JP2005056357A - 電子ペン用帳票 - Google Patents

電子ペン用帳票 Download PDF

Info

Publication number
JP2005056357A
JP2005056357A JP2003289363A JP2003289363A JP2005056357A JP 2005056357 A JP2005056357 A JP 2005056357A JP 2003289363 A JP2003289363 A JP 2003289363A JP 2003289363 A JP2003289363 A JP 2003289363A JP 2005056357 A JP2005056357 A JP 2005056357A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electronic pen
information
dot pattern
pen
data
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003289363A
Other languages
English (en)
Inventor
Sanae Sakamoto
早苗 坂本
Yutaka Yone
豊 米
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP2003289363A priority Critical patent/JP2005056357A/ja
Publication of JP2005056357A publication Critical patent/JP2005056357A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Character Discrimination (AREA)

Abstract

【課題】 本発明は、電子ペンとペアで用いる電子ペン用帳票に関し、特に当該帳票を繰返し利用可能にするための電子ペン用帳票に関するもので、電子ペンで繰り返し利用してもドットパターンに劣化が生じない電子ペン用帳票の提供を目的とする。
【解決手段】 電子ペン(10)により情報取得可能なドットパターン(32)が形成されている帳票(50)のドットパターン形成面の少なくとも一部に透明性保護部材(52)を設けることより上記課題を解決した。
【選択図】 図7

