JP2003291505A - インクジェット記録用シートおよびインクジェット記録物 - Google Patents
インクジェット記録用シートおよびインクジェット記録物Info
- Publication number
- JP2003291505A JP2003291505A JP2002096138A JP2002096138A JP2003291505A JP 2003291505 A JP2003291505 A JP 2003291505A JP 2002096138 A JP2002096138 A JP 2002096138A JP 2002096138 A JP2002096138 A JP 2002096138A JP 2003291505 A JP2003291505 A JP 2003291505A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- layer
- ink receiving
- receiving layer
- resin
- ink
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
- Ink Jet (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】インクジェット記録用シートの欠点であったイ
ンク受容層表面の耐擦傷性、耐水性、耐汚染性、および
インクジェット記録物の端部における保護層の剥がれの
問題を改善し、且つ生産性が改善されたインクジェット
記録用シートを提供する。 【解決手段】支持体、支持体の少なくとも片面の一部分
に形成されたインク受容層、インク受容層上に、該イン
ク受容層およびその端部を被うように形成された高分子
微粒子を含む微細孔層を有し、該微細孔層は、インクジ
ェット記録法により記録を行なった後、加熱処理するこ
とにより非孔質化することができることを特徴とするイ
ンクジェット記録用シートである。
ンク受容層表面の耐擦傷性、耐水性、耐汚染性、および
インクジェット記録物の端部における保護層の剥がれの
問題を改善し、且つ生産性が改善されたインクジェット
記録用シートを提供する。 【解決手段】支持体、支持体の少なくとも片面の一部分
に形成されたインク受容層、インク受容層上に、該イン
ク受容層およびその端部を被うように形成された高分子
微粒子を含む微細孔層を有し、該微細孔層は、インクジ
ェット記録法により記録を行なった後、加熱処理するこ
とにより非孔質化することができることを特徴とするイ
ンクジェット記録用シートである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液体インクを用い
て記録画像を形成するインクジェット記録用シートに関
するものである。詳しくは、インクジェット記録用シー
ト上にフルカラーで印字された場合に、画像の解像性、
インク吸収性、印字後のインクジェット記録用シート表
面の乾燥性が優れるという特徴を維持しつつ、インクジ
ェット記録用シートの欠点であったインク受容層表面の
耐擦傷性、耐水性、耐汚染性、およびインクジェット記
録物の端部における保護層の剥がれの問題を改善し、且
つ生産性が改善されたインクジェット記録用シートに関
する。
て記録画像を形成するインクジェット記録用シートに関
するものである。詳しくは、インクジェット記録用シー
ト上にフルカラーで印字された場合に、画像の解像性、
インク吸収性、印字後のインクジェット記録用シート表
面の乾燥性が優れるという特徴を維持しつつ、インクジ
ェット記録用シートの欠点であったインク受容層表面の
耐擦傷性、耐水性、耐汚染性、およびインクジェット記
録物の端部における保護層の剥がれの問題を改善し、且
つ生産性が改善されたインクジェット記録用シートに関
する。
【0002】
【従来の技術】液体インクを微細なノズルから記録用シ
ートに噴出して画像を形成させるインクジェット記録方
式は、記録時の騒音が少なく、カラー化が容易であるこ
と、高速記録が可能であること、また、他の印刷装置よ
り安価であること等の理由から端末用プリンタ、ファク
シミリ、プロッタ、あるいは帳票印刷などで広く利用さ
れている。
ートに噴出して画像を形成させるインクジェット記録方
式は、記録時の騒音が少なく、カラー化が容易であるこ
と、高速記録が可能であること、また、他の印刷装置よ
り安価であること等の理由から端末用プリンタ、ファク
シミリ、プロッタ、あるいは帳票印刷などで広く利用さ
れている。
【0003】インク受容層を有するインクジェット記録
用シート上にフルカラーで印字された場合に、画像の解
像性、インク吸収性、印字後のインクジェット記録用シ
ート表面の乾燥性を優れたものにするために、インクジ
ェット記録用シートはインク受容層の無機顔料の配合率
を高くしている。しかし、無機顔料の配合率が高いと必
然的にインク受容層表面の耐擦傷性が弱くなり、インク
受容層表面は他の物質と擦れ合うことにより、容易に摩
耗し、文字、画像等の印字記録が消失する問題がある。
無機顔料を少なくし、無機顔料を接着結合させるポリビ
ニルアルコール等の水溶性バインダー配合率を高めると
耐擦傷性は改善されるが、無機顔料粒子内の微細な空隙
の大部分が接着剤で充填される結果となり、フルカラー
で印字された場合に、インク吸収性、印字後のインクジ
ェット記録用シート表面の乾燥性が著しく低下するなど
の欠点が生じる。従って、画像の解像性、インク吸収
性、印字後のインクジェット記録用シート表面の乾燥性
が優れ、インクジェット記録用シートの欠点であったイ
ンク受容層表面の耐擦傷性、耐水性、耐汚染性、および
インクジェット記録物の端部における保護層の剥がれの
問題を改善し、且つ生産性が改善されたインクジェット
記録用シートを得ることは困難であった。
用シート上にフルカラーで印字された場合に、画像の解
像性、インク吸収性、印字後のインクジェット記録用シ
ート表面の乾燥性を優れたものにするために、インクジ
ェット記録用シートはインク受容層の無機顔料の配合率
を高くしている。しかし、無機顔料の配合率が高いと必
然的にインク受容層表面の耐擦傷性が弱くなり、インク
受容層表面は他の物質と擦れ合うことにより、容易に摩
耗し、文字、画像等の印字記録が消失する問題がある。
無機顔料を少なくし、無機顔料を接着結合させるポリビ
ニルアルコール等の水溶性バインダー配合率を高めると
耐擦傷性は改善されるが、無機顔料粒子内の微細な空隙
の大部分が接着剤で充填される結果となり、フルカラー
で印字された場合に、インク吸収性、印字後のインクジ
ェット記録用シート表面の乾燥性が著しく低下するなど
の欠点が生じる。従って、画像の解像性、インク吸収
性、印字後のインクジェット記録用シート表面の乾燥性
が優れ、インクジェット記録用シートの欠点であったイ
ンク受容層表面の耐擦傷性、耐水性、耐汚染性、および
インクジェット記録物の端部における保護層の剥がれの
問題を改善し、且つ生産性が改善されたインクジェット
記録用シートを得ることは困難であった。
【0004】一方、インク受容層を有するインクジェッ
ト記録用シート上にフルカラーで印字された場合に、画
像の解像性、耐擦傷性を優れたものにするために、イン
クジェット記録用シートのインク受容層の成分を、主と
してポリビニルアルコール等の水溶性高分子で形成した
ものもある。しかし、ポリビニルアルコール等の水溶性
高分子で形成されたインク受容層を有するインクジェッ
ト記録用シートは印字時のインク吸収性が劣り、インク
溶剤で該水溶性高分子が膨潤するためインク受容層表面
の乾燥性が劣り、および印字後のインクジェット記録用
シート表面の耐水性が劣る等の欠点がある。従って、画
像の解像性、インク吸収性、印字後のインクジェット記
録用シート表面の乾燥性が優れ、インクジェット記録用
シートの欠点であったインク受容層表面の耐擦傷性、耐
水性、耐汚染性、およびインクジェット記録物の端部に
おける保護層の剥がれの問題を改善し、且つ生産性が改
善されたインクジェット記録用シートを得ることは困難
であった。
ト記録用シート上にフルカラーで印字された場合に、画
像の解像性、耐擦傷性を優れたものにするために、イン
クジェット記録用シートのインク受容層の成分を、主と
してポリビニルアルコール等の水溶性高分子で形成した
ものもある。しかし、ポリビニルアルコール等の水溶性
高分子で形成されたインク受容層を有するインクジェッ
ト記録用シートは印字時のインク吸収性が劣り、インク
溶剤で該水溶性高分子が膨潤するためインク受容層表面
の乾燥性が劣り、および印字後のインクジェット記録用
シート表面の耐水性が劣る等の欠点がある。従って、画
像の解像性、インク吸収性、印字後のインクジェット記
録用シート表面の乾燥性が優れ、インクジェット記録用
シートの欠点であったインク受容層表面の耐擦傷性、耐
水性、耐汚染性、およびインクジェット記録物の端部に
おける保護層の剥がれの問題を改善し、且つ生産性が改
善されたインクジェット記録用シートを得ることは困難
であった。
【0005】そのため、インク受容層表面の耐擦傷性、
耐水性、および耐汚染性を高める手段として、透明支持
体の片面に、インク受容層を設け、該インク受理層にイ
ンクジェット記録後、インク受容層側を別の支持面で密
着させることを特徴とする印画シートの製造法が提案さ
れている(特開昭58−136481号公報等)。しか
し、インク受容層の上を透明支持体によって保護するた
め、インク受容層の耐擦傷性は向上するが、インク受容
層の端部は覆われていない為、且つインク受容層の結合
強度が弱い為、長期間の使用の間に、該端部から剥離を
生じる可能性、および該端部から水等が浸み込みインク
受容層に形成された画像を流出する可能性、および該端
部から汚染水等が浸み込みインク受容層を汚染する可能
性を有していた。
耐水性、および耐汚染性を高める手段として、透明支持
体の片面に、インク受容層を設け、該インク受理層にイ
ンクジェット記録後、インク受容層側を別の支持面で密
着させることを特徴とする印画シートの製造法が提案さ
れている(特開昭58−136481号公報等)。しか
し、インク受容層の上を透明支持体によって保護するた
め、インク受容層の耐擦傷性は向上するが、インク受容
層の端部は覆われていない為、且つインク受容層の結合
強度が弱い為、長期間の使用の間に、該端部から剥離を
生じる可能性、および該端部から水等が浸み込みインク
受容層に形成された画像を流出する可能性、および該端
部から汚染水等が浸み込みインク受容層を汚染する可能
性を有していた。
【0006】また、最上層のインク受容層上に高分子微
粒子から成る微細孔層を形成し、印字後、微細孔層上に
熱ローラー等を押し当てて、微細孔層を形成している高
分子微粒子の最低造膜温度以上に加熱して、微細孔層を
透明フィルム化することによって、インク受容層上に保
護層を形成させ、耐擦傷性を向上させる方法が提案され
ている(特開平8−142497号公報等)。しかし、
インク受容層の上を保護する保護層によって、インク受
容層の耐擦傷性は向上するが、インク受容層の端部は覆
われていない為、且つインク受容層の結合強度が弱い
為、長期間の使用の間に、該端部から剥離を生じる可能
性、および該端部から水等が浸み込みインク受容層に形
成された画像を流出する可能性、および該端部から汚染
水等が浸み込みインク受容層を汚染する可能性を有して
いた。
粒子から成る微細孔層を形成し、印字後、微細孔層上に
熱ローラー等を押し当てて、微細孔層を形成している高
分子微粒子の最低造膜温度以上に加熱して、微細孔層を
透明フィルム化することによって、インク受容層上に保
護層を形成させ、耐擦傷性を向上させる方法が提案され
ている(特開平8−142497号公報等)。しかし、
インク受容層の上を保護する保護層によって、インク受
容層の耐擦傷性は向上するが、インク受容層の端部は覆
われていない為、且つインク受容層の結合強度が弱い
為、長期間の使用の間に、該端部から剥離を生じる可能
性、および該端部から水等が浸み込みインク受容層に形
成された画像を流出する可能性、および該端部から汚染
水等が浸み込みインク受容層を汚染する可能性を有して
いた。
【0007】更に、インクを受容する多孔性を有し、加
熱後は無孔質化できるフィルムを用いる記録用シートも
提案されている(特開平11−174959号公報
等)。しかし、フィルム自身がインクを受容する構成の
ため、インクの吸収能力が不十分であり、十分な画像記
録能力を有していない。
熱後は無孔質化できるフィルムを用いる記録用シートも
提案されている(特開平11−174959号公報
等)。しかし、フィルム自身がインクを受容する構成の
ため、インクの吸収能力が不十分であり、十分な画像記
録能力を有していない。
【0008】このような課題を解決する手段として、耐
水性基材の少なくとも片面の一部に予めインク受容層を
設けてなる基材に、インクジェット記録により前記イン
ク受容層上に画像を形成し、その後画像形成されたイン
ク受容層上にプラスチックフィルムを貼り合わせること
により作成した画像記録物において、プラスチックフィ
ルムの貼り合わせ領域が、インク受容層形成領域より大
であることを特徴とする画像記録物が提案されている
(特開平10−264368号公報)。しかしながら、
この技術を用いる場合、インクジェット記録用紙とは別
に、プラスチックフィルムを用意しておく必要があるよ
うに、記録後の操作が煩雑なものであった。
水性基材の少なくとも片面の一部に予めインク受容層を
設けてなる基材に、インクジェット記録により前記イン
ク受容層上に画像を形成し、その後画像形成されたイン
ク受容層上にプラスチックフィルムを貼り合わせること
により作成した画像記録物において、プラスチックフィ
ルムの貼り合わせ領域が、インク受容層形成領域より大
であることを特徴とする画像記録物が提案されている
(特開平10−264368号公報)。しかしながら、
この技術を用いる場合、インクジェット記録用紙とは別
に、プラスチックフィルムを用意しておく必要があるよ
うに、記録後の操作が煩雑なものであった。
【0009】また、耐水性基材の少なくとも片面にイン
ク受容層を設けてなる基材に、インクジェット記録によ
り前記インク受容層上に画像を形成し、その後画像形成
されたインク受容層上に合成樹脂をコーティングするこ
とにより作成した画像記録物において、コーティング領
域が、インク受容層形成領域より大であることを特徴と
する画像記録物が提案されている(特開2000−33
5146号公報)。この場合も、インクジェット記録用
紙とは別に、前記合成樹脂を用意しておく必要があるの
で、記録後の操作が煩雑なものであった。
ク受容層を設けてなる基材に、インクジェット記録によ
り前記インク受容層上に画像を形成し、その後画像形成
されたインク受容層上に合成樹脂をコーティングするこ
とにより作成した画像記録物において、コーティング領
域が、インク受容層形成領域より大であることを特徴と
する画像記録物が提案されている(特開2000−33
5146号公報)。この場合も、インクジェット記録用
紙とは別に、前記合成樹脂を用意しておく必要があるの
で、記録後の操作が煩雑なものであった。
【0010】これに対して、インク受容層の端部を含め
た保護層を予め有するものとしては、カード状媒体とし
て、耐水性基材の少なくとも片面に予めインク受容層を
設け、形成されたインク受容層上と、カード媒体の端部
を、熱可塑性樹脂から成る多孔性樹脂層を形成させ、イ
ンクジェット記録により前記熱可塑性樹脂から成る多孔
性樹脂層を通して、前記インク受容層上に画像を形成
し、その後、前記熱可塑性樹脂から成る多孔性樹脂層を
加熱処理することにより非孔質化することを特徴とする
画像記録物が記載されている(特開2001−5848
5号公報)。しかし、この構成によれば、保護層の塗工
はインク受容層上とカード媒体の端部に対して2回に分
けて塗工するため、製造工程が煩雑なものとなり、生産
性が低くなる欠点を有していた。
た保護層を予め有するものとしては、カード状媒体とし
て、耐水性基材の少なくとも片面に予めインク受容層を
設け、形成されたインク受容層上と、カード媒体の端部
を、熱可塑性樹脂から成る多孔性樹脂層を形成させ、イ
ンクジェット記録により前記熱可塑性樹脂から成る多孔
性樹脂層を通して、前記インク受容層上に画像を形成
し、その後、前記熱可塑性樹脂から成る多孔性樹脂層を
加熱処理することにより非孔質化することを特徴とする
画像記録物が記載されている(特開2001−5848
5号公報)。しかし、この構成によれば、保護層の塗工
はインク受容層上とカード媒体の端部に対して2回に分
けて塗工するため、製造工程が煩雑なものとなり、生産
性が低くなる欠点を有していた。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、液体インク
を吸収しインク中の染料を定着させるインク受容層を有
するインクジェット記録用シート上にフルカラーで印字
された場合に、画像の解像性、インク吸収性、印字後の
インクジェット記録用シート表面の乾燥性が優れるとい
う特徴を維持しつつ、インクジェット記録用シートの欠
点であったインク受容層表面の耐擦傷性、耐水性、耐汚
染性、およびインクジェット記録物の端部における保護
層の剥がれの問題を改善し、且つ生産性が改善されたイ
ンクジェット記録用シートを提供するものである。
を吸収しインク中の染料を定着させるインク受容層を有
するインクジェット記録用シート上にフルカラーで印字
された場合に、画像の解像性、インク吸収性、印字後の
インクジェット記録用シート表面の乾燥性が優れるとい
う特徴を維持しつつ、インクジェット記録用シートの欠
点であったインク受容層表面の耐擦傷性、耐水性、耐汚
染性、およびインクジェット記録物の端部における保護
層の剥がれの問題を改善し、且つ生産性が改善されたイ
ンクジェット記録用シートを提供するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】(1)第1の発明は、支
持体、支持体の少なくとも片面の一部分に形成されたイ
ンク受容層、インク受容層上に、該インク受容層および
その端部を被うように形成された高分子微粒子を含む微
細孔層を有し、該微細孔層は、インクジェット記録法に
より記録を行なった後、加熱処理することにより非孔質
化することができることを特徴とするインクジェット記
録用シートである。たとえば、図1及び図2で示される
インクジェット記録用シート11の構成である。
持体、支持体の少なくとも片面の一部分に形成されたイ
ンク受容層、インク受容層上に、該インク受容層および
その端部を被うように形成された高分子微粒子を含む微
細孔層を有し、該微細孔層は、インクジェット記録法に
より記録を行なった後、加熱処理することにより非孔質
化することができることを特徴とするインクジェット記
録用シートである。たとえば、図1及び図2で示される
インクジェット記録用シート11の構成である。
【0013】(2)第2の発明は、支持体上に形成され
たインク受容層の周囲の支持体上に、樹脂層を有する
(1)記載のインクジェット記録用シートである。たと
えば、図3及び図4で示されるインクジェット記録用シ
ート12の構成である。
たインク受容層の周囲の支持体上に、樹脂層を有する
(1)記載のインクジェット記録用シートである。たと
えば、図3及び図4で示されるインクジェット記録用シ
ート12の構成である。
【0014】(3)第3の発明は、支持体、支持体の少
なくとも片面の一部に形成されたインク受容層、および
該インク受容層の周囲の領域を含浸用樹脂によって含浸
した樹脂含浸層、インク受容層および樹脂含浸層上に形
成された高分子微粒子を含む微細孔層を有し、該微細孔
層は、インクジェット記録法により記録を行なった後、
加熱処理することにより非孔質化することができること
を特徴とするインクジェット記録用シート。たとえば、
