JP2004005519A - 用紙レイアウト設計装置及び用紙レイアウト設計プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】手書き入力された内容の電子データ化を行う際に使用するオリジナルな用紙のレイアウト設計や印刷を小ロットで行うことができるシステムを供給する。
【課題を解決するための手段】罫線や記号等を用紙に印刷するためのレイアウト情報を、前記用紙の表面上に手書きにより記入される情報を電子位置情報に変換してなる筆記データと独立して取り扱い可能となるように、そのレイアウト情報のレイアウト設計を行うものであって、前記筆記データと独立して取り扱い可能に且つ前記用紙に設定すべく作成されたレイアウト情報の入力を受け付けるレイアウト情報受付手段と、前記レイアウト情報受付手段で受け付けたレイアウト情報毎に識別子を付与する識別子付与手段とを具備するようにした。
【選択図】図8
【課題を解決するための手段】罫線や記号等を用紙に印刷するためのレイアウト情報を、前記用紙の表面上に手書きにより記入される情報を電子位置情報に変換してなる筆記データと独立して取り扱い可能となるように、そのレイアウト情報のレイアウト設計を行うものであって、前記筆記データと独立して取り扱い可能に且つ前記用紙に設定すべく作成されたレイアウト情報の入力を受け付けるレイアウト情報受付手段と、前記レイアウト情報受付手段で受け付けたレイアウト情報毎に識別子を付与する識別子付与手段とを具備するようにした。
【選択図】図8
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、手書き入力された内容の電子データ化を行う際に使用する用紙のレイアウト設計や印刷を行うときに用いる印刷用紙設計装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
日常の業務で使用する納品書や請求書等の伝票や社用箋等は、一般に流通している市販の用紙で事足りることが多いが、これら用紙にオリジナルなレイアウトを行って使用したい場合や、社名やロゴ等を入れて使用したい場合には、印刷屋に注文してオリジナル用紙を作成することとなる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このようなオリジナル用紙を作成する場合には、通常まとまったロットごとの注文が必要であり、例えば小規模な事務所で使用する場合には、コスト面などで不都合な点が多い。
【0004】
そこで、本発明は、上述する問題を解決することを主たる課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明は、罫線や記号等を用紙に印刷するためのレイアウト情報を、前記用紙の表面上に手書きにより記入される情報を電子位置情報に変換してなる筆記データと独立して取り扱い可能となるように、そのレイアウト情報のレイアウト設計を行うものであって、前記筆記データと独立して取り扱い可能に且つ前記用紙に設定すべく作成されたレイアウト情報の入力を受け付けるレイアウト情報受付手段と、前記レイアウト情報受付手段で受け付けたレイアウト情報毎に識別子を付与する識別子付与手段とを具備するようにしたものである。
【0006】
このような構成によれば、手書き入力された内容の電子データ化を行う際に使用する、例えば、社名やロゴなどが入ったようなオリジナルな用紙のレイアウト設計をロット数にかかわらずに行うことができる。また、用紙レイアウトに変更があった場合でもこの用紙に付与された識別子を参照して、この識別子と対応するレイアウト情報の変更を行えばよいので、簡単に且つ迅速に対応することができる。このように、小ロット印刷にも対応可能であり且つ自由なレイアウト設計が可能な、非常に有益な用紙レイアウト設計装置を提供することができる。
【0007】
また、用紙に印刷するための罫線や記号等のレイアウト情報を、用紙の表面上に手書きにより記入される情報を電子位置情報に変換してなる筆記データから完全に分離した状態で管理できるので、このレイアウト情報を利用者間で共有化して、全体としての管理するデータ量を少なくすることができる。このとき、レイアウト情報毎に識別子が付与されているので、共有化されたレイアウト情報の管理や使用を好適に行える。
【0008】
なお、本発明における用紙の望ましい態様としては、その用紙の表面に、該表面上における絶対位置を示す位置認識パターンが印刷されたものが挙げられる。
【0009】
また、レイアウトに変更が生じた場合でも即座に対応可能とする小ロット印刷に対応するためには、前記レイアウト情報に基づいて、対応するレイアウトを前記用紙の表面上における所定の領域に印刷する印刷手段を設ければよい。
【0010】
そして、設定したレイアウト情報を識別するためには、印刷すべきレイアウトに対応するための、又は、前記識別子に係る所定の文字に対する手書きによるチェックを受けるための識別子記入欄を設定する識別子記入欄設定手段を設け、さらに、前記印刷手段が、前記用紙に前記識別子を記入すべき領域として設けられた識別子記入欄を避けて前記レイアウト情報に対応するレイアウトを印刷し、かつ前記識別子記入欄に識別子を印刷することが好ましい。
【0011】
用紙の識別をより確実に行うためには、前記印刷手段が、前記識別子記入欄への手書きによる識別子の記入を促すように識別子を印刷するものであればよい。その具体的な実施態様としては、前記印刷手段が、前記識別子を手書き記入時になぞることができるように印刷することが挙げられる。
【0012】
また、用紙の識別をより確実に且つ簡単に行うためには、前記識別子記入欄設定手段が、前記識別子に係る所定の文字に対する手書きによるチェックを受けるための複数の構成要素欄を備えた識別子記入欄のレイアウト設定を行うものであって、前記印刷手段が、前記識別子付与手段で付与される識別子に係る所定の文字を前記構成要素欄に印刷するとともに、前記所定の文字に対する手書きによるチェックマークの記入を促すチェックマーク記入欄を、前記所定の文字を印刷する構成要素欄と所定の関係を有するように印刷することが望ましい。このとき、前記所定の文字が、前記チェックマークのチェック順を示すものであれば、その効果は顕著となる。
【0013】
さらに、用紙の識別をより確実に且つ簡単に行うための他の方法としては、前記識別子記入欄設定手段が、前記識別子に係る所定の文字に対する手書きによるチェックを受けるための複数の構成要素欄を備えた識別子記入欄を、複数組にした状態でのレイアウト設定を行うものであって、前記印刷手段が、複数の識別子記入欄を所定順に並べて印刷するとともに、所定順に並べた各識別子記入欄に所定の文字を印刷し、且つ、所定順に並べた各識別子記入欄が前記所定の文字に対するチェックマークの記入を促すチェックマーク記入欄を1つ備えるように、各識別子記入欄を構成する複数の構成要素欄のうち1つの構成要素欄に、前記チェックマーク記入欄を印刷しているものが挙げられる。この場合、各識別子記入欄のチェックマーク記入欄でチェックマークを受けた文字を前記所定順に並べた際に、並べられた文字列が、識別子を示すように設定していることが好ましい。
【0014】
また、レイアウト情報を印刷する領域を広く取るためには、前記印刷手段が、前記チェックマーク記入欄を、前記構成要素欄内に印刷することが望ましい。
【0015】
また、前記印刷手段が、前記チェックマーク記入欄を、前記構成要素欄内と欄外とに跨らせて印刷するように構成すれば、そのチェックマーク記入欄が、構成要素欄からはみ出て目立つので、確実なチェックを促せる。
【0016】
用紙への記入が終了したことを認識するためには、前記印刷手段が、用紙への手書きによる書込が終了したことを示す前記用紙に手書きによる書き込みが終了したこと記入すべき領域として書込終了欄を設け、この書込終了欄を避けて前記レイアウト情報を印刷するように構成すればよい。この書込終了欄を用紙上に設定するためには、書込終了欄設定手段を設ければよい。
【0017】
例えば、既製の表計算ソフト等で作成したレイアウト情報を取得可能にし、利用者のレイアウト情報作成の手間を省けるようにするためには、作成済み又は作成中のレイアウト情報を取得するレイアウト情報取得手段を具備することが望ましい。
【0018】
さらに、本発明は、前記用紙の表面への手書きによる書込み機能と、その手書き時の軌跡を位置認識パターンを読み取ることで認識する読取機能とを備えた書込兼読取装置を用いて手書き及び手書きした内容の読み込みができるようにした用紙のレイアウト設計に適用することが望ましい。
【0019】
【発明の実施の形態】
<第1実施形態>
以下、本発明の実施形態について、図1〜図11を参照しながら説明する。
【0020】
本発明の用紙レイアウト設計装置は、図1に示すように、書込み可能な用紙1に対して書き込むと同時に書き込んだデータを読み取り、そのデータをパーソナルコンピュータPC(以下、「パソコンPC」とする。)に送信する書込兼読取装置たる電子ペン2を用い、電子化して取り込んだ情報をパソコンPCにて取り扱うシステムにおいて使用する手書きする用紙1の罫線や記号等のレイアウト設計を行うものである。
【0021】
まず、この用紙1と電子ペン2について具体的に説明する。
【0022】
用紙1は、白色乃至略白色の定型用紙を用いてその表表面1aを前記電子ペン2により書き込まれる被書込面とし、この被書込面たる表表面1a上に、当該表表面1a上の絶対位置を示す位置認識パターンたるドットパターンDPを印刷したものである。勿論、表表面及び裏表面共に書込面として、このドットパターンDPが印刷されるものであってもよい。
【0023】
このドットパターンDPは、図2にその一部拡大図を示すように、一定の法則により配置された微小な無数のドットdからなり、これらドットdの所定範囲内(例えば2ミリ四方)における配置パターンによって、被書込面1a上における平面的な絶対位置を判別可能にしたもので、例えば図示例のように、印刷されていない縦横に等間隔に走る仮想のグリッド(図中想像線で示す)の交点を基準点として設定しておき、この基準点からのドットdの相対的な位置関係を利用してパターンとしたものなどである。
【0024】
なお、本実施形態において、このドットパターンDPは、カーボンインクによって淡い色で印刷されたものであるが、例えば、透明であり且つ読取部21を構成する後述する赤外線照射部Lにより、所定波長の光を照射されて読取部21に読み取り可能な光を発光する発光インクによって印刷するようにして、ドットパターンDPが、用紙1から目立たないようにしたようなものであってもよい。
