回鳴らし(BB)、後続コード指定子を000
にセットしている(N000)。先に述べたように、000
は最初に読み取るべき2次元コードに付与される順序指
定子である。従って、後続コード指定子を000にセッ
トするということは、全ての処理を終えて初期状態に戻
ることを意味する。
【0019】基本設定コードの読み取り処理について図
5及び図7を参照しながら説明する。図5は基本設定コ
ード11の読み取り処理における端末20の表示部21
の画面遷移図であり、図7は端末20を用いたコード読
み取り処理のフローチャートである。なお、図7のフロ
ーチャートは基本設定コードの読み取り処理だけでなく
他のコードの読み取り処理にも適用されるものである。
【0020】使用者が端末20の開始ボタン221を押
すと、表示部21には画面51に示したように次に読み
取るべきコードの案内メッセージが表示され(ステップ
S12)、端末20はコード読み取り待ち状態になる
(ステップS14、S16)。使用者がいずれかの2次
元コードを端末20の読取部23で読み取ると、読取部
23から制御部24へ読み取ったコードのパターン(2
次元的に配列されたドットの明暗パターン)を示す信号
が送られる。制御部24はこの信号をデジタルデータ
(画素の明暗を示す2次元ビット配列)に復元し、その
データにより表現されている命令を解読する(ステップ
S18)。
【0021】解読した命令の実行において、制御部24
は、まず2次元コードの最初に宣言された順序指定子を
取得し(ステップS20)、その指定子がその段階で読
み取るべきコードの正しい順序指定子かどうか検査する
(ステップS22)。ここでは読み取るべきコードは基
本設定コードであるため、制御部24は、コードから取
得した順序指定子が000であるかどうかを検査するこ
とになる。
【0022】ステップS22において、順序指定子が正
しいと判定されれば、制御部24は、その順序指定子が
キャンセルコード14に記録された順序指定子(99
8)であるかどうか、更には、送信コード13に記録さ
れた順序指定子(999)であるかどうかを検査する
(ステップS24、S25)。読み取った順序指定子が
998であれば、制御部24はそこで処理を終了する。
また、読み取った順序指定子が999であれば、制御部
24は後述するデータ送信処理を実行し(ステップS2
7)、処理を終了する。ここでは、読み取った順序指定
子は基本設定コードの順序指定子(000)であるか
ら、ステップS24、S25の判定結果はいずれも「N
o」となり、制御部24は次のステップS26を実行す
る。一方、ステップS22において順序指定子が正しく
ないと判断されたき、制御部24は、画面54に示した
警告メッセージを表示部21に表示し(ステップS2
3)、次に読み取るべきコードの案内メッセージを再度
表示する(ステップS12)。
【0023】次のステップS26において、制御部24
は、解読したコード命令を順次実行する。すなわち、基
本設定コードを読み取った場合、制御部24は、図4の
リストの2行目〜27行目の処理を実行することにより
各種変数を設定し、更に28行目〜33行目の処理を実
行することにより、2次元コードから読み取ったカタロ
グ情報を表示する。次に、制御部24は、図4のリスト
の34行目〜36行目の処理を実行することによりカタ
ログの有効期限を検査する。カタログの有効期限が切れ
ていなければ、制御部24は、画面52の下部に図示し
たメッセージを表示部21に表示する(ステップS26
中)とともに、後続コード指定子を003に設定する
(ステップS28)。なお、003は各商品コードに付
与された順序指定子である。一方、カタログの有効期限
が切れていたとき、制御部24は、画面53の下部に図
示したようなメッセージを表示部21に表示する(ステ
ップS26中)とともに、後続コード指定子を000に
設定する(ステップS28)。
【0024】商品コードの読み取り処理について図6及
び図7を参照しながら説明する。図6は商品コード12
の記録内容を示すプログラムリストの例である。この図
を見ると、まず1行目において商品コードの順序指定子
003が宣言されている。2行目〜4行目の処理では、
制御部24は、商品番号(ABC-123)、商品名(ストレ
ッチパンツ)及び価格を表示部21に表示する。5行目
〜9行目の処理では、制御部24は先に基本設定コード
の読み取り処理により変数500〜504に保存された
文字列を命令として評価し、その命令を順次実行する。
