JP7290616B2 - 半屋外空間における外周壁の構造 - Google Patents
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Description
特許文献1における外構パネルは、建物の外壁から離間して配置されており、構造的に安定性や耐久性を維持するために、屋根によって建物に連結されている。
前記外周壁20の壁本体である外構パネル24と、
前記外構パネル24の上に重ねられて固定されるとともに前記外周壁20の上端部を構成する補強梁21,22と、を備えており、
前記部屋3と前記半屋外空間6との間に立設された外壁10には凹部10aが形成され、
前記補強梁21,22における前記外壁10側の端部は、前記外構パネル24よりも前記外壁10側に突出し、かつ前記凹部10aに設けられて前記外壁10に連結されており、
前記外壁10は、
前記補強梁21,22の厚み方向一方側に位置する第一外壁11と、
前記補強梁21,22の厚み方向他方側に位置する第二外壁12と、を備えており、
前記凹部10aは、前記第一外壁11と前記第二外壁12との間に形成され、前記補強梁21,22は、前記第一外壁11と前記第二外壁12との間に挟み込まれて固定されていることを特徴とする。
また、凹部10aは、第一外壁11と第二外壁12との間に形成され、補強梁21,22は、第一外壁11と第二外壁12との間に挟み込まれて固定されているので、補強梁21,22と、第一外壁11と第二外壁12とを備えた外壁10との一体性を更に高めることができる。これにより、外構パネル24の構造的な安定性や耐久性を維持することができる。
前記補強梁21は、中身が詰まった中実材の梁であり、
前記第一外壁11と前記第二外壁12のうち少なくとも前記第一外壁11は、中空状に形成されて内部中空部を有する壁パネル11bを備えて構成され、
前記凹部10aは、前記第一外壁11を構成する前記壁パネル11bと前記第二外壁12との間に形成されており、
前記補強梁21は、前記第一外壁11を構成する前記壁パネル11bに対してボルト及びナットによって固定され、
前記ボルトは、前記補強梁21における前記第一外壁11側の端部を厚み方向に貫通するとともに前記壁パネル11bにおける前記補強梁21側の側端部を貫通して、先端部が、前記壁パネル11bの内部中空部に突出し、
前記ナットは、前記壁パネル11bの一部に形成された作業孔1100を通じて前記壁パネル11bの内部中空部に入れられて前記ボルトの先端部に締め付けられていることを特徴とする。
前記凹部10aは、前記補強梁21,22における前記外壁10側の端部が載せられる上向き面10bを有し、前記補強梁21,22は、前記上向き面10bに載せられた状態で前記凹部10aに設けられていることを特徴とする。
前記補強梁21,22は、第一補強梁21と、前記第一補強梁21と交差して設けられた第二補強梁22と、を備えており、
前記第一補強梁21と前記第二補強梁22との交差部では、前記第一補強梁21と前記第二補強梁22のうち少なくとも一方に切欠部10cが形成され、これら第一補強梁21と第二補強梁22とが互いに嵌合して連結されていることを特徴とする。
前記外構パネル24と、その上に重ねられた前記補強梁21,22は、これら外構パネル24と補強梁21,22間に亘って取り付けられたガセットプレートGPLによって接合されていることを特徴とする。
また、開口部4には、複数の掃き出し窓5が設けられており、住人は、いずれかの掃き出し窓5を開閉して部屋3とバルコニー6とを行き来する。
開口部4の東西方向の長さは、部屋3の東西方向の長さよりも短いものの、引き違い式の掃き出し窓5が3セット分設けられているため十分に幅広であり、主寝室である部屋3の開放感の向上に寄与している。
なお、掃き出し窓5の開閉方式は、上記の引き違い式だけに限られず、例えば折戸や片引き戸等、その他の開閉方式としてもよい。
ボックスシートである家具7cは、両脇(南側・北側)と背後(東側)に外壁が設けられて形成されたボックス型空間に設置されている。
また、バルコニー6には、樹木7dが設けられてもよい。
外周壁20は、その上端部が、本実施形態においては開口部4の上縁部よりも上方に位置している。すなわち、外周壁20は高さが高く設定され、外部空間との間に設けられており、外部からの視線を広い範囲で遮断できるようになっている。また、このように視線を遮断しつつも、斜めに差し込む太陽光は部屋3内に確実に取り込むことができる。