【0025】
電子ペン2は、図3に示すように、インクや黒鉛等を備えたペン先2a、赤外線照射部Lを備えた小型のCMOSカメラ2b、プロセッサ2c、メモリ2d、Bluetooth技術を利用したワイヤレストランシーバ等の通信インタフェイス2e、及びバッテリ2f等を内蔵している。そして、メモリ2dに記憶したプログラムに従ってプロセッサ2cや他の機器が動作し、図4に示すように、少なくとも読取部21と、記憶部22と、送信部23としての機能を有している。
【0026】
読取部21は、用紙1に記入する際にペン先2aの動きに合わせて、プロセッサ2cによって駆動されたCMOSカメラ2bが、ペン先2a近傍の所定範囲を次々と撮影し、その撮影された範囲のドットパターンDPをプロセッサ2cによって解析し、手書き時の軌跡を判別して読み取るものである。
【0027】
なお、この撮像動作は、図示しない筆圧センサに手書きする際の一定以上の筆圧が検知された場合に開始されるように設定されていて、例えば1秒間に数十から百回行われる。
【0028】
記憶部22は、前記読取部21で読み取った手書き時の軌跡を、電子データとしてメモリ2dの所定領域に記憶するものである。
【0029】
送信部23は、一旦前記記憶部23で記憶された手書き時の軌跡を、電子ペンに設けた図示しない送信ボタンを押したときに、情報処理装置たるパソコンPCに送信するものである。
【0030】
このようにして、用紙1に、電子ペン2を用いて文字等を書き込んで使用し、書き込んだ文字等の情報を電子位置情報に変換してなる筆記データとして電子データ化することができる。
【0031】
本実施形態は、以上のような用紙1にオリジナルなレイアウトを行って使用する場合や、社名やロゴ等を入れて使用したい場合には、この用紙1にレイアウトを施すためのものである。
【0032】
次に、用紙1にオリジナルな罫線、記号、文字、ロゴ等のレイアウト設計等を行う用紙レイアウト設計装置について説明する。
【0033】
本発明の用紙レイアウト設計装置Sは、例えば、入力データの受付や各種データの管理を行い得るデータベース機能や一般的な印刷機能等を具備したもので、図5に示すように、CPU301、内部メモリ302、HDD等の外部記憶装置303、キーボードやマウス等のユーザインタフェイス304,CRT等の表示部305、用紙の印刷を行うプリンタ306等を主な構成要素とする。
【0034】
そして、この用紙レイアウト設計装置Sは、その外部記憶装置303等に記憶されたプログラムにしたがって前記CPU301や周辺機器を作動し、図6に示すように、レイアウト情報受付手段31、識別子記入欄設定手段32、書込終了欄設定手段33、識別子付与手段34、レイアウト情報格納手段35、印刷手段36等としての機能を発揮するようにしている。
【0035】
レイアウト情報受付手段31は、図7及び図8に示すように、表示部305に表示した用紙1に対して、ユーザインタフェイス304を介して設定する罫線や記号や文字やロゴ等のレイアウト情報3aを受け付けるものである。この受け付けるレイアウト情報としては、例えば、罫線の太さや本数、手書き入力欄の大きさや形状、さらにはこれらの色などの画面上で編集したりするものや、マークや図形等のように完成したデータを画面表示した用紙1に対して埋め込んだりするものなどがある。また、ユーザインタフェイス304を用いずに外部から図示しない通信回線等を通じて各種レイアウト情報を受け付けることができる。さらに、表計算ソフトやドキュメンテーション作成ソフト等、一般に使用するソフトで作成したレイアウト情報を、レイアウト情報受付手段31が受け付ける実施態様も採用することができる。このように、受け付けるレイアウト情報及び受付方法は本実施形態に限られるものではない。また、このレイアウト情報3aは、後述する識別子記入欄3b及び書込終了欄3cを除く所定の領域たるレイアウト情報配置領域11で自由にレイアウト設定することができる。
【0036】
識別子記入欄設定手段32は、識別子記入欄3bの用紙上のレイアウト設定を行うものである。本実施形態では、用紙1の左上隅1xにレイアウト設定するように初期設定している。なお、この識別子記入欄3bは、レイアウト情報受付手段で受け付けられた用紙に付与される後述する識別子を、手書き入力により書き込むために設けられた領域である。
【0037】
書込終了欄設定手段33は、書込終了欄3cの用紙上のレイアウト設定を行うものである。本実施形態では、用紙1の右下隅1yにレイアウト設定するように初期設定している。この書込終了欄3cは、前記送信ボタンで用紙1の書き込んだ内容をパソコンPCに送信するときに、書込終了マークが該書込終了欄3cに記入されていなければ送信されないように設定されている。すなわち、誤ってデータを送信しないようにするフェイルセーフ機能を具備している。
【0038】
識別子付与手段34は、前記レイアウト受付手段31で受け付けたレイアウト情報3a及び、前記識別子記入欄設定手段32で設定した識別子記入欄3bと、前記書込終了欄設定手段33で設定した書込終了欄3cとをレイアウトした用紙1に対して、本システムにおけるユニークな値を示す識別子たる用紙ID10を付与するものである。なお、本実施形態では、この用紙ID10を、2文字の英字と4文字の数字との計6文字で構成されるように設定しているが、これに限らず、自由に設定しても構わない。そして、この用紙ID10は重複しないように、外部記憶装置303等に記憶されたプログラムにしたがって自動的に付与されるものとした。
【0039】
レイアウト情報格納手段35は、前記レイアウト情報受付手段31で受け付けレイアウト設定したレイアウト情報3aと、レイアウト設定した識別子記入欄3bと、レイアウト設定した書込終了欄3cとを、前記識別子付与手段34が付与した用紙ID10とともに前記外部記憶装置303に格納するものである。なお、レイアウト情報格納手段35に格納するデータのデータ形態は任意でよく例えば、外部記憶装置303等に記憶されたプログラムにしたがって処理される画像の形やコード化したもの等であっても構わない。
【0040】
印刷手段36は、レイアウト情報格納手段35に格納されるレイアウト情報3aと識別子記入欄3bと書込終了欄3cと前記プリンタ306に印刷するものである。さらに、識別子記入欄3bには、該レイアウト情報3aを識別する用紙ID10を、例えば薄墨色で印字するように設定している。
【0041】
次に、本実施形態のシステムの動作について、図9及び図10に示すフロー図等を用いて説明する。
【0042】
図9は、識別子記入欄3bと書込終了欄3cとが、それぞれ左上隅1xと右下隅1yとに予め印刷されている用紙に、罫線や記号・文字等のレイアウト情報を設定して印刷する過程をフロー図で示したものである。
【0043】
まず、図7に示すように、表示部305に用紙1を表示させ(ステップS101)、この表示した用紙1に対して罫線や記号・文字等の入力を行う(ステップS102)。そして、図8に示すように、これら罫線や記号・文字等のレイアウト情報の入力が終了すれば(ステップS103)、このレイアウト情報を有する用紙に対して用紙ID10の付与を行う(ステップS104)。なお、本実施形態においてこの用紙ID10の値は、自動的に決定されるものとしている。そして、用紙ID10を付与した用紙の保存を行い(ステップS105)、印刷を行うのであれば(ステップS106)、プリンタ306に設定した用紙1にレイアウト情報3aと識別子記入欄3bと書込終了欄3cを印刷するとともに、該識別子記入欄3bに該レイアウト情報3aを識別する用紙ID10を薄墨色にて印字する。(ステップS107)。なお、このステップS102がレイアウト情報受付ステップに相当し、ステップS105が識別子付与ステップに相当し、ステップS107が印刷ステップに相当する。
【0044】
なお、本実施形態では、識別子記入欄3bと書込終了欄3cとが、それぞれ左上隅1xと右下隅1yとに予め印刷されている用紙に対して、罫線や記号・文字等のレイアウト情報3aを設定して印刷を行ったが、この識別子記入欄3bと書込終了欄3cとを、レイアウト情報3aと同様に画面上で設定することもできる。
【0045】
この場合は、図10に示すように、レイアウト情報3aと識別子記入欄3bと書込終了欄3cとを画面上に表示される用紙1の任意の位置に配置し(ステップS201)、そして配置した識別子記入欄3b及び書込終了欄3cに対してそれぞれに対応した処理を設定する(ステップS202)というステップを、前記ステップS102とS103との間等に設ければよい。
【0046】
このようにレイアウト設定して印刷された用紙1は、次のようにして使用される。すなわち、レイアウト設定して印刷された用紙1に対して、電子ペン2を用いて手書き入力を行うと、用紙1には、図11に示すように手書き時の軌跡Kが書き込まれると同時に、記憶部22に手書き時の軌跡Kが電子データとして格納されることとなる。
【0047】
そして、手書き入力が完了したときに、書込終了欄3cに例えばチェックのような書込み終了マークMを書き込むと、この用紙1に対する入力を終えたことを電子ペン2が認識し、記憶している手書き時の軌跡KがパソコンPCに送信されることとなる。
【0048】
なお、書込終了欄3cに書込み終了マークMを書き込む前に、識別子記入欄3bの薄墨色に印刷された識別子を電子ペン2でなぞっておけば、書込終了欄3cに書込み終了マークMが書き込まれた際に、該用紙1の識別子が手書き時の軌跡KとともにパソコンPCに送信される。すなわち、デジタルデータ化された筆記データ(軌跡K)に、レイアウト情報があたかも添付されたようにパソコンPCに送信されるので、手書き時の軌跡Kとレイアウト情報とを、実際の用紙1に書き込まれたものなどと略同一にして、パソコンPCの画面上に正確に表示することができる。
【0049】
以上に詳述したように、本実施形態の用紙レイアウト設計装置は、手書き入力された内容の電子データ化を行う際に使用する、例えば、社名やロゴなどのレイアウト情報3aが入ったようなオリジナルな用紙のレイアウト設計や印刷を小ロットで行うことができる。また、用紙レイアウトに変更があった場合でもこの用紙1に付与された識別子を参照して、この識別子と対応するレイアウト情報3aの変更を行えばよいので、簡単に且つ迅速に対応することができる。
