JP4548650B2 - 感圧転写修正テープ - Google Patents

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Description

本発明は、消しゴムなどでは消せない筆記描線やコピー描線等を消去・修正するために使用される感圧転写修正テープに関する。
従来、ボールペン、万年筆、サインペン、タイプライター等で書いた消しゴムでは消せない筆記描線や、PPCコピー等コピー描線等を消去・修正する際には、一般に修正液や自動巻き取り機構を持ったカセットタイプの感圧修正テ−プが提供されている。しかしながら、修正液でこのような誤字等を修正した際には、修正液の乾燥時間が長く、また、修正箇所が平滑になり難い為、再筆記・再印字し難いという問題があった。
また、自動巻き取り機構を持ったカセットタイプの感圧転写修正テープの転写具は、基本的には、カセットと、感圧転写修正テープの巻き出しリールおよび巻き取りリールと、感圧転写修正テープを被修正面に押し付けるためのヘッドとから構成されている。ヘッドを被修正面に押し付けた状態で自動巻き取り機構を持った転写具を動かすと、巻き出しリールから感圧転写修正テープが繰り出され、順次ヘッドで被修正面に押圧され、粘着層側で接着されていく。一方、支持体はヘッドを通過した後、感圧転写層(修正被膜層と粘着層の積層物)から分離され、巻き取りリールに巻き取られる。被修正面の修正部分への感圧転写層の転写が終了した時点でヘッドを被修正面に強く押し付けたのち自動巻き取り機構を持った転写具を持ち上げると、感圧転写層が切断され、修正操作が完了する。被修正面に転写された感圧転写層の修正被覆層上にはボールペン等の筆記具で文字等を書くことができる。
しかしながら、近年、感圧転写修正テープが装着する自動巻き取り機構を持った転写具の小型化や感圧転写修正テープの長尺化が望まれており、そのために、支持体として離型処理したプラスチックフィルムを使用することが提案された。この離型処理したプラスチックフィルムを用いて感圧転写修正テープを薄膜化することによって、これらは実現可能となるが、感圧転写修正テープとしての性能を十分に満足させるまでには至っていない。つまり、支持体としてプラスチックフィルムを使用すると、フィルムが高平滑なので転写した感圧転写層の表面が光沢を有する。この修正被覆層が紙に転写された場合、転写される紙の低平滑な表面は光沢が無いのに対し、転写した修正被覆層表面が光沢を有することになるので、本来目立つべきではない修正部分が際立って見えるという問題が発生する。以下、転写した修正被覆層の表面が光沢を有さない特性を非光沢性という。
前記の問題を解決する為に、支持体の修正被覆層と接する側の離型層中にシリカなどの粒子を含有させて該離型層の表面を凹凸にすることによって、普通紙に対する動摩擦係数の向上ならびに転写された転写層の非光沢性を発現させることが、特許文献1および特許文献2に提案されている。
ところが、支持体としてプラスチックフィルムを用いた場合、感圧転写修正テープの製造工程中において種々のロールやベルトコンベヤーと接触する際、プラスチックフィルムが帯電し、さらに帯電電圧がある値以上になるとプラスチックフィルムの表面に放電が起こり、特に放電が著しい場合には離型処理層が破壊されて感圧転写層の転写が妨げられる問題がある。この問題を解決するために、離型フィルムに帯電防止処理を施す方法が提案されている。
その1つとして、特許文献3には、プラスチックフィルムの片面に離型層を設け、その反対面に帯電防止層を設けた離型フィルムであって、該帯電防止層が導電性カーボンブラックを含有するポリエステル樹脂、メラミン樹脂等の有機樹脂からなる離型フィルムが提案されている。
特開2000−154353号公報(段落0019) 特開2000−204325号公報(段落0029) 特開2000−158611号公報(段落0022、0053〜0055等)
