JP3427200B2 - 両面離型フイルム - Google Patents

両面離型フイルム

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JP3427200B2 JP34442095A JP34442095A JP3427200B2 JP 3427200 B2 JP3427200 B2 JP 3427200B2 JP 34442095 A JP34442095 A JP 34442095A JP 34442095 A JP34442095 A JP 34442095A JP 3427200 B2 JP3427200 B2 JP 3427200B2
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公裕 井崎
慶英 尾崎
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、両面離型フイルム
に関するものであり、詳しくは、文書の修正に使用され
る修正テープの基体用両面離型フイルムに関するもので
ある。 【0002】 【従来の技術】従来、事務用品分野において、文書の修
正に修正液や糊剤などが使用されているが、これらは、
何れも溶液ないしはペースト状の製品であるため、使用
の際に修正不要箇所まで付着または糊付けされる等の不
都合がある。 【0003】近時、上記の問題を解決するため、白色顔
料層を有する種々の修正用テープが提案されている(例
えば特許文献1〜3参照)。上記の修正用テープは、修
正が必要な個所にテープ状の白色顔料層を転写させて使
用され、乾燥時間が不要であり、目標の場所のみを修正
し得る等の利点を備えている。 【0004】 【特許文献1】特開平4−131297号公報 【特許文献2】特開平5−134378号公報 【特許文献3】特開平6−127774号公報 【0005】ところで、上記の提案に係る修正用テープ
の基体には、両面に離型層を設けた紙が主として使用さ
れているが、斯かる基体では厚さに限界があるため、コ
ンパクト化することが困難である。そこで、上記の紙の
代わりに合成樹脂フイルムの利用が考えられるが、両面
に設けられる離型層の剥離力が適当な値でない場合は、
実際の使用場面において、巻回された修正テープからの
当該修正テープの引出しがスムーズに行われない問題が
ある。 【0006】すなわち、修正テープの引出し時の剥離力
が弱過ぎる(軽過ぎる)場合は、白色顔料層が基体から
容易に脱落する等の不都合があり、逆に、剥離力が強過
ぎる(重過ぎる)場合は、白色顔料層の剥離不良が生じ
る。そして、修正テープの基体として、合成樹脂フイル
ムを使用した場合は、転写後のテープ状の白色顔料層
(白色テープ)がぎらつくと言う問題がある。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記実情に
鑑みなされたものであり、その目的は、文書の修正に使
用される修正テープの基体用両面離型フイルムを提供す
ることにある。 【0008】 【課題を解決するための手段】すなわち、本発明の要旨
は、厚さが5〜25μmのポリエステルフイルムの両面
(A)及び(B)に硬化性シリコーン樹脂を主成分とし
た離型層を設けて成り、重剥離面(B)に白色顔料層を
形成して使用される修正テープの基体用両面離型フイル
ムであって、下記式(1)〜(3)を同時に満足し且つ
重剥離面(B)側の光沢度が80%以下であることを特
徴とする修正テープの基体用両面離型フイルムに存す
る。 【0009】 【数2】 0.05≦RaB≦2 ・・・・ (1) 2≦FB/FA≦6 ・・・・(2) 5≦FA+FB≦70 ・・・・(3) 上記式中、RaBはB面側のフイルム表面の中心線平均粗
さ(μm)、FAはA面側の剥離力(gf/50mm幅)、FB
