JP2004127200A - 電子ペン用帳票、確認用データ提供システム、サーバ装置及び確認用データ取得プログラム - Google Patents

電子ペン用帳票、確認用データ提供システム、サーバ装置及び確認用データ取得プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】電子ペンを利用した各種申請書類などの入力、処理システムにおいて、各種申請書類の記入内容をデータとしてサーバに送信したときに、記入内容が正しく受け付けられているかを確認することを可能とする。
【解決手段】電子ペンで読取り可能な専用ペーパーからなる帳票上に、利用者が電子ペンで確認用端末及びその確認用端末に適した変換データ形式を指定するための確認方法、又は利用者が電子ペンで帳票上に記入した内容を確認するための確認内容を指定するための機能をそれぞれ設ける。利用者は、これらの機能を利用して帳票上の内容を確認するための確認用端末の種別、変換データ形式、及び帳票上の内容を指定することができる。利用者はこれらの機能により、電子ペンを利用して作成した帳票上の内容となるストロークデータを端末装置を介してデータ処理サーバに送信したときに、そのデータ処理サーバが、帳票上の内容と相違なく、当該ストロークデータをイメージデータとして取込み、あるいはテキストなどの所定のデータ形式に変換処理しているかについて、利用者は手近にある確認用端末で確認できる。
【選択図】   図7

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子ペンを利用して帳票上に記入したデータを取得、又は処理をして、携帯電話、PDAその他の端末装置を通じて、その記入データを確認するためのシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、官公庁、金融機関あるいは民間会社その他に提出する申請書などの各種書類(以下、「各種申請書類」と呼ぶ。)には利用者がボールペンなどを利用して必要事項を記入し、記入済みの書類を提出していた。一方、近年では、従来からの紙の帳票の代わりに、帳票を電子化した電子フォームが利用されてきている。電子フォームは、紙の帳票の記入項目などを複数のフィールドとして含む電子データである。帳票を作成する利用者は、パーソナルコンピュータなどに電子フォームを読み込んで表示装置上に表示し、キーボードやマウスなどの入力装置を操作して電子フォームに必要事項を入力する。入力された事項は電子データとして取得され、ネットワークなどを通じて当該帳票の提出先機関などに送信することができる。
【0003】
しかし、官公庁、金融機関あるいは民間会社などに提出する各種申請書類を作成する場合、パーソナルコンピュータの操作方法に関する知識を十分に有しない利用者や、キーボード入力をあまり得意としない利用者などにとっては、上述の電子フォームを上手に利用することは難しいことが多い。そのような利用者にとっては、むしろ従来から行われているように、紙の帳票に対してペン入力する方法が最も容易である。
【0004】
このような場合に有効な入力デバイスとして、近年、「電子ペン」、「デジタルペン」などと呼ばれるペン型入力デバイスが登場しており(以下、本明細書では「電子ペン」と呼ぶ。)、その代表的なものとしてスウェーデンのAnoto社が開発した「アノトペン(Anoto pen)」が知られている。アノトペンは、所定のドットパターンが印刷された専用紙(以下、「専用ペーパー」と呼ぶ。)とペアで使用される。アノトペンは、通常のインクタイプのペン先部に加えて、専用紙上のドットパターンを読み取るための小型カメラと、Bluetooth対応の通信ユニットを搭載している。利用者が専用紙上にアノトペンで文字などを書いたり、専用紙上に図案化されている画像をチェックすると、ペンの移動に伴って小型カメラが専用紙上のドットパターンを検出し、利用者が書き込んだ文字、画像などの入力データ(「ストロークデータ」ともいう)が取得される。この入力データが、Bluetooth対応の通信ユニットによりアノトペンから近くのパーソナルコンピュータや携帯電話などの端末装置に送信される。このアノトペンを利用したシステムは、キーボードに代わる入力デバイスとして利用することが可能であり、上述のパーソナルコンピュータやキーボードの使用に抵抗がある利用者にとっては非常に使いやすい。一方、官公庁などの各種申請書類の提出先でも、利用者の記入事項は従来のように紙の書類としてではなく、入力データとして取得することができるので、そのままその後サーバなどによって電子的な処理(イメージデータとして取込むことや、テキストデータに変換するなど)を行うことができるというメリットがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述のような電子的な処理がされた帳票(原本)の入力データが、サーバによって原本の内容と相違なくイメージデータとして取込まれ、あるいはテキストデータなどに変換処理がされているかどうかについて、利用者は確認をする必要が生じる。
【0006】
本発明は、以上の点に鑑みてなされたものであり、利用者が入力デバイスとして電子ペンを利用して記入を行った場合に、利用者の手近にあるパーソナルコンピュータ、携帯電話及びPDAなどの端末装置で記入内容を容易に確認することを可能とする確認用データ提供システムを提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の1つの観点では、確認用データ提供システムは、所定のドットパターンが印刷された電子ペン用帳票から光学的に前記ドットパターンを読み取ることによって、利用者が記入した情報を端末装置で確認するための確認情報を含む当該電子ペン用帳票に記入された利用者記入データを取得し、端末装置に送信する電子ペンと、前記電子ペンから送信された前記利用者記入データを受信し、ネットワークを介してサーバ装置に送信する前記端末装置と、前記端末装置から送信された前記利用者記入データを受信する前記サーバ装置と、を備え、前記確認情報は確認方法を含み、前記サーバ装置は、前記確認情報に基づいて、前記利用者記入データを前記確認方法により指定された端末装置へ送信する送信手段を備える。
【0008】
上記の確認用データ提供システムによれば、利用者は、電子ペンを利用して電子ペン用帳票上に必要事項を記入し、さらに利用者が記入した情報を事後確認するための電子ペン用帳票上の確認したい内容を確認情報として指定する。確認情報は、利用者が確認の際に使用したい端末を示す確認方法を含む。電子ペンは、確認情報を含む利用者記入データを取得して端末装置へ送信し、端末装置は電子ペンから受信した確認情報を含む利用者記入データをさらにサーバ装置へ送信する。サーバ装置は、利用者記入データの中から確認方法を取得する。そして、利用者記入データを確認方法により指定された端末装置に送信する。
【0009】
よって、利用者が電子ペン用帳票に記入した利用者記入データが、サーバ装置によって電子ペン用帳票に記入した内容と相違なく受信されたか否か、さらには、例えば正しくイメージデータとして取込まれ、あるいはテキストなどの所定のデータ形式に変換処理されているかについて、利用者は、端末装置を利用して確認することができる。
【0010】
上記の確認用データ提供システムの一態様では、前記確認情報は確認内容を含み、前記送信手段は前記利用者記入データから前記確認内容に対応する利用者記入データを選択して送信する。よって、利用者は自分が指定した確認内容に対応する利用者記入データを指定した端末装置上で確認することができる。
【0011】
上記の確認用データ提供システムの一態様では、前記電子ペン用帳票は、確認方法を指定するためのドットパターンが印刷されたチェック欄を有し、前記送信手段は、前記利用者記入データ中に含まれる前記確認方法に基づいて前記端末装置を選択し、当該端末装置に対して適したデータ形式で前記確認内容に対応するデータを送信することができる。
【0012】
上記の確認用データ提供システムの他の一態様では、前記電子ペン用帳票は、確認内容を指定するためのドットパターンが印刷されたチェック欄を有し、前記送信手段は、前記利用者記入データ中に含まれる前記確認内容に基づいて前記利用者記入データから確認内容に対応する利用者記入データを選択することができる。
【0013】
本発明の他の観点では、サーバ装置は、所定のドットパターンが印刷された電子ペン用帳票から光学的に前記ドットパターンを読み取ることによって、利用者が記入した情報を確認するための確認情報を含む当該電子ペン用帳票に記入された利用者記入データを取得するサーバ装置であって、前記確認情報は確認方法を含み、前記端末装置から前記利用者記入データを受信する受信手段と、前記利用者記入データを、前記確認方法により指定された端末装置に対して送信する送信手段と、を備える。
