JP2010201614A - 修正部材及びその製造方法 - Google Patents

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Toshiro Suemoto
敏朗 末本
Masami Arai
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Abstract

【課題】水性インクの受容性(吸収性)と隠蔽性とをいっそう向上させると共にひび割れ耐性と易切断性とをいっそう向上させ、しかも、塗布工程を少なくして製造コストをいっそう低減させた、修正部材を提供する。
【解決手段】修正部材は(イ)前記剥離層4が、ポリビニルアルコール及びポリビニルアルコール可塑剤よりなる第1の被膜形成樹脂と充填材とを含み、(ロ)前記第1の被膜形成樹脂が、前記ポリビニルアルコールと前記ポリビニルアルコール可塑剤とを含み、(ハ)前記白色隠蔽層5が、天然ゴムラテックス、イソプレン重合物及びロジンエステルよりなる第2の被膜形成樹脂と着色材とを含み、そして、(ニ)前記第2の被膜形成樹脂が、天然ゴムラテックス及びイソプレン重合物と前記ロジンエステルとを含む。
【選択図】図2

Description

本発明は、修正部材に関するものであり、さらに、詳しくは、紙、フィルム、ラベル、人形等の有形部の表面に水性インクによる印字、印画された文字、図形、模様等の像を消去し、修正するのに適した修正部材及びその製造方法に関する。
紙、フィルム、ラベル、人形等の有形物の表面に印字、印画された文字、図形、模様等の像を消去し修正するのに適した修正部材は、既に、提案されている(特許文献1,2を参照。)。図3は、従来の修正部材の拡大断面図である。図3において110は、修正部材である。従来の修正部材110は、離型層101と、該離型層101の表面に設けられた支持体102と、該支持体102の表面に設けられた離型層103と、該離型層103の表面に設けられた白色隠蔽層105と、該白色隠蔽層105の表面に設けられた粘着剤層106と、を有している。
図4は、従来の修正部材の使用態様を説明する説明図であって、(a)は、被転写紙の表面に印字、印画された文字、図形、模様等の像を覆い被せるように粘着剤層を下にして、修正部材を被転写紙の表面に接着させる段階(第1段階)を示し、(b)は、離型層を保持した状態で白色隠蔽層から支持体を剥離する段階(第2段階)を示し、そして、(c)は、露出した白色隠蔽層の表面に修正される文字、図形、模様等の像を印字、印画する段階(第3段階)を示す。
従来の修正部材110は、図4(a)に示されているように、被転写紙107の表面に印字、印画された文字、図形、模様等の像を覆い被せるようにして粘着剤層106を下にして接着させる段階(第1段階)、図4(b)に示されているように、離型層103を保持した状態で白色隠蔽層105から支持体102を剥離する段階(第2段階)、及び、図4(c)に示されているように、露出した白色隠蔽層105の表面に修正される文字、図形、模様等の像を印字、印画する段階(第3段階)を順次経て使用される。
特開2005−220156号公報 実用新案登録第2561532号公報
従来の修正部材110においては、支持体102の両面に離型処理を施して(例えば、シリコーンによる離型処理を施して)離型層103を設けることにより、支持体102に離型層103を保持した状態で白色隠蔽層105の面から離型層103の面を剥離させている。このような一方の層の面と他方の層の面がそれらの接する面で剥離される「剥離」は、「界面剥離」といわれており、かかる「界面剥離」に係わる技術が一般的となっている。この「界面剥離」に係わる技術が一般的になっている理由は、従来の修正部材110においては、離型層103を保持した状態で支持体102を離型層103の界面から剥離しなければ、軽剥離を実現できないからである。
しかしながら、従来の修正部材110においては、支持体102が離型層103を保持した状態で白色隠蔽層105から界面剥離するので、転写を終了する際に修正部材110が切断されたり、白色隠蔽層105の表面が剥がされたり、白色隠蔽層105の表面に割れが発生したりする、という問題があった。
また、従来の修正部材110においては、支持体102に離型層103を保持した状態で白色隠蔽層105の面から離型層103の面が界面剥離されるので、界面剥離された白色隠蔽層105の表面が平滑面となって著しく光沢感を有するものとなり、そのために、白色隠蔽層105の表面がぎらついて目が疲れやすいものになる、という問題があった。それ故、シリコーン中に微粒子を導入したり、また、表面に凹凸のあるグラシン紙を支持体102としたりして、白色隠蔽層105の表面を凹凸にすることにより、白色隠蔽層105の表面の光沢感を抑制しているが、コストがかかる、という問題があった。
さらに、従来の修正部材110においては、界面剥離された白色隠蔽層105の表面が平滑面となるので、この白色隠蔽層105の表面に水性インクによる文字、図形、模様等の像を印字、印画すると、該白色隠蔽層105のインク吸収性が悪くなり、そのために、印字、印画の滲みが発生したり、また、変色が発生する(色再現性が悪くなる)、という問題があった。
本発明者らは、これらの問題を解決した修正部材(特願2007−228736(未公開))を提案した。図5は、本発明者らが提案した修正部材の拡大断面図である。図5に示されているように、本発明者らが提案した修正部材120は、離型層111と、該離型層111の表面に設けられた支持体112と、該支持体112の表面に設けられた受容層114と、該受容層114の表面に設けられた白色隠蔽層115と、該白色隠蔽層115の表面に設けられた粘着剤層116と、を有している。そして、本発明者らが提案した修正部材120においては、(イ)前記受容層114が、被膜形成樹脂と充填剤とを含む被膜で構成され、(ロ)前記被膜形成樹脂が、ポリビニルアルコール、又は、ポリビニルアルコールと無水マレイン酸変性塩素化ポリプロピレンとからなる樹脂混合物で構成され、そして、(ハ)前記充填剤が、一次粒径:0.04〜25μm、平均吸油量:100〜170ml/100gのリン酸カルシウム/炭酸カルシウム複合体で構成されている。
図6は、本発明者らが提案した修正部材の使用態様を説明する説明図であって、(a)は、被転写紙の表面に印字、印画された文字、図形、模様等の像を覆い被せるように粘着剤層を下にして、修正部材を被転写紙の表面に接着させる段階(第1段階)を示し、(b)は、離型層を保持した状態で白色隠蔽層から支持体を剥離する段階(第2段階)を示し、そして、(c)は、露出した白色隠蔽層の表面に修正される文字、図形、模様等の像を印字、印画する段階(第3段階)を示す。
しかしながら、本発明者らが提案した修正部材120においては、該修正部材120を転写紙に転写しようとすると、白色隠蔽層115の強度が過剰となっていたために、該修正部材120の切断性が悪くなったり、該修正部材120にひび割れが生じたり、するものが製品に混じる、という問題があった。また、前記修正部材120においては、該修正部材120が前記受容層114、白色隠蔽層115及び粘着剤層116の3層で構成されているので、それらの層を塗布するための塗布工程が3回となり、そのために、製造コストがかかる、という問題があった。
本発明は、かかる問題を解決することを目的としている。
即ち、本発明は、水性インクの受容性(吸収性)と隠蔽性とをいっそう向上させると共にひび割れ耐性と易切断性とをいっそう向上させ、しかも、塗布工程を少なくして製造コストをいっそう低減させた、修正部材を提供することを目的としている。
請求項1に記載された発明は、上記目的を達成するために、離型層と、該離型層の表面に設けられた支持体と、該支持体の表面に設けられた剥離層と、該剥離層の表面に設けられた白色隠蔽層と、を有する修正部材において、
(イ)前記剥離層が、ポリビニルアルコール及びポリビニルアルコール可塑剤よりなる第1の被膜形成樹脂と充填材とを1:1.3〜1:1.9の混合割合で含み、
(ロ)前記第1の被膜形成樹脂が、前記ポリビニルアルコールと前記ポリビニルアルコール可塑剤とを1:0.18〜1:0.29の混合割合で含み、
(ハ)前記白色隠蔽層が、天然ゴムラテックス、イソプレン重合物及びロジンエステルよりなる第2の被膜形成樹脂と着色材とを1:1.8〜1:2.5の混合割合で含み、そして、
(ニ)前記第2の被膜形成樹脂が、天然ゴムラテックス及びイソプレン重合物と前記ロジンエステルとを1:1.2〜1:2.8の混合割合で含んでいる
ことを特徴とする修正部材である。
