JP7334384B2 - ユニット建物 - Google Patents

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Description

本発明は、ユニット建物に関する。
下記特許文献1には、バルコニー付き住宅に関する発明が開示されている。このバルコニー付き住宅では、建物に、その外壁面から屋内側に凹む凹部が形成されており、この凹部を囲む壁面には、それぞれ窓(開口部)が設けられている。このため、屋内への採光の効率を高めることができる。
特開2002-167985号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の先行技術では、建物が木質パネル工法で施工されており、工場等で製造された木質パネルが現場で基礎に組付けられることで、建物の壁部や屋根等が構築されている。このため、上記特許文献1に記載の先行技術は、現場での建物の構築作業の簡略化を図るという点においては改善の余地が有る。
本発明は上記事実を考慮し、屋内への採光の効率を高めつつ、構築作業の簡略化を図ることができるユニット建物を得ることが目的である。
第1の態様に係るユニット建物は、第1開口部が設けられた第1側面部を備えた第1建物ユニットと、第2開口部が設けられると共に建物高さ方向から見て前記第1側面部の延在方向一方側の周縁部と連続しかつ当該周縁部から屋外側に延びる第2側面部を備えた第2建物ユニットと、第3開口部が設けられると共に建物高さ方向から見て前記第1側面部の延在方向他方側の周縁部と連続しかつ当該周縁部から屋外側に延びる第3側面部を備えた第3建物ユニットと、を有している。
第1の態様に係るユニット建物は、第1開口部が設けられた第1側面部と、第2開口部が設けられた第2側面部と、第3開口部が設けられた第3側面部とを備えている。そして、第2側面部は、建物高さ方向から見て第1側面部の延在方向一方側の周縁部と連続しかつ当該周縁部から屋外側に延びている。一方、第3側面部は、建物高さ方向から見て第1側面部の延在方向他方側の周縁部と連続しかつ当該周縁部から屋外側に延びている。このため、第1側面部、第2側面部及び第3側面部によって、屋外側が解放されると共に屋内側に凹んだ空間が確保されると共に、当該空間には、第1開口部、第2開口部及び第3開口部が面した状態となる。このため、本態様では、連続して配置された第1開口部、第2開口部及び第3開口部によって、屋外から屋内へ光を取り込むことができる。
ところで、現場でパネルを基礎に組み付けて建物の壁部等を構築すると、現場での建物の構築作業が複雑化することが考えられる。
ここで、本態様では、現場において、第1側面部を備えた第1建物ユニット、第2側面部を備えた第2建物ユニット及び第3側面部を備えた第3建物ユニットを配置することで、ユニット建物の一部が構築される。このため、現場でパネルを基礎に組み付けて建物の壁部を構築するような構成に比し、壁部の構築といった現場での作業工程を省略することができる。
第2の態様に係るユニット建物は、第1の態様に係るユニット建物において、前記第2建物ユニットの屋外側の第1外側側面部及び前記第3建物ユニットの屋外側の第2外側側面部の少なくとも一方は、屋外側からの視線を遮ることが可能な外壁パネルで構成されている。
第2の態様に係るユニット建物では、第2建物ユニットの屋外側の第1外側側面部及び第3建物ユニットの屋外側の第2外側側面部の少なくとも一方が、外壁パネルで構成されている。このため、第1外側側面部及び第2外側側面部の少なくとも一方において、屋外側からの視線を遮ることができる。
第3の態様に係るユニット建物は、第2の態様に係るユニット建物において、前記第1外側側面部及び前記第2外側側面部が前記外壁パネルで構成され、建物高さ方向から見て前記第1外側側面部から前記第1側面部までの距離と前記第2外側側面部から当該第1側面部までの距離とが同じ距離に設定されている。
第3の態様に係るユニット建では、第1外側側面部及び第2外側側面部が外壁パネルで構成されており、第1外側側面部及び第2外側側面部の両方において、屋外側からの視線を遮ることができる。
ところで、建物高さ方向から見て第1外側側面部から第1側面部までの距離と第2外側側面部から当該第1側面部までの距離とが異なる場合、第1側面部の延在方向において、第2側面部又は第3側面部への視線を遮ることが困難となることがある。