【0014】
上記のサーバ装置によれば、利用者は、電子ペンを利用して電子ペン用帳票上に必要事項を記入し、さらに利用者が記入した情報を事後確認するための電子ペン用帳票上の確認したい内容を確認情報として指定する。確認情報は、利用者が確認の際に使用したい端末を示す確認方法を含む。電子ペンは、確認情報を含む利用者記入データを取得して端末装置へ送信し、端末装置は電子ペンから受信した確認情報を含む利用者記入データをさらにサーバ装置へ送信する。サーバ装置は、利用者記入データの中から確認方法を取得する。そして、利用者記入データを取得し、確認方法により指定された端末装置に送信する。
【0015】
よって、利用者が電子ペン用帳票に記入した利用者記入データが、サーバ装置によって電子ペン用帳票に記入した内容と相違なく受信されたか否か、さらには、例えば正しくイメージデータとして取込まれ、あるいはテキストなどの所定のデータ形式に変換処理されているかについて、利用者は、端末装置を利用して確認することができる。
【0016】
本発明の他の観点では、確認用データ取得プログラムは、コンピュータ上で実行することにより、前記コンピュータを、確認方法に対応するドットパターンが印刷されたチェック欄を有する電子ペン用帳票に対して電子ペンにより入力することにより得られる利用者記入データを取得する取得手段、前記利用者記入データから、前記確認方法を示す情報を検出する手段、前記利用者記入データを、前記確認方法により指定される端末装置へ送信する送信手段、として機能させる。
【0017】
上記の確認用データ取得プログラムをコンピュータ上で実行することにより、上述のサーバ装置を実現することができる。
【0018】
本発明の他の観点では、インクペンユニット及び光学的にドットパターンを読み取る読み取りユニットを備える電子ペンにより記入される電子ペン用帳票は、前記ドットパターン上に設けられ、必要事項が記入される記入欄と、前記ドットパターン上であって前記記入欄外に設けられ、前記確認方法を選択する場合に電子ペンにより記入される第1のチェック欄を有し、前記第1のチェック欄内のドットパターンは前記電子ペン用帳票へ入力された前記利用者記入データの確認方法を示す情報に対応している。
【0019】
上記の電子ペン用帳票によれば、利用者は、電子ペンを利用して電子ペン用帳票上に必要事項を記入し、さらに利用者が記入した情報を事後確認するための電子ペン用帳票上の確認したい内容を確認情報として指定する。確認情報は、利用者が確認の際に使用したい端末を示す確認方法を含む。電子ペンは、確認情報を含む利用者記入データを取得して端末装置へ送信し、端末装置は電子ペンから受信した確認情報を含む利用者記入データをさらにサーバ装置へ送信する。サーバ装置は、利用者記入データの中から確認方法を取得する。そして、利用者記入データを確認方法により指定された端末装置に送信する。よって、利用者は、電子ペン用帳票に記入した情報がサーバ装置側で正しく受信されているか否かを、確認方法により指定した端末上で確認することができる。
【0020】
上記の電子ペン用帳票の一態様は、前記ドットパターン上であって前記記入欄外に設けられ、前記確認内容を選択する場合に電子ペンにより記入される第2のチェック欄をさらに有し、前記第2のチェック欄内のドットパターンは前記電子ペン用帳票へ入力された前記利用者記入データの確認内容を示す情報に対応している。よって、利用者は自分が指定した確認内容に対応する利用者記入データを指定した端末装置上で確認することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の好適な実施の形態について説明する。
【0022】
[電子ペン]
まず始めに、電子ペンについて説明する。図1は電子ペンの使用形態を模式的に示す図であり、図2は電子ペンの構造を示す機能ブロック図である。図1に示すように、電子ペン10は、ドットパターンがプリントされた専用ペーパー20と組み合わせて使用される。電子ペン10は、通常のインクペンと同様のペン先部17を備えており、利用者は通常のインクペンと同様に専用ペーパー20上に文字などを書くことになる。
【0023】
図2に示すように、電子ペン10は、その内部にプロセッサ11、メモリ12、Bluetoothトランシーバ13、バッテリー14、赤外線LED15、カメラ16及び圧力センサ18を備える。また、電子ペン10は通常のインクペンと同様の構成要素としてインクカートリッジ(図示せず)などを有する。
【0024】
電子ペン10は、ペン先部17により専用ペーパー20上に描かれたインクの軌跡をデータ化するのではなく、専用ペーパー20上で電子ペン10が移動した軌跡座標をデータ化する。赤外線LED15が専用ぺーパー20上のペン先部17近傍を照明しつつ、カメラ16が専用ペーパー20にプリントされているドットパターンを読み取り、データ化する。つまり、電子ペン10は専用ペーパー20上で利用者が電子ペン10を移動させることにより生じるストロークを画像データ又はベクトルデータとして取得することができる。
【0025】
圧力センサ18は、利用者が電子ペン10により専用ペーパー上に文字などを書く際にペン先部17に与えられる圧力、即ち筆圧を検出し、プロセッサ11へ供給する。プロセッサ11は、圧力センサ18から与えられる筆圧データに基づいて、赤外線LED15及びカメラ16のスイッチオン/オフの切換を行う。即ち、利用者が電子ペン10で専用ペーパー20上に文字などを書くと、ペン先部17には筆圧がかかる。よって、所定値以上の筆圧が検出されたときに、利用者が記述を開始したと判定して、赤外線LED15及びカメラ16を作動する。
【0026】
カメラ16は専用ペーパー20上のドットパターンを読み取り、そのパターンデータをプロセッサ11に供給する。プロセッサ11は、供給されたドットパターンから、専用ペーパー20上でのX/Y座標を算出する。
【0027】
プロセッサ11は、利用者の記述が行われる間に、筆圧の配列データ及びX/Y座標データを取得し、タイムスタンプ(時間情報)と関連付けてメモリ12に記憶していく。よって、メモリ12内には利用者の記述内容に対応するデータが時系列で記憶されていく。メモリ12の容量は例えば1Mバイト程度とすることができる。
【0028】
利用者により送信指示がなされるまでは、取得された全てのデータはメモリ12内に保持される。そして、利用者が送信指示を行うと、Bluetoothトランシーバ13により、電子ペン10と所定距離内にある端末装置25へメモリ12内のデータが送信される。基本的には、一度送信指示がなされると、電子ペン10はメモリ12内に記憶していた全てのデータを端末装置25へ送信するため、メモリ12内はクリアされる。よって、送信後にもう一度同じ情報を端末装置25へ送信したい場合には、利用者は専用ペーパー20上に再度記述を行う必要がある。なお、この場合、利用者は専用ペーパー20上にインクペンで書かれた文字などをなぞればよいことになる。
【0029】
電子ペン10自体は、送信ボタンなどの機能ボタンを備えておらず、送信指示その他の指示は、利用者が専用ペーパー20上の所定位置に設けられた専用ボックスを電子ペン10でチェックすることにより実行される。専用ボックスの位置座標には、予め送信指示が対応付けられており、プロセッサ11は専用ボックスの位置座標を受信すると、Bluetoothトランシーバ13にメモリ12内のデータを供給し、端末装置25への送信を行わせる。なお、電子ペン10はディスプレイやボタンなどを持たないが、データの送信完了を電子ペンの振動により示すことができる。
【0030】
バッテリー14は電子ペン10内の各要素に電源供給するためのものであり、例えば電子ペンのキャップ(図示せず)により電子ペン10自体の電源のオン/オフを行うことができる。
【0031】
このように、電子ペン10は利用者が専用ペーパー20上に記述した文字などに対応する座標データ及び筆圧データを取得して近傍の端末装置25へ送信する機能を有するが、電子ペン10のペン先部17は通常のインクペンとなっているため、専用ペーパー20上に記述した内容はオリジナルの原本として残るという特徴がある。即ち、紙の原本に対して記述するのと同時に、その内容を座標データなどの形態でリアルタイムに電子化することができる。
【0032】
なお、上記の例では、電子ペン10から端末装置25へのデータ送信をBluetoothの無線伝送により行う例を挙げているが、その代わりに例えばケーブルを使用した有線によるデータ伝送や、電子ペン10と端末装置25の一部に設けられた端子などの接触によるデータ伝送など、各種の方法で電子ペン10から端末装置25へのデータ伝送を行うことが可能である。