【0050】
また、書込終了欄3cに書込み終了マークMを書き込む前に、識別子記入欄3bの薄墨色に印刷された識別子を電子ペン2でなぞっておけば、書込終了欄3cに書込み終了マークMが書き込まれた際に、該用紙1の識別子が手書き時の軌跡KとともにパソコンPCに送信されるので、実際の用紙1に手書き入力される筆記データを、その識別子に基づきパソコンPCで好適に管理することができる。
【0051】
また、このような用紙レイアウト設計装置Sでレイアウト情報3aが印刷された用紙1に、手書きで記入した筆記データは、レイアウト情報3aと完全に分離した状態にあるので、例えば、パソコンPCに取り込んで編集する場合でも、その筆記データのみを好適に編集することができる。さらに、このような筆記データを、パソコンPCにバックアップして保存できることは無論のこと、第三者に供与したり共有したりすることも簡単に行える。
【0052】
このように、該用紙1にペン2を用いて手書き入力すれば、記入した情報が筆記データとして変換され、上述したように活用できるといった非常に機能性の高い用紙のレイアウト設計を簡単に行うことが可能な用紙レイアウト設計装置Sを実現できる。
【0053】
なお、本実施形態では、パソコンPCに送信するタイミングを電子ペンに設けた送信ボタン(図示せず)を押したときに送信されるものとしたが、これに限らず、電子ペン2が電子データ化された入力軌跡を分析し、その分析結果にパソコンPCに送信する旨の情報が含まれていたときに送信するように設定することもできる。
【0054】
また、本実施形態では、識別子記入欄への手書きによる識別子の記入を促すために、識別子記入欄3bにレイアウト情報3aを識別する用紙ID10を薄墨色にて印字するようにしたが、これに限らず、別の色で印字するなど任意の方法であっても構わない。
【0055】
また、書込終了欄3cにチェックする書込み終了マークMは、○印等の任意の記号やあるいは文字等、任意でよいことは言うまでもない。
【0056】
さらに、用紙の表面上の位置認識パターンを、その表面上における絶対位置を示し得るものとしたが、相対位置を示すものであってもよい。
<第2実施形態>
以下、本発明の他の実施形態について、図12〜図18を参照しながら説明する。なお、特に説明なきもので、且つ、第1実施形態と同一の名称及び符号が与えられているものは、第1実施形態と同一の構成及び機能を有するものとする。
【0057】
本発明の用紙レイアウト設計装置Sは、例えば、入力データの受付や各種データの管理を行い得るデータベース機能や一般的な印刷機能等を具備したもので、図12に示すように、第1実施形態のハードウエア構成301〜306に加え、オフィス内LANやインターネットなどに接続するための通信インタフェイス307等を主な構成要素とする。
【0058】
また、この用紙レイアウト設計装置Sは、前記外部記憶装置303等に記憶されたプログラムにしたがって前記CPU301や周辺機器を作動し、図13に示すように、レイアウト情報取得手段30、レイアウト情報受付手段31、識別子記入欄設定手段32、書込終了欄設定手段33、識別子付与手段34、レイアウト情報格納手段35、印刷手段36等としての機能を発揮するようにしている。
【0059】
レイアウト情報取得手段30は、オフィス内LANやインターネットを介して接続されるサーバ(図示せず)に格納している他のコンピュータで作成された作成済みレイアウト情報を取得するものであって、前記通信インタフェイス307などを利用して構成している。なお、この作成済みレイアウト情報としては、例えば、Excel(登録商標)やPowerPoint(登録商標)等の罫線や記号等を作成可能なアプリケーションソフトで作成完了されたもの又は作成中のものを挙げることができる。また、この作成済みレイアウト情報は、前記通信インタフェイス307を介さずに、例えば、作成済みレイアウト情報を記憶する携帯可能な記憶媒体から取得するように構成してもよいし、該用紙レイアウト設計装置Sでアプリケーションソフトを実行させ、該用紙レイアウト設計装置S内で作成した作成済みレイアウト情報を取得するようにしてもよい。また、取得された作成済みレイアウト情報は、図14に示すように、表示部305に画面表示される。
【0060】
レイアウト情報受付手段31は、第1実施形態のものと同様の機能を発揮するに加え、前記レイアウト情報取得手段30で取得した作成済みレイアウト情報を受け付けるものである。なお、該レイアウト情報受付手段31において、前記レイアウト情報取得手段30で取得した作成済みレイアウト情報に対して、罫線を追加したり削除したりすることを妨げない。
【0061】
識別子記入欄設定手段32は、前記識別子に係る所定の文字に対する手書きによるチェックを受けるための識別子記入欄3bの用紙上のレイアウト設定を行うものである。本実施形態では、用紙1の左上隅1xにレイアウト設定するように初期設定している。なお、この識別子記入欄3bは、図15に示すように、前記レイアウト情報受付手段31で受け付けられた用紙に付与される後述する識別子に係る所定の文字に対する手書きによるチェックを受けるための10個の構成要素欄3b1、3b2、・・・3b9、3b0(以下、「構成要素欄3bx」と総称する。)を備えている。そして本実施形態では、この10個の構成要素欄3bxには、左から順に、1、2、3、・・、9、0の番号が割り当てられるように設定している。
【0062】
書込終了欄設定手段33は、第1実施形態で説明したものと同様の機能を発揮するため、説明を省略する。
【0063】
識別子付与手段34は、前記レイアウト受付手段31で受け付けたレイアウト情報3a及び、前記識別子記入欄設定手段32で設定した識別子記入欄3bと、前記書込終了欄設定手段33で設定した書込終了欄3cとをレイアウトした用紙1に対して、本システムにおけるユニークな値を示す識別子たる用紙ID10を付与するものである。なお、本実施形態では、この用紙IDを、4桁の数字で付与するように構成している。桁数はこれに限らず、自由に設定しても構わない。そして、この用紙IDは重複しないように、外部記憶装置303等に記憶されたプログラムにしたがって自動的に付与されるものとした。
【0064】
レイアウト情報格納手段35は、第1実施形態で説明したものと同様の機能を発揮するため、説明を省略する。
【0065】
印刷手段36は、レイアウト情報格納手段35に格納されるレイアウト情報3aと識別子記入欄3bと書込終了欄3cと前記プリンタ306に印刷するものである。さらに、識別子記入欄3bには、該レイアウト情報3aを識別する用紙IDに係る数字を、例えば薄墨色で印字するように設定している。より具体的には、例えば、前記識別子付与手段34で付与された用紙IDが「2538」であるとすると、この印刷手段36は、図16に示すように、構成要素欄3bxに対するチェック順を示すように、左から2番目の構成要素欄3b2に数字「1」、同5番目の構成要素欄3b5に「2」、同3番目の構成要素欄3b3に「3」、同8番目の構成要素欄3b8に「4」を薄墨色で印刷する。さらに本実施形態では、確実なチェックを促すために、その数字に対するチェックマークCMの記入を受けるためのチェックマーク記入欄C1、C2、C3、C4(以下、「チェックマーク記入欄C」と総称する。)を、構成要素欄3bxの欄内と欄外とに跨るようにして同時に印刷するように構成している。
【0066】
次に、本実施形態のシステムの動作について、図17に示すフロー図等を用いて説明する。
【0067】
図17は、作成済みのレイアウト情報を取得して、この取得した作成済みレイアウト情報に、識別子記入欄3bと書込終了欄3cとを設定するとともに罫線や記号・文字等を編集し、しかるのち、印刷する過程をフロー図で示したものである。
【0068】
まず、図17に示すように、作成済みレイアウト情報を取得するのであれば(ステップS301)、レイアウト情報取得手段30がサーバからレイアウト情報を取得する(ステップS302)。そして、このレイアウト情報取得手段30で取得した作成済みレイアウト情報を表示部105に表示される用紙1に重ね合わせて表示させ(ステップS303)、この表示した用紙1に対して罫線や記号・文字等の編集を行う(ステップS304)。そして、これら罫線や記号・文字等のレイアウト情報の編集が終了すれば(ステップS305)、このレイアウト情報を有する用紙に対して用紙IDの付与を行う(ステップS306)。なお、本実施形態においてこの用紙IDの値は、自動的に決定されるものとしている。そして、用紙IDを付与した用紙の保存を行い(ステップS307)、印刷を行うのであれば(ステップS308)、プリンタ306に設定した用紙1にレイアウト情報3aと識別子記入欄3bと書込終了欄3cを印刷するとともに、該識別子記入欄3bに備えた所定の構成要素欄3bxにチェック順を促す数字と、この構成要素欄3bxの欄内と欄外とに跨らせるようにしたチェックマーク記入欄Cとを薄墨色にて印字する。(ステップS309)。なお、このステップS304がレイアウト情報受付ステップに相当し、ステップS307が識別子付与ステップに相当し、ステップS309が印刷ステップに相当する。
【0069】
なお、本実施形態では、実施形態1と同様にして、前記識別子記入欄3bと書込終了欄3cとを、レイアウト情報3aと同様に画面上で設定することもできる。
【0070】
このようにレイアウト設定して印刷された用紙1は、次のようにして使用される。すなわち、レイアウト設定して印刷された用紙1に対して、電子ペン2を用いて手書き入力を行うと、用紙1には、図18に示すように手書き時の軌跡Kが書き込まれると同時に、記憶部22に手書き時の軌跡Kが電子データ(筆記データ)として格納されることとなる。
【0071】
そして、手書き入力が完了したときに、書込終了欄3cに例えばチェックのような書込み終了マークMを書き込むと、この用紙1に対する入力を終えたことを電子ペン2が認識し、記憶している手書き時の軌跡KがパソコンPCに送信されることとなる。
【0072】
なお、書込終了欄3cに書込み終了マークMを書き込む前に、構成要素欄3bxのチェックマーク記入欄Cに所定順でチェックマークCMを記入しておくと、手書き時の軌跡Kとともに該用紙1の識別子がパソコンPCに送信される。すなわち、デジタルデータ化された筆記データ(軌跡K)に、レイアウト情報があたかも添付されたようにパソコンPCに送信されるので、手書き時の軌跡Kとレイアウト情報とを、実際の用紙1に書き込まれたものなどと略同一にして画面上に正確に表示することができる。
