JP4582884B2 - 集合住宅構造 - Google Patents

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JP4582884B2
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寛紀 杉山
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の住戸を連絡する形の外部廊下を有する集合住宅に適用するに好適な集合住宅構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、複数の住戸を連絡する形の外部廊下を有する集合住宅においては、共用部の外部廊下が居室に面しており、複数の居室の窓が直接外廊下に面することとなる。こうした構造から、防犯上、面格子が各居室の窓のすぐ外側に、該窓に沿った形で取り付けられることとなる。また、外部廊下側の窓ガラスは外部廊下側からの視線を遮断するために曇りガラスなどの視線遮断型のガラスが装着され、一応のプライバシーを保持するように構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、こうした構造では、窓を開けた場合には、室内が外部廊下側から直接覗くことが出来、プライバシーの確保が困難となる。また、面格子が窓のすぐ外側に取り付けられることから、圧迫感があり、良好な居住性を確保することが困難であった。また、面格子が外部廊下に沿って多数並んだ状況は、画一的な印象を与え、集合住宅としての低品質を印象付ける要因となっていた。
【0004】
本発明は、上記した事情に鑑み、室内を外部廊下側から直接覗くことを防止することが出来、プライバシーの確保が容易で、面格子を使用するにも拘わらず、圧迫感が少なく、かつ良好な居住性を確保することが出来る集合住宅構造を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、それぞれに居室の設けられた複数の住戸(6)を有し、それら複数の住戸(6)を接続する形で外部廊下(7)が 設けられた集合住宅(1)において、前記住戸の外部廊下(7)側の居室(10、10A、10B)に出窓組立体(12)を前記外部廊下(7)側に突出する形で設け、前記出窓組立体は窓枠体(14)を有しており、該窓枠体(14)は上下に、外部廊下側に突出した形で形成された上部突出部(13)及び下部突出部(15)を有しており、前記窓枠体の居室側に視線遮断性透明部材からなる少なくとも一つの第1の採光壁(20A、20B)を設けると共に、前記窓枠体の前記外部廊下側に視線遮断性透明部材からなる少なくとも一つの第2の採光壁(16A、16B)を前記上部突出部と下部突出部を連絡する形で設け、前記第1及び第2の採光壁間に、開閉自在な窓(21、21A、21B)を前記外部廊下の伸延方向(矢印A、B方向)に対して対向する形で設け、該窓と第2の採光壁により出窓空間(30)を形成し、前記窓枠体の前記外部廊下側であって前記第2の採光壁(16A、16B)の端部に接続されると共に前記第1の採光壁(20A、20B)に対向するよう面格子(22A、22B)を設け面格子(22A、22B)前記第1の採光壁(20A、20B)と前記窓(21、21A、21B)との間で花台空間(31)を形成、前記花台空間の少なくとも上方又は下方に、物品収納空間(29)を設け、該物品収納空間に対するアクセスを、前記外部廊下(7)又は居室(10A、10B)側のうち、どちらか一方の側から可能にして構成て構成される。
【0006】
