JP2582198B2 - 隠ぺい修正用転写テープ - Google Patents

隠ぺい修正用転写テープ

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JP2582198B2
JP2582198B2 JP3247397A JP24739791A JP2582198B2 JP 2582198 B2 JP2582198 B2 JP 2582198B2 JP 3247397 A JP3247397 A JP 3247397A JP 24739791 A JP24739791 A JP 24739791A JP 2582198 B2 JP2582198 B2 JP 2582198B2
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正次 稲葉
浩二 清村
茂樹 楠葉
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    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H37/00Article or web delivery apparatus incorporating devices for performing specified auxiliary operations
    • B65H37/002Web delivery apparatus, the web serving as support for articles, material or another web
    • B65H37/005Hand-held apparatus
    • B65H37/007Applicators for applying coatings, e.g. correction, colour or adhesive coatings

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、手持ちタイプの押圧具
によって紙面などに押しつけられることにより、隠ぺい
修正用感圧転写層が紙面などに転写されて、当該箇所に
ある像を隠ぺいして消去するとともに、転写された前記
隠ぺい修正用転写層の表面にボールペンあるいは鉛筆な
どの筆記具を使用して像を書くことができる、隠ぺい修
正用転写テープに関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】この
種の隠ぺい修正用転写テープとしては、フィルム状基材
の片面に白色顔料を含有する隠ぺい修正用感圧転写層を
設けた構造のものが知られており、そしてこの転写テー
プを装着して使用する手持ち型の転写具も知られてい
る。
【0003】この種の隠ぺい修正用転写テープにおいて
は、転写層に圧力を加えたときにその部分が他の部分か
ら容易に切れ、余分な部分が転写されないこと(以下、
切断性という)、所望箇所に転写層が転写されたとき、
その転写層がひび割れなどしないこと(以下、耐ひび割
れ性という)、圧力が加えられた部位の転写層が完全に
転写されること(以下、転写性という)、転写された転
写層上に鉛筆、ボールペンなどの筆記具により筆記した
ときに筆圧による転写層の盛り上りがないこと(以下、
筆記性という)などの諸要件がいずれも良好に達成され
ることが、当該転写テープの良否を決める重要な要件で
ある。とくに手持ちタイプの転写具で前記転写テープを
使用するばあい、従来の修正液にまさる機能が要求され
るため、前記要件はいずれも非常に重要である。しかし
従来のこの種の転写テープでは、前記4つの要件を同時
に満足するものはなかった。
【0004】たとえば、切断性の点で使用に耐えうるも
のは耐ひび割れ性がわるかったり、耐ひび割れ性のよい
ものは筆記性がわるいなどの欠点を有するものでしかな
かった。また感圧転写性を発揮させるためにワックスを
ベヒクル中に混合して切断性をよくしたものもあるが、
このものは耐ひび割れ性や筆記性が劣るという欠点を伴
なうものであった。
【0005】本発明は前記の実状に鑑み、切断性、耐ひ
び割れ性、転写性、筆記性の何れもが優れ、それ故隠ぺ
い修正が良好に行なわれ、とくに手持式の転写具に使用
するばあいに極めて良好な効果を発揮する隠ぺい修正用