Description

本発明は、電子ペンとペアで用いる電子ペン用帳票に関し、特に当該帳票を繰返し利用可能にするための電子ペン用帳票に関する。
紙などに対してペン入力する場合の有効な入力デバイスとして、近年、「電子ペン」、「デジタルペン」などと呼ばれるペン型入力デバイスが登場しており(以下、本明細書では「電子ペン」と呼ぶ。)、その代表的なものとしてスウェーデンのAnoto社が開発した「アノトペン(Anoto pen)」が知られている。(例えば、「特許文献1」参照)
アノトペンは、所定のドットパターンが印刷された専用紙(以下、「専用ペーパー」と呼ぶ。)とペアで使用される。アノトペンは、通常のインキタイプのペン先部に加えて、専用ペーパー上のドットパターンを読み取るための小型カメラと、Bluetooth対応の通信ユニットを搭載している。
利用者が専用ペーパー上にアノトペンで文字などを書くと、ペンの移動に伴って小型カメラが専用ペーパー上のドットパターンを検出し、利用者が書き込んだ文字などのデータが取得される。
この入力データが、Bluetooth対応の通信ユニットによりアノトペンから近くのパーソナルコンピュータや携帯電話などの端末に送信される。
このアノトペンを利用したシステムは、キーボードに代わる入力デバイスとして利用することが可能であり、パーソナルコンピュータやキーボードの使用に抵抗がある利用者にとっては非常に使いやすいという利点がある。
また、利用者の記入事項を従来のように紙の書類としてではなく、入力データとして取得することができるので、そのままその後の電子的な処理を行うことができるというメリットがある。
特表2003−500777
電子ペンにより読み取り可能なドットパターンの形成された専用ペーパーで構成された帳票には、頻繁に繰り返し電子ペンにより筆記(ドットパターンの読み取り)の行われる特定領域が存在する。
特定領域とは、例えば、電子ペンに取り込まれた情報を外部に伝達することを指示する情報伝達指示部(送信ボックス)、電子ペン内に取り込まれた情報を消去する情報消去指示部(ペンデータクリアボックス)、電子ペン内に取り込む情報に対して所定の区切り付与するための区切指示部(新規記入ボックス、追加記入ボックス)、電子ペン内に取り込む識別情報を付与するための識別情報取得部(ID入力ボックス、バーコード)、当該帳票を受け取ったことを電子ペンを介して外部に伝達するための受領確認指示部(受領確認ボックス)などが挙げられる。
このような特定領域は、通常の記入領域に比べ頻繁に電子ペンでなぞられるため、そこに形成されているドットパターンが磨耗、傷つき、汚れなどにより劣化し、結果的に前記特定領域の読み取りエラーが生ずるという課題がある。
そこで、本発明は、上記のような課題を解決するために、前記特定領域を繰り返し利用されてもドットパターンに劣化が生じない電子ペン用帳票の提供を目的とする。
本発明の電子ペン用隠蔽機能付き帳票は、以下の各請求項の構成により上記の課題を解決した。
(請求項1)
インクペンユニットと光学的にドットパターンを読み取る読取ユニットと読み取った情報を外部に伝達する情報伝達手段を備える電子ペン(10)により情報取得可能なドットパターン(32)が形成されている帳票(50)において、
前記帳票(50)のドットパターン形成面の少なくとも一部に透明性保護部材(52)を設けたことを特徴とする電子ペン用帳票。
(請求項2)
上記透明性部材(52)は、加圧により貼付された透明性粘着フィルム、加熱により貼付された透明性フィルム、透明性インキを塗布形成した被膜、のいずれかであることを特徴とする請求項1記載の電子ペン用帳票。
(請求項3)
上記透明性保護部材(52)は、予め定義された所定の情報に対応するドットパターンが形成された特定領域を覆うように設けたことを特徴とする請求項1記載の電子ペン用帳票。
(請求項4)
上記特定領域は、電子ペンに取り込まれた情報を外部に伝達することを指示する情報伝達指示部(例えば、送信ボックス)、電子ペン内に取り込まれた情報を消去する情報消去指示部(例えばペンデータクリアボックス)、電子ペン内に取り込む情報に対して所定の区切り付与するための区切指示部(例えば、新規記入ボックスあるいは追加記入ボックス)、電子ペン内に取り込む識別情報を付与するための識別情報取得部(例えば、ID入力ボックスあるいはバーコード)、当該帳票を受け取ったことを電子ペンを介して外部に伝達するための受領確認指示部(例えば、受領確認ボックス)の何れかを含むことを特徴とする請求項3記載の電子ペン用帳票。
以上説明したように、本発明の帳票は、繰り返し電子ペンで筆記する特定領域を透明性保護部材で覆うようにすることにより、電子ペンでの読み取りエラーが防止できるという効果がある。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
[電子ペン]
まず始めに、電子ペンについて説明する。
図1は電子ペン10の使用形態を模式的に示す図であり、図2は、電子ペン10の構造を示す機能ブロック図である。図1に示すように、電子ペン10は、ドットパターン32が形成された専用ペーパー20と組み合わせて使用される。
電子ペン10は、通常のインクペンと同様のペン先部17を備えており、利用者は通常のインクペンと同様のやり方で専用ペーパー20上に文字などを書くことになる。
図2に示すように、電子ペン10は、その内部にプロセッサ11、メモリ12、Bluetoothトランシーバ13、バッテリー14、赤外線LED15、カメラ16及び圧力センサ18を備える。
また、電子ペン10は、通常のインクペンと同様の構成要素としてインクカートリッジ(図示せず)などを有する。