はB面側の剥離力(gf/50mm幅)を表す。 【0010】 【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明において、フイルムとしては、ポリエステルフイ
ルムが使用される。斯かるポリエステルは、芳香族ジカ
ルボン酸またはそのエステルとグリコールとを重縮合さ
せて製造される。芳香族ジカルボン酸としては、テレフ
タル酸、イソフタル酸、ナフタレンジカルボン酸などが
挙げられ、グリコールとしては、エチレングリコール、
ジエチレングリコール、1,4−ブタンジオール、ネオ
ペンチルグリコール、1,4−シクロヘキサンジメタノ
ール等が挙げられる。 【0011】上記のポリエステルは、従来公知の方法に
従って製造することが出来る。例えば、芳香族ジカルボ
ン酸の低級アルキルエステルとグリコールとの間でエス
テル交換反応を行わせるか、または、芳香族ジカルボン
酸とグリコールとを直接エステル化して実質的に芳香族
ジカルボン酸のビスグリコールエステル若しくはその低
重合体を形成させた後、減圧下240℃以上の温度で重
縮合させる方法を採用することが出来る。この際、通常
の触媒、安定剤、各種添加剤などを任意に使用すること
が出来る。 【0012】上記のポリエステルの代表例としては、ポ
リ(エチレンテレフタレート)、ポリ(エチレンナフタ
レート)、ポリ(1,4−シクロヘキシレンジメチレン
テレフタレート)等が挙げられる。本発明で使用するポ
リエステルは、ホモポリマーであっても第三成分を少量
共重合させたコポリマーであってもよく、また、2種以
上のポリエステルのブレンド物であってもよい。 【0013】ポリエステルフイルムは、上記のポリエス
テルを公知の方法に従って溶融押出後に延伸して得ら
れ、その厚さは5〜25μmとされる。また、ポリエス
テルフイルムには、各種安定剤、紫外線吸収剤、滑剤、
顔料、酸化防止剤および可塑剤などが添加されていても
よい。 【0014】本発明において、片方の表面であるB面側
のフイルム表面の中心線平均粗さRaBは下記式(1)を
満足する必要がある。 【0015】 【数3】 0.05≦RaB≦2・・・・(1) 【0016】修正テープの基体用として本発明の両面離
型フイルムを使用する際、B面側のフイルム表面の中心
線平均粗さRaBが0.05μm未満では修正テープ転写
後のテープ状の白色顔料層(白色テープ)がぎらつき、
一方、RaBが2μmを超えると白色テープに凹凸跡が
転写し平面性などを悪化させる。中心線平均粗さRaBの
好ましい範囲は0.1〜2μmである。 【0017】本発明において、フイルムのB面側の表面
は、上記のRaBの条件を満足した上で光沢度が80%
以下でなければならない。斯かる追加的条件を満足する
ことにより、白色テープ転写後のぎらつきをより少なく
することが出来る。フイルムのA面側の中心線平均粗さ
(RaA)も0.05〜2μmの範囲であることが好ま
しい。 【0018】フイルムの表面に上記の表面粗さを付与す
る方法としては、粒子練り込み法、粒子塗布法、エンボ
ス法の他、サンドブラスト法、エッチング法、放電加工
法などがある。本発明においては、上記の何れの方法を
採用してもよいが、本発明の両面離型フイルムの用途の
観点から、粒子練り込み法または粒子塗布法を使用する
のが本発明の両面離型フイルムの用途上好適である。 【0019】粒子練り込み法は、ポリエステルフイルム
を製造する過程において、原料配合時に、酸化チタン、
炭酸カルシウム、シリカ、カオリン等の無機微粒子を添
加するか、または、ポリエステル中に触媒残査の析出微
粒子を残存させてフイルム表面を粗面化する方法であ
る。エンボス法は、目的の凹凸形状を有するエンボスロ
ールとバックアップロールからなる装置を使用し、所定
の温度にてエンボス加工を行ってフイルム表面を粗面化
する方法である。 【0020】粒子塗布法は、粒子と結合剤と溶剤とから
調製された適当粘度の塗布液をフイルム表面に塗布して
粗面化された表面をフイルムに形成する方法である。粒
子としては、シリカ、アルミナ、炭酸カルシウム、酸化
