JP2011170547A - 情報処理システム、情報処理方法および情報処理装置 - Google Patents

情報処理システム、情報処理方法および情報処理装置 Download PDF

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Abstract

【課題】記入用紙への誤記入に気づいた記入者に対して、記入済みの項目のうちで誤記入をしてしまった項目以外の項目について再度記入させずに済ませる。
【解決手段】情報処理装置100は、記入対象項目の変更が検出された旨を示す変更情報を検出装置300から受信することによって記入対象項目の変更を検出する記入対象項目変更検出部112と、記入対象項目の変更が検出されるたびに筆跡データを筆跡データ取得装置200から取得する筆跡データ取得部113と、筆跡データを識別するための筆跡データ識別情報を取得する情報取得部114と、筆跡データ識別情報によって識別される筆跡データを取得し、取得した筆跡データをプリンタ600に出力する出力制御部115と、を備える。
【選択図】図6

Description

本発明は、情報処理システム、情報処理方法および情報処理装置に関するものである。
従来、商業銀行業務を営む一般顧客を対象とした金融機関の営業店などには記帳台が設置されており、来店した顧客は、営業店に手続きを要求する際に、最初に記帳台を使用して記入用紙に記入を行うことが一般的である。顧客による記入が完了すると記入用紙に記入された内容が店員や読み取り装置などによって読み取られて営業店による手続きに使用される。このような金融機関の例としては、商業銀行、証券会社、消費者金融事業者などが挙げられる。
金融機関に限らず、所定の機関に対して所定の手続きを要求する者は、最初に手書きによって記入用紙に必要事項を記入し、記入がなされた記入用紙を所定の機関に対して提出するのが一般的である。このような手法によれば、当該機関は手続きを要求する者から手続きに必要な事項を容易に把握することができる。例えば、顧客端末を用いて顧客が手書きによって必要事項を記入すると、記入動作がセンタ端末に通知され、通知された記入動作をセンタ端末が表示することによってオペレータに誤記入を見つけさせる技術について開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平10−69566号公報
しかしながら、例えば、特許文献1に開示された技術によれば、オペレータが誤記入を見つけたときに顧客に誤記入がなされた旨を知らせることは可能であるが、このような技術は顧客自身が誤記入を見つけたときに処置を講じるものではない。したがって当然のことながら、顧客は、自分自身で誤記入に気づいたときに再度最初から記入し直す必要があるといった問題があった。すなわち、顧客は、記入済みの項目のうちで誤記入をしてしまった項目以外の項目も再度記入し直す必要があるといった問題があった。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、記入用紙への誤記入に気づいた記入者に対して、記入済みの項目のうちで誤記入をしてしまった項目以外の項目について再度記入させずに済ませることが可能な技術を提供することにある。
上記問題を解決するために、本発明のある観点によれば、筆記具によって記入用紙に文字が記入された際に筆記具による記入対象項目の変更を検出する検出装置と、筆記具によって記入用紙に記入されている文字の筆跡を筆跡データとして取得する筆跡データ取得装置と、情報処理装置と、筆跡データに基づいて筆跡を印刷用紙に印刷するプリンタとを有する情報処理システムが提供される。情報処理装置は、記入対象項目の変更が検出された旨を示す変更情報を検出装置から受信することによって記入対象項目の変更を検出する記入対象項目変更検出部と、記入対象項目変更検出部によって記入対象項目の変更が検出されるたびに筆跡データを筆跡データ取得装置から取得する筆跡データ取得部と、筆跡データ取得部によって取得された筆跡データを記憶する筆跡データ記憶部と、筆跡データ記憶部によって記憶されている筆跡データを識別するための筆跡データ識別情報を取得する情報取得部と、情報取得部によって取得された筆跡データ識別情報によって識別される筆跡データを筆跡データ記憶部から取得し、取得した筆跡データをプリンタに出力する出力制御部と、を備えることを特徴とする。
情報処理装置は、記入用紙に文字が記入される前から記載されている情報である用紙情報を記憶する用紙情報記憶部と、用紙情報記憶部によって記憶されている用紙情報を取得する用紙情報取得部と、をさらに備え、出力制御部は、用紙情報取得部によって取得された用紙情報と筆跡データとを合成して得られる画像である記入途中画像を生成し、生成した記入途中画像をプリンタに出力することとしてもよい。
検出装置は、記入用紙に対する記入開始をさらに検出するとともに記入開始を検出した際の記入用紙に関する記入用紙関連情報を取得し、用紙情報取得部は、検出装置によって取得された記入用紙関連情報を検出装置から受信し、受信した記入用紙関連情報に基づいて記入用紙の種別を特定し、特定した記入用紙の種別に応じた用紙情報を用紙情報記憶部から取得することとしてもよい。
情報処理装置は、記入用紙における各項目の記入欄の位置を示す位置情報を記憶する用紙情報記憶部をさらに備え、記入対象項目変更検出部は、筆記具の先端の位置が用紙情報記憶部によって記憶されている位置情報が示す位置のいずれかに一致した場合に、記入対象項目が変更されたと検出することとしてもよい。
出力制御部は、取得した筆跡データを文字データに変換し、文字データに基づいて記入者に関する情報を記入者情報から取得し、取得した記入者に関する情報を筆跡データとともにプリンタに出力することとしてもよい。
また、本発明の別の観点によれば、検出装置と、筆跡データ取得装置と、記入対象項目変更検出部と筆跡データ取得部と筆跡データ記憶部と情報取得部と出力制御部とを備える情報処理装置と、プリンタとを有する情報処理システムにおける情報処理方法が提供される。情報処理方法は、検出装置により、筆記具によって記入用紙に文字が記入された際に筆記具による記入対象項目の変更を検出するステップと、記入対象項目変更検出部により、記入対象項目の変更が検出された旨を示す変更情報を検出装置から受信することによって記入対象項目の変更を検出するステップと、筆跡データ取得装置により、筆記具によって記入用紙に記入されている文字の筆跡を筆跡データとして取得するステップと、筆跡データ取得部により、記入対象項目変更検出部によって記入対象項目の変更が検出されると筆跡データを筆跡データ取得装置から取得するステップと、筆跡データ記憶部により、筆跡データ取得部によって取得された筆跡データを記憶するステップと、情報取得部により、筆跡データ記憶部によって記憶されている筆跡データを識別するための筆跡データ識別情報を取得するステップと、出力制御部により、情報取得部によって取得された筆跡データ識別情報によって識別される筆跡データを筆跡データ記憶部から取得し、取得した筆跡データをプリンタに出力するステップと、プリンタにより、筆跡データに基づいて筆跡を印刷用紙に印刷するステップと、を含むことを特徴とする。
