JP4471280B2 - 変色性感圧転写修正テープおよび転写具 - Google Patents

変色性感圧転写修正テープおよび転写具 Download PDF

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Description

本発明は、消しゴムなどでは消せない筆記描線やコピー描線等を消去・修正するために使用される変色性感圧転写修正テープおよびそれを装着した転写具に関する。更に詳細には、水等の揮発性液体を吸液することにより、修正被覆層が透明化又は半透明化する感圧転写修正テープおよびそれを装着した転写具に関する。
従来、ボールペン、万年筆、サインペン、タイプライターなどで書いた消しゴムなどでは消せない筆記描線や、PPCコピーなどコピー描線等を消去・修正する際には、一般に修正液や自動巻き取り機構を持ったカセットタイプの感圧転写修正テープが提供されている。しかしながら、修正液でこのような誤字などを修正した際には、修正液の乾燥時間が長く、また、修正箇所が平滑になり難いため再筆記・再印字し難いという問題があった。
自動巻き取り機構を持ったカセットタイプの感圧転写修正テープの転写具は、基本的には、カセットと、感圧転写修正テープの供給リールおよび巻き取りリールと、感圧転写修正テープを被修正面に押しつけるための転写ヘッドとから構成されている。ヘッドを被修正面に押しつけた状態で自動巻き取り機構を持った転写具を動かすと、供給リールから感圧転写修正テープが繰り出され、順次ヘッドで被修正面に押圧され粘着層側で接着されていく。一方、支持体はヘッドを通過した後、感圧転写層(修正被覆層と粘着層の積層物)から分離され、巻き取りリールに巻取られる。被修正面の修正部分への感圧転写層の転写が終了した時点でヘッドを被修正面に強く押しつけたのち自動巻き取り機構を持った転写具を持ちあげると、感圧転写層が切断され、修正操作が完了する。被修正面に転写された感圧転写層の修正被覆層上にはボールペンなどの筆記具で文字などを書くことができる。
しかしながら、従来の感圧転写修正テープを装着する自動巻き取り機構を持った転写具を用いて感圧転写した際に、転写ヘッドを被修正部分に接近させると、その転写ヘッド自体が障害物となって、その被修正部分が作業者から確認することができなくなり、被修正部分に対して正確に修正塗膜を転写することができず、複数回の塗付作業が必要となったり、或いは、一旦塗布された修正塗膜を部分的に剥離しなければならないという欠点があった。そのため、転写具の転写ヘッドを透明にする提案もなされているが(特許文献1)、転写ヘッドを透明にしたとしても、修正被覆層がその本来の目的から白色不透明であるため、視野を遮り、被修正部分を確認することは容易ではなく、上記の問題点を解決するに到っていない。
特開平9−156298号公報
本発明は、上記従来のものの有する欠点を改良するものであり、感圧転写層を被修正部分に正確に転写することが可能で、しかも、修正操作終了後直ぐに再筆記可能な感圧転写修正テープを提供することを課題とする。また、本発明は、転写具を使用する際の被修正部分に対する転写終了位置の確認が容易で、細かい部分に感圧転写層を正確に転写することができる転写具を提供することを課題とする。
本発明者は、感圧転写修正テープを自動巻き取り機構を持った転写具に装着して使用する場合の課題に着目し、従来の感圧転写修正テープとしての性能を十分に満足させつつ、かつ、感圧転写層を被転写部分に正確に転写できる感圧転写修正テープを得るべく鋭意研究を重ねた結果、従来の修正被覆層と粘着層との間に多孔性粒子含有層を形成することにより上記課題を解決できることを見出し、本発明に到達した。
すなわち、本発明は下記のとおりである。