チタン等の無機微粒子、シリコーン樹脂、フッ素樹脂、
ベンゾグアナミン樹脂などの有機粒子が挙げられる。 【0021】結合剤としては、ポリエステル樹脂、アク
リル樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリウレタン樹
脂、フェノキシ樹脂、エポキシ系樹脂、ポリ塩化ビニル
系樹脂、ラジカル重合性二重結合を含有する化合物など
が挙げられる。塗布装置としては、グラビアコーター、
リバースコーター、ワイヤーバーコーター等が挙げられ
る。なお、塗布液中には、必要に応じ、消泡剤、塗布性
改良剤、増粘剤、粒子分散安定化樹脂などを添加するこ
とが出来る。 【0022】本発明において、離型層は、硬化性シリコ
ーン樹脂を主成分とした離型層とする。硬化性シリコー
ン樹脂としては、溶剤付加型、溶剤縮合型、溶剤紫外線
硬化型、無溶剤付加型、無溶剤縮合型、無溶剤紫外線硬
化型、無溶剤電子線硬化型などの何れのタイプであって
もよい。 【0023】溶剤付加型のシリコーン樹脂は、例えば、
白金触媒を使用することにより、末端にビニル基導入し
たポリジメチルシロキサン架橋させて塗膜を形成し、溶
剤縮合型のシリコーン樹脂は、有機錫触媒の存在下にベ
ースポリマーにあるシラノール基と架橋剤の官能基との
間で縮重合反応が起こって塗膜を形成する。 【0024】溶剤紫外線硬化型のシリコーン樹脂として
は、通常のシリコーンゴムにアクリル系官能基を使用し
て光硬化させるタイプ、紫外線のオニウム塩分解により
強酸を発生させてエポキシ基開裂後に架橋させるタイ
プ、ビニルシロキサンへのチオールの付加反応にて架橋
するタイプ等が挙げられる。無溶剤付加型のシリコーン
樹脂としては、Si原子に結合したアルケニル基の重合
反応を利用したもの、Si−CH=CH2とH−Siと
の付加反応を利用したものが多い。無溶剤紫外線硬化型
のシリコーン樹脂においては、溶剤紫外線硬化型と同様
の反応にて硬化が進行する。ただし、溶剤型と異なり、
分子量を低く抑え且つ低粘度化しているため、反応性が
極めて高い。 【0025】硬化性シリコーン樹脂の具体例としては、
信越化学工業(株)製の商品KS−774、KS−77
5、KS−778、KS−779H、KS−856、X
−62−2422、X−62−2461、KNS−30
5、KNS−3000、X−62−1256、ダウ・コ
ーニング・アジア(株)製の商品DKQ3−202、D
KQ3−203、DKQ3−204、DKQ3−20
5、DKQ3−210、東芝シリコーン(株)製の商品
YSR−3022、TPR−6700、TPR−672
0、TPR−6721等が挙げられる。 【0026】フイルム両面における硬化性シリコーン樹
脂の組み合わせ方は、付加型同士、縮合型同士、紫外線
硬化型同士、付加・紫外線硬化型などの種々の組み合わ
せ方が考えられる。また、製品要求特性に応じ、特に、
経時による剥離安定性を考慮する場合は、縮合型同士の
組み合わせが好ましい。 【0027】本発明において、フイルムの両面に離型剤
を塗布して離型層を形成する方法としては、バーコー
ト、リバースロールコート、グラビアコート、ロッドコ
ート、エアドクターコート、ドクターブレードコート
等、従来より公知の塗工方式を採用することが出来る。 【0028】離型層の厚さは、フイルムの粗面化した表
面への塗工性の観点から、0.01〜5μmが好まし
い。離型層の厚さが0.01μmの場合は、塗工性の面
より安定性に欠けて均一な塗膜を得るのが困難であり、
逆に、5μmを超える場合は、厚すぎて実用面で好まし
くない。 【0029】本発明の両面離型フイルムは、修正テープ
の基体として使用されるが、本発明においては、A面側
(軽剥離面)の剥離力(gf/50mm幅)FAとB面側(重剥
離面)の剥離力(gf/50mm幅)FBとは、次の式(2)及
び(3)を同時に満足することが重要である。 【0030】 【数4】 2≦FB/FA≦6・・・・(2) 5≦FA+FB≦70・・・(3) 【0031】式(2)は、A面側とB面側との剥離力比