また、本発明の別の観点によれば、筆記具によって記入用紙に文字が記入された際に筆記具による記入対象項目の変更を検出する検出装置と、筆記具によって記入用紙に記入されている文字の筆跡を筆跡データとして取得する筆跡データ取得装置と、情報処理装置と、筆跡データに基づいて筆跡を印刷用紙に印刷するプリンタとを有する情報処理システムにおける情報処理装置が提供される。情報処理装置は、記入対象項目の変更が検出された旨を示す変更情報を検出装置から受信することによって記入対象項目の変更を検出する記入対象項目変更検出部と、記入対象項目変更検出部によって記入対象項目の変更が検出されるたびに筆跡データを筆跡データ取得装置から取得する筆跡データ取得部と、筆跡データ取得部によって取得された筆跡データを記憶する筆跡データ記憶部と、筆跡データ記憶部によって記憶されている筆跡データを識別するための筆跡データ識別情報を取得する情報取得部と、情報取得部によって取得された筆跡データ識別情報によって識別される筆跡データを筆跡データ記憶部から取得し、取得した筆跡データをプリンタに出力する出力制御部と、を備えることを特徴とする、情報処理装置が提供される。
以上説明したように本発明によれば、記入用紙への誤記入に気づいた記入者に対して、記入済みの項目のうちで誤記入をしてしまった項目以外の項目について再度記入させずに済ませることが可能となる。
本発明の実施形態に係る情報処理システムの構成図である。 同実施形態において使用される記入用紙の表面を示す図である。 同実施形態において使用される記入用紙の裏面を示す図である。 同実施形態において使用される用紙情報の構成例を示す図である。 同実施形態において使用される筆跡データの構成例を示す図である。 同実施形態に係る情報処理装置の機能構成を示すブロック図である。 同実施形態に係る表示装置に表示される画面例を示す図である。 同実施形態に係る情報処理システムによって実行される処理の流れを示すシーケンス図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
まず、図1を参照しながら、本発明の実施形態に係る情報処理システムについて説明する。図1は、本発明の実施形態に係る情報処理システムの構成図である。以下、本実施形態においては、金融機関の営業店に設置された情報処理システムであって、例えば、顧客が口座開設、振込みなどの手続きをする際に記入用紙に所定の項目を記入する場合を想定して説明する。
本実施形態に係る情報処理システム10は、情報処理装置100と、筆跡データ取得装置200と、検出装置300と、入力装置400と、表示装置500と、プリンタ600とを有する。記帳台900は天板910を備えており、天板910上には、例えば、顧客Cが口座開設、振込みなどの手続きをする際に所定の項目が記入される記入用紙810や、記入に使用される筆記具710などが設置されている。図1に示すように、天板910上には、入力装置400、表示装置500、プリンタ600などが設置されていることとしてもよい。筆記具710は、例えば、筆記具ホルダ720の内部に格納されており、記入用紙810は、例えば、記入用紙ホルダ820の内部に格納されている。
情報処理装置100は、筆跡データ取得装置200、検出装置300、入力装置400、表示装置500、プリンタ600と接続され、情報処理システム10の動作を制御するための装置である。情報処理装置100は、検出装置300から受信した検出情報に基づいて、顧客Cが記入しようとしている記入用紙810の種別を特定するとともに記入用紙810の記帳台900の天板910における載置位置を取得する。また、情報処理装置100は、検出装置300から受信した検出情報に基づいて、顧客Cによる記入対象項目の変更を検出する。情報処理装置100は、記入対象項目の変更を検出すると、筆跡データ取得装置200から筆跡データを受信する。情報処理装置100は、受信した筆跡データに対して筆跡データ識別情報を割り当て、割り当てた筆跡データ識別情報と筆跡データとを対応付けて保持する。本実施形態では、取得した時刻の早い筆跡データから遅い筆跡データに向けて、順に「1」「2」「3」「4」という筆跡データ識別情報を割り当て、割り当てた筆跡データ識別情報と筆跡データとを対応付けて保持するものとする。情報処理装置100は、筆跡データ取得装置200から受信した筆跡データと、特定した記入用紙810の種別に応じた用紙情報とを合成して記入途中画像を生成し、生成した記入途中画像を表示装置500に表示させる。情報処理装置100は、入力装置400から筆跡データを識別するための筆跡データ識別情報を受信すると、生成した記入途中画像をプリンタ600に印刷させる。用紙情報は、記入用紙810に筆跡が記入される前から記載されている情報である。情報処理装置100は、例えば、取得した載置位置に対応する位置にある筆跡データを用紙情報と合成して記入途中画像を生成することによって、筆跡データと用紙情報との位置を合わせることができる。
筆跡データ取得装置200は、筆記具710によって記入用紙810に記入されている文字の筆跡を筆跡データとして取得する装置である。筆跡データ取得装置200は、本実施形態においては、記帳台900の天板910の上部から、天板910方向を撮像するカメラである。筆跡データ取得装置200は、撮像画像を構成する画素から所定の色を示す画素を特定し、特定した画素の集合を筆跡データとして取得することができる。この場合、所定の色とは、例えば、輝度や明るさなどを使用することができ、筆記具710によって記入がなされた場合に記入用紙810に残る筆跡の色に対応する色を使用することができる。情報処理装置100からの要求に応じて、筆跡データを情報処理装置100に送信する。筆跡データ取得装置200は、記帳台900の天板910の全域を撮像領域に含むような位置に設置されることが好ましい。
