JP2007102403A - 消去処理装置、プログラム及び電子ペン用帳票 - Google Patents

消去処理装置、プログラム及び電子ペン用帳票 Download PDF

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Abstract

【課題】電子ペン用帳票に記入された情報の一部又は全部を、当該電子ペン用帳票上での電子ペンの操作により、容易に消去することが可能な消去処理システムを提供する。
【解決手段】消去処理システム100において、利用者は、描画エリアと、描画項目及び消去項目から構成される項目選択エリアとを有する電子ペン用帳票に電子ペンで記入を行う。サーバ5は、電子ペン10から記入情報を取得し、座標テーブル103に基づいて、描画チェックマークの特定及び描画ストロークの抽出と、消去チェックマークの特定及び消去ストロークの抽出とを行う。そして、サーバ5は、消去ストロークに含まれる描画ストロークを対象ストロークと特定する。さらに、サーバ5は、消去ストロークに基づいて、対象ストロークの一部又は全部を、消去の対象である破棄ストロークと特定する。そして、サーバ5は、破棄ストロークのデータを消去する。
【選択図】図12

Description

本発明は、電子ペン用帳票に記入された情報の一部又は全部を消去するための技術に関する。
近年、「電子ペン」、「デジタルペン」などと呼ばれるペン型入力デバイスが登場しており(以下、本明細書では「電子ペン」と呼ぶ。)、その代表的なものとしてスウェーデンのAnoto社が開発した「アノトペン(Anoto pen)」が知られている。アノトペンは、所定のドットパターンが印刷された専用紙(以下、「専用ペーパー」と呼ぶ。)とペアで使用される。アノトペンは、通常のインクタイプのペン先部に加えて、専用紙上のドットパターンを読み取るための小型カメラと、データ通信ユニットを搭載している。利用者が専用紙上にアノトペンで文字などを書いたり、専用紙上に図案化されている画像をチェックしたりすると、ペンの移動に伴って小型カメラが専用紙上のドットパターンを検出し、利用者が書き込んだ文字、画像などの記入情報(「ストロークデータ」ともいう)が取得される。この記入情報が、データ通信ユニットによりアノトペンから近くのパーソナルコンピュータや携帯電話などの端末装置に送信される。このアノトペンを利用したシステムは、キーボードに代わる入力デバイスとして利用することが可能であり、上述のパーソナルコンピュータやキーボードの使用に抵抗がある利用者にとっては非常に使いやすい。
しかし、現在、電子ペンにはデータ消去機能が搭載されていないため、電子ペン用帳票上での電子ペンの操作により、利用者が必要に応じて記入情報の一部又は全部を消去することは不可能であった。
なお、タブレット等のペン型入力インタフェースでは、データ消去を行いたい箇所をなぞることにより、重複した部分を消去する技術が知られている(例えば、特許文献1)。しかし、現在の技術では、任意の範囲に存在するデータであっても、一括で消去することはできず、データ消去を行いたい箇所をそれぞれ個々になぞることで消去しなければならなかった。即ち、データの消去に余計な手間を要していた。
特開平5−274412号公報
本発明は、以上の点に鑑みてなされたものであり、電子ペン用帳票に記入された情報の一部又は全部を、当該電子ペン用帳票上での電子ペンの操作により、容易に消去することができる消去処理システムを提供することを課題とする。
本発明の1つの観点では、電子ペンにより認識可能なドットパターンが印刷された電子ペン用帳票に記入された情報の一部又は全部を消去する消去処理装置であって、前記帳票は、図形が記入される描画エリアと、図形を構成する描画ストロークを記入することを示す描画項目及び前記描画ストロークを消去するための消去ストロークを記入することを示す消去項目とから構成される項目選択エリアとを有しており、前記描画エリアと、前記項目選択エリアを構成する前記描画項目及び前記消去項目とに対応付けて、前記ドットパターン上のそれぞれの位置座標を座標情報として記憶する座標情報記憶手段と、前記電子ペンにより、前記描画エリア及び前記項目選択エリアに記入された記入情報を取得する記入情報取得手段と、前記座標情報及び前記記入情報に基づいて、前記描画項目に記入されたチェックマークを描画チェックマークとして特定する描画チェックマーク特定手段と、前記座標情報及び前記記入情報に基づいて、前記描画チェックマークが記入された後、前記描画エリアに記入されたストロークを描画ストロークとして抽出する描画ストローク抽出手段と、前記座標情報及び前記記入情報に基づいて、前記消去項目に記入されたチェックマークを消去チェックマークとして特定する消去チェックマーク特定手段と、前記座標情報及び前記記入情報に基づいて、前記消去チェックマークが記入された後、前記描画エリアに記入されたストロークを消去ストロークとして抽出する消去ストローク抽出手段と、前記消去ストローク内に、一部又は全部が含まれている前記描画ストロークが存在するか否かを判定する描画ストローク存在判定手段と、前記描画ストローク存在判定手段が存在すると判定した場合に、前記描画ストロークを対象ストロークと特定する対象ストローク特定手段と、前記対象ストローク及び前記消去ストロークに基づいて、前記対象ストロークの一部又は全部を、前記図形に必要な認識ストロークと特定する認識ストローク特定手段と、前記対象ストローク及び前記消去ストロークに基づいて、前記対象ストロークの一部又は全部を、消去する対象である破棄ストロークと特定する破棄ストローク特定手段と、前記破棄ストロークを消去する破棄ストローク消去手段と、を備える。
上記のように構成された消去処理装置において、利用者は、まず、電子ペンを使用して電子ペン用帳票に記入を行う。ここで、電子ペン用帳票は、図形が記入される描画エリアと、描画項目及び消去項目から構成される項目選択エリアとを有している。ここで、項目選択エリアとは、描画エリアに描画ストロークの記入、又は、描画ストロークを消去する範囲を示す消去ストロークの記入のいずれを行うかを選択するエリアである。即ち、動作モードを選択するエリアである。動画モードの選択は、各項目に電子ペンでチェックマークを記入することにより行われる。具体的に、利用者は、描画項目にチェックマークを記入した直後、描画エリアに任意の図形を構成する描画ストロークを記入する。また、描画ストロークの一部又は全部を消去したい場合、利用者は、消去項目にチェックマークを記入した直後、描画エリアに消去したい描画エリアを内包する消去ストロークを記入する。消去ストロークは、消去したい範囲を指定する円等である。利用者が電子ペンにより記入した情報は、記入情報として消去処理装置に取得される。ここで、消去処理装置とは、記入情報に基づいて、描画ストロークの一部又は全部を消去する処理を行う消去処理プログラムを有するPC(Personal Computer)やサーバのことである。
