JP4576518B2 - 感圧修正テープ - Google Patents

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  • Adhesive Tape Dispensing Devices (AREA)
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、手持ち型の転写具によって紙面などに押しつけられることにより感圧転写層が紙面などに転写されて、当該箇所にある像を隠蔽して消去すると共に、転写された前記転写層の表面にボールペンあるいは鉛筆などの筆記具を使用して筆記することができる感圧修正テープに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、取り扱いの容易さと修正部分上に直ちに筆記できるなどの利点から修正液に替わって感圧修正テープが注目を集めている。
【0003】
この種の感圧修正テープとしては、基材の片面に白色顔料を含有する隠蔽層と感圧接着層とからなる感圧転写層を設けた構造のものが知られており、前記基材としては離型処理したグラシン紙などの紙基材が一般に用いられている。この感圧修正テープは手持ち型の転写具に装着して使用されている。
【0004】
図1は感圧修正テープを装着した手持ち型の転写具の1例を示す概略図であり、図2はその要部拡大図である。1は感圧修正テープであり、基材2上に隠蔽層と感圧接着層からなる感圧転写層3を設けたものである。転写具の主要構成要素は感圧修正テープ1の供給リール10と、基材2の巻き取りリール11と、感圧修正テープ1を紙などの被転写体13に押圧するヘッド12とからなる。なお図1〜2においては、供給リール10、巻き取りリール11を駆動するためのギヤ機構、供給リール10、巻き取りリール11をセットして転写具に装着するためのカートリッジ、ケース本体などは省略されている。
【0005】
転写具を矢印Aの方向に被転写体13上を移動させると、感圧修正テープ1が引き出されヘッド12で押圧されることにより、感圧転写層3が基材2より剥離されるとともに被転写体13上に接着されていく。一方、感圧転写層3と分離した基材2は巻き取りリール11に巻き取られる。
【0006】
近時この転写具にもコンパクト化が要望されている。そのためには感圧修正テープの薄膜化、細幅化が必要である。しかし従来の紙基材を使用する感圧修正テープではこれらの要求に対応するのが困難である。
【0007】
そこで基材として離型処理した有機高分子フィルムを使用することが提案された。しかし有機高分子フィルム基材を用いると次のような問題があった。その一つは、基材がフィルム状であることに起因して、感圧修正テープの走行時にスリップが生じることである。すなわち、図2に示すように、ヘッド12の部位の基材2上に感圧転写層3がない場合に転写具にて感圧修正テープ1を引き出そうとすると、フィルムが高平滑であることから、一般的な被転写体(普通紙等)に対して所望の摩擦力が得られず、通常の圧力ではスリップが生じ、その結果感圧修正テープ1を引き出すことができない。以下、基材がスリップしない特性を基材の走行性が良いという。次の問題は、フィルムが高平滑なので転写した感圧転写層の表面が光沢を有することである。すなわち該フィルムに塗設された離型剤上に塗布された隠蔽層の界面も当然のことながら高平滑となる。この隠蔽層が紙に転写された場合、転写される紙の低平滑な表面は光沢がないのに対し、転写した該隠蔽層表面が光沢を有することになるので、本来目立つべきではない修正部分が際だって見えるという問題が発生する。以下、転写した隠蔽層の表面が光沢を有さない特性を非光沢性という。
【0008】
前記の問題を解決するためには、フィルム基材の中に粒子を練り込む、あるいはフィルムの片面をサンドマット加工するなどの手段によって被転写体への摩擦力向上ならびに非光沢性対策も考えられるが、いずれも高コスト化を招く結果となる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記の実状に鑑み、基材の走行性に優れたコンパクトタイプの感圧修正テープを低コストで提供することを課題とする。
【0010】