検出装置300は、顧客Cが筆記具710によって記入用紙810に文字が記入された際に筆記具710による記入対象項目の変更を検出して、記入対象項目の変更が検出された旨を示す変更情報を情報処理装置100に提供する装置である。その他、情報処理装置100は、顧客Cが記入しようとしている記入用紙810の種別を特定するための情報と記入用紙810の記帳台900の天板910における載置位置を検出するための情報とを情報処理装置100に提供する。検出装置300は、本実施形態においては、記帳台900の天板910の下部から、天板910方向を撮像する赤外線カメラである。検出装置300は、撮像画像に基づいて筆記具710の先端の位置が所定量以上移動したことを検出することによって記入対象項目が変更されたことを検出して、撮像画像を情報処理装置100に送信する。
検出装置300は、記入用紙810に対する記入開始をさらに検出するとともに記入開始を検出した際の記入用紙810に関する記入用紙関連情報を取得することとしてもよい。本実施形態では、検出装置300は、撮影画像に基づいて記帳台900の天板910に何らかの物が置かれたことを検出することによって記入用紙810に対する記入開始を検出することができる。具体的には、検出装置300は、例えば、その撮像領域中に人や物が映りこむとその時点の撮像画像を情報処理装置100に送信する。このため、検出装置300は、記帳台900の天板910の全域を撮像領域に含むような位置に設置されることが好ましい。検出装置300は、記入用紙810に対する記入開始を検出すると、撮像画像を情報処理装置100に送信する。また、検出装置300は、記入開始を検出した際の記入用紙810に関する記入用紙関連情報を取得することも可能である。本実施形態では、記入用紙810の撮影画像を記入用紙関連情報として使用することとする。
入力装置400は、情報処理装置100によって取得された筆跡データのいずれかを識別するための筆跡データ識別情報の入力を顧客Cから受け付ける装置である。入力装置400のボタンには、筆跡データ識別情報である「1」「2」「3」「4」が付されており、顧客Cが、例えば、筆跡データ識別情報「1」が付されたボタンを押下すると、筆跡データ識別情報「1」が情報処理装置100に送信される。なお、本実施形態では、入力装置400には、ボタンが設けられており、顧客Cは、ボタンを押下することによって生じる信号によって筆跡データ識別情報を情報処理装置100に送信することとする。しかし、入力装置400に設けられるボタンの代わりに他の入力用の構成を使用することもできる。例えば、入力装置400に設けられるボタンの代わりに表示装置500の第1表示領域511〜第4表示領域514に取り付けられるタッチパネルを使用することとしてもよい。
表示装置500は、情報処理装置100によって取得された筆跡データを表示する装置である。また、表示装置500は、情報処理装置100によって生成された記入途中画像を表示することもできる。表示装置500は、記入途中画像の合成元となっている筆跡データを識別するための筆跡データ識別情報に対応する位置に記入途中画像を表示する。本実施形態では、例えば、表示装置500は、筆跡データ識別情報「1」によって識別される筆跡データと用紙情報とが合成された記入途中画像を第1表示領域511に表示する。同様に、筆跡データ識別情報「2」によって識別される筆跡データと用紙情報とが合成された記入途中画像を第2表示領域512に表示し、筆跡データ識別情報「3」によって識別される筆跡データと用紙情報とが合成された記入途中画像を第3表示領域513に表示し、筆跡データ識別情報「4」によって識別される筆跡データと用紙情報とが合成された記入途中画像を第4表示領域514に表示する。図1に示すように、第1表示領域511から第4表示領域514のそれぞれには、筆跡データ識別情報「1」〜筆跡データ識別情報「4」が表示装置500によって表示されることとしてもよく、筆跡データ識別情報「1」〜筆跡データ識別情報「4」が記述された紙などが表示装置500に貼られていることとしてもよい。
プリンタ600は、情報処理装置100から出力された筆跡データに基づいて筆跡を印刷用紙に印刷する装置である。例えば、筆跡データが、筆跡された位置に相当する画素の集合によって構成される場合には、その画素に所定の色が付着するように印刷用紙に印刷する。所定の色は、筆跡データ取得装置200によって撮影された撮像画像に写されていた筆跡の色と同一であってもよいし、異なっていてもよい。また、プリンタ600は、情報処理装置100から出力された記入途中画像を印刷用紙に印刷することもできる。
記帳台900は、銀行内に設置され、顧客Cが記入用紙810に記入する際に用いる机である。記帳台900には天板910が備えられている。天板910は、例えば、半透明状となっており、記帳台900の下部に設置され、天板910の方向を向けられた赤外線カメラである検出装置300は、天板910の上部に置かれた記入用紙810を検出することができる。ここでは、天板910は、例えば、半透明状となっていることとするが、検出装置300によって記入対象項目変更を検出したり、記入用紙810の種類を特定したりすることができれば、特に半透明状となっていなくてもよい。
次に、図2および図3を用いて、本実施形態に係る情報処理システムによって使用される記入用紙の例について説明する。図2は、本実施形態において使用される記入用紙の表面を示す図である。図3は、本実施形態において使用される記入用紙の裏面を示す図である。
本実施形態に係る情報処理システム10によって使用される記入用紙810の表面810aには、その手続きをするために顧客Cに記入してもらうための項目名とその項目についての記入欄とが記載されている。図2に示すように、例えば、記入用紙810の表面810aには、氏名記入欄と、生年月日記入欄と、住所記入欄と、職業記入欄と、金額記入欄とが記載されている。一方、記入用紙810の裏面810bには、その記入用紙810の種別毎に固有のマーク811が印刷されている。
次に、図4を用いて、本実施形態において使用される用紙情報の構成について説明する。図4は、用紙情報の構成例を示す図である。
図4に示すように、用紙情報は、用紙情報の種別を示す情報の一例としてのマークと対応付けられて、マークとともに用紙情報記憶部121に記憶されている。ここでは、記入用紙810の種類が複数種類存在することとしているが、記入用紙810の種類が1種類の場合には、用紙情報は、マークと対応付けられていなくてもよい。用紙情報記憶部121によって記憶されている用紙情報やマークは、例えば、情報処理システム10の管理者などによって適宜に変更することが可能である。