図5及び図6で示されるインクジェット記録用シート1
3の構成である。
なくとも片面の一部に形成されたインク受容層、および
該インク受容層の周囲の領域を含浸用樹脂によって含浸
した樹脂含浸層、インク受容層および樹脂含浸層上に形
成された高分子微粒子を含む微細孔層を有し、該微細孔
層は、インクジェット記録法により記録を行なった後、
加熱処理することにより非孔質化することができること
を特徴とするインクジェット記録用シート。たとえば、
図5及び図6で示されるインクジェット記録用シート1
3の構成である。
【0015】前記含浸用樹脂が溶媒溶解性高分子樹脂で
あることが好ましい。また、前記含浸用樹脂が水分散性
高分子樹脂であることが好ましく、更に水分散性高分子
樹脂のなかでも熱可塑性樹脂が特に好ましい。
あることが好ましい。また、前記含浸用樹脂が水分散性
高分子樹脂であることが好ましく、更に水分散性高分子
樹脂のなかでも熱可塑性樹脂が特に好ましい。
【0016】(4)また本発明は、支持体のインク受容
層および微細孔層を有さない面に、貼着手段を有する
(1)、(2)又は(3)記載のインクジェット記録用
シートである。貼着手段としては、支持体のインク受容
層および微細孔層を有さない面に、粘着樹脂層、剥離シ
ートを設けた構成が好ましい。この構成の場合、剥離シ
ートを剥離し、現れた粘着樹脂層を介して被着体に貼着
するとよい。たとえば、図7、図8、図9で示されるイ
ンクジェット記録用貼着シート14,15,16の構成
である。
層および微細孔層を有さない面に、貼着手段を有する
(1)、(2)又は(3)記載のインクジェット記録用
シートである。貼着手段としては、支持体のインク受容
層および微細孔層を有さない面に、粘着樹脂層、剥離シ
ートを設けた構成が好ましい。この構成の場合、剥離シ
ートを剥離し、現れた粘着樹脂層を介して被着体に貼着
するとよい。たとえば、図7、図8、図9で示されるイ
ンクジェット記録用貼着シート14,15,16の構成
である。
【0017】(5)更に本発明は、上記(1)〜(4)
のいずれか一つに記載のインクジェット記録用シートを
被着体に貼着した後、インクジェット記録法により記録
を行い、次いで加熱処理することにより微細孔層を非孔
質化したインクジェット記録物である。被着体としては
カードが好ましい。たとえば、図10及び図11、図1
0及び図12、図10及び図13で示されるインクジェ
ット記録物17,18,19の構成である。
のいずれか一つに記載のインクジェット記録用シートを
被着体に貼着した後、インクジェット記録法により記録
を行い、次いで加熱処理することにより微細孔層を非孔
質化したインクジェット記録物である。被着体としては
カードが好ましい。たとえば、図10及び図11、図1
0及び図12、図10及び図13で示されるインクジェ
ット記録物17,18,19の構成である。
【0018】
【発明の実施の形態】まず、本発明を図面を用いて説明
する。図1及び図2は、第1の発明のインクジェット記
録用シート11を説明するための平面図および断面図で
ある。支持体1の一部分にインク受容層2を形成し、イ
ンク受容層2の端部も含めたインク受容層上に微細孔層
3を形成した構成である。インク受容層2の形成、微細
孔層3の形成は、たとえば塗工や印刷により形成でき
る。
する。図1及び図2は、第1の発明のインクジェット記
録用シート11を説明するための平面図および断面図で
ある。支持体1の一部分にインク受容層2を形成し、イ
ンク受容層2の端部も含めたインク受容層上に微細孔層
3を形成した構成である。インク受容層2の形成、微細
孔層3の形成は、たとえば塗工や印刷により形成でき
る。
【0019】このインクジェット記録用シート11は、
インク受容層2の端部も含めたインク受容層上に微細孔
層3が形成されている為、画像の解像性、インク吸収
性、印字後のインクジェット記録用シート表面の乾燥性
が優れるという特徴を維持しつつ、記録後に加熱処理に
より微細孔層を非孔質化することにより、インクジェッ
ト記録用シートの欠点であったインク受容層表面の耐擦
傷性、耐水性、耐汚染性、およびインクジェット記録物
の端部における保護層の剥がれの問題が改善され、且つ
生産性が改善されたものとなっている。
インク受容層2の端部も含めたインク受容層上に微細孔
層3が形成されている為、画像の解像性、インク吸収
性、印字後のインクジェット記録用シート表面の乾燥性
が優れるという特徴を維持しつつ、記録後に加熱処理に
より微細孔層を非孔質化することにより、インクジェッ
ト記録用シートの欠点であったインク受容層表面の耐擦
傷性、耐水性、耐汚染性、およびインクジェット記録物
の端部における保護層の剥がれの問題が改善され、且つ
生産性が改善されたものとなっている。
【0020】本発明者は、図1および図2で示されるイ
ンクジェット記録用シート11について更に研究を重ね
た結果、インクジェット記録用シートは、インク受容層
2の層厚を厚くして、微細孔層3の層厚を薄くする方が
インクジェット記録適性の面からして好ましいことを見
出した。しかし、微細孔層3の層厚をインク受容層2の
層厚より大幅に薄くすると、インク受容層端部における
支持体面とインク受容層上端部の落差(高低差)がある
為、場合によっては、インク受容層上の端部付近におけ
る微細孔層が、それ以外のインク受容層上の微細孔層に
比較して、層厚が薄くなる傾向にあることが判明した。
ンクジェット記録用シート11について更に研究を重ね
た結果、インクジェット記録用シートは、インク受容層
2の層厚を厚くして、微細孔層3の層厚を薄くする方が
インクジェット記録適性の面からして好ましいことを見
出した。しかし、微細孔層3の層厚をインク受容層2の
層厚より大幅に薄くすると、インク受容層端部における
支持体面とインク受容層上端部の落差(高低差)がある
為、場合によっては、インク受容層上の端部付近におけ
る微細孔層が、それ以外のインク受容層上の微細孔層に
比較して、層厚が薄くなる傾向にあることが判明した。
【0021】図3及び図4は、このような課題を解決し
た第2の発明のインクジェット記録用シート12を説明
するための平面図および断面図である。第2の発明のイ
ンクジェット記録用シート12は、支持体1の一部分
に、インク受容層2を形成し、支持体1上のインク受容
層2の端部を保護し、且つ支持体面とインク受容層上端
部の落差(高低差)を少なくする目的で、インク受容層
2の周囲に樹脂層4を形成する。その後、インク受容層
2、及び樹脂層4の上に微細孔層3を形成する構成を採
用する。また、支持体1の一部分に樹脂層4を形成し、
樹脂層4で囲まれた支持体面上にインク受容層2を形成
し、その後、インク受容層2、及び樹脂層4の上に微細
孔層3を形成しても支障はない。
た第2の発明のインクジェット記録用シート12を説明
するための平面図および断面図である。第2の発明のイ
ンクジェット記録用シート12は、支持体1の一部分
に、インク受容層2を形成し、支持体1上のインク受容
層2の端部を保護し、且つ支持体面とインク受容層上端
部の落差(高低差)を少なくする目的で、インク受容層
2の周囲に樹脂層4を形成する。その後、インク受容層
2、及び樹脂層4の上に微細孔層3を形成する構成を採
用する。また、支持体1の一部分に樹脂層4を形成し、
樹脂層4で囲まれた支持体面上にインク受容層2を形成
し、その後、インク受容層2、及び樹脂層4の上に微細
孔層3を形成しても支障はない。
【0022】このインクジェット記録用シート12は、
前記インクジェット記録用シート11に比較して、イン
ク受容層端部からの保護層の剥がれ、及び、水等の浸み
込みを更に改善することができる構成となる。なお、イ
ンク受容層2の形成、樹脂層4の形成、微細孔層3の形
成は、たとえば塗工や印刷により形成できる。
前記インクジェット記録用シート11に比較して、イン
ク受容層端部からの保護層の剥がれ、及び、水等の浸み
込みを更に改善することができる構成となる。なお、イ
ンク受容層2の形成、樹脂層4の形成、微細孔層3の形
成は、たとえば塗工や印刷により形成できる。
【0023】本発明者は、図3および図4で示されるイ
ンクジェット記録用シート12について更に研究を重ね
た結果、インクジェット記録用シートは、インク受容層
2と樹脂層4を区分けして製造する必要があり、通常の
塗工機や印刷機で製造は可能なものの、高度の技術を有
する必要があることを認識した。
ンクジェット記録用シート12について更に研究を重ね
た結果、インクジェット記録用シートは、インク受容層
2と樹脂層4を区分けして製造する必要があり、通常の
塗工機や印刷機で製造は可能なものの、高度の技術を有
する必要があることを認識した。
【0024】図5及び図6は、このような課題を解決し
た第3の発明のインクジェット記録用シート13を説明
するための平面図および断面図である。本発明のインク
ジェット記録用シート13は、支持体1の一部分に、イ
ンク受容層2を形成し、インク受容層2の周囲を、その
端部を保護するために樹脂を含浸させてて樹脂含浸層5
を形成し、その後、インク受容層2及び樹脂含浸層5の
上に微細孔層3を形成する構成を採用する。
た第3の発明のインクジェット記録用シート13を説明
するための平面図および断面図である。本発明のインク
ジェット記録用シート13は、支持体1の一部分に、イ
ンク受容層2を形成し、インク受容層2の周囲を、その
端部を保護するために樹脂を含浸させてて樹脂含浸層5
を形成し、その後、インク受容層2及び樹脂含浸層5の
上に微細孔層3を形成する構成を採用する。
【0025】このインクジェット記録用シート13は、
前記インクジェット記録用シート12に比較して、イン
ク受容層2と端部を保護する樹脂層4を区分して設ける
必要がないので、容易にインク受容層2の形成、樹脂含
浸層5の形成、微細孔層3の形成が、塗工や印刷により
形成することができる。
前記インクジェット記録用シート12に比較して、イン
ク受容層2と端部を保護する樹脂層4を区分して設ける
必要がないので、容易にインク受容層2の形成、樹脂含
浸層5の形成、微細孔層3の形成が、塗工や印刷により
形成することができる。
【0026】本発明のインクジェット記録用シート1
1,12,13は、インク受容層2、樹脂層4、樹脂含
浸層5及び微細孔層3を、連続したシート状の支持体
に、コーター等の塗工機や印刷機で連続して塗工・乾燥
できる為、生産性に優れるものである。連続したシート
状の支持体は、巻き取られ、ロール状の支持体として取
り扱うことができる。
1,12,13は、インク受容層2、樹脂層4、樹脂含
浸層5及び微細孔層3を、連続したシート状の支持体
に、コーター等の塗工機や印刷機で連続して塗工・乾燥
できる為、生産性に優れるものである。連続したシート
状の支持体は、巻き取られ、ロール状の支持体として取
り扱うことができる。
【0027】このインクジェット記録用シート11,1
2,13は、インク受容層2にインクジェットプリンタ
によって画像を記録後、インク受容層の上に形成されて
いる微細孔層3を加熱あるいは加熱圧着(加熱処理とも
いう)して非孔質化することにより保護層となり、イン
ク受容層表面の耐擦傷性および耐汚染性の問題が改良さ
れたインクジェット記録物を得ることができる。なお、
本発明の微細孔層は、加熱処理することにより高分子微
粒子が造膜(透明化)し、非孔質となる。
2,13は、インク受容層2にインクジェットプリンタ
によって画像を記録後、インク受容層の上に形成されて
いる微細孔層3を加熱あるいは加熱圧着(加熱処理とも
いう)して非孔質化することにより保護層となり、イン
ク受容層表面の耐擦傷性および耐汚染性の問題が改良さ
れたインクジェット記録物を得ることができる。なお、
本発明の微細孔層は、加熱処理することにより高分子微
粒子が造膜(透明化)し、非孔質となる。
【0028】本発明のインクジェット記録用シート1
1,12,13は、被着体に貼着して使用することがで
きる。被着体としては、例えば、ICカード、磁気カー
ドのようなカード状物が例示できるが、特にその形状を
限定するものではない。たとえばインクジェット記録用
シートと被着体との間にシート状ヒートシール接着剤な
どを介して貼着したり、押出しラミネート法により貼着
したりすることもできるが、貼着操作が煩雑となるの
で、インクジェット記録用シートのインク受容層を有さ
ない面に貼着手段を形成するとよい。貼着手段として
は、粘着樹脂層、感熱接着剤層(たとえばヒートシール
層、ディレードタック層)などが例示することができ
る。
1,12,13は、被着体に貼着して使用することがで
きる。被着体としては、例えば、ICカード、磁気カー
ドのようなカード状物が例示できるが、特にその形状を
限定するものではない。たとえばインクジェット記録用
シートと被着体との間にシート状ヒートシール接着剤な
どを介して貼着したり、押出しラミネート法により貼着
したりすることもできるが、貼着操作が煩雑となるの
で、インクジェット記録用シートのインク受容層を有さ
ない面に貼着手段を形成するとよい。貼着手段として
は、粘着樹脂層、感熱接着剤層(たとえばヒートシール
層、ディレードタック層)などが例示することができ
る。
【0029】たとえば、図1および図2のインクジェッ
ト記録用シート11の裏面に粘着樹脂層6と該粘着樹脂
層を保護するための剥離シート7を設けた図7の如きイ
ンクジェット記録用貼着シート14の構成、図3および
図4のインクジェット記録用シート12の裏面に粘着樹
脂層6と該粘着樹脂層を保護するための剥離シート7を
設けた図8の如きインクジェット記録用貼着シート15
の構成、図5および図6のインクジェット記録用シート
13の裏面に粘着樹脂層6と該粘着樹脂層を保護するた
めの剥離シート7を設けた図9の如きインクジェット記
録用貼着シート16の構成などが例示でき、好ましい態
様である。
ト記録用シート11の裏面に粘着樹脂層6と該粘着樹脂
層を保護するための剥離シート7を設けた図7の如きイ
ンクジェット記録用貼着シート14の構成、図3および
図4のインクジェット記録用シート12の裏面に粘着樹
脂層6と該粘着樹脂層を保護するための剥離シート7を
設けた図8の如きインクジェット記録用貼着シート15
の構成、図5および図6のインクジェット記録用シート
13の裏面に粘着樹脂層6と該粘着樹脂層を保護するた
めの剥離シート7を設けた図9の如きインクジェット記
録用貼着シート16の構成などが例示でき、好ましい態
様である。
【0030】本発明のインクジェット記録用貼着シート
14,15,16は、粘着樹脂層6を介して、被着体9
に貼り合わせることにより、インク受容適性を有さない
被着体にインク受容性能を付与することができる。たと
えば、この被着体に形成したインク受容層2にインクジ
ェットプリンタによって画像をインクジェット記録後、
インク受容層の上の微細孔層3を加熱処理し非孔質化す
ることにより、図10および図11,図10および図1
2,図10および図13で示されるインクジェット記録
物17,18,19のように、保護層8が形成されるこ
とになる。この保護層8をインク受容層表面に有するの
で、表面の耐擦傷性および耐汚染性の問題が改良された
インクジェット記録物を得ることができる。微細孔層3
は加熱処理により、高分子微粒子が造膜(透明化)する
ため非孔質の保護層8となる。
14,15,16は、粘着樹脂層6を介して、被着体9
に貼り合わせることにより、インク受容適性を有さない
被着体にインク受容性能を付与することができる。たと
えば、この被着体に形成したインク受容層2にインクジ
ェットプリンタによって画像をインクジェット記録後、
インク受容層の上の微細孔層3を加熱処理し非孔質化す
ることにより、図10および図11,図10および図1
2,図10および図13で示されるインクジェット記録
物17,18,19のように、保護層8が形成されるこ
とになる。この保護層8をインク受容層表面に有するの
で、表面の耐擦傷性および耐汚染性の問題が改良された
インクジェット記録物を得ることができる。微細孔層3
は加熱処理により、高分子微粒子が造膜(透明化)する
ため非孔質の保護層8となる。
【0031】また、本発明のインクジェット記録用シー
トは、例えば、図14と図15、図14と図16あるい
は、図14と図17で示されるように、連続したシート
に複数のインク受容層2および微細孔層3を形成するこ
ともできる。この場合、使用の際に切断すればよい。例
えば、切断した後、記録と加熱処理を行っても良く、記
録後に加熱処理、切断をおこなっても構わない。また、
本発明のインクジェット記録用シートは、支持体の両面
にインク受容層と微細孔層を形成してもよい。
トは、例えば、図14と図15、図14と図16あるい
は、図14と図17で示されるように、連続したシート
に複数のインク受容層2および微細孔層3を形成するこ
ともできる。この場合、使用の際に切断すればよい。例
えば、切断した後、記録と加熱処理を行っても良く、記
録後に加熱処理、切断をおこなっても構わない。また、
本発明のインクジェット記録用シートは、支持体の両面
にインク受容層と微細孔層を形成してもよい。
【0032】次に、本発明を構成する各層について説明
する。
する。
【0033】本発明を構成する支持体1としては、紙
(中性紙も含む)、合成紙、不織布、プラスチックフィ
ルムなど、あるいは紙にプラスチックフィルムを接着剤
で貼合せたもの、または紙にプラスチックをラミネート
したもの等のような積層シートがなどが使用できる。中
でも耐水性を有するする支持体が好ましく、プラスチッ
クフィルムや合成紙がより好ましい。プラスチックフィ
ルムとしては、熱可塑性樹脂からなるフィルムであって
も良い。かかるプラスチックフィルムとしては、例え
ば、ポリエステル(例えば、ポリエチレンテレフタレー
ト)、ポリオレフィン(例えば、ポリプロピレン、ポリ
エチレン)、ナイロン、エチレン酢酸ビニル共重合体等
のフィルムが挙げられる。プラスチックフィルムは多層
構造を有しても良く、延伸によるボイドや発泡剤による
空隙を有しても構わない。支持体としてのプラスチック
フィルムとインク受容層との接着性を良好にする為、プ
ラスチックフィルム面を予めコロナ処理を施したり、或
いはプラスチックフィルム面上に易接着層を設けること
もできる。
(中性紙も含む)、合成紙、不織布、プラスチックフィ
ルムなど、あるいは紙にプラスチックフィルムを接着剤
で貼合せたもの、または紙にプラスチックをラミネート
したもの等のような積層シートがなどが使用できる。中
でも耐水性を有するする支持体が好ましく、プラスチッ
クフィルムや合成紙がより好ましい。プラスチックフィ
ルムとしては、熱可塑性樹脂からなるフィルムであって
も良い。かかるプラスチックフィルムとしては、例え
ば、ポリエステル(例えば、ポリエチレンテレフタレー
ト)、ポリオレフィン(例えば、ポリプロピレン、ポリ
エチレン)、ナイロン、エチレン酢酸ビニル共重合体等
のフィルムが挙げられる。プラスチックフィルムは多層
構造を有しても良く、延伸によるボイドや発泡剤による
空隙を有しても構わない。支持体としてのプラスチック
フィルムとインク受容層との接着性を良好にする為、プ
ラスチックフィルム面を予めコロナ処理を施したり、或
いはプラスチックフィルム面上に易接着層を設けること
もできる。
【0034】本発明を構成するインク受容層2として
は、公知のインクジェット記録紙のインク受容層が使用
できる。一般的には、(A)無機顔料を主成分として含
んでいるインク受容層と、(B)水溶性高分子を主とし
て含んでいるインク受容層に大別される。
は、公知のインクジェット記録紙のインク受容層が使用
できる。一般的には、(A)無機顔料を主成分として含
んでいるインク受容層と、(B)水溶性高分子を主とし
て含んでいるインク受容層に大別される。
【0035】(A)無機顔料を主成分として含むインク
受容層の場合、無機顔料としては、例えば、ゼオライ
ト、軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、炭酸マ