【0033】
なお、電子ペン10の標準機能によれば、電子ペン10により得られるデータは、原則として座標データ又はベクトルデータの形態であり、テキストデータではない。但し、電子ペン10は標準機能として、専用ペーパー20上に設けられた専用エリアに記述することにより、英数字に限りテキスト化する機能は備えている。なお、端末装置25などにおいて、電子ペン10から送信された座標データやベクトルデータから、文字認識アプリケーションを利用してテキストデータを得ることはもちろん可能である。
【0034】
また、電子ペン10内には、ペン自体及びその所有者に関するプロパティ情報(ペン情報及びペン所有者情報)を保持することができ、アプリケーションから参照することができる。ペン情報としては、バッテリーレベル、ペンID、ペン製造者番号、ペンソフトウェアのバージョン、サブスクリプションプロバイダのIDなどを保持できる。また、ペン所有者情報としては、国籍、言語、タイムゾーン、emailアドレス、空きメモリ容量、名前、住所、ファックス/電話番号、携帯電話番号などを保持することができる。
【0035】
次に、電子ペンにより利用者が記述した内容のX/Yデータを取得する方法について説明する。前述のように専用ペーパー20には、所定のドットパターンが印刷されている。電子ペン10のカメラ16は、利用者が専用ペーパー20上に記述したインクの軌跡を読み取るのではなく、専用ペーパー20上のドットパターンを読み取る。実際、図1に示すように、赤外線LED15による照明領域及びカメラ16の撮影領域(照明領域内に位置する)は、ペン先部17が専用ペーパー20に接触する位置とはずれている。
【0036】
ドットパターンはカーボンを含む専用インキなどで印刷されており、カメラ16はその専用インキによるパターンのみを認識することができる。専用インキ以外のインキ(カーボンを含まない)により、専用ペーパー20上に罫線や枠などを印刷しても、電子ペンはそれらを認識することはない。よって、専用ペーパー20を利用して各種申請書などの帳票を作成する際は、専用インキ以外のインキで入力枠や罫線、注意書きなどを印刷する。
【0037】
ドットパターン32は、図3に例示するように、各ドットの位置がデータに対応付けされている。図3の例では、ドットの位置を格子の基準位置(縦線及び横線の交差点)から上下左右にシフトすることにより、0〜3の2ビット情報を表示した例である。このようにして表現された情報の組み合わせにより、専用ペーパー20上の位置座標が決定される。図4(a)に例示するように、縦横2mmの範囲内に36個のドットが格子状に配置され、これらのドットにより示されるデータの配列(図4(b))が、その専用ペーパー20上の位置座標と対応付けされている。よって、電子ペン10のカメラ16が図4(a)に示すようなドットパターン32を撮影すると、プロセッサ11はカメラ16から入力されるドットパターン32のデータに基づいて図4(b)に示すデータ配列を取得し、それに対応する専用ペーパー20上の位置座標(即ち、そのドットパターン32がその専用ペーパー20上のどの位置にあるのか)をリアルタイムで算出する。なお、ドットパターン32を認識する最小単位は2mm×2mmであり、カメラ16は毎秒100回程度の撮影を行う。
【0038】
次に、専用ペーパー20について説明する。専用ペーパー20の構造の一例を図5に示す。図示のように、専用ペーパー20は、台紙30上にドットパターン32が印刷され、その上に罫線などの図案34が印刷されている。台紙30は通常は紙であり、ドットパターン32は前述のようにカーボンを含んだ専用インキにより印刷される。また、通常のインキなどにより図案34が印刷される。ドットパターン32と図案34とは同時に印刷してもよいし、いずれかを先に印刷してもよい。
【0039】
図案34の例を図6に示す。図6は、ある申込書の例であり、複数の記入欄38や送信ボックス欄39が印刷されている。図6には明確に図示されていないが、実際にはドットパターン32が申込書の全面に印刷されており、その上に記入欄38や送信ボックス欄39が通常のインキにより印刷されている。利用者は、ドットパターン32を意識することなく、従来からある申込書と同様に、電子ペン10を使用して必要事項を申込書の各記入欄38に記入すればよい。
【0040】
専用ペーパー20上の領域は大きく2種類の領域に分けることができる。1つは記入エリアであり、電子ペン10による記述内容をそのまま情報として取り扱うエリアである。図6の例では複数の記入欄38がこれに該当する。もう1つは機能エレメントであり、対応するエリア内を電子ペン10でチェックした際に、予めそのエリアに対して定義されているアクション、指示などを実行するようになっている。図6の例における送信ボックス欄39がこれに該当する。
【0041】
送信ボックス欄39は前述したように電子ペン10内に記憶されているデータを近傍の端末装置25へ送信するための指示を行う際に使用される。利用者が送信ボックス欄39内に電子ペン10でチェックを入れると、電子ペン10が送信ボックス欄内のドットパターン32を読み取る。当該パターンは送信指示に対応付けられており、電子ペン10内のプロセッサ11はBluetoothトランシーバ13にメモリ12内の記憶データの送信命令を発する。
【0042】
ドットパターン32の割り当ては、通常、アプリケーション(用紙の種類)毎に行われる。即ち、ある申込書内のドットパターン32は1枚の用紙の中で重複することはないが、同一の申込書には全て同じドットパターン32が印刷されている。よって、利用者が電子ペン10で必要事項を入力すると、その入力事項がその申込書のどの項目に対するものであるかを、申込書上の座標データから特定することができる。
【0043】
このように、ドットパターン32を印刷した専用ペーパー20上に所定の図案34を印刷することにより、専用ペーパー20を利用した各種申請書が作成できる。利用者は電子ペン10を使用して通常の要領で必要事項を記入すれば、その電子データが自動的に取得される。
【0044】
上記の例では、ドットパターン32は専用ペーパー20上にカーボンを含むインキにより印刷されているが、プリンタ及びカーボンを含むインクを使用してドットパターン32を通常の紙上にプリントすることも可能である。さらに、専用ペーパー20上の図案34も印刷ではなく、プリンタにより形成することも可能である。ドットパターン32をプリンタにより紙上に形成する場合には、1枚1枚に異なるドットパターン32を形成することが可能である。よって、形成されたドットパターン32の違いにより、それらの用紙1枚1枚を識別し、区別することが可能となる。
【0045】
なお、本明細書においては、「印刷」の語は、通常の印刷のみならず、プリンタによるプリントも含む概念とする。
【0046】
次に、電子ペン10により取得したデータの送信処理について説明する。前述のように、電子ペン10の通信機能はBluetoothによるものであり、専用ペーパー20に入力したデータを取り扱うサービスサーバ(特定の申込書であれば、その申込先のサーバということになる)に対して電子ペン10から直接的にデータを送信することはできない。よって、電子ペン10により取得したデータは、端末装置25からサービスサーバ27へ送信される。
【0047】
その際の処理を図2を参照して説明する。電子ペン10が取得したデータは、主として利用者が入力した事項のデータであるが、通常はそのデータの送信先であるサービスサーバ27がどこであるかの情報は含まれていない。その代わりに、その専用ペーパー20に関するアプリケーションやサービスを特定する情報が専用ペーパー20上のドットパターンに含まれており、利用者の入力作業中に専用ペーパー20からその情報が取得されている。よって、電子ペン10から入力データを受け取った端末装置25は、まず、問い合わせサーバ26に対して、その専用ペーパー20に対して入力されたデータをどのサービスサーバ27へ送信すべきかの問い合わせを行う。問い合わせサーバ26は、専用ペーパー20毎に、対応するサービスサーバ27の情報を有しており、端末装置25からの問い合わせに応じて、当該専用ペーパー20に関するサービスなどを行うサービスサーバ27の情報(URLなど)を端末装置25へ回答する。それから、端末装置25は、電子ペン10から取得した入力データをそのサービスサーバ27へ送信することになる。なお、上記の例では端末装置25、問い合わせサーバ26及びサービスサーバ27が別個に構成されているが、これらの幾つか又は全てを1つの装置として構成することも可能である。
【0048】
[確認用データ提供システム]
次に、本発明に係る確認用データ提供システム1について説明する。
【0049】