1)透明シート状支持体の片面に、直接又は離型層を介して修正被覆層と粘着層が順次積層されてなる感圧転写層を有する感圧転写修正テープであって、前記修正被覆層が、隠蔽性顔料及びバインダー樹脂を含む第1修正被覆層(支持体側)と、多孔性粒子及びバインダー樹脂を含み、揮発性の液体を吸液すると透明化又は半透明化する第2修正被覆層(粘着層側)とから構成されてなり、前記第1修正被覆層と第2修正被覆層との厚み比が1:3〜1:40の範囲で、かつ、修正被覆層の総厚みが11〜60μmであることを特徴とする感圧転写修正テープ。
本発明の感圧転写修正テープは、自動巻き取り機構を持ったカセットタイプの転写具などに搭載することができ、その種類は特に限定されるものではない。転写ヘッドは透明、半透明、不透明のいずれであってもよいが、テープガイド越しに作業位置を確認できるなどの点より、転写ヘッドを透明又は半透明にした転写具に搭載するのがよい。
したがって、本発明は、転写具容器内に内蔵されると共に、互いに噛合する供給ギアと巻き取りギアとの駆動により、前記転写具の先端に配設される転写ヘッドに対して、供給リールカラーに巻回される未使用の感圧転写修正テープを送り出し巻き取りリールカラーに巻回する転写具であって、前記転写ヘッドが透明又は半透明であり、上記1)記載の感圧転写修正テープを装着してなることを特徴とする転写具を提供する。
本発明によれば、感圧転写修正テープの第2修正被覆層が吸液により透明化又は半透明化するので、被修正部分の確認が容易となり、感圧転写層を被修正部分に正確に転写することができると共に、第1修正被覆層表面は乾燥状態であるので、吸液した液体の蒸発を待つことなく、修正操作終了後直ぐにボールペンなどの筆記具で文字などを書くことができる。
また、上記の感圧転写修正テープを装着した転写具によれば、転写ヘッドがその先端部両側に設けられた転写テープガイドを含めて透明であるので、作業者はその透明の転写テープガイド越しに作業位置の確認並びに被修正部分に対する転写終了位置の確認が容易となるので、細かい部分に確実に感圧転写層を転写することができる。
以下、本発明について詳細に説明する。本発明の感圧転写修正テープは、透明シート状支持体の片面に、直接又は離型層を介して修正被覆層と粘着層が順次積層されてなる感圧転写層を有する感圧転写修正テープであって、前記修正被覆層が、隠蔽性顔料及びバインダー樹脂を含む第1修正被覆層(支持体側)と、多孔性粒子及びバインダー樹脂を含む第2修正被覆層(粘着層側)とから構成されてなり、前記第2修正被覆層に揮発性の液体を吸液させることにより、修正被覆層が透明化又は半透明化するものである。揮発性の液体としては、安全性、コスト、簡易性から水が好適に用いられる。
図1は本発明の感圧転写修正テープの構成例を示す断面模式図である。感圧転写修正テープ1は、透明シート状支持体2の片面に第1修正被覆層3a、第2修正被覆層3bの2層の修正被覆層からなる修正被覆層3を有し、修正被覆層3の上に粘着層4を有している。
支持体は透明シート状のものが使用される。図2に転写具への装着例を示すように、感圧転写層を転写した後の支持体は、転写ヘッド14に巻回されるため、転写時には支持体を通して未使用の感圧転写修正テープを視認することになる。支持体が不透明の場合は、作業位置の確認および被修正部分に対する転写終了位置の確認が困難となり、転写精度を落とすことになり好ましくない。
支持体としては、プラスチック基材や紙基材の何れでもよく、プラスチック基材としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステルフィルム、ポリプロピレンフィルムやポリエチレンフィルム等のポリオレフィンフィルム等を挙げることができる。透明性に優れる点よりプラスチック基材が好ましく、なかでもポリエステルフィルムがより好ましい。また、支持体の片面もしくは両面には、所望に応じてシリコーン樹脂や無機あるいは有機顔料を分散させたシリコーン樹脂などの離型層を形成することもできる。