率を規定し、式(3)は、両面の剥離力レベルを規定し
ている。式(2)において、軽剥離面(A)に対する重
剥離面(B)の好ましい剥離力比率は3〜5である。剥
離力比率が2未満の場合、極端に剥離力が軽くなり、そ
の結果、本発明の離型フイルムを基材としてその表面に
例えば白色顔料層を形成して修正テープとした際、白色
顔料層が基材から容易に脱落し、また、加工中に巻ズレ
等の不具合が発生する。 【0032】一方、剥離力比率が6を超える場合、重剥
離面側の剥離力が重くなり過ぎ、その結果、白色顔料層
の剥離不良を生じる。そこで、更に、式(3)におい
て、両面の剥離力の合計が5〜70(gf/50mm)を超えな
い様に規定し、軽剥離面および重剥離面の剥離力レベル
を一定の範囲内に抑える必要がある。 【0033】本発明の両面離型フイルムを修正テープの
基体として使用する際、修正テープのための白色顔料層
は、白色顔料、バインダー、添加剤などから構成され
る。白色顔料として、酸化チタン、酸化亜鉛、炭酸カル
シウム、炭酸バリウム等が挙げられ、これらは、1種類
または2種類以上の混合物として使用される。一方、バ
インダーとしては、代表的にはセルロース系樹脂、具体
的には、エチルセルロース等が挙げられる。添加剤とし
ては、分散剤や可塑剤が挙げられるが、添加剤は任意成
分である。白色顔料層は、上記の各成分を含有する修正
インキを調製し、これを本発明の両面離型フイルムの重
剥離面(B)に塗布した後に乾燥することにより形成さ
れる。 【0034】白色顔料層の厚さ(乾燥後の厚さ)は、通
常、基材の厚さの1.2倍以内とされる。 【0035】 【実施例】以下、本発明を実施例により更に詳細に説明
するが、本発明は、その要旨を超えない限り、以下の実
施例に限定されるものではない。なお、実施例および比
較例中「部」とあるのは固形分としての「重量部」を示
す。また、本発明で使用した評価方法は次の通りであ
る。 【0036】(1)表面粗さ(Ra)評価方法: 中心線表面粗さRa(μm)を持って表面粗さとした。
(株)小坂研究所社製表面粗さ測定機(SE−3F)を
使用し、JIS−B−0601−1982に準じて測定
した。但し、カットオフ値80μm、測定長2.5mm
とした。 【0037】(2)光沢度評価方法: グロスメーター(日本電色株式会社製「VG−107
型」)を使用してJIS−Z−8741の方法に準じて
光沢度を測定した。入射角および反射角60°における
黒色標準板の反射率を基準にして試料の反射率を求め光
沢度(Gs60°)とした。 【0038】(3)剥離性評価: 測定試料のシリコーン層に両面粘着テープ(日東電工社
製「No.502」)の片面を貼り付けて50mm×3
00mmにカットした後、1時間放置後の剥離力を測定
する。剥離力は、引張試験機((株)インテスコ製「イ
ンテスコモデル2001型」を使用し、引張速度300
mm/min.の条件下に行った。 【0039】(4)修正テープの評価: 修正テープ引出時の剥離性を評価して行った。すなわ
ち、両面シリコーンコート離型フイルムの重剥離面に白
色顔料層を形成し、巻回された修正テープ部を作成し、
修正テープ引出時の剥離状態(使用感)を次の3段階で
評価した。なお、白色顔料層の厚さは、両面シリコーン
コート離型フイルムと同一厚さとした。 【0040】 【表1】 ○・・・スムーズに適度の剥離性を持って修正テープが
引き出せる。 △・・・修正テープを引き出す時の使用感がやや重い
(剥離力が強い)。 ×・・・修正テープを引き出す時の使用感が相当重い
(剥離力が強過ぎる) 又は使用感が相当軽い(剥離力が弱過ぎる)。 【0041】(5)修正テープ使用時のぎらつき程度
(外観)評価: 上記の修正テープの評価で得た修正テープを使用し、転
写後のテープ状の白色顔料層(白色テープ)がぎらつき
の有無を観察した。「ぎらつき無し」を〇、「ぎらつき