電子ペン10は、ペン先部17により専用ペーパー20上に描かれたインクの軌跡をデータ化するのではなく、専用ペーパー20上で電子ペン10が移動した軌跡座標をデータ化する。
赤外線LED15が専用ペーパー20上のペン先部17近傍を照明しつつ、カメラ16が専用ペーパー20に形成されているドットパターン32を読み取り、データ化する。
つまり、電子ペン10は、専用ペーパー20上で利用者が電子ペン10を移動させることにより生じるストロークを画像データまたはベクトルデータとして取得することができる。
圧力センサ18は、利用者が電子ペン10により専用ペーパー20上に文字などを書く際にペン先部17に与えられる圧力、即ち筆圧を検出し、プロセッサ11へ供給する。
プロセッサ11は、圧力センサ18から与えられる筆圧データに基づいて、赤外線LED15及びカメラ16のスイッチオン/オフの切換を行なう。
即ち、利用者が電子ペン10で専用ペーパー20上に文字などを書くと、ペン先部17には筆圧がかかる。よって、所定値以上の筆圧が検出されたときに、利用者が記述を開始したと判定して、赤外線LED15及びカメラ16を作動する。
カメラ16は専用ペーパー20上のドットパターンを読み取り、そのパターンデータをプロセッサ11に供給する。
プロセッサ11は、供給されたドットパターンから、専用ペーパー20上でのX/Y座標を算出する。
プロセッサ11は、利用者の記述が行なわれる間に、筆圧の配列データ及びX/Y座標データを取得し、タイムスタンプ(時間情報)と関連付けてメモリ12に記憶していく。
よって、メモリ12内には、利用者の記述内容に対応するデータが時系列で記憶されていく。メモリ12の容量は例えば1Mバイト程度とすることができる。
利用者により送信指示がなされるまでは、取得された全てのデータはメモリ12内に保持される。
そして、利用者が送信指示を行なうと、外部への情報伝達手段の一例であるBluetoothトランシーバ13により、電子ペン10と所定距離内にある端末25へメモリ12内のデータが送信される。
基本的には一度送信指示がなされると、電子ペン10はメモリ12内に記憶していた全ての情報が端末25へ送信されるため、メモリ12内はクリアされる。
よって、電子ペン10から端末に情報を送信した後に、もう一度同じ情報を端末25へ送信したい場合には、利用者は専用ペーパー20上に再度記述を行なう必要がある。
なお、この場合、利用者は専用ペーパー20上にインクペンで書かれた文字などをなぞればよいことになる。
電子ペン10自体は、送信ボタンなどの機能ボタンを備えておらず、送信指示その他の指示は、利用者が専用ペーパー20上の所定位置に設けられた専用ボックスを電子ペン10でチェックすることにより実行される。
上記のような機能ボタンとしては、前記送信ボックスに代表される情報伝達指示部の他、電子ペン内に取り込まれた情報を消去する情報消去指示部(例えばペンデータクリアボックス)、電子ペン内に取り込む情報に対して所定の区切り付与するための区切指示部(例えば、新規記入ボックスあるいは追加記入ボックス)、電子ペン内に取り込む識別情報を付与するための識別情報取得部(例えば、ID入力ボックスあるいはバーコード)、当該帳票を受け取ったことを電子ペンを介して外部に伝達するための受領確認指示部(例えば、受領確認ボックス)などが挙げられる。
以下、機能ボタンについて送信指示のための専用ボックスである送信ボックスを例に詳述する。
送信ボックスの位置座標には、予め送信指示が対応付けられており、プロセッサ11は送信ボックスの位置座標を受信すると、Bluetoothトランシーバ13にメモリ12内のデータを供給し、端末25へ送信を行なわせる。なお、電子ペン10は、ディスプレイやボタンなどを持たないが、データの送信完了を電子ペンの振動のより示すことができる。
本発明の情報伝達手段は、上記の例で示したBluetoothトランシーバのような無線方式に限られるものではなく、ケーブル接続方式でも、何らかの記録媒体経由での伝達方式でもよい。
バッテリー14は、電子ペン10内の各要素に電源供給するためのものであり、例えば、電子ペンのキャップ(図示せず)により電子ペン10自体の電源オン/オフを行なうことができる。
このように、電子ペン10は利用者が専用ペーパー20上に記述した文字などに対応する座標データ及び筆圧データを取得して近傍の端末25へ送信する機能を有するが、電子ペン10のペン先部17は通常のインクペンとなっているため、専用ペーパー20上に記述した内容はオリジナルの原本として残るという特徴がある。
即ち、紙の原本に対して記述するのと同時に、その内容を座標データなどの形態でリアルタイムに電子化することができる。
なお、電子ペン10の標準機能によれば、電子ペン10により得られるデータは、原則として座標データまたはベクトルデータ(ストロークデータ)の形態であり、テキストデータではない。
但し、電子ペン10は標準機能として、専用ペーパー20上に設けられた専用エリアに記述することにより、英数字に限りテキスト化する座標データやベクトルデータから、文字認識アプリケーションを利用してテキストデータを得ることは勿論可能である。
また、電子ペン10内には、ペン自体及びその所有者に関するプロパティ情報(ペン情報及びペン所有者情報)の保持機能、ならびに時間係数機能を有し、アプリケーションから参照することができる。
ペン情報としては、バッテリーレベル、ペンID、ペン製造者番号、ペンソフトウェアのバージョン、サブスクリプションプロバイダのIDなどを保持できる。
また、ペン所有者情報としては、国籍、言語、タイムゾーン、メールアドレス、空きメモリ容量、名前、住所、ファックス/電話番号、形態電話番号などを保持することができる。