請求項2に記載された発明は、請求項1に記載された発明において、前記第2の被膜形成樹脂における前記天然ゴムラテックス及びイソプレン重合物が、それぞれ、1:0.8の混合割合で含まれていることを特徴とするものである。
請求項3に記載された発明は、請求項1又は2に記載された発明において、前記剥離層における充填材が、リン酸カルシウム/炭酸カルシウム複合体で構成されていることを特徴とするものである。
請求項4に記載された発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載された発明において、前記白色隠蔽層における着色材が、酸化チタンで構成されていることを特徴とするものである。
請求項5に記載された発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載された発明において、前記剥離層の層厚みが11〜15μmとされ、そして、前記白色隠蔽層の層厚みが16〜20μmとされていることを特徴とするものである。
請求項6に記載された発明は、請求項1〜5のいずれか1項に記載された発明において、前記修正部材の接着力(引張りせん断接着強さ)が、0.5〜10mN/mm2 とされていることを特徴とするものである。
請求項7に記載された発明は、被転写紙の表面に、前記白色隠蔽層、及び、前記剥離層を順次有する請求項1〜6のいずれか1項に記載された修正部材であって、前記剥離層が、その表面近傍部分から凝集剥離されていることを特徴とする修正部材である。
請求項8に記載された発明は、一方の面に離型層を設けた支持体の他方面に第1の塗布組成物を塗布して剥離層を形成する工程、及び、前記剥離層の表面に第2の塗布組成物を塗布して白色隠蔽層を形成する工程、を順次有する修正部材の製造方法において、
前記第1の塗布組成物が、
(A)ポリビニルアルコール7.6〜9.3重量%、
(B)ポリビニルアルコール可塑剤1.7〜2.1重量%、
(C)リン酸カルシウム/炭酸カルシウム複合体と酸化チタンとで構成されている充填材混合物20.4〜22.4重量%、及び、
(D)水66.2〜70.3重量%
で構成され、そして、
前記第2の塗布組成物が、
(a)天然ゴムラテックス5.2〜6.5重量%、
(b)ロジンエステル10.3〜13.0重量%、
(c)イソプレン重合物3.3〜4.1重量%、
(d)酸化チタン35.2〜38.7重量%、及び、
(e)水37.7〜46.1重量%
で構成されていることを特徴とする修正部材の製造方法である。
請求項1に記載された発明によれば、離型層と、該離型層の表面に設けられた支持体と、該支持体の表面に設けられた剥離層と、該剥離層の表面に設けられた白色隠蔽層と、を有する修正部材において、(イ)前記剥離層が、ポリビニルアルコール及びポリビニルアルコール可塑剤よりなる第1の被膜形成樹脂と充填材とを1:1.3〜1:1.9の混合割合で含み、(ロ)前記第1の被膜形成樹脂が、前記ポリビニルアルコールと前記ポリビニルアルコール可塑剤とを1:0.18〜1:0.29の混合割合で含み、(ハ)前記白色隠蔽層が、天然ゴムラテックス、イソプレン重合物及びロジンエステルよりなる第2の被膜形成樹脂と着色材とを1:1.8〜1:2.5の混合割合で含み、そして、(ニ)前記第2の被膜形成樹脂が、天然ゴムラテックス及びイソプレン重合物と前記ロジンエステルとを1:1.2〜1:2.8の混合割合で含んでいるので、水性インクの受容性(吸収性)と隠蔽性とをいっそう向上させると共にひび割れ耐性と易切断性とをいっそう向上させ、しかも、塗布工程を少なくして製造コストをいっそう低減させた、修正部材を提供することができる。また、請求項1に記載された発明によれば、前記剥離層及び前記白色隠蔽層に揮発性有機溶剤(VOC)を使用しないので、環境(ECO)対策を考慮した修正部材を提供することができる。
請求項2に記載された発明によれば、前記第2の被膜形成樹脂における前記天然ゴムラテックス及びイソプレン重合物が、それぞれ、1:0.8の混合割合で含まれているので、ひび割れ耐性と易切断性とをいっそう向上させることができる。
請求項3に記載された発明によれば、前記剥離層における充填材がリン酸カルシウム/炭酸カルシウム複合体で構成されているので、水溶性インクの受容性(吸収性)、易剥離性、易切断性及び表面光沢性が向上する。
請求項4に記載された発明によれば、前記白色隠蔽層における着色材が酸化チタンで構成されているので、隠蔽性が向上する。
請求項5に記載された発明によれば、前記剥離層の層厚みが11〜15μmとされ、そして、前記白色隠蔽層の層厚みが16〜20μmとされているので、前記修正部材の表面、即ち、剥離層の本体部分の表面、に水性インクで印字、印画する際に、該水性インクの受容性(吸収性)がいっそう向上すると共に前記剥離層による耐ひび割れ性の低下を防止でき、そして、前記白色隠蔽層による被修正物に対する隠蔽力を確保することができると共に、前記白色隠蔽層による切断性の低下を防止することができ、しかも、修正部材の総厚みを減らして転写具への収容量を増すことができる。
請求項5に記載された発明によれば、前記白色隠蔽層の接着力(引張りせん断接着強さ)が0.5〜10mN/mm2 とされているので、良好な転写性を確保することができると共に、裏移りを防止することができ、それらのために、該白色隠蔽層で被転写紙の表面を直接被覆して接着することができる。
請求項7に記載された発明によれば、被転写紙の表面に、前記白色隠蔽層、及び、前記剥離層を順次有する請求項1〜6のいずれか1項に記載された修正部材であって、前記剥離層が、その表面近傍部分から凝集剥離されたものであるので、その凝集剥離された剥離層の本体部分の表面が微細な凹凸を有したものとなり、そのために、凝集剥離された後の該剥離層の本体部分の表面の光沢感を抑制させると共に、該剥離層の本体部の表面、に水性インクで印字、印画する際に、該水性インクの浸透性がいっそう向上し、しかも、該水性インクによる滲みの発生や変色の発生を防止することができる。
請求項8に記載された発明によれば、一方の面に離型層を設けた支持体の他方面に第1の塗布組成物を塗布して剥離層を形成する工程、及び、前記剥離層の表面に第2の塗布組成物を塗布して白色隠蔽層を形成する工程、を順次有する修正部材の製造方法において、
前記第1の塗布組成物が、
(A)ポリビニルアルコール7.6〜9.3重量%、
(B)ポリビニルアルコール可塑剤1.7〜2.1重量%、
(C)リン酸カルシウム/炭酸カルシウム複合体と酸化チタンとで構成されている充填材混合物20.4〜22.4重量%、及び、
(D)水66.2〜70.3重量%
で構成され、そして、
前記第2の塗布組成物が、
(a)天然ゴムラテックス5.2〜6.5重量%、
(b)ロジンエステル10.3〜13.0重量%、
(c)イソプレン重合物3.3〜4.1重量%、
(d)酸化チタン35.2〜38.7重量%、及び、
(e)水37.7〜46.1重量%
で構成されているので、水性インクの受容性(吸収性)と隠蔽性とをいっそう向上させると共にひび割れ耐性と易切断性とをいっそう向上させ、しかも、塗布工程を少なくして製造コストをいっそう低減させた、修正部材を提供することができる。また、請求項8に記載された発明によれば、前記剥離層及び前記白色隠蔽層に揮発性有機溶剤(VOC)を使用しないので、環境(ECO)対策を考慮した修正部材を提供することができる。
本発明の一実施の形態を示す修正部材の拡大横断面図である。 本発明の一実施の形態を示す修正部材の使用態様を説明する説明図であって、(a)は、被転写紙の表面に印字、印画された図形、模様等の像を覆い被せるように粘着剤層を下にして、修正部材を被転写紙の表面に接着させる段階(第1段階)を示し、(b)支持体の表面に剥離層の表面近傍部分を保持した状態で剥離層から支持体を剥離する段階(第2段階)を示し、そして、(c)露出した剥離層の本体部分の表面に修正された文字、図形、模様等の像を印字、印画する段階(第3段階)を示す。 従来の修正部材の拡大断面図である。 従来の修正部材の使用態様を説明する説明図であって、(a)は、被転写紙の表面に印画された文字、図形、模様等の像を覆い被せるように粘着剤層を下にして、修正部材を被転写紙の表面に接着させる段階(第1段階)を示し、(b)は、離型層を保持した状態で白色隠蔽層から支持体を剥離する段階(第2段階)を示し、そして、(c)は、露出した白色隠蔽層の表面に修正された文字、図形、模様等の像を印字、印画する段階(第3段階)を示す。 本発明者らが提案した修正部材の拡大断面図である。 本発明者らが提案した修正部材の使用態様を説明する説明図であって、(a)は、被転写紙の表面に印字、印画された文字、図形、模様等の像を覆い被せるように粘着剤層を下にして、修正部材を被転写紙の表面に接着させる段階(第1段階)を示し、(b)は、離型層を保持した状態で白色隠蔽層から支持体を剥離する段階(第2段階)を示し、そして、(c)は、露出した白色隠蔽層の表面に修正される文字、図形、模様等の像を印字、印画する段階(第3段階)を示す。