グネシウム、カオリン、タルク、硫酸カルシウム、硫酸
バリウム、酸化チタン、酸化亜鉛、硫化亜鉛、炭酸亜
鉛、サチンホワイト、ケイ酸アルミニウム、ケイソウ
土、焼成クレー、ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウ
ム、コロイダルシリカ、非晶質シリカ、水酸化アルミニ
ウム、コロイダルアルミナ、アルミナ、アルミナ水和物
等の一般塗工紙のコート剤に使用されている無機顔料を
挙げることができる。より好ましい無機顔料として、コ
ロイダルシリカ、非晶質シリカ、水酸化アルミニウム、
アルミナ、アルミナ水和物を挙げることができる。これ
らは単独あるいは2種以上を混合して用いることができ
る。インク受容層に使用される無機顔料の粒子径とし
て、特に制約はない。インク受容層の透明性が高いほ
ど、色濃度の高い印字のインクジェット記録物および解
像性が優れたインクジェット記録物が得られるので、無
機顔料粒子径は500nm以下程度が好ましい。
受容層の場合、無機顔料としては、例えば、ゼオライ
ト、軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、炭酸マ
グネシウム、カオリン、タルク、硫酸カルシウム、硫酸
バリウム、酸化チタン、酸化亜鉛、硫化亜鉛、炭酸亜
鉛、サチンホワイト、ケイ酸アルミニウム、ケイソウ
土、焼成クレー、ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウ
ム、コロイダルシリカ、非晶質シリカ、水酸化アルミニ
ウム、コロイダルアルミナ、アルミナ、アルミナ水和物
等の一般塗工紙のコート剤に使用されている無機顔料を
挙げることができる。より好ましい無機顔料として、コ
ロイダルシリカ、非晶質シリカ、水酸化アルミニウム、
アルミナ、アルミナ水和物を挙げることができる。これ
らは単独あるいは2種以上を混合して用いることができ
る。インク受容層に使用される無機顔料の粒子径とし
て、特に制約はない。インク受容層の透明性が高いほ
ど、色濃度の高い印字のインクジェット記録物および解
像性が優れたインクジェット記録物が得られるので、無
機顔料粒子径は500nm以下程度が好ましい。
【0036】インク受容層には、支持体面上に安定して
固着させるため、無機顔料と共に接着剤を併用する。接
着剤として、例えば酸化澱粉、エーテル化澱粉等の澱粉
誘導体、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチ
ルセルロース等のセルロース誘導体、カゼイン、ゼラチ
ン、大豆タンパク、完全ケン化ポリビニルアルコール、
部分ケン化ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリド
ン、ケイ素変性ポリビニルアルコール、アセトアセチル
基変性ポリビニルアルコール、スチレン−無水マレイン
酸共重合体の塩、スチレン−ブタジエン系ラテックス、
アクリル系ラテックス、ポリエステルポリウレタン系ラ
テックス、酢酸ビニル系ラテックス等の水性接着剤、或
いはポリメチルメタクリレート、ポリウレタン樹脂、不
飽和ポリエステル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニルコポリ
マー、ポリビニルブチラール、アルキッド樹脂等の有機
溶剤可溶性樹脂等が挙げられる。これらは単独あるいは
2種以上を混合して用いられる。これらの接着剤は、無
機顔料100質量部に対して1〜80質量部程度、好ま
しくは5〜50質量部程度の範囲で使用される。
固着させるため、無機顔料と共に接着剤を併用する。接
着剤として、例えば酸化澱粉、エーテル化澱粉等の澱粉
誘導体、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチ
ルセルロース等のセルロース誘導体、カゼイン、ゼラチ
ン、大豆タンパク、完全ケン化ポリビニルアルコール、
部分ケン化ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリド
ン、ケイ素変性ポリビニルアルコール、アセトアセチル
基変性ポリビニルアルコール、スチレン−無水マレイン
酸共重合体の塩、スチレン−ブタジエン系ラテックス、
アクリル系ラテックス、ポリエステルポリウレタン系ラ
テックス、酢酸ビニル系ラテックス等の水性接着剤、或
いはポリメチルメタクリレート、ポリウレタン樹脂、不
飽和ポリエステル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニルコポリ
マー、ポリビニルブチラール、アルキッド樹脂等の有機
溶剤可溶性樹脂等が挙げられる。これらは単独あるいは
2種以上を混合して用いられる。これらの接着剤は、無
機顔料100質量部に対して1〜80質量部程度、好ま
しくは5〜50質量部程度の範囲で使用される。
【0037】インク受容層中には、印字記録部の耐水性
を向上させる目的で、カチオン性樹脂を配合することが
できる。インク受容層に使用し得るカチオン性樹脂とし
ては、例えば、ポリジアリルアミン塩酸塩、ジアリルア
ミン塩酸塩−アクリルアミド共重合物、ジアリルアミン
塩酸塩−二酸化イオウ共重合物、ポリジアリルジメチル
アンモニウムクロライド、ジアリルジメチルアンモニウ
ムクロライド−アクリルアミド共重合物、ジアリルジメ
チルアンモニウムクロライド−二酸化イオウ共重合物、
ポリアリルアミン塩酸塩、アリルアミン塩酸塩−ジアリ
ルアミン塩酸塩共重合体、N−ビニルアクリルアミジン
塩酸塩−アクリルアミド共重合体、エピクロロヒドリン
−ジアルキルアミン付加重合物、ポリアミドポリアミン
エピクロロヒドリン重合物、ジシアンジアミド−ホルマ
リン重縮合物、ジシアンジアミド−ポリエチレンアミン
重縮合物、ポリエチレンイミン塩酸塩、ポリ(メタ)ア
クリロイルオキシアルキルトリアルキルアンモニウムク
ロライド、ポリ(メタ)アクリロイルオキシアルキルト
リアルキルアンモニウムクロライド−アクリルアミド共
重合体、ポリ(メタ)アクリルアミドアルキルトリアル
キルアンモニウムクロライド、ポリ(メタ)アクリルア
ミドアルキルトリアルキルアンモニウムクロライド−ア
クリルアミド共重合体等が挙げられる。これらは単独あ
るいは2種以上を混合して用いられる。
を向上させる目的で、カチオン性樹脂を配合することが
できる。インク受容層に使用し得るカチオン性樹脂とし
ては、例えば、ポリジアリルアミン塩酸塩、ジアリルア
ミン塩酸塩−アクリルアミド共重合物、ジアリルアミン
塩酸塩−二酸化イオウ共重合物、ポリジアリルジメチル
アンモニウムクロライド、ジアリルジメチルアンモニウ
ムクロライド−アクリルアミド共重合物、ジアリルジメ
チルアンモニウムクロライド−二酸化イオウ共重合物、
ポリアリルアミン塩酸塩、アリルアミン塩酸塩−ジアリ
ルアミン塩酸塩共重合体、N−ビニルアクリルアミジン
塩酸塩−アクリルアミド共重合体、エピクロロヒドリン
−ジアルキルアミン付加重合物、ポリアミドポリアミン
エピクロロヒドリン重合物、ジシアンジアミド−ホルマ
リン重縮合物、ジシアンジアミド−ポリエチレンアミン
重縮合物、ポリエチレンイミン塩酸塩、ポリ(メタ)ア
クリロイルオキシアルキルトリアルキルアンモニウムク
ロライド、ポリ(メタ)アクリロイルオキシアルキルト
リアルキルアンモニウムクロライド−アクリルアミド共
重合体、ポリ(メタ)アクリルアミドアルキルトリアル
キルアンモニウムクロライド、ポリ(メタ)アクリルア
ミドアルキルトリアルキルアンモニウムクロライド−ア
クリルアミド共重合体等が挙げられる。これらは単独あ
るいは2種以上を混合して用いられる。
【0038】なお、無機顔料がコロイダルシリカ、非晶
質シリカ等の表面がアニオン性であり、且つ液体インク
中の染料がアニオン性である場合には、無機顔料、接着
剤の他にカチオン性樹脂を配合してインク受容層を形成
することが好ましい。顔料表面がカチオン性を呈するア
ルミナ水和物等の場合には、カチオン性樹脂をインク受
容層中に配合することは不要である。カチオン性樹脂の
含有量は、無機顔料100質量部に対して1〜50質量
部、好ましくは5〜30質量部の範囲で調節される。含
有量が少ないと印字耐水性、印字濃度等向上の効果が得
られにくく、多いと逆に印字濃度が低下したり、画像の
にじみが発生しやすい。
質シリカ等の表面がアニオン性であり、且つ液体インク
中の染料がアニオン性である場合には、無機顔料、接着
剤の他にカチオン性樹脂を配合してインク受容層を形成
することが好ましい。顔料表面がカチオン性を呈するア
ルミナ水和物等の場合には、カチオン性樹脂をインク受
容層中に配合することは不要である。カチオン性樹脂の
含有量は、無機顔料100質量部に対して1〜50質量
部、好ましくは5〜30質量部の範囲で調節される。含
有量が少ないと印字耐水性、印字濃度等向上の効果が得
られにくく、多いと逆に印字濃度が低下したり、画像の
にじみが発生しやすい。
【0039】更に、インク受容層中には、顔料分散剤、
増粘剤、架橋剤、流動性変性剤、消泡剤、抑泡剤、離型
剤、発泡剤、浸透剤、着色染料、着色顔料、蛍光増白
剤、防腐剤、防バイ剤、耐水化剤、HALS等の光安定
化剤、紫外線吸収剤等を適宜添加することもできる。
増粘剤、架橋剤、流動性変性剤、消泡剤、抑泡剤、離型
剤、発泡剤、浸透剤、着色染料、着色顔料、蛍光増白
剤、防腐剤、防バイ剤、耐水化剤、HALS等の光安定
化剤、紫外線吸収剤等を適宜添加することもできる。
【0040】(B)水溶性高分子を主成分として含んで
いるインク受容層の場合、水溶性高分子としては、例え
ばカルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセル
ロース等のセルロース誘導体、カゼイン、ゼラチン、部
分ケン化ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリド
ン、ケイ素変性ポリビニルアルコール、アセトアセチル
基変性ポリビニルアルコール等が挙げられる。これらは
単独あるいは2種以上を混合して用いられる。このイン
ク受容層の場合でも、無機顔料を主成分とするインク受
容層の場合と同様に、インク受容層中にカチオン性樹
脂、増粘剤、架橋剤、流動性変性剤、消泡剤、抑泡剤、
浸透剤、蛍光増白剤、防腐剤、防バイ剤、HALS等の
光安定化剤、紫外線吸収剤等を適宜添加することもでき
る。また、支障の無い程度にコロイダルシリカ、非晶質
シリカ、水酸化アルミニウム、アルミナ、アルミナ水和
物等の無機顔料を少量添加することもできる。なお、カ
チオン性樹脂を配合してインク受容層を形成することが
好ましい。
いるインク受容層の場合、水溶性高分子としては、例え
ばカルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセル
ロース等のセルロース誘導体、カゼイン、ゼラチン、部
分ケン化ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリド
ン、ケイ素変性ポリビニルアルコール、アセトアセチル
基変性ポリビニルアルコール等が挙げられる。これらは
単独あるいは2種以上を混合して用いられる。このイン
ク受容層の場合でも、無機顔料を主成分とするインク受
容層の場合と同様に、インク受容層中にカチオン性樹
脂、増粘剤、架橋剤、流動性変性剤、消泡剤、抑泡剤、
浸透剤、蛍光増白剤、防腐剤、防バイ剤、HALS等の
光安定化剤、紫外線吸収剤等を適宜添加することもでき
る。また、支障の無い程度にコロイダルシリカ、非晶質
シリカ、水酸化アルミニウム、アルミナ、アルミナ水和
物等の無機顔料を少量添加することもできる。なお、カ
チオン性樹脂を配合してインク受容層を形成することが
好ましい。
【0041】本発明を構成するインク受容層2は、イン
ク受容層用塗工液をグラビアコーター、スクリーン印刷
等の塗工方式で支持体上の少なくとも片面に形成され
る。インク受容層の層厚は特に限定されないが、1〜5
0μm程度となるように塗工乾燥して形成される。因み
に、塗工量が1μmより薄いと記録画質が低下し、50
μmより厚くても記録画像の効果向上は特にないため非
経済的である。好ましい層厚は5〜30μm程度であ
る。インク受容層は、複数層重ねて形成することもでき
る。
ク受容層用塗工液をグラビアコーター、スクリーン印刷
等の塗工方式で支持体上の少なくとも片面に形成され
る。インク受容層の層厚は特に限定されないが、1〜5
0μm程度となるように塗工乾燥して形成される。因み
に、塗工量が1μmより薄いと記録画質が低下し、50
μmより厚くても記録画像の効果向上は特にないため非
経済的である。好ましい層厚は5〜30μm程度であ
る。インク受容層は、複数層重ねて形成することもでき
る。
【0042】また、インク受容層上に光沢発現層を設け
てキャスト処理したり、あるいはインク受容層を直接キ
ャスト処理することにより、さらに表面光沢度の高いイ
ンクジェット記録用シートとすることもできる。キャス
ト処理の方法としては、ウェット法、ゲル化法およびリ
ウェット法がある。ウェット法は、基紙上に塗工した光
沢発現層が湿潤状態にあるうちに該光沢発現層を加熱さ
れた鏡面ドラム面に圧接して強光沢仕上げを行うもので
ある。ゲル化法は、基紙上に塗工した光沢発現層が湿潤
状態にあるうちにこの光沢発現層をゲル化剤浴に接触さ
せ、ゲル化状態にした光沢発現層を加熱ドラム面に圧接
して強光沢仕上げを行うものである。リウェット法は、
湿潤状態の光沢発現層を一旦乾燥してから再度湿潤液に
接触させた後、加熱ドラム面に圧接して強光沢仕上げを
行うものである。この場合、本発明では、光沢発現層上
に微細孔層を形成することになる。
てキャスト処理したり、あるいはインク受容層を直接キ
ャスト処理することにより、さらに表面光沢度の高いイ
ンクジェット記録用シートとすることもできる。キャス
ト処理の方法としては、ウェット法、ゲル化法およびリ
ウェット法がある。ウェット法は、基紙上に塗工した光
沢発現層が湿潤状態にあるうちに該光沢発現層を加熱さ
れた鏡面ドラム面に圧接して強光沢仕上げを行うもので
ある。ゲル化法は、基紙上に塗工した光沢発現層が湿潤
状態にあるうちにこの光沢発現層をゲル化剤浴に接触さ
せ、ゲル化状態にした光沢発現層を加熱ドラム面に圧接
して強光沢仕上げを行うものである。リウェット法は、
湿潤状態の光沢発現層を一旦乾燥してから再度湿潤液に
接触させた後、加熱ドラム面に圧接して強光沢仕上げを
行うものである。この場合、本発明では、光沢発現層上
に微細孔層を形成することになる。
【0043】その他、インク受容層形成後、高光沢を付
与する等の目的のために例えばスーパーカレンダー、グ
ロスカレンダーなどで加圧下のロールニップ間を通して
表面の平滑性を与えることも勿論可能である。また、支
持体の裏面に保護層を設けたり、支持体と記録層の間に
中間層(例えば顔料と接着剤を含む層)を設けることも
もちろん可能で、インクジェット記録用シート製造分野
における各種の公知技術が付加し得るものである。
与する等の目的のために例えばスーパーカレンダー、グ
ロスカレンダーなどで加圧下のロールニップ間を通して
表面の平滑性を与えることも勿論可能である。また、支
持体の裏面に保護層を設けたり、支持体と記録層の間に
中間層(例えば顔料と接着剤を含む層)を設けることも
もちろん可能で、インクジェット記録用シート製造分野
における各種の公知技術が付加し得るものである。
【0044】本発明を構成する微細孔層3は、インクジ
ェット記録の際は、記録インクが通過してインク受容層
へ到達する機能を有し、記録後、加熱処理することによ
り、成膜する層であれば特に限定するものではない。例
えば、高分子微粒子を有する層で、記録後、高分子微粒
子を加熱処理することにより成膜できればよい。中で
も、(A)最低造膜温度が異なる内殻および外殻を有す
る多層構造を有する高分子微粒子を用いる場合と、
(B)異なった最低造膜温度を有する二種類以上の高分
子微粒子を用いる場合が、微細孔としての機能が優れ、
且つ、インク受容層への密着性が良く、加熱による成膜
性も優れるので好ましい。
ェット記録の際は、記録インクが通過してインク受容層
へ到達する機能を有し、記録後、加熱処理することによ
り、成膜する層であれば特に限定するものではない。例
えば、高分子微粒子を有する層で、記録後、高分子微粒
子を加熱処理することにより成膜できればよい。中で
も、(A)最低造膜温度が異なる内殻および外殻を有す
る多層構造を有する高分子微粒子を用いる場合と、
(B)異なった最低造膜温度を有する二種類以上の高分
子微粒子を用いる場合が、微細孔としての機能が優れ、
且つ、インク受容層への密着性が良く、加熱による成膜
性も優れるので好ましい。
【0045】(A)外殻を形成する樹脂の最低造膜温度
が内殻を形成する樹脂の最低造膜温度より低い多層構造
高分子微粒子の場合、隣接する多層構造高分子微粒子の
外殻の樹脂同士は最低造膜温度が低いため、乾燥の際に
造膜し融着するが、高い最低造膜温度を有する内殻の樹
脂は造膜せずに粒子状態を保つことによって、微細孔層
が形成される。この微細孔層は、インクジェットプリン
ターで記録後、多層構造高分子微粒子内で最も高い最低
造膜温度を有する内殻樹脂の最低造膜温度以上、又は多
層構造高分子微粒子内で最も高い最低造膜温度を有する
内殻樹脂が造膜する温度に加熱することにより、該多層
構造高分子微粒子内の全層および隣接する該多層構造高
分子微粒子同士が造膜することで融着一体化し、非孔質
化(造膜)される。
が内殻を形成する樹脂の最低造膜温度より低い多層構造
高分子微粒子の場合、隣接する多層構造高分子微粒子の
外殻の樹脂同士は最低造膜温度が低いため、乾燥の際に
造膜し融着するが、高い最低造膜温度を有する内殻の樹
脂は造膜せずに粒子状態を保つことによって、微細孔層
が形成される。この微細孔層は、インクジェットプリン
ターで記録後、多層構造高分子微粒子内で最も高い最低
造膜温度を有する内殻樹脂の最低造膜温度以上、又は多
層構造高分子微粒子内で最も高い最低造膜温度を有する
内殻樹脂が造膜する温度に加熱することにより、該多層
構造高分子微粒子内の全層および隣接する該多層構造高
分子微粒子同士が造膜することで融着一体化し、非孔質
化(造膜)される。
【0046】この多層構造高分子微粒子を有する塗工液
を塗工し、乾燥の際に、隣接する該多層構造高分子微粒
子の外殻の樹脂同士は造膜することで融着するが、内殻
の樹脂の少なくとも一つは造膜しない条件で乾燥させる
とよい。また、乾燥の際に、該多層構造高分子微粒子内
で低い最低造膜温度を有する外殻を形成する樹脂の最低
造膜温度以上、且つ該多層構造高分子微粒子内で最も高
い最低造膜温度を有する内殻を形成する樹脂の最低造膜
温度未満の温度で乾燥させるとよい。
を塗工し、乾燥の際に、隣接する該多層構造高分子微粒
子の外殻の樹脂同士は造膜することで融着するが、内殻
の樹脂の少なくとも一つは造膜しない条件で乾燥させる
とよい。また、乾燥の際に、該多層構造高分子微粒子内
で低い最低造膜温度を有する外殻を形成する樹脂の最低
造膜温度以上、且つ該多層構造高分子微粒子内で最も高
い最低造膜温度を有する内殻を形成する樹脂の最低造膜
温度未満の温度で乾燥させるとよい。
【0047】このような多層構造高分子微粒子は、例え
ば、特公昭63−32500号公報、特公平3−423
12号公報、特開昭63−189413号公報、特開平
5−117344号公報、特開平8−239406号公
報、高分子論文集.31.576(1974)、高分子.
28.485(1979)等に記載されている公知の方
法であるシード重合法によって、合成することができ
る。
ば、特公昭63−32500号公報、特公平3−423
12号公報、特開昭63−189413号公報、特開平
5−117344号公報、特開平8−239406号公
報、高分子論文集.31.576(1974)、高分子.