次に、電子ペンにより利用者が記述した内容のX/Yデータを所得する方法について説明する。
前述のように専用ペーパー20には、所定のドットパターン32が形成されている。電子ペン10のカメラ16は、利用者が専用ペーパー20上に記述したインクの軌跡を読み取るのではなく、専用ペーパー20上のドットパターン32を読み取る。
実際、図1に示すように、赤外線LED15による照明領域及びカメラ16の撮影領域(照明領域に位置する)は、ペン先部17が専用ペーパー20に接触する位置とはずれている。
ドットパターン32は、カーボンを含む専用インキなどで形成されており、カメラ16はその専用インキによるパターンのみを認識することができる。
専用インキ以外のインキ(カーボンを含まない)により、専用ペーパー20上に罫線や枠などを形成しても、電子ペンはそれらを認識することはない。よって、専用ペーパー20を利用して各種帳票を作成する際は、専用インキ以外のインキで入力枠や罫線、注意書きなどを形成する。
ドットパターン32は、図3に例示するように、各ドットの位置がデータに対応付けされている。
図3の例では、ドットの位置を格子の基準位置(縦線及び横線の交差点)から上下左右にシフトすることにより、0〜3の2ビット情報を表示した例である。このようにして表現された情報の組み合せにより、専用ペーパー20上の位置座標が決定される。
図4(a)に例示するように、縦横約2mmの範囲内に36個のドットが格子状に配置され、これらのドットにより示されるデータの配列(図4(b))が、専用ペーパー20上の位置座標を対応付けしている。
よって、電子ペン10のカメラ16から入力されるドットパターン32を撮影すると、プロセッサ11はカメラ16から入力されるドットパターン32のデータに基づいて、図4(b)に示すデータ配列を取得し、それに対応する専用ペーパー20上の位置座標(即ち、そのドットパターン32がその専用ペーパー上のどの位置にあるか)をリアルタイムで算出する。
なお、ドットパターン32を認識する最小単位は2mm×2mmであり、カメラ16は毎回毎秒100回程度の撮影を行なう。
[電子ペン用専用ペーパー]
次に、専用ペーパー20について説明する。
専用ペーパーの構造の一例を図5に示す。図示のように、専用ペーパー20は、台紙30上にドットパターン32が形成され、その上に罫線などの図案34が形成されている。
台紙30は通常の紙であり、ドットパターン32は前述のようにカーボンを含んだ専用インキにより形成されている。
また、通常のインキなどにより図案34が形成されている。ドットパターン32と図案とは、同時に形成してもよいし、いずれかを先に形成してもよい。
また、ドットパターン32は、台紙30の全面に形成した例を示したが、台紙の一部に形成するようしてもよい。
専用ペーパー20上の領域は大きく2種類の領域に分けることができる。
1つは記入エリアであり、電子ペン10による記述内容をそのまま情報として取り扱うエリアである。
もう1つは機能エレメントであり、対応するエリア内の電子ペン10でチェックした際に、予めそのエリアに対して定義されているアクション、指示などを実行するようになっている。前記送信ボックスがこれに該当する。
送信ボックスは前述したように電子ペン10内に記憶されているデータを近傍の端末25へ送信するための指示を行なう際に使用される。
利用者が送信ボックス内のドットパターンを読み取る。当該パターンは送信指示に対応付けられており、電子ペン10内のプロセッサ11はBluetoothトランシーバ13にメモリ12内の記憶データの送信命令を発する。
ドットパターン32の割り当ては、通常、帳票の種類毎に行なわれる。即ち、当該帳票内のドットパターンは一枚の伝票の中で重複することはないが、同じ種類の伝票には全て同じドットパターン32が形成されている。
前述のようにドットパターン32の形成されているエリアは何を意味するのかは予め定義されている。
よって、利用者が電子ペン10で当該帳票に必要事項を入力すると、その入力事項がその帳票のどの項目に対応するものであるかを、帳票上の座標データから特定することができる。
このように、ドットパターン32を形成した専用ペーパー20上に各種帳票に必要な記入部その他をデザインした図案34を形成しておき、電子ペン10により所定記入部に所定の情報を記入することで、記入した情報を自動的に電子データ化できる。
なお、ドットパターン32の形成、あるいは記入部38を示す罫線枠、その他必要な情報の形成は、予め製版された印刷版をオフセット印刷機等の所謂印刷装置を用いて印刷形成する手段(以下、単に「印刷」または「印刷形成」という)、またはコンピュータに接続され制御される所謂プリンター装置に、該コンピュータからのデータを送りプリント形成する手段(以下、単に「プリント」または「プリント形成」という。)により行なわれる。
本発明の帳票の製造は、まず、帳票用シートの印刷から始まる。帳票用シートに会社のロゴマーク、各種記入枠や項目名、注意書き等の帳票に必要な固定情報が予め印刷(以下、「プレ印刷」という。)されるが、そのデザインは、各帳票ごとに異なる。さらに、同じ発行者による同じような帳票であっても、例えば、発行年やバージョンなどの相違により一見同じように見えても異なる帳票が存在し、その種類は多肢にわたる。通常は、各種類毎にデザインされた印刷版を用意し、帳票上にプレ印刷がなされる。
印刷機による印刷は、大量に同じものを製造するのに適する。よって、印刷により帳票に上記ドットパターンを形成する場合は、上記プレ印刷の段階で行なう。この段階で、発行者毎、さらには帳票の種類毎に異なる帳票(以下、単に「帳票の種類」という)に応じた異なる種類のドットパターンの印刷版を用意し、帳票に所定のドットパターンを印刷形成する。
