JP4480974B2 - 識別システム、プログラム及び電子ペン用帳票 - Google Patents

識別システム、プログラム及び電子ペン用帳票 Download PDF

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Description

本発明は、電子ペンで記入した情報を正確に取得することができる技術に関する。
従来、官公庁、金融機関あるいは民間会社その他に提出する申請書などの各種書類(以下、「各種申請書類」と呼ぶ。)には利用者がボールペンなどを利用して必要事項を記入し、記入済みの書類を提出していた。一方、近年では、従来からの紙の帳票の代わりに、帳票を電子化した電子フォームが利用されてきている。電子フォームは、紙の帳票の記入項目などを複数のフィールドとして含む電子データである。帳票を作成する利用者は、パーソナルコンピュータなどに電子フォームを読み込んで表示装置上に表示し、キーボードやマウスなどの入力装置を操作して電子フォームに必要事項を入力する。入力された事項は電子データとして取得され、ネットワークなどを通じて当該帳票の提出先機関などに送信することができる。
しかし、官公庁、金融機関あるいは民間会社などに提出する各種申請書類を作成する場合、パーソナルコンピュータの操作方法に関する知識を十分に有しない利用者や、キーボード入力をあまり得意としない利用者などにとっては、上述の電子フォームを上手に利用することは難しいことが多い。そのような利用者にとっては、むしろ従来から行われているように、紙の帳票に対してペン入力する方法が最も容易である。
このような場合に有効な入力デバイスとして、近年、「電子ペン」、「デジタルペン」などと呼ばれるペン型入力デバイスが登場しており(以下、本明細書では「電子ペン」と呼ぶ。)、その代表的なものとしてスウェーデンのAnoto社が開発した「アノトペン(Anoto pen)」が知られている。アノトペンは、所定のドットパターンが印刷された専用紙(以下、「専用ペーパー」と呼ぶ。)とペアで使用される。アノトペンは、通常のインクタイプのペン先部に加えて、専用紙上のドットパターンを読み取るための小型カメラと、データ通信ユニットを搭載している。利用者が専用紙上にアノトペンで文字などを書いたり、専用紙上に図案化されている画像をチェックしたりすると、ペンの移動に伴って小型カメラが専用紙上のドットパターンを検出し、利用者が書き込んだ文字、画像などの記入データ(「ストロークデータ」ともいう)が取得される。この記入データが、データ通信ユニットによりアノトペンから近くのパーソナルコンピュータや携帯電話などの端末装置に送信される。このアノトペンを利用したシステムは、キーボードに代わる入力デバイスとして利用することが可能であり、上述のパーソナルコンピュータやキーボードの使用に抵抗がある利用者にとっては非常に使いやすい。一方、官公庁などの各種申請書類の提出先でも、利用者の記入事項は従来のように紙の書類としてではなく、記入データとして取得することができるので、そのままその後サーバなどによって電子的な処理を行うことができるというメリットがある。
上記のようなシステムでは、利用者は電子ペンを使用して申請書類を作成し、記入事項に対応する記入データを、ネットワークを通じて当該電子ペン近くの端末装置を介して提出先サーバに送信する。一方、提出先サーバなどでは、受信した記入データに基づいて申請書を作成し、必要な受付処理などを行う。
通常、申請書類等は、利用者が電子ペンにより記号等を記入するための項目を含んでいる。ここで、利用者が記入する記号等は、項目内に収まるように記入されることが望ましいが、電子ペンによる手書きであるため記号等の一部が項目からはみ出てしまうことも多い。そのため、同一申請書類上に複数の項目が隣接して設けられている場合、利用者が記入した記号等が2つ以上の項目に跨ってしまい、どの項目に対して記入されたものであったかを識別することが困難であった。
本発明は、以上の点に鑑みてなされたものであり、利用者によって隣接する複数の項目に跨って記入された記号等が、どの項目に対して記入されたものであるかを容易且つ的確に識別することができる識別システムを提供することを課題とする。
本発明の1つの観点では、電子ペンにより認識可能なドットパターンが印刷された電子ペン用帳票を使用した識別システムにおいて、前記電子ペン用帳票は、記入者が前記電子ペンにより記入を行う項目を含み、前記識別システムは、前記電子ペン用帳票への記入によりドットパターンを読み取って座標データを生成する前記電子ペンと、前記座標データを含む記入データを前記電子ペンから取得するデータ取得手段と、前記記入データから前記記入者により前記電子ペンを使用して記入されたストロークに関する座標データを抽出するストローク抽出手段と、前記ストローク抽出手段が抽出したストロークの座標データから、前記項目に設定された中央領域、並びに、前記項目の上方に存在する上方識別領域及び前記項目の下方に存在する下方識別領域を含む識別領域のいずれか1つ以上を通る対象ストロークの座標データを抽出する対象ストローク抽出手段と、前記対象ストロークの開始点の座標を特定する開始点座標特定手段と、前記対象ストロークの重心点の座標を算出する重心点座標算出手段と、前記開始点座標が前記上方識別領域又は前記下方識別領域のどちらに含まれているかを特定する上下特定手段と、前記上下特定手段が特定した結果に基づいて前記開始点座標及び前記重心点座標のy軸上の位置を比較するy軸比較手段と、前記y軸比較手段の結果に基づいて、前記対象ストロークが前記項目に記入されたものであるか否かを識別する識別手段と、を備える。
上記のように構成された識別システムによれば、記入者は、電子ペンのインクペンユニットにより、電子ペン用帳票上に設けられた所定の項目に記号等の記入を行う。ここで、記号とは1つ以上のストロークから構成される数字や文字等を含むものとする。また、ストロークとは、記入者が電子ペンを使用して1回の動作、即ち一筆書きで記入した記号等の線分である。電子ペンは、電子ペンの移動に伴って帳票上のドットパターンを読み取り、記入者が記入した記号等に関する記入データを取得する。ここで、記入データには当該ドットパターン上の位置座標が含まれている。電子ペンが取得した記入データは、識別システムにより取得される。識別システムは、取得した記入データからストローク毎の座標データを抽出する。なお、本発明における電子ペン用帳票は、項目毎に当該項目の情報に対応するドットパターンが印刷されている。また、当該項目には、中央領域と識別領域がそれぞれ設定されている。
識別システムは、中央領域及び識別領域のそれぞれと、帳票上のドットパターンの位置座標とが対応付けされた座標情報を取得し、抽出したストローク毎の座標データに基づいて当該座標情報を参照することで、当該中央領域及び識別領域のいずれか1つ以上の領域を通るストロークを対象ストロークとしてさらに抽出する。そして、識別システムは、抽出した対象ストロークの座標データに基づいて、開始点座標の特定と重心点座標の算出を行う。さらに、識別システムは、当該開始点座標及び重心点座標に基づいて座標情報を参照することで、対象ストロークが所定の項目に記入されたものであるか否かを識別する。ここで、識別領域は、前記項目の上方に存在する上方識別領域及び前記項目の下方に存在する下方識別領域を含む。識別システムは、対象ストロークの開始点座標が上方識別領域又は下方識別領域のいずれに含まれているかを特定する。さらに、識別システムは、当該開始点座標が上方識別領域に含まれている場合と、当該開始点座標が下方識別領域に含まれている場合とに場合分けして、対象ストロークの開始点座標と重心点座標のy軸上の位置を比較する。換言すると、対象ストロークの開始点座標と重心点座標をy軸を基準にどちらが上又は下に位置するか比較をする。そして、識別システムは、当該比較結果に基づいて対象ストロークが所定の項目に記入されたものであるか否かを識別する。これによれば、電子ペン用帳票上に設けられた複数の項目が上下に隣接して設けられている場合であって、記入者が電子ペンを使用して記入した記号等が当該複数の項目に跨っている場合であっても、容易且つ的確に記入された項目を識別することができる。
本発明の別の観点では、電子ペンにより認識可能なドットパターンが印刷された電子ペン用帳票を使用した識別システムにおいて、前記電子ペン用帳票は、記入者が前記電子ペンにより記入を行う項目を含み、前記識別システムは、前記電子ペン用帳票への記入によりドットパターンを読み取って座標データを生成する前記電子ペンと、前記座標データを含む記入データを前記電子ペンから取得するデータ取得手段と、前記記入データから前記記入者により前記電子ペンを使用して記入されたストロークに関する座標データを抽出するストローク抽出手段と、前記ストローク抽出手段が抽出したストロークの座標データから、前記項目に設定された中央領域、並びに、前記項目の左方に存在する左方識別領域及び前記項目の右方に存在する右方識別領域を含む識別領域のいずれか1つ以上を通る対象ストロークの座標データを抽出する対象ストローク抽出手段と、前記対象ストロークの開始点の座標を特定する開始点座標特定手段と、前記対象ストロークの重心点の座標を算出する重心点座標算出手段と、前記開始点座標が前記左方識別領域又は前記右方識別領域のどちらに含まれているかを特定する左右領域特定手段と、前記左右領域特定手段が特定した結果に基づいて前記開始点座標及び前記重心点座標のx軸上の位置を比較するx軸比較手段と、前記x軸比較手段の結果に基づいて、前記対象ストロークが前記項目に記入されたものであるか否かを識別する識別手段と、を備える。
上記のように構成された識別システムによれば、記入者は、電子ペンのインクペンユニットにより、電子ペン用帳票上に設けられた所定の項目に記号等の記入を行う。ここで、記号とは1つ以上のストロークから構成される数字や文字等を含むものとする。また、ストロークとは、記入者が電子ペンを使用して1回の動作、即ち一筆書きで記入した記号等の線分である。電子ペンは、電子ペンの移動に伴って帳票上のドットパターンを読み取り、記入者が記入した記号等に関する記入データを取得する。ここで、記入データには当該ドットパターン上の位置座標が含まれている。電子ペンが取得した記入データは、識別システムにより取得される。識別システムは、取得した記入データからストローク毎の座標データを抽出する。なお、本発明における電子ペン用帳票は、項目毎に当該項目の情報に対応するドットパターンが印刷されている。また、当該項目には、中央領域と識別領域がそれぞれ設定されている。
識別システムは、中央領域及び識別領域のそれぞれと、帳票上のドットパターンの位置座標とが対応付けされた座標情報を取得し、抽出したストローク毎の座標データに基づいて当該座標情報を参照することで、当該中央領域及び識別領域のいずれか1つ以上の領域を通るストロークを対象ストロークとしてさらに抽出する。そして、識別システムは、抽出した対象ストロークの座標データに基づいて、開始点座標の特定と重心点座標の算出を行う。さらに、識別システムは、当該開始点座標及び重心点座標に基づいて座標情報を参照することで、対象ストロークが所定の項目に記入されたものであるか否かを識別する。ここで、識別領域は、前記項目の左方に存在する左方識別領域及び前記項目の右方に存在する右方識別領域を含む。識別システムは、対象ストロークの開始点座標が左方識別領域又は右方識別領域のいずれに含まれているかを特定する。さらに、識別システムは、当該開始点座標が左方識別領域に含まれている場合と、当該開始点座標が右方識別領域に含まれている場合とに場合分けして、対象ストロークの開始点座標と重心点座標のx軸上の位置を比較する。換言すると、対象ストロークの開始点座標と重心点座標をx軸を基準にどちらが右又は左に位置するか比較をする。そして、識別システムは、当該比較結果に基づいて対象ストロークが所定の項目に記入されたものであるか否かを識別する。これによれば、電子ペン用帳票上に設けられた複数の項目が左右に隣接して設けられている場合であって、記入者が電子ペンを使用して記入した記号等が当該複数の項目に跨っている場合であっても、容易且つ的確に記入された項目を識別することができる。
