JP4862306B2 - 集計サーバおよびプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、電子ペンを使用して電子ペン用投票用紙に記入された情報を集計する技術に関する。
従来から投票の方法として、紙媒体を使用する自書式投票と、所定の電子投票機を使用する電子投票とが知られている。
自書式投票では、まず、選挙人が受付で投票所入場券を提示し、管理者が名簿と対照した後、紙媒体の投票用紙が交付される。そして、選挙人は、候補者一覧から交付された投票用紙に候補者名を自書し、投票箱に投稿する。これにより、自署式投票による投票は完了する。なお、開票・集計作業は、まず、投票箱を施錠し開票所へ送致する。その後、手作業で投票用紙を開票し、候補者毎に投票用紙を分類・集計することにより完了する。
一方、電子投票では、まず、選挙人が受付で投票所入場券を提示し、管理者が名簿と対照した後、投票カードが発行される。そして、選挙人は、電子投票機に対して投票カードを挿入し、当該電子投票機に表示された候補者一覧に基づいてタッチパネル画面を押下する。投票が終了すると、電子投票カードが排出され、選挙人は、受付に当該電子投票カードを返却する。これにより、電子投票による投票は完了する。なお、日本における電子投票は、銀行のATM機のような電子投票機により、タッチパネルや押しボタン機器等を用いて行う方法を進めている。なお、開票・集計作業は、まず、投票データの記録媒体を電子投票機から取り外し、開票所へ送致する。その後、開票所の集計システムで記録媒体を読み込み、候補者毎に票数を集計することにより完了する。
しかし、このような従来の投票方法では様々な問題が生じる。具体的に、自書式投票では、開票から集計まで全てが手作業で行われるため、多くの人員が必要であると共に、開票・集計作業に多大な時間を要する。さらに、開票・集計作業に携わる立会人や従事職員に長時間に渡る肉体的、精神的な負担を強いることとなり、開票作業の正確性確保の面も懸念される。また、選挙人は、投票用紙に候補者の氏名を自書する必要があるため、記入ミス等による疑問票や無効票が少なくない。
一方、電子投票では、使用する電子投票機の導入コストが高いという問題が生じる。さらに、電子投票機のセットアップや関連機材の設置、ネットワーク構築等、自書式投票と比較して専門的な作業が多数発生し、電子投票所の環境設定や準備に長時間を有する。また、紙媒体を使用する自書式投票と方法が全く異なるため、電子投票機による誤入力を防止し、確実に投票できる操作方法を有権者全員に周知する必要がある。このような有権者、特に高齢者の中には、機会操作に嫌悪感を持つ人も少なくない。電子投票機による表示状態や投票方法が、自書式投票と全く異なるため、高齢者や障害者が投票時の操作に違和感や不安感を覚え、投票時の入力ミスに繋がることも否定できない。
ところで、近年、「電子ペン」、「デジタルペン」などと呼ばれるペン型入力デバイスが登場しており(以下、本明細書では「電子ペン」と呼ぶ。)、その代表的なものとしてスウェーデンのAnoto社が開発した「アノトペン(Anoto pen)」が知られている。アノトペンは、所定のドットパターンが印刷された専用紙(以下、「専用ペーパー」と呼ぶ。)とペアで使用される。アノトペンは、通常のインクタイプのペン先部に加えて、専用紙上のドットパターンを読み取るための小型カメラと、データ通信ユニットを搭載している。利用者が専用紙上にアノトペンで文字などを書いたり、専用紙上に図案化されている画像をチェックしたりすると、ペンの移動に伴って小型カメラが専用紙上のドットパターンを検出し、利用者が書き込んだ文字、画像などの記入データ(「ストロークデータ」ともいう)が取得される。このストロークデータが、データ通信ユニットによりアノトペンから近くのパーソナルコンピュータや携帯電話などの端末装置に送信される。このアノトペンを利用したシステムは、キーボードに代わる入力デバイスとして利用することが可能であり、上述のパーソナルコンピュータやキーボードの使用に抵抗がある利用者にとっては非常に使いやすい。
そこで、従来の投票方法で生じる様々な問題を解消すべく、電子ペンを使用して投票を行う投票システムが知られている(例えば、特許文献1及び2)。しかし、このような投票システムでは、政党や氏名のみが記載された表から候補者を選択して投票用紙に記入するため、特に、候補者が多い場合や候補者を顔のイメージで覚えている場合などには、投票したい候補者が分かりにくく、意図しない候補者に投票してしまうという問題が生じていた。
特開2003−58670号公報 特開2003−196694号公報
本発明は、以上の点に鑑みてなされたものであり、予め候補者の顔写真及び氏名が印刷されている電子ペン用投票用紙に記入された情報に基づいて、容易且つ自動的に投票の集計作業を行うことができる投票システムを提供することを課題とする。
本発明の1つの観点では、電子ペンにより認識可能なドットパターンが印刷された電子ペン用投票用紙に記入された情報を集計する集計サーバであって、前記投票用紙は候補者の容姿を表す容姿情報及び氏名が印刷されており、記入により指定された候補者を認識するための項目であって、当該候補者の容姿情報及び氏名を含む複数の候補者項目から構成されており、前記投票用紙を構成する複数の候補者項目と、前記ドットパターン上のそれぞれの位置座標とを対応付けた座標情報を記憶する座標情報記憶手段と、前記電子ペンにより記入される前の投票用紙のイメージデータを記憶する手段と、前記電子ペンにより前記投票用紙に記入された記入情報を取得する記入情報取得手段と、前記記入情報及び前記イメージデータに基づいて、前記電子ペンにより記入された投票用紙のイメージデータである記入イメージデータを作成する記入イメージ作成手段と、前記座標情報及び前記記入情報に基づいて、記入により指定された候補者を認識する認識手段と、前記認識手段が認識した候補者に基づいて、各候補者に対応する票数を集計する集計手段と、前記認識手段が認識した候補者に対応付けて、前記記入イメージ作成手段が作成した記入イメージデータを記憶する投票内容記憶手段と、前記座標情報及び前記記入情報に基づいて、前記認識手段による前記候補者の認識エラーを判定するエラー判定手段と、前記エラー判定手段が認識エラーを判定した場合に、前記認識手段が認識した候補者の氏名と、前記記入イメージ作成手段が作成した記入イメージデータとを含むエラー情報を作成するエラー情報作成手段と、前記エラー情報に氏名が含まれる候補者に基づく集計を許可する許可情報を取得する許可情報取得手段と、を備え、前記エラー判定手段は、複数の候補者項目にストロークが記入されている場合に認識エラーと判定し、前記集計手段は、前記エラー判定手段が認識エラーを判定した場合、前記許可情報取得手段が前記許可情報を取得した場合にのみ、前記認識手段が認識した候補者に基づいて、各候補者に対応する票数を集計する