消去処理装置は、まず、取得した記入情報及び座標情報に基づいて、描画項目に記入された描画チェックマークを特定する。さらに、消去処理装置は、記入情報に含まれる時間情報に基づいて、当該記入情報から、描画チェックマークが記入された後に描画エリアに記入されたストロークを描画ストロークとして抽出する。また、消去処理装置は、取得した記入情報及び座標情報に基づいて、消去項目に記入された消去チェックマークを特定する。さらに、消去処理装置は、記入情報に含まれる時間情報に基づいて、当該記入情報から、消去チェックマークが記入された後に描画エリアに記入されたストロークを消去ストロークとして抽出する。ここで、時間情報とは、各ストロークが記入された時刻を示す情報であり、電子ペンから取得する記入情報に含まれている。そして、消去処理装置は、消去ストローク内に、一部又は全部が含まれている描画ストロークが存在するか否かを判定する。含まれていない場合、消去処理装置は、消去する対象がないものとして消去処理を終了する。一方、含まれている場合、消去処理装置は、消去ストローク内に含まれている描画ストロークを対象ストロークと特定する。さらに、消去処理装置は、対象ストロークと消去ストロークの位置座標に基づいて、当該対象ストロークの一部又は全部を、図形に必要な認識ストロークと特定する。同様に、消去処理装置は、対象ストロークと消去ストロークの位置座標に基づいて、当該対象ストロークの一部又は全部を、消去の対象である破棄ストロークと特定する。そして、消去処理装置は、破棄ストロークのデータを消去する。
これによれば、消去処理装置は、電子ペン用帳票に記入された情報の一部又は全部を、当該電子ペン用帳票上での電子ペンの操作により、容易に消去することができる。
上記消去処理装置の一態様では、前記対象ストローク特定手段は、前記描画ストローク存在判定手段が存在すると判定した場合に、前記消去ストロークよりも前に記入された前記描画ストロークのみを対象ストロークと特定する。これによれば、消去処理装置は、消去ストローク内に存在する描画ストロークであっても、当該消去ストロークの後に記入された描画ストロークは対象ストロークと特定しない。即ち、消去ストロークの後に記入された描画ストロークが、当該消去ストロークに関する消去処理によって消去されることはない。よって、消去処理装置は、適切に利用者が不要と判断した描画ストロークのデータのみを消去することができる。
上記消去処理装置の他の一態様では、前記対象ストロークが開始する位置を示す開始点を特定する開始点特定手段と、前記対象ストロークが終了する位置を示す終了点を特定する終了点特定手段と、前記開始点及び前記終了点に基づいて、前記消去ストローク内に前記対象ストロークの全部が内包されるか又は前記対象ストロークの一部が内包されるかを判定する対象ストローク内包判定手段をさらに備え、前記対象ストローク内包判定手段が、前記消去ストローク内に前記対象ストロークの全部が内包されると判定した場合に、前記破棄ストローク特定手段は、当該描画ストロークの全部を破棄ストロークと特定する。
上記のように構成された消去処理装置は、対象ストロークの位置座標を解析することにより、当該対象ストロークが開始する位置を示す開始点及び終了する位置を示す終了点を特定する。さらに、消去処理装置は、対象ストロークにおける開始点から終了点までの全ての点が、消去ストローク内に存在するか否かを判定する。つまり、対象ストロークの全部が消去ストロークに内包されるか、又は、対象ストロークの一部が消去ストロークに内包されるかを判定する。そして、消去処理装置は、対象ストロークの全部が消去ストロークに内包される場合、当該対象ストロークの全部を破棄ストロークと特定する。即ち、消去ストロークに内包される対象ストロークのデータ全部を消去する。よって、消去処理ストロークは、利用者が指定した範囲に含まれる描画ストロークを、容易に一括で消去することができる。
上記消去処理装置の他の一態様では、前記対象ストローク内包判定手段が、前記消去ストローク内に前記対象ストロークの一部が内包されると判定した場合に、前記消去ストローク及び前記対象ストロークの重複点を特定する重複点特定手段と、前記重複点に基づいて、前記対象ストロークを複数の分割ストロークに分割する分割手段と、をさらに備え、前記認識ストローク特定手段は、前記消去ストローク内に内包されない前記分割ストロークを認識ストロークに特定し、前記消去ストローク特定手段は、前記消去ストローク内に内包される前記分割ストロークを消去ストロークに特定する。
上記のように構成された消去処理装置は、対象ストロークの一部が消去ストロークに内包されると判定した場合、位置座標を解析することにより、当該対象ストロークと消去ストロークが重なる点である重複点を特定する。さらに、消去処理装置は、重複点に基づいて、対象ストロークを1つ以上の分割ストロークに分割する。具体的に、重複点が2点の場合、消去処理装置は、当該重複点を基準として3つの分割ストロークに分割する。そして、消去処理装置は、消去ストローク内に内包されない分割ストローク、即ち消去ストロークの外側に位置する分割ストロークを、図形を構成する認識ストロークと特定する。一方、消去ストローク内に内包される分割ストローク、即ち消去ストロークの内側に位置する分割ストロークを、消去の対象となる破棄ストロークと特定する。つまり、消去処理装置は、消去ストローク内に内包される一部を分離するために、対象ストロークを複数の分割ストロークに分割する。これによれば、利用者が指定した範囲に含まれる描画ストロークの一部分を、容易に消去することができる。つまり、指定した範囲内に、図形の一部分が存在している場合は、重複箇所のみの消去を行う。
上記消去処理装置の他の一態様では、前記認識ストロークを記憶する認識ストローク記憶手段をさらに備え、前記認識ストローク記憶手段は、前記認識ストロークに特定された1つ以上の分割ストロークを記憶する。これによれば、消去処理装置は、利用者が描画エリアに記入した図形に関する図形データを、消去したい部分を含めた1つの描画ストロークではなく、消去した部分を除いた複数の描画ストロークとして記憶している。換言すると、利用者が消去したい部分を全く含まない描画ストロークのみを図形データとして記憶することができる。
上記消去処理装置のさらに他の一態様では、前記描画ストローク抽出手段は、前記描画チェックマークが記入された後であって、且つ、前記消去チェックマークが記入される前に、前記描画エリアに記入されたストロークを描画ストロークとして抽出し、前記消去ストローク抽出手段は、前記消去チェックマークが記入された後であって、且つ、前記描画チェックマークが記入される前に、前記描画エリアに記入されたストロークを消去ストロークとして抽出する。
上記消去処理装置において使用される電子ペン用帳票は、描画ストロークと消去ストロークの記入が、利用者の任意のタイミングで行われる。よって、描画チェックマークが記入された後、且つ、消去チェックマークが記入される前に、描画エリアに記入されたストロークを描画ストロークと特定する。また、消去チェックマークが記入された後、且つ、描画チェックマークが記入される前に、描画エリアに記入されたストロークを消去ストロークと特定する。これにより、消去処理装置は、所定のストロークが描画ストローク又は消去ストロークのいずれであるかを明確に特定することができ、図形に必要なストロークを破棄ストロークとして消去してしまうといったミスを減少させることができる。
