JP4122399B2 - 感圧修正テープ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、手持ちタイプの押圧具によって紙面などに押しつけられることにより隠蔽を含む転写層が紙面などに転写されて、当該箇所にある像を隠蔽して消去すると共に、転写された前記隠蔽層の表面にボールペン或いは鉛筆などの筆記具を使用して筆記することが出来る感圧修正テープに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、取り扱いの容易さと修正部分上に即筆記できるなどの利点から修正液に替わって感圧修正テープが注目を集めている。
【0003】
感圧修正テープの技術の方向性としては、コンパクト化と低コスト化が重要な要件となっており、各メーカーが鋭意検討を重ねている。
【0004】
この種の感圧修正テープとしては、厚さ20〜40μmのフィルム状基材の両面に例えばシリコーン系離型剤を塗布し、その片面に白色顔料を含有する隠蔽修正感圧転写層を充分な隠蔽力を得るために25〜40μmの厚さで設けた構造のものが知られており、この感圧修正テープをロール状に巻回し、任意のカセットに装着して使用する手持ち型の転写具も知られている。
【0005】
この種の感圧修正テープにおいては、基材がフィルム状であることに起因して、フィルム両面の離型処理が必要でコストが高くなるという問題がある。さらにフィルムは、高平滑なので転写したインク表面が光沢を有するという問題がある。すなわち該フィルムに塗設された離型剤上に塗布された隠蔽層の界面も当然の事ながら高平滑となる。この隠蔽層が紙に転写された場合、転写される紙の低平滑な表面は光沢がないのに対し転写した該隠蔽層表面が光沢を有することになるので、本来目立つべきではない修正部分が際だって見えるという問題が発生する。以下、転写された隠蔽層の表面の光沢が低いという特性を光沢性という。
【0006】
これらの問題を解決するために従来技術では、基材にフィルムを用いず、グラシン紙などの紙基材を用いることが多い。このことで安い紙基材による低コスト化とグラシン紙などの表面が持つ低平滑性による非光沢性を両立できるが、紙の物理的強度が弱く、今後さらに進むべきコンパクト化に要求される薄膜、細幅化に対応できない。
【0007】
また、低コスト化のために該フィルム基材上に塗設すべき隠蔽層側の離型剤を除去することも考えられるが、非光沢性と離型性の両立を達成できる手段が無いのが現状である。
【0008】
一方、フィルム基材の中に粒子を練り込む、あるいはフィルムの片面をサンドマット加工したり、隠蔽層に接する側の離型剤に粒子を添加する等の非光沢性対策も考えられるが、いずれも高コスト化を招く結果となる。
【0009】
次に、隠蔽修正感圧転写層の厚みを低減することで材料コストの低減と薄膜化を達成しようとする場合、層の厚さに比例して隠蔽力が低下することとなる。隠蔽層の薄膜化と隠蔽力の保持を両立させるには、補色や高分散化による顔料の高充填化が考えられるが、補色では本来確保すべき白さが変動し、高分散化では、顔料の含有量が大幅に増量されないと、高隠蔽化が達成できない。
【0010】
顔料を大幅に増量した場合、薄膜高隠蔽化が達成できたとしてもバインダー成分が少なくなるので、感圧修正テープに必要な、所望箇所に転写層が転写されたときに転写層がひび割れなどしない特性(以下、耐ひび割れ性という)や転写された転写層上に鉛筆、ボールペンなどの筆記具により筆記したときに筆圧により転写層が盛り上がったり削られてしまうことがない特性(以下、筆記性という)が損なわれたり、基材からの隠蔽層の剥離力が極端に低下してしまう等の問題がある。
【0011】
前述の通り、現在使用されている感圧修正テープの基材と各インク層の総厚さは50〜65μmが一般的であるが、更なるコンパクト化には、20〜40μmが望まれている。低コストで薄いフィルム上に薄膜の隠蔽層を有する感圧修正テープで、しかも必要とされる高隠蔽力、非光沢性、耐ひび割れ性、筆記性を満足するものが存在しないというのが実状である。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
本発明が解決しようとする課題は、前記の現状に鑑み、転写したインク表面の非光沢性、薄膜高隠蔽性、フィルム基材からのインク離脱性、耐ひび割れ性、筆記性に優れた感圧修正テープを付加機能層の導入や特別な基材の加工無しに低コストで提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、フィルム基材の片面上に設けられた着色剤およびバインダー樹脂を含有する隠蔽層と、該隠蔽層の上に設けられた粘着層とからなる感圧修正テープにおいて、前記隠蔽層に含有される着色剤が酸化チタンと多孔質の白色体質顔料とからなり、かつバインダー樹脂にエチレン−エチルアクリレート無水マレイン酸共重合樹脂が含まれさらに、下記の3つの要件を満足することを特徴とする感圧修正テープに関する。