この結果、注文に関するデータ(色、サイズ番号、丈調
整の種類、丈調整の長さ、注文数量)が変数700、7
01、703〜705に格納され、また、他の商品を注
文するかどうかという問い合わせ(図4の19行目〜2
2行目の処理)に対する使用者の回答が変数706に格
納される。
【0025】図6のリストの10行目〜12行目の処理
は、変数706の内容に応じた条件分岐処理である。変
数706=1のとき(他の商品を注文するとき)、制御
部24は変数700、701、703〜705の内容を
メモリに保存し、変数505に格納したメッセージ
(「ご希望の商品のコードをスキャンしてください」)
を画面に表示するとともに、後続コード指定子を003
に設定する。従って、処理は図7のフローチャートのス
テップS28から再びステップS12へ戻り、使用者は
引き続き別の商品について注文処理を行うことができ
る。一方、変数706=0のとき(他の商品を注文しな
いとき)、制御部24は変数700、701、703〜
705の内容をメモリに保存し、変数506に格納した
メッセージ(「送信コードをスキャンしてください」)
を画面に表示するとともに、後続コード指定子を999
に設定する。999は送信コード13に記録された順序
指定子である。
【0026】送信コードの読み取り処理においては、ス
テップS25での判定結果が「Yes」となり、制御部
24はデータ送信処理を実行する(ステップS27)。
データ送信処理では、制御部24は、まず通信部を通じ
て無線通信網に接続した後、先にメモリに保存した注文
データを含む電子メールを作成し、先に変数600に保
存した受注用の電子メールアドレスへ送信する。なお、
注文した顧客の情報(会員ID等)は、別紙(カタログ
郵送時の送り状等)に印字された別の2次元コード(会
員情報コード。図示せず)に予め記録しておき、データ
送信処理の1つ前のステップでその会員情報コードから
必要な情報を読み込み、注文データとともに送信する。
【0027】以上のように、本実施例のカタログ販売シ
ステムでは、注文データの作成手順に関する指示が全て
2次元コードに記録されているため、端末20やその他
のシステム各部に変更を加えることなく、2次元コード
の記録内容を適宜変更するだけで、様々な手順での注文
データ作成に対応できる。従って、同一の端末20を、
注文手順の異なる複数の通販会社のカタログ販売に利用
するといったことも容易に実現できる。
【0028】以上、本発明の一実施例であるカタログ販
売システムについて説明したが、この実施例のシステム
は更に様々に変形可能である。
【0029】例えば、上記実施例では2次元コードが2
次元的に配列されたドットにより構成されるものとした
が、このドットパターンは肉眼で認識可能な明暗パター
ン必要はなく、機械により光学的に読み取ることができ
さえすればよい。従って、例えば紫外線吸収率の異なる
2種のドットで構成した2次元コード(いわゆるステル
スコード)を用いるとともに、端末20の読取部23に
紫外線用リーダを用いてもよい。このようにすると、2
次元コードは肉眼では認識されなくなるため、2次元コ
ードの存在を気にすることなくカタログのページをデザ
インすることができる。
【0030】また、上記実施例では、携帯電話機を利用
して端末20を構成したが、本発明の応用形態によって
は、特に端末の携帯性は重要ではない場合もあり得る。
このような場合は、パーソナルコンピュータと光学スキ
ャナやCCDカメラを組み合わせることにより、上記実
施例の端末20と同様の機能を有する端末システムを構
成してもよい。
【0031】また、上記実施例では注文データを含む電
子メールを無線通信網を通じて受注ホストへ送信するよ
うにしたが、注文データの送信形態は電子メールに限ら
れるものではなく、例えば、受注センターの管理ホスト
に接続してオンラインでデータを送受信してもよい。ま
た、通信網は無線に限られるものではない。
【0032】また、上記実施例のシステムにおいて、例
えば基本設定コード11へ記録すべき情報の量が1つの
2次元コードの容量を超える場合には、複数の2次元コ
ードに分割して情報を記録してもよい。この場合、複数
の基本設定コードが図7のフローチャートに従って正し
い順序で読み取られるように、各基本設定コードに順序
指定子を付与すればよい。もちろん、商品コード等、他
のコードに記録する情報も同様に複数の2次元コードに
分割して記録することができる。
【0033】本発明の別の実施例である食品消費期限管