支持体の厚さは、感圧転写修正テープとしての機能を損なわない観点から3〜60μmの範囲が好ましく、より好ましくは3〜30μmの範囲、更に好ましくは10〜25μmの範囲である。
本発明の感圧転写修正テープにおける第1修正被覆層は、隠蔽力のある顔料(隠蔽性顔料)と、バインダーとしての高分子樹脂等と、溶剤あるいは水とよりなる分散体を支持体に塗布して形成するものであり、従来の感圧転写修正テープの場合と異ならない。第1修正被覆層には、本発明の目的を損なわない範囲で、後記する多孔性粒子が含まれていてもよい。
隠蔽力のある顔料としては、ルチル型、アナターゼ型の二酸化チタン、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ケイ酸マグネシウム、二酸化ケイ素、アルミナシリケート等が挙げられるが、隠蔽力が優れている点から特に二酸化チタンが好ましい。隠蔽性顔料は、それぞれ単独で又は2種以上を混合して使用することもできる。これらの顔料及び高分子樹脂を、溶剤あるいは水に所定の割合で混合分散させて、分散体を得る。溶剤としては有機溶剤系でも、水性でも何れでもよい。また分散体には、その他所望に応じ、種々の着色剤や種々の添加剤等を、本発明の目的を損なわない範囲で適宜選択して混合することができる。
第1修正被覆層の厚さは、修正テープの透明性を損なわずかつ転写直後に再筆記でき、乾燥後において、修正時における隠蔽性を確保するために1〜10μmの範囲とするのが好ましく、より好ましくは3〜8μmの範囲がよい。
本発明の感圧転写修正テープにおける第2修正被覆層は、該修正被覆層を構成する多孔性粒子と、必要に応じて用いられる上記した隠蔽力のある顔料(隠蔽性顔料)と、バインダーとしての高分子樹脂等と、溶剤あるいは水とよりなる分散体を、第1修正被覆層上に塗布して形成するものである。第2修正被覆層は吸液状態で透明化又は半透明化する。
上記の多孔性粒子としては、吸液状態で透明化又は半透明化するものであれば特に制限されるものではなく、例えば微粒子状シリカ、ケイ酸アルミニウム、炭酸マグネシウム等の多孔性無機粒子、架橋型ポリメタクリル酸メチル等の多孔性有機粒子が挙げられる。これらの多孔性粒子は、それぞれ単独で又は2種以上を混合して使用することもできる。前記の多孔性粒子の中でも、透明化及び隠蔽力に優れている点より、ケイ酸アルミニウム、微粒子状シリカが好ましい。多孔性粒子は、屈折率が1.4〜1.7の範囲にあるものがよい。多孔性粒子の粒径は特に限定されるものではないが、0.05〜20μmのものが好適に用いられる。
第2修正被覆層を構成する顔料全体に占める多孔性粒子の割合は、5質量%(以下、「%」と省略する)以上とするのが好ましい。5%未満では吸液状態で修正被覆層が透明化又は半透明化するものの、実用的な被修正部分の確認性を得ることができなくなる。一方、多孔性粒子の種類によっては、多孔性粒子の割合が多すぎると修正テープの隠蔽力が低下することがあるため、顔料粒子中の多孔性粒子の割合を好ましくは50〜95%、より好ましくは60〜90%とし、残りを隠蔽力のある顔料にすることが望ましい。
上記した分散体は、多孔性粒子、バインダーとしての高分子樹脂等、及び必要に応じて使用される隠蔽性顔料を、溶剤あるいは水に所定の割合で混合分散させて得る。溶剤としては有機溶剤系でも、水性でも何れでも良い。また分散体には、その他所望に応じ、種々の着色剤や種々の添加剤等を、本発明の目的を損なわない範囲で適宜選択して混合することができる。
第2修正被覆層の厚さは、吸液状態において透明性を確保するためにかつ乾燥後において隠蔽性を確保するために10〜50μmの範囲とすることが好ましく、より好ましくは15〜45μmの範囲がよい。