本発明の別の観点では、電子ペンにより認識可能なドットパターンが印刷された電子ペン用帳票を使用した識別システムにおいて、前記電子ペン用帳票は、記入者が前記電子ペンにより記入を行う項目を含み、前記識別システムは、前記電子ペン用帳票への記入によりドットパターンを読み取って座標データを生成する前記電子ペンと、前記座標データを含む記入データを前記電子ペンから取得するデータ取得手段と、前記記入データから前記記入者により前記電子ペンを使用して記入されたストロークに関する座標データを抽出するストローク抽出手段と、前記ストローク抽出手段が抽出したストロークの座標データから、前記項目に設定された中央領域、並びに、前記項目の上方に存在する上方識別領域、前記項目の下方に存在する下方識別領域、前記項目の左方に存在する左方識別領域及び前記項目の右方に存在する右方識別領域を含む識別領域のいずれか1つ以上を通る対象ストロークの座標データを抽出する対象ストローク抽出手段と、前記対象ストロークの開始点の座標を特定する開始点座標特定手段と、前記対象ストロークの重心点の座標を算出する重心点座標算出手段と、前記開始点座標が前記上方識別領域又は前記下方識別領域のどちらに含まれているかを特定する上下特定手段と、前記上下特定手段が特定した結果に基づいて前記開始点座標及び前記重心点座標のy軸上の位置を比較するy軸比較手段と、前記y軸比較手段の結果に基づいて前記対象ストロークが前記項目に記入されたものであるか否かを識別する上下識別手段と、前記開始点座標が前記左方識別領域又は前記右方識別領域のどちらに含まれているかを特定する左右領域特定手段と、前記左右領域特定手段が特定した結果に基づいて前記開始点座標及び前記重心点座標のx軸上の位置を比較するx軸比較手段と、前記x軸比較手段の結果に基づいて前記対象ストロークが前記項目に記入されたものであるか否かを識別する左右識別手段と、前記上下識別手段及び前記左右識別手段の双方において、前記対象ストロークが前記項目に記入されたものであると識別した場合に限り、記ストロークが前記項目に記入されたものであると識別する識別手段と、
を備える。
上記のように構成された識別システムによれば、記入者は、電子ペンのインクペンユニットにより、電子ペン用帳票上に設けられた所定の項目に記号等の記入を行う。ここで、記号とは1つ以上のストロークから構成される数字や文字等を含むものとする。また、ストロークとは、記入者が電子ペンを使用して1回の動作、即ち一筆書きで記入した記号等の線分である。電子ペンは、電子ペンの移動に伴って帳票上のドットパターンを読み取り、記入者が記入した記号等に関する記入データを取得する。ここで、記入データには当該ドットパターン上の位置座標が含まれている。電子ペンが取得した記入データは、識別システムにより取得される。識別システムは、取得した記入データからストローク毎の座標データを抽出する。なお、本発明における電子ペン用帳票は、項目毎に当該項目の情報に対応するドットパターンが印刷されている。また、当該項目には、中央領域と識別領域がそれぞれ設定されている。
識別システムは、中央領域及び識別領域のそれぞれと、帳票上のドットパターンの位置座標とが対応付けされた座標情報を取得し、抽出したストローク毎の座標データに基づいて当該座標情報を参照することで、当該中央領域及び識別領域のいずれか1つ以上の領域を通るストロークを対象ストロークとしてさらに抽出する。そして、識別システムは、抽出した対象ストロークの座標データに基づいて、開始点座標の特定と重心点座標の算出を行う。さらに、識別システムは、当該開始点座標及び重心点座標に基づいて座標情報を参照することで、対象ストロークが所定の項目に記入されたものであるか否かを識別する。ここで、識別領域は、前記項目の上方に存在する上方識別領域、前記項目の下方に存在する下方識別領域、前記項目の左方に存在する左方識別領域及び前記項目の右方に存在する右方識別領域を含む。識別システムは、開始点座標が上方識別領域及び下方識別領域のいずれかに含まれている対象ストロークの座標データに基づいて、当該対象ストロークが所定の項目に記入されたものであるか否かを識別する上下識別手段を行う。また、識別システムは、開始点座標が左方識別領域及び右方識別領域のいずれかに含まれている対象ストロークの座標データに基づいて、当該対象ストロークが所定の項目に記入されたものであるか否かを識別する左右識別手段を行う。そして、識別システムは、上下識別手段及び左右識別手段の双方において、当該対象ストロークが所定の項目に記入されたものであると識別された場合にのみ、最終的に当該対象ストロークが所定の項目に記入されたものであると識別する。つまり、どちらか一方の手段において、当該ストロークが所定の項目に記入されたものではないと識別された場合、当該対象ストロークは所定の項目に記入されたものではないと識別される。これによれば、電子ペン用帳票上に設けられた複数の項目が上下左右の四方に隣接して設けられている場合であって、記入者が電子ペンを使用して記入した記号等が当該複数の項目に跨っている場合であっても、容易且つ的確に記入された項目を識別することができる。
上記の識別システムの一態様では、前記識別領域は、前記電子ペン用帳票上で前記項目が占める範囲を越えて設定される。これによれば、記入者が電子ペン用帳票上に設けられた所定の項目からはみ出して記号等を記入した場合であっても、当該記号等に対応するストロークの開始点座標が当該項目を越えて設定された識別領域内に含まれていれば、識別システムは、容易且つ的確に記入された項目を識別することができる。具体的には、記入者が項目Aに隣接する別の項目Bにはみ出して記号等を記入した場合であっても、項目Aの識別領域が電子ペン用帳票上を占める項目Aの範囲を越えて項目Bの一部を含むように設定されていれば、識別システムは、当該記号等に対応するストロークが項目Bではなく項目Aに記入されたものであると識別することができる。
上記の識別システムのさらに他の一態様では、前記識別システムは、さらに、前記識別手段によって前記対象ストロークが前記項目に記入されたものであると認識した場合に、記号テーブルを参照して、少なくとも前記対象ストロークが示す丸又は三角の記号を識別する記号識別手段とを備える。
本発明の別の観点では、電子ペンにより認識可能なドットパターンが印刷された電子ペン用帳票を使用したコンピュータにより実行されるプログラムにおいて、前記電子ペン用帳票は、記入者が前記電子ペンにより記入を行う項目を含み、前記電子ペンは、前記電子ペン用帳票への記入によりドットパターンを読み取って座標データを生成し、前記プログラムは、前記座標データを含む記入データを前記電子ペンから取得するデータ取得手段、前記記入データから前記記入者により前記電子ペンを使用して記入されたストロークに関する座標データを抽出するストローク抽出手段、前記ストローク抽出手段が抽出したストロークの座標データから、前記項目に設定された中央領域、並びに、前記項目の上方に存在する上方識別領域及び前記項目の下方に存在する下方識別領域を含む識別領域のいずれか1つ以上を通る対象ストロークの座標データを抽出する対象ストローク抽出手段、前記対象ストロークの開始点の座標を特定する開始点座標特定手段、前記対象ストロークの重心点の座標を算出する重心点座標算出手段、前記開始点座標が前記上方識別領域又は前記下方識別領域のどちらに含まれているかを特定する上下特定手段、前記上下特定手段が特定した結果に基づいて前記開始点座標及び前記重心点座標のy軸上の位置を比較するy軸比較手段、前記y軸比較手段の結果に基づいて、前記対象ストロークが前記項目に記入されたものであるか否かを識別する識別手段として前記コンピュータを機能させる。
本発明の別の観点では、電子ペンにより認識可能なドットパターンが印刷された電子ペン用帳票を使用したコンピュータにより実行されるプログラムにおいて、前記電子ペン用帳票は、記入者が前記電子ペンにより記入を行う項目を含み、前記電子ペンは、前記電子ペン用帳票への記入によりドットパターンを読み取って座標データを生成し、前記プログラムは、前記座標データを含む記入データを前記電子ペンから取得するデータ取得手段、前記記入データから前記記入者により前記電子ペンを使用して記入されたストロークに関する座標データを抽出するストローク抽出手段、前記ストローク抽出手段が抽出したストロークの座標データから、前記項目に設定された中央領域、並びに、前記項目の左方に存在する左方識別領域及び前記項目の右方に存在する右方識別領域を含む識別領域のいずれか1つ以上を通る対象ストロークの座標データを抽出する対象ストローク抽出手段、前記対象ストロークの開始点の座標を特定する開始点座標特定手段、前記対象ストロークの重心点の座標を算出する重心点座標算出手段、前記開始点座標が前記左方識別領域又は前記右方識別領域のどちらに含まれているかを特定する左右領域特定手段、前記左右領域特定手段が特定した結果に基づいて前記開始点座標及び前記重心点座標のx軸上の位置を比較するx軸比較手段、前記x軸比較手段の結果に基づいて、前記対象ストロークが前記項目に記入されたものであるか否かを識別する識別手段として前記コンピュータを機能させる。
本発明の別の観点では、電子ペンにより認識可能なドットパターンが印刷された電子ペン用帳票を使用したコンピュータにより実行されるプログラムにおいて、前記電子ペン用帳票は、記入者が前記電子ペンにより記入を行う項目を含み、前記電子ペンは、前記電子ペン用帳票への記入によりドットパターンを読み取って座標データを生成し、前記プログラムは、前記座標データを含む記入データを前記電子ペンから取得するデータ取得手段、前記記入データから前記記入者により前記電子ペンを使用して記入されたストロークに関する座標データを抽出するストローク抽出手段、前記ストローク抽出手段が抽出したストロークの座標データから、前記項目に設定された中央領域、並びに、前記項目の上方に存在する上方識別領域、前記項目の下方に存在する下方識別領域、前記項目の左方に存在する左方識別領域及び前記項目の右方に存在する右方識別領域を含む識別領域のいずれか1つ以上を通る対象ストロークの座標データを抽出する対象ストローク抽出手段、前記対象ストロークの開始点の座標を特定する開始点座標特定手段、前記対象ストロークの重心点の座標を算出する重心点座標算出手段、前記開始点座標が前記上方識別領域又は前記下方識別領域のどちらに含まれているかを特定する上下特定手段、前記上下特定手段が特定した結果に基づいて前記開始点座標及び前記重心点座標のy軸上の位置を比較するy軸比較手段、前記y軸比較手段の結果に基づいて前記対象ストロークが前記項目に記入されたものであるか否かを識別する上下識別手段、前記開始点座標が前記左方識別領域又は前記右方識別領域のどちらに含まれているかを特定する左右領域特定手段、前記左右領域特定手段が特定した結果に基づいて前記開始点座標及び前記重心点座標のx軸上の位置を比較するx軸比較手段、前記x軸比較手段の結果に基づいて前記対象ストロークが前記項目に記入されたものであるか否かを識別する左右識別手段、前記上下識別手段及び前記左右識別手段の双方において、前記対象ストロークが前記項目に記入されたものであると識別した場合に限り、記ストロークが前記項目に記入されたものであると識別する識別手段 として前記コンピュータを機能させる。
上記プログラムをコンピュータにより実行することにより、上述の識別システムを実現することができる。また、上述の識別システムの各態様も同様に実現することができる。