転写テープを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、フィルム状基
材の片面に着色顔料を含有する隠ぺい修正用感圧転写層
が設けられてなる隠ぺい修正用転写テープにおいて、前
記隠ぺい修正用感圧転写層が着色顔料とベヒクルとから
なる隠ぺい層とその表面に設けられた感圧接着層とから
なり、前記隠ぺい層におけるベヒクルがゴム状の樹脂と
伸び率の小さいガラス状の樹脂からなり、該ベヒクル
伸び率が3.5 ×102 %以上であり、前記隠ぺい層は空隙
率が30〜50%である多孔質構造を有し、かつその破断強
度が1.7×102 g/mm2 以下であることを特徴とする隠ぺ
い修正用転写テープに関する。
【0007】
【作用および実施例】本発明の隠ぺい修正用転写テープ
は、フィルム状基材の片面上に、前記特定の構成の隠ぺ
い層と、その上に設けられた感圧接着層とからなる隠ぺ
い修正用感圧転写層が設けられたものである。
【0008】なお隠ぺい層の前記空隙率とは次式で示さ
れるものである。
【0009】空隙率=[(A-B/C)/A ]× 100 ここで、A、B、Cはつぎのことを表わす。
【0010】A:隠ぺい層の厚さ(ミリトロン厚さ測定
機による測定値、μm) B:隠ぺい層の固形分塗布量( g/m2 ) C:隠ぺい層の固形分を5kg/cm2 の圧力で圧縮成形し
たものを密度勾配管法で測定してえた密度(g/cm3 ) 本発明における隠ぺい層はベヒクルとベヒクル中に含有
された着色顔料とからなるものであって、空隙率が30〜
50%、破断強度が 1.7×102 g/mm2 以下であり、かつ前
記ベヒクルの伸び率が 3.5×102 %以上のものである。
【0011】本発明の隠ぺい修正用転写テープが紙面な
どに押しつけられたとき、隠ぺい修正用感圧転写層は感
圧接着層によって強く接着されるのであるが、隠ぺい層
の破断強度が1.7 ×102 g/mm2 以下に設定されているの
で、圧が加えられた箇所と圧が加えられていない箇所と
の境界線でほぼ確実に切断でき、良好な切断性を有する
こととなる。
【0012】一方、前記隠ぺい層にはベヒクルとして前
記の大きな伸び率を有するものを用いているので、隠ぺ
い層は被転写体に柔軟に対応して転写される結果、耐ひ
び割れ性に優れ、かつ局部的な非転写などを生せず良好
な転写性を示す。
【0013】もし単純に隠ぺい層のベヒクルの伸び率を
高くすれば、前記境界線を超えた転写されるべきでない
部位の転写層も転写された箇所に引きづられて基材から
剥離されてしまう傾向となるが、隠ぺい層を前記のごと
く30〜50%の空隙率を有する多孔質構造とすることによ
って、ベヒクルの伸び率を3.5 ×102 %以上にしても転
写された箇所に引きづられてその近くの転写されていな
い箇所までもが基材から剥離するという現象を防止して
いる。つまり、隠ぺい層を前記空隙率を有する多孔質構
造にすることによって、隠ぺい層に伸び率の大きなベヒ
クルを用いながら良好な切断性がえられる前記破断強度
をもたせているのである。
【0014】さらに隠ぺい層は、転写の際に与えられた
圧力によってその多孔質構造が破壊され、転写後は転写
前よりも緻密な層となる。その結果転写後隠ぺい層上に
ボールペンや鉛筆で筆記をしても隣接部分が盛り上るよ
うなこともなく、すぐれた筆記性を発揮する。
【0015】さらに隠ぺい層のベヒクルをゴム状の樹脂
と、伸び率の小さいガラス状の樹脂とを混合して構成す
ると、前記転写後の隠ぺい層の硬さが増し、筆記に適し
たほどよい硬さを有しながら切断性により一層優れた隠
ぺい層をうることができる。
【0016】さらにゴム状の樹脂にガラス状の樹脂を混
合したベヒクルでは、染料を含むインクによって書かれ
た文字を修正するときでも、そのインクの染料が当該隠
ぺい層に滲透し隠ぺい層の隠ぺい力を阻害するという問
題も生じない。またゴム状の樹脂とガラス状の樹脂との
混合割合を調節することで筆記感をより改善することも
可能である。
【0017】また隠ぺい層の空隙率を30〜50%としたこ
ととの関係で、感圧接着層の接着剤の乾燥後の塗布量を
好ましくは1〜5 g/m2(より好ましくは2〜4 g/
m2 )にすることによって、転写後に接着剤が空隙を通
って転写後の隠ぺい層の表面ににじみだすことが防げ、
転写後の隠ぺい層の表面が他物と接着するようなことも
ない。