第1修正被覆層及び第2修正被覆層に用いられるバインダーとしての高分子樹脂としては、例えばスチレン−ブタジエン共重合体、ネオプレン樹脂、ポリイソブチレン樹脂、アクリル系樹脂、ポリアクリル酸エステル、ポリ酢酸ビニル、エチレン−酢酸ビニル共重合体、スチレン−エチレン−ブチレン−スチレン共重合体、飽和または不飽和の脂環族炭化水素樹脂等が挙げられる。
顔料粒子とバインダーとしての高分子樹脂との割合は、特に限定されず、第2修正被覆層の場合には、該修正被覆層が吸液状態で透明又は半透明化する範囲で選択すればよい。重量比で、顔料粒子:バインダー=2.5:1〜7.0:1とするのが好ましく、より好ましくは3.0:1〜5.0:1である。バインダーに対する顔料粒子の割合が2.5未満の場合は、修正被覆層への吸液性が悪くなり、転写時に塗膜が伸びて所望とする箇所で切断し難くなる。7.0を超える場合は、転写時に塗膜にクラックが入り易くなる。また、転写後の塗膜表面に顔料粉が析出するチョーキング現象が発生し易くなる。
本発明の感圧転写修正テープにおいて、修正被覆層の総厚み(第1修正被覆層と第2修正被覆層の合計厚み)は11〜60μmであり、好ましくは18〜50μm、より好ましくは25〜50μmである。第1修正被覆層と第2修正被覆層の厚み比は、1:3〜1:40の範囲である。第1修正被覆層は主修正被覆層で、隠蔽性及び再筆記性に寄与するのに対し、第2修正被覆層は補助修正被覆層として、透明性確保と隠蔽性に寄与する。修正被覆層の総厚みは、11μm以上であれば十分な隠蔽性を確保することができ、60μm以下であれば修正被覆層の透明化性を確保することができる。また、第1修正被覆層に対する第2修正被覆層の厚み比が3未満の場合は、修正被覆層の総厚みに占める第2修正被覆層の比率が低く第1修正被覆層の占める比率が高くなるため、修正被覆層の透明化性を確保するのが難しくなる。一方、前記の厚み比が40を超える場合は、修正被覆層の総厚みに占める第2修正被覆層の比率が高く第1修正被覆層の占める比率が低くなるため、隠蔽性が不十分となったり再筆記性が不良になったりする。
本発明の感圧転写修正テープにおける粘着層としては特に限定されず、粘着剤を従来公知の方法で塗工することにより形成される。粘着剤としては公知のものを全て使用することができ、例えば、アクリル樹脂系、ロジン系、ゴム系、ビニル系などの粘着剤を挙げることができるが、初期の透明性にも経時的な透明性にも優れるアクリル樹脂系粘着剤が好ましい。これらの粘着剤は溶剤系でも水性でも何れでも良い。粘着層の厚さは乾燥後において0.3〜5μm、好ましくは0.5〜1.5μm程度が適当である。
以下、実施例及び比較例を用いて本発明を更に具体的に説明するが、本発明は以下の実施例のみに限定されるものではない。各例中、特に言及しない限り、部は質量基準である。
(実施例1)
両面が剥離処理された厚み25μmのポリエチレンテレフタレートフイルム上に、粒子径0.27μmの二酸化チタン(商品名:チタニックスJR−800、テイカ社製)30部、粒子径4.8μmの炭酸カルシウム10部、炭化水素系有機溶剤40部、トルエン5部、バインダー樹脂(スチレン−エチレン−ブチレン−スチレン共重合体)5部、バインダー樹脂(脂環族炭化水素樹脂)5部、分散剤としてポリアミノアマイドと酸エステル塩(商品名:Disperbyk−101、ビックケミー社製)2部、を均一に混合攪拌してなる分散体を厚みが1μmになるように塗工し、第1修正被覆層を得た。この第1修正被覆層上に、粒子径5.0μmの多孔性ケイ酸アルミニウム(商品名:アルミニウムシリケートP−820、独国デグッサ社製、屈折率1.46〜1.48)40部、粒子径4.8μmの炭酸カルシウム10部、炭化水素系有機溶剤40部、トルエン5部、バインダー樹脂(スチレン−エチレン−ブチレン−スチレン共重合体)5部、バインダー樹脂(脂環族炭化水素樹脂)5部、分散剤としてポリアミノアマイドと酸エステル塩(商品名:Disperbyk−101、ビックケミー社製)2部、を均一に混合攪拌してなる分散体を厚みが40μmとなるように塗工し、第2修正被覆層を得た。さらにこの修正被覆層上に、アクリル系粘着剤を厚みが1μm以下となるように塗工し感圧粘着層を積層させ、感圧転写修正テープを得た。