本発明によれば、利用者によって隣接する複数の項目に跨って記入された記号等が、どの項目に対して記入されたものであるかを容易且つ的確に識別することができる。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施の形態について説明する。まず、本実施形態のシステムにおいて入力デバイスとして使用される電子ペンの概要について説明する。
[電子ペン]
図1は電子ペンの使用形態を模式的に示す図であり、図2は電子ペンの構造を示す機能ブロック図である。図1に示すように、電子ペン10は、ドットパターンが印刷された専用ペーパー20と組み合わせて使用される。電子ペン10は、通常のインクペンと同様のペン先部17を備えており、利用者は通常のインクペンと同様に専用ペーパー20上に文字などを書くことになる。
図2に示すように、電子ペン10は、その内部にプロセッサ11、メモリ12、データ通信ユニット13、バッテリー14、LED15、カメラ16及び圧力センサ18を備える。また、電子ペン10は通常のインクペンと同様の構成要素としてインクカートリッジ(図示せず)などを有する。
電子ペン10は、ペン先部17により専用ペーパー20上に描かれたインクの軌跡をデータ化するのではなく、専用ペーパー20上で電子ペン10が移動した軌跡座標をデータ化する。LED15が専用ペーパー20上のペン先部17近傍を照明しつつ、カメラ16が専用ペーパー20に印刷されているドットパターンを読み取り、データ化する。つまり、電子ペン10は専用ペーパー20上で利用者が電子ペン10を移動させることにより生じるストロークを画像データ又はベクトルデータとして取得することができる。
圧力センサ18は、利用者が電子ペン10により専用ペーパー上に文字などを書く際にペン先部17に与えられる圧力、即ち筆圧を検出し、プロセッサ11へ供給する。プロセッサ11は、圧力センサ18から与えられる筆圧データに基づいて、LED15及びカメラ16のスイッチオン/オフの切換を行う。即ち、利用者が電子ペン10で専用ペーパー20上に文字などを書くと、ペン先部17には筆圧がかかる。よって、所定値以上の筆圧が検出されたときに、利用者が記述を開始したと判定して、LED15及びカメラ16を作動する。
カメラ16は専用ペーパー20上のドットパターンを読み取り、そのパターンデータをプロセッサ11に供給する。プロセッサ11は、供給されたドットパターンから、専用ペーパー20上でのX/Y座標を算出する。
プロセッサ11は、利用者の記述が行われる間に、筆圧の配列データ及びX/Y座標データを取得し、タイムスタンプ(時間情報)と関連付けてメモリ12に記憶していく。よって、メモリ12内には利用者の記述内容に対応するデータが時系列で記憶されていく。メモリ12の容量は例えば1Mバイト程度とすることができる。
利用者により送信指示がなされるまでは、取得された全てのデータはメモリ12内に保持される。そして、利用者が送信指示を行うと、データ通信ユニット13により、電子ペン10と所定距離内にある端末装置25へメモリ12内のデータが送信される。基本的には、一度送信指示がなされると、電子ペン10はメモリ12内に記憶していた全てのデータを端末装置25へ送信するため、メモリ12内はクリアされる。よって、送信後にもう一度同じ情報を端末装置25へ送信したい場合には、利用者は専用ペーパー20上に再度記述を行う必要がある。なお、この場合、利用者は専用ペーパー20上にインクペンで書かれた文字などをなぞればよいことになる。
電子ペン10自体は、送信ボタンなどの機能ボタンを備えておらず、送信指示その他の指示は、利用者が専用ペーパー20上の所定位置に設けられた専用ボックスを電子ペン10でチェックすることにより実行される。専用ボックスの位置座標には、予め送信指示が対応付けられており、プロセッサ11は専用ボックスの位置座標を受信すると、データ通信ユニット13にメモリ12内のデータを供給し、端末装置25への送信を行わせる。なお、電子ペン10は、データの送信完了を電子ペンの振動により示すことができる。
バッテリー14は電子ペン10内の各要素に電源供給するためのものであり、例えば電子ペンのキャップ(図示せず)により電子ペン10自体の電源のオン/オフを行うことができる。
このように、電子ペン10は利用者が専用ペーパー20上に記述した文字などに対応する座標データ及び筆圧データを取得して近傍の端末装置25へ送信する機能を有するが、電子ペン10のペン先部17は通常のインクペンとなっているため、専用ペーパー20上に記述した内容はオリジナルの原本として残るという特徴がある。即ち、紙の原本に対して記述するのと同時に、その内容を座標データなどの形態でリアルタイムに電子化することができる。
なお、電子ペン10の標準機能によれば、電子ペン10により得られるデータは、原則として座標データ又はベクトルデータの形態であり、テキストデータではない。但し、電子ペン10は標準機能として、専用ペーパー20上に設けられた専用エリアに記述することにより、英数字に限りテキスト化する機能は備えている。
また、電子ペン10内には、ペン自体及びその所有者に関するプロパティ情報(ペン情報及びペン所有者情報)を保持することができ、アプリケーションから参照することができる。ペン情報としては、バッテリーレベル、ペンID、ペン製造者番号、ペンソフトウェアのバージョン、サブスクリプションプロバイダのIDなどを保持できる。また、ペン所有者情報としては、国籍、言語、タイムゾーン、emailアドレス、空きメモリ容量、名称、住所、ファックス/電話番号、携帯電話番号などを保持することができる。
なお、上記の例におけるデータ通信ユニット13では、Bluetooth(登録商標)の無線伝送、USBケーブルを使用した有線伝送、端子などの接触によるデータ伝送など、各種の方法によって電子ペン10から端末装置25へのデータ送信を行うことが考えられる。
次に、電子ペンにより利用者が記述した内容のX/Y座標データを取得する方法について説明する。前述のように専用ペーパー20には、所定のドットパターンが印刷されている。電子ペン10のカメラ16は、利用者が専用ペーパー20上に記述したインクの軌跡を読み取るのではなく、専用ペーパー20上のドットパターンを読み取る。実際、図1に示すように、LED15による照明エリア及びカメラ16の撮影エリア(照明エリア内に位置する)は、ペン先部17が専用ペーパー20に接触する位置とはずれている。
ドットパターンはカーボンを含む専用インキなどで印刷されており、カメラ16はその専用インキによるパターンのみを認識することができる。専用インキ以外のインキ(カーボンを含まない)により、専用ペーパー上に罫線や枠などを印刷しても、電子ペンはそれらを認識することはない。よって、専用ペーパーを利用して各種申込書などの帳票を作成する際は、専用インキ以外のインキで入力枠や罫線、注意書きなどを印刷する。
ドットパターンは、図3に例示するように、各ドットの位置がデータに対応付けされている。図3の例では、ドットの位置を格子の基準位置(縦線及び横線の交差点)から上下左右にシフトすることにより、0〜3の2ビット情報を表示した例である。このようにして表現された情報の組合せにより、専用ペーパー上の位置座標が決定される。図4(a)に例示するように、縦横2mmの範囲内に36個のドットが格子状に配置され、これらのドットにより示されるデータの配列(図4(b))が、その専用ペーパー上の位置座標と対応付けされている。よって、電子ペン10のカメラ16が図4(a)に示すようなドットパターンを撮影すると、プロセッサ11はカメラ16から入力されるドットパターンのデータに基づいて図4(b)に示すデータ配列を取得し、それに対応する専用ペーパー上の位置座標(即ち、そのドットパターンがその専用ペーパー上のどの位置にあるのか)をリアルタイムで算出する。なお、ドットパターンを認識する最小単位は2mm×2mmであり、カメラ16は毎秒100回程度の撮影を行う。
次に、専用ペーパーについて説明する。専用ペーパーの構造の一例を図5に示す。図示のように、専用ペーパー20は、台紙30上にドットパターン32が印刷され、その上に罫線などの図案34が印刷されている。台紙30は通常は紙であり、ドットパターン32は前述のようにカーボンを含んだ専用インキにより印刷される。また、通常のインキなどにより図案34が印刷される。ドットパターンと図案とは同時に印刷してもよいし、いずれかを先に印刷してもよい。
図案34の例を図6に示す。図6は、ある申込書36の例であり、複数の記入欄38や送信ボックス39が印刷されている。図6には明確に図示されておらず、詳細は後述するが、実際にはドットパターンが申込書36の全面に印刷されており、その上に記入欄38や送信ボックス39が通常のインキにより印刷されている。利用者は、ドットパターンを意識することなく、従来からある申込書と同様に、電子ペン10を使用して必要事項を申込書36の各記入欄38に記入すればよい。
専用ペーパー20上のエリアは大きく2種類のエリアに分けることができる。1つは記入エリアであり、電子ペン10による記述内容をそのまま情報として取り扱うエリアである。図6の例では複数の記入欄38がこれに該当する。もう1つは機能エレメントであり、対応するエリア内を電子ペン10でチェックした際に、予めそのエリアに対して定義されているアクション、指示などを実行するようになっている。図6の例における送信ボックス39がこれに該当する。
送信ボックス39は前述したように電子ペン10内に記憶されているデータを近傍の端末装置25へ送信するための指示を行う際に使用される。利用者が送信ボックス39内に電子ペン10でチェックを入れると、電子ペン10が送信ボックス内のドットパターンを読み取る。当該パターンは送信指示に対応付けられており、電子ペン10内のプロセッサ11はデータ通信ユニット13にメモリ12内の記憶データの送信命令を発する。
ドットパターンの割り当ては、通常、アプリケーション(用紙の種類)毎に行われる。即ち、ある申込書内のドットパターンは1枚の用紙の中で重複することはないが、同一の申込書には全て同じドットパターンが印刷されている。よって、利用者が電子ペン10で必要事項を入力すると、その入力事項がその申込書のどの項目に対するものであるかを、申込書上の座標データから特定することができる。
このように、ドットパターンを印刷した専用ペーパー上に所定の図案を印刷することにより、専用ペーパーを利用した各種申込書が作成できる。利用者は電子ペン10を使用して通常の要領で必要事項を記入すれば、その電子データが自動的に取得される。
上記の例では、ドットパターンは専用ペーパー上にカーボンを含むインキにより印刷されているが、プリンタ及びカーボンを含むインクを使用してドットパターンを通常の紙上にプリントすることも可能である。さらに、専用ペーパー上の図案も印刷ではなく、プリンタにより形成することも可能である。ドットパターンをプリンタにより紙上に形成する場合には、1枚1枚に異なるドットパターンを形成することが可能である。よって、形成されたドットパターンの違いにより、それらの用紙1枚1枚を識別し、区別することが可能となる。
なお、本明細書においては、「印刷」の語は、通常の印刷のみならず、プリンタによるプリントも含む概念とする。
次に、電子ペンにより取得したデータの送信処理について図2を参照して説明する。電子ペン10が取得したデータは、主として利用者が入力した事項のデータであるが、通常はそのデータの送信先であるサービスサーバがどこであるかの情報は含まれていない。その代わりに、その専用ペーパーに関するアプリケーションやサービスを特定する情報が専用ペーパー上のドットパターンに含まれており、利用者の入力作業中に専用ペーパーからその情報が取得されている。よって、電子ペン10から記入データを受け取った端末装置25は、まず、問い合わせサーバ26に対して、その専用ペーパーに対して入力されたデータをどのサービスサーバ27へ送信すべきかの問い合わせを行う。問い合わせサーバ26は、専用ペーパー毎に、対応するサービスサーバの情報を有しており、端末装置25からの問い合わせに応じて、当該専用ペーパーに関するサービスなどを行うサービスサーバ27の情報(URLなど)を端末装置25へ回答する。それから、端末装置25は、電子ペンから取得した記入データをそのサービスサーバ27へ送信することになる。