ここで、本態様では、建物高さ方向から見て第1外側側面部から第1側面部までの距離と第2外側側面部から当該第1側面部までの距離とが同じ距離に設定されている。このため、第1側面部の延在方向において、第2側面部への視線が第3建物ユニットによって遮られ、第3側面部への視線が第2建物ユニットによって遮られる。
第4の態様に係るユニット建物は、第1の態様~第3の態様の何れか1態様に係るユニット建物において、前記第1建物ユニットにおける前記延在方向一方側に当該第1建物ユニット及び前記第2建物ユニットと隣接された状態で配置されると共に、内部が当該第1建物ユニット及び当該第2建物ユニットと連通された第4建物ユニットと、前記第1建物ユニットにおける前記延在方向他方側に当該第1建物ユニット及び前記第3建物ユニットと隣接された状態で配置されると共に、内部が当該第1建物ユニット及び当該第3建物ユニットと連通された第5建物ユニットと、をさらに有している。
第4の態様に係るユニット建物では、第1建物ユニットにおける第1側面部の延在方向一方側に、当該第1建物ユニット及び第2建物ユニットと隣接された状態で第4建物ユニットが配置されている。そして、第4建物ユニットの内部は、第1建物ユニット及び第2建物ユニットと連通されている。
一方、第1建物ユニットにおける第1側面部の延在方向他方側には、当該第1建物ユニット及び第3建物ユニットと隣接された状態で第5建物ユニットが配置されている。そして、第5建物ユニットの内部は、第1建物ユニット及び第3建物ユニットと連通されている。このため、本態様では、第1側面部、第2側面部及び第3側面部に沿って連続する居住空間を屋内に確保することができる。
第5の態様に係るユニット建物は、第1の態様~第4の態様の何れか1態様に係るユニット建物において、前記第2建物ユニットの躯体を構成する第1フレームの建物上方側の部分において前記第3建物ユニット側でかつ屋外側に設けられた第1仕口部と、当該第3建物ユニットの躯体を構成する第2フレームの建物上方側の部分において当該第2建物ユニット側でかつ屋外側に設けられた第2仕口部と、を連結する補強部材をさらに有している。
第5の態様に係るユニット建物では、第2建物ユニットの躯体を構成する第1フレームの建物上方側の部分において、第3建物ユニット側でかつ屋外側に第1仕口部が設けられている。また、第3建物ユニットの躯体を構成する第2フレームの建物上方側の部分において、第2建物ユニット側でかつ屋外側に第2仕口部が設けられている。そして、第1仕口部と第2仕口部とが補強部材で連結されている。
このため、第1側面部、第2側面部及び第3側面部で仕切られた空間の建物高さ方向上側に構造物を配置した場合、当該構造物の自重は、屋外側において、補強部材を介して第2建物ユニット及び第3建物ユニットで支持される。
以上説明したように、第1の態様に係るユニット建物では、屋内への採光の効率を高めつつ、構築作業の簡略化を図ることができるという優れた効果を有する。
第2の態様に係るユニット建物では、開放感の確保とプライバシーの確保との両立を図ることができるという優れた効果を有する。
第3の態様に係るユニット建物では、居住者のプライバシーが侵害されることを抑制することができるという優れた効果を有する。
第4の態様に係るユニット建物では、屋内の開放感を確保することができるという優れた効果を有する。
第5の態様に係るユニット建物では、建物に屋外側が解放された空間を確保しつつ、当該空間の建物高さ方向上側に屋根等の構造物を配置することができるという優れた効果を有する。
本実施形態に係るユニット建物の構成を模式的に示す見取図である。 本実施形態の係るユニット建物の躯体の構成を模式的に示す平面図である。 本実施形態の係るユニット建物の躯体の要部の構成を模式的に示す斜視図である。 本実施形態に係るユニット建物の構成を示す正面図(図1の4方向矢視図)である。
以下、図1~図4を用いて、本発明に係るユニット建物の実施形態の一例について説明する。まず、図4を主に用いて、本実施形態に係るユニット建物としての「建物10」の全体構造について説明する。