(1)隠蔽層における酸化チタンと多孔質の白色体質顔料の重量比が1:0.7〜1:1.5の範囲である。
(2)隠蔽層における酸化チタンと多孔質の白色体質顔料の合計の含有量が92〜97重量%の範囲内である。
(3)隠蔽層と粘着層の合計厚さが20μm以下であり、かつ隠蔽層と粘着層の厚さの比が1:0.2〜1:1である。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明の感圧修正テープの基本構成は、ポリエチレンテレフタレート(PET)などのプレーンフィルム基材上に着色剤とバインダー樹脂と適宜な分散剤を溶剤型あるいはエマルジョン型の均一混合物にし隠蔽層として塗布乾燥せしめ、しかる後に感圧性粘着剤と適宜な添加剤を溶剤型あるいはエマルジョン型均一混合物にして前記隠蔽層に接して塗布乾燥せしめた粘着層が設けられ、フィルム基材の背面には必要に応じて適宜な離型処理剤が塗布乾燥されたものである。
【0018】
本発明における隠蔽層は、含有される着色剤が酸化チタンと多孔質の白色体質顔料であり、かつ含有されるバインダー樹脂にエチレン−エチルアクリレート無水マレイン酸共重合樹脂が含まれる。さらに、前記隠蔽層に含有される、酸化チタンと多孔質の白色体質顔料の重量比が1:0.7〜1:1.5の範囲であり、また前記隠蔽層における顔料(酸化チタンと多孔質の白色体質顔料の合計)の含有量が92〜97重量%の範囲内であることが好ましい。
【0019】
本発明に用いられる前記隠蔽層中の酸化チタンは、ルチル型、アナターゼ型のものがいずれも使用できる。
【0020】
さらに本発明に用いられる多孔質の白色体質顔料としては、たとえば炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸バリウム、硫酸バリウム、酸化アルミニウム、二酸化ケイ素、セライト、クレー、タルクなどから多孔質として分類されるグレードのものを使用できる。
【0021】
また、本発明における目的の一つである非光沢性の発現には、前記酸化チタンと多孔質の白色体質顔料の隠蔽層中における重量比率が、1:0.7〜1:1.5の範囲内であり、さらに1:1〜1:1.2の範囲であることが好ましい。この範囲内であることで、隠蔽層と基材の界面の近傍の隠蔽層中で適度な凝集破壊が発生する。すなわち凝集破壊が発生することにより、基材の表面に微量なインクが残り(以下、この残留インクを凝集剥離物という)、転写したインク表面は、基材と接していた側が筆記されるべき面となるので微少な凹凸が表面に発生することとなり、光の反射を阻害し非光沢性を発揮する。この範囲を外れて酸化チタン比率が高くなると、凝集剥離物が減少し非光沢性が低下する。 逆に多孔質の白色体質顔料比率が高くなると、凝集剥離物が増加しすぎ隠蔽性の低下を招く。
【0022】
本発明に用いられる前記隠蔽層中のエチレン−エチルアクリレート無水マレイン酸共重合樹脂は、より多くの白色顔料を含有させるために強力なバインド力が要求されるので、コモノマー成分(無水マレイン酸成分)の含有量が25〜40重量%のものが良好であり、より好ましくは30〜35重量%のものが適する。コモノマー成分の含有量が25重量%未満の場合、物性的に使用可能なものもあるが、溶解性が劣化し取り扱いが困難となる。コモノマー成分の含有量が40重量%を超えるものは、機械的強度が弱まりバインド力が劣化し筆記性や非光沢性を劣化させるとともに、接着力の増大を招き基材から隠蔽層が離脱するのに要する力が増大することで転写を阻害する。以下、基材から隠蔽層が離脱しやすい特性をインク離脱性という。
【0023】
本発明における前記隠蔽層中の白色顔料(酸化チタンと多孔質の白色体質顔料の合計)の含有量は、92〜97重量%の範囲内であることが好ましい。該白色顔料の含有量が92重量%を下回る場合、前記隠蔽層の薄膜化によって低下する隠蔽性を補填できず、逆に該白色顔料の含有量が97重量%を上回る場合、樹脂のバインド力の限界を超え筆記性や耐ひび割れ性を劣化させる。
【0024】
前記隠蔽層中には、この他必要に応じて適宜樹脂や分散剤、色彩調整剤を加えても良い。
【0025】
本発明における前記粘着層は、感圧性粘着剤を主成分とし、必要に応じて適宜添加剤を加えて構成される。該感圧性粘着剤としては、紙に対して強い接着力を有し前記フィルム状基材の背面、あるいは背面に塗設された離型剤に対して接着力が低いものであれば、従来から知られている粘着剤がいずれも使用できる。例えば、アクリル系、ウレタン系、ゴム系、ロジン系等のものが挙げられる。