(実施例2)
両面が剥離処理された厚み25μmのポリエチレンテレフタレートフイルム上に、粒子径0.25μmの二酸化チタン(商品名:チタニックスJR−600A、テイカ社製)30部、粒子径4.8μmの炭酸カルシウム10部、水40部、アクリル系エマルジョン樹脂(固形分47%)20部、分散剤(商品名:Disperbyk−192、ビックケミー社製)3部、を均一に混合攪拌してなる分散体を厚みが10μmとなるように塗工し、第1修正被覆層を得た。この第1修正被覆層上に、粒子径4.0〜5.3μmの多孔性球状シリカ(商品名:ゴットボールAF−16C、鈴木油脂社製、屈折率1.5)30部、粒子径4.8μmの炭酸カルシウム10部、水40部、アクリル系エマルジョン樹脂(固形分47.0%)20部、分散剤(商品名:Disperbyk−192、ビックケミー社製)3部、を均一に混合攪拌してなる分散体を厚みが30μmとなるように塗工し、第2修正被覆層を得た。さらにこの修正被覆層上に、アクリル系粘着剤を厚みが1μm以下となるように塗工し感圧粘着層を積層させ、感圧転写修正テープを得た。
(実施例3)
表1に示す塗工液組成に従い、二酸化チタンおよび炭酸カルシウムの配合量を変えた以外は実施例1と同様の実験条件で、厚さ4μmの第1修正被覆層を得た。この第1修正被覆層上に、多孔性ケイ酸アルミニウムおよび炭酸カルシウムの配合量を変えた以外は、表1に示す塗工液組成に従い実施例1と同様の実験条件で、厚さ35μmの第2修正被覆層を得た。さらにこの修正被覆層上に、アクリル系粘着剤を厚みが1μm以下となるように塗工し感圧粘着層を積層させ、感圧転写修正テープを得た。
(実施例4)
表1に示す塗工液組成に従い、二酸化チタンおよび炭酸カルシウムの配合量を変えた以外は実施例2と同様の実験条件で、厚さ7μmの第1修正被覆層を得た。この第1修正被覆層上に、多孔性球状シリカおよび炭酸カルシウムの配合量を変えた以外は、表1に示す塗工液組成に従い実施例2と同様の実験条件で、厚さ32μmの第2修正被覆層を得た。さらにこの修正被覆層上に、アクリル系粘着剤を厚みが1μm以下となるように塗工し感圧粘着層を積層させ、感圧転写修正テープを得た。
(実施例5)
表1に示す塗工液組成に従い、実施例1と同様の実験条件で、厚さ4μmの第1修正被覆層を得た。この第1修正被覆層上に、表1に示す塗工液組成に従い、実施例1と同様の実験条件で、厚さ20μmの第2修正被覆層を得た。さらにこの修正被覆層上に、アクリル系粘着剤を厚みが1μm以下となるように塗工し感圧粘着層を積層させ、感圧転写修正テープを得た。
(比較例1)
両面が剥離処理された厚み25μmのポリエチレンテレフタレートフイルム上に、実施例1で用いたものと同じ、二酸化チタン30部、炭酸カルシウム10部、炭化水素系有機溶剤40部、トルエン5部、バインダー樹脂(スチレン−エチレン−ブチレン−スチレン共重合体)5部、バインダー樹脂(脂環族炭化水素樹脂)5部、分散剤としてポリアミノアマイドと酸エステル塩2部を均一に混合攪拌してなる分散体を、厚みが28μmとなるように塗工し、修正被覆層を得た。さらにこの修正被覆層上に、アクリル系粘着剤を厚みが1μm以下となるように塗工し感圧粘着層を積層させ、感圧転写修正テープを得た。
(比較例2〜比較例5)
第1修正被覆層と第2修正被覆層の厚みを表1のように変更した以外は、実施例1と同様の条件で感圧転写修正テープを得た。