図7に、確認用データ提供システム1の概略構成を示す。図7に示す確認用データ提供システム1は、利用者が電子ペン10を利用して作成した帳票のストロークデータを端末装置25からネットワーク2を介してデータ処理サーバ9に送信したときに、そのデータ処理サーバ9が、帳票上に記入された内容と相違なく当該ストロークデータをイメージデータとして取込み、あるいはテキストなどの所定のデータ形式に変換処理しているかについて、利用者は、手近にある確認用端末5を利用することで確認することができるシステムである。
【0050】
図7に示すように、確認用データ提供システム1は、端末装置25と、データ処理サーバ9と、確認用端末5とがネットワーク2を通じて接続されて構成される。ネットワーク2の1つの好適な例はインターネットである。
【0051】
まず、本システムにおいて利用者が記入した帳票上の内容を確認する方法について概要を述べておく。
【0052】
利用者は、電子ペン10を利用して帳票(本例では、ある注文確認用帳票とする。)上に設けられた項目にしたがって必要事項を記入する。即ち、図8に示すように、注文帳票3には、注文、確認方法及び確認内容といった各記入エリアが設けられており、利用者は、それらの各記入エリアについて電子ペンを利用して必要事項の記入をすることとなる。
【0053】
具体的には、注文記入エリア4は、ある商品を注文するために必要事項を記入するためのエリアであり、利用者は、後述するようにユーザID、あるいは注文数量、価格及び送付先などの各項目にしたがって注文内容を電子ペンで記入する。確認方法記入エリア6は、利用者が作成した前記注文記入エリア4上の指定した内容(後述する確認内容記入エリアで指定した内容)を事後において確認するために必要となる確認用端末の種別、及びその確認用端末の表示/印刷に適した変換データ形式を電子ペン10で選択するための記入エリアである。従って、利用者は、電子ペン10を利用して確認方法記入エリア6上に設けられた所定の確認用端末5及び変換データ形式を指定することとなる。確認内容記入エリア7は、利用者が前記注文記入エリア4において記入した注文内容のうちどの内容(例えば、注文数量及び価格)を確認するのかを、電子ペン10で指定するための記入エリアである。このとき、利用者は、確認内容記入エリア7において電子ペンで記入する際には、全内容の確認を指定することも、あるいは全内容のうち所定の内容だけ指定することも機能上できるようになっている。従って、利用者は、例えば、確認内容記入エリア7上において複数の項目にしたがって記入した注文内容のうち、注文数量及び価格の内容のみ指定し事後において確認するための内容とすることができる。
【0054】
こうして、利用者は、注文帳票3上に設けられた注文、確認方法及び確認内容の各記入エリア4、6、7への記入が終了すると、図8に示す注文帳票3上に設けられた送信ボックス欄31に電子ペンでチェックを入れる。これにより、注文帳票3上の内容となる注文、確認方法及び確認内容の各入力データは、電子ペン10のメモリ12内にストロークデータとして取込まれ、電子ペン10は、その取込まれたストロークデータを端末装置25に送信する。端末装置25は、注文、確認方法及び確認内容の各ストロークデータを受信すると、そのストロークデータをネットワーク2を通じてデータ処理サーバ9に送信する。
【0055】
データ処理サーバ9は、注文、確認方法及び確認内容の各ストロークデータを受信すると、その各ストロークデータを関連付けて記憶する。即ち、データ処理サーバ9は、それらの各ストロークデータに基づいて、後述する確認用データテーブルを生成する。そして、データ処理サーバ9は、予めデータ処理サーバ9内にインストールされている確認用データ取得プログラムにより、確認用データテーブル上の注文、及び確認内容の各ストロークデータに基づいて確認用データを取得する。さらに、データ処理サーバ9は、確認用データ取得プログラムにより、確認用データテーブル上の確認方法ストロークデータに基づいて、利用者が事後確認するための確認用端末5、及びその確認用端末5に適した変換データ形式を特定する。また、データ処理サーバ9は、確認用データを確認用端末5に送信するために必要となる送信先情報、即ち、確認用データテーブル上の指定されたユーザIDに基づいて、Email、Fax番号、又はTel番号などの情報を参照するために、データベース8にアクセスしてもよい。これにより、データ処理サーバ9は、Email、Fax番号などの情報を参照して、利用者の手近にある確認用端末5に確認用データを送信する。また、確認用データを確認用端末5に送信するために必要となるEmailなどの送信先情報を、データベース8から取得するのではなく、利用者に帳票上に記入させることもできる。以下の説明では、データベース8に登録された送信先情報を利用する場合について説明する。なお、確認用データテーブル及び確認データ取得プログラムの詳細については後述する。
【0056】
こうして、利用者が電子ペン10を利用して作成した注文帳票3上の注文内容となるストロークデータを端末装置25がデータ処理サーバ9に送信したときに、そのデータ処理サーバ9が注文帳票3上の注文内容と相違なく、当該ストロークデータをイメージデータとして取込み、あるいはテキストなどの所定のデータ形式に変換処理しているかについて、利用者は、手近にある確認用端末5を利用して確認することができる。
【0057】
[注文帳票]
次に、本発明のシステムにおいて使用する注文帳票3について説明する。図8は、本発明のシステムにおいて使用する注文帳票3の一例を示したものである。
【0058】
注文帳票3は、注文記入エリア4と、確認方法記入エリア6と、確認内容記入エリア7と、送信ボックス欄31と、を備える。ここで、注文帳票3は、紙媒体であり、上述した専用ペーパー20として作成されている。即ち、図5に例示するように、台紙30上に所定のドットパターン32が印刷されており、その上に注文、確認方法、及び確認内容の各記入エリア4、6、7に対応した所定の文字、及び枠などの図案34が印刷されている。先に述べたように、ドットパターン32は電子ペン10が認識できるように、カーボンを含んだインキ又はインクにより印刷されている。一方、所定の文字、及び枠などの図案34は、通常の(カーボンを含まない)インキ又はインクにより印刷されているため、電子ペン10がそれを認識することはない。
【0059】
次に、注文帳票3上に設けられた注文記入エリア4、確認方法記入エリア6、及び確認内容記入エリア7について説明する。
【0060】
(1)注文記入エリア
まず、注文記入エリア4について説明する。図9は、注文記入エリア4の一例を示したものである。図9の例では、注文記入エリア4は、○○○注文を示すタイトル、商品イメージ、ユーザID、あるいは注文数量、価格、送付先、注文者の氏名及び住所などの複数の項目からなる文字及びこれらに対応する枠などの図案が印刷されている。図示のように、注文記入エリア4は、利用者に関する個人情報などを示すユーザID記入欄40と、注文数量、価格、及び送付先などの各項目に対応する複数の記入欄41と、を備える。
【0061】
ユーザID記入欄40は、上述したようにデータ処理サーバ9が、確認方法記入エリア6において利用者が指定した確認用端末5に対し、確認用データを送信するときに参照される情報(Email、Fax番号、又はTel番号など)を特定するために、利用者が電子ペン10でチェックするための記入欄である。尚、電子ペン10を利用した本発明のシステムでは、電子ペン10のメリットを活かすために、注文帳票3に対する記入のみならず、ユーザID記入欄40への入力も電子ペン10を入力デバイスとして行う。
【0062】
以下、それらの具体的な手法について説明する。
【0063】
まず、電子ペン10を利用したユーザID入力方法について図10を参照して説明する。
【0064】
本来、ユーザIDを作成するには、利用者が端末装置25を操作することにより入力する必要がある。しかし、電子ペン10のメリットを十分に生かすためには、それらユーザIDも電子ペン10により入力できることが好ましい。そこで、以下の方法により、電子ペン10と注文帳票3などの専用ペーパー20を使用してユーザIDを入力する。
【0065】