有り」を×の記号で表した。 【0042】実施例1 粒子練り込み法により得られ且つRaB:0.4μm、
Gs60°B:30%の特性を有するポリエステルフイ
ルム(25μm)の両面(A)及び(B)に乾燥後の厚
さが0.2g/m2となる様に以下の組成の離型剤を塗
布して両面離型フイルムを得た。このフイルムの特性は
表2に示す通りであった。なお、離型剤の反応型による
組み合わせは、溶剤付加型同士とした。 【0043】面(A)側の離型剤の組成は、硬化性シリ
コーン樹脂(信越化学製「KS−779H」)100
部、硬化剤(信越化学製「CAT−PL−8」)1部、
メチルエチルケトン(MEK)700部、トルエン80
0部、n−ヘプタン700部であり、面(B)側の離型
剤の組成は、硬化性シリコーン樹脂(信越化学製「KS
−847H」)100部、硬化剤(信越化学製「CAT
−PL−50T」)1部、上記と同様の各溶媒量であ
る。 【0044】実施例2 粒子練り込み法により得られ且つRaB:0.3μm、
Gs60°B:50%の特性を有するポリエステルフイ
ルム(25μm)の両面(A)及び(B)に乾燥後の厚
さが0.2g/m2となる様に以下の組成の離型剤を塗
布して両面離型フイルムを得た。このフイルムの特性は
表2に示す通りであった。なお、離型剤の反応型による
組み合わせは、溶剤付加型・溶剤UV硬化型とした。 【0045】面(A)側には、硬化性シリコーン樹脂
(信越化学製「X−62−5040A」)100部およ
び硬化剤(信越化学製「PL−5000」)5部を使用
し、面(B)側には、硬化性シリコーン樹脂(信越化学
製「KS−847H」)100部、硬化剤(信越化学製
「PL−50T」)1部および剥離コントロール剤(信
越化学製「KS−3800」)40部を使用した。ME
K、トルエン、n−ヘプタンの各使用量は、実施例1と
同じである(以下、同様)。 【0046】実施例3 粒子練り込み法により得られ且つRaB:0.2μm、
Gs60°B:80%の特性を有するポリエステルフイ
ルム(25μm)の両面(A)及び(B)に乾燥後の厚
さが0.2g/m2となる様に以下の組成の離型剤を塗
布して両面離型フイルムを得た。このフイルムの特性は
表2に示す通りであった。なお、離型剤の反応型による
組み合わせは、溶剤縮合型同士とした。 【0047】面(A)側には、硬化性シリコーン樹脂
(ダウ・コーニング・アジア製「FSXK−256
0」)100部、硬化剤(ダウ・コーニング・アジア製
「FSK−3031」)1部を使用し、面(B)側に
は、硬化性シリコーン樹脂(信越化学製:KS−723
A)100部および硬化性シリコーン樹脂(信越化学
製:KS−723B)10部、硬化剤(信越化学製「P
S−3」)5部を使用した。 【0048】比較例1 粒子練り込み法により得られ且つRaA=RaB:0.2
μm、Gs60°A=Gs60°B:130%の特性を有
するポリエステルフイルム(25μm)の両面(A)及
び(B)に乾燥後の厚さが0.2g/m2となる様に離
型剤を塗布して両面離型フイルムを得た。このフイルム
の特性は表2に示す通りであった。離型剤の組成は、硬
化性シリコーン樹脂(信越化学製「X−62−5040
A」)100部、硬化剤(信越化学製「PL−500
0」)5部である。 【0049】比較例2 粒子練り込み法により得られ且つRaB:0.4μm、
Gs60°B:30%の特性を有するポリエステルフイ
ルム(25μm)の面(A)側に乾燥後の厚さが0.3
g/m2となる様に以下の離型剤を塗布し、面(B)側
に乾燥後の厚さが0.2g/m2となる様に以下の組成
の離型剤を塗布して両面離型フイルムを得た。このフイ
ルムの特性は表2に示す通りであった。なお、離型剤の
反応型による組み合わせは、溶剤縮合型同士とした。 【0050】面(A)側には、硬化性シリコーン樹脂
(ダウ・コーニング・アジア製「FSXK−256
0」)100部、硬化剤(ダウ・コーニング・アジア製
「FSK−1638」)1部を使用し、面(B)側に