上記のように構成された集計サーバは、電子ペン用投票用紙に記入された情報に基づいて、選挙人が指定した候補者を認識し、各候補者に対応する票数を集計するものである。なお、容姿情報とは、候補者の写真や似顔絵等である。選挙人は、電子ペンを使用して電子ペン用投票用紙を構成する候補者項目に記入を行う。具体的に、選挙人は、投票したい候補者の容姿情報及び氏名が印刷された候補者項目内に電子ペンを使用してチェックマークを記入する。このとき、電子ペンは、当該電子ペンの移動に伴って電子ペン用投票用紙上のドットパターンを読み取り、選挙人が記入した記号や文字に関する記入情報を取得する。ここで、記入情報には、当該ドットパターン上の位置座標や記入したチェックマークのストロークデータ等が含まれている。集計サーバは、例えば端末装置等を介して電子ペンから当該記入情報を取得する。ここで、端末装置とは、各投票所に設置されており、ネットワークを介して集計サーバとデータの授受が可能なパソコン等のことである。集計サーバは、座標情報及び記入情報に基づいて、選挙人が指定した候補者を認識する。選挙人は、投票したい候補者に対応する候補者項目にチェックマークを記入することで所定の候補者を指定する。そのため、集計サーバは、座標情報及び記入情報に基づき、ストロークが記入された候補者項目を特定することで、選挙人により指定された候補者を認識する。さらに、集計サーバは、認識した候補者に基づいて、各候補者に対応する票数を集計する。具体的に、集計サーバは、予め各候補者と票数を管理しており、認識した候補者の票数を加算することで集計を行う。
このように本発明によれば、投票に関する情報は電子ペンと集計サーバにより電子的に集計されるため、開票・集計作業は電子投票機を用いた電子投票の場合と同等の処理速度で行われる。なお、従来の電子投票と異なり、電子投票機を用いる必要がないため、システム導入コストが安価で済むというメリットがある。さらに、少数の開票・集計要員で短時間に終了するため、人件費(時間外手当等)の大幅なコスト削減が期待できる。また、投票者側である選挙人が行う投票の操作は、従来の紙媒体による自書式投票方式と変わらないため、選挙人は違和感や不安感を覚えず確実に投票を行うことができ、高齢者等のITリテラシー問題も解決することができる。さらに、候補者の選択・指定は、予め電子ペン用投票用紙に印刷された候補者を、電子ペンを用いて選択・指定する方式である。そのため、従来の自書式投票で行っている候補者名を自書する方式に比べ、誤字、脱字等がないため、疑問票や無効票の発生率が大幅に下がることが期待される。また、候補者の電子ペン用投票用紙には、候補者の容姿情報が印刷されているため、候補者の氏名のみが表示されている投票用紙よりも、誤投票の発生率が下がることが期待される。
また、集計サーバは、単なる票数のみならず、選挙人により記入された電子ペン用投票用紙の記入イメージデータを保管することができる。よって、疑問票や無効票といった問題が発生した場合に、保管している記入イメージデータに基づいて検証を行うことが可能となる。さらに、集計サーバは、選挙人により記入された電子ペン用投票用紙が認識エラーを生じるエラー票であった場合、エラー判定を行う。認識エラーを生じる場合とは、複数の候補者項目にストロークが記入されている場合である。エラー情報は、集計サーバ又は所定の端末装置の表示画面上に表示される。投票に関する管理者は、エラー情報に基づいて記入イメージデータ及び候補者の氏名を確認する。管理者により、集計サーバが当該候補者を認識することが許可された場合、集計サーバは許可情報を取得する。集計サーバは、この許可情報を取得した場合のみ、認識した候補者に基づいて、各候補者にそれぞれ対応する票数を集計する。これによれば、エラー票については管理者がその都度許可するか否かの判定を行うため、開票作業の正確性を向上させることができる。
上記集計サーバの態様では、前記認識手段は、複数の候補者項目にストロークが記入されているとして前記エラー判定手段が認識エラーを判定した場合、前記座標情報及び前記記入情報に基づいて、記入されたストロークが長い方の候補者項目に対応する候補者を、記入により指定された候補者と認識する。
上記集計サーバの他の一態様では、前記集計手段は、前記認識手段が取り消し線を認識して候補者を認識した票を含めて、各候補者に対応する票数を集計する。
上記集計サーバの他の一態様では、前記候補者項目の境界線は不可視である。これによれば、選挙人は、候補者項目の境界線を特に意識することなく、印刷された候補者の氏名や容姿情報上にチェックマークを記入することで、容易に候補者を指定することができる。
本発明の別の観点では、電子ペンにより認識可能なドットパターンが印刷された電子ペン用投票用紙に記入された情報を集計するコンピュータにより実行されるプログラムであって、前記投票用紙は候補者の容姿を表す容姿情報及び氏名が印刷されており、記入により指定された候補者を認識するための項目であって、当該候補者の容姿情報及び氏名を含む複数の候補者項目から構成されており、前記投票用紙を構成する複数の候補者項目と、前記ドットパターン上のそれぞれの位置座標とを対応付けた座標情報を記憶する座標情報記憶手段、前記電子ペンにより記入される前の投票用紙のイメージデータを記憶する手段、前記電子ペンにより前記投票用紙に記入された記入情報を取得する記入情報取得手段、前記記入情報及び前記イメージデータに基づいて、前記電子ペンにより記入された投票用紙のイメージデータである記入イメージデータを作成する記入イメージ作成手段、前記座標情報及び前記記入情報に基づいて、記入により指定された候補者を認識する認識手段、前記認識手段が認識した候補者に基づいて、各候補者に対応する票数を集計する集計手段、前記認識手段が認識した候補者に対応付けて、前記記入イメージ作成手段が作成した記入イメージデータを記憶する投票内容記憶手段、前記座標情報及び前記記入情報に基づいて、前記認識手段による前記候補者の認識エラーを判定するエラー判定手段、前記エラー判定手段が認識エラーを判定した場合に、前記認識手段が認識した候補者の氏名と、前記記入イメージ作成手段が作成した記入イメージデータとを含むエラー情報を作成するエラー情報作成手段、前記エラー情報に氏名が含まれる候補者に基づく集計を許可する許可情報を取得する許可情報取得手段、として前記コンピュータを機能させ、前記エラー判定手段は、複数の候補者項目にストロークが記入されている場合に認識エラーを判定し、前記集計手段は、前記エラー判定手段が認識エラーを判定した場合、前記許可情報取得手段が前記許可情報を取得した場合にのみ、前記認識手段が認識した候補者に基づいて、各候補者に対応する票数を集計する
上記プログラムをコンピュータにより実行することにより、上述の集計サーバを実現することができる。また、上述の集計サーバの各態様も同様に実現することができる。
本発明のさらに別の観点では、インクペンユニット及び光学的にドットパターンを読み取る読取ユニットを備える電子ペンにより記入される電子ペン用投票用紙であって、候補者の容姿を表す容姿情報及び氏名が印刷されており、記入により指定された候補者を認識するための項目であって、当該候補者の容姿情報及び氏名を含む複数の候補者項目から構成されている。
上記のように構成された電子ペン用投票用紙において使用される電子ペンは、ドットパターンを読み取ることで、例えば選挙人が記入したチェックマーク等のストロークデータを取得するものである。このように、電子ペン用投票用紙を複数の候補者項目から構成することにより、選挙人が記入した候補者項目、即ち選挙人が指定した候補者を容易に認識することができる。また、電子ペン用投票用紙に候補者の氏名及び容姿情報が印刷されていることで、候補者の氏名のみが表示されている従来の投票用紙よりも、誤投票の発生率を低下させることができる。
上記電子ペン用投票用紙の他の一態様では、前記候補者項目の境界線は不可視である。これによれば、選挙人は、候補者項目の境界線を特に意識することなく、印刷された候補者の氏名や容姿情報上にチェックマークを記入することで、容易に候補者を指定することができる。
