JPH10309893A - 修正用転写テープ - Google Patents

修正用転写テープ

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JPH10309893A
JPH10309893A JP13594797A JP13594797A JPH10309893A JP H10309893 A JPH10309893 A JP H10309893A JP 13594797 A JP13594797 A JP 13594797A JP 13594797 A JP13594797 A JP 13594797A JP H10309893 A JPH10309893 A JP H10309893A
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JP
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JP13594797A
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English (en)
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Mika Nishigori
美花 錦織
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Sakura Color Products Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 裏側に対する隠蔽性がより高く、修正前の文
字が紙の裏から透けて見えることのない修正用転写テー
プの開発を課題する。 【解決手段】 基材層2と塗膜層10を備え、被着体の
表面に塗膜を転写して、被着体の像を隠蔽する修正用転
写テープ1であり、前記塗膜層10は、被着体と同系色
に着色された表面向き隠蔽層4と、被着体の像と同系色
に着色された裏向き隠蔽層5と、粘着層6とを持つ。粘
着層6とは別途に裏面向き隠蔽層5を持つので、多量の
顔料を配合することができ、裏面に対する隠蔽性能が高
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、修正用転写テープ
に関するものであり、特に紙やシート等の薄物の被着体
に描かがれた文字や図画等の像を消去・修正するのに適
するものである。
【0002】
【従来の技術】紙等に記載した文字を消去・修正する道
具として、修正用転写テープが知られている。図3は、
従来技術の修正用転写テープの層構成を示す断面図であ
る。従来技術の修正用転写テープ100は、ポリエチレ
ンフィルム等の基材101に、剥離層102、隠蔽層1
03及び粘着層104が順次積層されたものである。そ
して隠蔽層103は、紙等の被着体に合わせて白色に着
色されている。
【0003】修正用転写テープ100は、文字の修正部
分等に粘着層104側を押し当て、基材101側からヘ
ラ等の押圧具によって押圧し、被着体に塗膜を転写し
て、誤記した文字等を隠す。そして塗膜の表面にボール
ペンや万年筆等の筆記具によって新たな文字等を記載す
る。
【0004】ところで修正用転写テープ100で隠蔽さ
れた文字等は、表面側からは見えないが、紙等の裏側か
ら透かして見れば、修正前に文字が比較的はっきりと浮
かび上がり、修正前の文字が判読できてしまう問題があ
る。この様に修正前の文字が判読できることは、例えば
商品の定価を修正する様な場合に、誠に都合が悪い。そ
こでこの要請に鑑み、特開平6−92085号公報に、
紙の裏側に修正前の文字が透けない工夫がされた修正用
転写テープが開示されている。
【0005】特開平6−92085号公報に開示された
修正用転写テープは、上記した粘着層104を文字等と
同系色に着色したものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】特開平6−92085
号公報に開示された従来技術の修正用転写テープは、粘
着層104が隠蔽される文字等と同系色であるため、紙
の裏側から透かして見た時に文字等が粘着層104の色
に紛れ、文字の判読が困難となる。従来技術の修正用転
写テープは、旧来のそれに比べると紙の裏側からの判読
は困難であり、一見しただけでは、元の文字が何であっ
たかは判らない。しかしながら、従来技術の修正用転写
テープ100は、粘着層104に顔料等を配合して着色
するものであるから、粘着層104本来の機能たる粘着
性を確保するために、顔料等の配合量に限界がある。そ
のため従来技術の修正用転写テープ100は、裏側への