本発明の別の観点では、電子ペンにより認識可能なドットパターンが印刷された電子ペン用帳票に記入された情報の一部又は全部を消去するコンピュータにより実行されるプログラムであって、前記帳票は、図形が記入される描画エリアと、図形を構成する描画ストロークを記入することを示す描画項目及び前記描画ストロークを消去するための消去ストロークを記入することを示す消去項目とから構成される項目選択エリアとを有しており、前記描画エリアと、前記項目選択エリアを構成する前記描画項目及び前記消去項目とに対応付けて、前記ドットパターン上のそれぞれの位置座標を座標情報として記憶する座標情報記憶手段、前記電子ペンにより、前記描画エリア及び前記項目選択エリアに記入された記入情報を取得する記入情報取得手段、前記座標情報及び前記記入情報に基づいて、前記描画項目に記入されたチェックマークを描画チェックマークとして特定する描画チェックマーク特定手段、前記座標情報及び前記記入情報に基づいて、前記描画チェックマークが記入された後、前記描画エリアに記入されたストロークを描画ストロークとして抽出する描画ストローク抽出手段、前記座標情報及び前記記入情報に基づいて、前記消去項目に記入されたチェックマークを消去チェックマークとして特定する消去チェックマーク特定手段、前記座標情報及び前記記入情報に基づいて、前記消去チェックマークが記入された後、前記描画エリアに記入されたストロークを消去ストロークとして抽出する消去ストローク抽出手段、前記消去ストローク内に、一部又は全部が含まれている前記描画ストロークが存在するか否かを判定する描画ストローク存在判定手段、前記描画ストローク存在判定手段が存在すると判定した場合に、前記描画ストロークを対象ストロークと特定する対象ストローク特定手段、前記対象ストローク及び前記消去ストロークに基づいて、前記対象ストロークの一部又は全部を、前記図形に必要な認識ストロークと特定する認識ストローク特定手段、前記対象ストローク及び前記消去ストロークに基づいて、前記対象ストロークの一部又は全部を、消去する対象である破棄ストロークと特定する破棄ストローク特定手段、前記破棄ストロークを消去する破棄ストローク消去手段、として前記コンピュータを機能させる。
上記プログラムをコンピュータにより実行することにより、上述の消去処理装置を実現することができる。また、上述の消去処理装置の各態様も同様に実現することができる。
本発明のさらに別の観点では、インクペンユニット及び光学的にドットパターンを読み取る読取ユニットを備える電子ペンにより記入される電子ペン用帳票であって、前記帳票は、図形が記入される描画エリアと、図形を構成する描画ストロークを記入することを示す描画項目及び前記描画ストロークを消去するための消去ストロークを記入することを示す消去項目とから構成される項目選択エリアとを有する。これによれば、電子ペンが読取可能な専用ペーパーである電子ペン用帳票は、描画エリア及び項目選択エリアを有している。ここで、描画エリアとは、利用者が電子ペンにより任意の図形を記入するエリアである。一方、項目選択エリアは、描画項目及び消去項目から構成され、各項目に電子ペンでチェックマークが記入されることにより動作モードの選択が行われるエリアである。描画項目とは、図形を構成する描画ストロークを記入することを示す項目であり、描画ストロークを描画エリアに記入する直前にチェックマークが記入される。一方、消去項目とは、描画ストロークを消去するための消去ストロークを記入することを示す項目であり、消去ストロークを描画エリアに記入する直前にチェックマークが記入される。具体的に、消去ストロークは円等の一定の範囲を示すストロークであって、所定の端末装置やサーバは、消去ストロークに内包される描画ストロークを消去する。つまり、描画エリア及び項目選択エリアを有する電子ペン用帳票に記入された記入情報に基づいて、所定の端末装置やサーバは、当該記入情報の一部又は全部を容易に消去することが可能となる。
本発明によれば、電子ペン用帳票に記入された情報の一部又は全部を、当該電子ペン用帳票上での電子ペンの操作により、容易に消去することができる。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施の形態について説明する。まず、本発明のシステムにおいて入力デバイスとして使用される電子ペンの概要について説明する。
[電子ペン]
図1は電子ペンの使用形態を模式的に示す図であり、図2は電子ペンの構造を示す機能ブロック図である。図1に示すように、電子ペン10は、ドットパターンが印刷された専用ペーパー20と組み合わせて使用される。電子ペン10は、通常のインクペンと同様のペン先部17を備えており、利用者は通常のインクペンと同様に専用ペーパー20上に文字などを書くことになる。
図2に示すように、電子ペン10は、その内部にプロセッサ11、メモリ12、データ通信ユニット13、バッテリー14、LED15、カメラ16及び圧力センサ18を備える。また、電子ペン10は通常のインクペンと同様の構成要素としてインクカートリッジ(図示せず)などを有する。
電子ペン10は、ペン先部17により専用ペーパー20上に描かれたインクの軌跡をデータ化するのではなく、専用ペーパー20上で電子ペン10が移動した軌跡座標をデータ化する。LED15が専用ペーパー20上のペン先部17近傍を照明しつつ、カメラ16が専用ペーパー20に印刷されているドットパターンを読み取り、データ化する。つまり、電子ペン10は専用ペーパー20上で利用者が電子ペン10を移動させることにより生じるストロークを画像データ又はベクトルデータとして取得することができる。
圧力センサ18は、利用者が電子ペン10により専用ペーパー上に文字などを書く際にペン先部17に与えられる圧力、即ち筆圧を検出し、プロセッサ11へ供給する。プロセッサ11は、圧力センサ18から与えられる筆圧データに基づいて、LED15及びカメラ16のスイッチオン/オフの切換を行う。即ち、利用者が電子ペン10で専用ペーパー20上に文字などを書くと、ペン先部17には筆圧がかかる。よって、所定値以上の筆圧が検出されたときに、利用者が記述を開始したと判定して、LED15及びカメラ16を作動する。
カメラ16は専用ペーパー20上のドットパターンを読み取り、そのパターンデータをプロセッサ11に供給する。プロセッサ11は、供給されたドットパターンから、専用ペーパー20上でのX/Y座標を算出する。
プロセッサ11は、利用者の記述が行われる間に、筆圧の配列データ及びX/Y座標データを取得し、タイムスタンプ(時間情報)と関連付けてメモリ12に記憶していく。よって、メモリ12内には利用者の記述内容に対応するデータが時系列で記憶されていく。メモリ12の容量は例えば1Mバイト程度とすることができる。
利用者により送信指示がなされるまでは、取得された全てのデータはメモリ12内に保持される。そして、利用者が送信指示を行うと、データ通信ユニット13により、電子ペン10と所定距離内にある端末装置25へメモリ12内のデータが送信される。基本的には、一度送信指示がなされると、電子ペン10はメモリ12内に記憶していた全てのデータを端末装置25へ送信するため、メモリ12内はクリアされる。よって、送信後にもう一度同じ情報を端末装置25へ送信したい場合には、利用者は専用ペーパー20上に再度記述を行う必要がある。なお、この場合、利用者は専用ペーパー20上にインクペンで書かれた文字などをなぞればよいことになる。
電子ペン10自体は、送信ボタンなどの機能ボタンを備えておらず、送信指示その他の指示は、利用者が専用ペーパー20上の所定位置に設けられた専用ボックスを電子ペン10でチェックすることにより実行される。専用ボックスの位置座標には、予め送信指示が対応付けられており、プロセッサ11は専用ボックスの位置座標を受信すると、データ通信ユニット13にメモリ12内のデータを供給し、端末装置25への送信を行わせる。なお、電子ペン10は、データの送信完了を電子ペンの振動により示すことができる。
バッテリー14は電子ペン10内の各要素に電源供給するためのものであり、例えば電子ペンのキャップ(図示せず)により電子ペン10自体の電源のオン/オフを行うことができる。
このように、電子ペン10は利用者が専用ペーパー20上に記述した文字などに対応する座標データ及び筆圧データを取得して近傍の端末装置25へ送信する機能を有するが、電子ペン10のペン先部17は通常のインクペンとなっているため、専用ペーパー20上に記述した内容はオリジナルの原本として残るという特徴がある。即ち、紙の原本に対して記述するのと同時に、その内容を座標データなどの形態でリアルタイムに電子化することができる。