そうすることで、同じ種類の帳票には同じ種類のドットパターンが形成される。帳票の種類と、ドットパターン32の種類の関係は、予め問い合わせサーバー26上の定義デーブルに定義しておくので、当該ドットパターン32を電子ペン10で読み取り、端末25を介して問い合わせサーバー26の定義テーブルを参照することで、読み取ったドットパターン32の形成された帳票の種類を特定できる。
従って、帳票上のドットパターン32の形成された領域の任意の位置から得られるドットパターンデータから帳票の種類を特定できる。
なお、言うまでもなく、帳票の種類によらず一律に同じドットパターンを印刷形成し、後述のコードデータを付与するやり方で帳票の種類を特定するようにしてもよい。
以上ような手段で帳票の種類を特定することで、当該帳票から得られるデータの意味をサーバー側で解釈することができる。
さらに、帳票一枚ごと管理番号が付与し、この管理番号で個々の帳票を特定し物流管理を行なうことも可能である。通常、前記管理番号は、プレ印刷された帳票用の原反シートにプリンター装置で英数字やバーコードなどのコードデータとしてプリント形成されるが、本発明の帳票の場合は、前記コードデータは、後述のコードデータを付与するやり方で各帳票毎に電子ペンで読み取り可能なコードデータを付与することが可能である。
また、ドットパターン32はプリンター装置によりプリント形成することも可能である。
よって、プリンター装置に送るドットパターンデータを帳票の種類毎に用意しておけば、同じ種類の帳票には同じ種類のドットパターンをプリント形成できる。
さらに、個々の帳票の特定は前記管理番号によって行なわれるが、この管理番号に対応するドットパターンデータを用意しておき、これをプリンター装置で個々の帳票にプリント形成すれば、管理番号に対応するドットパターンの形成された帳票を得ることも可能である。この様なドットパターンを帳票上の隠蔽部材で覆われる領域に形成しておけば、受取人が隠蔽部材を剥がすことで現れる記入部上に形成されたドットパターンデータから個々の帳票を特定できる。
なお、プリンター装置でドットパターンを形成する場合であっても、印刷で形成する場合と同様に、全ての帳票に同じ種類のドットパターンを形成するようにしてもよいことは言うまでもない。
[データ送信処理]
次に、電子ペンにより取得したデータの送信処理について説明する。
前述のように、電子ペン10の通信機能(情報を外部に伝達する情報伝達手段)はBluetoothによるものであり、専用ペーパー20に入力したデータを取り扱うサービスサーバー(例えば、帳票発行者の扱う管理用サーバー)に対して電子ペン10から直接的にデータを送信することはできない。
よって、電子ペン10により取得したデータは、端末25を介してサービスサーバーへ送信される。
その際の処理を図2を参照して説明する。
電子ペン10が取得したデータは、主として利用者が入力した事項のデータであるが、通常はそのデータの送信先であるサービスサーバー27がどこであるかの情報は含まれていない。
その代わりに、その専用ペーパーに関するアプリケーションやサービスを特定する情報が専用ペーパー上に印刷されており、利用者の入力作業中に専用ペーパーからその情報が取得されている。
よって、電子ペン10から入力データを受け取った端末25は、まず、問い合わせサーバー26に対して、その専用ペーパーに対して入力されたデータをどのサービスサーバー27へ送信すべきかの問い合わせを行なう。
問い合わせサーバー26は、専用ペーパー毎に、対応するサービスサーバーの情報を有しており、端末25からの問い合わせに応じて、当該専用ペーパーに関するサービスなどを行なうサービスサーバー27の情報(URLなど)を端末25へ回答する。
それから、端末25は、電子ペン10から取得した入力データをそのサービスサーバー27へ送信することになる。
本発明では、例えば、サービスサーバー27は発行者の帳票発行する機関に配備しする。他方、受取人側には電子ペン10とそれに繋がる端末25があり、帳票を受け取った際に、受取人が帳票の受領確認欄への署名を電子ペンで行ったり、情報提供を求める情報提供要求欄に電子ペンでチェックを入れたり、その他の必要情報の記入などを行なう。
[コードデータ入力]
次に電子ペンを利用した本発明の帳票への情報記入あるいは情報の取得に関する具体的な手法について解説する。
まず、電子ペン10を利用したコードデータの入力方法について図6を参照して説明する。前述のように電子ペンの標準機能としては電子ペンで描いた軌跡をベクトルデータとして取得するものであるが、以下の方法により、利用者IDコード、帳票に付与される管理番号、その他コード等を、専用ペーパー20を使用して入力することができる。
コードデータ入力の第1の方法は、図6(a)に示すようなコードデータ入力欄を帳票上に予め印刷しておく方法である。図6(a)において、各数字に対応するチェックボックス41は、帳票を構成する専用ペーパー上に、通常のインキにより印刷される。各枠の数値は、そのチェックボックス41内のドットパターンが示すコードデータと対応付けられている。即ち、最も左上のチェックボックス内のドットパターンはコードデータの7桁目がゼロであることを示し、右下のチェックボックス内のドットパターンはコードデータの1桁目が9であることを示す。そのようなドットパターンとコードデータを構成する桁数及び数字の情報は、相互に対応づけられて例えばサービスサーバー27内にコードデータ対応付け情報として保存される。なお、コードデータ対応付け情報として扱う情報は、前記のような数字に限らずアルファベットでも記号でも何でもよい。