請求項2の発明は、それぞれに居室の設けられた複数の住戸(6)を有し、それら複数の住戸(6)を接続する形で外部廊下(7)が 設けられた集合住宅(1)において、前記住戸の外部廊下(7)側の居室(10、10A、10B)に出窓組立体(12)を前記外部廊下(7)側に突出する形で設け、前記出窓組立体は窓枠体(14)を有しており、該窓枠体(14)は上下に、外部廊下側に突出した形で形成された上部突出部(13)及び下方のスラブに一体化された形の下部突出部(15)を有しており、前記窓枠体の居室側に視線遮断性透明部材からなる少なくとも一つの第1の採光壁(20A、20B)を設けると共に、前記窓枠体の前記外部廊下側に視線遮断性透明部材からなる少なくとも一つの第2の採光壁(16A、16B)を前記上部突出部と下部突出部を連絡する形で設け、前記第1及び第2の採光壁間に、開閉自在な窓(21、21A、21B)を前記外部廊下の伸延方向(矢印A、B方向)に対して対向する形で設け、該窓と第2の採光壁により出窓空間(30)を形成し、前記窓枠体の前記外部廊下側であって前記第2の採光壁(16A、16B)の端部に接続されると共に前記第1の採光壁(20A、20B)に対向するよう面格子(22A、22B)を設け面格子(22A、22B)前記第1の採光壁(20A、20B)と前記窓(21、21A、21B)との間で花台空間(31)を形成したことを特徴とする
【0007】
請求項3の発明は、請求項2の発明において、前記花台空間の少なくとも上方又は下方に、物品収納空間を設け、
該物品収納空間に対するアクセスを、前記外部廊下又は居室側のうち、どちらか一方の側から可能にして構成される。
【0008】
請求項4の発明は、請求項1又は2の発明において、前記出窓組立体は、予め工場生産されたものであることを特徴として構成される。
【0009】
請求項5の発明は、請求項2の発明において、前記視線遮断性透明部材は、ガラスブロックで構成される。
【0010】
請求項6の発明は、請求項2の発明において、前記窓枠体(14)は、躯体(9)と一体に形成されて構成される。
【0011】
請求項7の発明は、請求項2の発明において、前記出窓空間(30A、30B)は2個設けられており、それら出窓空間により前記花台空間(31)が両側から挟まれた形で形成されて構成される。
【0012】
請求項8の発明は、請求項2の発明において、前記複数の住戸(6)は、前記外部廊下側に複数の居室(10A、10B)が設けられた住戸(6)を有しており、前記出窓組立体(12)は、前記各住戸の複数の居室を連絡する形で設けて構成される。
【0013】
請求項9の発明は、請求項2の発明において、前記出窓組立体(12)は、隣接する住戸(6、6)の居室(10、10)間を連絡する形で設けて構成される。
【0014】
請求項10の発明は、請求項2の発明において、前記出窓組立体(12)は、単一の住戸(6)の単一の居室(10)について設けられ構成される。
【0015】
請求項11の発明は、請求項2の発明において、前記面格子(22A、22B)は、前記外部廊下(7)に対して開放、施錠固定自在に設けて構成される。
【0016】
【発明の効果】
請求項1の場合、外部廊下の伸延方向(矢印A、B方向)に対して対向する形で設けられた窓(21、21A、21B)により、窓が開放されていても、外部廊下(7)側からは、居室内の一部しか見通すことが出来ず、プライバシーの確保が容易である。また、面格子(22、22A、22B)は窓(21、21A、21B)及び第1の採光壁(20A、20B)から花台空間(31)を介した形で設けられるので、面格子が窓のすぐ外側に配置されることが無くなり、圧迫感を和らげることが可能となる。更に、外部廊下側に突出した形で形成される出窓空間(30、30A、30B)や花台空間(31)により、外部廊下(7)に変化に富んだ印象を与えることが出来、集合住宅として高品質な印象を付与することが可能となる。
【0017】
また、物品収納空間(29)が花台空間の少なくとも上方又は下方に設けられているので、通常はデッドスペースとなる出窓組立体の上下部分を物品を収納する空間として有効に活用することが出来る。
【0018】
請求項2の場合、出窓組立体として、下部突出部(15)がスラブ(2)に一体化された掃き出し窓形式のものも用いることが出来る。
【0019】
請求項3の場合、物品収納空間(29)が花台空間の少なくとも上方又は下方に設けられているので、通常はデッドスペースとなる出窓組立体の上下部分を物品を収納する空間として有効に活用することが出来る。
【0020】
請求項4の場合、出窓組立体(12)を予め工場生産しておくことにより、現場施工を簡単に短時間で行うことが出来る。また、必要に応じて、上下の物品収納空間(29)も出窓組立体(12)と一体的に工場生産することもでき、施工の効率化が図られる。