なお、電子ペン10の標準機能によれば、電子ペン10により得られるデータは、原則として座標データ又はベクトルデータの形態であり、テキストデータではない。但し、電子ペン10は標準機能として、専用ペーパー20上に設けられた専用エリアに記述することにより、英数字に限りテキスト化する機能は備えている。
また、電子ペン10内には、ペン自体及びその所有者に関するプロパティ情報(ペン情報及びペン所有者情報)を保持することができ、アプリケーションから参照することができる。ペン情報としては、バッテリーレベル、ペンID、ペン製造者番号、ペンソフトウェアのバージョン、サブスクリプションプロバイダのIDなどを保持できる。また、ペン所有者情報としては、国籍、言語、タイムゾーン、emailアドレス、空きメモリ容量、名称、住所、ファックス/電話番号、携帯電話番号などを保持することができる。
なお、上記の例におけるデータ通信ユニット13では、Bluetooth(登録商標)の無線伝送、USBケーブルを使用した有線伝送、端子などの接触によるデータ伝送など、各種の方法によって電子ペン10から端末装置25へのデータ送信を行うことが考えられる。
次に、電子ペンにより利用者が記述した内容のX/Y座標データを取得する方法について説明する。前述のように専用ペーパー20には、所定のドットパターンが印刷されている。電子ペン10のカメラ16は、利用者が専用ペーパー20上に記述したインクの軌跡を読み取るのではなく、専用ペーパー20上のドットパターンを読み取る。実際、図1に示すように、LED15による照明エリア及びカメラ16の撮影エリア(照明エリア内に位置する)は、ペン先部17が専用ペーパー20に接触する位置とはずれている。
ドットパターンはカーボンを含む専用インキなどで印刷されており、カメラ16はその専用インキによるパターンのみを認識することができる。専用インキ以外のインキ(カーボンを含まない)により、専用ペーパー上に罫線や枠などを印刷しても、電子ペンはそれらを認識することはない。よって、専用ペーパーを利用して各種申込書などの帳票を作成する際は、専用インキ以外のインキで入力枠や罫線、注意書きなどを印刷する。
ドットパターンは、図3に例示するように、各ドットの位置がデータに対応付けされている。図3の例では、ドットの位置を格子の基準位置(縦線及び横線の交差点)から上下左右にシフトすることにより、0〜3の2ビット情報を表示した例である。このようにして表現された情報の組合せにより、専用ペーパー上の位置座標が決定される。図4(a)に例示するように、縦横2mmの範囲内に36個のドットが格子状に配置され、これらのドットにより示されるデータの配列(図4(b))が、その専用ペーパー上の位置座標と対応付けされている。よって、電子ペン10のカメラ16が図4(a)に示すようなドットパターンを撮影すると、プロセッサ11はカメラ16から入力されるドットパターンのデータに基づいて図4(b)に示すデータ配列を取得し、それに対応する専用ペーパー上の位置座標(即ち、そのドットパターンがその専用ペーパー上のどの位置にあるのか)をリアルタイムで算出する。なお、ドットパターンを認識する最小単位は2mm×2mmであり、カメラ16は毎秒100回程度の撮影を行う。
次に、専用ペーパーについて説明する。専用ペーパーの構造の一例を図5に示す。図示のように、専用ペーパー20は、台紙30上にドットパターン32が印刷され、その上に罫線などの図案34が印刷されている。台紙30は通常は紙であり、ドットパターン32は前述のようにカーボンを含んだ専用インキにより印刷される。また、通常のインキなどにより図案34が印刷される。ドットパターンと図案とは同時に印刷してもよいし、いずれかを先に印刷してもよい。
図案34の例を図6に示す。図6は、ある申込書36の例であり、複数の記入欄38や送信ボックス39が印刷されている。図6には明確に図示されておらず、詳細は後述するが、実際にはドットパターンが申込書36の全面に印刷されており、その上に記入欄38や送信ボックス39が通常のインキにより印刷されている。利用者は、ドットパターンを意識することなく、従来からある申込書と同様に、電子ペン10を使用して必要事項を申込書36の各記入欄38に記入すればよい。
専用ペーパー20上のエリアは大きく2種類のエリアに分けることができる。1つは記入エリアであり、電子ペン10による記述内容をそのまま情報として取り扱うエリアである。図6の例では複数の記入欄38がこれに該当する。もう1つは機能エレメントであり、対応するエリア内を電子ペン10でチェックした際に、予めそのエリアに対して定義されているアクション、指示などを実行するようになっている。図6の例における送信ボックス39がこれに該当する。
送信ボックス39は前述したように電子ペン10内に記憶されているデータを近傍の端末装置25へ送信するための指示を行う際に使用される。利用者が送信ボックス39内に電子ペン10でチェックを入れると、電子ペン10が送信ボックス内のドットパターンを読み取る。当該パターンは送信指示に対応付けられており、電子ペン10内のプロセッサ11はデータ通信ユニット13にメモリ12内の記憶データの送信命令を発する。
ドットパターンの割り当ては、通常、アプリケーション(用紙の種類)毎に行われる。即ち、ある申込書内のドットパターンは1枚の用紙の中で重複することはないが、同一の申込書には全て同じドットパターンが印刷されている。よって、利用者が電子ペン10で必要事項を入力すると、その入力事項がその申込書のどの項目に対するものであるかを、申込書上の座標データから特定することができる。
このように、ドットパターンを印刷した専用ペーパー上に所定の図案を印刷することにより、専用ペーパーを利用した各種申込書が作成できる。利用者は電子ペン10を使用して通常の要領で必要事項を記入すれば、その電子データが自動的に取得される。
上記の例では、ドットパターンは専用ペーパー上にカーボンを含むインキにより印刷されているが、プリンタ及びカーボンを含むインクを使用してドットパターンを通常の紙上にプリントすることも可能である。さらに、専用ペーパー上の図案も印刷ではなく、プリンタにより形成することも可能である。ドットパターンをプリンタにより紙上に形成する場合には、1枚1枚に異なるドットパターンを形成することが可能である。よって、形成されたドットパターンの違いにより、それらの用紙1枚1枚を識別し、区別することが可能となる。
なお、本明細書においては、「印刷」の語は、通常の印刷のみならず、プリンタによるプリントも含む概念とする。
次に、電子ペンにより取得したデータの送信処理について図2を参照して説明する。電子ペン10が取得したデータは、主として利用者が入力した事項のデータであるが、通常はそのデータの送信先であるサービスサーバがどこであるかの情報は含まれていない。その代わりに、その専用ペーパーに関するアプリケーションやサービスを特定する情報が専用ペーパー上のドットパターンに含まれており、利用者の入力作業中に専用ペーパーからその情報が取得されている。よって、電子ペン10から記入情報を受け取った端末装置25は、まず、問い合わせサーバ26に対して、その専用ペーパーに対して入力されたデータをどのサービスサーバ27へ送信すべきかの問い合わせを行う。問い合わせサーバ26は、専用ペーパー毎に、対応するサービスサーバの情報を有しており、端末装置25からの問い合わせに応じて、当該専用ペーパーに関するサービスなどを行うサービスサーバ27の情報(URLなど)を端末装置25へ回答する。それから、端末装置25は、電子ペンから取得した記入情報をそのサービスサーバ27へ送信することになる。