よって、利用者は、例えば、帳票の管理番号に対応するチェックボックス41に電子ペン10でチェックを入れれば、それに対応するコードデータ46が端末25を経由してサービスサーバー27へ送信される。サービスサーバー27内のアプリケーションは、コードデータ対応付け情報を参照して、利用者が入力した管理番号を所得することができる。
なお、コードデータ対応付け情報を端末25内に記憶させ、端末25内に用意したアプリケーションが、コードデータ対応付け情報を参照してドットパターンに対応するコードデータを取得するようにもできる。
通常のマークシートでは、楕円形などの記入欄を正確に塗りつぶす必要があるが、電子ペンを利用したコードデータ入力欄では、チェックボックス内にチェックするだけで、電子ペンに備えられたカメラがドットパターンを認識するので、容易に入力することができる。
また、特に帳票は、用紙の大きさに制限があったり、各種図柄を印刷することからデザイン上の制限がある。この様な場合は、図6(b)に示すような0から9の数字を表すのに最低必要な4ビット型の入力欄を使用することができる。この場合は、各桁について入力される1つまたは複数のチェック位置の組み合せにより、入力されたコードデータを特定することができる。
コードデータ入力の第2の方法は、図6(c)に示すようなバーコードタイプの入力欄を専用ペーパー(帳票)のドットパターン形成面に設ける方法である。
具体的には、図6(c)に示すように、ドットパターン32が印刷された専用ペーパー上にドットパターンが欠落した部分を帯状に形成しておく。この帯状のパターンは、予め特定のコードデータをバーコード化して得られる。電子ペンはペンの移動軌跡に対応する位置の座標データを専用ペーパーから読み取るので、パターンの欠落部を予め帯状に作っておき、その上を電子ペンでなぞれば、図6(c)に示すように、パターンの欠落で不連続となったパターンが所得できる(図6(c)の取得データ)。
このパターンをバーコードのように利用し、コードデータと対応付けておけば、利用者は電子ペンでパターン上をなぞるだけで対応するコードデータを入力することができる。
よって、帳票側に管理番号に対応するバーコードを形成しておき、利用者が電子ペンで前記バーコードをなぞることで、管理番号を端末に取り込むことができる。
図6(c)に示すパターンの欠落部は、ドットパターンの印刷時にドットパターンを印刷しないこととして作成することができる。また、欠落部なしで作成された通常の帳票に対して、インクジェットプリンターやトナーを用いた記録により、カーボンを含む専用インキやトナーで帯状のパターンをプリントすることにより、後からバーコードを作成することもできる。帯状パターンの部分はカーボンを含むインキやトナーがドットパターンを覆うため、電子ペンはドットパターンを読めなくなり、その結果、図6(c)に示すような不連続なパターンが取得データとして得られる。
なおコードデータの例として帳票の管理番号を挙げたが、これに限らず、受取人が情報の提供を求める際に利用する情報の種類を表すコード、受取人の電話番号、FAX番号、E−mailアドレス、URL等どのようなコードデータでもよい。
このようなコードデータは、必要に応じて電子ペンで繰り返し読み取りがなされる。
以上のような電子ペンを利用して情報の書き込み並びに情報の取得可能な電子ペン用帳票の特定領域に透明性保護部材を設け、繰り返し利用に絶え得るようにしたのが本発明の電子ペン用帳票である。
以下本発明の実施例を図面を参照して説明する。
図7(a)(b)は本発明に係る帳票の構造を説明する断面図である。図において、50は帳票、51は用紙基材、32は電子ペンで読み取り可能なドットパターン、52は特定領域を覆う透明性保護部材である。
図7(a)(b)においては省略されているが、帳票50には、図5において説明した帳票として必要な図案34が形成されている。
(実施例1)
図7(a)は、透明保護部材52として、例えばポリエチレン、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリカーボネート、塩化ビニール等のフィルムのような透明なプラスチックフィルムを単独あるいは積層したものを、粘着層53を介して用紙基材51に貼着した場合の実施例である。
(実施例2)
図7(b)は、透明保護部材52として、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)等の熱粘着性を有する透明なプラスチックフィルムを用いることにより、粘着層53を介さずに、透明保護部材52を直接用紙基材51上に貼着した場合の実施例である。
透明保護部材52を形成する方式としてプラスチックフィルムを貼着する例を挙げたが、樹脂材料を用紙基材51上にコーティングする方式で形成するようにしてもよい。
電子ペンの使用形態を模式的に示す図である。 電子ペンの構造を示す機能ブロック図である。 専用ペーパーに形成されたドットパターンによる情報の表現方法を説明する図である。 ドットパターン及びそれに対応する情報の例を示す図である。 専用ペーパーにより構成される帳票の構造を示す図である。 コードデータの入力方法を説明する図である。 本発明に係る帳票の構造を説明する断面図である。
符号の説明
10 電子ペン
17 ペン先
20 専用ペーパー
30 台紙
32 ドットパターン
34 図案
38 記入部
39 送信ボックス
41 チェックボックス
50 帳票
51 用紙基材
52 透明性保護部材
53 粘着層