隠蔽作用は完全とはいえず、ぼんやりながらではあるが
裏側から修正前の文字等が判読可能である。そのため、
従来技術の修正用転写テープ100は、一般的な用途に
は適するものの、前記した様な商品の定価を修正した様
な場合には、隠蔽性能が不十分である。そこで本発明
は、従来技術の上記した問題点に注目し、裏側に対する
隠蔽性がより高い修正用転写テープの開発を課題とする
ものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】そして上記した目的を達
成するために請求項1記載の発明は、基材層と塗膜層を
備え、被着体の表面に塗膜を転写して、被着体の像を隠
蔽する修正用転写テープにおいて、前記塗膜層は、被着
体と同系色に着色された表面向き隠蔽層と、被着体の像
と同系色に着色された裏面向き隠蔽層と、粘着層とを有
することを特徴とする修正用転写テープである。
【0008】また同様の目的を達成するための請求項2
に記載の発明は、基材層と塗膜層を備え、被着体の表面
に塗膜を転写して、被着体の像を隠蔽する修正用転写テ
ープにおいて、前記塗膜層は、可視光線の反射率が70
%以上の表面向き隠蔽層と、可視光線の透過率が50%
以下の裏面向き隠蔽層と、粘着層とを有することを特徴
とする修正用転写テープである。
【0009】請求項1及び2に記載の修正用転写テープ
は、粘着層とは別途に裏面向き隠蔽層を持つ。そのため
従来技術に比して、より多量の顔料を配合することがで
き、裏面に対する隠蔽性能が高い。特に請求項1に記載
の修正用転写テープでは、裏面向き隠蔽層が被着体の像
と同系色に着色されており、裏面から見た場合に被着体
の像が紛れ、像の判読が極めて困難となる。
【0010】また請求項2に記載の修正用転写テープ
は、裏面向き隠蔽層の可視光線の透過率が50%以下で
あるため、表側を光に透かした場合に、表側からの光が
透過せず、裏から見ても文字等は判読できない。また請
求項2に記載の修正用転写テープでは、表面向き隠蔽層
の可視光線の反射率が70%以上であるため、表面に新
たな文字等を記載した場合に、文字が浮き出る。そのた
め文字等の修正が容易である。
【0011】
【発明の実施の形態】以下さらに本発明の実施形態につ
いて説明する。図1は、本発明の実施形態の修正用転写
テープの層構成を示す断面図である。図2は、転写器具
の一例を示す正面図である。
【0012】本発明の修正用転写テープ1は、基材(基
材層)2に、剥離層3、表面向き隠蔽層4、裏面向き隠
蔽層5及び粘着層6が順次積層されたものである。本発
明の修正用転写テープ1では、表面向き隠蔽層4と裏面
向き隠蔽層5及び粘着層6が塗膜層10として紙等に転
写される。
【0013】以下、各層の内容について説明する。本発
明に用いる基材2としては、ポリエチレンテレフタレー
ト(PET)、ポリエチレンナフタレートなどのポリエ
ステルフィルム、或いはポリエチレン、ポリプロピレン
などのプラスチックフィルムや紙を用いることができ
る。基材2の厚さは約10〜50μmが適当である。
【0014】剥離層3は離型剤の層であり、保存中の塗
膜層10(表面向き隠蔽層4と裏面向き隠蔽層5及び粘
着層6)と基材2裏面との接着を防止したり、塗膜層1
0が基材2から容易にはがれて転写できるように設けら
れたものである。剥離層3には、たとえばシリコーン樹
脂、フッ素系樹脂などが使用できる。
【0015】表面向き隠蔽層4は、媒材と媒材中に含有
された着色顔料とからなる。表面向き隠蔽層4は、着色
顔料によって被着体と同系色に着色され、且つ可視光線
の反射率が70%以上である。
【0016】また表面向き隠蔽層4の素材には、修正用
転写テープに要求されるその他の要件、たとえば切断
性、耐ひび割れ性、転写性、筆記性などの諸性質がすぐ
れている点から以下に述べるものが好ましく用いられ
る。
【0017】ここで切断性とは、塗膜層に圧力を加えた
ときにその部分が他の部分から容易に切れ、余分な部分
が転写されないことをいう。耐ひび割れ性とは、所望箇
所に塗膜層が転写されたとき、その塗膜層がひび割れな
どしないことをいう。転写性とは、圧力が加えられた部
位の塗膜層が完全に転写されることをいう。筆記性と
は、転写された塗膜層上に鉛筆、ボールペンなどの筆記
具により筆記したときに筆圧による塗膜層の盛り上りが
生じないことをいう。
【0018】すなわち本発明の好ましい実施形態におい
ては、表面向き隠蔽層4における媒材の伸び率(常温で
の測定値、以下同様)が3.5×102 %以上であり、
前記表面向き隠蔽層4は空隙率が30〜50%である多
孔質構造を有し、かつその破断強度(常温での測定値、
