JPH08104848A - 粘着テープ - Google Patents

粘着テープ

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JPH08104848A
JPH08104848A JP6262081A JP26208194A JPH08104848A JP H08104848 A JPH08104848 A JP H08104848A JP 6262081 A JP6262081 A JP 6262081A JP 26208194 A JP26208194 A JP 26208194A JP H08104848 A JPH08104848 A JP H08104848A
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JP
Japan
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layer
thickness
tape
tacky
hiding
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JP6262081A
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English (en)
Inventor
Eiichi Okabe
鋭一 岡部
Nobuo Yokouchi
伸生 横内
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Pentel Co Ltd
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Pentel Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 セロハン、アセテート、延伸ポリプロピレ
ン、延伸ポリエステル、ポリ塩化ビニリデンから選ばれ
たフィルム基材の片面に、酸化チタンの顔料容積濃度が
50%以上である隠蔽層と粘着層とを順次形成し、他面
を粗化してなる粘着テープ。 【効果】 セパレート用のプラスチック基材がなく、文
書等の修正及び訂正箇所や不要な部分が透けて見えるこ
とがないよう確実に隠蔽することができ、乾式複写機を
使用して複写した場合にコピーの影ができず、テープデ
ィスペンサーにて容易に且つ綺麗に切断できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、文書等の修正及び訂正
箇所に貼着しても、下の文字が透けて見えることがな
く、その上から再度文字等を書くことができ、乾式複写
機にて複写しても修正箇所の外周部が線として黒く写る
ことのない粘着テープであって、セパレート用の支持材
を必要とせずテープディスペンサーにて容易に、しかも
切り口が綺麗に切断できる粘着テープに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、インキ等で書かれたり、各種プリ
ンターで印字された文書などの修正や訂正には修正液
や、紙を基材とする修正テープが使用されている。これ
らのうち、修正液は酸化チタンを主とする白色顔料とバ
インダー樹脂と溶剤とからなる液体であり、修正及び訂
正箇所をつけ筆型の刷毛や液内蔵型塗布具にて塗布する
ものであるが、溶剤を使用しているため塗布後の乾燥に
時間がかかり、直ちに修正や訂正ができないという問題
を有している。
【0003】一方、紙を基材とする修正テープは上質紙
の片面に粘着層を設け、これにセパレート用の支持材を
ラミネートしたものであり、修正及び訂正箇所に貼り着
ければ直ちに修正や訂正ができるものの、基材である上
質紙は隠蔽力が小さいため、修正個所や訂正個所が透け
て見えるという問題がある。
【0004】上記のような修正テープの問題を解決する
ために隠蔽力を向上した修正テープも提案されている。
例えば、実開昭51−11046号公報には、基材であ
る紙にアルミ箔をラミネートした修正テープが開示され
ている。しかしながら、紙を基材としたテープは実用的
な強度を満足させるため基材である紙の厚みを厚くする
必要が有り、従って、乾式複写機を使用して複写を行っ
た場合には貼り着けたテープの外周部が線として黒く写
る(コピーの影)という問題がある。また、テープディ
スペンサーを使用して切断した場合、紙が厚いために容
易に切断できず、しかも切断面が紙繊維で毛羽立つとい