理システムについて図8を参照しながら説明する。図8
のシステム5は、先の実施例で用いた端末20、食品
(図では食パン)52に貼付された2次元コード(商品
コード)54、端末20に実行させる命令を記録した2
次元コード(基本設定コード56、送信コード57)を
表示したコマンドシート58、及び、端末20との通信
機能を有する情報表示ボード60を含む。商品コード5
4には、商品種別、製造日、消費期限、製造者等のデー
タが記録されている。
【0034】図8のシステムでは、まず使用者が端末2
0で基本設定コード56を読み取ると、端末20の表示
部に「食品コードをスキャンして下さい」というメッセ
ージが表示される。次に、使用者が端末20で食品コー
ド56を読み取ると、端末20の表示部に「送信コード
をスキャンして下さい」というメッセージが表示され
る。最後に、使用者が端末20で送信コード57を読み
取ると、食品コード54から読み取ったデータが端末2
0から情報表示ボード60へ送信され、食品名、消費期
限、購入日等の情報がボード上に表示される。
【0035】以上の2例の他、本発明は、流通管理、商
品管理、販売管理、製造工程管理等、様々な分野で利用
可能なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例であるカタログ販売システ
ムの概略構成図。
【図2】 2次元コードに記録される主な命令のリス
ト。
【図3】 端末のメモリに予め保存されるプリセットメ
ッセージの例。
【図4】 基本設定コードの記録内容を示すプログラム
リストの例。
【図5】 基本設定コードの読み取り処理における表示
部の画面遷移図。
【図6】 商品コードの記録内容を示すプログラムリス
トの例。
【図7】 コード読み取り処理のフローチャート。
【図8】 本発明の別の実施例である食品消費期限管理
システムの概略構成図。
【符号の説明】
1…カタログ販売システム 10…カタログ 11〜14…2次元コード 20…コード読取端末 21…表示部 22…入力部 23…読取部 24…制御部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の2次元コード、 前記2次元コードを光学的に読み取ってそのコードパタ
    ーンに応じた信号を出力するコード読取手段、 前記信号をデジタルデータに変換してデータ処理を実行
    する制御手段、及び使用者の認識可能な形態で情報を出
    力する情報出力手段、 を備えるものであって、 前記2次元コードには、該2次元コードに付与された順
    序指定子、及び、次に読み取るべき2次元コードの順序
    指定子の決定に関する後続コード指定命令が記録されて
    おり、前記制御手段は、 前記後続コード指定命令に基づいて、次に読み取るべき
    2次元コードを特定するための情報を前記情報出力手段
    により使用者に提示する情報提示手段、を含むこと特徴
    とする2次元コードを利用した情報処理装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、更に最初の2次元コー
    ドの読み取り時には、その2次元コードの順序指定子が
    所定の開始コード指定子と同一か否かを検査し、それ以
    外の2次元コードの読み取り時には、その2次元コード
    の順序指定子が、その直前に読み取った別の2次元コー
    ドに記録された後続コード指定命令に基づいて決定され
    た順序指定子と同一か否かを検査する検査手段、及び前
    記検査において前記2つの順序指定子が同一でないと判
    断されたときに所定の警告処理を実行する警告手段を備
    えること特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 【請求項3】 前記2次元コードは前記制御手段による
    データ処理を制御するための制御命令を記録した命令記
    録部を備え、前記制御手段は前記制御命令を解読してデ
    ータ処理を実行する命令解読手段を含むこと特徴とする
    請求項1又は2に記載の情報処理装置。
  4. 【請求項4】 更に、データ通信網を通じたデータ通信
    のための通信手段を備えること特徴とする請求項1〜3
    のいずれかに記載の情報処理装置。
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