バルコニー6は、このような外周壁20が設けられることによって上方だけが外部空間と連通することになり、かつ、上記のように住人にとって隣接する部屋3の延長空間として認識されるため、建物1の半屋外空間(部屋3と連続するプライベート空間)として機能することになる。
外周壁20は、建物1の躯体における外壁10と一体的に設けられている。
すなわち、建物1の躯体は、壁や床、屋根といった建物の構成要素を予め工場にてパネル化しておき、施工現場でこれらのパネルを組み立てて構築するパネル工法で構築されている。ただし、これに限られるものではなく、従来の軸組工法や壁式工法によって構築されてもよい。
また、パネル工法によって構築された建物1の躯体のうち、バルコニー6に面して設けられた外壁10は少なくとも耐力壁とされている。そして、このような外壁10には、第一外壁11と、第二外壁12と、第三外壁13と、が含まれている。
このような第一外壁11は、開口部4の上方に位置する横架材11aと、横架材11aの長さ方向両端部側に位置して床に立設された複数の壁パネル11bと、横架材11aの下面に設けられた複数の垂壁パネル11cと、横架材11aの上面に設けられた複数の小壁パネル11d及び複数の傾斜調整材11eと、を有する。すなわち、第一外壁11は、上端部が傾斜している。
また、第一外壁11は、開口部4の両側縁を形成する開口枠として、複数の縦枠材11fを更に有する。これら複数の縦枠材11fは床に立設されている。
このような第二外壁12は、開口部の上方に位置する横架材12aと、横架材12aの上面に設けられた複数の小壁パネル12d及び複数の傾斜調整材12eと、を有する。すなわち、第二外壁12も、上端部が傾斜しており、その傾斜角度は、第一外壁11の上端部の傾斜角度と等しい。
また、第二外壁12は、開口部の両側縁を形成する開口枠として、複数の縦枠材12fを更に有する。これら複数の縦枠材12fは床に立設されている。
このような第三外壁13は、開口部の上方に位置する横架材13aと、横架材13aの南側端部側に位置して床に立設された複数の壁パネル13bと、横架材13aの下面に設けられた垂壁パネル13cと、横架材13aの上面に設けられた複数の小壁パネル13dと、開口部の両側縁を形成する開口枠としての複数の縦枠材13fと、を有する。
また、第三外壁13は、上記の横架材13aの南側端部側に位置して床に立設された端部縦枠材13gを更に有する。この端部縦枠材13gは、複数の壁パネル13bと共に横架材13aの南側端部を支持している。
これら第四外壁14及び第五外壁15は、横架材や壁パネルを適宜備えることにより外壁として構成されており、第三外壁13と共に、ボックス型空間を形成している。ボックス型空間には、ボックスシートである家具7cを設置することができる。
第五外壁15は、第三外壁13の横架材13aと直交する横架材15aと、横架材15aの下に設けられた下側壁パネル15cと、横架材15aの上に設けられた上側壁パネル15dと、を有している。
そして、このような外周壁20には、複数の第一補強梁21と、複数の第二補強梁22と、支柱23と、複数の外構パネル24と、が含まれている。
このような第一補強梁21は、中身が詰まった中実材であり、例えば無垢材(角材:製材)や、LVL(Laminated Veneer Lumber)、CLT(Cross Laminated Timber)による中実材でもよい。また、第一補強梁21は、長さ方向と直交する厚み方向の寸法(梁幅)が、長さ方向と直交する高さ方向の寸法(梁成)よりも短く設定されている。
上下に重ねられた第一補強梁21同士は、これら上下の第一補強梁21間に亘って取り付けられた鋼製のガセットプレートGPLによって接合されている。なお、ガセットプレートGPLは、屋外側面とバルコニー6側面の双方に設けられている。
また、詳細については後述するが、第一補強梁21における外壁10(第一外壁11及び第二外壁12)側端部は、外壁10に対して一体的に設けられている。
同様に詳細については後述するが、第一補強梁21における第二補強梁22側端部は、第二補強梁22に対して一体的に設けられている。
このような第二補強梁22は、上記の第一補強梁21と同様の中実材とされている。