う問題や、基材である紙への粘着層の貼り着きを防止す
るためにセパレート用の支持材が必要であり、この支持
材を剥がして使用しなければならないという不便もあっ
た。
【0005】厚みを薄くしてコピーの影をなくしたもの
としては感圧転写テープが提案されている。例えば、実
開昭60−177934号公報には、セパレート用のプ
ラスチック基材の片面に剥離処理を施し、同テープの他
面に酸化チタンを隠蔽材とする薄い隠蔽層を塗設し、隠
蔽層上に粘着層を設けた誤字修正用の積層テープが開示
されている。この積層テープは、修正及び訂正箇所に合
わせてテープ巻回体から所望寸法を切断し、この切断片
の粘着層を紙面などに貼着し、その後にプラスチック基
材を隠蔽層から剥離して使用するものである。この積層
テープも修正及び訂正箇所に貼り着ければ直ちに修正や
訂正ができ、修正液のようには乾燥時間を要しないとこ
ろから普及してきている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記、実開
昭60−177934号公報に記載されているような感
圧転写タイプの積層テープは、コピーの影発生防止と共
に、転写時や再筆記時における隠蔽層の割れを防止する
ため隠蔽層の厚さが薄く、従って、修正及び訂正箇所が
透けて見えるという問題や、プラスチック基材を剥がし
て使用しなければならないという不便さがある。
【0007】本発明は、セパレート用のプラスチック基
材がなく、文書等の修正及び訂正箇所や不要な部分が透
けて見えることがないよう確実に隠蔽することができ、
乾式複写機を使用して複写した場合にコピーの影ができ
ず、テープディスペンサーにて容易に且つ綺麗に切断で
きる粘着テープを得ることを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、セロハン、ア
セテート、延伸ポリプロピレン、延伸ポリエステル、ポ
リ塩化ビニリデンから選ばれたフィルム基材の片面に、
酸化チタンの顔料容積濃度が50%以上である隠蔽層と
粘着層とを順次形成し、他面を粗化してなる粘着テープ
を要旨とするものである。
【0009】以下、詳細に説明する。本発明のフィルム
基材は、修正または訂正の際に再筆記文字が書きやす
く、使用時にテープが容易に引き出すことができるよう
にサンドブラスト法などにより片面を粗化したものであ
り、セロハン、アセテート、延伸ポリプロピレン、延伸
ポリエステル、ポリ塩化ビニリデンのフィルムが用いら
れているので引き裂き性が良く、テープディスペンサー
にて切断時の切れが良好である。フィルム基材の厚さは
5〜40μmが好ましい。厚さが5μm未満のものはフ
ィルムが伸び易く強度の点で不足する場合が有り、40
μmを超えるものは隠蔽層、粘着層を加えた総厚さが大
きくなりコピーの影が出やすくなる場合があるからであ
る。尚、基材のフィルムは両面を粗化したものでも良
く、更に酸化チタン等の白色顔料を練り込んだ後にフィ
ルム化されたものを使用することもできる。
【0010】本発明の隠蔽層は、主に酸化チタンとバイ
ンダー樹脂とからなり、フィルム基材上に形成される。
このとき、隠蔽層が形成される面の裏面は粗化した面と
なることが必要である。
【0011】酸化チタンは隠蔽材として使用される。酸
化チタンとしては、ルチル型、アナターゼ型などの各種
の酸化チタンが使用できる。その使用量は隠蔽層の顔料
容積濃度が50%以上となる量を用いることが必要であ
る。これは、隠蔽層の酸化チタン含有量が臨界顔料容積
濃度(一般に約50%)以上の場合、隠蔽層が多孔性と
なり隠蔽力が向上するためであり、これ以下の場合、隠
蔽力が不十分だからである。
【0012】バインダー樹脂は、隠蔽層を形成するため
に使用するもので、具体的にはアクリル樹脂、アルキッ
ド樹脂、ビニル樹脂、ポリエステル樹脂、ビニルアルキ
ルエーテル樹脂、環化ゴム、スチレン−ブタジエン系エ
ラストマー等が挙げられる。
【0013】隠蔽層は、上記バインダー樹脂を有機溶剤
中に加え混練・溶解した後、酸化チタンを添加してボー
ルミル、アトライター、サンドミルなどの分散機にて分
散処理して隠蔽用組成物を得、この組成物をフィルム基
材上に塗布・乾燥することによって形成することができ
る。
【0014】なお、隠蔽用組成物を製造するために使用
する有機溶剤は、上述したバインダー樹脂を溶解し、基
材のプラスチックを溶解しないものが使用される。具体
的にはアルコール類、ケトン類、脂肪族、脂環族、芳香
族炭化水素類、エステル類などを挙げることができ、こ