実施例1〜5及び比較例1〜5で得られた感圧転写修正テープについて、次の方法により性状および性能を評価した。
(修正被覆層の厚さ)
次の方法により測定した。感圧転写修正テープを液体窒素中で凍結させた後に、修正被覆層を支持体から切断して試料を作製し、走査型電子顕微鏡により該試料の断面写真(倍率2000倍)をとり、6μmの間隔で20箇所の厚さを測定し、その平均値として求めた。
(印刷文字の視認性)
感圧転写修正テープを、図2に示す透明樹脂製の転写ヘッドが配設された転写具「商品名:修正テープモノPL((株)トンボ鉛筆製)」に搭載し、感圧転写修正テープの側面断面より水を染み込ませ、以下の基準により評価した。
○:修正塗膜が水を含んで透明化する。この修正塗膜を、文字が印刷された紙へ転写 したときに、通常の使用操作であっても転写ヘッド14の裏側にある印刷文字が 視認でき、修正塗膜を転写終了とさせたい位置で修正操作を完了することができ る。
×:水を含んだ修正塗膜を、文字が印刷された紙へ転写したときに、通常の使用操作 で転写ヘッド14の裏側にある印刷文字を視認できず、修正塗膜を転写終了とさ せたい位置で修正操作を完了することができない
(転写直後の再筆記性)
修正操作完了後直ちに、転写層上に油性ボールペン「BIZNO」(トンボ鉛筆社製)を用いて筆記した。
○:筆記可能
△:筆記線がかすれ、転写層が一部剥がれる
×:筆記不能
(隠蔽性)
アプリケーターを用いて黒色紙に各分散体を均一に塗布した後乾燥させ、得られた塗膜の隠蔽状態を観察し、次の基準に従って評価した。
○:紙面の黒色が視覚されない。
△:紙面の黒色が若干視覚される。
×:紙面の黒色が視覚される。
感圧転写修正テープの性状および評価結果を表1にまとめて示した。
Figure 0004471280
表1の結果から、本発明の感圧転写修正テープは、印刷文字の視認性、転写直後の再筆記性及び隠蔽性に優れていた。これに対し、第1修正被覆層のみで構成された感圧転写修正テープは、印刷文字の視認性が不良であった。また、修正被覆層の総厚みが範囲外の場合、第1修正被覆層と第2修正被覆層の厚み比が範囲外の場合は、いずれも本発明の目的を達成することができなかった。
本発明の感圧転写修正テープの構成例を示す断面模式図である。 本発明の転写具の一実施形態を示す外観図である。
符号の説明
1 感圧転写修正テープ
2 透明シート状支持体
3 修正被覆層
3a 第1修正被覆層
3b 第2修正被覆層
4 粘着層
5a 隠蔽性顔料
5b 多孔性粒子
6 バインダー樹脂
11 転写具
12 転写具本体
13 開口部
14 転写ヘッド
15 ガイド
16 弾性舌片
17 スライド式キャップ

Claims (2)

  1. 透明シート状支持体の片面に、直接又は離型層を介して修正被覆層と粘着層が順次積層されてなる感圧転写層を有する感圧転写修正テープであって、前記修正被覆層が、隠蔽性顔料及びバインダー樹脂を含む第1修正被覆層(支持体側)と、多孔性粒子及びバインダー樹脂を含み、揮発性の液体を吸液すると透明化又は半透明化する第2修正被覆層(粘着層側)とから構成されてなり、前記第1修正被覆層と第2修正被覆層との厚み比が1:3〜1:40の範囲で、かつ、修正被覆層の総厚みが11〜60μmであることを特徴とする感圧転写修正テープ。
  2. 転写具容器内に内蔵されると共に、互いに噛合する供給ギアと巻き取りギアとの駆動により、前記転写具の先端に配設される転写ヘッドに対して、供給リールカラーに巻回される未使用の感圧転写修正テープを送り出し巻き取りリールカラーに巻回する転写具であって、前記転写ヘッドが透明又は半透明であり、請求項1記載の感圧転写修正テープを装着してなることを特徴とする転写具。
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