以下、図面を参照しながら、本実施の形態を説明する。
従来、一方の層の面と他方の層の面とが接する面で剥離される「剥離」が「界面剥離」といわれていることは、前述のとおりであるが、このような「界面剥離」では、それらの層自体が破壊されて剥離されるのではなく、一方の層の面と他方の層の面とが接する面で剥離される。従来の「界面剥離」では、例えば、図4に示されているように、支持体102に離型剤処理を施して、離型層103を形成することにより、該支持体102とインク層(白色隠蔽層105)との結合力、即ち、被膜強度をより低く抑えることができるので、それらの層間の剥離が実現される。これに対して、本発明における「凝集剥離」は、例えば、図2に示されているように、剥離層4自体が破壊されて起こる剥離である。このように、剥離時に剥離層4自体が破壊されるためには、剥離層4を構成する充填剤及び被膜形成剤の内で、被膜形成剤の配合割合を少なくすれば、各層間の接着力よりも剥離層4の結合力(被膜強度)を低く抑えることができるので、凝集剥離を起こすことが可能になる。このような凝集剥離は、インク層を構成する前記剥離層4及び前記白色隠蔽層5の界面間の接着力並びに各層間の凝集力の中でも最も強度の低い該剥離層4で起こる。本明細書においては、このように定義される凝集剥離を「凝集剥離」という。
図1,2に示されているように、本発明の修正部材10は、離型層1と、該離型層1の表面に設けられた支持体2と、該支持体2の表面に設けられた剥離層4と、該剥離層4の表面に設けられた白色隠蔽層5と、を有している。そして、本発明の修正部材10においては、(イ)前記剥離層4が、ポリビニルアルコール及びポリビニルアルコール可塑剤よりなる第1の被膜形成樹脂と充填材とを1:1.3〜1:1.9の混合割合で含み、(ロ)前記第1の被膜形成樹脂が、前記ポリビニルアルコールと前記ポリビニルアルコール可塑剤とを1:0.18〜1:0.29の混合割合で含み、(ハ)前記白色隠蔽層5が、天然ゴムラテックス、イソプレン重合物及びロジンエステルよりなる第2の被膜形成樹脂と着色材とを1:1.8〜1:2.5の混合割合で含み、そして、(ニ)前記第2の被膜形成樹脂が、天然ゴムラテックス及びイソプレン重合物と前記ロジンエステルとを1:1.2〜1:2.8の混合割合で含んでいる。
前記(イ)の構成について
第1の被膜形成樹脂は、ポリビニルアルコール、及び、ポリビニルアルコール可塑剤[周知のものであって、例えば、精製グリセリン(ミヨシ油脂社製)、ポリグリセリン♯750(坂本薬品工業社製)、PEG600(第一工業製薬社製)及びプロピレングリコール(ADEKA社製)として市販されているものである。]で構成されているので、親水性であると共に支持体に対して最適な密着性を有しており、そのために、被膜形成力に優れたものとなり、よって、受容したインクの拡散(滲み)を防止することができる。また、前記第1の被膜形成樹脂には、ポリビニルアルコール可塑剤が含有されているので、前記第1の被膜形成樹脂で構成される剥離層4に柔軟性が付与され、そのために、前記第1の被膜形成樹脂で構成される剥離層4の耐ひび割れ性が向上される。さらに、前記第1の被膜形成樹脂には、充填材が含有されているので、前記第1の被膜形成樹脂で構成される剥離層4は、支持体2に対して極めて密着性が低いものとなり、そのために、受容したインクの吸収性に優れたものとなる。
それ故、本発明においては、前記第1の被膜形成樹脂と前記充填材との混合割合が1:1.3を超えて、前記第1の被膜形成樹脂が多過ぎとなると、前記充填材を過度に被覆することになって、受容したインクの吸収性を低下させることとなり、そのため、前記インクの吸収時間が長くなって、剥離層4(4a)の表面の未吸収インクが拡散してしまい、滲みを起こしてしまうが、逆に、前記第1の被膜形成樹脂と前記充填材との混合割合が1:1.9未満となって、前記第1の被膜形成樹脂が少な過ぎとなると、吸収したインクが剥離層4(本体部分4a)の中で拡散してしまい、滲んでしまう。そして、前記第1の被膜形成樹脂と前記充填材との混合割合が1:1.9未満であると、被膜形成力が低下するので、耐ひび割れ性が損なわれる。
したがって、本発明においては、ポリビニルアルコール及びポリビニルアルコール可塑剤よりなる第1の被膜形成樹脂と充填材とは、1:1.3〜1:1.9の混合割合で含まれている。
前記(ロ)の構成について
前記第1の被膜形成樹脂を構成する前記ポリビニルアルコールと前記ポリビニルアルコール可塑剤との混合割合が1:0.29未満となって、前記ポリビニルアルコール可塑剤が多過ぎとなると、前記剥離層4の結合力の低下及び脆弱化を招いて、前記剥離層4の耐ひび割れ性が低下するが、逆に、前記第1の被膜形成樹脂が前記ポリビニルアルコールと前記ポリビニルアルコール可塑剤との混合割合が1:0.18を越えて、前記ポリビニルアルコール可塑剤が少な過ぎとなると、前記剥離層4の結合力が高くなって、前記剥離層4の柔軟性を失わせることとなり、そのために、前記剥離層4の耐ひび割れ性が低下する。
したがって、本発明においては、前記ポリビニルアルコールと前記ポリビニルアルコール可塑剤とは、1:0.18〜1:0.29の混合割合で含まれている。
前記(ハ)の構成について
第2の被膜形成樹脂は、天然ゴムラテックス、イソプレン重合物及びロジンエステルで構成されているので、優れた機械強度と柔軟性とを有し、そのために、白色隠蔽総5の切断性と耐ひび割れ性の両立に寄与すると共し、感圧接着機能も併せて有している。
それ故、本発明においては、前記天然ゴムラテックス、イソプレン重合物及びロジンエステルよりなる第2の被膜形成樹脂と着色材との混合割合が1:1.8を越えて、前記第2の被膜形成樹脂が多過ぎとなると、必然的に着色材が減量されることとなって、前記白色隠蔽総5の隠蔽力が低下すると共に、前記白色隠蔽層の結合力が高まり、前記白色隠蔽総5の切断性が低下するが、逆に、前記天然ゴムラテックス、イソプレン重合物及びロジンエステルよりなる第2の被膜形成樹脂と着色材との混合割合が1:2.5未満となって、前記第2の被膜形成樹脂が少な過ぎとなると、前記白色隠蔽層5の結合力が低くなり、そのために、前記白色隠蔽層5の耐ひび割れ性が低下する。しかも、前記第2の被膜形成樹脂が少な過ぎとなると、接着成分が少なくなることとなり、そのために、転写性が低下することとなる。
したがって、本発明においては、天然ゴムラテックス、イソプレン重合物及びロジンエステルよりなる第2の被膜形成樹脂と着色材とは、1:1.8〜1:2.5の混合割合で含まれている。
前記(ニ)の構成について
天然ゴムラテックス及びイソプレン重合物の特徴は、最適な皮膜強度と伸び、更には、弾性を有していることにある。この特性により、前記第2の被膜形成樹脂に高い感圧性が確保されている。また、ロジンエステルは接着性付与剤として機能する。
それ故、本発明においては、天然ゴムラテックス及びイソプレン重合物と前記ロジンエステルとの混合割合が、1:0.8を越えて、前記天然ゴムラテックス及びイソプレン重合物が多過ぎとなると、必然的に接着性付与剤であるロジンエステルが減量されることとなって、前記白色隠蔽層5の接着力が低下することとなるが、逆に、前記天然ゴムラテックス及びイソプレン重合物と前記ロジンエステルとの混合割合が1:2.5未満となって、前記天然ゴムラテックス及びイソプレン重合物が少な過ぎとなると、前記白色隠蔽層5の感圧性が低下するので、前記白色隠蔽層5の接着力が低下する。更に、これに連動して、前記ロジンエステルが増量されると、前記ロジンエステルは、天然ゴムラテック及びイソプレン重合物に比して被膜の結合力並びに柔軟性に劣るので、前記白色隠蔽層5の耐ひび割れ性が低下することとなる。
したがって、本発明においては、天然ゴムラテックス及びイソプレン重合物と前記ロジンエステルとは、1:1.2〜1:2.8の混合割合で含まれている。
以上のとおりであるので、本発明において、(イ)前記剥離層4が、ポリビニルアルコール及びポリビニルアルコール可塑剤よりなる第1の被膜形成樹脂と充填材とを1:1.3〜1:1.9の混合割合で含み、(ロ)前記第1の被膜形成樹脂が、前記ポリビニルアルコールと前記ポリビニルアルコール可塑剤とを1:0.18〜1:0.29の混合割合で含み、(ハ)前記白色隠蔽層5が、天然ゴムラテックス、イソプレン重合物及びロジンエステルよりなる第2の被膜形成樹脂と着色材とを1:1.8〜1:2.5の混合割合で含み、そして、(ニ)前記第2の被膜形成樹脂が、前記天然ゴムラテックス及びイソプレン重合物と前記ロジンエステルとを1:1.2〜1:2.8の混合割合で含んでいると、修正部材10を被転写紙7に転写する際に、該修正部材10における剥離層4の本体部分4aから表面近傍部分4bを凝集剥離させ易くし、該修正部材10に割れが発生することを防止し、かつ、該修正部材10の転写を完了する際に該修正部材10が切断し易く、