次に、図5を用いて、本実施形態において使用される筆跡データの構成について説明する。図5は、筆跡データの構成例を示す図である。
図5に示すように、筆跡データ記憶部122によって記憶される筆跡データは、各項目についての記入が完了したタイミングで筆跡データ取得装置200によって取得され、筆跡データ取得装置200によって取得された筆跡データが筆跡データ取得部113によって取得されて順次に筆跡データ記憶部122に記憶される。ここでは、4つの筆跡データが筆跡データ記憶部122に記憶されることとされているが、筆跡データ記憶部122に記憶される筆跡データの数は、特に限定されるものではない。また、ここでは、筆跡データD1〜D4が、それぞれ筆跡データ識別情報の例としての項目「1」「2」「3」「4」に対応付けられ、項目「1」「2」「3」「4」とともに筆跡データ記憶部122によって記憶されている。
次に、図6を用いて、本実施形態に係る情報処理システムが有する情報処理装置の機能構成について説明する。図6は、情報処理装置100の機能構成を示すブロック図である。
本発明の実施形態に係る情報処理装置100は、用紙情報取得部111と、記入対象項目変更検出部112と、筆跡データ取得部113と、情報取得部114と、出力制御部115と、表示制御部116と、用紙情報記憶部121と、筆跡データ記憶部122とを主に備えるものである。
用紙情報記憶部121は、記入用紙810に文字が記入される前から記載されている情報である用紙情報を記憶する。例えば、図2に示した例では、記入用紙810の表面810aに記載されている「用紙A」や、「氏名」「生年月日」「住所」「職業」「金額」、罫線などが用紙情報に相当し、図3に示した例では、記入用紙810の裏面810bに記載されているマーク811などが用紙情報に相当する。図4に示したように、用紙情報は、例えば、マークに対応付けられ、マークとともに用紙情報記憶部121によって記憶されている。また、用紙情報には、用紙情報が印刷される印刷用紙のサイズを示す情報が含まれていることとしてもよい。
用紙情報取得部111は、用紙情報記憶部121から用紙情報を取得する。ただし、記入用紙810は1種類ではなく、複数種類存在する場合も想定される。このような場合には、用紙情報取得部111は、筆記具710によって記入されている記入用紙810の種別を特定し、特定した種別に応じた用紙情報を用紙情報記憶部121から取得する。より詳細には、用紙情報取得部111は、検出装置300から記帳台900の天板910方向を撮影した画像を取得し、その画像を解析することによって、顧客Cにより選択された記入用紙810の種別を特定し、特定した種別に応じた用紙情報を用紙情報記憶部121から取得すればよい。
上述したように、記入用紙810の裏面810bには、記入用紙810の種類ごとに固有のマーク811が印刷されており、記帳台900の天板910は半透明状となっている。顧客Cが記入用紙810を天板910の上に載置すると、検出装置300はこのときの天板910の下部から天板910方向を撮影した画像を情報処理装置100の用紙情報取得部111に送信するが、この画像には半透明の天板910を介して記入用紙810の裏面810bに印刷されたマーク811が撮影されている。用紙情報取得部111は、この画像からマーク811を検出し、マークの種類から顧客Cによって選択され、記帳台900に載置された記入用紙810の種別を特定する。用紙情報取得部111は、例えば、取得した画像を解析した結果、画像にマーク811「A」が記載されていると判断した場合には、記入用紙810の種別が「A」であると特定することができる。用紙情報取得部111は、記入用紙810の種別「A」に対応付けられて用紙情報記憶部121によって記憶されている用紙情報を、特定した種別に応じた用紙情報として取得することができる。
用紙情報取得部111は、その画像を解析することによって、顧客Cが記帳台900の天板910に置いた記入用紙810の載置位置を検出することも可能である。より詳細には、用紙情報取得部111は、検出したマーク811の位置に基づいて、載置された記入用紙810の位置を検出する。また、用紙情報取得部111は、その画像を解析することによって、顧客Cが記帳台900の天板910に置いた記入用紙810の向きを検出することも可能である。より詳細には、用紙情報取得部111は、検出したマーク811の向きに基づいて、載置された記入用紙810の向きを検出する。
記入対象項目変更検出部112は、記入対象項目の変更が検出された旨を示す変更情報を検出装置300から受信することによって記入対象項目の変更を検出する。記入対象項目変更検出部112は、記入対象項目の変更を検出すると、記入対象項目の変更を検出した旨を示す信号を筆跡データ取得部113に出力する。図2に示した例において、例えば、顧客Cが、筆記具710によって記入用紙810の表面810aに記入を開始し、「氏名」「生年月日」「住所」「職業」「金額」の記入欄に順に記入していくことを想定すると、「氏名」「生年月日」「住所」「職業」のそれぞれの記入が完了した時点で記入対象項目変更検出部112によって記入対象項目の変更が検出されることとなる。
本実施形態では、記入対象項目の変更は、検出装置300によって、撮像画像に基づいて筆記具710の先端が所定量以上移動したことが検出されることによって検出されることとしている。記入対象項目変更の検出精度を向上させるために、記入用紙810における各項目の記入欄の位置を示す位置情報を用紙情報記憶部121に記憶させておくことも可能である。そうすれば、記入対象項目変更検出部112は、撮像画像に含まれる筆記具710の先端の位置が用紙情報記憶部121によって記憶されている位置情報が示す位置のいずれかに一致した場合に、記入対象項目が変更されたと検出し、記入対象項目変更の検出精度を向上させることができる。
筆跡データ取得部113は、記入対象項目変更検出部112によって記入対象項目の変更が検出されるたびに筆跡データを筆跡データ取得装置200から取得する。したがって、図2に示した例では、筆跡データ取得部113は、「氏名」「生年月日」「住所」「職業」のそれぞれの記入が完了した時点における筆跡データを筆跡データ取得装置200から取得する。筆跡データの取得に際しては、例えば、筆跡データ取得部113は、筆跡データ取得装置200に筆跡データ送信要求を送信し、筆跡データ送信要求に対する応答として筆跡データ取得装置200から筆跡データを受信する。筆跡データ取得部113は、取得した筆跡データを筆跡データ記憶部122に記憶させる。本実施形態では、筆跡データを取得した順序「1」「2」「3」「4」を筆跡データ識別情報として筆跡データに対応付けて筆跡データ記憶部122にさらに記憶させることとする。