しかしながら、特許文献1〜2に記載された方法は、感圧転写修正テープに非光沢性を付与することはできるが、プラスチックフィルムの帯電に伴って発生する問題を解決できない。一方、特許文献3に記載された離型フィルムを感圧転写修正テープの支持体として用いることにより、感圧転写修正テープの製造工程中やテープの繰り出し、走行時の帯電が減少し、プラスチックフィルムの帯電障害を防ぐことは可能となるが、離型層が単にシリコーン樹脂液を塗布しただけのものであるため、非光沢性を発現させることができない。
本発明は、感圧転写修正テープとしての性能を十分に満たし、装着する自動巻き取り機構を持った転写具の小型化や感圧転写修正テープの長尺化を実現するとともに、転写された感圧転写層表面の非光沢性に優れ、かつ、プラスチックフィルム支持体が帯電しにくく感圧転写層の転写不良が生じない感圧転写修正テープを提供することを課題とする。
本発明者らは、感圧転写修正テープとしての性能を十分に満足させつつ、感圧転写修正テープを薄膜化して、自動巻き取り機構を持った転写具の小型化や感圧転写修正テープの長尺化を可能とするとともに、感圧転写修正テープを自動巻き取り機構を持った転写具に装着して使用する場合に、感圧転写層表面の非光沢性を得るべく、しかも、修正テープの製造工程中において種々のロールやベルトコンベヤーと接触してもプラスチックフィルムが帯電し難くなり、離型処理層が破壊されることで発生する感圧転写層の転写不良が起こり難くなるべく鋭意研究を重ねた結果、プラスチックフィルム支持体の修正被覆層と接する側の離型層に導電性カーボンブラックを含有させることが最適であることを見出し、遂に本発明を完成したものである。
すなわち、本発明は下記のとおりである。
1)プラスチックフィルム支持体上に、少なくとも修正被覆層と粘着層とが順次積層されてなる感圧転写層を有する感圧転写修正テープであって、該支持体の少なくとも片面に離型層が設けられており、該支持体の修正被覆層と接する側の離型層が、導電性カーボンブラックを1〜30質量%含有することを特徴とする感圧転写修正テープ、および
2)前記導電性カーボンブラックの一次粒子径が20〜60nmである上記1)記載の感圧転写修正テープ、および
3)前記導電性カーボンブラックの比表面積が100m/g以上である上記1)又は2)に記載の感圧転写修正テープ。
本発明によれば、感圧転写修正テープを薄膜化しても満足な性能を有し、かつ、感圧転写修正テープを装着する自動巻き取り機構を持った転写具の小型化や、感圧転写修正テープの長尺化を実現し、感圧転写層表面の非光沢性を付与することのできる感圧転写修正テープを提供することができる。
且つ、本発明によれば、感圧転写修正テープの製造工程中においては、種々のロールやベルトコンベヤーと接触してもプラスチックフィルムが帯電し難くなり、プラスチックフィルム離型層の変化が少なく、離型層が破壊されることで発生する感圧転写層の転写不良が起こり難い感圧転写修正テープを提供することができる。
また、転写走行時においては、巻き出しリールから感圧転写修正テープが繰り出される際に帯電が少なく、支持体の離型層の破壊が抑えられるため修正被覆層の転写不良がなくなり、さらに、支持体同士がまとわり付くことが抑制され、感圧転写層を円滑に繰り出すことのできる感圧転写修正テープを提供することができる。
以下、本発明について詳細に説明する。本発明の感圧転写修正テープは、プラスチックフィルム支持体の片面に、少なくとも修正被覆層と粘着層とが順次積層されてなる感圧転写層を有する感圧転写修正テープであって、該支持体の少なくとも片面に離型層が設けられており、該支持体の修正被覆層と接する側の離型層が、導電性カーボンブラックを1〜30質量%含有するものである。
支持体の材質としては、特に制限されず、例えば、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステルフィルム、ポリプロピレンフィルムやポリエチレンフィルム等のポリオレフィンフィルム等のプラスチックフィルムを挙げることができる。