ユーザID入力の第1の方法は、図10(a)に示すようなユーザID記入欄40を注文記入エリア4上に予め印刷しておく方法である。図10(a)において、各数字に対応するチェックボックス欄は注文帳票3を構成する専用ペーパー20上に、通常のインキにより印刷される。各枠に対応する数値は、そのチェックボックス欄の枠内のドットパターン32が示すデータと対応付けられている。即ち、最も左上のチェックボックス内のドットパターン32はユーザIDの7桁目がゼロであることを示し、右下のチェックボックス内のドットパターンはユーザIDの1桁目が9であることを示す。そのようなドットパターン32とユーザIDの桁数及び数字の情報とは、相互に対応付けられて例えばデータ処理サーバ9に接続されたデータベース8内にユーザID対応付け情報として保存される。よって、利用者は、ユーザID記入欄40の対応するチェックボックス欄の枠内に電子ペン10でチェックを入れれば、それに対応するストロークデータが端末装置25を経由してデータ処理サーバ9へ送信される。データ処理サーバ9内のアプリケーションは、データベース8内に登録されているユーザID対応付け情報を参照して、利用者が入力したユーザIDを取得することができる。なお、ユーザID対応付け情報を端末装置25内に記憶し、端末装置25内に用意したアプリケーションが、ユーザID対応付け情報を参照してドットパターン32に対応するユーザIDを取得するようにすることもできる。
【0066】
通常のマークシートでは、楕円形などの記入欄を正確に塗りつぶす必要があるが、電子ペン10を利用したユーザID記入欄40では、チェックボックス欄の枠内にチェックマークを記入するだけで、カメラがドットパターン32を認識するので、容易に入力を行うことができる。
【0067】
また、注文記入エリア4側に余白が少ない場合には、図10(b)に示すように10桁を表すのに最低限必要な4ビット型のユーザID記入欄40を使用することができる。この場合は、各桁について入力される1つ又は複数のチェック位置の組み合わせにより、入力されたユーザIDを特定することができる。
【0068】
ユーザID入力の第2の方法は、図10(c)に示すようなバーコードタイプのユーザID記入欄40を注文記入エリア4上に印刷する方法であり、予めいくつかのユーザIDに対応するパターンを注文記入エリア4側に印刷しておき、利用者がそのうちからユーザIDを選択する際に使用できる。具体的には、図10(c)に示すように、ドットパターン32が印刷された専用ペーパー20上に、ドットパターン32が欠落した部分を帯状に形成しておく。この帯状のパターンは、予め特定のユーザIDをバーコード化して得られる。電子ペン10はペンの移動軌跡に対応する位置の座標データを専用ペーパー20から読み取るので、パターンの欠落部を予め帯状に作っておき、その上を電子ペン10でなぞれば、図10(c)に示すように、パターンの欠落部で不連続となったパターンが取得できる(図10(c)の取得データ)。このパターンをバーコードのように利用し、ユーザIDと対応付けておけば、利用者は電子ペン10でパターン上をなぞるだけで対応するユーザIDを入力することができる。よって、注文記入エリア4側にいくつかのパターンを選択肢として印刷しておき、利用者がそれらのいずれかを電子ペン10でなぞることにより、対応するユーザIDを端末装置25へ送信することができる。
【0069】
このユーザID入力方法は、利用者がいくつかのユーザIDの中から選択するのではなく、特定のユーザIDを入力する場合でも、そのユーザIDが既知であれば利用することができる。例えば、利用者が自己のユーザIDを入力するような場合、利用者が利用者登録などを行いユーザIDを取得する際に、注文受付会社側は当該利用者に対して、ユーザIDをバーコード化したパターン用紙の小片(機能的には、専用のユーザID入力シートと考えることができる)を配布する。利用者は、電子ペン10を利用して注文記入エリア4の作成を行う際、必要事項の記入の前後又は記入途中に、当該パターン用紙の小片を電子ペン10でなぞることにより、そのバーコードに対応付けられたユーザIDを入力することができる。
【0070】
図10(c)に示すパターンの欠落部は、ドットパターン32の印刷時にドットパターン32を印刷しないこととして作成することができる。また、欠落部なしで作成された通常の注文記入エリア4に対して、インクジェットプリンタやトナーを用いた記録により、カーボンを含む専用インキやトナーで帯状のパターンをプリントすることにより、後から作成することもできる。帯状パターンの部分はカーボンを含むインキやトナーがドットパターン32を覆うため、電子ペン10はドットパターン32を読めなくなり、その結果図10(c)に示すような不連続なパターンが取得データとして得られる。
【0071】
上述のユーザID入力方法により、利用者は注文記入エリア4に対して必要事項を記入した後、別途端末装置25の入力デバイスを使用してユーザIDのみを入力するといった手間を省くことができる。これにより、専用ペーパー20からなる注文帳票3と電子ペン10の組み合わせのみにより、入力作業を完結させることが可能となる。
【0072】
以上説明したようにユーザIDを入力する方法としては、いくつかの種類が存するが、本例においては、図9に示すように、上述した10桁を表すのに最低限必要な4ビット型のユーザID記入欄40を使用する。
【0073】
次に、記入欄41について説明する。
【0074】
図9に示すように、記入欄41は、利用者が、注文数量、価格、送付先、氏名及び住所などの各項目にしたがって電子ペン10で必要事項を記入するための枠である。記入欄41の枠内は、図示しないが予め項目ごとに異なるドットパターン32で印刷されていたり、あるいは利用者が、電子ペン10で記入欄41の枠内に必要事項を記入することにより、各記入欄41の枠内のドットパターン32に対応した位置情報を示すストロークデータが取得できるように形成されている。利用者が、電子ペン10を用いて記入欄41の枠内に必要事項を記入すると、電子ペン10が記入欄41の枠内のドットパターン32を読み取る。そして、電子ペン10内のプロセッサ11が、当該記入欄41の枠内に記入されたX/Y座標のストロークデータを取得し、電子ペン10内のメモリ12に記憶するようになっている。
【0075】
以上を踏まえて、利用者が電子ペン10を利用して注文記入エリア4に実際の注文データを記入した場合に、電子ペン10のメモリ12内にその注文データが取込まれるまでの流れについて具体的に説明する。
【0076】
まず、複数ある注文帳票3上における注文記入エリア4の一例を図14(a)に示す。本例では、利用者が電子ペンを利用してフロッピー(登録商標)ディスクの注文をした場合を一例として示している。
【0077】
図示のように、注文記入エリア4には、フロッピー(登録商標)ディスクの注文というタイトルからなる図案42、商品イメージからなる図案43、ユーザID及びそれに対応するユーザID記入欄40からなる図案44、注文数量、価格及び送付先などの各項目及びそれらの各項目に対応する記入欄41からなる図案45が印刷されている。この例では、図案43がイメージであり、図案42、44〜45が英数字等の文字や枠である。各図案42〜45は、図14(b)に示すように、注文記入エリア4のページ毎に設定されたエリアに対して印刷されている。
【0078】
図14(a)に示す図案42〜45に対応する印刷エリアの配置を図14(b)に示す。図14(a)及び(b)から理解されるように、各図案42〜45は、図案の印刷後のサイズなどに応じて予め設定された個々のエリア1−1〜1−8…に対して印刷される。各エリア1−1〜1−8…は、注文記入エリア4上における位置座標(XY座標)により規定されている。例えば、エリア1−1は、位置座標(c1、d1)〜位置座標(c2、d2)で規定される範囲とされる。
【0079】
本例では、注文帳票3は、用紙毎(即ちページ毎)に異なるドットパターン32が印刷されている。よって、利用者が電子ペン10を使用して注文記入エリア4の特定のページ上の特定の位置に書込を行うと、電子ペン10はドットパターン32に基づいて、どのページの注文記入エリア4のどの座標に書込が行われたかを示すデータを生成する。つまり、電子ペン10は、書込を行ったページを示すデータ及び位置座標を示すデータを生成し、内部のメモリ12に記憶する。本例では図示のようにユーザID記入欄には、2160032というユーザIDが電子ペンにより記入されており、一方、注文数量、価格及び送付先などの項目に対応する各記入欄41には、実際の注文データが電子ペンにより記入されているため、電子ペン10は、それらの書込を行ったページを示すデータ(page1)及び位置座標を示すデータを生成し、内部のメモリ12に記憶することとなる。
【0080】
(2)確認方法記入エリア