【0021】
請求項5の場合、ガラスブロックにより、強固で防犯上も有利な視線遮断性透明部材を構成することが出来る。
【0022】
請求項6の場合、窓枠体(14)と躯体(9)を、一体的に構築することが出来、施工を容易に行うことが出来る。
【0023】
請求項7の場合、花台空間(31)を両側の出窓空間(30A、30B)により共用することが出来るので、スペース的に有利であり、また花台空間に対して、両側の窓(21A、21B)を介してアプローチすることが出来るので、アプローチ性も向上することが出来る。
【0024】
請求項8の場合、出窓組立体(12)を複数の居室で共用することが出来、スペース的にも有利であり、また出窓組立体を幅方向に大型化することが出来るので住戸の開放感や高級感を高めることが出来る。
【0025】
請求項9の場合、一つの出窓組立体を2つの住戸で共用することが出来、それぞれの住戸の専有面積が小さな場合でも容易に対応することが出来る。
【0026】
請求項10の場合、一つの出窓組立体を一つの居室で利用することが出来る。
【0027】
請求項11の場合、花台空間(31)に対して、面格子(22A、22B)を開放することにより、外部廊下側からもアプローチすることが出来、利便性に富み、また、開放感に富んだ住宅構造の提供が可能となる。
【0028】
なお、括弧内の番号等は、図面における対応する要素を示す便宜的なものであり、従って、本記述は図面上の記載に限定拘束されるものではない。
【0029】
【発明の実施の形態】
集合住宅1は、図1から図3に示すように、躯体としての複数の柱3及び梁5により上下に層状に積層支持された形のスラブ2を有しており、各スラブ2には、図1左右方向に複数の住戸6が外部廊下7で連絡される形で設けられている。外部廊下7の図3左方、即ち、建物外部側には手摺壁7aが外部廊下7に沿って設けられており、更に、外部廊下と各住戸6との間には外部廊下7と各住戸6を仕切る躯体としての住戸仕切壁9が設けられている。
【0030】
各住戸6は、図1に示すように、外部廊下側7に複数の居室10A、10Bが外部廊下7に沿った形で設けられており、各居室10A、10Bは仕切壁11で仕切られている。一つの住戸における2つの居室10A、10Bの外部廊下7側には出窓組立体12が該外部廊下7に面して、それら居室相互間を連絡する形で突出した形で設けられており、出窓組立体12は住戸仕切壁9、周囲の柱3及び梁5、即ち、躯体と一体となって形成された窓枠体14を有している。窓枠体14は、その図3上下に該窓枠体14よりも外部廊下側7側に突出した形で形成された上部庇13と下部台15を有している。上部庇13と下部台15は、その平面形状が図1に示すように、外部廊下7側に先すぼみとなった台形の形状を有している。
【0031】
窓枠体14の上部庇13と下部台15の外部廊下7側である、図1左右両側の、外部廊下7の伸延方向である、図1矢印A、B方向に角度を有する形で斜めに形成された辺部13a、15aには、透光性は有するが当該部材を通して反対側を明瞭に視認することは困難な視線遮断性を有する視線遮断性透明部材であるガラスブロック、合成樹脂、曇りガラスなどからなる採光壁16A、16Bが上下の上部庇13と下部台15を連絡する形で設けられており、更に、出窓組立体12の窓枠体14の居室10A、10B側の住戸仕切壁9に対応する位置には、中央部に連絡パネル17が設けられている。連絡パネル17の上部には、図2に示すように、換気口17a、17aが貫通穿設されている。各換気口17a、17aは、居室10A、10Bを仕切る形で設けられた壁19に貫通穿設された換気口19a、19aと整合する形で設けられており、それら換気口17a、19aは、各居室10A、10Bと外部をそれぞれ連通する形で設けられている。
【0032】
連絡パネル17の図1両側には、透光性は有するが当該部材を通して反対側を明瞭に視認することは困難な視線遮断性を有する視線遮断性透明部材であるガラスブロックからなる採光壁20A、20Bが上下方向に、居室10内外を仕切る形で設けられており、採光壁20A、20Bは外部廊下7の伸延方向である矢印A、B方向に平行に設けられている。
