JP5236320B2 - 離型フィルム - Google Patents
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Description
本発明において、ポリエステルフィルムに使用するポリエステルはホモポリエステルであっても共重合ポリエステルであってもよい。ホモポリエステルからなる場合、芳香族ジカルボン酸と脂肪族グリコールとを重縮合させて得られるものが好ましい。芳香族ジカルボン酸としては、テレフタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸などが挙げられ、脂肪族グリコールとしては、エチレングリコール、ジエチレングリコール、1,4−シクロヘキサンジメタノール等が挙げられる。代表的なポリエステルとしては、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレン−2,6−ナフタレンジカルボキシレート
(PEN)等が例示される。
もできる。その場合、最終的に二方向の延伸倍率がそれぞれ上記範囲となるように行うのが好ましい。また、同時二軸延伸を行うことも可能である。
試料フィルムの離型面に粘着テープ(日東電工(株)製「No.31B」)を貼り付けた後、50mm×300mmのサイズにカットし、室温にて1時間放置後の剥離力を測定した。剥離力は(株)インテスコ製「インテスコモデル2001型」を使用し、引張速度0.3(m/min)の条件下、180°剥離を行った。
試料フィルムの離型面に粘着テープ(日東電工(株)製「No.31B」)を貼り付けた後、50mm×300mmのサイズにカットし、室温にて1時間放置後の剥離力を測定した。剥離力はテスター産業(株)製高速剥離試験機「TE−702型」を使用し、試料フィルムの離型面が上面になるように固定し、貼り合わせているNo.31B粘着テープ側を剥離する方法にて剥離速度30(m/min)にて180°剥離を行った。
試料フィルムをA4大に切り取り、室温23℃湿度50%RHに調節された実験室(非クリーン環境)内に渡した紐に24時間つり下げる。離型面に粘着テープ(日東電工(株)製「No.502」淡色剥離紙側を使用)を貼り付けた後、50mm×300mmのサイズにカットし、室温にて1時間放置後の剥離力を測定した。剥離力は(株)インテスコ製「インテスコモデル2001型」を使用し、引張速度0.3(m/min)の条件下、180°剥離を行った。
剥離力Cの測定において試料フィルムを実験室内につり下げる代わりに、ポリエチレン製の袋に入れて外気に触れないようにして同じ実験室に24時間放置すること以外は同様にして剥離力を測定した。
試料フィルムをA4大に切り取り、離型面に75μm厚2軸延伸PETフィルム(三菱化学ポリエステルフィルム株式会社製:ダイアホイルT100−75)を重ねて温度60℃、圧力1MPaの条件で2時間プレスする。この離型面に押し当てた75μm厚フィルムを移行性評価フィルムとする。
未処理のPETフィルムにも同様にして75μm厚2軸延伸PETフィルム(同)を押し当て、基準フィルムとする。それぞれのフィルムの押し当てた面に粘着テープ(日東電工(株)製「No.31B」)を貼り付けた後、50mm×300mmのサイズにカットし、室温にて1時間放置後の剥離力を測定した。剥離力は(株)インテスコ製「インテスコモデル2001型」を使用し、引張速度0.3(m/min)の条件下、180°剥離を行った。
移行性の大きなフィルムでは押し当てたフィルムに多くのシリコーンが付着するため、粘着テープの剥離力が小さくなり、移行性評価接着率(%)も低下する。90%以上が好ましく、95%以上がさらに好ましい。
(6)塗料中のシロキサンのビニル基含有量、≡SiH基およびビニル基の含有量比(SiH/Vi比)
塗料中のシロキサンのビニル基含有量、≡SiH基およびビニル基の含有量比(SiH/Vi比)については、塗料単体または混合物のNMR分析により算出した。
38μm厚2軸延伸PETフィルム(三菱化学ポリエステルフィルム株式会社製:ダイアホイルT100−38)に下記組成からなる離型剤を塗布量(乾燥後)が約0.12(g/m2)になるように塗布し、150℃、10秒間熱処理し、離型フィルムを得た。
《離型剤組成》
・30%トルエン溶液での粘度が8000mPa・s、主ポリマーにビニル基をシロキサン単位で約8%含有する溶剤型シリコーン(信越化学(株)製:KS−3601、不揮発分30%) 70重量部
・粘度300mPa・s、主ポリマーにビニル基をシロキサン単位で約5%含有する無溶剤型シリコーン(信越化学(株)製:KNS−3002、不揮発分100%) 4.5重量部
・溶剤型反応性剥離調整剤(信越化学(株)製:KS−3800、不揮発分30%) 15重量部
・(CH3)3SiO(−SiH(CH3)−O)m−Si(CH3)3で表されるシリコーン(Gelest社製:HMS−991、粘度約20mPa・s) 2.4重量部