しかも、該修正部材10を被転写紙7に転写した後において、凝集剥離させた後の該剥離層4の本体部分4aの表面の光沢感を抑制させると共に、水性インクによる印字、印画の滲みの発生や変色の発生を防止した修正部材10を低コストで提供することができる。また、本発明によれば、前記剥離層及び前記白色隠蔽層に揮発性有機溶剤(VOC)を使用しないので、環境(ECO)対策を考慮した修正部材を提供することができる。
本発明においては、前記第2の被膜形成樹脂における前記天然ゴムラテックス及びイソプレン重合物は、それぞれ、1:0.8の混合割合で含まれている。このように、前記第2の被膜形成樹脂における前記天然ゴムラテックス及びイソプレン重合物が、それぞれ、1:0.8の混合割合で含まれているので、ひび割れ耐性と易切断性とをいっそう向上させることができる。
本発明においては、前記剥離層4における充填材は、好ましくは、リン酸カルシウム/炭酸カルシウム複合体で構成されている。前記リン酸カルシウム/炭酸カルシウム複合体(ポロネックス、丸尾カルシウム社製)は、花弁状多孔質構造を有する比表面積、吸油性の極めて大きな微粒子であって、既に、水性エマルジョン塗料の艶消し剤として市販されているものである。前記リン酸カルシウム/炭酸カルシウム複合体が充填剤として前記剥離材に含有されていると、修正部材10を被転写紙7に転写する際に、剥離層(受容層)4の表面近傍部分が該剥離層4の本体部分から凝集剥離し易くなり、そのために、易剥離性が向上する。また、前記剥離層4における充填材がリン酸カルシウム/炭酸カルシウム複合体で構成されていると、修正部材10を被転写紙7に転写する際に、該修正部材10に割れが発生することを防止し、かつ、該修正部材10の転写を完了する際に該修正部材10を切断し易くする。しかも、該修正部材10を被転写紙7に転写した後において、凝集剥離させた後の該剥離層4の本体部分4aの表面の光沢感を抑制させると共に、水性インクによる印字、印画の滲みの発生や変色の発生を防止することができる。したがって、前記剥離層における充填材がリン酸カルシウム/炭酸カルシウム複合体で構成されていると、水溶性インクの受容性(吸収性)、易切断性及び表面光沢性が向上する。
本発明においては、前記白色隠蔽層5における着色材が酸化チタンで構成されている。このように、前記白色隠蔽層における着色材が酸化チタンで構成されていると、隠蔽性がいっそう向上する。
前記剥離層(受容層)4がインクを受容するには、最低限度の厚み(インクの受容容積)が必要となるところ、前記剥離層4の厚みが11μm未満となると、前記修正部材10の表面、即ち、剥離層4の本体部分4aの表面、に水性インクで印字、印画する際に、該水性インクの受容性(吸収性)が低下する。また、前記剥離層4は、前記白色隠蔽層5に比して柔軟性に乏しいので、前記剥離層4の厚みが15μmを越えると、前記剥離層4の耐ひび割れ性が低下する。さらに、前記剥離層4の厚みが15μmを越えると、修正部材10の総厚みが増して、転写具への収容量が減じてしまうこととなる。そして、白色隠蔽層5の厚みが16μm未満であると、十分な隠蔽力を確保することができない。また、白色隠蔽層5の厚みが20μmを越えると、前記白色隠蔽層5の機械強度が高まるので、前記白色隠蔽層5の切断性が低下することとなる。さらに、白色隠蔽層5の厚みが20μmを越えると、修正部材10の総厚みが増して、転写具への収容量が減じてしまうこととなる。
したがって、本発明においては、前記剥離層4の層厚みは、好ましくは、11〜15μmとされ、そして、前記白色隠蔽層5の層厚みは、好ましくは、16〜20μmとされている。このように、前記剥離層4の層厚みが11〜15μmとされ、そして、前記白色隠蔽層5の層厚みが16〜20μmとされていると、前記修正部材10の表面、即ち、剥離層4の本体部分4aの表面、に水性インクで印字、印画する際に、該水性インクの受容性(吸収性)がいっそう向上すると共に前記剥離層4による耐ひび割れ性の低下を防止でき、そして、前記白色隠蔽層5による被修正物に対する隠蔽力を確保することができると共に、前記白色隠蔽層5による切断性の低下を防止することができ、しかも、修正部材10の総厚みを減らして転写具への収容量を増すことができる。
前記白色隠蔽層5の接着力(引張りせん断接着強さ)が0.5mN/mm2 未満であると、前記白色隠蔽層5の転写性が低下する。前記白色隠蔽層5の接着力(引張りせん断接着強さ)が10mN/mm2 を越えると、前記白色隠蔽層5の接着力が強くなりすぎて、修正部材10に裏移りが発生する。一般的には、修正部材は、インク層を上面にした状態で所定のコアに巻き回わされて転写具に装着されいるが、転写行為などにより、巻取り部から修正部材が引き出された際に、インク層が上方の支持体(離型層側)に接着してしまい、機能を損なって使用できないことがあり、これを「裏移り」と称する。このような「裏移り」の現象は、斯界でよく知らているものである。
したがって、本発明においては、前記白色隠蔽層5の接着力(引張りせん断接着強さ)が0.5〜10mN/mm2 とされている。このように、前記白色隠蔽層5の接着力(引張りせん断接着強さ)が0.5〜10mN/mm2 とされていると、良好な転写性を確保することができると共に、裏移りを防止することができ、それらのために、該白色隠蔽層で被転写紙の表面を直接被覆して接着することができる。
前記「引張りせん断接着強さ」は、JIS K6850:2000 接着剤−剛性被接着剤の引張りせん断接着強さ試験方法 に準拠して測定したものである。但し、試験片については、JIS Z0237:2000 粘着テープ・粘着テープ試験方法(10.2.4 圧着装置、10.3.1 試験の準備)を適用し、そして、接着片を破壊する際の速度は、JIS Z023:2000 粘着テープ・粘着テープ試験方法(8.3 試験方法)を適用する。
前記支持体2は、修正部材10を保持するために用いられる基材のようなものであって、ポリエステルフィルム、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリスチレンフィルム、ポリカーボネートフィルム、アセテートフィルム等の高分子フィルムで構成されるが、本発明の目的に反しない限り、ここに例示されたもの以外の高分子フィルムで構成されていてもかまわない。
図2に示されているように、この修正部材10は、被転写紙7の表面に印画された図形、模様等の像を覆い被せるように白色隠蔽層5を下にして、修正部材10を被転写紙7の表面に接着させる段階(第1段階)(a)、支持体2の表面に剥離層4の表面近傍部分4bを保持した状態で剥離層4の本体部分4aから支持体2を剥離する段階(第2段階)(b)、及び、露出した剥離層4の本体部分4aの表面に修正された文字、図形、模様等の像を印字、印画する段階(第3段階)(c)を順次経て、被転写紙7の表面に印字、印画された文字、図形、模様等の像の修正がなされる。
図2に示されているように、本発明の修正部材10を被転写紙7の表面に印画された図形、模様等の像を覆い被せるように白色隠蔽層5を下にして被転写紙7の表面に接着させた後、支持体2の表面に剥離層4の表面近傍部分4bを保持した状態で剥離層4の本体部4aから支持体2を剥離した段階では、本発明の修正部材10は、被転写紙7の表面に、前記白色隠蔽層5、及び、前記剥離層4を順次有する請求項1〜6のいずれか1項に記載されたものとなっていて、その剥離層4がその表面近傍部分4bから剥離されたものとなっている。前記凝集剥離された後における剥離層4の本体部4aは、図2に示されているように、その表面に微細な凹凸を有している。本発明の修正部材10は、このように、前記凝集剥離された後における剥離層4の本体部4aがその表面に微細な凹凸を有したものとなるが故に、該剥離層4の本体部分4aの表面の光沢感を抑制させると共に、水性インクによる印字、印画の滲みの発生や変色の発生を防止するものとなる。
前記離型層1は、修正部材10をローラ状に巻き取ったときに、白色隠蔽層5が支持体2に粘着して剥がれなくなるのを防止するために使用されるものであって、シリコーンで構成される離型剤であるが、本発明の目的に反しない限り、シリコーン以外の離型剤であってもかまわない。