【0018】以下、本発明を具体的に説明する。
【0019】本発明における隠ぺい層に使用するベヒク
ルは伸び率(ASTMD-412の試験法による常温での測定
値、以下同様)が3.5 ×102 %以上のものである。伸び
率が3.5 ×102 %未満では耐ひび割れ性が劣り、かつ局
部的な非転写などが生じやすく好ましくない。ベヒクル
の伸び率の上限値は通常5.2 ×102 %である。
【0020】前記ベヒクルとしては前記伸び率を満す樹
脂が単独でも使用可能であるが、とくにゴム状の樹脂と
ガラス状の樹脂との組み合せからなるもの、なかんづく
伸び率が4.5 ×102 %以上のゴム状の樹脂と伸び率が50
%以下のガラス状の樹脂との組み合せからなるものが好
ましい。
【0021】使用できるゴム状の樹脂としては可塑剤を
少量しか含まずとも柔軟性を有するものが好ましく、た
とえばスチレン- ブタジエン- スチレンブロック共重合
体(SDS )、スチレン- エチレン- ブチレン- スチレン
ブロック共重合体(SEBS)、スチレン- ブタジエンゴ
ム、スチレン- イソプレン- スチレンブロック共重合体
(SIS )、スチレン- エチレン/プロピレンブロック共
重合体(SEP )、ウレタンゴム、フッ素ゴム、アクリロ
ニトリル- ブタジエンゴム、エチレン- 酢酸ビニル共重
合体、エチレン−エチルアクリレ- ト共重合体、クロロ
スルホン化ポリエチレン、環化ゴムなど通常の合成ゴム
ないしゴム状樹脂などの1種または2種以上があげられ
る。
【0022】また前記ガラス状の樹脂としては、伸び率
が小さく、融点ないし軟化点が100℃以上、かつ高い硬
度を有するものが好ましい。使用できる好ましいガラス
状の樹脂としては、たとえば飽和または不飽和の脂環式
炭化水素系樹脂、スチレン-アクリル系共重合体樹脂、
ケトン樹脂、塩化ビニル- 酢酸ビニル共重合体樹脂、ポ
リエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン樹脂
などの1種または2種以上があげられる。
【0023】前記好ましいベヒクルにおける前記ゴム状
の樹脂とガラス状の樹脂との配合割合は、使用するゴム
状の樹脂の伸び率とガラス状の樹脂の伸び率によって変
りうるが、ベヒクルの伸び率が3.5 ×102 %以上となる
ように調整する。この際伸び率が4.5 ×102 %以上のゴ
ム状の樹脂と伸び率が50%以下のガラス状の樹脂とを組
み合せて使用することによって、柔軟性、筆記性、切断
性などの点でより優れた性質のベヒクルをうることがで
きる。具体的には、ゴム状の樹脂10部(重量部、以下同
じ)に対してガラス状の樹脂2〜30部、好ましくは5〜
15部である。このような配合割合にしてえられるベヒク
ルは適当な弾性を有し転写後の隠ぺい層への筆記性にす
ぐれた隠ぺい層を形成する。ガラス状の樹脂の配合が前
記範囲を超えるか、ガラス状の樹脂のみとすると、隠ぺ
い層の柔軟性が失なわれ、転写時にひび割れが生じやす
くなる。ガラス状の樹脂の配合が前記範囲未満では、筆
記性が悪くなるほか隠ぺい層の切断性が低下する。ベヒ
クルをゴム状の樹脂のみで構成すると切断性がより低下
する。
【0024】前記隠ぺい層に、前記の空隙率をもたせる
ためには通常多孔質調整剤が混合される。該多孔質調整
剤としては、たとえば炭酸マグネシウム、炭酸カルシウ
ム、炭酸バリウム、硫酸バリウム、酸化アルミニウム、
二酸化ケイ素、セライト、クレー、タルクなどがあげら
れる。多孔質調整剤の粒径は1〜20μmの範囲が好まし
い。粒径が小さすぎると切断性が低下し、大きすぎると
筆記性が劣化する。
【0025】前記多孔質調整剤はベヒクル10部に対して
5〜40部、好ましくは8〜18部の割合で混合される。多
孔質調整剤が多すぎるとチョーキング現象が発生し、多
孔質調整剤が不足するか全く用いられないと隠ぺい層の
切断性が低下する。
【0026】前記隠ぺい層の空隙の調整は、前記多孔質
調整剤の種類、量などの選択によって行なうことができ
る。空隙率が30%未満では切断性が低下し、50%を超え
ると筆記性、耐ひび割れ性が低下する。
【0027】前記隠ぺい層の破断強度(オートグラフAG
-100A ((株)島津製作所製引張試験機)による常温で
の測定値、以下同様)は1.7 ×102 g/mm2 以下である。
破断強度が前記範囲より大きいと、切断性が低下する。