Claims (4)

  1. インクペンユニットと光学的にドットパターンを読み取る読取ユニットと読み取った情報を外部に伝達する情報伝達手段を備える電子ペンにより情報取得可能なドットパターンが形成されている帳票において、
    前記帳票のドットパターン形成面の少なくとも一部に透明性保護部材を設けたことを特徴とする電子ペン用帳票。
  2. 上記透明性部材は、加圧により貼付された透明性粘着フィルム、加熱により貼付された透明性フィルム、透明性インキを塗布形成した被膜、のいずれかであることを特徴とする請求項1記載の電子ペン用帳票。
  3. 上記透明性保護部材は、予め定義された所定の情報に対応するドットパターンが形成された特定領域を覆うように設けたことを特徴とする請求項1記載の電子ペン用帳票。
  4. 上記特定領域は、電子ペン内に取り込まれた情報を外部に伝達することを指示する情報伝達指示部、電子ペン内に取り込まれた情報を消去する情報消去指示部、電子ペン内に取り込む情報に対して所定の区切り付与するための区切指示部、電子ペン内に取り込む識別情報を付与するための識別情報取得部、当該帳票を受け取ったことを電子ペンを介して外部に伝達するための受領確認指示部、の何れかを含むことを特徴とする請求項3記載の電子ペン用帳票。
JP2003289363A 2003-08-07 2003-08-07 電子ペン用帳票 Pending JP2005056357A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003289363A JP2005056357A (ja) 2003-08-07 2003-08-07 電子ペン用帳票