は、硬化性シリコーン樹脂(信越化学製「KS−723
A」)100部、硬化性シリコーン樹脂(信越化学製
「KS−723B」)15部、硬化剤(信越化学製「P
S−3」)5部を使用した。 【0051】比較例3 粒子練り込み法により得られ且つRaA=RaB:0.0
3μm、Gs60°A=Gs60°B:130%の特性を
有するポリエステルフイルム(25μm)の両面(A)
及び(B)に乾燥後の厚さが0.2g/m2となる様に
離型剤を塗布して両面離型フイルムを得た。このフイル
ムの特性は表2に示す通りであった。なお、離型剤の反
応型による組み合わせは、溶剤付加型・UV硬化型とし
た。 【0052】面(A)側には、硬化性シリコーン樹脂
(ダウ・コーニング・アジア製「DKQ3−202」)
100部、硬化剤(ダウ・コーニング・アジア製「FS
XK−3020」)1部を使用し、面(B)側には、硬
化性シリコーン樹脂(信越化学製「X−62−5040
A」)80部、硬化剤(信越化学製「PL−500
0」)5部、離型コントロール剤(信越化学製「KS−
3800」)20部を使用した。 【0053】比較例4 粒子練り込み法により得られ且つRaB:0.03μ
m、Gs60°B:30%の特性を有するポリエステル
フイルム(25μm)の両面(A)及び(B)に乾燥後
の厚さが0.2g/m2となる様に離型剤を塗布して両
面離型フイルムを得た。このフイルムの特性は表2に示
す通りであった。なお、離型剤の反応型による組み合わ
せは、溶剤縮合型同士とした。 【0054】面(A)側には、硬化性シリコーン樹脂
(信越化学製「KS−723A」)100部および(信
越化学製「KS−723B」)25部、硬化剤(信越化
学製「PS−3」)5部を使用し、面(B)側には、硬
化性シリコーン樹脂(信越化学製「KS−723A」)
100部および(信越化学製「KS−723B」)5
部、硬化剤(信越化学製「PS−3」)5部を使用し
た。 【0055】 【表2】【0056】 【発明の効果】以上説明した本発明によれば、文書の修
正に使用される修正テープの基体用両面離型フイルムが
提供され、本発明は、事務用品分野に寄与するところが
大きい。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 稲垣 昌司 滋賀県坂田郡山東町井之口 347番地 ダイアホイルヘキスト株式会社滋賀事業 所内 (56)参考文献 特開 平1−198641(JP,A) 特開 平5−134378(JP,A) 実開 平5−22537(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B32B 1/00 - 35/00 C09J 7/02

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 厚さが5〜25μmのポリエステルフイ
    ルムの両面(A)及び(B)に硬化性シリコーン樹脂を
    主成分とした離型層を設けて成り、重剥離面(B)に白
    色顔料層を形成して使用される修正テープの基体用両面
    離型フイルムであって、下記式(1)〜(3)を同時に
    満足し且つ重剥離面(B)側の光沢度が80%以下であ
    ることを特徴とする修正テープの基体用両面離型フイル
    ム。 【数1】 0.05≦RaB≦2 ・・・・ (1) 2≦FB/FA≦6 ・・・・(2) 5≦FA+FB≦70 ・・・・(3) 上記式中、RaBはB面側のフイルム表面の中心線平均粗
    さ(μm)、FAはA面側の剥離力(gf/50mm幅)、FB
    はB面側の剥離力(gf/50mm幅)を表す。
JP34442095A 1995-12-05 1995-12-05 両面離型フイルム Expired - Fee Related JP3427200B2 (ja)

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