破断強度の下限値は通常0.4×102 g/mm2 である。
【0028】修正処理の対象物は一般に白色の紙である
から、隠ぺい層は通常白色に着色される。しかし対象物
が白色以外の色に着色された紙などのばあいは、隠ぺい
層を対象物の地色とほぼ同じ色に着色し、修正部分が地
の部分と見分けられず、目立たないようにする。
【0029】前記白色顔料としては酸化チタン粉末が隠
ぺい力がすぐれている点から主として用いられる。白色
顔料は隠ぺい性の点から粒径が0.1 〜1.0 μm程度のも
のが好ましい。
【0030】なお白色顔料に加えて色彩を調整するため
の色彩調整剤を混合してもよい。その例にはアルミニウ
ム粉末、銅粉末、真鍮粉末、染料などがある。
【0031】本発明で用いる白色顔料以外の着色顔料と
しては、チタンエロー、酸化鉄系、群青、コバルトブル
ー、酸化クロムグリーン、スピネルグリーン、黄鉛、ク
ロムバーミリオン、カドミウムエロー、カドミウムレッ
ドなどの無機顔料、アゾレーキ系、ハンザ系、ベンズイ
ミダゾロン系、モノアゾ系、ジアリライド系、ピラゾロ
ン系、縮合アゾ系、フタロシアニン系、キナクリドン
系、ペリレン系、ペリノン系、ジオキサジン系、アンス
ラキノン系、イソインドリノン系などの有機顔料があげ
られる。
【0032】着色顔料の使用量はベヒクルに対する分散
性、隠ぺい力などにもよるが、ベヒクル10部に対して5
〜40部、好ましくは10〜20部である。着色顔料の使用量
が多すぎると隠ぺい層の表面に顔料粉が析出するチョー
キング現象が発生し、使用量が少なすぎるばあいには隠
ぺい力が不足する。
【0033】隠ぺい層を白色以外の色に着色するばあ
い、白色顔料以外の前記着色顔料は酸化チタンと併用し
て、それらの比較的劣る隠ぺい力を補うようにするのが
好ましい。そのばあい、酸化チタンはベヒクル10部に対
して少なくとも5部、なかんづく少なくとも10部使用す
るのが好ましく、その他の着色顔料はこれと酸化チタン
の合計量がベヒクル10部に対して5〜40部、なかんづく
10〜20部となるように使用するのが好ましい。
【0034】前記隠ぺい層の乾燥後の厚さは約20〜40μ
mが適当である。厚さが20μm未満では隠ぺい力が不足
し、厚さが40μmをこえると修正後の用紙をコピーした
ときに、修正部分と未修正部分との境界が影となってコ
ピーされてみにくくなる。
【0035】前記感圧接着層は前記隠ぺい層上に設けら
れるものであって、該接着層に使用される接着剤として
は紙に対して強い接着力を有し前記フィルム状基材に対
しては接着力が低いものであれば、従来より知られてい
る接着剤がいずれも使用できる。たとえばアクリル系、
ロジン系などのものがあげられ、具体的にはDNC-1 (商
品名、大日本インキ工業(株)製)、AB-461(商品名、
昭和高分子(株)製)、ニカゾールTS662(商品名、日本
カーバイド工業(株)製)などがあげられる。
【0036】前記接着剤の塗布量は1〜5 g/m2 、好ま
しくは2〜4 g/m2 とするのがよい。この範囲を超えた
多量の接着剤を前記隠ぺい層表面に塗布したばあいに
は、リボン状の製品をパンケーキ状に加工したとき巻芯
部で裏移り(すなわち感圧接着層や隠ぺい層が基材の裏
側に接着する現象)が発生しやすい。一方この範囲より
も少ない量の接着剤を塗布するばあいには、転写不良、
再筆記性の低下などの欠点が生じる。
【0037】前記フィルム状基材としては、ポリエチレ
ンテレフタレート(PET )、ポリエチレン、ポリプロピ
レンなどのプラスチックフィルムや紙を用いることがで
きる。その厚さは約10〜50μmが適当である。これらの
基材には、必要に応じて、その両面または片面に離型剤
を塗布して、保存中の接着剤層と基材裏面との接着を防
止したり、隠ぺい層が基材から容易にはがれて転写でき
るようにする。離型剤としては、たとえばシリコーン、
フッ素系の樹脂などが使用できる。市販の離型剤を塗布
した基材も使用でき、たとえば紙基材では40 GW (商品
名、本州製紙(株)製)、プラスチック基材ではPET の
50RLW-01(商品名、本州製紙(株)製)などがあげられ
る。
【0038】本発明の隠ぺい修正用転写テープを使用し
て修正するには、被修正面に当該テープをその感圧接着
層が接するように重ね、適宜の押圧具で押圧して転写層
を転写すればよい。
【0039】本発明の隠ぺい修正用転写テープで修正を