【0073】
また、筆記データはレイアウト情報から完全に分離された状態でパソコンPCにて受信されるので、パソコンPC上で受信した筆記データに対する加工を容易に行うことができる。
【0074】
以上に詳述したように、本実施形態の用紙レイアウト設計装置は、手書き入力された内容の電子データ化を行う際に使用する、例えば、社名やロゴなどのレイアウト情報3aが入ったようなオリジナルな用紙のレイアウト設計や印刷を小ロットで行うことができる。また、用紙レイアウトに変更があった場合でもこの用紙に付与された識別子を参照して、この識別子と対応するレイアウト情報3aの変更を行えばよいので、簡単に且つ迅速に対応することができる。
【0075】
また、書込終了欄3cに書込み終了マークMを書き込む前に、構成要素欄3bxのチェックマーク記入欄Cに電子ペン2で所定順にチェックマークCMを記入するといった非常に簡単且つ確実な動作をするだけで、書込終了欄3cに書込み終了マークMが書き込まれた際に、該用紙1の識別子が手書き時の軌跡KとともにパソコンPCに送信され、実際の用紙1に手書き入力される筆記データを、その識別子に基づきパソコンPCで好適に管理することができる。
【0076】
そして、このような用紙レイアウト設計装置Sでレイアウト情報3aが印刷された用紙に、手書きで記入した筆記データは、レイアウト情報3aと完全に分離した状態にあるので、例えば、パソコンPCに取り込んで編集する場合でも、その筆記データのみを好適に編集することができる。さらに、このような筆記データを、パソコンPCにバックアップして保存できることは無論のこと、第三者に供与したり共有したりすることも簡単に行える。
【0077】
このように、該用紙1にペン2を用いて手書き入力すれば、記入した情報が筆記データとして変換され、上述したように活用できるといった非常に機能性の高い用紙のレイアウト設計を簡単に行うことが可能な用紙レイアウト設計装置Sを実現できる。
【0078】
なお、本実施形態において、前記識別子記入欄設定手段32が設定する識別子記入欄を、次に説明するように構成しても、簡単且つ確実に該用紙を識別させ得る用紙1を提供することができる。
【0079】
具体的には、図19に示すように、前記識別子記入欄設定手段32が、前記識別子に係る所定の文字に対する手書きによるチェックを受けるための10個の構成要素欄3bxを備えた4個の識別子記入欄3ba、3bb、3bc、3bdを、組にした状態で用紙1に対してレイアウト設定するように構成するとともに、前記印刷手段36に、図20に示すように、4個の識別子記入欄3ba、3bb、3bc、3bdを所定順に並べて用紙1の所定位置に印刷させ、所定順に並べた各識別子記入欄3ba、3bb、3bc、3bdに、1、2、3、・・・、9、0の数字を薄墨色で印刷させ、さらに、前記識別子付与手段34で付与された用紙IDが「2538」であれば、最上段の識別子記入欄3baにおける左から2番目の構成要素欄3b2の欄内にチェックボックス記入欄C1を印刷し、2段目の識別子記入欄3bbにおける左から5番目の構成要素欄3b5の欄内にチェックボックス記入欄C2を印刷し、3段目の識別子記入欄3bcにおける左から3番目の構成要素欄3b3の欄内にチェックボックス記入欄C3を印刷し、4段目の識別子記入欄3bdにおける左から8番目の構成要素欄3b8の欄内にチェックボックス記入欄C4を印刷するように動作させればよい。
【0080】
また、チェックマーク記入欄CにチェックするチェックマークCMは、図21に示すような「レ」に限らず、○印等の記号や文字等任意でよい。
【0081】
また、用紙やボードなどの対象物に手書き入力される情報を電子データ化するシステムを、上述した電子ペン2と替えて利用するといった実施態様も考えられる。このようなシステムとしては、例えば、超音波及び電波を放射する機能を備えたマーカ保持装置とこのマーカ保持装置に装着させてなる所定の色で描画可能なマーカとを備えた筆記具と、この筆記具で手書き入力した際に放射される超音波及び電波とを取得してこれを軌跡情報として電子データ化する軌跡電子データ化装置とを具備するシステムが挙げられる。
【0082】
なお、各部の具体的な構成は、上述した実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
【0083】
【発明の効果】
以上に詳述した本発明によれば、用紙の表面上に手書きにより記入される情報を電子位置情報に変換してなる筆記データに対して独立して取り扱い可能に且つ前記用紙に設定すべく作成されたレイアウト情報の入力を受け付けるレイアウト情報受付手段と、前記レイアウト情報受付手段で受け付けたレイアウト情報毎に識別子を付与する識別子付与手段とを具備したものであるので、手書き入力された内容の電子データ化を行う際に使用する、例えば、社名やロゴなどが入ったようなオリジナルな用紙のレイアウト設計をロット数にかかわらずに行うことができる。また、用紙レイアウトに変更があった場合でもこの用紙に付与された識別子を参照して、この識別子と対応するレイアウト情報の変更を行えばよいので、簡単に且つ迅速に対応することができる。このように、小ロット印刷にも対応可能であり且つ自由なレイアウト設計が可能な、非常に有益な用紙レイアウト設計装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態における全体機器構成図。
【図2】同実施形態の要部を示す一部拡大図。
【図3】同実施形態における電子ペンを示す機器構成図。
【図4】同実施形態を示す機能構成図。
【図5】同実施形態における用紙レイアウト設計装置を示す機器構成図。
【図6】同実施形態を示す機能構成図。
【図7】同実施形態における表示部に表示したレイアウト設定するレイアウト設計前の用紙。
【図8】同実施形態における表示部に表示したレイアウト設定するレイアウト設計後の用紙。
【図9】同実施形態におけるレイアウト情報の受付から印刷までの動作を示すフロー図。
【図10】同実施形態における識別子記入欄及び書込終了欄を設定する動作を示すフロー図。
【図11】同実施形態におけるレイアウト情報等を印刷した用紙に手書き入力を終えた図。
【図12】本発明の他の実施形態における用紙レイアウト設計装置を示す機器構成図。
【図13】同実施形態を示す機能構成図。
【図14】同実施形態における表示部に、作成済みレイアウト情報に基づき表示したレイアウト設計前の用紙。
【図15】同実施形態における表示部に表示したレイアウト設定中の用紙。
【図16】同実施形態におけるレイアウト情報等を印刷した用紙に手書き入力前の用紙を示す図。
【図17】同実施形態におけるレイアウト情報の取得から印刷までの動作を示すフロー図。
【図18】同実施形態におけるレイアウト情報等を印刷した用紙に手書き入力後の用紙を示す図。
【図19】本発明の他の実施形態における表示部に表示したレイアウト設定中の用紙。
【図20】同実施形態におけるレイアウト情報等を印刷した用紙に手書き入力前の用紙を示す図。
【図21】同実施形態におけるレイアウト情報等を印刷した用紙に手書き入力後の用紙を示す図。
【符号の説明】
1・・・用紙
1a・・・表表面(表面)
2・・・電子ペン(書込兼読取装置)
2a・・・ペン先(書込み機能)
3a・・・レイアウト情報
3b、3ba、3bb、3bc、3bd・・・識別子記入欄
3bx(3b1、3b2、・・・3b9、3b0)・・・構成要素欄
3c・・・書込終了欄
30・・・レイアウト情報取得手段
10・・・用紙ID(識別子)
11・・・レイアウト情報配置領域(所定の領域)
21・・・読取部(読取機能)
31・・・レイアウト情報受付手段
32・・・識別子記入欄設定手段
33・・・書込終了欄設定手段
34・・・識別子付与手段
36・・・印刷手段
C(C1、C2、C3、C4)・・・チェックマーク記入欄
CM・・・チェックマーク
DP・・・ドットパターン(位置認識パターン)
K・・・手書き時の軌跡
M・・・書込み終了マーク
S・・・用紙レイアウト設計装置
S102、S304・・・レイアウト情報受付ステップ
S105、S307・・・識別子付与ステップ
S107、S309・・・印刷ステップ
【発明の属する技術分野】
本発明は、手書き入力された内容の電子データ化を行う際に使用する用紙のレイアウト設計や印刷を行うときに用いる印刷用紙設計装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
日常の業務で使用する納品書や請求書等の伝票や社用箋等は、一般に流通している市販の用紙で事足りることが多いが、これら用紙にオリジナルなレイアウトを行って使用したい場合や、社名やロゴ等を入れて使用したい場合には、印刷屋に注文してオリジナル用紙を作成することとなる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このようなオリジナル用紙を作成する場合には、通常まとまったロットごとの注文が必要であり、例えば小規模な事務所で使用する場合には、コスト面などで不都合な点が多い。
【0004】
そこで、本発明は、上述する問題を解決することを主たる課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明は、罫線や記号等を用紙に印刷するためのレイアウト情報を、前記用紙の表面上に手書きにより記入される情報を電子位置情報に変換してなる筆記データと独立して取り扱い可能となるように、そのレイアウト情報のレイアウト設計を行うものであって、前記筆記データと独立して取り扱い可能に且つ前記用紙に設定すべく作成されたレイアウト情報の入力を受け付けるレイアウト情報受付手段と、前記レイアウト情報受付手段で受け付けたレイアウト情報毎に識別子を付与する識別子付与手段とを具備するようにしたものである。
【0006】
このような構成によれば、手書き入力された内容の電子データ化を行う際に使用する、例えば、社名やロゴなどが入ったようなオリジナルな用紙のレイアウト設計をロット数にかかわらずに行うことができる。また、用紙レイアウトに変更があった場合でもこの用紙に付与された識別子を参照して、この識別子と対応するレイアウト情報の変更を行えばよいので、簡単に且つ迅速に対応することができる。このように、小ロット印刷にも対応可能であり且つ自由なレイアウト設計が可能な、非常に有益な用紙レイアウト設計装置を提供することができる。