次に、確認方法記入エリア6について説明する。図11(a)は、確認方法記入エリア6の一例を示したものである。この確認方法記入エリア6は、先にも述べたように、利用者が電子ペン10で記入した注文記入エリア4上の指定した内容、即ち、確認用データを事後において確認するために必要となる確認用端末の種別、及びその確認用端末の表示/印刷に適した変換データ形式を電子ペン10で選択するための記入エリアである。図11(a)に示すように、確認方法記入エリア6は、利用者選択項目としてパーソナルコンピュータ、携帯電話、テレビジョンなどの確認用端末の種別、あるいはHTML、PDF/FFなどその確認用端末5の表示/印刷などに適した変換データ形式からなる図案が予め印刷されており、利用者は、所望する確認用端末の種別、又は変換データ形式を適切に選択できるようになっている。また、図示のように、確認方法記入エリア6上には、確認用端末の種別、あるいは変換データ形式のそれぞれの欄に設けられた各項目に対応する複数の記入欄61を有している。
【0081】
記入欄61は、利用者が電子ペン10を利用してチェックするための枠であり、その記入欄61の枠内は、図12(b)に示すように、予め記入欄61ごとに異なるドットパターン32で印刷されていたり、あるいは図12(a)に示すように、利用者が、電子ペン10で記入欄61の枠内をチェックすることにより、各記入欄61の枠内のドットパターン32に対応した位置情報を示すストロークデータが取得できるように形成されている。このとき、利用者は、確認用端末の種別、あるいは変換データ形式のそれぞれの欄に設けられている各記入欄61について、いずれか1つの記入欄61を選択し電子ペン10でチェックすることもでき、一方複数の記入欄61を選択し電子ペン10でチェックすることもできる。
【0082】
確認用端末の種別の欄に設けられている複数の記入欄61をチェックすることにより、複数の確認用端末の種別を選択した場合の利用方法としては、例えば、利用者は、注文記入エリア4上において記入した内容のうち重要な確認用データのみを取急ぎ確認したい場合には手近にある携帯電話などの確認用端末5を活用することで確認し、また利用者は、注文記入エリア4上において記入した注文内容が広範にわたるような場合には、適切に表示可能な画面を有するパーソナルコンピュータなどの確認用端末5を活用して確認するような場合が挙げられる。
【0083】
一方、変換データ形式の欄に設けられている複数の記入欄61をチェックすることにより、複数の変換データ形式を選択した場合の利用方法としては、例えば、利用者が確認用端末の種別において複数の確認用端末の種別を選択した場合に、その各確認用端末5に適した表示形式のデータに変換する場合が挙げられる。
【0084】
より具体的には、例えば確認方法記入エリア6において、利用者が確認用端末の種別としてパーソナルコンピュータ及び携帯電話の確認用端末5を選択した場合に、パーソナルコンピュータについては、PDF/FF(電子フォーム)などの変換データ形式を選択し、一方携帯電話については、HTMLサブセットなどの変換データ形式を選択する場合が挙げられる。
【0085】
本例における確認方法記入エリア6においては、利用者が確認用端末の種別を選択できるように構成しているが、注文確認用帳票4の内容・種類如何によっては確認用端末の種別、及び変換データ形式を利用者に選択させることなく、両者とも予め初期設定(デフォルト)することもできる。また、記入がある場合のみ、その記入に応じた確認端末及び確認方法を使用し、記入が無い場合にはデフォルトを使用することとしてもよい。
【0086】
(3)確認内容記入エリア
図11(b)は、確認内容記入エリア7の一例を示したものである。この確認内容記入エリア7は、図示のように利用者選択項目として全内容の確認という欄と、部分内容の確認という欄とに大別して図案が印刷されており、利用者は、所望する確認内容の選択をすることができるように形成されている。全内容の確認は、利用者が作成した注文記入エリア4上の全内容を確認用端末5で確認するのに選択するための欄であり、一方部分内容の確認は、利用者は、作成した注文記入エリア4上の内容のうち所望する部分内容72(注文のタイトル、商品イメージ、ユーザIDなど)を確認用端末5で確認するのに選択するための欄である。
【0087】
図11(b)に示すように、この確認内容記入エリア7は、利用者が、注文帳票3上における全内容の確認を選択するための1つの記入欄71と、注文帳票3上における部分内容の確認を選択するため、その各部分内容72に対応する複数の記入欄73とを有する。記入欄71、73は、利用者が電子ペン10を利用してチェックするための枠であり、これらの記入欄71、73の枠内は、図13(b)に示すように、予め各部分内容72ごとに異なるドットパターンで印刷されていたり、あるいは図13(a)に示すように、利用者が電子ペン10で記入欄71、73の枠内をチェックすることにより、各記入欄71、73の枠内のドットパターン32に対応した位置情報を示すストロークデータが取得できるように形成されている。
【0088】
確認内容の方法としては、利用者が、全内容の確認、あるいは部分内容の確認のうち、いずれか一方を選択して、その選択した一方の欄に設けられた記入欄71、又は73の枠内に電子ペン10でチェックを入れることにより行う。全内容の確認を選択した場合は、利用者は電子ペン10を利用して、その欄に設けられた記入欄71の枠内をチェックする。この場合の利用方法としては、例えば、利用者は、電子ペン10を利用して作成した注文記入エリア4上の全内容について、データ処理サーバ9が、その全内容と相違なく当該ストロークデータをイメージデータとして取込み、あるいはテキストなどの所定のデータ形式に変換処理しているかについて、確認用端末5で確認したい場合などが挙げられる。この場合の確認用端末5としては、パーソナルコンピュータなどが好適である。
【0089】
一方、部分内容の確認を選択した場合は、その欄に設けられた複数の部分内容72(注文のタイトル、商品イメージ、ユーザIDなど)に対応する各記入欄73のうち、利用者が所望する部分内容72の記入欄73を選択して電子ペン10でチェックを入れる。この場合の利用方法としては、例えば、利用者は、電子ペン10を利用して作成した注文記入エリア4上の部分内容72について、データ処理サーバ9が、その部分内容72と相違なく当該ストロークデータをイメージデータとして取込み、あるいはテキストなどの所定のデータ形式に変換処理しているかについて、手近にある確認用端末5で取急ぎ確認したい場合などが挙げられる。この場合の確認用端末5としては、携帯電話、携帯情報端末(PDA)などが好適である。
【0090】
さらに、部分内容の確認を選択した場合の他の利用方法として、利用者が、部分内容の確認を選択し、その欄に設けられた部分内容72に対応する複数の記入欄73を電子ペン10でチェックした場合には、その選択した複数の部分内容72のうち所定の部分内容72については所定の確認用端末5で確認し、その所定の部分内容72以外の他の部分内容72(所定の部分内容72を含んでいてもよい。)については他の確認用端末5で確認するようにするような場合が挙げられる。具体的には、例えば、利用者は、部分内容の確認の欄に設けられた注文数量、価格、送付先、氏名及び住所といった部分内容72に対応する各記入欄73を選択して電子ペン10でチェックした場合に、注文数量、価格、及び送付先といった早急に確認したい部分内容72については、取敢えず手近にある携帯電話などの確認用端末5で確認しておき、氏名、及び住所(このとき、注文数量、価格、及び送付先の部分内容72を含む場合であってもよい。)といった部分内容72については、その後パーソナルコンピュータなどの確認用端末5で確認するような場合が挙げられる。この場合は、部分内容に対応する記入欄73に異なる記号を記入することにより、各部分内容をどの確認用端末5で確認するかを利用者が指定することができる。例えば、利用者が図11(a)に示す確認方法中の携帯電話に対応する記入欄61に記号「○」(他の記号、アルファベットなどでもよい)を記入し、同時に確認内容の注文数量のみの記入欄73に「○」を記入すれば、利用者は注文数量のみを携帯電話で即座に確認することができる。他の確認用端末で確認したい内容については、他の記号「例えば△」で確認用端末及び確認内容を指定すればよい。
【0091】
次に、注文帳票3上に設けられた送信ボックス欄31について説明する。
【0092】
送信ボックス欄31は、利用者が電子ペン10を利用して注文帳票3上の注文4、確認方法6、及び確認内容7の各記入エリアへの記入が終了した後に、それらに記入したストロークデータを端末装置25に送信するために、電子ペン10でチェックをするための枠である。利用者は、図8に示す注文帳票3上に設けられた送信ボックス欄31の枠内を電子ペン10でチェックを入れると、電子ペン10が送信ボックス欄31の枠内のドットパターン32を読み取る。そして、電子ペン10内のプロセッサ11は、その送信ボックス欄31の枠内にチェックされたX/Y座標のストロークデータを取得し、電子ペン10内のメモリ12に記憶すると共に、その記憶しているストロークデータを端末装置25へ送信するようにしている。
【0093】