28.485(1979)等に記載されている公知の方
法であるシード重合法によって、合成することができ
る。
【0048】多層構造高分子微粒子内の内殻および外殻
の樹脂としては、酢酸ビニル重合体、塩化ビニル共重合
体、酢酸ビニル−エチレン共重合体、酢酸ビニル−エチ
レン−塩化ビニル共重合体、酢酸ビニル−アクリル酸エ
ステル共重合体、酢酸ビニル−エチレン−アクリル酸エ
ステル共重合体、エチレン−塩化ビニル共重合体、(メ
タ)アクリル酸エステル重合体、アクリロニトリル−ブ
タジエン共重合体、スチレン重合体、スチレン−(メ
タ)アクリルアミド、スチレン−ブタジエン共重合体、
スチレン−(メタ)アクリル酸エステル共重合体、スチ
レン−(メタ)アクリル酸エステル共重合体−(メタ)
アクリル酸、エチレン重合体、プロピレン重合体、エチ
レン−プロピレン共重合体、アイオノマー等の熱可塑性
樹脂層が挙げられ、これらの中から最低造膜温度が異な
るものを使用する。
の樹脂としては、酢酸ビニル重合体、塩化ビニル共重合
体、酢酸ビニル−エチレン共重合体、酢酸ビニル−エチ
レン−塩化ビニル共重合体、酢酸ビニル−アクリル酸エ
ステル共重合体、酢酸ビニル−エチレン−アクリル酸エ
ステル共重合体、エチレン−塩化ビニル共重合体、(メ
タ)アクリル酸エステル重合体、アクリロニトリル−ブ
タジエン共重合体、スチレン重合体、スチレン−(メ
タ)アクリルアミド、スチレン−ブタジエン共重合体、
スチレン−(メタ)アクリル酸エステル共重合体、スチ
レン−(メタ)アクリル酸エステル共重合体−(メタ)
アクリル酸、エチレン重合体、プロピレン重合体、エチ
レン−プロピレン共重合体、アイオノマー等の熱可塑性
樹脂層が挙げられ、これらの中から最低造膜温度が異な
るものを使用する。
【0049】多層構造高分子微粒子内の各層樹脂の最低
造膜温度は、内殻と外殻の二層の場合は外郭を低くすれ
ば良いが、三層以上の場合は最内殻から外側に向かって
順次低下することが好ましい。しかし、中間層の樹脂の
最低造膜温度が最も高い場合でも、該中間層樹脂より外
殻層樹脂の最低造膜温度が低くて、該外殻層樹脂の最低
造膜温度以上、且つ該中間層樹脂の最低造膜温度未満の
温度で乾燥して微細孔層が形成できれば、中間層の樹脂
の最低造膜温度が最も高くても差し支えない。また、中
間層の樹脂の最低造膜温度が最も低い場合でも、内殻層
樹脂の最低造膜温度がより外殻層樹脂の最低造膜温度よ
り高くて、外殻層樹脂の最低造膜温度以上、且つ内殻層
樹脂の最低造膜温度未満の温度で乾燥して微細孔層が形
成できれば、中間層の樹脂の最低造膜温度が最も低くて
も差し支えない。最も好ましい多層構造高分子微粒子内
の各層樹脂の最低造膜温度の配置は、内殻から外側に向
かって順次最低造膜温度が低下し、最内殻の樹脂の最低
造膜温度が最も高く、最外殻の樹脂の最低造膜温度が最
も低いものである。
造膜温度は、内殻と外殻の二層の場合は外郭を低くすれ
ば良いが、三層以上の場合は最内殻から外側に向かって
順次低下することが好ましい。しかし、中間層の樹脂の
最低造膜温度が最も高い場合でも、該中間層樹脂より外
殻層樹脂の最低造膜温度が低くて、該外殻層樹脂の最低
造膜温度以上、且つ該中間層樹脂の最低造膜温度未満の
温度で乾燥して微細孔層が形成できれば、中間層の樹脂
の最低造膜温度が最も高くても差し支えない。また、中
間層の樹脂の最低造膜温度が最も低い場合でも、内殻層
樹脂の最低造膜温度がより外殻層樹脂の最低造膜温度よ
り高くて、外殻層樹脂の最低造膜温度以上、且つ内殻層
樹脂の最低造膜温度未満の温度で乾燥して微細孔層が形
成できれば、中間層の樹脂の最低造膜温度が最も低くて
も差し支えない。最も好ましい多層構造高分子微粒子内
の各層樹脂の最低造膜温度の配置は、内殻から外側に向
かって順次最低造膜温度が低下し、最内殻の樹脂の最低
造膜温度が最も高く、最外殻の樹脂の最低造膜温度が最
も低いものである。
【0050】多層構造高分子微粒子層内で最も高い最低
造膜温度を有する樹脂層の最低造膜温度は、50〜15
0℃であることが好ましく、70〜130℃程度にある
ことがより好ましい。該最低造膜温度が50℃に満たな
い場合、乾燥時間が長くなり、生産性が悪く好ましくな
い。また、該最低造膜温度が50℃に満たない場合、イ
ンク受容層を設けてある支持体の反対面上の熱可塑性樹
脂の最低造膜温度が35℃未満となり、夏場の高温下環
境で、被着体とインクジェット記録用シートが剥離し易
くなる欠点が生じる。多層構造高分子微粒子層内で最も
高い最低造膜温度を有する樹脂層の最低造膜温度が15
0℃を超える場合は、印字後に微細孔層を加熱して非孔
質化(造膜)させる際の加熱温度を高くする必要があ
り、インクジェット記録用シートの表面の着色、および
印字部の色相変化等の問題があるので好ましくない。
造膜温度を有する樹脂層の最低造膜温度は、50〜15
0℃であることが好ましく、70〜130℃程度にある
ことがより好ましい。該最低造膜温度が50℃に満たな
い場合、乾燥時間が長くなり、生産性が悪く好ましくな
い。また、該最低造膜温度が50℃に満たない場合、イ
ンク受容層を設けてある支持体の反対面上の熱可塑性樹
脂の最低造膜温度が35℃未満となり、夏場の高温下環
境で、被着体とインクジェット記録用シートが剥離し易
くなる欠点が生じる。多層構造高分子微粒子層内で最も
高い最低造膜温度を有する樹脂層の最低造膜温度が15
0℃を超える場合は、印字後に微細孔層を加熱して非孔
質化(造膜)させる際の加熱温度を高くする必要があ
り、インクジェット記録用シートの表面の着色、および
印字部の色相変化等の問題があるので好ましくない。
【0051】多層構造高分子微粒子層内で最も低い最低
造膜温度を有する樹脂層の最低造膜温度は、最も高い最
低造膜温度を有する樹脂層の最低造膜温度より5℃以上
低いこと、好ましくは15℃以上低いこと、より好まし
くは30℃以上低いこと、更に好ましくは60℃以上低
いことである。最も低い最低造膜温度を有する樹脂層の
最低造膜温度は0℃以下であっても差し支えない。な
お、前記最低造膜温度の差が5℃未満であると、インク
の吸収性、透過性の良好な微細孔層を形成するために必
要な多層構造高分子微粒子塗工時の乾燥温度設定が困難
になり、安定生産が難しくなる。より安定した生産を行
うためには、該最低造膜温度の差は15℃以上であるこ
とが好ましく、30℃以上がより好ましく、60℃以上
であることが特に好ましい。差が大きい程、より安定的
な生産が可能になる。
造膜温度を有する樹脂層の最低造膜温度は、最も高い最
低造膜温度を有する樹脂層の最低造膜温度より5℃以上
低いこと、好ましくは15℃以上低いこと、より好まし
くは30℃以上低いこと、更に好ましくは60℃以上低
いことである。最も低い最低造膜温度を有する樹脂層の
最低造膜温度は0℃以下であっても差し支えない。な
お、前記最低造膜温度の差が5℃未満であると、インク
の吸収性、透過性の良好な微細孔層を形成するために必
要な多層構造高分子微粒子塗工時の乾燥温度設定が困難
になり、安定生産が難しくなる。より安定した生産を行
うためには、該最低造膜温度の差は15℃以上であるこ
とが好ましく、30℃以上がより好ましく、60℃以上
であることが特に好ましい。差が大きい程、より安定的
な生産が可能になる。
【0052】多層構造高分子微粒子の平均粒子径は、
0.03〜4.0μmであることが好ましい。平均粒子
径が0.03μmに満たない場合は、インクの吸収性、
透過性の良好な微細孔層が形成されず、インク受容層に
十分インクが浸透して定着されず、所望の画像が形成で
きないおそれがある。平均粒子径が4.0μmを超える
場合は、インクのドットが不均一になり画質の低下を生
ずるおそれがある。より好ましい多層構造高分子微粒子
の平均粒子径は、0.05〜1.5μmである。
0.03〜4.0μmであることが好ましい。平均粒子
径が0.03μmに満たない場合は、インクの吸収性、
透過性の良好な微細孔層が形成されず、インク受容層に
十分インクが浸透して定着されず、所望の画像が形成で
きないおそれがある。平均粒子径が4.0μmを超える
場合は、インクのドットが不均一になり画質の低下を生
ずるおそれがある。より好ましい多層構造高分子微粒子
の平均粒子径は、0.05〜1.5μmである。
【0053】インクの吸収性、透過性の良好な微細孔層
を形成するためには、乾燥工程中に造膜する多層構造高
分子微粒子内の外殻層の樹脂質量は、該多層構造高分子
微粒子の樹脂総質量に対して1質量%から60質量%、
より好ましくは5質量%から40質量%である。乾燥工
程中に造膜する多層構造高分子微粒子内の外殻層の樹脂
質量が60質量%を超えると、形成される微細孔層の細
孔が該外殻層の樹脂の造膜物で充填される結果となり、
インクの吸収性、透過性の良好な微細孔層が形成され
ず、インク受容層に十分インクが浸透して定着されず、
所望の画像が形成できないおそれがある。乾燥工程中に
造膜する多層構造高分子微粒子内の外殻層の樹脂質量が
1質量%未満であると、該外殻層の樹脂間の造膜性が充
分でなくなり、該多層構造高分子微粒子同士を融着でき
ず、良好な微細孔層を形成することができなくなる。
を形成するためには、乾燥工程中に造膜する多層構造高
分子微粒子内の外殻層の樹脂質量は、該多層構造高分子
微粒子の樹脂総質量に対して1質量%から60質量%、
より好ましくは5質量%から40質量%である。乾燥工
程中に造膜する多層構造高分子微粒子内の外殻層の樹脂
質量が60質量%を超えると、形成される微細孔層の細
孔が該外殻層の樹脂の造膜物で充填される結果となり、
インクの吸収性、透過性の良好な微細孔層が形成され
ず、インク受容層に十分インクが浸透して定着されず、
所望の画像が形成できないおそれがある。乾燥工程中に
造膜する多層構造高分子微粒子内の外殻層の樹脂質量が
1質量%未満であると、該外殻層の樹脂間の造膜性が充
分でなくなり、該多層構造高分子微粒子同士を融着でき
ず、良好な微細孔層を形成することができなくなる。
【0054】(B)異なった最低造膜温度を有する二種
類以上の高分子微粒子を用いる場合、混合した高分子微
粒子のなかで、低い最低造膜温度を有する高分子微粒子
が造膜し、高い最低造膜温度を有する高分子微粒子は造
膜せずに粒子状態を保ち、低い最低造膜温度を有する高
分子微粒子の造膜物が、造膜していない高い最低造膜温
度を有する高分子微粒子を結着することによって、微細
孔層が形成される。この微細孔層は、インクジェットプ
リンターで記録後、混合した高分子微粒子のなかで、最
も高い最低造膜温度を有する高分子微粒子の最低造膜温
度以上、又は最も高い最低造膜温度を有する高分子微粒
子が造膜する温度に加熱することにより、該高分子微粒
子同士が造膜することで融着一体化し、透明フィルム状
となる。
類以上の高分子微粒子を用いる場合、混合した高分子微
粒子のなかで、低い最低造膜温度を有する高分子微粒子
が造膜し、高い最低造膜温度を有する高分子微粒子は造
膜せずに粒子状態を保ち、低い最低造膜温度を有する高
分子微粒子の造膜物が、造膜していない高い最低造膜温
度を有する高分子微粒子を結着することによって、微細
孔層が形成される。この微細孔層は、インクジェットプ
リンターで記録後、混合した高分子微粒子のなかで、最
も高い最低造膜温度を有する高分子微粒子の最低造膜温
度以上、又は最も高い最低造膜温度を有する高分子微粒
子が造膜する温度に加熱することにより、該高分子微粒
子同士が造膜することで融着一体化し、透明フィルム状
となる。
【0055】この最低造膜温度の異なる少なくとも二種
高分子微粒子の混合分散液を塗工し、乾燥の際に、低い
最低造膜温度を有する高分子微粒子は造膜するが、高い
最低造膜温度を有する高分子微粒子は造膜しない条件で
乾燥させるとよい。また、乾燥の際に、混合した該高分
子微粒子のなかで、最も低い最低造膜温度を有する高分
子微粒子の最低造膜温度以上、且つ最も高い最低造膜温
度を有する高分子微粒子の最低造膜温度未満の温度で乾
燥させるとよい。
高分子微粒子の混合分散液を塗工し、乾燥の際に、低い
最低造膜温度を有する高分子微粒子は造膜するが、高い
最低造膜温度を有する高分子微粒子は造膜しない条件で
乾燥させるとよい。また、乾燥の際に、混合した該高分
子微粒子のなかで、最も低い最低造膜温度を有する高分
子微粒子の最低造膜温度以上、且つ最も高い最低造膜温
度を有する高分子微粒子の最低造膜温度未満の温度で乾
燥させるとよい。
【0056】使用できる高分子微粒子としては、酢酸ビ
ニル重合体、塩化ビニル共重合体、酢酸ビニル−エチレ
ン共重合体、酢酸ビニル−エチレン−塩化ビニル共重合
体、酢酸ビニル−アクリル酸エステル共重合体、酢酸ビ
ニル−エチレン−アクリル酸エステル共重合体、エチレ
ン−塩化ビニル共重合体、(メタ)アクリル酸エステル
重合体、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体、スチ
レン重合体、スチレン−(メタ)アクリルアミド、スチ
レン−ブタジエン共重合体、スチレン−アクリル酸エス
テル共重合体、エチレン重合体、プロピレン重合体、エ
チレン−プロピレン共重合体、アイオノマー、ポリエチ
レンワックス等のラテックス類および微粒子状に粉砕さ
れた粉砕物が挙げられ、これらの中から最低造膜温度が
異なるものを使用する。
ニル重合体、塩化ビニル共重合体、酢酸ビニル−エチレ
ン共重合体、酢酸ビニル−エチレン−塩化ビニル共重合
体、酢酸ビニル−アクリル酸エステル共重合体、酢酸ビ
ニル−エチレン−アクリル酸エステル共重合体、エチレ
ン−塩化ビニル共重合体、(メタ)アクリル酸エステル
重合体、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体、スチ
レン重合体、スチレン−(メタ)アクリルアミド、スチ
レン−ブタジエン共重合体、スチレン−アクリル酸エス
テル共重合体、エチレン重合体、プロピレン重合体、エ
チレン−プロピレン共重合体、アイオノマー、ポリエチ
レンワックス等のラテックス類および微粒子状に粉砕さ
れた粉砕物が挙げられ、これらの中から最低造膜温度が
異なるものを使用する。
【0057】高い最低造膜温度を有する高分子微粒子の
最低造膜温度は、50〜150℃であることが好まし
く、70〜130℃程度にあることがより好ましい。最
低造膜温度が50℃に満たない場合は、乾燥時間が長く
なり、生産性が悪く好ましくない。また、最低造膜温度
が50℃に満たない場合、インク受容層を設けてある支
持体の反対面上の熱可塑性樹脂の最低造膜温度が35℃
未満となり、夏場の高温下環境で、被着体とインクジェ
ット記録用シートが剥離し易くなる欠点が生じる。最低
造膜温度が150℃を超える場合は、印字後に微細孔層
を加熱して非孔質化(造膜)させる際の加熱温度を高く
する必要があり、インクジェット記録用シートの表面の
着色、および印字部の色相変化等の問題があるので好ま
しくない。
最低造膜温度は、50〜150℃であることが好まし
く、70〜130℃程度にあることがより好ましい。最
低造膜温度が50℃に満たない場合は、乾燥時間が長く
なり、生産性が悪く好ましくない。また、最低造膜温度
が50℃に満たない場合、インク受容層を設けてある支
持体の反対面上の熱可塑性樹脂の最低造膜温度が35℃
未満となり、夏場の高温下環境で、被着体とインクジェ
ット記録用シートが剥離し易くなる欠点が生じる。最低
造膜温度が150℃を超える場合は、印字後に微細孔層
を加熱して非孔質化(造膜)させる際の加熱温度を高く
する必要があり、インクジェット記録用シートの表面の
着色、および印字部の色相変化等の問題があるので好ま
しくない。
【0058】低い最低造膜温度を有する高分子微粒子の
最低造膜温度は、高い最低造膜温度を有する高分子微粒
子の最低造膜温度より5℃以上低いこと、好ましくは1
5℃以上低いこと、より好ましくは30℃以上低いこ
と、更に好ましくは60℃以上低いことである。低い最
低造膜温度を有する高分子微粒子の最低造膜温度は0℃
以下であっても差し支えない。なお、前記最低造膜温度
の差が5℃未満であると、インクの吸収性、透過性の良
好な微細孔層を形成するために必要な高分子微粒子塗工
時の乾燥温度設定が困難になり、安定生産が難しくな
る。より安定した生産を行うためには、該最低造膜温度
の差は15℃以上であることが好ましく、30℃以上が
より好ましく、60℃以上であることが特に好ましい。
差が大きい程、より安定的な生産が可能になる。
最低造膜温度は、高い最低造膜温度を有する高分子微粒
子の最低造膜温度より5℃以上低いこと、好ましくは1
5℃以上低いこと、より好ましくは30℃以上低いこ
と、更に好ましくは60℃以上低いことである。低い最
低造膜温度を有する高分子微粒子の最低造膜温度は0℃
以下であっても差し支えない。なお、前記最低造膜温度
の差が5℃未満であると、インクの吸収性、透過性の良
好な微細孔層を形成するために必要な高分子微粒子塗工
時の乾燥温度設定が困難になり、安定生産が難しくな
る。より安定した生産を行うためには、該最低造膜温度
の差は15℃以上であることが好ましく、30℃以上が
より好ましく、60℃以上であることが特に好ましい。
差が大きい程、より安定的な生産が可能になる。
【0059】高分子微粒子の平均粒子径は、低い最低造
膜温度を有する高分子微粒子の平均粒子径が、高い最低
造膜温度を有する高分子微粒子の平均粒子径の同等或い
はそれ以下が好ましく、好ましくは50%以下の粒子径
である。低い最低造膜温度を有する高分子微粒子の平均
粒子径が、高い最低造膜温度を有する高分子微粒子の平
均粒子径を超えると、形成される微細孔層の細孔が低い
最低造膜温度を有する高分子微粒子の造膜物で充填され
る結果となり、インクの吸収性、透過性の良好な微細孔
層が形成されず、インク受容層に十分インクが浸透して
定着されず、所望の画像が形成できないおそれがある。
インクの吸収性、透過性の良好な微細孔層を形成するた
めには、低い最低造膜温度を有する高分子微粒子の平均
粒子径が高い最低造膜温度を有する高分子微粒子の平均
粒子径と同等以下、好ましくは50%以下程度の平均粒
子径である。
膜温度を有する高分子微粒子の平均粒子径が、高い最低
造膜温度を有する高分子微粒子の平均粒子径の同等或い
はそれ以下が好ましく、好ましくは50%以下の粒子径
である。低い最低造膜温度を有する高分子微粒子の平均
粒子径が、高い最低造膜温度を有する高分子微粒子の平
均粒子径を超えると、形成される微細孔層の細孔が低い
最低造膜温度を有する高分子微粒子の造膜物で充填され
る結果となり、インクの吸収性、透過性の良好な微細孔
層が形成されず、インク受容層に十分インクが浸透して
定着されず、所望の画像が形成できないおそれがある。
インクの吸収性、透過性の良好な微細孔層を形成するた
めには、低い最低造膜温度を有する高分子微粒子の平均
粒子径が高い最低造膜温度を有する高分子微粒子の平均
粒子径と同等以下、好ましくは50%以下程度の平均粒
子径である。
【0060】高い最低造膜温度を有する高分子微粒子の
平均粒子径は0.03〜4.0μmであることが好まし
い。低い最低造膜温度を有する高分子微粒子の平均粒子
径は2.0μm以下、好ましくは0.5μm以下である
が、併用する高い最低造膜温度を有する高分子微粒子の
平均粒子径に比較して同等以下であることが好ましい。
高い最低造膜温度を有する高分子微粒子の平均粒子径が
0.03μmに満たない場合は、インクの吸収性、透過
性の良好な微細孔層が形成されず、インク受容層に十分
インクが浸透して定着されず、所望の画像が形成できな
いおそれがある。高い最低造膜温度を有する高分子微粒
子の平均粒子径が4.0μmを超える場合は、インクの
ドットが不均一になり画質の低下を生ずるおそれがあ
る。より好ましい低い最低造膜温度を有する高分子微粒
子の平均粒子径は0.5μm以下であり、高い最低造膜
温度を有する高分子微粒子のより好ましい平均粒子径
は、0.05〜1.5μmである。
平均粒子径は0.03〜4.0μmであることが好まし
い。低い最低造膜温度を有する高分子微粒子の平均粒子