【0033】
採光壁20Aの図中左端部20cと採光壁16Aの右端部16cとの間には開閉自在なサッシュ窓21Aが、外部廊下7の矢印A、B方向の伸延方向に対して斜めに傾いた方向である矢印C方向に面する形設けられており、採光壁20Bの図中右端部20dと採光壁16Bの左端部16dとの間にも開閉自在なサッシュ窓21Bが、外部廊下7の矢印A、B方向の伸延方向に対して斜めに傾いた方向である矢印D方向に面する形で設けられている。
【0034】
また、採光壁16Aの右端部16cと採光壁16Bの左端部16dとの間には、2枚の面格子22A、22Bが上部庇13と下部台15を連絡する形で設けられており、面格子22A、22Bは、矢印A、B方向にスライド開閉自在に設けられている。なお、面格子22A、22Bは、各端部16c、16d部分を介して外部廊下7方向である矢印E、F方向に開閉自在に設けてもよい。また、面格子22A、22Bは、それら面格子22A、22Bが図1に示すように閉じた状態で互いに施錠固定自在に設けられている。面格子22A、22Bが閉じた状態では、面格子22A、22Bと、サッシュ窓21A、21B及び採光壁20A、20Bとで囲まれた、下部台15及び上部庇13により上下を挟まれる図1台形の部分は、花台23を形成する花台空間31となっている。
【0035】
また、下部台15及び上部庇13により上下を挟まれる部分の、図1採光壁16Aとサッシュ窓21Aとに挟まれた3角形状の部分は出窓25Aを形成する出窓空間30Aとなっており、下部台15及び上部庇13により上下を挟まれる部分の、図1採光壁16Bとサッシュ窓21Bとに挟まれた3角形状の部分は出窓25Bを形成する出窓空間30Bとなっている。そして、花台空間31は、両出窓空間30A、30Bに両側を挟まれた形になっている。
【0036】
集合住宅1は、以上のような構成を有するので、各居室10A、10Bの出窓25A、25Bのサッシュ窓21A、21Bは、その向いている方向が、外部廊下7の矢印A、B方向の伸延方向に対して斜めに傾いた、伸延方向に対向する方向である矢印C及びD方向であるので、サッシュ窓21A、21Bを開放しても、外部廊下7側からは各居室10A、10Bの一部しか見通すことは出来ず、各居室10A、10B内が外部廊下7側から丸見えとなってしまうようなことはない。
【0037】
更に、出窓組立体12の外部廊下7側のサッシュ窓21A、21B以外の部分は、透光性は有するが当該部材を通して反対側を明瞭に視認することは困難な視線遮断性を有する透明部材である採光壁16A、16B、20A、20Bが、各出窓25A、25B及び花台23部分に配置されているので、各居室10A、10Bの採光はそれら採光壁16A、16B、20A、20Bにより良好な状態に保持される。なお、既に述べたように、採光壁16A、16B、20A、20Bは透光性は有するが当該部材を通して反対側を明瞭に視認することは困難な視線遮断性を有するので当該採光壁16A、16B、20A、20Bを介して外廊下7側から各居室10A、10B内が見通されるようなことはない。
【0038】
また、面格子22A、22Bとサッシュ窓21A、21Bとの間に花台23が設けられているので、面格子22A、22Bは各居室10A、10B内から遠ざかる形となり、面格子22A、22Bが室内に与える圧迫感を和らげることが出来るばかりか、花台23により、良好な居住環境の演出が可能となる。
【0039】
更に、面格子22A、22Bは、開閉可能でかつ閉じた状態での施錠が可能であることから、花台23に対するアプローチが外廊下7側とサッシュ窓21A、21B側から共に可能となり、防犯性と利便性を兼ねた出窓組立体12の提供が可能となる。
【0040】
上述の実施例は、出窓組立体12の下部台15の図3下方は、空間のままに構成したが、下部台15の下方は、図4及び図5に示すように、ガラリ26を設けて、エアコン室外機27などの物品収納空間29として活用することも可能である。
【0041】