支持体の厚さは、感圧転写修正テープとしての機能を損なわない観点から3〜30μmの範囲が好ましい。厚さが3μm未満では、リボン状に加工した際、強度が弱く実用上支障をきたす可能性が高く、一方、30μmより厚くなると、コンパクト化に支障をきたす上、曲げ剛性が高くなって感圧転写修正テープの弛み等を生じやすく、所望箇所に転写し難くなる。より好ましくは10〜25μmの範囲である。
支持体の少なくとも片面には、シリコーン樹脂等からなる離型層を設け、支持体の修正被覆層と接する側の離型層には導電性カーボンブラックを、乾燥後の離型層中の含有量が1〜30質量%となるように配合する。離型層に導電性カーボンブラックを含有させることにより、離型層およびプラスチックフィルムの帯電防止効果と、離型層の表面を凹凸にする効果が得られる。
支持体背面(修正被覆層を設ける側と反対側の面をいう、以下同様)には、必要に応じて、導電性カーボンブラックを配合しないシリコーン樹脂等からなる離型層を形成して、保存中における感圧転写層と支持体背面との間の接着(ブロッキング)を防止するようにしても良い。
上記の離型層に用いる離型剤としては、シリコーン樹脂やフッ素樹脂、ワックスなどが挙げられるが、硬化性シリコーン樹脂を主成分とした離型剤が好ましい。硬化性シリコーン樹脂としては、付加溶剤型、付加無溶剤型、縮合溶剤型、UV溶剤型、UV無溶剤型、EB無溶剤型等いずれのタイプであっても良い。また、離型層の形成に用いる離型剤溶液中にはゲル化防止剤、密着向上剤、アンチブロッキング剤等が添加されていても良い。
離型層を形成する場合は、例えば、離型剤、導電性カーボンブラック、必要に応じて添加されるその他の添加剤と、溶媒とを混合して離型剤樹脂液を調製し、これをプラスチックフィルム支持体上に塗工し、乾燥する。乾燥後の離型層の厚みは、0.1〜5μmの範囲が好ましい。
本発明で用いる導電性カーボンブラックとしては、公知の導電性カーボンブラックをいずれも使用することができる。これらの導電性カーボンブラックの中でも、一次粒子径が20〜60nm程度の鎖状構造のつながりを保持するカーボンブラックが好ましく、製造方法の違いによりアセチレンブラック、ケッチェンブラック、ファーネスブラックに分類される。一次粒子径が前記の範囲内であれば、離型層表面に適度な凹凸を付与し、感圧転写層の光沢を抑制することができる点で好ましい。アセチレンブラックとしては、電気化学工業社製電化アセチレンブラック;ケッチェンブラックとしては、アクゾケミカル社製ケッチェンブラックEC、ケッチェンブラックEC−600JD;ファーネスブラックとしては、キャボット社製バルカンXC−72、三菱化学株式会社製#3030等が挙げられる。これらの導電性カーボンブラックは1種単独又は2種以上を併用して用いることができる。
離型層中における導電性カーボンブラックの含有量は、カーボンブラックのタイプや分散方法、硬化性シリコーン樹脂の種類により異なるが、1〜30質量%必要であり、好ましくは1〜10質量%の範囲である。離型層中の含有量が1質量%未満であると、帯電防止の効果が得られにくい。一方、30質量%を超えると帯電防止性は得られるものの、導電性カーボンブラックの基材への着色により修正被覆層の転写の際に修正箇所の視認性に劣るという欠点があり、好ましくない。
上記の導電性カーボンブラックの中でも、少量添加で優れた帯電防止性を付与できる点で、比表面積(窒素吸着によるBET法)が100m/g以上の導電性カーボンブラックが好ましい。より好ましくは、比表面積が200〜1500m/gの範囲のものである。比表面積が大きいカーボンブラックは、少量添加でも優れた帯電防止性を付与できるため、前記のカーボンブラックを所定量用いることで基材に透明性が発現し、しかも修正テープに帯電防止性が発現する。導電性カーボンブラックのなかでもケッチェンブラックが特に好ましい。