本発明によれば、予め候補者の顔写真及び氏名が印刷されている電子ペン用投票用紙に記入された情報に基づいて、容易且つ自動的に投票の集計作業を行うことができる。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施の形態について説明する。まず、本実施形態のシステムにおいて入力デバイスとして使用される電子ペンの概要について説明する。
[電子ペン]
図1は電子ペンの使用形態を模式的に示す図であり、図2は電子ペンの構造を示す機能ブロック図である。図1に示すように、電子ペン10は、ドットパターンが印刷された専用ペーパー20と組み合わせて使用される。電子ペン10は、通常のインクペンと同様のペン先部17を備えており、利用者は通常のインクペンと同様に専用ペーパー20上に文字などを書くことになる。
図2に示すように、電子ペン10は、その内部にプロセッサ11、メモリ12、データ通信ユニット13、バッテリー14、LED15、カメラ16及び圧力センサ18を備える。また、電子ペン10は通常のインクペンと同様の構成要素としてインクカートリッジ(図示せず)などを有する。
電子ペン10は、ペン先部17により専用ペーパー20上に描かれたインクの軌跡をデータ化するのではなく、専用ペーパー20上で電子ペン10が移動した軌跡座標をデータ化する。LED15が専用ペーパー20上のペン先部17近傍を照明しつつ、カメラ16が専用ペーパー20に印刷されているドットパターンを読み取り、データ化する。つまり、電子ペン10は専用ペーパー20上で利用者が電子ペン10を移動させることにより生じるストロークを画像データ又はベクトルデータとして取得することができる。
圧力センサ18は、利用者が電子ペン10により専用ペーパー上に文字などを書く際にペン先部17に与えられる圧力、即ち筆圧を検出し、プロセッサ11へ供給する。プロセッサ11は、圧力センサ18から与えられる筆圧データに基づいて、LED15及びカメラ16のスイッチオン/オフの切換を行う。即ち、利用者が電子ペン10で専用ペーパー20上に文字などを書くと、ペン先部17には筆圧がかかる。よって、所定値以上の筆圧が検出されたときに、利用者が記述を開始したと判定して、LED15及びカメラ16を作動する。
カメラ16は専用ペーパー20上のドットパターンを読み取り、そのパターンデータをプロセッサ11に供給する。プロセッサ11は、供給されたドットパターンから、専用ペーパー20上でのXY座標を算出する。
プロセッサ11は、利用者の記述が行われる間に、筆圧の配列データ及びXY座標データを取得し、タイムスタンプ(時間情報)と関連付けてメモリ12に記憶していく。よって、メモリ12内には利用者の記述内容に対応するデータが時系列で記憶されていく。メモリ12の容量は例えば1Mバイト程度とすることができる。
利用者により送信指示がなされるまでは、取得された全てのデータはメモリ12内に保持される。そして、利用者が送信指示を行うと、データ通信ユニット13により、電子ペン10と所定距離内にある端末装置25へメモリ12内のデータが送信される。基本的には、一度送信指示がなされると、電子ペン10はメモリ12内に記憶していた全てのデータを端末装置25へ送信するため、メモリ12内はクリアされる。よって、送信後にもう一度同じ情報を端末装置25へ送信したい場合には、利用者は専用ペーパー20上に再度記述を行う必要がある。なお、この場合、利用者は専用ペーパー20上にインクペンで書かれた文字などをなぞればよいことになる。
電子ペン10自体は、送信ボタンなどの機能ボタンを備えておらず、送信指示その他の指示は、利用者が専用ペーパー20上の所定位置に設けられた専用ボックスを電子ペン10でチェックすることにより実行される。専用ボックスの位置座標には、予め送信指示が対応付けられており、プロセッサ11は専用ボックスの位置座標を受信すると、データ通信ユニット13にメモリ12内のデータを供給し、端末装置25への送信を行わせる。なお、電子ペン10は、データの送信完了を電子ペンの振動により示すことができる。
バッテリー14は電子ペン10内の各要素に電源供給するためのものであり、例えば電子ペンのキャップ(図示せず)により電子ペン10自体の電源のオン/オフを行うことができる。
このように、電子ペン10は利用者が専用ペーパー20上に記述した文字などに対応する座標データ及び筆圧データを取得して近傍の端末装置25へ送信する機能を有するが、電子ペン10のペン先部17は通常のインクペンとなっているため、専用ペーパー20上に記述した内容はオリジナルの原本として残るという特徴がある。即ち、紙の原本に対して記述するのと同時に、その内容を座標データなどの形態でリアルタイムに電子化することができる。
なお、電子ペン10の標準機能によれば、電子ペン10により得られるデータは、原則として座標データ又はベクトルデータの形態であり、テキストデータではない。但し、電子ペン10は標準機能として、専用ペーパー20上に設けられた専用エリアに記述することにより、英数字に限りテキスト化する機能は備えている。
また、電子ペン10内には、ペン自体及びその所有者に関するプロパティ情報(ペン情報及びペン所有者情報)を保持することができ、アプリケーションから参照することができる。ペン情報としては、バッテリーレベル、ペンID、ペン製造者番号、ペンソフトウェアのバージョン、サブスクリプションプロバイダのIDなどを保持できる。また、ペン所有者情報としては、国籍、言語、タイムゾーン、emailアドレス、空きメモリ容量、名称、住所、ファックス/電話番号、携帯電話番号などを保持することができる。
本実施形態では、ストロークデータ、プロパティ情報、時間情報等を総称して記入情報と呼ぶ。
なお、上記の例におけるデータ通信ユニット13では、Bluetooth(登録商標)の無線伝送、USBケーブルを使用した有線伝送、端子などの接触によるデータ伝送など、各種の方法によって電子ペン10から端末装置25へのデータ送信を行うことが考えられる。
次に、電子ペンにより利用者が記述した内容のXY座標データを取得する方法について説明する。前述のように専用ペーパー20には、所定のドットパターンが印刷されている。電子ペン10のカメラ16は、利用者が専用ペーパー20上に記述したインクの軌跡を読み取るのではなく、専用ペーパー20上のドットパターンを読み取る。実際、図1に示すように、LED15による照明エリア及びカメラ16の撮影エリア(照明エリア内に位置する)は、ペン先部17が専用ペーパー20に接触する位置とはずれている。
ドットパターンはカーボンを含む専用インキなどで印刷されており、カメラ16はその専用インキによるパターンのみを認識することができる。専用インキ以外のインキ(カーボンを含まない)により、専用ペーパー上に罫線や枠などを印刷しても、電子ペンはそれらを認識することはない。よって、専用ペーパーを利用して各種申込書などの帳票を作成する際は、専用インキ以外のインキで入力枠や罫線、注意書きなどを印刷する。