次に、上記した注文帳票3上のストロークデータを受信した端末装置25について述べる。
【0094】
端末装置25は、好適には注文を行う利用者が所持し、又は、注文受付け業務を行う会社の営業窓口などに設置され、電子ペン10から送信される注文帳票3上のストロークデータを受信し、データ処理サーバ9へ送信するための中継端末としての役割を果たすものである。したがって、端末装置25は、図7に示すように、電子ペン10から送信される注文帳票3上の注文、確認方法、及び確認内容の各記入エリアのストロークデータを受信し、それらのストロークデータをネットワーク2を通じてデータ処理サーバ9へ送信する。
【0095】
次に、データ処理サーバ9について詳しく説明する。
【0096】
図15は、本発明の確認用データ提供システム1の機能構成を示す。図示のように、データ処理サーバ9は、確認用データテーブル9a、及び確認用データ取得プログラム9bを有する。
【0097】
確認用データテーブル9aは、図16に示すように、ページ情報、ユーザID、確認方法、確認内容、及び注文の各記入エリアなどへ記入されたストロークデータを対応付けて記憶できるように構成されたテーブルである。この確認用データテーブル9aは、データ処理サーバ9が注文帳票3上のストロークデータを受信していないときは、そのテーブル内には未だストロークデータが生成されていない状態となっている。したがって、データ処理サーバ9は、端末装置25からページ情報、ユーザID、確認方法、確認内容及び注文の各記入内容のストロークデータを受信すると、それらの各ストロークデータを対応付けて記憶する。なお、図16においては、説明の便宜上、ストロークデータは対応するエリアの座標により示している、実際には対応するデータ自体が格納される。
【0098】
一方、確認用データ取得プログラム9bは、確認用データテーブル9aに記憶されたページ情報、ユーザID、確認方法6、確認内容7、及び注文4の各記入エリアのストロークデータに基づき、その記入内容を示すデータ(以下、「確認用データ」と呼ぶ。)を取得するためのプログラムであり、データ処理サーバ9内にアプリケーションプログラムとしてインストールされている。即ち、確認データは、利用者が注文帳票3に対して記入した記入内容を示すデータである。確認データ取得プログラム9bは、利用者が注文帳票3に記入した記入内容に対応するストロークデータを画像データに変換するか、又は、文字認識など行ってテキストデータに変換し、それを確認用データとする。この確認用データは、その後利用者が指定した確認用端末5へ送信される。
【0099】
次に、利用者が電子ペン10により作成した注文帳票3上の注文内容を端末装置25を介しデータ処理サーバ9に送信したとき、データ処理サーバ9が、その注文内容に対応するストロークデータを受信して、確認用データテーブル9aを生成し確認用データを取得するまでの一連の流れを一例として示す。
【0100】
まず、利用者は、注文帳票3上の注文記入エリア4において、電子ペン10を利用してユーザID記入欄40をチェックし、注文数量、価格、送付先などの注文内容を記入する。尚、ここでは、図14(a)に示す注文記入エリア4の例とする。次に、利用者は、電子ペン10を利用して注文帳票3上の確認方法記入エリア6において、確認用端末の種別としてパーソナルコンピュータの記入欄61をチェックすると共に、その確認用端末5に適した変換データ形式としてHTML(電子フォーム)の記入欄61にチェックを入れる。さらに、利用者は、電子ペン10を利用して注文帳票3上の確認内容記入エリア7において、全内容の確認を選択し、その欄に設けられた記入欄71にチェックを入れる。これにより、ページ情報、ユーザID、確認方法6、確認内容7、及び注文4の各記入エリアのストロークデータが生成される。そして、利用者は、注文帳票3上の作成が終了すると、そこに設けられた送信ボックス欄31を電子ペン10でチェックする。
【0101】
これにより、電子ペン10のメモリ12に記憶された前記ストロークデータが端末装置25に送信されると共に、さらにネットワークを通じてデータ処理サーバ9へ送信される。
【0102】
データ処理サーバ9は、ページ情報、ユーザID、確認方法6、確認内容7、及び注文4の各記入エリアのストロークデータを受信すると、それらの各ストロークデータを対応付けて記憶し確認用データテーブル9aを生成する。また、データ処理サーバ9は、確認用データ取得プログラム9bにより確認用データテーブル9aに基づいて、図16の1ページ(注文帳票3上のページ)に示すような確認用データ(A00001〜A00008…)を取得する。また、前記同様な方法によりデータ処理サーバ9は、図16(a)の2ページに示すような確認用データ(B00001〜B00003)を取得する。
【0103】
すなわち、前者の1ページに示す例では、確認方法記入エリア6上において、利用者は確認用端末の種別としてパーソナルコンピュータを選択し、その確認用端末5に適した変換データ形式としてHTML(電子フォーム)を選択している。一方、確認内容記入エリア7上においては、利用者は全内容の確認を選択している。後者の2ページに示す例では、確認方法記入エリア6上において、利用者は確認用端末の種別として携帯情報端末(PDA)を選択し、その確認用端末5に適した変換データ形式としてHTMLサブセット(電子フォーム)を選択している。一方、確認内容記入エリア7においては、利用者は部分内容の確認を選択し、確認する部分内容72として商品イメージ、注文数量及び価格を選択している。尚、確認用データ(A00001〜A00008…)、確認用データ(B00001〜B00003)などに示すそれぞれのデータは、テキストや画像などの確認用データの種類を示している。
【0104】
こうして、データ処理サーバ9は、確認用データテーブル9aに基づき確認用データを取得すると、そこに接続されたデータベース8にアクセスして、利用者が注文記入エリア4上において指定したユーザIDに対応する情報(Email、Fax番号、又はTel番号など)を参照して、確認用データを利用者の指定した確認用端末5に送信する。
【0105】
確認用端末5は、図7に示すように、パーソナルコンピュータ、携帯電話、テレビジョン、ファクシミリ、プリンタ、電子ペーパー、あるいは携帯情報端末(PDA)などの利用者が最も手近で利用し易い端末装置であり、利用者は、その端末装置を利用することで注文した内容を事後において確認することができるものである。したがって、利用者が電子ペン10を利用して作成した注文帳票3上の内容を示すストロークデータを端末装置25を介してデータ処理サーバ9に送信したときに、そのデータ処理サーバ9が注文帳票3上の内容と相違なく、当該ストロークデータをイメージデータとして取込み、あるいはテキストなどの所定のデータ形式に変換処理しているかについて、利用者は手近にある確認用端末5を利用することで確認することができる。
【0106】
[確認用データ提供処理]
次に、上記の確認用データ提供システム1により実行される確認用データ提供処理について説明する。図17は、確認用データ提供処理のフローチャートである。
【0107】
まず、利用者は、電子ペン10を利用して注文帳票3上の注文記入エリア4、確認方法記入エリア6、及び確認内容記入エリア7に必要事項を入力して、注文帳票3を作成する。次に、注文帳票3上に設けられた送信ボックス欄31を電子ペン10でチェックすることにより、各記入エリアのストロークデータを端末装置25に送信する(ステップS1)。
【0108】
端末装置25は、注文、確認方法、及び確認内容の各記入エリアのストロークデータを受信すると、それをネットワーク2を介してデータ処理サーバ9へ送信する(ステップS2)。
【0109】
データ処理サーバ9は、各記入エリアのストロークデータを受信すると、確認用データテーブル9aを生成する(ステップS3)。そして、データ処理サーバ9は、そこにインストールされている確認用データ取得プログラム9bにより、確認用データテーブル9aに基づき、それらの各ストロークデータに必要な処理(文字認識によるテキストデータへの変換、画像データへの変換など)を行って確認用データを生成する(ステップS4)。また、データ処理サーバ9は、確認用データテーブル9aに基づき、確認方法記入エリア6のストロークデータから確認用端末の種別、及び変換データ形式を特定する(ステップS5)。さらに、データ処理サーバ9は、そこに接続されたデータベース8にアクセスして、確認用データテーブル9a上において指定されたユーザIDに基づき、それ対応する確認用端末5の情報(Email、Fax番号、又はTel番号など)を特定する(ステップS6)。これにより、データ処理サーバ9は、その特定された情報を参照し、確認用データを利用者の指定した確認用端末5に送信する(ステップS7)。