本発明はさらに、基材の走行性と転写された感圧転写層表面の非光沢性がともに優れたコンパクトタイプの感圧修正テープを低コストで提供することを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
すなわち請求項1に係る発明は、ポリエチレンテレフタレ−ト、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエチレンナフタレ−トのいずれかからなる厚さ5〜20μmの両面に離型層を設けた基材上に、隠蔽層と感圧接着層とがこの順に積層された感圧転写層が設けられた感圧修正テープにおいて、該基材の転写層側及び背面側の離型層がシリコ−ン樹脂又はフッ素樹脂又はワックスを主成分とし、転写層側の隠蔽層と接する側の離型層が平均粒径0.3〜5μmの無機または有機の粒子を1重量%以上含有し、転写層側の離型層のPPC用紙表面に対する下記測定方法による動摩擦係数が、該基材の背面側の離型層の直径3mmのポリアセタ−ル筒に対する下記測定方法による動摩擦係数よりも大きく、その差が0.01以上であることを特徴とする感圧修正テープに関する。
基材背面側とポリアセタ−ルとの動摩擦係数測定方法
(ア)幅5mm長さ20mmの基材を、背面側の離型層を上にして、試験機テ−ブルに貼り付ける。
(イ)直径3mmのポリアセタ−ル筒を、基材に500gで押圧しながら、30mm/minの速度で基材上を水平にすべらせ、抵抗値を測定した。
(ウ)測定した抵抗値から、動摩擦係数を算出した。

基材転写層側とPPC用紙との動摩擦係数測定方法
(ア)幅5mm長さ20mmの基材を、転写層側の離型層を上にして、試験機テ−ブルに貼り付ける。
(イ)PPC用紙を貼り付けた直径3mmのポリアセタ−ル筒を、基材に500gで押圧しながら、30mm/minの速度で基材上を水平にすべらせ、抵抗値を測定した。
(ウ)測定した抵抗値から、動摩擦係数を算出した。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明者らは前記のフィルム基材の引き出し時のスリップを解消するために鋭意研究した結果、フィルム基材の転写層側の、被転写体の表面に対する動摩擦係数と、該フィルム基材の背面側の、転写具のヘッドに対する動摩擦係数の差を0.01以上とすることによって、前記スリップを解消できることを見出した。
【0014】
また、フィルム基材の表裏で、それぞれの対象物に対し動摩擦係数の差を設ける手段としては、表裏で離型剤の滑り性に差異を設け動摩擦係数の差を生じさせる方法が考えられるが、この場合は感圧転写層の非光沢性を確保するには、フィルム基材そのものをマット処理する必要があり、基材のコストが上昇し低コストでの製品提供が困難となる傾向があるので、必ずしも好ましい手段ではない。
【0015】
そこで本発明者らは、フィルム基材の隠蔽層と接する側の離型層中に無機または有機の粒子を含有させて該離型層の表面を凹凸にすることによって、普通紙に対する動摩擦係数の向上ならびに転写された転写層の非光沢性の両立が可能となることを見出した。この場合、基材に対してマット処理を施す必要はないから、低コストでの製品提供が可能となる。
【0016】
次に本発明を詳細に説明する。
【0017】
本発明においては、基材として、有機高分子フィルムの両面に離型層を設け、隠蔽層と接する側の離型層に平均粒径が0.3〜5μmの粒子を含有せしめたものを用いるのが好ましい。それによって、基材の転写層側の、被転写体の表面に対する動摩擦係数が、該基材の背面側の、転写具のヘッドに対する動摩擦係数よりも大きく、その差を0.01以上にすることが容易で、優れた基材の走行性が得られるとともに、優れた非光沢性がえられる。なお、基材の転写層側の、被転写体の表面に対する動摩擦係数と、該基材の背面側の、転写具のヘッドに対する動摩擦係数との差の上限値はとくに制限されないが、通常0.50程度である。
【0018】
隠蔽層と接する側の離型層の塗布量としては、0.1〜2.0g/m2程度が好ましい。離型層中に添加する無機または有機の粒子の平均粒径としては、0.3〜5μmが好ましい。平均粒径が0.3μm未満では離型層の表面を凹凸にする効果がほとんど見られず、一方5μmより大きい場合、該効果は著しいものの、粒子を均一に離型層中に存在させることが困難となったり、粒子の離型層からの脱落が生じ易くなる。