れらは1種若しくは2種以上混合して使用できる。
【0015】また、上述した成分以外に、粘着テープと
貼り着ける紙などとの色調を合わせるために着色顔料
を、隠蔽力を更に向上させるためにシリカ、炭酸カルシ
ウムなどの体質顔料を適宜添加することもできる。
【0016】隠蔽用組成物の基材上への塗布は、通常の
方法、例えばグラビアコーター、ロールコーター、リバ
ースロールコーター、エアナイフコーター等により行
う。隠蔽層は厚い方が隠蔽力は良好となるが、修正テー
プの総厚が大きくなるとコピーの影が発生しやすくな
る。したがって、基材であるフィルムの厚さによっても
異なるが隠蔽層の厚さは30〜50μmが好ましい。
【0017】このようにしてフィルム基材上に隠蔽層を
形成し乾燥させた後、この隠蔽層上に粘着層を形成し、
所望の幅にスリットすることにより粘着テープを得るこ
とができる。粘着層に使用する粘着剤としては、例えば
天然ゴム、イソプレンゴム、スチレンブタジエンゴム、
スチレン−イソプレンブロックコポリマー、ポリイソブ
チレンゴム等に粘着付与剤であるロジン系樹脂、テルペ
ン系樹脂、テルペンフェノール系樹脂、石油系樹脂など
の樹脂を添加したゴム系粘着剤や、(メタ)アクリル酸
エステル等のアクリル系粘着剤など公知の粘着剤を挙げ
ることができる。これらの粘着剤は、これを構成する高
分子化合物の重合度、原材料であるモノマー組成、架橋
度あるいは粘着付与剤を調整することにより再剥離型粘
着剤または強接着型(永久型)粘着剤とすることができ
るが何れの粘着剤を用いても良い。粘着剤の塗布は、通
常の方法、例えばグラビアコーター、ロールコーター、
リバースロールコーター、ダイコーター、エアナイフコ
ーター等により行う。粘着剤層の厚さは、5〜15μm
が好ましい。
【0018】なお、本発明の粘着テープの隠蔽力向上の
ために、隠蔽層と粘着層との間に金属蒸着膜を形成した
り、隠蔽層と粘着層との間に有色層を形成したり、隠蔽
層と有色層とを順次繰返して多重層とすることも有効で
ある。
【0019】金属蒸着層は、アルミニウム、錫、鉄、ク
ロム、コバルト、銀、金、ステンレススチール等の金属
を、イオンプレーティング、スパッタリング、CVD等
の方法を用いることにより形成することができる。有色
層は、上記バインダー樹脂を上記有機溶剤中に加え混練
・溶解した後、アゾレーキ系、ハンザ系、フタロシアニ
ン系、アゾ系等の有機顔料や群青、コバルトブルー等の
無機顔料やカーボンブラックなどの有色顔料を添加して
ボールミル、アトライター、サンドミルなどの分散機に
て分散処理して有色組成物を得、これを隠蔽層上にグラ
ビアコーターを用いて塗布することにより形成すること
ができる。
【0020】
【作用】本発明に係わる粘着テープは、基材にフィルム
を使用することにより基材としての強度が保持できるの
で基材の厚さを紙の場合より薄くすることが可能であ
り、相対的に隠蔽層の厚さを大きくすることが可能とな
る。また、隠蔽層における酸化チタンの顔料容積濃度が
臨界顔料容積濃度以上と高く、隠蔽層が多孔性を呈して
いるので隠蔽力が良好である。また、表面を粗化したフ
ィルムを使用しているため、再筆記時の筆圧に対しても
隠蔽層に割れが生ずることなく良好に筆記でき、更に
は、基材のフィルムとして引き裂き性の良いセロハン、
アセテート、延伸ポリプロピレン、延伸ポリエステル、
延伸ポリエステル、ポリ塩化ビニリデンを使用している
ため、テープディスペンサーにてのテープ切断時の切れ
性が良好である。
【0021】
【実施例】実施例1 アクリル系樹脂(アクリロイドB−67、米国ローム&
ハース社製)100gと顔料分散剤(ホモゲノールL−
18、花王石鹸(株)製)10gとを有機溶剤(メチル
シクロヘキサン)400gに溶解させた後、酸化チタン
(クロノスKR−380、チタン工業(株)製)500
gを加えサンドミルにて分散処理し、顔料容積濃度が約
58%となる隠蔽組成物を得た。これを、片面を粗化し
た厚さ25μmのアセテートフィルムの他面に乾燥後の
厚さが40μmになるようにグラビアコーターにて塗布
し乾燥して隠蔽層となした。ついで、この隠蔽層上にグ
ラビアコーターを用いてアクリル系粘着剤(オリバイン
BPS−2993D、東洋インキ(株)製)を10μm
の厚さで塗布し乾燥してロール状に巻き取り、更に、8
mm幅にスリットして粘着テープを得た。
【0022】実施例2 スチレン−ブタジエン系エラストマー(ソルプレンT4
11、旭化成工業(株)製)120gと顔料分散剤(ホ