また、離型層には、本発明の効果を損なわない範囲において、導電性カーボンブラックに非光沢性を付与する無機または有機の微粒子を混合して使用しても良い。前記の無機または有機の微粒子としては、シリカ、酸化チタン、タルク、シリコーン樹脂微粉末、スチレン−アクリル架橋中空ポリマーなどが挙げられる。これらの微粒子は単独で、又は2種以上を併用して用いることができる。
本発明の感圧転写修正テープにおける修正被膜層は特に限定されず、隠蔽力のある顔料とバインダーとしての高分子樹脂と溶剤よりなる分散体を支持体に塗布して形成するものであり、従来の感圧転写修正テープの場合と異ならない。隠蔽力のある顔料としては、ルチル型、アナターゼ型の二酸化チタン、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ケイ酸マグネシウム、ポリスチレン、二酸化ケイ素、アルミナシリケート、ポリメタクリル酸エステル等が挙げられるが、隠蔽力が優れている点から特に二酸化チタンが好ましい。これらの顔料及び高分子樹脂を溶剤に所定の割合で混合分散させて分散体を得る。溶剤としては有機溶剤系、水性の何れでも良い。また分散体には、その他所望に応じ、種々の着色剤や種々の添加剤等を本発明の目的を損なわない範囲で適宜選択して混合することができる。修正被覆層の厚さは、乾燥後において、修正時における隠蔽性を確保するために5〜30μmの範囲とするのが好ましく、より好ましくは10〜25μmの範囲が良い。
本発明の感圧転写修正テープにおける粘着層としては特に限定されず、粘着剤を従来公知の方法で塗工することにより形成される。粘着剤としては公知のものを全て使用することができ、例えば、アクリル樹脂系、ロジン系、ゴム系、ビニル系等の粘着剤を挙げることができる。これらの粘着剤は溶剤系、水性の何れでも良い。粘着層の厚さは乾燥後において0.3〜5μm、好ましくは0.5〜1.5μm程度が適当である。
以下、実施例および比較例を用いて本発明を更に具体的に説明するが、本発明は以下の実施例のみに限定されるものではない。各例中、特に言及しない限り、部および%は質量基準である。
(基材の剥離処理)
厚さ19μmのPETフィルム(基材)の片面に、下記に組成を示すシリコーン樹脂液を乾燥後塗布厚みが約1.0μmになるように塗工し、乾燥して離型層を形成した。PETフィルムの反対側には、シリコーン樹脂液からカーボンブラック粒子を除いた組成のものを、乾燥後塗布厚みが約1.0μmになるように塗工し、乾燥して背面側の離型層を形成した。
成 分 質量部
シリコーン樹脂
(信越シリコーン(株)製KS−774、固形分30%) 300.0
白金触媒 3.0
トルエン 180.0
MIBK(メチルイソブチルケトン) 180.0
カーボンブラック(三菱化学(株)製#3050、一次粒子径40nm) 10.0
(転写テープの作成)
カーボンブラックを含有する離型層上に、下記に組成を示す白色顔料インクを、乾燥後厚さが約20μmとなるように塗工し、乾燥して修正被覆層を形成し、その上にアクリル系粘着剤を乾燥後厚さが約0.5μmになるように塗工し、乾燥して感圧転写修正テープ接着層を形成し、感圧転写修正テープ原反を得た。
成 分 質量部
白色顔料 20.0
体質顔料 15.0
アクリル系樹脂 30.0
分散剤 2.0
有機溶剤 15.0
次に、上記で得られた感圧転写修正テープ原反について、幅5mmにスリットしながら10mの長さをコアに巻き取り、パンケーキ状のサンプルとした。これを自動巻き取り機構を持った転写具に装着した。
修正被覆層と接する側に塗工するシリコーン樹脂液の組成を下記のように変更し、離型層中への導電性カーボンブラック粒子の添加量を変更した他は、実施例1と同様にして感圧転写修正テープを得、これからパンケーキを作製し、転写具に装着して感圧転写修正テープを得た。
成 分 質量部
シリコーン樹脂(信越シリコーン(株)製KS−774) 330.0
白金触媒 3.3
トルエン 660.0
MIBK(メチルイソブチルケトン) 660.0
カーボンブラック(ケッチェンブラックEC、一次粒子径40nm) 1.0