径は2.0μm以下、好ましくは0.5μm以下である
が、併用する高い最低造膜温度を有する高分子微粒子の
平均粒子径に比較して同等以下であることが好ましい。
高い最低造膜温度を有する高分子微粒子の平均粒子径が
0.03μmに満たない場合は、インクの吸収性、透過
性の良好な微細孔層が形成されず、インク受容層に十分
インクが浸透して定着されず、所望の画像が形成できな
いおそれがある。高い最低造膜温度を有する高分子微粒
子の平均粒子径が4.0μmを超える場合は、インクの
ドットが不均一になり画質の低下を生ずるおそれがあ
る。より好ましい低い最低造膜温度を有する高分子微粒
子の平均粒子径は0.5μm以下であり、高い最低造膜
温度を有する高分子微粒子のより好ましい平均粒子径
は、0.05〜1.5μmである。
【0061】インクの吸収性、透過性の良好な微細孔層
を形成するためには、低い最低造膜温度を有する高分子
微粒子の配合比率は高い最低造膜温度を有する高分子微
粒子の配合比率より低いことが好ましい。高い最低造膜
温度を有する高分子微粒子100質量部に対して、低い
最低造膜温度を有する高分子微粒子が1〜95質量部、
より好ましくは5〜40質量部の範囲で配合するとよ
い。低い最低造膜温度を有する高分子微粒子が95質量
部を超えると、形成される微細孔層の細孔が低い最低造
膜温度を有する高分子微粒子の造膜物で充填される結果
となり、インクの吸収性、透過性の良好な微細孔層が形
成されず、インク受容層に十分インクが浸透して定着さ
れず、所望の画像が形成できないおそれがある。低い最
低造膜温度を有する高分子微粒子が1質量部未満である
と、低い最低造膜温度を有する高分子微粒子の造膜物が
高い最低造膜温度を有する高分子微粒子を決着できず、
良好な微細孔層を形成できなくなる。
を形成するためには、低い最低造膜温度を有する高分子
微粒子の配合比率は高い最低造膜温度を有する高分子微
粒子の配合比率より低いことが好ましい。高い最低造膜
温度を有する高分子微粒子100質量部に対して、低い
最低造膜温度を有する高分子微粒子が1〜95質量部、
より好ましくは5〜40質量部の範囲で配合するとよ
い。低い最低造膜温度を有する高分子微粒子が95質量
部を超えると、形成される微細孔層の細孔が低い最低造
膜温度を有する高分子微粒子の造膜物で充填される結果
となり、インクの吸収性、透過性の良好な微細孔層が形
成されず、インク受容層に十分インクが浸透して定着さ
れず、所望の画像が形成できないおそれがある。低い最
低造膜温度を有する高分子微粒子が1質量部未満である
と、低い最低造膜温度を有する高分子微粒子の造膜物が
高い最低造膜温度を有する高分子微粒子を決着できず、
良好な微細孔層を形成できなくなる。
【0062】本発明を構成する微細孔層3には、高分子
微粒子、或いは多層構造高分子微粒子の結着剤として水
溶性バインダーを添加してもよい。水溶性バインダーと
して酸化澱粉、エーテル化澱粉等の澱粉誘導体、カルボ
キシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース等
のセルロース誘導体、カゼイン、ゼラチン、大豆タンパ
ク、完全ケン化ポリビニルアルコール、部分ケン化ポリ
ビニルアルコール等が挙げられる。これらは単独あるい
は2種以上を混合して用いてもよい。なお、これらは、
本発明の微細孔層の機能を損なわない範囲で添加でき
る。
微粒子、或いは多層構造高分子微粒子の結着剤として水
溶性バインダーを添加してもよい。水溶性バインダーと
して酸化澱粉、エーテル化澱粉等の澱粉誘導体、カルボ
キシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース等
のセルロース誘導体、カゼイン、ゼラチン、大豆タンパ
ク、完全ケン化ポリビニルアルコール、部分ケン化ポリ
ビニルアルコール等が挙げられる。これらは単独あるい
は2種以上を混合して用いてもよい。なお、これらは、
本発明の微細孔層の機能を損なわない範囲で添加でき
る。
【0063】微細孔層3には、微細孔層のインク吸収
性、透過性と造膜性、耐擦傷性を損なわせない範囲で、
無機顔料を添加してもよい。無機顔料としては、例え
ば、ゼオライト、軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシ
ウム、炭酸マグネシウム、カオリン、タルク、硫酸カル
シウム、硫酸バリウム、酸化チタン、酸化亜鉛、硫化亜
鉛、炭酸亜鉛、サチンホワイト、ケイ酸アルミニウム、
ケイソウ土、焼成クレー、ケイ酸カルシウム、ケイ酸マ
グネシウム、コロイダルシリカ、非晶質シリカ、水酸化
アルミニウム、コロイダルアルミナ、アルミナ、アルミ
ナ水和物等の一般塗工紙のコート剤に使用されている顔
料を挙げることができる。なかでも、好ましい材料とし
てコロイダルシリカ、非晶質シリカ、水酸化アルミニウ
ム、アルミナ、アルミナ水和物を挙げることができる。
これらは単独あるいは2種以上を混合して用いることが
できる。微細孔層が透明性を保つためには、無機顔料粒
子径は500nm以下程度であることが好ましい。な
お、これらは、本発明の微細孔層の機能を損なわない範
囲で添加できる。
性、透過性と造膜性、耐擦傷性を損なわせない範囲で、
無機顔料を添加してもよい。無機顔料としては、例え
ば、ゼオライト、軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシ
ウム、炭酸マグネシウム、カオリン、タルク、硫酸カル
シウム、硫酸バリウム、酸化チタン、酸化亜鉛、硫化亜
鉛、炭酸亜鉛、サチンホワイト、ケイ酸アルミニウム、
ケイソウ土、焼成クレー、ケイ酸カルシウム、ケイ酸マ
グネシウム、コロイダルシリカ、非晶質シリカ、水酸化
アルミニウム、コロイダルアルミナ、アルミナ、アルミ
ナ水和物等の一般塗工紙のコート剤に使用されている顔
料を挙げることができる。なかでも、好ましい材料とし
てコロイダルシリカ、非晶質シリカ、水酸化アルミニウ
ム、アルミナ、アルミナ水和物を挙げることができる。
これらは単独あるいは2種以上を混合して用いることが
できる。微細孔層が透明性を保つためには、無機顔料粒
子径は500nm以下程度であることが好ましい。な
お、これらは、本発明の微細孔層の機能を損なわない範
囲で添加できる。
【0064】また、微細孔層3には、耐光性を向上させ
る目的で、HALS等の光安定化剤、紫外線吸収剤等を
適宜添加することもできる。また、微細孔層中へのイン
ク浸透性向上を目的として、界面活性剤を配合すること
も有効である。これらの配合は、印字後の加熱処理によ
る微細孔層の非孔質化を損なわない範囲で行うことがで
きる。
る目的で、HALS等の光安定化剤、紫外線吸収剤等を
適宜添加することもできる。また、微細孔層中へのイン
ク浸透性向上を目的として、界面活性剤を配合すること
も有効である。これらの配合は、印字後の加熱処理によ
る微細孔層の非孔質化を損なわない範囲で行うことがで
きる。
【0065】界面活性剤として、アニオン性界面活性
剤、カチオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤、両
性界面活性剤、およびフッ素系界面活性剤を用いること
ができ、これらの中から1種或いは2種以上を適宜選択
して用いてもよい。アニオン性界面活性剤として、脂肪
酸石鹸、アルキルエーテルカルボン酸塩、アルキルベン
ゼンスルホン酸塩、ジアルキルスルホコハク酸エステル
塩、高級アルコール硫酸エステル塩、アルキルエーテル
硫酸エステル塩、アルキルエーテルリン酸エステル塩、
アルキルリン酸エステル塩等、およびカチオン性界面活
性剤として脂肪族アミン塩、脂肪族4級アンモニウム
塩、芳香族4級アンモニウム塩、ベンザルコニウム塩、
ピリジニウム塩、イミダゾリニウム塩等、およびノニオ
ン性界面活性剤としてポリオキシエチレンアルキルエー
テル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、
ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリエ
チレングリコール脂肪酸エステル、アセチレングリコー
ルのエチレンオキサイド付加物、アセチレンアルコール
のエチレンオキサイド付加物等、および両性界面活性剤
としてアミノ酸型、カルボキシアンモニウムベタイン
型、スルホアンモニウムベタイン型、アンモニウム硫酸
エステルベタイン型、イミダゾリニウムベタイン型等の
界面活性剤を用いることができる。
剤、カチオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤、両
性界面活性剤、およびフッ素系界面活性剤を用いること
ができ、これらの中から1種或いは2種以上を適宜選択
して用いてもよい。アニオン性界面活性剤として、脂肪
酸石鹸、アルキルエーテルカルボン酸塩、アルキルベン
ゼンスルホン酸塩、ジアルキルスルホコハク酸エステル
塩、高級アルコール硫酸エステル塩、アルキルエーテル
硫酸エステル塩、アルキルエーテルリン酸エステル塩、
アルキルリン酸エステル塩等、およびカチオン性界面活
性剤として脂肪族アミン塩、脂肪族4級アンモニウム
塩、芳香族4級アンモニウム塩、ベンザルコニウム塩、
ピリジニウム塩、イミダゾリニウム塩等、およびノニオ
ン性界面活性剤としてポリオキシエチレンアルキルエー
テル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、
ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリエ
チレングリコール脂肪酸エステル、アセチレングリコー
ルのエチレンオキサイド付加物、アセチレンアルコール
のエチレンオキサイド付加物等、および両性界面活性剤
としてアミノ酸型、カルボキシアンモニウムベタイン
型、スルホアンモニウムベタイン型、アンモニウム硫酸
エステルベタイン型、イミダゾリニウムベタイン型等の
界面活性剤を用いることができる。
【0066】微細孔層3の形成方法は特に制限されず、
高分子微粒子分散液、或いは多層構造高分子微粒子分散
液をバーコーター、ブレードコーター、エアナイフコー
ター、ロールコーター、グラビアコーター、ダイコータ
ー等の公知の塗工機や印刷機により形成できる。
高分子微粒子分散液、或いは多層構造高分子微粒子分散
液をバーコーター、ブレードコーター、エアナイフコー
ター、ロールコーター、グラビアコーター、ダイコータ
ー等の公知の塗工機や印刷機により形成できる。
【0067】微細孔層3の厚さは、0.2〜10μmが
好ましい。厚さが0.2μmに満たない場合は、皮膜化
したときの耐擦傷性の効果が十分でないおそれがあるの
で好ましくない。厚さが10μmを超える場合は、イン
クの吸収性、透過性が低下するおそれがあるので好まし
くない。微細孔層のより好ましい厚さは0.5〜7μm
である。
好ましい。厚さが0.2μmに満たない場合は、皮膜化
したときの耐擦傷性の効果が十分でないおそれがあるの
で好ましくない。厚さが10μmを超える場合は、イン
クの吸収性、透過性が低下するおそれがあるので好まし
くない。微細孔層のより好ましい厚さは0.5〜7μm
である。
【0068】第2の発明を構成する樹脂層4は、水など
がインク受容層に浸入することを防ぐ機能を有する樹脂
であれば特に限定しない。使用できる樹脂としては、例
えば酢酸ビニル重合体、塩化ビニル共重合体、酢酸ビニ
ル−エチレン共重合体、酢酸ビニル−エチレン−塩化ビ
ニル共重合体、酢酸ビニル−アクリル酸エステル共重合
体、酢酸ビニル−エチレン−アクリル酸エステル共重合
体、エチレン−塩化ビニル共重合体、(メタ)アクリル
酸エステル重合体、アクリロニトリル−ブタジエン共重
合体、スチレン重合体、スチレン−(メタ)アクリルア
ミド、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−アク
リル酸エステル共重合体、エチレン重合体、プロピレン
重合体、エチレン−プロピレン共重合体、アイオノマ
ー、ポリエチレンワックス等が挙げられる。これらの樹
脂は溶液、エマルジョンおよび微粒子状に粉砕された形
態で支持体上に塗工することができる。
がインク受容層に浸入することを防ぐ機能を有する樹脂
であれば特に限定しない。使用できる樹脂としては、例
えば酢酸ビニル重合体、塩化ビニル共重合体、酢酸ビニ
ル−エチレン共重合体、酢酸ビニル−エチレン−塩化ビ
ニル共重合体、酢酸ビニル−アクリル酸エステル共重合
体、酢酸ビニル−エチレン−アクリル酸エステル共重合
体、エチレン−塩化ビニル共重合体、(メタ)アクリル
酸エステル重合体、アクリロニトリル−ブタジエン共重
合体、スチレン重合体、スチレン−(メタ)アクリルア
ミド、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−アク
リル酸エステル共重合体、エチレン重合体、プロピレン
重合体、エチレン−プロピレン共重合体、アイオノマ
ー、ポリエチレンワックス等が挙げられる。これらの樹
脂は溶液、エマルジョンおよび微粒子状に粉砕された形
態で支持体上に塗工することができる。
【0069】樹脂層4は、樹脂層用塗工液をグラビアコ
ーター、ブレードコーター、スクリーン印刷等の塗工方
式で、支持体上に形成されているインク受容層2の周囲
の支持体上に、或は、インク受容層2が形成される周囲
の支持体に塗工して形成される。樹脂層4の層厚は、イ
ンク受容層2の層厚と同程度となる様に1〜50μm程
度であることが好ましい。樹脂層4の効果は、インク受
容層2の層厚が厚くなる程、効果的なものとなる。
ーター、ブレードコーター、スクリーン印刷等の塗工方
式で、支持体上に形成されているインク受容層2の周囲
の支持体上に、或は、インク受容層2が形成される周囲
の支持体に塗工して形成される。樹脂層4の層厚は、イ
ンク受容層2の層厚と同程度となる様に1〜50μm程
度であることが好ましい。樹脂層4の効果は、インク受
容層2の層厚が厚くなる程、効果的なものとなる。
【0070】第3の発明を構成する樹脂含浸層5は、イ
ンク受容層2の周囲領域に樹脂を含浸させた層である。
樹脂含浸層5に使用される含浸用樹脂は、水などが端部
よりインク受容層に浸入することを防ぐ機能を有する樹
脂であれば特に限定しない。例えば、溶媒溶解性樹脂、
水分散性高分子樹脂などが例示できる。
ンク受容層2の周囲領域に樹脂を含浸させた層である。
樹脂含浸層5に使用される含浸用樹脂は、水などが端部
よりインク受容層に浸入することを防ぐ機能を有する樹
脂であれば特に限定しない。例えば、溶媒溶解性樹脂、
水分散性高分子樹脂などが例示できる。
【0071】溶媒溶解性樹脂としては、例えば酸化澱
粉、エーテル化澱粉等の澱粉誘導体、カルボキシメチル
セルロース、ヒドロキシエチルセルロース等のセルロー
ス誘導体、カゼイン、ゼラチン、大豆タンパク、完全ケ
ン化ポリビニルアルコール、部分ケン化ポリビニルアル
コール、ポリビニルピロリドン、ケイ素変性ポリビニル
アルコール、アセトアセチル基変性ポリビニルアルコー
ル、スチレン−無水マレイン酸共重合体の塩等の水溶性
高分子樹脂、或いはポリメチルメタクリレート、ポリウ
レタン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、塩化ビニル−酢
酸ビニルコポリマー、ポリビニルブチラール、アルキッ
ド樹脂等の有機溶剤可溶性樹脂等が挙げられる。これら
は単独あるいは2種以上を混合して用いられる。水溶性
高分子樹脂の場合、インク受容層中の無機顔料表面と反
応することによって、或は架橋剤と併用することによっ
て、含浸乾燥後に非水溶性になる水溶性高分子樹脂がよ
り好ましい。
粉、エーテル化澱粉等の澱粉誘導体、カルボキシメチル
セルロース、ヒドロキシエチルセルロース等のセルロー
ス誘導体、カゼイン、ゼラチン、大豆タンパク、完全ケ
ン化ポリビニルアルコール、部分ケン化ポリビニルアル
コール、ポリビニルピロリドン、ケイ素変性ポリビニル
アルコール、アセトアセチル基変性ポリビニルアルコー
ル、スチレン−無水マレイン酸共重合体の塩等の水溶性
高分子樹脂、或いはポリメチルメタクリレート、ポリウ
レタン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、塩化ビニル−酢
酸ビニルコポリマー、ポリビニルブチラール、アルキッ
ド樹脂等の有機溶剤可溶性樹脂等が挙げられる。これら
は単独あるいは2種以上を混合して用いられる。水溶性
高分子樹脂の場合、インク受容層中の無機顔料表面と反
応することによって、或は架橋剤と併用することによっ
て、含浸乾燥後に非水溶性になる水溶性高分子樹脂がよ
り好ましい。
【0072】水分散性高分子樹脂としては、例えば酢酸
ビニル重合体、塩化ビニル共重合体、酢酸ビニル−エチ
レン共重合体、酢酸ビニル−エチレン−塩化ビニル共重
合体、酢酸ビニル−アクリル酸エステル共重合体、酢酸
ビニル−エチレン−アクリル酸エステル共重合体、エチ
レン−塩化ビニル共重合体、(メタ)アクリル酸エステ
ル重合体、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体、ス
チレン重合体、スチレン−(メタ)アクリルアミド、ス
チレン−ブタジエン共重合体、スチレン−アクリル酸エ
ステル共重合体、エチレン重合体、プロピレン重合体、
エチレン−プロピレン共重合体、アイオノマー、ポリエ
チレンワックス、フッ素変性樹脂、シリコーン変性樹脂
等が挙げられる。これらの水分散性高分子樹脂はエマル
ジョンおよび微粒子状に粉砕された形態で単独あるいは
2種以上を混合して支持体上に塗工することができる。
水分散性高分子樹脂が熱可塑性樹脂である場合、塗工後
の加熱乾燥によって、融解して、インク受容層中に含浸
し易くなる為、更に好都合である。
ビニル重合体、塩化ビニル共重合体、酢酸ビニル−エチ
レン共重合体、酢酸ビニル−エチレン−塩化ビニル共重
合体、酢酸ビニル−アクリル酸エステル共重合体、酢酸
ビニル−エチレン−アクリル酸エステル共重合体、エチ
レン−塩化ビニル共重合体、(メタ)アクリル酸エステ
ル重合体、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体、ス
チレン重合体、スチレン−(メタ)アクリルアミド、ス
チレン−ブタジエン共重合体、スチレン−アクリル酸エ
ステル共重合体、エチレン重合体、プロピレン重合体、
エチレン−プロピレン共重合体、アイオノマー、ポリエ
チレンワックス、フッ素変性樹脂、シリコーン変性樹脂
等が挙げられる。これらの水分散性高分子樹脂はエマル
ジョンおよび微粒子状に粉砕された形態で単独あるいは
2種以上を混合して支持体上に塗工することができる。
水分散性高分子樹脂が熱可塑性樹脂である場合、塗工後
の加熱乾燥によって、融解して、インク受容層中に含浸
し易くなる為、更に好都合である。
【0073】また、含浸用樹脂として水溶性高分子樹脂
と水分散性高分子樹脂を混合して用いることも可能であ
る。また、本発明のインクジェット記録用シートにおい
て、含浸層の位置を確認するマーカーとして、含浸用樹
脂に併用する添加剤として、蛍光染料、着色染料等を混
合することも可能である。
と水分散性高分子樹脂を混合して用いることも可能であ
る。また、本発明のインクジェット記録用シートにおい
て、含浸層の位置を確認するマーカーとして、含浸用樹
脂に併用する添加剤として、蛍光染料、着色染料等を混
合することも可能である。
【0074】樹脂含浸層5は、含浸用樹脂塗工液をグラ
ビアコーター、スクリーン印刷等の塗工方式で、支持体
上に形成されているインク受容層2の周囲のインク受容
層上に塗工して形成される。樹脂含浸層5になるインク
受容層上に塗工される含浸用樹脂の含浸量は、含浸され
るインク受容層の塗工層厚および該インク受容層の空隙
率等によって適宜調整する必要がある為、得に限定され
ないが、含浸されるインク受容層内に収まりきる範囲、
もしくは、該インク受容層表面に含浸用樹脂が2μm以