モゲノールL−18、花王石鹸(株)製)10gとを有
機溶剤(メチルシクロヘキサン、エチルシクロヘキサン
の混合溶媒)380gに溶解させた後、酸化チタン(タ
イペークR580、石原産業(株)製)500gを加え
サンドミルにて分散処理し顔料容積濃度が約52%とな
る隠蔽組成物を得た。これを、片面を粗化した厚さ12
μmの延伸ポリエステルフィルムの他面に乾燥後の厚さ
が40μmになるようにグラビアコーターにて塗布し乾
燥して隠蔽層となした。ついで、この隠蔽層上に、グラ
ビアコーターを用いてアクリル系粘着剤(ニカゾールT
S662、日本カーバイド工業(株)製)を10μmの
厚さで塗布し乾燥してロール状に巻き取り、更に、8m
m幅にスリットして粘着テープを得た。
【0023】実施例3 塩化ビニル−酢酸ビニル系樹脂(デンカビニル#100
0GKT、電気化学工業(株)製)100gと顔料分散
剤(ホモゲノールL−18、花王石鹸(株)製)10g
とを有機溶剤(トルエンと酢酸エチルの1:1の混合溶
媒)400gに溶解させた後、酸化チタン(クロノスK
R−380、チタン工業(株)製)480gと微細シリ
カ(ミズカシルP−801、水沢化学工業(株))20
gを加えサンドミルにて分散処理し顔料容積濃度が約5
3%となる隠蔽組成物を得た。これを片面を粗化した厚
さ20μmのポリ塩化ビニリデンフィルムの他面に乾燥
後の厚さが40μmになるようにグラビアコーターにて
塗布し乾燥して隠蔽層となした。ついで、この隠蔽層上
に、グラビアコーターを用いてアクリル系粘着剤(ニカ
ゾールTS662、日本カーバイド工業(株)製)を1
0μmの厚さで塗布、乾燥し、ロール状に巻き取り、更
に、8mm幅にスリットして粘着テープを得た。
【0024】実施例4 片面を粗化した厚さ25μmのセロハンフィルムの他面
に実施例1で得た隠蔽組成物を乾燥後の厚さが40μm
になるようにグラビアコーターにて塗布し乾燥して隠蔽
層を形成した。ついで、この隠蔽層の上に、ベルジャー
コーターCV−6S−40g(蒸着機、(株)徳田製作
所製)により99.9%以上の高純度アルミワイヤー
(日本真空冶金(株)製)を用いて0.0003〜0.
0005トリチェリーで5秒間蒸着して400〜600
オングストロームの膜厚のアルミニウム金属蒸着層を形
成した。このアルミニウム金属蒸着層の上に、グラビア
コーターを用いてアクリル系粘着剤(オリバインBPS
−2993D、東洋インキ(株)製)を7μmの厚さで
塗布し乾燥してロール状に巻き取り、更に、8mm幅に
スリットして粘着テープを得た。
【0025】実施例5 酸化チタンを練り込んで白色とし片面を粗化した厚さ2
5μmの延伸ポリプロピレンフィルムの他面に実施例2
で得た隠蔽組成物を乾燥後の厚さが40μmになるよう
にグラビアコーターにて塗布し乾燥して隠蔽層を形成し
た。ついで、この隠蔽層上に、グラビアコーターを用い
てアクリル系粘着剤(ニカゾールTS662、日本カー
バイド工業(株)製)を10μmの厚さで塗布し乾燥し
てロール状に巻き取り、更に、8mm幅にスリットして
粘着テープを得た。
【0026】実施例6 片面を粗化した厚さ25μmのアセテートフィルムの他
面に実施例1で得た隠蔽組成物を乾燥後の厚さが35μ
mになるようにグラビアコーターにて塗布し乾燥して隠
蔽層を形成した。次に、アクリル系樹脂(アクリロイド
B−67、米国ローム&ハース社製)100gと顔料分
散剤(ホモゲノールL−18、花王石鹸(株)製)2g
を有機溶剤(メチルシクロヘキサン)800gに溶解さ
せた後、カーボンブラック(MA−100、三菱化成工
業(株)製)を100g加えサンドミルにて分散処理し
黒色の有色組成物を得た。この黒色の有色組成物を前記
隠蔽層の上に、乾燥後の厚さが5μmになるようにグラ
ビアコーターにて塗布し乾燥して黒色の有色層となし
た。ついで、この黒色の有色層の上にグラビアコーター
を用いてアクリル系粘着剤(オリバインBPS−299
3D、東洋インキ(株)製)を10μmの厚さで塗布し
乾燥してロール状に巻き取り、更に、8mm幅にスリッ
トして粘着テープを得た。
【0027】実施例7 片面を粗化した厚さ25μmのアセテートフィルムの他
面に実施例1で得られた隠蔽組成物を乾燥後の厚さが2
0μmになるようにグラビアコーターにて塗布し乾燥し
て隠蔽層となした。次に、この隠蔽層の上に実施例6で
得た黒色の有色組成物を乾燥後の厚さが2μmになるよ
うに塗布し乾燥して有色層となした。同様にして順次各
二層を交互に形成した。次に、黒色の有色層の上にグラ