ドットパターンは、図3に例示するように、各ドットの位置がデータに対応付けされている。図3の例では、ドットの位置を格子の基準位置(縦線及び横線の交差点)から上下左右にシフトすることにより、0〜3の2ビット情報を表示した例である。このようにして表現された情報の組合せにより、専用ペーパー上の位置座標が決定される。図4(a)に例示するように、縦横2mmの範囲内に36個のドットが格子状に配置され、これらのドットにより示されるデータの配列(図4(b))が、その専用ペーパー上の位置座標と対応付けされている。よって、電子ペン10のカメラ16が図4(a)に示すようなドットパターンを撮影すると、プロセッサ11はカメラ16から入力されるドットパターンのデータに基づいて図4(b)に示すデータ配列を取得し、それに対応する専用ペーパー上の位置座標(即ち、そのドットパターンがその専用ペーパー上のどの位置にあるのか)をリアルタイムで算出する。なお、ドットパターンを認識する最小単位は2mm×2mmであり、カメラ16は毎秒100回程度の撮影を行う。
次に、専用ペーパーについて説明する。専用ペーパーの構造の一例を図5に示す。図示のように、専用ペーパー20は、台紙30上にドットパターン32が印刷され、その上に罫線などの図案34が印刷されている。台紙30は通常は紙であり、ドットパターン32は前述のようにカーボンを含んだ専用インキにより印刷される。また、通常のインキなどにより図案34が印刷される。ドットパターンと図案とは同時に印刷してもよいし、いずれかを先に印刷してもよい。
図案34の例を図6に示す。図6は、ある申込書36の例であり、複数の記入欄38や送信ボックス39が印刷されている。図6には明確に図示されておらず、詳細は後述するが、実際にはドットパターンが申込書36の全面に印刷されており、その上に記入欄38や送信ボックス39が通常のインキにより印刷されている。利用者は、ドットパターンを意識することなく、従来からある申込書と同様に、電子ペン10を使用して必要事項を申込書36の各記入欄38に記入すればよい。
専用ペーパー20上のエリアは大きく2種類のエリアに分けることができる。1つは記入エリアであり、電子ペン10による記述内容をそのまま情報として取り扱うエリアである。図6の例では複数の記入欄38がこれに該当する。もう1つは機能エレメントであり、対応するエリア内を電子ペン10でチェックした際に、予めそのエリアに対して定義されているアクション、指示などを実行するようになっている。図6の例における送信ボックス39がこれに該当する。
送信ボックス39は前述したように電子ペン10内に記憶されているデータを近傍の端末装置25へ送信するための指示を行う際に使用される。利用者が送信ボックス39内に電子ペン10でチェックを入れると、電子ペン10が送信ボックス内のドットパターンを読み取る。当該パターンは送信指示に対応付けられており、電子ペン10内のプロセッサ11はデータ通信ユニット13にメモリ12内の記憶データの送信命令を発する。
ドットパターンの割り当ては、通常、アプリケーション(用紙の種類)毎に行われる。即ち、ある申込書内のドットパターンは1枚の用紙の中で重複することはないが、同一の申込書には全て同じドットパターンが印刷されている。よって、利用者が電子ペン10で必要事項を入力すると、その入力事項がその申込書のどの項目に対するものであるかを、申込書上の座標データから特定することができる。
このように、ドットパターンを印刷した専用ペーパー上に所定の図案を印刷することにより、専用ペーパーを利用した各種申込書が作成できる。利用者は電子ペン10を使用して通常の要領で必要事項を記入すれば、その電子データが自動的に取得される。
上記の例では、ドットパターンは専用ペーパー上にカーボンを含むインキにより印刷されているが、プリンタ及びカーボンを含むインクを使用してドットパターンを通常の紙上にプリントすることも可能である。さらに、専用ペーパー上の図案も印刷ではなく、プリンタにより形成することも可能である。ドットパターンをプリンタにより紙上に形成する場合には、1枚1枚に異なるドットパターンを形成することが可能である。よって、形成されたドットパターンの違いにより、それらの用紙1枚1枚を識別し、区別することが可能となる。
なお、本明細書においては、「印刷」の語は、通常の印刷のみならず、プリンタによるプリントも含む概念とする。
次に、電子ペンにより取得したデータの送信処理について図2を参照して説明する。電子ペン10が取得したデータは、主として利用者が入力した事項のデータであるが、通常はそのデータの送信先であるサービスサーバがどこであるかの情報は含まれていない。その代わりに、その専用ペーパーに関するアプリケーションやサービスを特定する情報が専用ペーパー上のドットパターンに含まれており、利用者の入力作業中に専用ペーパーからその情報が取得されている。よって、電子ペン10から記入情報を受け取った端末装置25は、まず、問い合わせサーバ26に対して、その専用ペーパーに対して入力されたデータをどのサービスサーバ27へ送信すべきかの問い合わせを行う。問い合わせサーバ26は、専用ペーパー毎に、対応するサービスサーバの情報を有しており、端末装置25からの問い合わせに応じて、当該専用ペーパーに関するサービスなどを行うサービスサーバ27の情報(URLなど)を端末装置25へ回答する。それから、端末装置25は、電子ペンから取得した記入情報をそのサービスサーバ27へ送信することになる。
なお、上記の例では端末装置25、問い合わせサーバ26及びサービスサーバ27が別個に構成されているが、これらの幾つか又は全てを1つの装置として構成することも可能である。本実施形態において、後述する集計サーバは、問い合わせサーバ26及びサービスサーバ27を兼ねているものとする。
[投票システム]
次に、本実施形態の投票システムについて説明する。図7に投票システム100の概略構成を示す。図7に示す投票システム100は、有権者であり、投票を行う選挙人が電子ペン用投票用紙(以下、「投票用紙」と呼ぶ。)3に記入した情報に基づいて、当該選挙人が選択・指定した候補者を認識し、当該候補者に基づいて各候補者にそれぞれ対応する票数を自動的に集計することができるものである。なお、投票用紙3は、選挙人が受付で投票所入場券を提示し、投票を管理する管理人が名簿と対照した後、交付されるものとする。
図7に示すように、投票システム100は、端末装置25及び集計サーバ5がネットワーク2を通じて接続されることにより構成されている。ここで、ネットワーク2の1つの好適な例はインターネットである。また、端末装置25は、電子ペン10から記入情報を取得し、集計サーバ5へ送信する端末であって、例えば各投票所に1台設置されているPC(Personal Computer)等であるとする。一方、集計サーバ5は、投票結果データベース(以下、「DB」と呼ぶ。)6及び投票内容DB7に接続されている。
なお、図7において、投票システム100は1台の端末装置25を有しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば各投票所に設置された複数の端末装置25を有することとしてもよい。
まず、図8乃至図10を参照して、本システムにおける投票結果集計方法の概要を述べておく。図8(a)は、選挙人が電子ペン10を使用して候補者を指定するための記入を行う投票用紙3の例である。図8(b)は、詳細は後述するが、投票用紙3を構成する候補者項目を模式的に示す図である。また、図9(a)乃至(f)は、電子ペン10により記入された投票用紙3の例である。また、図10(a)は候補者の認識に問題を生じる疑問票や無効票(以下、総称して「エラー票」と呼ぶ。)の例であり、図10(b)は候補者の認識を許可するか否かを管理者が確認する確認画面の例である。