更に、出窓組立体12の形状としては、図1に示すように、出窓25が2個設けられたものの外、図6(a)に示すように、出窓25が1個のものも可能である。更に出窓25及び花台23の平面形状も、図1及び図6(a)に示すような三角形状や、台形、平行四辺形状のようなものに限らず、図6(b)及び(c)に示すように、任意の形状を採用することが出来る。更に、出窓25及び花台23の形状に応じて面格子22の平面的な設置形状も適宜変更することが出来る。
【0042】
また、図6(a)に示す、サッシュ窓21の設置方向、即ち、設置角度αも、外部廊下7の伸延方向に対して平行(α=0)でなく、対向する形(180>α>0)で有ればどのような形で設置されていてもよい。従って、外部廊下7の伸延方向に対して斜めに傾いた方向に面するように設置する以外に、図6(c)に示すように、外部廊下7の伸延方向に対して直角な方向に向くように構成することもできる。
【0043】
更に、出窓組立体12自体も、図1及び図7(b)に示すように、各住戸6の居室10A、10B間に設けられるものの外に、図7(a)に示すように、住戸6の単独の居室10に設けたり、更に、互いに隣接する住戸6、6間の居室10、10間に出窓組立体12をそれぞれ互いに隣接する住戸6、6の居室10、10間を連絡接続する形で設けることも当然可能である。この場合、図7(c)に示すように、出窓組立体12の中央部に、隣接する住戸6、6間を仕切るための仕切壁32が設けられる。
【0044】
また、出窓組立体12は、施工現場で組み立て構築する以外に、ユニット化して工場生産したものを現場で住戸仕切壁9に組み込む形で構築することも可能であり、更に、出窓組立体12を、図3上下の住戸仕切壁9と共に工場生産し、現場では、出窓組立体12と住戸仕切壁9と共に一体的に取り付け施工するように構成することも可能である。
【0045】
更に、出窓組立体12は、図3に示すような、下部台15が住戸仕切壁9から外廊下7側に突出している、所謂腰出窓の形式のものの外に、図11に示すように、下部台15がスラブ2と一体化した、所謂掃き出し出窓の形式ものでもよい。
【0046】
また、出窓組立体12に、図5に示すように設けられる物品収納空間29についても、出窓組立体12の下部に限らず、上部庇13と上部スラブ2との間の空間に配置することも可能である。しかも、それら物品収納空間29は、図5にい示すように、外廊下7側から当該空間にアクセスする形での、外使いタイプの他に、図5のガラリ部分に住戸仕切壁9を設け、物品収納空間29を各居室10A、10Bに対して扉などにより開閉自在に設け、室内側から物品収納空間29に対してアクセスする形での、内使いタイプとしてもよい。なお、物品収納空間29を上部庇13と上部スラブ2との間の空間に配置し、かつ室内側から物品収納空間29に対してアクセスする形での、内使いタイプの場合には、当該部分に梁5が有ってはならないので、図5の破線で示すように、住戸6と外部廊下7を仕切る部分に梁のない構造の集合住宅に適用することが望ましい。この点は、後述する図11の掃き出し窓形式の出窓組立体12の上部に物品収納空間29を配置する場合も同様で有る。
【0047】
この出窓組立体12に対する、上下に配置される物品収納空間29の配置のバリエーションを、図8乃至図10に示す。
【0048】
図8の(A)は、出窓組立体12として腰出窓の形式のものを用い、物品収納空間29を上部庇13の上部に設け、当該上部物品収納空間29を、外廊下7側からアクセス可能にした例であり、図8(B)は、(A)と同様であるが、上部物品収納空間29を居室側からアクセス可能にした例である。
【0049】
図8の(C)は、出窓組立体12として腰出窓の形式のものを用い、図5に示すように、物品収納空間29を下部台15の下部に設け、当該下部物品収納空間29を、外廊下7側からアクセス可能にした例であり、図8(D)は、(C)と 同様であるが、下部物品収納空間29を居室側からアクセス可能にした例である。
【0050】
図8の(E)は、出窓組立体12として腰出窓の形式のものを用い、物品収納空間29を上部庇13の上部及び下部台15の下部の2カ所に設け、当該物品収納空間29、29を、外廊下7側からアクセス可能にした例であり、図8(F)は、(E)と同様であるが、物品収納空間29、29を居室側からアクセス可能にした例である。更に、図8(G1)は、上部物品収納空間29を居室側からアクセス可能にし、下部物品収納空間29を、外廊下7側からアクセス可能にした例であり、図8(G2)は、上部物品収納空間29を外廊下7側からアクセス可能にし、下部物品収納空間29を、居室側からアクセス可能にした例である。