なお、上記の例では端末装置25、問い合わせサーバ26及びサービスサーバ27が別個に構成されているが、これらの幾つか又は全てを1つの装置として構成することも可能である。本実施形態において後述するサーバは、問い合わせサーバ26及びサービスサーバ27を兼ねていることとしている。また、本実施形態では、記入情報には、ストロークデータ、時間情報及びペンIDが含まれているものとする。
[消去処理システム]
次に、本発明の消去処理システムについて説明する。図7に消去処理システム100の概略構成を示す。図7に示す消去処理システム100は、上記専用ペーパーである電子ペン用帳票(以下、「帳票」と呼ぶ。)3を使用する。消去処理システム100は、帳票3に記入された記入情報の一部又は全部を、電子ペン10による帳票3への記入により、容易に消去するものである。
図7に示すように、消去処理システム100は、端末装置25及びサーバ5がネットワーク2を通じて接続されることにより構成される。ここで、ネットワーク2の1つの好適な例はインターネットである。また、端末装置25とは、利用者が使用するパーソナルコンピュータやPDA(Personal Digital Assistants)といったネットワーク2を介してデータの授受が可能な端末である。
まず、図8乃至図11を参照して、本システムにおける記入情報の消去方法の概要を述べておく。図8は、帳票3の例である。図9は、描画ストローク及び消去ストロークが記入された帳票3の例である。図10は、描画ストローク及び消去ストロークに基づいて対象ストロークを特定する処理を説明する図である。図11は、破棄ストロークを特定して消去する処理を説明する図である。具体的に、本システムは、帳票3に記入した記入情報の一部又は全部を、当該電子ペン10による記入により、容易に消去することができる。
利用者は、図8に示すような帳票3に、電子ペン10を使用して記入を行う。図示のように、帳票3は、図形が記入される描画エリア50と、描画エリア50に対して「描画」を行うか「消去」を行うかといった動作モードの選択を行う項目選択エリア53とを有している。ここで、項目選択エリア53は、描画項目51及び消去項目52から構成され、動作モードの選択は各項目に電子ペン10でチェックマークを記入することにより行われる。描画項目51とは、図形を構成する描画ストロークを記入することを示す項目であり、描画ストロークを描画エリア50に記入する直前にチェックマークが記入される。一方、消去項目52とは、描画ストロークを消去するための消去ストロークを記入することを示す項目であり、消去ストロークを描画エリア50に記入する直前にチェックマークが記入される。具体的に、消去ストロークは円等の一定の範囲を示すストロークであって、サーバ5は、消去ストロークに内包される描画ストロークを消去するものである。
利用者は、図9(a)に示すように、項目選択エリア53内の描画項目51にチェックマークを記入した後、描画エリア50に、任意の図形を構成する描画ストローク55を記入する。また、描画ストロークの一部又は全部を消去したい場合、利用者は、図9(b)に示すように、項目選択エリア53内の消去項目52にチェックマークを記入した後、描画エリア50に、消去したい箇所を囲む消去ストローク56を記入する。記入が終了すると、利用者は、電子ペン10を使用して送信ボックス(以下、「送信項目」とも呼ぶ。)39にチェックマークを記入する。送信ボックスは、上述のとおり、電子ペン10内に記憶されているデータを近傍の端末装置25へ送信するための指示を行う際にチェックマークが記入される項目である。
電子ペン10は、記入された内容に対応するストロークデータを取得し、電子ペン10内のメモリに一時的に記憶した後、当該ストロークデータを端末装置25へ送信する。端末装置25は、電子ペン10から、帳票3に記入されたストロークデータを受信し、ネットワーク2を通じてサーバ5へ送信する。サーバ5は、ストロークデータを、利用者が帳票3に記入した内容に関する記入情報として取得する。
サーバ5は、後述する座標テーブルに基づいて、取得した記入情報から、描画項目51に記入された描画チェックマークを特定する。さらに、サーバ5は、時間情報に基づいて記入情報から、描画チェックマークが記入された後に、描画エリア50に記入されたストロークを描画ストロークとして抽出する。また、サーバ5は、後述する座標テーブルに基づいて、取得した記入情報から、消去項目52に記入された消去チェックマークを特定する。さらに、サーバ5は、時間情報に基づいて記入情報から、消去チェックマークが記入された後に、描画エリア50に記入されたストロークを消去ストロークとして抽出する。
なお、描画ストロークは、描画項目51に描画チェックマークが記入された後、消去項目52に消去チェックマークが記入されるまでの間に、描画エリア50に記入されたストロークである。同様に、消去ストロークは、消去項目51に消去チェックマークが記入された後、描画項目51に描画チェックマークが記入されるまでの間に、描画エリア50に記入されたストロークである。
また、消去ストロークは、描画エリア50に必ず記入されるものではなく、利用者が描画ストロークの一部又は全部を消去したい場合にのみ記入されるものである。よって、サーバ5は、図10(a)に示すように、描画エリア50内に消去ストロークが存在するか否かを判定する。そして、消去ストローク56が存在する場合にのみ、サーバ5は、消去処理を行う。図10(a)では、説明の便宜上、消去ストローク56を実線、描画ストロークを破線で表現している。
次に、サーバ5は、図10(b)に示すように、消去ストローク内に、描画ストロークの一部又は全部が存在するか否かを判定する。存在していない場合、サーバ5は、消去する対象がないものとして消去処理を終了する。一方、図示のように存在している場合、サーバ5は、消去ストロークに一部でも含まれている描画ストロークを、消去処理の対象となる対象ストロークと特定する。図10(b)では、説明の便宜上、描画ストローク55を実線、消去ストロークを破線で表現している。
さらに、図10(c)に示すように、サーバ5は、対象ストロークを解析し、当該対象ストロークの開始点60及び終了点61を特定する。図10(c)では、説明の便宜上、対象ストロークを丸(○)の集合体として表現している。そして、サーバ5は、特定した開始点60及び終了点61に基づいて、対象ストロークを構成する全ての点が、消去ストローク56が示す範囲内に存在しているか否かを判定する。換言すると、サーバ5は、対象ストロークの全部が消去ストローク56に内包されているか否かを判定する。対象ストロークの全部が内包されている場合、サーバ5は、当該対象ストロークを、消去の対象となる破棄ストロークと特定する。一方、図10(c)に示すように対象ストロークの一部が内包されている場合、サーバ5は、図10(d)に示すように、当該対象ストロークと消去ストローク56を解析し、それぞれのストロークが重なっている点を重複点62及び63として特定する。
そして、サーバ5は、図11(a)及び(b)に示すように、重複点に基づいて、対象ストロークを複数の分割ストローク55a、55b、及び55cに分割する。サーバ5は、消去ストローク56に内包されない分割ストローク55a及び55cを、図形に必要な認識ストロークと特定する。また、サーバ5は、消去ストローク56に内包される分割ストローク55bを、消去の対象となる破棄ストロークと特定する。つまり、サーバ5は、重複点に基づいて、対象ストロークを分割することにより、消去ストローク56に内包されないストロークと消去ストロークに内包されるストロークとを分離する。最後に、サーバ5は、破棄ストロークのデータを消去する。具体的には、図11(c)に示すように、認識ストロークと特定された分割ストローク55a及び55cは残り、消去ストロークと特定された分割ストローク55bのみが消去される。