選挙人は、投票を行う場合、まず、図8(a)に示す投票用紙3に電子ペン10を使用して記入を行う。投票用紙3には、候補者の容姿を表す容姿情報50及び氏名51が印刷されている。ここで、容姿情報50とは、例えば候補者の写真や似顔絵等である。また、投票用紙3は、図8(b)において破線で示すように、各候補者を指定したことを認識するための候補者項目55乃至57から構成されている。図示のように、各候補者項目には、当該候補者の容姿情報50及び氏名51が含まれている。なお、候補者項目の境界線は、可視的であっても不可視的であってもよく、任意に設定することができる。
具体的に、選挙人は、電子ペン10を使用して図9(a)乃至(f)のいずれかに示すように、投票用紙3に対して記入を行う。つまり、選挙人は、投票したい候補者に対応する候補者項目内に、電子ペン10を使用してチェックマークを記入する。このとき、候補者項目内であれば、候補者の顔写真や氏名上に「マル(○)」や「バツ(×)」といったチェックマークが記入されたとしても、集計サーバ5は候補者を認識することが可能である。
なお、予め二重線が取り消しである旨設定しておくことで、選挙人が図9(f)のように記入した場合であっても、集計サーバ5は、記入情報に基づいて、当該選挙人は「大日本次郎」を指定したと認識することが可能となる。
このとき、電子ペン10には、候補者項目に記入したチェックマークに関する情報が記入情報として記憶されている。選挙人が、投票用紙3上に設けられた送信ボックスにチェックマークを記入することにより、当該記入情報は端末装置25を介して集計サーバ5へ送信される。集計サーバ5は、詳細は後述するが、投票用紙3上のドットパターンと、各候補者項目とを対応付けた座標テーブルとに基づいて、記入情報から、選挙人が指定した候補者を認識する。そして、認識した候補者に基づいて、各候補者にそれぞれ対応する票数を集計する。具体的に、集計サーバ5は、各候補者の氏名及び票数を投票結果DB6に記憶しており、新たな候補者を認識すると、当該候補者の票数を1票加算する。このように、集計サーバ5は、記入情報に基づいて、容易且つ自動的に候補者の票数の集計を行うことができる。
また、集計サーバ5は、予め有している投票用紙3のイメージデータと、記入情報とに基づいて、選挙人による記入後の投票用紙3のイメージデータである記入イメージデータを作成する。そして、記入情報から認識した候補者の氏名と、作成した記入イメージデータとを対応付けて投票内容DB7に記憶する。これによれば、集計サーバ5は、単なる票数のみならず、選挙人による筆跡を含む投票用紙3のイメージデータを電子データとして保管することができる。よって、問題が生じた場合に、当該投票内容DB7を参照することで、容易に問題の検証を行うことができる。また、票数の集計データが消滅した場合であっても、投票内容DB7に基づいて復旧することが可能となる。
さらに、集計サーバ5は、投票用紙3への記入が、候補者の認識に問題を生じる可能性があるか否かを判定する。具体的には、候補者を指定するチェックマークが候補者項目内に記入されていない場合、チェックマークが複数の候補者項目に均等にかかっている場合、複数のストロークが複数の候補者項目に記入されている場合などが考えられる。このように、問題が生じる可能性がある場合、集計サーバ5は、エラー情報を作成する。
なお、本実施形態では、チェックマークが複数の候補者項目に跨っている場合であっても、均等でなければ、より多くのストロークが含まれる候補者項目を有効とする。即ち、より多くのストロークが含まれる候補者項目に対応する候補者を、選挙人が指定した候補者として認識する。
ここで、エラー情報は、暫定的に記入情報から候補者が認識できる場合には、認識した候補者の氏名及び作成した記入イメージデータを含んでいる。暫定的に認識できる場合とは、例えば図10(a)に示すように、2本のストローク60及び61が、2つの候補者項目に記入されている場合等である。この場合、ストローク60とストローク61を比較すると、ストローク61の方が長い。よって、集計サーバ5は、ストローク61を有効とし、暫定的に候補者「大日本次郎」を認識する。
一方、記入情報から候補者が認識できない場合には、エラー情報として、作成した記入イメージのみを含んでいる。認識できない場合とは、例えばチェックマークが候補者項目内に記入されていない場合等である。
なお、本実施形態では、認識できない場合、エラー情報は記入イメージデータのみを含んでおり、候補者の氏名は含まないこととしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、暫定的に候補者の中の1人の氏名を含むように設定することも可能である。
集計サーバ5は、作成したエラー情報に基づいて、図10(b)に示すような確認画面を表示する。この場合、集計サーバ5は、確認画面を自身の表示画面上に表示してもよいし、エラー情報を端末装置25へ送信し、当該端末装置25の表示画面上に表示させてもよい。確認画面は、図示のように、エラー情報に含まれる記入イメージデータと、エラー情報に含まれる候補者の氏名と、許可ボタンとから構成されている。管理者は、記入イメージデータ及び候補者氏名を確認し、集計サーバ5が表示された氏名の候補者を認識することを許可する場合には許可ボタンを押下する。一方、管理者は、集計サーバ5が表示された氏名の候補者を認識することを許可しない場合には許可ボタンを押下しない。
なお、上述のようにエラー情報に候補者氏名が含まれていない場合には、確認画面上の候補者氏名を表示する欄は空欄となる。よって、管理者が許可ボタンを押下することはない。
許可ボタンが押下されると、集計サーバ5は、管理者がエラー情報に含まれる氏名の候補者を認識することを許可した旨の許可情報を取得する。このような許可情報を取得した場合、集計サーバ5は、上述のように、認識した候補者に基づいて、各候補者にそれぞれ対応する票数を集計する。具体的に、集計サーバ5は、各候補者の氏名及び票数を投票結果DB6に記憶しており、新たな候補者を認識すると、当該候補者の票数を1票加算する。また、集計サーバ5は、認識した候補者の氏名と、作成した記入イメージデータとを対応付けて投票内容DB7に記憶する。
一方、許可ボタンが押下されない場合、集計サーバ5が許可情報を取得することはない。例えば、一定時間許可情報を取得しなかった場合、集計サーバ5は、エラーを確定し、エラー情報に含まれる候補者の氏名と、作成した記入イメージデータとを対応付けて投票内容DB7に記憶する。このとき、エラー情報に候補者の氏名が含まれていなければ、記入イメージデータのみを投票内容DB7に記憶する。つまり、集計サーバ5は、エラーが確定した記入情報に基づく票数の集計は行わない。
このように、集計サーバ5による候補者の認識に問題を生じるエラー票については、図10(b)に示すような確認画面において管理者に確認させている。よって、本実施形態によれば、開票作業の正確性を向上させることができる。
[投票用紙]
投票用紙3は、図8(b)に示すように、各候補者の容姿を表す容姿情報50及び氏名51が印刷されている。また、投票用紙3は、記入により指定された候補者を認識するための項目であって、当該候補者の容姿情報50及び氏名51を含む複数の候補者項目55乃至57から構成されている。各候補者項目には、それぞれを識別する情報である項目IDが割り当てられている。なお、候補者項目の境界線は、可視的であっても、不可視的であってもよい。また、投票用紙3は、送信ボックスを有している。