本発明の修正部材10の製造方法によれば、一方の面に離型層1を設けた支持体2の他方面に第1の塗布組成物を塗布して剥離層4を形成する工程、及び、前記剥離層4の表面に第2の塗布組成物を塗布して白色隠蔽層5を形成する工程、を順次有する修正部材の製造方法において、前記第1の塗布組成物が、(A)ポリビニルアルコール7.6〜9.3重量%、(B)ポリビニルアルコール可塑剤1.7〜2.1重量%、(C)リン酸カルシウム/炭酸カルシウム複合体と酸化チタンとで構成されている充填材混合物20.4〜22.4重量%、及び、(D)水66.2〜70.3重量%で構成され、そして、前記第2の塗布組成物が、(a)天然ゴムラテックス5.2〜6.5重量%、(b)ロジンエステル10.3〜13.0重量%、(c)イソプレン重合物3.3〜4.1重量%、(d)酸化チタン35.2〜38.7重量%、及び、(e)水37.7〜46.1重量%、で構成されている。
このように、前記第1の塗布組成物が、(A)ポリビニルアルコール7.6〜9.3重量%、(B)ポリビニルアルコール可塑剤1.7〜2.1重量%、(C)リン酸カルシウム/炭酸カルシウム複合体と酸化チタンとで構成されている充填材混合物20.4〜22.4重量%、及び、(D)水66.2〜70.3重量%で構成され、そして、前記第2の塗布組成物が、(a)天然ゴムラテックス5.2〜6.5重量%、(b)ロジンエステル10.3〜13.0重量%、(c)イソプレン重合物3.3〜4.1重量%、(d)酸化チタン35.2〜38.7重量%、及び、(e)水37.7〜46.1重量%、で構成されていると、水性インクの受容性(吸収性)と隠蔽性とをいっそう向上させると共にひび割れ耐性と易切断性とをいっそう向上させ、しかも、塗布工程を少なくして製造コストをいっそう低減させた、修正部材を提供することができる。また、本発明によれば、前記剥離層及び前記白色隠蔽層に揮発性有機溶剤(VOC)を使用しないので、環境(ECO)対策を考慮した修正部材を提供することができる。
前記剥離層4を形成する第1の塗布組成物は、例えば、ポリビニルアルコール及びポリビニルアルコール可塑剤を水(イオン交換水)に加熱溶解して、ポリビニルアルコール及びポリビニルアルコール可塑剤の混合溶液を作製し、続いて、前記ポリビニルアルコール及びポリビニルアルコール可塑剤の混合溶液に、リン酸カルシウム/炭酸カルシウム複合体及び酸化チタンをビーズミル等を用いて分散することによって、製造される。
前記白色隠蔽層5を形成する第2の塗布組成物は、例えば、水(イオン交換水)に酸化チタンをビーズミル等を用いて分散して、酸化チタン分散液を作製し、続いて、前記酸化チタン分散液に、天然ゴムラテックス(コロイド状懸濁液)及びイソプレン重合物(水系エマルジョン)とロジンエステル(水系エマルジョン)を均一混合することによって、製造される。
本発明の修正部材10は、1)予め、片面のみに離型剤処理を施した20μm厚の2軸延伸ポリプロピレンフィルム(支持体)の離型剤未処理面に、前記第1の塗布組成物を、その湿潤時の塗膜厚:26μm、乾燥時の塗膜厚:12.5μmとなるように、ダイレクトグラビア、オフセットグラビア、スロットダイ、コンマ等の塗布手段で塗布した後、直ちに80〜120℃の熱風で乾燥して剥離層4を形成し、そして、2)前記剥離層4の表面に、前記第1の塗布組成物を、その湿潤時の塗膜厚:25μm、乾燥時の塗膜厚:18.5μmとなるように、ダイレクトグラビア、オフセットグラビア、スロットダイ、コンマ等の塗布手段で塗布した後、直ちに80〜120℃の熱風で乾燥して白色隠蔽層5を形成することによって製造される。
(実施例1)
(1)予め、一方の面にシリコーンで構成される離型層を設けた20μm厚の2軸延伸ポリプロピレンで構成される支持体を準備する工程、
(2)前記支持体の他方の面に、リン酸カルシウム/炭酸カルシウム複合体(ポロネックス、丸尾カルシウム社製)(一次粒子径:5.5μm、吸油量:150ml/100g)16.3重量%、酸化チタン(一次粒子径:0.3μm、吸油量:18ml/100g)5.2重量%、ポリビニルアルコール(水溶液、固形分:20%、ケン化度:86.5〜89.5モル%)42.1重量%、グリセリン(粘稠性液体、融点:18℃)1.9重量%、高級アルコール/高級脂肪酸エステル混合物(固形分:30%、水系エマルジョン)1.0重量%、及び、イオン交換水33.5重量%を含有する水分散体からなる塗布組成物を塗布して12.5μm厚の剥離層を形成する工程、
(3)前記剥離層の表面に、酸化チタン(一次粒子径:0.3μm、吸油量:18ml/100g)36.8重量%、天然ゴムラテックス(コロイド状懸濁液、固形分:62%、Tg−70℃)7.3重量%、イソプレン重合物(水系エマルジョン、固形分:60%、分子量:28000、Tg−63℃)6.2重量%、安定化ロジンエステル(水系エマルジョン、固形分:50%、軟化点:100℃)18.2重量%、高級アルコール/高級脂肪酸エステル混合物(固形分:30%、水系エマルジョン)1.0重量%、カーボンブラック(C.I Pigment Black 7)0.002重量%、及び、イオン交換水30.5重量%を含有する水分散体からなる塗布組成物を塗布して18.5μm厚の白色隠蔽層を形成する工程、
を順次経て引張りせん断接着強さ5.27mN/mm2 及びインク層(剥離層及び白色隠蔽層)の総厚み31.0μmの修正部材を得た。
(実施例2)
前記(2)工程において、前記剥離層の層厚を11.0μmとし、そして、前記(3)工程において、前記白色隠蔽層の層厚を20.0μmとして、引張りせん断接着強さ6.29mN/mm2 及びインク層の総厚み31.0μmの修正部材を得た以外は、実施例1と同様にして修正部材を得た。
(実施例3)
前記(2)工程において、前記剥離層の層厚を15.0μmとし、そして、前記(3)工程において、前記白色隠蔽層の層厚を16.0μmとして、引張りせん断接着強さ5.23mN/mm2 及びインク層の総厚み31.0μmの修正部材を得た以外は、実施例1と同様にして修正部材を得た。
(実施例4)
前記(2)工程において、前記支持体の他方の面に、リン酸カルシウム/炭酸カルシウム複合体(ポロネックス、丸尾カルシウム社製)(一次粒子径:5.5μm、吸油量:150ml/100g)15.2重量%、酸化チタン(一次粒子径:0.3μm、吸油量:18ml/100g)5.2重量%、ポリビニルアルコール(水溶液、固形分:20%、ケン化度:86.5〜89.5モル%)46.3重量%、グリセリン(粘稠性液体、融点:18℃)2.1重量%、高級アルコール/高級脂肪酸エステル混合物(固形分:30%、水系エマルジョン)1.0重量%、及び、イオン交換水30.4重量%を含有する水分散体からなる塗布組成物を塗布して12.5μm厚の剥離層を形成することによって、引張りせん断接着強さ3.57mN/mm2 及びインク層の総厚み31.0μmの修正部材を得た以外は、実施例1と同様にして修正部材を得た。
(実施例5)
前記(2)工程において、前記支持体の他方の面に、リン酸カルシウム/炭酸カルシウム複合体(ポロネックス、丸尾カルシウム社製)(一次粒子径:5.5μm、吸油量:150ml/100g)117.2重量%、酸化チタン(一次粒子径:0.3μm、吸油量:18ml/100g)5.2重量%、ポリビニルアルコール(水溶液、固形分:20%、ケン化度:86.5〜89.5モル%)37.9重量%、グリセリン(粘稠性液体、融点:18℃)1.7重量%、高級アルコール/高級脂肪酸エステル混合物(固形分:30%、水系エマルジョン)1.0重量%、及び、イオン交換水37.0重量%を含有する水分散体からなる塗布組成物を塗布して12.5μm厚の剥離層を形成し、そして、前記(3)工程において、前記白色隠蔽層の層厚を12.5μmとすることによって、引張りせん断接着強さ5.63mN/mm2 及びインク層の総厚み31.0μmの修正部材を得た以外は、実施例1と同様にして修正部材を得た。
(実施例6)
前記(2)工程において、前記支持体の他方の面に、リン酸カルシウム/炭酸カルシウム複合体(ポロネックス、丸尾カルシウム社製)(一次粒子径:5.5μm、吸油量:150ml/100g)16.2重量%、酸化チタン(一次粒子径:0.3μm、吸油量:18ml/100g)5.2重量%、ポリビニルアルコール(水溶液、固形分:20%、ケン化度:86.5〜89.5モル%)40.0重量%、グリセリン(粘稠性液体、融点:18℃)2.3重量%、高級アルコール/高級脂肪酸エステル混合物(固形分:30%、水系エマルジョン)1.0重量%、及び、イオン交換水35.4重量%を含有する水分散体からなる塗布組成物を塗布して12.5μm厚の剥離層を形成し、そして、前記(3)工程において、前記白色隠蔽層の層厚を18.5μmとすることによって、引張りせん断接着強さ5.60mN/mm2 及びインク層の総厚み31.0μmの修正部材を得た以外は、実施例1と同様にして修正部材を得た。