なお、サーバ5は、認識ストロークのデータを、利用者が記入した図形に関する図形データとして記憶することとしてもよい。この場合、サーバ5は、認識ストロークと特定された分割ストローク55a及び55cを図形データとして記憶する。即ち、サーバ5は、1つの対象データとしてではなく、2つの分割データ(認識データ)として図形を構成するストロークを記憶している。
これにより、サーバ5は、データ上、帳票3に記入された描画ストロークの一部又は全部を、同じ帳票3に電子ペン10で記入された消去ストロークに基づいて容易に消去することができる。
[サーバ]
次に、サーバ5について詳しく説明する。図12は、消去処理システム100におけるサーバ5の内部構成を示す。図示のように、サーバ5は、消去処理プログラム101、記入情報取得機能102、座標テーブル103、描画チェックマーク特定機能104、描画ストローク抽出機能105、消去チェックマーク特定機能106、消去ストローク抽出機能107、消去ストローク存在判定機能108、描画ストローク存在判定機能109、開始点・終了点特定機能110、対象ストローク内包判定機能111、重複点特定機能112、対象ストローク分割機能113及び破棄ストローク消去機能114から構成されている。なお、各機能は、サーバ5が有するCPUが予め用意されたプログラムを実行することにより実現される。
消去処理プログラム101は、帳票3に記入された描画ストロークの一部又は全部を、電子ペン10を使用して記入した消去ストロークに基づいて消去するプログラムである。
記入情報取得機能102は、消去処理プログラム101を実行することにより、利用者が電子ペン10を使用して帳票3に記入した記入情報を取得する機能である。
ここで、座標テーブル103について図13を参照して説明する。図13は、座標テーブル103のデータ構造を模式的に示す図である。図示のとおり、座標テーブル103は、エリアID、エリア名、項目ID、項目名及び座標データから構成されている。エリアIDとは、描画エリア50及び項目選択エリア53をそれぞれ識別する情報である。エリア名とは、エリアの名称であり、「描画エリア」又は「項目選択エリア」のいずれかである。項目IDとは、項目選択エリア53を構成する各項目、即ち描画項目51、消去項目52及び送信項目39をそれぞれ識別する情報である。項目名とは、項目の名称であり、「描画項目」、「消去項目」及び「送信項目」のいずれかである。座標データは、帳票3に印刷されたドットパターン上における描画エリア50と、項目選択エリア53を構成する各項目の配置を示す位置情報である。
描画チェックマーク特定機能104は、記入情報取得機能102が取得した記入情報及び座標テーブル103に基づいて、描画項目51に記入されたチェックマークを特定する機能である。
描画ストローク抽出機能105は、描画チェックマーク特定機能104が特定した描画チェックマークに基づいて、記入情報から描画ストロークを抽出する機能である。具体的に、描画ストローク抽出機能105は、描画チェックマークが記入された時刻に基づいて、当該描画チェックマークの後に描画エリア50に記入されたストロークを描画ストロークとして記入情報から抽出する。なお、描画ストローク抽出機能105は、帳票3に後述する消去チェックマークが記入されている場合、描画チェックマークの後であって消去チェックマークの前に描画エリア50に記入されたストロークを描画ストロークとして記入情報から抽出する。
消去チェックマーク特定機能106は、記入情報取得機能102が取得した記入情報及び座標テーブル103に基づいて、消去項目52に記入されたチェックマークを特定する機能である。
消去ストローク抽出機能107は、消去チェックマーク特定機能106が特定した消去チェックマークに基づいて、記入情報から消去ストロークを抽出する機能である。具体的に、消去ストローク抽出機能107は、消去チェックマークが記入された時刻に基づいて、当該消去チェックマークの後に描画エリア50に記入されたストロークを消去ストロークとして記入情報から抽出する。なお、消去ストローク抽出機能107は、消去チェックマークが記入された後、さらに描画チェックマークが記入された場合、消去チェックマークの後であって描画チェックマークの前に描画エリア50に記入されたストロークを消去ストロークとして記入情報から抽出する。
消去ストローク存在判定機能108は、消去ストローク抽出機能107が消去ストロークを抽出したか否かを判定する機能である。利用者は、描画ストロークの一部又は全部を消去したい場合にのみ、消去ストロークを記入する。つまり、描画エリア50に必ず消去ストロークが記入されるとは限らない。消去ストロークが存在しない場合には、消去処理を行う必要はないため、消去ストローク存在判定機能108は、描画エリア50内に消去ストロークが存在しているか否かを判定する。
描画ストローク存在判定機能109は、消去ストローク存在判定機能107が、消去ストロークが存在していると判定した場合に、当該消去ストローク内に一部又は全部が含まれる描画ストロークが存在するか否かを判定する機能である。描画ストローク存在判定機能109は、さらに時間判定機能及び対象ストローク特定機能を有している。時間判定機能は、時間情報に基づいて、消去ストローク内に一部又は全部が含まれる描画ストロークが、当該消去ストロークの記入時刻より前に記入されていることを確認する機能である。対象ストローク特定機能は、消去ストロークの記入時刻より前に記入され、当該消去ストローク内に一部又は全部が含まれる描画ストロークが存在する場合に、当該描画ストロークを対象ストロークと特定する機能である。つまり、消去ストロークの記入時刻よりも後に記入された描画ストロークは、たとえ当該消去ストローク内に一部又は全部が含まれていたとしても、対象ストロークに特定されることはない。
例えば、図14に示すように、描画ストローク55、消去ストローク56、描画ストローク70の順番で記入が行われた場合、描画ストローク存在判定機能109は、消去ストローク56より前に記入された描画ストローク55のみを対象ストロークと特定し、消去ストローク56より後に記入された描画ストローク70は対象ストロークとはしない。よって、サーバ5は、図示のように、対象ストロークに特定された描画ストローク55の一部のデータのみを消去する。
開始点・終了点特定機能110は、描画ストローク存在判定機能109が、消去ストローク内に一部又は全部が含まれる描画ストロークが存在すると判定した場合に、座標データを解析することにより、対象ストロークの開始点及び終了点を特定する機能である。
対象ストローク内包判定機能111は、開始点・終了点特定機能110が特定した対象ストロークにおける開始点及び終了点までの全ての点が、消去ストロークの内側に存在するか否かを判定する機能である。換言すると、対象ストローク内包判定機能111は、対象ストロークの全部が消去ストロークに内包されるか、又は、対象ストロークの一部が消去ストロークに内包されるかを判定する機能である。対象ストロークの全部が消去ストロークに内包されると判定した場合、対象ストローク内包判定機能111は、当該対象ストロークの全部を消去の対象となる破棄ストロークと特定する。
重複点特定機能112は、対象ストローク内包判定機能111が、対象ストロークの一部が消去ストロークに内包されると判定した場合に、座標データを解析することにより、対象ストロークと消去ストロークが重なる点である重複点を特定する機能である。