上下に重ねられた第二補強梁22同士は、これら上下の第二補強梁22間に亘って取り付けられた鋼製のガセットプレートGPLによって接合されている。なお、ガセットプレートGPLは、屋外側面とバルコニー6側面の双方に設けられている。
また、詳細については後述するが、第二補強梁22における外壁10(第三外壁13)側端部は、外壁10に対して一体的に設けられている。
同様に詳細については後述するが、第二補強梁22における第一補強梁21側端部は、第一補強梁21に対して一体的に設けられている。
第一補強梁21及び第二補強梁22の下方には、複数の外構パネル24が幅方向に隣接して配置されている。また、複数の外構パネル24のうち、支柱23に隣接する外構パネル24と、外壁10に隣接する外構パネル24は、それぞれ支柱23と外壁10に固定されている。
なお、本実施形態における外構パネル24は、建築用壁パネルによって構成されているが、外周壁20は非耐力壁であるため、建築用壁パネルよりも簡易な構造の壁を採用してコストの低下を図ってもよい。
第一補強梁21は、一方の端部が、外壁10に形成された凹部10aに設けられることで外壁10に連結されている。
換言すれば、第一補強梁21における一方の端部は、外壁10のうち第一外壁11と第二外壁12との間に挟み込まれるとともに、第一外壁11にボルト留めされている。さらに、第一補強梁21は、第二外壁12における縦枠材12fの上に載せられて下方から支持された状態となっている。
すなわち、上記の凹部10aは、第一外壁11と第二外壁12との間であって、かつ第二外壁12における縦枠材12fの上方に形成されている。そして、第二外壁12における縦枠材12fの上面が、第一補強梁21が載せられる上向き面10bとされている。
また、第一外壁11における第二外壁12側の壁パネル11bのうち、部屋3側の面材には作業孔1100が複数形成され、第二外壁12側の框材にはボルト孔1110が複数形成されている。複数の作業孔1100は、第一補強梁21における複数の座堀部21aと高さ位置が揃っており、複数のボルト孔1110は、第一補強梁21における複数のボルト孔21bと位置が揃っている。
第一補強梁21を第一外壁11(壁パネル11b)にボルト留めする場合は、第一補強梁21における座堀部21a側から、連続するボルト孔21b,111に対してボルトを差し込む。このとき、ボルトの先端部は、第一外壁11(壁パネル11b)の内部中空部に突き出た状態となるため、このボルトの先端部に、作業孔1100から座金、ナットを入れて締付作業を行う。これにより、第一補強梁21を第一外壁11(壁パネル11b)にボルト留めすることができる。
第一補強梁21における第二補強梁22側端部(南側の端部)は、第二補強梁22における第一補強梁21側端部(西側の端部)の梁成及び梁幅に合わせて平面視L字状に切欠形成されている(切欠形成された部位を、以下、切欠部10cと称する)。そして、第一補強梁21における切欠部10cに、第二補強梁22における第一補強梁21側端部が合致して嵌合した状態で、第一補強梁21と第二補強梁22とが、ボルト連結されている。
なお、第一補強梁21と第二補強梁22との連結は、本実施形態においては羽子板ボルトが用いられる。羽子板ボルトとしては、例えば、羽子板部分とボルト部分とが分離可能なタイプが好適に採用される。このタイプの場合、羽子板部分には、ボルトの先端部を受ける部位が設けられて結合できる構成となっている。
ただし、羽子板ボルトは、羽子板部分とボルト部分とが分離しないタイプを採用してもよい。
また、第二補強梁22の第一補強梁21側端部における屋外側面に、円状の座堀部22aが複数形成されるとともに、当該複数の座堀部22aそれぞれの中心に、第二補強梁22を厚み方向に貫通するボルト孔22bが形成されている。さらに、第二補強梁22におけるバルコニー6側面には、羽子板ボルトの羽子板部分が嵌め込まれる嵌合凹部22cが複数形成されている。複数の嵌合凹部22cは、複数の座堀部22aと高さ位置が揃っている。
さらに、第一補強梁21における嵌合凹部21cに嵌め込まれる羽子板部分と、第二補強梁22における嵌合凹部22cに嵌め込まれる羽子板部分は、第一補強梁21と第二補強梁22との間の入隅部分で交差するようになっている。そのため、双方の羽子板ボルトにおける羽子板部分には切欠が形成されており、羽子板ボルト同士は、互いの切欠部を合致させて交差する構成となっている。