ビアコーターを用いてアクリル系粘着剤(オリバインB
PS−2993D、東洋インキ(株)製)を8μmの厚
さで塗布し乾燥してロール状に巻き取り、更に、8mm
幅にスリットして粘着テープを得た。
【0028】比較例1 アクリル系樹脂(アクリロイドB−67、米国ローム&
ハース社製)140gと顔料分散剤(ホモゲノールL−
18、花王石鹸(株)製)10gとを有機溶剤(メチル
シクロヘキサン)400gに溶解させた後、酸化チタン
(クロノスKR−380、チタン工業(株)製)400
gを加えサンドミルにて分散処理し、顔料容積濃度が約
45%となる隠蔽組成物を得た。これを両面に離型剤を
塗布した厚さ25μmのポリエステルフィルム上にグラ
ビアコーターにて40μmの厚さになるように塗布し乾
燥して隠蔽層となした。ついで、この隠蔽層上にグラビ
アコーターを用いて実施例1で使用したアクリル系粘着
剤を10μmの厚さで塗布し乾燥してロール状に巻き取
り、8mm幅にスリットして感圧転写タイプの修正テー
プを得た。
【0029】比較例2 坪量80g/m2 のテープ状の上質紙の片面に実施例2
で使用したアクリル系粘着剤をグラビアコーターを用い
て10μmの厚さで塗布し、これをシリコン処理した剥
離ライナーをラミネートした上で巻き取り、紙を基材と
する粘着テープを得た。
【0030】比較例3 実施例1において、隠蔽組成物を比較例1で得た隠蔽組
成物に変えた以外は実施例1と同様になして粘着テープ
を得た。
【0031】以上の実施例1〜7及び比較例1〜3で得
られた粘着テープを用いて隠蔽性試験、コピー影性試
験、再筆記性試験を行った。結果を表1に示す。
【0032】
【表1】
【0033】隠蔽性試験 上質紙に黒の油性ボールペン(BK70、ぺんてる
(株)製)で面塗りを行い、この筆跡の上に粘着テープ
を貼り隠蔽率を測定した。 隠蔽率:45°,0°拡散反射率を測定し、算出した。
【0034】コピー影性試験 上質紙に粘着テープを貼り乾式複写機にてコピーを取り
影の発生具合を確認した。 ○:影の発生が全くない △:わずかに発生が見られた ×:明らかに発生している
【0035】再筆記性試験 上質紙に貼り着けた粘着テープ上に上記の油性ボールペ
ンで文字を書き、再筆記時の粘着テープ表面の状態を観
察した。 ○:何ら問題なく筆記できた ×:テープ表面に割れなどの異常が見られた
【0036】次に、実施例1〜7及び比較例2、3で得
た粘着テープをテープディスペンサー(ぺんてる(株)
製)に装填し切断した。実施例1〜7と比較例3の粘着
テープでは容易に切断でき、切断面も綺麗だった。しか
し、比較例2の粘着テープは容易には切断できず、ま
た、切断面も紙繊維で毛羽立ちが見られ見苦しかった。
【0037】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
係る粘着テープは、テープディスペンサーにて容易に綺
麗に切断でき、隠蔽性や再筆記性が良好であり、乾式複
写機にてコピーを取っても影の発生しない、実用上極め
て有用なものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09J 7/02 JJH JJN B43L 19/00 H

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セロハン、アセテート、延伸ポリプロピ
    レン、延伸ポリエステル、ポリ塩化ビニリデンから選ば
    れたフィルム基材の片面に、酸化チタンの顔料容積濃度
    が50%以上である隠蔽層と粘着層とを順次形成し、他
    面を粗化してなる粘着テープ。
JP6262081A 1994-09-30 1994-09-30 粘着テープ Pending JPH08104848A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007083627A (ja) * 2005-09-26 2007-04-05 Union Chemicar Co Ltd 感圧修正テープ
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CN115851148A (zh) * 2023-03-01 2023-03-28 汕头市长立文具实业有限公司 基于树脂和二氧化钛的高遮盖力速干修正带及其制备方法

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