対象ストローク分割機能113は、重複点特定機能112が特定した重複点に基づいて、対象ストロークを複数の分割ストロークに分割する機能である。また、対象ストローク分割機能は、さらに、認識ストローク特定機能及び破棄ストローク特定機能を有している。認識ストローク特定機能は、消去ストロークに内包されない部分、即ち消去ストロークの外側に存在する分割ストロークを認識ストロークと特定する機能である。破棄ストローク特定機能は、消去ストロークに内包される部分、即ち消去ストロークの内側に存在する分割ストロークを破棄ストロークと特定する機能である。
破棄ストローク消去機能114は、対象ストローク内包判定機能111及び対象ストローク分割機能113がそれぞれ特定した破棄ストロークのデータを消去する機能である。
[消去処理]
次に、消去処理システム100により実行される消去処理について説明する。図15は、消去処理のフローチャートである。
利用者は、まず、電子ペン10を使用して、図8に示す帳票3に記入を行う。具体的に、利用者は、項目選択エリア53を構成する描画項目51にチェックマークを記入した後、描画エリア50内に任意の図形を記入する。ここで、描画エリア50内に記入された図形を構成するストロークは描画ストロークである。また、利用者は、描画ストロークの一部又は全部を消去したい場合、項目選択エリア53を構成する消去項目52にチェックマークを記入した後、消去したい描画ストロークを囲むような記入を行う。ここで、消去したい描画ストロークを示すストロークは消去ストロークである。このように、利用者は、描画ストローク及び消去ストロークを帳票3の描画エリア50に記入することにより、図形を記入する。そして、記入が終了すると、利用者は、電子ペン10を使用して送信ボックス39にチェックマークを記入することにより、端末装置25を介して記入情報をサーバ5へ送信する。
サーバ5は、端末装置25から記入情報を取得する(ステップS1)。そして、サーバ5は、記入情報及び座標情報に基づいて、描画項目51に記入された描画チェックマークを特定する。描画チェックマークが特定された場合、サーバ5は、当該描画チェックマークが記入された後、描画エリア50に記入されたストロークを描画ストロークとして抽出する(ステップS2)。また、サーバ5は、記入情報及び座標情報に基づいて、消去項目52に記入された消去チェックマークを特定する。消去チェックマークが特定された場合、サーバ5は、当該消去チェックマークが記入された後、描画エリア50に記入されたストロークを消去ストロークとして抽出する(ステップS3)。ここで、サーバ5は、消去ストロークが存在するか否かを判定する(ステップS4)。消去ストロークは、描画ストロークの一部又は全部を消去するために記入するものであって、必ず描画エリア50内に存在しているとは限らないからである。消去ストロークが存在しない場合(ステップS4;No)、サーバ5は、消去処理を終了する。一方、消去ストロークが存在する場合(ステップS5;Yes)、サーバ5は、消去ストローク内に、一部又は全部が含まれる描画ストロークが存在するか否かを判定する(ステップS5)。描画ストロークが存在しない場合(ステップS5;No)、サーバ5は、消去処理を終了する。一方、描画ストロークが存在する場合(ステップS5;Yes)、サーバ5は、描画ストロークを対象ストロークと特定し、座標データを解析することにより当該対象ストロークの開始点及び終了点を特定する(ステップS6)。
サーバ5は、特定した開始点及び終了点に基づいて、対象ストロークの全部が消去ストロークに内包されるか否かを判定する(ステップS7)。対象ストロークの全部が消去ストロークに内包される場合(ステップS7;Yes)、サーバ5は、対象ストロークを破棄ストロークに特定する(ステップS11)。一方、対象ストロークの全部が消去ストロークに内包されない場合、換言すると対象ストロークの一部が消去ストロークに内包される場合(ステップS7;No)、サーバ5は、消去ストロークと対象ストロークの重なる点である重複点を特定する(ステップS8)。さらに、サーバ5は、重複点に基づいて、対象ストロークを複数の分割ストロークに分割する。このとき、サーバ5は、消去ストロークに内包されない、即ち消去ストロークの外側に存在する分割ストロークを、図形を構成する認識ストロークと特定する。サーバ5は、認識ストロークのみを、利用者が記入した図形に関する図形データとして記憶する。一方、消去ストロークに内包される、即ち消去ストロークの内側に存在する分割ストロークを、消去の対象となる破棄ストロークと特定する(ステップS9)。そして、サーバ5は、ステップS9及びS11において特定された破棄ストロークのデータを消去する(ステップS10)。これにより、消去処理は完了する。例えば、サーバ5は、消去処理を完了した後、記憶している図形データを端末装置25に送信することで、破棄ストロークが消失した状態の図形を当該端末装置25の画面上に表示させることができる。
なお、上記実施形態では、図9に示すように、描画ストロークと消去ストロークの重複点が2点の場合について説明している。しかし、本発明はこれに限定されるものではなく、図16に示すように重複点が2点以上の場合にも、上記実施形態と同様に消去処理を行うことができる。
また、上記実施形態では、サーバ5が消去処理プログラム101を有しており、消去処理を行うこととしている。しかし、本発明はこれに限定されるものではなく、端末装置25が消去処理プログラム101を有しており、上述と同様の消去処理を行うこととしてもよい。これによれば、端末装置25はネットワーク2と接続している必要はなく、電子ペン10から取得した記入情報に基づいて迅速に消去処理を実行することができる。この場合、端末装置25は、上述の問い合わせサーバ26及びサービスサーバ27を兼ねているものとする。
このように、本発明によれば、帳票3に電子ペン10で記入を行うことにより、消去を指定した範囲内に存在する図形データのみを容易に消去することができる。このとき、消去を指定した範囲内に図形の一部分が存在している場合は、重複箇所のみの消去を行う。よって、任意の範囲に存在する図形データを、個々に消去するのではなく、一括で容易に消去することが可能となる。
本発明によれば、電子ペン用帳票に記入された情報の一部又は全部を、当該帳票上での電子ペンの操作により、容易に消去することが可能な電子ペン用帳票として利用することができる。
電子ペンの使用形態を模式的に示す図である。 電子ペンの構造を示す機能ブロック図である。 専用ペーパーに印刷されたドットパターンによる情報の表現方法を説明する図である。 ドットパターン及びそれに対応する情報の例である。 専用ペーパーにより構成される帳票の構造を示す。 電子ペン用帳票の例を示す。 消去処理システムの概略構成を示す。 帳票の例である。 描画ストローク及び消去ストロークが記入された帳票の例である。 描画ストローク及び消去ストロークに基づく対象ストロークの特定を説明する図である。 破棄ストロークの特定及び消去を説明する図である。 図7に示す消去処理システムに含まれるサーバの機能ブロック図である。 座標テーブルのデータ構造を模式的に示す図である。 描画ストローク存在判定機能による対象ストロークの特定を説明する図である。 消去処理のフローチャートである。 重複点が2点以上の場合の消去処理を説明する図である。
符号の説明
2…ネットワーク
3…電子ペン用帳票
5…サーバ
10…電子ペン
11…プロセッサ
12…メモリ
13…データ通信ユニット
14…バッテリー
25…端末装置
26…問い合わせサーバ
27…サービスサーバ
100…消去処理システム

Claims (8)

  1. 電子ペンにより認識可能なドットパターンが印刷された電子ペン用帳票に記入された情報の一部又は全部を消去する消去処理装置であって、