筆跡データ記憶部122は、筆跡データ取得部113によって取得された筆跡データを記憶する。また、本実施形態では、筆跡データ記憶部122は、筆跡データに対応付けられた筆跡データ識別情報をさらに記憶する。筆跡データ識別情報は、筆跡データを取得した順序に限定されるものではなく、筆跡データ記憶部122によって記憶された筆跡データを識別するための情報であればどのようなものであってもよい。
情報取得部114は、筆跡データ記憶部122によって記憶されている筆跡データを識別するための筆跡データ識別情報を取得する。本実施形態では、図1に示したように、筆跡データ取得部113によって筆跡データが取得された順序「1」「2」「3」「4」が入力装置400に示されており、順序「1」が示された位置付近にボタン411が設けられている。同様に、順序「2」が示された位置付近にボタン412が設けられ、順序「3」が示された位置付近にボタン413が設けられ、順序「4」が示された位置付近にボタン414が設けられている。顧客Cがボタン411を押下すると、入力装置400から情報取得部114に筆跡データ識別情報として「1」が送信される。同様に、顧客Cがボタン412を押下すると、入力装置400から情報取得部114に筆跡データ識別情報として「2」が送信され、顧客Cがボタン413を押下すると、入力装置400から情報取得部114に筆跡データ識別情報として「3」が送信され、顧客Cがボタン414を押下すると、入力装置400から情報取得部114に筆跡データ識別情報として「4」が送信される。
出力制御部115は、情報取得部114によって取得された筆跡データ識別情報によって識別される筆跡データを筆跡データ記憶部122から取得し、取得した筆跡データをプリンタ600に出力する。本実施形態では、出力制御部115は、情報取得部114によって取得された筆跡データ識別情報と一致する筆跡データ識別情報を筆跡データ記憶部122から検索し、一致する筆跡データ識別情報に対応付けられて記憶されている筆跡データを筆跡データ記憶部122から取得する。プリンタ600に筆跡データが出力されると、筆跡データの入力を受けたプリンタ600は、筆跡データに基づいて印刷用紙に筆跡を印刷する。顧客Cは、筆跡が印刷された用紙を使用することによって、一度記入した文字を再度記入用紙810に記入する手間を省略することができる。さらに、どこまで遡って記入済みの筆跡を印刷させるかについて項目ごとに指定することができる。
記入用紙810には、筆記具710によって記入が開始される前から項目や罫線などの用紙情報が記載されていることがある。したがって、出力制御部115は、用紙情報取得部111によって取得された用紙情報と筆跡データ記憶部122によって記憶されている筆跡データとを合成することによって記入途中画像を生成し、生成した記入途中画像をプリンタ600に出力することとしてもよい。プリンタ600に記入途中画像が出力されると、記入途中画像の入力を受けたプリンタ600は、記入途中画像を印刷用紙に印刷する。これによって、筆跡データに加えて、筆記具710によって記入が開始される前から記入用紙810に記載されている用紙情報も記入用紙に印刷することができる。出力制御部115は、筆跡データと用紙情報とを合成するに際して、用紙情報取得部111によって取得された記入用紙810の載置位置に相当する筆跡データと用紙情報を合成してプリンタ600に出力することとしてもよい。また、用紙情報取得部111によって取得された記入用紙810の向きに記入途中画像を合わせてプリンタ600に出力することとしてもよい。
出力制御部115は、取得した筆跡データを文字データに変換し、文字データに基づいて顧客Cに関する情報である顧客情報を取得し、取得した顧客情報を筆跡データとともにプリンタ600に出力することとしてもよい。このようにすれば、顧客Cによって既に記入された筆跡に基づいて、顧客Cによってまだ記入されていない顧客Cに関する情報を顧客情報から取得して、既に記入された筆跡と合わせて印刷用紙に印刷させることができる。これによって、顧客Cは、自身を識別するために必要な情報を記入しさえすれば、顧客情報に登録されている情報を記入する手間を省略することができる。顧客情報は、例えば、情報処理装置100と通信を行うことが可能な所定のサーバによって管理されているものである。
表示制御部116は、出力制御部115によって取得された筆跡データを表示装置500に表示させる。また、表示制御部116は、出力制御部115によって生成された記入途中画像を表示装置500に表示させることも可能である。表示制御部116は、記入途中画像の合成元となっている筆跡データを識別するための筆跡データ識別情報に対応する位置に記入途中画像を表示させる。図1に示した例では、表示制御部116は、筆跡データ識別情報「1」によって識別される筆跡データと用紙情報とが合成された記入途中画像を第1表示領域511に表示させる。同様に、筆跡データ識別情報「2」によって識別される筆跡データと用紙情報とが合成された記入途中画像を第2表示領域512に表示させ、筆跡データ識別情報「3」によって識別される筆跡データと用紙情報とが合成された記入途中画像を第3表示領域513に表示させ、筆跡データ識別情報「4」によって識別される筆跡データと用紙情報とが合成された記入途中画像を第4表示領域514に表示させる。
次に、図7を用いて、本実施形態に係る表示装置に表示される画面例について説明する。図7は、表示装置に表示される画面例を示す図である。
図7に示すように、記入途中画像811aは、出力制御部115によって、記入用紙810にあらかじめ記載されている用紙情報と氏名記入欄に対する記入が終わったときに記入用紙810に記入されていた筆跡とが合成されることによって生成された画像である。同様に、記入途中画像812aは、出力制御部115によって、記入用紙810にあらかじめ記載されている用紙情報と生年月日記入欄に対する記入が終わったときに記入用紙810に記入されていた筆跡とが合成されることによって生成された画像である。記入途中画像813aは、出力制御部115によって、記入用紙810にあらかじめ記載されている用紙情報と住所記入欄に対する記入が終わったときに記入用紙810に記入されていた筆跡とが合成されることによって生成された画像である。記入途中画像814aは、出力制御部115によって、記入用紙810にあらかじめ記載されている用紙情報と職業記入欄に対する記入が終わったときに記入用紙810に記入されていた筆跡とが合成されることによって生成された画像である。表示制御部116は、記入途中画像811a、812a、813a、814aを表示装置500に表示させる。このように、記入途中画像811a、812a、813a、814aを表示させることによって、顧客Cに対して各項目が記入し終わった段階のイメージを閲覧させ、顧客Cによる選択に使用することができる。