下の厚さで積層される程度が好ましい。また、樹脂含浸
層5は、インク受容層2の周囲に、幅5〜20mm程度
で形成するとよい。樹脂含浸層5の効果は、含浸される
インク受容層の空隙が、含浸用樹脂で含浸される割合が
高い程、効果的なものとなる。
ビアコーター、スクリーン印刷等の塗工方式で、支持体
上に形成されているインク受容層2の周囲のインク受容
層上に塗工して形成される。樹脂含浸層5になるインク
受容層上に塗工される含浸用樹脂の含浸量は、含浸され
るインク受容層の塗工層厚および該インク受容層の空隙
率等によって適宜調整する必要がある為、得に限定され
ないが、含浸されるインク受容層内に収まりきる範囲、
もしくは、該インク受容層表面に含浸用樹脂が2μm以
下の厚さで積層される程度が好ましい。また、樹脂含浸
層5は、インク受容層2の周囲に、幅5〜20mm程度
で形成するとよい。樹脂含浸層5の効果は、含浸される
インク受容層の空隙が、含浸用樹脂で含浸される割合が
高い程、効果的なものとなる。
【0075】本発明のインクジェット記録用シート1
1,12,13は、支持体のインク受容層を有さない面
に、粘着樹脂層6および剥離シート7を積層する、所謂
粘着加工を施すこともできる。支持体が紙の場合、粘着
樹脂層中の有機溶媒、低分子化合物、可塑剤などの成分
がインク受容層に移行し、インクジェット記録に悪影響
を及ぼすおそれがあるので、支持体と粘着樹脂層の間に
合成樹脂層を形成することが好ましい。
1,12,13は、支持体のインク受容層を有さない面
に、粘着樹脂層6および剥離シート7を積層する、所謂
粘着加工を施すこともできる。支持体が紙の場合、粘着
樹脂層中の有機溶媒、低分子化合物、可塑剤などの成分
がインク受容層に移行し、インクジェット記録に悪影響
を及ぼすおそれがあるので、支持体と粘着樹脂層の間に
合成樹脂層を形成することが好ましい。
【0076】合成樹脂層としては、ポリビニルアルコー
ル、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセ
ルロース、スチレン−ブタジエン共重合体などの成膜性
樹脂を塗工して形成しても、ポリエチレン、ポリスチレ
ン、ポリアミド、ポリ塩化ビニル等の熱可塑性樹脂を押
出成形、射出成形によって形成してもよい。
ル、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセ
ルロース、スチレン−ブタジエン共重合体などの成膜性
樹脂を塗工して形成しても、ポリエチレン、ポリスチレ
ン、ポリアミド、ポリ塩化ビニル等の熱可塑性樹脂を押
出成形、射出成形によって形成してもよい。
【0077】粘着樹脂層6としては、特に限定されるも
のではなく、溶剤系、エマルジョン系、ホットメルト系
等の形態で、アクリル系、ビニルエーテル系、ゴム系、
シリコーン系などの粘着樹脂成分を主成分とし、粘着付
与剤、老化防止剤、安定剤、オイル等の軟化剤、充填
剤、安定剤、顔料、着色剤等を必要に応じて添加でき
る。
のではなく、溶剤系、エマルジョン系、ホットメルト系
等の形態で、アクリル系、ビニルエーテル系、ゴム系、
シリコーン系などの粘着樹脂成分を主成分とし、粘着付
与剤、老化防止剤、安定剤、オイル等の軟化剤、充填
剤、安定剤、顔料、着色剤等を必要に応じて添加でき
る。
【0078】剥離シート7としては、特に限定されるも
のではなく、グラシン紙のような高密度原紙、クレーコ
ート紙、クラフト紙または上質紙にポリエチレンなどの
フィルムをラミネートした紙、上質紙にポリビニルアル
コールやアクリル酸エステル共重合体樹脂などを塗布し
た紙やポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレンな
どのプラスチックフィルムにフッ素樹脂やシリコーン樹
脂等を乾燥重量で0.1〜3g/m2程度になるように
塗布し、熱硬化や電離放射線硬化等によって剥離剤層を
設けたものが適宜使用される。
のではなく、グラシン紙のような高密度原紙、クレーコ
ート紙、クラフト紙または上質紙にポリエチレンなどの
フィルムをラミネートした紙、上質紙にポリビニルアル
コールやアクリル酸エステル共重合体樹脂などを塗布し
た紙やポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレンな
どのプラスチックフィルムにフッ素樹脂やシリコーン樹
脂等を乾燥重量で0.1〜3g/m2程度になるように
塗布し、熱硬化や電離放射線硬化等によって剥離剤層を
設けたものが適宜使用される。
【0079】粘着樹脂層は、支持体或いは合成樹脂層に
直接塗工して形成しても、剥離シートへ塗布し、必要に
より乾燥して粘着樹脂層を形成せしめ、支持体或いは合
成樹脂層と貼り合わせることにより形成できる。粘着樹
脂層の塗布量は乾燥重量で5〜50g/m2程度範囲
で、より好ましくは10〜30g/m2の範囲で調節さ
れる。因みに5g/m2未満では、被着体に対する粘着
力が不十分となる傾向にあり、一方、50g/m2を超
えると粘着樹脂がはみ出したり、剥離時に凝集破壊の原
因や打ち抜き時に身上がりの原因となるおそれがある。
直接塗工して形成しても、剥離シートへ塗布し、必要に
より乾燥して粘着樹脂層を形成せしめ、支持体或いは合
成樹脂層と貼り合わせることにより形成できる。粘着樹
脂層の塗布量は乾燥重量で5〜50g/m2程度範囲
で、より好ましくは10〜30g/m2の範囲で調節さ
れる。因みに5g/m2未満では、被着体に対する粘着
力が不十分となる傾向にあり、一方、50g/m2を超
えると粘着樹脂がはみ出したり、剥離時に凝集破壊の原
因や打ち抜き時に身上がりの原因となるおそれがある。
【0080】また、本発明のインクジェット記録用シー
トは、インク受容層および微細孔層を有さない面、即ち
支持体の他面に、熱可塑性樹脂層を介して、インク受容
層に印字する前、或は印字後に、カード等の被着体に貼
りつけることも可能である。
トは、インク受容層および微細孔層を有さない面、即ち
支持体の他面に、熱可塑性樹脂層を介して、インク受容
層に印字する前、或は印字後に、カード等の被着体に貼
りつけることも可能である。
【0081】記録画像を形成するための液体インクと
は、染料、有色顔料等の着色剤、および水、水・有機溶
媒混合液、有機溶媒等の液媒体、およびその他の添加剤
からなる記録液体である。染料系着色剤としては水溶性
あるいは油溶性である直接染料、酸性染料、反応性染料
等の各種水溶性染料が挙げられる。有色顔料系着色剤と
して、特開平4−234467号公報、同6−1008
10号公報、同9−123593号公報等に例示されて
いる。
は、染料、有色顔料等の着色剤、および水、水・有機溶
媒混合液、有機溶媒等の液媒体、およびその他の添加剤
からなる記録液体である。染料系着色剤としては水溶性
あるいは油溶性である直接染料、酸性染料、反応性染料
等の各種水溶性染料が挙げられる。有色顔料系着色剤と
して、特開平4−234467号公報、同6−1008
10号公報、同9−123593号公報等に例示されて
いる。
【0082】水性インクの液媒体としては、水単独、あ
るいは水および水溶性有機溶剤の併用がある。水溶性有
機溶剤としては、例えばエチルアルコール、イソプロピ
ルアルコール等の一価アルコール、エチレングリコー
ル、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール、
グリセリン等の多価アルコール、トリエチレングリコー
ルモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノエ
チルエーテル等の多価アルコールの低級アルキルエーテ
ル等が挙げられる。油溶性染料を溶解させる有機溶媒と
して、前記したエチルアルコール、イソプロピルアルコ
ール等の一価アルコール、エチレングリコール、ジエチ
レングリコール、ポリエチレングリコール、グリセリン
等の多価アルコール、トリエチレングリコールモノメチ
ルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテ
ル等の多価アルコールの低級アルキルエーテル等が挙げ
られる。さらに添加剤としては、例えばpH調整剤、金
属封鎖剤、防ばい剤、粘度調整剤、表面張力調整剤、界
面活性剤、および防錆剤等が挙げられる。
るいは水および水溶性有機溶剤の併用がある。水溶性有
機溶剤としては、例えばエチルアルコール、イソプロピ
ルアルコール等の一価アルコール、エチレングリコー
ル、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール、
グリセリン等の多価アルコール、トリエチレングリコー
ルモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノエ
チルエーテル等の多価アルコールの低級アルキルエーテ
ル等が挙げられる。油溶性染料を溶解させる有機溶媒と
して、前記したエチルアルコール、イソプロピルアルコ
ール等の一価アルコール、エチレングリコール、ジエチ
レングリコール、ポリエチレングリコール、グリセリン
等の多価アルコール、トリエチレングリコールモノメチ
ルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテ
ル等の多価アルコールの低級アルキルエーテル等が挙げ
られる。さらに添加剤としては、例えばpH調整剤、金
属封鎖剤、防ばい剤、粘度調整剤、表面張力調整剤、界
面活性剤、および防錆剤等が挙げられる。
【0083】
【実施例】以下に、実施例を示し、本発明をより具体的
に説明するが、もちろんこれらに限定されるものではな
い。また、特に断らない限り例中の部および%はそれぞ
れ質量部および質量%を示す。
に説明するが、もちろんこれらに限定されるものではな
い。また、特に断らない限り例中の部および%はそれぞ
れ質量部および質量%を示す。
【0084】実施例1
(シリカゾルの調製)平均粒子径3μmの合成非晶質シ
リカ(商品名:Nipsil HD−2,日本シリカ工
業社製,一次粒子:11nm)の固形分濃度10%水分
散液を用い、サンドグラインダーにより粉砕分散した
後、圧力式ホモジナイザーでさらに粉砕分散し、2次粒
子の平均粒子径が100nmになるまでサンドグライン
ダーと圧力式ホモジナイザーの粉砕分散操作を繰り返
し、固形分濃度10%のシリカゾルを作成した。尚、分
散体粒径測定法は、TEM(透過型電子顕微鏡 H−3
00,日立製作所社製)により観察した。分散体を0.
5%に薄めた後、コロジオン膜上に滴下し、風乾した
後、観察に用いた。電顕写真倍率:2万倍、5万倍、1
0万倍より選択した。
リカ(商品名:Nipsil HD−2,日本シリカ工
業社製,一次粒子:11nm)の固形分濃度10%水分
散液を用い、サンドグラインダーにより粉砕分散した
後、圧力式ホモジナイザーでさらに粉砕分散し、2次粒
子の平均粒子径が100nmになるまでサンドグライン
ダーと圧力式ホモジナイザーの粉砕分散操作を繰り返
し、固形分濃度10%のシリカゾルを作成した。尚、分
散体粒径測定法は、TEM(透過型電子顕微鏡 H−3
00,日立製作所社製)により観察した。分散体を0.
5%に薄めた後、コロジオン膜上に滴下し、風乾した
後、観察に用いた。電顕写真倍率:2万倍、5万倍、1
0万倍より選択した。
【0085】(インク受容層用塗工液の調製)前記シリ
カゾル固形分100部に、ポリビニルアルコール(商品
名:PVA−135H、クラレ社製,重合度:350
0,ケン化度:99%以上)固形分26部、カチオン樹
脂としてジアリルジメチルアンモニウムクロライド−ア
クリルアミド共重合物(商品名:PAS−J−81,日
東紡績社製)固形分20部を添加した。続いて、この液
をサンドグラインダーと圧力式ホモジナイザーにより分
散液の平均粒径を250nmとなるように粉砕分散し1
0%のインク受容層用塗工液を調製した。
カゾル固形分100部に、ポリビニルアルコール(商品
名:PVA−135H、クラレ社製,重合度:350
0,ケン化度:99%以上)固形分26部、カチオン樹
脂としてジアリルジメチルアンモニウムクロライド−ア
クリルアミド共重合物(商品名:PAS−J−81,日
東紡績社製)固形分20部を添加した。続いて、この液
をサンドグラインダーと圧力式ホモジナイザーにより分
散液の平均粒径を250nmとなるように粉砕分散し1
0%のインク受容層用塗工液を調製した。
【0086】(インク受容層の作製)厚さ75μmの市
販PETフィルム(商品名:ルミラー#75,東レ社
製)上にインク受容層用塗工液の塗工後の層厚が10μ
mとなるように、またインク受容層の表面サイズが3c
m×4cm、隣り合うインク受容層表面の間隔は全て1
cmになるように、グラビアコーターにて塗工乾燥し
て、インク受容層を設けた。
販PETフィルム(商品名:ルミラー#75,東レ社
製)上にインク受容層用塗工液の塗工後の層厚が10μ
mとなるように、またインク受容層の表面サイズが3c
m×4cm、隣り合うインク受容層表面の間隔は全て1
cmになるように、グラビアコーターにて塗工乾燥し
て、インク受容層を設けた。
【0087】(多層構造高分子微粒子分散液の調整)脱
イオン水150部、レベノールWZ(花王社製)4.0
部から成る水溶液を窒素気流下、攪拌機、コンデンサー
を備えた反応容器中で80℃に加熱した後、0.4%の
過硫酸アンモニウム水溶液3.2部を添加し、80℃に
おいて10分間攪拌後、スチレン20部、メタクリル酸
メチル24.5部、およびアクリル酸0.5部の混合モ
ノマーを3時間で攪拌下滴下する。滴下終了後30分間
80℃で攪拌継続後、0.4%の過硫酸アンモニウム水
溶液0.8部を添加する。10分間攪拌後、アクリル酸
メチル4.5部、およびアクリル酸0.5部の混合モノ
マーを80℃、30分間で滴下する。滴下終了後80
℃、2時間攪拌継続し、粒子径0.30μm、固形分濃
度25%の多層構造高分子微粒子分散液(全多層構造高
分子微粒子質量に対する外殻層樹脂の質量割合:10
%)を得た。得られた各多層構造高分子微粒子の外殻と
内殻の樹脂の最低造膜温度は、外殻の樹脂および内殻の
樹脂だけから成る高分子微粒子を別途重合し、温度傾斜
板法により測定したところ、外殻と内殻の樹脂の最低造
膜温度は、それぞれ12℃、100℃であった。
イオン水150部、レベノールWZ(花王社製)4.0
部から成る水溶液を窒素気流下、攪拌機、コンデンサー
を備えた反応容器中で80℃に加熱した後、0.4%の
過硫酸アンモニウム水溶液3.2部を添加し、80℃に
おいて10分間攪拌後、スチレン20部、メタクリル酸
メチル24.5部、およびアクリル酸0.5部の混合モ
ノマーを3時間で攪拌下滴下する。滴下終了後30分間
80℃で攪拌継続後、0.4%の過硫酸アンモニウム水
溶液0.8部を添加する。10分間攪拌後、アクリル酸
メチル4.5部、およびアクリル酸0.5部の混合モノ
マーを80℃、30分間で滴下する。滴下終了後80
℃、2時間攪拌継続し、粒子径0.30μm、固形分濃
度25%の多層構造高分子微粒子分散液(全多層構造高
分子微粒子質量に対する外殻層樹脂の質量割合:10
%)を得た。得られた各多層構造高分子微粒子の外殻と
内殻の樹脂の最低造膜温度は、外殻の樹脂および内殻の
樹脂だけから成る高分子微粒子を別途重合し、温度傾斜
板法により測定したところ、外殻と内殻の樹脂の最低造
膜温度は、それぞれ12℃、100℃であった。
【0088】(連続シート状のインクジェット記録用シ
ートの作製)インク受容層が形成されたPETフィルム
のインク受容層側の面上に、上記多層構造高分子微粒子
分散液を、ダイコーターを用いて塗布し、60℃で乾燥
して、インク受容層面上に厚さ3μmの微細孔層を形成
することによって、図14および図15のような連続シ
ート状のインクジェット記録用シートを作製した。
ートの作製)インク受容層が形成されたPETフィルム
のインク受容層側の面上に、上記多層構造高分子微粒子
分散液を、ダイコーターを用いて塗布し、60℃で乾燥
して、インク受容層面上に厚さ3μmの微細孔層を形成
することによって、図14および図15のような連続シ
ート状のインクジェット記録用シートを作製した。
【0089】(シート状のインクジェット記録用シート
の作製)その後、この連続シート状のインクジェット記
録用シートを、流れ方向の隣り合うインク受容層の中間
で、切断し、次いで、流れ方向と直角の方向で隣り合う
インク受容層の中間で、切断することにより、シート状
のインクジェット記録用シートを作製した。このシート
状のインクジェット記録用シートは、図1および図2の
ような、表面サイズが3cm×4cmであるインク受容
層の面上に微細孔層を有し、且つ表面サイズが3cm×
4cmであるインク受容層周囲のPETフィルム面上に
5mm幅の微細孔層を有する構成であった。
の作製)その後、この連続シート状のインクジェット記
録用シートを、流れ方向の隣り合うインク受容層の中間
で、切断し、次いで、流れ方向と直角の方向で隣り合う
インク受容層の中間で、切断することにより、シート状
のインクジェット記録用シートを作製した。このシート
状のインクジェット記録用シートは、図1および図2の
ような、表面サイズが3cm×4cmであるインク受容
層の面上に微細孔層を有し、且つ表面サイズが3cm×
4cmであるインク受容層周囲のPETフィルム面上に
5mm幅の微細孔層を有する構成であった。
【0090】(インクジェット記録物の作製)得られた
シート状インクジェット記録用シートに、インクジェッ
トプリンタ(商品名:PM−800C,エプソン社製)
を用いて印字し、その後、120℃に加熱したゴムロー
ラで微細孔層を熱圧処理することによって、インク受容
層上の微細孔層を非孔質化(造膜)させたインクジェッ
ト記録物を得た。
シート状インクジェット記録用シートに、インクジェッ
トプリンタ(商品名:PM−800C,エプソン社製)
を用いて印字し、その後、120℃に加熱したゴムロー
ラで微細孔層を熱圧処理することによって、インク受容
層上の微細孔層を非孔質化(造膜)させたインクジェッ
ト記録物を得た。
【0091】実施例2
(樹脂層の作製)厚さ75μmの市販PETフィルム
(商品名:ルミラー#75,東レ社製)上にスチレン−
アクリル系エマルジョン(商品名:ポリゾ−ルAT−2
000,昭和高分子工業社製,最低造膜温度85℃,粒
子径0.1μm)の塗工後の層厚が10μmで、且つ塗
工層面が1cm幅の格子状で、且つ樹脂層が形成されて
いない格子内のPETフィルム面が3cm×4cmの4
角形になるように、グラビアコーターにて塗工乾燥し
て、樹脂層を設けた。
(商品名:ルミラー#75,東レ社製)上にスチレン−
アクリル系エマルジョン(商品名:ポリゾ−ルAT−2
000,昭和高分子工業社製,最低造膜温度85℃,粒
子径0.1μm)の塗工後の層厚が10μmで、且つ塗
工層面が1cm幅の格子状で、且つ樹脂層が形成されて
いない格子内のPETフィルム面が3cm×4cmの4
角形になるように、グラビアコーターにて塗工乾燥し
て、樹脂層を設けた。
【0092】(インク受容層の作製)前記樹脂層が形成
されていない3cm×4cmの4角形の部分全てに、実
施例1で調製したインク受容層用塗工液の塗工後の層厚
が10μmとなるように、また、前記格子状の樹脂層の
面上にインク受容層が形成されない様に、ブレードコー
ターにて繰り返し塗工乾燥して、インク受容層を設け
た。
されていない3cm×4cmの4角形の部分全てに、実
施例1で調製したインク受容層用塗工液の塗工後の層厚
が10μmとなるように、また、前記格子状の樹脂層の
面上にインク受容層が形成されない様に、ブレードコー
ターにて繰り返し塗工乾燥して、インク受容層を設け
た。
【0093】(高分子微粒子分散液の作成)スチレン/
メタクリル系微粒子(商品名:モビニール972,クラ
リアントポリマー社製,最低造膜温度115℃,平均粒
子径0.2μm)固形分100gとアクリル系微粒子
(商品名:プライマルAC−61,ローム・アンド・ハ