第一補強梁21と第二補強梁22とをボルト連結する場合は、第一補強梁21における切欠部10cに、第二補強梁22における第一補強梁21側端部を合致させた上で、双方の羽子板ボルトにおける羽子板部分同士を交差させつつ、嵌合凹部21c,22cにそれぞれ嵌め込んで固定する。続いて、第一補強梁21の座堀部21a側からボルト孔21bに対してボルトを差し込んで羽子板部分と結合するとともに、第二補強梁22の座堀部22a側からボルト孔22bに対してボルトを差し込んで羽子板部分と結合する。これにより、第一補強梁21と第二補強梁22とをボルト連結することができる。
また、切欠部10cは、第一補強梁21側にのみ形成されるものとしたが、第二補強梁22に形成されてもよい。
さらに、羽子板ボルトは2本を交差させて使用するものとしたが、1本にて連結を行ってもよい。その場合、上下に隣り合う羽子板ボルト同士の向きを互い違いにしてもよい。
第二補強梁22は、一方の端部が、外壁10に形成された凹部10aに設けられることで外壁10に連結されている。
換言すれば、第二補強梁22における一方の端部は、外壁10のうち第三外壁13と第五外壁15との間に挟み込まれるとともに、第三外壁13にボルト留めされている。さらに、第二補強梁22は、第三外壁13における横架材13aの上に載せられて下方から支持された状態となっている。
すなわち、上記の凹部10aは、第三外壁13と第五外壁15との間であって、かつ第三外壁13における横架材13aの上方に形成されている。そして、第三外壁13における横架材13aの上面が、第二補強梁22が載せられる上向き面10bとされている。
また、第三外壁13における第二補強梁22側の上側壁パネル15dのうち、バルコニー6側の面材には作業孔1300が複数形成され、第二補強梁22側の框材にはボルト孔1310が複数形成されている。複数の作業孔1300は、第二補強梁22における複数の座堀部22aと高さ位置が揃っており、複数のボルト孔1310は、第二補強梁22における複数のボルト孔22bと位置が揃っている。
第二補強梁22を第三外壁13(小壁パネル13d)にボルト留めする場合は、第二補強梁22における座堀部22a側から、ボルト孔22bに対してボルトを差し込む。このとき、ボルトの先端部は、第三外壁13(小壁パネル13d)の内部中空部に突き出た状態となるため、このボルトの先端部に、作業孔1300から座金、ナットを入れて締付作業を行う。これにより、第二補強梁22を第三外壁13(小壁パネル13d)にボルト留めすることができる。
以下、変形例について説明する。上述の実施形態と共通する要素については、共通の符号を付し、説明を省略又は簡略する。
そして、外周壁20の両端部は、外壁10に対して一体的に設けられており、外周壁20と外壁10との連結部分をC部としている。
そして、外周壁20の両端部は、外壁10に対して一体的に設けられており、外周壁20と外壁10との連結部分をA部及びC部とし、補強梁210,220同士の連結部分をB部としている。
そして、外周壁20の両端部は、外壁10に対して一体的に設けられており、外周壁20と外壁10との連結部分をA部としている。
そして、外周壁20の両端部は、外壁10に対して一体的に設けられており、外周壁20と外壁10との連結部分をA部及びD部とし、補強梁210,220同士の連結部分をB部としている。
そして、外周壁20の両端部は、外壁10に対して一体的に設けられており、外周壁20と外壁10との連結部分をC部及びE部としている。
そして、外周壁20の両端部は、外壁10に対して一体的に設けられており、外周壁20と外壁10との連結部分をA部及びE部とし、補強梁210,220同士の連結部分をB部としている。
補強梁210は、一方の端部が、外壁10に形成された凹部10aに設けられることで外壁10に連結されている。
換言すれば、補強梁210における一方の端部は、外壁10のうち第一外壁130と第二外壁150との間に挟み込まれるとともに、第一外壁130(壁パネル130d)にボルト留めされている。さらに、補強梁210は、第一外壁130における横架材130aの上に載せられて下方から支持された状態となっている。
すなわち、上記の凹部10aは、第一外壁130と第二外壁150との間であって、かつ第一外壁130における横架材130aの上方に形成されている。そして、第一外壁130における横架材130aの上面が、補強梁210が載せられる上向き面10bとされている。