建物10は、平屋とされており、基礎12と、基礎12の建物高さ方向上側に配置された複数の建物ユニットと、これらの建物ユニットの建物高さ方向上側に配置された屋根ユニット14とを備えている。なお、図1~図4では、建物10の桁行方向(以下、桁行方向と称する)を矢印Xで示し、建物10の梁間方向(以下、梁間方向と称する)を矢印Yで示し、建物10の高さ方向(以下、高さ方向と称する)を矢印Zで示している。
詳しくは、図1にも示されるように、複数の建物ユニットは、建物10の居住部の主な部分を構成しており、これらの中には、第1建物ユニットとしての「建物ユニット16」、第2建物ユニットとしての「建物ユニット18」、第3建物ユニットとしての「建物ユニット20」、第4建物ユニットとしての「建物ユニット22」及び第5建物ユニットとしての「建物ユニット24」が含まれる。
建物ユニット16は、高さ方向から見て建物10の中央部に位置すると共に、その長手方向を桁行方向とされて配置されている。この建物ユニット16は、図3に示されるように、その躯体を構成するフレーム26を備えており、フレーム26は、その高さ方向上側の部分を構成する天井フレーム28、その高さ方向下側の部分を構成する床フレーム30及び4本の柱32を含んで構成されている。
詳しくは、天井フレーム28は、各々溝形鋼によって構成された長短二種類の天井大梁34、36が矩形枠状に配置されると共に、天井大梁34の端部と天井大梁36の端部とが高さ方向に延びる角筒状の仕口部38で連結されることで、その外枠が構成されている。そして、長い方の天井大梁34間には、図示しない複数の天井小梁が所定の間隔で架け渡されている。
一方、床フレーム30は、各々溝形鋼によって構成された長短二種類の床大梁40、42が矩形枠状に配置されると共に、床大梁40の端部と床大梁42の端部とが高さ方向に延びる角筒状の仕口部44で連結されることで、その外枠が構成されている。そして、長い方の床大梁40間には、図示しない複数の床小梁が所定の間隔で架け渡されている。
柱32は、建物高さ方向から見た断面形状が矩形の筒状とされており、建物高さ方向に対向する仕口部38と仕口部44とを連結している。なお、図2に示されるように、建物ユニット18の躯体を構成する第1フレームとしての「フレーム46」、建物ユニット20の躯体を構成する第2フレームとしての「フレーム48」、建物ユニット22の躯体を構成するフレーム50及び建物ユニット24の躯体を構成するフレーム52は、基本的にフレーム26と同様の構成とされている。
また、フレーム46、48、50、52は、それぞれ長手方向を桁行方向とされて配置されている。そして、フレーム46は、桁行方向から見てフレーム26の梁間方向一方側においてフレーム26と隣接すると共に、梁間方向から見てフレーム26の桁行方向一方側においてフレーム26と隣接した状態となっている。
フレーム48は、桁行方向から見てフレーム26の梁間方向一方側においてフレーム26と隣接すると共に、梁間方向から見てフレーム26の桁行方向他方側においてフレーム26と隣接した状態となっている。なお、フレーム46とフレーム48とは、桁行方向から見て重なった状態となっている。
フレーム50は、桁行方向から見てフレーム26と重なると共に、梁間方向から見てフレーム26の桁行方向一方側においてフレーム26と隣接した状態となっている。つまり、フレーム50は、フレーム26及びフレーム46と隣接された状態で配置されている。なお、フレーム50とフレーム46とは、梁間方向から見て重なった状態となっている。
フレーム52は、桁行方向から見てフレーム26と重なると共に、梁間方向から見てフレーム26の桁行方向他方側においてフレーム26と隣接した状態となっている。つまり、フレーム52は、フレーム26及びフレーム48と隣接された状態で配置されている。なお、フレーム52とフレーム48とは、梁間方向から見て重なった状態となっている。
また、フレーム46の天井フレーム54においてフレーム48側でかつ屋外側に設けられた第1仕口部としての「仕口部56」と、フレーム48の天井フレーム58においてフレーム46側でかつ屋外側に設けられた第2仕口部としての「仕口部60」とが桁行方向に延びる「補強部材62」で連結されている。なお、補強部材62は、溝形鋼で構成されていてもよいし、角鋼管で構成されていてもよい。そして、補強部材62によって、屋根ユニット14の軒先側の部分が支持されている。