【0007】
また、用紙に印刷するための罫線や記号等のレイアウト情報を、用紙の表面上に手書きにより記入される情報を電子位置情報に変換してなる筆記データから完全に分離した状態で管理できるので、このレイアウト情報を利用者間で共有化して、全体としての管理するデータ量を少なくすることができる。このとき、レイアウト情報毎に識別子が付与されているので、共有化されたレイアウト情報の管理や使用を好適に行える。
【0008】
なお、本発明における用紙の望ましい態様としては、その用紙の表面に、該表面上における絶対位置を示す位置認識パターンが印刷されたものが挙げられる。
【0009】
また、レイアウトに変更が生じた場合でも即座に対応可能とする小ロット印刷に対応するためには、前記レイアウト情報に基づいて、対応するレイアウトを前記用紙の表面上における所定の領域に印刷する印刷手段を設ければよい。
【0010】
そして、設定したレイアウト情報を識別するためには、印刷すべきレイアウトに対応するための、又は、前記識別子に係る所定の文字に対する手書きによるチェックを受けるための識別子記入欄を設定する識別子記入欄設定手段を設け、さらに、前記印刷手段が、前記用紙に前記識別子を記入すべき領域として設けられた識別子記入欄を避けて前記レイアウト情報に対応するレイアウトを印刷し、かつ前記識別子記入欄に識別子を印刷することが好ましい。
【0011】
用紙の識別をより確実に行うためには、前記印刷手段が、前記識別子記入欄への手書きによる識別子の記入を促すように識別子を印刷するものであればよい。その具体的な実施態様としては、前記印刷手段が、前記識別子を手書き記入時になぞることができるように印刷することが挙げられる。
【0012】
また、用紙の識別をより確実に且つ簡単に行うためには、前記識別子記入欄設定手段が、前記識別子に係る所定の文字に対する手書きによるチェックを受けるための複数の構成要素欄を備えた識別子記入欄のレイアウト設定を行うものであって、前記印刷手段が、前記識別子付与手段で付与される識別子に係る所定の文字を前記構成要素欄に印刷するとともに、前記所定の文字に対する手書きによるチェックマークの記入を促すチェックマーク記入欄を、前記所定の文字を印刷する構成要素欄と所定の関係を有するように印刷することが望ましい。このとき、前記所定の文字が、前記チェックマークのチェック順を示すものであれば、その効果は顕著となる。
【0013】
さらに、用紙の識別をより確実に且つ簡単に行うための他の方法としては、前記識別子記入欄設定手段が、前記識別子に係る所定の文字に対する手書きによるチェックを受けるための複数の構成要素欄を備えた識別子記入欄を、複数組にした状態でのレイアウト設定を行うものであって、前記印刷手段が、複数の識別子記入欄を所定順に並べて印刷するとともに、所定順に並べた各識別子記入欄に所定の文字を印刷し、且つ、所定順に並べた各識別子記入欄が前記所定の文字に対するチェックマークの記入を促すチェックマーク記入欄を1つ備えるように、各識別子記入欄を構成する複数の構成要素欄のうち1つの構成要素欄に、前記チェックマーク記入欄を印刷しているものが挙げられる。この場合、各識別子記入欄のチェックマーク記入欄でチェックマークを受けた文字を前記所定順に並べた際に、並べられた文字列が、識別子を示すように設定していることが好ましい。
【0014】
また、レイアウト情報を印刷する領域を広く取るためには、前記印刷手段が、前記チェックマーク記入欄を、前記構成要素欄内に印刷することが望ましい。
【0015】
また、前記印刷手段が、前記チェックマーク記入欄を、前記構成要素欄内と欄外とに跨らせて印刷するように構成すれば、そのチェックマーク記入欄が、構成要素欄からはみ出て目立つので、確実なチェックを促せる。
【0016】
用紙への記入が終了したことを認識するためには、前記印刷手段が、用紙への手書きによる書込が終了したことを示す前記用紙に手書きによる書き込みが終了したこと記入すべき領域として書込終了欄を設け、この書込終了欄を避けて前記レイアウト情報を印刷するように構成すればよい。この書込終了欄を用紙上に設定するためには、書込終了欄設定手段を設ければよい。
【0017】
例えば、既製の表計算ソフト等で作成したレイアウト情報を取得可能にし、利用者のレイアウト情報作成の手間を省けるようにするためには、作成済み又は作成中のレイアウト情報を取得するレイアウト情報取得手段を具備することが望ましい。
【0018】
さらに、本発明は、前記用紙の表面への手書きによる書込み機能と、その手書き時の軌跡を位置認識パターンを読み取ることで認識する読取機能とを備えた書込兼読取装置を用いて手書き及び手書きした内容の読み込みができるようにした用紙のレイアウト設計に適用することが望ましい。
【0019】
【発明の実施の形態】
<第1実施形態>
以下、本発明の実施形態について、図1〜図11を参照しながら説明する。
【0020】
本発明の用紙レイアウト設計装置は、図1に示すように、書込み可能な用紙1に対して書き込むと同時に書き込んだデータを読み取り、そのデータをパーソナルコンピュータPC(以下、「パソコンPC」とする。)に送信する書込兼読取装置たる電子ペン2を用い、電子化して取り込んだ情報をパソコンPCにて取り扱うシステムにおいて使用する手書きする用紙1の罫線や記号等のレイアウト設計を行うものである。
【0021】
まず、この用紙1と電子ペン2について具体的に説明する。
【0022】
用紙1は、白色乃至略白色の定型用紙を用いてその表表面1aを前記電子ペン2により書き込まれる被書込面とし、この被書込面たる表表面1a上に、当該表表面1a上の絶対位置を示す位置認識パターンたるドットパターンDPを印刷したものである。勿論、表表面及び裏表面共に書込面として、このドットパターンDPが印刷されるものであってもよい。
【0023】
このドットパターンDPは、図2にその一部拡大図を示すように、一定の法則により配置された微小な無数のドットdからなり、これらドットdの所定範囲内(例えば2ミリ四方)における配置パターンによって、被書込面1a上における平面的な絶対位置を判別可能にしたもので、例えば図示例のように、印刷されていない縦横に等間隔に走る仮想のグリッド(図中想像線で示す)の交点を基準点として設定しておき、この基準点からのドットdの相対的な位置関係を利用してパターンとしたものなどである。
【0024】
なお、本実施形態において、このドットパターンDPは、カーボンインクによって淡い色で印刷されたものであるが、例えば、透明であり且つ読取部21を構成する後述する赤外線照射部Lにより、所定波長の光を照射されて読取部21に読み取り可能な光を発光する発光インクによって印刷するようにして、ドットパターンDPが、用紙1から目立たないようにしたようなものであってもよい。
【0025】
電子ペン2は、図3に示すように、インクや黒鉛等を備えたペン先2a、赤外線照射部Lを備えた小型のCMOSカメラ2b、プロセッサ2c、メモリ2d、Bluetooth技術を利用したワイヤレストランシーバ等の通信インタフェイス2e、及びバッテリ2f等を内蔵している。そして、メモリ2dに記憶したプログラムに従ってプロセッサ2cや他の機器が動作し、図4に示すように、少なくとも読取部21と、記憶部22と、送信部23としての機能を有している。
【0026】
読取部21は、用紙1に記入する際にペン先2aの動きに合わせて、プロセッサ2cによって駆動されたCMOSカメラ2bが、ペン先2a近傍の所定範囲を次々と撮影し、その撮影された範囲のドットパターンDPをプロセッサ2cによって解析し、手書き時の軌跡を判別して読み取るものである。
【0027】
なお、この撮像動作は、図示しない筆圧センサに手書きする際の一定以上の筆圧が検知された場合に開始されるように設定されていて、例えば1秒間に数十から百回行われる。
【0028】
記憶部22は、前記読取部21で読み取った手書き時の軌跡を、電子データとしてメモリ2dの所定領域に記憶するものである。
【0029】
送信部23は、一旦前記記憶部23で記憶された手書き時の軌跡を、電子ペンに設けた図示しない送信ボタンを押したときに、情報処理装置たるパソコンPCに送信するものである。
【0030】
このようにして、用紙1に、電子ペン2を用いて文字等を書き込んで使用し、書き込んだ文字等の情報を電子位置情報に変換してなる筆記データとして電子データ化することができる。
【0031】
本実施形態は、以上のような用紙1にオリジナルなレイアウトを行って使用する場合や、社名やロゴ等を入れて使用したい場合には、この用紙1にレイアウトを施すためのものである。
【0032】
次に、用紙1にオリジナルな罫線、記号、文字、ロゴ等のレイアウト設計等を行う用紙レイアウト設計装置について説明する。
【0033】
本発明の用紙レイアウト設計装置Sは、例えば、入力データの受付や各種データの管理を行い得るデータベース機能や一般的な印刷機能等を具備したもので、図5に示すように、CPU301、内部メモリ302、HDD等の外部記憶装置303、キーボードやマウス等のユーザインタフェイス304,CRT等の表示部305、用紙の印刷を行うプリンタ306等を主な構成要素とする。
【0034】
そして、この用紙レイアウト設計装置Sは、その外部記憶装置303等に記憶されたプログラムにしたがって前記CPU301や周辺機器を作動し、図6に示すように、レイアウト情報受付手段31、識別子記入欄設定手段32、書込終了欄設定手段33、識別子付与手段34、レイアウト情報格納手段35、印刷手段36等としての機能を発揮するようにしている。
【0035】
レイアウト情報受付手段31は、図7及び図8に示すように、表示部305に表示した用紙1に対して、ユーザインタフェイス304を介して設定する罫線や記号や文字やロゴ等のレイアウト情報3aを受け付けるものである。この受け付けるレイアウト情報としては、例えば、罫線の太さや本数、手書き入力欄の大きさや形状、さらにはこれらの色などの画面上で編集したりするものや、マークや図形等のように完成したデータを画面表示した用紙1に対して埋め込んだりするものなどがある。また、ユーザインタフェイス304を用いずに外部から図示しない通信回線等を通じて各種レイアウト情報を受け付けることができる。さらに、表計算ソフトやドキュメンテーション作成ソフト等、一般に使用するソフトで作成したレイアウト情報を、レイアウト情報受付手段31が受け付ける実施態様も採用することができる。このように、受け付けるレイアウト情報及び受付方法は本実施形態に限られるものではない。また、このレイアウト情報3aは、後述する識別子記入欄3b及び書込終了欄3cを除く所定の領域たるレイアウト情報配置領域11で自由にレイアウト設定することができる。