(実施例7)
前記(1)工程において、前記支持体の他方の面に、リン酸カルシウム/炭酸カルシウム複合体(ポロネックス、丸尾カルシウム社製)(一次粒子径:5.5μm、吸油量:150ml/100g)16.2重量%、酸化チタン(一次粒子径:0.3μm、吸油量:18ml/100g)5.2重量%、ポリビニルアルコール(水溶液、固形分:20%、ケン化度:86.5〜89.5モル%)43.2重量%、グリセリン(粘稠性液体、融点:18℃)1.6重量%、高級アルコール/高級脂肪酸エステル混合物(固形分:30%、水系エマルジョン)1.0重量%、及び、イオン交換水32.9重量%を含有する水分散体からなる塗布組成物を塗布して12.5μm厚の剥離層を形成し、そして、前記(3)工程において、前記白色隠蔽層の層厚を18.5μmとすることによって、引張りせん断接着強さ4.32mN/mm2 及びインク層の総厚み31.0μmの修正部材を得た以外は、実施例1と同様にして修正部材を得た。
(実施例8)
前記(2)工程において、前記支持体の他方の面に、リン酸カルシウム/炭酸カルシウム複合体(ポロネックス、丸尾カルシウム社製)(一次粒子径:5.5μm、吸油量:150ml/100g)16.3重量%、酸化チタン(一次粒子径:0.3μm、吸油量:18ml/100g)5.2重量%、ポリビニルアルコール(水溶液、固形分:20%、ケン化度:86.5〜89.5モル%)42.1重量%、ポリグリセリン1.9重量%、高級アルコール/高級脂肪酸エステル混合物(固形分:30%、水系エマルジョン)1.0重量%、及び、イオン交換水33.5重量%を含有する水分散体からなる塗布組成物を塗布して12.5μm厚の剥離層を形成し、そして、前記(3)工程において、前記白色隠蔽層の層厚を18.5μmとすることによって、引張りせん断接着強さ5.60mN/mm2 及びインク層の総厚み31.0μmの修正部材を得た以外は、実施例1と同様にして修正部材を得た。
(実施例9)
前記(2)工程において、前記支持体の他方の面に、リン酸カルシウム/炭酸カルシウム複合体(ポロネックス、丸尾カルシウム社製)(一次粒子径:5.5μm、吸油量:150ml/100g)16.3重量%、酸化チタン(一次粒子径:0.3μm、吸油量:18ml/100g)5.2重量%、ポリビニルアルコール(水溶液、固形分:20%、ケン化度:86.5〜89.5モル%)42.1重量%、ポリエチレングリコール1.9重量%、高級アルコール/高級脂肪酸エステル混合物(固形分:30%、水系エマルジョン)1.0重量%、及び、イオン交換水33.5重量%を含有する水分散体からなる塗布組成物を塗布して12.5μm厚の剥離層を形成し、そして、前記(3)工程において、前記白色隠蔽層の層厚を18.5μmとすることによって、引張りせん断接着強さ3.76mN/mm2 及びインク層の総厚み31.0μmの修正部材を得た以外は、実施例1と同様にして修正部材を得た。
(実施例10)
前記(2)工程において、前記支持体の他方の面に、リン酸カルシウム/炭酸カルシウム複合体(ポロネックス、丸尾カルシウム社製)(一次粒子径:5.5μm、吸油量:150ml/100g)16.3重量%、酸化チタン(一次粒子径:0.3μm、吸油量:18ml/100g)5.2重量%、ポリビニルアルコール(水溶液、固形分:20%、ケン化度:86.5〜89.5モル%)42.1重量%、ポリプロピレングリコール1.9重量%、高級アルコール/高級脂肪酸エステル混合物(固形分:30%、水系エマルジョン)1.0重量%、及び、イオン交換水33.5重量%を含有する水分散体からなる塗布組成物を塗布して12.5μm厚の剥離層を形成し、そして、前記(3)工程において、前記白色隠蔽層の層厚を18.5μmとすることによって、引張りせん断接着強さ3.76mN/mm2 及びインク層の総厚み31.0μmの修正部材を得た以外は、実施例1と同様にして修正部材を得た。
(実施例11)
前記(2)工程において、前記支持体の他方の面に、リン酸カルシウム/炭酸カルシウム複合体(ポロネックス、丸尾カルシウム社製)(一次粒子径:5.5μm、吸油量:150ml/100g)16.3重量%、酸化チタン(一次粒子径:0.3μm、吸油量:18ml/100g)5.2重量%、ポリビニルアルコール(水溶液、固形分:20%、ケン化度:86.5〜89.5モル%)42.1重量%、グリセリン1.9重量%、高級アルコール/高級脂肪酸エステル混合物(固形分:30%、水系エマルジョン)1.0重量%、及び、イオン交換水33.5重量%を含有する水分散体からなる塗布組成物を塗布して12.5μm厚の剥離層を形成し、そして、前記(3)工程において、前記白色隠蔽層の層厚を18.5μmとすることによって、引張りせん断接着強さ7.25mN/mm2 及びインク層の総厚み31.0μmの修正部材を得た以外は、実施例1と同様にして修正部材を得た。
(実施例12)
前記(2)工程において、12.5μm厚の剥離層を形成し、そして、前記(3)工程において、前記剥離層の表面に、酸化チタン(一次粒子径:0.3μm、吸油量:18ml/100g)38.7重量%、天然ゴムラテックス(コロイド状懸濁液、固形分:62%、Tg−70℃)6.5重量%、イソプレン重合物(水系エマルジョン、固形分:60%、分子量:28000、Tg−63℃)5.5重量%、安定化ロジンエステル(水系エマルジョン、固形分:50%、軟化点:100℃)16.2重量%、高級アルコール/高級脂肪酸エステル混合物(固形分:30%、水系エマルジョン)1.0重量%、カーボンブラック(C.I Pigment Black 7)0.002重量%、及び、イオン交換水32.1重量%を含有する水分散体からなる塗布組成物を塗布して18.5μm厚の白色隠蔽層を形成することによって、引張りせん断接着強さ0.002mN/mm2 及びインク層の総厚み31.0μmの修正部材を得た以外は、実施例1と同様にして修正部材を得た。
(実施例13)
前記(2)工程において、12.5μm厚の剥離層を形成し、そして、前記(3)工程において、前記剥離層の表面に、酸化チタン(一次粒子径:0.3μm、吸油量:18ml/100g)36.8重量%、
天然ゴムラテックス(コロイド状懸濁液、固形分:62%、Tg−70℃)6.5重量%、イソプレン重合物(水系エマルジョン、固形分:60%、分子量:28000、Tg−63℃)5.6重量%、安定化ロジンエステル(水系エマルジョン、固形分:50%、軟化点:100℃)20.3重量%、高級アルコール/高級脂肪酸エステル混合物(固形分:30%、水系エマルジョン)1.0重量%、カーボンブラック(C.I Pigment Black 7)0.002重量%、及び、イオン交換水29.8重量%を含有する水分散体からなる塗布組成物を塗布して18.5μm厚の白色隠蔽層を形成することによって、引張りせん断接着強さ5.81mN/mm2 及びインク層の総厚み31.0μmの修正部材を得た以外は、実施例1と同様にして修正部材を得た。
(実施例14)
前記(2)工程において、12.5μm厚の剥離層を形成し、そして、前記(3)工程において、前記剥離層の表面に、酸化チタン(一次粒子径:0.3μm、吸油量:18ml/100g)36.8重量%、天然ゴムラテックス(コロイド状懸濁液、固形分:62%、Tg−70℃)8.8重量%、イソプレン重合物(水系エマルジョン、固形分:60%、分子量:28000、Tg−63℃)7.4重量%、安定化ロジンエステル(水系エマルジョン、固形分:50%、軟化点:100℃)15.2重量%、高級アルコール/高級脂肪酸エステル混合物(固形分:30%、水系エマルジョン)1.0重量%、カーボンブラック(C.I Pigment Black 7)0.002重量%、及び、イオン交換水30.8重量%を含有する水分散体からなる塗布組成物を塗布して18.5μm厚の白色隠蔽層を形成することによって、引張りせん断接着強さ0.67mN/mm2 及びインク層の総厚み31.0μmの修正部材を得た以外は、実施例1と同様にして修正部材を得た。
(比較例1)
(1)予め、一方の面にシリコーンで構成される離型層を設けた20μm厚の2軸延伸ポリプロピレンで構成される支持体を準備する工程、
(2)前記支持体の他方の面に、リン酸カルシウム/炭酸カルシウム複合体(ポロネックス、丸尾カルシウム社製)(一次粒子径:5.5μm、吸油量:150ml/100g)16.3重量%、酸化チタン5.2重量%、ポリビニルアルコール(水溶液、固形分:20%、ケン化度:86.5〜89.5モル%)42.1重量%、グリセリン1.9重量%、高級アルコール/高級脂肪酸エステル混合物(固形分:30%、水系エマルジョン)1.0重量%、及び、イオン交換水33.5重量%を含有する水分散体からなる塗布組成物を塗布して10.0μm厚の剥離層を形成する工程、