以下同様)が1.7×102 g/mm2 以下であるものが
好ましい。
【0019】なお表面向き隠蔽層4の前記空隙率とは次
式で示されるものである。
【0020】 空隙率(%)=〔(A−B/C)/A〕×100 ここで、A、B、Cはつぎのことを表わす。
【0021】 A:表面向き隠蔽層4の厚さ(ミリトロン厚さ測定機に
よる測定値、μm) B:表面向き隠蔽層4の固形分塗布量(g/m2 ) C:表面向き隠蔽層4の固形分を5kg/cm2 の圧力で圧
縮成形したものを密度勾配管法で測定して得た密度(g
/cm3 ) 本発明の修正用転写テープが紙面などに押しつけられた
とき、感圧塗膜層10は粘着層6によって強く接着され
るのであるが、表面向き隠蔽層4の破断強度が1.7×
102 g/mm2 以下であると、圧が加えられた箇所と圧
が加えられていない箇所との境界線でほぼ確実に切断で
き、良好な切断性を有することとなる。
【0022】一方、前記表面向き隠蔽層4には媒材とし
て前記の大きな伸び率を有するものを用いているので、
表面向き隠蔽層4は被着体に柔軟に対応して転写される
結果、耐ひび割れ性に優れ、かつ局部的な非転写などを
生ぜず良好な転写性を示す。
【0023】もし単純に表面向き隠蔽層4の媒材の伸び
率を高くすれば、前記境界線を越えた転写されるべきで
ない部位の塗膜層も転写された箇所に引きづられて基材
から剥離されてしまう傾向となるが、表面向き隠蔽層4
を前記の様に30〜50%の空隙率を有する多孔質構造
とすることによって、媒材の伸び率を3.5×102
以上にしても転写された箇所に引きづられてその近くの
転写されていない箇所までもが基材から剥離するという
現象を防止している。つまり、表面向き隠蔽層4を前記
空隙率を有する多孔質構造にすることによって、表面向
き隠蔽層4に伸び率の大きな媒材を用いながら良好な切
断性がえられる前記破断強度をもたせているのである。
【0024】さらに表面向き隠蔽層4は、転写の際に与
えられた圧力によってその多孔質構造が破壊され、転写
後は転写前よりも緻密な層となる。その結果転写後表面
向き隠蔽層4上にボールペンや鉛筆で筆記をしても隣接
部分が盛り上るようなこともなく、優れた筆記性を発揮
する。
【0025】さらに表面向き隠蔽層4の媒材をゴム状の
樹脂と、伸び率の小さいガラス状の樹脂とを混合して構
成すると、前記転写後の表面向き隠蔽層4の硬さが増
し、筆記に適したほどよい硬さを有しながら切断性のよ
り一層優れた表面向き隠蔽層4をうることができる。
【0026】さらにゴム状の樹脂にガラス状の樹脂を混
合した媒材では、染料を含むインクによって書かれた文
字を修正するときでも、そのインクの染料が当該表面向
き隠蔽層4に滲透し表面向き隠蔽層4の隠蔽力を阻害す
るという問題も生じない。またゴム状の樹脂とガラス状
の樹脂との混合割合を調節することで筆記感をより改善
することも可能である。
【0027】また表面向き隠蔽層4の空隙率を30〜5
0%としたこととの関係で、粘着層の接着剤の乾燥後の
塗布量を好ましくは1〜5g/m2 (より好ましくは2
〜4g/m2 )にすることによって、転写後に接着剤が
空隙を通って転写後の表面向き隠蔽層4の表面ににじみ
だすことが防げ、転写後の表面向き隠蔽層4の表面が他
物と接着するようなこともない。
【0028】前記媒材としては前記伸び率を満す樹脂が
単独でも使用可能であるが、とくにゴム状の樹脂とガラ
ス状の樹脂との組み合せからなるもの、特に伸び率が
4.5×102 %以上のゴム状の樹脂と伸び率が50%
以下のガラス状の樹脂との組み合せからなるものが好ま
しい。
【0029】使用できるゴム状の樹脂としては可塑剤を
少量しか含有しなくても柔軟性を有するものが好まし
く、たとえばスチレン−ブタジエン−スチレンブロック
共重合体(SDS)、スチレン−エチレン−ブチレン−
スチレンブロック共重合体(SEBS)、スチレン−ブ
タジエンゴム、スチレン−イソプレン−スチレンブロッ
ク共重合体(SIS)、スチレン−エチレン/プロピレ
ンブロック共重合体(SEP)、ウレタンゴム、フッ素
ゴム、アクリロニトリル−ブタジエンゴム、エチレン−
酢酸ビニル共重合体、エチレン−エチルアクリレート共
重合体、クロロスルホン化ポリエチレン、環化ゴムなど
通常の合成ゴムないしゴム状樹脂などの1種または2種
以上があげられる。
【0030】また前記ガラス状の樹脂としては、伸び率
が小さく、融点ないし軟化点が100℃以上、かつ高い
硬度を有するものが好ましい。使用できる好ましいガラ
ス状の樹脂としては、たとえば飽和または不飽和の脂環
式炭化水素系樹脂、スチレン−アクリル系共重合体樹