なお、横架材130aは、第二外壁150における下側壁パネル150cの上面に、上側壁パネル150dと隣接した状態で設けられている。
すなわち、補強梁210を、第一外壁130(壁パネル130d)にボルト留めする場合は、補強梁210における座堀部210a側から、ボルト孔210bに対してボルトを差し込む。このとき、ボルトの先端部は、第一外壁130(壁パネル130d)の内部中空部に突き出た状態となるため、このボルトの先端部に、図示しない作業孔から座金、ナットを入れて締付作業を行う。これにより、補強梁210を、第一外壁130(壁パネル130d)にボルト留めすることができる。
第一補強梁210における第二補強梁220側端部は、平面視においてL字状に切欠形成されている。また、第二補強梁220における第一補強梁210側端部も、平面視においてL字状に切欠形成されている(切欠形成された部位を、以下、切欠部10cと称する)。そして、第一補強梁210における切欠部10cと、第二補強梁22における切欠部10cとを合致させて互いに嵌合させる。その状態で、第一補強梁21と第二補強梁22とを、羽子板ボルトによって連結する。
補強梁210は、一方の端部が、外壁10に形成された凹部10aに設けられることで外壁10に連結されている。
換言すれば、補強梁210における一方の端部は、外壁10のうち第一外壁110と第二外壁120との間に挟み込まれている。さらに、補強梁210は、第一外壁110における一端部110aの上に載せられて下方から支持された状態となっている。
すなわち、上記の凹部100aは、第一外壁110と第二外壁120との間であって、かつ第一外壁110における一端部110aの上方に形成されている。そして、第一外壁110における一端部110aの上面が、第一補強梁21が載せられる上向き面10bとされている。
第一外壁110における一端部110aは、第一外壁110を構成する壁パネル110dの長さ方向一端部に一体的に設けられた調整材とされている。ただし、これに限られるものではなく、一端部110aは、第一外壁110における壁パネル110dの一部であってもよい。すなわち、壁パネル110dの一端部における下半部が突出して形成されており、その突出部分を上記の一端部110aとしてもよい。
外壁10は、補強梁210の長さ方向に沿って、かつ同一直線上に設けられた第一外壁160と、平面視において第一外壁160及び補強梁210と直交して設けられた第二外壁170と、を備える。
第一外壁160は、下側壁パネル160cと、この下側壁パネル160cの上に設けられた上側壁パネル160dと、を有する。
第二外壁170は、下側壁パネル170cと、この下側壁パネル170cの上に設けられた上側壁パネル170dと、を有する。
第一調整材181は、第一外壁160における上側壁パネル160dと、第二外壁170における上側壁パネル170dとの交差部に設けられている。第二外壁170における上側壁パネル170dの端部と第一調整材181の側面に、第一外壁160における上側壁パネル160dの端面が接合されている。
第二調整材182は、第一外壁160における下側壁パネル160cの端面が接合されるとともに、第二外壁170における下側壁パネル170cの端面が接合され、かつ、第二外壁170における上側壁パネル170dの端部と第一調整材181の下方に位置している。
第三調整材183は、第一外壁160における下側壁パネル160cの端面が接合されるとともに、第二外壁170における下側壁パネル170cの端面が接合され、かつ、外周壁20における外構パネル24の端面が接合されている。
したがって、補強梁210の端部は、第三調整材183の上面(上向き面10b)に載せられるとともに、第二調整材182と第三調整材183との間(凹部10a)に設けられている。さらに、補強梁210の端部は、第二外壁170における下側壁パネル170cにボルト留めされている。
すなわち、補強梁210の端部は、第一外壁160と第二外壁170との間に挟まれた位置に設けられるだけでなく、第二調整材182と第三調整材183との間に挟み込まれている。
外壁10は、平面視において補強梁210と直交し、かつ互いに同一直線上に設けられた第一外壁160及び第二外壁170を備える。
第一外壁160は、下側壁パネル160cと、この下側壁パネル160cの上に設けられた上側壁パネル160dと、を有する。