【0019】
前記無機または有機の粒子としては、無機ではシリカ、ジルコニア、酸化チタンなどが、有機ではメラミン樹脂、高分子量のポリエチレンワックスなどがあげられ、特に限定するものではない。
【0020】
離型層中での無機または有機の粒子の含有量は、1重量%以上が好ましく、より好ましくは1〜45重量%の範囲である。粒子の含有量が1重量%未満であると離型層の表面を凹凸にする効果が十分に発揮されない。一方45重量%より多いと、離型層本来の機能を損ない、離型層の基材への密着不良や隠蔽層の剥離不良を引き起こす傾向がある。
【0021】
離型層に用いる離型剤としては、シリコーン樹脂、フッ素樹脂、ワックスなどがあげられるが、一般的にはシリコーン樹脂が好ましい。
【0022】
背面側の離型層としては粒子を配合しないほかは前記隠蔽層と接する側の離型層と同様なものが使用できる。
【0023】
前記有機高分子フィルムとしては、厚さが約5〜100μm程度のフィルムが用いられる。厚さが5μm未満ではリボン状に加工した際、強度が弱く実用上支障をきたす可能性が高く、一方100μmより厚くなると、コンパクト化に支障を来すうえ、加工上で不都合を生じる傾向がある。コンパクト化の点からは特に20μm以下の厚さのフィルムが好ましい。フィルムの材質としては、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエチレンナフタレートなどが適当であるが、特に限定するものではない。
【0024】
前記フィルム基材の粒子を含有する離型層上には隠蔽層および感圧接着層がこの順に設けられる。
【0025】
前記隠蔽層は隠蔽剤とバインダーとしてのゴム弾性を有するポリマーとからなるものである。
【0026】
前記ゴム弾性を有するポリマーとしては、たとえばスチレン系ポリマー、ポリウレタン系ゴム、フッ素系ゴム、アクリロニトリル−ブタジエンゴム、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アルキルアクリレート共重合体、クロロスルホン化ポリエチレン、環化ゴムなどがあげられる。これらは転写性などを考慮して、単独でまたは2種以上を組合せて用いる。前記ゴム弾性を有するポリマーとしては、スチレン系ポリマーが好ましく、このようなスチレン系ポリマーとしては、たとえばスチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体(SBS)、スチレン−エチレン−ブチレン−スチレンブロック共重合体(SEBS)、スチレン−ブタジエンゴム、スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体(SIS)、スチレン−エチレン/プロピレンブロック共重合体(SEP)などがあげられる。これらスチレン系ポリマーは単独でまたは2種以上を組合せて使用できる。
【0027】
隠蔽層のバインダーとしては、前記ゴム弾性を有するポリマーに加えて、樹脂を併用してもよい。樹脂を併用することによって、隠蔽層の切れ性の向上や隠蔽層の硬さの調整をすることができる。このような樹脂としては、たとえば炭化水素系樹脂、スチレン−アクリル共重合体、ケトン樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン樹脂などがあげられる。これら樹脂は単独でまたは2種以上を組合せて使用できる。
【0028】
本発明の感圧修正テープを用いて修正する対象物は一般に白色の紙であるから、隠蔽層は通常白色の隠蔽剤を用いて白色に着色される。しかし対象物が白色以外の色に着色された紙などのばあいは、隠蔽層を対象物の地色とほぼ同じ色に着色し、修正部分が地の部分と見分けられず、目立たないようにするのが好ましい。
【0029】
前記白色の隠蔽剤としては酸化チタンが隠蔽力がすぐれている点から主として用いられる。
【0030】
本発明で用いる白色以外の隠蔽剤としては、チタンイエロー、酸化鉄系、群青、コバルトブルー、酸化クロムグリーン、スピネルグリーン、黄鉛、クロムバーミリオン、カドミウムイエロー、カドミウムレッド、アルミニウム粉などの無機顔料、アゾレーキ系、ハンザ系、ベンズイミダゾロン系、モノアゾ系、ジアリライド系、ピラゾロン系、縮合アゾ系、フタロシアニン系、キナクリドン系、ペリレン系、ペリノン系、ジオキサジン系、アンスラキノン系、イソインドリノン系などの有機顔料があげられる。