なお、上記の例では端末装置25、問い合わせサーバ26及びサービスサーバ27が別個に構成されているが、これらの幾つか又は全てを1つの装置として構成することも可能である。本実施形態において、後述する識別サーバは、問い合わせサーバ26及びサービスサーバ27を兼ねているものとする。
[第1実施形態]
(i)識別システム
次に、本発明の第1実施形態における識別システムについて説明する。図7に識別システム100の概略構成を示す。図7に示す識別システム100は、利用者が電子ペン10を使用して所定の項目に記号を入力したか否かを識別し、正確な情報を取得するものである。具体的には、模擬試験などで受験者が電子ペン10ではない通常の鉛筆等で解答を記入した解答用紙を用いて、採点者が電子ペン10で採点を行うシステムであるとする。
図7に示すように、識別システム100は、端末装置25及び識別サーバ5がネットワーク2を通じて接続されることにより構成される。ここで、ネットワーク2の1つの好適な例はインターネットである。また、端末装置25とは、利用者が使用するパーソナルコンピュータ(以下、「PC」と呼ぶ。)や携帯電話といったネットワークを介してデータの授受が可能な端末である。なお、識別サーバ5は、受験者データベース(以下、「DB」と呼ぶ。)51に接続されている。
まず、本システムによるストローク識別方法の概要を述べておく。解答用紙3は、上述の専用ペーパーとして作成され、試験を受ける受験者は筆記用具として電子ペン10ではなく、通常の鉛筆やペンを使用して問題に対する解答を解答用紙3に記入する。模擬試験後、解答用紙3は回収され、採点者に配布される。採点者は、電子ペン10を使用して採点作業を行う。採点者が使用する電子ペン10には、例えばインクユニット内に赤インクが充填されるので、採点結果は解答用紙3上に赤ペンで記入されることになる。採点者が解答用紙3上に電子ペン10を用いて丸(○)、バツ(/)などの採点記号を記入すると、電子ペン10は記入された採点記号に対応するストロークデータを取得し、電子ペン10内のメモリ12に一時的に記憶した後、ストロークデータを端末装置25へ送信する。端末装置25は、電子ペン10からストロークデータを受信し、ネットワーク2を通じて識別サーバ5へ送信する。
識別サーバ5は、ストローク識別処理や記号識別処理などを行うサーバである。識別サーバ5は、端末装置25からストロークデータを受信すると、当該ストロークが所定の項目に記入されたものであるか否かを識別し、当該ストロークが示す記号も識別する。これによれば、採点者が記入したストロークを識別サーバ5が的確に識別することができるため、誤差なく容易に採点結果をデジタルデータとして取得することができる。実際的なシステムの構成としては、学校や塾の先生などの採点者が電子ペン10及び端末装置25を使用して採点を行い、学校や塾にある識別サーバ5へストロークデータを送信するように構成することができる。また、その代わりに識別サーバ5を学校や学習塾以外の企業などが運営し、取得した採点結果や集計結果などを学校や学習塾へ提供する構成とすることができる。
次に、各構成要素について個別に説明する。まず、解答用紙3について説明する。本実施形態のシステムでは、解答用紙3は、上述した専用ペーパーとして作成されている。即ち、図5に例示するように台紙30上に所定のドットパターン32が印刷されており、その上に所定の文字や解答欄などが印刷されている。先に述べたように、ドットパターン32は電子ペン10が認識することができるように、カーボンを含んだインキにより印刷されている。一方、文字や解答欄などの図案34は、通常の(カーボンを含まない)インキにより印刷されているため、電子ペン10がそれを認識することはない。解答用紙3の例を図8に示す。図示のように、解答用紙3は高さ30ピクセル(以下、「px」とする。)の解答欄A乃至Cの3つから構成されている。なお、解答用紙3は、前述の送信コマンドを送信するための送信ボックスも備えているが便宜上図示していない。
また、各解答欄には実線で示す境界線の上下5px、即ち高さ10pxの範囲で識別領域が設けられている。図示のように、解答欄Bに対する識別領域は破線で示すエリア1及び3である。なお、エリア1乃至3は、領域を識別するためのエリアIDである。ここで、解答欄の上方に設定された識別領域を上方識別領域とし、下方に設定された識別領域を下方識別領域とする。つまり、エリアID「エリア1」が示す領域は、解答欄Aの下方識別領域であり、同時に解答欄Bの上方識別領域でもある。なお、図示のようなエリアID「エリア2」が示す領域は、解答欄Bにおける識別領域を除いた部分であり、中央領域とする。このように、各解答欄は、上方識別領域、中央領域及び下方識別領域という3つの領域が設定されているものとする。具体的に解答欄Bにおいて、上方識別領域のエリアIDは「エリア1」、中央領域のエリアIDは「エリア2」、下方識別領域のエリアIDは「エリア3」となる。
このような、各解答欄に設定された領域は、予め設定されたドットパターン上の位置座標に対して規定されている。即ち、上方識別領域、中央領域及び下方識別領域は、解答用紙3の位置座標(XY座標)により規定されている。例えば、エリアID「エリア1」の領域は、座標(x3,y3)〜(x4,y4)で規定される範囲となる。
採点者が電子ペン10を使用して解答用紙3に記入を行うと、電子ペン10はドットパターンに基づいて、解答用紙3のどの座標に記入が行われたかを示すデータを生成し、内部メモリ12に記憶する。従って、図8に例示する解答用紙3において、採点者が例えば解答欄Bに採点記号バツ(/)を記入すると、電子ペン10は、解答用紙3上の記入位置座標を取得し、メモリ12に記憶する。そして、採点者が解答用紙3上に設けられている送信ボックスにチェックマークを記入すると、メモリ12内に記憶されていた記入位置座標が記入データとして電子ペン10から端末装置25へ送信される。つまり、解答用紙3上の解答欄Bに採点記号バツ(/)が記入されたとういう情報を含んだ記入データが識別サーバ5へ送信される。
解答用紙3に採点記号が記入された例を図9に示す。図示のとおり、採点者は採点記号として、解答欄Aにおいて丸(○)を、解答欄Bにおいてバツ(/)と丸(○)を、解答欄Cにおいてバツ(/)を記入したとする。なお、採点者による記入は電子ペン10を使用してフリーハンドで行われるため、図9に示すように、採点記号が所定の解答欄に収まりきらず、当該解答欄の上下に隣接する他の解答欄にかかってしまうことを考慮すべきである。通常、解答用紙3上には複数の解答欄が隣接して設けられるので、ある解答欄に対して採点者が記入した採点記号が隣接する解答欄にも跨ってしまう場合がある。この問題は、採点者が解答欄内に収まるように採点記号を記入することを義務付ければ解消するのであるが、実際には採点者が短時間に多数の解答用紙3の採点を行うので、小さな解答欄に素早く正確に採点記号を記入することは難しい。
そこで本実施形態では、電子ペン10から記入データを取得した識別サーバ5が、採点記号を構成するストロークの開始点位置座標や重心点位置座標を基準に基づいて、当該採点記号がどの項目に対して記入されたものであるかを識別することとしている。
なお、採点記号を識別する際には考慮すべき点がある。それは、採点者が使用する採点記号の形には採点者毎に個人差があるということである。通常、丸「○」や三角「△」は1ストロークで記入されるが、バツについては「×」や「/」などを使用する場合があり、「×」の場合には2ストロークである。採点記号に1ストロークと2ストロークの記号が混在していると、1つの採点記号がどのストロークで構成されるか判別する必要が生じるが、これを自動判別することは難しい。そこで、第1実施形態では、採点記号は全て1ストロークの記号とした。これにより、1ストロークは1つの採点記号に対応していることになり、採点記号に対応するストロークデータを判別する必要がなくなる。
ここで、採点記号を構成するストロークの開始点位置座標や重心点位置座標を基準に基づいて、当該採点記号がどの項目に対して記入されたものであるかを識別する方法について説明する。なお、本実施形態では、解答欄Bに記入されたストロークを識別する方法について詳しく説明する。解答用紙3の構成要素である解答欄A及びCに記入されたストロークを識別する方法も、解答欄Bの場合とほぼ同様であるため、便宜上説明は省略する。
具体的に、図9に示す採点記号63は、解答欄A及びBにかかっている。また、図示のとおり、採点記号63の開始点73の位置座標は、解答欄BのエリアID「エリア1」が示す上方識別領域に含まれている。識別サーバ5は、採点記号63の重心点74を算出し、当該重心点74のY軸上の位置座標と、開始点73のY軸上の位置座標とを比較する。比較結果は、図示のとおり、重心点74の方が開始点73よりもY軸上で「下」に位置する。この場合、識別サーバ5は、採点記号63に対応するストロークは、解答欄Bに記入されたストロークであると識別する。
一方、図9に示す採点記号61も、解答欄A及びBにかかっている。また、図示のとおり、採点記号61の開始点75の位置座標も採点記号63と同様に、解答欄BのエリアID「エリア1」が示す上方識別領域に含まれている。識別サーバ5は、採点記号61の重心点76を算出し、当該重心点76のY軸上の位置座標と、開始点75のY軸上の位置座標とを比較する。比較結果は、図示のとおり、重心点76の方が開始点75よりもY軸上で「上」に位置する。この場合、識別サーバ5は、採点記号61に対応するストロークは、解答欄Bに記入されたストロークではないと識別する。
このように、採点記号の開始点が解答欄の上方識別領域に含まれる場合、識別サーバ5は、採点記号に対応するストロークの重心点を算出し、当該重心点のY軸上の位置座標と、開始点のY軸上の位置座標を比較する。そして、重心点の方が開始点よりもY軸上で「下」に位置する場合、識別サーバ5は、当該ストローク、即ち採点記号が処理の対象となっている解答欄に記入されたストロークであると識別する。一方、重心点の方が開始点よりもY軸上で「上」に位置する場合、識別サーバ5は、当該ストローク、即ち採点記号が処理の対象となっている解答欄に記入されたストロークではないと識別する。
また、図9に示す採点記号62は、解答欄A、B及びCの全てにかかっている。また、図示のとおり、採点記号62の開始点71の位置座標は、解答欄BのエリアID「エリア3」が示す下方識別領域に含まれている。識別サーバ5は、採点記号62の重心点72を算出し、当該重心点72のY軸上の位置座標と、開始点71のY軸上の位置座標とを比較する。比較結果は、図示のとおり、重心点72の方が開始点71よりもY軸上で「上」に位置する。この場合、識別サーバ5は、採点記号62に対応するストロークは、解答欄Bに記入されたストロークであると識別する。
一方、図9に示す採点記号64は、解答欄B及びCにかかっている。また、図示のとおり、採点記号64の開始点77も採点記号62と同様に、解答欄BのエリアID「エリア3」が示す下方識別領域に含まれている。識別サーバ5は、採点記号64の重心点78を算出し、当該重心点78のY軸上の位置座標と、開始点77のY軸上の位置座標とを比較する。比較結果は、図示のとおり、重心点78の方が開始点77よりもY軸上で「」に位置する。この場合、識別サーバ5は、採点記号64に対応するストロークは、解答欄Bに記入されたストロークではないと識別する。
このように、採点記号の開始点が解答欄の下方識別領域に含まれる場合、識別サーバ5は、採点記号に対応するストロークの重心点を算出し、当該重心点のY軸上の位置座標と、開始点のY軸上の位置座標とを比較する。そして、重心点の方が開始点よりもY軸上で「」に位置する場合、識別サーバ5は、当該ストローク、即ち採点記号が処理の対象となっている解答欄に記入されたストロークであると識別する。一方、重心点の方が開始点よりもY軸上で「」に位置する場合、識別サーバ5は、当該ストローク、即ち採点記号が処理の対象となっている解答欄に記入されたストロークではないと識別する。