修正被覆層と接する側に塗工するシリコーン樹脂液の組成を下記のように変更し、離型層中への導電性カーボンブラック粒子の添加量を変更した他は、実施例1と同様にして感圧転写修正テープを得、これからパンケーキを作製し、転写具に装着して感圧転写修正テープを得た。
成 分 質量部
シリコーン樹脂(信越シリコーン(株)製KS−774) 230.0
白金触媒 2.3
トルエン 470.0
MIBK(メチルイソブチルケトン) 470.0
カーボンブラック(ケッチェンブラックEC) 30.0
修正被覆層と接する側に塗工するシリコーン樹脂液の組成を下記のように変更し、離型層中への導電性カーボンブラック粒子の添加量を変更した他は、実施例1と同様にして感圧転写修正テープを得、これからパンケーキを作製し、転写具に装着して感圧転写修正テープを得た。
成 分 質量部
シリコーン樹脂(信越シリコーン(株)製KS−774) 320.0
白金触媒 3.2
トルエン 630.0
MIBK(メチルイソブチルケトン) 630.0
カーボンブラック(ケッチェンブラックEC) 5.0
修正被覆層と接する側に塗工するシリコーン樹脂液の組成を下記のように変更し、離型層中への粒子の添加を、導電性カーボンブラックとシリカを混合させた他は、実施例1と同様にして感圧転写修正テープを得た。これからパンケーキを作製し、転写具に装着して感圧転写修正テープを得た。
成 分 質量部
シリコーン樹脂(信越シリコーン(株)製KS−774) 330.0
白金触媒 3.3
トルエン 660.0
MIBK(メチルイソブチルケトン) 660.0
カーボンブラック(ケッチェンブラックEC) 1.0
シリカ(日本アエロジル(株)製R972、一次粒子径16μm) 0.1
(比較例1)
修正被覆層と接する側に塗工するシリコーン樹脂液の組成を下記のように変更し、離型層中への導電性カーボンブラック粒子の添加量を変更した他は、実施例1と同様にして感圧転写修正テープを得、これからパンケーキを作製し、転写具に装着して感圧転写修正テープを得た。
成 分 質量部
シリコーン樹脂(信越シリコーン(株)製KS−774) 330.0
白金触媒 3.3
トルエン 670.0
MIBK(メチルイソブチルケトン) 670.0
カーボンブラック(ケッチェンブラックEC) 0.1
(比較例2)
修正被覆層と接する側に塗工するシリコーン樹脂液の組成を下記のように変更し、離型層中への導電性カーボンブラック粒子の添加量を変更した他は、実施例1と同様にして感圧転写修正テープを得、これからパンケーキを作製し、転写具に装着して感圧転写修正テープを得た。
成 分 質量部
シリコーン樹脂(信越シリコーン(株)製KS−774) 170.0
白金触媒 1.7
トルエン 330.0
MIBK(メチルイソブチルケトン) 330.0
カーボンブラック(ケッチェンブラックEC) 50.0
(比較例3)
修正被覆層と接する側に塗工するシリコーン樹脂液の組成を下記のように変更し、離型層中への粒子の添加を導電性カーボンブラックからシリカに変更した他は、実施例1と同様にして感圧転写修正テープを得、これからパンケーキを作製し、転写具に装着して感圧転写修正テープを得た。
成 分 質量部
シリコーン樹脂(信越シリコーン(株)製KS−3502) 300.0
白金触媒 3.0
トルエン 600.0
MIBK(メチルイソブチルケトン) 600.0
シリカ(日本アエロジル(株)製R972、一次粒子径16μm) 3.0
(比較例4)
修正被覆層と接する側に塗工するシリコーン樹脂液の組成を下記のように変更し、離型層中への導電性カーボンブラック粒子の添加から、帯電防止剤(ポリジアリルジメチルアンモニウムクロライド)に変更した他は、実施例1と同様にして感圧転写修正テープを得た。これからパンケーキを作製し、転写具に装着して感圧転写修正テープを得た。
成 分 質量部
シリコーン樹脂(信越シリコーン(株)製KS−3502) 120.0
白金触媒 1.2
トルエン 240.0
MIBK(メチルイソブチルケトン) 240.0