次に、図8を用いて、本実施形態に係る情報処理システムの動作について説明する。図8は、本発明の実施形態に係る情報処理システムによって実行される処理の流れを示すシーケンス図である。
まず、顧客Cが記入用紙810を記帳台900の天板910に載置して記入用紙810に記入を開始する(S101)と、検出装置300は記入用紙810の存在を検出して(S102)、撮像画像を検出情報として情報処理装置100に送信する(S103)。検出情報を受信した(S104)情報処理装置100は、用紙情報取得部111において、この検出情報からマークを検出して(図3参照)、顧客Cが載置した記入用紙810の種類を特定する。そして、用紙情報取得部111は、その記入用紙についての用紙情報を用紙情報記憶部121から取得する(S105)。用紙情報は、記入用紙810にあらかじめ記載されている項目や罫線などの記入用紙810における位置を示す情報などである。
次いで、顧客Cが記入用紙810に対して記入する項目を変更する(S111)と、検出装置300は顧客Cの動きを検出して(S112)、撮像画像を検出情報として情報処理装置100に送信する(S113)。検出情報を受信した(S114)情報処理装置100は、撮像画像に基づいて記入対象項目の変更を検出すると、筆跡データ取得装置200に筆跡データ送信要求を送信する(S115)。検出装置300によって顧客Cの動きが検出されたことをもって記入対象項目が変更されたことが検出されたとしてもよいが、ここでは、情報処理装置100が検出装置300から受信した撮像画像に基づいてさらに精度良く記入対象項目の変更を検出することとする。筆跡データ送信要求を受信した(S116)筆跡データ取得装置200は、取得した筆跡データを情報処理装置100に送信する(S117)。本実施形態では、筆跡データは、顧客Cによって記入用紙810に記入された文字の筆跡が筆跡データ取得装置200によって撮影されて取得される。
筆跡データを受信した(S118)情報処理装置100は、受信した筆跡データと取得した用紙情報とを合成することによって記入途中画像を生成する(S119)。表示装置500は、情報処理装置100によって生成された記入途中画像を表示する(S120)。顧客Cは、記入用紙810に対して記入をしていくうちに、ある項目の記入欄に対して書き間違えをする(S121)場合がある。顧客Cは、書き間違えをすると表示装置500によって表示されている表示内容(記入途中画像を含む)を閲覧し、どの項目まで記入が完了した段階から書き直しをしたいかを選択する。すなわち、プリンタ600に印刷させたい筆跡データを選択する。顧客Cは、その段階に対応するボタンを押下する(S132)ことによって入力装置400に対して選択した筆跡データを識別するための筆跡データ識別情報を入力する。
入力装置400は、その筆跡データ識別情報を含む印刷要求を情報処理装置100に送信する(S133)。入力装置400から印刷要求を受信した(S134)情報処理装置100は、印刷要求に含まれる筆跡データ識別情報によって識別される筆跡データと用紙情報とが合成されて生成された記入途中画像(S119において生成済み)をプリンタ600に送信することによってプリンタ600に記入途中画像の印刷を指示する(S135)。プリンタ600は、情報処理装置100から受信した記入途中画像を印刷用紙に印刷して(S136)、顧客Cに提供する。顧客Cは、プリンタ600によって印刷された用紙を使用して、所望の項目の記入が完了した時点から記入を再開することができる(S137)。
以上説明したように、本発明の実施形態に係る情報処理システム10によれば、顧客Cが記入用紙810に対して記入を行っている際に、記入対象項目を変更したタイミングにおける筆跡データを保持しておくことができる。記入用紙810に対する書き間違えをした顧客Cによって筆跡データが選択された場合には、情報処理システム10は、保持している筆跡データを印刷用紙に印刷して顧客Cに提供することができる。これによって、顧客Cは、所望の項目まで記入が終わった段階から記入を再開することができるため、書き直しを行う手間を軽減することができる。すなわち、記入用紙810への誤記入に気づいた顧客Cに対して、記入済みの項目のうちで誤記入をしてしまった項目以外の項目について再度記入させずに済むようになる。また、顧客Cによる記入効率を向上させることができるため、顧客Cによる記入を滞りなく完了させることができる。したがって、手続きを行う営業店の混雑具合を軽減し、営業店が顧客Cに提供するサービスの質の低下を防止することができる。
なお、上記実施形態において説明した情報処理装置100の各部の機能は、実際には、図示しないCPU(Central Processing Unit)などの演算装置がこれらの機能を実現する処理手順を記述した制御プログラムを記憶したROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)などの記憶媒体から制御プログラムを読出し、そのプログラムを解釈して実行することにより達成される。例えば、上記実施形態に係る情報処理装置100においては、用紙情報取得部111、記入対象項目変更検出部112、筆跡データ取得部113、情報取得部114、出力制御部115、および表示制御部116の各機能は、実際には、CPUがこれらの機能を実現する処理手順を記述したプログラムを実行することにより達成される。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記実施形態では、記入用紙810の種類の識別を赤外線カメラの撮像画像から、記入用紙810の裏面に印刷されたマーク811を検出することにより行ったが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、記入用紙810の大きさが記入用紙810の種類ごとに異なる大きさであり、赤外線カメラの撮像画像からこの大きさを検出することによって記入用紙810の種類を識別してもよい。また、例えば、記帳台900の天板910に圧力センサを設置し、圧力の検知によって記入用紙810の大きさを検出することによって記入用紙810の種類を識別してもよい。