なお、図8(H)は、図3に示す、物品収納空間29が設けられていない例である。
【0051】
図9の(A)は、出窓組立体12として掃き出し出窓の形式ものを用い、物品収納空間29を上部庇13の上部に設け、当該上部物品収納空間29を、外廊下7側からアクセス可能にした例であり、図9(B)は、(A)と同様であるが、上部物品収納空間29を居室側からアクセス可能にした例である。
【0052】
図9の(C)は、出窓組立体12として掃き出し出窓の形式ものを用いると共に、下方のスラブ2まで延長された採光壁16A、16Bの間の、図1に示す花台空間31の下部に物品収納空間29を設け、当該下部物品収納空間29を、外廊下7側からアクセス可能にした例であり、図9(D)は、(C)と同様であるが、下部物品収納空間29を居室側からアクセス可能にした例である。
【0053】
図9の(E)は、出窓組立体12として掃き出し出窓の形式ものを用い、物品収納空間29を上部庇13の上部及び花台空間31の下部の2カ所に設け、当該物品収納空間29、29を、外廊下7側からアクセス可能にした例であり、図9(F)は、(E)と同様であるが、物品収納空間29、29を居室側からアクセス可能にした例である。更に、図8(G1)は、上部物品収納空間29を居室側からアクセス可能にし、下部物品収納空間29を、外廊下7側からアクセス可能にした例であり、図8(G2)は、上部物品収納空間29を外廊下7側からアクセス可能にし、下部物品収納空間29を、居室側からアクセス可能にした例である。なお、図9(H)は、図11に示す、物品収納空間29が設けられていない例である。
【0054】
更に、図7(c)のように、互いに隣接する住戸10、10間に出窓組立体12を設けた場合には、収納空間29も、住戸10、10に対応させる形で分割する必要があり、その場合、図10(A)に示す、腰出窓タイプの出窓組立体12は、図10(B)に示すように、図7(c)に示す仕切壁32により、左右に各住戸別に分割されることとなる。この場合、上下左右に各々2カ所づつ、各住戸10について、上部及び下部物品収納空間29、29が割り当てられることとなる。各収納空間29の大きさや該収納空間29に対する、アクセス方向は、適宜任意に設定することが出来る。なお、図10(B)は、面格子22が下方のスラブ2部分にまで伸延している。
【0055】
図10(C)は、図(B)と同様であり、出窓組立体12が掃き出し出窓の形式ものである点が相違する。更に、出窓組立体12として、図6(a)に示すような出窓25が1個のものであっても、図10(D)に示すように、収納空間29を設けることが出来、図の場合、収納空間29は、上部物品収納空間と下部収納空間が出窓組立体12の側方で連通され、一体化されている。収納空間29の数、配置態様、アクセス方向の組み合わせは図8から図10で示した以外にも、多様な態様を取ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】集合住宅における出窓組立体の一例を示す平面図、
【図2】図1の正面図、
【図3】図1の側面図、
【図4】出窓組立体の別の例を示す正面図、
【図5】図4の側面図、
【図6】本発明の他の実施例を示す図、
【図7】本発明の他の実施例を示す図である。
【図8】腰出窓形式の出窓組立体における物品収納空間の、各種の配置態様を示す図。
【図9】掃き出し窓形式の出窓組立体における物品収納空間の、各種の配置態様を示す図。
【図10】出窓組立体における物品収納空間の、更なる配置態様例を示す図。
【図11】掃き出し窓形式の出窓組立体の一例を示す図。
【符号の説明】
1……集合住宅
3……躯体(柱)
5……躯体(梁)
6……住戸
7……外部廊下
9……躯体、住戸仕切壁
10、10A、10B……居室
13……上部突出部(上部庇)
14……窓枠体
15……下部突出部(下部台)