ここで、本実施形態では、図1に示されるように、建物ユニット16の第1側面部としての「側面部16A」、建物ユニット18の第2側面部としての「側面部18A」及び建物ユニット20の第3側面部としての「側面部20A」によって空間が仕切られている点に第1の特徴がある。また、建物ユニット16、18、20、22、24の内側が連通されている点に第2の特徴がある。
建物ユニット16の側面部16Aは、屋外側に面すると共に桁行方向に延在している。この側面部16Aは、その大部分が第1開口部としての「開口部64」とされており、開口部64には、複数のガラス戸66、68を備えた引き違い窓70が設けられている。
建物ユニット18の側面部18Aは、建物ユニット20側に面しており、側面部16Aにおける桁行方向一方側(側面部16Aの延在方向一方側)の周縁部から屋外側に延びると共に、高さ方向から見て側面部16Aと直交した状態となっている。この側面部18Aは、その大部分が第2開口部としての「開口部72」とされており、開口部72には、複数のガラス戸74を備えた引き違い窓76が設けられている。
一方、建物ユニット18の屋外側に面する第1外側側面部としての「側面部18B」は、桁行方向に複数枚並べて配置された外壁パネル78によって構成されている。
建物ユニット20の側面部20Aは、建物ユニット18側に面しており、側面部16Aにおける桁行方向他方側(側面部16Aの延在方向他方側)の周縁部から屋外側に延びると共に、高さ方向から見て側面部16Aと直交した状態となっている。この側面部20Aは、その大部分が第3開口部としての「開口部80」とされており、開口部80には、複数のガラス戸82を備えた引き違い窓84が設けられている。
一方、建物ユニット20の屋外側に面する第2外側側面部としての「側面部20B」も側面部18Bと同様に、桁行方向に複数枚並べて配置された外壁パネル78によって構成されている。なお、高さ方向から見て(梁間方向において)、側面部18Bから側面部16Aまでの距離L1と側面部20Bから側面部16Aまでの距離L2とは、同じ距離に設定されている。そして、側面部18B、20Bは、図示しない接道側に面している。
また、外壁パネル78は、サイディングボード等で構成された外壁材を含んで構成されると共に、窓等に用いることが可能な開口部が形成されておらず、屋外側からの視線を遮ることが可能とされている。なお、外壁パネル78には、屋外側からの視線を遮ることが可能であれば、換気口等の開口部が形成されていてもよい。
そして、本実施形態では、上述したように側面部16A、18A、20Aが配置されることで、屋外側が解放されると共に、側面部18B、20Bから屋内側に凹んだ空間が確保されると共に、当該空間の高さ方向下側には、ウッドデッキ86が配置されている。つまり、建物10は、ウッドデッキ86を介して、建物ユニット16、18、20間の往来が可能とされている。
また、建物ユニット16の内側には、複数枚の畳88が敷設されることで畳コーナー90が設けられている。
一方、建物ユニット18の内側は、建物ユニット22の内側と連通されており、建物ユニット18、22の内側は、ダイニングキッチン92とされている。また、建物ユニット22の内側は、建物ユニット16(畳コーナー90)と連通されている。
一方、建物ユニット20の内側は、建物ユニット24の内側と連通されており、建物ユニット20、24の内側は、リビングルーム94とされている。また、建物ユニット24の内側は、建物ユニット16と連通されている。なお、建物ユニット16と建物ユニット22との境界部及び建物ユニット16と建物ユニット24との境界部には、建具が設けられておらず、建物ユニット16、18、20、22、24の内側には、連続する一つの空間が確保されている。
<本実施形態の作用及び効果>
次に、本実施形態の作用並びに効果を説明する。
本実施形態に係る建物10は、図1に示されるように、開口部64が設けられた側面部16Aと、開口部72が設けられた側面部18Aと、開口部80が設けられた側面部20Aとを備えている。そして、側面部18Aは、高さ方向から見て側面部16Aの延在方向一方側の周縁部と連続しかつ当該周縁部から屋外側に延びている。一方、側面部20Aは、高さ方向から見て側面部16Aの延在方向他方側の周縁部と連続しかつ当該周縁部から屋外側に延びている。このため、側面部16A、側面部18A及び側面部20Aによって、屋外側が解放されると共に屋内側に凹んだ空間が確保されると共に、当該空間には、開口部64、開口部72及び開口部80が面した状態となる。このため、本実施形態では、連続して配置された開口部64、開口部72及び開口部80によって、屋外から屋内へ光を取り込むことができる。