帯電防止剤(日東紡績(株)製PAS−H−10L) 60.0
実施例1〜5および比較例1〜4で得られた感圧転写修正テープの性能を、下記に示す方法で評価した。その結果を表1にまとめて示す。
(修正被覆層塗工時の帯電性)
静電電位測定器(春日電気社製「KSD−0108」)を使用し、離型処理を施したプラスチック支持体上に、修正被覆層を1500m塗工した時点のプラスチック支持体の帯電量(kV)を測定した。
(転写走行性)
作製したパンケーキ状のサンプルを、自動巻き取り機構を持った転写具に装着した後、修正被覆層の転写を行い、転写走行中に、支持体の支持体同士や転写具へのまとわりつきが発生するか否かを確認した。
○:支持体のまとわりつきが見られる
×:支持体のまとわりつきが見られない
(視認性)
転写テープの感圧転写層を紙に転写する際、支持体を通して修正箇所が見えるかどうかを目視にて確認し、次の基準に沿って評価した。
○:支持体を通して修正箇所の確認がしやすい
×:支持体を通して修正箇所の確認がしにくい
(修正インク残留物)
転写テープの感圧転写層を紙に転写した後、支持体上の修正インク残留物を目視にて確認し、次の基準に沿って評価した。
○:修正インク残留物が見られない
×:修正インク残留物が見られる
(光沢度)
感圧転写修正テープを用い、500gの転写荷重下でPPC用紙に転写して得られた転写物の表面の光沢度を測定した。
使用機器:グロスチェッカ((株)堀場製作所製「IG−330」)
測定条件:60度光沢測定(JIS Z 8741に準ずる)
測定値が低いほど非光沢性が良好である。35以下であることが望ましく、次の基準に沿って評価した。
○:35以下
×:36以上
Figure 0004548650
表1の性能試験結果から、本発明の感圧転写修正テープは、修正被覆層と接する側の離型層中に導電性カーボンブラックが含まれているため、感圧転写修正テープの製造工程中において、種々のロールやベルトコンベヤーと接触しても帯電し難くなり、かつ、支持体の離型層の破壊が生じなくなり修正被覆層の転写不良が生じないことがわかる。また、本発明の感圧転写修正テープは、転写された修正被覆層の非光沢性も確保できた(実施例1〜4)。また、修正被覆層と接する側の離型層中に導電性カーボンブラックとシリカを含有させた場合も、転写された修正被覆層の非光沢性と帯電防止性が確保できた(実施例5)。
導電性カーボンブラックの添加量が少ない場合(比較例1)は、帯電防止の効果が得られにくく、一方、添加量が多すぎる場合(比較例2)は、帯電防止性は得られるものの、導電性カーボンブラックの基材への着色により修正被覆層の転写の際に修正箇所の視認性に劣るという欠点があった。
修正被覆層と接する側の離型層中に導電性カーボンブラックを含有しない場合(比較例3)は、転写された修正被覆層の非光沢性は確保できたものの、感圧転写修正テープの製造工程中において支持体の帯電が激しく、支持体の離型層の破壊により修正被覆層の転写不良が発生した。
修正被覆層と接する側の離型層中に帯電防止剤を含有する場合(比較例4)は、感圧転写修正テープの製造工程中において帯電し難くなり、かつ、支持体の離型層の破壊がなくなり修正被覆層の転写不良が生じないものの、転写された修正被覆層の光沢性は抑制できなかった。

Claims (3)

  1. プラスチックフィルム支持体上に、少なくとも修正被覆層と粘着層とが順次積層されてなる感圧転写層を有する感圧転写修正テープであって、該支持体の少なくとも片面に離型層が設けられており、該支持体の修正被覆層と接する側の離型層が、導電性カーボンブラックを1〜30質量%含有することを特徴とする感圧転写修正テープ。
  2. 前記導電性カーボンブラックの一次粒子径が20〜60nmである請求項1に記載の感圧転写修正テープ。
  3. 前記導電性カーボンブラックの比表面積が100m/g以上である請求項1又は2に記載の感圧転写修正テープ。
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