なお、本実施形態は、ストロークの開始点と重心点の位置座標を比較する識別方法を採用している。この他に、ストロークの開始点と最上点や最下点の位置座標を比較する識別方法も考えられるが、この方法では不具合が生じる。具体的に、図10を参照して、ストロークの開始点と最上点の位置座標を比較する識別方法の不具合について説明する。図10に示すように、採点記号81及び82は共に解答欄A及びBにかかっている。また、図示のとおり、採点記号81及び82双方の開始点91及び93も解答欄BのエリアID「エリア1」が示す上方識別領域に含まれている。ここで、ストロークの重心点ではなく最上点に基づいて識別を行うこととすると、採点記号81においては、最上点92のY軸上の位置座標と、開始点91のY軸上の位置座標とを比較する。一方、採点記号82においては、最上点94のY軸上の位置座標と、開始点93のY軸上の位置座標とを比較する。この場合、採点記号81及び82の双方共に、開始点よりも最上点の方がY軸上で「上」に位置するという同一の結果となるため、適切な識別を行うことができない。よって、本実施形態では、ストロークの開始点と重心点の位置座標を比較する識別方法を採用することとしている。
また、本実施形態では、採点記号として1ストロークの丸(○)及び上から下へ記入するバツ(/)を適用した例について説明しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、この他の1ストロークで記入可能な採点記号である三角(△)や下から上へ記入するバツ(/)を適用することも可能である。この場合、図11(a)に示すように、下から上へ記入するバツ(/)は本実施形態における丸(○)と同様に取り扱うことができる。また、図11(b)に示すように、三角(△)は本実施形態における上から下へ記入するバツ(/)と同様に取り扱うことができる。
次に、識別サーバ5について詳しく説明する。図12は、識別システム100における、特に識別サーバ5の内部構成を示す。図示のように、識別サーバ5は、識別プログラム501、データ取得機能502、ストローク抽出機能503、開始点特定機能504、重心点算出機能505、座標テーブル506、ストローク識別機能507、記号識別機能508、記号テーブル509及び情報記憶機能510を有する。なお、各機能は、識別サーバ5が有するCPUが予め用意されたプログラムを実行することにより実現される。
識別プログラム501は、端末装置25を介して電子ペン10から取得したデータ及び座標テーブル506に基づいて、所定のストロークが特定の解答欄に記入されたものであるか否かを識別し、当該特定の解答欄に関する情報を受験者DB51に記憶するプログラムである。
データ取得機能502は、識別プログラム501を実行することにより、採点者が電子ペン10を使用して解答用紙3に記入した記入データを取得する機能である。
ストローク抽出機能503は、識別プログラム501を実行することにより、採点者が電子ペン10を使用して1回の動作即ち一筆書きで記入した採点記号といったストローク毎の座標データを記入データから抽出する機能である。また、ストローク抽出機能503は、抽出した全てのストロークの座標データと座標テーブル506に基づいて、識別処理を行う特定の解答欄に対する上方識別領域、中央領域及び下方識別領域のいずれか1つ以上を通るストロークの座標データをさらに抽出する機能である。
ここで、座標テーブル506について図13を参照して説明する。座標テーブル506は、エリアID、座標データ及び内容から構成されている。エリアIDは、図8に示すような、解答用紙3上の各領域を識別する情報であり、座標データは各エリアIDが示す領域の配置を示す解答用紙3上の位置座標である。そして、内容は、座標データで示される各領域の内容を表しており、これによれば、エリアID「エリア1」の領域は、解答欄Aの下方識別領域兼解答欄Bの上方識別領域である。また、エリアID「エリア2」の領域は、解答欄Bの中央領域である。さらに、エリアID「エリア3」の領域は、解答欄Bの下方識別領域兼解答欄Cの上方識別領域である。具体的に、ストローク抽出機能503は、識別処理を行う特定の解答欄が解答欄Bである場合、座標テーブル506を参照して、エリアID「エリア1」、「エリア2」及び「エリア3」に対応する座標データに基づき、解答欄Bに対する上方識別領域、中央領域及び下方識別領域のいずれか1つ以上を通るストロークの座標データを抽出する。
開始点特定機能504は、識別プログラム501を実行することにより、ストローク抽出機能503が抽出したストロークの座標データに基づいて、開始点の位置座標を特定する機能である。重心点算出機能505は、識別プログラム501を実行することにより、ストローク抽出機能503が抽出したストロークの座標データに基づいて、重心点の位置座標を算出する機能である。
ストローク識別機能507は、開始点特定機能504が特定した開始点の位置座標が特定の解答欄の上方識別領域及び下方識別領域のどちらに含まれているかを特定し、特定した結果に基づいて、開始点の位置座標と重心点算出機能505が算出した重心点の位置座標とを比較することにより、所定のストロークが特定の解答欄に記入されたものであるか否かを識別する機能である。
記号識別機能508は、ストローク識別機能が特定の解答欄に記入されたものであると識別したストロークのデータに基づいて記号テーブル509を参照することにより、採点者が記入した記号を識別する機能である。
ここで、記号テーブル509について図14を参照して説明する。座標テーブル509は、記号ID、ストロークデータ及び内容から構成されている。記号IDは、採点者が電子ペン10を使用して記入した記号を識別する情報であり、ストロークデータは各記号を示すストロークのデータである。そして、内容は、各ストロークデータでしめされる各記号の内容を表しており、これによれば、記号ID「S010」の記号は、丸(○)である。具体的に、記号識別機能508は、ストローク識別機能507が特定の解答欄に記入されたストロークであると識別したもののストロークデータに基づいて記号テーブル509を参照することにより、当該ストロークが示す記号を識別する。
情報記憶機能510は、識別プログラム501を実行することにより、識別処理を行った特定の解答欄に関する情報を取得し、受験者DB51に記憶する機能である。ここで、受験者DB51について説明する。利用者DB51は、受験者ID及び解答欄情報から構成されており、受験者を識別可能な受験者IDをキーとして、取得した解答欄に関する情報を記憶している。具体的に、第1実施形態において、受験者IDは解答用紙3を使用して受験を行う受験者を識別するIDとする。この場合、受験者毎に使用する解答用紙3が異なっており、当該解答用紙3に受験者IDを示すドットパターンが予め印刷されていて記入データと共に取得する等種々の方法により、識別サーバ5は受験者IDを入手できるものとする。また、解答欄情報は、識別処理を行った解答欄や当該解答欄に対応するストロークが示す採点記号の情報などであり、具体的には、解答欄Bが丸(○)、解答欄Cがバツ(/)といった情報である。これによれば、識別サーバ5は、採点者の記入により取得した情報を一括管理することができ、受験者DB51を参照することにより、任意のタイミングで当該情報の集計データ等を容易に作成することができる。
(ii)識別処理
次に、第1実施形態における識別システム100により実行される第1識別処理について説明する。図15は識別処理のフローチャートであり、図16は識別処理に含まれる上下特定処理のフローチャートである。なお、第1識別処理は、特定の解答欄毎に行われる処理であり、具体的に図8に示すような3つの解答欄A乃至Cを構成要素とする解答用紙3の場合、第1識別処理は3回行われる。また、便宜上1つの解答欄には1ストロークで構成された採点記号が1つ記入されているものとする。つまり、2ストローク以上で構成される採点記号が記入されることはなく、1つの解答欄に2つ以上の採点記号が記入されることもないものとする。
まず、採点者は、解答用紙3の解答欄に電子ペン10を使用して採点記号を記入する。具体的に、採点者は、図8に示すように、解答用紙3における解答欄A乃至Bに丸(○)やバツ(/)を記入することにより採点を行う。そして、解答用紙3上の送信ボックスにチェックマークを記入することにより、端末装置25を介して、記入データを識別サーバ5へ送信する。
識別サーバ5は、記入データを取得する(ステップS1)。そして、識別サーバ5は、取得した記入データからストローク毎の座標データを抽出する。即ち、取得した記入データから採点記号毎の座標データを抽出する。さらに、識別サーバ5は、抽出したストロークの座標データと、座標テーブルに基づいて、特定の解答欄における上方識別領域、中央領域及び下方識別領域のいずれか1つ以上を通っているストロークの座標データを抽出する。具体的に、特定の解答欄を解答欄Bとした場合、図8に示すエリアID「エリア1」乃至「エリア3」が示す領域のいずれか1つ以上を通っているストロークの座標データを抽出する(ステップS2)。
次に、識別サーバ5は、ステップS2において抽出したストロークの座標データに基づいて当該ストロークの開始点の位置座標を特定し、開始点座標が特定の解答欄における上方識別領域、中央領域及び下方識別領域のいずれにも含まれていないストロークの座標データを除外する。具体的に、特定の解答欄を解答欄Bとした場合、図8に示すエリアID「エリア1」乃至「エリア3」が示す領域のいずれにも開始点座標が含まれないストロークの座標データを第1識別処理の対象から除外する(ステップS3)。そして、識別サーバ5は、上下特定処理を行う(ステップS4)。
上下特定処理について図16を参照して説明する。上下特定処理において識別サーバ5は、まず、ストロークの開始点座標が特定の解答欄の上方識別領域、中央領域、下方識別領域のいずれに含まれているかの判定を行う。具体的に、特定の解答欄を解答欄Bとした場合、図8に示すエリアID「エリア1」、「エリア2」及び「エリア3」が示すいずれの領域に開始点座標が含まれているかを判定する(ステップS11)。
ストロークの開始点座標がエリアID「エリア1」が示す領域、即ち上方識別領域に含まれると判定された場合、識別サーバ5は、ストロークの座標データに基づいて当該ストロークの重心点の位置座標を算出する(ステップS12)。さらに、識別サーバ5は、重心点のY軸上の位置座標と開始点のY軸上の位置座標とを比較し、どちらが「上」に位置するかを判定する(ステップS13)。そして、重心点の方が開始点よりもY軸上で「上」に位置しないと判定した場合、識別サーバ5は、ストロークが記入されたのは第1識別処理の対象となっている特定の解答欄であると識別する。具体的には解答欄Bであると識別する(ステップS14)。一方、重心点の方が開始点よりもY軸上で「上」に位置すると判定した場合、識別サーバ5は、ストロークが記入されたのは第1識別処理の対象となっている特定の解答欄ではないと識別する。具体的には解答欄Bでないと識別する(ステップS15)。
ストロークの開始点座標がエリアID「エリア2」が示す領域、即ち中央領域に含まれると判定された場合、識別サーバ5は、当該ストロークが記入されたのは第1識別処理の対象となっている特定の解答欄であると識別する。具体的には解答欄Bであると識別する(ステップS16)。