ところで、現場でパネルを基礎に組み付けて建物の壁部等を構築すると、現場での建物の構築作業が複雑化することが考えられる。
ここで、本実施形態では、現場において、側面部16Aを備えた建物ユニット16、側面部18Aを備えた建物ユニット18及び側面部20Aを備えた建物ユニット20を配置することで、建物10の一部が構築される。このため、現場でパネルを基礎12に組み付けて建物10の壁部を構築するような構成に比し、壁部の構築といった現場での作業工程を省略することができる。したがって、本実施形態では、建物10の屋内への採光の効率を高めつつ、建物10の構築作業の簡略化を図ることができる。
また、本実施形態では、建物ユニット18の屋外側の側面部18B及び建物ユニット20の屋外側の側面部20Bが、外壁パネル78で構成されている。このため、側面部18B及び側面部20Bにおいて、屋外側からの視線を遮ることができる。したがって、本実施形態では、建物10の開放感の確保と建物10のプライバシーの確保との両立を図ることができる。
ところで、上述したように本実施形態では、側面部18B及び側面部20Bにおいて、屋外側からの視線を遮ることができる。しかしながら、建物高さ方向から見て側面部18Bから側面部16Aまでの距離L1と側面部20Bから側面部16Aまでの距離L2とが異なる場合、側面部16Aの延在方向において、側面部18A又は側面部20Aへの視線を遮ることが困難となることがある。
ここで、本実施形態では、距離L1と距離L2とが同じ距離に設定されている。このため、側面部16Aの延在方向において、側面部18Aへの視線が建物ユニット20によって遮られ、側面部20Aへの視線が建物ユニット18によって遮られる。したがって、本実施形態では、建物10の居住者のプライバシーが侵害されることを抑制することができる。
また、本実施形態では、建物ユニット16における側面部16Aの延在方向一方側に、建物ユニット16及び建物ユニット18と隣接された状態で建物ユニット22が配置されている。そして、建物ユニット22の内部は、建物ユニット16及び建物ユニット18と連通されている。
一方、建物ユニット16における側面部16Aの延在方向他方側には、建物ユニット16及び建物ユニット20と隣接された状態で建物ユニット24が配置されている。そして、建物ユニット24の内部は、建物ユニット16及び建物ユニット20と連通されている。このため、本態様では、側面部16A、側面部18A及び側面部20Aに沿って連続する居住空間を屋内に確保することができる。したがって、本実施形態では、建物10の屋内の開放感を確保することができる。
加えて、本実施形態では、建物ユニット18の躯体を構成するフレーム46の天井フレーム54において、建物ユニット20側でかつ屋外側に仕口部56が設けられている。また、建物ユニット20の躯体を構成するフレーム48の天井フレーム58において、建物ユニット18側でかつ屋外側に仕口部60が設けられている。そして、仕口部56と仕口部60とが補強部材62で連結されている。
このため、側面部16A、側面部18A及び側面部20Aで仕切られた空間の高さ方向上側に配置された屋根ユニット14の自重は、屋外側において、補強部材62を介して建物ユニット18及び建物ユニット20で支持される。したがって、本実施形態では、建物10に屋外側が解放された空間を確保しつつ、当該空間の高さ方向上側に屋根ユニット14等の構造物を配置することができる。
<上記実施形態の補足説明>
(1) 上述した実施形態では、平屋の建物10に屋外側が解放されると共に屋内側に凹んだ空間が確保される構成としたが、多階層のユニット建物の最上階に当該空間を確保するようにしてもよい。
(2) また、上述した実施形態では、側面部18B、20Bに窓等に用いることが可能な開口部が形成されていないが、建物10と接道との間に目隠し壁を設ける場合や建物10と接道とが十分に離れている場合には、側面部18B、20Bに窓を設けるような構成も取りうる。