行なうには、とくに市販されている手持タイプの転写具
が好適に使用できる。図1はかかる手持ちタイプの転写
具を使用して行なう隠ぺい修正操作を示す説明図であ
り、図2は該転写具の内部を示す見取図である。
【0040】図1および図2において、1は転写具本体
(ホルダー)であり、この中に隠ぺい修正用転写テープ
の入ったカセットが収容されている。3は隠ぺい修正用
転写テープ10の巻出しリール、4は巻取りリールであ
る。隠ぺい修正用転写テープ10が巻かれた巻出しリール
3および巻取りリール4はカセットに収容され、このカ
セットを転写具本体1に装着するようになっている(図
2では該カセットは図示されていない)。転写具本体1
には巻出し側ギヤ5と巻取り側ギヤ7が噛合状態で取付
けられており、巻出しリール3および巻取りリール4は
それぞれ巻出し側ギヤ5の軸6および巻取り側ギヤ7の
軸8に取付けられる。隠ぺい修正用転写テープ10は巻出
しリール3から押圧部材2およびテンションピン9を介
して巻取りリール4に巻取られるようになっている。押
圧部材は通常クサビ状とされる。
【0041】つぎに前記転写具を用いる修正操作を説明
する。
【0042】押圧部材2の先端(エッジ部分)2aを転写
テープ10を介して被修正面に接触させ、押圧しながら矢
印方向に動かすと、押圧部材先端2aで被修正面に押圧さ
れた転写テープ10は接着層側で被修正面に接着される。
転写具本体1を移動させるにつれ、テープ10は巻出しリ
ール3から順次送り出され順次接着される。巻出しリー
ル3の回転に伴って回転するギヤ5に従動してギヤ7が
回転し、巻取りリール4が回転する。転写テープ10は押
圧部材2の先端2aを通過した時点で、被修正面に接着さ
れた転写層11とフィルム基材12とに分離され、該フィル
ム基材12のみが巻取りリール4に巻取られる。被修正面
の修正部位への転写層11の転写が終った時点で、押圧部
材の先端2aを一旦被修正面に強く押しつけてから転写具
本体1を持ちあげると、押圧部材2の先端2aで強く押圧
された部位で転写層11が切断され、修正操作が完了す
る。
【0043】以下に実施例をあげて本発明を具体的に説
明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものでは
ない。
【0044】実施例1〜3 表1に示す処方の隠ぺい層を基材上に形成した。
【0045】すなわち表1に示す材料の総量100 部とト
ルエン163部とをアトライターにて20分間混合し、塗工
液を調製した。これをグラビアコーターにて基材である
厚さ50μmの両面離型性PET フィルムの片面に乾燥後厚
さが28μmになるように塗布し乾燥して表2に示すごと
き物性値を有する隠ぺい層を形成した。
【0046】つぎに、前記隠ぺい層の表面に接着剤(DN
C-1 )を乾燥後塗布量3 g/m2 になるように塗布して接
着層を形成して、隠ぺい修正用転写テープをえた。
【0047】これを幅5mmにスリットしながら12mの長
さをコアに巻取り、直径3.4 cmのパンケーキ状のサンプ
ルをえた。
【0048】比較例1〜4 表1に示す処方の材料を用いて、実施例1〜3と同様に
して基材上に表2に示すごとき物性値を有する隠ぺい層
を形成した。つぎに実施例1〜3と全く同様にして前記
隠ぺい層上に接着層を形成して隠ぺい修正用転写テープ
をえ、これからパンケーキ状のサンプルをえた。
【0049】前記実施例1〜3および比較例1〜4でえ
られたパンケーキ状隠ぺい修正用転写テープを図1〜2
に示される転写具に装着し、この転写具を用い黒インク
で文字が印刷されている上質紙に約600gの荷重下に転写
層を転写した。
【0050】その結果、黒色の文字は転写された隠ぺい
層で完全に隠ぺいされた。
【0051】さらに、つぎの項目について評価した。
【0052】(1) 切断性 転写具の押圧部材先端により最終押え箇所で転写層が切
断するか否かを評価した。
【0053】すなわち10回の使用中、感圧転写層が最終
押え個所で切断したかしないか、切断したばあいに転写
層が最終押え個所よりも1mm以上はみ出して転写された
回数によって、つぎの基準により評価した。
【0054】 感圧転写層が切断しないばあいがあった=0点 1mm以上のはみ出しを3回以上生じた=1点 2回生じた=2点 1回しか生じなかったかまたはまったく生じなかった=