ース社製,最低造膜温度18℃,粒子径0.1μm)固
形分5gにより、固形分濃度25%の高分子微粒子分散
液を調製した。
メタクリル系微粒子(商品名:モビニール972,クラ
リアントポリマー社製,最低造膜温度115℃,平均粒
子径0.2μm)固形分100gとアクリル系微粒子
(商品名:プライマルAC−61,ローム・アンド・ハ
ース社製,最低造膜温度18℃,粒子径0.1μm)固
形分5gにより、固形分濃度25%の高分子微粒子分散
液を調製した。
【0094】(連続シート状のインクジェット記録用シ
ートの作製)インク受容層が形成されたPETフィルム
のインク受容層側の面上に、上記高分子微粒子分散液
を、ダイコーターを用いて塗布し、60℃で乾燥して、
インク受容層面上に厚さ3μmの微細孔層を形成するこ
とによって、図14および図16のような連続シート状
のインクジェット記録用シートを作製した。
ートの作製)インク受容層が形成されたPETフィルム
のインク受容層側の面上に、上記高分子微粒子分散液
を、ダイコーターを用いて塗布し、60℃で乾燥して、
インク受容層面上に厚さ3μmの微細孔層を形成するこ
とによって、図14および図16のような連続シート状
のインクジェット記録用シートを作製した。
【0095】(シート状のインクジェット記録用シート
の作製)その後、この連続シート状のインクジェット記
録用シートを、流れ方向の隣り合うインク受容層の中間
で、切断し、次いで、流れ方向と直角の方向で隣り合う
インク受容層の中間で、切断することにより、シート状
のインクジェット記録用シートを作製した。このシート
状インクジェット記録用シートは、図3および図4のよ
うな、表面サイズが3cm×4cmであるインク受容層
の面上に微細孔層を有し、且つ表面サイズが3cm×4
cmであるインク受容層周囲のPETフィルム面上に5
mm幅の樹脂層と微細孔層を積層する構成であった。
の作製)その後、この連続シート状のインクジェット記
録用シートを、流れ方向の隣り合うインク受容層の中間
で、切断し、次いで、流れ方向と直角の方向で隣り合う
インク受容層の中間で、切断することにより、シート状
のインクジェット記録用シートを作製した。このシート
状インクジェット記録用シートは、図3および図4のよ
うな、表面サイズが3cm×4cmであるインク受容層
の面上に微細孔層を有し、且つ表面サイズが3cm×4
cmであるインク受容層周囲のPETフィルム面上に5
mm幅の樹脂層と微細孔層を積層する構成であった。
【0096】(インクジェット記録物の作製)得られた
シート状のインクジェット記録用シートに、インクジェ
ットプリンタ(商品名:PM−800C,エプソン社
製)を用いて印字し、その後、120℃に加熱したゴム
ローラで微細孔層を熱圧処理することによって、インク
受容層上の微細孔層を非孔質化(造膜)させたインクジ
ェット記録物を得た。
シート状のインクジェット記録用シートに、インクジェ
ットプリンタ(商品名:PM−800C,エプソン社
製)を用いて印字し、その後、120℃に加熱したゴム
ローラで微細孔層を熱圧処理することによって、インク
受容層上の微細孔層を非孔質化(造膜)させたインクジ
ェット記録物を得た。
【0097】実施例3
(インク受容層の作製)厚さ75μmの市販PETフィ
ルム(商品名:ルミラー#75,東レ社製)上に実施例
1で調製したインク受容層用塗工液の塗工後の層厚が1
0μmとなるように、ワイヤーバーにて塗工乾燥して、
インク受容層を設けた。
ルム(商品名:ルミラー#75,東レ社製)上に実施例
1で調製したインク受容層用塗工液の塗工後の層厚が1
0μmとなるように、ワイヤーバーにて塗工乾燥して、
インク受容層を設けた。
【0098】(樹脂含浸層の作製)前記形成したインク
受容層上にアクリル系微粒子(商品名:NANOCRY
LDCX−1575,東洋インキ製造社製,アクリル系
エマルジョン,最低造膜温度15℃,粒子径0.06μ
m)を、塗工層面が1cm幅の格子状で、且つ含浸層が
形成されていない格子内のインク受容層面が3cm×4
cmの4角形になるように、また塗工量が固形分で1g
/m2となるように、グラビアコーターにて塗工し、1
00℃で乾燥して、含浸層を設けた。
受容層上にアクリル系微粒子(商品名:NANOCRY
LDCX−1575,東洋インキ製造社製,アクリル系
エマルジョン,最低造膜温度15℃,粒子径0.06μ
m)を、塗工層面が1cm幅の格子状で、且つ含浸層が
形成されていない格子内のインク受容層面が3cm×4
cmの4角形になるように、また塗工量が固形分で1g
/m2となるように、グラビアコーターにて塗工し、1
00℃で乾燥して、含浸層を設けた。
【0099】(連続シート状のインクジェット記録用シ
ートの作製)前記形成されたインク受容層および含浸層
の面上に、実施例2で調製した高分子微粒子分散液を、
ダイコーターを用いて塗布し、60℃で乾燥して、イン
ク受容層面上に厚さ3μmの微細孔層を形成することに
よって、図14および図17のような連続シート状のイ
ンクジェット記録用シートを作製した。
ートの作製)前記形成されたインク受容層および含浸層
の面上に、実施例2で調製した高分子微粒子分散液を、
ダイコーターを用いて塗布し、60℃で乾燥して、イン
ク受容層面上に厚さ3μmの微細孔層を形成することに
よって、図14および図17のような連続シート状のイ
ンクジェット記録用シートを作製した。
【0100】(シート状のインクジェット記録用シート
の作製)その後、この連続シート状のインクジェット記
録用シートを、流れ方向の隣り合うインク受容層の中間
で、切断し、次いで、流れ方向と直角の方向で隣り合う
インク受容層の中間で、切断することにより、シート状
のインクジェット記録用シートを作製した。このシート
状インクジェット記録用シートは、図5および図6のよ
うな、表面サイズが3cm×4cmであるインク受容層
の面上に微細孔層を有し、且つ表面サイズが3cm×4
cmであるインク受容層周囲のPETフィルム面上に5
mm幅の含浸層と微細孔層を積層する構成であった。
の作製)その後、この連続シート状のインクジェット記
録用シートを、流れ方向の隣り合うインク受容層の中間
で、切断し、次いで、流れ方向と直角の方向で隣り合う
インク受容層の中間で、切断することにより、シート状
のインクジェット記録用シートを作製した。このシート
状インクジェット記録用シートは、図5および図6のよ
うな、表面サイズが3cm×4cmであるインク受容層
の面上に微細孔層を有し、且つ表面サイズが3cm×4
cmであるインク受容層周囲のPETフィルム面上に5
mm幅の含浸層と微細孔層を積層する構成であった。
【0101】(インクジェット記録物の作製)得られた
シート状のインクジェット記録用シートに、インクジェ
ットプリンタ(商品名:PM−800C,エプソン社
製)を用いて印字し、その後、120℃に加熱したゴム
ローラで微細孔層を熱圧処理することによって、インク
受容層上の微細孔層を非孔質化(造膜)させたインクジ
ェット記録物を得た。
シート状のインクジェット記録用シートに、インクジェ
ットプリンタ(商品名:PM−800C,エプソン社
製)を用いて印字し、その後、120℃に加熱したゴム
ローラで微細孔層を熱圧処理することによって、インク
受容層上の微細孔層を非孔質化(造膜)させたインクジ
ェット記録物を得た。
【0102】実施例4
(連続シート状インクジェット記録用シートの作製)実
施例1と同様にして、連続シート状のインクジェット記
録用シートを作製した。
施例1と同様にして、連続シート状のインクジェット記
録用シートを作製した。
【0103】(連続シート状インクジェット記録用貼着
シートの作製)市販シリコーン樹脂(剥離剤)を1.2
g/m2となるように、グラシン紙に塗布乾燥して剥離
シートを得、そのシリコーン樹脂塗布面側に市販アクリ
ル系エマルジョンタイプ粘着剤を乾燥塗工量20g/m
2となるように塗布し、該粘着剤塗布面と連続シート状
のインクジェット記録用シートのインク受容層が形成さ
れていない側のPETフィルム面をプレスロールで貼り
合わせて、支持体の裏面に粘着樹脂層(粘着剤層)およ
び剥離シートを有する連続シート状のインクジェット記
録用貼着シートを得た。
シートの作製)市販シリコーン樹脂(剥離剤)を1.2
g/m2となるように、グラシン紙に塗布乾燥して剥離
シートを得、そのシリコーン樹脂塗布面側に市販アクリ
ル系エマルジョンタイプ粘着剤を乾燥塗工量20g/m
2となるように塗布し、該粘着剤塗布面と連続シート状
のインクジェット記録用シートのインク受容層が形成さ
れていない側のPETフィルム面をプレスロールで貼り
合わせて、支持体の裏面に粘着樹脂層(粘着剤層)およ
び剥離シートを有する連続シート状のインクジェット記
録用貼着シートを得た。
【0104】(シート状のインクジェット記録用貼着シ
ートの作製)その後、この連続シート状のインクジェッ
ト記録用貼着シートを、流れ方向の隣り合うインク受容
層の中間で、切断し、次いで、流れ方向と直角の方向で
隣り合うインク受容層の中間で、切断することにより、
図7のようなシート状のインクジェット記録用貼着シー
トを作製した。
ートの作製)その後、この連続シート状のインクジェッ
ト記録用貼着シートを、流れ方向の隣り合うインク受容
層の中間で、切断し、次いで、流れ方向と直角の方向で
隣り合うインク受容層の中間で、切断することにより、
図7のようなシート状のインクジェット記録用貼着シー
トを作製した。
【0105】(インクジェット記録物の作製)得られた
シート状のインクジェット記録用貼着シートの剥離シー
トを剥がし、粘着樹脂層を介してプラスチックカード
(被着体)に貼り合わせた後、インクジェットプリンタ
(商品名:PM−800C,エプソン社製)を用いてイ
ンク受容層に印字し、その後、120℃に加熱したゴム
ローラで微細孔層を熱圧処理することによって、インク
受容層上の微細孔層を非孔質化(造膜)させたインクジ
ェット記録物を得た。
シート状のインクジェット記録用貼着シートの剥離シー
トを剥がし、粘着樹脂層を介してプラスチックカード
(被着体)に貼り合わせた後、インクジェットプリンタ
(商品名:PM−800C,エプソン社製)を用いてイ
ンク受容層に印字し、その後、120℃に加熱したゴム
ローラで微細孔層を熱圧処理することによって、インク
受容層上の微細孔層を非孔質化(造膜)させたインクジ
ェット記録物を得た。
【0106】実施例5
(連続シート状のインクジェット記録用シートの作製)
実施例2と同様にして、連続シート状のインクジェット
記録用シートを作製した。
実施例2と同様にして、連続シート状のインクジェット
記録用シートを作製した。
【0107】(連続シート状のインクジェット記録用貼
着シートの作製)市販シリコーン樹脂(剥離剤)を1.
2g/m2となるように、グラシン紙に塗布乾燥して剥
離シートを得、そのシリコーン樹脂塗布面側に市販アク
リル系エマルジョンタイプ粘着剤を乾燥塗工量20g/
m2となるように塗布し、該粘着剤塗布面と連続シート
状のインクジェット記録用シートのインク受容層が形成
されていない側のPETフィルム面をプレスロールで貼
り合わせて、支持体の裏面にに粘着樹脂層(粘着剤層)
および剥離シートを有する連続シート状のインクジェッ
ト記録用貼着シートを得た。
着シートの作製)市販シリコーン樹脂(剥離剤)を1.
2g/m2となるように、グラシン紙に塗布乾燥して剥
離シートを得、そのシリコーン樹脂塗布面側に市販アク
リル系エマルジョンタイプ粘着剤を乾燥塗工量20g/
m2となるように塗布し、該粘着剤塗布面と連続シート
状のインクジェット記録用シートのインク受容層が形成
されていない側のPETフィルム面をプレスロールで貼
り合わせて、支持体の裏面にに粘着樹脂層(粘着剤層)
および剥離シートを有する連続シート状のインクジェッ
ト記録用貼着シートを得た。
【0108】(シート状のインクジェット記録用貼着シ
ートの作製)その後、この連続シート状のインクジェッ
ト記録用貼着シートを、流れ方向の隣り合うインク受容
層の中間で、切断し、次いで、流れ方向と直角の方向で
隣り合うインク受容層の中間で、切断することにより、
図8のようなシート状のインクジェット記録用貼着シー
トを作製した。
ートの作製)その後、この連続シート状のインクジェッ
ト記録用貼着シートを、流れ方向の隣り合うインク受容
層の中間で、切断し、次いで、流れ方向と直角の方向で
隣り合うインク受容層の中間で、切断することにより、
図8のようなシート状のインクジェット記録用貼着シー
トを作製した。
【0109】(インクジェット記録物の作製)得られた
シート状のインクジェット記録用貼着シートの剥離シー
トを剥がし、粘着樹脂層を介してプラスチックカート
(被着体)に貼り合わせた後、インクジェットプリンタ
(商品名:PM−800C,エプソン社製)を用いてイ
ンク受容層に印字し、その後、120℃に加熱したゴム
ローラで微細孔層を熱圧処理することによって、インク
受容層上の微細孔層を非孔質化(造膜)させたインクジ
ェット記録物を得た。
シート状のインクジェット記録用貼着シートの剥離シー
トを剥がし、粘着樹脂層を介してプラスチックカート
(被着体)に貼り合わせた後、インクジェットプリンタ
(商品名:PM−800C,エプソン社製)を用いてイ
ンク受容層に印字し、その後、120℃に加熱したゴム
ローラで微細孔層を熱圧処理することによって、インク
受容層上の微細孔層を非孔質化(造膜)させたインクジ
ェット記録物を得た。
【0110】実施例6
(連続シート状インクジェット記録用シートの作製)実
施例3と同様にして、連続シート状のインクジェット記
録用シートを作製した。
施例3と同様にして、連続シート状のインクジェット記
録用シートを作製した。
【0111】(連続シート状インクジェット記録用粘着
シートの作製)市販シリコーン樹脂(剥離剤)を1.2
g/m2となるように、グラシン紙に塗布乾燥して剥離
シートを得、そのシリコーン樹脂塗布面側に市販アクリ
ル系エマルジョンタイプ粘着剤を乾燥塗工量20g/m
2となるように塗布し、該粘着剤塗布面と連続シート状
のインクジェット記録用シートのインク受容層が形成さ
れていない側のPETフィルム面をプレスロールで貼り
合わせて、支持体の裏面に粘着樹脂層(粘着剤層)およ
び剥離シートを有する連続シート状のインクジェット記
録用粘着シートを得た。
シートの作製)市販シリコーン樹脂(剥離剤)を1.2
g/m2となるように、グラシン紙に塗布乾燥して剥離
シートを得、そのシリコーン樹脂塗布面側に市販アクリ
ル系エマルジョンタイプ粘着剤を乾燥塗工量20g/m
2となるように塗布し、該粘着剤塗布面と連続シート状
のインクジェット記録用シートのインク受容層が形成さ
れていない側のPETフィルム面をプレスロールで貼り
合わせて、支持体の裏面に粘着樹脂層(粘着剤層)およ
び剥離シートを有する連続シート状のインクジェット記
録用粘着シートを得た。
【0112】(シート状のインクジェット記録用粘着シ
ートの作製)その後、この連続シート状のインクジェッ
ト記録用粘着シートを、流れ方向の隣り合うインク受容
層の中間で、切断し、次いで、流れ方向と直角の方向で
隣り合うインク受容層の中間で、切断することにより、
図9のようなシート状のインクジェット記録用粘着シー
トを作製した。
ートの作製)その後、この連続シート状のインクジェッ
ト記録用粘着シートを、流れ方向の隣り合うインク受容
層の中間で、切断し、次いで、流れ方向と直角の方向で
隣り合うインク受容層の中間で、切断することにより、
図9のようなシート状のインクジェット記録用粘着シー
トを作製した。
【0113】(インクジェット記録物の作製)得られた
シート状のインクジェット記録用粘着シートの剥離シー
トを剥がし、粘着樹脂層を介してプラスチックカード
(被着体)に貼り合わせて図10および図13のような
インクジェット記録物を作製した後、インクジェットプ
リンタ(商品名:PM−800C,エプソン社製)を用
いてインク受容層に印字し、その後、120℃に加熱し
たゴムローラで微細孔層を熱圧処理することによって、
インク受容層上の微細孔層を非孔質化(造膜)させたイ
ンクジェット記録物を得た。
シート状のインクジェット記録用粘着シートの剥離シー
トを剥がし、粘着樹脂層を介してプラスチックカード
(被着体)に貼り合わせて図10および図13のような
インクジェット記録物を作製した後、インクジェットプ
リンタ(商品名:PM−800C,エプソン社製)を用
いてインク受容層に印字し、その後、120℃に加熱し
たゴムローラで微細孔層を熱圧処理することによって、
インク受容層上の微細孔層を非孔質化(造膜)させたイ
ンクジェット記録物を得た。
【0114】比較例1
(インク受容層の作製)厚さ75μmの市販PETフィ
ルムに上に実施例1で調製したインク受容層用塗工液の
塗工後の層厚が10μmとなるようにワイヤーバーにて
塗工乾燥してインク受容層を設けた。
ルムに上に実施例1で調製したインク受容層用塗工液の
塗工後の層厚が10μmとなるようにワイヤーバーにて
塗工乾燥してインク受容層を設けた。
【0115】(シート状のインクジェット記録用シート
の作製)その後、インク受容層を設けたPETフィルム
を3cm×4cmのサイズに切断し、シート状のインク
ジェット記録用シートを作製した。
の作製)その後、インク受容層を設けたPETフィルム
を3cm×4cmのサイズに切断し、シート状のインク
ジェット記録用シートを作製した。
【0116】(インクジェット記録物の作製)得られた
シート状のインクジェット記録用シートに、インクジェ
ットプリンタ(商品名:PM−800C,エプソン社
製)を用いて印字して、インクジェット記録物を得た。
シート状のインクジェット記録用シートに、インクジェ
ットプリンタ(商品名:PM−800C,エプソン社
製)を用いて印字して、インクジェット記録物を得た。
【0117】比較例2
(インク受容層の作製)厚さ75μmの市販PETフィ
ルムに上に実施例1で調製したインク受容層用塗工液の
塗工後の層厚が10μmとなるようにワイヤーバーにて
塗工乾燥してインク受容層を設けた。
ルムに上に実施例1で調製したインク受容層用塗工液の
塗工後の層厚が10μmとなるようにワイヤーバーにて
塗工乾燥してインク受容層を設けた。
【0118】(微細孔層の形成)インク受容層の上に、
実施例1で調製した多層構造高分子微粒子分散液を、ダ
イコーターを用いて塗布し、60℃で乾燥して、厚さ3
μmの微細孔層を形成した。
実施例1で調製した多層構造高分子微粒子分散液を、ダ
イコーターを用いて塗布し、60℃で乾燥して、厚さ3
μmの微細孔層を形成した。
【0119】(シート状のインクジェット記録用シート
の作製)その後、インクジェット記録用シートを3cm
×4cmのサイズに切断し、シート状のインクジェット
記録用シートを作製した。
の作製)その後、インクジェット記録用シートを3cm
×4cmのサイズに切断し、シート状のインクジェット
記録用シートを作製した。
【0120】(インクジェット記録物の作製)得られた
シート状のインクジェット記録用シートに、インクジェ
ットプリンタ(商品名:PM−800C,エプソン社
製)を用いて印字し、その後、120℃に加熱したゴム
ローラで微細孔層を熱圧処理することによって、インク
受容層上の微細孔層を非孔質化(造膜)させたインクジ
ェット記録物を得た。
シート状のインクジェット記録用シートに、インクジェ
ットプリンタ(商品名:PM−800C,エプソン社
製)を用いて印字し、その後、120℃に加熱したゴム
ローラで微細孔層を熱圧処理することによって、インク
受容層上の微細孔層を非孔質化(造膜)させたインクジ
ェット記録物を得た。
【0121】比較例3
(インク受容層の作製)厚さ60μmの市販PETフィ
ルムに上に実施例1で調製したインク受容層用塗工液の
塗工後の層厚が10μmとなるようにワイヤーバーにて
塗工乾燥してインク受容層を設けた。
ルムに上に実施例1で調製したインク受容層用塗工液の
塗工後の層厚が10μmとなるようにワイヤーバーにて