    前記帳票は、図形が記入される描画エリアと、図形を構成する描画ストロークを記入することを示す描画項目及び前記描画ストロークを消去するための消去ストロークを記入することを示す消去項目とから構成される項目選択エリアとを有しており、
    前記描画エリアと、前記項目選択エリアを構成する前記描画項目及び前記消去項目とに対応付けて、前記ドットパターン上のそれぞれの位置座標を座標情報として記憶する座標情報記憶手段と、
    前記電子ペンにより、前記描画エリア及び前記項目選択エリアに記入された記入情報を取得する記入情報取得手段と、
    前記座標情報及び前記記入情報に基づいて、前記描画項目に記入されたチェックマークを描画チェックマークとして特定する描画チェックマーク特定手段と、
    前記座標情報及び前記記入情報に基づいて、前記描画チェックマークが記入された後、前記描画エリアに記入されたストロークを描画ストロークとして抽出する描画ストローク抽出手段と、
    前記座標情報及び前記記入情報に基づいて、前記消去項目に記入されたチェックマークを消去チェックマークとして特定する消去チェックマーク特定手段と、
    前記座標情報及び前記記入情報に基づいて、前記消去チェックマークが記入された後、前記描画エリアに記入されたストロークを消去ストロークとして抽出する消去ストローク抽出手段と、
    前記消去ストローク内に、一部又は全部が含まれている前記描画ストロークが存在するか否かを判定する描画ストローク存在判定手段と、
    前記描画ストローク存在判定手段が存在すると判定した場合に、前記描画ストロークを対象ストロークと特定する対象ストローク特定手段と、
    前記対象ストローク及び前記消去ストロークに基づいて、前記対象ストロークの一部又は全部を、前記図形に必要な認識ストロークと特定する認識ストローク特定手段と、
    前記対象ストローク及び前記消去ストロークに基づいて、前記対象ストロークの一部又は全部を、消去する対象である破棄ストロークと特定する破棄ストローク特定手段と、
    前記破棄ストロークを消去する破棄ストローク消去手段と、を備えることを特徴とする消去処理装置。
  2. 前記対象ストローク特定手段は、前記描画ストローク存在判定手段が存在すると判定した場合に、前記消去ストロークよりも前に記入された前記描画ストロークのみを対象ストロークと特定することを特徴とする請求項1に記載の消去処理装置。
  3. 前記対象ストロークが開始する位置を示す開始点を特定する開始点特定手段と、
    前記対象ストロークが終了する位置を示す終了点を特定する終了点特定手段と、
    前記開始点及び前記終了点に基づいて、前記消去ストローク内に前記対象ストロークの全部が内包されるか又は前記対象ストロークの一部が内包されるかを判定する対象ストローク内包判定手段をさらに備え、
    前記対象ストローク内包判定手段が、前記消去ストローク内に前記対象ストロークの全部が内包されると判定した場合に、前記破棄ストローク特定手段は、当該描画ストロークの全部を破棄ストロークと特定することを特徴とする請求項1又は2に記載の消去処理装置。
  4. 前記対象ストローク内包判定手段が、前記消去ストローク内に前記対象ストロークの一部が内包されると判定した場合に、前記消去ストローク及び前記対象ストロークの重複点を特定する重複点特定手段と、
    前記重複点に基づいて、前記対象ストロークを複数の分割ストロークに分割する分割手段と、をさらに備え、
    前記認識ストローク特定手段は、前記消去ストローク内に内包されない前記分割ストロークを認識ストロークに特定し、
    前記消去ストローク特定手段は、前記消去ストローク内に内包される前記分割ストロークを消去ストロークに特定することを特徴とする請求項3に記載の消去処理装置。
  5. 前記認識ストロークを記憶する認識ストローク記憶手段をさらに備え、
    前記認識ストローク記憶手段は、前記認識ストロークに特定された1つ以上の分割ストロークを記憶することを特徴とする請求項4に記載の消去処理装置。
  6. 前記描画ストローク抽出手段は、前記描画チェックマークが記入された後であって、且つ、前記消去チェックマークが記入される前に、前記描画エリアに記入されたストロークを描画ストロークとして抽出し、
    前記消去ストローク抽出手段は、前記消去チェックマークが記入された後であって、且つ、前記描画チェックマークが記入される前に、前記描画エリアに記入されたストロークを消去ストロークとして抽出することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の消去処理装置。
  7. 電子ペンにより認識可能なドットパターンが印刷された電子ペン用帳票に記入された情報の一部又は全部を消去するコンピュータにより実行されるプログラムであって、
    前記帳票は、図形が記入される描画エリアと、図形を構成する描画ストロークを記入することを示す描画項目及び前記描画ストロークを消去するための消去ストロークを記入することを示す消去項目とから構成される項目選択エリアとを有しており、
    前記描画エリアと、前記項目選択エリアを構成する前記描画項目及び前記消去項目とに対応付けて、前記ドットパターン上のそれぞれの位置座標を座標情報として記憶する座標情報記憶手段、
    前記電子ペンにより、前記描画エリア及び前記項目選択エリアに記入された記入情報を取得する記入情報取得手段、
    前記座標情報及び前記記入情報に基づいて、前記描画項目に記入されたチェックマークを描画チェックマークとして特定する描画チェックマーク特定手段、
    前記座標情報及び前記記入情報に基づいて、前記描画チェックマークが記入された後、前記描画エリアに記入されたストロークを描画ストロークとして抽出する描画ストローク抽出手段、
    前記座標情報及び前記記入情報に基づいて、前記消去項目に記入されたチェックマークを消去チェックマークとして特定する消去チェックマーク特定手段、
    前記座標情報及び前記記入情報に基づいて、前記消去チェックマークが記入された後、前記描画エリアに記入されたストロークを消去ストロークとして抽出する消去ストローク抽出手段、
    前記消去ストローク内に、一部又は全部が含まれている前記描画ストロークが存在するか否かを判定する描画ストローク存在判定手段、
    前記描画ストローク存在判定手段が存在すると判定した場合に、前記描画ストロークを対象ストロークと特定する対象ストローク特定手段、
    前記対象ストローク及び前記消去ストロークに基づいて、前記対象ストロークの一部又は全部を、前記図形に必要な認識ストロークと特定する認識ストローク特定手段、
    前記対象ストローク及び前記消去ストロークに基づいて、前記対象ストロークの一部又は全部を、消去する対象である破棄ストロークと特定する破棄ストローク特定手段、
    前記破棄ストロークを消去する破棄ストローク消去手段、として前記コンピュータを機能させることを特徴とするプログラム。
  8. インクペンユニット及び光学的にドットパターンを読み取る読取ユニットを備える電子ペンにより記入される電子ペン用帳票であって、
    前記帳票は、図形が記入される描画エリアと、図形を構成する描画ストロークを記入することを示す描画項目及び前記描画ストロークを消去するための消去ストロークを記入することを示す消去項目とから構成される項目選択エリアとを有することを特徴とする電子ペン用帳票。
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