・白金含有触媒(信越化学(株)製:catPL−50T) 1重量部
これをトルエン/MEK/イソオクタンの混合溶媒(混合比率は1:1:1)にて希釈し、固形分濃度2重量%の塗布液を作製した。
実施例1において、離型剤組成を下記離型剤組成に変更する以外は実施例1と同様にして製造し、離型フィルムを得た。
《離型剤組成》
・30%トルエン溶液での粘度が8000mPa・s、主ポリマーにビニル基をシロキサン単位で約8%含有する溶剤型シリコーン(信越化学(株)製:KS−3601、不揮発分30%) 70重量部
・粘度300mPa・s、主ポリマーにビニル基をシロキサン単位で約5%含有する無溶剤型シリコーン(信越化学(株)製:KNS−3002、不揮発分100%) 7.5重量部
・溶剤型反応性剥離調整剤(信越化学(株)製:KS−3800、不揮発分30%) 5重量部
・(CH3)3SiO(−SiH(CH3)−O)m−Si(CH3)3で表されるシリコーン(Gelest社製:HMS−991、粘度約20mPa・s) 2.4重量部
・白金含有触媒(信越化学(株)製:catPL−50T) 1重量部
これをトルエン/MEK/イソオクタンの混合溶媒(混合比率は1:1:1)にて希釈し、固形分濃度2重量%の塗布液を作製した。
実施例1において、離型剤組成を下記離型剤組成に変更する以外は実施例1と同様にして製造し、離型フィルムを得た。
《離型剤組成》
・30%トルエン溶液での粘度が8000mPa・s、主ポリマーにビニル基をシロキサン単位で約8%含有する溶剤型シリコーン(信越化学(株)製:KS−3601、不揮発分30%) 100重量部
・白金含有触媒(信越化学(株)製:catPL−50T) 1重量部
これをトルエン/MEK/イソオクタンの混合溶媒(混合比率は1:1:1)にて希釈し、固形分濃度2重量%の塗布液を作製した。
実施例1において、離型剤組成を下記離型剤組成に変更する以外は実施例1と同様にして製造し、離型フィルムを得た。
《離型剤組成》
・30%トルエン溶液での粘度が15000mPa・s、主ポリマーにビニル基をシロキサン単位で約1%含有する溶剤型シリコーン(信越化学(株)製:KS−3703、不揮発分30%) 100重量部
・(CH3)3SiO(−SiH(CH3)−O)m−Si(CH3)3で表されるシリコーン(Gelest社製:HMS−991、粘度約20mPa・s) 0.36重量部
・白金含有触媒(信越化学(株)製:catPL−50T) 1重量部
これをトルエン/MEK/イソオクタンの混合溶媒(混合比率は1:1:1)にて希釈し、固形分濃度2重量%の塗布液を作製した。
実施例1において、離型剤組成を下記離型剤組成に変更する以外は実施例1と同様にして製造し、離型フィルムを得た。
《離型剤組成》
・30%トルエン溶液での粘度が15000mPa・s、主ポリマーにビニル基をシロキサン単位で約0.8%含有する溶剤型シリコーン(信越化学(株)製:KS−774、不揮発分30%) 90重量部
・反応性官能基の少ない溶剤型剥離調整剤(信越化学(株)製:X−92−183、不揮発分30%) 10重量部
・白金含有触媒(信越化学(株)製:catPL−50T) 1重量部
これをトルエン/MEK/イソオクタンの混合溶媒(混合比率は1:1:1)にて希釈し、固形分濃度2重量%の塗布液を作製した。
実施例1において、離型剤組成を下記離型剤組成に変更する以外は実施例1と同様にして製造し、離型フィルムを得た。
《離型剤組成》
・30%トルエン溶液での粘度が15000mPa・s、主ポリマーにビニル基をシロキサン単位で約0.4%含有する溶剤型シリコーン(信越化学(株)製:KS−847H、不揮発分30%) 85重量部
・溶剤型反応性剥離調整剤(信越化学(株)製:KS−3800、不揮発分30%) 15重量部
・白金含有触媒(信越化学(株)製:catPL−50T) 1重量部
これをトルエン/MEK/イソオクタンの混合溶媒(混合比率は1:1:1)にて希釈し、固形分濃度2重量%の塗布液を作製した。
上記実施例および比較例で得られた各フィルムの特性を下記表1にまとめて示す。
Claims (1)
- ポリエステルフィルムの少なくとも片面に硬化型シリコーンを主とする塗料を塗工量(乾燥後)が0.06〜0.3g/m2の範囲となるように塗工した離型フィルムであり、当該塗料が、ビニル基を含有するポリシロキサン鎖におけるビニル基の含有割合がシロキサン単位で3%以上である溶剤型シリコーンと、1000mPa・s以下の粘度を有し、ビニル基を含有するポリシロキサン鎖におけるビニル基の含有割合がシロキサン単位で3%以上である無溶剤型シリコーンと、反応性重剥離調整剤とを主成分として含有し、かつ塗料中のSiH/Vi比が2.5〜7であり、塗布面のアクリル粘着テープに対する低速(0.3m/min)での剥離力Aと高速(30m/min)での剥離力Bの比の値(A/B)が0.49以上であることを特徴とする離型フィルム。
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