脂、ケトン樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹
脂、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィ
ン樹脂などの1種または2種以上があげられる。
【0031】前記好ましい媒材における前記ゴム状の樹
脂とガラス状の樹脂との配合割合は、使用するゴム状の
樹脂の伸び率とガラス状の樹脂の伸び率によって変りう
るが、媒材の伸び率が3.5 ×102 %以上となるように調
整する。この際伸び率が4.5×102 %以上のゴム状の樹
脂と伸び率が50%以下のガラス状の樹脂とを組み合せて
使用することによって、柔軟性、筆記性、切断性などの
点でより優れた性質の媒材をうることができる。具体的
には、ゴム状の樹脂10部(重量部、以下同じ)に対して
ガラス状の樹脂2〜30部、好ましくは5〜15部である。
このような配合割合にしてえられる媒材は適当な弾性を
有し転写後の表面向き隠蔽層4への筆記性に優れた表面
向き隠蔽層4を形成する。ガラス状の樹脂の配合が前記
範囲を越えるか、ガラス状の樹脂のみとすると、表面向
き隠蔽層4の柔軟性が失なわれ、転写時にひび割れが生
じやすくなる。ガラス状の樹脂の配合が前記範囲未満で
は、筆記性が悪くなるほか表面向き隠蔽層4の切断性が
低下する。媒材をゴム状の樹脂のみで構成すると切断性
がより低下する。
【0032】前記表面向き隠蔽層4に、前記の空隙率を
もたせるためには通常多孔質調整剤が混合される。該多
孔質調整剤としては、たとえば炭酸マグネシウム、炭酸
カルシウム、炭酸バリウム、硫酸バリウム、酸化アルミ
ニウム、二酸化ケイ素、セライト、クレー、タルクなど
があげられる。多孔質調整剤の平均粒径は1〜20μmの
範囲が好ましい。粒径が小さすぎると切断性が低下し、
大きすぎると筆記性が劣化する。
【0033】前記多孔質調整剤は媒材10部に対して5〜
40部、好ましくは8〜18部の割合で混合される。多孔質
調整剤が多すぎるとチョーキング現象が発生し、多孔質
調整剤が不足するか全く用いられないと表面向き隠蔽層
4の切断性が低下する。
【0034】前記表面向き隠蔽層4の空隙率の調整は、
前記多孔質調整剤の種類、量などの選択によって行なう
ことができる。空隙率が30%未満では切断性が低下し、
50%を越えると筆記性、耐ひび割れ性が低下する。
【0035】前記表面向き隠蔽層4の破断強度(オート
グラフAG-100A (株)島津製作所製引張試験機による測
定値、以下同様)は1.7 ×102 g/mm2 以下であるのが
好ましい。破断強度が前記範囲より大きいと、切断性が
低下する。破談強度の下限値は通常0.4 ×102 g/mm2
である。
【0036】表面向き隠蔽層4は、修正部分が目立たな
い様に、着色顔料によって被着体と同系色に着色され
る。修正処理の被着体は一般に白色の紙であるから、表
面向き隠蔽層4は通常白色に着色される場合が多い。し
かし被着体が白色以外の色に着色された紙などのばあい
は、表面向き隠蔽層4を対象物の地色とほぼ同じ色に着
色し、修正部分が他の部分と見分けられず、目立たない
ようにする。
【0037】前記白色顔料としては酸化チタン粉末が隠
蔽力がすぐれている点から主として用いられる。白色顔
料は隠蔽力の点から平均粒径が0.1 〜1.0 μm程度のも
のが好ましい。
【0038】なお白色顔料に加えて色彩を調整するため
の色彩調整剤を混合してもよい。その例にはアルミニウ
ム粉末、銅粉末、真鍮粉末、染料などがある。
【0039】本発明で用いる白色顔料以外の着色以外の
着色顔料としては、チタンエロ−、酸化鉄系、群青、コ
バルトブルー、酸化クロムグリーン、スピネルグリー
ン、黄鉛、クロムバーミリオン、カドミウムエロー、カ
ドミウムレッドなどの無機顔料、アゾレーキ系、ハンザ
系、ベンズイミダゾロン系、モノアゾ系、ジアリライド
系、ピラゾロン系、縮合アゾ系、フタロシアニン系、キ
ナクリドン系、ペリレン系、ペリノン系、ジオキサジン
系、アンスラキノン系、イソインドリノン系などの有機
顔料があげられる。
【0040】着色顔料の使用量は媒材に対する分散性、
隠蔽力などにもよるが、媒材10部に対して5〜40部、好
ましくは10〜20部である。着色顔料の使用量が多すぎる
と表面向き隠蔽層4の表面に顔料粉が析出するチョーキ
ング現象が発生し、使用量が少なすぎるばあいには隠蔽
力が不足する。
【0041】表面向き隠蔽層4を白色以外の色に着色す
るばあい、白色顔料以外の前記着色顔料は酸化チタンと
併用して、それらの比較的劣る隠蔽力を補うようにする
のが好ましい。そのばあい、酸化チタンは媒材10部に対
して少なくとも5部、特に少なくとも10部使用するのが