【0036】
識別子記入欄設定手段32は、識別子記入欄3bの用紙上のレイアウト設定を行うものである。本実施形態では、用紙1の左上隅1xにレイアウト設定するように初期設定している。なお、この識別子記入欄3bは、レイアウト情報受付手段で受け付けられた用紙に付与される後述する識別子を、手書き入力により書き込むために設けられた領域である。
【0037】
書込終了欄設定手段33は、書込終了欄3cの用紙上のレイアウト設定を行うものである。本実施形態では、用紙1の右下隅1yにレイアウト設定するように初期設定している。この書込終了欄3cは、前記送信ボタンで用紙1の書き込んだ内容をパソコンPCに送信するときに、書込終了マークが該書込終了欄3cに記入されていなければ送信されないように設定されている。すなわち、誤ってデータを送信しないようにするフェイルセーフ機能を具備している。
【0038】
識別子付与手段34は、前記レイアウト受付手段31で受け付けたレイアウト情報3a及び、前記識別子記入欄設定手段32で設定した識別子記入欄3bと、前記書込終了欄設定手段33で設定した書込終了欄3cとをレイアウトした用紙1に対して、本システムにおけるユニークな値を示す識別子たる用紙ID10を付与するものである。なお、本実施形態では、この用紙ID10を、2文字の英字と4文字の数字との計6文字で構成されるように設定しているが、これに限らず、自由に設定しても構わない。そして、この用紙ID10は重複しないように、外部記憶装置303等に記憶されたプログラムにしたがって自動的に付与されるものとした。
【0039】
レイアウト情報格納手段35は、前記レイアウト情報受付手段31で受け付けレイアウト設定したレイアウト情報3aと、レイアウト設定した識別子記入欄3bと、レイアウト設定した書込終了欄3cとを、前記識別子付与手段34が付与した用紙ID10とともに前記外部記憶装置303に格納するものである。なお、レイアウト情報格納手段35に格納するデータのデータ形態は任意でよく例えば、外部記憶装置303等に記憶されたプログラムにしたがって処理される画像の形やコード化したもの等であっても構わない。
【0040】
印刷手段36は、レイアウト情報格納手段35に格納されるレイアウト情報3aと識別子記入欄3bと書込終了欄3cと前記プリンタ306に印刷するものである。さらに、識別子記入欄3bには、該レイアウト情報3aを識別する用紙ID10を、例えば薄墨色で印字するように設定している。
【0041】
次に、本実施形態のシステムの動作について、図9及び図10に示すフロー図等を用いて説明する。
【0042】
図9は、識別子記入欄3bと書込終了欄3cとが、それぞれ左上隅1xと右下隅1yとに予め印刷されている用紙に、罫線や記号・文字等のレイアウト情報を設定して印刷する過程をフロー図で示したものである。
【0043】
まず、図7に示すように、表示部305に用紙1を表示させ(ステップS101)、この表示した用紙1に対して罫線や記号・文字等の入力を行う(ステップS102)。そして、図8に示すように、これら罫線や記号・文字等のレイアウト情報の入力が終了すれば(ステップS103)、このレイアウト情報を有する用紙に対して用紙ID10の付与を行う(ステップS104)。なお、本実施形態においてこの用紙ID10の値は、自動的に決定されるものとしている。そして、用紙ID10を付与した用紙の保存を行い(ステップS105)、印刷を行うのであれば(ステップS106)、プリンタ306に設定した用紙1にレイアウト情報3aと識別子記入欄3bと書込終了欄3cを印刷するとともに、該識別子記入欄3bに該レイアウト情報3aを識別する用紙ID10を薄墨色にて印字する。(ステップS107)。なお、このステップS102がレイアウト情報受付ステップに相当し、ステップS105が識別子付与ステップに相当し、ステップS107が印刷ステップに相当する。
【0044】
なお、本実施形態では、識別子記入欄3bと書込終了欄3cとが、それぞれ左上隅1xと右下隅1yとに予め印刷されている用紙に対して、罫線や記号・文字等のレイアウト情報3aを設定して印刷を行ったが、この識別子記入欄3bと書込終了欄3cとを、レイアウト情報3aと同様に画面上で設定することもできる。
【0045】
この場合は、図10に示すように、レイアウト情報3aと識別子記入欄3bと書込終了欄3cとを画面上に表示される用紙1の任意の位置に配置し(ステップS201)、そして配置した識別子記入欄3b及び書込終了欄3cに対してそれぞれに対応した処理を設定する(ステップS202)というステップを、前記ステップS102とS103との間等に設ければよい。
【0046】
このようにレイアウト設定して印刷された用紙1は、次のようにして使用される。すなわち、レイアウト設定して印刷された用紙1に対して、電子ペン2を用いて手書き入力を行うと、用紙1には、図11に示すように手書き時の軌跡Kが書き込まれると同時に、記憶部22に手書き時の軌跡Kが電子データとして格納されることとなる。
【0047】
そして、手書き入力が完了したときに、書込終了欄3cに例えばチェックのような書込み終了マークMを書き込むと、この用紙1に対する入力を終えたことを電子ペン2が認識し、記憶している手書き時の軌跡KがパソコンPCに送信されることとなる。
【0048】
なお、書込終了欄3cに書込み終了マークMを書き込む前に、識別子記入欄3bの薄墨色に印刷された識別子を電子ペン2でなぞっておけば、書込終了欄3cに書込み終了マークMが書き込まれた際に、該用紙1の識別子が手書き時の軌跡KとともにパソコンPCに送信される。すなわち、デジタルデータ化された筆記データ(軌跡K)に、レイアウト情報があたかも添付されたようにパソコンPCに送信されるので、手書き時の軌跡Kとレイアウト情報とを、実際の用紙1に書き込まれたものなどと略同一にして、パソコンPCの画面上に正確に表示することができる。
【0049】
以上に詳述したように、本実施形態の用紙レイアウト設計装置は、手書き入力された内容の電子データ化を行う際に使用する、例えば、社名やロゴなどのレイアウト情報3aが入ったようなオリジナルな用紙のレイアウト設計や印刷を小ロットで行うことができる。また、用紙レイアウトに変更があった場合でもこの用紙1に付与された識別子を参照して、この識別子と対応するレイアウト情報3aの変更を行えばよいので、簡単に且つ迅速に対応することができる。
【0050】
また、書込終了欄3cに書込み終了マークMを書き込む前に、識別子記入欄3bの薄墨色に印刷された識別子を電子ペン2でなぞっておけば、書込終了欄3cに書込み終了マークMが書き込まれた際に、該用紙1の識別子が手書き時の軌跡KとともにパソコンPCに送信されるので、実際の用紙1に手書き入力される筆記データを、その識別子に基づきパソコンPCで好適に管理することができる。
【0051】
また、このような用紙レイアウト設計装置Sでレイアウト情報3aが印刷された用紙1に、手書きで記入した筆記データは、レイアウト情報3aと完全に分離した状態にあるので、例えば、パソコンPCに取り込んで編集する場合でも、その筆記データのみを好適に編集することができる。さらに、このような筆記データを、パソコンPCにバックアップして保存できることは無論のこと、第三者に供与したり共有したりすることも簡単に行える。
【0052】
このように、該用紙1にペン2を用いて手書き入力すれば、記入した情報が筆記データとして変換され、上述したように活用できるといった非常に機能性の高い用紙のレイアウト設計を簡単に行うことが可能な用紙レイアウト設計装置Sを実現できる。
【0053】
なお、本実施形態では、パソコンPCに送信するタイミングを電子ペンに設けた送信ボタン(図示せず)を押したときに送信されるものとしたが、これに限らず、電子ペン2が電子データ化された入力軌跡を分析し、その分析結果にパソコンPCに送信する旨の情報が含まれていたときに送信するように設定することもできる。
【0054】
また、本実施形態では、識別子記入欄への手書きによる識別子の記入を促すために、識別子記入欄3bにレイアウト情報3aを識別する用紙ID10を薄墨色にて印字するようにしたが、これに限らず、別の色で印字するなど任意の方法であっても構わない。
【0055】
また、書込終了欄3cにチェックする書込み終了マークMは、○印等の任意の記号やあるいは文字等、任意でよいことは言うまでもない。
【0056】
さらに、用紙の表面上の位置認識パターンを、その表面上における絶対位置を示し得るものとしたが、相対位置を示すものであってもよい。
<第2実施形態>
以下、本発明の他の実施形態について、図12〜図18を参照しながら説明する。なお、特に説明なきもので、且つ、第1実施形態と同一の名称及び符号が与えられているものは、第1実施形態と同一の構成及び機能を有するものとする。
【0057】
本発明の用紙レイアウト設計装置Sは、例えば、入力データの受付や各種データの管理を行い得るデータベース機能や一般的な印刷機能等を具備したもので、図12に示すように、第1実施形態のハードウエア構成301〜306に加え、オフィス内LANやインターネットなどに接続するための通信インタフェイス307等を主な構成要素とする。
【0058】
また、この用紙レイアウト設計装置Sは、前記外部記憶装置303等に記憶されたプログラムにしたがって前記CPU301や周辺機器を作動し、図13に示すように、レイアウト情報取得手段30、レイアウト情報受付手段31、識別子記入欄設定手段32、書込終了欄設定手段33、識別子付与手段34、レイアウト情報格納手段35、印刷手段36等としての機能を発揮するようにしている。
【0059】
レイアウト情報取得手段30は、オフィス内LANやインターネットを介して接続されるサーバ(図示せず)に格納している他のコンピュータで作成された作成済みレイアウト情報を取得するものであって、前記通信インタフェイス307などを利用して構成している。なお、この作成済みレイアウト情報としては、例えば、Excel(登録商標)やPowerPoint(登録商標)等の罫線や記号等を作成可能なアプリケーションソフトで作成完了されたもの又は作成中のものを挙げることができる。また、この作成済みレイアウト情報は、前記通信インタフェイス307を介さずに、例えば、作成済みレイアウト情報を記憶する携帯可能な記憶媒体から取得するように構成してもよいし、該用紙レイアウト設計装置Sでアプリケーションソフトを実行させ、該用紙レイアウト設計装置S内で作成した作成済みレイアウト情報を取得するようにしてもよい。また、取得された作成済みレイアウト情報は、図14に示すように、表示部305に画面表示される。