ストロークの開始点座標がエリアID「エリア3」が示す領域、即ち下方識別領域の対象となっている特定の解答欄であると判定された場合、識別サーバ5は、ストロークの座標データに基づいて当該ストロークの重心点の位置座標を算出する(ステップS17)。さらに、識別サーバ5は、重心点のY軸上の位置座標と開始点のY軸上の位置座標とを比較し、どちらが「下」に位置するかを判定する(ステップS18)。そして、重心点の方が開始点よりもY軸上で「下」に位置すると判定した場合、識別サーバ5は、ストロークが記入されたのは第1識別処理の対象となっている特定の解答欄ではないと識別する。具体的には解答欄Bではないと識別する(ステップS19)。一方、重心点の方が開始点よりもY軸上で「下」に位置しないと判定した場合、識別サーバ5は、ストロークが記入されたのは第1識別処理の対象となっている特定の解答欄であると識別する。具体的には解答欄Bであると識別する(ステップS20)。
このようにステップS14、S15、S19及びS20のいずれかにより、識別サーバ5が、ストロークが記入されたのが特定の解答欄であるか否かの識別を行った後、上下特定処理は終了する。上下特定処理が終了すると、識別サーバ5は、図15に示すフローチャートに従って再び第1識別処理を行う。識別サーバ5は、上下特定処理のステップS14又はS20においてストロークが記入されたのが第1識別処理の対象となっている特定の解答欄、即ち解答欄Bであると識別した場合に限り、当該ストロークの座標データと記号テーブルに基づいて、当該ストロークが示す採点記号を識別する(ステップS6)。そして、識別サーバ5は、何らかの方法で解答用紙3を使用した受験者の受験者IDを取得し、当該受験者IDをキーとして特定の解答欄及び当該解答欄に採点者が記入した採点記号の情報を受験者DB51に記憶する(ステップS7)。これにより、第1識別処理は終了する。
これによれば、採点者が電子ペン10を使用して記入した採点記号が解答用紙3上に設けられた複数の解答欄にかかっている場合であっても、容易且つ的確に当該採点記号に対応する解答欄を識別することができる。
なお、上記の実施形態において上方識別領域、中央領域及び下方識別領域は、図8に示すような構成で設定されているが、本発明はこれに限定されるものではなく、解答欄の実線を越えて上に出ている部分を上方識別領域、実線で囲まれた解答欄を中央領域、解答欄の実線を越えて下に出ている部分を下方識別領域とするなど任意に設定する事が可能である。そのため、本実施形態において解答欄は上方識別領域、中央領域及び下方識別領域という3つの領域から構成されることとしているが、中央領域は存在せず、上方識別領域及び下方識別領域という2つの領域のみから構成されるように設定することもできる。この場合、解答欄の半分より上が上方識別領域となり、解答欄の半分より下が下方識別領域となる。
また、上記の実施形態では、解答用紙3を構成する解答欄が図8に示すように縦に隣接する構成となっているが、本発明はこれに限定されるものではなく、図17に示すように横に隣接する構成とすることも可能である。この場合、上下特定処理のかわりに、後述の第2実施形態において詳しく説明する左右特定処理を行うことで第1識別処理と同様の効果を得ることができる。
[第2実施形態]
(i)識別システム
次に、本発明の第2実施形態における識別システムについて説明する。なお、第2実施形態では、第1実施形態における識別システムと異なる点である解答用紙3及び識別処理について詳細に説明する。即ち、第1実施形態と同様の部分については、便宜上説明を省略する。
具体的に、第2実施形態において識別システムは、利用者が電子ペン10を使用して1ストロークで構成される記号を解答用紙3に記入するシステムであるとする。なお、第1実施形態の識別システムでは識別サーバ5が受験者DB51に接続されているが、第2実施形態の識別システムでは識別サーバ5が受験者DB51の代わりに利用者DBに接続されているものとする。ここで、利用者DBは、電子ペン10を使用して記入を行う利用者の識別情報である利用者IDをキーとして、解答用紙3に記入した情報を記憶しているものとする。
まず、解答用紙3について説明する。本実施形態のシステムでは、解答用紙3は、上述した専用ペーパーとして作成されている。即ち、図5に例示するように台紙30上に所定のドットパターン32が印刷されており、その上に所定の文字や項目などが印刷されている。左記に述べたように、ドットパターン32は電子ペン10が認識することができるように、カーボンを含んだインキにより印刷されている。一方、文字や項目などの図案34は、通常の(カーボンを含まない)インキにより印刷されているため、電子ペン10がそれを認識することはない。解答用紙3の例を図18に示す。図示のように、解答用紙3は実線が示す複数の項目から構成されており、1つの項目には1つの記号が記入されるものとする。なお、解答用紙3は、前述の送信コマンドを送信するための送信ボックスも備えているが便宜上図示していない。
また、各項目には境界線の上下一定の範囲で破線が示す識別領域が設けられている。図示のように、項目Bに対する識別領域はエリアID「エリア1」、「エリア3」、「エリア4」及び「エリア5」が示す領域である。ここで、項目の上方に設定された太い破線で囲まれた領域、即ちエリアID「エリア1」が示す領域を上方識別領域とし、項目の下方に設定された領域、即ちエリアID「エリア3」が示す領域を下方識別領域とする。また、項目の左方に設定された太い破線で囲まれた領域、即ちエリアID「エリア4」が示す領域を左方識別領域とし、項目の右方の設定された領域、即ちエリアID「エリア5」が示す領域を右方識別領域とする。なお、図示のようなエリアID「エリア2」が示す領域は、項目Bにおける識別領域を除いた部分であり、中央領域とする。このように、第2実施形態における解答用紙3を構成する各項目は、上方識別領域、下方識別領域、左方識別領域、右方識別領域及び中央領域という5つの領域から構成されているものとする。なお、図示のように、本実施形態において1つの項目を構成する4つの識別領域は互いに一部重なり合うものとする。
このような、各項目の構成要素である領域は、予め設定されたドットパターン上の位置座標に対して印刷されている。即ち、上方識別領域、下方識別領域、左方識別領域、右方識別領域及び中央領域は、解答用紙3の位置座標(XY座標)により規定されている。例えば、エリアID「エリア1」の領域は、座標(x3,y3)〜(x4,y4)で規定される範囲となる。
利用者が電子ペン10を使用して解答用紙3に記入を行うと、電子ペン10はドットパターンに基づいて、解答用紙3のどの座標に記入が行われたかを示すデータを生成し、内部メモリ12に記憶する。従って、図18に例示する解答用紙3において、利用者が例えば項目Bに記号丸(○)を記入すると、電子ペン10は、解答用紙3上の記入位置座標を取得し、メモリ12に記憶する。そして、利用者が解答用紙3上に設けられている送信ボックスにチェックマークを記入すると、メモリ12内に記憶されていた記入位置座標が記入データとして電子ペン10から端末装置25へ送信される。つまり、解答用紙3上の項目Bに記号丸(○)が記入されたとういう情報を含んだ記入データが識別サーバ5へ送信される。
(ii)識別処理
次に、第2実施形態における識別システム100により実行される第2識別処理について説明する。図19は第2識別処理のフローチャートであり、図20は識別処理に含まれる左右特定処理のフローチャートである。なお、第2識別処理は、解答用紙3上の特定の項目毎に行われる処理であり、具体的に図18に示すような複数の項目を構成要素とする解答用紙3の場合、第2識別処理はその項目の数だけ行われる。また、便宜上1つの項目には1ストロークで構成された記号が1つ記入されているものとする。つまり、2ストローク以上で構成される記号が記入されることはなく、1つの項目に2つ以上の記号が記入されることもないものとする。
まず、利用者は、解答用紙3の項目に電子ペン10を使用して記号を記入する。具体的に、利用者は、図18に示すように、解答用紙3における項目に丸(○)やバツ(/)を記入する。そして、解答用紙3上の送信ボックスにチェックマークを記入することにより、端末装置25を介して、記入データを識別サーバ5へ送信する。
識別サーバ5は、記入データを取得する。そして、識別サーバ5は、取得した記入データからストローク毎の座標データを抽出する(ステップS31)。即ち、取得した記入データから記号毎の座標データを抽出する。さらに、識別サーバ5は、抽出したストロークの座標データと、座標テーブルに基づいて、特定の項目における上方識別領域、下方識別領域、左方識別領域、右方識別領域及び中央領域のいずれか1つ以上を通っているストロークの座標データを抽出する。具体的に、特定の項目を項目Bとした場合、図18に示すエリアID「エリア1」乃至「エリア5」が示す領域のいずれか1つ以上を通っているストロークの座標データを抽出する(ステップS32)。
次に、識別サーバ5は、ステップS32において抽出したストロークの座標データに基づいて当該ストロークの開始点の位置座標を特定し、開始点座標が特定の項目における上方識別領域、中央領域及び下方識別領域のいずれにも含まれていないストロークの座標データを除外する。具体的に、特定の項目を項目Bとした場合、図18に示すエリアID「エリア1」乃至「エリア3」が示す領域のいずれにも開始点座標が含まれないストロークの座標データを第2識別処理の対象から除外する(ステップS33)。そして、識別サーバ5は、上下特定処理を行う(ステップS34)。
なお、上下特定処理については図16に示すフローチャートに従って、第1識別処理とほぼ同様な処理を行うため、便宜上説明は省略する。
上下特定処理を終了した識別サーバ5は、図19に示すフローチャートに従って再び第2識別処理を行う。識別サーバ5は、ステップS32において抽出したストロークの座標データに基づいて当該ストロークの開始点の位置座標を特定し、開始点座標が特定の項目における左方識別領域、中央領域及び右方識別領域のいずれにも含まれていないストロークの座標データを除外する。具体的に、特定の項目を項目Bとした場合、図18に示すエリアID「エリア2」、「エリア4」及び「エリア5」が示す領域のいずれにも開始点座標が含まれないストロークの座標データを第2識別処理の対象から除外する(ステップS35)。そして、識別サーバ5は、左右特定処理を行う(ステップS36)。
左右特定処理について図20を参照して説明する。左右特定処理において識別サーバ5は、まず、ストロークの開始点座標が特定の項目の左方識別領域、中央領域、右方識別領域のいずれに含まれているかの判定を行う。具体的に、特定の項目を項目Bとした場合、図18に示すエリアID「エリア2」、「エリア4」及び「エリア5」が示すいずれの領域に開始点座標が含まれているかを判定する(ステップS41)。
ストロークの開始点座標がエリアID「エリア4」が示す領域、即ち左方識別領域に含まれると判定された場合、識別サーバ5は、ストロークの座標データに基づいて当該ストロークの重心点の位置座標を算出する(ステップS42)。さらに、識別サーバ5は、重心点のX軸上の位置座標と開始点のX軸上の位置座標とを比較し、どちらが「左」に位置するかを判定する(ステップS43)。そして、重心点の方が開始点よりもX軸上で「左」に位置しないと判定した場合、識別サーバ5は、ストロークが記入されたのは第2識別処理の対象となっている特定の項目であると識別する。具体的には項目Bであると識別する(ステップS44)。一方、重心点の方が開始点よりもX軸上で「」に位置すると判定した場合、識別サーバ5は、ストロークが記入されたのは第2識別処理の対象となっている特定の項目ではないと識別する。具体的には項目Bでないと識別する(ステップS45)。
ストロークの開始点座標がエリアID「エリア2」が示す領域、即ち中央領域に含まれると判定された場合、識別サーバ5は、当該ストロークが記入されたのは第2識別処理の対象となっている特定の項目であると識別する。具体的には項目Bであると識別する(ステップS46)。