(3)前記剥離層の表面に、酸化チタン(一次粒子径:0.3μm、吸油量:18ml/100g)36.8重量%、天然ゴムラテックス(コロイド状懸濁液、固形分:62%、Tg−70℃)7.3重量%、イソプレン重合物6.2重量%、安定化ロジンエステル18.2重量%、高級アルコール/高級脂肪酸エステル混合物(固形分:30%、水系エマルジョン)1.0重量%、カーボンブラック0.002重量%、及び、イオン交換水30.5重量%を含有する水分散体からなる塗布組成物を塗布して21.0μm厚の白色隠蔽層を形成する工程、
を順次経て引張りせん断接着強さ8.45mN/mm2 及びインク層(剥離層及び白色隠蔽層)の総厚み31.0μmの修正部材を得た。
(比較例2)
前記(2)工程において、16.0μm厚の剥離層を形成し、そして、前記(3)工程において、15.0μm厚の白色隠蔽層を形成することによって、引張りせん断接着強さ4.00mN/mm2 及びインク層の総厚み31.0μmの修正部材を得た以外は、比較例1と同様にして修正部材を得た。
(比較例3)
前記(2)工程において、前記支持体の他方の面に、リン酸カルシウム/炭酸カルシウム複合体(ポロネックス、丸尾カルシウム社製)(一次粒子径:5.5μm、吸油量:150ml/100g)14.3重量%、酸化チタン(一次粒子径:0.3μm、吸油量:18ml/100g)5.2重量%、ポリビニルアルコール(水溶液、固形分:20%、ケン化度:86.5〜89.5モル%)49.4重量%、グリセリン(粘稠性液体、融点:18℃)2.2重量%、高級アルコール/高級脂肪酸エステル混合物(固形分:30%、水系エマルジョン)1.0重量%、及び、イオン交換水27.9重量%を含有する水分散体からなる塗布組成物を塗布して12.5μm厚の剥離層を形成し、そして、前記(3)工程において、18.5μm厚の白色隠蔽層を形成することによって、引張りせん断接着強さ3.20mN/mm2 及びインク層の総厚み31.0μmの修正部材を得た以外は、比較例1と同様にして修正部材を得た。
(比較例4)
前記(2)工程において、前記支持体の他方の面に、リン酸カルシウム/炭酸カルシウム複合体(ポロネックス、丸尾カルシウム社製)(一次粒子径:5.5μm、吸油量:150ml/100g)17.6重量%、酸化チタン(一次粒子径:0.3μm、吸油量:18ml/100g)5.2重量%、ポリビニルアルコール(水溶液、固形分:20%、ケン化度:86.5〜89.5モル%)36.4重量%、グリセリン(粘稠性液体、融点:18℃)1.6重量%、高級アルコール/高級脂肪酸エステル混合物(固形分:30%、水系エマルジョン)1.0重量%、及び、イオン交換水38.2重量%を含有する水分散体からなる塗布組成物を塗布して12.5μm厚の剥離層を形成し、そして、前記(3)工程において、18.5μm厚の白色隠蔽層を形成することによって、引張りせん断接着強さ5.68mN/mm2 及びインク層の総厚み31.0μmの修正部材を得た以外は、比較例1と同様にして修正部材を得た。
(比較例5)
前記(2)工程において、前記支持体の他方の面に、リン酸カルシウム/炭酸カルシウム複合体(ポロネックス、丸尾カルシウム社製)(一次粒子径:5.5μm、吸油量:150ml/100g)16.2重量%、酸化チタン(一次粒子径:0.3μm、吸油量:18ml/100g)5.2重量%、ポリビニルアルコール(水溶液、固形分:20%、ケン化度:86.5〜89.5モル%)39.2重量%、グリセリン(粘稠性液体、融点:18℃)2.5重量%、高級アルコール/高級脂肪酸エステル混合物(固形分:30%、水系エマルジョン)1.0重量%、及び、イオン交換水36.0重量%を含有する水分散体からなる塗布組成物を塗布して12.5μm厚の剥離層を形成し、そして、前記(3)工程において、18.5μm厚の白色隠蔽層を形成することによって、引張りせん断接着強さ5.68mN/mm2 及びインク層の総厚み31.0μmの修正部材を得た以外は、比較例1と同様にして修正部材を得た。
(比較例6)
前記(2)工程において、前記支持体の他方の面に、リン酸カルシウム/炭酸カルシウム複合体(ポロネックス、丸尾カルシウム社製)(一次粒子径:5.5μm、吸油量:150ml/100g)16.3重量%、酸化チタン(一次粒子径:0.3μm、吸油量:18ml/100g)5.2重量%、ポリビニルアルコール(水溶液、固形分:20%、ケン化度:86.5〜89.5モル%)43.9重量%、グリセリン(粘稠性液体、融点:18℃)1.4重量%、高級アルコール/高級脂肪酸エステル混合物(固形分:30%、水系エマルジョン)1.0重量%、及び、イオン交換水32.3重量%を含有する水分散体からなる塗布組成物を塗布して12.5μm厚の剥離層を形成し、そして、前記(3)工程において、18.5μm厚の白色隠蔽層を形成することによって、引張りせん断接着強さ3.87mN/mm2 及びインク層の総厚み31.0μmの修正部材を得た以外は、比較例1と同様にして修正部材を得た。
(比較例7)
前記(2)工程において、12.5μm厚の剥離層を形成し、そして、前記(3)工程において、前記剥離層の表面に、酸化チタン(一次粒子径:0.3μm、吸油量:18ml/100g)33.1重量%、天然ゴムラテックス(コロイド状懸濁液、固形分:62%、Tg−70℃)9.0重量%、イソプレン重合物7.6重量%、安定化ロジンエステル22.3重量%、高級アルコール/高級脂肪酸エステル混合物(固形分:30%、水系エマルジョン)1.0重量%、カーボンブラック0.002重量%、及び、イオン交換水27.0重量%を含有する水分散体からなる塗布組成物を塗布して18.5μm厚の白色隠蔽層を形成することによって、引張りせん断接着強さ10.67mN/mm2 及びインク層の総厚み31.0μmの修正部材を得た以外は、比較例1と同様にして修正部材を得た。
(比較例8)
前記(2)工程において、12.5μm厚の剥離層を形成し、そして、前記(3)工程において、前記剥離層の表面に、酸化チタン(一次粒子径:0.3μm、吸油量:18ml/100g)39.9重量%、天然ゴムラテックス(コロイド状懸濁液、固形分:62%、Tg−70℃)6.7重量%、イソプレン重合物4.6重量%、安定化ロジンエステル15.3重量%、高級アルコール/高級脂肪酸エステル混合物(固形分:30%、水系エマルジョン)1.0重量%、カーボンブラック0.002重量%、及び、イオン交換水32.5重量%を含有する水分散体からなる塗布組成物を塗布して18.5μm厚の白色隠蔽層を形成することによって、引張りせん断接着強さ10.67mN/mm2 及びインク層の総厚み31.0μmの修正部材を得た以外は、比較例1と同様にして修正部材を得た。
(比較例9)
(1)予め、一方の面にシリコーンで構成される離型層を設けた20μm厚の2軸延伸ポリプロピレンで構成される支持体を準備する工程、
(2)前記支持体の他方の面に、リン酸カルシウム/炭酸カルシウム複合体(ポロネックス、丸尾カルシウム社製)(一次粒子径:5.5μm、吸油量:150ml/100g)21.8重量%、ポリビニルアルコール(水溶液、固形分:20%、ケン化度:86.5〜89.5モル%)50.8重量%、高級アルコール/高級脂肪酸エステル混合物(固形分:30%、水系エマルジョン)0.3重量%、及び、イオン交換水27.1重量%を含有する水分散体からなる塗布組成物を塗布して8.0μm厚の剥離層を形成する工程、
(3)前記剥離層の表面に、酸化チタン(一次粒子径:0.3μm、吸油量:18ml/100g)28.5重量%、天然ゴムラテックス(コロイド状懸濁液、固形分:62%、Tg−70℃)10.9重量%、高級アルコール/高級脂肪酸エステル混合物(固形分:30%、水系エマルジョン)0.5重量%、リン酸カルシウム/炭酸カルシウム複合体(ポロネックス、丸尾カルシウム社製)(一次粒子径:5.5μm、吸油量:150ml/100g)10.6重量%、ポリビニルアルコール(水溶液、固形分:20%、ケン化度:86.5〜89.5モル%)20.0重量%、及び、イオン交換水29.0重量%を含有する水分散体からなる塗布組成物を塗布して24.0μm厚の白色隠蔽層を形成する工程、
(4)前記白色隠蔽層の表面に、アクリル酸エステル重合体(Tg:−40℃、固形分:40%、水系エマルジョン)27.0重量%、アクリル酸エステル重合体(Tg:−20℃、固形分:40%、水系エマルジョン)9.0重量%及びアクリル系粘着剤(固形分:40%、水系エマルジョン)44.0及びイオン交換水20.0重量%を含有する粘着剤組成物を前記白色隠蔽層の表面に塗布し乾燥して2μm厚の粘着剤層を形成する工程、を順次経て引張りせん断接着強さ16.40mN/mm2 及びインク層(剥離層及び白色隠蔽層)の総厚み34.0μmの修正部材を得た。