【0026】
前記隠蔽層と粘着層の合計厚さは、20μm以下であることが好ましく、5〜15μmがより好適である。厚さが5μm未満では、充分な隠蔽性を発揮できない。また、該厚さが20μmを超える場合、従来の感圧修正テープの厚さと大差が無くなり、巻外径やコンパクト化の優位性が発揮されない。
【0027】
前記隠蔽層と粘着層の厚さの比は、1:0.2〜1:1であることが好ましい。粘着層がこの範囲より薄くなった場合、低平滑な紙への転写が不利となり転写不良を生じやすくなる。逆に粘着層がこの範囲より厚くなると、粘着層の持つ粘弾性が層の切断を阻害し転写時に加えられた圧力がかかった部分以外の余分な部分が転写してしまう。以下、余分な部分が転写されない切れの良さを称して、切断性という。
【0028】
前記フィルム基材としては、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのプラスチックフィルムを用いることが出来る。その厚さは、機械的強度が許すのであれば薄ければ薄いほど本発明の目的に合致する。たとえば、8〜25μmの範囲が好ましい。これらの基材には、必要に応じて、その片面に離型剤を塗布して裏移り現象(パンケーキ状に加工され、保存される際に粘着層や隠蔽層が基材の裏側に接着する現象)を防止出来る。離型剤としては、例えばシリコーン系、フッ素系の樹脂が使用できる。
【0029】
本発明の作用効果について説明すると、薄膜高隠蔽性は、単位体積当たりに含まれる顔料量に比例して良好となることは、当然である。しかし、従来の樹脂では、バインド力が低く含有率92重量%以上の白色顔料添加は不可能と考えられていた。これは、それだけ大量の顔料をバインドすることが可能な樹脂が無かったからである。本発明において見出したエチレン−エチルアクリレート無水マレイン酸共重合樹脂は、他のゴム状樹脂よりも少量でバインド力を発揮する。これは、エチレン−エチルアクリレート無水マレイン酸共重合樹脂が持つ接着性において優れた性質と凝集に対して柔軟な性質によるものである。すなわち水素結合しやすいこと、非結晶性ゴム状物が含まれ粘着性を有すること、融点が低く融着し易いことがバインド力を向上させている。また、三元型コポリマーであることもこれらの性質の有利な方向に働いている。理由として三元型コポリマーの中でエチルアクリレート成分が結晶化度を下げ、界面に発生する収縮応力を減らしかつ緩和する作用を持つためである。
【0030】
非光沢性について酸化チタンのみでは、凝集剥離が発生せず転写した隠蔽層表面は光沢面となることが確認されている。このことより多孔質である白色体質顔料は、その形状ゆえに隠蔽層とフィルム基材の界面で空隙を造り、エチレン−エチルアクリレート無水マレイン酸共重合樹脂の接着を阻害する働きを有するものである。
【0031】
フィルム基材からの隠蔽層の離脱性は、エチレン−エチルアクリレート無水マレイン酸共重合樹脂が持つ接着性により調整される。すなわち界面に存在するエチレン−エチルアクリレート無水マレイン酸共重合樹脂の量が多いほど離脱に要する力は、高くなり離脱性は低下する。本発明によれば酸化チタンと多孔質の白色体質顔料の合計量が92重量%以上の添加率でエチレン−エチルアクリレート無水マレイン酸共重合樹脂の配合量変化のみで所望する離脱性が調整可能である。
【0032】
【実施例】
次に、本発明を実施例及び比較例でさらに具体的に説明するが、本発明はこの実施例に限定されるものではない。
【0033】
実施例1〜9および比較例1〜5
表1に示される処方に従い隠蔽層用塗工液を下記の手順で調製し、表2に示される各実施例及び比較例の各層の厚さに従い12μmの厚さのPETフィルム上に塗布乾燥して隠蔽層を形成した。そのうえに粘着層を形成した。粘着剤としては、日本カーバイド工業(株)製ニカゾールTS−662を用いた。最後にシリコーン系離型剤で基材背面を離型処理した。
【0034】
前記各隠蔽層用塗工液は下記に示す手順により調製した。
(手順1)樹脂の全量とトルエンの全量をホモジナイザーを用いて溶解する。
(手順2)白色顔料の全量と(手順1)で得られた樹脂溶解液と分散剤全量を混合しアトライターで120分間分散する。
【0035】
前記のようにして得られた各感圧修正テープを幅5mmにスリットしながら10mの長さをコアに巻き取りパンケーキ状のサンプルとした。前記パンケーキサンプルを各々市販の修正テープカートリッジに装填し、感圧修正テープ転写具とした。
【0036】