【0031】
隠蔽層には、前記成分以外に、分散剤などの添加剤を配合できる。
【0032】
隠蔽層の厚さは12〜30μm程度が適当である。
【0033】
前記感圧接着層はアクリル樹脂系、ロジン系、ゴム系、ビニルエーテル樹脂系、ポリイソブチレン系などの粘着剤の塗工層である。感圧接着層の厚さは0.8〜3μm程度が適当である。
【0034】
本発明の感圧修正テープは手持ち型の転写具に装着して使用に供せられる。使用に際しては、フィルム基材の転写層側の、被転写体の表面に対する動摩擦係数と、該フィルム基材の背面側の、転写具のヘッドに対する動摩擦係数の差が0.01以上であることによって、基材のスリップが防止され、感圧修正テープをスムースに引き出すことができる。そして転写された感圧転写層は非光沢性が優れている。転写された感圧転写層の表面の非光沢性としては、光沢度35以下が好ましい。光沢度が35以下であれば普通紙などの被転写体上で特に違和感を与えることがない。
【0035】
感圧修正テープの一般的な被転写体である普通紙の表面は、かなりの凹凸になっており高い摩擦を得るためには、対象物もその表面が平滑よりも凹凸になっている方が接触面積を増やせるため有効である。本発明においては、隠蔽層と接する側の基材の離型層中の無機または有機の粒子が離型層表面を凹凸面にすることで、被転写体(普通紙等)との摩擦力を高めることができ、良好な基材走行性が得られる。転写具のヘッドの材質は、通常ポリアセタール、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリエチレン、ABS樹脂、AS樹脂などのプラスチックである。このような被転写体の材質とヘッドの材質を適切に考慮して基材の両面の動摩擦係数差を所定値に設定する。
【0036】
【実施例】
つぎに、本発明を実施例をあげてさらに具体的に説明するが、本発明はこれら実施例によって限定されるものではない。
【0037】
実施例1
<基材の離型処理>
厚さ12μmのPETフィルムの片面に下記に示すシリコーン樹脂液を乾燥後塗布量が約0.5g/m2になるように塗工し乾燥して離型層を形成した。
【0038】
Figure 0004576518
【0039】
前記PETフィルムの反対面には前記シリコーン樹脂液からシリカ粒子を除いた組成のものを乾燥後厚さが約0.5μmになるように塗工し、乾燥して背面側の離型層を形成した。
【0040】
<転写テープの作成>
前記基材の粒子を含有する離型層上に下記に示す白色顔料インクを乾燥後厚さが約20μmになるように塗工し、乾燥して隠蔽層を形成し、その上にアクリル系粘着剤を乾燥後厚さが約1μmになるように塗工し、乾燥して感圧接着層を形成し、感圧修正テープ原反を得た。
【0041】
Figure 0004576518
【0042】
つぎに、前記で得られた感圧修正テープ原反について、幅5mmにスリットしながら10mの長さをコアに巻き取りパンケーキ状のサンプルとした。前記パンケーキサンプルを市販の手持ち型の転写具(図1〜2に示す構造を有するもの)に装填し、感圧修正テープ転写具を得た。
【0043】
実施例2〜3および比較例1〜3
隠蔽層と接する側の離型層中へのシリカ粒子の添加量を表1に示す値に変えたほかは実施例1と同様にして感圧修正テープ原反を得、これからパンケーキを作成し、転写具に装着し感圧修正テープ転写具を得た。なお、比較例3においては基材として厚さ40μmのグラシン紙を用いた。
【0044】
前記基材の動摩擦係数を測定し、前記感圧修正テープの性能を評価した。結果を表1に示す。
【0045】
動摩擦係数測定方法
フジコピアン(株)製摺動性試験機を用いた。基材を幅5mm、長さ約20cmの大きさにサンプリングし、このサンプルを試験機のテーブル上に貼り付けた。対象物を樹脂でできた直径3mmの筒に貼り付けるか(PPC用紙の場合)、もしくは対象物で直径3mmの筒を作成し(ポリアセタールの場合)、このものを基材と水平に接触するようにして、接触面に荷重500gをかけ300mm/minの速度で基材上を滑らせ、その際の抵抗値から動摩擦係数を算出した。