好ましく、その他の着色顔料はこれと酸化チタンの合計
量が媒材10部に対して5〜40部、特に10〜20部となるよ
うに使用するのが好ましい。
【0042】前記表面向き隠蔽層4の乾燥後の厚さは約
20〜40μmが適当である。厚さ20μm未満では隠蔽力が
不足し、厚さが40μmをこえると修正後の用紙をコピー
したときに、修正部分と未修正部分との境界が影となっ
てコピーされてみにくくなる。
【0043】裏面向き隠蔽層5は、前記した表面向き隠
蔽層4と同様に媒材と媒材中に含有された着色顔料とか
らなる。裏面向き隠蔽層5は、被着体の像と同系色に着
色され、且つ可視光線の透過率が50%以下である。裏
面向き隠蔽層5に使用される媒材には、前記した表面向
き隠蔽層4と同一の媒材が採用可能である。また着色顔
料には、例えばカーボンブラックが使用可能である。
【0044】粘着層6は、具体的には感圧接着剤の層で
ある。感圧接着剤としては紙に対して強い接着力を有し
前記フィルム状基材に対しては接着力が低いものが望ま
しく、従来より知られている感圧接着剤がいずれも使用
できる。たとえばアクリル系、ロジン系などのものがあ
げられ、具体的にはDNC-(商品名、大日本インキ工業
(株)製)、AB-461(商品名、昭和高分子(株)製)、
ニカゾールTS662 (商品名、日本カーバイド工業(株)
製)などがあげられる。
【0045】粘着層6の厚さは1〜5g/m2 、好まし
くは2〜4g/m2 とするのがよい。この範囲を越える
厚さの粘着層6を設けたばあいには、リボン状の製品を
パンケーキ状に加工したとき巻芯部で裏移り(すなわち
粘着層6や隠蔽層が基材の裏側に接着する現象)が発生
しやすい。一方この範囲よりも薄い粘着層6とした場合
には、転写不良、再筆記性の低下などの欠点が生じる。
【0046】本発明の修正用転写テープを使用して修正
するには、被修正面に当該テープをその粘着層6が接す
るように重ね、適宜の押圧具で押圧して塗膜層を転写す
ればよい。また図2の様な転写器具10を用いて転写さ
れる場合も多い。
【0047】
【発明の効果】請求項1及び2に記載の修正用転写テー
プは、粘着層とは別途に裏面向き隠蔽層を持つので、よ
り多量の顔料を配合することができ、裏面に対する隠蔽
性能が高い。そのため請求項1に記載の修正用転写テー
プでは、被着体の像が紛れ易く、像の判読が極めて困難
となる効果がある。また請求項2に記載の修正用転写テ
ープは、表側からの光が透過せず、裏から見ても文字等
は判読できない効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の修正用転写テープの層構成
を示す断面図である。
【図2】転写器具の一例を示す正面図である。
【図3】従来技術の修正用転写テープの層構成を示す断
面図である。
【符号の説明】
1 修正用転写テープ 2 基材(基材層) 3 剥離層 4 表面向き隠蔽層 5 裏面向き隠蔽層 6 粘着層 10 塗膜層

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材層と塗膜層を備え、被着体の表面に
    塗膜を転写して、被着体の像を隠蔽する修正用転写テー
    プにおいて、前記塗膜層は、被着体と同系色に着色され
    た表面向き隠蔽層と、被着体の像と同系色に着色された
    裏面向き隠蔽層と、粘着層とを有することを特徴とする
    修正用転写テープ。
  2. 【請求項2】 基材層と塗膜層を備え、被着体の表面に
    塗膜を転写して、被着体の像を隠蔽する修正用転写テー
    プにおいて、前記塗膜層は、可視光線の反射率が70%
    以上の表面向き隠蔽層と、可視光線の透過率が50%以
    下の裏面向き隠蔽層と、粘着層とを有することを特徴と
    する修正用転写テープ。
JP13594797A 1997-05-09 1997-05-09 修正用転写テープ Pending JPH10309893A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010012734A (ja) * 2008-07-07 2010-01-21 Union Chemicar Co Ltd 透かし判読不能修正テープ
JP2016068528A (ja) * 2014-10-01 2016-05-09 ゼネラル株式会社 感圧修正テープ
JP2020187299A (ja) * 2019-05-16 2020-11-19 株式会社リコー 画像形成方法、プログラム及び画像形成装置

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