3点 (2) 転写性 転写具による 150mm走行試験において転写不良が10回の
使用のあいだに何箇所生じるかを観察し、つぎの基準に
より評価した。
【0055】3箇所以上生じた=0点 2箇所生じた=1点 1箇所しか生じなかったかまたはまったく生じなかった
=2点 (3) 耐ひび割れ性 転写具による150mm 走行転写ののち、転写層表面のひび
割れを倍率10倍のルーペで観察し、つぎの基準により評
価した。
【0056】3箇所以上生じた=0点 2箇所生じた=1点 1箇所しか生じなかったかまたはまったく生じなかった
=2点 (4) 筆記性 上質紙上に転写された隠ぺい層の上にボールペンで1〜
10の数字を書き、筆記による盛り上りの有無を観察し、
つぎの基準により評価した。
【0057】盛り上りが3箇所以上生じた=0点 盛り上りが2箇所生じた=1点 盛り上りが1箇所しか生じなかったかまたはまったく生
じなかった=2点前記試験の結果を表2に示す。
【0058】表2から本発明の隠ぺい修正用転写テープ
は、切断性、転写性、耐ひび割れ性、筆記性のいずれに
おいても優れたものであることが分る。
【0059】
【表1】
【0060】
【表2】
【0061】実施例4 以下に示す処方を用いて空隙率が40%、破断強度が1.0
×102 g/mm2 の隠ぺい層を形成したほかは、実施例1〜
3と同様にしてパンケーキ状隠ぺい修正用転写テープを
えた。
【0062】 成 分 部 ブリリアントカーミン6B 20.0 酸化チタン(粒径0.1 〜1μm) 27.0 炭酸マグネシウム(粒径1〜10μm) 22.0 スチレン- エチレン- ブチレン- スチレン共重合体(伸び率750 %) 14.0 脂環式飽和炭化水素樹脂(伸び率0%) 14.0 分散剤(ホモゲノールL-18) 3.0 100.0 注:ベヒクルの伸び率:365 % えられた転写テープを用い、実施例1〜3と同様にし
て、薄い朱色の上質紙上に黒インクで印字した文字を隠
ぺい修正した。
【0063】その結果、黒色の文字は転写された隠ぺい
層で完全に隠ぺいされた。また修正部は紙の地色とほと
んど見分けがつかなかった。さらに切断性、転写性、耐
ひび割れ性、筆記性についても好結果がえられた。
【0064】
【発明の効果】本発明の隠ぺい修正用転写テープは切断
性、転写性、耐ひび割れ性、筆記性にすぐれており、誤
像を完全に隠ぺい消去し、そのうえに鮮明な印像を形成
しうる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の隠ぺい修正用転写テープを装着した転
写具を使用して行なう修正操作を示す説明図である。
【図2】該転写具の内部を示す見取図である。
【符号の説明】
1 転写具本体 2 押圧部材 2a 押圧部材先端 3 巻出しリール 4 巻取りリール 10 隠ぺい修正用転写テープ 11 転写層 12 フィルム状基材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−84400(JP,A) 実開 昭54−162354(JP,U)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィルム状基材の片面に着色顔料を含有
    する隠ぺい修正用感圧転写層が設けられてなる隠ぺい修
    正用転写テープにおいて、前記隠ぺい修正用感圧転写層
    が着色顔料とベヒクルとからなる隠ぺい層とその表面に
    設けられた感圧接着層とからなり、前記隠ぺい層におけ
    るベヒクルがゴム状の樹脂と伸び率の小さいガラス状の
    樹脂からなり、該ベヒクルの伸び率が3.5 ×102 %以上
    であり、前記隠ぺい層は空隙率が30〜50%である多孔質
    構造を有し、かつその破断強度が1.7 ×102 g/mm2 以下
    であることを特徴とする隠ぺい修正用転写テープ。
  2. 【請求項2】 前記ベヒクルが、伸び率が50%以下のガ
    ラス状の樹脂と伸び率が4.5 ×102 %以上のゴム状の樹
    脂との混合物からなるものである請求項1記載の隠ぺい
    修正用転写テープ。
  3. 【請求項3】 前記着色顔料が白色顔料である請求項1
    または2記載の隠ぺい修正用転写テープ。
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