また、上記実施形態では、顧客Cが記入用紙810に記入を開始したことを、赤外線カメラを用いて検出したが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、記帳台900の天板910に設置される圧力センサを用いて記入開始が検出されてもよい。または、記帳台900の前の床に体重センサを設置し、その体重移動から姿勢を検出することにより記入開始が検出されてもよい。或いは、顧客Cと記帳台900との距離を測定することが可能な位置に設置された赤外線センサによって記入開始が検出されてもよい。または、顧客Cによって筆記具710が筆記具ホルダ720から取り出されたことを検出する機能が筆記具ホルダ720に備えられていれば、そのような機能によって記入開始が検出されてもよい。記帳台900を使用して記入用紙810に記入を行う顧客Cの顔を撮影することが可能な位置にカメラを設置し、そのカメラによって撮影された撮影画像に人の顔が含まれていることが検出した場合に記入開始が検出されてもよい。
また、上記実施形態では、顧客Cが記入している記入欄の特定を赤外線センサで行うものとしたが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、記帳台900の天板910に圧力センサを設置し、圧力の検知によって顧客Cが記入している記入欄を特定してもよい。または、筆記具710の先端の位置を検出する機能が筆記具710などに備えられていれば、そのような機能によって顧客Cが記入している記入欄を特定してもよい。筆記具710の先端の位置を検出する手法としては、例えば、記入用紙810の表面の各位置に当該位置を識別するためのドットパターンが埋め込まれており、筆記具710によって、そのドットパターンを読み込み、読み込んだドットパターンを変換して得た位置に基づいて筆記具710の先端の位置を検出してもよい。或いは、筆記具710の先端付近に設けられている送信装置から略同時刻に超音波や赤外線を発信させ、記入用紙810の載置位置や向きを把握している受信装置によって、送信装置から受信した超音波や赤外線の到達時刻差に基づいて筆記具710の先端の位置を検出してもよい。
また、上記実施形態では、記入用紙810の載置位置や向きの特定を赤外線カメラの撮像画像から、記入用紙810の裏面に印刷されたマーク811を検出することにより行ったが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、記帳台900の天板910に圧力センサを設置し、圧力の検知によって記入用紙810の載置位置や向きを特定してもよい。
また、上記実施形態では、筆跡データ記憶部122によって記憶されている筆跡データは特に削除しないこととしているが、記入用紙810に対する記入が完了した段階で筆跡データ記憶部122に記憶されている筆跡データを削除することとしてもよい。このようにすれば、筆跡データ記憶部122の記憶領域を無駄に使用することを防止することができる。記入用紙810に対する記入が完了したことを検出する手法についても様々なものが想定される。例えば、赤外線カメラによって記入用紙810が持ち去られたことを検出することによって記入用紙810に対する記入完了を検出することができる。または、記帳台900の天板910に圧力センサを設置し、圧力の検知がなされなくなったことを検出することによって記入用紙810に対する記入の完了を検出すればよい。
また、上記実施形態では、銀行に設置された記帳台における情報処理システムを例に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、銀行以外の金融機関、病院の受付、電話会社および保険会社の契約窓口、交通機関の定期券購入窓口など、記帳台が設置されうるあらゆる場面に応用することができる。上記実施形態では、銀行の営業店に来店する顧客が記入用紙に記入を行う例について説明したが、記入用紙に記入する者は銀行の営業店に来店する顧客に限定されるものではない。したがって、記入用紙に記入する者は、顧客という立場でない一般的な記入者であってもよいことは明らかであり、公共の機関において手続きのために記入用紙に記入を行う者や、私的用途において記入用紙に記入を行う者であってもよい。
また、上記実施形態では、筆跡データ識別情報を4つとして、入力装置400及び表示装置500の構成を説明したが、筆跡データ識別情報の数は必要に応じて適宜変更してもよく、筆跡データ識別情報の数の変更に応じて入力装置400及び表示装置500の構成も適宜変更してもよい。
なお、上記実施形態では、筆跡データを時系列で取得し、筆跡データ識別情報に基づいて記入用紙への記入を誤る前の状態を選択できるようにしたが、記入対象項目ごとに筆跡データ識別情報を対応させて筆跡データ記憶部に記憶させ、前記入力装置400により任意の筆跡データ識別情報を選択できるようにしておくことにより、誤記入があった記入対象項目を選択させることで、選択された記入対象項目以外の記入対象項目の筆跡データをプリンタで印字出力させるようにしてもよい。
尚、本明細書において、シーケンス図に記述されたステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的に又は個別的に実行される処理をも含む。また時系列的に処理されるステップでも、場合によっては適宜順序を変更することが可能であることは言うまでもない。
10 情報処理システム
100 情報処理装置
111 用紙情報取得部
112 記入対象項目変更検出部
113 筆跡データ取得部
114 情報取得部
115 出力制御部
116 表示制御部
121 用紙情報記憶部
122 筆跡データ記憶部
200 筆跡データ取得装置
300 検出装置
400 入力装置
500 表示装置
600 プリンタ
710 筆記具
810 記入用紙
900 記帳台
910 天板
811a〜814a 記入途中画像

Claims (9)

  1. 筆記具によって記入用紙に文字が記入された際に前記筆記具による記入対象項目の変更を検出する検出装置と、前記筆記具によって前記記入用紙に記入されている前記文字の筆跡を筆跡データとして取得する筆跡データ取得装置と、情報処理装置と、前記筆跡データに基づいて前記筆跡を印刷用紙に印刷するプリンタとを有する情報処理システムであって、
    前記情報処理装置は、
    前記記入対象項目の変更が検出された旨を示す変更情報を前記検出装置から受信することによって前記記入対象項目の変更を検出する記入対象項目変更検出部と、