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003289363A JP2005056357A (ja) 2003-08-07 2003-08-07 電子ペン用帳票

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005056357A true JP2005056357A (ja) 2005-03-03

Family

ID=34367728

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003289363A Pending JP2005056357A (ja) 2003-08-07 2003-08-07 電子ペン用帳票

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005056357A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007022321A (ja) * 2005-07-15 2007-02-01 Toyota Motor Corp 車両走行制御装置
JP2007133824A (ja) * 2005-11-14 2007-05-31 Hitachi Maxell Ltd 手書き入力システム並びにこれに適用される電子ペン装置及び位置座標符号化媒体
JP2007245526A (ja) * 2006-03-16 2007-09-27 Dainippon Printing Co Ltd 電子ペン専用用紙
JP2008191964A (ja) * 2007-02-06 2008-08-21 Dainippon Printing Co Ltd 透明ラベルシート
JP2008201065A (ja) * 2007-02-22 2008-09-04 Kobayashi Create Co Ltd デジタルペン用読取用紙及び情報読取方法
JP2011076612A (ja) * 2010-10-13 2011-04-14 Dainippon Printing Co Ltd サーバ、プログラム及び電子ペン用記入カード
US8842076B2 (en) 2008-07-07 2014-09-23 Rockstar Consortium Us Lp Multi-touch touchscreen incorporating pen tracking
JP2014191761A (ja) * 2013-03-28 2014-10-06 Dainippon Printing Co Ltd 情報生成装置、電子ペンシステム及びプログラム
US9268413B2 (en) 2008-07-07 2016-02-23 Rpx Clearinghouse Llc Multi-touch touchscreen incorporating pen tracking

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007022321A (ja) * 2005-07-15 2007-02-01 Toyota Motor Corp 車両走行制御装置
JP4706363B2 (ja) * 2005-07-15 2011-06-22 トヨタ自動車株式会社 車両走行制御装置
JP2007133824A (ja) * 2005-11-14 2007-05-31 Hitachi Maxell Ltd 手書き入力システム並びにこれに適用される電子ペン装置及び位置座標符号化媒体
JP2007245526A (ja) * 2006-03-16 2007-09-27 Dainippon Printing Co Ltd 電子ペン専用用紙
JP2008191964A (ja) * 2007-02-06 2008-08-21 Dainippon Printing Co Ltd 透明ラベルシート
JP2008201065A (ja) * 2007-02-22 2008-09-04 Kobayashi Create Co Ltd デジタルペン用読取用紙及び情報読取方法
US8842076B2 (en) 2008-07-07 2014-09-23 Rockstar Consortium Us Lp Multi-touch touchscreen incorporating pen tracking
US9268413B2 (en) 2008-07-07 2016-02-23 Rpx Clearinghouse Llc Multi-touch touchscreen incorporating pen tracking
JP2011076612A (ja) * 2010-10-13 2011-04-14 Dainippon Printing Co Ltd サーバ、プログラム及び電子ペン用記入カード
JP2014191761A (ja) * 2013-03-28 2014-10-06 Dainippon Printing Co Ltd 情報生成装置、電子ペンシステム及びプログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7720286B2 (en) System and method for associating handwritten information with one or more objects via discontinuous regions of a printed pattern
KR100824110B1 (ko) 정보 조합 방법 및 시스템
CN100483313C (zh) 信息处理方法与设备
EP1594044A2 (en) Digital pen and paper
JP2005056357A (ja) 電子ペン用帳票
GB2431032A (en) Data encoding pattern comprising markings composed of coloured sub-markings
JP4770332B2 (ja) 電子ペン用カード申込書
JP2007334509A (ja) 電子カルテ処理装置、電子カルテ処理方法、電子カルテ処理プログラムおよび電子カルテ処理プログラムを格納した記憶媒体
JP4752565B2 (ja) 電子ペン用帳票製造方法
JP2003345503A (ja) 電子ペン用帳票
JP4276826B2 (ja) 電子ペン用帳票、確認用データ提供システム、サーバ装置及び確認用データ取得プログラム
JP4008753B2 (ja) 電子ペン用帳票
JP2007316795A (ja) 電子ペン用複写帳票
JP2004094419A (ja) 電子ペン用用紙
JP4212863B2 (ja) 帳票記入内容テキスト化システム及び自動車整備帳票
JP4354178B2 (ja) 電子ペン用配送伝票
JP4629303B2 (ja) 計算処理システム、計算処理システムのサーバ装置、計算処理プログラム、及び電子ペン用帳票
JP4241118B2 (ja) 電子ペン用隠蔽機能付きメールフォーム
JP4984590B2 (ja) 電子ペン用帳票製造システム及びプログラム
JP4087240B2 (ja) 電子ペン用複写帳票、及び入力データ処理システムのサーバ装置
JP4725402B2 (ja) 処理装置、プログラム及び電子ペン用複写帳票
JP4565975B2 (ja) 電子ペン用帳票およびその作成方法
JP2007264715A (ja) 電子ペン用帳票製造システム、サーバ、プログラム及び特定方法
JP4451075B2 (ja) 訂正処理システムにおける訂正方法
JP4198964B2 (ja) 帳票バージョン認識システム及び帳票バージョン認識処理プログラム、並びに、電子ペン用帳票

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060710

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20081110

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081119

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090317