ストロークの開始点座標がエリアID「エリア5」が示す領域、即ち右方識別領域の対象となっている特定の項目であると判定された場合、識別サーバ5は、ストロークの座標データに基づいて当該ストロークの重心点の位置座標を算出する(ステップS47)。さらに、識別サーバ5は、重心点のX軸上の位置座標と開始点のX軸上の位置座標とを比較し、どちらが「右」に位置するかを判定する(ステップS48)。そして、重心点の方が開始点よりもX軸上で「右」に位置すると判定した場合、識別サーバ5は、ストロークが記入されたのは第2識別処理の対象となっている特定の項目ではないと識別する。具体的には項目Bではないと識別する(ステップS49)。一方、重心点の方が開始点よりもX軸上で「右」に位置しないと判定した場合、識別サーバ5は、ストロークが記入されたのは第2識別処理の対象となっている特定の項目であると識別する。具体的には項目Bであると識別する(ステップS50)。
このようにステップS44、S45、S49及びS50のいずれかにより、識別サーバ5が、ストロークが記入されたのが特定の項目であるか否かの識別を行った後、左右特定処理は終了する。左右特定処理が終了すると、識別サーバ5は、図19に示すフローチャートに従って再び第2識別処理を行う。識別サーバ5は、ステップS34における上下特定処理及びステップS36における左右特定処理の双方で、ストロークが記入されたのが第2識別処理の対象となっている特定の項目、即ち項目Bであると識別した場合に限り、当該ストロークを項目Bに記入したものであると識別する(ステップS37)。つまり、いずれか一方の処理で項目Bに記入されたものであると識別された場合であっても、他方の処理で項目Bに記入されたものではないと識別された場合は、当該ストロークは最終的に項目Bに記入されたものではないと識別される。
次に、識別サーバ5は、ステップS37において項目Bに記入されたと識別されたストロークの座標データと記号テーブルに基づいて、当該ストロークが示す記号を識別する(ステップS38)。そして、識別サーバ5は、何らかの方法で電子ペン10を使用して記入を行った利用者の利用者IDを取得し、当該利用者IDをキーとして特定の項目及び当該項目に記入した記号の情報を利用者DBに記憶する(ステップS39)。これにより、第2識別処理は終了する。
これによれば、利用者が電子ペン10を使用して記入した記号が解答用紙3上に設けられた複数の項目にかかっている場合であっても、容易且つ的確に当該記号に対応する項目を識別することができる。特に、第2識別処理は、当該項目が上下左右の四方が隣接する状態で設けられている場合であっても、容易且つ的確に記号に対応する項目を識別することができる。
[第3実施形態]
(i)識別システム
次に、本発明の第3実施形態における識別システムについて説明する。なお、第1実施形態及び第2実施形態と異なり、1つの項目に記入可能な記号は2以上のストロークから構成されるものであってもいいものとする。即ち、1つの項目に数字や文字を記入することができるものとする。そのため、第3実施形態では、第1実施形態における識別システムと異なる点である申込用紙3及び識別処理について詳細に説明する。即ち、第1実施形態と同様の部分については、便宜上説明を省略する。
具体的に、第3実施形態において識別システムは、利用者が電子ペン10を使用して金額を銀行の申込用紙3に記入するシステムであるとする。なお、第1実施形態の識別システムでは識別サーバ5が受験者DB51に接続されているが、第3実施形態の識別システムでは識別サーバ5が受験者DB51の代わりに利用者DBに接続されているものとする。ここで、利用者DBは、電子ペン10を使用して記入を行う利用者の識別情報である利用者IDをキーとして、申込用紙3に記入した情報を記憶しているものとする。
まず、申込用紙3について説明する。本実施形態のシステムでは、申込用紙3は、述した専用ペーパーとして作成されている。即ち、図5に例示するように台紙30上に所定のドットパターン32が印刷されており、その上に所定の文字や線などが印刷されている。左記に述べたように、ドットパターン32は電子ペン10が認識することができるように、カーボンを含んだインキにより印刷されている。一方、文字や線などの図案34は、通常の(カーボンを含まない)インキにより印刷されているため、電子ペン10がそれを認識することはない。申込用紙3の例を図21に示す。図21(a)に示すうに、申込用紙3は実線が示す複数の記入欄から構成されており、1つの記入欄には1つの数字が記入されるものとする。なお、申込用紙3は、前述の送信コマンドを送信するための送信ボックスも備えているが便宜上図示していない。
また、図21(b)に示すように、各項目には境界線の左右一定の範囲で破線が示す識別領域が設けられている。図示のように、項目Bに対する識別領域はエリアID「エリア1」、「エリア2」及び「エリア3」が示す領域である。ここで、項目の左方に設定された識別領域、即ちエリアID「エリア1」が示す領域を左方識別領域とし、項目の右方に設定された識別領域、即ちエリアID「エリア3」が示す領域を右方識別領域とする。なお、図示のようなエリアID「エリア2」が示す領域は、項目Bにおける識別領域を除いた部分であり、中央領域とする。このように、第3実施形態における申込用紙3を構成する各項目は、左方識別領域、右方識別領域及び中央領域という3つの領域から構成されているものとする。
このような、各項目の構成要素である領域は、予め設定されたドットパターン上の位置座標に対して印刷されている。即ち、左方識別領域、右方識別領域及び中央領域は、申込用紙3の位置座標(XY座標)により規定されている。例えば、エリアID「エリア1」の領域は、座標(x3,y3)〜(x4,y4)で規定される範囲となる。
利用者が電子ペン10を使用して申込用紙3に記入を行うと、電子ペン10はドットパターンに基づいて、申込用紙3のどの座標に記入が行われたかを示すデータを生成し、内部メモリ12に記憶する。従って、図21(a)に例示する申込用紙3において、利用者が例えば項目Bに数字「4」を記入すると、電子ペン10は、申込用紙3上の記入位置座標を取得し、メモリ12に記憶する。そして、利用者が申込用紙3上に設けられている送信ボックスにチェックマークを記入すると、メモリ12内に記憶されていた記入位置座標が記入データとして電子ペン10から端末装置25へ送信される。つまり、申込用紙3上の項目Bに数字「4」が記入されたとういう情報を含んだ記入データが識別サーバ5へ送信される。
(ii)識別処理
次に、第3実施形態における識別システム100により実行される第3識別処理について説明する。図22は第3識別処理のフローチャートである。なお、第3識別処理は、申込用紙3上の特定の項目毎に行われる処理であり、具体的に図21に示すような複数の項目を構成要素とする申込用紙3の場合、第3識別処理はその項目の数だけ行われる。
まず、利用者は、申込用紙3の項目に電子ペン10を使用して記号を記入する。具体的に、利用者は、図21(a)に示すように、申込用紙3における各項目に数字「4」や「0」を記入する。そして、申込用紙3上の送信ボックスにチェックマークを記入することにより、端末装置25を介して、記入データを識別サーバ5へ送信する。
識別サーバ5は、記入データを取得する。そして、識別サーバ5は、取得した記入データからストローク毎の座標データを抽出する(ステップS61)。さらに、識別サーバ5は、抽出したストロークの座標データと、座標テーブルに基づいて、特定の項目における左方識別領域、右方識別領域及び中央領域のいずれか1つ以上を通っているストロークの座標データを抽出する。具体的に、特定の項目を項目Bとした場合、図21(b)に示すエリアID「エリア1」乃至「エリア3」が示す領域のいずれか1つ以上を通っているストロークの座標データを抽出する(ステップS62)。
次に、識別サーバ5は、ステップS62において抽出したストロークの座標データに基づいて当該ストロークの開始点の位置座標を特定し、開始点座標が特定の項目における左方識別領域、中央領域及び右方識別領域のいずれにも含まれていないストロークの座標データを除外する。具体的に、特定の項目を項目Bとした場合、図21(b)に示すエリアID「エリア1」乃至「エリア3」が示す領域のいずれにも開始点座標が含まれないストロークの座標データを第3識別処理の対象から除外する(ステップS63)。そして、識別サーバ5は、左右特定処理を行う(ステップS64)。
なお、左右特定処理については図20に示すフローチャートに従って、第2識別処理とほぼ同様な処理を行うため、便宜上説明は省略する。
左右特定処理を終了した識別サーバ5は、図22に示すフローチャートに従って再び第3識別処理を行う。識別サーバ5は、ステップS63において抽出した全てのストロークについて、ステップS64における左右特定処理を行ったか否かを判定する(ステップS66)。そして、全てのストロークについて左右特定処理を行っていないと判定した場合、識別サーバ5は、左右特定処理を繰り返し行う。一方、全てのストロークについて左右特定処理を行ったと判定した場合、識別サーバ5は、第3識別処理の対象となる特定の項目、即ち項目Bに記入したと識別された全てのストロークの座標データと記号テーブルに基づいて、当該ストロークが示す数字を識別する(ステップ67)。なお、記号テーブルには、2ストローク以上で構成される数字の情報が予め記憶されているものとする。そして、識別サーバ5は、何らかの方法で電子ペン10を使用して記入を行った利用者の利用者IDを取得し、当該利用者IDをキーとして特定の項目及び当該項目に記入した数字の情報を利用者DB51に記憶する(ステップS68)。これにより、第3識別処理は終了する。
これによれば、利用者が電子ペン10を使用して記入した数字が申込用紙3上に設けられた複数の項目にかかっている場合であっても、容易且つ的確に当該数字に対応する項目を識別することができる。また、当該数字が2ストローク以上から構成される場合であっても本発明を適用することができる。なお、第3実施形態において利用者が記入するのは数字としているが、本発明はこれに限定されるものではなく、1ストローク以上から構成される文字や記号など任意に適用することが可能である。
この識別システムによって、隣接する複数の項目に跨って記入された記号等が、どの項目に対して記入されたものであるかを容易且つ的確に識別することができる。
電子ペンの使用形態を模式的に示す図である。 電子ペンの構造を示す機能ブロック図である。 専用ペーパーに印刷されたドットパターンによる情報の表現方法を説明する図である。 ドットパターン及びそれに対応する情報の例である。 専用ペーパーにより構成される帳票の構造を示す。 電子ペン用帳票の例を示す。 実施形態における識別システムの概略構成を示す図である。 第1実施形態における解答用紙の構造を示す。 第1実施形態における解答用紙の記入例である。 開始点と最上点の位置座標に基づいて識別処理を行う場合の解答用紙の記入例である。 第1実施形態において解答用紙に記入される採点記号の例である。 図7に示す識別システムに含まれる識別サーバの機能ブロック図である。 座標テーブルのデータ構造を模式的に示す図である。 記号テーブルのデータ構造を模式的に示す図である。 第1実施形態における第1識別処理のフローチャートである。 第1識別処理に含まれる上下特定処理のフローチャートである。 解答欄が左右に近接して設けられている解答用紙の構造を示す。 第2実施形態における解答用紙の構造を示す。 第2実施形態における第2識別処理のフローチャートを示す。 第2識別処理に含まれる左右特定処理のフローチャートである。 第3実施形態における申込用紙の構造及び記入例を示す図である。 第3実施形態における第3識別処理のフローチャートを示す。
符号の説明
2…ネットワーク
3…解答用紙
5…識別サーバ
10…電子ペン
11…プロセッサ
12…メモリ
13…データ通信ユニット
14…バッテリー
25…端末装置
26…問い合わせサーバ