以上、実施例1〜14及び比較例1〜9で得た修正部材の「剥離力(N/10mm)」、「引張強さ(N/10mm)」、「転写性」、「切断性」、「耐ひび割れ性」、「インク吸収性」、「画像再現性」及び「隠蔽性」について試験した。前記「剥離力(N/10mm)」は、JIS Z 0237 10.4.1に準拠し、被着体をインク層として測定した。前記「引張強さ(N/10mm)」は、JIS Z 02378に準拠して測定した。前記「転写性」は、転写具(WHIPER mini(5mm)、プラスステーショナリ社製:縦引きローラヘッドタイプ)、転写具II(ホワイトラインスーパ5mm、パイロットコポレーション社製:縦引き尖端ヘッドタイプ)、及び、転写具III(MONO YTC 5mm、トンボ鉛筆社製:横引き尖端ヘッドタイプ)を用いて、被転写紙を普通紙として目視により測定した。前記「切断性」は、転写具I(WHIPER PUSH−PULL 5mm、プラスステーショナリ社製:縦引きローラヘッドタイプ)、転写具II(ホワイトラインスーパー 5mm、パイロットコーポレーション社製:縦引き尖端ヘッドタイプ)、及び、転写具III(MONO YTC 5mm、トンボ鉛筆社製:横引き尖端ヘッドタイプ)を用いて、被転写紙を普通紙として目視により、測定した。前記「耐ひび割れ性」は、転写具I(WHIPER PUSH−PULL 5mm、プラスステーショナリー社製:縦引きローラヘッドタイプ)、転写具II(ホワイトラインスーパー5mm、パイロットコーポレーション社製:縦引き尖端ヘッドタイプ)、及び、転写具III(MONO YTC5mm、トンボ鉛筆社製:横引き尖端ヘッドタイプ)を用いて、被転写紙を普通紙として目視により測定した。前記「インク吸収性」及び「画像再現性」は、転写具(WHIPER mini(5mm)、プラスステーショナリ社製)、及び、プリンター(PMG−850、EPSON社製)を用いて、被転写紙を普通紙として、目視により測定した。そして、前記「隠蔽性」は、転写具I(WHIPER PUSH−PULL 5mm、プラスステーショナリー社製:縦引きローラヘッドタイプ)、転写具II(ホワイトラインスーパー 5mm、パイロットコーポレーション社製:縦引き尖端ヘッドタイプ)、及び、転写具III(MONO YTC 5mm、トンボ鉛筆社製:横引き尖端ヘッドタイプ)を用いて、被転写紙を普通紙として目視により、測定した。
そして、実施例1〜14及び比較例1〜9で得た修正部材における「転写性」、「切断性」、「耐ひび割れ性」、「インク吸収性」、「画像再現性」及び「隠蔽性」を評価した。評価基準は、次のとおりとした。
・「転写性」
◎:僅かな押圧力でスムーズに転写を行うことができ、被転写紙へのテープの定着も良好である
○:通常の押圧力でスムーズに転写を行うことができ、被転写紙へのテープの定着も良好である
△:通常以上の押圧力であればスムーズに転写を行うことができ、被転写紙へのテープの定着も良好である
×:通常以上の押圧力でもスムーズに転写を行うことができず、被転写紙へのテープの定着も悪い
・「切断性」
○:転写終了後に転写具を上方に持ち上げた際に、抵抗を感じることなくテープが転写終了点より切断される
△:転写終了後に転写具を上方に持ち上げた際に、抵抗を感じながらテープが切断され、切断も一定でない
・「耐ひび割れ性」
○:転写テープにひび割れがない
△:転写テープに僅かにひび割れがある
・「インク吸収性」
○:直ちにインクが吸収され、印画に滲みもない
△:インクの吸収に時間を要し、若干印画が滲む
・「画像再現性」
○:印画原稿と同等の色彩及び印画品位である
△:印画原稿と比較して色が若干くすみ再現性が乏しい
・「隠蔽性」
◎:印画原稿が確認できない
○:印画原稿の陰影は確認できるが判読できない
△:印画原稿が僅かに判読できる
測定結果は、次の表1及び表2に示される。
Figure 2010201614
Figure 2010201614
表1、2から次のことがわかる。剥離層が、ポリビニルアルコール及びポリビニルアルコール可塑剤よりなる第1の被膜形成樹脂と充填材とを1:1.3〜1:1.9の混合割合で含み、前記第1の被膜形成樹脂が前記ポリビニルアルコールとポリビニルアルコール可塑剤とを1:0.18〜1:0.29の混合割合で含み、白色隠蔽層が、天然ゴムラテックス、イソプレン重合物及びロジンエステルよりなる第2の被膜形成樹脂と着色材とを1:1.8〜1:2.5の混合割合で含み、そして、前記第2の被膜形成樹脂が、前記天然ゴムラテックス及び前記イソプレン重合物と前記ロジンエステルとを1:1.2〜1:2.8の混合割合で含むことによって、水性インクの受容性(吸収性)と隠蔽性とをいっそう向上させると共にひび割れ耐性と易切断性をいっそう向上させることが確認できた。
1 離型層
2 支持体
4 剥離層(受容層)
4a 本体部分
4b 表面近傍部分
5 白色隠蔽層
10 修正部材

Claims (8)

  1. 離型層と、該離型層の表面に設けられた支持体と、該支持体の表面に設けられた剥離層と、該剥離層の表面に設けられた白色隠蔽層と、を有する修正部材において、
    (イ)前記剥離層が、ポリビニルアルコール及びポリビニルアルコール可塑剤よりなる第1の被膜形成樹脂と充填材とを1:1.3〜1:1.9の混合割合で含み、
    (ロ)前記第1の被膜形成樹脂が、前記ポリビニルアルコールと前記ポリビニルアルコール可塑剤とを1:0.18〜1:0.29の混合割合で含み、
    (ハ)前記白色隠蔽層が、天然ゴムラテックス、イソプレン重合物及びロジンエステルよりなる第2の被膜形成樹脂と着色材とを1:1.8〜1:2.5の混合割合で含み、そして、
    (ニ)前記第2の被膜形成樹脂が、天然ゴムラテックス及びイソプレン重合物と前記ロジンエステルとを1:1.2〜1:2.8の混合割合で含んでいる
    ことを特徴とする修正部材。
  2. 前記第2の被膜形成樹脂における前記天然ゴムラテックス及びイソプレン重合物が、それぞれ、1:0.8の混合割合で含まれていることを特徴とする請求項1に記載の修正部材。
  3. 前記剥離層における充填材が、リン酸カルシウム/炭酸カルシウム複合体で構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の修正部材。
  4. 前記白色隠蔽層における着色材が、酸化チタンで構成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の修正部材。
  5. 前記剥離層の層厚みが11〜15μmとされ、そして、前記白色隠蔽層の層厚みが16〜20μmとされていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の修正部材。
  6. 前記修正部材の接着力(引張りせん断接着強さ)が、0.5〜10mN/mm2 とされていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の修正部材。
  7. 被転写紙の表面に、前記白色隠蔽層、及び、前記剥離層を順次有する請求項1〜6のいずれか1項に記載された修正部材であって、前記剥離層が、その表面近傍部分から凝集剥離されていることを特徴とする修正部材。
  8. 一方の面に離型層を設けた支持体の他方面に第1の塗布組成物を塗布して剥離層を形成する工程、及び、前記剥離層の表面に第2の塗布組成物を塗布して白色隠蔽層を形成する工程、を順次有する修正部材の製造方法において、
    前記第1の塗布組成物が、
    (A)ポリビニルアルコール7.6〜9.3重量%、
    (B)ポリビニルアルコール可塑剤1.7〜2.1重量%、
    (C)リン酸カルシウム/炭酸カルシウム複合体と酸化チタンとで構成されている充填材混合物20.4〜22.4重量%、及び、
    (D)水66.2〜70.3重量%
    で構成され、そして、
    前記第2の塗布組成物が、
    (a)天然ゴムラテックス5.2〜6.5重量%、
    (b)ロジンエステル10.3〜13.0重量%、
    (c)イソプレン重合物3.3〜4.1重量%、
    (d)酸化チタン35.2〜38.7重量%、及び、
    (e)水37.7〜46.1重量%
    で構成されていることを特徴とする修正部材の製造方法。
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