第二外壁170は、下側壁パネル170cと、この下側壁パネル170cの上に設けられた上側壁パネル170dと、を有する。
調整材184は、上下方向に長尺に形成された調整材本体184aと、調整材本体184aの上端部に設けられた上側付属部184bと、上側付属部184bから下方に間隔を空けて設けられた下側付属部184cと、を有する。すなわち、調整材184は、上側付属部184bと下側付属部184cとの間に隙間を形成した状態の柱状体として形成されている。
そして、上側付属部184bと下側付属部184cとの間が凹部10aとされている。さらに、下側付属部184cの上面が、補強梁210の端部が載せられる上向き面10bとされている。
したがって、補強梁210の端部は、下側付属部184cの上面(上向き面10b)に載せられるとともに、上側付属部184bと下側付属部184cとの間(凹部10a)に設けられている。
すなわち、補強梁210の端部は、第一外壁160と第二外壁170との間に挟み込まれるだけでなく、上側付属部184bと下側付属部184cとの間に挟み込まれている。
3 部屋
4 開口部
6 バルコニー
10 外壁
10a 凹部
10b 上向き面
10c 切欠部
11 第一外壁
12 第二外壁
13 第三外壁
14 第四外壁
15 第五外壁
20 外周壁
21 第一補強梁
22 第二補強梁
23 支柱
24 外構パネル
GPL ガセットプレート
Claims (5)
- 建物の部屋の外部に隣接して設けられた半屋外空間を囲み、当該半屋外空間と屋外空間とを離隔させる外周壁の構造であって、
前記外周壁の壁本体である外構パネルと、
前記外構パネルの上に重ねられて固定されるとともに前記外周壁の上端部を構成する補強梁と、を備えており、
前記部屋と前記半屋外空間との間に立設された外壁には凹部が形成され、
前記補強梁における前記外壁側の端部は、前記外構パネルよりも前記外壁側に突出し、かつ前記凹部に設けられて前記外壁に連結されており、
前記外壁は、
前記補強梁の厚み方向一方側に位置する第一外壁と、
前記補強梁の厚み方向他方側に位置する第二外壁と、を備えており、
前記凹部は、前記第一外壁と前記第二外壁との間に形成され、前記補強梁は、前記第一外壁と前記第二外壁との間に挟み込まれて固定されていることを特徴とする半屋外空間における外周壁の構造。 - 請求項1に記載の半屋外空間における外周壁の構造において、
前記補強梁は、中身が詰まった中実材の梁であり、
前記第一外壁と前記第二外壁のうち少なくとも前記第一外壁は、中空状に形成されて内部中空部を有する壁パネルを備えて構成され、
前記凹部は、前記第一外壁を構成する前記壁パネルと前記第二外壁との間に形成されており、
前記補強梁は、前記第一外壁を構成する前記壁パネルに対してボルト及びナットによって固定され、
前記ボルトは、前記補強梁における前記第一外壁側の端部を厚み方向に貫通するとともに前記壁パネルにおける前記補強梁側の側端部を貫通して、先端部が、前記壁パネルの内部中空部に突出し、
前記ナットは、前記壁パネルの一部に形成された作業孔を通じて前記壁パネルの内部中空部に入れられて前記ボルトの先端部に締め付けられていることを特徴とする半屋外空間における外周壁の構造。 - 請求項1又は2に記載の半屋外空間における外周壁の構造において、
前記凹部は、前記補強梁における前記外壁側の端部が載せられる上向き面を有し、前記補強梁は、前記上向き面に載せられた状態で前記凹部に設けられていることを特徴とする半屋外空間における外周壁の構造。 - 請求項1~3のいずれか一項に記載の半屋外空間における外周壁の構造において、
前記補強梁は、第一補強梁と、前記第一補強梁と交差して設けられた第二補強梁と、を備えており、
前記第一補強梁と前記第二補強梁との交差部では、前記第一補強梁と前記第二補強梁のうち少なくとも一方に切欠部が形成され、これら第一補強梁と第二補強梁とが互いに嵌合して連結されていることを特徴とする半屋外空間における外周壁の構造。 - 請求項1~4のいずれか一項に記載の半屋外空間における外周壁の構造において、
前記外構パネルと、その上に重ねられた前記補強梁は、これら外構パネルと補強梁間に亘って取り付けられたガセットプレートによって接合されていることを特徴とする半屋外空間における外周壁の構造。
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