【0060】
レイアウト情報受付手段31は、第1実施形態のものと同様の機能を発揮するに加え、前記レイアウト情報取得手段30で取得した作成済みレイアウト情報を受け付けるものである。なお、該レイアウト情報受付手段31において、前記レイアウト情報取得手段30で取得した作成済みレイアウト情報に対して、罫線を追加したり削除したりすることを妨げない。
【0061】
識別子記入欄設定手段32は、前記識別子に係る所定の文字に対する手書きによるチェックを受けるための識別子記入欄3bの用紙上のレイアウト設定を行うものである。本実施形態では、用紙1の左上隅1xにレイアウト設定するように初期設定している。なお、この識別子記入欄3bは、図15に示すように、前記レイアウト情報受付手段31で受け付けられた用紙に付与される後述する識別子に係る所定の文字に対する手書きによるチェックを受けるための10個の構成要素欄3b1、3b2、・・・3b9、3b0(以下、「構成要素欄3bx」と総称する。)を備えている。そして本実施形態では、この10個の構成要素欄3bxには、左から順に、1、2、3、・・、9、0の番号が割り当てられるように設定している。
【0062】
書込終了欄設定手段33は、第1実施形態で説明したものと同様の機能を発揮するため、説明を省略する。
【0063】
識別子付与手段34は、前記レイアウト受付手段31で受け付けたレイアウト情報3a及び、前記識別子記入欄設定手段32で設定した識別子記入欄3bと、前記書込終了欄設定手段33で設定した書込終了欄3cとをレイアウトした用紙1に対して、本システムにおけるユニークな値を示す識別子たる用紙ID10を付与するものである。なお、本実施形態では、この用紙IDを、4桁の数字で付与するように構成している。桁数はこれに限らず、自由に設定しても構わない。そして、この用紙IDは重複しないように、外部記憶装置303等に記憶されたプログラムにしたがって自動的に付与されるものとした。
【0064】
レイアウト情報格納手段35は、第1実施形態で説明したものと同様の機能を発揮するため、説明を省略する。
【0065】
印刷手段36は、レイアウト情報格納手段35に格納されるレイアウト情報3aと識別子記入欄3bと書込終了欄3cと前記プリンタ306に印刷するものである。さらに、識別子記入欄3bには、該レイアウト情報3aを識別する用紙IDに係る数字を、例えば薄墨色で印字するように設定している。より具体的には、例えば、前記識別子付与手段34で付与された用紙IDが「2538」であるとすると、この印刷手段36は、図16に示すように、構成要素欄3bxに対するチェック順を示すように、左から2番目の構成要素欄3b2に数字「1」、同5番目の構成要素欄3b5に「2」、同3番目の構成要素欄3b3に「3」、同8番目の構成要素欄3b8に「4」を薄墨色で印刷する。さらに本実施形態では、確実なチェックを促すために、その数字に対するチェックマークCMの記入を受けるためのチェックマーク記入欄C1、C2、C3、C4(以下、「チェックマーク記入欄C」と総称する。)を、構成要素欄3bxの欄内と欄外とに跨るようにして同時に印刷するように構成している。
【0066】
次に、本実施形態のシステムの動作について、図17に示すフロー図等を用いて説明する。
【0067】
図17は、作成済みのレイアウト情報を取得して、この取得した作成済みレイアウト情報に、識別子記入欄3bと書込終了欄3cとを設定するとともに罫線や記号・文字等を編集し、しかるのち、印刷する過程をフロー図で示したものである。
【0068】
まず、図17に示すように、作成済みレイアウト情報を取得するのであれば(ステップS301)、レイアウト情報取得手段30がサーバからレイアウト情報を取得する(ステップS302)。そして、このレイアウト情報取得手段30で取得した作成済みレイアウト情報を表示部105に表示される用紙1に重ね合わせて表示させ(ステップS303)、この表示した用紙1に対して罫線や記号・文字等の編集を行う(ステップS304)。そして、これら罫線や記号・文字等のレイアウト情報の編集が終了すれば(ステップS305)、このレイアウト情報を有する用紙に対して用紙IDの付与を行う(ステップS306)。なお、本実施形態においてこの用紙IDの値は、自動的に決定されるものとしている。そして、用紙IDを付与した用紙の保存を行い(ステップS307)、印刷を行うのであれば(ステップS308)、プリンタ306に設定した用紙1にレイアウト情報3aと識別子記入欄3bと書込終了欄3cを印刷するとともに、該識別子記入欄3bに備えた所定の構成要素欄3bxにチェック順を促す数字と、この構成要素欄3bxの欄内と欄外とに跨らせるようにしたチェックマーク記入欄Cとを薄墨色にて印字する。(ステップS309)。なお、このステップS304がレイアウト情報受付ステップに相当し、ステップS307が識別子付与ステップに相当し、ステップS309が印刷ステップに相当する。
【0069】
なお、本実施形態では、実施形態1と同様にして、前記識別子記入欄3bと書込終了欄3cとを、レイアウト情報3aと同様に画面上で設定することもできる。
【0070】
このようにレイアウト設定して印刷された用紙1は、次のようにして使用される。すなわち、レイアウト設定して印刷された用紙1に対して、電子ペン2を用いて手書き入力を行うと、用紙1には、図18に示すように手書き時の軌跡Kが書き込まれると同時に、記憶部22に手書き時の軌跡Kが電子データ(筆記データ)として格納されることとなる。
【0071】
そして、手書き入力が完了したときに、書込終了欄3cに例えばチェックのような書込み終了マークMを書き込むと、この用紙1に対する入力を終えたことを電子ペン2が認識し、記憶している手書き時の軌跡KがパソコンPCに送信されることとなる。
【0072】
なお、書込終了欄3cに書込み終了マークMを書き込む前に、構成要素欄3bxのチェックマーク記入欄Cに所定順でチェックマークCMを記入しておくと、手書き時の軌跡Kとともに該用紙1の識別子がパソコンPCに送信される。すなわち、デジタルデータ化された筆記データ(軌跡K)に、レイアウト情報があたかも添付されたようにパソコンPCに送信されるので、手書き時の軌跡Kとレイアウト情報とを、実際の用紙1に書き込まれたものなどと略同一にして画面上に正確に表示することができる。
【0073】
また、筆記データはレイアウト情報から完全に分離された状態でパソコンPCにて受信されるので、パソコンPC上で受信した筆記データに対する加工を容易に行うことができる。
【0074】
以上に詳述したように、本実施形態の用紙レイアウト設計装置は、手書き入力された内容の電子データ化を行う際に使用する、例えば、社名やロゴなどのレイアウト情報3aが入ったようなオリジナルな用紙のレイアウト設計や印刷を小ロットで行うことができる。また、用紙レイアウトに変更があった場合でもこの用紙に付与された識別子を参照して、この識別子と対応するレイアウト情報3aの変更を行えばよいので、簡単に且つ迅速に対応することができる。
【0075】
また、書込終了欄3cに書込み終了マークMを書き込む前に、構成要素欄3bxのチェックマーク記入欄Cに電子ペン2で所定順にチェックマークCMを記入するといった非常に簡単且つ確実な動作をするだけで、書込終了欄3cに書込み終了マークMが書き込まれた際に、該用紙1の識別子が手書き時の軌跡KとともにパソコンPCに送信され、実際の用紙1に手書き入力される筆記データを、その識別子に基づきパソコンPCで好適に管理することができる。
【0076】
そして、このような用紙レイアウト設計装置Sでレイアウト情報3aが印刷された用紙に、手書きで記入した筆記データは、レイアウト情報3aと完全に分離した状態にあるので、例えば、パソコンPCに取り込んで編集する場合でも、その筆記データのみを好適に編集することができる。さらに、このような筆記データを、パソコンPCにバックアップして保存できることは無論のこと、第三者に供与したり共有したりすることも簡単に行える。
【0077】
このように、該用紙1にペン2を用いて手書き入力すれば、記入した情報が筆記データとして変換され、上述したように活用できるといった非常に機能性の高い用紙のレイアウト設計を簡単に行うことが可能な用紙レイアウト設計装置Sを実現できる。
【0078】
なお、本実施形態において、前記識別子記入欄設定手段32が設定する識別子記入欄を、次に説明するように構成しても、簡単且つ確実に該用紙を識別させ得る用紙1を提供することができる。
【0079】
具体的には、図19に示すように、前記識別子記入欄設定手段32が、前記識別子に係る所定の文字に対する手書きによるチェックを受けるための10個の構成要素欄3bxを備えた4個の識別子記入欄3ba、3bb、3bc、3bdを、組にした状態で用紙1に対してレイアウト設定するように構成するとともに、前記印刷手段36に、図20に示すように、4個の識別子記入欄3ba、3bb、3bc、3bdを所定順に並べて用紙1の所定位置に印刷させ、所定順に並べた各識別子記入欄3ba、3bb、3bc、3bdに、1、2、3、・・・、9、0の数字を薄墨色で印刷させ、さらに、前記識別子付与手段34で付与された用紙IDが「2538」であれば、最上段の識別子記入欄3baにおける左から2番目の構成要素欄3b2の欄内にチェックボックス記入欄C1を印刷し、2段目の識別子記入欄3bbにおける左から5番目の構成要素欄3b5の欄内にチェックボックス記入欄C2を印刷し、3段目の識別子記入欄3bcにおける左から3番目の構成要素欄3b3の欄内にチェックボックス記入欄C3を印刷し、4段目の識別子記入欄3bdにおける左から8番目の構成要素欄3b8の欄内にチェックボックス記入欄C4を印刷するように動作させればよい。
【0080】
また、チェックマーク記入欄CにチェックするチェックマークCMは、図21に示すような「レ」に限らず、○印等の記号や文字等任意でよい。
【0081】