塗工乾燥してインク受容層を設けた。
【0122】(微細孔層の形成)インク受容層の上に、
実施例2で調製した高分子微粒子分散液を、ダイコータ
ーを用いて塗布し、60℃で乾燥して、厚さ3μmの微
細孔層を形成した。
実施例2で調製した高分子微粒子分散液を、ダイコータ
ーを用いて塗布し、60℃で乾燥して、厚さ3μmの微
細孔層を形成した。
【0123】(シート状のインクジェット記録用シート
の作製)その後、インクジェット記録用シートを3cm
×4cmのサイズに切断し、シート状のインクジェット
記録用シートを作製した。
の作製)その後、インクジェット記録用シートを3cm
×4cmのサイズに切断し、シート状のインクジェット
記録用シートを作製した。
【0124】(インクジェット記録物の作製)得られた
シート状のインクジェット記録用シートに、インクジェ
ットプリンタ(商品名:PM−800C,エプソン社
製)を用いて印字し、その後、120℃に加熱したゴム
ローラで微細孔層を熱圧着することによって、インク受
容層上の微細孔層を非孔質化(造膜)させたインクジェ
ット記録物を得た。
シート状のインクジェット記録用シートに、インクジェ
ットプリンタ(商品名:PM−800C,エプソン社
製)を用いて印字し、その後、120℃に加熱したゴム
ローラで微細孔層を熱圧着することによって、インク受
容層上の微細孔層を非孔質化(造膜)させたインクジェ
ット記録物を得た。
【0125】得られたインクジェット記録物について、
下記の評価を行い、その結果を表1に示した。
下記の評価を行い、その結果を表1に示した。
【0126】〔印字部の解像性〕
(評価基準)
○:インク吸収性が良好で、印字部の解像性も良好であ
る △:解像性の悪い部分と良い部分がある ×:受容層面でのインクの溢れが著しく、実用上問題あ
り
る △:解像性の悪い部分と良い部分がある ×:受容層面でのインクの溢れが著しく、実用上問題あ
り
【0127】〔インク吸収性〕
(評価基準)
○:インク吸収性が良好で、印字部の解像性も良好であ
る △:受容層面において、インクが溢れる部分と吸収性が
良い部分がある ×:受容層面でのインクの溢れが著しく、実用上問題あ
り
る △:受容層面において、インクが溢れる部分と吸収性が
良い部分がある ×:受容層面でのインクの溢れが著しく、実用上問題あ
り
【0128】〔耐擦傷性〕インクジェットプリンタで印
字された記録画像が視認できる記録物表面を砂消しゴム
で約20Nの荷重で50往復擦り、表面の状態を判定し
た。 (評価基準) ○:殆ど傷がつかず、記録画像に殆ど変化がない ×:削れて、記録画像が消失する
字された記録画像が視認できる記録物表面を砂消しゴム
で約20Nの荷重で50往復擦り、表面の状態を判定し
た。 (評価基準) ○:殆ど傷がつかず、記録画像に殆ど変化がない ×:削れて、記録画像が消失する
【0129】〔耐水性〕インクジェットプリンタで印字
された記録画像が視認できる記録物を水に2時間浸漬
し、記録画像の状態を判定した。 (評価基準) ○:記録画像に変化が全くない △:インク受容層端部の記録画像が水によってやや滲む ×:記録画像全体が水によってやや滲む
された記録画像が視認できる記録物を水に2時間浸漬
し、記録画像の状態を判定した。 (評価基準) ○:記録画像に変化が全くない △:インク受容層端部の記録画像が水によってやや滲む ×:記録画像全体が水によってやや滲む
【0130】〔耐汚染性〕
(評価基準)インクジェットプリンタで印字された記録
画像が視認できる記録物を市販赤インク(パイロット社
製)の希釈水溶液(10%)に10分間浸漬し、記録画
像の状態を判定した。 ○:インク受容層は全く汚染されない △:インク受容層の端部が赤く着色した ×:インク受容層全体が赤く着色した
画像が視認できる記録物を市販赤インク(パイロット社
製)の希釈水溶液(10%)に10分間浸漬し、記録画
像の状態を判定した。 ○:インク受容層は全く汚染されない △:インク受容層の端部が赤く着色した ×:インク受容層全体が赤く着色した
【0131】〔微細孔層の端部剥がれ〕
(評価基準)インクジェット記録用シートの端部を砂消
しゴムで約20Nの荷重で50往復擦り、端部の微細孔
層の状態を判定した。 ○:微細孔層は全く剥がれない ×:微細孔層の一部が剥がれる
しゴムで約20Nの荷重で50往復擦り、端部の微細孔
層の状態を判定した。 ○:微細孔層は全く剥がれない ×:微細孔層の一部が剥がれる
【0132】
【表1】
【0133】
【発明の効果】本発明によれば、画像の解像性、インク
吸収性が優れ、且つ耐擦傷性、耐水性、耐汚染性が優れ
るインクジェット記録物を得ることが可能である。ま
た、インク受容層および微細孔層を別の支持体に一旦形
成した貼着シートを採用するので、連続して塗工でき、
カード基板などの剛直なプラスチック板にもインク受容
層を形成することができる。更に、実施例3や4の構成
を採用すると、インク受容層およびインク受容層面の端
部を含めてインク受容層を保護する微細孔層を形成する
と、端部からの水や汚れを防ぐことができる。本発明の
インクジェット記録用シートは、インク受容層を有さな
い被着体にインクジェット記録機能を付与することがで
き、その記録像は印字の解像性が優れ、耐擦傷性、耐水
性、耐汚染性に優れるので、ICカードや磁気カードな
どのカードなどに適用できるものである。
吸収性が優れ、且つ耐擦傷性、耐水性、耐汚染性が優れ
るインクジェット記録物を得ることが可能である。ま
た、インク受容層および微細孔層を別の支持体に一旦形
成した貼着シートを採用するので、連続して塗工でき、
カード基板などの剛直なプラスチック板にもインク受容
層を形成することができる。更に、実施例3や4の構成
を採用すると、インク受容層およびインク受容層面の端
部を含めてインク受容層を保護する微細孔層を形成する
と、端部からの水や汚れを防ぐことができる。本発明の
インクジェット記録用シートは、インク受容層を有さな
い被着体にインクジェット記録機能を付与することがで
き、その記録像は印字の解像性が優れ、耐擦傷性、耐水
性、耐汚染性に優れるので、ICカードや磁気カードな
どのカードなどに適用できるものである。
【図1】第1の発明の一実施態様のインクジェット記録
用シートを説明する平面図である。
用シートを説明する平面図である。
【図2】図1のA−A線における断面図である。
【図3】第2の発明の一実施態様のインクジェット記録
用シートを説明する平面図である。
用シートを説明する平面図である。
【図4】図3のB−B線における断面図である。
【図5】第3の発明の一実施態様のインクジェット記録
用シートを説明する平面図である。
用シートを説明する平面図である。
【図6】図5のC−C線における断面図である。
【図7】図1のインクジェット記録用シートを粘着加工
を施したインクジェット記録用貼着シートの構成を説明
する断面図である。
を施したインクジェット記録用貼着シートの構成を説明
する断面図である。
【図8】図3のインクジェット記録用シートを粘着加工
を施したインクジェット記録用貼着シートの構成を説明
する断面図である。
を施したインクジェット記録用貼着シートの構成を説明
する断面図である。
【図9】図5のインクジェット記録用シートを粘着加工
を施したインクジェット記録用貼着シートの構成を説明
する断面図である。
を施したインクジェット記録用貼着シートの構成を説明
する断面図である。
【図10】図7或いは図8或いは図9のインクジェット
記録用貼着シートを被着体に貼着し、記録後、微細孔層
を非孔質化したインクジェット記録物を説明する平面図
である。
記録用貼着シートを被着体に貼着し、記録後、微細孔層
を非孔質化したインクジェット記録物を説明する平面図
である。
【図11】図7のインクジェット記録用貼着シートを被
着体に貼着し、記録後、微細孔層を非孔質化したインク
ジェット記録物を説明する断面図であり、図10のD−
D線における断面説明図である。
着体に貼着し、記録後、微細孔層を非孔質化したインク
ジェット記録物を説明する断面図であり、図10のD−
D線における断面説明図である。
【図12】図8のインクジェット記録用貼着シートを被
着体に貼着し、記録後、微細孔層を非孔質化したインク
ジェット記録物を説明する断面図であり、図10のD−
D線における断面の説明図である。
着体に貼着し、記録後、微細孔層を非孔質化したインク
ジェット記録物を説明する断面図であり、図10のD−
D線における断面の説明図である。
【図13】図9のインクジェット記録用貼着シートを被
着体に貼着し、記録後、微細孔層を非孔質化したインク
ジェット記録物を説明する断面図であり、図10のD−
D線における断面の説明図である。
着体に貼着し、記録後、微細孔層を非孔質化したインク
ジェット記録物を説明する断面図であり、図10のD−
D線における断面の説明図である。
【図14】本発明の一実施態様のインクジェット記録用
シートを説明する平面図である。
シートを説明する平面図である。
【図15】図14のE−E線における断面の説明図であ
る。
る。
【図16】図14のE−E線における断面の説明図であ
る。図15とは、樹脂層を有する点で相違するが、平面
図は図14で共通する。
る。図15とは、樹脂層を有する点で相違するが、平面
図は図14で共通する。
【図17】図14のE−E線における断面の説明図であ
る。図15とは、樹脂含浸層を有する点で相違するが、
平面図は図14で共通する。
る。図15とは、樹脂含浸層を有する点で相違するが、
平面図は図14で共通する。
1:支持体
2:インク受容層
3:微細孔層
4:樹脂層
5:樹脂含浸層
6:粘着樹脂層
7:剥離シート
8:保護層
9:被着体
10:記録画像
11:インクジェット記録用シート
12:インクジェット記録用シート
13:インクジェット記録用シート
14:インクジェット記録用貼着シート
15:インクジェット記録用貼着シート
16:インクジェット記録用貼着シート
17:インクジェット記録物
18:インクジェット記録物
19:インクジェット記録物
Claims (8)
- 【請求項1】支持体、支持体の少なくとも片面の一部分
に形成されたインク受容層、インク受容層上に、該イン
ク受容層およびその端部を被うように形成された高分子
微粒子を含む微細孔層を有し、該微細孔層は、インクジ
ェット記録法により記録を行なった後、加熱処理するこ
とにより非孔質化することができることを特徴とするイ
ンクジェット記録用シート。 - 【請求項2】支持体上に形成されたインク受容層の周囲
の支持体上に、樹脂層を有する請求項1記載のインクジ
ェット記録用シート。 - 【請求項3】支持体、支持体の少なくとも片面の一部に
形成されたインク受容層、および該インク受容層の周囲
の領域を含浸用樹脂によって含浸した樹脂含浸層、イン
ク受容層および樹脂含浸層上に形成された高分子微粒子
を含む微細孔層を有し、該微細孔層は、インクジェット
記録法により記録を行なった後、加熱処理することによ
り非孔質化することができることを特徴とするインクジ
ェット記録用シート。 - 【請求項4】含浸用樹脂が溶媒溶解性高分子樹脂である
ことを特徴とする請求項3記載のインクジェット記録用
シート。 - 【請求項5】含浸用樹脂が水分散性高分子樹脂であるこ
とを特徴とする請求項3記載のインクジェット記録用シ
ート。 - 【請求項6】水分散性高分子樹脂が熱可塑性樹脂である
ことを特徴とする請求項5記載のインクジェット記録用
シート。 - 【請求項7】支持体のインク受容層および微細孔層を有
さない面に、貼着手段を有する請求項1〜6の何れか一
項に記載のインクジェット記録用シート。 - 【請求項8】請求項1〜請求項7のいずれか一項に記載
のインクジェット記録用シートを被着体に貼着した後、
インクジェット記録法により記録を行い、次いで加熱処
理することにより微細孔層を非孔質化したインクジェッ
ト記録物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002096138A JP2003291505A (ja) | 2002-03-29 | 2002-03-29 | インクジェット記録用シートおよびインクジェット記録物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002096138A JP2003291505A (ja) | 2002-03-29 | 2002-03-29 | インクジェット記録用シートおよびインクジェット記録物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003291505A true JP2003291505A (ja) | 2003-10-15 |
Family
ID=29239332
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002096138A Pending JP2003291505A (ja) | 2002-03-29 | 2002-03-29 | インクジェット記録用シートおよびインクジェット記録物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003291505A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010165997A (ja) * | 2009-01-19 | 2010-07-29 | Mitsubishi Paper Mills Ltd | 導電性パターン形成用基材および導電性部材 |
JP2012040690A (ja) * | 2010-08-12 | 2012-03-01 | Hokuetsu Kishu Paper Co Ltd | インクジェット記録シート |
JP2013022826A (ja) * | 2011-07-21 | 2013-02-04 | Seiko Epson Corp | 画像記録装置、画像記録方法、プログラム、プログラム記録媒体 |
JP2013208906A (ja) * | 2013-05-16 | 2013-10-10 | Hokuetsu Kishu Paper Co Ltd | インクジェット記録シート |
JP2014067952A (ja) * | 2012-09-27 | 2014-04-17 | Mitsubishi Paper Mills Ltd | 導電性パターン形成用基材および導電性部材 |
WO2020241159A1 (ja) * | 2019-05-31 | 2020-12-03 | 大日本印刷株式会社 | 熱転写プリンタ、印画物の製造方法、印画物、熱転写シートと中間転写媒体の組合せ、中間転写媒体、及び熱転写シート |
-
2002
- 2002-03-29 JP JP2002096138A patent/JP2003291505A/ja active Pending
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010165997A (ja) * | 2009-01-19 | 2010-07-29 | Mitsubishi Paper Mills Ltd | 導電性パターン形成用基材および導電性部材 |
JP2012040690A (ja) * | 2010-08-12 | 2012-03-01 | Hokuetsu Kishu Paper Co Ltd | インクジェット記録シート |
JP2013022826A (ja) * | 2011-07-21 | 2013-02-04 | Seiko Epson Corp | 画像記録装置、画像記録方法、プログラム、プログラム記録媒体 |
JP2014067952A (ja) * | 2012-09-27 | 2014-04-17 | Mitsubishi Paper Mills Ltd | 導電性パターン形成用基材および導電性部材 |
JP2013208906A (ja) * | 2013-05-16 | 2013-10-10 | Hokuetsu Kishu Paper Co Ltd | インクジェット記録シート |
WO2020241159A1 (ja) * | 2019-05-31 | 2020-12-03 | 大日本印刷株式会社 | 熱転写プリンタ、印画物の製造方法、印画物、熱転写シートと中間転写媒体の組合せ、中間転写媒体、及び熱転写シート |
JPWO2020241159A1 (ja) * | 2019-05-31 | 2021-09-13 | 大日本印刷株式会社 | 熱転写プリンタ、印画物の製造方法、印画物、中間転写媒体、及び熱転写シート |
KR20210118942A (ko) * | 2019-05-31 | 2021-10-01 | 다이니폰 인사츠 가부시키가이샤 | 열전사 프린터, 인화물의 제조 방법, 인화물, 열전사 시트와 중간 전사 매체의 조합, 중간 전사 매체, 및 열전사 시트 |
KR102645494B1 (ko) * | 2019-05-31 | 2024-03-07 | 다이니폰 인사츠 가부시키가이샤 | 열전사 프린터, 인화물의 제조 방법, 인화물, 열전사 시트와 중간 전사 매체의 조합, 중간 전사 매체, 및 열전사 시트 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
WO2005072956A1 (ja) | 転写シート | |
EP1188573B1 (en) | Recording material and recording method | |
JP2004223956A (ja) | インクジェット記録用転写媒体及び画像形成方法 | |
JP3367397B2 (ja) | インクジェット記録媒体 | |
JP2004203044A (ja) | インクジェットインクドットの直径を増加させる方法 | |
EP1228889B1 (en) | Ink-receiving material and recording method | |
JP2002542063A (ja) | シクロヘキサン・ジメタノール・ジベンゾエートを含む融解性被覆材を有する熱転写材料 | |
JP2003291505A (ja) | インクジェット記録用シートおよびインクジェット記録物 | |
JP3751118B2 (ja) | インクジェット記録体 | |
JP2002166645A (ja) | インクジェット記録用光沢紙 | |
JPH10296945A (ja) | インクジェット式製版印刷版の作成方法 | |
WO2001094124A2 (en) | Image recording medium | |
JPH06183131A (ja) | インクジェット記録シート | |
JP2003191625A (ja) | インクジェット記録用貼着シート、記録体及び記録物 | |
JP2514194B2 (ja) | インクジエツト記録用シ−ト | |
JP2003170659A (ja) | インクジェット記録用媒体及びインクジェット記録物 | |
JP2003170658A (ja) | インクジェット記録用媒体及びインクジェット記録物 | |
JP4613810B2 (ja) | 光沢インクジェット記録用紙の製造方法 | |
JP2005343108A (ja) | 顔料インク用インクジェット記録シート | |
JP2004203037A (ja) | インクジェット記録要素 | |
JP2003039822A (ja) | インクジェット記録用媒体、インクジェット記録物およびインクジェット記録物の製造方法 | |
JP2001253160A (ja) | インクジェット記録シート | |
JP3673666B2 (ja) | 転写媒体、転写画像の製造方法及び転写画像の形成された布帛 | |
JP4375328B2 (ja) | 光沢インクジェット記録用紙 | |
JP2005022334A (ja) | インクジェット記録用シート |