【0046】
なお、被転写体としてPPC用紙、転写具のヘッドの材質としてポリアセタールを用いた。
【0047】
基材走行性の評価
前記感圧修正テープ転写具を用い、図2に示されるようにヘッド部分におけるテープから転写層を剥した状態でPPC用紙上にて転写具を走行させた。転写具を走行させて感圧修正テープを容易に引き出すことができる場合を◎、転写具を走行させて感圧修正テープを引き出すことができる場合を○、転写具を走行させて感圧修正テープを引き出すのにかなりの力を要する場合を×とした。
【0048】
基材のPPC用紙に対する動摩擦係数が高いほど、良好な基材走行性を得ることができる。
【0049】
非光沢性の評価
前記感圧修正テープ転写具を用い、500gの転写荷重下でPPC用紙上に転写して得られた転写物の表面の光沢度を測定した。
【0050】
使用機器:Gloss Meter Model GM−26D
((株)村上色彩科学研究所製)
測定条件:60度光沢測定(JIS Z 8741に準ずる)
【0051】
測定値が低いほど非光沢性が良好である。35以下であることが望ましい。
【0052】
【表1】
Figure 0004576518
【0053】
表1に示される結果から明らかなように、隠蔽層に接する側の離型層の粒子の含有量が1〜40重量%の範囲であれば、基材走行性、非光沢性などの要求特性が確保できた(実施例1〜3)。
【0054】
粒子の含有量が1重量%未満であると、基材の引き出しにかなりの荷重が必要となり、転写物の非光沢性も確保できなかった(比較例1〜2)。基材がグラシン紙(厚さ40μm)の場合は基材特性は確保できていたが、材質が紙であることから薄膜(例えば20μm程度)にすると強度が確保できなかった。
【0055】
【発明の効果】
本発明により、フィルム基材にて、基材走行性と非光沢性を両立させた感圧修正テープを低コストで提供することが可能となった。これによって、基材の薄膜化が可能となり、感圧修正テープのコンパクト化が実現できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明で用いる手持ち型の転写具の1実施例を示す概略図である。
【図2】図1の要部拡大図である。
【符号の説明】
1 感圧修正テープ
2 基材
3 感圧転写層
10 供給リール
11 巻き取りリール
12 ヘッド
13 被転写体

Claims (1)

  1. ポリエチレンテレフタレ−ト、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエチレンナフタレ−トのいずれかからなる厚さ5〜20μmの両面に離型層を設けた基材上に、隠蔽層と感圧接着層とがこの順に積層された感圧転写層が設けられた感圧修正テープにおいて、該基材の転写層側及び背面側の離型層がシリコ−ン樹脂又はフッ素樹脂又はワックスを主成分とし、転写層側の隠蔽層と接する側の離型層が平均粒径0.3〜5μmの無機または有機の粒子を1重量%以上含有し、転写層側の離型層のPPC用紙表面に対する下記測定方法による動摩擦係数が、該基材の背面側の離型層の直径3mmのポリアセタ−ル筒に対する下記測定方法による動摩擦係数よりも大きく、その差が0.01以上であることを特徴とする感圧修正テープ。
    基材背面側とポリアセタ−ルとの動摩擦係数測定方法
    (ア)幅5mm長さ20mmの基材を、背面側の離型層を上にして、試験機テ−ブルに貼り付ける。
    (イ)直径3mmのポリアセタ−ル筒を、基材に500gで押圧しながら、30mm/minの速度で基材上を水平にすべらせ、抵抗値を測定した。
    (ウ)測定した抵抗値から、動摩擦係数を算出した。

    基材転写層側とPPC用紙との動摩擦係数測定方法
    (ア)幅5mm長さ20mmの基材を、転写層側の離型層を上にして、試験機テ−ブルに貼り付ける。
    (イ)PPC用紙を貼り付けた直径3mmのポリアセタ−ル筒を、基材に500gで押圧しながら、30mm/minの速度で基材上を水平にすべらせ、抵抗値を測定した。
    (ウ)測定した抵抗値から、動摩擦係数を算出した。
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