実施形態のシステムでは、図8(b)に示すような投票用紙3は、上述した専用ペーパーとして作成されている。即ち、図5に例示するように台紙30上にドットパターン32が印刷されており、その上に所定の罫線などの図案が印刷されている。先に述べたように、ドットパターン32は電子ペン10が認識することができるように、カーボンを含んだインキにより印刷されている。一方、罫線などの図案34は、通常の(カーボンを含まない)インキにより印刷されているため、電子ペン10がそれを認識することはない。
このように、投票用紙3上にはドットパターン32が印刷されており、投票用紙3が複数の候補者項目から構成されていることで、項目IDとドットパターン32上の位置座標とを対応付けた座標テーブルに基づいて、容易に利用者が記入した情報から候補者を認識することが可能となる。
[集計サーバ]
次に、集計サーバ5について詳しく説明する。図11は、投票システム100における、特に集計サーバ5の内部構成を示す。図示のように、集計サーバ5は、集計プログラム101、記入情報取得機能102、座標テーブル103、候補者認識機能104、記入イメージ作成機能105、エラー判定機能106、エラー情報作成機能107、許可情報取得機能108、投票結果DB記憶機能109及び投票内容DB記憶機能110から構成されている。
なお、各機能は、集計サーバ5が有するCPUが予め用意されたプログラムを実行することにより実現される。
集計プログラム101は、記入情報及び座標テーブル103に基づき、投票用紙3上に電子ペン10で記入された情報を集計するプログラムである。また、集計プログラム101は、記入情報及び座標テーブル103に基づき、記入後の投票用紙3の記入イメージデータや集計結果を保存・管理するプログラムである。
記入情報取得機能102は、集計プログラム101を実行することにより、選挙人が電子ペン10を使用して投票用紙3に記入した記入情報を取得する機能である。
候補者認識機能104は、記入情報取得機能102が取得した記入情報及び座標テーブル103に基づいて、選挙人が指定した候補者を認識する機能である。
ここで、座標テーブル103について図12を参照して説明する。図12は、座標テーブル103のデータ構造を模式的に示す図である。図示のとおり、座標テーブル103は、項目ID、候補者名及び座標データから構成されている。項目IDは、投票用紙3を構成する各候補者項目を識別する情報である。候補者名とは、各候補者項目に対応する候補者の氏名である。座標データは、投票用紙3に印刷されたドットパターン上における各項目の配置を示す座標データである。つまり、候補者認識機能104は、記入情報に含まれるストロークデータの位置座標と、座標テーブル103の座標データとを比較することにより、選挙人がチェックマークを記入した候補者項目を特定する。そして、候補者認識機能104は、当該候補者項目に対応する候補者を、選挙人が指定した候補者であると認識する。
記入イメージ作成機能105は、記入情報取得機能102が取得した記入情報と、予め保有している投票用紙3のイメージデータとに基づいて、選挙人による記入後の投票用紙3のイメージデータである記入イメージデータを作成する機能である。
エラー判定機能106は、記入情報取得機能102が取得した記入情報と、座標テーブル103とに基づいて、候補者認識機能104が候補者を認識するのに問題があるか否かを判定する機能である。具体的に、候補者を指定するチェックマークが候補者項目内に記入されていない場合、チェックマークが複数の候補者項目に均等にかかっている場合、複数のストロークが複数の候補者項目に記入されている場合などに、エラー判定機能106は問題があると判定する。
エラー情報作成機能107は、エラー判定機能106が問題があると判定した場合に、候補者認識機能104が認識した候補者の氏名と、記入イメージ作成機能105が作成した記入イメージデータとからエラー情報を作成する機能である。なお、候補者認識機能104が候補者を認識できなかった場合、エラー情報作成機能107は、記入イメージデータのみからエラー情報を作成する。また、エラー情報作成機能107は、作成したエラー情報に基づいて、集計サーバ5又は端末装置25の表示画面上に、図10(b)に示すような確認画面を表示する機能である。
許可情報取得機能108は、管理者がエラー情報に含まれる氏名の候補者を認識することを許可した旨の許可情報を取得する機能である。
投票結果DB記憶機能109は、エラー判定機能106が問題がないと判定した場合に、候補者認識機能104が認識した候補者に基づいて、各候補者に対応する票数を集計する機能である。また、投票結果DB記憶機能109は、エラー判定機能106が問題があると判定した場合であって、許可情報取得機能108が許可情報を取得した場合に、候補者認識機能104が認識した候補者に基づいて、各候補者に対応する票数を集計する機能である。換言すると、投票結果DB記憶機能109は、エラー判定機能106が問題があると判定した場合であって、許可情報取得機能108が許可情報を取得しなかった場合には、票数の集計は行わない。なお、投票結果DB記憶機能109による集計結果は、投票結果DB6に記憶される。
ここで、投票結果DB6について図13を参照して説明する。図13に示すように、投票結果DB6は、候補者名及び票数から構成される。候補者名とは、投票用紙3に記入された候補者の氏名である。また、票数とは、投票により各候補者が指定された数である。具体的に、投票結果DB記憶機能109は、各候補者の氏名及び票数を投票結果DB6に記憶しており、新たな候補者を認識すると、当該候補者の票数を1票加算する。
投票内容DB記憶機能110は、記入イメージ作成手段105が作成した記入イメージデータと、候補者認識機能104が認識した候補者の氏名と、エラーの有無とを対応付けて、投票内容DB7に記憶する機能である。
ここで、投票内容DB7について図14を参照して説明する。図14に示すように、投票内容DB7は、番号、記入イメージデータ、候補者名及びエラーの項目から構成されている。番号とは、投票内容DB7に記憶する記入イメージデータ、候補者名及びエラーの有無に関する情報を識別するシリアル番号である。記入イメージデータは、記入イメージ作成機能105が作成する記入イメージデータである。候補者名は、候補者認識機能104が認識した候補者の氏名である。なお、候補者認識機能104が候補者を認識できなかった場合、投票内容DB7の候補者名項目には、「エラー」と記憶される。また、候補者は認識できたものの、エラーが生じ、許可情報を取得できなかった場合、投票内容DB7の候補名項目には、候補者の氏名上に斜線が記憶される。エラー項目は、エラー判定機能106が問題があると判定した場合であって、且つ、許可情報取得機能108が許可情報を取得しなかった場合に、「マル(○)」が記憶される。なお、エラー判定機能106が問題がないと判定した場合、及び、エラー判定機能106が問題があると判定したが許可情報取得機能108が許可情報を取得した場合、エラー項目には「ハイフン(−)」が記憶される。
[集計処理]
次に、投票システム100により実行される集計処理について説明する。図15は、集計処理のフローチャートである。