また、用紙やボードなどの対象物に手書き入力される情報を電子データ化するシステムを、上述した電子ペン2と替えて利用するといった実施態様も考えられる。このようなシステムとしては、例えば、超音波及び電波を放射する機能を備えたマーカ保持装置とこのマーカ保持装置に装着させてなる所定の色で描画可能なマーカとを備えた筆記具と、この筆記具で手書き入力した際に放射される超音波及び電波とを取得してこれを軌跡情報として電子データ化する軌跡電子データ化装置とを具備するシステムが挙げられる。
【0082】
なお、各部の具体的な構成は、上述した実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
【0083】
【発明の効果】
以上に詳述した本発明によれば、用紙の表面上に手書きにより記入される情報を電子位置情報に変換してなる筆記データに対して独立して取り扱い可能に且つ前記用紙に設定すべく作成されたレイアウト情報の入力を受け付けるレイアウト情報受付手段と、前記レイアウト情報受付手段で受け付けたレイアウト情報毎に識別子を付与する識別子付与手段とを具備したものであるので、手書き入力された内容の電子データ化を行う際に使用する、例えば、社名やロゴなどが入ったようなオリジナルな用紙のレイアウト設計をロット数にかかわらずに行うことができる。また、用紙レイアウトに変更があった場合でもこの用紙に付与された識別子を参照して、この識別子と対応するレイアウト情報の変更を行えばよいので、簡単に且つ迅速に対応することができる。このように、小ロット印刷にも対応可能であり且つ自由なレイアウト設計が可能な、非常に有益な用紙レイアウト設計装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態における全体機器構成図。
【図2】同実施形態の要部を示す一部拡大図。
【図3】同実施形態における電子ペンを示す機器構成図。
【図4】同実施形態を示す機能構成図。
【図5】同実施形態における用紙レイアウト設計装置を示す機器構成図。
【図6】同実施形態を示す機能構成図。
【図7】同実施形態における表示部に表示したレイアウト設定するレイアウト設計前の用紙。
【図8】同実施形態における表示部に表示したレイアウト設定するレイアウト設計後の用紙。
【図9】同実施形態におけるレイアウト情報の受付から印刷までの動作を示すフロー図。
【図10】同実施形態における識別子記入欄及び書込終了欄を設定する動作を示すフロー図。
【図11】同実施形態におけるレイアウト情報等を印刷した用紙に手書き入力を終えた図。
【図12】本発明の他の実施形態における用紙レイアウト設計装置を示す機器構成図。
【図13】同実施形態を示す機能構成図。
【図14】同実施形態における表示部に、作成済みレイアウト情報に基づき表示したレイアウト設計前の用紙。
【図15】同実施形態における表示部に表示したレイアウト設定中の用紙。
【図16】同実施形態におけるレイアウト情報等を印刷した用紙に手書き入力前の用紙を示す図。
【図17】同実施形態におけるレイアウト情報の取得から印刷までの動作を示すフロー図。
【図18】同実施形態におけるレイアウト情報等を印刷した用紙に手書き入力後の用紙を示す図。
【図19】本発明の他の実施形態における表示部に表示したレイアウト設定中の用紙。
【図20】同実施形態におけるレイアウト情報等を印刷した用紙に手書き入力前の用紙を示す図。
【図21】同実施形態におけるレイアウト情報等を印刷した用紙に手書き入力後の用紙を示す図。
【符号の説明】
1・・・用紙
1a・・・表表面(表面)
2・・・電子ペン(書込兼読取装置)
2a・・・ペン先(書込み機能)
3a・・・レイアウト情報
3b、3ba、3bb、3bc、3bd・・・識別子記入欄
3bx(3b1、3b2、・・・3b9、3b0)・・・構成要素欄
3c・・・書込終了欄
30・・・レイアウト情報取得手段
10・・・用紙ID(識別子)
11・・・レイアウト情報配置領域(所定の領域)
21・・・読取部(読取機能)
31・・・レイアウト情報受付手段
32・・・識別子記入欄設定手段
33・・・書込終了欄設定手段
34・・・識別子付与手段
36・・・印刷手段
C(C1、C2、C3、C4)・・・チェックマーク記入欄
CM・・・チェックマーク
DP・・・ドットパターン(位置認識パターン)
K・・・手書き時の軌跡
M・・・書込み終了マーク
S・・・用紙レイアウト設計装置
S102、S304・・・レイアウト情報受付ステップ
S105、S307・・・識別子付与ステップ
S107、S309・・・印刷ステップ
Claims (20)
- 罫線や記号等を用紙に印刷するためのレイアウト情報を、前記用紙の表面上に手書きにより記入される情報を電子位置情報に変換してなる筆記データと独立して取り扱い可能となるように、そのレイアウト情報のレイアウト設計を行うものであって、前記筆記データと独立して取り扱い可能に且つ前記用紙に設定すべく作成されたレイアウト情報の入力を受け付けるレイアウト情報受付手段と、前記レイアウト情報受付手段で受け付けたレイアウト情報毎に識別子を付与する識別子付与手段とを具備することを特徴とする用紙レイアウト設計装置。
- 前記用紙が、表面上における絶対位置を示す位置認識パターンが前記表面に印刷されたものであることを特徴とする請求項1記載の用紙レイアウト設計装置。
- 前記レイアウト情報に基づいて、対応するレイアウトを前記用紙の表面上における所定の領域に印刷する印刷手段を具備することを特徴とする請求項1又は2記載の用紙レイアウト設計装置。
- 印刷すべきレイアウトに対応する識別子を手書きにより記入するための、又は、前記識別子に係る所定の文字に対する手書きによるチェックを受けるための識別子記入欄の設定を行う識別子記入欄設定手段を具備することを特徴とする請求項3記載の用紙レイアウト設計装置。
- 前記印刷手段が、前記識別子記入欄に識別子を印刷するものであることを特徴とする請求項4記載の用紙レイアウト設計装置。
- 前記印刷手段が、前記識別子記入欄への手書きによる識別子の記入を促すように識別子を印刷するものであることを特徴とする請求項5記載の用紙レイアウト設計装置。
- 前記印刷手段が、前記識別子を手書き記入時になぞることができるように印刷することを特徴とする請求項6記載の用紙レイアウト設計装置。
- 前記識別子記入欄設定手段が、前記識別子に係る所定の文字に対する手書きによるチェックを受けるための複数の構成要素欄を備えた識別子記入欄のレイアウト設定を行うものであって、前記印刷手段が、前記識別子付与手段で付与される識別子に係る所定の文字を前記構成要素欄に印刷するとともに、前記所定の文字に対する手書きによるチェックマークの記入を促すチェックマーク記入欄を、前記所定の文字を印刷する構成要素欄と所定の関係を有するように印刷することを特徴とする請求項4記載の用紙レイアウト設計装置。
- 前記所定の文字が、前記チェックマークのチェック順を示すものであることを特徴とする請求項8記載の用紙レイアウト設計装置。
- 前記識別子記入欄設定手段が、前記識別子に係る所定の文字に対する手書きによるチェックを受けるための複数の構成要素欄を備えた識別子記入欄を、複数組にした状態でのレイアウト設定を行うものであって、前記印刷手段が、複数の識別子記入欄を所定順に並べて印刷するとともに、所定順に並べた各識別子記入欄に所定の文字を印刷し、且つ、所定順に並べた各識別子記入欄が前記所定の文字に対するチェックマークの記入を促すチェックマーク記入欄を1つ備えるように、各識別子記入欄を構成する複数の構成要素欄のうち1つの構成要素欄に、前記チェックマーク記入欄を印刷することを特徴とする請求項4記載の用紙レイアウト設計装置。
- 各識別子記入欄のチェックマーク記入欄でチェックマークを受けた文字を前記所定順に並べた際に、並べられた文字列が、識別子を示すように設定していることを特徴とする請求項10記載の用紙レイアウト設計装置。
- 前記印刷手段が、前記チェックマーク記入欄を、前記構成要素欄内に印刷することを特徴とする請求項8乃至11いずれか記載の用紙レイアウト設計装置。
- 前記印刷手段が、前記チェックマーク記入欄を、前記構成要素欄内と欄外とに跨らせて印刷することを特徴とする請求項8乃至11いずれか記載の用紙レイアウト設計装置。
- 前記印刷手段が、前記用紙に前記識別子を記入すべき領域又は前記識別子に係る所定の文字に対する手書きによるチェックを受けるため領域として設けられた識別子記入欄を避けて前記レイアウト情報に対応するレイアウトを印刷することを特徴とする請求項3乃至13いずれか記載の用紙レイアウト設計装置。
- 用紙への手書きによる書込が終了したことを示す書込終了マークを記入すべき書込終了欄を設定する書込終了欄設定手段を具備することを特徴とする請求項1乃至14いずれか記載の用紙レイアウト設計装置。
- 前記印刷手段が、前記書込終了欄を前記用紙の所定位置に印刷するとともに、この書込終了欄を避けて前記レイアウト情報を印刷することを特徴とする請求項15記載の用紙レイアウト設計装置。
- 作成済み又は作成中のレイアウト情報を取得するレイアウト情報取得手段を具備することを特徴とする請求項1乃至16いずれか記載の用紙レイアウト設計装置。
- 前記用紙の表面への手書きによる書込み機能と、その手書き時の軌跡を位置認識パターンを読み取ることで認識する読取機能とを備えた書込兼読取装置を用い、この書込兼読取装置で手書きする用紙に対してレイアウト設計を行うものであることを特徴とする請求項2乃至17いずれか記載の用紙レイアウト設計装置。
- コンピュータを作動させて、罫線や記号等を用紙に印刷するためのレイアウト情報を、前記用紙の表面上に手書きにより記入される情報を電子位置情報に変換してなる筆記データと独立して取り扱い可能となるように、そのレイアウト情報のレイアウト設計を行うためのプログラムであって、
前記コンピュータを、前記筆記データと独立して取り扱い可能に且つ前記用紙に設定すべく作成されたレイアウト情報の入力を受け付けるレイアウト情報受付ステップと、前記レイアウト情報受付ステップで受け付けたレイアウト情報毎に識別子を付与する識別子付与ステップとして機能させるための用紙レイアウト設計プログラム。 - 前記コンピュータを、前記レイアウト情報に基づいて、対応するレイアウトを前記用紙の表面上における所定の領域に印刷する印刷ステップとして機能させるための請求項19記載の用紙レイアウト設計プログラム。
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