16A、16B……第2の採光壁(採光壁)
20A、20B……第1の採光壁(採光壁)
21、21A、21B……窓(サッシュ窓)
22、22A、22B……面格子
26……仕切部材(ガラリ)
29……物品収納空間
30、30A、30B……出窓空間
31……花台空間

Claims (11)

  1. それぞれに居室の設けられた複数の住戸を有し、
    それら複数の住戸を接続する形で外部廊下が 設けられた集合住宅において、
    前記住戸の外部廊下側の居室に出窓組立体を前記外部廊下側に突出する形で設け、
    前記出窓組立体は窓枠体を有しており、
    該窓枠体は上下に、外部廊下側に突出した形で形成された上部突出部及び下部突出部を有しており、
    前記窓枠体の居室側に視線遮断性透明部材からなる少なくとも一つの第1の採光壁を設けると共に、前記窓枠体の前記外部廊下側に視線遮断性透明部材からなる少なくとも一つの第2の採光壁を前記上部突出部と下部突出部を連絡する形で設け、
    前記第1及び第2の採光壁間に、開閉自在な窓を前記外部廊下の伸延方向に対して対向する形で設け、
    該窓と第2の採光壁により出窓空間を形成し、
    前記窓枠体の前記外部廊下側であって前記第2の採光壁の端部に接続されると共に前記第1の採光壁に対向するよう面格子を設け
    面格子前記第1の採光壁と前記窓との間で花台空間を形成
    前記花台空間の少なくとも上方又は下方に、物品収納空間を設け、
    該物品収納空間に対するアクセスを、前記外部廊下又は居室側のうち、どちらか一方の側から可能にして構成した、集合住宅構造。
  2. それぞれに居室の設けられた複数の住戸を有し、
    それら複数の住戸を接続する形で外部廊下が 設けられた集合住宅において、
    前記住戸の外部廊下側の居室に出窓組立体を前記外部廊下側に突出する形で設け、
    前記出窓組立体は窓枠体を有しており、
    該窓枠体は上下に、外部廊下側に突出した形で形成された上部突出部及び下方のスラブに一体化された形の下部突出部を有しており、
    前記窓枠体の居室側に視線遮断性透明部材からなる少なくとも一つの第1の採光壁を設けると共に、前記窓枠体の前記外部廊下側に視線遮断性透明部材からなる少なくとも一つの第2の採光壁を前記上部突出部と下部突出部を連絡する形で設け、
    前記第1及び第2の採光壁間に、開閉自在な窓を前記外部廊下の伸延方向に対して対向する形で設け、
    該窓と第2の採光壁により出窓空間を形成し、
    前記窓枠体の前記外部廊下側であって前記第2の採光壁の端部に接続されると共に前記第1の採光壁に対向するよう面格子を設け
    面格子と前記第1の採光壁と前記窓との間で花台空間を形成した集合住宅構造。
  3. 前記花台空間の少なくとも上方又は下方に、物品収納空間を設け、該物品収納空間に対するアクセスを、前記外部廊下又は居室側のうち、どちらか一方の側から可能にして構成した、請求項2記載の集合住宅構造。
  4. 前記出窓組立体は、予め工場生産されたものであることを特徴とする、請求項1又は2記載の集合住宅構造。
  5. 前記視線遮断性透明部材は、ガラスブロックである、請求項2記載の出窓組立体。
  6. 前記窓枠体は、躯体と一体に形成されている、請求項2記載の出窓組立体。
  7. 前記出窓空間は2個設けられており、それら出窓空間により前記花台空間が両側から挟まれた形で形成されている、請求項2記載の出窓組立体。
  8. 前記複数の住戸は、前記外部廊下側に複数の居室が設けられた住戸を有しており、前記出窓組立体は、前記各住戸の複数の居室を連絡する形で設けられている、請求項2記載の出窓組立体。
  9. 前記出窓組立体は、隣接する住戸の居室間を連絡する形で設けられている、請求項2記載の出窓組立体。
  10. 前記出窓組立体は、単一の住戸の単一の居室について設けられている、請求項2記載の出窓組立体。
  11. 前記面格子は、前記外部廊下に対して開放、施錠固定自在に設けられている、請求項2記載の出窓組立体。
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