選挙人は、電子ペン10を使用して、図9(a)乃至(f)のいずれかに示すように投票用紙3にチェックマークを記入する。さらに、選挙人は、候補者を指定するチェックマークの記入を終了すると、送信ボックスにチェックマークを記入することにより、電子ペン10内に記憶された記入情報を、端末装置25を介して集計サーバ5へ送信する。
集計サーバ5は、端末装置25から記入情報を取得する(ステップS1)。そして、集計サーバ5は、取得した記入情報及び座標テーブル103に基づいて、選挙人が指定した候補者を認識する(ステップS2)。さらに、集計サーバ5は、予め有している投票用紙3のイメージデータと、取得した記入情報に基づいて、記入後の投票用紙3のイメージデータである記入イメージデータを作成する(ステップS3)。また、集計サーバ5は、取得した記入情報及び座標テーブル103に基づいて、候補者を認識する場合に問題が生じるエラーがあるか否かを判定する(ステップS4)。
エラーがある場合、集計サーバ5は、認識した候補者の氏名及び作成した記入イメージデータに基づいてエラー情報を作成する(ステップS7)。なお、候補者を認識できない場合、集計サーバ5は、作成した記入イメージデータのみに基づいてエラー情報を作成する。集計サーバ5は、自身又は端末装置25の表示画面上に当該エラー情報に基づいて確認画面を表示する。さらに、集計サーバ5は、一定時間以内に許可情報を取得したか否かを判定する(ステップS8)。ここで、許可情報とは、確認画面を確認した管理者がエラー情報に含まれる氏名の候補者を認識することを許可する旨の情報である。許可情報を取得した場合(ステップS8;Yes)、集計サーバ5は、ステップS5の処理へ進む。一方、許可情報を取得しなかった場合(ステップS8;NO)、集計サーバ5は、ステップS6の処理へ進む。
エラーがない場合(ステップS4;No)及び許可情報を取得した場合(ステップS8;Yes)、集計サーバ5は、認識した候補者に基づいて、各候補者それぞれに対応する集計結果を投票結果DB6に記憶する(ステップS5)。具体的には、認識した候補者の票数を1加算する。そして、集計サーバ5は、作成した記入イメージデータ、認識した候補者の氏名及びエラーの有無を対応付けて投票内容DB7に記憶する(ステップS6)。これにより、集計処理は完了する。
なお、本実施形態では、集計サーバ5は、問い合わせサーバ26及びサービスサーバ27の機能を有することとしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、問い合わせサーバ26を集計サーバ5とは別に設けることとしてもよい。この場合、電子ペン10から記入情報を受け取った端末装置25は、まず、問い合わせサーバ26に対してその投票用紙3に対して記入された記入情報をどのサーバへ送信すべきかの問い合わせを行う。問い合わせサーバ26は、端末装置25からの問い合わせに応じて、当該投票用紙3に基づく集計処理を行なう集計サーバ5のURLなどを端末装置25へ回答する。それから、端末装置25は、電子ペン10から取得した記入情報をその集計サーバ5へ送信することになる。
また、本実施形態では、集計処理は、ネットワーク2を介して記入情報を取得する集計サーバ5が行なうこととしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、電子ペン10から記入情報を取得する端末装置25が行うこととしてもよい。つまり、端末装置25が集計処理を行なった上で集計結果を保管することとしてもよいし、端末装置25が集計処理を行なった上で集計結果を保管する所定のサーバへ送信することとしてもよい。
従来から投票の方法として、紙媒体を使用する自書式投票と、所定の電子投票機を使用する電子投票とが知られている。
自書式投票の場合、開票から集計まで全てが手作業で行われ、且つ、多くの疑問票や無効票の点検確認等に多大な時間を要していた。そのため、開票作業に携わる立会人や従事職員に長時間に渡る肉体的、精神的な負担を強いることとなり、開票作業の正確性確保の面も懸念される。また、開票所への送致、開票所での開票・集計作業に対して多くの人員が必要となるため、人件費等の経費負担が大きく、人員確保の困難性も指摘されていた。さらに、紙媒体の投票用紙に対し、候補者の氏名を自書する必要があるため、記入ミス等による疑問票や無効票が少なくない。また、投票用紙に候補者の氏名を記入する場合、政党、氏名のみが印刷された表から選択するため、特に候補者が多い場合や候補者の顔をイメージで覚えている場合など、投票したい候補者が分かりにくく、選挙人が意図しない候補者に投票する可能性も考えられる。
一方、電子投票の場合、電子投票機を使用する必要がある。しかし、電子投票機の現時点での価格は1台あたり40万〜50万円で、有権者が10万人程度の自治体では1億7000万円程度になるという試算がある。実施する自治体に対し、国は電子投票機の購入費用等の半額を補助するが、例えば高知市の試算では、半額補助を受けても1億6000万円ほどかかり、費用は従来の7000万円より9000万円も膨らむ。電子投票機の導入により、従事する職員は350人から100人に減るが、これで浮く人件費は125万円ほどにしかならない。つまり、電子投票機等の導入には、コストが非常に高いという問題があった。さらに、電子投票機のセットアップや関連機材の設置、ネットワーク構築等、紙媒体による自書式投票に比べて専門的な作業が多数発生し、電子投票所の環境設定や準備に長時間を要する。また、電力の確保や設置スペース等、紙による投票の場合は必要がなかった要素も考慮する必要があった。
また、電子投票の場合、従来の紙媒体による投票方法と全く異なるため、電子投票機による誤入力を防止すべく、確実に投票できる操作方法を有権者全員に周知する必要があった。さらに、高齢者の中には機械操作に嫌悪感を持つ人も少なくない。電子投票機による表示状態や投票方法が、従来の自書式投票と全く異なるため、特に高齢者や障害者が投票時の操作に違和感や不安感を覚え、投票時の入力ミス発生に繋がることも否定できない。また、電子投票機等の障害によるデータの破損、消失の危険性があるため、システムの安定性、堅牢性、信頼性が求められる。換言すると、トラブル発生時には、復旧対応に長時間を要し、最悪の場合復旧が不可能な状態になり、それまでの投票データが全てなくなってしまうことも考えられる。そのため、システムダウン時におけるバックアップ体制は十分に検討しておく必要がある。
上記のような従来の投票方法に対し、本実施形態の投票システムは、選挙人が行う投票方法においては、紙媒体(電子ペン用投票用紙)とペン(電子ペン)で候補者を選択・指定する自書式投票を用いる。さらに、開票・集計方法においては、電子ペンと集計サーバにより投票に関するデータが電子的に集計されるため、電子投票と同様である。つまり、自書式投票と電子投票双方のメリットを生かした投票方法を採用している。
実施形態では、投票者側である選挙人が行う投票の操作は、従来の紙媒体による自書式投票と変わらないため、投票者は違和感や不安感を覚えず確実に投票を行うことができ、高齢者等のITリテラシーの問題も解決できる。また、投票に関するデータは、電子ペン及び集計サーバにより電子的に集計されるため、開票・集計作業は、電子投票機を用いた電子投票と同じく迅速に行われる。そのため、少数の開票要員で短時間に終了させることができ、人件費等の大幅なコスト削減が期待できる。さらに、投票用紙に候補者の写真や似顔絵といった容姿情報が印刷されているため、投票用紙に候補者の氏名のみが表示されていることによる有権者の誤投票を防止することができる。このように本実施形態の投票システムは、全ての有権者が利用しやすく、分かりやすい投票方法である。このような新たな技