(3) さらに、上述した実施形態では、側面部16A、側面部18A及び側面部20Aで仕切られた空間の高さ方向上側に屋根ユニット14の一部が配置されていたが、屋根ユニット14の構成は、これに限らない。すなわち、建物10は、建物ユニット16の躯体に補強部材62を設けることなく、高さ方向から見て屋根ユニット14の一部を屋内側に凹ませて、側面部16A、側面部18A及び側面部20Aで仕切られた空間上に屋根ユニット14が配置されないような構成も採り得る。
(4) 加えて、上述した実施形態では、距離L1と距離L2とが同じ距離に設定されていたが、建物10と接道との位置関係に応じて、距離L1と距離L2とが異なる距離に設定されるような構成も採り得る。
10 建物(ユニット建物)
16 建物ユニット(第1建物ユニット)
16A 側面部(第1側面部)
18 建物ユニット(第2建物ユニット)
18A 側面部(第2側面部)
18B 側面部(第1外側側面部)
20 建物ユニット(第3建物ユニット)
20A 側面部(第3側面部)
20B 側面部(第2外側側面部)
22 建物ユニット(第4建物ユニット)
24 建物ユニット(第5建物ユニット)
46 フレーム(第1フレーム)
48 フレーム(第2フレーム)
56 仕口部(第1仕口部)
60 仕口部(第2仕口部)
62 補強部材
64 開口部(第1開口部)
72 開口部(第2開口部)
80 開口部(第3開口部)

Claims (5)

  1. 屋外側と屋内側とを連通可能な第1開口部が設けられた第1側面部を備えた第1建物ユニットと、
    前記屋外側と前記屋内側とを連通可能な第2開口部が設けられると共に建物高さ方向から見て前記第1側面部の延在方向一方側の周縁部と連続しかつ当該周縁部から当該第1側面部の前記屋外側に当該第1側面部と入隅部を構成するように延びる第2側面部を備えた第2建物ユニットと、
    前記屋外側と前記屋内側とを連通可能な第3開口部が設けられると共に建物高さ方向から見て前記第1側面部の延在方向他方側の周縁部と連続しかつ当該周縁部から当該第1側面部の前記屋外側に当該第1側面部と入隅部を構成するように延びる第3側面部を備えた第3建物ユニットと、
    を有し、
    前記第1開口部、前記第2開口部及び前記第3開口部は、建物高さ方向から見て前記第1側面部、前記第2側面部及び前記第3側面部で仕切られた空間の建物高さ方向下側に位置する床部を介して往来が可能とされている、
    ユニット建物。
  2. 前記第2建物ユニットの外周面の一部を構成しかつ前記第2側面部と出隅部を構成する第1外側側面部及び前記第3建物ユニットの外周面の一部を構成しかつ前記第3側面部と出隅部を構成する第2外側側面部の少なくとも一方は、屋外側からの視線を遮ることが可能な外壁パネルで構成されている、
    請求項1に記載のユニット建物。
  3. 前記第1外側側面部及び前記第2外側側面部が前記外壁パネルで構成され、
    建物高さ方向から見て前記第1外側側面部から前記第1側面部までの距離と前記第2外側側面部から当該第1側面部までの距離とが同じ距離に設定されている、
    請求項2に記載のユニット建物。
  4. 前記第1建物ユニットにおける前記延在方向一方側に当該第1建物ユニット及び前記第2建物ユニットと隣接された状態で配置されると共に、内部が当該第1建物ユニット及び当該第2建物ユニットと連通された第4建物ユニットと、
    前記第1建物ユニットにおける前記延在方向他方側に当該第1建物ユニット及び前記第3建物ユニットと隣接された状態で配置されると共に、内部が当該第1建物ユニット及び当該第3建物ユニットと連通された第5建物ユニットと、
    をさらに有する、
    請求項1~請求項3の何れか1項に記載のユニット建物。
  5. 前記第2建物ユニットの躯体を構成する第1フレームの建物上方側の部分において前記第3建物ユニット側でかつ前記第1建物ユニットと反対側に設けられた第1仕口部と、当該第3建物ユニットの躯体を構成する第2フレームの建物上方側の部分において当該第2建物ユニット側でかつ当該第1建物ユニットと反対側に設けられた第2仕口部と、を連結する補強部材をさらに有する、
    請求項1~請求項4の何れか1項に記載のユニット建物。
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