    前記記入対象項目変更検出部によって前記記入対象項目の変更が検出されるたびに前記筆跡データを前記筆跡データ取得装置から取得する筆跡データ取得部と、
    前記筆跡データ取得部によって取得された前記筆跡データを記憶する筆跡データ記憶部と、
    前記筆跡データ記憶部によって記憶されている前記筆跡データを識別するための筆跡データ識別情報を取得する情報取得部と、
    前記情報取得部によって取得された前記筆跡データ識別情報によって識別される前記筆跡データを前記筆跡データ記憶部から取得し、取得した前記筆跡データを前記プリンタに出力する出力制御部と、
    を備えることを特徴とする、情報処理システム。
  2. 前記情報処理装置は、
    前記記入用紙に前記筆跡が記入される前から記載されている情報である用紙情報を記憶する用紙情報記憶部と、
    前記用紙情報記憶部によって記憶されている前記用紙情報を取得する用紙情報取得部と、
    をさらに備え、
    前記出力制御部は、
    前記用紙情報取得部によって取得された前記用紙情報と前記筆跡データとを合成して得られる画像である記入途中画像を生成し、生成した前記記入途中画像を前記プリンタに出力する、
    ことを特徴とする、請求項1に記載の情報処理システム。
  3. 前記検出装置は、
    前記記入用紙に対する記入開始をさらに検出するとともに前記記入開始を検出した際の前記記入用紙に関する記入用紙関連情報を取得し、
    前記用紙情報取得部は、
    前記検出装置によって取得された記入用紙関連情報を前記検出装置から受信し、受信した前記記入用紙関連情報に基づいて前記記入用紙の種別を特定し、特定した前記記入用紙の種別に応じた前記用紙情報を前記用紙情報記憶部から取得する、
    ことを特徴とする、請求項2に記載の情報処理システム。
  4. 前記情報処理装置は、
    前記記入用紙における各項目の記入欄の位置を示す位置情報を記憶する用紙情報記憶部をさらに備え、
    前記記入対象項目変更検出部は、
    前記筆記具の先端の位置が前記用紙情報記憶部によって記憶されている前記位置情報が示す位置のいずれかに一致した場合に、前記記入対象項目が変更されたと検出する、
    ことを特徴とする、請求項1に記載の情報処理システム。
  5. 前記出力制御部は、
    取得した前記筆跡データを文字データに変換し、前記文字データに基づいて記入者に関する情報を記入者情報から取得し、取得した前記記入者に関する情報を前記筆跡データとともに前記プリンタに出力する、
    ことを特徴とする、請求項1に記載の情報処理システム。
  6. 前記情報取得部は、複数の前記筆跡データ識別情報から任意の筆跡データ識別情報を選択できる選択手段を備え、前記選択手段により選択された前記筆跡データ識別情報によって識別される前記筆跡データを前記筆跡データ記憶部から取得し、
    取得した前記筆跡データを前記プリンタに出力する出力制御部と、
    を備えることを特徴とする、請求項1に記載の情報処理システム。
  7. 前記情報取得部は、複数の前記筆跡データ識別情報から任意の筆跡データ識別情報を選択できる選択手段を備え、前記選択手段により選択された筆跡データ識別情報に対応付けられた記入対象項目の筆跡データ以外の筆跡データを取得し、
    取得した前記筆跡データを前記プリンタに出力する出力制御部と、
    を備えることを特徴とする、請求項1に記載の情報処理システム。
  8. 検出装置と、筆跡データ取得装置と、記入対象項目変更検出部と筆跡データ取得部と筆跡データ記憶部と情報取得部と出力制御部とを備える情報処理装置と、プリンタとを有する情報処理システムにおける情報処理方法であって、
    前記検出装置により、筆記具によって記入用紙に文字が記入された際に前記筆記具による記入対象項目の変更を検出するステップと、
    前記記入対象項目変更検出部により、前記記入対象項目の変更が検出された旨を示す変更情報を前記検出装置から受信することによって前記記入対象項目の変更を検出するステップと、
    前記筆跡データ取得装置により、前記筆記具によって前記記入用紙に記入されている前記文字の筆跡を筆跡データとして取得するステップと、
    前記筆跡データ取得部により、前記記入対象項目変更検出部によって前記記入対象項目の変更が検出されると前記筆跡データを前記筆跡データ取得装置から取得するステップと、
    前記筆跡データ記憶部により、前記筆跡データ取得部によって取得された前記筆跡データを記憶するステップと、
    前記情報取得部により、前記筆跡データ記憶部によって記憶されている前記筆跡データを識別するための筆跡データ識別情報を取得するステップと、
    前記出力制御部により、前記情報取得部によって取得された前記筆跡データ識別情報によって識別される前記筆跡データを前記筆跡データ記憶部から取得し、取得した前記筆跡データを前記プリンタに出力するステップと、
    前記プリンタにより、前記筆跡データに基づいて前記筆跡を印刷用紙に印刷するステップと、
    を含むことを特徴とする、情報処理方法。
  9. 筆記具によって記入用紙に文字が記入された際に前記筆記具による記入対象項目の変更を検出する検出装置と、前記筆記具によって前記記入用紙に記入されている前記文字の筆跡を筆跡データとして取得する筆跡データ取得装置と、情報処理装置と、前記筆跡データに基づいて前記筆跡を印刷用紙に印刷するプリンタとを有する情報処理システムにおける情報処理装置であって、
    前記記入対象項目の変更が検出された旨を示す変更情報を前記検出装置から受信することによって前記記入対象項目の変更を検出する記入対象項目変更検出部と、
    前記記入対象項目変更検出部によって前記記入対象項目の変更が検出されるたびに前記筆跡データを前記筆跡データ取得装置から取得する筆跡データ取得部と、
    前記筆跡データ取得部によって取得された前記筆跡データを記憶する筆跡データ記憶部と、
    前記筆跡データ記憶部によって記憶されている前記筆跡データを識別するための筆跡データ識別情報を取得する情報取得部と、
    前記情報取得部によって取得された前記筆跡データ識別情報によって識別される前記筆跡データを前記筆跡データ記憶部から取得し、取得した前記筆跡データを前記プリンタに出力する出力制御部と、
    を備えることを特徴とする、情報処理装置。

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