術導入に伴い、投票率の向上が期待できる。
本発明は、例えば、地方自治体の議会の議員や長の選挙等において、容易且つ自動的に投票の集計を行うことが可能な投票システムとして利用することができる。
電子ペンの使用形態を模式的に示す図である。 電子ペンの構造を示す機能ブロック図である。 専用ペーパーに印刷されたドットパターンによる情報の表現方法を説明する図である。 ドットパターン及びそれに対応する情報の例である。 専用ペーパーにより構成される帳票の構造を示す。 申込書の例を示す。 投票システムの概略構成を示す図である。 投票用紙の例である。 電子ペンにより記入された投票用紙の例である。 エラー票及確認画面の例である。 図7に示す投票システムに含まれる集計サーバの機能ブロック図である。 座標テーブルのデータ構造を模式的に示す図である。 投票結果DBのデータ構造を模式的に示す図である。 投票内容DBのデータ構造を模式的に示す図である。 集計処理のフローチャートである。
符号の説明
2…ネットワーク
10…電子ペン
11…プロセッサ
12…メモリ
13…データ通信ユニット
14…バッテリー
25…端末装置
26…問い合わせサーバ
27…サービスサーバ
100…投票システム

Claims (8)

  1. 電子ペンにより認識可能なドットパターンが印刷された電子ペン用投票用紙に記入された情報を集計する集計サーバであって、
    前記投票用紙は候補者の容姿を表す容姿情報及び氏名が印刷されており、記入により指定された候補者を認識するための項目であって、当該候補者の容姿情報及び氏名を含む複数の候補者項目から構成されており、
    前記投票用紙を構成する複数の候補者項目と、前記ドットパターン上のそれぞれの位置座標とを対応付けた座標情報を記憶する座標情報記憶手段と、
    前記電子ペンにより記入される前の投票用紙のイメージデータを記憶する手段と、
    前記電子ペンにより前記投票用紙に記入された記入情報を取得する記入情報取得手段と、
    前記記入情報及び前記イメージデータに基づいて、前記電子ペンにより記入された投票用紙のイメージデータである記入イメージデータを作成する記入イメージ作成手段と、
    前記座標情報及び前記記入情報に基づいて、記入により指定された候補者を認識する認識手段と、
    前記認識手段が認識した候補者に基づいて、各候補者に対応する票数を集計する集計手段と、
    前記認識手段が認識した候補者に対応付けて、前記記入イメージ作成手段が作成した記入イメージデータを記憶する投票内容記憶手段と、
    前記座標情報及び前記記入情報に基づいて、前記認識手段による前記候補者の認識エラーを判定するエラー判定手段と、
    前記エラー判定手段が認識エラーを判定した場合に、前記認識手段が認識した候補者の氏名と、前記記入イメージ作成手段が作成した記入イメージデータとを含むエラー情報を作成するエラー情報作成手段と、
    前記エラー情報に氏名が含まれる候補者に基づく集計を許可する許可情報を取得する許可情報取得手段と、を備え
    前記エラー判定手段は、複数の候補者項目にストロークが記入されている場合に認識エラーを判定し、
    前記集計手段は、前記エラー判定手段が認識エラーを判定した場合、前記許可情報取得手段が前記許可情報を取得した場合にのみ、前記認識手段が認識した候補者に基づいて、各候補者に対応する票数を集計することを特徴とする集計サーバ。
  2. 前記認識手段は、複数の候補者項目にストロークが記入されているとして前記エラー判定手段が認識エラーを判定した場合、前記座標情報及び前記記入情報に基づいて、記入されたストロークが長い方の候補者項目に対応する候補者を、記入により指定された候補者と認識することを特徴とする請求項1に記載の集計サーバ。
  3. 前記集計手段は、前記認識手段が取り消し線を認識して候補者を認識した票を含めて、各候補者に対応する票数を集計することを特徴とする請求項1又は2に記載の集計サーバ。
  4. 前記候補者項目の境界線は不可視であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の集計サーバ。
  5. 電子ペンにより認識可能なドットパターンが印刷された電子ペン用投票用紙に記入された情報を集計するコンピュータにより実行されるプログラムであって、
    前記投票用紙は候補者の容姿を表す容姿情報及び氏名が印刷されており、記入により指定された候補者を認識するための項目であって、当該候補者の容姿情報及び氏名を含む複数の候補者項目から構成されており、
    前記投票用紙を構成する複数の候補者項目と、前記ドットパターン上のそれぞれの位置座標とを対応付けた座標情報を記憶する座標情報記憶手段、
    前記電子ペンにより記入される前の投票用紙のイメージデータを記憶する手段、
    前記電子ペンにより前記投票用紙に記入された記入情報を取得する記入情報取得手段、
    前記記入情報及び前記イメージデータに基づいて、前記電子ペンにより記入された投票用紙のイメージデータである記入イメージデータを作成する記入イメージ作成手段、
    前記座標情報及び前記記入情報に基づいて、記入により指定された候補者を認識する認識手段、
    前記認識手段が認識した候補者に基づいて、各候補者に対応する票数を集計する集計手段、
    前記認識手段が認識した候補者に対応付けて、前記記入イメージ作成手段が作成した記入イメージデータを記憶する投票内容記憶手段、
    前記座標情報及び前記記入情報に基づいて、前記認識手段による前記候補者の認識エラーを判定するエラー判定手段、
    前記エラー判定手段が認識エラーを判定した場合に、前記認識手段が認識した候補者の氏名と、前記記入イメージ作成手段が作成した記入イメージデータとを含むエラー情報を作成するエラー情報作成手段、
    前記エラー情報に氏名が含まれる候補者に基づく集計を許可する許可情報を取得する許可情報取得手段、として前記コンピュータを機能させ
    前記エラー判定手段は、複数の候補者項目にストロークが記入されている場合に認識エラーを判定し、
    前記集計手段は、前記エラー判定手段が認識エラーを判定した場合、前記許可情報取得手段が前記許可情報を取得した場合にのみ、前記認識手段が認識した候補者に基づいて、各候補者に対応する票数を集計することを特徴とするプログラム。
  6. 前記認識手段は、複数の候補者項目にストロークが記入されているとして前記エラー判定手段が認識エラーを判定した場合、前記座標情報及び前記記入情報に基づいて、記入されたストロークが長い方の候補者項目に対応する候補者を、記入により指定された候補者と認識することを特徴とする請求項5に記載のプログラム。
  7. 前記集計手段は、前記認識手段が取り消し線を認識して候補者を認識した票を含めて、各候補者に対応する票数を集計することを特徴とする請求項5又は6に記載のプログラム。
  8. 前記候補者項目の境界線は不可視であることを特徴とする請求項5乃至7のいずれか一項に記載のプログラム。
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