27…サービスサーバ
100…識別システム

Claims (8)

  1. 電子ペンにより認識可能なドットパターンが印刷された電子ペン用帳票を使用した識別システムにおいて、
    前記電子ペン用帳票は、記入者が前記電子ペンにより記入を行う項目を含み、
    前記識別システムは、
    前記電子ペン用帳票への記入によりドットパターンを読み取って座標データを生成する前記電子ペンと、
    前記座標データを含む記入データを前記電子ペンから取得するデータ取得手段と、
    前記記入データから前記記入者により前記電子ペンを使用して記入されたストロークに関する座標データを抽出するストローク抽出手段と、
    前記ストローク抽出手段が抽出したストロークの座標データから、前記項目に設定された中央領域、並びに、前記項目の上方に存在する上方識別領域及び前記項目の下方に存在する下方識別領域を含む識別領域のいずれか1つ以上を通る対象ストロークの座標データを抽出する対象ストローク抽出手段と、
    前記対象ストロークの開始点の座標を特定する開始点座標特定手段と、
    前記対象ストロークの重心点の座標を算出する重心点座標算出手段と、
    前記開始点座標が前記上方識別領域又は前記下方識別領域のどちらに含まれているかを特定する上下特定手段と、
    前記上下特定手段が特定した結果に基づいて前記開始点座標及び前記重心点座標のy軸上の位置を比較するy軸比較手段と、
    前記y軸比較手段の結果に基づいて、前記対象ストロークが前記項目に記入されたものであるか否かを識別する識別手段と、
    を備えることを特徴とする識別システム。
  2. 電子ペンにより認識可能なドットパターンが印刷された電子ペン用帳票を使用した識別システムにおいて、
    前記電子ペン用帳票は、記入者が前記電子ペンにより記入を行う項目を含み、
    前記識別システムは、
    前記電子ペン用帳票への記入によりドットパターンを読み取って座標データを生成する前記電子ペンと、
    前記座標データを含む記入データを前記電子ペンから取得するデータ取得手段と、
    前記記入データから前記記入者により前記電子ペンを使用して記入されたストロークに関する座標データを抽出するストローク抽出手段と、
    前記ストローク抽出手段が抽出したストロークの座標データから、前記項目に設定された中央領域、並びに、前記項目の左方に存在する左方識別領域及び前記項目の右方に存在する右方識別領域を含む識別領域のいずれか1つ以上を通る対象ストロークの座標データを抽出する対象ストローク抽出手段と、
    前記対象ストロークの開始点の座標を特定する開始点座標特定手段と、
    前記対象ストロークの重心点の座標を算出する重心点座標算出手段と、
    前記開始点座標が前記左方識別領域又は前記右方識別領域のどちらに含まれているかを特定する左右領域特定手段と、
    前記左右領域特定手段が特定した結果に基づいて前記開始点座標及び前記重心点座標のx軸上の位置を比較するx軸比較手段と、
    前記x軸比較手段の結果に基づいて、前記対象ストロークが前記項目に記入されたものであるか否かを識別する識別手段と、
    を備えることを特徴とする識別システム。
  3. 電子ペンにより認識可能なドットパターンが印刷された電子ペン用帳票を使用した識別システムにおいて、
    前記電子ペン用帳票は、記入者が前記電子ペンにより記入を行う項目を含み、
    前記識別システムは、
    前記電子ペン用帳票への記入によりドットパターンを読み取って座標データを生成する前記電子ペンと、
    前記座標データを含む記入データを前記電子ペンから取得するデータ取得手段と、
    前記記入データから前記記入者により前記電子ペンを使用して記入されたストロークに関する座標データを抽出するストローク抽出手段と、
    前記ストローク抽出手段が抽出したストロークの座標データから、前記項目に設定された中央領域、並びに、前記項目の上方に存在する上方識別領域、前記項目の下方に存在する下方識別領域、前記項目の左方に存在する左方識別領域及び前記項目の右方に存在する右方識別領域を含む識別領域のいずれか1つ以上を通る対象ストロークの座標データを抽出する対象ストローク抽出手段と、
    前記対象ストロークの開始点の座標を特定する開始点座標特定手段と、
    前記対象ストロークの重心点の座標を算出する重心点座標算出手段と、
    前記開始点座標が前記上方識別領域又は前記下方識別領域のどちらに含まれているかを特定する上下特定手段と、
    前記上下特定手段が特定した結果に基づいて前記開始点座標及び前記重心点座標のy軸上の位置を比較するy軸比較手段と、
    前記y軸比較手段の結果に基づいて前記対象ストロークが前記項目に記入されたものであるか否かを識別する上下識別手段と、
    前記開始点座標が前記左方識別領域又は前記右方識別領域のどちらに含まれているかを特定する左右領域特定手段と、
    前記左右領域特定手段が特定した結果に基づいて前記開始点座標及び前記重心点座標のx軸上の位置を比較するx軸比較手段と、
    前記x軸比較手段の結果に基づいて前記対象ストロークが前記項目に記入されたものであるか否かを識別する左右識別手段と、
    前記上下識別手段及び前記左右識別手段の双方において、前記対象ストロークが前記項目に記入されたものであると識別した場合に限り、記ストロークが前記項目に記入されたものであると識別する識別手段と、
    を備えることを特徴とする識別システム。
  4. 前記識別領域は、前記電子ペン用帳票上で前記項目が占める範囲を越えて設定されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の識別システム。
  5. 前記識別システムは、さらに、
    前記識別手段によって前記対象ストロークが前記項目に記入されたものであると認識した場合に、記号テーブルを参照して、少なくとも前記対象ストロークが示す丸又は三角の記号を識別する記号識別手段と
    を備えることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の識別システム。
  6. 電子ペンにより認識可能なドットパターンが印刷された電子ペン用帳票を使用したコンピュータにより実行されるプログラムにおいて、
    前記電子ペン用帳票は、記入者が前記電子ペンにより記入を行う項目を含み、
    前記電子ペンは、前記電子ペン用帳票への記入によりドットパターンを読み取って座標データを生成し、
    前記プログラムは、
    前記座標データを含む記入データを前記電子ペンから取得するデータ取得手段、
    前記記入データから前記記入者により前記電子ペンを使用して記入されたストロークに関する座標データを抽出するストローク抽出手段、
    前記ストローク抽出手段が抽出したストロークの座標データから、前記項目に設定された中央領域、並びに、前記項目の上方に存在する上方識別領域及び前記項目の下方に存在する下方識別領域を含む識別領域のいずれか1つ以上を通る対象ストロークの座標データを抽出する対象ストローク抽出手段、
    前記対象ストロークの開始点の座標を特定する開始点座標特定手段、
    前記対象ストロークの重心点の座標を算出する重心点座標算出手段、
    前記開始点座標が前記上方識別領域又は前記下方識別領域のどちらに含まれているかを特定する上下特定手段、
    前記上下特定手段が特定した結果に基づいて前記開始点座標及び前記重心点座標のy軸上の位置を比較するy軸比較手段、
    前記y軸比較手段の結果に基づいて、前記対象ストロークが前記項目に記入されたものであるか否かを識別する識別手段
    として前記コンピュータを機能させることを特徴とするプログラム。
  7. 電子ペンにより認識可能なドットパターンが印刷された電子ペン用帳票を使用したコンピュータにより実行されるプログラムにおいて、
    前記電子ペン用帳票は、記入者が前記電子ペンにより記入を行う項目を含み、
    前記電子ペンは、前記電子ペン用帳票への記入によりドットパターンを読み取って座標データを生成し、
    前記プログラムは、
    前記座標データを含む記入データを前記電子ペンから取得するデータ取得手段、
    前記記入データから前記記入者により前記電子ペンを使用して記入されたストロークに関する座標データを抽出するストローク抽出手段、
    前記ストローク抽出手段が抽出したストロークの座標データから、前記項目に設定された中央領域、並びに、前記項目の左方に存在する左方識別領域及び前記項目の右方に存在する右方識別領域を含む識別領域のいずれか1つ以上を通る対象ストロークの座標データを抽出する対象ストローク抽出手段、
    前記対象ストロークの開始点の座標を特定する開始点座標特定手段、
    前記対象ストロークの重心点の座標を算出する重心点座標算出手段、
    前記開始点座標が前記左方識別領域又は前記右方識別領域のどちらに含まれているかを特定する左右領域特定手段、
    前記左右領域特定手段が特定した結果に基づいて前記開始点座標及び前記重心点座標のx軸上の位置を比較するx軸比較手段、
    前記x軸比較手段の結果に基づいて、前記対象ストロークが前記項目に記入されたものであるか否かを識別する識別手段
    として前記コンピュータを機能させることを特徴とするプログラム。
  8. 電子ペンにより認識可能なドットパターンが印刷された電子ペン用帳票を使用したコンピュータにより実行されるプログラムにおいて、
    前記電子ペン用帳票は、記入者が前記電子ペンにより記入を行う項目を含み、
    前記電子ペンは、前記電子ペン用帳票への記入によりドットパターンを読み取って座標データを生成し、
    前記プログラムは、
    前記座標データを含む記入データを前記電子ペンから取得するデータ取得手段、
    前記記入データから前記記入者により前記電子ペンを使用して記入されたストロークに関する座標データを抽出するストローク抽出手段、
    前記ストローク抽出手段が抽出したストロークの座標データから、前記項目に設定された中央領域、並びに、前記項目の上方に存在する上方識別領域、前記項目の下方に存在する下方識別領域、前記項目の左方に存在する左方識別領域及び前記項目の右方に存在する右方識別領域を含む識別領域のいずれか1つ以上を通る対象ストロークの座標データを抽出する対象ストローク抽出手段、
    前記対象ストロークの開始点の座標を特定する開始点座標特定手段、
    前記対象ストロークの重心点の座標を算出する重心点座標算出手段、
    前記開始点座標が前記上方識別領域又は前記下方識別領域のどちらに含まれているかを特定する上下特定手段、
    前記上下特定手段が特定した結果に基づいて前記開始点座標及び前記重心点座標のy軸上の位置を比較するy軸比較手段、
    前記y軸比較手段の結果に基づいて前記対象ストロークが前記項目に記入されたものであるか否かを識別する上下識別手段、
    前記開始点座標が前記左方識別領域又は前記右方識別領域のどちらに含まれているかを特定する左右領域特定手段、
    前記左右領域特定手段が特定した結果に基づいて前記開始点座標及び前記重心点座標のx軸上の位置を比較するx軸比較手段、
    前記x軸比較手段の結果に基づいて前記対象ストロークが前記項目に記入されたものであるか否かを識別する左右識別手段、
    前記上下識別手段及び前記左右識別手段の双方において、前記対象ストロークが前記項目に記入されたものであると識別した場合に限り、記ストロークが前記項目に記入されたものであると識別する識別手段
    として前記コンピュータを機能させることを特徴とするプログラム。
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