前記感圧修正テープ転写具を用いて次に述べる評価を行った。
【0037】
非光沢性の評価
実施例及び比較例で得た感圧修正テープを上質紙に500gの転写荷重で転写し、得られた転写物のインク表面の光沢度を測定した。
【0038】
使用機器:Gloss Meter Model GM−26D((株)村上色彩技術研究所製)
測定条件:60度光沢度測定
【0039】
測定値が低いほど非光沢性が良好である。15以下であることが望ましい。
【0040】
<隠蔽性の評価>
実施例及び比較例で得た感圧修正テープを透明PETフィルムに500gの転写荷重で転写し、得られた転写物の透過濃度を測定した。
【0041】
使用機器:マクベス TD−904(マクベス社製)
測定条件:白フィルターによる透過光測定
【0042】
測定値が高いほど隠蔽性が良好である。0.80以上であることが望ましい。
【0043】
<離脱性の評価>
前記実施例と比較例の各々について別途幅25mm、長さ10cmのシートサンプルを作成し、幅25mmの粘着テープ(住友スリーエム(株)製#8441テープ)を長さ方向に沿ってサンプルの粘着層と粘着テープの粘着面が重なるように貼り合わせた。粘着テープ面が上になるように平面上に固定し粘着テープの片方を5cm/秒の速度で180度剥離するのに要する力を測定し、離脱性をつぎの基準で評価した。
【0044】
良=剥離力:2〜8g/25mm
過大=剥離力:2g/25mmより小さい(転写性はよいが裏移りが発生しやすくなる)
過小=剥離力:8g/25mmより大きい(転写性が劣化する)
【0045】
<切断性の評価>
実施例及び比較例で得た感圧修正テープを上質紙に500gの転写荷重で転写した際に、所望の転写長さに対してその転写終端が押圧部分で切断されているか否かを評価した。
【0046】
すなわち10回の使用中、感圧転写層が最終押さえ位置で切断したかしないか、切断した場合に転写層が最終押さえ位置よりも1mm以上はみ出して転写された回数によって次の基準を定め評価した。
【0047】
良=1mm以上のはみ出しはなかった。
可=1mm以上のはみ出しが2回以下であった。
劣=転写層が切断できない、あるいは、1mm以上のはみ出しを3回以上生じた。
【0048】
<転写性の評価>
実施例及び比較例で得た感圧修正テープを上質紙に300gの転写荷重と5cm/秒の速度で150mmの長さに10回転写し、得られた転写物の転写状態を評価した。転写状態の不具合として、転写の浮き、転写層のひび割れ、一部分しか転写しない等を観察した。
【0049】
良=転写状態の不具合はなかった。
劣=転写状態の不具合が1回以上発生した。
【0050】
<筆記性の評価>
実施例及び比較例で得た感圧修正テープを上質紙に500gの転写荷重で転写し、転写した隠蔽層の表面にボールペンで1〜10の数字を書き、筆記による盛り上がりの有無を観察し、次の基準により評価した。
【0051】
良=盛り上がりなく筆記可能であった。
可=盛り上がりが1〜2カ所生じた。
劣=盛り上がりが3カ所以上生じた。
【0052】
前記試験の結果を表2に示す。
【0053】
【表1】
Figure 0004122399
【0054】
【表2】
Figure 0004122399
【0055】
表2から、本発明の感圧修正テープによれば、薄膜でかつ高隠蔽性がえられ、フィルム基材からのインク離脱性、転写したインク表面の非光沢性、転写性、筆記性のいずれにおいても優れたものであることがわかる。
【0056】
【発明の効果】
本発明においては、薄膜高隠蔽性、フィルム基材からのインク離脱性、転写したインク表面の非光沢性、転写性、筆記性に優れた感圧修正テープを付加機能層の導入や特別な基材の加工無しに低コストで提供することが出来る。

Claims (1)

  1. フィルム基材の片面上に設けられた着色剤およびバインダー樹脂を含有する隠蔽層と、該隠蔽層の上に設けられた粘着層とからなる感圧修正テープにおいて、前記隠蔽層に含有される着色剤が酸化チタンと多孔質の白色体質顔料とからなり、かつバインダー樹脂にエチレン−エチルアクリレート無水マレイン酸共重合樹脂が含まれさらに、下記の3つの要件を満足することを特徴とする感圧修正テープ。
    (1)隠蔽層における酸化チタンと多孔質の白色体質顔料の重量比が1:0.7〜1:1.5の範囲である。
    (2)隠蔽層における酸化チタンと多孔質の白色体質顔料の合計の含有量が92〜97重量%の範囲内である。
    (3)隠蔽層と粘着層の合計厚さが20μm以下であり、かつ隠蔽層と粘着層の厚さの比が1:0.2〜1:1である。
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