【0110】
利用者は、確認用端末5を起動させて確認用データを閲覧することにより、自分が電子ペン10及び注文帳票3を利用して行った注文内容が正しく受付られているか否かを確認する(ステップS8)。
【0111】
尚、上記した確認用データを確認用端末5に表示した例を図18(a)又は(b)示す。
【0112】
図18(a)は、前述した図16に示す確認用データテーブル9aの第1ページの注文内容を示した一例である。即ち、図18(a)は、データ処理サーバ9により取得された確認用データ(B00001〜B00003)を携帯情報端末(PDA)に表示する場合を示している。一方、図18(b)は、前述した図16に示す確認用データテーブル9aの第2ページの注文内容を示した一例である。即ち、図18(b)は、データ処理サーバ9により取得された確認用データID(A00001〜A00009…)をパーソナルコンピュータに表示する場合を示している。
【0113】
[変形例]
上記の実施形態では、注文帳票3上に注文記入エリア4、確認方法記入エリア6、及び確認内容記入エリア7の各記入エリアを設けた場合を例示しているが、これに限らず、エリアを注文帳票、確認用帳票及び確認内容記入帳票というように別個の帳票として構成することも可能である。
【0114】
上記の実施形態では、注文帳票3上の確認内容記入エリア7において、利用者選択項目として、全内容の確認、あるいは部分内容の確認をするために、それらの欄に設けられた各記入欄71、73を利用者が電子ペン10でチェックするようにした場合について説明したが、これに限らず、利用者選択項目として全内容の確認を選択するための記入欄71を設けることなく、部分内容の確認をするための複数の記入欄73のみを設けるように構成してもよい。これにより、利用者が注文帳票3上における注文記入エリア4の内容のうち、部分内容の確認の欄に設けられた所望する部分内容72に対応する各記入欄73を電子ペン10でチェックした場合には、上記したように利用者はその選択した確認用データを確認用端末5で確認することができる。一方、利用者が注文帳票3上における注文記入エリア4の内容のうち、部分内容の確認の欄に設けられた部分内容72に対応する各記入欄73のいずれをも電子ペン10でチェックしなかった場合には、全内容の確認を選択したように処理することもできる。
【0115】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、電子ペンと専用ペーパーからなる帳票とを利用し、その帳票上に設けられた確認方法、あるいは確認内容といった各機能を活用することとした。よって、利用者が電子ペンを利用して作成した帳票上の内容となるストロークデータを端末装置を介してデータ処理サーバに送信したときに、そのデータ処理サーバが、帳票上の内容と相違なく、当該ストロークデータをイメージデータとして取込み、あるいはテキストなどの所定のデータ形式に変換処理されたか否かについて、利用者は所望の確認用端末で確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】電子ペンの使用形態を模式的に示す図である。
【図2】電子ペンの構造を示す機能ブロック図である
【図3】専用ペーパーに印刷されたドットパターンによる情報の表現方法を説明する図である。
【図4】ドットパターン及びそれに対応する情報の例を示す。
【図5】専用ペーパーにより構成される帳票の構造を示す。
【図6】帳票の例を示す。
【図7】電子ペン及び専用ペーパーを利用した確認用データ提供システムの概略構成を示す図である。
【図8】注文確認用帳票の例を示す。
【図9】注文確認用帳票上における注文の記入エリアの例を示す。
【図10】注文の記入エリア上に設けられたユーザIDの入力方法を説明するための図である。
【図11】注文確認用帳票上における確認方法及び確認内容の各記入エリアの例を示す。
【図12】確認方法の記入エリア上に設けられた記入欄を説明するための図である。
【図13】確認方内容の記入エリア上に設けられた記入欄を説明するための図である。
【図14】注文の記入エリア上の印刷例及びエリア規定例を示す図である。
【図15】図7に示す確認用データ提供システムの機能構成を示す図である。
【図16】図15に示す確認用データテーブルの一例を示す。
【図17】本発明による確認用データ提供処理のフローチャートである。
【図18】利用者の確認用端末上に表示した確認用データの表示例を示す。
【符号の説明】
1 確認用データ提供システム
2 ネットワーク
3 注文確認用帳票
5 確認用端末
8 データベース
9 データ処理サーバ
10 電子ペン
11 プロセッサ
12 メモリ
13 トランシーバ
14 バッテリー
15 LED
16 カメラ
17 ペン先部
20 専用ペーパー
25 端末装置

Claims (8)

  1. 所定のドットパターンが印刷された電子ペン用帳票から光学的に前記ドットパターンを読み取ることによって、利用者が記入した情報を端末装置で確認するための確認情報を含む当該電子ペン用帳票に記入された利用者記入データを取得し、端末装置に送信する電子ペンと、
    前記電子ペンから送信された前記利用者記入データを受信し、ネットワークを介してサーバ装置に送信する前記端末装置と、
    前記端末装置から送信された前記利用者記入データを受信する前記サーバ装置と、を備え、
    前記確認情報は確認方法を含み、前記サーバ装置は、前記確認情報に基づいて、前記利用者記入データを前記確認方法により指定された端末装置へ送信する送信手段を備えることを特徴とする確認用データ提供システム。
  2. 前記確認情報は確認内容を含み、前記送信手段は前記利用者記入データから前記確認内容に対応する利用者記入データを選択して送信することを特徴とする請求項1に記載の確認用データ提供システム。
  3. 前記電子ペン用帳票は、確認方法を指定するためのドットパターンが印刷されたチェック欄を有し、
    前記送信手段は、前記利用者記入データ中に含まれる前記確認方法に基づいて前記端末装置を選択し、当該端末装置に対して適したデータ形式で前記確認内容に対応するデータを送信することを特徴とする請求項2に記載の確認用データ提供システム。
  4. 前記電子ペン用帳票は、確認内容を指定するためのドットパターンが印刷されたチェック欄を有し、
    前記送信手段は、前記利用者記入データ中に含まれる前記確認内容に基づいて前記利用者記入データから確認内容に対応する利用者記入データを選択することを特徴とする請求項2に記載の確認用データ提供システム。
  5. 所定のドットパターンが印刷された電子ペン用帳票から光学的に前記ドットパターンを読み取ることによって、利用者が記入した情報を確認するための確認情報を含む当該電子ペン用帳票に記入された利用者記入データを取得するサーバ装置であって、前記確認情報は確認方法を含み、
    前記端末装置から前記利用者記入データを受信する受信手段と、
    前記利用者記入データを、前記確認方法により指定された端末装置に対して送信する送信手段と、を備えることを特徴とするサーバ装置。
  6. コンピュータ上で実行することにより、前記コンピュータを、
    確認方法に対応するドットパターンが印刷されたチェック欄を有する電子ペン用帳票に対して電子ペンにより入力することにより得られる利用者記入データを取得する取得手段、
    前記利用者記入データから、前記確認方法を示す情報を検出する手段、
    前記利用者記入データを、前記確認方法により指定される端末装置へ送信する送信手段、として機能させることを特徴とする確認用データ取得プログラム。
  7. インクペンユニット及び光学的にドットパターンを読み取る読み取りユニットを備える電子ペンにより記入される電子ペン用帳票であって、
    前記ドットパターン上に設けられ、必要事項が記入される記入欄と、
    前記ドットパターン上であって前記記入欄外に設けられ、前記確認方法を選択する場合に電子ペンにより記入される第1のチェック欄を有し、
    前記第1のチェック欄内のドットパターンは前記電子ペン用帳票へ入力された前記利用者記入データの確認方法を示す情報に対応していることを特徴とする電子ペン用帳票。
  8. 前記ドットパターン上であって前記記入欄外に設けられ、前記確認内容を選択する場合に電子ペンにより記入される第2のチェック欄をさらに有し、前記第2のチェック欄内のドットパターンは前記電子ペン用帳票へ入力された前記利用者記入データの確認内容を示す情報に対応していることを特徴とする請求項7に記載の電子ペン用帳票。
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